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2004・11・30
☆撤退か(WGP)
○WGPにおける全てのクラスにマシンを供給しているアプリリアですが,来季MotoGPクラスから撤退することになるかもしれません。本業の方の業績が悪く,倒産の危機に瀕したものの,何とか支援を受けて回避できています。しかし,予算的に十分でないことは確か。開発にかなりの費用がかかるにもかかわらず,結果がそれに伴っていないのがMotoGPクラスですから,撤退の可能性が低かったわけではありませんでした。果たしてどうなるのか,今後の動向が気になります。ただし,125及び250ccクラスへの参戦は,これまでどおりとなるでしょう。また,MotoGP撤退で浮いたお金は,SBKの方に投入されるかもしれません。


2004・11・29
☆ベテランドライバー(F1)
○ジャガーチームを買収したレッドブルのオーナーであるD.マティシッツが,ドライバーに関して発言し,それによると一人はベテランドライバーを採用するということでした。当初,新しいチームのドライバーは,C.クリエンとV.リウィツィの若手二人という感じだったのですが,やはりマシン開発の意味からもベテランの力を必要としたのかもしれません。その候補として,未だにシートが決まっていないD.クルサードとウィリアムズの正又はテストドライバーの座を狙っているN.ハイドフェルドの名前をチームオーナー自らが口にしました。どちらも勝てる力があるドライバーだけに,熾烈なシート争いとなるかもしれません。


2004・11・28
☆強化(パリダカ)
○フォルクスワーゲン(VW)より発表があり,新年に開幕するパリダカに,アメリカの人気ナンバーワンシリーズであるNASCARのドライバーR.ゴードンと契約しました。ゴードンは,NASCARドライバーですし,以前はCARTシリーズに参戦したこともあってロード系のドライバーという感じですが,元々はオフロードからレースデビューを果たしています。また,アメリカ国内のデザートレースで有名な「バハ・1000」で2回優勝を経験しています。そうした経歴が,今回の契約に結びついたのかもしれません。VWのドライバーズラインナップは,ゴードンのほかに,J.カンクネン,J.クラインシュミット,B.サビーという優勝を経験した超有名どころを揃えています。ニッサンも力を入れていますし,三菱の牙城が破られる可能性が無きにしも非ずなのかもしれません。


2004・11・27
☆マッチング良好か(WGP)
○スペインのヘレスサーキットで3日間にわたって合同テストが行われました。3日間通算のトップタイムをマークしたのは,来シーズンからドゥカティのマシンを駆るC.チェカで,サーキットベストをマークする好タイムでした。今回のテストで目立ったのは,ドゥカティの好調ぶり。来シーズンからタイヤをブリヂストンに変更しますが,今回のテストはBSを装着して初めてのテスト。そのテストにおいて,L.カピロッシがトップタイムをマークしたりして,ドゥカティのマシンとBSタイヤとのマッチングのよさを見せています。来シーズンは,ドゥカティ,カワサキ,スズキのワークスチームがBSを使いますので,これまで以上にデータが揃う可能性大。この3チームが,好成績を収めることになるかもしれませんね。なお,,ホンダとプロトンKRは,ヘレスに残ってテストを続けましたが,その中でのトップタイムはホンダのS.ジベルナウでした。そのタイムは,通算するとチェカに次ぐ2番手のタイムとなります。


2004・11・26
☆シート決定(WGP)
○ヤマハのサテライトチームであるテック3チームより,来季の体制発表がありました。今シーズンは,M.メランドリと阿部典史という体制でしたが,来季はライダーを一新し,既に発表済みのT.エリアスに加え,R.ザウスがシートを獲得しました。ザウスは,今シーズンからドゥカティのサテライトチームであるダンティーンに所属してWGPにフル参戦し,第13戦カタールGPにおいて3位表彰台をゲット。最終的にランキング11位となり,ルーキーオブザイヤーを獲得しました。今回の決定で,ヤマハのシートは全て埋まったことになります。

☆行き先は?(WGP)
○ヤマハ・テック3のシートが決定したということは,自動的に阿部典史がシートを失ったことを意味します。03年にもシートを失ってテストライダーとして1年を過ごし,今シーズンようやくシートを獲得したわけですが,再びヤマハからのWGPフル参戦という機会を失ってしまいました。気になる来シーズンの去就ですが,まだ発表がありません。噂としてはいくつか挙がっていて,まず考えられることは,03年と同じようにヤマハのテストライダーとなること。WGPにフル参戦するとすれば,中野真矢がヤマハ陣営からカワサキに移ったように,カワサキがサテライトチームを作るようだったらそこへの移籍ということも考えられなくはないという感じです。ただし,これは可能性としては薄そう。あと残るのは,スーパーバイクへの乗り換えです。来シーズン創立50周年を迎えるヤマハは,いろいろなカテゴリーに参戦するようです。SBKやBSBにもワークスマシンを提供し,チャンピオン獲得を目指します。それに阿部を加えようというものです。後AMAという選択肢も考えられます。果たして,阿部はどの道を歩むことになるのでしょうか?


2004・11・25
☆7台目(WGP)
○ようやく玉田誠の来シーズンの体制発表がありました。以前のホンダの発表では,来季のRC211Vは6台の供給ということでしたが,玉田が新チームから参戦ということで7台供給というように変更になっています。その新チームというのは,代表が日本人(元ホンダ・ヨーロッパの飯田哲男氏),そしてマネージング・ディレクターがイタリア人(元プラマック・ホンダのL.モンティロン氏)という体制で,チーム名が「ジャパン・イタリア・レーシング」(JIR)となっています。メインスポンサーは,久々の日本メーカー登場となる「コニカ・ミノルタ」で,チームは「コニカ・ミノルタ・ホンダ」という名称で参戦します。タイヤはミシュランで,これまでブリヂストンユーザーだった玉田ですが,ようやくチャンピオン争いを繰り広げているタイヤをゲットしました。現在スペインのヘレスサーキットで合同テストが行われていますが,玉田もこのテストに2日目から参加。今シーズンの契約等の関係から真っ黒なマシンでの登場となりましたが,使っているピットとスタッフはHRCのもの。7台目の供給といい,玉田に対するホンダの支援が強くなったことを示しています。


2004・11・24
☆元チームメイト(F1)
○フェラーリから発表があり,テストドライバーとしてM.ジェネと契約しました。ジェネは,01年から今シーズンまでウィリアムズのテストドライバーを務めていました。フェラーリには,L.バドエルというテストドライバーがもう一人いますが,ジェネがミナルディからF1にデビューした時のチームメイトがこのバドエル。くしくも,元チームメイト同士で裏方の作業をすることになったわけです。


2004・11・23
☆新規&復帰(WGP)
○キャメルをメインスポンサーとするホンダ・ポンスから,05年のチーム体制について発表がありました。それによると,今シーズン所属していたライダーが二人ともチームを移籍し,新たなライダーと契約しました。一人目は,今季ホンダワークスチームに所属していたA.バロスです。怪我などもあって思うような成績を挙げる事ができず,M.ビアッジと入れ替わる形でチームを移籍しました。とは言っても,バロス自身は,99年から02年の4年間このチームに所属していましたから復帰する形です。もう一人のライダーは,01年のSBKチャンピオンであるT.ベイリスです。彼は,今年までの2年間ドゥカティワークスチームに所属していました。なお,今年チーム・ポンスと共同でチームを組み,玉田誠をライダーとして走らせていたプラマック(以前は原田哲也をライダーに迎えてGP500にフル参戦していたこともありました)は,独立したチームとなりアプリリアのマシンでライダーを走らせる予定のようです。ただし,まだ詳細は分かっていません。


2004・11・22
☆2(JGTC)
○最終戦の決勝が行われ,GT500クラスは,フェアレディーZを駆るB.トレルイエ&井手有治組が今シーズンの初勝利を挙げました。3チームによって争っていたチャンピオン争いは,本山哲&R.ライアン組が7位でチェッカーを受けたのに対し,J.デュフォア&A.クート組が8位,脇坂寿一&飯田章組がリタイアとなり,本山&ライアン組がチャンピオンを獲得しました。今シーズンからスカイラインGT−Rに代わってフェアレディーZが投入されたわけですが,前半こそ初期トラブルで苦しんだものの,一戦ごとに戦闘力を向上させ,見事栄冠を獲得しました。本山にとっては,昨年に引き続いての2連覇となりました。また,ライアンにとっては,今シーズンFポンでもチャンピオンを獲得していますので,2冠を達成したことになります。
なお,2チームによって争われていたGT300クラスのチャンピオン争いですが,この日の決勝はこの2チームでトップ争いを展開しました。その結果,それまでランキング2位だったNSXを駆る山野哲也&八木宏之組が優勝し,見事逆転でチャンピオンを決めました。


2004・11・21
☆後方から(JGTC)
○最終戦の予選が鈴鹿サーキットで行われ,スープラを駆る土屋武士&M.アピチェラ組がポールを獲得しました。二人にとって今シーズン初のポールとなります。ランキングトップの本山哲&R.ライアン組は予選11番手,2位のJ.デュフォア&A.クート組は14番手,脇坂寿一&飯田章組は13番手となっています。ウェイトハンディが効いたためか,チャンピオン争いを繰り広げる3チームが後方からの追い上げとなりますが,本山&ライアン組は,たとえ追いかける両チームが優勝しても,4位に入ればチャンピオン獲得となりますので,ある程度ゆとりがありそうです。追いかける2チームは,苦しい戦いを強いられそうです。

☆初フル参戦(WGP)
○125ccクラスに参戦しているアンガイア・レーシングから発表があり,今シーズンR2−1で2勝を挙げ,ランキング4位に入った葛原稔永との契約が成立しました。今シーズン2回WGPに同チームからスポット参戦した葛原ですが,これまでにもワイルドカードでの出場はあるものの,フル参戦は初となります。なお,チームメイトは,女性ライダーのM.ヤナコワです。マシンについては,05年型のキットつきホンダRSとなります。


2004・11・20
☆オーナー(F1)
○昨日のニュースでお伝えしたホンダによるBAR買収についてですが,そのことに関連した正式な発表がありました。それによると,ホンダがBARの株式の45%を買収し,残りの55%をBAT(タバコの「ラッキーストライク」や「555」ブランドの会社)が所有することになりました。また,チームの運営をラリーなどでもお馴染みの「プロドライブ」社に委託していましたが,それを解消し,BAR独自で行うことになりました。このことにより,チームの代表を務めたプロドライブのD.リチャーズが勇退し,マネージング・ディレクターだったN.フライが,プロドライブ社を離れて代表に就任しました。今回の株式買収では,BATの方が持ち株が多いですが,タバコ広告禁止に伴ってその比率がホンダ中心となってくる事が十分予想されます。

☆移籍組(SBK&WSS)
○スペインのバレンシアサーキットにおいて,3日間にわたってSBKとWSSの合同テストが行われました。SBKでは,05年にスズキのマシンを駆るT.コーサーが3日間ともトップタイムをマークしました。WSSでは,05年にホンダのマシンを駆る藤原克昭が,最終日のトップタイムをマークしました。今シーズンまでスズキのマシンを駆ってWGPやWSSに出場してきた藤原ですが,3年連続チャンピオンを輩出している「テン・ケイト・ホンダ」に移籍。一躍チャンピオン候補の一人になったわけですが,その片鱗を見せた格好となりました。


2004・11・19
☆買収か(F1)
○イギリスのBBC放送によると,ホンダがBARを買収するとの報道を行いました。それによると,1年以内にBARの株式の40%を保有して共同オーナーになるのではないかという話です。もしそうなると,ホンダが自らのチームを率いてF1に参戦するのは,第1期F1参戦の頃の1968年以来となります。06年限りでタバコ広告が全面的に禁止される予定になっているF1ですが,皆さんご存知のようにBARを保有するのは「ラッキーストライク」や「555」ブランドでお馴染みのBATというタバコ会社です。ホンダのF1参戦第3期(現在)は,独自のチームを率いて参戦するのが当初の目標だったですから,これらの話を総合すると,今回の報道はもともと十分考えられる話です。また,別の報道によると,現在チームの運営を任されているD.リチャーズは代表の座を退き,代わって現マネージング・ディレクターのN.フライが代表を務めることになりそうだという話もあります。これらの話は,そう遠くない段階で明らかとなるでしょう。


2004・11・18
☆なぜ?(WRC)
○シトロエンから発表があり,今シーズン限りで引退するC.サインツに替わって,F.デュバルがフォードから移籍することになりました。このことは,通常だと何ら不思議なことではありませんが,シトロエンとフォードの再来年以降のことを考えると「なぜ?」という気持ちが起きます。というのも,一時期WRCから撤退すると思われていたフォードは,来年以降4年間参戦を継続しますが,シトロエンは来シーズン終了をもって参戦を取りやめる事が決定済みだからです。なぜ来シーズン終了後に間違いなくチームを探さなければならないチームをあえて選んだのかは,当然明らかとなっていません。

☆2チーム目(WGP)
○今シーズンR2−1の250ccクラスチャンピオンに輝いた高橋裕紀が,ホンダのスカラシップを通してWGPにフル参戦する事が決定しました。所属するチームは,既に噂に上がっていた通り,今シーズンの125ccチャンピオンであるA.ドビツィオーゾが所属するコプロン・チーム・スコットです。WGP125ccチャンピオン&R2−1の250ccクラスチャンピオンの組み合わせは,D.ペドロサ&青山博一に続いて2チーム目となるわけです。なお,青山博一については,来季も同じ体制でフル参戦する事が決定済みです。


2004・11・17
☆総替え(WGP)
○まだ正式発表はないものの,今シーズンからドゥカティのサテライトチームとなっているチーム・ダンティーンのライダーであったR.ザウスが,チームを離れることになりそうです。移籍先は,ヤマハのサテライトチームで,既にT.エリアスの所属が決定しているテック3チームです。また,もう一人のライダーであったN.ホジソンは,既にAMAへと戦いの場を移すことが決定していますので,ライダーが総入れ替えとなるわけです。二人に替わって所属するのは,F.ニエトがファーストライダーで,セカンドライダーには,R.ロルフォかS.バインという噂が出ています。

☆打倒三菱(パリダカ)
○ニッサンが,参戦3年目となるパリダカの体制発表を行いました。今回は,C.マクレー,A.バタネンという元WRCチャンピオンと,開発ドライバーのG.ドゥビリエの3台となり,今年より1台少ない布陣となっています。つまり,日本人初のパリダカチャンピオンである篠塚健次郎の名前が消えたことになります。マシンは,これまでと同様に「ニッサン・ピックアップ」で,04モデルと比べると80%の改良が施されているとのことです。まだまだ三菱の牙城は崩しにくいとは思いますが,打倒三菱にさらに一歩近づいたのかもしれません。


2004・11・16
☆売却(F1)
○既に一昨日このページでもお伝えしていましたが,大方の予想通り,売りに出されていたジャガーチームを「レッドブル」が買収した事が正式に発表されました。また,同時に売りに出されていたエンジンメーカーであるコスワースの売却先も発表され,チャンプカーシリーズのオーナーでもあるK.カルクホーベン,G.フォーサイス両氏が買収しました。来季のコスワースエンジンは,レッドブルとミナルディに供給されることも明らかとなっています。

☆供給1(F1)
○トヨタから発表があり,来シーズンのトヨタエンジンである「トヨタRVX−05」をジョーダンに供給することになりました。今季の「1レース1エンジン」というレギュレーションに変更があって,来季から「2レース1エンジン」ということになりました。その分製造するエンジン数が減ることになり,その結果他チームへのエンジン供給が可能となったわけです。

☆供給2(WGP)
○ブリヂストンから発表があり,来シーズンからドゥカティのワークスチームにタイヤを供給することになりました。この結果,来季のBSは,ドゥカティ,カワサキ,スズキという3つのワークスチームに供給することになったわけで,益々勢力を拡大してきている感じです。


2004・11・15
☆誤報でした(WGP)
○13日付のこのページで,「玉田誠が,ブリヂストン(BS)の支援を受けた新たなチームに所属する」という感じの情報をお伝えしましたが,間違いである事が分かりました。玉田が新たなチームに所属する事はほぼ間違いないのですが,BSの支援を受けたチームではないようです。BSの支援を受けるどころか,タイヤをミシュランに変更するというもので,タイヤに関しては全く正反対の情報をお伝えした結果となりそうです。申し訳ありませんでした。ただし,まだ正式発表があったわけではありませんから,情勢に変化が出てくるやも知れません。もしそうなったらごめんなさい・・・。

☆タイ記録(WRC)
○最終戦のオーストラリア・ラリーが行われ,既に今シーズンのチャンピオンを決めているシトロエンのS.ローブが優勝しました。この勝利で今シーズンの6勝目となり,92年にランチアのマシンでD.オリオールがマークした年間最多勝記録に並び,タイ記録をマークして今シーズンを締めくくりました。


2004・11・14
☆大詰め(F1)
○今シーズン限りでF1から撤退するジャガーチームの売却先ですが,15日のエントリー締め切りを目前にした現段階でも決定していません。早ければ日本GP終了後に発表があるのではないかという話もあったのですが,交渉がうまくいってないようです。売却先としていくつか候補が噂に挙がっていましたが,現段階では,オーストリアのエネルギードリンクメーカーである「レッドブル」に絞られたようです。レッドブルについては,いろいろなスポーツシーンでそのロゴを見る事ができるほどスポンサー活動を積極的に行っています。F1でも,ザウバーのスポンサーを長年続けています。以前から独自のチームを持つ意向を見せ,これまでにも資金不足に悩むチームの買収の噂が出ていました。今回のジャガー買収では,当初から候補の一番手に名前が挙がっていました。15日までに話がまとまらないと,来シーズンの参戦が不可能になるだけに,大詰めの交渉が行われていることでしょう。なお,ドライバーとして,マクラーレンから離脱する事が決定しているD.クルサードの名前が既に挙がっています。


2004・11・13
☆増加か?(WGP)
○来シーズンのホンダについてですが,ワークスチームであるレプソルホンダとサテライトチームとしてはナンバーワンのチーム・グレシーニのライダーはそれぞれ決まっています。まだ決まってないのは,ホンダ・ポンスです。ただし,誰が所属するのかほぼ決まったようで,まだ正式発表がされていないという段階のようです。今年のホンダは,以上の3チーム6台にマシンを供給しました。ところが,来シーズンは,4チーム7台となりそうです。その増えるかもしれない1チーム1台というのは,ブリヂストンタイヤ(BS)の支援を受けている玉田誠です。つまり,BSの支援を受けた新たなチームができ,そのチームのライダーとして玉田が契約するという形をとるというものです。BSは,最高峰クラスにフル参戦する以前,名メカニックとして有名なA.カネモトにタイヤ開発チームを任せ,ホンダの2サイクルマシンNSR500を1台だけ供給されて参戦するという形をとった事がありましたが,そういう風な感じになると考えていいのかもしれません。ところで,玉田,スズキ&カワサキワークスチームにタイヤを供給しているBSですが,新たにドゥカティのワークスチームが陣営に加わるのではないかという噂が出てきています。これまでミシュランの独壇場だった最高峰クラスですが,徐々にBSが割って入っている感じとなってきています。


2004・11・12
☆ファクトリーマシン(WGP)
○アプリリアから発表があり,17歳のイタリアンライダーであるS.コルシが,来季アプリリアの125ccクラスのファクトリーマシンを駆ることになりました。今シーズンのコルシは,チャンピオンを獲得したA.ドビツィオーゾのチームメイトとしてフル参戦し,ツインリンクもてぎで行われた日本GPで初の表彰台を獲得。ランキング13位で終了しました。来季250ccクラスにステップアップするH.バルベラに代わって,コルシがファクトリーマシンを駆ることになったわけです。アプリリアによれば,もう1台のファクトリーマシンを用意するようですが,誰がそのマシンを駆るのかはまだ未定のようです。


2004・11・11
☆移籍(WGP)
○今シーズンヤマハ・テック3から参戦していたM.メランドリの移籍が決まりました。移籍先は,今シーズンチャンピオン争いをしたS.ジベルナウが所属するテレフォニカ・モビスター・ホンダです。250ccクラスのチャンピオンを獲得後,MotoGPクラスへステップアップして以来ヤマハのマシンを駆っていたメランドリでしたが,怪我の連続といった感じで,期待されていたほどの成績は挙げられていませんでした。今回の移籍で流れが変わり,チャンピオン争いに絡めるようになるやも知れません。なお,RC211Vへの初搭乗は,11月24,25日にヘレスサーキットで行われるテストの時になりそうです。

☆KTM(WGP)
○来季のKTMの陣容が明らかとなりました。まず,これまでは125ccクラスのみの参戦でしたが,来季は250ccクラスへも参戦。ライダーは,A.ウェストただ一人です。125ccクラスへの参戦も継続し,ライダーは,まずM.カリオが続投。あと,G.タルマクシとJ.シモンが新たにKTM陣営に加わります。


2004・11・10
☆セカンドドライバー(F1)
○未だに決まっていないウィリアムズのセカンドドライバーのシートですが,新たな動きが出ました。12月に行う予定のテストに,既に契約が成立しているM.ウェーバーの他に3人のドライバーが参加し,その結果をドライバー選択に反映させるというものです。その3人というのは,今シーズンウィリアムズでテストドライバーを務めたA.ピッツォニア,BARでテストドライバーを務めたA.デビッドソン,今季ジョーダンからフル参戦したものの来季のシートが決まっていないN.ハイドフェルドです。ということは,いろいろ噂があがっていたシートでしたが,この3人に候補が絞られたとも言える訳です。


2004・11・9
☆矢先(WGP)
○来シーズンはホンダワークスチームに所属する事が決定していて,先日行われた合同テストで早速レプソル・ホンダチームから参加していたM.ビアッジですが,アクシデントが起きてしまいました。スーパーモタード世界選手権にワイルドカードで参戦することになっていて,その練習を行っている時,何と左足首を骨折してしまったのです。これにより,11月23日〜25日にヘレスサーキットで行われるテストへの参加が,非常に難しいこととなってしまいました。恐らく1月中旬に行われる予定のテストから復帰ということになりそうです。念願のホンダワークスに入った矢先の怪我となったわけですが,考えようによっては,今のシーズンオフという時期でのことですからある意味幸いだったのかもしれません。


2004・11・8
☆象徴(Fポン)
○最終戦の決勝が鈴鹿サーキットで行われ,IMPULのB.トレルイエが,素早いピット作業でトップの座を奪い,今季2勝目を挙げてシーズンを締めくくりました。ポールからスタートしたDANDELIONのR.ライアンは,序盤トップを快走していたもののピット作業でトレルイエに逆転を許し,その後は井手有治にも抜かれて3位でフィニッシュとなりました。それまでランキングトップだったNAKAJIMAのA.ロッテラーは,残り2周となったところでコースオフを喫し,ポイント圏外の7位でチェッカーを受けました。この結果,チャンピオン争いは,ライアンとロッテラーが同ポイントで並ぶということになりました。二人は,優勝回数や入賞回数まで同じでしたから,こうした場合最終戦の上位者がチャンピオンというレギュレーションがあるため,ライアンがチャンピオンがということになりました。最終戦2位,ランキング3位に終わった井手ですが,最終戦で優勝すれば逆転チャンプも可能でした。実際,優勝したのはチームメイトでしたから,チームオーダーがオーダーを発令し,井出を先に行かせていたらチャンピオンを獲得できたのです。しかし,チーム監督の星野一義は,「自分の手で獲得するもの」という信念からチームオーダーを出しませんでした。最後の最後までもつれたチャンピオン争いは,群雄割拠の今シーズンを象徴するものと言えるでしょう。

☆移籍(WGP)
○ノービス時代を除き,全日本に昇格以来ヤマハのマシン一筋だった松戸直樹ですが,来シーズンはホンダのマシンを駆って250ccクラスにフル参戦することがほぼ決まりました。所属チームは,ドイツに本拠を置くキエファーレーシングで,マシンはAキットを装着するRS250Rです。一時期,WCMからMotoGPクラスにステップアップして参戦する話になっていたのですが,250で結果を残してからステップアップすることを選択。事実上の開発がストップしているヤマハTZでは,GPにおいて結果を残すことが不可能なため,今回のホンダ移籍を決断しました。


2004・11・7
☆明暗(Fポン)
○最終戦までチャンピオン争いがもつれ込んでいるFポンですが,その最終戦の予選が行われました。最速タイムを刻んでポールを獲得したのは,現在ランキング2位のR.ライアンでした。ランキングトップのA.ロッテラーは8番グリッドから,わずかしかチャンピオンの可能性が残っていないランキング3位の井手有治は9番グリッドからのスタートとなりました。ロッテラーと井手は,中段からのスタートということになりましたので,ライアンがぐっとチャンピオンの椅子を引きつけた格好となっています。

☆他のフィールドで(F1)
○98,99年の元チャンピオンで,01年シーズン終了後引退したM.ハッキネンが,レースシーンへ復活します。とは言っても,F1ではなく,ドイツで行われているDTMです。F1ではマクラーレンに所属し,メルセデスエンジンを駆っていた繋がりから,今回のDTM参戦はメルセデスのチームからとなります。F1復帰の噂が絶えず,まだ決まっていないウィリアムズのシートに座るのではないかという噂にもなっていたハッキネンでしたが,今回の決定により,その噂に終止符が打たれました。


2004・11・6
☆撤退(IRL)
○アメリカンフォーミュラの最高峰から,アメリカのメーカー製エンジンが来季をもって無くなりそうな気配です。というのは,同シリーズにシボレーブランドでエンジンを供給しているGMから発表があり,来季をもって撤退する事が明らかとなったからです。IRL創設以来エンジンを供給してきたGMですが,本業の不振と,ホンダ及びトヨタエンジンとの格差とが撤退という結論に導いたようです。なお,GMは,傘下のオペルがDTMから撤退することも発表済みです。

☆拡大か?PARTT(WGP)
○来季の250ccクラスにおけるホンダは,ワークスマシンであるRS250RWの供給台数を増やすようです。現在考えられるだけで6台となりそうなのです。まず,今シーズンから継続して,テレフォニカモビスター・ホンダのD.ペドロサ(今シーズンのチャンピオン)&青山博一への供給は間違いないところ。さらに,昨日お伝えしたように,125ccクラスからステップアップし,フォルトゥナ・ホンダからフル参戦することになったH.バルベラ&A.バウティスタの10代コンビへ供給。そして,まだ正式発表はないものの,今シーズンの125ccクラスチャンピオンであるA.ドビツィオーゾが250ccへステップアップ。チーム体制は,変更がなさそうです。そのチームメイトには,今シーズンのR2−1で250ccクラスチャンピオンを獲得した高橋裕紀がなりそうです。これは,今シーズンの青山博一と同じように,ホンダのスカラシップを得てWGPへとステップアップするようなのです。来季の250ccクラスにおけるホンダは,供給台数が増えるだけでなく,10代後半及び20代前半の若手ライダーで構成されることになり,今後がとても期待できる体制となりそうですね。

☆拡大か?PARTU(BSB)
○イギリススーパーバイク選手権(BSB)に参戦しているホンダの,来季の陣容が明らかとなってきています。まず,今年と同じようにHMプラントと手を組んでの同チームを母体としたレース活動を継続するようです。ライダーについては,M.ルター&清成龍一という組み合わせで継続。さらに,BSBと併催で行われているWSSにおいて,CBR600RRを駆って今シーズンのチャンピオンを獲得したK.ハリスが,BSBにステップアップするようです。ただし,彼がどういった体制で参戦するのかは,まだ明らかとなっていないようです。


2004・11・5
☆増加(SBK)
○スズキよりアナウンスがあり,2年間イギリススーパーバイク選手権(BSB)にフル参戦していた加賀山就臣が,SBKにアルスター・スズキからフル参戦することになりました。チームメイトは,元チャンピオンで今季フォギー・ペトロナスよりフル参戦していたT.コーサーになりました。メインスポンサーは,コロナビールで,2年間の契約が完了しています。また,正式な発表はまだないものの,今季唯一SBKにフル参戦していた日本人ライダーである芳賀紀行が,来季はチームを移籍し,ヤマハのマシンを駆ることがほぼ決まったようです。これにより,来季は二人の日本人ライダーがSBKにフル参戦することになりそうです。

☆ステップアップ(WGP)
○今季アプリリアのマシンを駆って250ccクラスにフル参戦していたF.ニエトが,ドゥカティのサテライトチームであるチーム・ダンティーンからMotoGPクラスにステップアップすることを表明しました。また,125ccクラスにフル参戦していたH.バルベラとA.バウティスタが,フォルトゥナ・ホンダより250ccへとステップアップすることも明らかとなりました。

☆撤退(WRC)
○フォードのフル参戦継続が明らかとなったとたん,今度は撤退するメーカーが出てきました。今シーズンマニュファクチャラーズ&ドライバーズランキングでタイトルを獲得したシトロエンが,同じ傘下にあるプジョーと共に2005年限りをもって撤退することを発表しました。現在の経済状況が原因のようです。


2004・11・4
☆一転(WRC)
○F1及びWRCから撤退し,モータースポーツ活動の縮小が懸念されていたフォードですが,突然WRCの4年間継続が発表されました。参戦体制については,これまでと同様にM−SPORTSが主体となります。これまでとの違いは,WRCと併催で行われるJWRCもM−SPORTSが担当することです。撤退から一転して継続となった背景には,本業である車の販売促進という事があります。というのも,WRCで使っている「フォーカス」とJWRCで使っている「フィエスタ」のどちらもがモデルチェンジしたばかりなのです。何はともあれ,参戦するメーカーの縮小が懸念されたWRCですが,その流れに歯止めがかかった感じです。なお,ドライバーについては正式発表がありませんでしたが,F.デュバル残留の線が濃厚のようです。

☆変更(F1)
○ザウバーから発表があり,これまで一貫してブリヂストンを使ってきた同チームですが,来季からミシュランへ変更することになりました。フェラーリのエンジン使用しているザウバーですが,タイヤに関しては違うメーカーのものを使用することになるわけです。チャンピオンを獲得したタイヤから離脱することになるわけですが,その背景には,BSが「フェラーリ専用タイヤ」的になっていることがあるようです。


2004・11・3
☆初ライド(WGP)
○最終戦終了後,ホンダ,ドゥカティ,スズキ,カワサキはそのままバレンシアサーキットに残り,合同テストを行いました。その場では,来季ドゥカティに移籍する事が先日発表されたC.チェカが,初めてドゥカティのマシンを駆りました。また,今季ホンダのマシンを駆ってチャンピオンを獲得した250ccクラスのD.ペドロサと125ccクラスのA.ドビツィオーゾも,初めてRC211Vを走らせました。ただし,こちらは来季に向けてという訳ではなく,チャンピオン獲得のご褒美といった要素が強いようです。

☆続投(WGP)
○今季のカワサキは,中野真矢が日本GPにおいて表彰台を獲得と共にランキング9位とトップテン入りを果たし,MotoGP参戦以来最高の成績となりました。来季のカワサキについては,中野真矢の続投は間違いないものの,チームメイトについてはいくつか噂が挙がっていました。しかし,来シーズンについても,中野&A.ホフマンという組み合わせに変更がない事が明らかとなりました。また,3台体制になる可能性があることも明らかとなっています。


2004・11・2
☆契約延長(WGP)
○来シーズンの契約に関して,ホンダ陣営は様々な入れ替わりがあるのではないかという予想が出ています。そのような中,ホンダから発表があり,ワークスホンダに所属するN.ヘイデンとの間で,2006年までの2年間契約を延長することが決まりました。AMAスーパーバイクチャンピオンを獲得した後,昨年からWGPに戦いの場を移した彼ですが,とりわけ今シーズンはサテライトチームのライダーに先を越される事が多く,契約が延長されるかどうか注目されていましたが,HRCは彼の将来性に賭けたような感じです。来季のホンダは,ワークスチームとサテライトチームとの間にマシンの性能差をつけると言明していますので,ヘイデンにとっては好都合でしょうし,逆にチャンピオン争いに常に絡む必要性も出てきたと言えます。
ヘイデンとの契約は延長となりましたが,もう一人のワークスライダーであるA.バロスについては,契約延長しないことも合わせて発表されました。ただ,ホンダ陣営に留まる可能性が高く,S.ジベルナウのチームメイトとしてチーム・グレシーニに移籍するのではないかという噂になっています。バロスに代わってワークスホンダに所属するのは,ホンダ・ポンスに所属するM.ビアッジの可能性が高いようです。


2004・11・1
☆王手(JGTC)
○第6戦の決勝が,今シーズンをもって上津江村による経営が終了するオートポリスで行われました。天気予報では,かなり高い確率で雨だったのですが,ほんのわずかパラついただけで,レース後半には日差しも差し込むといった状況となりました。2回ローリングスタートをやり直した後にレースは開始されましたが,スタート直後の1コーナーで,ポールスタートの荒聖治と本山哲が絡み,荒が最後尾に,本山が5番手に交代しました。しかし,本山&R.ライアン組が徐々にポジションを挽回していき,43周目にトップを奪うことに成功。その後は徐々に後続を引き離していき,結局開幕戦以来となる今季2勝目を挙げました。GT500クラスのタイトルを争う脇坂寿一&飯田章組が4位に終わり,両者のポイント差が10となって,本山組がチャンピオンに王手をかけました。
GT300クラスは,ポールスタートの山路慎一&井上宏之組がピットインの頃を除いて終始トップを守り,第3戦のセパン以来となる今季2勝目を挙げました。

☆有終の美&失格(WGP)
○最終戦となる第16戦の決勝が行われました。MotoGPクラスは,前戦でチャンピオンを獲得したヤマハのV.ロッシが,スタートで出遅れたものの徐々に順位を挽回。中盤にトップに浮上してからは後続を引き離し,今季9勝目を挙げて有終の美を飾りました。ポールからスタートし,今季3勝目を期待された玉田誠でしたが,一時期トップを走行したものの,中盤以降ポジションを下げ,結局5位でチェッカーを受けました。なお,ワイルドカードで参戦したモリワキの0.ジャックですが,トラブルにより途中リタイアとなっています。
ところで,チャンピオンを獲得したD.ペドロサが優勝して有終の美を飾った250ccクラスは,青山博一が3位でチェッカーを受けました。しかし,レース後の車検で,マシン重量がわずか500g足りない事が判明し,失格の裁定が下ってしまいました。本人が直接関与していない点での違反だけに,きっと悔しい思いをしていることでしょう。ただし,ノーポイントレースとなってしまったものの,ランキング6位の座は守る事ができています。
         
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