2005・8・31
☆合同テスト(WGP)
○ホンダ,ヤマハ,スズキ,カワサキ,WCMの各チームは,そのままブルノに滞在し,チェコGPの翌日から2日間にわたって合同テストを行いました。当初,ホンダ陣営は,来シーズン型のマシンを持ち込んでテストする予定にしていましたが,安全性の理由から,今回のテストに投入することはキャンセルしました。チェコGPを制してタイトルに王手をかけているヤマハのV.ロッシは,フロントフォークとタイヤテストを主に行ったようです。次戦日本GPで2年連続表彰台獲得に燃えるカワサキは,ニューバージョンのエンジンを持ち込んでテストしたようです。
☆契約延長(WGP)
○スズキより発表があり,J.ホプキンスとの契約を07年までの2年間延長することになりました。ホプキンスは,03年からスズキと契約(初参戦は02年にレッドブルから)してフル参戦していますので,今回の契約延長により5年間スズキワークスチームから参戦することになります。なお,もう一人のライダーについての発表は,まだありません。 |
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2005・8・30
☆三つ巴(BSB)
○第10戦の決勝レースが,キャドウェルパークで行われました。日本人で唯一フル参戦している清成龍一は,レース2において3位表彰台(レース1は5位)を獲得しました。ドゥカティのマシンを駆るG.ラビッラが,レース1,2共に2位を獲得。これにより,ランキングでトップに躍り出ました。前戦までトップだったM.ルターが2位へ,2位だった清成が3位へとランキングを一つずつ下げたものの,ラビッラと清成との差はわずか9ポイント。残り3戦(6レース)となりましたが,最後までこの3人による激しいチャンピオン争いが展開されそうな気配となりました。
☆自己最高(IRL)
○第14戦の決勝レースが,インフィニオン・レースウェイで行われました。いつもはオーバルコースを使ってのレースですが,今回は開設10年目のIRL史上初の常設ロードコースでのレースです。その記念のレースを制したのは,アンドレッティ・グリーン・レーシングのT.カナーンでした。2位にチームメイトのB.ライスが入り,ホンダエンジンがワンツーを収めました。同じホンダエンジンを駆る松浦孝亮は,今季自己最高位となる6位でフィニッシュしています。 |
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2005・8・29
☆王手(WGP)
○第11戦チェコGPの決勝レースが行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたS.ジベルノーと,4番グリッドからスタートのV.ロッシとの間で激しいトップ争いが繰り広げられました。その争いはファイナルラップまで持ち込まれましたが,何とジベルノーにマシントラブルが発生して不運のリタイア。速さと強運の持ち主のロッシが,今シーズンの9勝目を手にしました。この結果,次にツインリンクもてぎで行われる日本GPの結果次第では,早くもチャンピオンが決定することになりました。なお,2位には今シーズン自身最高位となるL.カピロッシが,3位にM.ビアッジが入り,イタリアンライダーの表彰台独占となりました。3位に入ったビアッジは,第9戦イギリスGPでのリタイアがあるものの,後はこつこつポイントを重ねてきていて,今季未勝利ながらランキング2位に浮上してきました。
☆地元で(R2−1)
○第5戦の決勝レースが,スポーツランドSUGOで行われました。JSB1000クラスは,ポールからスタートした地元出身の伊藤真一がホールショットを奪って後続との差を開けていきました。これを追いかけたのは,4番グリッドから絶妙のスタートをした,8耐で伊藤と組んだ辻村猛でした。後半になって山口辰也も二人に追いついてきましたが,伊藤がペースアップ。結局そのまま伊藤が逃げ切ってポールトゥーフィニッシュを達成し,ランキングトップの座をしっかりと守りました。
なお,250ccクラスは,いつものよう(?)に青山周平が後続に差をつけて優勝しました。ライバル不在といわれているこのクラスですから,世界を狙う青山にとっては,順位はもちろんコースレコードがターゲットとなっています。しかし,力が入りすぎたためか,その目標は達成することができませんでしたので,圧勝してもうれしさは半減なのかもしれません。それに対して,一番うれしかったのは,タイ人ライダーのR.ヴィライローでしょう。今シーズンから同クラスにステップアップした彼ですが,横江竜司との2番手争いとなり,チェッカー直前で狙い済ましたように飛び出して,彼としては初表彰台となる2番手でチェッカーを受けました。
☆無給油(Fポン)
○第7戦の決勝レースが,富士スピードウェイで行われました。今回のレースは,給油の有無が勝敗を分けました。3番グリッドからスタートしたA.ロッテラーが,スタートの段階でトップに浮上。途中R.ライアンに抜かれることがありましたが,ライアンのピットストップで再びトップに浮上。ライアンが給油したのに対して,ロッテラーは無給油でレースを走り抜き,うれしい今季初勝利&初表彰台を獲得しました。2位と3位には,やはり無給油作戦をとった片岡龍也と井手有治が入りました。ランキングトップをいく本山哲は,何とスタートでエンスト(ちなみにB.トレルイエも)し,ピットに押し戻されてのスタートとなってしまいました。レースには復帰したものの,給油作戦をとったこともあって13位でチェッカーとなり,ノーポイントで終わってしまいました。 |
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2005・8・28
☆2年連続(WGP)
○チェコGPの2日目の走行が行われ,決勝レースでのグリッドが決定しました。MotoGPクラスは,今季いまだに勝利のないホンダのS.ジベルノーがポールを獲得しました。昨年のこのレースでは,ポールトゥーウィンを達成していますので,今季初勝利に向けて絶好のスタート位置となりました。2番グリッドには,ジベルノーから遅れることわずか0.047差でN.ヘイデンがつけています。フリー走行でトップタイムをマークし続けていたドゥカティのL.カピロッシが3番グリッドで,圧倒的な強さでランキングトップをいくV.ロッシが4番グリッドからのスタートとなります。
☆コースレコード合戦(R2−1)
○途中8耐を挟んだりしていた関係から,約3ヶ月に及ぶ長い夏休みを終え,ようやくR2−1が再開しました。後半戦スタートの舞台となるのは,宮城県にあるスポーツランドSUGOです。最高峰のJSB1000クラスは,前日が台風の影響で雨だった関係から,1時間のセッションの中でセッティング詰めと予選のタイム出しという両方の仕事を余儀なくされました。そのような中トップタイムをマークしたのは,ここを地元とする伊藤真一で,ラストアタックでのポール獲得でした。現在ランキングトップをいく彼ですが,ここ2戦(筑波&オートポリス)で中冨伸一に敗れ,ポイント差を詰められてきています。8耐で3年連続のポールを獲得するという偉業を達成した彼だけに,速さはやはり現在ナンバーワンであることに変わりありません。果たして決勝レースでも,その速さを見せ付けることができるでしょうか!?なお,今回の予選は,トップ6番手までがコースレコードというハイレベルな争いとなりました。
☆接戦か(Fポン)
○約1ヶ月に及ぶ夏休みが終わり,富士スピードウェイにおいて後半戦がスタートしました。午前と午後に予選が行われましたが,その両方でトップタイムをマークしたのは,ここを得意とする昨年のチャンピオンR.ライアンでした。彼のポール獲得は,同じく富士で行われた第4戦以来3戦ぶりとなります。もう一人のフロントローには,ランキングトップをいく本山哲がつけています。なお,今回の予選は,15番中14番までが1秒以内というタイムでしたので,決勝レースでも大接戦となることが期待されます。 |
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2005・8・27
☆強さ(WGP)
○約1ヶ月に及ぶ長い夏休みが終わり,WGPの後半戦が始まりました。後半戦の最初のレースは,ブルノサーキットで行われるチェコGPです。初日に行われたのは,いつものようにMotoGPクラスがフリー走行,250&125ccクラスが1回目の予選でした。MotoGPクラスのトップタイムをマークしたのは,ランキング2位にほぼダブルスコアの差をつけ,圧倒的な強さでランキングトップをいくV.ロッシでした。そのタイムの出し方は,最終ラップにそれまでのトップタイムだったドゥカティのL.カピロッシを逆転するというもので,いかにも千両役者といった印象を与えるものでした。ただ,トップのロッシから,14番手のタイムだったカワサキの中野真矢までが1秒以内という接戦だったのも事実です。
250ccクラスは,現在ランキングトップをいくホンダのD.ペドロサがトップタイムをマークし,暫定のポールポジションを獲得しました。暫定の3番手には,チームメイトの青山博一がつけています。125ccクラスは,今季マシンとしては強さを見せ付けているKTMが好調を維持していて,暫定の1,2番グリッドをそれぞれM.カリオ&G.タルマクシが獲得しています。 |
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2005・8・26
☆両雄対決(Fポン)
○来シーズンからレギュレーションが変わることになっていて,どのような内容になるのか注目されていました。なかなか正式発表が無く,来シーズンに向けての準備期間を考えると,タイムリミットが近づいてきている中,Fポンを統括するJRPより来シーズンの概要がようやく発表されました。そのなかで一番注目を集めたのは,何といってもエンジンでしょう。一般紙でも報道されていてほとんどの方はご存知でしょうが,これまで無限MF308のワンメークだったのが,トヨタとホンダエンジンが登場することになりました。国内ではSGT等で,海外ではF1やIRL等で激しい戦いを繰り広げている両者ですが,Fポンにもその戦いが繰り広げられることになったのです。用いられるのは,3000ccのV8エンジンで,Fポンのために専用設計することになっています。エンジンの他に注目されていたのは,こちらもワンメークとなっていたシャーシです。これについては,ワンメークということは変わらないものの,ローラ製のFN06という新型のシャーシが用いられることになりました。ダウンフォースが10%ほど向上していて,スリップストリーム合戦が繰り広げられるようになることが期待されています。なお,現在ブリヂストンのワンメークとなっているタイヤについては,今回の発表の中に含まれていませんでした。 |
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2005・8・25
☆ドライバーチェンジ(SGT)
○8月22〜23日に,オートポリスでSGTの専有テストが行われました。主にダンロップユーザーが参加したこのテストですが,BS勢も相乗りした形となり,全部で7台が走行しました。その中でトップタイムをマークしたのは,NAエンジンを搭載して以来見違えるような走りを見せてきているEPSON NSXでした。今回のテストで話題になったものの一つが,イエローハット・YMS スープラ(KRAFT)のドライバーでした。これまで服部尚貴&脇坂薫一のペアで参戦していましたが,今回のテストに脇坂が参加してなく,P.ダンブレックがステアリングを握っていたのです。どうやらKRAFTは,次のもてぎからこの新しいペアで臨んでいくようです。 |
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2005・8・24
☆復活!?(WGP)
○今シーズンKTMエンジンを使用していたチーム・ロバーツですが,先日お伝えしたようにKTMがMotoGPクラスからの撤退を決定したため,シーズン途中でエンジンを失う形となってしまいました。そのため,昨シーズンまで使用していた独自開発のV5エンジンを,夏休み明けに開催されるチェコGPから復活させることになりました。それに伴い,ライダーのラインナップに,昨年まで同チームに所属していたイギリスのベテランライダーJ.マックウィリアムズが,再びMotoGPクラスに出場することになるかもしれないという可能性が浮上してきているようです。果たしてその話が決定するかどうかはわかりませんが,このV5エンジンを熟知しているライダーの復活は,チーム・ロバーツにとってプラス方向に向かうことは間違いないことでしょうね。 |
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2005・8・23
☆増加&中止(SGT)
○SGTを主管するGT−Aより,来シーズンのレースカレンダー(暫定)の発表がありました。それによると,今シーズンよりレース数が増え,以下の表にあるレースにマレーシア戦を含めた全9〜10戦で行われる予定となっています。また,表以外にも,上海での公式戦と,場所は未定なものの海外でのオールスター戦が現在調整中です。
ところで,今年12月に予定されていたアメリカでのオールスター戦ですが,現地のプロモーターと開催条件等での合意ができず,中止となることが決定しました。また,それに代わる代替レースも開催されません。
2006年 レースカレンダー(暫定)
決勝日 |
サーキット |
決勝距離 |
3月19日 |
鈴鹿 |
300q |
4月 9日 |
岡山国際 |
〃 |
5月 4日 |
富士スピードウェイ |
500q |
6月25日 |
セパン(マレーシア) |
300q |
7月23日 |
スポーツランドSUGO |
〃 |
8月20日 |
鈴鹿 |
1000q |
9月10日 |
ツインリンクもてぎ |
300q |
10月15日 |
オートポリス |
〃 |
11月 5日 |
富士スピードウェイ |
〃 |
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2005・8・22
☆完勝&後一歩(F1)
○史上初開催となるトルコGPの決勝レースが行われました。スタート直後は,ルノーのG.フィジケラがトップに躍り出たものの,早い段階でポールスタートのK.ライコネンがトップに浮上。その後は磐石の走りでトップの座をキープし,見事ポールトゥーフィニッシュを達成しました。ライコネンのチームメイトであるJ−P.モントーヤは,終盤2番手を走行していて,マクラーレンのワンツーフィニッシュだと誰もが思っていました。ところが,周回遅れのT.モンテイロを抜いた際,何と後ろから接触して押し出されてしまい,大きくタイムロス。さらにその接触によりトラブルを抱えたため,「魔の8コーナー」でコースオフというアクシデントが起きたためルノーのF.アロンソに2位の座を譲ってしまって3位でチェッカーとなりました。ライコネンとチャンピオン争いを演じている現在ランキングトップのアロンソとしては,4ポイントも差を縮められるところが2ポイント縮められただけですみましたので,やはり彼にはまだまだツキがあるようです。予選中のペナルティーにより,最後尾からのスタートとなった佐藤琢磨は,1回だけのピットインという作戦に出ました。9番手まで追い上げましたが,残念ながらもう1台抜くことができず,2戦連続ポイント獲得はなりませんでした。
☆肉薄(BSB)
○第9戦の決勝が,シルバーストンサーキットで行われました。今回のレースは,唯一の日本人フル参戦ライダーである清成龍一が,先日行われた鈴鹿8耐を見事に制した勢いでこの大会に臨めるか注目でした。レース1では,8位でチェッカーとなってやや残念な結果でした。しかし,レース2では,レース1の勝者であるドゥカティのG.ラビッラを押さえて見事優勝しました。チャンピオン争いを演じているチームメイトのM.ルターは,レース1が15位,レース2が4位という結果でしたので,清成との差が縮んで26ポイント差となりました。残り4戦(8レース)ですから,チャンピオンの行方がさらにわからなくなってきました。 |
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2005・8・21
☆2強が&タイム抹消(F1)
○初開催となるトルコGPの予選が行われました。初代ポールシッターを目指した熱い走りが展開されましたが,その栄誉を獲得したのは,フリー走行から好調な走りを見せていたマクラーレン勢のK.ライコネンでした。2,3番グリッドを獲得したのは,それぞれG.フィジケラとF.アロンソのルノー勢でした。4番グリッドにマクラーレンのJ−P.モントーヤがつけていますので,今シーズンの2強チームが仲良くグリッドを分けた感じとなりました。それに対し,昨シーズンの2強チームであるフェラーリとBARは,相変わらずの不調でした。まずフェラーリ勢ですが,R.バリチェロは思うようにタイムが伸びず11番手,M.シューマッハはスピンを喫してノータイムとなりました。BARは2台共にコースオフを喫し,タイムはJ.バトンが13番手,佐藤琢磨が14番手でした。ただし,琢磨に関しては,無線トラブルからコースの状況が十分につかめず,アタックを終えたクールダウンラップに,たまたま次のタイムアタックをしていたM.ウェーバーの存在に気づかずに進路を妨害してしまいました。この行為に対してペナルティーが科せられ,決勝レースでは最後尾グリッドからのスタートとなってしまいました。来シーズンのシートを獲得するには,残りの全てのレースでポイント獲得が必要になっている琢磨にとってまさに「泣きっ面に蜂」で,ますますシート獲得が厳しい状況となってしまいました。 |
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2005・8・20
☆初開催(F1)
○約3週間に及ぶ夏休みが終わり,F1の後半戦が始まりました。再開となったF1は,初開催となるトルコGPからスタートです。その初日は,新設されたばかりのイスタンブール・スピードパークで2回のフリー走行が行われました。午前中に行われた1回目のフリー走行では,マクラーレンのリザーブドライバーであるP.デ.ラ.ロサがトップタイムをマークしました。午後に行われた2回目のフリー走行では,いつものように1回目よりも各車ペースアップ。そんな中トップタイムをマークしたのは,トヨタのリザーブドライバーであるR.ゾンタでした。それに続いてP.デ.ラ.ロサ,J−P.モントーヤ,K.ライコネンのマクラーレン勢が,それぞれ2〜4番手のタイムをマークしました。BAR勢は,J.バトンが5番手,佐藤琢磨が10番手のタイムをマークして初日を終わっています。昨年のチャンピオンチームであるフェラーリは不調で,M.シューマッハが13番手,R.バリチェロが15番手と中段に埋もれた形でした。フリー走行の結果から考えると,今回のレースは,マクラーレンを中心に進んでいきそうな気配です。 |
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2005・8・19
☆移籍後初レース(WGP)
○WGPは,現在夏休みの真っ最中ですが,8月28日に決勝を迎えるチェコGPから後半戦が始まります。そのチェコGPにワイルドカードで参戦するライダーの発表があり,今シーズンはスズキのテストライダーとなっている青木宣篤が,MotoGPクラスに出場することが決定しました。もちろん移籍後の初レースとなります。
☆4輪から(WGP)
○CARTではGMと,F1ではメルセデスと組んでエンジンを供給し,数々の好成績を収めたエンジンビルダーであるイルモア・エンジニアリングが,MotoGPクラスに進出するのではないかという噂が浮上してきているようです。もしこれが実現すると,同社にとって2輪への進出は初となります。現行の990ccというエンジンに関するレギュレーションが,07年から800ccへと変化しますので,イルモアの進出は早くても07年以降と考えるのが順当でしょう。4輪の最高峰レースで鍛え上げてきたイルモアですから,エンジン造りのレベルはかなり高いものがあります。ニューカマーの登場は,ますますレースを面白くさせてくれることでしょうね。 |
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2005・8・18
☆新シリーズ(ルマン)
○お伝えするのが遅くなっていましたが,先週末4輪レースを統括するJAFより発表があり,ルマンのレギュレーションを中心としたマシンによる耐久レースの新しいシリーズが,来シーズンより発足することになりました。まだ詳細については発表が無く,果たして本当にシリーズが成立するのかもわからないところがありますが,以前我が国でもプロトタイプカーによる耐久レースがあり,盛り上がりを見せたことがあっただけに,内容いかんによってはレースファンに新たな楽しみを提供することになるかもしれません。現段階では,日本人チームとして初めてルマンを制したチーム・ゴウをはじめ,SGTやスーパー耐久でのポルシェユーザーが参加する可能性が高いのではないかと見られているようです。 |
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2005・8・17
☆正式発表(F1)
○F.マッサのフェラーリ移籍に伴い,シートを失っていたR.バリチェロが,かねてからの噂どおりBARとの契約が成立したことの正式発表がありました。契約期間は「複数年」ということで,具体的な年数は発表されていません。浮き沈みの激しいF1の中において,6年間という長期にわたってチャンピオンチーム及びチャンピオンドライバーを支える立場でやってきたドライバーと契約できたわけですから,チームとしては新参者の部類に入るBARにとって,この契約はプラスになるものだと考えられます。ただ,昨日お伝えしたことと合わせ,一段と佐藤琢磨の残留が相当厳しいものになっていっているのも事実です。
☆日本人初(耐久)
○お伝えするのが遅くなってしまいましたが,8月13日〜14日にかけて,世界耐久選手権の第4戦「オーシャスレーベン24時間耐久」(ドイツ)の決勝レースが行われました。ここまでランキングトップのスズキ・カストロールチームは,今回の結果次第でチャンピオン決定となるレースとなりました。予選トップでスタートした同チームでしたが,トップに浮上して後続との差を広げようとしていたその時,コースに流れていたオイルに乗って転倒するというアクシデントが発生してしまいました。しかも,その時のライダーであるV.フィリップは,左手首を傷めてしまった(骨折の疑い)のです。ペースカーが入っている間にマシンの修復や給油等を済ませ,レース再開後はすぐにトップの座を奪い返しました。フィリップを休憩させている間,北川圭一とM.ラグリブの二人で交互にマシンを走らせ,後続との差を順調に広げていきました。終盤になって激しい雨に見舞われ,レースはペースダウン。そこで,手首を傷めていたフィリップを出走させ,他の二人を休養させるという作戦を実行。最後はマチューがマシンを駆ってトップでチェッカーを受けました。この結果,最終戦を待たずにチャンピオン獲得が決定し,北川圭一は日本人初の世界耐久チャンピオンとなりました。おめでとうございます!!
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2005・8・16
☆エンジン変更(F1)
○BMWのザウバー買収により,来シーズンのエンジンがどうなるか注目されていたウィリアムズですが,コスワースと契約が成立したことを正式発表しました。レギュレーションの変更により,これまでV型10気筒エンジンだったF1が,来シーズンからV型8気筒エンジンへと大きく変化します。70年代から80年代にかけて様々なモータースポーツにおいて中心的役割を果たしてきたのがコスワースエンジンで,V8エンジンのノウハウも持っています。その点に関しては,他のエンジンビルダーよりアドバンテージがあることでしょう。とは言っても,自動車メーカーが直接乗り出してきたF1の世界ですから,資金面・技術面において見劣りするのも事実。「ポイント獲得」が目標のチームならそれでもいいのでしょうが,ウィリアムズの場合はそれ以上の結果を目標とするチームです。それだけに,今回の決定は,ある意味「苦渋の選択」だったのかもしれません。ところで,今回の契約成立は,ドライバーラインナップにも影響が考えられます。BARのJ.バトンがこのままチームに留まるのか,それとも昨シーズン末にドタバタ劇を演じたようにウィリアムズに移籍するのかが注目されています。戦闘力の落ちるコスワースエンジンを使用するウィリアムズに魅力を感じるはずが無く,バトンがBAR残留に傾く可能性が益々大きくなりました。もしそうなると,佐藤琢磨のBAR残留がかなり苦しくなってきたのも事実です。 |
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2005・8・15
☆新記録(IRL)
○第12戦の予選が,ケンタッキー・スピードウェイで行われました。サポートレースが行われていた頃は,絶好のレース日和だったものの,次第に黒い雲がサーキットを覆うようになってきました。そして,予選が始まってから4番目のドライバーがアタック中に,サーキットに雨が降り始めました。すぐに激しい雨となって予選は中断。一旦は雨はやんだものの,コースを乾かす作業中に再び降り始め,結局予選は中止となりました。予選が中止となった場合,レギュレーションでは,プラクティスのタイムを適用することになっています。この結果,プラクティスでトップタイムをマークしていた女性ドライバーのD.パトリックがポールを獲得しました。彼女のポール獲得は,第8戦以来今シーズン2回目となります。なお,女性ドライバーが1シーズンで複数回のポール獲得というのは,史上初の快挙となります。 |
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2005・8・14
☆撤退(WGP)
○ホンダと並んでWGPの全クラスにマシンが出場しているのがオーストリアのバイクメーカーKTMですが,来季からその形が崩れることになりました。今シーズンのKTMは,125ccクラスで3人にマシンを供給し,その3人共に優勝しています。また,イギリスGPから供給を開始した250ccクラスでは,その初戦でいきなり表彰台を獲得するという快挙を成し遂げました。MotoGPクラスについては,チーム・ロバーツへマシンを供給し,今シーズンからこのクラスに登場しました。ところが,他のクラスに比べるとなかなか成果が表れず,現段階では,アメリカGPでの1ポイントしか獲得できていません。07年からのMotoGPクラスは,現行の990ccエンジンから800ccエンジンへとレギュレーションが変更になりますので,各メーカーは新たなエンジン開発を始めなければなりません。KTMとしては,そうした余裕も無いため,125および250ccクラスに専念する(今シーズンは1台のみの250ccクラスですが,来季は2台になることも決定しています。)という決断を下しました。独自のエンジン開発からKTM製エンジンへと移行したチーム・ロバーツですが,来シーズンから新たなエンジンを獲得しなければならなくなったわけで,果たしてこの先どうなっていくのでしょうか。 |
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2005・8・12
☆SGTへ(SGT)
○我が国で4輪のモータースポーツを統括するJAFから,それぞれのシリーズから申請された来シーズンのレースカレンダーの発表がありました。それによると,ここ数年,単独の国際レースとして開催されてきた「鈴鹿1000km」が,SGTシリーズに組み込まれることになりました。シリーズの第何戦になるのかは,今回の発表が国内サーキットで開催される分のみのものでしたから,マレーシア等の海外サーキットでも開催する予定のあるSGTですので,その点については不明です。ただ,今回申請された開催予定日は,8/21,22となっています。 |
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2005・8・11
☆GPへ?(SBK)
○ロッシの残留決定など,WGPでも来季のシート獲得競争が既に始まっていますが,その中で様々な噂が浮上してきています。昨年度ドゥカティのマシンを駆ってSBKのチャンピオンを獲得し,今シーズンも同様の体制で臨んでいるJ.トスランドについても,来シーズンについての情報が浮上しました。その情報というのは,SBKからWGPへ移籍するのではないかというものです。移籍先は,スズキのワークスチームです。元世界チャンピオンK.ロバーツと若手のJ.ホプキンスというアメリカンライダーコンビでの体制を組んでいるスズキですが,来シーズンについては今のところ未定です。ただ,ホプキンスについては,スズキ側が残留を望んでいるようですので,2つのシートの内一つは彼が獲得する可能性が大。もう一つのシートをこれまで同様ケニーが獲得するのかについては,いまだにはっきりしていません。今シーズンのこれまでのところ,日本メーカーのワークスチームとしては,残念ながら一番影の薄い状態となってしまっているスズキですが,来シーズンどのような体制となるのでしょうか? |
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2005・8・10
☆トレードか?(F1)
○期待されていてもなかなか結果が出せないということはよくありますが,ルノーのG.フィジケラもその一人。開幕戦では見事勝利したものの,その後はチームメイトのF.アロンソの活躍の陰に隠れてしまっている感があります。また,ウィリアムズのM.ウェーバーもその一人。昨年までは,ミナルディやジャガーといった非力なマシンにもかかわらずポイントを獲得したりして活躍していました。今シーズンは有力チームの一つであるウィリアムズへ移籍し,ポイント獲得はもちろん,表彰台のテッペンに上ることも期待されていました。しかし,現段階までで第6戦のモナコGPにおいて1回だけ3位表彰台に上っただけ。その二人が交換トレードされるのではないかという噂が,ここに来て出てきています。環境を変えてから成績が向上するということはありますので,そうした移籍話が出てきてもおかしくはありません。特に,ウェーバーのマネージャーは,現在ルノーのマネージングディレクターを務めているF.ブリアトーレですから,ますます単なる噂で終わらない可能性が大。F.マッサのフェラーリ移籍が正式発表され,来シーズンのシート獲得競争がこれから激化していきます。果たしてこの移籍話が,現実のものとなるのでしょうか。 |
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2005・8・9
☆日本初開催(チャンプカー)
○日本初開催となる公道レース実現に向け,関係者の努力が行われています。北海道の小樽市が,観光客誘致や町の活性化のための手段を模索していたところ,公道レースという話にまとまっていったようです。そして,以前CARTという名称で人気があり,現在はチャンプカーという名称に代わっているこのシリーズに白羽の矢が立ったのです。このシリーズが選ばれたのは,ロングビーチでのレースなど,公道レースのノウハウがあるというのが大きかったようです。チャンプカーとしても,CARTシリーズの時は,ホンダがエンジンを供給していたことからツインリンクもてぎで開催していましたが,ホンダ撤退後は日本開催がなくなっていただけに,日本でのレース復活に向けまたとないチャンスとなりました。警察との関係,レースが市民権を得ていない日本での開催等クリアしなければならない問題がたくさんありますが,これからの進展に要注目です。 |
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2005・8・8
☆初優勝(WRC)
○第10戦ラリー・フィンランドの最終日が行われました。今シーズンは,シトロエンのS.ロウブの一人勝ち状態といった感じですが,第10戦目にしてようやく元チャンピオンのM.グロンホルム(プジョー)が,2位に入ったロウブに1分以上の差をつけて今季初優勝を挙げました。グロンホルムの優勝は,ほぼ1年ぶりとなります。
☆2勝目(SBK)
○イギリスのブランズハッチにおいて,第8戦の決勝レースが行われました。レース1では,現在ランキングトップをいくスズキのT.コーサーが優勝しました。ヤマハの芳賀紀行は,惜しくも2位でした。その芳賀は,レース2では大幅にセッティングを変更して臨みました。その変更が功を奏したのか,見事今季2勝目を挙げました。この結果,ランキングでは,4位をいく加賀山就臣とわずか5ポイント差まで浮上してきました。 |
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2005・8・7
☆人気(F1)
○F.マッサのフェラーリ移籍に見られるように,来シーズンのシート獲得競争は既に始まっています。BARについては,既にこのページでお伝えしたように,現有戦力を始め,R.バリチェロ等そのシートを狙っているドライバー候補の名前が出てきて,人気のあるシートといえる現状が続いています。もう一つ人気のあるのが,来シーズンからBMWの運営するチームとなるザウバーです。マッサの移籍に伴い,その空いたシートを狙って売り込み合戦が激しくなっているようなのです。2つあるシートの内,現在ザウバーのドライバーであるJ.ビルヌーブについては,その契約内容から安泰の線が強いようです。ということで,マッサのシートの一つだけが空いていることになりますが,マクラーレンのテストドライバーであるP.デ.ラ.ロサがマネージャーを通して盛んに売り込んでいるとのこと。その他,A.ブルツ等の名前も挙がっているようで,BARばかりでなくこちらについても大注目といった感じです。 |
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2005・8・6
☆全員が(WRC)
○今シーズンの三菱は,H.ロバンペラが全戦に,G.パニッツィとG−L.ガリが交替で参戦するという体制で臨んでいます。その三菱が,10月2日が最終日となる「ラリー・ジャパン」において,3台とも出場する体制で臨むことになりました。昨シーズンより始まった同レースですが,三菱としては初めての出場となります。それだけに,好結果を出そうと一層の力を入れて臨んでくることが期待されます。また,改造範囲の狭いグループNには,田口勝彦がランサーエボリューションを駆って出場しますが,こちらのチームには,全国の販売会社より5名のメカニックを選出し,専属メカニックとして派遣することになっています。 |
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2005・8・5
☆初挑戦(WGP)
○鈴鹿8耐でのモリワキは,表彰台圏内を走行中,転倒により残念ながら表彰台を逃してしまいました。しかし,その走りでレースを盛り上げたことも事実でした。そのモリワキですが,9月18日に決勝を迎えるツインリンクもてぎでの日本GPにスポット参戦します。そして,そこでのライダーとして松戸直樹を走らせることが発表されました。昨年までWGPの250ccクラスを走っていた松戸でしたが,今シーズンから全日本に復帰し,モリワキからJSB1000クラスにフル参戦しています。5年間のGP生活では,常に250ccクラスへエントリーしていましたから,彼にとってGPでは初の最高峰クラスへの挑戦となります。 |
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2005・8・4
☆2回目(WGP)
○昨日お伝えしたように契約の1年延長を発表したV.ロッシですが,そのロッシが2回目となるフェラーリマシンのテストドライブを行いました。ロッシがフェラーリのF1マシンをドライブしたのは,昨年4月に行って以来となります。前回のとの大きな違いは正式発表の有無で,今回については公式には発表されていません。発表があった場合は,何となくイベントといった感を受けますが,無い場合は,何らかの意図がそこにあるような感じがしてきます。こうした事実が明らかになると,07年以降4輪への転身が噂されるロッシだけに,それが単なる噂ではすまないのかもしれません。 |
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2005・8・3
☆移籍(F1)
○現在ザウバーのドライバーであるF.マッサが,来シーズンフェラーリに移籍することが決定しました。2000年以来M.シューマッハ&R.バリチェロというドライバーラインナップで好成績を収めてきたフェラーリですが,来シーズンから新たなドライバー体制で臨むことになるわけです。マッサの移籍に伴い,フェラーリを出て行くことになるのは,当然バリチェロということになりました。これまで最強のセカンドドライバーとも言われ,フェラーリ及びシューマッハのチャンピオン獲得に無くてはならない存在でしたが,今シーズンの途中でシューマッハとの間でいざこざが起きたりして,これまでどおりとは行かなくなってきていたことも事実です。それだけに,今回の決定はそれほどの驚きとはなっていないようです。フェラーリを出ることになったバリチェロの移籍先ですが,まだ正式には明らかとなっていません。現段階で最も可能性の高いと噂されているのがBARで,既に2年契約を結んだという話さえ出てきています。BARのディレクターを務めるJ.ド.フェランとは,同じブラジリアン同士で旧知の中であるだけに,契約に強い影響があることでしょう。ただ,ホンダの所有するチームだけに,ドライバーにとって魅力的なものであることには間違いありません。昨シーズン末ウィリアムズへの移籍という話でもめたJ.バトンでしたが,来シーズンに関しては本人自身BAR残留を希望しているというコメントが出されています。ただ,昨シーズン末の流れから,ウィリアムズへの移籍が勧告される可能性も否定できません。佐藤琢磨がシートを失う可能性が無くは無いですが,ホンダの意向としては彼の残留を望んでいる可能性も大。テストドライバーのA.デビッドソンの去就もあって,BARのシートがどうなっていくのか大注目といった感じです。
☆1年契約(WGP)
○ヤマハより正式発表があり,現在MotoGPクラスでチャンピオン防衛に圧倒的強さを発揮しているV.ロッシと契約延長することになりました。契約期間については,ヤマハとしては複数年を結びたかったようですが,これまでどおり1年ということで落ち着きました。07年以降4輪,とりわけF1への転向が噂されるロッシですが,果たして今回の契約が2輪最後のものとなるのでしょうか!? |