トップ > 7月の最新ニュース
     
最新ニュース
    
2月分へ 3月分へ 4月分へ 5月分へ 6月分へ
    
2005・7・29
☆解任&ポイント剥奪(SGT)
○先日スポーツランドSUGOで行われた第4戦において,GT300クラスで2位フィニッシュを果たしたM−TECについて,レース中に起こった暴力事件のため,ポイント剥奪と罰金30万円の裁定が下りました。この件に関してM−TEC側も,その事件を起こした張本人である,SGTの名物監督の一人の熊倉淳一監督を解任しました。この暴力事件というのは,炎上事故による赤旗中断の際に起こったものです。炎上事故が起こった際,ピット担当のオフィシャル数人が,その事故を見ようとピットロードを横断。その際,たまたまスローパンクチャーのためにピットインをしようとしていたM−TECのマシンと横断しようとしていたオフィシャル(M−TECのマシンが来ていたことに気付いていなかったそうです)とが接触。その衝突により,リアウィングが脱落してしまいました。その落ちていたウィングを,別のオフィシャルがM−TECへ届けに行きました。マシンを壊され激昂していた熊倉監督は,このオフィシャルを壊した張本人だと勘違いしてしまい,拳骨をしてしまったのです。レース後の話し合いの際,勘違いだということがわかり,両者は和解しました。しかし,理由はどうあれ暴力を振るったということには変わりありませんから,審査委員会から上記のようなペナルティーが下され,M−TEC側も監督解任という措置を取ったのです。ただ,オフィシャル側にも問題はあります。炎上事故が起こったとはいえ,持ち場を離れたことは事実。やむをえない事情により離れたのであれば別ですが,いわゆる「野次馬根性」的な感じで離れたのであればオフィシャルとしてあるまじき行為ですし,ましてや衝突してマシンを壊したというのは言語道断のことです。今回のことは,レースに参加する方も,運営する方も,どちらも襟を正す必要がありそうです。

☆最後のレース(F1)
○7月末からEUにおいて新たなタバコ広告規制が始まります。そのため,長年マクラーレンのメインスポンサーを務めていたWESTのロゴが,今日から開幕するハンガリーGPを最後に外されることになりました。サマーブレイクを挟んで行われるトルコGPからは,『ジョニ黒』等でお馴染みのウィスキーブランドである「ジョニー・ウォーカー」のロゴが,マクラーレンのマシンの中心を飾ることになります。
     
2005・7・28
☆早くも(WGP)
○第9戦が終了し,今シーズンの折り返し地点に到達しましたが,早くも統括団体であるFIMより来シーズンのレースカレンダー(暫定)が発表されましたのでお伝えします。そのカレンダーによると,アメリカGPは,来シーズンもMotoGPクラスのみの開催となっています。また,残念ながら鈴鹿サーキットは,来季もカレンダーから外れています。噂どおり,鈴鹿でのGPはこのまま消えていくのでしょうか・・・。


2006年 レースカレンダー(暫定)
  決勝日 名  称 サーキット
第1戦  3月26日 スペインGP ヘレス
第2戦  4月 8日 カタールGP ドーハ/ロサイリ
第3戦  4月23日 トルコGP イスタンブール
第4戦  5月 7日 中国GP 上海
第5戦  5月21日 フランスGP ルマン
第6戦  6月 4日 イタリアGP ムジェロ
第7戦  6月11日 カタルニアGP バルセロナ/カタルニア
第8戦  6月24日 オランダGP アッセン
第9戦  7月 2日 ドイツGP ザクセンリンク
第10戦  7月16日 イギリスGP ドニントンパーク
第11戦  7月23日 アメリカGP ラグナセカ
第12戦  8月20日 チェコGP ブルノ
第13戦  9月10日 マレーシアGP セパン
第14戦  9月17日 オーストラリアGP フィリップアイランド
第15戦  9月24日 日本GP ツインリンクもてぎ
第16戦 10月 8日 ポルトガルGP エストリル
第17戦 10月29日 バレンシアGP バレンシア
    
2005・7・27
☆追いつくか(WGP)
○V.ロッシは,第9戦も勝利し,今季9戦目にして7勝目を挙げました。この勝利は,彼にとって通算75勝目になります。ちなみにその内訳は,125ccクラスで12勝,250ccクラスで14勝,最高峰クラス(500cc&MotoGPクラス)で49勝です。この通算75勝というのは,長いGPの歴史の中で4番目の記録となっています。3番目の記録を持っているのが,伝説的なライダーの一人であるM.ヘイルウッドで,その記録は通算76勝です。つまり,その偉大なライダーの記録まであと1勝と迫っているのです。果たして,ロッシにとって相性抜群とはいえないザクセンリンクでのレースで,この偉大なライダーに並ぶことができるでしょうか。なお,通算勝利数の1位はJ.アゴスチーニですが,その記録は123勝という圧倒的なもの。4輪転向の噂が絶えないロッシですから,この記録に並ぶのはかなり難しいかもしれません。
    
2005・7・26
☆可能性(F1)
○12戦目にしてようやく表彰台を獲得したBARですが,その功労者であるJ.バトンについて,再び来季のシートに関する話が出てきているようです。「フェラーリ入りか」という噂もありますが,現段階ではその可能性は薄そう。一番現実的なのが,昨シーズン終了後に問題となったウィリアムズ入りと言えるでしょう。ただ,ここに来て流れが変わってきてもいるようです。来シーズンのウィリアムズですが,レギュレーションが大きく変わるシーズンにもかかわらず,いまだにどのエンジンになるかが不明。それに対してBARは,当然ホンダエンジンを使用するわけですし,今シーズンの不調さを受けて開発に更なる力を投入することが十分期待できます。バトンからすれば,BARを選択した方が確実と言える状態なのかもしれません。ここで新たに浮上している噂が,来季ウィリアムズがコスワースエンジンを使用するとなった場合,その使用料が発生してきます。BMWの庇護が無くなるウィリアムズとしては,その使用料を支払うためにバトンとの契約をBARに売却するのではないかというものです。まんざら考えられなくはないものですが,果たしてどこに落ち着くことになるのでしょう。
     
2005・7・25
☆ほぼダブルスコア(WGP)
○第9戦イギリスGPの決勝が,途中からウェットコンディションの中ドニントンパークで行われました。最高峰のMotoGPクラスは,V.ロッシ,K.ロバーツ,A.バロスの3名によるトップ争いが繰り広げられ,結局その順位でチェッカーとなりました。ロバーツの表彰台獲得は,02年9月に行われたリオGP以来となります。ランキングでは,2位をいくM.メランドリが今回も転倒リタイアしたため107ポイントのまま。対するトップのロッシが211ポイントと伸ばしましたのでほぼダブルスコアとなってしまいました。
250ccクラスは,スタートからしばらくの間青山博一がトップを走行したものの,転倒リタイアとなってしまいました。ちなみに,高橋裕紀,関口太郎も転倒リタイアとなって,このクラスの日本人は全滅状態でした。結局アプリリアのR.ド.ピュニエが今季初勝利を挙げました。2位にはA.ウェストが入り,初登場となるKTMのマシンがデビューレースでいきなり表彰台を獲得しました。なお,125ccクラスは,ドライ路面からスタートしたものの,途中で雨が降り始め,2ヒートレースとなりました。そのレースを制したのは,KTMのJ.シモンで,参戦42戦目でうれしい初勝利を挙げました。

☆不運(F1)
○第12戦ドイツGPの決勝が行われました。ポールからスタートしたマクラーレンのK.ライコネンは,スタートから順調に後続との差を広げていきました。ところが,36周目にハイドロリック系のトラブルが発生してしまい,無念のリタイアに追い込まれてしまいました。今シーズンのライコネンは,トラブルに泣かされ続けている感じです。結局,ランキングトップをいくルノーのF.アロンソが逃げ切り,今季6勝目を挙げました。3位にはBARのJ.バトンが入り,今季初表彰台を獲得しています。同じBARの佐藤琢磨は,スタート直後にG.フィジケラと接触してしまい緊急ピットイン。ノーズ交換をしてレースに復帰しましたが,最終的には12位でチェッカーとなりました。

☆初優勝(SGT)
○第4戦の決勝レースが,宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。今回のレースは,途中でマシンがクラッシュで炎上するというアクシデントが発生したため,2パート制となりました。GT500クラスは,予選9番手からスタートしたトムス スープラを駆る片岡龍也&山本左近の若手コンビが優勝しました。もちろん彼らにとってはうれしい初優勝ですし,チームにとっては4年ぶりの勝利となりました。前戦でNAエンジンを投入し素晴らしい走りを見せたNSX勢は,今大会から4台全てのマシンにそのエンジンを載せました。予選から好調な走りを見せたものの,決勝では不運に見舞われ,同士討ちで2台がリタイアしたりして,結局ARTAの6位が最上位でした。
GT300クラスは,MR−Sを駆る田中実&中嶋一貴の師弟コンビが今季初優勝を飾りました。ちなみに,中嶋(皆さんご存知のように,彼は元F1ドライバー中嶋悟の息子です。)にとっては,うれしい自己初勝利です。
    
2005・7・22
☆ステップアップ(WGP)
○昨年の250ccクラスチャンピオンで,今シーズンも同クラスのランキングトップをいくD.ペドロサが,来シーズンは最高峰のMotoGPクラスへステップアップすることになりました。もちろんマシンは,ホンダRC211Vです。これは,正式な発表会があったわけではなく,今日から開幕するイギリスGPの事前にあったマスコミとの交流の中で本人が認めたものです。ですから,詳細については明らかではないのですが,所属するチームごとステップアップするようです。既に今シーズンからステップアップするのではという噂もありましたが,将来を見据えて敢えてタイトル防衛という形を選んだのではないかとも言われていました。125,250ccとチャンピオンを獲得し,10代での勝利数は,王者V.ロッシを超えています。そうした逸材がいよいよ最高峰クラスへと進出するわけですから,GPもますます見所が増えていきますね。

☆初登場(WGP)
○イギリスGPにおいて,今シーズン初登場となるライダーとマシンがあります。まずライダーですが,開幕前のテストにおいて重傷を負い,ようやくレースができるところまで回復した関口太郎が登場します。これまで全日本とGPでは,一貫してヤマハのマシンを駆っていましたが,今シーズンはアプリリア勢に加わりましたので,シーズンのデビューだけでなく,アプリリアでのデビューということにもなるわけです。次にマシンの初登場ですが,いよいよKTMの250ccマシンがデビューします。ライダーは,既に明らかとなっていたA.ウェストです。ホンダとアプリリアのマシンはV型2気筒エンジンですが,KTMは敢えて並列2気筒エンジンを開発してきました。現在点火タイミングの違う2つのタイプのマシンを開発していますが,今後両方を使ってみて,いい方に絞っていくようです。
   
2005・7・21
☆残留(F1)
○97年からマクラーレンのテクニカルディレクターを務めているA.ニューイが,来年も同チームに残留することが決定しました。彼については,他チームへの移籍や引退等,有名ならではの様々な噂が出ることがありますが,落ち着くところに落ち着いたという感じです。主に車体の開発に取り組んでいるニューイですが,今シーズンのマクラーレンのマシンであるMP4−20は,チャンピオン争いに加わっています。それだけに,彼の残留により来シーズンのマクラーレンも十分期待できるものとなる可能性が大ですね。

☆昇格(F1)
○スポンサーマネーが滞ってしまったため,ミナルディのシートを失ってしまったP.フリーザッハーに代わって,新たにR.ドーンボスが加わることになりました。ドーンボスは,ジョーダンのテストドライバーを務めていましたが,チームこそ違え,レギュラードライバーへ昇格したことになります。
    
2005・7・20
☆署名(F1)
○グレーの部分が多いものの,現在のF1は,各チームやFIA,B.エクレストン等の間で結ばれている「コンコルド協定」と呼ばれているものを通して,レギュレーションや分配金等様々な点に関する取り決めがなされています。BMWやホンダなどのマニュファクチャラー側は,グレーな部分がある状態を不満に思っていて,B.エクレストンを中心とする現在のF1ではなく,新しいシリーズを08年に起こそうとする動きがありました。当初は,全てのマニュファクチャラーがこの動きに賛同していたわけですが,現在フェラーリが離脱しています。そして,今回新たにレッドブルが「コンコルド協定」に署名しました。ただし,これは十分予想されていたことでした。というのも,来季からザウバーに代わってレッドブルがフェラーリエンジンを手に入れるようになったからです。他にも,メーカー色の薄いいわゆる弱小チームが「コンコルド協定」に署名するのではないかという噂もありますので,巷間囁かれているエクレストン側とマニュファクチャラー側との和解に向けての動きが加速するかもしれません。
    
2005・7・19
☆新記録(WRC)
○第9戦のラリー・アルゼンティーナが行われ,シトロエンのS.ロウブが今回も勝利しました。今回の優勝で6戦連続優勝となりましたが,これはWRCでの新記録となります。SS7の途中で,何と道の真ん中に牡牛が登場するというアクシデントが発生しましたが,幸いにも大きなダメージを受けることなくレースを続行することができました。やはり運も味方につけていないと新記録というのは達成できないのかもしれません。今回の勝利は,9戦目にして今シーズン通算7勝目でもあります。これで,ランキング2位のP.ソルベルグとの差が27点となりました。この差は,ロウブが3戦連続リタイアし,ソルベルグが3戦連続優勝してはじめて逆転するという圧倒的な差です。まだシーズン半ばを過ぎたという段階ですが,早くもチャンピオン争いの先が見えた感があります。他のチームの奮起を期待したいものです。
   
2005・7・18
☆初優勝(SBK)
○7戦目となるレースが,チェコのブルノサーキットで行われました。第1レースでは,ランキングトップをいくT.コーサーが勝利を収めました。そして,第2レースでは,18番グリッドからスタートしたヤマハの芳賀紀行が,どんどんポジションを上げていき,見事今季初優勝を飾りました。彼の優勝は,昨シーズンドゥカティのマシンを駆ってフランスでの大会で優勝して以来となります。芳賀の勝利は,ブルノでのテストを大会前に行っていたのがアドバンテージになっていたのかもしれません。なお,チームとしては別ですが,同じヤマハのマシンを駆る阿部典史は,第2レースにおいて表彰台一歩手前の4位でチェッカーを受けています。
   
2005・7・17
☆シート喪失か(F1)
○今季ミナルディから参戦しているP.フリーザッハーが,シート喪失の危機にさらされています。下位チームになるほど,スポンサーマネーの持込がシート獲得の大きな要因となっています。もしかしたら,ドライバーとしての腕よりも優先されていると言えるかもしれません。それだけに,当然スポンサーからの資金が滞る状態になると,シートの確保が難しくなってしまうのも事実です。そして,フリーザッハーが,現在その状態になってしまっているのです。次のドイツGPから彼の代わりになって参戦するドライバーがいるのも事実で,オーストリア人ドライバーのN.キエーサや,昨年同チームに所属していたZ.バウムガルトナーの名前などが浮上してきているようです。
   
2005・7・16
☆買い手市場(WRC)
○プジョーの206WRCを駆って00年と02年にチャンピオンを獲得したM.グロンホルムが,来季についてフォードと交渉したことを自ら認めました。99年から現在までずっとプジョーに所属しているグロンホルムですが,今シーズン限りでそのプジョーはWRCから撤退することを表明しています。グロンホルムとしては,当然移籍先を見つける必要があるわけで,引退などの噂があったものの,それを一蹴するかのようにフォードとの交渉を明らかにしました。現在ランキングトップをいくS.ロウブが所属しているシトロエンも,今シーズン限りで撤退ですから,彼らも移籍先を見つける必要があります。来季のWRCでチャンピオン獲得可能なのは,スバルとフォードと考えられます。さらに,スバルのP.ソルベルグとフォードのT.ガルデマイスターは残留が濃厚。となると,両チームの残っているシートはそれぞれ一つずつ。そこに何人ものドライバーが入ろうとするわけですから,来シーズンのシート争いが激烈を極めることは,まず間違いないといえるでしょう。ただし,シトロエンについては,来シーズンは撤退するものの,07年から復帰するという噂もあります。そこで,ロウブに関しては,とりあえず来季だけどこかに所属しておいて,シトロエン復帰に合わせて再び同チームにカムバックするという噂も現在浮上しています。
   
2005・7・15
☆来季型(F1)
○スペインのヘレスサーキットで合同テストが行われました。そこには,7チームが集まりました。来季から2.4リットルV8エンジンへとレギュレーションが変わりますが,トヨタとウィリアムズは,今回のテストにそのV8エンジンも持ち込んでいます。つまり現行のエンジンも含め,2つのエンジンをテストしたことになるわけです。ここで一つ疑問なのが,ウィリアムズです。ご存知のようにBMWエンジンユーザーである同チームですが,その契約は今シーズンまで。来季の契約については,まだ発表がありません。BMWについては,ザウバーを買収してワークス体制で来シーズンから臨むことが決定済みです。ウィリアムズがどのエンジンを使うのか話題となっているわけですが,BMWとの契約を延長,「ウィリアムズ・ホンダ」の復活,トヨタと契約するのでは,というような噂が出てきています。来シーズンのエンジンについては重要機密でしょうし,それをまだ契約成立していないチームでテストするということは,「契約延長」という線が濃厚になったことを意味するのでしょうか?

☆2戦開催か?(WGP)
○11年ぶりの開催となったアメリカGPは,アメリカンライダーであるN.ヘイデンの初優勝で終わりました。アメリカにおけるGPはマイナーなスポーツですが,それでも6万人という観衆を集めていますので,成功裏に終わったレースといえるでしょう。そうしたことが功を奏したのか,新たに開催を希望するサーキットが出てきたようです。アラバマにあるバーバー・モータースポーツ・パークがそれです。来季については,既にラグナセカでの開催が決まっていますので,07年開催を目指しているようです。ただし,ラグナセカも黙っていないでしょうから,もしかするとアメリカで2大会開催されるようになるかもしれません。オートバイメーカーにとって,アメリカは当然最大の市場でしょうから,そこでの知名度アップは重要なこととなります。それだけに,2戦開催について異議を唱えるメーカーは少ないと予想されます。
   
2005・7・13
☆欠場(WSS)
○スーパースポーツ世界選手権にフル参戦している藤原克昭が,今週末に開幕するチェコラウンドを欠場することになりました。藤原は,ホンダワークスチームから鈴鹿8耐に参戦することになっていて,先日鈴鹿サーキットで行われた合同テストに参加していました。その2日目(7月6日)に転倒を喫し,背中下部の脊椎の一部を損傷する怪我を負ってしまいました。手術をして長期離脱をするほどの怪我ではないようですが,1週間の安静と,特別な治療を施す必要があるとのことです。また,転倒の際火災も発生し,髪が燃え,首の後部に火傷を負ったようです。藤原のWSS復帰は,8月7日にイギリスのブランズハッチで決勝を迎える第8戦からになります。

☆生産中止(SGT)
○ホンダより発表があり,高級スポーツカーとして1990年から発売されてきたホンダNSXが,12月末をもって生産中止になることが決定しました。現在のSGTにおいて,NSXは両クラス(GT500とGT300)に出場している重要なベースマシンとなっています。特にGT500クラスにおいては,NSX,スープラ,フェアレディZという3本柱の一つとなっています。皆さんご存知のように,トヨタのスープラは,既に生産中止となっている車ですから,今回の決定により,来年実際に市販されているマシンは,ニッサンのフェアレディZだけということになります。なお,今回の発表では,NSXの後継マシンを開発するということもあわせてアナウンスされていますので,楽しみが一つ増えたとも言えます。トヨタが「F1参戦記念車」と呼ばれる高級スポーツカーを開発中ということは,既に公然の秘密となっていますし,ニッサンは,GT−Rをスカイラインとは別の一つの独立した車として07年発売に向け開発中でもあります。もしかしたら,08年以降のGT500クラスは,ベース車両が現在とはがらりと変わっているかもしれませんね。
     
2005・7・12
☆勝ったものの(BSB)
○第8戦の決勝レースが,スネッタートンにおいて行われました。唯一の日本人フル参戦ライダーであるホンダの清成龍一は,ヒート1で優勝し,今季9勝目を挙げました。ところが,ヒート2では,ポジションアップを狙って果敢にアタックをしている最中に無念の転倒を喫してしまい,リタイアとなってしまいました。チャンピオン争いを清成とM.ルターとのチームメイト同士で繰り広げていますが,ランキングトップをいくルターは,5位&3位と優勝はしなかったものの堅実な走りを見せました。清成の1位&リタイアという結果から,ルターの方がさらに2ポイント差を広げた形となりました。BSBは,これから1ヵ月半の長期にわたる夏休みに入ります。清成は,その間にいよいよ宇川徹とペアを組んでの8耐挑戦となります。
   
2005・7・11
☆初優勝 PARTT(WGP)
○アメリカGPの決勝が行われ,ポールからスタートしたアメリカンライダーのN.ヘイデンが,ホールショットを奪い,さらに後続を徐々に引き離していきました。結局,誰からもトップの座を脅かされること無く逃げ切り,GPにフル参戦以来3年目でうれしい初勝利を挙げました。また,ホンダのワークスチームであるレプソル・ホンダとしては,2003年の最終戦にロッシが優勝して以来久々の勝利となりました。2位には,名物コーナーであるコークスクリューへのアプローチで地元アメリカ出身ならではのラインを通り,チームメイトV.ロッシをパスしたC.エドワーズが入りました。ロッシは3位でしたが,ポイントランキングで直接のライバルであるM.メランドリがオープニングラップで転倒してしまってますので,結果的には十分なリザルトとなっています。

☆初優勝 PARTU(F1)
○イギリスGPの決勝が行われました。フォーメーションラップから戻ってきて,各マシンがグリッドに着こうとしようとしている頃,佐藤琢磨にアクシデントが発生してしまいました。何とマシントラブルによりエンジンがストップしてしまったのです。オフィシャルやメカニックに押されてピットに戻ったりしている間にレースはスタートしてしまいました。ピットで給油などを済ませて,いきなり1周遅れでコースインとなってしまいました。そうした琢磨の不幸とは正反対に,好スタートを切ったのは,4番グリッドだったJ−P.モントーヤでした。抜群のスタートを見せ,ホールショットを奪ってしまったのです。フリー走行から好調だったマクラーレンのマシンでしたから,その後もそのポジションを守り,今季初優勝を挙げました。彼自身としては,今回の勝利で通算5勝目となります。2位でチェッカーを受けたのは,現在ランキングトップのF.アロンソでした。3位には,エンジン載せ換えにより10位降格でのスタートとなったK.ライコネンが9台抜きで入りました。ジャパンパワーでは,BARのJ.バトンが5位,トヨタのR.シューマッハが8位でポイント獲得となっています。
   
2005・7・10
☆初ポール(WGP)
○第8戦アメリカGPの予選が,ラグナセカで行われました。バンピー&スリッピーな路面に各ライダー苦しむ中,地元出身のN.ヘイデンが最速タイムをマークしてポールを獲得しました。彼のポール獲得は,GPに参戦以来初となります。王者V.ロッシは,さすがというべきかセッションが進んでいく中で徐々にタイムアップ。最終的には,セカンドグリッドを獲得しました。3番手には,スリッピーナ路面を苦にしない感じのベテランA.バロスが入っています。

☆2戦連続(F1)
○イギリスGPの予選が,シルバーストン・サーキットで行われました。ポールを獲得したのは,前戦フランスGPでポールトゥーフィニッシュを達成したルノーのF.アロンソでした。2番手のタイムをマークしたのは,このコースと相性がよさそうなマクラーレンのマシンを駆るK.ライコネンでした。しかし,彼は,4回目のフリー走行においてエンジンが壊れたため交換を行っていますので,グリッドは10位降格となっています。前戦でもエンジン載せ換えによる10位降格となっていますので,こちらもアロンソと違った意味で2戦連続となっています。3番手のタイムをマークしたのは,フランスGPでようやく今シーズン初ポイントを獲得した地元出身のJ.バトンでした。ライコネンの10位降格により,レースではアロンソと並ぶフロントローからのスタートとなります。もう一人のBARドライバーで,残念ながら今シーズン唯一のノーポイントドライバーである佐藤琢磨は,8番手のタイムをマークして,4戦連続シングルグリッドからのスタートとなります。予選での走りがレースでもでき,ぜひポイント獲得となってほしいものです。
    
2005・7・9
☆地元で(WGP)
○11年ぶりの開催となるアメリカGPが,"コークスクリュー"と呼ばれる強烈な下り坂のコーナーで有名なラグナセカで開幕しました。初日は2回のフリー走行が行われ,アメリカンライダーであるホンダのN.ヘイデンが,3年ぶり走行のラグナセカでトップタイムをマークしました。2番手のタイムが,同じくホンダのT.ベイリスでした。3,4番手のタイムは,11年前まで開催されていたアメリカGPに出場したベテランライダーのM.ビアッジ,A.バロスがそれぞれマークしました。

☆シェイクダウン(WGP)
○現在行われているアメリカGPは,MotoGPクラスのみの開催ですから,250cc及び125ccクラスの人たちにとってはちょっとしたお休み期間となっています。ただし,実際には完全なるお休みではなく,次のイギリスGPに向けてテストを行っているチームも少なくありません。その中で,今シーズンから250ccクラスにもマシンを供給することになっていたKTMが,ここにきてようやくそのニューマシンのシェイクダウンテストを行いました。全くの新開発だけに,いきなり好結果を出すのは難しいでしょうが,125ccクラスのようにホンダ,アプリリア,KTMの三つ巴の戦いが早く展開されるようになるといいですね。
   
2005・7・8
☆スペシャルカラー(WGP)
○今週末は,ラグナセカでのアメリカGPが開催されます。今回に限り,MotoGPクラスのみのレースとなっています。そのアメリカGPにおいて,ヤマハのワークスである「ゴロワーズ・ヤマハ・チーム」は,「ヤマハ・ファクトリー・チーム」という名称に今回のみ変えて参戦することになりました。これは,ヤマハ創立50周年を記念してのものです。また,名称だけでなく,マシンのカラーリングも変更します。黄色を主体とし,黒と白のストロボラインが入ったヤマハUSAカラーとなるのです。このカラーリングといえば,K.ロバーツ(シニア)が,1960年代に3回500ccクラスのチャンピオンを獲得した時のものです。ファクトリーチームに所属しているC.エドワーズはアメリカンライダーですから,このカラーリングで走行するということは,ヤマハのワークスライダーとしての自尊心をさらにくすぐられるでしょう。また,もう一人のファクトリーライダーである王者V.ロッシは,「ナストロ・アズーロ」カラーで走行している時から現在に至るまで,彼のイメージカラーを黄色にしているだけに,こちらもやる気満々でレースに臨めるでしょう。
    
2005・7・7
☆プライベーター(8耐)
○合同テスト2日目が,ドライコンディションの鈴鹿サーキットで行われました。この日のトップタイムは,前日のトップタイムを上回りましたので,合同テスト全体でのトップタイムとなるのですが,そのトップタイムをマークしたのが,モリワキの松戸直樹&越澤友一組でした。前日のトップがヨシムラでしたから,国内の2大プライベーター(皆さんご存知のように,両チームは親戚関係でもあります)がトップタイムをマークしたと言えます。2日目に2番手のタイムをマークしたのは,8耐において昨年・一昨年と2年連続ポールポジションを獲得しているTSRの伊藤真一&辻村猛組でした。3番手が,前日のトップタイムをマークしたヨシムラの渡辺篤&加賀山就臣組でした。つまり,有力プライベートチームが,トップ3を占めたことになります。それに対し,大本命のホンダワークスチームは,藤原克昭&C.バーミューレン組の「セブンスターホンダ11」チームが8番手,宇川徹&小西良輝組(セカンドライダーの清成龍一は,今週末に彼がフル参戦しているBSBのレースがあって参加していません)の「セブンスターホンダ7」チームが15番手と上位に顔を出していません。これだけで考えると,連覇に黄信号かと思ってしまいますが,どうやら決勝レースを見据えたシミュレーション走行を行ったため,今回の結果となっている模様です。「鈴鹿300km」,そして今回の合同テストと8耐に向けたものは終了しました。さて,今月末に行われる本番では,プライベーターが勝つのか,それともホンダをはじめとするワークスチームが勝つのか,とても楽しみな8耐となりそうです。
     
2005・7・6
☆残留(F1)
○レッドブルより発表があり,D.クルサードとの契約を一年延長することが決定しました。開幕当初は,クルサードとは一年限りの契約で,来季は若手中心でチームを形成するのではないかという噂がありました。しかし,現在まで10戦行われていますが,その中の6戦でポイントを獲得するという好結果を残していて,チーム内の評価が一戦毎に高まっているという状況でした。来季は,いよいよフェラーリエンジンを獲得するレッドブルです。ベテランの開発能力が益々必要となるだけに,今回の決定は十分うなずけるものと言えるでしょう。

☆引き続いて(8耐)
○事前の合同テストが,5日と6日の2日間にわたって行われています。夕方になって雨が降り始めたものの,それまでは梅雨の中にあってドライコンディションで初日の走行が行われました。トップタイムをマークしたのは,ヨシムラスズキの渡辺篤&加賀山就臣組でした。8耐の前哨戦となる鈴鹿300kmで勝利した同チームが,再びトップタイムということで,打倒ホンダワークスの一番手という評価を益々高めた結果となっています。ただし,2,3番手にはそれぞれ宇川徹&小西良輝(小西は第3ライダー登録),藤原克昭&C.バーミューレンのホンダワークスチームがつけていて,こちらも連覇に向けて抜かりの無いことを示しています。
   
2005・7・5
☆正式発表(8耐)
○9連覇を狙うホンダから,ワークスチームの体制について正式発表がありました。その顔ぶれを見ると,これまで噂に上がっていた通りとなっています。まずマシンですが,スーパーバイククラス仕様のCBR1000RRWを駆ります。ライダーは,「セブンスター・ホンダ」の7号車が宇川徹&清成龍一のHRCコンビ,11号車が藤原克昭&C.バーミューレンのWSSコンビ(今年のバーミューレンはSBKにフル参戦中)となっています。宇川は,これまで8耐で4勝を挙げ,W.ガードナーと並ぶ最多勝をマークしていて,今年は単独の最多勝を目指しています。清成は,ワークスチームでの8耐にあまりいい思い出が無く,これまで2回参戦していますが,そのたびにファーストライダーのチームメイトが早々に転倒してしまうため,決勝レースを未だに走っていません。九州を代表するチーム高武出身の彼ですから,今年こそぜひ今シーズンのBSBのような素晴らしい活躍となってほしいものです。藤原は,今年で7回目の8耐ですが,ホンダのマシンを駆っては初めての8耐となります。バーミューレンは,8耐初参戦です。
なお,管理人である私は,今年8耐の観戦を予定しています。いつも大きなレースを観戦するたびに特集ページをつくっていますが,今回もそのつもりです。
   
2005・7・4
☆ホームレース(F1)
○フランスGPの決勝が行われ,ランキングトップをいくルノーのF.アロンソが,序盤から全く危なげない走りを見せ,見事チームにとってのホームレースをポールトゥーフィニッシュで飾りました。2番手には,他チームの3回ピットを尻目に,2回のピット作戦で乗り切ったマクラーレンのK.ライコネンが入りました。唯一のノーポイントチームであるBARは,J.バトンが4位に入り,ようやくポイントを獲得しました。ただ,佐藤琢磨は,5番手走行のJ.トゥルーリを果敢に攻めたもののオーバーラン。そのため11位でチェッカーとなってしまい,レギュラードライバーでは,彼だけがノーポイントという状態が続いています。

☆粘り(Fポン)
○第5戦の決勝が,雨の鈴鹿サーキットで行われました。レースは,スタートから井手有治が飛び出し,後続を引き離していきました。ところが,29周目にスローパンクチャーが発生してピットイン。この時点でトップ争いから脱落してしまいました。その後しばらくしてトップに立ったのは,午前中のフリー走行でトップタイムだった小暮卓史でした。その小暮の背後に迫ったのは,ランキングトップの本山哲でした。その本山のプレッシャーに押されてしまったのか,小暮は残り2周となったところで,デグナーカーブでラインを外し本山にパスされてしまいました。本山はそのまま逃げ切り,今季2勝目を挙げてランキングトップの座を守りました。近藤真彦がオーナーを務めるKONDO RACINGがこのところいい走りを見せていますが,何と4,5番手にそれぞれ山本左近,R.クインタレッリが入り,見事ダブル入賞を果たしています。
    
2005・7・3
☆今季最高位(F1)
○第10戦フランスGPの予選が,マニクールサーキットで行われました。曇り空,気温21度というコンディションの中でのタイムアタックとなり,最速タイムをマークしたのは,現在ランキングトップをいくルノーのF.アロンソでした。彼のポール獲得は,今季3回目となります。2番グリッドは,今季好調のトヨタのJ.トゥルーリでした。3番手のタイムをマークしたのは,マクラーレンのK.ライコネンでしたが,彼は初日にエンジン交換を行っているため,今季のレギュレーションにより10位降格となっています。今季唯一のノーポイントチームであるBARは,佐藤琢磨が予選5番手のタイムをマークしました。ライコネンの降格により4番グリッドからの決勝スタートとなりますが,これは彼にとって今季最高位となります。

☆久々(Fポン)
○第5戦の予選が,午前・午後それぞれ1回ずつ行われました。午後から雨が降ることが予想されていたため,ドライコンディションとなった午前の予選が,実質上のグリッド決定の予選となりました。赤旗や黄旗が出されるやや荒れた予選となりましたが,トップタイムをマークしたのは,前日の合同テストでもトップタイムをマークした本山哲でした。彼のポール獲得は,何と03年の最終戦以来となります。チームメイトのB.トレルイエ,井手有治が,それぞれ3番手,4番手につけていて,決勝レースはIMPUL勢中心に進みそうな予感となっています。ただし,雨が降ることも予想されていますので,決勝はテストや予選とは違った様相を呈するかもしれません。
   
2005・7・2
☆バースデープレゼント(Fポン)
○およそ1ヶ月に及ぶ長いインターバルを経て,今日から第5戦が鈴鹿サーキットで行われます。それに先駆けて,金曜日に公式合同テストが行われました。この日は,ハーフウェット・ウェット・ドライと路面状況が変化する難しいコンディションとなりました。そのような中でトップタイムをマークしたのは,チャンピオン奪還に燃え,現在ランキングトップをいくIMPULの本山哲でした。2番手,3番手のタイムをマークしたのが,それぞれB.トレルイエ,井手有治のIMPUL勢でした。ちょうどこの日は,IMPULのチームオーナーである『日本一速い男』星野一義の58回目の誕生日。テストとはいえワンツースリーを飾って,素晴らしいバースデープレゼントとなりました。

☆手術(WGP)
○コニカミノルタ・ホンダの玉田誠が,右腕の手術を行いました。今回の手術は,血流の関係からレースの時徐々に腕がしびれ始め,細かいアクセル操作ができにくくなるといういわゆる『腕上がり』症状を緩和するためのものです。バルセロナ市内の病院で行われた手術は,これまでS.ジベルノーなどの手術も行ったことのあるX.ミル医師の執刀によって行われ,無事終了しました。来週末にラグナセカで行われるアメリカGPには,出場できる見込みです。
    
2005・7・1
☆払い戻し(F1)
○ミシュランより,先日のアメリカGPにおけるボイコット騒ぎに関連する新たな発表がありました。ミシュランユーザーの不出走のため,わずか3チーム6台による決勝レースとなってしまったアメリカGPでしたが,インディアナポリス・モータースピードウェイまでわざわざ足を運んだ観客からはいまだに大ブーイングが出ています。そうした声を受けたミシュランの今回の発表は,2つあります。まず一つ目は,アメリカGPのチケットの払い戻しをミシュランが行うということです。2つ目は,来年のアメリカGP開催に黄色信号が灯っていますが,その来年のアメリカGPのチケットをミシュランが2万枚購入し,それを今年訪れた観客に提供するというものです。今回の決定により,果たしてミシュランに対するレースファンの怒りが治まることができるでしょうか。
    
トップ > 7月の最新ニュース