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ここでは,レースに関する情報をできるだけいち早くお伝えします。
  
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2004・4・30
☆2レース(Fポン)
○開幕戦から1ヶ月以上が経過して,ようやく明日から第2戦が行われます。場所は宮城県のスポーツランドSUGOで,今年は富士の改修工事の影響から年2回開催されます。今回のSUGOでのレースは,いつもと開催方法が違っています。まず予選ですが,通常の予選を1回行い,その内の上位10台までがスペシャルステージ(SS)と呼ばれる2回目の予選を行います。このSSは,順次コースに出て行き,2周のみタイム計測を行います。決勝の第1レースは,10番グリッドまでがこのSSの成績順。11番グリッド以降は,予選1回目のタイム順という風になります。決勝の第2レースは,第1レースの順位でグリッドが決定します。若手とベテランが入り乱れた形の第1戦のレース結果でしたが,果たして今回はどうなるのか楽しみですね。


2004・4・29
☆不安材料(WGP)
○ホンダと並んで全てのクラスにマシンが参戦しているアプリリアですが,場合によってはMotoGPクラスへの参加がなくなりそうな気配があるようです。3年前にイタリアにおいてヘルメット装着の義務がスクーターにも課せられるようになりました。もちろん大排気量車も生産しているアプリリアですが,屋台骨を支えているのはこうしたスクーターなどの小排気量車です。ヘルメット装着義務により販売が大幅に落ち込んだことやモトグッチなどの商標を購入するという投資により,アプリリアは大きな負債を抱える現状となっています。この破綻した現状では,アプリリアの意向を汲んだ投資家が現れれば問題なくなるものの,もしそうでない場合,銀行などにMotoGPクラスへの参戦が不必要なものという見方がされ,撤退ということが起きるかもしれません。5月上旬が一つのデッドラインのようです。


2004・4・28
☆復帰(WGP)
○開幕戦の南アフリカGPは,M.ファブリツィオただ一人のエントリーだったWCMですが,ヘレスでの第2戦からもう一人のライダーを走らせることになりました。そのもう一人とは,昨年同チームでフル参戦していたC.バーンズです。1人よりも2人の方がデータがよく取れますから,その分開発も進みます。ただし,WCMについては,ヤマハの市販車であるR1のエンジンを改造したものを使っていますから,他のチームよりどうしても性能的に劣ってしまいます。また,バーンズについては,昨シーズン終了後マシンに跨っていないわけですから,約7ヶ月のブランクがあります。こうしたことから,ライダーにとってもチームにとっても,タフなシーズンを過ごさざるを得ないことには変わりないでしょう。


2004・4・27
☆独占(ルマン)
○ルマン24時間の公式テスト走行が2日間に渡って行われ,アウディのマシンがトップ4を独占しました。特にA.マクニッシュ&F.ビエラ&P.カファー組は,2日間ともトップタイムをマークしました。日本としての注目は,何といってもオールジャパンで臨んでいる加藤寛規&道上龍&下田隼成組のKONDOレーシングですが,総合6番手につけました。彼らは童夢のマシンを駆っていますが,実質的な童夢のワークスチームであるレーシング・フォー・ホランドよりも速いタイムをマークしています。違いがタイヤにありますので,もしかしたらKONDOレーシングが使用しているヨコハマタイヤの開発が順調に進んでいるのが大きいのかもしれません。


2004・4・26
☆連勝(R2−1)
○大分県にあるオートポリスでのR2−1第2戦決勝が行われ,JSB1000クラスは,CBR1000RRを駆る山口辰也がポールトゥーフィニッシュを達成し,開幕戦に続いて2連勝を飾りました。2位には,1周目にはトップを走ったりした地元九州出身の柳川明が入りました。3位には,今年から九州の代表的チームであるチーム高武に移籍しJSBクラスにステップアップした森脇尚護が入りました。昨年のチャンピオン北川圭一は,終盤までトップ争いに絡んでいたものの,完走扱いとはなったものの転倒してノーポイントに終わってしまいました。レース数が少ないR2−1ですから,2連覇に黄色信号が灯ったといえるでしょう。
GP250クラスは,地元九州出身の中須賀克行が終盤にトップに浮上し,そのままチェッカーを受けて2年ぶりの勝利を収めました。ポールを獲得した高橋裕紀は,トップを走行することはあったものの,中須賀に逆転されて2位でチェッカーを受けました。
125ccクラスは,地元ホンダ熊本の社員兼ライダーである葛原稔永が,激しいバトルの末に元チャンピオンの小山知良を抑えて優勝しました。
ST600クラスは,シーズン前に大腿骨骨折の重傷を負った辻村猛が,これまた激しいバトルを制して優勝しました。オートポリスでは,昨シーズンJSBクラスで優勝していますから,こことの相性のよさが出た感じです。ただ,残念なこともありました。辻村がチェッカーを受けた後,チーム員(もしくはファン)と思われる人が,オフィシャルの制止を無視してコース内に入り,小旗を辻村に渡しました。確かにWGPなどでそうしたシーンを見られますが,基本的にコース内は許可された者以外進入禁止です。パレードラップとはいえ,マシン走行中に安全対策を全くしていない人物が入るのは危険防止の意味でもあってはならないことです。ましてや,事前にオフィシャルから注意をされていてそれを無視しての行為ですから,彼及び関係者は猛省しなければならないことだと思います。

☆開幕4連勝(F1)
○第4戦の決勝が,「音速の貴公子」A.セナの眠るイモラサーキットで行われました。開幕から連勝を続けている王者M.シューマッハは,予選2番手からスタートしました。序盤はポールからスタートしたJ.バトンの後を追走していましたが,1回目のピットストップで逆転。そのまま異次元の走りでトップを独走し,開幕から4連勝を飾りました。ポールスタートのバトンは,シューマッハにトップの座は譲ったものの,今季の速さを改めて証明するかのような走りで2位の座を守りきってチェッカーを受けました。今回のレースでマークした予選トップ及び決勝2位フィニッシュは,本人及びBARにとって過去最高のリザルトです。僚友の佐藤琢磨は,ポイント圏内を走行していましたが,終盤に無念のエンジンブローを喫し,完走扱いとはなったものの,残念ながらポイントを獲得することができませんでした。

☆復活優勝(BSB)
○英国スーパーバイク選手権(BSB)の第4戦が,スネッタートンで行われました。第1レースにおいてスズキのGSX-1000Rを駆る加賀山就臣がトップでチェッカーを受け,昨シーズン瀕死の重傷を負ってからの見事な復活劇を演じました。第2レースでは,惜しくも表彰台を逃す4位でチェッカーを受けましたが,僚友のJ.レイノルズが優勝しています。もう一人の日本人フル参戦ライダーである清成龍一は,第1レースが7位,第2レースが9位という成績でした。ランキングでは,加賀山が3位に浮上しました。


2004・4・23
☆オートポリスへ(R2−1)
○第2戦が,我が大分県にあるオートポリスで明日から開幕します。第2戦とはいっても,第1戦はJSB1000クラスのみの開催(Fポン開幕と同時開催)でしたから,全クラスがあるという点では実質上の開幕戦となります。既に開幕したJSB1000クラスは,ブランニューマシンとして登場したCBR1000RRがその強さを発揮し,デビュー戦でワンツーを達成しました。昨年までのCBRは,954ccという排気量のハンディを背負っていたため,ストレートで他のマシン,とりわけGSX−R1000から抜かれることがしばしばありました。しかし,開幕戦では,その逆のパターンが見られました。ヨシムラやケンツのスズキ勢も,この状況を黙ってみているはずはなく,チャンピオンマシンとして何らかの対策を施していることでしょう。また,オートポリスをホームコースとしている感じの九州男児であるカワサキの柳川明が,新型マシンR10でどのような走りを見せるかも注目です。
250tクラスは,ホンダ勢が中心になる可能性大ですが,中でもWGP進出を狙う高橋裕紀と昨年の125ccクラスチャンピオンで250にステップアップした青山周平のバトルが楽しみの一つです。
125ccクラスは,これまたWGP進出を目指すライダーであるヤマハの小山知良に注目が集まります。彼は,125ccクラスでチャンピオンを獲得後,250ccクラスへステップアップ。チャンピオン争いに絡んではいたものの,怪我などの影響で脱落するというパターンを繰り返していました。WGPへ進出するために敢えてステップダウンという道を選び,このクラスで再びチャンピオンを獲得してアピールすることにしています。
毎回混戦を極めるST600クラスは,今年もその傾向が見られることと思います。昨年のチャンピオン小西良輝がJSBへステップアップしたため,チャンピオン不在の中でのレースですから,誰が勝ってもおかしくない状況にあります。昨年小西とのチャンピオン争いを演じた辻村猛が有力ではありますが,開幕前(結婚式前でもありました)に大腿骨骨折という重傷を負っただけに,体(昨年と同様にJSBとのダブルエントリーなので大変だと思います。)及びマシン開発の面でハンディがあることが予想されますので,そう簡単にはチャンピオン獲得とはいかないでしょう。
今回のレースは,中学生以下はもちろん,女性も入場無料となっています。ぜひご家族やカップルでオートポリスまでレース観戦にいらしてください。レースファン及び大分県人としてのお誘いです。
なお,このレースの関係から,トップページでお知らせしているように更新作業がいつもとは違う状況となりますのでご了承ください。


2004・4・22
☆復帰か(F1)
○今シーズンのシートを失い,現在は浪人状態にあるJ.フェルスタッペンについて新たな噂が出てきています。ジョーダンのスポンサーであるトラストは,フェルスタッペンにとっても有力なスポンサーです。このことから,開幕前には,ジョーダンの有力なドライバー候補の一人でした。ところが,最終的にはシートを獲得することができず,現在の浪人状態となっていました。しかし,同チームのセカンドドライバーであるJ.パンターノが,これまでのところほとんどいいパフォーマンスを見せることができてなく,シーズン途中での放出も考えられる事態となっています。そうした中,ジョーダンとトラストとの話し合いがオランダにあるトラスト本社で持たれました。しかも,この話し合いにフェルスタッペンの代理人も参加していたことから,今回の噂話となったわけです。果たしてジョーダンのシートには,イタリア人ルーキードライバーがこのまま座るのでしょうか?それともオランダ人ベテランドライバーが新たにシートを獲得するのでしょうか?

☆初ドライブ(WGP)
○先日行われた開幕戦において,ヤマハへ移籍後いきなり勝利を挙げたV.ロッシが,イタリアのフィオラノで行われたフェラーリのテストに参加し,F1マシンを初ドライブしました。運転したのは,昨年型マシンであるF2003です。開幕前にフェラーリからこの話が出ていたのは周知の事実です。しかし,ヤマハとトヨタには提携関係があります。フェラーリのメインスポンサーはマールボロで,ヤマハはゴロワーズですから,タバコブランドとしてはライバル関係にあります。こうしたことから,今回のドライブは異例といえば異例かもしれません。ロッシのタイムは,M.シューマッハのタイムと比べて3秒落ちでしかなかったそうで,天才ライダーは,4輪でもその才能を見せることができました。4輪転向の噂が絶えないロッシですが,ますますその傾向に拍車がかかっていくのかもしれません。


2004・4・21
☆概要発表(WRC)
○初開催となる「ラリージャパン」の記者発表会が行われ,コースについてなどの説明が行われました。それによると,これまでアジア・パシフィック・ラリー(APRC)として使われていたコースをほぼ踏襲するとのことです。コースについての目玉の一つは,河川敷を使ってのスペシャルステージ(SS)です。これは,帯広市内を流れる川の河川敷を利用して,2台同時にスタートしてタイムを競うスーパーSSです。ラリーは,1台1台バラバラに走ってきますから,サーキットで行われているレースのように一目で分かるというわけにはいきません。しかし,このスーパーSS形式だと,競っている2台のマシンの差や走り方などの違いが一目で分かりますので,ラリー観戦初心者でも十分楽しめると思います。
なお,詳しいチーム体制などは決まっていないものの,母国でのラリー開催ということで,いつもは併催で行われているプロダクション・ラリーカー選手権(PCWRC)に参戦中の新井敏弘と奴田原文雄が,WRC枠で参加することも発表されました。(ラリー・ジャパンでは,PCWRCは開催されません。)


2004・4・20
☆独占(JGTC)
○2日間にわたり,スポーツランドSUGOで合同テストが行われました。初日にトップタイムをマークしたのは,auセルモスープラの立川祐路&荒聖治組でした。午後は雨に見舞われてしまった2日目のトップタイムは,デンソーサードスープラのJ.デュフォア&A.クート組でした。2日間の累計で見ると,立川&荒,脇坂寿一&飯田章,土屋武士&M.アピチェラ,デュフォア&クートがトップ4で,スープラの独占となりました。開幕戦で勝利したフェアレディZ勢は,エースである本山哲が初日走れなかったり,2日目の午後が雨だったりして,思うようにはテストを消化することができませんでした。
なお,GT300クラスも,セリカやMR−Sといったトヨタ勢がいいタイムをマークしました。


2004・4・19
☆いきなり(WGP)
○開幕戦の決勝が行われ,MotoGPクラスは,王者V.ロッシがライバルであるM.ビアッジとの激しいバトルを制し,ポールトゥーフィニッシュを達成しました。ヤマハに移籍していきなり優勝したことで,移籍後初レースでの優勝&4年連続開幕戦優勝&23戦連続表彰台獲得という3つの記録を成し遂げたことになります。また,250tクラスでは,昨年の125ccクラスチャンピオンであるホンダのD.ペドロサが優勝しました。彼も,いきなり初戦で優勝したことになります。
なお,日本人についてですが,MotoGPクラスの日本人最高は,ホンダの玉田誠の8位でした。予選などでほとんどいいところがなかった阿部典史は,決勝ではきっちり結果を残し,ヤマハ勢としては2番手となる9位でチェッカーを受けました。カワサキとしては復帰後最高位となる予選6番手からスタートした中野真矢は,なかなかペースを上げることができなかったものの,ポイント獲得となる12位でフィニッシュしました。マシンの面でハンディがあるプロトンKRの青木宣篤は,粘りの走りで17位完走となっています。250tクラスのルーキー青山博一は,11位でチェッカーを受けポイントを獲得しましたが,ヤマハ車を駆る松戸直樹と関口太郎は,ぞれぞれ18位,22位とポイント獲得となりませんでした。125ccクラスの宇井陽一は,序盤から遅れてしまい,何とか1ポイント獲得となる15位でチェッカーを受けました。

☆4位(SBK)
○第3戦サンマリノ大会が行われ,第1レースはドゥカティのR.ラコーニが,第2レースは同じくドゥカティのP−F.キリが優勝しました。唯一の日本人フル参戦ライダー芳賀紀行は,両レース共に4位でチェッカーを受けました。
また,併催で行われているWSSにフル参戦している藤原克昭は,表彰台獲得となる3位争いに加わっていましたが,惜しくも4位でチェッカーを受けました。


2004・4・18
☆悲願(IRL)
○好天に恵まれたツインリンクもてぎで,第3戦の決勝が行われました。ポールからスタートしたアンドレッティ・グリーン・レーシング(AGR)のD.ウェルドンは,ピットストップなどの際にトップの座を譲ることはありましたが,ほとんどの周回をトップで走行し,見事ポールトゥーフィニッシュを達成することができました。自身にとっては,参戦3年目でのうれしい初優勝となります。また,このサーキットを所有するホンダにとっては,日本でアメリカンフォーミュラを開催するようになって7年目になりますが,ホームコースにおいてようやく悲願の初優勝を飾ることができました。2番手には,終盤のバトルを制してT.カナーンが入り,AGRが見事なワンツーフィニッシュを達成しました。自己最高となる予選4番手からスタートしたルーキーの松浦孝亮は,途中行き場を失って他車と接触し,その相手をリタイアに追い込んだりといったレーシングアクシデントがありましたが,粘り強く走行し,見事8位でチェッカーを受けました。予選前日の激しいクラッシュにより,全くセッティングの施されていないマシンで予選を走り,最後方グリッドからのスタートとなった高木虎之介は,背中の痛みに耐えながらこちらも粘り強い走りを見せ,最終的には10番手とトップテンフィニッシュを達成することができました。スポット参戦のロジャー安川は,11位でチェッカーを受けています。

☆移籍組(WGP)
○開幕戦の予選2日目が,南アフリカのウェルコム(パキサフリーウェイサーキット)で行われました。MotoGPクラスは,今季ヤマハに移籍したV.ロッシが予選1日目に続いてトップタイムをマークし,見事にポールを獲得しました。ヤマハ車のポール獲得は,一昨年の最終戦以来となります。ロッシにとって今回のレースは,連続表彰台記録と開幕戦連勝記録の更新がかかっているだけに,幸先のよいスタートとなりました。また,今季カワサキに移籍した中野真矢は,移籍後初レースでいきなり6番グリッドを獲得しました。当面の目標を表彰台獲得としているカワサキにとって,いきなりそのチャンスを中野の力によって引き寄せた感じです。なお,今回の予選は,上位11台が1秒以内という激しいものでした。それだけに,決勝レースは,誰が勝ってもおかしくない激しいレースが展開するものと思われます。


2004・4・17
☆さすが(WGP)
○2輪レースファン待望のWGPがようやく開幕しました。例年ですと4月上旬に鈴鹿からの開幕ですが,安全性の問題から今年は鈴鹿ラウンドが開かれず,結局この時期に南アフリカが開幕戦となりました。予選第1日目が行われましたが,MotoGPクラスの暫定のポールは,何と今季ヤマハに移籍した王者V.ロッシでした。しかも,終始セッションを支配してのもので,さすがとしか言いようのない走りを見せました。ホンダ勢のトップは,昨年ロッシとチャンピオンを争ったS.ジベルナウで,ロッシから0.025秒遅れの2番手でした。ここ数年ほとんどいいところのなかったスズキですが,Ke.ロバーツが6番手につけています。日本人の最上位は,8番手の玉田誠です。
250tクラスは,アプリリアのR.ドゥピュニエが暫定のポールを獲得しています。日本人最高位は,今年からWGPにフル参戦を開始した,昨年のR2−1の250ccクラスチャンピオン青山博一でした。昨年全勝してヨーロッパ選手権の250tクラスチャンピオンを獲得した関口太郎ですが,トップから5秒以上遅れた最下位と苦しいスタートとなりました。
125ccクラスは,R.ロカテリが暫定のポールで,このクラス唯一の日本人ライダー宇井陽一は14番手になっています。なお,250及び125ccクラスの暫定ポールを獲得したのは,どちらも昨年をもって引退し,チームオーナーとしての仕事に集中できるようになったL.チェッキネロが率いるLCRでした。

☆明暗(IRL)
○第3戦の予選がツインリンクもてぎで行われ,D.ウェルドンが前戦に続いてポールを獲得しました。今年からフル参戦を開始した松浦孝亮は,予選4番手につけスーパールーキー振りを発揮しました。それに対して,前日に大クラッシュを演じ,病院での精密検査を受けた高木虎之介は,何とか予選には出場できたものの,全くセッティングを施されていないTカーで出走せざるを得なく,最下位からのスタートとなりました。日本人のベテランと新人に明暗が分かれた形となりました。


2004・4・16
☆大荒れ(IRL)
○いよいよIRLシリーズの第3戦に当たる「インディ・ジャパン300マイル」が開幕しました。木曜日は,2回にわたるフリープラクティスが行われました。この日は,快晴に恵まれたものの強い風が吹いていました。その影響でクラッシュするマシンが何台も出,とりわけ高木虎之介は激しいクラッシュを演じました。ヘリコプターで病院に送られるほどのクラッシュだったのですが,CTスキャンなどで検査を行った結果,幸いにも骨折などの怪我はありませんでした。ターン3でコントロールを失い,ターン4の壁に鋭角的にぶつかっているだけに,非常に危険なクラッシュ劇でした。報道によれば,67Gを超える衝撃が起きたといわれていて,改めてその凄さに驚かされました。なお,フリープラクティスの結果は,2回ともアンドレッティ・グリーン・レーシングのT.カナーンがトップタイムをマークしています。もてぎで未だに勝利の美酒に酔ったことのないホンダ勢だけに,幸先のよいスタートが切れたといえましょう。


2004・4・15
☆持続(F1)
○フランスのポールリカールサーキットにおいてミシュランユーザーの合同テストが行われ,2日目はウィリアムズ,ルノー,BAR,ジャガー,マクラーレン,トヨタの6チーム9台が参加しました。その中で,トップタイムはBARのJ.バトンがマークしました。タイムは唯一1分6秒台に入れ,2戦連続表彰台獲得という好調さを持続している形となりました。前後のウィングに改良型を持ち込んだマクラーレン勢は,初日にD.クルサードがトップタイム(ただし,マクラーレンとトヨタの2チームのみ参加)を,2日目はK.ライコネンが2番手のタイムを出しています。今季ポイント獲得もままならないマクラーレンですが,果たして今回の改良は好影響を与えるでしょうか。


2004・4・14
☆若手起用(ルマン)
○マッチこと近藤真彦がオーナーを務めるKONDOレーシングから発表があり,未定となっていたルマンでの第3ドライバーに下田隼成を起用することが決定しました。第3ドライバーが未定の段階では,マッチ自身がステアリングを握るのではないかと思っていました。しかし,シャーシは童夢,エンジンはM−TEC(旧無限),タイヤはヨコハマというオールジャパンで臨むというチャレンジをこれからも進めていくため,若手の起用を重視したようです。この決定により,今シーズンドライバーとしてマッチが参加するレースがなくなりましたので,ドライバーを引退し,チームオーナー&監督業に専念するのではないかと思われましたが,来年以降についてはチャンスをうかがうコメントを出していました。


2004・4・13
☆初表彰台(BSB)
○第2戦の決勝が行われ,第1レースではスズキのR.レイノルズが,第2レースではドゥカティのS.エメットがそれぞれ勝利を収めました。日本人では,スズキの加賀山就臣が第1レースにおいて今季初となる3位表彰台を獲得しています。一時期は生命の危険にさらされるような大怪我を昨年のレースにおいて負いましたが,2戦目にして早くも表彰台ゲットという復活劇を演じました。もう一人のフル参戦ライダーであるホンダの清成龍一は,両レース共に6位でチェッカーを受けました。彼は,非常に安定したレース結果を出していますから,現段階までのランキングが3位となっています。しかも,ランキングトップ(2人います)とは,わずか1ポイント差でしかありません。


2004・4・12
☆表彰台を(BSB)
○英国スーパーバイク選手権(BSB)第2戦の予選がブランズハッチで行われ,ドゥカティのマシンを駆るS.エメットがポールを獲得しました。昨シーズンのレースで生死の境をさまようような怪我を負い今シーズン復活にかける加賀山就臣は,3番手と表彰台を十分に狙える好位置につけています。今シーズンからこのシリーズにフル参戦を開始し,開幕戦では4位でチェッカーを受ける活躍を見せた清成龍一は,8番グリッドからのスタートとなりました。なお,第2戦の決勝レースは,月曜日スタートとやや変則的になっています。


2004・4・11
☆認める(F1)
○R.シューマッハとウィリアムズとの来季以降の契約について話題に上がることがしばしばありましたが,ここに来て新たな展開がありました。トヨタが高額な契約金をラルフに対して提示しているという噂が,以前から出ていました。これまでは,交渉自体を否定するコメントが出ていたものの,今回トヨタがラルフとの交渉を持ったことを初めて認めました。ただ,現段階では交渉が成立したわけではありませんし,ラルフ一人に的を絞っているわけでもないようです。しかも,ラルフ側のコメントでは,ウィリアムズに残留することが一番の希望のようです。ただ,当初否定していたことを認め始めたというわけですから,何らかの手ごたえみたいなものをトヨタが感じ始めているということも十分考えられますね。

☆締めくくり(F1)
○カタルニアサーキットで4日間にわたって行われていた合同テストが終了しました。最終日は,フェラーリ,ウィリアムズ,BAR,マクラーレン,ジャガー,ザウバーの6チームで行われました。トップタイムをマークしたのはBARのJ.バトンで,2番手が僚友の佐藤琢磨でした。今季絶好調のBARですが,ここでもその速さを見せ,いい形で今回のテストを締めくくりました。ただ,ギアボックストラブルなどに見舞われていますので,全てが順調に進んだわけではありません。IRLチャンピオンのS.ディクソンは,ウィリアムズの今季型マシンである「FW26」をドライブしましたが,駆動系のトラブルでスピンを喫し,タイムとしては11番手で終わりました。ただ,ディクソン自身も,そしてウィリアムズチーム自身も手ごたえを感じたようで,もしかしたら来季ウィリアムズに加入することも考えられます。


2004・4・10
☆ベテラン(Fポン)
○合同テスト2日目が行われ,トップタイムをマークしたのは,今季の中での最年長ドライバーである服部尚貴でした。しかも,唯一の35秒台のタイムでした。もちろん,2日間を通じてのトップタイムでもあります。2番手は,前日にトップタイムをマークしたこちらもベテランの本山哲で,復調振りをアピールしています。開幕戦で自身初勝利を挙げた若手の代表格の小暮卓史は,思うようにタイムを出せず,ブービーの14番手でした。


2004・4・9
☆交代しても(F1)
バルセロナの合同テスト2日目が行われました。この日は,前日の5チームに加え,ウィリアムズ,ジャガー,ザウバーの3チームが入った8チームで行われました。トップタームをマークしたのは,前日2番手のタイムを出したBARのA.デビッドソンと交代する形でこの日から走行を始めた佐藤琢磨でした。しかも,それほどマシンをいじってないのにもかかわらずの結果ですから,今季型マシンBAR006のポテンシャルの高さを見せ付けた感じです。ウィリアムズは,テストドライバーのM.ジェネがステアリングを握りましたが,もう一人テストに参加した人物がいます。それは,IRLチャンピオンのS.ディクソンです。午前中はマシンに慣れるための走行を行い,午後から本格的な走行を開始し,最終的には9番手のタイムを出しています。

☆さすが(Fポン)
○ツインリンクもてぎにおいて,2日間の合同テストが始まりました。初日のトップタイムをマークしたのは,昨年のチャンピオン本山哲でした。今シーズンの開幕直前に5ZIGENへの移籍が決まり,十分な準備が整わないまま開幕戦を迎えました。なかなか決まらないマシンにもかかわらず粘りの走りを見せて5位でチェッカーを受け,チャンピオンの貫禄を見せ付けましたが,渋い顔をしながら走行していたのは間違いないでしょう。ところが,今回トップタイムをマークしたことで,これからの戦いに自信を持つことができたかもしれません。


2004・4・8
☆徐々に(F1)
○スペインのバルセロナで,フェラーリ,ルノー,BAR,マクラーレン,トヨタの5チームが参加して合同テストが行われています。初日にトップタイムをマークしたのは,ルノーのF.アロンソでした。2番手のタイムをマークしたのが,BARのテストドライバーA.デビッドソンで,やはり今季好調の2チームがテストでもいい結果を出しています。ルノーは,J.トゥルーリのマシンに次戦サンマリノGPから投入する新しいスペックのエンジンを載せてテストした模様です。また,トヨタは,新しい空力パーツを投入しました。今季なかなかいいところが出ていないチームの一つですが,今後徐々にマシンに改良を加え,軽量化,低重心化を図っていくようです。


2004・4・7
☆最高速(WGP)
○2ストマシンから4ストマシンへ変わり,サーキットレコードが大きく更新されることがしばしば出てくるようになりましたが,同様に最高速についても着実に伸びてきています。2ストマシンの最高速は,約218.5キロメートルほど(M.ビアッジが記録)でした。しかし,4ストマシンに変わって宇川徹が220キロメートルの壁を突破して以来,ドゥカティのL.カピロッシを中心にして記録が更新されるようになりました。そして,先週行われたカタルニアサーキットでの合同テストにおいて,ついに340キロメートルの壁がドゥカティ及びホンダのマシンによって破られました。その中での最高速は,やはりドゥカティのL.カピロッシで,時速347.4キロメートルでした。1キロメートルを超えるストレートがあり,強い風が吹いていたこともあって,それらが互いに影響しあっての記録でしょうが,それにしてもタイヤが2つしかない乗り物でマークしたものですから,我々一般人には想像を絶する世界の話です。このような尋常ではない世界でバトルをしているわけですから,改めてMotoGPライダーの凄さを再認識します。


2004・4・6
☆日本人初(ルマン)
○世界耐久選手権の中の1レースであるルマン24時間が行われ,S.シャンボーンやW.ナウランドと組んでスズキワークスチームから出場した昨年のR2−1のJSB1000クラスチャンピオン北川圭一が,見事に勝利を収めました。過去には,4輪のルマン24で関谷関谷正徳が勝利したことがありますが,2輪では日本人初となります。2輪の24時間耐久レースとしては,94年のボルドール24で,永井康友(ヤマハ期待のライダーでしたが,後にレース中の事故により命を失いました。)選手が優勝して以来となります。

☆プロ野球初(8耐)
○既にテレビのスポーツニュースなどで取り上げられて多くの方がご存知でしょうが,プロ野球の阪神タイガースが鈴鹿8耐に進出することになりました。もちろんスポンサーとしての参加です。プロ野球チームが8耐のスポンサーとなるのは,もちろん初めてのことです。プロ野球以外では,過去にサッカーJリーグのジュビロ磐田のカラーリングで8耐マシンが出場したことはあります。今回のスポンサードは,昨年の8耐の覇者である桜井ホンダに対して行われます。桜井ホンダといえば,東京を中心にした大手バイク販売店ですので,関西の代表的チームであるタイガースと組むのはちょっと意外な感じもします。桜井ホンダの監督である桜井哲夫さんは,東京で生まれ育った人ですから,タイガースを応援していたかどうかかなり怪しい気もするのですが・・・。まあ何はともあれ,このところ8耐への注目度が年々低下してきているところもありますから,2輪レースの認知度を高める上でとってもいいことではないでしょうか。なお,チームの詳細については,まだ決定していません。これから桜井ホンダやHRCとの話し合いを通して徐々に決まっていくものと思われます。

☆適用第1号(F1)
○中東初開催となったバーレーンGPにおいて,7周目の2コーナーで起こった佐藤琢磨とR.シューマッハとの接触事故について,大会の審査委員会から裁定が下りました。その裁定では,R.シューマッハに対して,今シーズンから採用されたペナルティーである「イエローカード」が課せられました。これは,累積して2枚になると予選グリッドが10個下げられてしまうものです。もちろん今回の件が,初の適用となります。


2004・4・5
☆連続&初(F1)
○中東で初開催となったバーレーンGPの決勝が行われ,フェラーリのM.シューマッハが危なげない走りを見せ,開幕からの3連勝を達成しました。しかも,全てポールトゥーウィンという横綱相撲での勝利です。2番手には,同じくフェラーリのR.バリチェロが入り,開幕戦以来のフェラーリのワンツーとなりました。フリー走行からいい走りを見せていたBAR勢も,決勝までその走りを持続しました。まず,J.バトンは,ウィリアムズのJ−P.モントーヤとの差を徐々に詰め,残り8周となったところでパスし,2戦連続の3位表彰台を獲得ました。また,佐藤琢磨は,7周目の2コーナーでウィリアムズのR.シューマッハと接触。16周目にはフロントウィングを破損。そうしたアクシデントにもかかわらず攻めの走りを展開し,後半マクラーレンのD.クルサードやギヤボックストラブルを抱えたモントーヤなどをかわし,5位でチェッカーを受けました。琢磨のポイント獲得は,今シーズン初となります。

☆デビューウィン(JGTC)
○開幕戦の決勝がTIサーキット英田で行われ,今シーズンからフェアレディZを駆る本山哲&R.ライアン組が勝利を収めました。Zにとっては,GT500クラスでのデビューウィンとなります。今回の勝利は,天国と地獄が入り乱れていました。まず,決勝スタート直前にグリッド上でタイヤ交換の作業をしたとしてドライブスルーペナルティーを受け,9位まで順位を下げるという地獄のような序盤となりました。しかし,粘り強い走りや,抜群のピットワークなどで徐々に順位を挽回。終盤になると,トップ走行のJ.デュフォア&A.クート組のデンソーサードスープラに10秒差まで迫りました。誰もが2位でチェッカーかと思ったその時,残り5周となったところでトップ走行のスープラにイエローフラッグ無視による10秒間ピットストップのペナルティーが科せられ,Zに天国のような大逆転勝利が転がり込みました。2位には脇坂寿一&飯田章組が,3位には終盤までトップを走行していたデュフォア&クート組が入りました。


2004・4・4
☆自己最高(F1)
○バーレーンGPの予選が行われ,フェラーリのM.シューマッハがポールを,僚友のR.バリチェロがセカンドグリッドを獲得しました。フェラーリのワンツーは,開幕戦以来の2回目となります。シューマッハのポールは,3戦連続です。3,4番手にはウィリアムズのJ−P.モントーヤ,R.シューマッハがつけ,虎視眈々とフェラーリを狙っている感じです。そして,5番グリッドには,我らが佐藤琢磨がつけました。琢磨にとって自己最高グリッドとなります。また,日本人としては,94年に片山右京がドイツとハンガリーで5番グリッドでしたから,日本人タイ記録となります。6番手には,同じくBARのJ.バトンがつけました。BARは,フリー走行からトップタイムをマークするなどして速さを見せていたのですが,予選でもその好調さを維持していました。また,これまで不振にあえいでいたトヨタも,パニスが8番手,ダ・マッタが9番手とシングルグリッドを獲得しました。決勝でのジャパンパワー炸裂を期待しましょう!

☆デビュー戦で(JGTC)
○国内のシリーズとしては最も観客を集めるJGTCが,TIサーキット英田で開幕しました。コースレコードを更新してポールを獲得したのは,フェアレディーZを駆る影山正美&M.クルム組でした。2番グリッドには,同じくZを駆る本山哲&R.ライアン組が入り,今シーズンからGT500クラスに新たに投入されたZが,いきなりフロントローを獲得しました。スープラ勢は,3,4番グリッドを獲得してますから,トヨタもやはり強さを見せています。それに対してNSX勢は相変わらず苦労しているようで,道上龍&S.フィリップ組の12番手が最上位でした。今シーズンからターボエンジンを搭載したNSXですが,事前のテストでも思うようにタイムを上げられていませんでした。まだまだ日産やトヨタに追いつくには,しばらくかかりそうな感じがします。


2004・4・3
☆ここでも(F1)
○中東で初開催となるバーレーンGPが開幕しました。初日は2回のフリー走行が行われ,1回目はフェラーリのM.シューマッハが,2回目は僚友のR.バリチェロがトップタイムをマークしました。どのチームも現在のマシンで初走行となるサーキットですから,現段階でのマシンのポテンシャルがモロに出ることになります。そのような中でトップタイムを刻んだわけですから,やはり「フェラーリF2004」の強さが証明されたことになります。路面温度の高さや砂埃の多さは開催前から予想されていましたが,やはりそのことは各チームとの苦労しているようで,コースオフやエンジントラブルなどがあちらこちらで見受けられました。各チームとも対策は講じてきているとは思いますが,こうした状況を見ると,「百聞は一見にしかず」という感じがしてきます。


2004・4.2
☆交渉戦略(F1)
○来季の契約について何かと噂の絶えないR.シューマッハですが,今度はトヨタと契約間近という噂が出ています。それによると,契約期間は5年,契約金は総額115億円ではないかというのです。現在所属しているウィリアムズは,契約金削減を打ち出しているだけに,ラルフにとっておいしい話であることは確かです。しかし,少なくとも今年の状況を見ると,トヨタに移るということは,勝利から遠ざかるということも意味しています。契約交渉では,いろいろな戦略が駆使される場合があり,今回の話も,ウィリアムズとの交渉を有利に運ぼうとする一つの動きとも考えられます。

☆また雨(WGP)
○ヘレスでの合同テストが終了しました。最終日は再び雨に見舞われ,各チーム走行してウェットでのデータ取りを実施しました。このところのテストは,ことごとく雨に泣かされたところがあり,テストメニューが十分こなせていないのが現状のようです。これから開幕戦までの間,正式なテストは予定されていません。それだけに,開発の遅れに拍車がかかっているのは間違いないでしょう。とりわけプロトンKRの青木宣篤は,新型マシンの投入は遅れたは,最終日はインジェクショントラブルで16周しか走行できないはで,正に「泣きっ面に蜂」状態。このまま開幕戦を迎えることになったわけですから,何とも気の毒です。まあ,これもプライベートチームの宿命ではあるのですが。


2004・4・1
☆混戦か(WGP)
○先週のカタルニアに続いて,今週はスペインのヘレスサーキットでのIRTA合同テストが行われています。既に250tクラスのテストが終了し,代わってMotoGPクラスのテストが始まりました。カタルニアでのテストは,天候に恵まれなかったため,十分には走り込みができませんでした。今回も,前夜の雨が残っていたり,セッション終了前約30分から雨が再び降り始めたりしていました。そのような中トップタイムをマークしたのは,前回に引き続いてヤマハのV.ロッシでした。しかも,昨年ヘレスでのレースでRC211Vを駆ってマークした自身の最速ラップを更新してのものでした。いかにYZR−M1の開発が進んでいるかを,周囲にアピールした感じです。2番手のタイムは,スズキのK.ロバーツがマークし,GSV−R&ブリヂストンタイヤの開発振りをアピールしています。カワサキの中野真矢は,ホンダのS.ジベルナウやN.ヘイデンよりも速い7番手のタイムをマークしています。今シーズン行われてきたテストは,しばらくはホンダのRCVの独壇場といった感じでしたが,ここにきて他メーカーの活躍が見られ,今シーズンの混戦振りが予想されます。なお,当地の予報では,MotoGPクラス2日目の天候は雨とのことです。
ところで既に終了した250tクラスですが,アプリリアのR−D.ピュニエが2日連続トップタイムをマークしました。ヤマハTZを駆る松戸直樹は,2日目にマシンが全損するほどの転倒を喫しました。幸いにも,人間には大きなダメージはなかったようです。また,WGPに復帰した昨年のヨーロッパ選手権チャンピオン関口太郎は,初日が最後尾,2日目がブービーとマシン開発の遅れが心配される結果となっています。