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ここでは,レースに関する情報をできるだけいち早くお伝えします。
  
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2004・5・31
☆またも(F1)
○ヨーロッパGPの決勝が行われ,ポールからスタートしたフェラーリのM.シューマッハが,ピットインをしている際にトップを譲ることはあったものの終始トップを快走し,またも見事ポールトゥーフィニッシュを達成しました。今回の勝利は,今季6勝目,通算76勝目となります。2番手に僚友のR.バリチェロが入り,今シーズン4回目のワンツーフィニッシュとなります。今回のレース前に親会社のフィアットのオーナーであるU.アニエリ氏が亡くなりましたが,彼に捧げる勝利となりました。予選2番手からスタートしたBARの佐藤琢磨は,序盤順位をやや下げたものの,途中は2番手をしばらくの間走行したりする見事な走りを見せていたのですが,ピットストップで3番手に順位を下げ,46周目に2番手走行のバリチェロにバトルを仕掛けたものの接触して緊急ピットイン。5番手でレースに復帰しましたが,48周目にまたしてもエンジンがブローしてリタイアとなりました。琢磨のリタイアの恩恵(?)を受け,3位でチェッカーを受けたのは僚友のJ.バトンでした。地元ドイツのメルセデスエンジンを搭載したマクラーレンですが,予選等ではそれなりに速さを見せていたものの,肝心のレースでは今シーズンのいつもの状況となってしまい,2台ともにエンジントラブルからリタイアとなりました。

☆優勝候補(8耐)
○8耐の前哨戦となる「鈴鹿300km」の決勝が行われ,ポールからスタートした宇川徹&井筒仁康組が見事ポールトゥーフィニッシュを達成しました。スタートライダーを務めた宇川徹は,久々のレースにもかかわらずホールショットを奪いトップを快走。途中トラブルを抱えた走りとなり一時期ピットに緊張が走りましたが,ピットインすることなくレースを続行。井筒にバトンタッチした後もその座をきっちり守りきり,優勝候補ペアの勝利となりました。日本人初のルマン24時間耐久レースを制した北川圭一が,見事一人で走りきり,2番手でチェッカーを受けました。本来ですと加賀山就臣とペアを組んでいたヨシムラの渡辺篤は,フリー走行で加賀山が転倒して鎖骨骨折して決勝をキャンセルしたため一人でレースを走りきり,3位でチェッカーを受けました。昨年の8耐を制した桜井ホンダは,2台エントリーしていましたがどちらもリタイアとなりました。

☆2勝目(SBK)
○第5戦ドイツ大会がオーシャスレーベンで開かれ,第1レースにおいてドゥカティのマシンを駆る芳賀紀行がトップでチェッカーを受け,今シーズンの2勝目を挙げました。残念ながら第2レースでは,トップを快走していたもののトラブルが発生してリタイアとなりました。2レース目を制したのは,ドゥカティのワークスマシンを駆る元GPライダーのR.ラコーニでした。なお,併催のWSSは,ホンダのマシンを駆るK.マーガリッジがポールトゥーフィニッシュを達成しています。スズキのマシンを駆る藤原克昭は,10番グリッドからスタートして6位でチェッカーを受けています。スポット参戦を果たした嘉陽哲久は,残念ながら11周目にリタイアとなっています。


2004・5・30
☆過去最高(F1)
○第7戦の予選が行われ,ポールを獲得したのは,地元ドイツの英雄M.シューマッハでした。彼のポールは,今シーズン5回目,通算60回目となります。2番手のタイムをたたき出したのは,BARの佐藤琢磨でした。予選1回目にトップタイムをマークし,日本人初のポール獲得が期待されましたが,残念ながらその記録はお預けとなりました。しかし,これまでの日本人最高グリッドは,琢磨自身が記録した3番手ですから,2番手でフロントロー獲得というのは記録更新となります。今季なぜか琢磨にトラブルが出ることが多く,波に乗れそうで乗れないというところがある琢磨ですが,今回こそ予選の勢いそのままに決勝でも素晴らしい走りを展開していってもらいたいですね。そうすれば自然と表彰台も見えてくるはずです。

☆ワークス(8耐)
○8耐の前哨戦として今年から開催される「鈴鹿300km耐久レース」が開幕しました。昨年までは,「鈴鹿200kmレース」としてR2−1に組み込まれていましたが,今年から一つの独立したレースとなりました。その予選が行われ,セブンスターホンダの宇川徹&井筒仁康組が唯一2分10秒を切るタイムをたたき出し,初代ポールシッターとなりました。ホンダワークスとしての出場だけに,予選に関しては見事にその重責を担ったことになります。阪神タイガースとのコラボレーションで注目を浴びている昨年の8耐の覇者である桜井ホンダの生見友希雄は,今年は芹沢太麻樹と組んでいますが,予選9番手につけています。


2004・5・29
☆地元(F1)
○2週連続開催となるF1ですが,第7戦ヨーロッパGPがドイツのニュルブルクリンクで開幕しました。初日は,午前・午後それぞれ1回ずつフリー走行が行われました。午前のフリー走行では,今季好調のBARがここでもいいところを見せ,テストドライバーのA.デビッドソンがトップタイムをマークしました。午後のフリー走行では,地元であるドイツのメルセデスエンジンを積むマクラーレンのK.ライコネンが,トップタイムをマークしました。今シーズン絶不調のマクラーレンですが,ここにきてようやく復活の兆しが見えてきたのでしょうか。マクラーレンのトップタイムというのは,今季の全てのセッションを通じて初となります。エンジン開発を担っていたW.ロレンツを解雇。フランスGPからは,改良されたマシンを投入するのではないかといわれているマクラーレンです。ファンの方は,今後の活躍に期待がもてるのかもしれません。


2004・5・28
☆断念(F1)
○IRLでチップガナッシからフル参戦しているS.ディクソンですが,同チームとの複数年(何年間なのかは不明です。)契約が成立したことが明らかとなりました。ディクソンは,以前からF1への進出を公言していましたし,実際チップガナッシと協力関係にあるウィリアムズでテスト走行を2度ほど経験しています。ウィリアムズの現在のドライバーが総入れ替えするのはほぼ間違いない状況だけに,ディクソンのウィリアムズへの加入も可能性としてありました。ところが,F1への進出をあきらめざるを得ない状況になってしまったため,今回の複数年契約へとなったものと思われます。


2004・5・27
☆失格(WRC)
○先に行われたキプロスラリーにおいて,プジョーのマシンにレギュレーション違反の疑いが出て,リザルトが暫定扱いとなっていましたが,その裁定がFIMから下されました。問題となっていたのは,ウォーターポンプが市販のものとは違うのではないかということでしたが,裁定はやはりクロでした。この結果,優勝扱いとなっていたM.グロンホルムと,5位扱いとなっていたH.ロバンペッラの成績は削除となりました。なお,社名は違うものの,実質的には同じマシンを使っているシトロエンについては,シロということでおとがめなし(基本は同じでも,部分的には違っていたのですね。)でした。これにより,優勝はシトロエンのS.ローブ,2位がフォードのM.マーティン,3位がシトロエンのC.サインツとなりました。


2004・5・26
☆新体制(F1)
○今シーズン思ったような成果が出ていないウィリアムズが,その状態を打破するため新しいチーム体制を発表しました。それによると,まずチームの柱ともいえるテクニカルディレクターのP.ヘッドは,エンジニアリングディレクターという新しいポストに就任しました。彼に代わってテクニカルディレクターに就任したのは,33歳のオーストラリア人S.マイケルです。こうした人的なものだけでなく,巨費を投じて最新鋭の風洞実験システムの建設を行うことも明らかとなりました。

☆無期限(F1)
○今年で期限の切れるフェラーリとブリヂストンとの契約ですが,この度その期限延長の契約が両者の間に成立しました。新しい契約期間は,「無期限」です。ここ数年ほぼ独占供給状態とも言える両者の関係で,ご存知のように5年連続コンストラクターズタイトル,そして4年連続ドライバーズタイトルを獲得しています。果たしてこの栄光は,今回の契約でさらに継続することができるのでしょうか。


2004・5・25
☆キープ(BSB)
○イギリススーパーバイク選手権の第5戦が,ダブリン郊外のモデロパークサーキットで行われました。日本からフル参戦している加賀山就臣は,第1レースが4位,第2レースが5位と,表彰台は逃したものの上位で入賞し,ランキング3位の座をキープしました。このサーキットは大変バンピーで,昨年の怪我がまだ十分には回復していない体ですから,つらい走行を強いられたとは思いますが,それでも上位入賞というのはさすがです。ランキングトップを走る僚友のJ.レイノルズは,両レースとも2位に入りトップの座をキープしています。

☆行方は?(F1)
○先日行われたモナコGPでは,ジャガーのスポンサーに宝石メーカーである「スタインメッツ」が昨年に続いてついていました。昨年は,マシンのカラーリングに使われている「ジャガー」がピンク色で塗られて話題となりましたが,今年は約6カラットのダイヤがノーズコーンの部分に埋め込まれていました。ところがレース終了後に調べてみると,何とそのダイヤがなくなっているではありませんか!レース中ガードレールにぶつかっていますから,その衝撃でとれてしまったのかもしれません。いずれにしても,時下2800万円といわれているダイヤの行方は果たしてどこなのでしょう。


2004・5・24
☆10台(F1)
○世界3大レースの一つ,モナコGPの決勝が行われました。コース幅が狭く,抜きどころのない市街地コースを使用するだけに,毎回アクシデントが起きるこのレースですが,今年も様々な出来事が起きました。スタートでトヨタのO.パニスが発進できず,いきなりの赤旗。スタートやり直しでBARの佐藤琢磨がいいダッシュを見せ,4番手に浮上。何とかその座を守る走りをしていたものの,マシンから少しずつ白煙が。そして,ついに4周目にマシンが悲鳴を上げてしまい大きな白煙が。その影響で視界を失ったD.クルサードとG.フィジケラが大きくクラッシュ。マシンが中を舞うほどの横転でしたが,幸いにも大事には至りませんでした。徐々に気温が下がったことも影響したのか,その後も様々なトラブルが発生。その中には,セーフティーカー導入時にその時点でトップを走行中のM.シューマッハがJ−P.モントーヤに追突されてリタイアというのもありました。結局完走したのはわずかに10台というサバイバルレースとなりました。その大荒れのレースを制したのは,ポールからスタートしたルノーの.トゥルーリでした。この勝利は,彼自身初のものでした。2番手には,終盤トゥルーリに迫ったものの,最後まで抜くには至らなかったBARのJ.バトンが入りました。

☆相性(JGTC)
○第2戦の決勝が,宮城県のスポーツランドSUGOにおいて開催されました。このコースは,トヨタ及びホンダとの相性がよく,なぜかニッサンには鬼門とも言える場所です。ただし,そのことは,去年まで使用していたGT−Rでのことです。ところが,今年からフェアレディーZを使うニッサンですが,その相性の悪さは健在でした。開幕戦を制したニッサンでしたが,その勝者であるザナビィニスモZは,何とフォーメーションラップでストップしリタイア。モチュールピットワークZは,スピンに巻き込まれリタイア。カルソニックIMPULはペナルティーと散々なものとなりました。途中から雨が降る荒れたレースを制したのは,相性のいいスープラを駆る立川祐路&荒聖治組でした。彼らの優勝は,2年ぶりとなります。2位,3位にもスープラが入り表彰台を独占。シーズン前のテストや開幕戦で全くいいところのなかったホンダは,4位に中嶋悟がオーナーを務めるEPSON NSXが入りました。
なお,GT300クラスは,セリカを駆る青木孝行&谷口信輝組が優勝しています。2番手には,ミスタージャイアンツこと長嶋茂雄氏の息子である長島正興が入っています。ちなみに,タレントのヒロミは,35位完走でした。


2004・5・23
☆載せ換え(F1)
○伝統のモナコGPの予選が行われました。市街地コースのためコース幅が狭く,抜きどころの少ないモナコですから,予選結果は決勝に大きな影響がありますので,各車懸命の走りが見られます。この予選を制したのは,ルノーのJ.トゥルーリで,唯一の1分13秒台でした。トゥルーリのポール獲得は,F1参戦119戦目にして自身初となります。2番手のタイムをたたき出したのは,ウィリアムズのR.シューマッハでした。しかし,初日にエンジンを載せ換えているため,レギュレーションにより予選結果が10位降格となりますので,12番グリッドからのスタートとなります。3番手のタイムをたたき出したのは,今季絶好調のBARのJ.バトンでした。ラルフが降格ですから,バトンは2番グリッドからのスタートとなります。今季未だに負けなしのM.シューマッハは,予選1回目が何と14番手と彼としては後方に沈みました。2回目は何とか挽回し,ラルフの降格もあって4番手とセカンドグリッドからのスタートとなりました。期待の佐藤琢磨は,7番グリッドからのスタートとなります。

☆パーツなし(JGTC)
○開幕戦から1ヶ月以上の間が空いて,ようやく第2戦が開幕し,予選が行われました。ポールを獲得したのは,エッソウルトラフロー・スープラの脇坂寿一&飯田章組で,寿一にとっては自身の持つ記録を更新するGT500クラス10回目のポールとなりました。今回から投入された新型マシンであるランボールギーニ・ムルシェRG−1を駆る山西康司&WADA−Q組は,電気系のトラブルが発生し,パーツを換えようにも肝心のパーツがなく,結局出走できないままリタイアとなりました。なお,GT300クラスのポールは,今回のレースでシェイクダウンをしたばかりのRX−7を駆る山路慎一&井入宏之組でした。

2004・5・22
☆スポット参戦(WGP)
○モリワキから今年のスポット参戦について発表がありました。昨年は日本で開催された2つのレースに参戦しましたが,今年は5つのレースでの参戦となります。その5つというのは,第4戦イタリアGP(6月6日),第5戦カタルニアGP(6月13日),第10戦チェコGP(8月22日),第14戦マレーシアGP(10月10日),第15戦オーストラリアGP(10月17日)です。今回のスポット参戦でマシンをさらに仕上げ,来年のフル参戦に向けてチーム体制を整えていくようです。


2004・5・21
☆ウィリアムズ(F1)
○ウィリアムズのシートに関して動きが出てきています。まず,このところ噂がますます現実味を帯びてきています。まず,昨年BARから途中離脱したJ.ビルヌーブがウィリアムズからF1に復帰するシナリオが着々と準備できているようです。このところ盛んに出てきていることが,テストでステアリングを握るのではないかということです。そのテストというのは,アメリカGPの後に行われるスペインヘレスでのテストの模様です。先日行われたフランスのポールリカールのテストには,ビルヌーブのマネージャーであるC.ポロックが密かにウィリアムズを訪問し,何らかの話し合いが行われたとの噂です。現実的には,J.バトンやG.フィジケラの加入というのがあるのですが,ビルヌーブの復帰も十分考えられる情勢となってきています。シートの数が2と決まっている以上,入る人がいれば出る人があるわけで,R.シューマッハの離脱の可能性がますます高くなってきている感じです。というのも,同チームのテクニカルディレクターであるP.ヘッドに対する批判をラルフは行ったのです。事の発端は,ヘッドが「昨年のクラッシュ以来,ラルフはおかしくなった。」という趣旨の発言をヘッドが行い,それを聞いたラルフが,「車がうまく動かないのは誰のせいだ。」という趣旨の発言をやり返したのです。チームの中で影響力の強いヘッドに対する発言な訳ですから,チームとの溝がますます深まっていくことが十分予想されます。

☆暫定(WRC)
○先日行われたキプロスラリーは,プジョーのM.グロンホルムの勝利で終わったとお伝えしましたが,この結果はまだ暫定の扱いでした。というのも,レギュレーション違反の疑いが出てきているからです。プジョー307で使われているウォーターポンプが量産品のものとは違うのではないかというのです。もし違反だとすると,プジョー及びシトロエンが同じマシンを使っていますから,4台が失格ということになります。この4台は,1位,2位,4位,5位でゴールしていますから,ポイント面でも大きく影響してきます。もし失格となれば,代わって勝者となるのはフォードのM.マルティンということになります。


2004・5・20
☆資金難(元F1)
○元Fポンのチャンピオンで昨年はジョーダンからF1にフル参戦したR.ファーマンですが,今季F1のシートを得ることができず,ニッサンワールドシリーズへ参戦しました。ところが,開幕戦は走行したものの,第2戦は欠場。そのままシート喪失ということになってしまいました。当初開幕戦での不審が原因かと思われていたのですが,本人のコメントによると資金不足によるものだそうです。F1のシート喪失もそれが大きな原因の一つだっただけに,現在のドライバーの状況を象徴しているような感じです。今シーズンの残りの身の振り方ですが,少なくともフォーミュラカーについては未定です。悪くすると浪人という形となり,来年復帰に向けてのアピール活動となりそうな気配です。一つ決まっていることは,実質的に童夢のワークスチームであるレーシング・フォー・ホランドからルマン24に出場することです。ちなみにチームメイトは,元Fポンチャンピオンで結局F1のシートを得ることができなかったT.コロネルと,ジャガーからF1にフル参戦したことのあるJ.ウィルソンです。似たような経歴の持ち主が集まったような感じで,因縁めいた感じがしますね。


2004・5・19
☆支援(WGP)
○M.ビアッジが所属するキャメルホンダチームより発表があり,スペインのオイルメーカーで,ホンダワークスチームのメインスポンサーを務めるレプソルが,今季残りのレースでM.ビアッジを支援することが決定しました。詳細については発表がありませんが,恐らくマシンの一部(よくあるパターンは,アンダーカウルの部分)にレプソルのロゴが入るものと思われます。今回のこの支援は,ただ単に同チームのスポンサーが増えたと捉えるだけではいけないのではないかと思います。キャメルチームは,RC211Vが供給されてるとはいえあくまでもサテライトチーム。ワークスチームは常に最新型のパーツが供給されますが,サテライトにはそういった保障はありません。もしかしたら,今回の支援は,今後ビアッジに対してワークスチームと同じような供給体制がしかれることを意味しているのかもしれません。なお,今回の契約はあくまでもビアッジに対してであり,僚友の玉田誠には適用されません。


2004・5・18
☆初優勝(WRC)
○第5戦のキプロスラリーが終了し,プジョー307を駆るM.グロンホルムが優勝しました。今季型マシンである307にとって初優勝となります。このキプロスラリーは,タイトなコース,暑さ,岩だらけの道等の難しさがあるのですが,その中での優勝だけに,307の優秀さが出たといえるかもしれません。ただし,問題が全くなかったわけではありませんでした。グロンホルムはクラッチトラブルを抱えていましたし,僚友のH.ロバンペッラは,一時期2位を走行していましたが,ギアボックストラブルから5位に順位を下げてしまいました。逆の見方をすれば,そうしたトラブルがあったにもかかわらず優勝や上位入賞できたわけですから,速さは本物とも言えるかもしれません。なお,今回の優勝により,グロンホルムはポイントランキングでトップに躍り出ました。

☆予選通過(IRL)
○約3週間にわたって行われているインディ500マイルレースですが,現地時間の15日,16日に予選が行われました。初日は22番グリッドまでを決める予選なのですが,ホンダエンジンを搭載したチームレイホールのB.ライスがポールを獲得しました。ホンダエンジンは絶好調で,トップ7を独占状態となりました。一方トヨタエンジンはやや不調で,最上位はH.カストロネベスの8位でした。日本人では,ホンダエンジンを駆るルーキーの松浦孝亮が好調で,9位で予選を通過しました。トヨタエンジンの高木虎之介はなかなかマシンが仕上がらず,初日はアタックをやめ,予選2日目にかけることにしました。ただし,2日目は23番グリッドから26番グリッドの4台を決める予選ということになります。この予選2日目もやはり高木は苦労し,何とか予選は通過したもの,通過した4台の中では一番後ろの26番グリッドを獲得したにとどまりました。これからのインディ500ですが,2日ほど間を置いてフリー走行が再開し,23日が最終予選(「バンプデー」と呼ばれています。)となります。


2004・5・17
☆スペイン(WGP)
☆フランスGPの決勝が行われ,MotoGPクラスはS.ジベルナウとC.チェカのスペイン人ライダー同士の争いとなりました。ポールからスタートしたのはジベルナウの方でしたが,予選2番手のチェカの方がスタートから先行。しばらくは,ジベルナウが後を追う形となりました。そして12周目に満を持してジベルナウが前へ出,その後は徐々に引き離すという形となりました。結局そのままでチェッカーが出,ジベルナウのポールトゥーフィニッシュとなり,スペインGPに続いて2連勝を飾りました。3番手には,素晴らしい追い上げを見せたM.ビアッジが入り,彼と争っていたV.ロッシが4番手となりました。昨シーズンまで表彰台の常連だったロッシですが,2戦連続の4位に終わりました。日本人の最高位は,玉田誠の9位でした。ノリックこと阿部典史は,オープニングラップで多重クラッシュに遭遇してリタイアとなっています。なお,250tクラスは,D.ペドロサが今季2勝目を飾りましたが,青山博一が4位と今シーズンの自己最高位を獲得しています。

☆初優勝(R2−1)
○筑波サーキットで第3戦の決勝が行われ,JSB1000クラスは,ウェットからハーフウェットへと路面が変化する難しいコンディションの中,ヤマハのYZF−R1を駆る中冨伸一が優勝しました。彼にとって,最高峰クラスでの初勝利となります。開幕から2連勝を飾っていた山口辰也は,その好調さを発揮することができず,8位でチェッカーとなったものの,ランキングトップの座は守っています。250tクラスは,ポールかスタートした地元出身の高橋裕紀がそのまま逃げ切り,2位に11秒以上の差をつけて圧勝。ランキングでも,トップに躍り出ました。ST600クラスは,ポールからスタートした元GPライダーの沼田憲保が優勝しました。彼の優勝は,8年ぶりとなります。3位には宮崎敦が,4位には鶴田竜二が入っていますが,この3人は共に38歳のベテランです。予選もそうでしたが,今回のST600クラスはベテランの活躍が光ったレースとなりました。なお,125ccクラスにスポット参戦した元世界チャンピオンの坂田和人ですが,前日の予選で転倒して腰を強打。決勝はキャンセルする予定でしたが,朝の状態がややよかったことから出走を決意。フリー走行ではトップタイム,レースでもトップを争うさすがの走りを見せていましたが,残念ながらクラッシュに巻き込まれてリタイアとなりました。


2004・5・16
☆初ポール(WGP)
○第3戦フランスGPの予選2日目が行われ,MotoGPクラスでは,前戦の雨のレースを制したS.ジベルナウが最後の最後で最速タイムをマークし,逆転でポールを獲得しました。惜しくも2番手になったのは,ヤマハのC.チェカでした。予選初日に1,2番手だったC.エドワーズとN.ヘイデンは,この時のタイムを更新することができず,それぞれ5,7番手となりました。なお,日本人の最上位は,ホンダの玉田誠の8番手でした。今シーズン予選でずっとシングルグリッドだったカワサキの中野真矢は,今回はそれほどタイムを伸ばすことができず,12番手で終了しました。

☆レコード更新(R2−1)
○第3戦の予選が行われ,最高峰のJSB1000クラスは,GSX−Rを駆るヨシムラの渡辺篤がコースレコードを更新してポールを獲得しました。2番手には,わずか0.012秒遅れてポールを逃した井筒仁康がつけました。ST600クラスは,元GPライダーの沼田憲保がポールを獲得しましたが,彼の年齢は38歳。また,125ccクラスのポールは,これまた38歳の元GPライダー菊池寛幸でした。まだまだ速さに衰えはないようです。なお,今回のレースには,元125ccクラスの世界チャンピオン坂田和人も参加していましたが,完全ノーマルのマシンで奮闘したものの,転倒を喫して腰を強打し,残念ながら決勝はキャンセルとなりました。


2004・5・15
☆初暫定ポール(WGP)
○第3戦フランスGPの予選第1日が行われ,今シーズンからWGPに参戦を開始した元SBKチャンピオンC.エドワーズがトップタイムをマークし,自身初となる暫定のポールを獲得しました。しかもこのタイムは,コースレコードを1秒以上上回るものでした。暫定の2番手には,エドワーズと同じRC211Vを駆るN.ヘイデンが入り,新鮮な顔ぶれの暫定ワンツーとなっています。暫定の3,4番手には,ぞれぞれC.チェカ,M.メランドリのヤマハ勢が入っています。同じYZR−M1を駆る王者V.ロッシは,やや出遅れた感があり,暫定の7番手でした。なお,日本人の最上位は,RCを駆る玉田誠の6番手で,今シーズン予選好調のカワサキの中野真矢は9番手でした。

☆トップタイム(F1)
○ポールリカールサーキットでの合同テスト3日目が行われ,BARの佐藤琢磨がトップタイムをマークしました。この日は,前日に降った雨が上がり,しばらくの間はドライコンディションで行われました。琢磨のトップタイムは,第8戦カナダGPから投入する予定の新スペックエンジンを搭載してのものでした。今季チーム創設以来初めてとなる絶好調のシーズンを送っているBARですが,その流れは相変わらず健在であることを証明した形となりました。


2004・5・14
☆影響なし(F1)
○フランスのポールリカールサーキットでの合同テスト2日目が行われ,BARのJ.バトンが最速タイムを出しました。今回のテストには,BARをはじめ,ウィリアムズ,マクラーレン,ルノー,トヨタ,ジョーダンの6チームが参加しています。バトンは,先日行われたスペインGPで目を負傷し,しかも合同テスト2日目は生憎の雨模様という条件だったにもかかわらずトップタイムを出したわけですから,負傷の影響はなく,しかもウェットでもBAR006は速いことを証明しました。


2004・5・13
☆更新(IRL)
○インディ500のフリー走行3日目が行われました。一昨日のこのページでもお伝えしたように,今回のレースから排気量が3000ccに縮小された新型エンジンを使っています。つまり,走行してトップタイムが出るたびに,新型エンジンの記録を更新したことになります。3日目のフリー走行では,今年からIRLにフル参戦しているルーキーの松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・ホンダ)がトップタイムをマークし記録更新する快挙を成し遂げました。本人のコメントでは,まだタイムを縮めることができたようですが,チームの指示でピットインし,それ以上の更新とはなりませんでした。ただ,今の段階はデータ取りが中心ですから,無理に記録更新を狙う必要がないのも事実です。一歩一歩着実に新しいエンジンを自分のものに仕上げていってほしいものです。


2004・5・12
☆負傷(F1)
○今季フェラーリの2人に次ぐランキング3位につけているJ.バトンですが,先日行われたスペインGPの決勝において,目に負傷をしていました。最後のピットストップの際,ヘルメットのバイザーを上げたときカーボンファイバーの破片が飛んできて,それが左目に刺さったということです。レース後メディカルセンターで破片を取り除き,大事には至らなかったようです。手術などの必要はなく,抗生物質の投与ですむようですが,この影響からフランスのポールリカールサーキットで行われている合同テスト初日はキャンセルしました。


2004・5・11
☆長丁場(IRL)
○世界3大レースの一つ「インディ500」が開幕しました。9日日曜日のフリー走行から始まり,決勝レースは30日の日曜日というように,約3週間にも及ぶ大変長丁場のレースです。前戦もてぎまでのレースは,3.5リッターのエンジンを使用していましたが,このレースから3リッターの新型エンジンを使用することになります。初日にトップタイムをマークしたのは,昨年の覇者S.ディクソンでした。2番手のタイムだったのは,このレースで2勝を挙げているH.カストロネベスでしたから,トヨタエンジンがワンツーのタイムを出したことになります。3番手がホンダエンジンを使用するA.フェルナンデス,4番手がシボレーエンジンを使用するT.シェクターというようになっています。


2004・5・10
☆5戦連続(F1)
○スペインGPの決勝が,カタルニアサーキットで行われました。序盤ルノーのJ.トゥルーリが絶妙のスタートダッシュを決め,しばらくの間トップを走行したものの,最初のピットストップに乗じてポールからスタートしたM.シューマッハがトップに浮上。一時期2ストップ作戦をとった僚友のR.バリチェロにトップを譲ったものの,これまたピットストップの段階でトップへ。その後は全く危なげない横綱相撲を展開し,最終的には2位のバリチェロに13秒以上の差をつけて圧勝しました。この勝利により開幕から5連勝を達成し,N.マンセルが92年にマークした記録に並びました。スターとよく飛び出したトゥルーリと,地元スペインで熱い走りを見せたF.アロンソのルノー勢は,それぞれ3位,4位に入り,5戦連続のダブル入賞を果たしました。これにより,チームランキングは,フェラーリに次ぐ2番手を快走しています。これまでの日本人最高位となる予選3番手からスタートした佐藤琢磨は,序盤その座をキープする走りを見せたものの,ピットストップをきっかけに順位を下げ,最終的には自己最高タイの5番手でチェッカーを受けました。予選14番手からスタートした僚友のJ.バトンは,徐々に順位を挽回し,最終的にはポイント獲得となる8位でチェッカーを受けました。BARのダブル入賞は,今シーズン2回目となります。これにより,チームランキング単独3位となりました。


2004・5・9
☆記録更新(F1)
○第5戦スペインGPの予選が行われ,いつものように(?)フェラーリのM.シューマッハが,2位にコンマ6秒の差をつける圧倒的な速さでポールポジションを獲得しました。2位には,ウィリアムズのJ−P.モントーヤがつけています。しかし,大注目は,何といってもこのサーキットを得意とする佐藤琢磨でしょう。11番目に登場し,ヘアピンでややリアを滑らせたものの素晴らしい走りを見せ,何と3番グリッドを獲得しました。これは,自身及び片山右京のもつ予選での日本人最高記録5番手を更新するものでした。なお,僚友のJ.バトンは,ヘアピン手前のターン9でコースオフし,残念ながら予選14番手に終わりました。

☆初ポール(FT)
○フォーミュラ・トヨタ(FT)の第2ラウンドの予選が行われ,KONDOレーシングの武田雄一が,自身初となるポールを獲得しました。2輪レースファンならご存知のように,この武田は元HRCのファクトリーライダーで,昨年から4輪に転向していました。今季若手育成を目指したKONDOレーシングのプロジェクトに採用されてFTにフル参戦し,第2ラウンド(レースとしては第3戦)で早くも一つの結果を出しました。


2004・5・8
☆ワンツー(F1)
○第5戦スペインGPが開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。午前中に行われた1回目のフリー走行では,フェラーリのM.シューマッハが,昨年の予選タイムを2秒以上短縮し,トップタイムをマークしました。2番手のタイムは僚友のR.バリチェロがマークし,フェラーリのワンツーとなりました。午後行われた2回目のフリー走行では,午前中シューマッハが出したタイムにわずかに及ばなかったものの,BARのJ.バトンがトップタイムをマークしました。2番手のタイムは,BARのテストドライバーであるA.デビッドソンがマークし,BARのワンツーとなりました。佐藤琢磨は,何らかのトラブルを抱えていたようで,4周ほどしか周回数をこなすことができず18番手でした。今回の2回にわたるフリー走行では,トヨタの復調ぶりがうかがえ,シングルポジションのタイムをマークしていました。それに対して,今季不調にあえいでいるマクラーレン勢は,やはりそれほどタイムを伸ばすことができず,中盤以降に埋もれている感じでした。


2004・5・7
☆メモリアルレース(F1)
○今日から第5戦スペインGPがバルセロナサーキットで開幕しますが,今回のレースはM.シューマッハにとってメモリアルレースとなります。そのメモリアルというのは,F1での200戦目になるからです。開幕以来全戦で優勝しているシューマッハですから,是が非でも今回の一区切りとなるレースに勝利したいことでしょう。その彼にとって朗報とも言えることがあります。天気予報では,決勝の行われる日曜日が雨だというのです。フェラーリが使っているブリヂストンタイヤは,雨に強いという定評があります。果たしてメモリアルレースを見事優勝で飾ることができるでしょうか。ちなみに,もし開幕5連勝を達成すると,1992年のN.マンセル以来の快挙という事になります。


2004・5・6
☆変更(F1)
○モナコでチーム代表が集まっての会議が持たれ,今後のレギュレーション等について話し合われました。年々高騰する費用や上昇するラップタイム等を抑制するための様々な改革が話し合われたわけですが,各チームの思惑などがあり,全ての点について合意がなされたわけではないようです。今後排気量を含めたエンジンについて,タイヤをワンメーカーにするかサイズ等を変更するか,トラクションコントロールなど操作をサポートするいわゆる「ドライバーエイド」と呼ばれるもののをそうするか,等についての話し合いがもたれます。意見や思惑の対立から,F1とは別のシリーズを立ち上げるという分裂の動きも依然とあるだけに,今後の成り行きから目が放せません。今回の話し合いでは,現在行われている予選方法についても話し合われました。今の予選方法は,エントラントや観客からあまり評判が良くなく,改正の声がずっと上がっていました。決定はしていないようですが,2回の予選を行い,そのタイムを合算してグリッドを決めるという案が中心となっているようです。その際,現行の1台ずつコースインするというやり方ではなく,以前行われていたような各車が自分のタイミングで出て行くというごく一般的な方法となります。

☆布石か?(F1)
○ジョーダンから発表があり,6月1日に行われるテストでは,J.フェルスタッペンを走らせることになりました。今季は浪人生活を送っている彼ですが,ジョーダンでの復帰の噂がずっと出ていました。同チームのスポンサーである「トラスト」は,フェルスタッペンの個人的スポンサーでもありますので,復帰の可能性がなくはない話です。今年ステアリングを握っているG.パンターノが,それほどいいパフォーマンスを見せていませんので,彼を途中解雇し,代わってフェルスタッペンがシートにつく可能性がありますので,今回のことはその布石なのかもしれません。


2004・5・5
☆レース後も(WGP)
○激しい雨の中行われた第2戦スペインGPでしたが,そのレース終了後も多くのチームがそのままヘレスに残り,決勝とは打って変わって好天の中で合同テストが2日間にわたって行われました。2日間とも参加したライダー及びチームもあれば,どちらか1日のみ参加という場合もありましたが,各チームともそれぞれの開発プログラムに沿って順調に作業が進んだようです。ホンダのRC211V勢は,新型シャーシのセッティングを中心に開発を進めたようです。BSの開発ライダーを務める伊藤真一も,RCVを使ってタイヤのテストを繰り返しました。ヤマハ勢は,ワークスチームに所属するV.ロッシとC.チェカが新型のインジェクションを中心に開発を進めたようです。その他,ドゥカティワークスはタイヤ及びサスペンションを,カワサキワークスはよりパワーアップされたエンジンのテストをそれぞれ行った模様です。なお,2日目以降は,MotoGPクラスに変わって250tクラスのテストが行われる予定です。


2004・5・4
☆連勝(BSB)
○第4戦の決勝がオールトンパークサーキットで行われ,スズキのマシンを駆る加賀山就臣が第1・第2レース共に制し,見事連勝を飾りました。前回スネッタートンでの第1レースで奇跡の復活を遂げる勝利を挙げて,早くも今季3勝目をゲットしました。もう一人の日本人フル参戦ライダーである清成龍一は,フリー走行で転倒して右鎖骨を骨折。以後の走行をキャンセルしました。今後日本で手術を受け,今月23日に行われる第5戦には出場する見込みです。今季日本人で唯一SBKにフル参戦している芳賀紀行は,マシン開発の意味から今回のレースにスポット参戦しました。ところが,新しいパーツがあるわけではないようで,実質的にはライダーがマシンに慣れるために参戦したような感じになったようです。レース結果は,第1レースがリタイア,第2レースは10位ということになりました。


2004・5・3
☆記録ストップ(WGP)
○第2戦スペインGPの決勝が,ヘレスサーキットで行われました。この日は生憎の雨で,各クラスともリタイヤするマシンが多く,さしづめサバイバルレースの様相を呈しました。最高峰MotoGPクラスは,S.ジベルナウとM.ビアッジとの間でトップ争いのバトルが展開され,最終的には,ウェットレースを得意とするジベルナウが見事地元で勝利することができました。3位には,A.バロスが入っていますから,ホンダRC211Vが表彰台を独占したことになります。開幕戦のウィナーであるV.ロッシは,リアタイヤのグリップ不足に悩まされ,あわや転倒という危機を乗り越えながら4位でフィニッシュしました。この結果,02年のチェコGPから続いていた連続表彰台記録が,23でストップしてしまいました。日本人最高位は,予選6番手からスタートしたカワサキの中野真矢で,シングルフィニッシュとなる9位でチェッカーを受けました。

☆排気量縮小か(WGP)
○WGPに参加しているメーカーで組織するモーターサイクルスポーツ製造者協会(MSMA)から,新しいレギュレーションが発表されました。それによると,これまで990ccだった排気量が,900ccへと縮小されます。最低重量については,2気筒まで,4気筒まで,6気筒までというようにクラスわけを変更します。また,燃料タンクについては,現行の24リットルから22リットルへと縮小され,燃費の向上が必要となります。今回のレギュレーションは,あくまでもMSMAの決定です。今後FIMやIRTAなどで組織するGPコミッション会議で正式決定する運びとなります。

☆完勝(Fポン)
○第2戦の決勝が,宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。この日は2レース行われ,第1レースは第2レースのグリッドを決めるためのレースとなります。予選のSSでポールを獲得したR.ライアンが,第1レースも制して実質的な決勝となる第2レースのポールを獲得しました。第2レースでは,最前列に並ぶ2台がスタートを失敗し,この両者を交わして前へ出ようとした4番グリッドから出発の松田次生がライアンと接触。さらに立川祐路とも接触し,両者コースオフ。そのため赤旗が提示され,スタートからやり直しということになりました。ぶつけられたポールスタートのライアンは,幸いにもたいした影響がなく無事再スタートのグリッドに並ぶことができました。仕切りなおしとなったレースは,ポールのライアンがスタートをばっちりと決め,後は後続との距離をはかりながら見事ポールトゥーフィニッシュを決めました。第2戦は,予選,SS,第1レース,第2レースとすべてライアンがトップをマークし,彼の完勝となるレースでした。


2004・5・2
☆初日の結果で(WGP)
○第2戦の予選が行われました。この日は生憎の天気で,時折雨が上がることがありましたが,路面状況は完全にドライというわけにはいきませんでした。そのため,各車タイムを伸ばせることができず,結局予選1日目の結果でグリッドが決まりました。MotoGPクラスのポールは,開幕戦を制したV.ロッシでした。2戦連続のポールということになります。2,3番手は,それぞれジベルナウ,チェカのスペイン勢です。日本人勢の玉田と中野は,5,6番手でしたから,セカンドローという好位置からのスタートになります。濡れた状況の2日目の予選で,中野は3番手のタイムを出していましたから,決勝レースもウェット路面だった場合,もしかしたら結構いい成績でフィニッシュできるかもしれません。カワサキとしては,てるてる坊主を逆さまに吊るしたい心境ではないでしょうか。
なお,250tクラスのポールは,アプリリア移籍後初ポールとなるS.ポルトが獲得しました。また,125ccクラスは,自身初となるM.シモンセリでした。ちなみに,彼は17歳です。

☆まとめ上げ(Fポン)
○予選及びSSが行われ,ポールはR.ライアンが獲得しました。予選上位10台で行われたSSですが,開幕戦を制した小暮卓史がスピンを喫するなど,SS参加者が大なり小なりのミスをおかす中,ライアンがうまくまとめ上げた結果がポールにつながったようです。なお,今回の決勝レースは,第1,第2の2回行われます。


2004・5・1
☆今度も(WGP)
○スペインのヘレスサーキットで,第2戦が開幕しました。開幕戦において早くもヤマハへ勝利をプレゼントしたV.ロッシですが,今回もその速さは健在のようです。というのも,1回目の予選が行われ,そのロッシが暫定のポールを獲得したのです。午前中の行われたフリー走行でもトップタイムをマークし,終始セッションをリードしました。暫定の2番手・3番手には,それぞれS.ジベルナウ,C.チェカのスペイン勢がつけています。日本人では,ブリヂストンタイヤを履く玉田誠と中野真矢がぞれぞれ暫定の5番手・6番手に入り,このコースとのマッチングのよさをアピールしました。なお,今回から2人のライダーが走行するWCMチームですが,両者とも107%ルールをクリアすることができず,予選落ちという憂き目をみる可能性が出てきました。

☆復活か(F1)
○1997年のチャンピオンであるJ.ビルヌーブのマネージャーC.ポロックが,来季ビルヌーブが再びF1の世界へ復帰することを明らかにしました。ただし,まだどことも契約は成立していません。でも,いくつかのチームと話し合いはもたれているようです。その中の一つが,チャンピオンを獲得した時のチームであるウィリアムズです。ご存知のように来季のウィリアムズは,J−P.モントーヤの離脱が既に決定していますし,R.シューマッハの離脱もほぼ間違いないような気配です。そうなると2つのシートとも空きますので,その内の一つのシートをビルヌーブが確保することも十分考えられます。チームのボスであるF.ウィリアムズも,ビルヌーブが候補者の一人であることを認めています。昨シーズン終了前にF1から去ったビルヌーブですが,果たして復活を遂げることができるでしょうか。
  
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