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最新ニュース
    
2005・2・28
☆日本企業(F1)
○佐藤琢磨の加入以来,日本企業がBARのスポンサーになることが増えてきていますが,そのことに関してにニュースを2つお伝えします。まず,新たなスポンサーとしてENEOSとしてお馴染みの「新日本石油」との契約が成立しました。今契約は,エンジンオイルとギヤオイルの提供及び開発です。新日本石油とホンダとの間は,既に00年からホンダにエンジンオイルを供給するという関係でした。今回の契約は,その延長線上にあるものと考えられます。2つ目は,既に契約が成立していたアサヒ飲料に関してです。琢磨とアサヒ飲料との関係は,スポンサーマネーに関することだけでなく,共同で商品を開発するということも含まれていました。開幕間近となった段階で,新表品の発表がありました。それは,素早い水分補給ができるように工夫されたもので,商品名は「SUPER HO」です。今後琢磨がレース中に使うようですし,琢磨自身が出演するCMもオンエアされます。
   
2005・2・27
☆両クラスとも(SBK)
○2輪レースの始まりを告げるような感じで,開幕戦がカタールのロサイル・インタナショナルサーキットで行われました。その開幕戦において,今シーズンからフル参戦をするスズキの加賀山就臣がいきなり好成績を挙げました。まず,デビューレースとなった第1レースでは,雨のため2ヒート制になるという難しいコンディションにもかかわらず,僚友のT.コーサーに次ぐ2位でレースを終えました。そして,第2レースでは,第1レースの2ヒート目に施したセッティングがとても好感触だったようで,開幕戦でいきなり優勝するという快挙を成し遂げました。第1レース優勝のコーサーが3位で終わったため,開幕戦を終えてのランキングは,加賀山がトップとなっています。他の日本人ライダーは,ヤマハの芳賀紀行が5位と11位(ランキングは7位),同じくヤマハの阿部典史が10位と7位(ランキングは8位)で開幕戦を終えています。
併催で行われるWSSでも,いきなり日本人が活躍しました。今シーズンからホンダにスイッチした藤原克昭が,スタート直後はエンジンストールのため最後尾グループに落ちるというアクシデントに見舞われたものの,その後に怒涛の追い上げを見せました。そして,最終的には,2位に入った僚友のS.シャルペンティエに4秒以上の大差をつけて優勝しました。開幕戦からいきなり日本人が好成績を収めましたので,今シーズンはこのシリーズから目を離せないかもしれません。
   
2005・2・23
☆参戦体制(スーパーGT&IRL)
○元F1ドライバーの鈴木亜久里がオーナーを務めるARTAの今シーズンの体制発表会が行われました。メインとなるスーパーGTに関しては,今シーズンもGT500&GT300の両クラスに参戦します。まず,GT500クラスですが,これまではARTAの名称で参戦していましたが,今シーズンは「Team Honda Racing」というホンダ色が強まった形での参戦となりました。もちろんマシンはNSXで,亜久里自身がこのクラスの監督を務めます。ドライバーは,これまでの伊藤大輔に加え,00年のフランスF3チャンピオンであるJ.コシェに決まりました。昨年ステアリングを握った金石勝智は,ARTAチャレンジのスーパーバイザーに就任しました。GT300クラスは,「ドリキン」の相性で親しまれている土屋圭一がこのクラスの監督に専念することになりました。マシン及びドライバーに変更はなく,マシンはGaraiya,ドライバーは新田守男&高木真一となっています。変更点といえばタイヤで,BFグッドリッチのGT撤退を受けて,ミシュランに変更となりました。
A.フェルナンデスのチームと共同で参戦しているIRLについては,松浦孝亮&ホンダエンジンという昨年の組み合わせに変更はありません。ただし,昨年3勝を挙げたフェルナンデスについては,スポンサーマネーの関係から共同オーナーに専念することになりました。

☆珍しい国(Fポン)
○「マッチ」こと近藤真彦がオーナー兼監督を務めるKONDO Racingから,今シーズンのドライバーについて発表がありました。当初の噂では,Fポンから撤退するのではないかということだったのですが,これまでどおり2台体制での参戦となりました。気になるドライバーですが,若手を起用しています。まず一人目は,昨年全日本F3に参戦し,最終戦で優勝を飾った山本左近です。もう一人は,昨年DTMに参戦していた若手のチェコ人ドライバーJ.ヤニスです。Fポンでのチェコ人ドライバーは,彼が初めてとなります。わざわざ御殿場にある同チームのファクトリーを尋ねて参戦希望を伝えたという熱意が,近藤監督の心を動かし,今回の契約に結びつきました。
   
2005・2・22
☆体制発表(スーパーGT)
○昨年・一昨年とチャンピオンを獲得した日産自動車及びNISMOが,先日の18日に今シーズンの体制発表を行いました。それによると,GT500クラスは3チーム4台のマシンを,GT300クラスは3チーム3台のマシンを走らせます。いずれもマシンはフェアレディーZです。GT500にステップアップした柳田真孝は,「Z遣いの柳田」と呼ばれた往年の名ドライバー柳田春人を父にもつドライバーです。親子2代にわたってZをドライブするということになり,「縁」を感じてしまいますね。柳田のステップアップは,若手の育成ということから実現されたことです。昨シーズンはGT500クラスを走っていたベテランの影山正美が,今シーズンはGT300クラスに出場するといういわゆるステップダウンする形になりました。ただし,これは同クラスのZの開発と,若手を育てるという趣旨から決定されたことです。そのGT300クラスのドライバーラインナップですが,木下みつひろ&影山正美,星野一樹&青木孝行,清水剛&藤井誠暢となっています。ただし,チームについては,木下&影山組のエンドレス以外未定です。GT500クラスについては,以下の表のようになっています。

エ ン ト ラ ン ト ゼッケン ド ラ イ バ ー 車  両  名
NISMO 本山哲&R.ライアン ザナヴィニスモZ
22 M.クルム&柳田真孝 モチュールピットワークZ
ハセミモータースポーツ 金石年弘&E.コマス G'ZOX HASEMI Z
チームインパル 12 井手有治&B.トレルイエ カルソニックIMPUL Z
   
2005・2・21
☆新人&新型(SBK)
○カタールにおいて,公式テストが2日間にわたって行われました。最終日の最速タイムをマークしたのは,昨年までBSBで活躍し,今シーズンからSBKに戦いの場を移した加賀山就臣でした。2番手のタイムは,僚友のT.コーサーでした。彼らの駆るマシンは,今シーズンからブランニューとなったGSX−R1000 K5です。昨年は,他のメーカーが新型車を投入し,国内外のレースで苦戦を強いられたスズキ勢ですが,今シーズンは,この新型車でその鬱憤を晴らすことになるのかもしれません。なお,ヤマハのマシンを駆ってフル参戦する芳賀紀行と阿部典史ですが,最終日のタイムはそれぞれ9番手と11番手でした。
   
2005・2・20
☆王者が(WGP)
○オーストラリアのフィリップアイランドでの合同テスト最終日が行われ,ヤマハのマシンを駆る王者V.ロッシが最速タイムをマークしました。ロッシが最速タイムをマークしたのは,今シーズン初となります。ここまでじっくりマシンを仕上げてきた感のあるチャンピオンが,ここに来てその本領を発揮したといったところかもしれません。2番手のタイムは,ホンダのマシンを駆るN.ヘイデンで,ロッシとの差はわずかコンマ09秒でした。なお,初日に転倒を喫した玉田誠ですが,残念ながら痛みがとれなかったため3日目もキャンセルしました。3月にカタールで行われるテストから復帰することになります。

☆ようやく決定だが(F1)
○レッドブルから正式発表があり,D.クルサードの僚友となるセカンドシートに収まるドライバーが決まりました。テストでいろいろなドライバーを走らせ,その中から選ぶという方式を採っていたのですが,最終的に昨年ジャガーからF1デビューを果たしていたC.クリエンに決定しました。ただし,この決定によって1年間のシートが約束されたわけではなく,成績次第では早い段階からドライバーチェンジとなる可能性があります。それだけに,クリエンとしては手放しでは喜べない感じでしょう。
   
2005・2・19
☆変更(WGP)
○FIMより,今季のレースカレンダーの変更について発表がありました。それによると,第2戦に予定されていたブラジルのリオGPがキャンセルとなったのです。第16戦に組まれていたポルトガルGPが第2戦となり,その第16戦には,新たな開催国であるトルコGPが入りました。トルコについては,今シーズンからF1も新規に開催されますので,2輪・4輪の最高峰の両方が開催されることになった訳です。カレンダーから外れたブラジルですが,98年にも同様のことがありました。ただ,いくら「前科」があるといっても,どのチームもホテルや輸送等既に予約済みのはずで,新たに予約をやり直さないといけなくなったわけですから,余計な手間がかかるばかりでなく,キャンセル料等も発生する可能性が否定できません。ということで,何らかの損害が各チームに発生することになったことになります。

☆2日連続(WGP)
○オーストラリアで行われている合同テストの2日目が行われました。この日のトップタイムは,ホンダのS.ジベルノーがマークし,初日に続いて2日連続のトップとなりました。この日はレースシミュレーションも行い,速いタイムを連発しながら走行を続けました。予定されていたテストメニューを無事こなすことができたようで,ジベルノーは2日目でテストを終えることを決めました。2番手のタイムは,今シーズンからドゥカティのマシンを駆るC.チェカでした。初日に転倒があったものの,チームもマシンも,そしてタイヤも昨年から変更となっているわけですが,それに順応していることをアピールした感じです。ヤマハのマシンを駆る王者V.ロッシは,この日は4番手のタイムだったものの,他のライダーの様子を観察したりして着実に彼なりのペースでメニューをこなしているようです。ただ,ピットレーンの出口で小鳥と衝突するというアクシデントがあったのですが,こうしたことは予定に入っていなかったことでしょう。もっとも,鳥と衝突することは,フィリップアイランドサーキットでは珍しいことではないのですが・・・。ところで,初日に時速210kmほどのスピードで転倒した玉田誠ですが,やはり2日目のテストはキャンセル。痛みがかなり激しいようですので,3日目もキャンセルとなる可能性が高くなっているようです。
   
2005・2・18
☆不幸中の幸い(WGP)
○オーストラリアのフィリップアイランドに,8チーム15人のライダーが集まって合同テストが始まりました。初日のトップタイムは,ホンダRC211Vを駆るS.ジベルノーがマークしました。2番手は,ホンダのN.ヘイデンとヤマハのV.ロッシが同タイムで並びました。前回マレーシアで行われた合同テストでは,インフルエンザのため思うように走れなかったロッシでしたから,今回はマシン開発のためかなり気合が入っているものと思われます。その前回のテストの最終日に最速ラップをたたき出した玉田誠にアクシデントが発生しました。バックストレートエンドでハイサイドのため転倒し,グラベルにたたきつけられ,左の手足を強打したのです。すぐさま救急車で病院に運ばれて診断を受けたのですが,幸いなことに骨折はなかった模様です。開幕まで1ヵ月半といったところですから,万が一大怪我を負っていたとしたら,マシン開発が進まず,開幕戦を満身創痍で迎えるといったことになるところでした。まだ痛みがあるようですので,テスト2日目はキャンセルし,最終日となる3日目に復帰することになっています。

☆連続(F1)
○バルセロナでの合同テスト2日目が行われ,ルノーのG.フィジケラが最速タイムをマークしました。初日は僚友のF.アロンソが最速タイムでしたから,2日続けてルノーが一番速かったことになります。そのアロンソは3番手のタイムでしたから,ルノーの新型マシン「R25」の速さを見せ付けている感じがします。昨年はコンストラクターズポイント争いをBARとし,結局破れる形となりましたが,今シーズンはその立場が逆転する可能性が考えられるのかもしれません。
   
2005・2・17
☆空力(F1)
○スペインのバルセロナで行われる合同テストがスタートしました。初日は,ルノーのF.アロンソが唯一1分14秒台というトップタイムをマークしました。注目となるのがトヨタです。タイムとしては,R.ゾンタの3番手が最高だったのですが,テスト序盤にJ.トゥルーリが好タイムを連発。マシンには,サイドポンツーンのところに「角」のような空力パーツが装着されているのです。このように,今シーズンのF1マシンは,レギュレーション変更により各チームそれぞれ空力に工夫がされています。ヒヤッとさせたのが,4番手のタイムをマークしたマクラーレンのK.ライコネンでした。終盤に最終コーナー手前でブレーキトラブルが発生してクラッシュ。右手親指の負傷と軽い脳震盪を起こしてしまったため,以後のテストをキャンセルすることになりました。

☆継続(Fポン)
○「日本一速い男」星野一義がオーナーを務めるIMPULの体制発表が行われました。ドライバーなどの入替が比較的多い同シリーズですが,このチームに関しては,全てが昨年どおりとなっていて,ドライバーはB.トレルイエ&井手有治,メインスポンサーはIT企業のmobilcastです。チームタイトルは獲得したものの,わずか1ポイント差でドライバータイトルを逃しただけに,今シーズンはチャンピオン獲得に向け,チームはさらに燃えているのではないでしょうか。
   
2005・2・16
☆ニューカラーリング(SBK)
○今週末カタールにあるロサイル・インターナショナル・サーキットにおいて開幕戦を迎えますが,それに先立って,ホンダ系の有力チームであるテン・ケイト・ホンダが今シーズンの体制発表会を開きました。その新しいマシンが公開されたのですが,これまでのこのチームは,黄色を主体としたカラーリングが定着していました。しかし,今年からメインスポンサーがタバコブランドの「Winston」になり,ブルーを主体とするカラーリングに変わってイメージを一新しました。このカラーリングのCBRで,今年もSBK及び併催で行われるWSSのどちらにもフル参戦します。SBKのライダーは,WSSで同チームに所属してチャンピオンを獲得したC.バーミューレンとK.マーガリッジです。WSSは,これまでスズキのマシンを駆ってフル参戦していた藤原克昭が移籍してきました。チャンピオンを獲得できそうでなかなか出来なかった藤原ですが,チャンピオンチームに来たことで,夢の実現に向け大きく前進したことになります。ただし,チャンピオンチームであるがゆえに「チャンピオンを獲得して当たり前」と思われるということもなくはないだけに,プレッシャーも相当なものかもしれません。
   
2005・2・15
☆個体の(F1)
○先週スペインのヘレスで行われた合同テスト初日に,佐藤琢磨が駆っていたBARの新型マシン「007」のリアウィングが突然脱落し,時速300km以上のスピードでクラッシュするというトラブルについての発表がありました。まだ調査が完全に終了したわけではないようですが,現段階での判断は,設計上によるトラブルではなく,琢磨がドライブしていたマシンにたまたま発生した個体上のトラブルということでした。確かにリアウィングに関するトラブルはその時しか発生していませんでしたから,うなずけなくはないことではあります。ただし,命に関わる重大なトラブルだけに,二度と発生しないよう十分な対策を施しておいてほしいものですね。
  
2005・2・14
☆トップタイム(WGP)
○セパンサーキットでの合同テスト最終日が行われました。この日のトップタイムは,タイヤをブリヂストンからミシュランへスイッチ,新しく立ち上げたチームから参戦という玉田誠がマークしました。レースを想定して走り込みをし,3日間を通して唯一となる2分1秒を切るタイムをマークしました。2番手及び3番手のタイムをマークしたのは,それぞれM.ビアッジとA.バロスでした。今回のテストは,3日間ともトップ3をホンダRC211Vが占めたことになります。風邪による発熱のため,2日目の走行をキャンセルしたV.ロッシは,この日は復帰して走り込みを行い,トップからコンマ3秒遅れの4番手のタイムをマークしました。2日目から新型マシンで走行を開始したカワサキの中野真矢ですが,かねてからの噂どおり,新型マシンに搭載しているエンジンは,昨年ヤマハやスズキが採用した「ビッグバン」と呼ばれる形式のものであることが明らかにされました。

☆スバルデー(WRC)
○第2戦スウェディッシュラリーの最終日が行われ,2日目からトップに立っていたスバルのP.ソルベルグが2位M.マーチンに2分以上の大差をつけて今季初勝利を挙げました。前日まで2位と3位だったM.グロンホルムとS.ロウブは揃ってリタイアとなっています。併催で行われているPCWRCでは,スバルのマシンを駆る新井敏弘が優勝していますので,今回のラリーはスバルにとって大変いい結果となりました。
   
2005・2・13
☆一転(F1)
○トラブル&クラッシュ続出で,新型マシン「007」のできに疑問符がついていたBARですが,合同テスト4日目に一転してトップタイムをマークしました。ステアリングを握ったのはJ.バトンです。重量配分や足回りなどを見直し,前倒しで新しい空力パーツを投入したとたんのトップタイム。次回のテストには,さらに新しいパーツやエンジンを投入するということですが,これがさらにポテンシャルアップに貢献するといいですね。

☆初めて(WGP)
○セパンサーキットでの合同テスト2日目が行われ,今シーズンからワークスホンダに所属しているM.ビアッジがトップタイムをマークしました。ビアッジがトップタイムをマークしたのは,今シーズン初となります。以下,S.ジベルノー,N.ヘイデン,A.バロス,玉田誠と続き,ホンダの新型RC211V勢がこの日も上位を独占しました。この日の注目は,今季初めて新型マシンを走らせたカワサキの中野真矢でした。カワサキ伝統の4気筒エンジンという点はこれまでと変わりないものの,マフラーが4本出しとなっています。ところで,王者V.ロッシですが,風邪による体調不良のため,初日は何とか走行したものの,2日目はキャンセルしました。
  
2005・2・12
☆またしても(F1)
○ヘレスでの合同テスト3日目が行われ,トップタイムをルノーのF.アロンソがマークしました。2番手のタイムをマークしたのが,前日のトップタイムだったマクラーレンのJ−P.モントーヤでした。ここ2日間,連続してクラッシュ劇を演じているBARの新型マシン「007」ですが,何と3日目もクラッシュしてしまいました。これまでは佐藤琢磨がクラッシュしていたのですが,この日はJ.バトンが。ダウンフォースが減らされた今シーズンのレギュレーションですが,ルノーやマクラーレンは効果的な対策が取れているのに対し,BARのダウンフォース不足は明らか。前回のテストでは,エンジンブローが起きたりしていますので,エンジン,空力共に大幅な見直しをしていかなければならない状況に追い込まれている感じです。開幕まで1ヶ月を切ったこの段階で,果たして改良が間に合うのでしょうか!?

☆2輪の方は(WGP)
○マレーシアのセパンサーキットでの今シーズン2回目の合同テストが始まりました。初日のトップタイムをマークしたのは,ホンダの新型RC211Vを駆るS.ジベルノーでした。タイム的には,前回のセパンでのテストよりもコンマ5秒ほど遅いのですが,前後のサスペンション及びタイヤテストを行って手ごたえを感じたようです。2番手にA.バロス,3番手に玉田誠と,いずれもホンダ勢が食い込んでいます。F1の方の新型マシンは散々な結果になっているホンダですが,2輪の方はいい感触となっているようです。ところで,今回のテストから,ブリヂストンのタイヤ開発を担って誕生したマシンはドゥカティ,ライダーは伊藤真一という布陣のタイヤテストチームが参加しています。
    
2005・2・11
☆好調&散々(F1)
○ヘレスでの合同テスト2日目が行われました。この日のトップタイムは,マクラーレンのJ−P.モントーヤがマークしました。これは,燃料を軽くしてトップタイム狙いで走行した時にマークしたものですが,他のセッションでは,安定した速いペースで周回していましたので,独特なミドルウィングを装着している今季型マシン「MP4−20」の素性のよさを証明した感じです。それに対して,前日にリアウィングが脱落したため時速300kmからの大クラッシュとなったBARの佐藤琢磨が,この日もクラッシュを喫してしまいました。このクラッシュは,突然マシンに不調が出たためスピンしたというような本人のコメントがあったのですが,そのマシンを後から調べてみるとどこも破損した様子はなく,原因が分からない状態のようです。この日は,ギアボックストラブルが発見されたため午前中は走行できないままで,午後になってようやく走行を開始。その挙句にクラッシュですから,マクラーレンとは対照的な新型マシンの結果となってしまいました。
   
2005・2・10
☆クラッシュ(F1)
○スペインのヘレスサーキットで,フェラーリ,BAR,ルノー,ウィリアムズ,マクラーレン,ザウバー,トヨタ,レッドブルの8チームが集まって合同テストが行われています。その初日に大変なクラッシュが起きました。BARの佐藤琢磨が,ストレートを走行中何とリアウィングが脱落。時速300kmを超えるスピードでタイヤバリアへ激突しました。ことが重大なだけに,サーキットに緊張が走ったようですが,幸いなことに自力でマシンから脱出。膝を打ったとの本人のコメントですが,大事には至らなかった模様です。チームによると,リアウィングの構造事態に欠陥があったための脱落とのこと。先日行われたテストでは,エンジンブローが頻発したりしていましたから,BARの新型マシン「007」に大きな暗雲が垂れ込めている状況といえるでしょう。マクラーレンは,新型マシンをJ−P.モントーヤがドライブしました。そのマシンが特徴的で,吸気口のところに牛の角のようなミドルウィングが装着されているのです。今シーズンのレギュレーションは,スピードを抑制するために空力が厳しいのですが,各チームとのそれぞれ様々な工夫をして乗り切ろうとしているようです。なお,初日のトップタイムは,ザウバーのF.マッサでした。ただし,最下位が同僚のJ.ビルヌーブでしたから,ザウバーのマシンがいいのか悪いのか分からない状況でした。
   
2005・2・9
☆2代にわたり(F1)
○BARから発表があり,昨年のイギリスF3チャンピオンN−A.ピケ(以下ピケJr)が,BARのテストに参加することになりました。イギリスF3の最年少記録を打ち立ててチャンピオンになった彼ですが,ご存知の方も多いと思いますが,彼のお父さんは元F1チャンピオンN.ピケです。3度チャンピオンを獲得したピケですが,日本人にはウィリアムズ・ホンダでのチャンピオン獲得(僚友であるN.マンセルとの死闘の末のチャンピオン獲得!)が強烈な印象として残っているのではないでしょうか。今回のピケJrの参加は,F3でのチャンピオン獲得と,父親とホンダとの繋がりから実現したもので,彼自身にとってウィリアムズのテスト(03&04年)に参加以来3度目のF1マシンということになります。今シーズンは「GP2」(昨年までの国際F3000)にフル参戦することになっているピケJrですが,将来成績次第では,親子2代にわたるホンダエンジンドライバーの誕生があるかもしれませんね。
   
2005・2・8
☆初走行(Fポン)
○今年初めてとなるテストが,鈴鹿サーキットで行われています。今回のテストはプライベートテストですので,全てのチームが参加しているわけではなく,ドコモ・ダンディライアン,5ZIGEN,PIAA NAKAJIMA,セルモの4チームが参加しました。午前と午後に行われた初日の走行で,トップタイムをマークしたのはNAKAJIMAのA.ロッテラーでした。2番手のタイムをマークしたのは,5ZIGENに移籍が決定した松田次生で,04年に本山哲が駆ったマシンで走行しました。昨年のチャンピオンR.ライアンは,3番手のタイムでした。今回のテストの目玉なのが,自チームを立ち上げて日本に帰ってきた高木虎之介です。ほぼ4年ぶりの国内走行で初めてのマシン,しかも急造チームということもあってトラブルが出たりして,タイムとしては6番手でした。しかし,今回のテスト,とりわけ初日の走行は,慣れる事を重視していますので,それほどタイムは気にならなかったようです。なお,今回のテストは,今日も行われます。
   
2005・2・7
☆緊急事態(F1)
○ザウバーの新車「C24」に緊急事態が生じているようです。先日行われたバレンシアでのテストは順調に終了しましたが,次に行われたカタルニアでのテストにおいて,空力面に問題があることが判明しました。実際,J.ビルヌーブがそのテストにおいてクラッシュ(幸い彼は無傷でした)を演じています。バレンシアは低速セクションの多いサーキットですので,ダウンフォースの必要がそれほどありません。それに対してカタルニアは空力が重要なサーキットですから,このテストにおいてようやく問題がはっきりしてきたというわけです。チームオーナーであるP.ザウバーによれば,問題点解決に向け努力するという趣旨のコメントを出していますが,報道によれば「モノコック自体の作り変え」という話も出ています。もしそうなると一朝一夕にできることではありませんから,しばらくの間昨年型のマシンを改良して出場することも考えられます。
   
2005・2・6
☆全クラス(WGP)
○KTMのテクニカル・ディレクターを務めるH.バートルが,チームKRのS.バインを今シーズンのライダーとして起用することを発表しました。ただ,チームKRがKTM製のエンジンを使うことはほぼ間違いないようなのですが,両者のパートナーシップは現段階において正式には締結が完了していません。恐らくスポンサーの獲得等,解決しなければならない問題があるからなのでしょう。昨年まで125ccクラスにのみマシンを供給していたKTMですが,MotoGPクラスのエンジンはほぼ出来上がっていますし,250ccのマシンも今月中には完成してテストが行われそうな感じです。チームKRとの締結が完了すれば,今シーズンとしては,ホンダに次いで2番目の全クラスにマシンを供給するメーカーとなります。なお,KTMが採用するライダーはバインだけで,1台体制での参戦となります。ところで,昨シーズンまで全クラスに参戦していたアプリリアは,MotoGPクラスに関して参戦の計画が未だに発表されていません。恐らく今シーズンの参戦はないというのが,一般的な観測のようです。
   
2005・2・5
☆同じシリーズから(F1)
○ジョーダンから今シーズンのドライバーについて正式発表がありました。正ドライバーに起用されたのは,T.モンテイロとN.カーティケヤンの二人です。くしくも昨シーズンの二人は,WSN(ワールドシリーズ・バイ・ニッサン)にフル参戦して戦ったドライバー同士です。モンテイロはポルトガル人ドライバーで,同国からのF1ドライバーは,P.ラミー以降10年近く途絶えていました。カーティケヤンについては,3日付のこのページでお伝えしたように,インド人初のF1ドライバーということになります。インドは,F1開催を視野に入れていますので,今回のことはさらにその動きに拍車をかけるかもしれません。二人を採用することになったのは,最近ジョーダンのスポーティング・ディレクターに就任したT.カーリンの影響が大きかったと想像されます。というのは,彼が所有するカーリン・モータースポーツに二人とも在籍(モンテイロはWSN,カーティケヤンはイギリスF3&国際F3000)した経験があるからです。
    
2005・2・4
☆新たな復帰(Fポン)
○昨シーズンまでトヨタの支援を受けてIRLにフル参戦していた元F1ドライバー高木虎之介が,今シーズン自らのチームを立ち上げてFポンにフル参戦することが発表されました。高木のFポンへの参戦は,年間8勝という圧倒的速さでチャンピオンを獲得した2000年以来5年ぶりとなります。今回立ち上げたチームは,「TAKAGI PLANNING with Cerumo」という名が示すように,メンテナンスをトヨタ系のチームであるセルモに委託します。今回の発表はFポンだけでしたが,スーパーGTにもトヨタ車を駆ってセルモからフル参戦することが濃厚のようです。オーナー兼ドライバーとしては31歳という異例の若さではありますが,日本(Fポン),ヨーロッパ(F1),アメリカ(CART&IRL)の最高峰レースにフル参戦してきた経験を生かして活躍してくれることを期待しましょう。
    
2005・2・3
☆インド人初(F1)
○まだ正式発表はないものの,01年にFポンに出場したこともあるインド人ドライバーN.カーティケアンが,ジョーダンのシートを獲得したのではないかという話があちらこちらのメディアから出ています。彼自身も,ジョーダンからオファーがあったことを認めているようです。もしこれが実現すると,インド人初のF1ドライバー誕生となります。彼自身ジャガーやミナルディのテストドライバーを務めたことがありますし,インドはIT関連の事業を中心に目覚しい経済発展を遂げています。F1マシンを走らせる(トップ争いに絡めるほど速いかどうかは別として)ことについては経験があるわけですし,スポンサーマネー獲得にもかなり期待がもてますので,実現の度合いはかなり高いのかもしれません。

☆BSBへ(WGP)
○WGPで最年長フル参戦ライダーと言えば,昨年アプリリアに所属していたJ.マックウィリアムズです。ところが,今年はその座から退くことになりました。先日発表があり,ホンダのマシンを駆ってBSBにフル参戦することが決定したのです。彼が所属したアプリリアやチームKRの動向が未定なだけに,この決断は致し方なかったのかもしれません。
   
2005・2・2
☆減(スーパーGT)
○今シーズンの暫定のレースカレンダーでは,全9戦となっていました。しかし,第3戦に予定していた上海でのレースが,条件的にどうしても詰められない点が発生したためキャンセルとなりました。代替のレースは行われませんので,1戦減の全8戦で行われることになりました。国際化を目指して「JGTC」から「SUPER GT」へと名称変更したこのシリーズですが,早くも海外での開催の難しさを改めて実感したことでしょう。

☆テスト後に(F1)
○ルノーの体制発表が,モナコにおいて行われました。ドライバーについては既に発表済みで,F.アロンソとG.フィジケラが正ドライバー,F.モンタニがリザーブドライバーを務めます。今季型マシンである「R25」についても,先日バレンシアサーキットで行われた合同テストでお披露目&走行済みで,ドライバーからは上々の評価が出されています。
   
2005・2・1
☆決着(F1)
○ウィリアムズの体制発表が,スペインのバレンシア空港で行われました。今回の発表の注目点は,何といってもセカンドドライバーです。というのも,ナンバーワンドライバーは,既にM.ウェーバーに決定していましたが,セカンドドライバーについては,N.ハイドフェルドとA.ピッツォニアの二人のうち事前テストでよかった方に決まることになっていたからです。当初の予想では,ピッツォニア優勢ではということでしたが,最終的には,最速タイムをマークしていたハイドフェルドがセカンドドライバーに決定しました。今回の決定には,どうやらBMWが関係しているようです。BMWとしては,やはり自国ドイツのドライバーを優先させたいという思いが強かったようなのです。まあ,今回の話はあくまでも噂ではあるのですが,メーカーとしては当然といえば当然なのかもしれません。肝心のマシンの方ですが,今季型マシンである「FW27」は,どのチームにも共通している点といえる空力に力が注がれているようです。今年のトレンドであるフロントウィングの中心部分が大きく下に湾曲している点が,FW27にも見られます。あと,サイドポンツーン部分がかなり低く抑えられているというのも特徴として挙げられるようです。
  
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