2005・11・30
☆マシンチェンジ(SGT)
○JGTC時代を含め,これまでトヨタのGTでのマシンは,スープラが用いられていました。しかし,ご存知のようにスープラは既に市販車としては存在してなく,マシン開発の面でも,そして販売という面でも,スープラを用いる意味が薄れてきているのが現状といえます。そのよう中,この度トヨタから発表があり,来シーズンからマシンをレクサスSC430に変更することが発表されました。レクサスといえば今年からトヨタが立ち上げた高級車ブランドで,この車は,現在発売されているレクサスブランドの中で一番スポーツ性の高い車です。SC430というとあまりピンと来ない部分がありますが,『ソアラ』のマイナーチェンジ版がこの車というとそのスポーツ志向がわかるのではないでしょうか。今回の発表では,GT500クラスに4台供給するというところまでは明らかとなっているのですが,どのチームに供給するのかは未定のようです。つまり,来シーズンにおけるGT500クラスのトヨタマシンは,これまでのスープラと今回のSCとの2本立てということになります。
☆再び(IRL)
○ホンダ及び同社のアメリカでの4輪モータースポーツを担当しているHPDより発表があり,来シーズンからターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングにエンジン供給することになりました。ホンダとチップ・ガナッシといえば,CARTシリーズに参戦している時,J.バッサー,A.ザナルディ,J−P.モントーヤの手で4年連続ドライバーズタイトルを獲得し,一時代を築き上げたタッグです。その最強タッグが,IRLに場所を移して再び復活したことになります。
今回の最強タッグには,もう一つニュースが含まれています。今シーズン同シリーズのチャンピオンを獲得したのはD.ウェルドンですが,F1への転向が噂されていました。中でも,ザウバーを買収し,BMWのワークスチームとして立ち上がるチームからの参戦が濃厚と思われていました。ところが,その噂を一蹴するかのように,チップ・ガナッシへの移籍が明らかとなりました。最強エンジン,最強チーム,そして最強ドライバーと,来シーズンはこのチームから目が離せないかもしれません。 |
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2005・11・29
☆そのままの勢い(WGP)
○マレーシアのセパンサーキットにおいて,冬休み前の合同テスト1日目が行われました。昨日お伝えしたように,ここでのテストには,日本メーカー4社が集まって行われています。初日のトップタイムをマークしたのは,RC211Vを駆るM.メランドリでした。2番手のタイムが,同じくホンダのN.ヘイデンでした。シーズン後半にめきめき力を発揮し,好成績を収めた両者ですが,今回のテストにも,そのままの勢いで突入した感じです。3,4番手のタイムは,それぞれC.チェカ,D.ペドロサがマークし,今シーズンとは違ったマシンを駆る両者ですが,早くもRC211Vに順応したかのような結果を出しています。
☆親子で(Fポン)
○一昨日の日曜日でシーズンを終えたFポンですが,その翌日には,最終戦の行われた鈴鹿サーキットで新人オーディションが行われました。このオーディションは,来シーズンに向けて有望なドライバーを確保すること,ドライバー自身が才能をアピールすること等を目的として行われています。5チーム13名が参加し,午前・午後それぞれ3時間ずつの走行が行われました。いろいろマシンを乗り換えたりしながらの走行をし,初日のトップタイムは,DoCoMo
DANDELIONのマシンを駆った時のJP.デ.オリベイラがマークしました。2番手のタイムは,中嶋一貴がマークしたのですが,その時のマシンはPIAA
NAKAJIMAのもの。つまり,一貴にとっては,父親のチームのマシンで好タイムを出したことになります。父親の中嶋悟はホンダ系のドライバー及び監督としてやってきているのに対して,息子の一貴はトヨタ系のドライバーとしてこのところ歩んでいます。しかし,オーディション初日の結果だけで見ると,親子のコラボレーションがごく近い将来見られるようになるかもしれませんね。 |
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2005・11・28
☆僅差で(Fポン)
○最終戦の決勝レースが行われました。ポールポジションからスタートしたのは,4年ぶりとなる松田次生でしたが,好スタートを切った片岡龍也にかわされて2位での走行となりました。ストレートスピードに勝る片岡をなかなか抜くことができず,18周目にピットインを選択。ところが,右のリアタイヤの交換に手間取るというアクシデントが発生し,この時点で優勝争いから脱落しました。片岡は,暮に抜かれたあとのピットインでエンストをするというアクシデントが発生し,こちらもやはり優勝争いから脱落。その後は,既にチャンピオンを決定している本山哲と,第7戦で1勝を挙げているA.ロッテラーとの争いとなりました。テールトゥーノーズの激しいトップ争いとなりましたが,コンマ3秒を切る僅かな差でロッテラーに凱歌があがりました。3,4位にそれぞれ井手有治,B.トレルイエが入り,INPUL勢が2〜4位を独占しました。これが最後のフォーミュラレースとなる服部尚貴は,最終ラップのデグナーカーブで,ガス欠のためリタイア(リザルト上は1周遅れの14位完走扱い)となってしまいました。レース終了後に「卒業式」ともいえるセレモニーが開かれ,仲間や観客からの祝福を受けていました。
☆今年最後(WGP)
○WGPは,12月1日から1月20日までの間テストが禁止されています。そのため,今日から3日間にわたって行われる合同テストが,ウィンターブレーク前の重要なものとなります。今回のテストですが,ホンダ,ヤマハ,スズキ,カワサキといった日本のマニュファクチャラー勢はマレーシアのセパンサーキットで,ドゥカティ及びいくつかの250ccクラスチームはスペインのヘレスサーキットでテストを行います。このテストには,おそらく各社06年のプロトタイプマシンを投入するでしょうし,まだ契約が結ばれていないライダーのテストを兼ねるところもあるでしょう。そうした点で,大変注目されるものとなります。 |
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2005・11・27
☆4年ぶり(Fポン)
○最終戦の予選が,鈴鹿サーキットで行われました。セッション終了間際の段階では,片岡龍也&土屋武士のチーム・ルマンコンビがワンツー体制を築いていました。しかし,最後のタイムアタックでTEAM
5ZIGENの松田次生が最速タイムをマークし,01年の最終戦鈴鹿以来丸4年ぶりのポールを獲得しました。既にチャンピオンを決定している本山哲は,4番グリッドを獲得しています。このレースがフォーミュラからの引退レースとなる服部尚貴は,6番手と好位置からのスタートとなります。
☆合掌(WRC)
○01年のチャンピオンR.バーンズ氏が,脳腫瘍での3年間にわたる闘病生活の末,34歳という若さでお亡くなりになりました。バーンズ氏は,99年にスバルに移籍。そのシーズンと翌年はランキング2位となり,3年目の01年に見事チャンピオンを獲得しました。02年からプジョーに移籍し,03年にはS.ロウブとチャンピオン争いを展開していました。そのような中,シーズン途中のラリーGBへ向かっている際,運転中に突然気を失いました。幸いなことに助手席に乗っていたのがM.マルティンで,彼が助手席からハンドルを握って事なきを得ました。しかし,それから長い闘病生活に入り,04年の夏には一旦退院したものの,その後に再入院。そして,ついに還らぬ人となってしまったのです。まだ現役選手として十分に活躍できる年齢での死去だけに,何とも残念な結果となってしまいました。バーンズ氏のご冥福を,心からお祈りいたします。 |
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2005・11・26
☆同じパッケージで(WGP)
○来シーズンのJIRですが,23日のこのページでお伝えしたように,マシンはホンダRC211V,ライダーは玉田誠,メインスポンサーはコニカ・ミノルタというように今シーズンと同じ体制であることは既に発表されていました。その際未定であったタイヤについてですが,これも今シーズンと同じようにミシュランタイヤを使用することが決定しました。一昨年までは,ブリヂストンタイヤの支援を受けていた玉田ですが,他の有力ライダーと同じミシュランに今シーズンから変更。さらなる成績アップを目指しましたが,結局優勝が無く,表彰台が1回のみという残念なシーズンとなりました。全く同じパッケージングで臨む来シーズンですから,今季の経験を生かしてぜひチャンピオン争いに絡むような活躍をしてもらいたいものですね。 |
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2005・11・25
☆チームが変わっても(F1)
○今シーズンをもってBMWに買収され,チームの名前が消えたザウバーですが,長年そのザウバーのメインスポンサーを続けていたのがマレーシアの石油会社であるペトロナスです。そのペトロナスが,BMWに買収されて以後も,旧ザウバーであるこのチームのメインスポンサーを継続することが発表されました。今回のこのBMWとの契約は,09年シーズン終了までとなっています。 |
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2005・11・24
☆旧型マシンで?(F1)
○F1で使用するマシンに関するレギュレーションは様々ありますが,その中で車体に関しては,他のレースカテゴリーとは違って,チームのオリジナルマシンを使用しなければならないというのがあります。ですから,同じ車体を複数のチームが使うということは許されないわけです。そこにF1への参戦の難しさの一つがあります。来シーズンいくつかの新しいチームが参戦しますが,ほとんどのチームが元々あったチームを買収してのもの。その元々のチームは車体作製に取り掛かっていましたし,そのノウハウも持ち合わせていますのであまり問題となりません。しかし,実質的なホンダのセカンドチームとなる「スーパー・アグリ・F1チーム」は,全くの新しいチームですので,そうしたノウハウ等もありません。また,仮にあったとしても,短期間の中で全く新しい車体を製作しなければならないわけで,非常に困難の伴う作業となります。そこで浮上してきているプランが,4年前に作製された,今は無きアロウズのマシンを使用するというものです。また,この車体は,V10エンジンに合わせてつくられたものですから,来シーズンから使うようになるV8エンジンを載せるのがやや難しくなります。そこで,ホンダの今季型V10エンジンをこれに搭載するというプランもあるのではないかということです。このプランは,まだ噂の段階ではありますが,果たしてどのような結論に達するのか,非常に注目されます。 |
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2005・11・23
☆若い世代で(WGP)
○ホンダのワークスチームであるレプソル・ホンダより正式発表があり,来シーズンは,N.ヘイデンとD.ペドロサという顔ぶれでシーズンに臨むことになりました。07年よりエンジンに関するレギュレーションが大幅に変わり,いわゆる第2世代エンジンでのレースとなりますが,それに備えて,来シーズンから若い世代に託したチーム運営となるようです。今シーズンめきめき力をつけてきたヘイデンと,ロッシのもつ記録を破ってきていよいよ最高峰クラスへ進出してきたペドロサという顔ぶれだけに,ロッシ&ヤマハの一人勝ち状態を打破していくような活躍が期待できますね。なお,ナンバーワンライダー扱いは,このクラスの先輩となるヘイデンが担うことになります。
☆継続(WGP)
○JIR(ジャパン・イタリア・レーシング)より発表があり,来シーズンも玉田誠を擁して参戦することが決定しました。メインスポンサーも,今シーズンと同様にコニカ・ミノルタです。今シーズンから立ち上がった同チームですが,シーズン前のテストではいいタイムを記録して期待が高まったものの,シーズン途中で骨折があったりして波に乗れず,最後まで思うような成績が出せませんでした。それだけに,来シーズンは,その鬱憤を晴らしてくれるものと期待できます。なお,今シーズンはミシュランタイヤを使用しましたが,来シーズンどのメーカーになるかについては,現段階では決定していません。 |
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2005・11・22
☆新記録に向け(パリダカ)
○三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社であるMMSPより,12月31日(土)にスタートを切るダカールラリー(通称「パリダカ」)の参戦計画が発表されました。それによると,使用するマシンは,03年から投入され,パリダカでは負け知らずの『パジェロ・エボリューション』です。チームは「チーム・レプソル三菱ラリーアート」という名称で,4台体制で臨みます。ドライバーは,増岡浩とS.ペテランセルの両エースを軸に,R.アルファン,H.ナニ.ロマの2名を加えた4名の布陣となります。1983年大会に初参戦以来,今回で24回連続参戦となる三菱ですが,今年初めのパリダカで5連覇と通算10勝目を獲得しています。今回優勝すれば,当然6連覇&通算11勝という新記録を達成することになります。
今回のパリダカは,初めてスタート地点がポルトガルのリスボンになります。ゴールは,いつものようにセネガルの首都ダカールとなっています。なお,具体的なスケジュール等は,今日主催者から発表される予定になっています。 |
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2005・11・21
☆レースカレンダー(R2−1)
○先日,MFJより来シーズンのレースカレンダーが発表されましたのでお知らせします。それによると,今シーズンはMINEサーキットで開幕しましたが,来シーズンはツインリンクもてぎでの開幕となりました。なお,今シーズンと同様に,第2戦はFポンと併催の「鈴鹿2&4」という大会名で行い,JSB1000クラスのみ開催となります。これにより,JSB1000クラスは全8戦,他のクラスが全7戦となります。
ちなみに,他のレースについても発表があったのですが,「鈴鹿8耐」が7月30日に決勝となり,また,今シーズンから特別イベントとして単独開催となった「鈴鹿300q」は,来シーズンも同様な形で6月11日に決勝となっています。
2006年レースカレンダー
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決勝日 |
サーキット |
第1戦 |
4月 2日 |
ツインリンクもてぎ |
第2戦 |
4月16日 |
鈴鹿(2&4としてJSB1000クラスのみ開催) |
第3戦 |
5月14日 |
筑波 |
第4戦 |
5月28日 |
オートポリス |
第5戦 |
8月27日 |
スポーツランドSUGO |
第6戦 |
9月10日 |
MINE |
第7戦 |
10月15日 |
岡山国際 |
第8戦 |
11月 5日 |
鈴鹿 |
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2005・11・20
☆陣容(WGP)
○ストーブリーグに突入し,各チーム,メーカーの陣容が次第に固まってきています。これまでの125ccクラスに加え,今シーズン250ccクラス(MotoGPクラスは途中で撤退)へもフル参戦をしたKTMについては,ほぼ決定したといってよいようです。その陣容ですが,まず125ccクラスは,G.タルマクシが抜けたものの,残り2人のM.カリオとJ.シモンは残留し,今季の3人体制だったものが,来季は2人体制へとなるようです。また,今季1台体制だった250ccクラスは,一昨年の同クラスチャンピオンだったM.ポジャーリと,今シーズンランキング4位となった青山博一の2人体制へと変化します。今シーズン同チームから参戦したA.ウェストについては,まだその去就がはっきりしないものの,テストライダーとしてチームに残るか,他のチームに移籍するかのどちらかの道があるようです。この新体制のスタートですが,今月末に行われる合同テストでまず250ccクラスから始動し,12月のテストからは,125ccクラスも動き始めるようです。
☆開催危機(F1)
○伝統的なレースの一つであるイタリアGPが,来シーズンは開催されない可能性が浮上しました。これは,イタリアGPを開催しているモンツァ・サーキットの周辺住民が,4年前騒音等を理由に開催差し止めの訴訟を起こしたことから始まりました。その訴訟の判決が出て,車両の騒音レベルを下げない限り開催禁止となってしまったのです。もちろん控訴すればいい訳ですが,普通に考えると来シーズン開催する9月までにその控訴審の判決が出るとは考えにくく,今回の判決がその間有効となってしまいますので,開催に黄色信号が灯った状態なのです。イタリア国内では,その裁判官がモータースポーツについて「危険かつ社会的に不必要な活動であり,環境に対する影響が非常に大きい」という趣旨の発言をしたという報道が一部でされているようです。レースがそれほど市民権を得ていない日本でこうした発言が出たのであればそれほど驚きはしませんが,モータースポーツの中心地であるヨーロッパの,さらにその中心ともいえるイタリアでこうしたことが起きたのは,少々びっくりしました。 |
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2005・11・19
☆世界へ(SBK)
○ヤマハ・モーター・フランスより発表があり,R2−1の元250ccクラスチャンピオンである中冨伸一が,SBKにフル参戦することになりました。同チームからは,既に今シーズンフル参戦していた阿部典史とS.ギンバートが引き続き参戦しますので,合計3人体制で来シーズンを迎えることになります。中冨は,03年からヤマハに移籍してJSB1000クラスに参戦していました。今シーズンは,第3戦の筑波,第4戦のオートポリスと連勝し,一時期はチャンピオン争いに絡むランキング4位でシーズンを終了していました。彼は福岡県出身で,長年チーム高武に所属していましたので,我々九州の人間にとっては馴染みのあるライダーの一人。その彼が世界へと旅立つわけですから,何とも楽しみなニュースとなりました。 |
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2005・11・18
☆継続(WGP)
○KTMのM.カリオが,来シーズンから2年間,同チームから継続して参戦することが決まりました。カリオは,今シーズンのチャンピオンを獲得したT.ルティと最後までタイトル争いをし,惜しくもわずか5ポイント差でチャンピオンを逃したものの,KTMのファクトリータイトル獲得に大きく貢献しました。今回新たに結ばれた契約では,来シーズンに関しては,今季逃した125ccクラスのタイトル獲得に向けて再度挑戦しますが,07年シーズンに関しては,250ccクラスへのステップアップが予定されているようです。 |
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2005・11・17
☆変更(F1)
○暫定のレースカレンダーが,FIAより既に発表されていましたが,日本GPと中国GPが入れ替わった新たなレースカレンダーが発表になりましたのでお知らせします。なお,これもまだ暫定ですので,今後変更される可能性も残されています。
2006年レースカレンダー(暫定)
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決勝日 |
グランプリ |
サーキット |
第1戦 |
3月12日 |
バーレーンGP |
バーレーン |
第2戦 |
3月19日 |
マレーシアGP |
セパン |
第3戦 |
4月 2日 |
オーストラリアGP |
アルバートパーク |
第4戦 |
4月23日 |
サンマリノGP |
イモラ |
第5戦 |
5月 7日 |
ヨーロッパGP |
ニュルブルクリンク |
第6戦 |
5月14日 |
スペインGP |
カタルニア |
第7戦 |
5月28日 |
モナコGP |
モナコ |
第8戦 |
6月11日 |
イギリスGP |
シルバーストン |
第9戦 |
6月25日 |
カナダGP |
ジルビルヌーブ |
第10戦 |
7月 2日 |
アメリカGP |
インディアナポリス |
第11戦 |
7月16日 |
フランスGP |
マニクール |
第12戦 |
7月30日 |
ドイツGP |
ホッケンハイム |
第13戦 |
8月 6日 |
ハンガリーGP |
ハンガロリンク |
第14戦 |
8月27日 |
トルコGP |
イスタンブール |
第15戦 |
9月10日 |
イタリアGP |
モンツァ |
第16戦 |
9月17日 |
ベルギーGP |
スパフランコルシャン |
第17戦 |
10月 1日 |
中国GP |
上海 |
第18戦 |
10月 8日 |
日本GP |
鈴鹿 |
第19戦 |
10月22日 |
ブラジルGP |
インテルラゴス |
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2005・11・16
☆移籍(WGP)
○今シーズンKTMのナンバー2扱いのライダーとして125ccクラスに参戦し,初優勝を飾ると共に,ランキング3位の座を獲得したG.タルマクシですが,来シーズンはホンダに移籍することになりました。GPの世界では大変数少ないハンガリー人ライダーの彼ですが,KTMからは継続して参戦するようオファーがあったようです。しかし,それは,今シーズンと同じナンバー2ライダーとしてのもの。それに対して,今回彼が契約したチームは,昨シーズンA.ドビツィオーソが125ccチャンピオンを獲得したスコット・ホンダで,しかもナンバー1ライダーとしての扱い。こうしたことが,彼に移籍を決断させたようです。 |
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2005・11・15
☆チーム名(F1)
○ウィリアムズと袂を分かち,ザウバーを買収して自チームでの参戦となったBMWですが,FIAにそのチーム名を登録しました。そのチーム名は,「BMWザウバーF1チーム」です。つまり,買収はしたものの,チーム名の中に「ザウバー」を残したのです。買収はしましたが,およそ300名の従業員はそのままBMWが引き継いでいますし,来シーズンのマシンについては,ザウバーチームが開発したものとなります。従業員がチームに残るだけでなく,チームオーナーだったP.ザウバーも,ご意見番役的な形で残るとのこと。そうしたことが,今回のチーム名に影響したようです。 |
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2005・11・14
☆初優勝&初タイトル(WRC)
○第16戦ラリー・オーストラリアが行われ,シトロエンのF.デュバルが初優勝を飾りました。今シーズン途中では,あまりに荒っぽい走りのためコ・ドライバーから「離別宣言」を出され,チームからの信頼をも失って2戦欠場という事態を経験しました。その時は,「シーズン途中での解雇か」とも言われたのですが,何とか復帰してこのレースを迎えていました。そして,16戦目にして初優勝ということになったのです。
WRCと併催で行われているJWRCは,今回のレースが第8戦となります。今回優勝したのは,スバルのインプレッサを駆る新井敏弘でした。この優勝により,参戦4年目にして初のタイトル獲得となりました。これまで,チャンピオン候補の一人としてずっと名前が挙がっていましたが,不運などもあってなかなかタイトル獲得ができませんでした。自らのチームを編成して2年目になりますが,ようやく念願を達成したことになります。 |
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2005・11・12
☆変更(F1)
○トヨタ及びブリヂストンから発表があり,来シーズンからトヨタの使用するタイヤが,ミシュランからBSに変更することになりました.ただし,正確には,11月29日に行われるオフシーズンのテストから使用することになります。F1に参戦して以来,ずっとミシュランユーザーだったトヨタですが,ここに来て日本の最大車メーカーと最大タイヤメーカーとがタッグを組むことになったのです。これまでの4輪レースを見ると,どちらかといえばトヨタはミシュラン,ホンダがBSという印象があっただけに,以前から噂があったこととはいえ,私としてはちょっと驚いたのも事実です。ただ,両社は,SGTやIRLでタイトルを獲得していますので,自然な流れといえなくもありません。なお,今回の契約は,「複数年」というだけで,何年間の契約かは明らかとなっていません。
☆来年も(WGP)
○アプリリアのユーザーで,250ccクラスにフル参戦しているカンペテーラ・レーシングより発表があり,来シーズンも関口太郎を起用することになりました。シーズン前のテストで大怪我を負ってしまい,第8戦まで出場できなかった関口でしたが,トラブルや転倒などで失うレースはあったものの,マレーシアとカタールでの10位を最高に合計13ポイントを獲得して,ランキング21位でシーズンを終えました。厳しいシーズンとはなったものの,彼のポテンシャルの高さから,もう一年続投することになったようです。これから先,スポンサーを見つけたり,膝に入っているボルトを除去する手術をしたりと大変な活動が待っている関口ですが,プライベートチームナンバーワンを目指して努力していくことでしょう。 |
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2005・11・11
☆雨のために(WGP)
○リカルド・トルモ・サーキットにおける合同テスト2日目が行われました。ところが,この日は気温が低く,雨のため路面がヘビーウェットというコンディションでした。そのため,多くのチームがテストをキャンセルし,早々と帰り支度を整えていきました。そのような中,レプソル・ホンダのN.ヘイデンはコースに出て合計46周走行し,レインタイヤなどのテストを行いました。もちろん彼がこの日の最速タイムをマークしています。多くのチームは,今月末にセパンで行われるテストで,今回できなかったテストメニューをこなすのではないかと思われます。 |
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2005・11・10
☆デビュー(WGP)
○最終戦の行われたバレンシアにおいて,来シーズンに向けた合同テストが行われました。MotoGPクラスでは,今シーズンランキング3位で終了したN.ヘイデンが初日の最速タイムをマークしました。何といっても注目は,2年連続250ccクラスチャンピオンを獲得したD.ペドロサでしょう。昨年も,シーズン終了後のこのテストでホンダRC211Vを駆ったのですが,これはチャンピオン獲得のご褒美という色合いでした。しかし,今回は,来シーズンからホンダのワークスチームであるレプソル・ホンダより出場することの準備といえる走行でした。このペドロサが来季MotoGPクラスに出場するルーキーの最速タイムをマークするものと思われていましたが,そこに伏兵が現れました。ルーキーの中で初日の最速タイムだったのは,今季ペドロサとタイトル争いをしたオージーライダーのC.ストーナーでした。彼が駆ったマシンは,何とホンダ・ポンスのRC211Vでした。噂の段階では,他のチームの名前が挙がっていたストーナーですが,電撃ともいえるホンダデビューとなりました。同チームのもう一台のマシンを,ドゥカティのシートを失い,ホンダ移籍が噂されていたC.チェカが駆っています。つまりこの2人が,来シーズンのライダーとなる可能性が大。ヘイデンの残留,ペドロサの加入ということで,ほぼシートを失った形になっているM.ビアッジですが,彼が古巣であるホンダ・ポンスに移籍するものと思われた部分があっただけに,今回のストーナーの走行には驚かされました。なお,今回の走行では,既に契約を発表済みスズキのC.バーミューレン,カワサキのR.ド.ピュニエというMotoGPクラスルーキーも走行しています。 |
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2005・11・9
☆再び(WGP)
○スペインの通信会社『モビスター』のWGPからの撤退を受けて,そこをメインスポンサーとしていたチーム・グレシーニの来シーズンが注目されていましたが,新たなスポンサーが発表となりました。そのスポンサーとは,今シーズンヤマハ・テック3チームを支援していたタバコブランドである『フォルトゥーナ』です。「新たな」とはいっても,ヤマハ陣営を支援する前は,チーム・グレシーニのメインスポンサーでしたから,「再び」と表現した方がいいのかもしれません。フォルトゥーナカラーのチーム・グレシーニといえば,故加藤大治郎選手が,同チームで250ccクラスチャンピオンを獲得した時のカラーリングです。ですから,チームにとっては思い出深いものでしょう。来シーズン,M.メランドリ&T.エリアスという若手ライダーで臨みますが,このチームにとってのラッキーカラーでどこまで王者V.ロッシを苦しめるか注目されます。
☆移籍(F1)
○レッドブルより,マクラーレンのテクニカルディレクターを務めていたA.ニューエイがチームに加入したことの発表がありました。彼は,1990年からF1の世界へマシンのデザイナーとして入り,ウィリアムズやマクラーレンで世界タイトルを獲得するマシンを造り上げた権威です。その彼が,新興チームであるレッドブルに移籍して,新たな気持ちでマシン造りに取り組むことを選択したわけです。この移籍に伴い,来シーズンのマクラーレンとレッドブルは,新たな問題に直面することになります。マクラーレンのテクニカルディレクターが誰になるか発表がありませんが,彼らは,ニューエイのデザインしたマシンを1年間改良していくことになります。逆に,ニューエイは,別の人が設計したレッドブルのマシンを改良していかなければならなくなるのです。タイトル獲得はできなかったものの,今シーズンいい成績を収めた両チームですが,その勢いを継続することができるでしょうか。 |
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2005・11・8
☆移籍PARTT(WGP)
○ドゥカティのワークスチームであるドゥカティ・マールボロより発表があり,かねてから噂されていた通り,S.ジベルノーとの間で契約が成立しました。昨年まで王者V.ロッシとタイトル争いを繰り広げていたジベルノーでしたが,今シーズンは不運やミスが重なって早い段階でチャンピオン争いから脱落。新たな気分でレースに臨むため,今回の移籍という形をとりました。ただ,そうしたモチベーション的なものだけでなく,ワークスチームではなくサテライトチームということでの限界というものも感じていたのかもしれません。今回の契約成立により,来シーズンのドゥカティは,L.カピロッシとジベルノーという構成となりました。この結果,C.チェカがシートを失ってしまいましたが,彼の来シーズンについては,まだ正式な発表がありません。噂としては,ホンダ・ポンスへの移籍という話が出てきています。
☆移籍PARTU(WRC)
○今シーズンもタイトルを獲得したものの,来シーズンは1年間レースに参加しながらのワークス活動を休止することになっているシトロエンですが,休止している間に新車開発を行うこととプライベーターへ支援するということについては,既に発表されていました。この度,その支援するプライベーターの発表があり,併催で行われているJWRCに参戦していたベルギーに籍を置くプライベートチームのクロノス・レーシングに決定しました。また,シトロエンを駆ってチャンピオンを獲得したS.ロウブも,同チームに在籍することになりました。もちろん,一年後には,再びワークスチームに復帰します。チームメイトは,スペイン人ドライバーのS.ポンスとなりました。また,スポンサーについても発表があり,オレカとPHスポーツという2社がつく予定となっています。 |
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2005・11・7
☆連勝&初(WGP)
○バレンシアGPの決勝が行われました。MotoGPクラスは,既にV.ロッシのチャンピオンは早々に決定していましたが,ランキング2位争いが最終戦までもつれていました。そのランキング2位争いを演じているM.メランドリとN.ヘイデンのホンダのヤングライダー同士が,決勝レースでもトップ争いを繰り広げました。結局スタートから前に出ていたメランドリがそのまま逃げ切り,前戦のトルコGPに続いて自身初となる2連勝を挙げると同時に,ランキング2位の座を獲得しました。今シーズン最悪の15番グリッドからスタートしたV.ロッシは,王者らしい強い走りを見せて3位に入り,17戦中16回目の表彰台を獲得しています。ポールからスタートしたS.ジベルノーは,マシントラブルのため4周目にリタイアとなり,不運やミス続きの今シーズンを象徴するかのような終わり方となってしまいました。日本人勢は,玉田誠が9位,中野真矢が11位で最終戦を終えています。今回代役参戦となった清成龍一と青木宣篤ですが,清成は12位,青木は11位走行中にマシントラブルでリタイアとなっています。
唯一チャンピオンが決定していなかった125ccクラスですが,そのチャンピオン争いを演じている一人であるKTMのM.カリオがレースを制し,今季4勝目を挙げました。ランキングトップのT.ルティは,13位以内に入ればチャンピオン獲得という有利な立場を利用し,終始堅実な走りを見せて9位でフィニッシュ。この結果,5ポイント差でルティの初タイトル獲得となりました。
250ccクラスは,ポールからスタートした2年連続チャンピオンのD.ペドロサが,母国の人々の前でチャンピオンらしい強さを見せた走りを披露しました。この結果,自身最後となる250ccクラスのレースを,見事ポールトゥーフィニッシュで飾り今季8勝目を獲得。2年連続タイトルを手土産に,いよいよ来シーズンは最高峰クラスへと進出します。
終盤になってメランドリやヘイデンといった若手ライダーが力を見せ始めましたし,ペドロサがステップアップしてきます。4輪進出が噂される王者ロッシにとって,もしかしたら最後のシーズンとなるかもしれない来季ですが,ヤングライダーが入り乱れた面白いレースが展開されていくかもしれませんね。
☆大逆転(SGT)
○最終戦の決勝レースが,大粒の雨に見舞われた鈴鹿サーキットで行われました。チャンピオン争いが最終戦までもつれたSGTシリーズですが,この雨がその争いに大きな影響を与える結果となりました。レーススタートの時刻になっても,強い雨が降り止まないためレーススタートを延期。緊急ミーティングを開いた結果,52周のレースを39周(周回規定数となる52周の75%)に短縮することと,始めの3周はセーフティーカーランとなることが決められました。
こうした異例のスタートの中で行われたレースですが,ピットインするタイミングのレース戦略が,レース結果及びチャンピオン争いに明暗を分けました。GT500クラスは,このレースが始まる前にランキング4位だった立川祐路&高木虎之介組のスープラが5周目にピットイン。11番手でコースに復帰し,それから徐々にポジションをアップしていきました。途中クラッシュしたマシンを回収するためにせーフィティーカーが導入され,さらに前との距離が縮まることになりました。チャンピオン争いを演じている他のチームは,終盤までピットインを引き伸ばす作戦をとっていたため,後半でピットインをしていいきました。その間に立川&高木組のマシンにトップの座を奪われるのはもちろん,早々にピットインを済ませていた他のマシンにも抜かれるという形となってしまい,順位をどんどん下げていきました。この結果,立川&高木組が優勝し,大逆転でチャンピオン獲得となりました。
GT300クラスは,フェラーリのマシンを駆る田中哲也&P.モンティン組が,セフィティーカー導入の際にピットインするという絶妙なタイミングが功を奏して今季初優勝を飾りました。チャンピオン争いは,ランキング2位のチームに10ポイント差をつけていたMR-Sを駆る佐々木孝太&山野哲也組が,堅実な走りで3位表彰台を獲得して,見事栄冠を獲得しました。
GT500がスープラ,GT300がMR-Sというように,今年も混迷を極めたシーズンでしたが,結局トヨタ車が両クラスを制する形となりました。 |
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2005・11・6
☆初受賞(WGP)
○最終戦バレンシアGPの予選が行われ,MotoGPクラスは,ホンダのS.ジベルノーが今季5回目となるポールを獲得しました。今シーズン決勝では思うような成績が出ていないジベルノーですが,予選では,5回ポールを獲得したように,昨シーズンと変わらないほど安定した力を発揮しています。今回のポールにより,シーズンを通した予選のタイムが最も少ない人に与えられる『BMWアワーズ』というタイトルを獲得しています。予選2,3番手には,それぞれM.メランドリとN.ヘイデンが入り,ランキング2位争いを演じている2人が,今回の予選でもつばぜり合いを演じている感じとなっています。王者V.ロッシは,予選残り12分というところで珍しく転倒し,今シーズン最低の15番グリッドからのスタートとなりました。
250ccクラスは,既にチャンピオンを決めているホンダのD.ペドロサがポールを獲得しました。既に来シーズン最高峰のMotoGPクラスにステップアップすることが決まっているペドロサですが,まずは250ccクラス最後の予選でポールを獲得しました。果たしてポールトゥーフィニッシュという形で,有終の美を飾ることができるでしょうか。
125ccクラスは,アプリリアのS.ガデアが自身初となるポールを獲得しました。なお,今回の予選は,全てのクラスで地元スペイン人ライダーがポールを獲得しています。
☆最多タイ記録(SGT)
○最終戦の予選が,鈴鹿サーキットで行われました。前戦のオートポリスでは,天候不良の影響で1台ずつコースインしてタイムアタックを行うスーパーポール予選が行われませんでしたが,今回はドライコンディションの中行われました。GT500クラスのポールを獲得したのは,立川祐路&高木虎之介組のスープラでした。タイムアタックを担当したのは立川ですが,今回のポール獲得により,通算のポール獲得回数が10回となりました。これは,脇坂寿一が持っているポール獲得回数記録とタイ記録となります。その脇坂は,立川からわずか0.025秒差で2番グリッドとなっています。
GT300クラスは,MR-Sを駆る田中実&中嶋一貴組(タイムアタックは中嶋が担当)がポールを獲得しました。まだどちらのクラスともタイトルが決定していないSGTですが,果たして誰の頭上に栄冠が輝くのでしょうか。 |
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2005・11・5
☆引き続き(WGP)
○今シーズン最終戦となるバレンシアGPが開幕しました。MotoGPクラスは,いつものように午前・午後に1回ずつフリー走行が行われ,前戦のトルコGPで最高峰クラス初勝利を挙げたホンダのM.メランドリがトップタイムをマークしました。王者V.ロッシを力で抑えたその勢いが,今回も続いているような感じを抱かせます。2番手と3番手には,それぞれドゥカティのC.チェカとホンダのS.ジベルノーという母国グランプリに燃えるスペイン人ライダーがつけています。今季スズキのテストライダーを務め,今回はK.ロバーツの代役参戦となった青木宣篤は,レギュラーライダーのJ.ホプキンスよりも一つ上を行く12番手のタイムをマークしました。同じくT.ベイリスの代役参戦となる清成龍一は,16番手のタイムでした。午前中のセッションで2回転倒を喫し,左手を傷めてしまったカワサキの中野真矢は,わずか10周の走行しか午後のセッションはしませんでした。
250ccクラスは,オーストラリア人ライダーのC.ストーナーが,D.ペドロサ,H.バルベラというスペイン人ライダーを押さえて,暫定のポールポジションを獲得しました。
唯一チャンピオンが決まっていない125ccクラスは,サッカーのトッティーが所有するチームに所属しているM.パッシーニが,暫定のポールを獲得しています。チャンピオン争いをしているT.ルティとM.カリオは,それぞれ4番手,5番手につけています。
☆スペシャルカラー(WGP)
○今年で創立50周年を迎えたヤマハは,それを記念して,アメリカGPでは黄色と黒のストロボカラーというK.ロバーツ.シニアが活躍した当時のカラーリングで出場しました。今回の最終戦では,J.アゴスティーニが,ヤマハに最高峰クラス初タイトルをもたらした時のカラーリングであるホワイト,レッド,ブラックのスペシャルカラーで出場しています。 |
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2005・11・4
☆2代にわたって(F1)
○ウィリアムズより発表があり,GP2チャンピオンのN.ロズベルグとレースドライバー契約を結びました。ご存知の方も多いと思いますが,彼は82年のF1チャンピオンであるK.ロズベルグの息子で,若干二十歳の若いドライバーです。父親のケケもウィリアムズで走っていましたので,親子二代にわたってのウィリアムズドライバーということになります。20歳という若さではありますが,小さい頃からレースに参加していましたので,年齢の割にレースキャリアとしては十分といえます。これまでにもD.ヒルやJ.ビルヌーブなど2世ドライバーがチャンピオンを獲得していますが,果たして彼もその中の一員となるか注目といったところですね。 |
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2005・11・3
☆再び(IRL)
○ホンダのアメリカにおけるレース活動の主体となって行っているHPDより発表があり,来シーズンからペンスキー・レーシングへもエンジンを供給することが決定しました。ペンスキーは,アメリカンモータースポーツで最も成功を収めているチームの一つです。CARTシリーズでホンダと繋がりを持ち,00年と01年にG.ド.フェランがホンダエンジンを駆って2年連続チャンピオンを獲得しています。IRLでは,トヨタエンジンを使っていた同チームですが,なかなか思うような結果を収めることができず,再びホンダと手を組む道を選びました。この背景には,トヨタが来シーズン限りでIRLから撤退し,NASCARへと活動の場を移すことも関係していることでしょう。ちなみに,ホンダは,既に09年までIRLに留まる契約が成立しています。
☆復帰(WGP)
○第15戦オーストラリアGPの初日に転倒し,胸を強打。その影響でオーストラリアと次のトルコGPを欠場したL.カピロッシですが,医師の診断の結果,今週末に行われる最終戦バレンシアGPに出場することが決定しました。まだ体調は万全ではないようですが,後半戦から素晴らしい活躍を演じているだけに,有終の美を飾る意味からもいい走りを見せることでしょう。 |
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2005・11・2
☆詳細は今後(F1)
○昨日のこのページでお伝えした新チームに関しての発表が,東京青山にあるホンダウェルカムプラザ青山で行われました。このこと自体,今回の新チームが,ただ単にホンダからエンジンを供給されるだけでない体制であることを暗示していることになります。今回の発表によると,噂どおりチーム代表を元F1ドライバーの鈴木亜久里が務め,チーム名は「SUPER
AGURI Formula 1」となります。もちろんエンジンは,新しいレギュレーションに則ったホンダ2.4リットルV8型エンジンとなります。ファクトリーは,イギリスのオックスフォードにある旧アロウズが所有していたものを使いますが,チームの所在地は,亜久里自身の会社である株式会社エー・カンパニーのある日本ということになります。亜久里の所有しているチームであるARTAは,国内のFポンやS−GTをはじめとする各種のレースに出場していますし,海外では,アメリカのIRLシリーズにも共同チームという形でフル参戦しています。これらのレースへの参加がどうなるのかということが気になりますが,亜久里自身がこのチームをつくっていったのは,底辺から若手を育成し,レースの頂点への階段を組織することでしたから,基本的にはこれまでの活動も残しておきたいということでした。
なお,シャーシに関しては,ホンダの協力を得るということだけで,今回の発表では具体的なものは明らかとなりませんでした。また,ドライバーについても,佐藤琢磨と交渉していることは認めましたが,まだ誰とも契約まではいっていないようです。もしかしたら,ドライバー二人が,どちらも日本人ということもある(もちろんその逆も)とのことでした。メインスポンサーについてですが,ソフトバンクではないかという噂はありますが,これも今後発表があるということでした。タイヤに関しては,まだ最終決定まで至ってはいないものの,亜久里自身ブリヂストンとの関係が強い(そういえば,BSのF1用タイヤ開発を,初期の段階ではドライバーである亜久里自身が行っていましたね)ですので,BS陣営に入る可能性が高いようです。
☆久々に(WGP)
○怪我により欠場が続いているT.ベイリスですが,最終戦のバレンシアには,彼の代役としてS.バインが出場するのではないかといわれていました。ところが,何と昨シーズンからBSBシリーズにフル参戦し,今シーズンはランキング2位を獲得した清成龍一が代役参戦することになりました。彼のWGP出場は,故加藤大治郎選手の事故を受けて途中からフル参戦した一昨年以来となります。
☆ヤマハから(WGP)
○グレシーニ・ホンダが,S.ジベルノーに代わってT.エリアスと契約しました。契約期間は,2年間です。今季のエリアスは,フォルトゥーナ・ヤマハからMotoGPクラスにフル参戦していました。終盤になってようやく本来の速さを見せるようになりましたが,最近までなかなか思うような結果が出ていませんでした。来季のグレシーニ・ホンダは,エリアスとM.メランドリという若手コンビということになりました。奇しくも,二人ともヤマハからの乗換えという形になります。メランドリは,その乗換えが成功して,今シーズンこれまで1勝を含めてランキング2位争いに加わっています。果たして,エリアスも同じように成功するのか注目です。
なお,グレシーニ・ホンダのシートを失った(というよりは,ホンダからの離脱を決意したと言った方がいいのかも)ジベルノーの去就ですが,まだ正式発表はないものの,ドゥカティへの移籍がほぼ確実な模様です。 |
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2005・11・1
☆近日中に?(F1)
○かねてから噂のあったホンダがエンジンを供給する新チームに関して,イギリスで新たな報道がなされました。その報道は,現段階ではあくまでも噂の段階にすぎないのですが,近日中(今日,明日も含めて)に公式発表があるのではないかということです。その噂の内容ですが,新チームの代表は,かねてから名前が挙がっている元F1ドライバーの鈴木亜久里で,以前存在していたF1チームであるアロウズのファクトリーを使用するとのことです。そして,メインスポンサーは,日本最大のIT企業であるソフトバンクではないかという観測が出ています。一番気になるドライバーに関してですが,佐藤琢磨についてはほぼ間違いないようです。もう一人のドライバーですが,当初の噂では,BARのテストドライバーであるA.デビッドソンの名前が早くから挙がっていたものの,今回の報道では,ホンダエンジンを駆ってIRLチャンピオンを獲得したD.ウェルドンではないかということです。いずれにしても,今シーズン末のビッグニュースともいえることですので,公式発表が待たれるところです。 |