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205・5・31
☆初優勝(IRL)
○世界3大レースの一つ伝統の「インディ500」の決勝が,およそ40万人(!)の観客を集めて行われました。いつものように激しいレースとなり,全部で8回のイエローコーションが出ました。そのような中で優勝したのは,ホンダエンジンを駆るD.ウェルドンでした。もちろん今回の勝利は,彼にとって初のインディ制覇となります。彼の所属するチームのオーナーは,元F1ドライバーでもあるM.アンドレッティです。F1の方は決して成功したとは言えませんが,アメリカンフォーミュラでは数々の勝利を挙げてきた名ドライバー。その彼がなぜか優勝できなかったのが,このインディ500。そのレースを,オーナーとして勝利することができました。今回のレースで注目を集めたのが,女性ドライバーのD.パトリックでした。レース途中でスピンし,5台のマシンを巻き込むアクシデントを起こしてしまいましたが,本人はフロントノーズを交換するだけで済みました。その後トップに浮上して周回を重ねたものの,終盤は燃費がきつくなって燃費走行に切り替えざるを得ず,トップの座を明け渡さざるを得ない状況となりました。しかし,最終的には4位でチェッカーを受け,女性ドライバーとしての記録(それまでは8位が最高)を更新しました。日本人ドライバーの松浦孝亮とロジャー安川は,両者共にトラブルに見舞われてチェッカーを受けることができず,それぞれ18位と19位という結果に終わりました。

☆初表彰台(SBK)
○第5戦の決勝が,イギリスのシルバーストンサーキットで行われました。その第2レースにおいて,今シーズンヤマハモーターイタリアからフル参戦している芳賀紀行が,3位でチェッカーを受け,今シーズン初表彰台を獲得しました。第1レースでも,第2レースと同様にトップ争いに絡んでいたのですが,燃料関係のトラブルが発生して無念のリタイアとなっていました。その無念さを,第2レースで晴らした形となったのです。
    
2005・5・30
☆連勝&初優勝(R2−1)
○第4戦の決勝が,3万人を超える観衆を集めて我が大分県のオートポリスで行われました。最高峰のJSB1000クラスは,前戦の筑波で勝利したヤマハの中冨伸一が,最終ラップで2台をかわしてトップでチェッカーを受けて連勝を飾りました。ポールからスタートした地元九州出身カワサキの柳川明は,トップで最終ラップを迎えたものの,第1ヘアピンで膨らんでしまってトップの座を奪われ,昨年に続いて2位でゴールしました。ランキングトップの伊藤真一は,前日に行われた予選で転倒し,首を痛めるという不運に見舞われたものの,根性の走りをみせて4位でチェッカーを受け,ランキングトップの座を守りました。
参加車両が多く,予選をA,Bの2組に分けて行うという激戦区であるST600クラスは,途中4台のマシンが絡んでクラッシュし,コース上にオイルが出るといったアクシデントもありましたが,レースはそのまま続行。ポールからスタートしたカワサキの酒井大作は,スタートで出遅れたものの,7周目にトップに浮上。地元九州出身(チームも地元九州)の徳留和樹を抑え切ってうれしいST600クラス初優勝を遂げました。ご存知のように,オートポリスはカワサキが買収していて,今回がホームコースとしての初レース。そこでの勝利は,酒井はもちろん,カワサキにとってもうれしいものになったのではないでしょうか。そういえば,グランドスタンドの一角が,カワサキのカラーであるグリーンで埋め尽くされていました。こういったところでも,今回のカワサキの力の入れようが感じられました。

☆逆転(F1)
○第7戦ヨーロッパGPの決勝が,ドイツのニュルブルクリンクで行われました。ポールからスタートしたマクラーレンのK.ライコネンは,後続を徐々に引き離すという前戦のモナコGPと同じような展開となりました。しかし,30周を過ぎたあたりからフロント部分で徐々にトラブルが出始め,最終ラップの1コーナーで右フロントのサスペンションが大破し,無念のリタイア(正式には11位完走扱い)となりました。この結果,2位を走行していたルノーのF.アロンソがトップに浮上してそのままチェッカーとなり,今季4勝目を飾り,ランキングトップの座をさらに強固にしていきました。今回から復帰したBAR勢は,スタート直後の1コーナーで,佐藤琢磨がクラッシュに巻き込まれて緊急ピットインを強いられるという不運から始まりました。結局,J.バトンが10位,佐藤琢磨が12位チェッカーとなり,またしてもノーポイントレースとなってしまいました。
    
2005・5・27
☆お越しを(R2−1)
○第4戦が,明日から我が大分県にあるオートポリスで開幕します。それに先立って,今日は合同走行が行われます。今回のレースでは,通常の125,250,JSB1000の各クラスに加え,九州ロード選手権,そして入門クラスとして最適と言われている80ccのマシンで争われるGP MONOのレースも行われます。今週はじめの頃の週間天気予報では,あまり天気がよくありませんでしたが,最新のものでは晴れ間もあるようですので,是非皆さんオートポリスまでいらしてください。なお,トップページでもお知らせしていますように,このレースのため明日・明後日の更新はお休みしますので,レース結果の更新等は,月曜日の早朝に行う予定です。

☆終結(F1)
○今日から開幕するヨーロッパGPに,燃料規定問題からペナルティを受けていたBARが3戦ぶりに復帰します。11日付のこのページでお伝えしたように,この燃料規定問題以外のことでFIAがBARを再び訴えるのではないかと言う噂が出ていましたが,FIAがBARに関する問題の終結を宣言しましたので,そうした新たな心配は解消されました。出場停止を受けていたものの,その期間内では,合同テストに参加したりしてマシン開発の方を行ってきています。今シーズン未だに獲得ポイントがないBARですが,復帰戦以降での活躍に期待しましょう!
    
2005・5・26
☆オーバーテイク(F1)
○先日モナコGPが行われましたが,市街地で行われるレースということもあって,大変抜きどころのないレースのためいろいろなことが起きていました。そのことによる影響が,今でもあるようです。まず,ザウバーですが,J.ビルヌーブとF.マッサのチームメイト同士でからんで両者共にリタイアという最悪な形でレースを終えました。原因は,タイヤのグリップが終わってしまっていたマッサを抜きあぐねたビルヌーブが,強引な形で抜こうとしたからのようです。マッサ自身は大人の対応で怒りを納めたようですが,さすがにチーム側はそうはいかないようで,もしかしたらチームとして何らかのペナルティーをビルヌーブに科すかもしれません。次に,フェラーリ&シューマッハ兄弟です。最終ラップにM.シューマッハが,強引に僚友のR.バリチェロを抜き,さらにゴールラインぎりぎりには,弟のR.シューマッハにアタックを仕掛けました。幸いにも兄弟でのクラッシュにはならず,ポジションが変更することもなくチェッカーとなりました。レース終了直後はバリチェロもチームに対して何らかの発言をしたようですが,最終的にはこちらも大人の対応をしたようです。しかし,シューマッハ兄弟内での対立は残っているようで,弟の方は兄の無謀さを非難し,兄はレースの厳しさを述べているようです。次のレースは,シューマッハ兄弟の母国ドイツでのレースですが,対立を残したまま母国GPを迎えることになりそうです。
   
2005・5・25
☆交替で(F1)
○ジャガーを買収して今シーズンから参戦しているレッドブルですが,ファーストドライバーのD.クルサードはそのシートに変動はないものの,セカンドドライバーについては2人のドライバーが交替で座っています。その2人とは,1〜3戦がC.クリエン,4〜6戦がV.リウィツィです。同チームのスポーティングディレクターのC.ホナーによれば,こうした状態はまだ続くようで,今週末に行われるヨーロッパGPについては,引き続きリウッツィが出場しますが,その次のカナダGPは,クリエンが走ることになりそうです。

☆もうしばらく(WGP)
○開幕前にヘレスサーキットで行われた合同テストにおいて,転倒したわけではないのに右膝及び大腿骨骨折という重傷を負うという何とも奇妙な不運に見舞われてしまった元250ccクラスの全日本及びヨーロッパチャンピオン関口太郎ですが,現在復帰に向けリハビリ中です。早期復帰を願っていたのですが,まだレースに出るには回復が十分ではなく,6月のはじめに2週連続開催で行われるイタリアGP及びカタルニアGPは欠場することが決定しました。現段階では,6月25日に決勝を迎えるアッセンでのレースからの復帰を目標とするようです。ただし,実際にはそれも厳しさが残るようで,7月末のイギリスGPが確実な線といったところのようです。
    
2005・5・24
☆決定(IRL)
○世界3台レースの一つF1「モナコGP」は終了しましたが,もう一つのIRL「インディ500」は5月29日に決勝が行われます。その決勝に出場できるマシンを決める予選が2週間かけて(実際の予選日はその中の4日間)行われてきましたが,ようやく33台のマシンが決定しました。その内訳を見ると,ポールポジションのT.カナーンをはじめとするホンダ勢は,全部で14台(エントリーしたのも14台)あります。その中には,松浦孝亮とロジャー安川の日本人勢2人も含まれています。対するトヨタ勢は,2番グリッドを獲得したS.ホーニッシュJrをはじめ全部で15台となっています。残りの4台が,今シーズン限りで同シリーズから撤退することになっているシボレーエンジンです。
    
2005・5・23
☆連続して(F1)
○モナコGPの決勝が行われ,ポールからスタートしたマクラーレンのK.ライコネンが,順調に後続との差を徐々に広げていき,2戦連続して圧倒的な強さを見せてのポールトゥーフィニッシュを飾りました。この勝利により,それまでのランキング2位だったトヨタのJ.トゥルーリがノーポイントに終わったこともあって,ライコネンがランキング2位に浮上しました。開幕以来ずっと表彰台を獲得し,ランキングトップの座にいるルノーのF.アロンソは,途中まで2位を走行していたものの,徐々に遅れを見せ,最終的には4位でチェッカーを受け,今シーズン初めて表彰台を逃しました。2位と3位には,ぞれぞれN.ハイドフェルドとM.ウェーバーのウィリアムズ勢が入り,今シーズン初めてダブル表彰台を獲得しました。今シーズン絶不調のフェラーリ勢ですが,王者M.シューマッハは,徐々にポジションアップを図っていたのですが,24周目にクラッシュに巻き込まれる形でノーズ部分を損傷してピットインしたこともあって7位でチェッカーとなり,何とかポイントを獲得しました。さて,次戦は,ドイツのニュルブルクリンクでのレースで,ここからようやくBARが復帰します。出場停止の鬱憤を晴らすような走りを期待しましょう!
   
2005・5・22
☆2戦連続か(F1)
○伝統のモナコGPの予選1日目が行われ,前戦でポールトゥーフィニッシュを飾ったマクラーレンのK.ライコネンが,唯一1分14秒台を切るトップタイムをマークして暫定のポールを獲得しました。暫定の2番手は,前戦で2番グリッドからスタートして2位フィニッシュしたルノーのF.アロンソでした。フェラーリ勢は相変わらず不調で,R.バリチェロが暫定の10番手,M.シューマッハが暫定の11番手となっています。なお,マクラーレンのJ−P.モントーヤは,5番手のタイムをマークしたものの,午前中に行われたフリー走行の時に発生した多重クラッシュの原因をつくったとして最後尾スタートのペナルティーを受けました。また,昨日お伝えした自らの責任が全くないことでペナルティを受けたR.シューマッハですが,午前中の多重クラッシュに巻き込まれた中の一人となりましたし,予選でも激しいクラッシュを演じてしまい,まさに踏んだり蹴ったりのGPとなっています。ただし,コース上にオイルを撒き散らすほどのクラッシュでしたが,ラルフに怪我はありません。

☆引退したドライバーが(F1)
○既にレースから引退したものの,F1に復帰することになったドライバーと,復帰するのではないかという噂が浮上したドライバーの話題を2つ。まず一人目ですが,トヨタより発表があり,7月に行われるフランスGPで,昨シーズンを持って引退したフランス人ドライバーO.パニスがサードドライバーとして走行することになりました。地元出身ということでコースを熟知していますので,マシンのセットアップに大きく貢献することが期待できます。二人目の話題ですが,02シーズンをもって現役を引退したE.アーバインがチームを買収してF1に復帰するのではないかという噂が出ています。買収するのではないかと言われているチームは,今シーズンA.シュナイダーによって買収されたばかりのジョーダンです。買収はしたものの,成績は全く芳しくなく,経営的にもデメリットばかりが目に付くため,シュナイダーが早くも負担に感じてきているとのこと。そこを狙って,以前ジョーダンに所属したことのあるアーバインが,お金持ちの友人と共に買収の話をしているということです。果たしてこの話は,単なる噂だけで終わるのでしょうか!?
   
2005・5・21
☆変更(F1)
○現在行われているモナコGPも含め,今シーズンの予選の方式は,予選の1回目と2回目の合算でグリッドを決定するというやり方で行われています。しかし,わかりにくさ等から不評だったのも事実。そこで,来週ニュルブルクリンクで行われるヨーロッパGPから,土曜の午後に行われる1回の予選でグリッドを決定する方式に変更することになりました。出走順は,前のレース結果の下位からアタックを開始することになります。

☆もらい事故的(F1)
○トヨタのR.シューマッハに対し,タイヤ規定に違反があったとして,予選結果に0.5秒加算するペナルティが課せられることになりました。これは,タイヤには事前にマーキングされたものを使用しないといけないわけですが,ミシュラン側にミスがあって,木曜に行われたフリー走行で,このマークのないタイヤを装着して走行したことがペナルティの対象となったわけです。この際使用したタイヤ自体は,他のものと何ら変わりないもので,ミシュランの単純なミスによるものでした。ラルフにすれば,自分には全く罪のないことでペナルティを受ける形となってしまったのです。まさに“もらい事故”的なことと言える感じですね。
    
2005・5・20
☆ウィーナーの代役はウィナー(IRL)
○昨日お伝えしたように,昨年のインディ500の覇者B.ライスは,クラッシュによる怪我でドクターストップがかかりました。その代役として,98年のインディ500の覇者K.ブラックが出場することになりました。99年のシリーズチャンピオンでもある彼は,一昨年の最終戦で両足骨折という重傷を負ってしまい,それ以来IRLシリーズのシートを失っていましたから久々の出場となります。

☆維持(F1)
○世界3大レースの一つである伝統のモナコGPが開幕しました。初日はフリー走行が行われましたが,市街地走行という特殊性があるためか,滑りやすい路面に足元をすくわれ,シケインカット,スピン,クラッシュなどが続出しました。そのような中トップタイムをマークしたのは,今シーズンのポイントランキングリーダーであるルノーのF.アロンソでした。2番手のタイムは,マクラーレンのサードドライバーであるA.ブルツがマークしました。3番手のタイムは,レッドブルのD.クルサードがマークし,やはり今季好調のマシンが上位を占めました。それに対して,ほとんどいいところのないシーズンを送っているフェラーリは,M.シューマッハが11番手,R.バリチェロが15番手と相変わらずマシンがきまってない感じです。
   
2005・5・19
☆欠場 PARTT(IRL)
○13日付のこのページでお伝えしたように,昨年のインディ500の覇者B.ライスは,2回目のプラクティスの時にクラッシュを喫しました。その後のメディカル検査で背骨の靭帯を傷めたことが判明。場所が場所だけに,インディ500への出場にドクターストップがかかってしまい,自動的に連覇の夢が潰えてしまいました。なお,チームは代役を立てて出場を継続する予定で,誰がその役を引き受けるかについては今日明日にでも発表がある予定のようです。

☆欠場 PARTU(WGP)
○フルトゥーナ・ヤマハより発表があり,T.エリアスが次回ムジェロサーキットで行われるイタリアGPを欠場することになりました。ルマンで行われたフランスGP終了後,同地に残って月曜日に行われたテストにおいて,セッション終了5分前といった段階で転倒を喫し,左手首等を傷めてしまったのが欠場の原因です。今シーズンからMotoGPクラスにステップアップしたエリアスで,次のイタリアは彼にとっての母国GP。凱旋帰国となるはずだっただけに,残念な結果となりました。
   
2005・5・18
☆復活(WRC)
○昨シーズン終了後に引退した元チャンピオンのC.サインツが,次戦トルコ大会にシトロエンから復帰することになりました。彼の復帰は,この大会1戦のみとなっています。突然の復帰に驚かされるわけですが,シトロエンは現在ドライバーズポイントでS.ロウブがトップに立っています。それに対してマニュファクチャラーズポイントでは,2番手となっていて,サインツの経験を取り入れることによってさらにマシン開発を進め,こちらの方のポジションアップを図るのが目的のようです。ただ,復帰の目的は,他にもありそうな気配です。マニュファクチャラーズポイントでトップに立ててない最大の原因は,ロウブのチームメイトであるF.デュバルの不振です。現在彼はドライバーズポイントでランキング11位と後ろから数えた方が早く,獲得ポイントはわずか5点という状態です。ですからシーズン途中での解雇も噂されている状態で,今回のサインツ復帰には,デュバルへのプレッシャーの意味がありそうな感じですね。
    
2005・5・17
☆初&連続(IRL)
○「インディ500」の予選1日目が行われました。当初の予定では,14日に行うことになっていたのですが,降雨のため一日延期となり,15日に行われました。予選1日目では,22番グリッドまで決定し,それ以降のグリッドは,次回の予選で決まります。ポールポジションを獲得したのは,ホンダエンジンを駆ったT.カナーンでした。彼のインディでのポールは,自身初となり,ホンダにとっては,2年連続ポールとなりました。また,トップ10の中にホンダエンジンが7台入り,IRLシリーズの中での強さを見せています。日本人は,松浦孝亮が8番手,ロジャー安川が17番グリッドとなっています。

☆3戦目で(DTM)
○ベルギーのスパフランコルシャンで,第3戦の決勝が行われました。ポールからスタートしたのは,元F1チャンピオンで今年から現役復帰を果たしたM.ハッキネンでした。スタートでは順位を落としたものの,コースでの走りとピットストップが完璧に行われ,見事ポールトゥーフィニッシュを飾りました。参戦3戦目でのこの結果ですから,ワールドチャンピオンの実力をまざまざと見せ付けた形となりました。また,この勝利により,ランキングで2番手に浮上しています。ちなみに,同じランキング2位には,元F1ドライバーのJ.アレジもいます。
   
2005・5・16
☆連勝ストップ(R2−1)
○第3戦の決勝が行われました。最高峰JSB1000クラスは,開幕3連勝を狙う伊藤真一がポールからスタートしました。しかし,スタートに出遅れ,途中トラブルもあったりしてスタートダッシュができませんでした。しかし,徐々にポジションを挽回し,終盤は中冨伸一との一騎打ちとなりました。全長の短い筑波サーキットならではの多数出てくる周回遅れの処理を両者共にうまくこなし,最終的には中冨が僅差で逃げ切り,今季初勝利を挙げました。
125ccクラスは,元世界チャンピオンの坂田和人がポールを獲得して注目を浴びましたが,何とスタート直後の1コーナーで6台のマシンを巻き込む転倒を喫してしまいました。9周目に菊池寛幸がトップに立つと,他車とのバトルをしながら逃げ切り,今季初勝利を挙げました。菊池の勝利は,03年の第7戦以来久々となります。1コーナーで転倒した坂田は,一旦ピットに入ってコースに復帰。何とレースの最速ラップは,この坂田がマークしています。
250ccクラスは,チャンピオン最右翼の青山周平が圧倒的強さを見せて圧勝しました。なお,2位には15歳の高橋巧が,3位には開幕戦のウィナー17歳の高橋江紀が入り,若手の台頭を感じさせるレースとなっています。
ST600クラスは,ポールからスタートした昨年のチャンピオン辻村猛が,コースレコードをマークしながら快走し,大差をつけて優勝しました。

☆4の3(WGP)
○ルマン・サーキットで,第4戦フランスGP決勝が行われました。MotoGPクラスは,予選2番手からスタートしたヤマハのC.エドワーズがしばらくの間トップを快走していました。しかし,終盤はV.ロッシとS.ジベルノーの一騎打ちとなり,ロッシが最終ラップに最速ラップをマークして逃げ切り,今季3勝目を挙げました。なお,125ccクラスは,ポールからスタートしたホンダのマシンを駆るT.ルティが,自身初となる勝利を挙げました。また,250ccクラスは,大本命のD.ペドロサが優勝し,ポイントランキングでもトップに躍り出ました。

☆本命が(Fポン)
○第3戦の決勝が,スポーツランドSUGOで行われました。今回のレースは,ウェット路面でスタートし,途中乾いたり濡れたりとめまぐるしく状況が変わる難しいレースとなりました。そんな時に力を発揮するのがベテラン勢ということが多いですが,今回のレースでは,大本命の本山哲が完璧な走りを見せて今季初優勝を挙げました。
     
2005・5・15
☆元世界チャンピオン(R2−1)
○第3戦の予選が,筑波サーキットで行われました。今回の予選で注目を浴びたのが,125ccクラスだと言えるかもしれません。それは,ポールポジションを獲得したのが,何と94年,98年のWGP125ccクラスチャンピオンの坂田和人だったからです。確かにこの筑波サーキットは彼がライダーとして育った場所なので,いわゆる「庭」みたいなものではありますが,ライダーとしては1年に1回走るか走らないかの状態を何年も続けている中でのポール(しかもただ一人59秒台でのコースレコードで)獲得なだけに,世界チャンピオンの力をまざまざと見せ付けた形となりました。
最高峰のJSB1000クラスは,開幕から連勝を続けている伊藤真一がポールを獲得しました。何と6人のライダーがコースレコードをマークすると言う激しい予選となりましたが,やはり大本命が力を見せ付けた形となりました。なお,125ccクラスとST600クラスは,それぞれ青山周平と辻村猛がポールを獲得しています。

☆ワンツー(WGP)
○第4戦フランスGPの予選が行われ,最高峰のMotoGPクラスは,王者V.ロッシが開幕戦以来となる今季2回目のポールをコースレコードで獲得しました。セカンドグリッドは,僚友のC.エドワーズが自己最高位で獲得し,予選としては昨年6月に開かれたオランダGP以来となるヤマハのワンツーでした。3番手が,今季絶好調のM.メランドリでした。玉田の欠場により,唯一の日本人となる中野真矢は,6番手と好位置につけています。なお,125ccと250ccクラスのポールは,それぞれT.ルティ(自身今季初)とD.ペドロサが獲得しています。

☆自身初ポール(Fポン)
○第3戦の予選が,宮城県にあるスポーツランドSUGOで行われました。今年の東日本は,気温の低い日が続いていますが,この日も10度を切る寒い中での予選となりました。そのため,タイヤがなかなか温まらず,各車とても苦労しながらの走行となったようです。そのような中ポールを獲得したのは,PIAA NAKAJIMAの小暮卓史でした。彼のポール獲得は,フル参戦3年目で初となります。3番グリッドを獲得したのは,ルーキードライバーの山本左近で,もちろん自己最高位です。彼の所属するKONDOレーシング(「マッチ」こと近藤真彦のチーム)としても,昨年の第2戦以来ほぼ1年ぶりの好結果となりました。5番グリッドには,チームオーナー兼ドライバーとして参戦を開始以来最高位となるベテランドライバー野田英樹が入っています。
   
2005・5・14
☆欠場(WGP)
○骨折により欠場していた玉田誠は,フランスGPから復帰することを目標にリハビリに励んでいました。そして,とりあえず走ってみて,その時の状態で出場するかどうか決めることになっていました。実際にフリー走行に出場しましたが,激しい痛みに襲われ,やむなく3戦連続欠場することに決定しました。このことにより,玉田の代役として前戦に出場し,5位入賞を果たしたJ.グールベルグが今回も出場することになりました。

☆回避(WGP)
○フランスGPが開幕しましたが,初日はドライでの走行とハードウェットでの走行とがありました。125ccの1回目の予選の時はドライコンディションで,3戦連続ポールを目指すKTMのM.カリオが最速タイムを出し,暫定のポールポジションを獲得しました。MotoGPクラスの午後に行われたフリー走行は,途中でウェットになるというコンディションで行われました。最速タイムは,ドライの時にA.バロスがマークしています。250ccクラスの予選1回目の時にはハードウェットとなり,半数近くのライダーは,数周しただけでタイムアタックをやめました。どうやら今日行われる2回目の予選にかける作戦をとったようです。なお,このクラスの暫定ポールは,KTM所属(まだ250ccのマシンは完成しておらず,シーズン途中から参戦する予定)なのですが,今回のみアプリリア・ジャーマニーから出場するA.ウェストが獲得しました。
    
2005・5・13
☆ウィナーが(IRL)
○インディ500の2回目のプラクティスが行われました。トップタイムをマークしたのは,ホンダエンジン搭載のT.カナーンで,昨年のポールタイムを上回ってのトップでした。2番手のタイムは,女性ドライバーでホンダエンジン搭載のD.パトリックでした。昨年のインディ500ウィーナーのB.ライスは,セッション序盤にターン2でクラッシュ。自力でマシンから脱出し,メディカルセンターで検査を受けた結果,軽い脳震盪と背中の打撲が見られました。骨折はなかったものの,ドクターストップがかかったため,今週いっぱいは出場できなくなりました。このクラッシュのあおりを受けたのは,1回目のプラクティスで5番手のタイムを出していた松浦孝亮でした。ライスのクラッシュを避けるためにスピン。散乱したパーツを拾ってしまったためにマシンを修復。そうしたことから,この日はわずか9周しか走行できませんでした。
    
2005・5・12
☆走行開始(IRL)
○世界3大自動車レースの一つである「インディ500」が9日から開幕しています。初めの2日間は,インディ500としてのルーキードライバーに課せられるルーキー・オリエンテーションがありました。4段階のテストが行われるのですが,これをクリアしないと本戦には出場できません。そして,11日からいよいよ全車走行を開始しました。その11日は,1回目のプラクティスが行われ,ホンダエンジンを搭載するD.ウェルドンがトップタイムをマークしました。2番手のタイムも,ホンダエンジンのS.シャープがマークしました。そして,3番手のタイムが,トヨタ勢としてはトップとなるH.カストロネベスでした。日本人では,ホンダ陣営の松浦孝亮が5番手のタイムをマークしています。
    
2005・5・11
☆新シリーズ(F1)
○F1に参戦しているマニュファクチャラーの5社が集まって,現在のF1とは別組織を立ち上げ,その新シリーズのエンジンに関するレギュレーションについて話し合いを行いました。この5社とは,ダイムラークライスラー,BMW,ルノー,トヨタ,そして渦中にあるホンダです。つまり,フェラーリを除いた主たるエンジンメーカーということになります。この動きは以前からあったのですが,これまでとの違いは,現在の統括団体であるFIAと協力体制をつくっていくことです。以前は,明白な対決姿勢を示していただけに,現実的な対応をしてきたとも考えられます。とは言っても,FIAとしては自分たちの支配力(現在のF1で発生している利益も含め)が低下することに変わりなく,認め難い組織であるのかもしれません。先日規定重量に関する裁定をBARに下しましたが,燃料システムに関することでFIAはさらにBARに対して制裁を加えるのではないかという噂が出てきています。どうも政治的な臭いがプンプン漂ってくる感じがしてなりませんね。
    
2005・5・10
☆事前テストなしで(WGP)
○今週末に行われるフランスGPに,チームロバーツは新型のKTM製V4エンジンを投入することになりました。当初の予定では,スペインのヘレスサーキットにおいて,昨年まで同チームのレギュラーライダーだったJ.マックウィリアムズのライディングで,5月2日に事前テストを行う予定でした。しかし,残念ながらこの予定はキャンセルとなり,ぶっつけ本番での新型エンジン投入となりました。
   
2005・5・9
☆圧勝(F1)
○第5戦スペインGPの決勝が,カタルニアサーキットで行われました。ミナルディの2台のマシンがそろってスタートできず,いきなりセーフティーカーが導入されるというアクシデントが発生しました。しかし,ポールからスタートしたマクラーレンのK.ライコネンが,レース序盤から最速タイムをマークして後続を引き離し,最終的には2位でチェッカーを受けたルノーのF.アロンソに27秒の大差をつけて優勝しました。ライコネンの優勝は今シーズン初めてで,何よりも,ルノー勢以外のドライバーが優勝したのも今季初となりました。初日から素晴らしい走りを見せていたトヨタ勢は,決勝でもその好調さを維持し,J.トゥルーリが3位,R.シューマッハが4位でチェッカーを受けています。王者M.シューマッハは,徐々にポジションを上げていきましたが,2回のパンクによりリタイアとなっています。

☆2勝目(WSS)
○SBKと併催で行われているWSSの第5戦の決勝が,イタリアのモンツァサーキットで行われました。予選でワンツーをゲットしたテンケイト・ホンダの2人が,決勝でもその速さを見せ,最終的には藤原克昭がトップでチェッカーを受け,今シーズンの2勝目を飾りました。僚友のS.シャルパンティエが2位でゴールし,決勝でもテンケイトのワンツーとなりました。なお,SBKの決勝ですが,第1レースでは,今季好調のスズキ勢がその速さを見せ,T.コーサーが優勝,僚友の加賀山就臣が2位となりました。ただし,第2レースでは,コーサーは3位表彰台を獲得したものの,加賀山はリタイアとなっています。
    
2005・5・8
☆今季を象徴 PartT(F1)
○スペインGPの1回目の予選が行われました。BARが規定重量違反で出場禁止となった中で行われましたが,暫定のポールポジションを獲得したのは,BARと同じジャパンパワーのトヨタのJ.トゥルーリでした。彼の暫定ポール獲得は,昨年の日本GP以来となります。ただし,この時は,ウェット路面から徐々にドライに変わると言うコンディションで,マシンの実力より出走順による影響が大きいものでしたが,今回は完全ドライでしたので,トヨタのマシンの好調さの表れと言えます。暫定の2番手は,現在ランキングトップのルノーのF.アロンソで,トゥルーリからわずか0.016秒遅れでした。前回のレースで2位でゴールし,復調の兆しを見せていたフェラーリですが,M.シューマッハが暫定の7番手,R.バリチェロが暫定の9番手と,上位に顔を出すことができませんでした。ルノー&トヨタの好調さに対するBARとフェラーリの状態は,まさに今季を象徴する感じのする予選1日目でした。

☆今季を象徴 PartU(SBK)
○第4戦の予選が行われ,スズキのマシンを駆る加賀山就臣が見事にポールポジションを獲得しました。セカンドグリッドを獲得したのが,加賀山のチームメイトであるT.コーサーでした。今季絶好調の2人で,現在ランキングでもワンツー体制を築いていますが,今回の予選もワンツー。これも,今季を象徴する出来事と言えるでしょう。ちなみに,併催で行われているWSSの予選は,これまた今季好調のテンケイト・ホンダ勢のワンツー(ただし藤原克昭の方が2番手)でした。
    
2005・5・7
☆確定(F1)
○ポイント剥奪,2レースの出場禁止と言う裁定が下ったBARの車重問題でしたが,BAR側がその裁定の受け入れを選択したことにより確定しました。裁定が出て以後のBARは,とりあえずスペインGPへの出場は断念し,モナコGPへの出場に向け民事訴訟等を検討していました。しかし,法律的な難しさと,統括団体であるFIAとの争いの影響等を考え,今回の結論に至ったようです。

☆地元で(F1)
○第5戦のスペインGPが開幕しました。初日はフリー走行が行われ,スペイン人ドライバーで,マクラーレンの第3ドライバーであるP.デ.ラ.ロサが最速タイムをマークしました。2番手のタイムをマークしたのは,トヨタのR.ゾンタでした。レギュラードライバーでは,3番手のタイムをマークしたウィリアムズのN.ハイドフェルドが最速でした。今回から2レース振りに復帰したJ−P.モントーヤは,2回目のフリー走行の終了間際にコースオフして激しくクラッシュを演じました。幸いなことに,ドライバー自身は全くの無傷でした。なお,3番手のタイムをマークしたハイドフェルドですが,ウィリアムズが使用しているBMWエンジンに欠陥が見つかったためエンジンを載せ換えることになりました。「2レース1エンジン」という今シーズンのレギュレーションにより,決勝のグリッドが10位降格となります。ただし,僚友のM.ウェーバーは,ちょうど2レース使用後にあたるため,降格措置の対象にはなりません。
   
2005・5・6
☆2レース(F1)
○サンマリノGPにおけるBARのマシンの規定重量に関する問題について,モータースポーツに関しての審議を行う国際控訴裁判所の裁定が下されました。FIAの要求通りに行くと,今シーズンの出場停止という最悪のことも考えられましたが,次のスペインGPとその次のモナコGPの2レース出場停止となりました。また,サンマリノGPでJ.バトンと佐藤琢磨の獲得した合計10ポイントが剥奪となり,レコードブックから記録が抹消されました。さらに,1年間の執行猶予も受け,万が一何らかのレギュレーション違反が発覚すれば,6ヶ月の出場停止処分を課せられることになります。この裁定に対してBARは不快感を示していますが,今後については弁護士と相談の上で決定するとのことです。(サンマリノGPの新しいリザルトはこちら

☆2戦ぶり(F1)
○テニス中の怪我によりバーレーンGPとサンマリノGPの2レースを欠場したJ−P.モントーヤが,今日開幕するスペインGPから復帰することが決定しました。
    
2005・5・5
☆圧勝(SGT)
○新装成った富士スピードウェイの,こけら落としのレースとも言える第2戦の決勝が行われました。今回のレースは,500kmのレースですから,「耐久レース」という感じのもので,「速さ」と「信頼性」の両立が求められました。GT500クラスでこのレースを制したのは,ポールからスタートした立川祐路&高木虎之介組のスープラで,2位に30秒以上の差をつける圧勝でした。このマシンは,金曜日のフリー走行からトップタイムをマークしていて,その速さが本物であることを証明した形になりました。高木にとっては,参戦2戦目で勝利したことになりますし,何よりも,フォーミュラだけでなく,箱型マシンのレースでも速いところを見せたことになりました。2位と3位には,それぞれM.クルム&柳田真孝組のフェアレディーZと服部尚貴&脇坂薫一組のスープラが入りましたが,こちらは最後の最後まで接戦を演じました。苦戦が予想されたNSX勢は,松田次生&A.ロッテラー組の8位が最高でした。なお,GT300クラスは,こちらもポールスタートの黒澤治樹&細川慎弥組のNSXが,2位に30秒以上の差をつける圧勝となりました。

☆大ピンチ(F1)
○4月26日のページでお伝えした(こちら)ように,サンマリノGPで3位に入ったJ.バトンに規定重量違反が問われていて,レース結果は「暫定」と言うことになっています。国際控訴裁判所において今日その結果が出されるのですが,もし意図的に規定重量以下で走らせたと認定されれば,最悪の場合今シーズンの出場が取り消しとなります。これはチームとして出場できなくなるものですから,当然佐藤琢磨もその対象者となります。この措置は,提訴しているFIAが求めているもので,100万ユーロ(約1億4000万)の罰金もその中に含まれています。

☆契約延長(F1)
○来シーズンから新しいエンジン規定(2.4リットルV8エンジン)となりますが,コスワース製の新型エンジンを搭載するのは,現在契約中のミナルディということになりました。当初は,レッドブルとの契約が濃厚と言われていたのですが,同チームは突然フェラーリとの契約を発表。そして,結局現エンジンのユーザーであるミナルディに落ち着いたわけです。今回の契約は,06年にエンジンを供給すると言うものですが,07年まで継続するというオプションも含まれています。
   
2005・5・4
☆好調(SGT)
○第2戦の予選が行われ,GT500クラスは,フリー走行,予選1回目と好調な走りを見せていた立川祐路&高木虎之介組がポールポジションを獲得しました。しかも,2番グリッドを獲得した脇坂寿一&飯田章組に0.65秒以上の大差をつける圧倒的速さでした。フリー走行,予選1回目と上位を独占していたスープラ勢でしたが,他陣営も巻き返しを見せ,3番グリッドがM.クルム&柳田真孝組のフェアレディZ,4番グリッドが伊藤大輔&R.ファ−マン組のNSXとなりました。ただし,トップ10のうち6台がスープラですから,トヨタ優勢にはかわりないようです。なお,GT300クラスは,昨年のチャンピオンチームであるM-TEC NSXの黒澤治樹&細川慎弥組がトップタイムでした。

☆初優勝(BSB)
○第4戦の決勝レースが,オールトンパーク・サーキットで行われました。第1レースでは,ここまでランキングトップのM.ルター(ホンダ)が制しました。第2レースでは,GPにフル参戦した経験を持つLe.ハスラム(ドゥカティ)が初優勝を挙げました。ご存知の方も多いと思いますが,彼は,かつて「ロケット・ロン」と言う愛称で親しまれていたLo.ハスラム(40歳以上の方にはなつかしく感じるライダーですね)の息子です。M.ルターは,ここで2位に入っていますので,ランキングトップの座をしっかりと守っています。なお,ルターの僚友で,第1戦,第2戦と連勝を飾った清成龍一は,第3戦で負った怪我のため今回も欠場し,ランキングが4位まで下がりました。ただし,次のレースから復帰する予定です。
    
2005・5・3
☆お膝元で(SGT)
○第2戦が,新装成った富士スピードウェイで開幕しました。ここは,トヨタが買収したサーキットです。そのトヨタのお膝元で行われる第2戦ですが,初日に行われたフリー走行では,スープラを駆る立川祐路&高木虎之介組がトップタイムをマークしました。以下6番手までをスープラ勢が占め,トヨタにとってはこけら落としにふさわしい結果となっています。今季型がストレートスピードで難点のあるホンダNSXですが,初日は7番手のタイムでした。1kmを超えるストレートのある富士だけに,NSXにとっては不利なサーキットと言えますが,何とか勝負になるめどがついたのかもしれません。大本命の日産勢ですが,M.クルム&柳田真孝組の9番手が最高でした。ただ,フリー走行は,予選・決勝を見据えて各チームともガソリン搭載量等様々なトライをしているはずですから,フリー走行の結果通りにはいかない事も十分考えられます。

☆2戦目で(DTM)
○第2戦の決勝が行われ,メルセデスのG.パフェットがポールトゥーフィニッシュを飾りました。そして,3位には,今シーズンからレースの世界に復帰し,このシリーズにフル参戦している元F1チャンピオンのM.ハッキネンが入りました。参戦2戦目にして表彰台をゲットしたところが,さすがワールドチャンピオンといった感じです。
    
2005・5・2
☆代役が(WGP)
○史上初開催となる中国GPの決勝が行われ,MotoGPクラスは,ヘビーウェットという状況がいつもとは違う感じがするレース結果をもたらしました。優勝したのは,王者V.ロッシでした。これについてはいつもの同じ様な感じがしますが,6番グリッドとロッシからするとやや後方からのスタートでのトップチェッカーでした。そして,2番手でチェッカーを受けたのは,怪我で欠場したA.ホフマンの代役のO.ジャックでした。15番グリッドからのスタートでしたが,序盤から最速ラップを連発。チームメイトの中野真矢は2周目でエンジントラブルによりレースを終了してしまいましたが,ジャックは順調にポジションアップ。最終的には,トップのロッシからわずか1.7秒差までつめて2位表彰台を獲得しました。2位と言う結果は,カワサキがGPに復帰してからの最高位になります。ちなみに,それまでは昨年中野真矢が日本GPで挙げた3位が最高位でした。3番手でチェッカーを受けたのは,ホンダに移籍した今季,好調な走りを見せているM.メランドリでした。もう一人代役出場(玉田誠の代役)のJ.グールベルグも良い結果を出しました。19番グリッドと言う後方からのスタートでしたが,最終的には6位でチェッカーを受けたのです。スポット参戦でモリワキのマシンを駆る宇川徹は,粘り強い走りを見せて15位でチェッカーを受け,見事ポイントを獲得しました。
250ccクラスは,ポールからスタートしたC.ストーナーがそのままゴールし,2連勝を飾りました。2位には昨年の125ccクラスチャンピオンA.ドビツィオーソが入り,ランキングでトップに躍り出ました。3位には,青山博一が入り,今季初表彰台を獲得しました。
125ccクラスは,M.パシーニが自身初となる優勝を挙げました。これは,GPに参戦して19戦目での勝利となります。日本人では,小山知良が5位でチェッカーを受け,自身最高位の成績を挙げました。
  
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