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2005・10・31
☆4ポイント&脚光(R2−1)
○今シーズンの最終戦となる第8戦の決勝レースが,ツインリンクもてぎで行われました。チャンピオン争いが最終戦までもつれ込んだのはST600クラスですが,そうした混戦のシーズンを象徴するような形で決着しました。チャンピオンの可能性が残されていたのは,ランキング1位の安田毅史,同2位の手島雄介,同3位の辻村猛の3人でした。今回はその3人によるトップ争いとなり,結局いずれもギャップが3秒差で辻村,手島,安田という順でのチェッカーとなりました。この結果,安田がうれしい初のチャンピオン獲得となりました。ランキング1位の安田から,3位の辻村までは,わずか4ポイントという僅差でのランキング争いというシーズンとなったのです。
最高峰のJSB1000クラスは,チャンピオンを決定している伊藤真一がポールからスタートとなりました。しかし,スタートに失敗して8位まで大きく順位を下げてしまいました。3周目にトップに立った秋吉耕佑が,このレースのファーステストラップをマークしながら後続との差を徐々に開いていきました。しかし,伊藤も意地を見せ,終盤はみるみる秋吉との差を縮めていきました。しかし,僅かに及ばず,秋吉がうれしい初優勝を飾りました。長年スズキのテストライダーを務め,裏方として頑張っていた秋吉ですが,後半戦から表舞台に登場。そして,最終戦で苦労人にスポットライトが当たるという,何とも劇的なフィナーレとなったのです。今回の勝利は,秋吉だけでなく,スズキにとっても,ヨシムラにとっても今季初勝利です。
125ccクラスは,チャンピオンを決めている菊池寛幸と若手の葛原太陽との激しいバトルが最終ラップで繰り広げられ,葛原が何とか菊池を押さえ,うれしい全日本初勝利を飾りました。
なお,250ccクラスは,いつものように青山周平が独走で勝利を飾り,シリーズチャンピオンにもう一つ華を添えました。
     
2005・10・30
☆チャンピオンが(R2−1)
○最終戦の予選が,ツインリンクもてぎで行われました。JSB1000クラスの予選は,時折雨がパラつく天候ではありましたが,終始スリックタイヤでの走行という状況で行われました。そのような中トップタイムをマークしたのは,前戦で3回目のチャンピオンを獲得した伊藤真一でした。2番手のタイムをマークしたのは,長年スズキのテストライダーを務め,今シーズン末からレースに復帰してすぐからいい走りを見せている秋吉耕佑でした。250ccクラスのポールポジションも,前戦でチャンピオンを決定している青山周平が獲得しています。
唯一チャンピオンが決まっていないST600クラスは,昨年のチャンピオンで,今シーズンもその可能性がわずかながら残されているライダーである辻村猛がポール,ランキング2位の手島雄介が3番グリッドを獲得しました。ランキングトップで,チャンピオンに一番近い位置にいる安田毅史は,なかなかタイムが伸びずに苦労したようですが,何とか8番グリッドからスタートできる位置までタイムを上げてきました。
なお,既に前戦で超ベテラン菊池寛幸のチャンピオンが決定している125ccクラスは,ヤマハ勢のエースである井手敏男がポールを獲得しています。
    
2005・10・29
☆参戦決定(WGP)
○25日のこのページでも噂としてお伝えしていましたが,スズキより正式に発表があり,SBKで2年連続ランキング2位となったテンケイト・ホンダのC.バーミューレンとの間で契約が成立しました。契約期間は,2年間です。これにより,来シーズンのスズキワークスチームは,既に契約が成立していたJ.ホプキンスと今回のバーミューレンという若手ライダー2人を擁するチームということになります。

☆レースカレンダー(WGP)
○既に1週間ほど前になりますが,FIMより来シーズンのレースカレンダー(暫定)が発表されましたのでお伝えします。これによると,来シーズンも,日本での開催はツインリンクもてぎでの1回のみとなっています。加藤大治郎選手の死亡事故以来途絶えている鈴鹿でのWGPは,二度と復活しない感じがますますしてきました

2006年レースカレンダー(暫定)
  決勝日 名  称 サーキット
第1戦  3月26日 スペインGP ヘレス
第2戦  4月 8日 カタールGP ロサイル
第3戦  4月30日 トルコGP イスタンブール
第4戦  5月14日 中国GP 上海
第5戦  5月21日 フランスGP ルマン
第6戦  6月 4日 イタリアGP ムジェロ
第7戦  6月18日 カタルニアGP カタルニア
第8戦  6月24日 オランダGP アッセン
第9戦  7月 2日 イギリスGP ドニントンパーク
第10戦  7月16日 ドイツGP ザクセンリンク
第11戦  7月23日 アメリカGP ラグナセカ(MotoGPクラスのみ開催)
第12戦  8月20日 チェコGP ブルノ
第13戦  9月10日 マレーシアGP セパン
第14戦  9月17日 オーストラリアGP フィリップアイランド
第15戦  9月24日 日本GP ツインリンクもてぎ
第16戦 10月22日 ポルトガルGP エストリル
第17戦 10月29日 バレンシアGP バレンシア

     
2005・10・28
☆1年休んで(WRC)
○今シーズンもS.ロウブを擁してタイトルを獲得したシトロエンですが,今シーズン限りでWRCから撤退することになっていました。ただ,早い内に復帰するのではないかという噂が,以前から出ていたのも事実です。この度シトロエンから発表があり,07年から復帰することが正式に発表されました。つまり,撤退するのは1年間だけということになります。その撤退している一年の間に,C4クーペをベースとした新型車を開発するとの予想が出ています。来シーズンについては,ワークス活動は休止するものの,06年のレギュレーションに合致したマシンをプライベートチームに提供し,チャンピオンであるロウブをそのチームに所属させる予定のようです。
     
2005・10・27
☆決定(F1)
○FIAから発表があり,昨日お伝えしたレギュレーション変更のうち,2点について正式に決定しました。まず,予選方式の変更です。下位5台ずつドロップアウトしていくという「ノックアウト方式」が,正式採用となりました。また,タイヤに関してですが,タイヤ交換が復活することになりました。ただ,スリックタイヤの採用については,今後検討されることになりました。また,現在ミシュランとブリヂストンという2社がタイヤサプライヤーとなっていますが,これを1社に絞るという案も検討課題として残されることになりました。
     
2005・10・26
☆レギュレーション変更の検討(F1)
○来シーズンからこれまでの2.8リッターV10型エンジンに代わって2.4リッターV8型エンジンへと変貌を遂げるF1ですが,これ以外にも様々なレギュレーション変更が検討されているようです。
まず,チーム側が了承したものとして,予選方式の変更があります。現在は,1台ずつコースインしてタイムアタックをし,そのタイム順でグリッドを決めるという「1ラップアタック方式」が用いられています。しかし,この方式は,様々な方面で評判があまりよくなく,変更を求める声が以前からありました。そこで取り入れられようとしているのが,「ノックアウト方式」と呼ばれるものです。これは,まずは全てのマシン(今季だと20台)がコースインしてタイムアタックをはじめます。最初の15分間で遅いタイムのマシン5台がドロップアウト(つまり今季だと15台に減る)。ここで一旦タイムは白紙に戻され,次の15分間で新たに遅いマシン5台がドロップアウト(つまり今季だと10台に減る)。再びタイムは白紙に戻され,残ったマシンで最後のタイムアタックをしてグリッドが最終決定するというものです。
その他に検討されているものとして,タイヤに関するものがあり。その中の一つにタイヤ交換の復活があります。今シーズンは,タイヤ交換が禁止されていて,タイヤのバーストやレース途中での降雨の時を除いて,1レース1セットのタイヤという方式が用いられました。どうやらこのタイヤ交換禁止という方式は,1年で姿を消しそうです。また,現在は溝のついたグルーブドタイヤが用いられていますが,溝の無いスリックタイヤが08年に復活しそうです。
マシンの形状に関する変更も検討されています。それは,リアウィングの形状変更です。今のリアウィング形状は,ダウンフォースが効くという効果があるのに対して,後ろについたマシンにとっては気流に乱れが生じています。そのため後ろのマシンの姿勢が乱され,結果的に追い越すことができにくくなっています。このオーバーテイクできにくいということは,観客にとってレースを面白くなくしているのが現状です。そこで検討されているのが,「CDG(センターライン・ダウンウォッシュ・ジェネレーティング)ウィング」と呼ばれるものです。これは,2つに分割した形状となるものです。つまり,レーシングマシンで一般的に用いられている1枚の横長いウィングではなく,中央部分が無い左右に分かれたウィング形状となるのです。これにより,後続のマシンにフレッシュな空気の流れが行き,パッシングしやすくなるというのです。このレギュレーションは08年から採用する方向で検討されていますが,もしかしたら,07年から採用されるかもしれません。

☆2輪の方が難しい?(F1)
○以前WGPの王者V.ロッシが,フェラーリのF1マシンをテストして話題となりました。今回はその逆のことが行われました。F1界の王者M.シューマッハが,2輪のMotoGPマシンを走らせたのです。そのマシンとは,同じイタリアメーカーであるドゥカティのマシン,デスモセディチです。フェラーリにしてもドゥカティにしても,どちらもマールボロがメインスポンサーになっていますので,その関係で今回のことが実現したようです。普段からハーレーダビッドソンに乗っているシューマッハですから,2輪には慣れ親しんでいます。ところが,4輪の王者をもってしても,強力なパワーを誇るMotoGPマシンを操作するのは難しかったようです。イタリアのムジェロサーキットを走行したのですが,40周を走行して2分20秒台のタイムをマークした模様です。これは,同マシンを駆っているL.カピロッシのタイムと比較すると約25秒落ちです。ロッシがフェラーリのF1マシンを駆った時には,サーキットこそ違え3秒落ちでした。単純に考えると,4輪より2輪の方がレーシングスピードで走らせるのが難しいことを証明した形となったようです。
       
2005・10・25
☆離脱(WGP)
○ドゥカティのC.チェカが,今シーズン限りで同チームを離脱することを明らかにしました。ただし,来季どこのチームで走るのかについては,現段階ではまだ決まっていません。噂では,移籍先の候補の一つとしてキャメル・ホンダの名前が挙がっています。また,スズキの元チャンピオンK.ロバーツも,来シーズンは同チームを去ることを明らかにしています。ただし,こちらも移籍先は明らかとなっていません。これもまた噂ですが,このまま引退するのではないかという話もあります。ついでに噂話をお伝えすると,チェカ及びロバーツの抜けた穴に関してもいろいろ出ているようです。ドゥカティに関しては,S.ジベルノーの名前が出ています。また,スズキに関しては,C.バーミューレンの名前が挙がっています。しかも,ホンダがスズキに「リース」する形にするのではないかという話まで出ています。あと残すところ1戦となったWGPですが,これからますます噂を含めた移籍や残留についての話が出てくることでしょう。
     
2005・10・24
☆初優勝(WGP)
○第16戦トルコGPの決勝レースが行われました。MotoGPクラスは,惜しくもポールポジションは譲ったものの,初日からトップタイムをマークしたりして好調な走りを見せていたホンダのM.メランドリが,V.ロッシに1秒以上の差をつけて優勝しました。最高峰クラスにステップアップして44戦目になりますが,今回が初優勝となりますし,02年のバレンシアGPで優勝(250ccクラス)して以来となります。ポールからスタートしたS.ジベルノーは,4周目にトップに浮上したものの,6周目にコースオフして順位を下げ,4位でチェッカーを受けています。今回も,今シーズンを象徴するような形となりました。3位には,N.ヘイデンが入り,3戦連続の表彰台を獲得しています。L.カピロッシの代役として出場した伊藤真一は,惜しくもリタイア(ジャンプスタートということで黒旗が出されましたが,最終的にそれを無視する形となってしまったため失格)となっています。
なお,250ccクラスと125ccクラスは,それぞれC.ストーナーとM.ディ.メッリオが優勝しています。メッリオにとって,これが初優勝となります。まだチャンピオンの決まっていない125ccクラスですが,ランキングトップのT.ルティが5位でチェッカーを受けたのに対して,ランキング2位のM.カリオは最終ラップで転倒してリタイアとなりました。今回の結果により,最終戦でカリオの成績に関わらずルティが14位以内でゴールすればチャンピオン決定となり,断然ルティが有利となっています。

☆2年ぶり(Fポン)
○第8戦の決勝レースが行われました。前日からの雨により,午前中のフリー走行の時はウェットコンディションの中での走行となりましたが,昼から天候が回復。決勝の時には,完全ドライでの走行となりました。チャンピオンに王手をかけていた本山哲は,ポールからスタートし,ホールショットを奪いました。その後も順調な走りを見せ,終盤になって若手の注目株である山本左近に詰め寄られたものの,トップの座を一度も譲ることなく今季3勝目を挙げました。チャンピオン争いをしていた井手有治とR.ライアンが,それぞれ4位とリタイアとなったため,最終戦を待たずして本山の2年ぶりのチャンピオン決定となりました。
      
2005・10・23
☆横並び(WGP)
○トルコGPの予選が行われ,MotoGPクラスは,ホンダのS.ジベルノーがポールポジションを獲得しました。初日に行われた2回のフリー走行で,どちらもトップタイムをマークしたM.メランドリは,予選残り3分というところでチームメイトであるジベルノーにかわされ,2番グリッドからのスタートとなりました。3番グリッドにホンダのN.ヘイデンがつけ,1列目は全てホンダ陣営となりました。それに対して,王者V.ロッシが4番手,チームメイトのC.エドワーズが5番手,6番手に自己最高位となるT.エリアスという風になり,2列目は全てヤマハ陣営となりました。日本人勢は,玉田誠が7番グリッド,06年もカワサキからフル参戦することが正式発表された中野真矢が10番グリッドと,レギュラーライダーの二人はトップ10入りしています。L.カピロッシの代役として出場しているドゥカティの伊藤真一は,トップから2.335秒遅れの15番グリッドからのスタートとなります。
なお,250ccと125ccクラスは,それぞれアプリリアのA.デ.アンジェリスとホンダのT.ルティがポールを獲得しています。

☆ラストアタックで(Fポン)
○第8戦の予選が,ツインリンクもてぎで行われました。朝から降っていた雨は,予選2回目が行われる時にはあがっていたものの,予選は終始ウェットコンディションの中での走行となりました。2年ぶりの王者に王手をかけている本山哲は,予選終了間際のラストアタックでトップタイムをマークし,見事ポールポジションを獲得しました。チャンピオンの可能性が残されている井手有治とR.ライアンは,それぞれ5番手,6番手からのスタートとなり,チャンピオン候補ナンバーワンの本山が有利な状態での決勝スタートとなりました。
     
2005・10・22
☆引退(Fポン)
○DoCoMo TEAM DANDELION RACINGより発表があり,同チームからフル参戦している服部尚貴が,今シーズン限りで国内トップフォーミュラから引退することになりました。同シリーズにおける彼自身の記録としては,96年と01年のランキング2位というのが最高位です。しかし,マシン開発を含め,昨年僚友のR.ライアンのチャンピオン獲得に背面からバックアップしたことは間違いありません。そうした手腕をかわれて,引退後も同チームに留まり,戦略や運営を監督する立場であるオペレーティングディレクターに就任することになりました。なお,彼の国内トップフォーミュラにおける現段階までの通算成績は,120戦に参戦し,優勝回数が8回となっています。

☆両セッションとも(WGP)
○今回が初開催となるトルコGPが,新設のイスタンブール・パーク・サーキットで開幕しました。最高峰のMotoGPクラスは,いつものように午前・午後に1回ずつフリー走行が行われ,ホンダRC211Vを駆るM.メランドリが,両セッション共にトップタイムをマークしました。
なお,250ccクラスはアプリリアのS.ポルトが,125ccクラスはKTMのM.カリオがそれぞれトップタイムをマークし,暫定のポールポジションを獲得しています。
      
2005・10・21
☆監督として(SGT)
○マッチこと近藤真彦がオーナー兼監督を務めるKONDO RACINGよりチームリリースがあり,来シーズンSGTのGT500クラスに進出することが明らかとなりました。マシンは,ニッサンのフェアレディZになります。このところの同ーチームは,トヨタ陣営の一員となっていました。実際,キムタクが主演した月9ドラマ『エンジン』でも,同じジャニーズ事務所ということもありますが,マッチ自身が友情出演しました。しかし,マッチが現役のドライバーだった頃,デビューからしばらくの間は,ニッサンの支援を受けていました。事実,SGTの前身である全日本GT選手権やルマン24にドライバーとして出場していた時には,スカイラインGT−Rを駆っていました。今回の新たな挑戦で,再び古巣のニッサン陣営に戻ったという感じでしょう。この決定により,来シーズンのニッサン陣営は,ワークスチームであるNISMO,TEAM IMPUL,ハセミモータースポーツ,そしてKONDO RACINGという4チームでの体制となりそうです。なお,今回の発表では,ドライバーが誰になるのか,Fポンへの参戦がどうなるのか等については明らかとなっていません。
    
2005・10・20
☆ステップアップ(WGP)
○先日カワサキより発表があり,今シーズンアプリリアのマシンを駆って250ccクラスにフル参戦しているR.ド.ピュニエとの契約が成立しました。彼にとっては,念願の最高峰クラスへのステップアップということになります。なお,契約期間は2年間です。既に中野真矢は来シーズンの契約は成立していますので,中野&ピュニエとのコンビネーションとなります。今回の契約成立により,今シーズンカワサキからフル参戦しているA.ホフマンは,シートを失ったことになります。来シーズンのカワサキについては,ホフマン放出はある程度予想されていたものの,セカンドライダーとしてO.ジャックと契約するのではないかという見方が多かったのも事実です。カワサキのコメントによると,ジャックとは,今シーズン同様にテスト&開発ライダーとして契約する意向があるようです。また,3台体制をとるのではないかという見方もあったのですが,その点については否定する見解が出されています。
    
2005・10・19
☆参戦継続(IRL)
○ホンダ及びアメリカでのモータースポーツの中心的役割を果たしているHPDより,IRLへのエンジン供給を延長することの発表がありました。これまでの契約では,来シーズンまでの契約が残っていたのですが,今回の契約により,さらに3年延長された09年までの継続参戦となります。トヨタは,アメリカで最も人気のあるといわれているNASCARシリーズへ力を移そうとしていますが,ホンダは,アメリカンフォーミュラの方を選択しているようです。

☆継続(WGP)
○怪我で欠場したホンダのT.ベイリスの代役としてオーストラリアGPにスポット参戦したC.バーミューレンですが,今週末に行われるトルコGPも引き続いて彼が出場することになりました。初めての出場となるオーストラリアGPは,11位フィニッシュという結果でしたが,残念ながらトップ10フィニッシュは逃したものの,WGPでのレースの組み立て方などを学んで,彼としてはその点で満足していたようです。その経験を生かして,初開催となるGPに臨んでいくことでしょう。
     
2005・10・18
☆3年ぶりに(WGP)
○先日行われたオーストラリアGPで,転倒によりレースをキャンセルしたドゥカティのL.カピロッシですが,次のトルコGPもキャンセルすることになりました。その代役が誰になるか注目されていましたが,同チームのテストライダーを務める伊藤真一が出場するようです。ご存知のように,伊藤はドゥカティのテストライダーというよりブリヂストンタイヤ(BS)の開発ライダーといった方がよく,今シーズンは,BSの主要開発チームであるドゥカティとの協力という関係から,同チームが立ち上げたテストチームのライダーも務めていました。伊藤といえばホンダ系の有力ライダーの一人ですし,実際HRCからWGPに96年まで参戦していました。最近では,02年にワイルドカードで日本GPに出場し,RC211Vを駆ってあわや表彰台獲得かという4位フィニッシュを達成しています。今回初めてホンダ以外のマシンを駆っての出場となりますが,トルコGPは今シーズン初開催となるところ。どのライダーも初体験のサーキットですから,その点で伊藤は助かるといえます。7年ぶりに国内最高峰クラスチャンピオンとなった伊藤ですから,ぜひメモリアルイヤーとして有終の美を飾ってほしいものです。

☆書面で(F1)
○レース前に行われるウォームアップ走行で接触事故が起こるという珍しいアクシデントが発生した中国GPでしたが,その件に関して裁定が下りました。そのアクシデントの当事者は,今シーズンついに王座を譲ることになってしまったフェラーリのM.シューマッハと,チームとしては最後のシーズンとなったミナルディのC.アルバースでしたが,シューマッハにその責任があると結論付けられました。ただし,ペナルティを科すということではなく,書面での注意という軽いものでした。今シーズンのシューマッハは,ランキング3位に留まったものの,王者としては不満の残るポジション。優勝回数は1回のみでしたし,その優勝というのも,有力チームの所属するミシュラン勢がボイコットという形を取ったアメリカGPでのものだけ。来シーズンどこまで巻き返してくるか注目されるところです。
     
2005・10・17
☆タイトル決定 PARTT(WGP)
○第15戦オーストラリアGPの決勝レースが,フィリップアイランドサーキットで行われました。2年連続250ccクラスチャンピオンに王手をかけているホンダのD.ペドロサは,6番グリッドからスタート。アプリリアのS.ポルトとの激しいトップ争いとなりましたが,ゴール直前でポルトをかわして僅差で今季7勝目を挙げました。これにより,2戦残してのチャンピオン決定となりました。来シーズン最高峰のMotoGPクラスにステップアップすることが決定している彼にとって,さらに一つ勲章を引っ下げてのステップアップとなりました。なお,この優勝は,ホンダにとってWGP通算600勝目という記念の勝利となっています。
MotoGPクラスは,既にチャンピオンを決定しているヤマハのV.ロッシが,いつものよう(?)に勝利しています。激しいランキング2位争いは,ホンダのN.ヘイデンがポールからスタートして2位表彰台を獲得。レース前にランキング2位だったチームメイトのM.ビアッジが,レース早々にリタイアしたこともあって,ヘイデンがランキング2位に浮上しました。
唯一タイトルが決定していない125ccクラスは,前戦でランキングトップの座を奪われたホンダのT.ルティが勝利し,再びランキングトップに躍り出ています。

☆タイトル決定 PARTU(R2−1)
○第7戦の決勝レースが,岡山国際サーキットで行われました。最高峰のJSB1000クラスのチャンピオン争いは,ホンダの伊藤真一が王手をかけた状態でこのレースを迎えました。レースの方は,8周目にトップに浮上したカワサキの柳川明が,そのままトップの座を守り,今季初優勝を挙げました。4位以内に入ればチャンピオン獲得となる伊藤は,その4位の座をキープしてチェッカーを受け,7年ぶり3度目の最高峰クラスチャンピオンとなりました。
250ccクラスは,ホンダの青山周平がチャンピオンに王手をかけていましたが,独走で今季5勝目を挙げ,見事チャンピオンを獲得しました。ライバル不在といわれ,チャンピオンを取って当たり前という状況でしたから,プレッシャーも大きかったシーズンではなかったでしょうか。
125ccクラスは,ホンダのマシンを駆る超ベテランの菊池寛幸が,チャンピオンに王手をかけていました。レースは,その菊池が昨年のチャンピオン仲城英幸とのバトルを制して優勝。13年前に全日本に昇格して初となるチャンピオンを獲得しました。

☆タイトル決定 PARTV(F1)
○今季最終戦となる中国GPが,上海インターナショナルサーキットで行われました。ドライバーズチャンピオンは既にルノーのF.アロンソが獲得していますが,コンストラクターズチャンピオンは,ルノーとマクラーレンとの間で争われていました。レースは,サイティングラップでの接触,2回のセーフティーカー出動,異物(排水溝の蓋)の出現等のアクシデントが発生する中,アロンソとk.ライコネンとのバトルになりました。終盤ライコネンがトップタイムをマークしながらアロンソを追いかけましたが一歩及ばず,アロンソが今季7勝目を挙げました。コンストラクターの争いは,マクラーレンのJ−P.モントーヤのリタイアもあって,ルノーの手に栄冠が渡り,ルノーがドライバー及びコンストラクターの両タイトルを獲得しました。

☆圧勝(SGT)
○霧のため,変則的な予選となったオートポリスでの第7戦でしたが,決勝は好天の下で行われました。GT500クラスはポールポジションからスタートしたARTA NSXが,ピットインによる順位の入替を除いて終始トップの座をキープし,最終的には2位に1分以上の大差をつけて今シーズンの初勝利を挙げました。これにより,ドライバーズポイントでもARTAの伊藤大輔とR.ファーマンがトップに躍り出ました。
GT300クラスは,同じくARTA((マシンはGaraiya)がポールからスタートして,その座を何とか守っていましたが,残り3周といったところでマイナートラブルが発生して一歩後退。2番手につけていたRECKLESS MR-Sが代わってトップに浮上し,2003年の第3戦以来となる勝利を挙げました。この勝利により,ドライバーズポイントでも,佐々木孝太と山野哲也が首位に立ちました。
    
2005・10・14
☆08年まで?(F1)
○帝王M.シューマッハのマネージャーであるW.ウェーバーがマスコミに語ったことによると,シューマッハの引退は08年シーズン終了後になりそうだということです。今シーズンのタイトルをF.アロンソに譲った帝王ですが,マシンの出来が悪かったことがその原因の一番でしょうが,モチベーションが下がってきたこともあるのではないかという噂も実際にはあります。そのこともあって,フェラーリとの契約は来シーズンいっぱいまでですが,その契約終了後に引退するのではないかという観測が出ているのも事実です。また,その他の噂としては,来シーズン終了後にマクラーレンと契約するのではないかというものも出ています。マクラーレンといえばメルセデスベンツですが,ドイツ人ドライバーとドイツのメーカーとのタッグは,マーケットに訴えるという部分でも大きいですし,シューマッハはジュニアの頃からベンツの支援を受けていたという経歴もあるだけに,彼のドライバーとしてのキャリアをベンツと共に終了するということも十分考えられます。ただ,今回のコメントでは,メルセデスとのコラボレーションについては否定されています。また,あくまでもマネージャーとしての予想であって,実際のところはシューマッハ自身にしかわからない状況には変わりありません。果たして帝王の胸の内はどうなっているのでしょうか。
      
2005・10・13
☆チームが代わっても(F1)
○明日から最終戦の中国GPが開幕しますが,買収によりBMWのチームに生まれ変わるザウバーにとっては,13年間に及ぶF1での活動に終止符を打つレースとなります。そのザウバーのスポンサーの一つである金融会社の『クレディ・スイス』が,チーム変更後もスポンサーを継続することが決定しました。契約期間は,08年までの3年間となっています。
    
2005・10・12
☆移籍(WRC)
○フォードから発表があり,00年と02年のチャンピオンであるM.グロンホルムとの間で2年契約が成立しました。プジョーのエースドライバーである彼ですが,プジョーが今シーズンをもってWRCから撤退することになっていました。そのため,どこに移籍するのか注目を浴びていたわけですが,ここに来て落ち着き先が決まったわけです。噂の段階では,今シーズンのチャンピオンを決めているS.ロウブのいるシトロエンに移籍するのではないかという見方がありました。しかし,それは単なる噂で終わったことになります。
    
2005・10・11
☆残念(BSB)
○最終戦の決勝レースが,ブランズハッチで行われました。チャンピオン争いは,ドゥカティのG.ラビッラとホンダの清成龍一との間で繰り広げられていて,13点ラビッラのリードという形で最終戦を迎えていました。レース1では,ラビッラのチームメイトであるL.ハスラムがトップに立っていましたが,5周目にラビッラを先に行かせるというチームプレーを行いました。予選10番手からのスタートとなっていた清成は,思うように順位を上げることができず,最終的には4位でのチェッカーとなりました。それに対してラビッラは優勝。この時点で,チャンピオン争いはほぼラビッラのものとなりました。最後の望みをかけたレース2でしたが,ラビッラが2位,清成がまたしても4位でチェッカーとなり,ラビッラのチャンピオンが決定しました。残念ながらランキング2位でシーズンを終えた清成ですが,怪我のため4レース欠場したことがチャンピオンを逃した大きな原因となってしまったと考えられます。なお,マニュファクチャラータイトルは,ホンダが獲得しています。

☆最終レースで(SBK)
○最終戦の決勝レースが,フランスのマニクールサーキットで行われました。レース1では,スズキのマシンを駆る加賀山就臣が久々に表彰台をゲット。続く第2レースでも加賀山は2位表彰台を獲得しました。第3位にヤマハの芳賀紀行が入り,日本人ライダー2人が表彰台を獲得しました。この結果,芳賀はランキング3位でシーズンを終えました。ちなみに,加賀山は5位,ノリックこと阿部典史は13位というのが最終ランキングでした。
併催で行われているWSSですが,唯一の日本人フル参戦ライダーである藤原克昭は,7位でチェッカーを受け,ランキング3位でシーズンを終えています。
     
2005・10・10
☆2強(F1)
○前日とは打って変わって好天に恵まれた鈴鹿サーキットで,日本GPの決勝レースが行われました。先頭が,トヨタ,ホンダというジャパンパワーのフォーメーション。しかも,強豪は後方グリッドに沈んでいたため,15万人を超える観客の多くは,日本勢の表彰台を期待していました。ところが,蓋を開けてみると,徐々にジャパンパワーは順位を下げていきました。それに代わってトップ争いを演じたのは,マクラーレンのK.ライコネンとルノーのG.フィジケラでした。残り2周まではフィジケラがトップでしたが,最終ラップに入った直後の1コーナーで見事にライコネンがフィジケラをパス。結局そのままの順でチェッカーとなり,ライコネンが今季7勝目を挙げました。彼は,エンジンを載せ換えて10グリッド降格のペナルティーを受け,17番グリッドからのスタートとなっていましたが,見事その逆境を乗り越えての勝利となりました。3位には,前回のレースでチャンピオンを決めているルノーのF.アロンソが入っていて,今シーズンの2強チームが,結局優勝を争った形となりました。それに対して,ジャパンパワーはポイント獲得が精一杯といった感じで,少なくとも今シーズンは,まだまだ力不足の感は否めないということを再認識させられた感じです。期待の佐藤琢磨ですが,スタートで不運な形でコースオフ。何とかコースに復帰したものの,5番グリッドからのスタートという利点を不意にしてしまいました。さらに,10周目のシケインでトヨタのJ.トゥルーリと接触し,トゥルーリをリタイアの追い込むというアクシデントを起こしてしまいました。結局表彰台はおろか,ポイント圏内からはるかに遠い13位でチェッカーとなりました。レース終了後,琢磨の行為に対してペナルティーが科せられ,失格という裁定が下されました。M.シューマッハとの接触事故の時といい,どうも全く意味の無いところで無理なドライビングをし,結局墓穴を掘るということを演じてしまっている(しかも他人をリタイアに追い込むという最悪な形で)琢磨の姿が見られます。今シーズンの悪い流れが,彼のファイティングスピリットを悪い方へ悪い方へと導いている感じです。ところで,今回の結果により,コンストラクターズポイントでルノーがマクラーレンを逆転し,残り1戦というところでトップに浮上しました。
     
2005・10・9
☆恵みの雨(F1)
○第18戦日本GPの予選が行われました。朝から降っていた雨は,予選が始まる頃には上がったものの,路面は完全ウェット状態でした。予選が始まってしばらくの間は,最初にタイムアタックをしたレッドブルのD.クルサードのタイムをなかなか破られない状況が続いていました。しかし,佐藤琢磨がそのタイムを破ってから,最速タイムをマークするドライバーが出始めました。ところが,トヨタのR.シューマッハが最速タイムを刻んだ頃から再び激しい雨となり,その後に出走したドライバーはタイムを更新することができなくなってしまいました。結局トヨタとしては通算2回目のポールを獲得となりました。2番グリッドにBARのJ.バトンがつけましたので,ジャパンパワーのフロントロー独占という結果となりました。期待の琢磨は,5番グリッドを獲得し,母国GPでの表彰台獲得に向けて好位置からのスタートを切ることになりました。日本関連のチームとドライバーにとっては,まさに恵みの雨となった予選でした。(昨日のこのページで私が予言したとおりになって,ちょっと鼻高々!!)
     
2005・10・8
☆またしても(F1)
○いよいよ日本GPが鈴鹿サーキットで開幕しました。昨年は,台風により土曜日が丸ごとキャンセルになり,日曜日に予選と決勝が行われるという珍しい現象がおきましたが,今年も雨の確率が高く,波乱が起きる可能性を秘めた予選等になりそうです。初日は午前・午後に1回ずつのフリー走行が行われ,トップタイムをトヨタのサードドライバーであるR.ゾンタがマークしました。1回目の走行開始早々に,マクラーレンのK.ライコネンのマシンがまたしてもエンジンブローを起こしてしまい,今シーズン4回目の予選グリッド10位降格が決定しました。なお,この日は,ジョーダンのマシンを駆って山本左近が一日限りのF1デビューを果たしています。

☆延長(F1)
○トヨタのメインスポンサーを務めているのが,私たちに最も馴染みの深い電機メーカーの一つであるパナソニックですが,両社から契約延長の発表がありました。両社の間には,来年までの契約が残っているのですが,それにさらに3年間を付け加えて09年までの契約となりました。
     
2005・10・7
☆3年経って(F1)
○ドライバーズタイトルを既に獲得し,コンストラクターズタイトルをも狙っているルノーですが,3年間にわたってテストドライバーを務めてきたF.モンタニーが,同チームを去ることになりました。昨シーズンJ.トゥルーリがシーズン途中で解雇され,普通だとテストドライバーが代わってステアリングを握るところですが,そうはならずにJ.ビルヌーブが参戦。3年間同じチームにいながら,結局一度もレースに出ることが無く去ることになりました。彼のコメントによると,現在ミッドランド(ジョーダン)と交渉の最中のようです。
    
2005・10・6
☆2回目(WGP)
○7回目の最高峰クラスチャンピオンを既に決定しているV.ロッシについては,07年から4輪のレース,とりわけF1にフェラーリから参戦するのではないかという噂がまことしやかに語られています。しかし,ここに来て新たな進展がありました。WGP終了後に,スバルのWRCマシンのテストを行うというものです。もちろんその際に用いられるマシンは,P.ソルベルグやC.アトキンソンが駆っているフルWRC用のものです。また,テストだけでなく,11月18〜20日にイタリア国内で行われるモンツァ・ラリーに参戦する予定もあるようです。ロッシのラリーへの参戦は,03年(その時は,惜しくもリタイアでした。)にもありますので,もし実現すると2回目ということになります。
     
2005・10・5
☆ホンダ・ホンダ・ホンダ PARTT(F1)
○今シーズンのBARの株式は,ホンダが45%,BATが55%というように,ホンダのパーセンテージが高まってはいたものの,あくまでもBAT側が中心でした。しかし,今回ホンダから発表があり,BARの株式全てをホンダが取得することになりました。この結果,BARはホンダの純ワークスチームとして06年から活動することになります。ホンダのワークスチームでのF1参戦は,実に38年ぶりとなります。

☆ホンダ・ホンダ・ホンダ PARTU(F1)
○株式取得と合わせて,来シーズンのホンダは,もう一つ新たな活動をすることが発表されました。現在ホンダはBAR1チームのみへのエンジン供給ですが,来シーズンは2チームへの供給となりました。新たに供給される2チーム目がどこかということが気になりますが,今回の発表では,「新しいチーム」ということだけで,その新チームがどういうものなのかについては,全く発表がありませんでした。しかも,そのチームから佐藤琢磨が06年のシートのオファーを受けているということも発表されました。BARのシートを失い,ホンダ陣営から離れる可能性が高まった琢磨でしたが,まだそのオファーを受けるかどうかはわからない(恐らく,可能性が高いのは「受ける」方でしょう)ものの,これまで同様にホンダと共同歩調取る可能性が出てきたことは事実です。今回の新チームへのエンジン供給ですが,F1界のドンとも言われているB.エクレストンからホンダに打診があったのではないかという噂が出ています。また,このチームのメインスポンサーは,私たちに最も馴染みのあるブランドの一つといっても過言ではない「コカコーラ」ではないかという噂も出ています。どうやらレッドブルの進出に触発されている気配があるようですし,アジア市場へのさらなる進出も視野に入った感じのようです。新チームの概要や琢磨のシートについては,日本GP終了後に明らかとなっていくことでしょう。

☆ホンダ・ホンダ・ホンダ PARTV(WGP)
○怪我で欠場が続いているキャメル・ホンダのT.ベイリスですが,彼の代役として,日本GPは宇川徹が,マレーシアとカタールGPはS.バインが出場しました。今回新たに発表があり,次戦オーストラリアGPには,昨年のWSSチャンピオンで,今シーズンはSBKにフル参戦しているC.バーミューレン(今年の8耐では藤原克昭と組んで2位表彰台を獲得しています)が代役出場することになりました。バーミューレンにとっては,母国GPでの最高峰クラス出場となります。
     
2005・10・4
☆返り咲き(SBK)
○第11戦の決勝レースが,イタリアのイモラサーキットで行われました。ヒート1では,ランキング2位につけているホンダのC.バーミューレンが優勝しました。ところがヒート2が始まる前から雨が一段と激しくなり,結局走行が危険だということでヒート2はキャンセルとなりました。この結果,ランキング争いでトップをいくスズキのT.コーサーのチャンピオンが,この段階で決定しました。コーサーのチャンピオン獲得は96年以来で,9年ぶりのチャンピオン返り咲きとなります。
併催で行われているWSSは,地元のドゥカティライダーであるJ.ナンネッリでした。既にチャンピオンを確定しているホンダのS.シャルパンティアは,予選でポールを獲得したものの,その直後に転倒を喫し,決勝レースをキャンセルしました。また,ランキング3位争いを演じている僚友の藤原克昭は,前を走行していた遅いライダーが突然進路を変えたため接触転倒を喫し,薬指を骨折したりしてこちらも決勝レースをキャンセルしています。
     
2005・10・3
☆遺志&連覇(WRC)
○ラリージャパンの最終レグが行われました。前日まで首位を守っていたスバルのP.ソルベルグは,この日もその座を守って2年連続ラリージャパン制覇に向けて驀進していました。ところが,あとSSの残りが2つというところで,コース中央に出ていた岩をよけることができずに右フロント部分に大きな損傷を受けてしまいました。この衝突により足回りとステアリング系に致命的な損傷を受け,何とこの段階でリタイアとなってしまいました。結局それまで2位につけていたプジョーのM.グロンホルムがラリージャパンを制しました。プジョーといえば,前戦のラリー・グレートブリテンにおいて,M.マルティンのマシンがクラッシュしてコ・ドライバーのM.パーク氏を失ったばかり。今回のラリーを欠場しようかという段階までいったプジョー勢の優勝だけに,パーク氏の遺志が今回の勝利を呼んだような感じとなりました。
2位には,年間チャンピオンに王手をかけていたシトロエンのS.ロウブが入りました。これにより,昨年に続いての2年連続チャンピオンを獲得しました。
    
2005・10・2
☆ダブルタイトル(WGP)
○第14戦カタールGPの決勝が,ロサイル・インターナショナル・サーキットにおいて行われました。MotoGPクラスは,前戦でチャンピオンが決定したV.ロッシと,ランキング2位を狙うM.メランドリとのイタリア人ライダー同士の激しいバトルとなりました。この二人は,日本GPでロッシがメランドリにぶつかって両者共にリタイアしたという因縁の対決でもあります。最終ラップまで展開されたトップ争いでしたが,最終的にはロッシがチャンピオンの強さを発揮して今季10勝目を挙げました。この勝利により,チームタイトルが彼の所属するゴロワーズ・ヤマハのものとなることが決定しました。ライダー&チームのダブルタイトルを獲得したことになりますので,創立50周年を迎えたヤマハにとって,まさに記念すべき年となりました。また,これまでヤマハのライダーが1シーズンで10勝を挙げたことは無く,これはヤマハにとっての新記録となります。さて,気になる2位以降のランキング争いですが,ランキング2位をいくM.ビアッジは,電気系のトラブルによりリタイアとなりました。2位争いを展開している他のライダーは,着実にポイントを重ねています。この結果,ビアッジのランキング2位には変わりが無いものの,ランキング6位のL.カピロッシまで11ポイント差となっていて,混戦状態となっています。
250ccクラスは,C.ストーナーが2連勝を挙げ,ランキングトップのD.ペドロサとの差を縮めています。125ccクラスは,最終ラップまでKTMのM.カリオとG.タルマクシのチームメイト同士の争いとなり,最後の最後でタルマクシが逆転勝利を挙げました。

☆死守(WRC)
○ラリージャパンの第2レグが,場所にによっては雨が降るという天候の中で行われ,前日に総合トップだったスバルのP.ソルベルグがその座を死守しました。総合2位にプジョーのM.グロンホルムが浮上し,タイトルに王手をかけ,初日は2位だったシトロエンのS.ロウブは3位に落ちました。また,三菱のG.ガリが,総合4位に浮上しています。
     
2005・10・1
☆3戦連続(WGP)
○カタールGPの予選が行われ,MotoGPクラスは,ここまで2戦連続ポールトゥフィニッシュを飾っているドゥカティのL.カピロッシが,ブリヂストンの投入した新スペックタイヤの性能もあって,見事3戦連続のポール獲得となりました。2番グリッドには,今シーズン予選ではいい走りを見せるものの,決勝になると全くといっていいほど精彩を欠いているS.ジベルノーがつけています。
250ccクラスと125ccクラスは,今季4度目となるホンダのJ.ロレンソと今季8度目となるKTMのM.カリオがそれぞれポールを獲得しています。なお,今回のレースは,いつもと違って土曜日に決勝レースを迎えます。

☆連覇に向け(WRC)
○ラリージャパンは,木曜夜に行われたセレモニアルスタートから一夜明けて,第1レグがスタートしました。この日は9つのSSがありましたが,総合でトップに出たのは,昨年のラリージャパンの覇者であるスバルのP.ソルベルグでした。総合2位のS.ロウブにおよそ23秒の差をつけ,連覇に向けて好発進を切った形となりました。
    
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