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2009/9/30(水) ☆可能性(F1) ○今週末は,いよいよ鈴鹿サーキットでの日本GPが開幕します。この日本GPを含めて残り3戦となるのですが,チャンピオン争いもいよいよ佳境を迎えてきました。全くブランニューのマシンとなった今シーズンは,ここ数年のマクラーレン・メルセデス及びフェラーリの2強時代から別れを告げ,どのチーム及びドライバーが勝っても不思議ではない状況となっていました。そのような中で活躍を見せたのが,ホンダの撤退を受け,チーム存続自体が危うかったブラウンGPでした。開幕戦からJ.バトンがいきなり2連勝を飾るなど,とてもシーズン前の状況からは想像だにできなかった活躍を見せてきました。そして,現在チャンピオン獲得の可能性のあるのは,ポイントリーダーのバトンとチームメイトであるR.バリチェロのブラウンGP勢と,レッドブルのS.ベッテルの3人に絞られています。ただし,ベッテルに関しては,バトンとの差が25ポイントありますので,残り3戦を全て優勝するとともに,バトンが全てノーポイントに終わらないとトップに立つことができませんから,ここまでの流れを見るとほぼ不可能な状況と言えます。ということは,実質上ブラウンGP勢同士によるチャンピオン争いに絞られたと考えていいでしょう。鈴鹿を終えると残り2戦となるわけですから,ランクトップのバトンは,鈴鹿終了時点でバリチェロに20ポイント差をつけていればチャンピオン獲得が決定することになります。両者のポイント差は現在15ですから,鈴鹿の結果次第ではここでチャンピオンが決定する可能性も十分あります。仮にバトンとバリチェロが同ポイントになっても,ここまでの優勝回数の差がありますから,バトンがチャンピオンとなります。ここでは,鈴鹿でのバトンのチャンピオン獲得条件をまとめておきます。 《獲得条件》 ○バトンが優勝の場合・・・バリチェロが4位以下 ○バトンが2位の場合・・・バリチェロが6位以下 ○バトンが3位の場合・・・バリチェロが8位以下 ○バトンが4位の場合・・・バリチェロがノーポイント |
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2009/9/29(火) ☆返り咲き(SBK) ○チャンピオン争いが白熱しているSBKですが,第12戦イタリア・イモラ大会がイモラ・サーキットで行われました。レース1では,前戦でヤマハのB.スピースに開幕以来守ってきたランクトップの座を譲ったドゥカティの芳賀紀行が,終盤の18周目にトップを奪うと後続を振り切り,2位に入ったアプリリアのM.ビアッジに最終的には2秒ほどの差をつけてトップでチェッカーを受け,今シーズン7勝目を挙げました。3位には,既に今シーズンと同じく芳賀のチームメイトとなることが決まっているM.ファブリツィオが入っています。前戦でランクトップに立ったスピースは,上位に何とかついていくという感じのレースになってしまい,4位でチェッカーを受けています。日本人勢のリザルトですが,ホンダの清成龍一が5位,スズキの加賀山就臣が15位に入ってポイントを獲得したものの,カワサキの玉田誠は転倒リタイアに終わっています。また,アプリリアの中野真矢は,体調不良により今回は欠場していて,彼の代役としてMotoGPにおける昨年の250ccクラスチャンピオンのM.シモンチェリが参戦しています。そのシモンチェリは,5番手に順位を上げた10周目に転倒リタイアとなっています。 レース2は,芳賀とファブリツィオというチームメイト同士によるトップ争いとなりました。一旦は芳賀がトップに立ったものの,ファブリツィオに交わされると少しずつ差をつけられ,最終的には3秒以上の差をついてファブリツィオが優勝しました。ファブリツィオの優勝は,第5戦以来今シーズン及び自身2度目となります。3位には,ビアッジとシモンチェリのアプリリア勢によるバトルとなり,代役参戦のシモンチェリが3位表彰台を獲得しています。来シーズンMotoGPクラスにステップアップすることが決まっているシモンチェリですが,4サイクルマシンとのマッチングのよさを今回の大会で示しています。ランクトップのスピースが5位に終わったため,前戦で失ったランクトップの座に,芳賀がわずか3ポイントではありますが差をつけて返り咲いています。他の日本人勢は,清成が17位で何とか完走したものの,加賀山はトラブルでリタイア,玉田はレース1の転倒の影響により出走していません。 |
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2009/9/28(月) ☆鈴鹿に向け(F1) ○第14戦シンガポールGPの決勝レースが,レースウィークを通じて好天に恵まれたマリーナ・米・ストリート・サーキットで行われました。ポールからスタートしたマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンは,オープニングラップからトップの座を守り,ファステストラップを刻みながら後続との差を少しずつ広げていきました。18周目頃からピットストップの作業が始まりはじめ,トップのハミルトンは21周目にピットストップを終えてコースイン。ところが,この周にフォースインディアのA.スーティルがスピンしたところに,これをよけきれなかったBMWザウバーのN.ハイドフェルドが接触してしまうというアクシデントが発生してしまい,セーフティーカーが導入されるという事態となりました。このため,せっかくハミルトンが築いていたギャップが,リセットされる形となりました。しかし,リスタート後に2位を走行していたウィリアムズ・トヨタのN.ロズベルグが,ピットインを終えてコースインする際に白線をカットするという違反を起こしていたためドライブスルーペナルティーを受けてしまいました。トップの座を守り続けたハミルトンでしたが,2位に浮上したレッドブルのS.ベッテルが一時期差を縮めてきました。それでもトップの座を譲らずに走行を続けている中,2回目のピットストップのタイミングとなりました。その際,何とハミルトンを追っていたベッテルがピットレーンでのスピード違反を犯してしまい,ドライブスルーのペナルティーを受けてトップ争いから後退しました。追い上げるものが次々にペナルティーを受ける事態となったため,トップを走行するハミルトンの座を揺さぶるものは現れず,今季2回目となるトップチェッカーを受けました。2位には,ロズベルグとベッテルが後退してしまったため,トヨタのT.グロックが今季自己最高位で入りました。グロックの表彰台獲得は,第2戦のマレーシアGP以来,トヨタの表彰台獲得は,第4戦以来久々のものとなりました。唯一の日本人フル参戦ドライバーであるウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴が,惜しくもポイント獲得とはならなかったものの,今季自己最高位となる9位に入っています。次戦はいよいよ鈴鹿での日本GPだけに,トヨタ勢にとっては鈴鹿に向けて期待できるリザルトとなりました。3位にルノーのF.アロンソが入り,今季初の表彰台獲得となっています。 |
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☆今季初(JRR) ○第5戦の決勝レースが,岡山国際サーキットで行われました。JSB1000クラスは,中盤にトップに躍り出たヨシムラの酒井大作が,後続とのギャップをどんどん広げていき独走状態となりました。その後もトップの座を脅かすライダーは現れず,8耐勝者である酒井が今季初となる優勝を飾りました。亀谷長純と伊藤真一というホンダ勢による2位争いは,8耐で表彰台を獲得した亀谷の方に軍配が上がりました。この結果,優勝の酒井がランキング2位に浮上すると共に,亀谷はランクトップの座を守っています。 ST600クラスは,昨年のチャンピオンであるホンダの小西良輝が後方から徐々に順位を上げていき,中盤にはトップ争いに加わりました。最終ラップに入った段階では,トップがランクトップを行く手島雄介,そして2位に小西というホンダ勢同士による争いとなりました。最終ラップのヘアピンで小西がトップに立つと,手島を最後まで押さえきり,2戦連続勝利を収めました。同じくホンダの小林龍太が,オートポリス以来となる3位表彰台を獲得しています。 来シーズンから始まるMoto2(GP2)マシンとの混走となった250ccクラスは,ポールからスタートしたMoto2マシンであるMD600を駆るモリワキの森脇尚護が,オープニングラップから独走状態となり,2位に7秒以上の大差をつけてトップでチェッカーを受けました。ただし,彼は章典外でのレース参加ですから,リザルト上での優勝は,250ccマシンを駆るライダーとなります。その争いは,ランク1位の宇井陽一と,ランク2位の及川誠人のヤマハ勢同士によるバトルとなりました。ラスト2周目に入ってトップの浮上した及川が宇井の追撃を押さえきり,及川にとってうれしい自己初優勝を飾りました。 125ccクラスは,14周目に転倒事故が発生し,この際マシンがコースをふさぐ事態となったため赤旗が提示されました。レースはこのまま成立となり,13周目にトップを走行していたポールシッターでホンダのマシンを駆る菊池寛幸の優勝となりました。2位と3位には,同じくホンダのマシンを駆る尾野弘樹と大久保光がそれぞれ入っています。ここまでランクトップだったヤマハの徳留真紀は,5周目に転倒リタイアとなってしまったため,尾野にランクトップの座を譲る結果となってしまいました。 GP−MONOクラスは,3台による激しいトップ争いとなりましたが,プロジェクトμの渡辺陽向がうれしい初優勝を飾りました。2位には,ポールからスタートしたTSRの藤井謙汰が,3位には,テック2の花房一樹がそれぞれ入っています。 |
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☆有終の美(FN) ○今季最終戦となる第8戦の決勝レースが,ドライからウェットに変わるという難しいコンディションとなったスポーツランドSUGOで行われました。ポールからスタートしたのは,オートポリスで行われた前戦でチャンピオンを決めたNAKAJIMA RACINGのL.デュバルでしたが,スタートでやや出遅れて2位にポジションをダウンしてしまいました。そのデュバルは,降りだした雨が強まってフルウェットになるとすぐにウェットタイヤに交換するためピットイン。これが功を奏して35周目にトップに立つと後続との差を広げていき,有終の美を飾るかのように今季4勝目を飾って最終戦を制しました。2位には,デュバルから5秒以上遅れてPETRONAS TOM'SのA.ロッテラーが入りました。そして,3位にahead TEAM IMPULの伊沢拓也が入り,開幕戦以来となる表彰台を獲得しています。ここまでランク2位争いを展開していたデュバルのチームメイトである木暮卓史は,ハーフウェットでウェットタイヤに交換する作戦が裏目に出てしまい,10位フィニッシュで終わってしまいました。このため,同じくノーポイントに終わったLAWSON IMPULのB.トレルイエがランク2位で今シーズンを終えています。なお,ルーキーオブザイヤーは,このレースを4位でチェッカーを受けたHFDP RACINGの塚越広大が獲得しました。 |
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2009/9/27(日) ☆赤旗(F1) ○第14戦シンガポールGPの予選が,マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットを舞台にして行われました。予選の最終ラウンドとなるQ3の残り1分となったところで,現在ランキング2位をいくブラウンGPのR.バリチェロがターン5でクラッシュしたため,赤旗が提示される事態となりました。そして,セッションの残りがわずかしかないため,実質的にここで予選終了となりました。この時点で最速タイムをマークしていたのが,前戦のポールシッターであるマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンで,2戦連続のポール獲得となりました。もう一つのフロントローの場所となる予選2番手タイムをマークしたのは,このところ調子を落としていたレッドブルのS.ベッテルでした。そして,予選3番手タイムをマークしたのは,来年のシート争いで移籍する可能性がかなり高まっているのではないかと噂されているウィリアムズ・トヨタのN.ロズベルグでした。彼のチームメイトである中嶋一貴は,惜しくもQ2で予選終了となり,11番手で予選を終了しています。Q2で予選終了となったドライバーには,現在ランキングトップをいくブラウンGPのJ.バトンも含まれていて,彼は12番グリッド獲得に留まっています。 |
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☆初ポール(JRR) ○第5戦の予選が,岡山国際サーキットで行われました。JSB1000クラスは,昨年のチャンピオンで前戦の勝者でもあるヤマハの中須賀克行が,今季初となるポールを獲得しました。2番グリッドを獲得したのは,8耐の勝者であるヨシムラの酒井大作でした。3番グリッドは,現在ランク2位につけているカワサキの柳川明でした。 ST600クラスは,予選の後半で2台が転倒するアクシデントが発生し,この区間がしばらくの間イエロー区間となってしまいました。そのため,どのライダーもタイムアップすることができませんでした。そのような中,予選の早い段階でトップタイムをマークしていたホンダの手島雄介が最速タイムとなり,2戦連続となるポールを獲得しました。2番,3番グリッドは,それぞれカワサキの清水直樹とホンダの野田弘樹が獲得しています。 250ccクラスには,モリワキのMD600を駆る森脇尚護がスポット参戦し,来シーズンから導入となるレース専用600ccマシンを使用するMoto2(国内はGP2)マシンとの混走となりました。その森脇は,途中で縁石に引っかかって転倒を喫してしまい,タイムアップを果たすことができませんでした。それでも,転倒前のタイムを250ccマシンが上回ることができず,実質的にトップタイムはこの森脇がマークしました。ただし,Moto2マシンはオープン参加となりますので,リザルト上は250ccマシンでトップタイムをマークしたヤマハの宇井陽一が予選1位となります。2,3番手タイムもヤマハ勢で,それぞれ及川誠人と渡辺一樹がマークしています。 125ccクラスは,昨年のチャンピオンであるホンダの超ベテランライダー菊池寛幸が最速タイムをマークし,今季初となるポールを獲得しました。2番手タイムを,今大会から125ccクラスにカムバックすることになったホンダの波平伊織がマークしています。3番グリッドは,同じくホンダの岩田裕臣が獲得しています。 GP−MONOクラスは,TSRの藤井謙汰が終始最速タイムをマークし,今季初となるポールを獲得しました。2番グリッドは,テック2の花房一樹が,3番グリッドは,プロジェクトμの渡辺陽向が獲得しています。 |
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☆ワンツー(FN) ○早くも最終戦となる第8戦の予選が,秋の好天に恵まれたスポーツランドSUGOで行われました。前戦のオートポリスで既にチャンピオンが決定していますが,そのチャンピオンを獲得したNAKAJIMA RACINGのL.デュバルが最速タイムをマークし,今季3回目のポールを獲得しました。セカンドグリッドを獲得したのは,前戦の勝者であり,デュバルのチームメイトでもある木暮卓史でした。今シーズン既にチームタイトルを決めているNAKAJIMAですが,その勢いを示すかのように最終戦の予選でもワンツーを獲得しました。3番グリッドは,現在ルーキーオブザイヤー争いでトップに立つHFDP RACINGの塚越広大が獲得しています。 |
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2009/9/26(土) ☆参戦(JRR) ○今日から岡山国際サーキットにおいて第5戦が開幕しますが,このレースにいくつかの参戦に関するニュースがありますのでお伝えしていきます。まずJSB1000クラスですが,8耐において2位表彰台を獲得したトリックスターTRICK☆STAR RSACINGから発表があり,資金的理由により第5戦以降のレースを欠場せざるを得なくなったというニュースをお伝えしていましたが,その後このことに関する反響があり,まだ十分な資金を得たわけではないものの,休止発表を取り消して第5戦以降も継続参戦することになりました。次に,これに関しては先日お伝えしていましたが,来シーズンから250ccクラスに代わって始まるMoto2マシンを開発中のモリワキが,開発ライダーを務めている森脇尚護がそのMoto2マシンであるMD600を駆って250ccクラスにスポット参戦することになりました。昨日岡山国際サーキットで行われたARTの走行では,その森脇が現在250ccクラスでランクトップを行く宇井陽一を押さえてトップタイムをマークしています。125ccクラスに関してですが,軽量級クラスのトップライダーとして活躍し,一昨年シーズンをもって引退していた井出俊男が,若手育成の意味もあって2年ぶりに参戦することになりました。次にこれまでは軽量級クラスで活躍していたものの,今シーズンはJSB1000クラスのマシンを駆って鈴鹿2&4,鈴鹿300q,鈴鹿8耐と鈴鹿のみの参戦となっていた波平伊織が,今大会から本来のフィールドである125ccクラスにスイッチして参戦することになりました。昨年の大会では,地元の声援を受けて3位表彰台を獲得しているだけに,いきなりトップ争いに絡むというようなことがあるかもしれません。 なお,8耐で見事自身初優勝を飾ったヨシムラの徳留和樹が,その活躍を認められたからでしょう,ツインリンクもてぎで行われる第6戦にYOSHIMURA SUZUKI with JOMOのマシンを駆ってスポット参戦することが,10日に発表されています。 |
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☆変更(SGT) ○SGTを運営するARTから,現在暫定となっている来シーズンのレースカレンダー(8月21日付のこのページでお伝えしています。)に関して,変更することが発表されました。これは,鈴鹿で行われる来シーズンのF1が,第7戦に富士スピードウェイで予定されていたレースと同じ日になったことを受けて,重複を避けるために変更となったものです。その他の点に関しては,変更になっていません。なお,具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2009/9/25(金) ☆即時撤退(F1) ○昨年のシンガポールGPにおいて,ルノーF1が同チームのF.アロンソを優勝させるため,チームメイトであるN.ピケJrを意図的にクラッシュさせたという問題については,先日お伝えしたように2年間の執行猶予付きの有罪判決が出されていました。この決定により,この問題はとりあえず一定の決着を見たわけですが,その余波はまだ終わりを告げていなかったようです。今日からそのシンガポールGPが始まりますが,ルノーのマシンから主要なスポンサーのロゴが消えることになります。今回スポンサー契約を解除することになったのは,スペインの保険関連会社である『ムトゥア・マドリレーニャ』と同チームのメインスポンサーであるオランダの金融関連会社である『ING』です。このスポンサー2社との契約には,ルノーがFIAの定める規約およびレギュレーションに従うことを求める条項を設けていたようで,これに違反すると契約を解除できることになります。この契約条項により,今回の騒動を受けてルノーチームとの契約を即刻解除することになったわけです。ただし,元々この2社とは今シーズン限りでスポンサー契約が終了することが既に決定していましたから,それが4戦早まったことになります。既にムトゥア社のロゴに関しては,木曜日段階で既になくなってはいたものの,ING社に関しては,まだ残ったままだったようです。何せタイトルスポンサーだけに,マシンはもちろん,ウェア等チームに関係するもののほとんどにロゴが入っていますから,果たして全てのロゴを消すことができるのかかなり疑問です。 |
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2009/9/24(木) ☆黄信号(F1) ○来シーズンは,8月末開催の第12戦に組み込まれているベルギーGPですが,その開催について黄信号が灯ったようです。ベルギーでの報道によると,ベルギーの国家評議会は,騒音に不満を持つ同GPの開催地スパ・フランコルシャンの近隣住民の要請を受け,2026年までの営業ライセンスを取り消したとのことです。サーキット側としては,騒音に対する対策を施すと同時に,住民に対する損害賠償などに応じるなどして住民との関係を改善するなどの計画があるようです。そして,政府に対して異議申し立てを行うとのことのようです。ただし,ことはこれだけで済まないようで,3週間前に開催された今シーズンのベルギーGPは,最終的に260万ポンド(約3億9000万)の赤字が出たとのことです。このことも,開催を危ぶむ大きな要素となりそうです。今後は,開催に関する契約を見直したり,ドイツのニュルブルクリンクなどとの交互開催を検討したりするなどの対策を採るようです。伝統のGPでもありますし,ドライバーにとってもチャレンジングなサーキットとして評価が高いところでもありますから,解決に向けよい方向に向かっていってほしいものですね。 |
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2009/9/23(水) ☆契約延長(SBK&MotoGP) ○契約延長に関する発表が2つありましたのでお伝えします。まず1つ目はSBKで,ドゥカティ・ゼロックスから発表があり,今シーズン同チームに所属している芳賀紀行,M.ファブリツィオの両ライダーと2010年の契約が成立しました。4年間のヤマハ所属後,T.ベイリスの引退を受けて今シーズンからドゥカティに所属した芳賀は,開幕戦以来ずっとランキングトップの座を守っていました。チャンピオンマシンを駆っているわけですから,チャンピオン候補ナンバーワンであったことは確かです。しかし,現実には昨年まであったマシンのアドバンテージはなくなっていて,特にヤマハ&B.スピースという組み合わせが今シーズンのベストパッケージとなっています。芳賀の頑張りで何とか守り続けていたランクトップの座でしたが,先日イギリスで行われたレースでついにスピースにトップの座を譲る結果となっていました。当然これから芳賀の巻き返しがあるでしょうが,今回の契約発表に関するファブリツィオのコメントでは,今シーズンの残り3大会6レースにおいて,彼は芳賀のサポートに回る戦略を採ることにしたようです。来季もチームメイトとなることが決定したわけですから,さらなる強力タッグを組んでまずは今シーズン芳賀のチャンピオン獲得に邁進して欲しいものですね。 2つ目はMotoGPで,ホンダのサテライトチームの一つであるLCRから発表があり,R.ド.ピュニエと契約延長が成立しました。カワサキのワークスチームから昨シーズンLCRに移籍したピュニエでしたが,同年は転倒ばかりの1年でした。しかし,今シーズンは打って変わって安定したレースを展開していて,現在ランキング9位につけています。ライダー,チーム共に契約延長の希望を明らかにしていましたが,その良好な関係が今回の契約延長に繋がったと言えるでしょう。ただ,同チームは,現在250cクラスでランキングトップを行く青山博一が契約する候補の一つに噂されていました。しかし,今回の契約成立により,青山の選択肢が一つ減ったことになります。今回の発表により,7チーム12台のマシンの契約が成立しました。残りのシートが本当に少なくなっているだけに,青山がどうなるのか日本人としてはとても気になるところです。 |
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☆史上最多タイ(F1) ○ルノーF1に対する処分を発表したFIAですが,それと同じ会議において,来シーズンのレースカレンダーについても話し合いがもたれていて,その結果も処分と同時に発表されていましたのでここでお伝えします。来シーズンのカレンダーですが,まず目を引くのがレース数の増加です。今シーズンは全17戦で争われていますが,来シーズンは全19戦が予定されています。これは,これまで最多開催数だった2005年シーズンと同数となります。この増加は,カナダGPの復活と韓国GPの新規開催によるものと考えていいでしょう。もう一つ目を引くことは,夕方開催のレース数が3つになることです。気温の高い地域での開催を,少しでも涼しくなる夕方に行うというものですが,それは表向きで,実際にはヨーロッパでのF1中継時間を視聴者が見やすい昼間にするための措置というのが一般的な見方です。来シーズンは,シンガポールGP,マレーシアGP,オーストラリアGP,アブダビGPが夕方開催となる予定です。なお,今回の発表は暫定ですから,当然状況によっては変更となることが考えられます。具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2009/9/22(火) ☆執行猶予&永久追放(F1) ○2008年のシンガポールGPで,当時ルノーF1から出場していたN.ピケJrがウォールにクラッシュするということが起きました。当然レース中によくあるアクシデントかと思われていたのですが,最近になって判明したのが,実はこれは単なるアクシデントではないということでした。その時トップを走行していたのが,ルノーのF.アロンソでした。シンガポールはガードレールに囲まれている市街地コースで,マシンがクラッシュするとほぼ間違いなくセーフティーカー導入となって追い越しが禁止となります。そうなれば,トップの座は守ることができますし,実際この時優勝したのはアロンソでした。"シンガポール・ゲート"とも"クラッシュ・ゲート"とも言われているこの事件に関して,FIAは21日に世界モータースポーツ評議会を招集し,そこで関係者を集めての公聴会を開きました。そして,その場で判決が下されました。この事件に関して,ルノーは既に事実を認めていましたし,クラッシュを指示したマネージングディレクターのF.ブリアトーレとエグゼクティブディレクターのP.シモンズを事実上チームから追放していました。その2人ですが,シモンズは公聴会で反省の弁を述べたものの,ブリアトーレは関与を否定していました。また,当事者であるピケJrは,今回の事件を明るみに出した人ですし,アロンソについてはこの事実を知らされていませんでした。こうした点が考慮されたのでしょう,まずルノーに対しての判決は,内容の重さを考慮して永久の資格剥奪に値するとしたものの,2年間の執行猶予処分にするというものでした。ただし,これには今回の調査費用の負担と,FIAの実施する交通安全運動への全面協力などの条件が入っています。もちろん,あくまでも執行猶予ですから,今後ルノーF1に何らかの悪質な違反があった場合は,即座にこの資格剥奪が発動することとなります。ピケJrに対しては,今回のことを明らかにした当事者ですし,調査へも協力していましたから,罪は問われないとされました。アロンソに対しては,今回の公聴会に出席が求められはしたものの,本人の預かりしらないことですから,「協力を感謝する」とし,一切罪には問われないこととなりました。シモンズとブリアトーレに対してですが,シモンズについては5年,ブリアトーレについては無期限のFIAおよび各国自動車連盟が管轄する全てのレースイベントへの関与,イベント会場への立ち入りが禁じられるなど厳しい処分が下されました。特に,罪を認めていなかったブリアトーレに対しては最も厳しい処分が加わっていて,彼が契約するライセンスやチーム,その他のエントリーを永久に許可しないとされました。現在,ブリアトーレがマネージメントを行っているドライバーには,アロンソ,レッドブルのM.ウエーバー,マクラーレン・メルセデスのヘイキ・コバライネン,ルノーのR.グロージャンなどがいます。これらのドライバーは,ブリアトーレとの接触を断たない限り,F1へ出場できないことになります。 |
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2009/9/21(月) ☆移籍か?(F1) ○イギリスのデイリー・ミラー紙によると,フェラーリのK.ライコネンのマクラーレン・メルセデスへの移籍が大筋で決まったとのことです。もちろんこれについての正式発表は,どこからもなされていません。ライコネンについては,引退も含めた噂がかねてから出ていました。もしこれが本当だとすると,今まで単なる噂だったものが現実化していったことになります。ライコネンとフェラーリとの間には,もう1年契約が残っています。同紙によれば,フェラーリのシートを一つ空ける準備をするため,まずフェラーリがこの契約を4900万ドル(約44億7000万円!)で買い取り,その上でマクラーレンとの移籍交渉を成立させたとのことです。では,その空いた(空けた?)シートに誰が座るかということですが,恐らくルノーのF.アロンソだろう思われます。先日フェラーリとスペインの銀行であるサンタンデールとの間でスポンサー契約が成立しましたが,これもアロンソがフェラーリへ移籍する布石だろうといわれています。来季のマクラーレンについては,L.ハミルトンの残留は間違いないでしょうが,H.コバライネンについては,かなりシート確保が難しいだろうといわれていました。そして,そのシートには,ドイツメーカーであるメルセデスとしては,ドイツ人ドライバーであるウィリアムズのN.ロズベルグを獲得するのではないかと思われていました。しかし,ライコネンが加入するとなると,ロズベルグの移籍話は消えそうな感じがします。ところが,実はこれにも別の道がありそうなのです。メルセデスは現在マクラーレンの株を多数持っていて,例えればメルセデスのワークスチームがマクラーレンというような形になっています。しかし,この形も変わりそうで,最近の噂では,メルセデスが同社のエンジンユーザーの一つであるブラウンGPを買収するのではないかといわれています。もしこれが本当だとすると,ロズベルグがブラウンGPへ移籍するということになりそうです。となると,J.バトンかR.バリチェロのどちらかがチームを去らざるを得ないことになります。そして,これまでのチームに対する貢献等を考えると,バトン残留の線が濃いのではないかと思われます。バリチェロが今シーズンの一時期チーム批判をしたことがありましたが,もしかしたらこれは自らの首を絞めることになっているのかもしれません。まだ推測の域を出ない話ばかりですが,玉突きのようにいろいろな話が展開していきそうな感じですね。 |
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2009/9/20(日) ☆ワンツー(IRL) ○第16戦インディ・ジャパンの決勝レースが,5万人の観衆を集めたツインリンクもてぎで行われました。レースは,ポールからスタートしたTarget Chip Ganassi RacingのS.ディクソンと,そのチームメイトであるD.フランキッティとの間でトップ争いが展開されました。レース途中でフランキッティがディクソンを交わしてトップに立ちましたが,再びディクソンがトップの座を奪い,そのまま逃げ切って第13戦以来となる今季5勝目を挙げました。2位にフランキッティが入り,Chip Ganassiによるワンツーフィニッシュとなりました。3位には,Newman/Haas/Lanigan RacingのG.レイホールが入っています。優勝したディクソンは,ポールトゥーフィニッシュを達成すると同時に,トップを走行した周回が一番多いラップ・リードのポイントをも獲得しましたから,フルマークの53ポイントを獲得。それに対して,レース前までランクトップだったTeam PenskeのR.ブリスコーがアクシデントにより18位に終わったため,ディクソンがランクトップに立ちました。日本人勢の結果ですが,Andretti Green Racingの武藤英紀は予選でのクラッシュにより体調が万全でなかったこともあって14位,Conquest Racingの松浦孝亮が17位,Dreyer & Reinbold Racingのロジャー安川が走行中のマシントラブルの修理もあって20位フィニッシュとなっています。 |
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2009/9/19(土) ☆最終アタッカーが(IRL) ○第16戦インディ・ジャパン300マイルの予選が,やや雨が心配されたものの,最後まで曇り空だったツインリンクもてぎで行われました。例年春に行われてきたインディ・ジャパンですが,今シーズンはチャンピオン争いが白熱する最終戦前での開催となりました。さて,23台のマシンが走行しての予選は,その23番目のアタッカーとして登場したTarget Chip Ganassi RacingのS.ディクソンが1周平均202.031マイルの好タイムをマークしてポールポジションを獲得しました。ちなみにオーバルコースでの予選は,1台が連続4周走行して平均時速で争われます。現在ランキング3位をいくディクソンですが,今回のポール獲得で今季2回目のポールシッターとなります。ディクソンの登場までトップに立っていて,初のポール獲得になるかと思われたKV Racing TechnologyのM.モラレスは,惜しくも2番手になってポールを逃しました。ディクソンのチームメイトで,現在ランキング2位をいくD.フランキッティは,予選3番手でした。現在ランキングトップをいくTeam PenskeのR.ブリスコーは,予選4番手でした。今回のレースには3人の日本人ドライバーが参戦していますが,Conquest Racingの松浦孝亮が予選16位,Dreyer & Reinbold Racingのロジャー安川が予選17位でした。唯一のフル参戦日本人ドライバーであるAndretti Green Racingの武藤英紀は,2周目のアタックのターン3でマシンがスピンして左リア側からウオールにクラッシュ。ノータイムに終わったため,予選22番手で終了しています。 |
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2009/9/18(金) ☆前倒し?(MotoGP) ○現在ランキングトップを行くB.スピースとヤマハとの間で2年間の契約が結ばれたことを先日お伝えし,その2年間というのは,1年目がSBKへの参戦を継続し,2年目にMotoGPへスイッチするという予定になっていることもお伝えしていました。そして,MotoGPに参戦する時には,最高峰クラスルーキーはワークスチームに所属できないというルールがあることから,ヤマハのサテライトチームであるテック3・ヤマハに所属することも決まっています。ところが,ここに来てその予定に変更が生じるのではないかという噂が浮上しているようです。その噂というのは,MotoGPへのスイッチを一年早め,来シーズンから参戦するのではないかというものです。来シーズンのテック3については,C.エドワーズの残留はほぼ確実だといわれています。実際,今シーズンの成績を見ても,残留に値するものを残しています。それに対して,SBKで2度チャンピオンを獲得した後にMotoGPにフル参戦しているJ.トスランドについては,今年は不調のシーズンになってしまっていて,同チームでのシートを確保するのが難しい立場にいるのではないかといわれています。もしそうなると,1年前倒しでスピースがMotoGPにスイッチしてテック3に所属しても何ら不思議はありません。この点の動向については,しばらく目が離せそうもない感じです。なお,トスランドに関してですが,現在ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・レーシングを始め,いくつかのチームと接触しているのではないかといわれています。また,トスランドは唯一のフル参戦イギリス人ライダーで,MotoGPの運営会社であるDORNAとしては,レース発祥の地であるイギリスにおけるMotoGPの人気を維持を考え,トスランドをMotoGPに残るよう働きかけをしているのではないかという噂もあるようです。 |
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2009/9/17(木) ☆離脱(F1) ○マクラーレン・メルセデスのスパイ事件がF1界に大きな波紋を広げ,チームポイント剥奪や多額の罰金というペナルティを科されたということが一昨年行われました。そうしたような大問題が,再びF1界に起こっています。昨年のシンガポールGPにおいて,ルノーのF.アロンソのトップの座を守るため,チームメイトであるN.ピケJrに故意にクラッシュすることを命じたというものです。これは,今シーズンピケJr.がチームと(というよりはマネージングディレクターのF.ブリアトーレと)けんか別れ的な状態になってシーズン途中での解雇という事態が起きましたが,そうしたことへのピケ側からの報復で秘密を暴露したのではないかといわれています。この問題に対して,週明けにパリでFIA世界モータースポーツ評議会が開かれ,その場で審議が行われる予定になっています。これを前にしてルノーから発表があり,ブリアトーレとエンジニアリングエグゼクティブディレクターであるP.シモンズの二人が,チームを離脱しました。また,今回の問題について,FIAに対して反抗しないということも発表しています。もしこれが有罪となれば,最悪の場合チーム自体の存亡が左右されること事態になることもなくはありません。今回の離脱劇は,そうした事態を回避するためのチームとしてのけじめの意味合いがありそうです。昨日お伝えしたように,来シーズンは,今シーズンより1チーム多い全14チームが参戦することになる予定ですが,実はルノーがこの問題や資金的な問題等でF1から撤退する可能性も念頭に入れての措置ではないかということも噂としてあるのは事実です。 |
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2009/9/16(水) ☆14チーム(F1) ○F1に名門の名前が復活することになりました。FIAから発表があり,1958年から1994年の間F1に参戦し,優勝73回,ポールポジション102回獲得すると共に,ドライバーズタイトル6回,コンストラクターズタイトルを7回を記録している名門のロータスが,13番目のチームとして認められました。元々はイギリスのチームですが,現在そのブランドは,エアアジア航空のオーナー等を務めるT.フェルナンデスとマレーシア政府がパートナーシップを組んだ"1Malaysia F1 Team Sdn Bhd"という会社が運営しています。復活するロータス・チームは,かつてマクラーレンやティレルをはじめ,ザウバー,ジョーダン,ルノー,トヨタ,そして最近ではフォース・インディアに所属した経歴を持つM.ガスコインをテクニカルディレクターとして起用することになっています。また,使用するエンジンは,新規参入チームと同様コスワース製です。チームの本拠地は,とりあえずロータスカーズのファクトリーに近いノーフォークにおかれます。ここは,元々トヨタがF1プログラムを行う上で建設したものです。ただし,いずれはセパン国際サーキット近くに建設されることになっているようです。これまでにクラーク,モス,ヒル,フィッティパルディ,アンドレッティ,マンセル,セナ,ハッキネンといった名ドライバーが所属したチームの復活です。あくまでもブランドだけで,ロータス直系のチームとは言えませんが,それでもロータスのマークをつけたマシンがF1を走るというのは,オールドファンにとっていい気分ですね。 13番目のチーム(ロータス)が選ばれたのは,BMWザウバーが今シーズン限りで撤退することを受けてのものでした。ところが,そのBMWの売却先が見つかり,FIAとしては参戦チーム枠を拡大して14番目のチームとして認める方針であることを明らかにしています。BMWザウバーを買収したのは,スイスに本拠を置く財団法人であるカドバック・インベストメンツLtd.です。買収後のチームがどうなるのか,具体的な点が現段階では明らかになっていないためやや流動的なところはありますが,来シーズンのグリッドには,全部で28台のマシンが並ぶことになります。 |
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2009/9/15(火) ☆契約延長(F1) ○先日スペインの『サンタンデール銀行』とフェラーリとの間で,5年間という長期にわたるスポンサー契約が発表されました。現在3年間にわたってマクラーレン・メルセデスとスポンサー契約を結んでいる同社ですが,フェラーリとの契約成立のためマクラーレンとの関係を絶つものと思われていました。ところが,この度サンタンデールとマクラーレンから,契約を延長することが発表されました。ただし,現段階で契約期間については明らかにされていません。今回の契約延長は,イギリスにおけるマーケティングが関係しているようです。マクラーレンはイギリスのチームですし,そのドライバーであるL.ハミルトンもイギリス人ドライバーです。そのイギリス国内では,サンタンデールのグループ企業の一つである『アビー銀行』及びその関連企業があります。マクラーレンとの契約以後,サンタンデールの認知度が20%だったものが80%に上昇したとの発表もあります。こうしたことから,今回の契約延長に至ったようです。F1発祥の地だけに,やはりその影響は大きいようですね。現段階での日本では考えられないことで,レースファンとしては何ともうやましい状況です。 |
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☆復活(F1) ○今年のレースカレンダーでは,北米におけるレースがなくなっています。北米といえばやはり政治,経済等あらゆる場面でアメリカ合衆国が中心ではありますが,F1においてはカナダが1987年から20年にわたって開催を続けていてその中心となります。カナダGPといえば,かなりのストップアンドゴーのサーキットで,例年ブレーキを中心としたトラブルによりリタイアが多く,誰が勝つのか予想が難しいだけにおもしろいレースとなる場です。それだけに,レースカレンダーから外れることが何とも残念なサーキットではありました。そのカナダGPについて,その主催者から発表があり,2010年におけるレースが復活することが決まりました。先日発表された暫定のレースカレンダーには,そのカナダGPが記載されていて復活が期待されていましたが,それが現実のものとなったことになります。 |
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2009/9/14(月) ☆久々に(F1) ○ヨーロッパラウンドでの最終戦となる第13戦イタリアGPの決勝レースが,伝統のモンツァ・サーキットで行われました。レース中盤までは,ポールからスタートしたマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンがピットインのタイミング時を除いてトップの座を守りました。ところが,2ストップ作戦を選択したハミルトンに対して,ブラウンGP勢はトップ争いを演じている中で唯一1ストップ作戦を選択していました。今回のレースではこの1ストップ作戦が正解だったようで,ハミルトンが2回目のピットを済ませた段階でブラウンGPのR.バリチェロがトップ,J.バトンが2位に立っていました。ブラウンGPの2人はこの位置を最後まで守りきり,第6戦モナコGP以来となるブラウンGPのワンツーフィニッシュとなりました。このところ表彰台から離れていたランクトップを行くバトンですが,第7戦トルコGP以来久々の表彰台獲得でした。ファイナルラップに入るまで3位を走行していたハミルトンでしたが,何とそのファイナルラップでレズモと呼ばれるコーナーで縁石に乗り上げてコントロールを失い,激しいクラッシュを演じてしまいました。幸い自力で脱出できて体にはダメージを受けなかったようですが,惜しくもリタイアに終わってしまいました。それまで4位争いを演じていたのは,フェラーリのK.ライコネンとフォースインディアのA.スーティルでした。ハミルトンのリタイアで3位争いとなった2人のバトルですが,超高速サーキットであるモンツァで有利だったのはKERSを搭載していたライコネンで,スーティルとのバトルを制して4戦連続となる表彰台を獲得しました。ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は,10位でレースを終えています。気になるランキング争いですが,バリチェロが勝ったことでトップに立つバトンとの差が14に縮まりました。それに対して,ランク3位を行くレッドブルのS.ベッテルは,今回8位で1ポイント獲得に留まりましたので,バトンとの差が26に広がっています。 |
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☆克服(SGT) ○第7戦の決勝レースが,前日と打って変わってドライコンディションとなった富士スピードウェイで行われました。GT500クラスは,エンジン交換で10グリッド降格となったR.ファーマン&伊沢拓也組のARTA NSXが徐々に追い上げていって24周目にトップに立ちました。その後,ピットインにより順位を一時的に下げたものの,再びトップの座を奪還。後は後続の追撃を振り切り,降格処分を克服しての優勝を飾りました。同チームの優勝は,チャンピオンを決めた2007年の第8戦オートポリス以来となります。また,伊沢にとっては,GT500クラスで初優勝となります。さらに,ホンダ勢の優勝は,昨シーズンの第5戦以来です。ランキングトップを行く本山哲&B.トレルイエ(トレルイエはランキング2位)組のMOTUL AUTECH GT-Rが,残り2周となったところで脇坂寿一&A.ロッテラー組のPETRONAS TOM'S SC430をパスしてそのままの順位でチェッカーとなりました。レース終了後にTOM'S側からこのリザルトに対して抗議がなされましたが,大会審査委員会でNISMO側のトレルイエや監督を召喚して審議した結果,この抗議は却下され,リザルトはそのままとなりました。 GT300クラスは,終盤に入って青木孝行&藤井誠暢組のダイシン アドバン Ferrariと田中哲也&平中克幸組のJIMGAINER ADVAN F430によるサイドバイサイドのバトルとなりました。そのバトルは最後のストレート勝負まで持ち込まれたものの,ストレート加速に勝るダイシン側に分があり,フェラーリユーザー同士のバトルを制して今季初優勝を飾りました。3位には,山西康司&余郷敦組のtriple a ムルシェ RG-1が入っています。このところ外国車勢が好調な走りを見せているGT300クラスですが,今回はその中のイタリア車勢が表彰台を独占した形となりました。 |
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2009/9/13(日) ☆メルセデス・デー(F1) ○第13戦イタリアGPの予選が,超高速サーキットで有名なモンツァ・サーキットで行われました。ポールを獲得したのは,昨年のチャンピオンであるマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンでした。シーズン序盤と違って復調なったハミルトンが,第11戦以来今季2回目となるポール獲得でした。2番グリッドを獲得したのは,後半に入って速さを見せてきたフォースインディア勢のA.スーティルです。そして,3番グリッドを,来シーズンの去就が注目されるフェラーリのK.ライコネンが獲得しています。今回の予選ですが,上位7台の内,ライコネンの3番手以外は全てメルセデスエンジンユーザーが占め,「メルセデス・デー」とも表現できるリザルトでした。それに対して,シーズンが進むに連れてリザルトが残らなくなってきたトヨタ勢は,J.トゥルーリの11番手を最高に,T.グロックが16番手,ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴とN.ロズベルグがそれぞれ17,18番手と下位に沈んでいます。なお,ポールを獲得したハミルトンと,今回からフォースインディアのステアリングを握ることになったV.リウッツィの2人が,ピットレーンでの速度違反で罰金の処分を科されています。 |
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☆FNの勢い?(SGT) ○第7戦の予選が,ウェットコンディションの富士スピードウェイで行われました。GT500クラスは,L.デュバル&中山友貴組のEPSON NSXが最速タイムをマークし,チームとして,そしてNSX勢として,さらにダンロップタイヤユーザーとして今季初となるポールを獲得しています。先日オートポリスで行われたFNにおいて,ドライバー&チームのタイトル獲得を決定したNAKAJIMA RACINGですが,その勢いがSGTにも来たような印象を持たせるポール獲得でした。2番手タイムをマークしたのは,R.ファーマン&伊沢拓也組のARTA NSXでした。しかし,前戦で火災によりエンジン交換を強いられたため,今回はレギュレーションにより10グリッド降格となりますので,決勝レースは12番グリッドからのスタートとなります。予選3番手タイムをマークしたのは,昨年のチャンピオンで現在ランキングトップを行く本山哲&B.トレルイエ組のMOTUL AUTECH GT-Rでした。もちろん,ARTAが降格ですので,決勝レースは2番グリッドからのスタートとなります。タイムとしては4番手,決勝レースを3番グリッドからスタートとなるのは,脇坂寿一&A.ロッテラー組のPETRONAS TOM'S SC430です。 GT300クラスは,松田秀士&坂本祐也組のtiple aガイヤルド RG-3でした。もちろんこれは,ガイヤルドにとって初のポール獲得となります。2番グリッドを獲得したのは,ここ2戦連続してポールを獲得していた青木孝行&藤井誠暢組のダイシンアドバン Ferrariでした。そして,3番グリッドは,木下みつひろ&影山正美組のHANKOOK PORSCHEが獲得しています。 |
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2009/9/12(土) ☆開発(MotoGP&JRR) ○来シーズンから250ccクラスはMoto2クラスと名称を変え,まず来季は,暫定的にこれまでの2サイクル250ccマシンと新開発のレース専用につくられた4サイクル600ccマシンとの混走となります。そして,再来年シーズンからは600ccマシンだけでのレースとなります。そのMoto2クラスには,次々にいろいろなメーカーやチームから参戦またはマシン供給の発表が行われています。その中の一つが,これまで国内はもちろん海外でも実績を残してきた有力コンストラクターであるモリワキです。そのモリワキは,現在岡山国際サーキットを中心にして同社のMoto2マシンであるMD600の開発作業を進めています。先週末に行われた第12戦インディアナポリスGPでは,テストライダーであり,社長の森脇護氏の長男でもある森脇尚護がデモ走行を行っています。そのモリワキが10日(木)に発表を行い,岡山国際サーキットで行われるJRRの第5戦に現在開発中のマシンで参戦することになりました。ライダーは,もちろん森脇尚護です。彼個人としては,ほぼ1年ぶりのJRR参戦となります。国内では初となる本格的なレースでのMoto2マシンの走行です。来シーズンのMoto2クラスがどうなるのか,一つの目安になりそうな参戦となりそうです。なお,開発中のMD600は,モリワキオリジナルのアルミフレームに,WSSで使用されているCBR600RRのエンジンを搭載しています。また,サスペンションはKYB,ホイールはマルケジーニ,ブレーキはニッシン,カウルはMRFという組み合わせを採用しているようです。同社製のマシンは,既に来季からMotoGPクラスだけでなくMoto2クラスへも参戦することになっているホンダの有力サテライトチームであるグレシーニ・レーシングが使用することを表明しています。 |
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2009/9/11(金) ☆布石?(F1) ○スクーデリア・フェラーリ・マールボロから発表があり,スペインのサンタンデール銀行との間で来シーズンからのスポンサー契約が成立しました。今回結ばれた契約期間は,5年間という長いものになっています。現在マクラーレン・メルセデスとスポンサー契約を結んでいる同社ですが,来シーズンからフェラーリのマシンやドライバースーツ,チームの設備にロゴが飾られるということになります。そもそもマクラーレンとサンタンデール銀行とを結んだのは,2007年にスペインの英雄である元チャンピオンのF.アロンソがマクラーレンに加入した際です。スペインの企業としては,やはり母国の英雄と関係を結ぶことは重要となるだけに,この時の契約は当然の結果だと言えます。その後,マクラーレンとアロンソとの間で亀裂が生じたため,1年限りでアロンソがマクラーレンからルノーに移籍するという事態が発生。その際,サンタンデール銀行もルノーに行くのではないかという噂はあったものの,マクラーレンとの契約を続けました。ですから,現在はアロンソとの関係が途切れるという形にはなっています。ただし,それが一時的なものであることは間違いないと考えていいものでしょう。現在,あくまでも噂の段階にしか過ぎませんが,来季アロンソがフェラーリに移籍するのではないかといわれています。しかも,この噂は信憑性のあるものだともいわれています。もしかしたら,来シーズンになるかどうかは分かりませんが,フェラーリへの移籍の布石となるものなのかもしれませんね。 |
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2009/9/10(木) ☆復帰(F1) ○今シーズン中に生じた来季におけるF1の分裂危機の際,チームで組織するFOTAからウィリアムズとフォースインディアが離脱するということが起きました。予算の削減に向け,共通のエンジンを使用するか,チーム予算を大幅に削減するかの二者選択を迫るシリーズにしようとしたFIA側と,ある程度の予算は減らすものの,現行の状態を継続して使用とするFOTA側とが対立し,一時期はFOTA側が新たなシリーズを立ち上げようとするところまで行きました。最終的にはFOTA側が勝利し,分裂の危機は収束していきました。その対立の際,来シーズンのエントリー受付があったのですが,FIA側のエントリーにチームの生き残りのためウィリアムズとフォースインディアが応じたため,FOTAから除名処分を受けていました。今週末にイタリアGPが行われるモンツァで会合が行われ,FOTAはこの2チームの再加入を認めると同時に,来年からに参戦するカンポスやマノー,USF1へも加入を呼び掛けています。そして,すでにUSF1は,FOTA加入の申請を行っています。分裂危機の余波は,ようやく本会的な収束を迎えてきているようですね。今後は,FOTA側もF1を活性化するための活動を検討していくようです。 |
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2009/9/9(水) ☆1ミリ(F1) ○ハンガリーGPの予選で,ブラウンGPのR.バリチェロのマシンからとんできたスプリングが頭に当たり,脳しんとう及び頭蓋骨骨折の重傷を負ったフェラーリのF.マッサが,再び手術を行いました。今回の手術は,左の眼窩(「がんか」と読み,頭蓋骨で眼球が入るへこんだ部分のことです。)の形成手術です。そして,その手術は,無事成功に終わったようです。その手術に当たってマッサがインタビューに答えたことによれば,今回のアクシデントは,まさにぎりぎりのところだったようです。インタビューでの質問内容は,生きていられることが幸運か,それとも事故に遭ったことが不運かというものでした。それに対するマッサの答えの中で明らかにされたことは,治療に当たった医師たちの言葉によると,スプリングがあと1ミリでも右にずれていたら失明していたかもしれず,1ミリ左だったら脳にダメージを受けていたかもしれないということでした。今シーズンを棒に振り,復帰は来シーズンということが既に決定しているマッサですが,こうしたことを聞くと,運があったのか不運だったのか,本当に微妙なところがありますね。 |
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2009/9/8(火) ☆残念(SBK) ○ドゥカティの芳賀紀行とヤマハのB.スピースとの間で激しいチャンピオン争いが展開されているSBKは,1ヶ月以上のサマーブレイクが終わり,第11戦ドイツ大会の決勝レースがニュルブルクリンクで行われました。レース1では,その2人によるトップ争いが展開されていきましたが,この時点でランク2位のスピースが,最終的に芳賀に4秒弱の差をつけてトップでチェッカーを受けました。3位には,予選では体調不良で走りに精彩を欠いたものの,決勝では復調を見せたホンダのC.チェカが入っています。他の日本人のリザルトですが,ホンダの清成龍一が14位,スズキの加賀山就臣が15位と何とかポイントを獲得したものの,アプリリアの中野真矢とカワサキの玉田誠は,それぞれマシントラブルと転倒によりリタイアとなっています。この2人は,このレース1の影響によりレース2への出走を見合わせています。 レース2では,ポールからスタートした芳賀がレース序盤はトップを走行していたものの,2位にポジションを落としてから何と5周目に転倒を喫し,リタイアに終わってしまいました。芳賀が転倒を喫する前にトップに立ったのは,今シーズン不振のホンダ勢の中で最もいい結果を残しているJ.レイでした。そのレイは,最後までトップの座を譲ることなく快走を見せ,第8戦サンマリノ大会以来となる今季2勝目を挙げました。2位には,スピースが入っています。3位には,レース1と同じくチェカが入りました。この結果,ランキング争いで大きな展開がありました。芳賀が転倒によりノーポイントに終わったのに対して,スピースが連続2位表彰台を獲得しましたので,開幕戦以来ずっと芳賀が守ってきたランクトップの座をスピースに譲ることになってしまったのです。スピースと芳賀との差は,残り3戦6レースという状況の中で15ポイントとなっています。なお,レース2における他の日本人ライダーの結果ですが,清成が7位,加賀山が10位と2人ともトップ10フィニッシュを達成しています。 |
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2009/9/7(月) ☆ランキング争い(MotoGP) ○第13戦サンマリノGPの決勝レースが,ミサノ・ワールド・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,オープニングラップの2コーナーで,唯一のサンマリノ人ライダーであるホンダ・グレシーニのA.デ.アンジェリスが,その前を走るテック3・ヤマハのC.エドワーズに追突し,ドゥカティのN.ヘイデンをも巻き込んで3台が一挙に転倒リタイアを喫するという波乱の幕開けとなりました。ポールからスタートしたフィアット・ヤマハのV.ロッシは,一時期4位まで順位を下げたものの,ここまでどのセッションでも最速タイムをマークした速さを見せて8周目にトップに浮上。その後は,2位を走行しているチームメイトであり,ランキング争いをしているライバルでもあるJ.ロレンゾとの差をどんどん広げていき,2秒以上の差をつけて今季6勝目を挙げました。今回の勝利により,史上初となる通算獲得ポイントが3000を超えました。また,ロレンゾとのポイント差を少し広げることに成功しています。3位には,レプソル・ホンダのD.ペドロサが入りました。ところが,マシンにトラブルを抱えていたようで,ウィニングラップ中にマシンがストップしてコース脇にマシンを置くという事態となっています。これがレース中でなくてよかったですね。 250ccクラスは,2番グリッドからスタートしたH.バルベラと,4番グリッドからスタートしたM.パッシーニのアプリリア勢による激しいトップ争いとなりました。二人のバトルは最終ラップまで続き,結局バルベラがパッシーニに0.04秒差で逃げ切り,開幕戦方―莉GP以来となる今季2勝目を挙げました。3位争いは,ランキング争いを展開しているアプリリアのA.バウティスタと,ホンダの青山博一に,バウティスタのチームメイトであるM.ディ.メッリオの3台によるバトルとなりました。テールトゥーノーズのバトルは最後まで続き,最終的にわずか1000分の6秒差でバウティスタが3位に,青山が4位になっています。この結果,ランクトップの青山と2位のバウティスタとの差が13ポイントに縮まりました。ホンダの富沢翔也は,12位でチェッカーとなってポイントを獲得しています。 125ccクラスは,ランキングトップを行くアプリリアのJ.シモンと,アプリリアのA.イアンノーネ,そしてデルビのP.エスパロガロの3台によるトップ争いとなりました。この争いは最終ラップまで続き,この時点でトップを走行していたエスパロガロと,2位を走行していたイアンノーネが最終コーナーで接触転倒によりリタイアとなってしまいました。このため,3位を走行していたランキングトップのシモンがトップでチェッカーを受け,初タイトル獲得に向けて大きく前進しました。2,3位には,それぞれN.テロルとB.スミスのアプリリア勢が入っています。今回不調の日本人勢は,アプリリアの中上貴晶は22位で完走はしたものの,ロンシンの小山知良は,7周目にマシントラブルが発生してリタイアに終わっています。 |
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2009/9/6(日) ☆ランクトップが(MotoGP) ○第13戦サンマリノGPの予選が,ミサノ・ワールド・サーキットで行われました。サンマリノGPとはいっても,実際にはイタリアのミサノで行われていますから,イタリア人ライダーにとっても地元ということになります。特に,現在ランキングトップを行くフィアット・ヤマハのV.ロッシにとっては,生まれ育った地がサーキットから10qほどのところですから,まさに地元での開催ということになります。母国でのレースでは,いつもスペシャルカラーのヘルメットを使用するロッシですが,今回はロバの顔が大きく描かれたヘルメットを使用しています。そのロッシは,予選終了近くになってピットイン&タイヤ交換を行い,1周のみのタイムアタックという状況になりました。そして,そのアタックを見事決めてトップタイムをマークし,今季6回目となるポールを獲得しました。2番グリッドを獲得したのは,前戦でポールを獲得しているレプソル・ホンダのD.ペドロサでした。抜きどころの少ないミサノだけに,スタートの位置が重要になりますが,最後のフロントローの位置を獲得したのは,前戦の勝者フィアット・ヤマハのJ.ロレンゾでした。 250ccクラスで現在ランキングトップをいくホンダの青山博一にとっては,今回が自身GP通算100戦目となるメモリアルレースとなります。その青山は,コンスタントに速いタイムを刻んでいき,見事今季初となるポールを獲得しました。アプリリアのH.バルベラは,青山からわずか1000分の8秒遅れで2番グリッドを獲得しています。ここ2戦で勝利しているジレラのM.シモンチェリが,母国GPで予選3番手に入っています。ホンダの富沢翔也は,17番手タイムで予選を終えています。 125ccクラスは,ラストアタックで最速タイムを刻んだアプリリアのB.スミスがポールを獲得しました。ランキングトップで,スミスのチームメイトでもあるJ.シモンが,2番グリッドからのスタートとなりました。3番グリッドを獲得したは,今季3勝を挙げているアプリリアのA.イアンノーネでした。日本人勢ですが,アプリリアの中上貴晶は,マシントラブルを抱えて思うようにタイムアップを図ることができず,22番手に留まりました。ロンシンの小山知良に至っては,ここからタイムアタックをという段階でエンジンが壊れてしまい,27番グリッド獲得で終わってしまっています。 |
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2009/9/5(土) ☆2年後(MotoGP) ○今シーズンのSBKでの話題は,何といってもこれまで無冠に終わっていた芳賀紀行が,チャンピオンチームであるドゥカティに移籍して活躍していることと,3度AMAシリーズでチャンピオンを獲得したB.スピースが,ヤマハのマシンを駆ってSBKシリーズにフル参戦し,ルーキーシーズンである今年に早くも激しいチャンピオン争いに加わっていることでしょう。そのスピースに関して,ヤマハ発動機とヤマハ・モーター・ヨーロッパから発表があり,スピースとの2年契約が成立しました。その2年間というのは,まず2010年シーズンは現在のままSBKシリーズに留まってヤマハのマシンを駆り,2011年からMotoGPにステップアップするというものです。MotoGPのレギュレーションにより,ルーキーシーズンからいきなりワークスチームに所属することができませんので,ステップアップする再来年度は,ヤマハのサテライトチームであるテック3・ヤマハに所属することが決定しています。MotoGPクラスにおけるスピースは,負傷欠場したL.カピロッシの代役として,そしてワイルドカードライダーとして既に昨年リズラ・スズキから3戦参戦しています。その3戦の内で最も成績がよかったのが,ワイルドカードで出場したインディアナポリスでの6位でした。今シーズンはSBKにフル参戦していますが,実は今シーズンからMotoGPクラスに参戦するチャンスもあったのです。スズキのマシンを駆って500ccクラスでチャンピオンを獲得した経歴を持つK.シュワンツが,スズキのサテライトチームを立ち上げて参戦する計画がありました。そのチームのライダーとして選ばれていたのがスピースです。しかし,残念ながらこの計画は実現することがありませんでした。さらに,昨シーズンまでMotoGPクラスにおけるホンダのサテライトチームであったJiR(過去に玉田誠や中野真矢が所属しましたので,日本人にとっては馴染みのあるチームでしたね。)がスピースを獲得する計画もありましたが,そのJiR自体がホンダのサテライトチームという立場を失ってしまいましたから,この計画も消えていきました。スピースにとっては,もう一年SBKシリーズに参戦しますが,ようやくMotoGPへの道が決まったことになります。 |
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2009/9/4(金) ☆イタリア PARTT(F1) ○フェラーリ及びフォースインディアから発表があり,フォースインディアのG.フィジケラが,フェラーリに移籍して,現在F.マッサの代役を務めているL.バドエルに替わって今シーズン残りのレース全てでフェラーリのステアリングを握ることになりました。また,今シーズン終了後もフェラーリに残り,来シーズンは同チームのリザーブドライバーになることもあわせて発表がありました。ということは,今シーズン限りでフルタイムドライバーを引退し,14年間のキャリアにひとまず終止符を打つことを意味します。フェラーリは,現在マクラーレン・メルセデスとの間でコンストラクターズランキングで3位争いをしています。代役で出場しているバドエルは,2戦連続して最下位という結果しか残せておらず,このままでは調子を上げてきたマクラーレンに逆転される恐れが出てきています。また,次戦は母国GPとなるイタリアGPですので,フェラーリとしては何としてでもいい結果を残す必要性があります。そこで白羽の矢が立ったのが,前戦で予選はポール,決勝は2位表彰台という好結果を残したフィジケラです。さらに,こうした好結果だけでなく,フィジケラがイタリア人ドライバーということも今回の移籍に繋がっているのかもしれません。フェラーリ&イタリア人ドライバーの組み合わせは,1992年のI.カペリ以来となります。また,今回の移籍劇に関してフォースインディアのV.マルヤが,フェラーリとの間で財政的な取引はなかったとコメントしています。ただ,この点が本当にそうなのかは疑問です。あくまでも噂にしか過ぎないのですが,フォースインディアは,昨年フェラーリとのエンジン契約を破棄し,マクラーレンとの契約を成立させました。これにより,フォースインディアはフェラーリに対して400万ユーロ以上の借金があるのではないかと噂されています。資金難も噂されるフォースインディアにとって,借金の帳消しと言うことを条件に挙げられれば話に乗っても何ら不思議な無いのかもしれません。なお,フィジケラの後任については,後日発表があるようです。この点に関しては,リザーブドライバーを務めている元フラタイムF1ドライバーであるV.リウッツィが有力視されています。もしそうなると,リウッツィにとってはトロロッソから出場した2007年のブラジルGP以来の参戦となります。 |
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☆イタリア PARTU(MotoGP) ○ワークスチームで唯一来季のシートが決まっていなかったのが,イタリアンメーカーであるドゥカティの残りの1つです。この点に関しては,J.ロレンゾに対して強烈なラブコールがあったようですが,そのロレンゾはヤマハに残留することを選択。そして,この度同チームから発表があり,今シーズンから同チームに所属しているN.ヘイデンが残留することになりました。ただし,契約期間に関しては不明です。今回の契約成立により,来季のドゥカティは,今シーズンと同様にC.ストーナー&ヘイデンという組み合わせとなります。 ということで,来季のワークスチームは,ヤマハがV.ロッシ&J.ロレンゾ,ホンダがD.ペドロサ&A.ドビツィオーゾ,ドゥカティがストーナー&ヘイデン,スズキがL.カピロッシ&A.バウティスタというラインナップになります。なお,今シーズン「ハヤテ・レーシング」という形で暫定的に参戦したカワサキですが,来シーズンからは撤退ということになります。 |
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2009/9/3(木) ☆終了(JRR) ○先日,第4戦がスポーツランドSUGOで行われましたが,その会見の場で残念な発表がありました。今季5年振りにJRRに復帰した井筒仁康を擁してJSB1000クラスに参戦していたトリック☆スターレーシングが,第5戦岡山以降のエントリーを見合わせることになりました。その原因は,やはりといえばそうですが,資金的な問題のようです。シーズン前半では怪我により走行を見合わせざるを得なかった井筒でしたが,鈴鹿8耐には復帰し,第4戦の決勝レースでは,6位という好位置でチェッカーを受けています。プロゴルファーを目指すためにレースから引退したものの,レース界を盛り上げるために再びサーキットに帰っての好成績で,さすが元最高峰クラスチャンピオンといった力を見せています。そして,何と言っても鈴鹿8耐での活躍でしょう。上位陣に相次いでアクシデントが発生し,レースコンディションは激しい雨に時折見舞われるという厳しいものでした。そのような中,これまた元最高峰クラスチャンピオンである武石伸也と組んでベテランらしい速くて安定したレース展開をし,見事2位表彰台を獲得しました。徐々に景気回復の兆しが見られるようになってきているというニュースが,時折流れるようになっています。まだ庶民には実感できないところはありますが,来年の開幕戦のグリッドにマシンを並べられるよう,ぜひ資金的な問題を解決して欲しいものですね。 |
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2009/9/2(水) ☆来年復帰(F1) ○7月に行われたハンガリーGPにおいて,ブラウンGPのR.バリチェロのマシンから外れた800グラムほどのスプリングが,後ろを走っていたフェラーリのF.マッサのヘルメットを直撃。脳しんとうを起こしたマッサは,およそ190qとも言われる時速でタイヤバリアに衝突するという衝撃的なアクシデントが発生しました。一時は命の心配もありましたが,頭蓋骨骨折や左目の負傷という重傷ながら,緊急手術及び入院という段階を経て現在は退院をしています。そして,8月31日に精密検査を受け,全て良好な検査結果が出たようです。ただ,今後は頭蓋骨に入れたプレートを除去したり,額の形成外科手術をしたりと言ったことが必要なようです。そのため,フェラーリ側のコメントによると,来シーズンマッサがフェラーリのステアリングを握ることは100%間違いないものの,今シーズン中の復帰は難しいようです。ということは,マッサの代役問題が浮上するわけで,昨日お伝えしたように,フォースインディアのG.フィジケラの移籍の噂が浮上してくるというような事態になります。そのフィジケラに関する噂話ですが,さらに新たな噂がそれに付け加えられ,今シーズン代役参戦した後,来シーズンはそのままフェラーリに在籍してテストドライバーの任に就くのではないかと言うことです。ただ,あくまでもこれは噂話で,一方では今シーズン限りで撤退をするBMWのドライバーであるR.クビサが代役になるのではないかとの噂も浮上しているようです。 |
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2009/9/1(火) ☆移籍?(F1) ○ベルギーGPにおいて最も輝いていたのは,優勝したK.ライコネンよりも,むしろ予選・決勝でフォースインディアに初のポール&初の表彰台(2位)をもたらしたベテランドライバーであるG.フィジケラでしょう。それに対して,前戦に引き続いてパフォーマンス不足を露呈したのが,怪我をしたフェラーリのF.マッサの代役として参戦しているL.バドエルでしょう。優勝したのが同じマシンを駆るライコネンで,代役とは言え独走での最下位という結果を残しています。前戦でも同様の結果でしたから,2戦連続の最下位ということになります。その前戦となるヨーロッパGPでは,初日に4回ピットレーン速度違反による罰金&戒告処分を受け,決勝レースではピットレーンで新人のR.グローシャンに追い抜かれ,ピットレーン出口で白線をまたいだためにドライブスルーペナルティを受けるといった失態を演じています。さらにレース後,パルクフェルメで停止していたA.スーティルのリアにクラッシュし,スーティルのマシンのディフュザーは損害を受けたということまでしでかしていたようです。こうした状況ですから,レースドライバーとしての力量が疑われても仕方ありません。さらに,次戦はフェラーリの地元で最重要レースとなるイタリアGPですから,いくらバドエルにとっても母国GPとは言っても,こうしたドライバーを継続して参戦させる訳にはいかないのも事実です。こうしたこともあって,現在シーズン途中での移籍話が浮上しています。その噂というのは,イタリア人ドライバーであるフィジケラが,そのイタリアGPでフェラーリから出場するというのです。さらに,フォースインディアのコマーシャルディレクターであるI.フィリップスが,その事実を肯定するかのようなコメントまで出しているのです。フィジケラとフォースインディアとの間には,今シーズン末までの契約が結ばれていますので,もし移籍となると当然フェラーリ側はフォースインディアに対して違約金を払わないといけなくなります。果たしてフェラーリがそこまでするのかが疑問ですし,フォースインディアの代表であるV.マルヤはこの噂を否定しています。F1は,2週連続開催です。この噂の結果は,一両日中にはっきりすることになるでしょう。 |
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