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2005・12・26
☆06年末は(F1)
○まだ今年が終わらないというのに,F1の世界は,既に06年末に興味が移っているところがあるようです。これは,F.アロンソとマクラーレンとの間で契約が成立したことが発端となっています。06年というのは,実はチャンピオン争いを繰り広げる可能性のあるドライバーの契約が切れるのが集中している年なのです。その代表格は,何といってもフェラーリのM.シューマッハでしょう。世代交代の波が来ているF1ですが,シューマッハが果たして引退するのか,それとも07年以降もF1ドライバーを続けるのか,大きな注目点です。もしシューマッハが引退となれば,その抜けた穴に誰が座るのか。大方の予想では,マクラーレンのK.ライコネンではないかと言われています。アロンソがマクラーレンに入りますので,ライコネンかJ−P.モントーヤのどちらかが抜けなければなりませんから,ちょうどいいといえばちょうどいい形になります。しかし,モントーヤも契約が切れる年ですから,彼が抜けないとも限りません。もしそうなると,マクラーレンは総入れ替えということも考えられます。06年シーズンにフェラーリ入りするF.マッサは1年契約ですから,フェラーリも総入れ替えという線が考えられます。そうなると,ライコネンの相棒には,WGPの王者V.ロッシということもなくはない。ロッシ自身も,ヤマハとの契約は1年ですから,来シーズン末はフリーということになります。その他,D.クルサードやJ.ビルヌーブなどのベテランも契約が切れます。G.フィジケラもそうですし,とにもかくにも,ごちゃごちゃになりそうな感じがしないわけではない06年シーズン終了後です。

☆使用エンジン(Fポン)
○来シーズンからトヨタとホンダのエンジンを使用することになっていますが,それぞれのエンジンを使用するチームが明らかとなりました。全部で12チームエントリーすることになっていますが,その内訳を見ると,トヨタが8チーム,ホンダが4チームとなっています。具体的には,以下の表のような内訳です。
エンジン チ   ー   ム
トヨタ arting RACING TEAM
mobile cast TEAM IMPUL
KONDO RACING
Team LeMans
TEAM CERUMO
TEAM MOHN
INGING MOTORSPORT
DHG TOM'S RACING
ホンダ DoCoMo TEAM DANDELION RACING
NAKAJIMA RACING
TEAM 5ZIGEN
AUTOBACS RACING TEAM AGURI
       
2005・12・25
☆マネジメント(F1&Fポン)
○マネジメントに関連したニュースを2つ。まず1つ目ですが,通信関連会社のモバイルキャストよりプレスリリースがあり,同社とFポンやSGTで活躍している井手有治との間で,マネジメント契約が成立しました。モバイルキャストは,井出が所属しているTEAM IMPULのメインスポンサーを昨年から続けており,そのことが今回の契約に発展したようです。井手といえば,スーパーアグリのセカンドシートのドライバー候補の一人として急浮上しています。22日付のこのページでもお伝えしたように,そのことにモバイルキャストが関連しているという噂が出ていますが,今回のマネジメント契約成立により,その信憑性が益々高まったという感じです。
2つ目は,F1関連です。20日付のこのページでお伝えしたように,今シーズンのワールドチャンピオンであるルノーのF.アロンソが,07年シーズンにマクラーレンへ移籍することが決定しました。当初この契約には,彼のマネジメントを担当しているルノーF1の代表でもあるF.ブリアトーレが関わったものと思われていました。ところが,ブリアトーレ自身が否定したように,どうやらアロンソ自身が直接マクラーレンと交渉したようです。つまり,ブリアトーレは,完全にアロンソから蚊帳の外に置かれた形となったのです。当然2人の間に亀裂(ただし,元々仲があまりよくなかったという噂もありますが…)が生じたことは間違いなく,ごく近い将来マネジメント契約が解消されることになるのでしょう。なお,06年シーズン終了後に,ルノーはF1に継続して参戦するか判断することになっているようです。ルノーといえば,日産の再生で名をはせたC.ゴーンが,両社のCEOを務めています。「コストカッター」として名高い彼ですから,もしF1参戦がルノー車の販売に寄与していないということになったら,F1からの撤退を決断することになるのかもしれません。
      
2005・12・24
☆スポンサーは?(WGP)
○ヤマハといえば,このところずっと『ゴロワーズ』や『フォルトゥーナ』といったアルタディス社のタバコブランドのカラーリングで走っていました。しかし,06年のロッシのスポンサーが別のものになるのではないかという問題が浮上してきていましたが,どうやらそのことが引き金となったのか,この度ヤマハとアルタディス社から発表があり,今シーズン末をもって両社のスポンサー関係が終了することになりました。ロッシのタバコ嫌いは以前から有名で,ヤマハに移籍した際,ゴロワーズカラーで走ることに意外性を感じた人は間違いなくいたと思います。今シーズン末頃から,『ナストロアズーロ』カラーで走るのではないかというような噂話が登場するくらい,ロッシのゴロワーズカラーからの脱却が話題となっていました。今回のスポンサー関係解消には,ロッシがフェラーリのF1マシンをテストしたこととも関係があるようです。ご存知のように,フェラーリはマールボロの支援を受けています。全くのライバル関係にある両社ですから,アルタディス社が快く思うはずがありません。その他にも原因はありそうですが,とにもかくにもヤマハはメインスポンサーを失うことになりました。果たして来シーズンはどうなるのか気になるところですが,ヤマハの体制発表については,来年の1月になされることも明らかになっています。

☆総入れ替え(WGP)
○昨日青山周平のWGP進出のニュースをお伝えしましたが,その彼が所属する「レプソル・ホンダ・チーム250」の来季の体制が明らかとなりました。名前こそ違え,チーム自体は今シーズンの250ccクラスチャンピオンチームである「テレフォニカ・モビスター・ホンダ・250」とほぼ同じです。しかし,ライダーについては,総入れ替えとなります。今シーズンは,チャンピオンを獲得したD.ペドロサと,スカラーシップ2年目の青山博一という布陣でした。ご存知のように,ペドロサはMotoGPクラスへホンダワークスに所属してステップアップ,青山博一はKTMのワークスチームに所属して250ccクラスに継続参戦となっています。来シーズンのライダーは,ホンダのスカラーシップでWGPにステップアップすることになった青山周平と,アプリリアから移籍することになったベテランライダーのS.ポルトの2名です。ポルトは,03年に同チームからフル参戦した経験がありますので,3年ぶりの古巣への復帰ということになります。
       
2005・12・23
☆兄の後に(WGP)
○ホンダは,若手育成を目的とした「Honda Racing スカラーシップ」制度を設けています。この制度により,04年は青山博一が,05年は高橋裕紀が,それぞれR2−1でチャンピオン獲得後WGPの250ccクラスへと進出しています。そして,第3期生にあたる06年は,R2−1の250ccクラスにおいて,7戦中6勝を挙げた青山周平がWGPにステップアップすることが決定しました。彼が所属するのは,A.プーチが監督を務める「Repsol Honda Team 250」です。つまり,スポンサーの関係でチーム名こそ違え,周平の実兄である博一が,2年間在籍したチームということになります。先日お伝えしたように,来シーズンの博一は,KTMのワークスチームへと移籍することになっていますので,実質的にその空いたシートへ周平が入るということになったわけです。ところで,このスカラーシップ制度ですが,2サイクルマシンで争われる250ccクラスは,国内での出場選手が年々減少傾向にあります。それだけに,来シーズン以降この制度が維持されるのかどうか,やや疑問視されているところがあるようです。

☆復帰(WGP)
○元500ccクラスチャンピオンで,スペインの英雄の一人であるA.クリビーレが,WGPの舞台に復帰することになりました。とは言っても,もちろんライダーとしてではありません。来シーズンからホンダに移籍し,グレシーニ・チームでMotoGPクラスにフル参戦するT.エリアスのアドバイザーとしてです。彼の経験を,若手の注目株の一人である同じスペイン人のエリアスに注ぎ込むことになります。
      
2005・12・22
☆一足早いクリスマスプレゼント(F1)
○来シーズンからのF1参戦を目指す「スーパーアグリ・フォーミュラワン」から発表があり,出場するための再申請に必要な出場全10チームからの承認を無事得ることに成功しました。最大の難関を克服したことで,来季からの参戦が濃厚となったのです。まさに一足早いクリスマスプレゼントといったところでしょう。今後は,急いで再申請の手続きを行い,統括団体であるFIAからの正式な承諾を受けることになります。
ドライバーやスポンサーといった細かい部分についての発表は,承諾を受けて以後ということになりますが,現段階では,佐藤琢磨のシート獲得はほぼ間違いありません。もう一つのシートを誰が得るのかというところですが,当初は,BARのテストドライバーを務めていたA.デビッドソンがその有力候補でした。しかし,今シーズンFポンにフル参戦した日本期待の若手ドライバーである山本左近の名前が,次に浮上。新しいところでは,同じくFポンドライバーである井手有治の名前が,急浮上してきています。この井出の話には,スポンサーのことが関係しているようです。スーパーアグリのスポンサーについてですが,YAHOOなどでお馴染みのソフトバンクの名前が以前から出ていました。今回の井手の件に関しては,Fポンで井手の所属するIMPULのメインスポンサーであるモバイルキャストが,井手のF1進出に合わせてスーパーアグリを支援するのではないかという噂も出ています。なお,今回の発表では,チームのロゴも発表されました。「S」「炎」「手裏剣」をモチーフにしてつくられたロゴとのことでした。
     
2005・12・21
☆シート喪失(WGP)
○来シーズンのシートが決まっていない大物の一人にM.ビアッジがいます。先日,ビアッジ本人からは,シートが決まりそうだというコメントが出され,大方の予想としては,カワサキの3台目のマシンをゲットするのではないかということでした。この背景には,タバコブランドであるキャメルの支援があったればこそでした。ただ,この3台目という話は,ブリヂストンのタイヤ供給が難しいという問題点が浮上し,なかなか話が発展していきませんでした。そして,ここにきて,キャメルより,来シーズンWGPにビアッジのシートを確保することが困難であるということの発表が正式にありました。250ccクラスでチャンピオンを獲得した後,98年から最高峰クラスにステップアップしたビアッジは,チャンピオンこそ獲得できなかったものの,13回の勝利と,58回の表彰台獲得という素晴らしい成績を収めました。しかし,今年顕著になった世代交代の波が,ついにビアッジに襲い掛かった感じとなってしまいました。今回のことにより,ホンダ・ポンスのスポンサードを続けていたキャメルでしたが,同チームとホンダへの支援を降りることにもなりました。
ちなみに,元125ccクラスライダーのL.チェッキネロ(上田昇とのコンビで日本人には馴染みのライダーでしたね。)がオーナーを務めるLCRが,来シーズンからホンダRC211Vをゲットして最高峰クラスに進出することが先日正式決定しました。ライダーは,今シーズン同チームから250ccクラスにフル参戦していたC.ストーナーです。それに対して,長年ホンダ陣営の一角を占めていたポンスが,メインスポンサーを失うことになってしまったわけですから,チームの方にも世代交代のようなものが来ているような印象です。

☆移籍(WGP)
○ドゥカティ陣営のセカンドチームであるチーム・ダンティーン・プラマックから発表があり,今シーズンカワサキのマシンを駆ってMotoGPクラスにフル参戦していたA.ホフマンと,ヤマハのマシンを駆ってSBKにフル参戦していたJ−L.カルドソとの契約が成立しました。マシンは,今季型マシンの改良型を使うことになっています。
     
2005・12・20
☆再来年(F1)
○マクラーレンより発表があり,今シーズンF1の最年少記録でチャンピオンを獲得したF.アロンソとの契約が成立しました。「アロンソはルノーでは?」と思われるかもしれませんが,確かに既に来シーズンもルノーと契約を結んでいるアロンソですが,今回発表されたのは07年の契約です。つまり,06年シーズンの開幕前にもう1年先の契約が成立したわけです。ということは,来シーズンもK.ライコネン&J−P.モントーヤという体制で臨むマクラーレンですが,来シーズン終了後には,どちらかがチームを去らなければならなくなります。今回の発表では,既にこの2人と今後の契約についての話し合いがもたれているとのことでした。

○あと1(F1)
○来シーズンからの新加入を目指している「スーパーアグリ・フォーミュラワン」ですが,コンコルド協定により,追加申請の際には,参加全チームの承認が必要となっています。そのことについて発表があり,全10チームのうち,9チームからの承認を得ていて,後は同じく新興チームのミッドランドF1だけとなっています。同じ新興チームということで,ミッドランドからすればライバルとなるわけで,分配金の減少ということが予想されるため,未だに渋っているのではないかという話です。ただ,ミッドランドはトヨタからエンジン供給を受けることになっていて,トヨタは既に承認を与えています。日本のメーカーとしては,国民の声から考えても承認しないわけにはいかないこともあるでしょうから,トヨタの後押しに期待といったところですね。
    
2005・12・19
☆撤退(WRC&F1)
○出張のためこのページの更新をお休みしている間に,2つの撤退劇が発表されました。
まず一つ目ですが,三菱自動車から発表があり,来シーズンからWRCへの参加を取りやめることになりました。業績不振に陥っている三菱ですが,「三菱自動車再生計画」のもと,経営資源の選択と集中をさらに推進するという判断から,少なくとも同計画が終了する07年までは復帰しないことが決定しました。08年以降は,当面の復帰目標となるようです。業績不振のために一旦は撤退し,ようやく今シーズンからフル参戦を開始した三菱ですが,再び撤退ということになり,何とも見通しの甘さが相変わらずの三菱という感じがしないでもありません。ましてや,既に来季三菱から参戦することになっていた2人のドライバー(G.カリ&H.ロバンペラ)からすると,今からまたシート探しをしなければならず,困難を極める作業となりそうです。なお,連覇を続けているパリダカは,参戦を継続することが決定しています。
もう一つの撤退劇は,ミシュランのF1からの撤退です。これまでも,F1のレギュレーション変更により,様々な制約をタイヤメーカーは受けてきました。こうしたことが続くことを懸念しているミシュランは,技術的進歩が制約されることに参戦意義を見出せなくなってきたようです。さらに,タイヤのワンメーク化が推進されようとしてきていますので,締め出される前に,自ら撤退する形の方を選んだともいえます。ミシュランの撤退は,来シーズン終了後ということになります。既に来シーズンからブリヂストンにタイヤチェンジすることが決定していたトヨタは,ある意味ラッキーといえるのかもしれませんが,ホンダやルノーといったチームは,07年から新たにデータを収集しなければならないという状況に追い込まれてしまいました。

☆変更(WGP)
○FIMから,レースカレンダー変更が発表されました。とは言っても,大幅なものではなく,第16戦ポルトガルGPだけです。先日発表されたカレンダーでは,10月22日ということになっていましたが,1週間早い10月15日に変更となりました。
      
2005・12・9
☆分裂回避か?(F1)
○分配金や権力の一極集中等の問題から,B.エクレストン&FIA側と車メーカーグループであるGPMA側との対立があり,悪くすると08年からF1が分裂する可能性がありました。BMWとの関係から,これまではどちらかといえばGPMA側だったウィリアムズが,コンコルド協定に調印し,エクレストン&FIA陣営に入りました。これにより,FIA側がフェラーリ,ミッドランド,レッドブルの2チーム,そして今回のウィリアムズの5チーム,GPMA側がホンダ,トヨタ,ルノー,マクラーレン,BMWザウバーの5チームとなり,勢力が拮抗しました。ごく近い時期にホンダ&トヨタの日本陣営がコンコルド協定に調印するものと見られていますし,ルノーについても,その可能性が高くなっています。こうしたことから,どうやら08年からの分裂開催という最悪の事態は,回避できそうな可能性が高くなりました。

☆移籍(R2−1)
○今シーズンからモリワキに移籍し,JSB1000クラスと,日本GPではMotoGPクラスにスポット参戦した松戸直樹ですが,来シーズンはカワサキに移籍することが決定したようです。まだ正式発表はありませんが,カワサキのテストライダーとなり,MotoGPマシンの開発を担うようです。今回の契約によって,少なくとも一戦はスポット参戦できそうだということです。
     
2005・12・8
☆明かり(F1)
○BMWエンジンの喪失,メインスポンサーであったHP(ヒューレット・パッカード)社の撤退など,今シーズン末のウィリアムズは,F1における有力チームとしては危機的な状況となっていました。しかし,ここに来て一つ明るい話題が出ました。メインスポンサーとして,オランダに本社を置く『ロイヤル・フィリップ・エレクトロニクス』社との契約が成立したのです。会社の名前だけでは今一つわかりにくいかもしれませんが,男性であれば髭剃りで,もしかしたらお馴染みかもしれません。もう一つのニュースとして,まだ決定していない同チームの第3ドライバーですが,今週ヘレスで行われる合同テストに,今シーズン初のインド人F1ドライバーとしてジョーダンからフル参戦したN.カーティケヤンが起用されることになりました。もしこのまま第3ドライバーとして契約すると,ほぼ間違いなくインドの会社とのスポンサー契約につながることでしょう。近年急速に経済発展を遂げているインドですから,潜在的にスポンサーマネーが期待できる国の一つではないでしょうか。
     
2005・12・7
☆レッドブルのドライバー(F1)
○レッドブル及びそのセカンドチームとなるトロ・ロッソ(旧ミナルディ)のドライバーラインナップが決定しました。まず,本家のレッドブルですが,こちらは今シーズンと同じようにD.クルサード&C.クリエンが正ドライバーです。また,テストドライバーには,R.ドーンボスが起用されます。06年からの新チームとなるトロ・ロッソ(正式には,スクーデリア・トロ・ロッソ)は,今季レッドブルから4レースほど出場したV.リウィッツィが第1ドライバーとなります。第2ドライバーがS.スピード,テスト兼リザーブドライバーが21歳の新鋭N.ヤニです。本家の方は,同じ顔ぶれですので,スムーズな形で来季のスタートを切ることができるでしょう。しかし,トロ・ロッソの方は,新興チームの上に,まだ4レースしか経験のないリウィッツィ(後の2人は経験が0)がメインとなるわけですから,様々な困難が予想されます。
     
2005・12・6
☆08年からか(F1)
○10月にFIAから発表されたレギュレーションの中で,リアウィングに関するものがありました。それは,『CDGウィング』という名のつけられたもので,リアウィングが中心から2つに分かれた形状のものです。最近のF1は,オーバーテイクするシーンがあまり見られなくなり,その点を解決するアイディアとして考え出されたものです。そのことが発表された段階では,チームの支持が得られれば,07年から前倒しで採用するとされていました。しかし,先週テクニカルワーキンググループの会合が行われ,コンセプト自体は支持されたものの,07年からの導入については反対とする立場に決定したようです。その理由としては,全く新しいシステムだけに,最適な状態に持って行くためにはさらに研究が必要で,07年からの実施では時間が足りないからというものだったようです。
     
2005・12・5
☆お披露目(SGT)
○この時期は,各社が「ファン感謝デー」のような催しを開きます。既にトヨタとホンダは,たくさんのモータースポーツファンを集めてそれぞれが所有するサーキット(富士スピードウェイとツインリンクもてぎ)で開催しました。ニッサンは,『NISMOフェスティバル』として例年開催していますが,雨と雪交じりのあいにくの天候でしたが,4日に富士スピードウェイで2万5千人を越えるファンを集めて開催しました。この催しの終了直前に,サプライズプログラムが行われたのですが,その内容は,06年型フェアレディZのデモランでした。ぎりぎりまでピットのシャッターが下ろされ,わずか3周のみの走行を行い,ピットに戻ったらすぐにシャッターが閉じられるという厳戒態勢がとられたデモランとしてのテスト走行でした。このマシンは,05年型の弱点を対策した」ということで,ステアリングを握った本山哲から「ドライ路面だったら,コースレコードが狙えたかも」というコメントが出るくらい,既にある程度の完成度をもったマシンのようです。
     
2005・12・4
☆予定(F1)
○来シーズンに向け,各チームは既にテストを開始しています。ただ,今季型シャーシに来シーズン型エンジンの試作版的なものを載せたりというように,多くのチームがまだまだ開発の初期段階といえます。そのような中ですが,トヨタ及びホンダの2社が,新型マシンの発表時期を明らかにしています。まずトヨタですが,新型マシンであるTF106の画像については,先日発表がありましたし,既にバルセロナでシェイクダウンテストを終えています。ですが,まだ正式なお披露目はなされてなく,1月14日にフランスにあるトヨタの施設内において正式発表会を行うことになりました。また,来シーズンのエントリー名が『ラッキーストライク・ホンダレーシング・F1チーム』となるホンダですが,こちらは1月25日にバルセロナで行われるテスト初日に,新型マシンRA106の初走行を行うことになりました。
     
2005・12・3
☆再申請(F1)
○昨日お伝えしたように,来シーズンからの参戦を目指すスーパーアグリ・フォーミュラワンですが,FIAから発表されたエントリーリストに登載されませんでした。そのことに関して,代表である鈴木亜久里からコメントが出され,参加登録申請をし直すという発表がなされました。また,今回リストから漏れた理由は,50億円を超える金額の負担金が納められなかったからではないかという観測が出ていましたが,参加登録に関する手続きに不備があったためという発表も合わせてありました。今回のエントリーリストが最終決定ではなく,もう一度チャンスがあります。ただし,この次の手続きでは,FIAだけではなく,参加する全チームの承認が必要となり,もう一段階クリアしなければならないハードルがあります。ぜひ,何とかクリアしてもらいたいものですね。

☆3台目か?(WGP)
○未だにシートの決まっていない有力ライダーの一人であるM.ビアッジですが,12月9日に新たな発表をするというコメントが出されました。どのような結論に落ち着くのかはまだわからず,当然推測の域を出ません。いろいろな噂の中で一番有力だと思われるのは,カワサキからの参戦ではないかということです。来シーズンのカワサキについては,既に中野真矢&R.ド.ピュニエというラインナップが決定しています。タバコブランドの『キャメル』という大口のスポンサーを抱えるビアッジですが,その資金力を利用して,カワサキの3台目のマシンをゲットするのではないかというものです。有力なスポンサーを持たないカワサキにとって,まんざら悪い話ではありませんから,十分考えられる噂といえるのではないでしょうか。
     
2005・12・2
☆大ピンチ(F1)
○FIAから,来シーズン参戦することが認められたチームのエントリーリストが発表されました。それを見ると,ホンダの所有するチームになったBARは,『ホンダレーシングF1チーム』というチーム名に変わっています。そして,何より注目される鈴木亜久里が立ち上げたホンダのセカンドチームとなる新チームですが,今回の発表の中に名前がありませんでした。つまり,このままでは,来シーズンのエントリーが不可能となるのです。当然,同チームから参戦するであろう佐藤琢磨も,参戦するためには新たなシートを得なければならなくなり,実質的にシートを失うことになってしまいます。F1への参戦は,およそ54億円もの巨額のエントリー料が必要となるのですが,新たに様々なものを構築していかなければならない新興チームにとって,かなり負担となっているのが,今回のエントリー漏れにつながっているようです。よほど大口のスポンサーがいれば何とかなるのでしょうが,そうでない場合は,厳しい現実があるのでしょう。頑張れ亜久里!!

☆残留(F1)
○ザウバーを買収し,BMW直轄のチームとして再スタートを切るBMWザウバーチームですが,N.ハイドフェルドとの契約は既に結ばれていました。もう一つのシートを誰が得るのか,様々な噂が浮上しては消えといった状態でしたが,最終的に今シーズンザウバーからフル参戦した元F1チャンピオンのJ.ビルヌーブが,引き続いてシートを得ることが正式に決定しました。この新チームには,12月8日の合同テストから合流するようです。
     
2005・12・1
☆シェイクダウン(SGT)
○昨日のこのページで,トヨタが新型マシン(レクサスSC430)を投入するということをお伝えしましたが,早くもそのマシンのシェイクダウンテストが行われました。行われたのは,トヨタが所有する富士スピードウェイでした。立川祐路,脇坂寿一,飯田章,服部尚貴の4ドライバーステアリングを握って行われたテストですが,初走行ということで安全マージンを考慮したエンジン回転をそれほど上げない状態での走行だったようです。全体的なフォルムは,非常にコンパクトで,一見するとニッサンのSGTマシンであるフェアレディーZに近いものとなっています。このZは,デビューイヤーでいきなりの好成績を収めましたが,果たしてこのSC430も同じような活躍ができるでしょうか。

☆早くも(WGP)
○3日間にわたってマレーシアのセパンサーキットで行われた今年最後の合同テストが,無事終了しました。最終日は,雨のためウェットタイヤでの走行で始まりました。午後には雨がやんだものの,気温がやや低く,完全な状態での走行というわけにはいきませんでした。そのようなコンディションの中,最速タイムをマークしたのは,何と250ccクラスで2年連続チャンピオンを獲得し,いよいよMotoGPクラスにステップアップすることになったホンダのD.ペドロサでした。王者V.ロッシの持つ記録を破ってきた彼ですが,いきなりそのポテンシャルを見せた感じとなりました。初日がM.メランドリ,2日目がロッシ,そして最終日がペドロサと最速タイムをマークしたわけですが,来シーズンの要注目ライダーがその力を発揮した形のテストとなりました。
    
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