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2005・3・30
☆やはり欠場(F1)
○一昨日のこのページで,マクラーレンのJ−P.モントーヤの怪我についてお伝えしました。その段階では欠場の可能性が高いという程度だったのですが,マクラーレンより正式に欠場する旨の発表がありました。彼に代わってリザーブドライバーのP.デ.ラ.ロサが出場することも,合わせて発表がありました。さらに,昨シーズンの成績から,今シーズンフリー走行が行われる金曜日に3台のマシンを走行できるマクラーレンですが,これまではロサがその役についていました。今回の代理出場により,もう一人のテストドライバーであるA.ブルツが走行することも正式に決まりました。今シーズンのブルツは,昨シーズンのマシンの改良版を用いてミシュランタイヤの開発に専念していましたので,金曜日のみとはいえ,ようやく今季型マシンのステアリングを握って走行することができます。
    
2005・3・30
☆デビューウィン(元R2−1)
○一昨年R2−1のJSB1000クラスチャンピオンを獲得した北川圭一は,今シーズン日本人として初めて2輪の世界耐久選手権にフル参戦することになりました。チームは,フランスに本拠を置くカストロール・スズキで,マシンは,今シーズンブランニューとなった新型GSX−R1000です。この契約は,昨年スポットでルマンとボルドールの24時間耐久レースに参戦し,そのどちらも優勝を成し遂げた実績を評価されたものです。そのフル参戦ライダーとしてのデビュー戦となる第1戦が,オランダのアッセンサーキットにおいて開かれ,V.フィリップと組んで走行した500kmのレースを見事ポールトゥーウィンで飾りました。途中雨が降ったりやんだりして難しいレースとなりましたが,2位に2周の差をつけての圧勝でした。
   
2005・3・29
☆完勝(BSB)
○イギリススーパーバイク選手権(BSB)の開幕戦が,ブランズハッチで行われました。今シーズンのこのシリーズは,昨年から参戦しているホンダ(マシンはCBR1000RRK)の清成龍一が唯一日本人でフル参戦しています。フロー走行,予選と好調だった清成でしたが,決勝でも素晴らしい走りを見せました。午前に行われたレース1では,2位に入ったドゥカティのマシンを駆るG.ラビッラに10秒以上,午後に行われたレース2では,2位に入った僚友のM.ルターに5秒以上の大差をつけて優勝し,まさに「完勝」といえる勝利を挙げました。

☆欠場か(F1)
○マクラーレンのJ−P.モントーヤが,土曜日にテニスをしている際に転倒し,怪我を負ってしまいました。怪我を負ったところは左肩で,骨に小さなヒビが入っていると言う発表です。今週末にはバーレーンGPが開催されますが,正式発表はないものの,欠場する可能性が高いようです。もしそうなった場合,代役としてP.デ.ラ.ロサが出場するものと思われます。彼のF1出場は,02年の日本GPにジャガーから出て以来となります。
   
2005・3・28
☆04年型(スーパーGT)
○第1戦の決勝が,岡山国際サーキット(旧「TIサーキット英田」)で行われました。事前テストで速さを見せていた日産勢が,予選でもフロントローを独占。決勝でも,フェアレディーZが圧倒的な速さを見せるかもしれないという状況でした。ところが,好事魔多し。ポールからスタートしたモチュールピットワークZは,スタート直後にコースオフして出遅れとなってしまいました。予選2番手からスタートしたザナヴィニスモは,一旦は首位の座を譲ったものの,すぐに挽回。後続との差を徐々につけていき,そのまま逃げ切るかと思われた53周目に右フロントホイールにトラブルが発生してペースダウン。その段階で2位につけていたECLIPSE ADVAV スープラが首位に立ち,そのまま逃げ切ってチェッカーを受け,03年のオートポリスで優勝して以来の勝利となりました。続いてDYNACITY TOM'S SUPRAが,ザナヴィのリタイアを受けて2位でチェッカーを受けました。つまり,第1戦は,昨年型スープラを駆るプライベートチームのワンツーとなったわけです。GT300クラスは,同クラス型のフェアレディーZを駆るエンドレスアドバンZが初戦を制しました。2位には,唯一のロータリーエンジンである雨宮アスパラドリンクRX7が入っています。

☆テスト終了(WGP)
○ヘレスサーキットでの合同テスト最終日が行われました。終日完全ドライのコンディションの中で行われ,この日の最速ラップは,ホンダのN.ヘイデンがマークしました。それまでの2日間ホンダ勢のトップだったヘイデンですが,サーキットベストを更新してその好調さを最終日に見せ付けました。2番手のタイムは,同じくホンダ勢のM.メランドリで,ホンダのヤングライダーによるワンツーとなりました。王者V.ロッシは,最後までタイムアタックをせず,確実にテストメニューをこなしていきながら,4番手のタイムをマークしました。
    
2005・3・27
☆初めての試み(スーパーGT)
○午前中の予選結果のうちの上位12台が,午後から行われる「スーパーラップ」方式による予選2回目に進出するという初めてのやり方での予選が行われました。このやり方は,2台ずつコースインし,インラップとアウトラップを含めて3周,つまり1ラップだけのタイムアタックでグリッドを決めていくことになります。この方式で見事ポールポジションを獲得したのは,NISMOのM.クルム(ペアは柳田真孝)でした。2番手のタイムが本山哲(ペアはR.ライアン)でしたので,NISMOがフロントローを独占したことになります。事前テストでもトップタイムをマークすることが多かったフェアレディーZだけに,ある意味順等とも言える予選結果かもしれません。GT300クラスは,RECKLESS MR-Sの佐々木孝太(ペアは山野哲也)が最速タイムをマークしました。ところが,コースインする際にピットロード出口のシグナルが赤の時に出てしまったため,タイム抹消ということになりました。そのことにより,2番手のタイムだったウェッズスポーツセリカの加藤寛規(ペアは谷口信輝)がポールとなりました。

☆BS勢(WGP)
○ヘレスサーキットで行われているIRTAテストの,MotoGPクラスとしては2日目の走行が行われました。この日は,セッションのほとんどの時間がウェット路面で,残り1時間となった頃にドライとなるような天気の中での走りとなりました。そのような中トップタイムをマークしたのは,カワサキの中野真矢でした。前日のトップがスズキのJ.ホプキンスでしたから,2日続けてホンダやヤマハ勢以外がトップタイムだったことになります。カワサキもスズキも,どちらもブリヂストンタイヤを使用していますから,もしかしたらBSの開発が進んできている証拠ともいえるかもしれません。ホンダ勢のトップは,初日と同じく2番手のタイムだったレプソル・ホンダのN.ヘイデンでした。ヤマハ勢は,やはり王者V.ロッシがトップで,7番手のタイムでした。
    
2005・3・26
☆開幕(スーパーGT)
○国際化を図るため,それまでのJGTCという名称を改め,スーパーGTへとなったシリーズが開幕しました。初日の金曜日は,時折雪が舞い降りる中テスト走行が行われました。GT500クラスのトップタイムは,M.クルム&柳田真孝組のフェアレディZがマークしました。2番手のタイムは,立川祐路&高木虎之介組の駆るスープラがマークしました。3連覇を目指す本山哲&R.ライアン組は,3番手のタイムでした。なお,GT300クラスでトップタイムをマークしたのは,フェラーリを駆る田中哲也&P.モンティン組でした。

☆欠場(WGP)
○スペインのヘレスサーキットにおいて,本番前最後となる合同テストが行われています。125,250ccクラスに続いて行われた最高峰のMotoGPクラスも,初日の走行を終えました。この日のトップタイムは,スズキのJ.ホプキンスがマークしました。これまでホンダRC211V勢がトップタイムをマークすることが多かっただけに,スズキのマシンが食い込んだことは,今シーズンの台風の目となることが予感されます。2番手がホンダのN.ヘイデン,3番手がヤマハのV.ロッシと3メーカーが並んだ形となりました。
ところで,今回のテストにおいて,残念なアクシデントが起きてしまいました。これまで通りクラスとしては250ccに参戦するものの,今シーズンからチームを移籍し,マシンをアプリリアに乗り換えている関口太郎が,250ccクラスの最終日を走行中,縁石に右膝を引っ掛けて転倒。右膝と右大腿骨を骨折するという重傷を負ってしまいました。幸いにも手術は無事成功しましたが,怪我が怪我だけに開幕戦の出場はもちろん,しばらくレースに復帰するのは不可能です。本人は,6月5日にムジェロサーキットで決勝が行われる第5戦イタリアGPを復帰の目標としているようです。
   
2005・3・25
☆アピール(F1)
○第2戦にしてようやく2ポイントを獲得したフェラーリのM.シューマッハが,今季型マシンであるF2005を初めて走らせました。今シーズンのフェラーリは,これまでのところ昨年の改良型マシンで出場しています。あまりレギュレーションの変化がなかった昨年まででしたら,他チームと比べて一歩も二歩も戦闘力があったマシンのフェラーリの場合,改良型マシンでシーズン当初乗り切るという形が取れました。しかし,大幅なレギュレーション変更があった今シーズンは,改良型マシンではポイント獲得できれば良い方という状況でした。いくら長いシーズンとはいえ,このままではチャンピオン獲得が難しくなるのは明白で,シューマッハとしては一日も早い新車投入をアピールするため今回の行動に出たのは明らかです。そして,このプレッシャーを受けたフェラーリは,新車投入を早めて,次戦バーレーンGPから走らせることを決定しました。

☆復帰(IRL)
○昨年は,シーズン途中から参戦を開始したのにもかかわらず3勝を挙げ,今シーズンは,チームオーナーに徹する形を取っているA.フェルナンデスが,5月29日に開催される世界三大レースの一つ「インディ500マイルレース」に参戦することが決定しました。彼が出場するチームは,自身が現在関わっているチームとは別に組織したものからとなります。そのチームとは,数々の実績を挙げているM.ナンと組んで新しく組織した「モー・ナン・フェルナンデス・レーシング」です。マシンは,彼のチームが使用しているパノス・ホンダです。もちろん,自身が関わっているチームと共同して戦うことになりますので,松浦孝亮とS.シャープは事実上のチームメイトとなります。
   
2005・3・24
☆ドリームチーム(ル・マン)
○まだ正式発表はなく,未確定な情報ではあるのですが,どうやら今年のル・マン24時間耐久レースに参戦する童夢は,日本人ドライバーのドリームチームを編成して臨むようなのです。そのドライバーとは,昨年のルマンで見事優勝を成し遂げた荒聖治,スーパーGTでホンダ陣営のエースドライバーである道上龍,同じくトヨタのエースドライバーである脇坂寿一の3名です。もしこれが実現すれば,オールジャパンのチームがル・マンを制するという快挙が,実現されるかもしれませんね。

☆欠場(WGP)
○カタルニアからヘレスに場所を移して,シーズン前最後の公式合同テストが行われますが,そのテストをドゥカティのワークスチームに所属するC.チェカが欠場することになりました。カタルニアのテストにおいて,マシンから高速のまま投げ出されたため,肩を脱臼してしまったのが欠場する理由です。開幕を前にして,マシンを仕上げる重要なテストだけに本人にとってもチームにとっても痛い欠場となりました。もっとも,開幕戦を欠場することにならなかったのは,不幸中の幸いといえるかもしれません。
   
2005・3・23
☆合格(Fポン)
○ツインリンクもてぎで2日間にわたる合同テストが行われました。初日は終日ドライで,2日目は午前中がドライ,午後からウェットというコンディションの中で行われました。初日にトップタイムをマークしたのは,昨年のチャンピオンR.ライアンでした。2番時計がB.トレルイエ,3番時計が今シーズン古巣から参戦する本山哲でした。2日目は,B.トレルイエがトップタイムで,以下A.ロッテラー,本山哲と続きました。注目だったのが,昨年のF4東日本チャンピオンの加藤正将でした。開幕戦にチームMOHNから出場すべく,ルーキーテストとなる走行をしたのです。約80分間,30周の走行を終えて無事基準をクリアしテストに合格しました。現段階では開幕戦のみの出場ではありますが,その後がどうなるのかも含めて近日中にチームMOHNから正式な発表が行われるものと思われます。
   
2005・3・22
☆新型車獲得(WGP)
○スペインのカタルニアサーキットで行われていた合同テストが,一昨日終了しました。最終日には,40分間の公式タイムセッションが設定されていて,この中で最速タイムをマークしたライダーに,『BMWアワーズ』としてBMWの新型1シリーズが贈られることになっています。この車を獲得する最右翼だったのが,それまでの2日間連続してトップタイムだったレプソル・ホンダのM.ビアッジでした。ところが,肝心なタイムアタックのところでインジェクショントラブルが発生してタイムアップなりませんでした。そして,見事新型車を獲得したのは,ビアッジと同じRC211Vを駆るS.ジベルノーでした。テストにもかかわらず集まった3万人を超える観客の声援を受けて,同じスペイン人のジベルノーが熱い走りを見せ,2番手のタイムをマークした王者V.ロッシにコンマ4秒以上の差をつけてトップタイムをマークしたのです。このタイムは,3日間総合でもトップでした。ちなみに,総合2位から5位までのライダーは,ビアッジ,ロッシ,A.バロス,N.ヘイデンとなっていて,トップ5中4台がホンダ勢となっています。これだけで考えると,今年も昨年と同じようにホンダ勢vsロッシという構図になるのかもしれません。なお,25日から同じスペインのヘレスサーキットで3日間のIRTA合同テストが行われる予定になっています。
   
2005・3・21
☆初表彰台(F1)
○第2戦の決勝が行われました。ポールポジションを獲得したルノーのF.アロンソは,スタートからそのポジションをキープして逃げ切り,03年のハンガリーGP以来自身2度目となる勝利を挙げました。開幕戦で同じルノーのG.フィジケラが優勝していますから,ルノーとしては連勝ということになります。予選2番手だったトヨタのJ.トゥルーリも,順調にスタートしてその座をキープし,2位でチェッカーを受けました。トヨタの表彰台獲得は,02年にF1に参戦以来53戦目にして初となります。僚友のR.シューマッハが,接触による破損で空力的に苦しみながらも5位に入り,2台揃ってポイント獲得となりました。これにより,コンストラクターズポイントでルノーが1位,トヨタが2位となっています。開幕戦でダブル入賞を果たした新規参入のレッドブルは,D.クルサードが6位,C.クリエンが8位と今回もダブル入賞を果たしています。それに対して昨年のコンストラクターズポイント1位,2位だったフェラーリとBARは,どちらも絶不調をキープしました。フェラーリは,M.シューマッハが苦しみながらも何とか7位に入って今季初ポイントを獲得したものの,開幕戦で表彰台を獲得したR.バリチェロはリタイアしました。BARに至ってはもっと悲惨で,3周目にまずJ.バトンが,そしてほぼ同時期に佐藤琢磨の代役で出場したA.デビッドソンが,どちらもエンジンから白煙を上げてレース序盤でのダブルリタイアとなりました。

☆トヨタウィーク(IRL)
○第2戦の決勝レースが,フェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われました。予選3番手と6番手からスタートしたトヨタエンジンを搭載するペンスキー勢が,順調にポジションアップを果たしていき,最終的にはS.ホーニッシュJrがトップで,H.カストロネベスが2位でチェッカーを受け,ワンツーフィニッシュとなりました。F1で初表彰台を獲得したトヨタですが,これ以上の成績はないというワンツーフィニッシュをIRLで達成したわけですから,まさにトヨタウィークとなった週末でした。
   
2005・3・20
☆欠場(F1)
○マレーシアGPの予選1日目が行われ,ルノーのF.アロンソが最速タイムを刻んで暫定ポールを獲得しました。公式練習で好調な走りを見せたトヨタは,その速さを予選でも維持し,J.トゥルーリが2番手,R.シューマッハが5番手と,2台ともトップ5までに入りました。それに対して,開幕戦で不調だったBARにアクシデントが発生しました。公式練習には参加した佐藤琢磨でしたが,38度以上の高熱におかされ,サーキット内にあるメディカルセンターで治療を受けました。一時的に熱は下がりましたが,すぐにまた上昇。スマトラ沖地震及び津波以後発生しているデング熱ではないかということも疑われましたが,ウィルスによる発熱ということでとりあえずは胸をなでおろしました。しかし,普通でも熱帯地方特有の高温のため体力を消耗するマレーシアでのレースだけに,レースへの参加を見送ることになりました。琢磨に代わってリザーブドライバーのA.デビッドソンが出場することになりました。

☆連日トップ(WGP)
○カタルニアサーキットで行われている合同テストで,MotoGPクラスの2日目のテストが行われました。予選用タイヤを用いてのタイムアタックが見られたりしましたが,最終的にはレプソルホンダのM.ビアッジが1日目に続いて最速タイムをマークしました。2番手にA.バロス,以下S.ジベルナウ,M.メランドリ,N.ヘイデンと,トップ5をホンダ勢が独占しました。初日3番手だった玉田誠は,7番手のタイムでした。王者V.ロッシは9番手でしたが,ビアッジが「全力を出していないのではないか」というコメントを出していました。
   
2005・3・19
☆新方式(スーパーGT)
○いよいよ開幕が来週末となりましたが,今シーズンの予選方式が明らかとなりました。これまでは,通常通り2回の予選でグリッドを決めていました。しかし,今シーズンは「スーパーラップ方式」が採用されることになりました。これは,1回目の予選の上位10台がまずスーパーラップに進出決定。2回目の予選で,さらに上位2台がスーパーラップに進出。合計12台がスーパーラップで1周のみのアタックをし,そのタイムで12番グリッドまでの位置が決まります。スーパーラップに進出できなかったチームは,13番グリッド以降ということになる訳です。

☆トヨタ好調(F1)
○第2戦マレーシアGPの公式練習が,午前と午後の2回に分けて行われました。午前のトップタイムをマークしたのは,トヨタの第3ドライバーであるR.ゾンタでした。午後行われた2回目の公式練習では,ゾンタが3番手,R.シューマッハとJ.トゥルーリがそれぞれ5番手と11番手でした。ゾンタの3番手は,タイムアタック中にイエローフラッグが出ていたためタイムアップがならず,本人の感触では,それがなければさらに順位を上げていたかもしれないということでした。この公式練習で,ゾンタはタイヤに関してテストしていた模様で,予選及び決勝で使用するいいタイヤが見つかったようです。それだけに,今回のレースでは好結果が出ることが期待されます。

☆トップ4(WGP)
○IRTA合同テストが行われていますが,いよいよMotoGPクラスも始まりました。初日にトップタイムを刻んだのは,今シーズンからホンダワークスチームに所属するM.ビアッジでした。以下S.ジベルナウ,玉田誠,M.メランドリの順となり,ホンダRC211Vを駆るライダーが上位4台を占めました。ヤマハのマシンを駆る王者V.ロッシが5番手となっています。
   
2005・3・18
☆欠場(WGP)
○125ccクラスに続いて250ccクラスも始まっているIRTA合同テストですが,2日目総合で昨年のチャンピオンD.ペドロサがトップタイムをマークしています。初日は,昨年の125ccクラスチャンピオンで,今シーズン250ccクラスにステップアップしたA.ドビツィオーゾが最速タイムを刻んでいます。その250ccクラスですが,今シーズンA.ウェストを擁して参戦する予定のKTMが,マシン開発遅れのため事前テストはもちろん,レース自体も数戦欠場する可能性が出てきました。今シーズンのKTMは,これまでの125ccクラスに加え,残りのクラスへも参戦することになっています。メインは125ccクラスで,プロトンKRへMotoGPクラスエンジンを供給することになっています。その両クラスのマシン開発に力を取られ,250ccに手が回らないというのが最大の欠場理由のようです。最悪の場合,第4戦フランスGPまで欠場する可能性があることをウェストが認めています。
   
2005・3・17
☆06年のエンジン(F1)
○今シーズンが始まったばかりですが,F1の世界では,早くも来シーズンのことが話題となっています。通常であれば「誰がどのチームに移籍する」といったことが中心となりますが,今回はそうではありません。話題の中心は,もっぱらエンジンについてです。ウィリアムズのオーナーであるF.ウィリアムズが,エンジンに関するコメントを出したことで,BMWエンジンの去就が注目され始めました。ウィリアムズとBMWとの間には長期契約が既に締結されていますので,本来は安泰のはず。しかし,BMW側は,ウィリアムズがなかなか期待していたほどの成績を挙げていない事もあって,他のチームへの供給を模索し始めたようです。その第1候補が,現在はフェラーリからエンジン供給を受けているザウバーです。ザウバーからすれば,フェラーリからの供給が疑問視され始めていますから,ありがたい助け舟となります。しかも,噂によれば,単なるエンジン供給だけでなく,資金提供も視野に入れた契約となるとのことです。一方,ウィリアムズの方も対策を忘れていないようで,トヨタ(今シーズンはジョーダンに供給中)やコスワース(同レッドブルに供給中)との間で交渉を始めたという噂です。さらに,ジョーダンは現在ザウバーが供給を受けているフェラーリから,レッドブルがホンダからエンジン供給を受けるのではないかという噂も浮上してきています。
   
2005・3・16
☆連続(スーパーGT)
○鈴鹿サーキットでの合同テスト2日目が行われ,この日もトップタイムをマークしたのは,初日と同じ本山哲&R.ライアン組のザナヴィニスモZでした。午後の走行では,ロングランテストを敢行し,安定した速いタイムで走行していたようです。まさに開幕に向け万全といったところでしょう。2番手のタイムは,土屋武士&J.コートニーのスープラがマークしました。このチームが使っているスープラは04年型のもので,熟成が進んでいることがこの段階での好タイムとなっているのでしょう。ホンダ勢では,道上龍&小暮卓史組の駆るNSXの5番手が最高でした。

☆次回に(WGP)
○6日間にわたるIRTA合同テストが,スペインのカタルニアサーキットで始まりました。125ccクラスから順次始まっていく今回の公式テストですが,MotoGPクラスに今年新たな体制で臨むWCMは,今回のテストへの参加を見送ることになりました。チェコのミニバイクメーカーであるブラータが新規に開発するV6エンジンを搭載することになっていますが,その完成が遅れていることが原因のようです。ただし,次回行われるヘレスでの公式テストには参加できる模様です。
   
2005・3・15
☆独占(スーパーGT)
○開幕戦まで2週間を切ったところで,鈴鹿サーキットにおいて合同テストが2日間の予定で行われています。初日のトップタイムを刻んだのが,昨年のチャンピオンである本山哲&R.ライアン組のフェアレディーZでした。2番手がM.クルム&柳田真孝組,3番手がB.トレルイエ&井手有治組と,トップ3は全てフェアレディーZが独占しました。4番手から6番手までがスープラ,7番手にNSXという結果でした。なお,GT300クラスのトップタイムは,ARTA Garaiyaでした。
   
2005・3・14
☆追悼の勝利(WRC)
○第3戦メキシコラリーの最終日が行われ,トップをキープしていたスバルのP.ソルベルグがそのまま逃げ切り,2戦連続の勝利を挙げました。12日のこのページでお伝えしたように,スバルのWRCの基礎を築き上げた久世隆一郎STI初代社長が直前にお亡くなりになっただけに,追悼の勝利ともいえます。この勝利により,ランキングにおいてソルベルグがトップに躍り出ました。ランキング2位は,プジョーのM.マーティンです。

☆2足のわらじ(WGP)
○鈴鹿サーキットで恒例となっている「モータースポーツファン感謝デー」というイベントが開催されました。その会場においてモリワキの開発ライダーが紹介されました。そのライダーには,何とHRCの開発ライダーである宇川徹が起用されることになりました。宇川のメインはHRCの開発ライダーで,その活動に支障をきたさない範囲でモリワキのWGP用マシンである「MD211VF」の開発にも務めることになっています。今シーズンは,2レースにスポット参戦する予定になっていますが,誰が出場するのかは決まっていません。いずれにしても,RC211Vの開発を手がけているライダーが直接開発するわけですから,モリワキのWGPフル参戦に向け,好材料の一つができたともいえるでしょう。なお,これまでダンロップタイヤを履いてMD211VFの開発を進めていましたが,宇川の獲得によりミシュランタイヤにスイッチすることも決定しています。最高峰クラスで圧倒的強さを発揮し続けているミシュラン獲得だけに,これまた好材料となりえます。
   
2005・3・13
☆ドライバーチェンジ(スーパーGT)
○ARTAより発表があり,9日付のこのページでお伝えしたように,ドライバーチェンジが現実のものになりました。それは,鈴木亜久里が監督を務めるTeam Honda Racingのドライバーが,J.コシェに代わって,元F1ドライバーのイギリス人ドライバーR.ファーマンとなりました。もう一人の伊藤大輔については,変更がありません。マシンであるNSXに大幅な改良を加え,ここ数年の不振から脱出しようと力を入れているホンダだけに,マシンだけでなく優秀なドライバーを採用することを重視した結果が,今回のドライバーチェンジ劇につながったようです。

☆ウェット(Fポン)
○今シーズン初となる合同テストが,10チーム15人のドライバーを集めて鈴鹿サーキットで行われました。初日は,あいにくのウェットコンディションとなりました。そのような中トップタイムをマークしたのは,ウェット路面を得意とするA.ロッテラーでした。昨シーズンは,同ポイントながら惜しくもチャンピオンを逃した彼だけに,今シーズンにかける意気込みは人一倍あるかもしれません。2番手のタイムは,古巣に戻ってチャンピオンを取り戻そうと意気込んでいる本山哲がマークしました。もう一人の注目ドライバーである高木虎之介は,11番手と慣れないマシンだけに苦労しているようです。

☆ご冥福を(WRC)
○STI初代社長の久世隆一郎氏が,転移性肝臓ガンのためお亡くなりになりました。享年74歳でした。今やWRCになくてはならない存在となっているスバルですが,その基礎を築き上げたのが久世氏です。ようやく始まったテレビでのWRC放送(NHKの衛星第1放送)で,解説陣の中の一人としても活躍していました。ここにご冥福をお祈り致します。
   
2005・3・11
☆ミッドシップカー(スーパーGT)
○岡山国際サーキットで3日間にわたって行われたテストが終了しました。3日目のトップタイムは,TAKATA童夢NSXがマークしました。GT300クラスでは,ARTAガライヤがトップタイムで,GT500・GT300共にミッドシップカーがトップタイムを刻んだことになります。ただし,この日は雨が降ったり,テストメニューが終了していて走行しなかったチームがあったりして,完全な形でのテストという訳ではありませんでした。3日間を通してのトップタイムは,2年連続チャンピオンに輝いている本山哲&R.ライアン組のザナヴィニスモZでした。
   
2005・3・10
☆炎上(WGP)
○2日間にわたり,スペインのバレンシアサーキットにおいてカワサキとプロトンKRの合同テストが行われました。カワサキは,「ビッグバンエンジン」を搭載した今季型マシンを中野真矢が走らせ,開幕まで1ヶ月となったこの段階ですが,十分な手ごたえを感じたようです。一時期今シーズンのフル参戦が危ぶまれたプロトンKRですが,先日発表されたエントリーリストに登載されていたように,何とか参戦までこぎつけたようです。ライダーは,昨年アプリリアのマシンを駆ってMotoGPクラスにフル参戦したS.バインです。今シーズンは,オリジナルマシンにKTM製のエンジンを載せたマシンで走行します。今回のテストで,ようやくシェイクダウンをすることができました。何せ2台しか走行してなかったので,タイムを比べる対象が中野真矢しかないわけですが,約1.5秒遅れで走行しました。2日目は,転倒した時にバイクが炎上してしまい,残念ながらテストはそこで終了となってしまいました。
   
2005・3・9
☆ドライバーチェンジか?(スーパーGT)
○岡山国際サーキット(旧TIサーキット英田)で,TRDの占有テストに他メーカーが相乗りする形で合同テストが始まりました。初日のテストが行われましたが,今回がマシンのシェイクダウンというチームも少なくなく,あちらこちらでトラブルが発生していました。ただし,どれもマイナートラブルばかりで,テスト自体は順調に進みました。タイムとしては日産勢が好調で,トップタイムが本山哲&R.ライアン組,2番手のタイムがB.トレルイエ&井手有治組と,フェアレディーZがワンツーでした。3番手のタイムを出したのは,道上龍&小暮卓史組のホンダNSXでした。で,注目なのが今回このマシンを駆ったもう一人のドライバーです。このチームは,道上&小暮組の他に,伊藤大輔&J.コシェ組があります。ところが,今回コシェではなく,元F1ドライバーで,元FポンチャンピオンでもあるR.ファーマンがステアリングを握ったのです。コシェのスケジュールが合わずにファーマンが代理で参加したことも考えられるのですが,だとするとチームからそうしたことのコメントがあるはず。しかし,そうしたことはなかったようです。そこで噂になったのが,ドライバーチェンジです。これまで行われたテストの結果,コシェのパフォーマンスに疑問の声が出,以前NSXを駆った経験があって,しかもシートが決まっていないファーマンに白羽の矢が刺さったのではないかというものです。ここ数年いいところのないNSX勢だけに,今年にかける意気込みは凄く,この噂はもしかしたら確率が高いのかもしれません。
   
2005・3・8
☆サバイバル(IRL)
○開幕戦の決勝レースが,フロリダ州のホームステッド・アイアミ・スピードウェイで行われました。このレースは,8台が巻き込まれる多重クラッシュが発生したりして,チェッカーフラッグを受けたのがわずか10台というサバイバルレースとなりました。その激しいレースを制したのは,ほとんどの周回をトップで走行した,,ホンダのマシンを駆るAGRのD.ウェルドンでした。ホンダがアメリカンフォーミュラのレースで開幕戦を制したのは,96年のCART以来9年ぶりとなり,連覇に向けて幸先のよいスタートが切れました。日本人のフル参戦ドライバーである松浦孝亮とロジャー安川は,冒頭でお伝えした多重クラッシュの中の2台で,どちらもリタイアとなりました。ただし,周回数の関係から完走扱いとなり,松浦が12位,安川が17位となっています。

☆ドライバーラインナップ(Fポン)
○記者発表会が華やかに開かれ,選手やマシンなどが紹介されました。今季のドライバーラインナップは,以下の表のようになっています。その中で注目なのは,チャンピオン経験者です。まず,元F1ドライバーの高木虎之介が,自らのチームを編成して参戦します。また,昨シーズンは5ZIGENからの参戦だった本山哲が,古巣のIMPULに戻ることになりました。ただし,チーム及びメインスポンサーは別となります。また,レギュレーションについても紹介があり,今シーズンからレース距離が延びることになりました。場合によっては300kmを超えるレースもあり,無給油ではすまないわけで,この場合戦略が重要となります。
チ  ー  ム  名 No ドライバー名
DoCoMo TEAM DANDELION RACING R.ライアン
服部 尚貴
KONDO Racing 山本 左近
J.ヤニス
TEAM 5ZIGEN 松田 次生
Forum Engineering Team LeMans 片岡 龍也
土屋 武士
TEAM CERUMO 11 平中 克幸
TAKAGI PLANNING with CERUMO 12 高木 虎之介
mobilecast TEAM IMPUL 19 B.トレルイエ
20 井手 有治
arting RACING TEAM with IMPUL 23 本山 哲
Team MOHN 28 野田 英樹
PIAA NAKAJIMA RACING 31 A.ロッテラー
32 小暮 卓史
   
2005・3・7
☆様相(F1)
○開幕戦の決勝が行われました。今年から新しいレギュレーションとなりましたが,そのことと,前日の雨による予選1回目の結果とが絡み合って,これまでとは違う様相の結果となった感じです。自身2回目となるポールポジションからスタートしたルノーのG.フィジケラは,その後もその位置を多くの周回で守り続け,2位に入ったフェラーリのR.バリチェロに5秒以上の大差をつけて優勝しました。彼の優勝は,03年のブラジルGP以来通算2回目となります。3位には僚友のF.アロンソが入り,事前テストで好調だったルノーが,その通りの速さを見せ付けた形となりました。ジャガーを買収して今シーズンから新規参入となったレッドブルが,開幕戦からいきなり結果を出しました。D.クルサードが4位,C.クリエンが7位でチェッカーを受け,初レースでダブル入賞となったのです。それに対して,BARは事前テストどおりあまり良い成績ではありませんでした。最後尾からスタートした佐藤琢磨は,得意のロケットスタートで初めのみ順位を上げたものの,その後は思うような走りをすることができませんでした。終盤になるとミッションにトラブルが発生して順位を下げてしまう始末。僚友のJ.バトンも,予選では8番手とまずまずの位置からスタートしたものの,決勝レースが始まって以降は順位を下げることはあってもなかなか上げることができませんでした。結局,次のレースをにらんで(次のレースでは新しいエンジンに載せ換えるため)残り1周となったところでピットインさせ,チェッカーを受けずにレースを終了しました。リザルトは完走扱いとなり,バトン11位,琢磨14位という結果でした。チーム初のフロントロースタートとなったトヨタのJ.トゥルーリは,レース開始後しばらくは2番手の位置をキープしましたが,ピットイン後はずるずると順位を下げ,結局ポイント圏外の9位でチェッカーを受けました。王者フェラーリのM.シューマッハは,18番グリッドからスタートし,少しずつ順位を上げていったものの,42周目にN.ハイドフェルドと接触してコースオフ。オフィシャルに押されてコースに復帰したものの,そのままピットに入ってリタイアとなっています。
   
2005・3・6
☆くじ(F1)
○開幕戦オーストラリアGPの予選1回目が行われました。今シーズンから,2回行われる予選の合計タイムで決勝のグリッドが決まるやり方になっていますので,どちらも気が抜けなくなっています。その予選ですが,雨に翻弄されたものとなってしまいました。朝から降ったりやんだりという天候ではあったのですが,その雨の降り方は激しいもので,時には暴風雨のような状態の時もありました。自分がどの状態の時に走るのかは,まるでくじを引いているかのような感じになってしまったのです。その幸運なくじを引いたかのようなトップタイムをマークしたのは,ルノーのG.フィジケラでした。彼が走る前から徐々に路面が乾き始め,完全ドライというところまではいってなかったようですが,一番良い条件の時にタイムアタックとなりました。そして,彼が走り終えた直後に大雨が降り始めたのです。2番手のタイムは,トヨタのJ.トゥルーリがマークしています。BARのJ.バトンもまあまあ良い路面状態の時に走行したと言える中の一人で,8番手のタイムをマークしました。王者M.シューマッハは,ツキがなかった中の一人で,何とタイムが計測できた18人の中では最下位となっています。BARの佐藤琢磨は,ウェットタイヤを履いてコースインしたものの,彼が履いていたのは浅溝タイヤ。雨の降り方は彼らが予想した以上で,コースインしたその周に足元をすくわれ,スピンを喫してクラッシュ。結局ノータイムとなってしまいました。もう一人ザウバーのF.マッサもノータイムでした。決勝レースでは,後方からの追い上げを強いられることとなりました。
   
2005・3・5
☆開幕(F1)
○待ちに待ったレースの日々が帰ってきました。4輪の最高峰F1が,オーストラリアで開幕したのです。初日の金曜日は,午前・午後それぞれに1回ずつフリー走行が行われました。この日に速さを見せたのは,事前テストにおいても好結果を出していたマクラーレンでした。初日のトップタイムは,リザーブドライバーのP.デ・ラ・ロサがマークしました。2番手のタイムは,レギュラードライバーのK.ライコネンがマークし,マクラーレンのワンツーとなったのです。昨シーズンは,コンストラクターズランキングで5位という屈辱のシーズンだったマクラーレンだけに,今シーズンに期するものは大きく,いきなり開幕戦でその意志が表れた感じです。王者フェラーリのM.シューマッハは,事前テストではそれほどいい結果が出てなかったものの,開幕戦に向けきっちり調整してきた感じで,4番手のタイムでした。期待のジャパンパワーですが,事前テストが散々だった雰囲気のBARは,J.バトンが8番手,佐藤琢磨が18番手とやはり昨年の活躍と比べると出遅れている感じです。ただし,この日は,テストプログラムに専念しましたので,そのことも影響しているのかもしれません。トヨタは,リザーブドライバーのR.ゾンタが11番手,レギュラードライバーのR.シューマッハとJ.トゥルーリが,それぞれ13番手と14番手のタイムでした。

☆撤退(パリダカ)
○03年からワークス参戦してきた日産ですが,今年のレース終了後に心配されたものの,やはり3年間の活動でパリダカから撤退することが決まりました。参戦継続のためには,3年目となる今年,最低でも表彰台獲得というハードルがあったのですが,最高位が目標達成まで後一歩の4位でした。もう少しで表彰台というところまでいったわけですから,あわよくば継続かという期待もありましたが,やはり当初の姿勢に変化はなかったようです。この決定により,元WRCチャンピオンのC.マクレーがシートを失ったことになります。なかなかWRCのシートを獲得することができず,新たな挑戦として日産からパリダカに参戦し始めた彼ですが,再びシート獲得に向け新たなチームや道を模索しなければならなくなりました。なお,ワークスとしての参戦は無くなったものの,希望するチームにマシンを提供するということは継続するようです。
   
2005・3・4
☆2日連続(WGP)
○カタールでのホンダ&ドゥカティ合同テスト最終日が行われ,ホンダの玉田誠が,前日に続いてトップタイムをマークしました。2番手のタイムだった同じくホンダRC211Vを駆るM.メランドリよりコンマ7秒も速く,唯一の1分56秒台でした。ただし,このタイムは,予選用のタイヤで出したものですから,タイムアップに有利な条件ではありました。しかし,2日連続してのトップタイムですから,新しいチームを編成して臨んでいる玉田及びチームにとっては,さらなる自信につながったことでしょう。なお,今回のタイムは,3日間を通してのベストタイムでもありました。
   
2005・3・3
☆同タイム(WGP)
○カタールにあるロサイル・インターナショナル・サーキットにおいて,3日間にわたりホンダとドゥカティによる合同テストが行われています。昨シーズンから同サーキットでレースが始まりましたが,砂と出来たばかりのサーキットということで大変スリッピーなため,タイムアップがなかなか難しいサーキットでした。しかし,レースで使われていったことでグリップが上がり,昨シーズンよりどのライダーも走りやすくなってきているようです。そのような中行われている合同テストですが,2日目まで終了しています。その2日目のトップタイムをマークしたのは,同タイムでホンダの玉田誠とドゥカティのL.カピロッシでした。前回行われたオーストラリアのテストで転倒し,2日間をキャンセルしてしまった玉田ですが,今回はやや首が完全でないものの,走りにはさほど影響がないようです。前回の遅れを取り戻すべく,レース用タイヤのテストを中心にテスト行っているわけですが,今シーズンのテストで2回目となるトップタイムをマークしました。カピロッシの方は,今シーズンの新型マシンの出来がいいようで,これまでもトップタイムを何度もマークしています。この日は,前後のタイヤとギヤボックスのテストを中心に行った模様です。3番手のタイムは,ホンダのN.ヘイデンがマークしました。初日のトップタイムが彼でしたから,こちらも好調のようです。風邪のため初日の走行をキャンセルしたホンダのS.ジベルノーですが,2日目は走行し,10人中9番手のタイムでした。
   
2005・3・2
☆エントリーリスト(WGP)
○これまで暫定だった今シーズンのエントリーリストですが,FIMより正式なリストが発表されました。それによると,MotoGPクラスで参戦が微妙だったK.ロバーツシニアの率いるチーム・ロバーツのフル参戦が決定しました。ライダーは,既に発表済みのS.バインです。それに対して,このクラスでのアプリリアのフル参戦はなくなりました。日本人ライダーは,既にリストの中にあった玉田誠(ホンダ)と中野真矢(カワサキ)の2人です。250ccクラスの日本人ライダーは,これまた既にリストにあった青山博一,高橋裕紀(どちらもホンダ),関口太郎(アプリリア)の3人です。ただし関口に関しては,契約まで交わしていたスポンサーが,入金前日になって音信普通となり,資金難からフル参戦の危機が訪れています。彼のオフィシャルWebサイトで個人スポンサーを1口5万円で募集しています。賛同される方は,ぜひ支援してみてください。125ccクラスの日本人ライダーでは,参戦の発表が既にされていたものの,なぜかこれまでの暫定リストには載ってなかった葛原稔永が,ようやくリストに掲載されました。あともう一人は,既に載っていた小山知良です。(どちらもホンダ)
   
2005・3・1
☆完成
○改修工事のために昨年は閉鎖されていた富士スピードウェイですがようやく完成し,その落成披露が行われました。以前の富士スピードウェイは,三菱地所が保有していました。そこをトヨタが買収。トヨタの威信をかけて約200億円の巨費を投入しての改修工事にかかり,ようやくお披露目となった訳です。この日は,前々日の雪が残っていましたが,職員総出でコース上の雪を撤去し,R.シューマッハのデモ走行が無事行われました。以前JGTCやFポンにフル参戦していたラルフにとって久々の走行となりましたが,昨年型のF1マシンを気持ちよく走らせたようです。今回の改修工事により,これまでサーキットとしてのランキングが「グレード2」だったものが,最高ランキングの「グレード1」となりました。このことにより,富士でのF1開催に向けて大きく前進したことになります。現在F1開催を行っている鈴鹿サーキットは,ご存知のようにホンダが所有していますが,06年まで開催が決定しています。しかし,07年以降の開催権についてはまだ未定ですので,これから先ホンダとトヨタの綱引き合戦が展開されそうです。
ところで,グレード1となった富士ですが,当然安全策が十分に確保され,ランオフエリアがかなり拡大されています。その多くがアスファルトで固められ,4輪車にとって好都合となっています。ただし,2輪にとっては,アスファルトのランオフエリアはあまり歓迎されていません。2輪・4輪どちらのメーカーでもあるホンダと違い,4輪だけのメーカーであるトヨタの所有物だけに,4輪優先の対策が施されているのかもしれません。実際,当面は4輪のビッグレース開催を中心にしていく方針のようです。
  
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