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2004・10・31
☆3回目(WGP)
○最終戦の予選2日目がスペインのバレンシアサーキットで行われ,MotoGPクラスは,RC211Vを駆る玉田誠がポールポジションを獲得しました。予選1日目に暫定2番手につけていた玉田でしたが,この日はなかなか初日のタイムを上回る事ができず,セッティングに苦労しているのかと思われました。しかし,予選終盤になってようやくタイムアップに成功。2番手のM.ビアッジや3番手のV.ロッシに僅差ではあるものの,今季3回目のポールとなりました。

☆今シーズン初(JGTC)
○第6戦の予選が,我が大分県のオートポリスで行われました。GT500クラスのポールを獲得したのは,スープラを駆る立川祐路&荒聖治組で,今シーズン初となります。激しいタイトル争いをしている脇坂寿一&飯田章組と本山哲&R.ライアン組が,それぞれ2番手と3番手につけ,両雄譲らずという形になっています。なお,GT300クラスは,RX−7を駆る山路慎一&井上宏之組がコースレコードをマークしてポールを獲得しています。

☆徐々に(WGP)
○今シーズンのタイトルを獲得したV.ロッシは,現在のチームからの移籍はまず考えられず,シートは安泰といったところですが,他のライダーは大幅な移籍劇がありそうな感じとなっているストーブリーグです。そのことに関して,最終戦を迎えたバレンシアGPでは,徐々にシートの獲得競争が明らかとなっています。まず,スズキから発表があり,J.ホプキンスの残留が明らかとなりました。また,今季ヤマハワークスから参戦していたC.チェカが,ドゥカティへの移籍が確実視されています。250ccクラスでホンダ陣営に加わっているT.エリアスが,MotoGPクラスへステップアップし,ヤマハ陣営に加わる(もしそうだとするとテック3チーム)こともほぼ間違いないようです。まだ噂の域は出ないものの,それと入れ替わるように,ヤマハ・テック3チームからM.メランドリがホンダ陣営(チーム・グレシーニの可能性大)に加わることになるかもしれません。その他にも,ホンダ陣営に所属しているライダーの去就について様々な噂があり,これから先ますます目が離せなくなりそうです。


2004・10・30
☆地元が独占(WGP)
○最終戦バレンシアGPの予選1日目が行われ,MotoGPクラスは,スペイン人ライダーで現在ランキング2位のS.ジベルナウが暫定のポールを獲得しました。暫定の2番手は,玉田誠がつけています。前回のレースでチャンピオンを決めたV.ロッシは3番手で,きっちり仕事をこなしている感じです。今回の予選1日目は,250ccクラスがD.ペドロサ,125ccクラスがH.ロレンソというように,全てのクラスでスペイン人ライダーが暫定のポールを獲得していて,モーターサイクルスポーツ王国らしく層の厚さを見せ付けています。

☆確定(Fポン)
○MINEサーキットで行われた第6戦において,トップ争いをしていたB.トレルイエとR.ライアンが最終ラップで接触し,ライアンがリタイアするというアクシデントが発生していました。このことに対して,当初トレルイエにペナルティーが科せられたのですが,その裁定に対して不服申し立てが出されていました。モータースポーツ審査委員会で協議の結果,故意の接触ではないということで,ペナルティーの取り消しという裁定が下り,ライアン側がその裁定を尊重するという決定を下したことから,トレルイエへのペナルティー取り消しが確定しました。これにより,1位トレルイエ,2位脇坂寿一,3位金石年弘というレース結果に落ち着きました。


2004・10・29
☆どっち?(F1)
○F1から引退して早3年がたとうとしている元チャンピオンのM.ハッキネンの周辺が,徐々にあわただしくなってきている感じです。というのも,まだ噂の域を出ないものの,どうやら来季はレースシーンに登場しそうな気配なのです。今最も有力と言われているのが,DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)にメルセデスのマシンを駆って参戦するということです。ハッキネンとメルセデスは,長年マクラーレンから出場していたので当然深い繋がりがあるでしょうから,全く根拠のない話ではないでしょうし,既に極秘のうちにテストを行ったという話も出ています。ところが,ここに来て浮上しているのが,ウィリアムズからF1へ復帰するという話です。ご存知のように,先日J.バトンとウィリアムズの契約が無効であるという裁定が下りました。そのため,その空いたシートに誰が座るのか注目を浴びているのが現状です。有力なのは,ウィリアムズでテストドライバーを務めているA.ピッツォニアなのですが,フェラーリのM.シューマッハに対抗できるドライバーとしてはまだ役不足。そこで,今回新たにハッキネンの名前が再び登場したということです。


2004・10・28
☆継続か(WGP)
○今シーズン時折予選で素晴らしい走りをして,復活の兆しを見せていたスズキですが,その中の一人のライダーであるJ.ホプキンスの残留が決まりそうだという噂が出ています。ドゥカティのT.ベイリスが来季同チームを離れることは既に決定済みですが,その後釜の候補の一人としてホプキンスの名前が挙がっていました。しかし,彼はワークスドゥカティよりワークススズキの方を選んだようです。もちろんまだ噂の域は出ないものの,最終戦終了後に残留の発表があるのではないかという噂も出ています。


2004・10・27
☆復帰&初優勝(WRC)
○三菱より発表があり,31日が最終日となっている第15戦のカタルニアラリーに,3台の「ランサーWRC04」を走らせる事が明らかとなりました。現在,成績不振や本業の業績悪化などからフル参戦を休止している三菱ですが,WRCへの出場は,第10戦のドイツラウンド以来となります。本格的に復帰するまでマシン開発を進めている三菱ですが,今回の出場は,現段階でのマシン開発の成果をテストするためのもののようです。ただし,出場の扱いとしては,ワークス参戦ではありません。
ところで,戦いの場をWRCから「パリダカ」に代表されるラリーレイドへとシフトしている元WRCワールドチャンピオンのC.マクレーですが,ヨーロッパ・バハカップ最終戦において,2位に5分以上の大差をつけて優勝しました。ラリーレイドでの優勝は,彼にとって初となります。また,彼の駆るニッサン・ピックアップにとっても初優勝です。約8週間後に始まるパリダカ制覇に向けマシン開発を進めているニッサンですが,その成果が表れた一戦となりました。


2004・10・26
☆コスト削減(F1)
○資金難に苦しむミナルディやジョーダンが中心となって,コスト削減のための具体的な改革を提案する案が出されました。これには,フェラーリを除く全チームが賛同しています。それによると,テスト日数の制限やグランプリを2日間制とする事が盛り込まれています。こうすることで浮いた分,コスト削減だけでなく,今後グランプリの開催数増加(開催が微妙なイギリス及びフランスGP開催も含む)に対応する事ができるというわけです。また,タイヤについては,ワンメークを提起しています。エンジンについては,先日06年から2.4リットルV8エンジンになる事が発表されていますが,現行のV10エンジンの継続使用も求めています。唯一署名しなかったフェラーリですが,周囲は「いずれ署名するであろう」という予想を立てています。というのは,弱小チームを保護し,イギリスやフランスといった伝統的なレースを守ろうとする今回の改革案に反対した場合,フェラーリへの風当たりが強くなる事が考えられるからです。


2004・10・25
☆初(F1)
○ブラジルGPの決勝が,ウェットからドライに変わるという難しいコンディションの中で行われました。レースの途中からJ−P.モントーヤとK.ライコネンという来季マクラーレンでチームメイトになるもの同士の争いとなり,結局準母国グランプリ(お隣のアルゼンチン出身)となるモントーヤがトップでチェッカーを受け,今シーズン自分自身にとっても,そしてチームにとっても初勝利を最終戦で挙げました。母国GP制覇に向けポールからスタートしたR.バリチェロは,残念ながら優勝は逃したものの3位でチェッカーを受けました。なぜかこれまで母国GPでは不運が続き,完走さえままならなかったのですが,今回ようやく母国GPで初の表彰台を獲得しました。BAR勢は,序盤にJ.バトンがエンジントラブルでリタイアしたものの,佐藤琢磨が6位に入り,コンストラクターズポイントで2位の座を守りました。この2位というのは,BARにとってチーム創設以来最高の成績です。また,佐藤琢磨のドライバーズランキングは8位となり,これは日本人として過去最高成績です。

☆初優勝(Fポン)
○第8戦の決勝が行われ,好スタートを見せたIMPULの井手有治が,終始安定した速さで後続を引き離し,最終的に2位に7秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受けました。参戦2年目となる井手ですが,自身にとって待望の初勝利を挙げたことになります。ポールからスタートした脇坂寿一は,スタートで失敗したばかりでなく,7周目にB.トレルイエと接触してリタイアに終わっています。

☆合算(F1)
○来季のレギュレーションを発表したばかりのFIAから,来季の予選について新たなルールが発表されました。それによると,予選1回目を土曜日に,予選2回目を日曜日の午前中に行い,その合算タイムでグリッドを決定するという方式をとることになりました。金曜日はフリー走行のみということについては,変わりありません。


2004・10・24
☆好発進(F1)
○最終戦ブラジルGPの予選が行われ,母国GP制覇に燃えるR.バリチェロが最速タイムをマークしました。バリチェロのポール獲得は,今シーズン4回目になります。鈴鹿で圧勝し,チャンピオンの速さを見せたM.シューマッハは,弟のラルフに次ぐ8番手のタイムをマークしましたが,フリー走行で激しいクラッシュをし,エンジンの載せ替え等をしていたため,レギュレーションにより10番手降格となっています。BAR勢は,J.バトン,佐藤琢磨の順で5,6番グリッドにつけています。

☆初ポール(Fポン)
○第8戦の予選がツインリンクもてぎで行われ,前日のフリー走行からいい走りを見せていた脇坂寿一がポールを獲得しました。彼のポール獲得は,今シーズン初となります。もてぎを得意とする寿一ですが,その相性のよさが出た感じです。

☆名物が(F1)
○FIAより,来シーズン以降のレギュレーションについて発表がありました。それによると,今シーズンは「1レース1エンジン」というものだったのが,さらに強化されて「2レース1エンジン」となりました。また,「20%のダウンフォース削減」を達成するため,フロンと及びリアのウィング関係についても見直されています。また,タイヤについては,予選と決勝を1セットのタイヤしか使えないことになりました。F1の名物の一つであるピットインするとたくさんの人間がマシンを取り囲み,タイヤ交換をするという光景が,来シーズンはパンクした時以外見られないことになります。06年以降のレギュレーションとしては,エンジンが2.4リットルのV8型に変更となります。


2004・10・23
☆契機(パリダカ)
○三菱自動車と同社のモータースポーツ統括会社MMSP GmbHは,来年1月に開催される「ダカールテレフォニカ2005」(通称パリダカ)での体制を発表しました。それによると,まずメインスポンサーに大きな違いがあります。これまでは,三菱石油というような“三菱色”のあった印象ですが,今回は,モータースポーツでよくロゴを目にしてお馴染みのスペインの石油会社REPSOLがメインスポンサーとなりました。マシンについては,『パジェロエボリューション』4台とピックアップトラック『L200』1台の5台体制で出場して,5年連続,通算10回目の総合優勝を目指すことになりました。
出場ドライバーは,02年,03年の2年連続総合優勝した増岡浩,パリダカ二輪部門でこれまでに6回も総合優勝し,04年の大会において四輪部門で初の総合優勝を飾ったS.ペテランセルの両エース。そして,あらたにフランス人の元アルペンスキーチャンピオンのR.アルファンと04年のパリダカ二輪部門で総合優勝を飾ったスペインの英雄J−N.ロマの4人が『パジェロエボリューション』をドライブすることになりました。そして,04年大会に『パジェロ』で参戦して,女性最上位となる総合5位を獲得したA.マイヤーがピックアップトラック『L200』で参戦して,クイックアシスタンスを務めることになりました。
リコール隠しのために業績が悪化の一途をたどっている三菱ですが,この大会で連覇を達成し,会社を立て直す一つのいい契機となるといいですね。


2004・10・22
☆全17戦(WGP)
○FIMより来季のレースカレンダーが発表されました。それによると,来季は,暫定カレンダーの時と同じようにMotoGPクラスは全17戦,他のクラスは全16戦となります。クラスによって違いが出たのは,アメリカGPがMotoGPクラスのみ開催となっているからです。また,やはり今季と同じように鈴鹿でのレースは開催されず,日本ではツインリンクもてぎでの1回だけです。

2005年レースカレンダー
  決勝日 名  称 サーキット
第1戦  4月10日 スペインGP ヘレス
第2戦  4月17日 リオGP ネルソンピケ
第3戦  5月 1日 中国GP 上海
第4戦  5月15日 フランスGP ルマン
第5戦  5月29日 イタリアGP ムジェロ
第6戦  6月 5日 カタルニアGP カタルニア
第7戦  6月19日 イギリスGP ドニントンパーク
第8戦  6月25日 オランダGP アッセン
第9戦  7月10日 アメリカGP ラグナセカ
第10戦  7月24日 ドイツGP ザクセンリンク
第11戦  8月28日 チェコGP ブルノ
第12戦  9月11日 マレーシアGP セパン
第13戦  9月18日 日本GP もてぎ
第14戦 10月 1日 カタールGP ロサイリ
第15戦 10月16日 オーストラリアGP フィリップアイランド
第16戦 10月30日 ポルトガルGP エストリル
第17戦 11月 6日 バレンシアGP バレンシア

☆引退(WRC)
○日本で馴染みの深いラリードライバーの一人であるC.サインツが,今季限りで引退することを発表しました。トヨタのセリカを駆って90年,92年の2回チャンピオンに輝き,トヨタのラリー活動の栄光をつくっていったドライバーの一人でした。彼のマークした通算26勝は,最多勝記録として残されています。18年間のラリー生活お疲れ様でした!


2004・10・21
☆裁定(F1)
○来季のJ.バトンとの契約を巡って,契約承認委員会(CRB)で争っていたBARとウィリアムズでしたが,その裁定がCRBより下されました。それによると,BARの主張を認め,先日結んだバトンとウィリアムズの契約は無効であり,来季はBARに所属する法的義務があるということになりました。ウィリアムズはこの裁定に従い,他の法的手段を使って異議申し立てをしないことを表明しました。バトンは,当初ウィリアムズとの契約が承認されなければ,いわゆる「浪人」を覚悟するという趣旨の発言をしていましたが,結局BARに残留することを決心したようです。なお,バトンが座る予定だったシートに誰が代わって座るのかについては,近日中にウィリアムズは発表するようです。

☆やはりだめか(F1)
○14日付のこのページでお伝えした来季のレースカレンダー(暫定)には,開催が微妙となっていたイギリスGPが組み込まれていました。しかし,FIAのB.エクレストンによると,来季の同GP開催はほぼ不可能になったようです。一番の問題は,開催するための資金が集まっていないことのようです。また,他の国から開催のオファーがあるようで,そこは資金面でも,サーキットの整備状況でも万全の体制を整えるという状況をつくっているようです。ただし,そこがどこであるかは明らかにされていません。その開催地との契約をどうするか結論を出すためには,できるだけ早くイギリスGPの開催の有無を決める必要があるようです。いずれにしても,これはあくまでも暫定の中での話で,12月10日に開かれるFIAの会議が最終決定の場となります。


2004・10・20
☆買収
○既に一般紙でも報道されていますが,九州で唯一の本格的サーキットである我が大分県の誇る「オートポリス」が,この度売りに出されました。バブル全盛期に建設され,崩壊と共に親会社の倒産という憂き目をみ,現在は上津江村が運営しているサーキットです。関係者の努力により,何とか黒字経営が成り立っていて,今回村が町村合併ということもあって売りに出されたものです。現在買い手を公募中なのですが,それにカワサキが名乗りを上げることはほぼ間違いありません。日本の4メーカーのうち,唯一専用のテストコースを持たないのがカワサキです。大分県の直入町に「スパ直入」というサーキットを保有していますが,コースの全長が1.5km弱のショートコースで,コース幅も狭く,大型バイク中心のカワサキにとって十分とはいえない状況でした。そのため,ここ数年はずっとオートポリスを中心にしてマシン開発を行ってきた経緯があります。もし買収が成功すれば,ようやく他社と同一線上に並ぶ事になります。また,大企業が保有することで,サーキットの経営自体もある程度安定することになります。
ただ,そうなるとスパ直入がどうなるのかが心配となります。確かに,コースが狭いため,大きなレースが開催できませんし,大型のマシンはそのポテンシャルを十分には発揮できません。しかし,コースの使用料が他サーキットと比べて断然安く,テクニカルなコースのため,サンデーレーサーにとっては,腕を磨く面でも経済的な面でもとてもありがたい存在です。つい最近新たな計時システムを導入し,オフィシャル及びエントラントに好評だったということもありました。もし今回の買収により,スパの廃止や縮小ということがあった場合,レースを底辺で支えているサンデーレーサーにとって痛手となってしまいます。この買収劇の行方は,こうした点でも注目です。


2004・10・19
☆獲得(IRL)
○最終戦の決勝レースが,テキサス・モータースピードウェイで行われ,ポールからスタートしたH.カストロネベスが,残り20周となったところでトップに出,そのまま後続を振り切って今季初勝利を挙げました。彼の所属するチームペンスキー及びトヨタエンジンの勝利は,開幕戦以来です。ホンダ勢の圧勝に終わった今シーズンですが,最初と最後のレースは,トヨタが美酒を味わった形です。ルーキーオブザイヤー獲得を狙う松浦孝亮は,ギアボックスのトラブルから59周目でリタイアしました。しかし,タイトルを争うE.カーペンターが早々にリタイアしていましたから,ルーキーオブザイヤーのタイトルは松浦の手に渡りました。苦悩のシーズンを過ごした高木虎之介は,最終戦も原因不明のトラブルで苦戦しました。それでも何とか最後まで走りきり,2周遅れながら12位でチェッカーを受けました。なお,トップでチェッカーを受けたカストロネベスですが,リスタートの仕方が悪かったということで,15ポイントの剥奪及び罰金というペナルティーを課せられました。

☆GPへ(WGP)
○2005年からチェコのミニバイクメーカーであるブラタ製エンジンを搭載することになっているWCMから発表があり,今季BSBでチャンピオンを獲得したJ.エリソンを来シーズン走らせることになりました。


2004・10・18
☆連続(WGP)
○オーストラリアGPの決勝が行われ,まだチャンピオンが決まっていなかったMotoGPクラスと250ccクラスのチャンピオンが決定しました。まずMotoGPクラスですが,決勝レースは,チャンピオンを争うヤマハのV.ロッシとホンダのS.ジベルナウの一騎打ちとなりました。ずっと接近戦を演じたのですが,最終ラップにロッシがトップに浮上してそのままチェッカー。この勝利により,ロッシとしては4年連続最高峰クラスのチャンピオンを決めました。また,ヤマハのチャンピオン獲得は,92年のW.レイニー以来12年ぶりとなります。シーズン当初は,ホンダからヤマハに移籍してすぐだけに,チャンピオンは難しいだろうという予想が圧倒的だったのですが,見事その予想を覆してのタイトル獲得でした。
250ccクラスの決勝は,ランキング2位でアプリリアのマシンを駆るS.ポルトがポールからスタートし,2周目にトップに浮上してから順調に後続との差を広げ,2位に5秒以上の大差をつけて優勝しました。ランキングトップのホンダのD.ペドロサは,堅実な走りに徹して4位でチェッカーを受け,この瞬間今シーズンのチャンピオンを決めました。ペドロサは,昨年125ccクラスのチャンピオンを獲得し,今シーズン250ccクラスにステップアップしたばかりでした。クラスは違いますが,2年連続チャンピオンということになります。なお,今回のチャンピオン獲得は,250ccクラスの最年少記録を更新するものでした。

☆全クラス決定(R2−1)
○最終戦の決勝が,岡山県のTIサーキット英田で行われました。JSB1000クラスは,このところ2連勝して好調な走りを見せているホンダの伊藤真一が,今回もその速さを見せて見事3連勝を飾りました。この勝利により,ランキング4位に浮上しました。伊藤はブリヂストンタイヤの開発を中心に据えていて,全戦参加というわけにはいきませんでした。その中でのランキング4位ですから,レースにタラレバを言い出したらキリがないものの,もし全戦出場していたら,有力なチャンピオン候補の一人になっていたかもしれません。ランキングトップの井筒仁康は,確実な走りを見せて2位でチェッカーを受け,00年のスーパーバイククラス以来のチャンピオン獲得となりました。彼が所属する桜井ホンダとしては,初のチャンピオン獲得となります。
他のクラスは,ST600が辻村猛,250ccクラスが高橋裕紀,125ccクラスが仲城英幸というランキングトップを行くライダーが勝利し,見事優勝してのチャンピオン獲得を決めました。

☆母国のレースで(WRC)
○フランスで第14戦のツールドコルス最終日が行われ,フォードのM.マーティンが今シーズン2勝目を挙げました。ランキングトップを行くシトロエンのS.ロウブは,堅実な走りで最終レグまで無事走りきって2位でゴールし,今シーズンのチャンピオンを母国レースで決定しました。彼のチャンピオン獲得は,今回が初となります。また,僚友のC.サインツが3位に入り,シトロエンのマニュファクチャラーズタイトルが,これまた母国のレースで決定しました。


2004・10・17
☆両者譲らず(WGP)
○第15戦オーストラリアGPの予選2日目が行われ,MotoGPクラスは,現在ランキング2位のS.ジベルナウがポールポジションを獲得しました。前日の予選では,ランキングトップのV.ロッシが1番時計をマークしていましたから,チャンピオン争いを繰り広げている二人によってポール合戦が繰り広げられたことになります。そのロッシですが,2日目は初日のタイムを上回る事ができず,2番グリッドからのスタートとなりました。なお,WCMから参戦している宇井陽一ですが,最後尾ながら今回は無事予選を通過しています。

☆チャンピオンに向け(R2−1)
○最終戦の予選が行われ,最高峰のJSB1000クラスは,ランキングトップを行く桜井ホンダの井筒仁康がポールを獲得しました。タイムもブッチギリで,2番グリッドを獲得した伊藤真一にコンマ8秒もの差をつけています。250ccクラスも,ランキングトップを行く高橋裕紀がポールを獲得し,両者共にチャンピオン獲得に向けて絶好のポジションからのスタートとなりました。

☆移籍(WGP)
○ヤマハから発表があり,今季ホンダ・グレシーニからフル参戦しているC.エドワーズと来季からの2年間契約が成立しました。エドワーズの所属するチームは,ヤマハワークスチームです。もう一つのシートはV.ロッシですから,自動的にC.チェカがシートを失ったことになります。チェカの移籍先については未定ですが,10月15日のこのページでもお伝えしたように,ドゥカティのワークスチームに移籍するのではないかという噂があります。ところで,ロッシとエドワーズと言えば,くしくもロッシが8耐を制した時のペアということになります。両者には,何かの因縁があるのかもしれませんね。


2004・10・16
☆好発進(WGP)
○オーストラリアGPの予選1日目が行われ,MotoGPクラスは,チャンピオンに王手をかけているヤマハのV.ロッシが暫定ポールを獲得しました。今回のレースで2位以上の成績を収めれば,ランキング2位のS.ジベルナウの成績に関係なくチャンピオンが決定するだけに,好発進をしたと言えるでしょう。

☆破談(WGP)
○今季もヤマハのマシンを駆って250ccクラスにフル参戦し,来シーズンはWCMチームと契約してMotoGPクラスにステップアップするであろうと言われていた松戸直樹ですが,どうやらWCMとの契約という話は無くなったようです。その点は,本人も認めています。ただ,他の契約話は順調に進んでいるようで,WGPのシートを失うというようなことはないようです。

☆来季も(WRC)
○来季のレースカレンダーが,暫定と言う形ではあるもののFIAより発表されました。それによると,今季初開催となった「ラリージャパン」は,約1ヶ月開催日は下がりましたが,来季もカレンダーの中に組み込まれています。開催数は,今年と同じ全16戦です。

2005年レースカレンダー(暫定)
  最終日 開催国
第1戦  1月23日 モナコ
第2戦  2月13日 スウェーデン
第3戦  3月13日 メキシコ
第4戦  4月10日 ニュージーランド
第5戦  5月 1日 イタリア
第6戦  5月15日 キプロス
第7戦  5月29日 トルコ
第8戦  6月19日 ギリシア
第9戦  7月10日 アルゼンチン
第10戦  8月 7日 フィンランド
第11戦  8月28日 ドイツ
第12戦  9月18日 イギリス
第13戦 10月 2日 日本
第14戦 10月16日 フランス
第15戦 10月30日 スペイン
第16戦 11月16日 オーストラリア

2004・10・15
☆離脱(WGP)
○ドゥカティのワークスチームからフル参戦しているオージーライダーのT.ベイリスが,今シーズン終了をもって同チームから離脱することを発表しました。来シーズンベイリスの抜けた穴を誰が埋めるのかはまだ決まっていませんが,ヤマハのC.チェカ,スズキのJ.ホプキンス,ホンダのS.ジベルナウの名前が噂に挙がっています。中でも,チェカとホプキンスが有力のようです。もしかしてこの二人のどちらかがドゥカティに加わったとすると,その抜けた穴にベイリスが入るのではないかという噂もあります。つまり,いわゆる「交換トレード」というような形に収まるのではないかということです。M.ビアッジのホンダワークス入りの噂もありますし,あと残り2戦の中で,様々な移籍話が明らかとなっていくことでしょう。


2004・10・14
☆伝統のレース(F1)
○国際自動車連盟(FIA)から来年の暫定カレンダーが発表されました。それによると,来季から消滅するのではないかと言われていたイギリス,サンマリノ,フランスという伝統のGPが,条件付ではあるものの,とりあえず暫定のカレンダーの中には残りました。また,新たにトルコGPが加わり,全19戦となっています。注目の日本GPは,第18戦に組まれています。なお,正式な日程は,12月10日に発表される予定となっています。

2005年レースカレンダー(暫定)
  決勝日 大  会
第1戦  3月 6日 オーストラリア
第2戦  3月20日 マレーシア
第3戦  4月 3日 バーレーン
第4戦  4月17日 フランス(契約協議中)
第5戦  4月24日 サンマリノ(契約遵守が条件)
第6戦  5月 8日 スペイン
第7戦  5月22日 モナコ
第8戦 未 定 ヨーロッパ
第9戦  6月12日 カナダ
第10戦 未 定 アメリカ
第11戦  7月 3日 イギリス(契約協議中)
第12戦  7月17日 ドイツ
第13戦  7月31日 ハンガリー
第14戦  8月21日 トルコ
第15戦  9月 4日 イタリア
第16戦  9月11日 ベルギー
第17戦  9月25日 ブラジル
第18戦 10月 9日 日本
第19戦 未 定 中国

2004・10・13
☆存続(F1)
○10月2日付のこのページで,来年のカレンダーからイギリスGPが消えそうだというニュースをお伝えしましたが,どうやら少なくとも来季は存続する見込みのようです。やはりモータースポーツの中心地だけに,存続に向けて様々な力が働いたのでしょう。

☆明暗(F1&WGP)
○国内における人気の違いによって,テレビ中継でも明暗が分かれそうです。佐藤琢磨の活躍もあって,先日行われた日本GPの視聴率は2ケタを記録しました。野球で巨人戦の中継が1ケタになることもありましたから,この2ケタというのはやはり立派な成績と言えるでしょう。それに対して,日本では全くと言っていいほど注目を浴びないのが2輪のレース。F1で琢磨やホンダエンジンが活躍しているのはもちろん立派なことですが,2輪の最高峰であるWGPでは,これまでにもたくさんの日本人が活躍してきています。マシンも,日本車が中心になっています。にもかかわらず,世間の多くの人たちの会話の中には全く登場しません。当然視聴率も上がっていませんから,テレビ局としては積極的に放送しようとはしません。そのような中,98年から放送を続けてきたのがNHKでした。バイクへの偏見が未だに存在している日本において,超マイナーなモータースポーツの放送を公共放送がし続けたというのは,本当に素晴らしいことです。しかし,どうやら今シーズン限りで放送が終了しそうな気配です。もちろんその原因は,視聴率の低迷だと思われます。公共放送だからこそマイナーなスポーツへもスポットを当ててほしいと思うのは,私だけでしょうか・・・。


2004・10・6
☆ウェットレース(F1)
○いよいよ今週末は,鈴鹿サーキットで行われる日本GPです。天気予報では,レースウィーク中ずっと雨のようです。観る方も走る方も大変なレースとなりそうですが,佐藤琢磨を応援する側としては,ある意味ラッキーかもしれません。ご存知のように琢磨は鈴鹿レーシングスクール出身ですので,コースの隅から隅まで把握していますし,以前からウェットでの走りには定評がありました。ウェットとなれば,マシン差が出にくくなることがよくあります。ホンダは,母国グランプリに向けて「鈴鹿スペシャル」のエンジンを投入します。今季のBARのマシン「BAR006」は,ダウンフォース(空気を利用して路面にマシンを押し付ける力)がかかったセッティングの方がいい動きをするといわれていて,滑りやすくなるウェットレースでは,いつも以上にダウンフォースをかけるため,この意味でもプラスに働くかもしれません。管理人であるこの私は,明日から鈴鹿に向けて出発します。ぜひこの目で琢磨の素晴らしい結果を目にしたいと思ってます。がんばれ琢磨!!(とはいっても,バイクで観戦しに行きますので,正直晴れて欲しいという気が無きにしも非ずなのですが・・・。)


2004・10・5
☆チャンピオン決定(IRL)
○第15戦の決勝が,カリフォルニア州フォンタナにあるカリフォルニア・スピードウェイで行われました。このレースは,194周目にイエローコーションが出て,残り1周でリスタートとなる超スプリントレースとなりました。それまで2位を走行していたA.フェルナンデスが,1位を走行していたT.カナーンを最後の最後で逆転し,見事第14戦に引き続いての連勝となりました。彼の勝利は,今季3勝目です。惜しくも勝利を逃したカナーンでしたが,今回の2位により,今季のシリーズチャンピオンを決めました。日本人勢は振るわず,松浦孝亮が13位,高木虎之介が14位に終わりました。なお,松浦のルーキーオブザイヤーは,今回のレースで決まらず,最終戦まで持ち越されました。


2004・10・4
☆続投(IRL)
○スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングから発表があり,来季も松浦孝亮を起用する事が決定しました。ルーキーイヤーとなった今シーズンの松浦ですが,初めてのオーバルレースにもかかわらず,最高位が第11戦の4位で,ルーキーとしてはトップのランキング13位と健闘しています。シリーズの中で最も権威のある「インディ500」では,残念ながら決勝は11位で終わりましたが,練習走行で何回もトップタイムをマークして非凡なところを見せました。そうした点が買われての続投となったことでしょう。来季のシートが決まったことで,今シーズンの残りのレースに集中できますから,是非ルーキーオブザイヤーを獲得してほしいものです。

☆有終の美(SBK)
○スーパーバイク世界選手権の最終戦が,フランスのマニクールサーキットで行われました。日本人で唯一フル参戦している芳賀紀行は,逆転チャンピオンの可能性をわずかに残してこの大会を迎えました。残念ながら第1レースを2位で終わったことにより,その夢は惜しくも断たれました。しかし,第2レースを制して今季6勝目を挙げ,有終の美を飾る事ができました。この勝利により,ランキング3位に浮上して今シーズンを締めくくりました。なお,シリーズチャンピオンは,ドゥカティのマシンを駆るJ.トースランドが獲得しています。


2004・10・3
☆猛暑の中(F1)
○カタールGPの決勝が行われました。MotoGPクラスは,気温40度という大変厳しいコンディションの中でのレースとなりました。V.ロッシとM.ビアッジは,チームスタッフがスターティンググリッドのグリップを高めるため,スクーターを使ってグリッドの埃を排除するという行為を行ってしまい,予選タイムに6秒加算というペナルティーを受け,最後尾からのスタートとなりました。そうした波乱の幕開けとなったレースですが,高い温度と滑りやすい路面状況などから,リタイアするライダーが続出するレースになってしまいました。最後尾からスタートしたにもかかわらずオープニングラップで8位まで浮上したロッシですが,6周目に今シーズン2回目となる決勝レースでの転倒を喫してリタイアとなりました。カワサキの中野真矢は,一時期3位に浮上して連続表彰台の期待をもたせましたが,エンジントラブルによりリタイアとなりました。結局完走13台というサバイバルレースとなったのですが,それを制したのはランキング2位のS.ジベルナウでした。ランキングトップのロッシがリタイアしたため,ポイント差が14となり,まだ残り3レースありますのでチャンピオン争いが再び混沌としてきました。2位には,C.エドワーズが入り,テレフォニカ・モビスター・ホンダのワンツーとなりました。
250ccクラスでは,ホンダの青山博一が3位でチェッカーを受け,連続表彰台を獲得しました。また,関口太郎が13位でチェッカーを受け,第2戦以来のポイント獲得となりました。
125ccクラスは,デルビのJ.ロレンソとホンダのA.ドビジオーゾとの間でバトルが展開され,何とタイム差無しでチェッカーを受けました。優勝は,ロレンソの方がレース中のファーステストラップが速かったため,彼の優勝となりました。何とも珍しい形での決着となりました。

☆復帰(WGP)
○アプリリアよりリリースがあり,負傷により欠場しているS.バインの代役として,昨年までWGPにフル参戦していたG.マッコイが出場することになりました。彼の出場は,次のマレーシアGPからの残り3レースとなっています。再びあのスライド走法が見られることになりますね。


2004・10・2
☆連続表彰台へ(WGP)
○カタールGPの予選2日目が,路面温度60度に達しようかという厳しいコンディションの中行われました。MotoGPクラスのポールポジションを獲得したのは,唯一1分58秒台のタイムをマークしたヤマハのC.チェカでした。2〜4番グリッドは,それぞれA.バロス,S.ジベルナウ,N.ヘイデンというホンダ勢が並んでいます。日本人勢は全体的に苦しんだのですが,カワサキの中野真矢が5番グリッドを獲得し,連続表彰台に向け好発進を決めました。なお,今回もWCMから参戦している宇井陽一は,予選通過基準タイムを上回る事ができませんでした。

☆消滅&参加(F1)
○来年のレースカレンダーを作成中ですが,どうやらイギリスGPが無くなりそうな気配です。モータースポーツのお膝元ともいえるイギリスでの開催が無くなろうとしている原因は,開催費用の問題がクリアできないからです。一説には,必要な金額に対して6億円の不足という話があります。時々政府が支援して不足分を補ったりする事がありますが,イギリス政府はそうしたことを行わないようです。来年のカレンダーからはサンマリノGPも外れますので,伝統的なレースが消えていこうとしていってます。
トヨタから正式発表があり,来週末に行われる日本GPと最終戦のブラジルGPに,ルノーとの契約をシーズン途中で解消したJ.トゥルーリが参加することになりました。


2004・10・1
☆初開催&初暫定ポール(WGP)
○初開催となる第13戦カタールGPの予選1日目が行われました。滑りやすい路面と大変暑い気温&路面温度に苦しみながらの走行となりましたが,MotoGPクラスの暫定ポールは,ドゥカティのマシンを駆るR.ザウスが獲得しました。ザウスがセッションを制したのは,今シーズン初です。暫定の2番手と3番手には,それぞれC.エドワーズとS.ジベルナウというグレシーニ・ホンダチームの二人がつけています。ランキングトップのV.ロッシは,3回のコースオフなどを経験したものの,暫定6番手を確保しています。前戦の日本GPを制した玉田誠は,暫定14番手でした。なお,今回のレースは,土曜日が決勝となっています。
      
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