トップ > 4月の最新ニュース
     
最新ニュース
    
2月分へ 3月分へ
    
2005・4・30
☆惜しくも(IRL)
○第4戦の予選がツインリンクもてぎで行われ,トヨタエンジンを搭載するマールボロ・チームペンスキーのS.ホーニッシュJrがポールポジションを獲得しました。彼のポール獲得は,今シーズン初となります。2番グリッドを獲得したのは,唯一の女性ドライバーであるD.パトリックでした。ホーニッシュJrが走るまでは,ずっと彼女がトップタイムで,02年にS.フィッシャーがポールを獲得して以来の女性によるポールかと期待されたのですが,惜しくもその記録は逃してしまいました。日本人ドライバーは,松浦孝亮が8番グリッド,ロジャー安川が21番グリッドから今日行われる決勝でスタートとなります。

☆若手(WGP)
○GPで史上初開催となる中国GPが開幕しました。MotoGPクラスは2回のフリー走行が行われましたが,2回目は生憎のウェット路面となりました。ドライで行われた1回目の走行では,ホンダRC211Vを駆るN.ヘイデンがトップタイムをマークしました。2番手のタイムがM.メランドリでしたから,RCを駆る若手ライダーが好タイムをマークしたことになります。スポット参戦でモリワキのマシンを駆る宇川徹は,17番手のタイム(ウェットだった2回目は14番手)でした。
250cc及び125ccクラスは,アプリリアのC.ストーナーとホンダのF.ライがそれぞれ暫定のポールを獲得しました。
   
2005・4・29
☆メモリアルレース(WGP)
○今日から,初開催となる中国GPが,上海インターナショナルサーキットで開幕します。今回のレースでは,節目を迎える二人のライダーがいます。まず一人目は,100戦目を迎える中野真矢です。ワイルドカードで初参戦して以来,ヤマハの若きライダーとして活躍していました。しかし,昨年カワサキに移籍。日本GPでは,カワサキに久々の表彰台をプレゼントしました。今シーズンは,「ビッグバンエンジン」を得て好成績を収めています。今回のレースは,初開催という分イコールコンディションともいえますから,再び表彰台をゲットすることが期待されます。特に,A.ホフマンの代役として,ヤマハ時代の僚友であるO.ジャックがカワサキから出場しますから,新鮮な気持ちでレースに臨めるかもしれません。もう一人のライダーは,200戦目を迎えるM.ビアッジです。彼は,91年のヨーロッパGPにスポット参戦したのが始まりです。250ccクラスで4連覇を成し遂げ,98年から最高峰クラスに進出。以来,ホンダ−ヤマハ−ホンダとマシンを乗り換えて今シーズンに至っています。92年のフランスGPのウォームアップラップ中のトラブルでレースを走れないと言うアクシデントがありましたが,それ以来186戦連続して決勝レースをスタートすると言う記録を継続しています。

☆ホンダが中心か(IRL)
○ツインリンクもてぎで,「ブリヂストン・インディジャパン300マイル」が開幕しました。初日はフリー走行が行われ,トヨタエンジンを搭載するマールボロ・チーム・ペンスキーのH.カストロネベスがトップタイムをマークしました。僚友のS.ホーニッシュJrが6番手のタイムです。トップ12を見ると,先にあげたチーム・ペンスキーの2台以外の10台は,ホンダエンジン搭載マシンです。ホンダのお膝元でのレースですが,この結果を見るとホンダエンジンを中心にレースが展開されそうな予感です。
    
2005・4・28
☆二転三転(WGP)
○玉田誠に関して,昨日は「骨折無し」という情報をお伝えしましたが,これは先週の検査における結果でした。ところが,今週行われた検査により,やはり当初伝えられた「舟状骨の骨折」ということが判明し,早速昨日手術が行われました。リハビリを含め2〜3週間必要とのことで,残念ながら明日から開幕する中国GPは欠場することになりました。彼に代わって,以前500ccクラスにブリヂストンの開発チーム(A.カネモトが監督)からフル参戦し,現在はWSSに参戦しているオランダ人ベテランライダーJ.グールベルグを起用することになりました。
   
2005・4・27
☆固定(WGP)
○今週末は,初開催となる中国GPが行われます。その前のポルトガルGPでの玉田誠は,予選において転倒し,「骨折」により出走を見送っていました。しかし,帰国後の検査により,骨折していないことがわかりました。骨折ではなくても「靭帯損傷」と言うことですから,やはり軽傷ではありませんので,手首を固定して回復を待っている段階のようです。中国GPに出場できるかどうかは,今のところ発表がありません。あまり日にちがありませんが,何とか出走できると良いのですが。
    
2005・4・26
☆暫定(F1)
○サンマリノGPは,ルノーのF.アロンソの勝利で終わりましたが,そのレースの結果は暫定のままです。と言うのも,昨日のこのページでお伝えしたように,トヨタのR.シューマッハへのペナルティーが確定してないためです。そして,ここに来て新たな暫定となる要因が増えました。見事今季初表彰台を獲得したBARのJ.バトンのマシンに車両重量違反の疑惑が出てきたからです。レース後の車検において,最低重量である605kgを下回っていたとFIAが主張しているのです。レースの責任者であるイモラのスチュワードはBAR側の説明を信用していたようですが,レースの統括団体であるFIAがパリにある国際裁判所に対してBARの違反を訴えたようなのです。5月4日に聴聞が始まると言うことですが,その結果如何によっては,バトンの失格と言うことも起こりえます。

☆入れ替わり(BSB)
○第3戦の決勝が,イギリス国内にあるマロリーパークで行われました。今シーズンに入って,ホンダの清成龍一の全勝でここまで来ていて,その記録をどこまで伸ばすか注目されていました。しかし,第1ヒートの途中で清成は転倒を喫してしまいました。その際,脳震盪を起こしてしまい,念のために第1ヒートはもちろん,第2ヒートも欠場することになってしまいました。レースは,両ヒートとも清成のチームメイトであるM.ルターが勝利しました。この結果,ランキングトップだった清成が,ルターに逆転されてランキング2位となってしまいました。
    
2005・4・25
☆好調&復調(F1)
○サンマリノGPの決勝が行われました。ポールを獲得したのは,マクラーレンのK.ライコネンで,決勝レースでもそのポジションをキープしたまま序盤は走行しました。しかし,8周目を走行中にスローダウンしリタイア。代わってトップに立ったのは,これまで2連勝中のルノーのF.アロンソでした。ピットインのために順位の入れ替わりがありましたが,3連勝に向け順調に走行を続けていました。そのアロンソにバトルを仕掛けたのが,何と13番グリッドからスタートしたフェラーリのM.シューマッハでした。最速タイムを連発して順位を上げ,終盤にはアロンソとテールトゥーノーズでのバトルとなりました。最終的にはアロンソがトップの座を守り切り,見事3連勝を飾りました。まさに「絶好調」と言った感じです。しかし,今シーズンポイント獲得がようやくといった感じのシューマッハがトップ争いに絡んだわけですから,彼の復調振りが示されました。「復調」と言えば,BARも同様です。彼らはポイント獲得ばかりでなく,完走さえままならない状態がここまで続いていました。しかし,フリー走行,予選と良い走りが見られ,決勝でのパフォーマンスに注目が集まりました。最終的には,J.バトンが3位表彰台獲得,佐藤琢磨が5位でポイント獲得と言うダブル入賞を果たしました。

☆ペナルティーか(F1)
○ホンダがダブル入賞を果たしましたが,今季好調のトヨタは,またまたダブル入賞を果たしました。成績自体はホンダより下の7位と8位ですが,3回連続のダブル入賞です。しかし,その結果に暗雲が垂れ込めています。2回目のピットインの際,トヨタのR.シューマッハとウィリアムズのN.ハイドフェルドが同時にピットイン。その時ラルフが強引に前に出てしまったのですが,これが危険行為とみなされ,25秒の加算と言うペナルティーが科せられたのです。トヨタ側は抗議していますので,まだ最終結論には至っていません。しかし,こうした裁定が覆ることはあまりありませんので,ポイント圏内から脱落する可能性が高いかもしれません。

☆連勝(SBK)
○SBK及び併催のWSSの第3戦の決勝が行われました。SBKは,スズキのT.コーサーが第1,第2レース共に制し,ポイントランキング首位の座を守っています。日本人勢では,コーサーの同僚の加賀山就臣が第1レースで3位表彰台(第2レースは7位)を獲得しました。第2レースでは,ヤマハのマシンを駆る芳賀紀行と阿部典史がそれぞれ4位(第1レースは5位),5位(第1レースはリタイア)に入っています。また,WSSの藤原克昭は2位表彰台を獲得し,ランキング2位の座を守っています。
    
2005・4・24
☆僅差(F1)
○サンマリノGPの1回目の予選が行われ,マクラーレンのK.ライコネンが,現在連勝中のF.アロンソ(ルノー)をわずか1000分の3秒押さえて暫定のポールポジションを獲得しました。暫定の3番手には,復活にかけるフェラーリのM.シューマッハがつけています。今季絶好調のトヨタ勢は,J.トゥルーリが暫定の6位,R.シューマッハが暫定の12位となっています。今回の予選でトヨタよりも良い結果を出していたのが,これまた復調の兆しを見せていたBAR勢でした。J.バトンが暫定の5位で,佐藤琢磨が暫定の10位となっています。今日2回目の予選が行われ,1回目との合算でグリッドが決まりますが,その1回目は,10番手までが1秒以内という僅差になっています。今日の予選及び決勝も,僅差となって熱い戦いが展開されると良いですね。

☆エンジン供給(F1)
○今シーズンまでザウバーに供給されているフェラーリエンジンですが,来季からその供給先が替わることになりました。新しい供給先になったのは,今シーズンジャガー(実質的にはフォード)を買い取って新たに参入を開始しているレッドブルで,2年契約になっています。来シーズンから,「3リッターV10エンジン」から「2.5リッターV8エンジン」へとレギュレーション変更が行われますが,果たして新エンジンはどのような出来になるのでしょうか。
     
2005・4・23
☆復活か(F1)
○第3戦サンマリノGPが開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。今シーズン未だに1ポイントも獲得できていないBARですが,前戦から今回までの間に2回のテストを行ってきています。その成果が表れたのか,午後に行われた2回目のフリー走行では,J.バトンが2番手のタイムをたたき出しました。トップタイムはマクラーレンのP.デ.ラ.ロサでしたが,彼はリザーブドライバー。レギュラードライバーとしては,バトンがトップタイムだったことになります。同僚の佐藤琢磨は,1回目が6番手,2回目が10番手のタイムでした。昨年のコンストラクターズポイント2位のBARですが,ここまでは全くと言って良いほど良いパフォーマンスを見せることができていませんでした。それだけに,初日の結果は,今後に期待をもたせる復活劇とも言えると思います。
     
2005・4・22
☆F1でも(F1)
○BARより発表があり,シートベルトのトップメーカーであるTAKATAと複数年契約が結ばれました。これにより,今後BARのマシンには同社製のシートベルトが装着されることになります。TAKATAとホンダは元々取引先という関係があり,JGTC時代も含めたスーパーGTでは,「TAKATA DOME NSX」と言うチーム名で長年スポンサーを務めています。
    
2005・4・21
☆元同僚(WGP)
○第2戦の前に行われたイベントで負傷し,同レースを欠場したA.ホフマンですが,第3戦と第4戦共に欠場を余儀なくされました。それに伴ってカワサキより発表があり,代役として元250ccクラスチャンピオンのO.ジャックを起用することになりました。昨シーズンモリワキからワイルドカードで日本とバレンシアの2レース出場しましたが,それ以来のレースとなります。つまりわずか2レースですが,中野真矢とジャックがチームメイトとなるわけです。ご存知の方も多いように,この2人はヤマハ・テック3の時にチームメイトだったコンビです。2人の間でチャンピオン争いが繰り広げられ,ジャックがチャンピオンを獲得したシーズンもありました。よきライバルと同時に,よき友人と言う間柄です。その2人が,メーカーが替わっても同僚となるわけですから,やはり縁というのがあるのでしょうね。
   
2005・4・20
☆久々(F1)
○テニス中の怪我により,前戦のバーレーンGPを欠場したマクラーレンのJ−P.モントーヤですが,今週末にイモラで行われるサンマリノGPも欠場することになりました。バーレーンGPでは,P.デ.ラ.ロサが代役出場して5位に入賞してポイントを獲得しましたが,今回のサンマリノは,もう一人のテストドライバーであるA.ブルツが代役出場することになりました。ブルツの出場は,00年の最終戦マレーシアGP以来となりますが,これはウィリアムズでテストドライバーをしていた頃のこと。マクラーレンに移籍してからは初出場となります。ブルツは大柄な体格のため,通常のコックピットでは思うようにドライバできませんので,今回のためにやや拡大したもので出場するようです。
     
2005・4・19
☆元F1ドライバー(DTM)
○ドイツを中心に行われているDTM(ドイツ・ツーリングカー・マスター)の開幕戦が,ホッケンハイムで行われました。このシリーズには,今シーズンから元F1チャンピオンでレースから引退していたM.ハッキネンが登場して注目を浴びています。その開幕戦を制したのは,これまた元F1ドライバーで,今でも日本のCMに登場しているJ.アレジ(皆さんご存知のように,夫人は,CMに一緒に登場している「ゴクミ」こと女優の後藤久美子)でした。かれは,AMGメルセデスCクラスを駆っていますが,2位,3位にも同マシンが入り,ワン・ツー・スリーフィニッシュを決めました。注目のハッキネンは8位に入り,初レースで初ポイントを獲得しました。

☆20秒差(マスター・オブ・エンデュランス)
○元JSB1000チャンピオンの北川圭一は,今シーズンスズキのワークスチームに所属して耐久レースにフル参戦しています。その耐久レースは2シリーズあって,一つは世界耐久選手権,もう一つがマスター・オブ・エンデュランスです。その後者の開幕戦が行われましたが,そのレースはお馴染みのルマン24時間耐久レースです。世界耐久レースの方の開幕戦を制しているだけに,こちらの優勝も期待されましたが,残念ながら惜しくも2位となりました。レース途中,予定外の2時間連続走行をしたりして頑張った北川でしたが,トップとわずか20秒差でのチェッカーでした。ちなみに優勝したのは,WGPでドゥカティワークスから参戦しているC.チェカの弟であるD.チェカが所属しているヤマハでした。
   
2005・4・18
☆5連勝(R2−1)
○第2戦の決勝が行われ,開幕戦で優勝した伊藤真一が今回も勝利を収めました。ポールスタートの伊藤でしたが,それほどスタートはよくなく,辻村猛などに先行を許しました。しかし,3周目にはトップに躍り出て,そのまま逃げ切ることができました。今回の勝利により,昨シーズン後半と合わせると,何と5連勝ということになりました。

☆10番手から(Fポン)
○第2戦の決勝が行われ,IMPULの井手有治が優勝しました。井手は予選10番手からのスタートでしたが,終始安定した速いラップを刻み,徐々にポジションアップ。次々に他のドライバーが脱落していく中走りきり,見事10番グリッドからの勝利となったのです。今回はサバイバルレースとなり,何と完走は9台でした。

☆父の母国で(WGP)
○ポルトガルのエストリルサーキットで第2戦の決勝が行われ,最高峰のMotoGPクラスは,ポールからスタートしたホンダのA.バロスが02年以来の勝利を収めました。今回のレースは,ドライコンディションでスタートしたのですが,すぐに雨が降り始めてきました。レギュレーションにより「雨で赤旗。その後,あらためてスタート。」というものがなくなっていて,このクラスは「各自の判断でピットインし,マシンを乗り換える」と言うことになっています。その様な天候変化の状況になってから,トップ争いはS.ジベルノーとA.バロスとの間の一騎打ちとなりました。ジベルノーが17周目に転倒を喫してしまい,あとはバロスの一人旅となりました。結局バロスの独走レースとなったポルトガルGPですが,実はこのポルトガルは,バロスの父親の母国で,素晴らしいプレゼントを父親に贈ったことになります。ところで,昨年このレースでポールからスタートし2位表彰台を獲得した玉田誠ですが,予選で転倒して右手首の舟状骨を骨折してしまい,出走を見送りました。次の中国GPから出場できるか,微妙なところがあります。
なお,250ccクラスと125ccクラスは,それぞれC.ストーナーとM.カリオが初勝利を収めています。
   
2005・4・17
☆2日連続(R2−1)
○2輪の国内最高峰JSB1000クラスと,4輪の国内最高峰Fポンとを一緒に味わうことのできる恒例の「鈴鹿2&4」が開幕し,その予選が行われました。初日に行われたフリー走行でトップタイムだったホンダの伊藤真一は,この日も好調な走りを見せ,自らが開発ライダーを務めているブリヂストンタイヤの予選用タイヤの力もあって,見事ポールポジションを獲得しました。開幕戦のMINEで勝利を収めている伊藤ですが,連勝に向け幸先のよいスタートを切りました。2番グリッド,3番グリッドには,それぞれヤマハの中冨伸一,スズキの渡辺篤がつけ,3メーカーの揃い踏みとなりました。なお,今回のレースは,JSB1000クラスのみの開催となっています。

☆僅差(Fポン)
○「鈴鹿2&4」の予選が行われ,IMPULのB.トレルイエが,ポールポジションを獲得しました。2回行われた予選ですが,そのどちらもトレルイエが制し,今回のレースでの好調さを見せています。2番グリッドには,地元三重県出身の松田次生がつけました。そのタイムは,ポールとわずか100分の7秒差でした。

☆2日連続(WGP)
○MotoGPクラスの予選では,ホンダのA.バロスが最速タイムをマークし,02年のマレーシアGP以来となる久々のポールを獲得しました。バロスは,前日行われたフリー走行でも最速タイムでした。開幕戦でロッシと接触し,左肩を傷めているS.ジベルノーが2番グリッドを獲得しました。3番手のタイムは,今シーズンからドゥカティのマシンを駆っているC.チェカがマークしました。昨年このレースでポールを獲得した玉田誠は,予選開始早々に転倒を喫し,今日行われる決勝は最後尾からのスタートとなってしまいました。なお,250cc及び125ccクラスのポールは,それぞれR.ド.ピュニエ,M.カリオがポールを獲得しています。ちなみに,カリオのポールは,自身初となります。
    
2005・4・16
☆ポルトガル語(WGP)
○第2戦のポルトガルGPが開幕しました。最高峰のMotoGPクラスは,初日にフリー走行が行われ,ホンダのA.バロスがトップタイムをマークしました。当初のレースカレンダーでは,第2戦はバロスの母国であるブラジルGPが予定に組まれていましたが,シーズン直前になってブラジルに替わってトルコGPが新たにカレンダーに入りました。その関係で,元々第2戦に組まれていたブラジルGPに替わってポルトガルGPが第2戦に移動してきたと言う経緯があります。ブラジルとポルトガルと言えば,同じ言語を用いる(ブラジルはポルトガルから独立しています)と言う関係にあります。それだけに,バロスにとっても,彼の応援団にとっても,敷居の低い国とも言えます。そうしたことも,初日の好結果の遠因になっているのかもしれません。
なお,250ccと125ccクラスは,1回目の予選が行われています。暫定のポールを獲得したのは,それぞれホンダのD.ペドロサ,KTMのM.カリオでした。
   
2005・4・15
☆イベントで(WGP)
○今日から第2戦ポルトガルGPが始まります。それに先立ち,エストリル市内の道路を封鎖して路上パフォーマンスの記念イベントが13日に行われました。これには,玉田誠やA.バロスなど合計7名のライダーが参加しました。その中の一人が,開幕戦のスペインGPで11位に入ってポイントを獲得したカワサキのA.ホフマンでした。ところが,このイベントで走行中に,何と転倒を喫してしまったのです。これにより,左手首の舟状骨を骨折してしまいました。この骨は,ライダーがよく折ってしまう傾向にあり,しかも,マシンをコントロールするのに重要なのにもかかわらず治りにくいという厄介なところもあります。無理をして悪化させると,ライダー生命をも脅かしかねないと言うこともあります。ということで,ホフマンは,残念ながら今回のポルトガルGPを欠場することになってしまいました。現段階では,5月1日に決勝を迎える中国GPには出場できるよう治療やリハビリに励むようです。ただ,負傷の場所が場所だけに,もう少しずれ込む可能性もあります。
   
2005・4・14
☆1週間で(WGP)
○開幕戦スペインGPが終わりましたが,今週末はもう第2戦ポルトガルGPです。つまり2週連続開催と言う今年のレースカレンダーになっています。第1戦のMotoGPクラス決勝で,最終ラップの最終コーナーでV.ロッシとS.ジベルノーが接触し,ロッシの勝利に終わったわけですが,表彰台等でジベルノーはさかんに左手を気にしていました。レースの翌日バルセロナに戻って医師の診断を受けた結果,左肩を傷めている(靱帯損傷)ことが判明しました。左手側に関しては,これまで手術等を受けていて元々万全なものではなく,そのことが影響したのかもしれません。ロッシとのチャンピオン争いの最右翼だけに,怪我の程度にもよりますが,1週間のインターバルの中で支障のない程度に治るといいですね。もしかしたら,ほぼ治っていても,ロッシに無言の抗議及びプレッシャーをかけるため,あえて治っていない素振りを見せるかもしれませんが・・・。
    
2005・4・13
☆史上初(WRC)
○先週末行われた第4戦ニュージーランド・ラリーは,シトロエンのS.ロウブの今季2勝目で終了しました。この勝利により,ランキングトップのスバルのP.ソルベルグにわずか1ポイント差の2位に浮上しました。今回のラリーでは,6位にフォードのT.ガルデマイスターが入りましたが,これは前人未到の記録達成と言うことになりました。その記録というのは,連続マニュファクチャラーズポイント獲得です。フォードは,02年のモンテカルロ・ラリーからずっとポイントを獲得し続け,今回のリザルトの結果48レース連続となりました。チームが全車リタイアということが珍しくないWRCですから,今回の記録と言うのは当分の間破られることはなさそうですし,何よりまだ記録更新中ですから,どんどん伸ばしていってもらいたいものです。とりわけ一時期フォードはWRCからの撤退と言う話もあっただけに,記録更新を続けていけば,そうした話が浮上しにくくなると言うことも考えられますし。
   
2005・4・12
☆後半戦で(WGP)
○最終ラップの最終コーナーで接触により勝負が決着すると言う劇的な幕切れだった開幕戦のMotoGPクラスでしたが,そのトップ争いを尻目に,何度かラップされていったのがWCMチームでした。その「毎回最下位」状態のWCMは,今シーズンチェコのミニバイクメーカーであるバラタ社が新規に開発したV6エンジンを搭載して参戦する予定でした。しかし,やはり一朝一夕にできるものではなく,今回は昨年までのマシンで出場していました。その新しいエンジンをいつ投入するのかが,レースウィーク中に同チームから発表されました。その投入時期ですが,バラタ社の母国グランプリとなる第11戦チェコGPからということでした。第11戦といえば8月28日に決勝となるまだ4ヶ月以上先の話。年々進化を遂げていくMotoGPクラスですから,旧型マシンで走行せざるを得ないWCMがラップされていく様を,今しばらく見続けなければならないようです。
   
2005・4・11
☆バトル(WGP)
○開幕戦の決勝が行われ,MotoGPクラスは王者V.ロッシが連覇に向けて好スタートを切りました。ポールからスタートしたロッシでしたが,地元スペインの声援に後押しをされたS.ジベルノーに先行を許しました。次第にこの2人の争いに絞られ,最終ラップに突入。両雄相譲らずと言った感じで進行し,最終コーナーで両者は接触。ジベルノーがコースオフを喫し,ロッシがトップでチェッカーを受けました。この勝利により,ロッシは5年連続開幕戦勝利を挙げたことになります。コースオフを喫したジベルノーは,幸いにもコースに復帰して2番手でチェッカーを受けました。3番手には,ホンダにマシンをスイッチして初めてのレースとなるM.メランドリが入りました。日本人ライダーは,中野真矢が終始安定した走りで5位をゲット。玉田誠は,8位でした。
250ccと125ccクラスは,ポールからスタートしたD.ペドロサとM.シモンセリが後続を引き離してトップでチェッカーを受けました。両クラスにも日本人ライダーが2人ずつエントリーしていますが,残念ながらトラブルや転倒などにより4人ともリタイアとなっています。

☆連勝(BSB)
○イギリススーパーバイク選手権の第2戦が,スラクストンで開かれました。唯一の日本人フル参戦ライダーである清成龍一は,開幕戦の第1,第2レース共に制しましたが,この第2戦もその好調さを維持。開幕戦に続いて2レースともトップでチェッカーを受けました。
   
2005・4・10
☆今年も(WGP)
○開幕戦スペインGPの予選2日目が行われました。ただし,最高峰のMotoGPクラスだけは,レギュレーションにより予選は1回しか行われません。その唯一の予選では,フリー走行も含め,ホンダのS.ジベルノーが速さを見せていました。ところが,終了の時刻が近づくにつれ,ヤマハのマシンを駆る王者V.ロッシがタイムアップをし始め,最終的にはジベルノーにおよそコンマ5秒の差をつけてポールポジションを獲得しました。いきなりタイムアップするはずはなく,もしかしたらフリー走行を含めてあえてタイムアップせず,セッティングに集中していたのかもしれません。ここ数年チャンピオン争いを繰り広げてきた両者ですが,今年もその争いが継続しそうな予感がする予選となりました。予選3番手,4番手には,ホンダのマシンを駆る若手ライダーのM.メランドリとN.ヘイデンがそれぞれ入りました。日本人では,中野真矢が好調で,5番グリッドを確保しました。もう一人の玉田誠は,コースオフを喫したりしましたが,7番グリッドとなりました。有力なチャンピオン候補の一人であるホンダのM.ビアッジは,16番グリッドと後方からのスタートとなりました。なお,250ccクラスと125ccクラスのポールは,それぞれ初日と同じようにD.ペドロサとM.シモンセリが獲得しました。
    
2005・4・9
☆今年こそ(WGP)
○2輪レースファンにとっての長いシーズンオフが終わり,ようやく2輪レースの最高峰WGPが,スペインのヘレスサーキットで開幕しました。。最高峰MotoGPクラスの初日は,午前・午後に1回ずつフリー走行が行われました。ホンダRC211Vを駆るS.ジベルノーが,2回共に最速タイムをマークしました。昨年・一昨年と王者V.ロッシの後塵を拝し,ランキング2位に終わっているジベルノーだけに,「今年こそはチャンピオン」と言う思いが人一倍強いでしょうから,好発進を見せたと言えるでしょう。
250ccと125ccクラスは,初日に1回目の予選が行われました。250ccクラスでは,昨年のチャンピオンD.ペドロサが最速タイムをマークし,暫定ポールを獲得しました。日本人では,フル参戦2年目となる青山博一が暫定の5番手,ルーキーの高橋裕紀が暫定の12番手となっています。125ccクラスは,昨年ここでのレースを制しているM.シモンセリが暫定ポールを獲得しています。日本人のフル参戦ライダーは,小山知良が暫定の15番手で,葛原稔久がトップから3秒以上遅れた暫定25番手となっています。
   
2005・4・8
☆スポット参戦(WGP)
○RC211Vのエンジンを,オリジナルの車体に搭載するモリワキのマシンですが,既にこのページでお伝えしたように,その開発ライダーとしてHRCの開発ライダーでもある宇川徹と今シーズン契約を結んでいます。そのモリワキですが,5月1日に決勝を迎える中国GPにスポット参戦することになりました。そして,ライダーとしては宇川が走ることが発表されました。3月に一度テストを実施し,4月中にもう一度テストが予定されています。そして,本番の中国GPとなるわけで,宇川にとってマシンをどれだけ自分のものにし,どれだけ開発が進んでいるかかなり厳しいところがあります。ただ,新しいサーキットと言うことで,どのチームもデータがないという部分ではイコールコンディション。ぜひ1ポイントでも多くの結果が得られるよう頑張ってもらいたいものです。
    
2005・4・7
☆就任(F1)
○アメリカンフォーミュラであるCARTシリーズで2度のチャンピオンに輝き,03年のインディ500を制した経歴をもっているG.ド.フェランが,BARのスポーティングディレクターに就任しました。彼は,03年シーズン終了をもって引退し,それ以後はアメリカのABCやESPNで解説者を務めていました。CART時代のホンダとの繋がりや,これまでのレース経験から今回の契約に至ったものと思われます。大躍進となった昨シーズンでしたが,今シーズンは,ポイント獲得はおろか,完走さえままならないと言うシーズンを送っているBARだけに,今回のことが新たな流れを生み出すと良いのですが。
   
2005・4・6
☆了解済み(F1)
○昨シーズン終了後,なかなか結果を出すことができずに終わっていたジャガーを買収し新しく発足したのがレッドブルでした。そのレッドブルは,これまでの3戦全てでD.クルサードがポイントを獲得。もう一人のC.クリエンも,2戦でポイントを獲得し,誰もがびっくりと言う好結果を出しています。通常ですと,その流れをキープしようとするのが普通ですが,新たな動きが発表されました。それは,C.クリエンに代わって,レッドブルのジュニアチームに所属してF3000のチャンピオンとなり,今シーズンテスト&リザーブドライバーとなっていたV.リウッツィを起用すると言うものです。ただし,彼の起用は,次のサンマリノGPからの3戦となっています。このことは,今シーズンが始まる前に既にクリエンは了解済みで,突然の交代劇ではありません。果たしてこの交代劇が吉と出るか凶と出るか,これからの3戦に要注目と言ったところです。
    
2005・4・5
☆上位独占(IRL)
○第3戦セント・ピーターズバーグの決勝が行われました。オーバルでのレースのみだったこのシリーズですが,今回初めて市街地を使ってのロードレースと言う形で開催されました。レース序盤は,トヨタエンジンを搭載している名門チームのチップ・ガナッシがワンツー体制を築いていました。しかし,それぞれにアクシデントが発生してリタイア。代わってトップに立ったのは,ホンダエンジンを搭載するアンドレッティ・グリーン・レーシング(AGR)のD.ウェルドンでした。結局ウェルドンが最後までそのポジションをキープし,今季2勝目を挙げました。以下T.カナーン,D.フランキッティ,B.ハータの順でチェッカーを受けましたが,全てAGRのドライバーばかり。つまりトップ4を独占したことになります。さらに5位にV.メイラが入り,ホンダ陣営がトップ5を占めました。日本人ドライバーでは,松浦孝亮が一時期5番手を走行していました。しかし,アクシデントやトラブルに巻き込まれてしまい94周目でストップ。結局無念の13位となりました。もう一人のロジャー安川は,最後までセッティングを決めることができず,完走を目指した走りに終始して11位となりました。さあ,次の第4戦は,いよいよツインリンクもてぎでのレースとなります。
    
2005・4・4
☆兄弟(R2−1)
○2輪のレースファンには待ち遠しいシーズン開幕といったところでしたが,ようやく国内レースの頂点であるR2−1が開幕しました。第1戦は,久々の開催となるMINEサーキットで行われました。最高峰のJSB1000クラスは,ヤマハの中冨伸一がポールからスタートしてホールショットを奪ったものの,途中で同じくヤマハのマシンを駆る中須賀克行がトップで帰ってきました。しかし,昨シーズン後半から好調な走りを見せていた元GPライダー伊藤真一が,3周目にトップに浮上してきました。そして,18周目に雨が降り出してレースが中断。そのままレース成立となって伊藤が開幕戦を制しました。
250ccクラスは,大粒の雨の中決勝が行われました。レース序盤は,トップに立ったライダーが転倒するといった波乱のレースとなりました。10周を過ぎた頃は,今シーズンチャンピオンの本命とされている青山周平と,ルーキーの高橋江紀との争いとなりました。ご存知のように,奇しくも二人は,今シーズンWGP250ccクラスにフル参戦している青山博一と高橋裕紀の弟です。結局高橋がトップでチェッカーを受け,見事デビューウィンを飾りました。
ST600クラスは,今シーズンから同クラスに参戦を開始した徳留和樹が,125ccクラスは,昨年のチャンピオン仲城英幸が開幕戦を制しています。ちなみに,昨年は全クラスホンダがチャンピオンを獲得しましたが,今回の開幕戦もホンダが全クラス優勝でした。

☆逆転(Fポン)
○国内4輪レースの最高峰フォーミュラニッポンが開幕しました。その開幕戦でポールを獲得したのは,IMPULの井手有治でした。その井手はが順調にトップを守っている中,昨年のチャンピオンR.ライアンが2番手まで浮上してきました。そして,井出がピットインした際右フロントタイヤの交換に手間取り,コースインした直後の1コーナーでライアンにかわされてしまいました。そのままライアンが逃げ切り,連覇に向けて好スタートを切りました。

☆同じ順位(F1)
○第3戦バーレーンGPの決勝が行われました。第2戦まで全く良いところのなかったフェラーリですが,このレースから今季型マシンを投入してきました。その効果が表れたのか,王者M.シューマッハが予選2番手を獲得し,フロントローからのスタートとなりました。ポールを獲得したのは,第2戦のウィナーであるルノーのF.アロンソでした。アロンソ,シューマッハ共にそのポジションを守ってスタートしましたが,12周目にブレーキをロックさせてコースオフしたシューマッハはそのままピットインしてリタイア。3番手を走行していたトヨタのJ.トゥルーリが,自動的に2番手となりました。両者ともその順位を守り,第2戦に続いてアロンソ,トゥルーリの順でチェッカーを受けました。4位にトヨタのR.シューマッハが入り,第2戦に続いてダブル入賞を果たしています。また,レッドブルのD.クルサードは8位でチェッカーを受け,これまでのレース全てでポイントを獲得しています。それに対して,昨年好調だったBARは,相変わらずの不振を極めています。一時期ポイント圏内を走行していたものの,結局2台揃ってリタイアとなりました。
   
2005・4・1
☆装飾品(F1)
○F1のテクニカルレギュレーションについて話し合う世界モータースポーツ評議会(WMSC)が,パリで開かれました。今年大幅なレギュレーション変更を行ったF1ですが,この話し合いの場で07年まで今回のレギュレーションでいくことが決定しました。ただし,何らかの変更についてF1に参戦する全てのチームが賛成した場合,再度WMSCにおいて話し合いがもたれます。今回の話し合いでは,他のレギュレーションについても話し合われました。今スポーツの世界で問題となっているドーピングについても話題となり,新たな機関を設けることになりました。また,ドライバーが身に着けているピアスやネックレスなどの装飾品について,安全性の面から着用が禁止されました。
  
トップ > 4月の最新ニュース