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ここでは,レースに関する情報をできるだけいち早くお伝えします。
  
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2004・8・31
☆負傷の恩恵(WGP)
○ホンダのワークスチームであるレプソルホンダからフル参戦しているN.ヘイデンが,先週の土曜日にイタリアでモトクロスマシンを使用してトレーニングしている際,誤ってマシンから落ち,右の鎖骨骨折及び左膝の打撲という怪我をしてしまいました。直ちに手術が行われ,現在は静養中という段階ですが,今週末にエストリルサーキットで行われるポルトガルGPに出場できるかどうかは微妙といえるでしょう。となると,その影響を受ける人が出てくるということです。「影響」というよりかは,「恩恵」と言った方がいいかもしれません。ヘイデンが出場できないとなると,彼が使用しているワークスマシンが余るということです。ご存知のように,現在のランキングトップは,ヤマハのV.ロッシです。ホンダとしては,何とかその座を奪い返したいところ。その役割を担う一番手は,ランキング2位のS.ジベルナウです。彼はサテライトチームのライダーですから,常に最新型マシンが提供されているというわけではありません。もしかしたら,彼にヘイデンが使用しているワークスマシンのRC211Vが提供されるようなことになるかもしれません。ただし,そうなるとランキング3位のM.ビアッジが,黙ってはないかもしれませんが・・・。なお,HRCには,リザーブライダーである宇川徹がいます。鈴鹿8耐で優勝していますし,そのご褒美でWGPに出場することも十分考えられます。まだトップ争いができる力を持ちながら,昨年をもってシートを失うということになってしまった宇川だけに,ヘイデンの代役を十分果たすことができるはずです。もしそうなると,宇川にヘイデンの最新型が渡るのかもしれませんし,ジベルナウのマシンが回ってくるのかもしれません。果たして,HRCはどのような結論を出すのでしょう。

☆優勝&二人揃って(BSB)
○第11戦の決勝が,キャドウェルパークサーキットで行われました。その第2レースにおいて,スズキの加賀山就臣が見事に勝利を収めました。また,第1レースでは,ホンダの清成龍一が2位,スズキの加賀山が3位となり,今シーズン初めて二人が揃って表彰台に上がりました。


2004・8・30
☆波乱(F1)
○ベルギーGPの決勝が,ドライコンディションの中で行われました。「スパウェザー」と言われている気まぐれな天候で翻弄される傾向のあるこのGPですが,決勝レースは終日好天の中で行われました。しかし,クラッシュ,タイヤバースト,火災等々のトラブルが起きたためセーフティーカーが3回も導入され,完走11台という大荒れのレースとなりました。そのような中で勝利したのは,予選10番手からスタートしたマクラーレンのK.ライコネンでした。彼の勝利は,今シーズン初ですし,自身通算2勝目となります。ランキングトップのM.シューマッハは,なかなかいつもの速さが出せなかったものの,何とか2位でチェッカーを受けることができました。ランキング2位のR.バリチェロが3位でチェッカーを受けたことで,シューマッハのチャンピオンが決定しました。フェラーリは,コンストラクター,ドライバーと2冠に輝いたことになります。今シーズン全てのレースでポイントを獲得してきたBARでしたが,佐藤琢磨は追突の被害,J.バトンはタイヤバーストのトラブルに見舞われ,今シーズン初のノーポイントレースとなってしまいました。トヨタは,O.パニスが8位に入り,貴重な1ポイントを獲得しています。

☆暫定(Fポン)
○台風の影響が心配される中,第6戦の決勝が行われました。大型の台風が近づいてきていましたが,レースは曇り&ドライコンディションといういい天候の中で進行していきました。しかし,天候とは裏腹にレース結果はすっきりしない形となっています。トップ争いをしていたR.ライアンとB.トレルイエが,最終ラップの第1シケインで接触。ライアンは,宙を舞ってそのままリタイアとなりました。トレルイエの方は無事ゴールまでたどり着き,トップでチェッカーを受けることができました。しかし,その接触が危険行為と判断され,1周減算のペナルティーを受けて7番手に降格。このため,2位でチェッカーを受けた脇坂寿一が,今シーズン初,自身通算6勝目を飾りました。これにより,ランキングもトップと3ポイント差の2位に浮上しました。ただ,トレルイエ側が裁定を不服として控訴していますので,今回の決定はあくまでも「暫定」となっています。


2004・8・29
☆スパウェザー(F1)
○第14戦ベルギーGPの予選が,スパフランコルシャンサーキットで行われました。ここは,「スパウェザー」として有名で,雨がレース結果に及ぼす影響の強いところです。今回の予選もモロにその影響を受け,雨が強く降ったり弱くなったりと,気まぐれな天候となりました。そのような中でポールを獲得したのは,今季M.シューマッハ以外で唯一勝利を挙げているドライバーであるルノーのJ.トゥルーリでした。彼のポール獲得は,その唯一の勝利であるモナコGP以来で,自身通算2度目となります。2番グリッドには,ランキングトップのシューマッハがつけています。ランキング2位で,僚友のR.バリチェロは,思うようにタイムが伸ばせず,6番手となりました。今回のレースでシューマッハがバリチェロに2ポイント以上の差をつけることができると,その時点で今季のチャンピオンが決定することになるだけに,このスタートポジションの差は大きな影響を与えそうです。なお,期待のジャパンパワーですが,BAR及びトヨタは,どちらもあまりいい予選結果とは言えませんでした。BARは,J.バトンが12番手,佐藤琢磨が15番手と,コンストラクターズポイントでランキング2位を争っているルノーの1&3番グリッドとは大きな差が出ました。トヨタは,O.パニスが9番手とシングルグリッドを何とか確保できたものの,R.ゾンタはコースオフがあったりして最後尾からのスタートとなりました。

☆初ポール(Fポン)
○第6戦の予選が,山口県のMINEサーキットで行われ,B.トレルイエが自身初となるポールを獲得しました。ここまで4戦連続ポールを獲得していたR.ライアンは,僅か0.076秒差で2番グリッドとなりました。ただ,決勝では何らかの作戦(無給油?)があるようで,余裕の表情を見せていました。ランキング2位の本山哲は,これまでこのサーキットでいい結果を残してきているのですが,タイムアタック中に黄旗が出ている(ポールのトレルイエが,何とアタック後にコースオフ)影響を受けて走りに集中することができず,3番手のタイムにとどまりました。


2004・8・28
☆挽回か(F1)
○伝統のベルギーGPが,1年ぶりに開幕しました。初日は2回のフリー走行が行われ,総合トップはマクラーレンのK.ライコネンでした。改良型マシンを投入後,その勢いを回復しつつあったマクラーレンでしたが,前戦はやや失速気味で終了。今回のトップは,再び挽回につながるのか楽しみです。総合では3位,午前中ではトップに当たるタイムをマークしたのは,BARのテストドライバーであるA.デビッドソンでした。来季は,ザウバーの正ドライバーになるのではないかという噂が出てきているのですが,ここでいいパフォーマンスを見せることで,噂が真実となる可能性が高くなると言うこともできます。


2004・8・27
☆臨時で(F1)
○BARから発表があり,シリーズ後半に行われるテストにおいて,現在ワールドシリーズ・バイ・ニッサンにフル参戦していて,ランキング2位につけているE.ベルノルディを起用することになりました。彼との契約期間は,今季中に行われるテスト限定です。ベルノルディは元F1ドライバーで,2001,2002年とアロウズから参戦していました。しかし,アロウズは,2002年のシーズン途中で破産状態に陥り解散となってしまいました。それ以来,現在までF1でのシートを喪失していたわけですが,ここにきてようやく活躍の場を得たわけです。


2004・8・26
☆否定(WGP)
○移籍を巡って様々な噂が飛び出す時期となっていますが,現在MotoGPクラスでランキング3位のM.ビアッジについての噂も出ています。それは,来季Ke.ロバーツに替わってスズキから参戦するというものです。今シーズンの途中から,名メカニックであるA.カネモト氏がスズキ陣営に加入しました。ビアッジは,以前彼のチームに所属したことがあっただけに,十分なつながりはあります。ですからなくはない話ではありますが,記者会見において訊ねられたビアッジは,明確にその噂話を否定しました。実際問題,スズキのマシンであるGSV−Rは,当面チャンピオン争いに加わるのがかなり難しい状況にあります。ホンダから放出されない限り,RC211Vを手放すことは考えられず,ビアッジが記者会見で述べたように,「夏の噂話」で終わることが十分に予想されます。


2004・8・25
☆ステップアップ(WGP)
○125ccクラスに参戦しているKTMから発表があり,来季は250ccクラスにステップアップすることになりました。ライダーは,今季同チームからフル参戦しているC.ストナーです。彼にとっては,2002年にアプリリアのマシンを駆って250ccクラスにフル参戦して以来の250復帰ということになります。

☆2日目は(WGP)
○ブルノサーキットで合同テスト2日目が行われ,この日の最速タイムは,チェコGPで勝利したホンダのS.ジベルナウでした。ただ,初日は完全ドライの中で行われましたが,この日は時折雨が降り,路面温度が低いあいにくの状況となったこともあって,初日にV.ロッシが出した最速タイムには及びませんでした。それでも,2日間総合では,2番手のタイムとなります。


2004・8・24
☆追加(WGP)
○一昨日行われたチェコGPにおいて,惜しくもポイント獲得を逃したモリワキですが,そこに関して2つのニュースが明らかとなりました。まず,チェコGP終了後に同サーキットで2日間にわたって行われる合同テストにおいて,昨年までヤマハのマシンを駆ってMotoGPクラスに参戦していたフランス人ライダーO.ジャックが走ることになりました。また,当初は予定になかったことですが,来月19日にツインリンクもてぎで決勝が行われる日本GPに,スポット参戦することになりました。

☆ロッシ最速(WGP)
○チェコGP終了後に2日間に渡って合同テストが組まれていますが,その1日目が終了しました。トップタイムをマークしたのは,チェコGPで2位に入ったランキングトップのV.ロッシでした。2番時計は,チームメイトのC.チェカで,ヤマハのワンツーとなっています。ホンダ勢のトップタイムは玉田誠で,3番時計でした。なお,このテストには,上記のニュースでお伝えしたようにモリワキからO.ジャックが参加していますが,20番手のタイムでした。また,250ccクラスにフル参戦している松戸直樹が,WCMのマシンを駆って参加しています。タイムは,残念ながら最下位でした。


2004・8・23
☆いい流れ(WGP)
○第10戦の決勝が行われ,ポールからスタートしたホンダのS.ジベルナウが,2番手でチェッカーを受けたヤマハのV.ロッシに3秒以上の大差をつけてポールトゥーフィニッシュを達成しました。ジベルナウの勝利は,第3戦のフランスGP以来約3ヶ月ぶりです。2レース続けて転倒リタイアという悪い流れがあったものの,夏休み前のイギリスGPで3位表彰台を獲得。そして,夏休みが明けた今回のレースで勝利を挙げ,本来の調子を取り戻した感じです。チェコGPで注目を浴びたのは,勝利したジベルナウはもちろん,16番グリッドからスタートした玉田誠でした。ウェットの中行われた予選では,二日間とも後方に沈んだ玉田でしたが,ドライコンディションとなった決勝では,次々に前を行くマシンをパスしていき,最終的に4番手でチェッカーを受けました。スポット参戦したモリワキのA.ピットは,16番手でチェッカーを受け,惜しくもポイント獲得を逃しました。なお,125ccクラスにスポット参戦した小山知良は,完走を果たしたものの22番手でのゴールとなったため,やはりノーポイントで終わりました。


2004・8・22
☆さすが(WGP)
○第10戦チェコGPの予選2日目が行われ,この日も初日に続いてウェット路面の中での走行となりました。MotoGPクラスでポールを獲得したのは,ウェット路面を得意とするホンダのS.ジベルナウで,唯一2分10秒台を切るタイムをたたき出してさすがの走りを見せました。初日に暫定ポールだったヤマハのC.チェカは,そのタイムを更新することができず,6番手からのスタートとなりました。初日に不振だった日本人勢は,ポジションは上げたものの,この日もやはり苦しい走りとなっていました。カワサキの中野真矢にいたっては,僚友のA.ホフマンが最下位グリッド,自身は後ろから2番目という今季ワーストのグリッドとなってしまいました。なお,スポット参戦している日本人関連の結果ですが,MotoGPクラスのモリワキのA.ピットは20番グリッドからの,125ccクラスの小山知良は15番グリッドからのそれぞれスタートとなりました。

☆来年も鈴鹿は無し(WGP)
○FIMから来年の暫定カレンダーが発表されました。それによると,今年開催されなかった鈴鹿でのレースが,来年もカレンダーから外れ,日本でのレースは今年と同じもてぎのみとなっています。また,新たに中国とアメリカでのレースが加わりました。ただし,アメリカGPは,MotoGPクラスのみの開催となっています。なお,開幕戦はスペインのヘレスサーキットとなっていますが,ヨーロッパで開幕戦を迎えるのは19年ぶりです。

2005年レースカレンダー(暫定)
  決勝日 名  称 サーキット
第1戦  4月10日 スペインGP ヘレス
第2戦  4月17日 リオGPor南アフリカGP ネルソンピケorウェルコム
第3戦  5月 1日 中国GP 上海
第4戦  5月15日 フランスGP ルマン
第5戦  5月29日 イタリアGP ムジェロ
第6戦  6月 5日 カタルニアGP カタルニア
第7戦  6月19日 イギリスGP ドニントンパーク
第8戦  6月25日 オランダGP アッセン
第9戦  7月10日 アメリカGP ラグナセカ
第10戦  7月24日 ドイツGP ザクセンリンク
第11戦  8月28日 チェコGP ブルノ
第12戦  9月18日 日本GP もてぎ
第13戦 10月 1日 カタールGP カタール
第14戦 10月 9日 マレーシアGP セパン
第15戦 10月16日 オーストラリアGP フィリップアイランド
第16戦 10月30日 ポルトガルGP エストリル
第17戦 11月 6日 バレンシアGP バレンシア

2004・8・21
☆夏休み明け(WGP)
○長かった夏休みが終わり,ようやくWGPが再スタートしました。後半の第1戦は,ブルノサーキットで行われるチェコGPです。ウェット路面の中で予選1日目が行われ,MotoGPクラスは,ヤマハのC.チェカが暫定のポールを獲得しました。暫定の2番手が,これまで不振を極めていたドゥカティのT.ベイリスでした。ウェットを得意とするS.ジベルナウが暫定の3位で,ランキングトップのV.ロッシは,暫定の7番手とやや出遅れました。それよりも出遅れているのが日本勢で,プロトンKRの青木宣篤の19番手が最高で,他のライダーは,全て暫定の20番手以降でした。

☆2年連続の悪夢(WGP)
○イタリアのアブルッツオ・レーシングから125ccクラスに参戦していた宇井陽一が,チェコGPを前にして突然チーム側から解雇を一方的に告げられました。昨年もシーズン途中での解雇を言い渡されていましたので,何と2年連続の悪夢を経験したことになります。昨年の経験から今年の契約は万全を期していて,来季は250ccにステップアップするところまで決まっていました。ところが,シーズンインしてからなかなかいい成績が出ず,チームとあまりしっくりいっていなかったのも事実のようです。そのことが,今回の解雇劇につながったのかもしれません。契約内容を見てみないとはっきりしたことはいえないのでしょうが,契約違反である可能性も否定できないのかもしれません。そうなると,かなりの保証金をチーム側が納めないといけなくなるかもしれません。今季の宇井は,日本人唯一のWGP125ccクラスのライダーでしたから,このクラスで一時期隆盛を極めた日本人が,一人もいなくなったことになります。時の流れを感じざるを得なくなりますが,今回のチェコGPに関しては,同クラスで小山知良がスポット参戦しています。

☆復活(WGP)
○WGPを運営するDORNAから発表があり,2005年からの5年間,ラグナセカ・サーキットでアメリカGPを開催することが正式に決まりました。同サーキットでは1988年から1994年までWGPが開催されていましたから,11年ぶりに復活することになります。アメリカでのWGPは,日本と同様にそれほどメジャーなスポーツにはなっていません。しかし,2輪関連メーカーやスポンサーにとっては重要な市場ですし,Ke.ロバーツ,C.エドワーズ,N.ヘイデン,J.ホプキンス,Ku.ロバーツといった5人ものライダーが最高峰クラスにフル参戦しているという現状もありますので,今回の復活劇は,あってしかるべきことだったとも言えるでしょう。

2004・8・20
☆復帰に向け(F1)
○昨年の終盤,突然チームを去ることになってしまった元チャンピオンのJ.ビルヌーブが,F1復帰に向け様々な動きをしているようです。その一つが,何とBARへの復帰です。シーズン途中での解雇という経験をした同チームへの復帰ですから,やや首を傾げてしまうような話ですが,実際にはかなりのところまで交渉が進んでいるという噂が出ています。さらに,スイスにあるザウバーのファクトリーに,ヘリコプターを使ってビルヌーブが訪問したという事実があったようです。もちろんこれは,来季の交渉のためだと思われます。さて,どの話に決着するのでしょう・・・。


2004・8・19
☆復帰目指して(F1)
○アメリカGPでのクラッシュで背骨を痛め,長期の欠場を余儀なくされているR.シューマッハですが,先日行われたハンガリーGPからの復帰を目指していました。しかし,ここで万が一怪我を負った場合,生涯にわたる障害に至る可能性があることから,さらに回復して復帰することになっていました。そして,現段階での目標としては,9月12日に決勝が行われるイタリアGPからの復帰をということになりました。そのために,9月1日から4日間にわたってイタリアのモンツァで行われるテストに参加し,医師から「問題なし」というお墨付きが出た場合復帰することになりました。


2004・8・18
☆パワーアップ&テスト(WGP)
○長い夏休みが終わり,今週末にWGPが再び始まります。この休みの間,各陣営はマシン開発を進めていたと思いますが,プロトンチームKRもニューバージョンのエンジンを開発していたようです。ベンチテストで開発を行い,より一掃パワフルなものに仕上がったようです。ただ,今週末のチェコGPには間に合わず,その次のポルトガルGPからの投入となるようです。さらに,エンジンに関してのニュースが,このチームにはあります。以前にこのページでもお伝えしていましたが,チェコGP終了後,オーストリアのKTMエンジンを使ってのテストを行うことを正式に発表しました。チームオーナーであるK.ロバーツ・シニアによると,テストをしたからといって,来年からKTMエンジンを使うようになるというものではなく,あくまでも自分たちが実践を通して開発を進めているV5エンジンとの比較をするためとのことです。ただ,今回のテストのために,KTMエンジンに合った新しいシャーシを使うということですから,やはり並々ならぬ気持ちで臨んでいることは間違いありません。


2004・8・17
☆移籍後初優勝(IRL)
○第11戦の決勝レースが,ケンタッキー・スピードウェイで行われました。最終ラップまでホンダ勢による激しいバトルが展開され,誰が優勝するかわからないようなレースとなりましたが,結局A.フェルナンデスの勝利で終わりました。今季途中からIRLシリーズへと戦いの場を移したフェルナンデスでしたが,ここにきてシリーズ初優勝を飾りました。4番手でチェッカーを受けたのは,今シーズンから参戦を開始したルーキーの松浦孝亮でした。これまでの成績は8位が最高位でしたから,自身の記録を更新したことになります。今回のフェルナンデスの勝利により,ホンダは第2戦からの連勝を続けていて,残り5戦という段階で早くもマニュファクチャラーズタイトルを決めました。


2004・8・16
☆チームタイトル決定(F1)
○第13戦の決勝がハンガロリンクで行われ,ポールからスタートしたフェラーリのM.シューマッハが,そのままのポジションをキープして最後まで走り続け,見事ポールトゥーフィニッシュを達成しました。この勝利により,シーズン最多勝利数,通算勝利数などの記録をさらに更新しました。2位には,僚友のR.バリチェロが入り,アメリカGP以来のワンツーフィニッシュを達成しました。3番手にはロケットスタートを決めたルノーのF.アロンソが入りました。フェラーリとルノーは,コンストラクターズタイトル争いをしていましたが,今回のレース結果により,早くもフェラーリのタイトルが決定しました。予選3番手からスタートしたBARの佐藤琢磨でしたが,オープニングラップで大きく順位を落としてしまいました。いつものように(?)激しい追い上げを見せたものの,僚友のJ.バトンに次ぐ6番手でチェッカーを受けました。大幅なチーム変革を断行して今回のレースに臨んだトヨタでしたが,O.パニスが11位,R.ゾンタがリタイアとその効果が出ないままレースを終えました。それに対して,フロントウィングを通常の形に戻すという変化を行ったウィリアムズは,J−P.モントーヤが4位,A.ピッツォニアが7位でチェッカーを受け,その成果が表れた形となりました。

☆完勝(BSB)
○第19,20戦の決勝が行われ,ホンダCBR1000RRを駆るM.ルターが両レースとも制しました。スズキの加賀山就臣は,第1レースでトップを走行していたものの,最終ラップでギアミスを犯し,逆転されて惜しくも2位にでチェッカーを受けました。なお,第2レースはリタイアに終わっています。ルターのチームメイトの清成龍一は,両レース共に4位でチェッカーを受けました。


2004・8・15
☆同じ3番手(F1)
○ハンガリーGPの予選が行われ,フェラーリのM.シューマッハがポールポジションを獲得しました。これで自身通算62回目のポールとなり,故A.セナのもつ65回という記録にまた一歩迫りました。今シーズン中に達成するのも,十分考えられるかもしれません。2番手には,僚友のR.バリチェロが入り,今シーズン4回目のフロントロー独占となりました。3番手のタイムをたたき出したのは,BARの佐藤琢磨でした。3番手からのスタートというのは,3位表彰台を獲得したアメリカGP以来ですから,再び表彰台に上るチャンスが訪れたといえるでしょう。4番グリッドは,移籍問題に揺れるJ.バトンが獲得しました。


2004・8・14
☆昨年の形(F1)
○3週間の夏休みが明け,第13戦ハンガリーGPが開幕しました。初日は,いつものように午前・午後にそれぞれフリー走行が行われました。改良型マシンを投入後にようやく本来の強さが復活してきているマクラーレンは,K.ライコネンが金曜日のトップタイムをマークしました。2番手のタイムは,フェラーリのM.シューマッハが,3番手のタイムは通常のフロントウィングに戻したウィリアムズのマシンを駆るJ−P.モントーヤが入り,昨年シーズンの3強が上位のタイムをマークしました。移籍問題で注目を浴びているBARは,佐藤琢磨が5番手,J.バトンが7番手と,前半戦の好調ぶりを維持している感じです。


2004・8・13
☆一掃(F1)
○夏休みが明けて,今日から後半戦に入っていくF1ですが,今シーズン不振をかこっているトヨタ陣営は,大幅な改造を施してレースに臨もうとしています。ドライバーでは,C.ダ.マッタを事実上の更迭し,テストドライバーのR.ゾンタを昇格させたことは既にお伝えしていますが,チームスタッフも入替を断行しています。トヨタのF1チームは,O.アンダーソンを中心としたTTEが母体となって発展してきたという経緯があります。しかも,発祥はWRCを中心としたラリーへの参戦です。それがルマンというサーキットでのレースに替わり,F1へと発展しています。つまり,O.アンダーソン抜きには語れないわけですが,その彼は今シーズンから相談役へと退いています。そして,今回の改造では,レース・エンジニア部門のGMであるN.クライヤーやチームマネージャーであるA.パスカリを更迭しました。両者ともアンダーソンの下で長年働いていた人物です。いわゆるアンダーソンカラーを極力少なくしたという感じです。トヨタとしては,その影響力をより一層強めようとしていることは明白です。前戦から改良型マシンを投入していますし,今回はメカニックなどのクルーも担当を替えたりしています。成績不振を払拭しようとするシーズン途中での大改造ですが,果たして功を奏することができるでしょうか。


2004・8・12
☆再契約(F1)
○ミナルディから発表があり,同チームからロシア人ドライバーとして初めてF1のステアリングを2002年に握ったS.ズロビンとのテストドライバー契約が成立しました。今回の契約では,期間は今年いっぱいとなっているようです。ただ,今後東欧でのF1開催ということも十分考えられるだけに,来年以降も彼の存在を全く無視するということはないかもしれません。


2004・8・11
☆ピンチ(F1)
○F1を統括するFIAには,「契約認証理事会」という組織があります。そこは,1992年に創設され,契約で問題が生じた際に解決するために設けられた組織です。今回,J.バトンとウィリアムズの電撃的な契約を不服として,BAR側が判断を委ねていました。その結論が出され,BARとの契約が有効であるとされました。これにより,ウィリアムズとの契約は無効となり,それを無視するとF1に出場するために必要なスーパーライセンスが剥奪されることになってしまいます。新たな展開を見せた今回の契約ですが,果たしてこれから先どのように進んでいくのか予断を許さないといったところです。


2004・8・10
☆出場(F1)
○ウィリアムズへの移籍問題でその動向が注目されるBARとJ.バトンですが,今週末に行われるハンガリーGPにバトンがBARから出場するとの発表がありました。ただし,両者の関係が修復できたわけではなく,あくまでも今シーズンの"契約を履行"しているわけです。今回の契約が無効であると主張してるBARのD.リチャーズ代表ですが,その主張に対してF1のドンであるB.エクレストンも賛同の声を上げています。今後話し合いが悪い方へと転がっていった場合,訴訟という形になることはもちろん,F1に出場するために必要なスーパーライセンスの剥奪という事態に発展しかねないという状況もあるようです。

☆短命に(F1)
○今シーズンのウィリアムズのマシンで一番注目を浴びていたのが,あの独特な形状をしたフロントウィングです。「エイのようだ」とか「セイウチのようだ」とかいろいろな言われ方をしているこのウィングですが,ウィリアムズから発表があり,ハンガリーGPから"伝統的な"フロントウィングに変えることが明らかとなりました。結局1シーズン持たない短命なウィングとなってしまいました。


2004・8・9
☆初勝利(WRC)
○第9戦フィンランドラリーが行われ,プジョーのM.グロンホルムが母国でのレースを制しました。彼の優勝は,昨年のアルゼンチンラリー以来18戦ぶりで,もちろん今季初勝利となります。また,彼の駆る「プジョー307WRC」としては,初優勝となります。今季第5戦のキプロスラリーにおいて,一旦はトップでチェッカーを受けながら,ウォーターポンプに関してレギュレーション違反があったため,失格の裁定を受けるという不運がありました。それだけにより一層うれしい勝利となったことでしょう。


2004.8.8
☆復帰か(F1)
○昨日お伝えした電撃的なバトンの移籍話ですが,その後も尾を引いていて,BARがバトン側に対して契約不履行の訴訟を起こしかねない感じになってきています。それと共に,ポストバトンに向けての動きも始まっていて,彼のシートに座るのが,既に引退している元チャンピオンのM.ハッキネンではないかという話が浮上してきています。実はハッキネンの復帰話は,バトンが座ったウィリアムズのシートが決まる前の候補の一人として既に浮上していました。復帰に向けかなり具体的なところまで話が進んだようですが,結局は交渉不成立に終わっていたようです。そして,今回バトンと入れ替わるようにして,BARとの契約交渉へと話が進んでいっているようです。バトンとBARとの関係は,修復不可能なところまで来ていますから,シーズン途中ではあるものの,次戦からバトンの離脱も十分考えられます。となると,契約成立の有無によっては,ハッキネンがシーズン途中からレース又はテストドライバーとして復帰する話へと進展しかねない事態となってきているともいえるでしょう。


2004・8・7
☆移籍(F1)
○ウィリアムズから,現在BARに所属し,度々表彰台に上がるという大活躍をしているJ.バトンと来季からの契約を結んだことの発表がありました。契約期間は,2年間です。バトンがF1デビューを果たしたのが,2000年のウィリアムズですから,「移籍」というよりかは「復帰」という言葉を使った方がいいのかもしれません。バトンについては,確かにウィリアムズの候補の一人として名前が挙がっていたものの,最近は「BAR残留」という見方が圧倒的に強くなっていました。本人の口からも,そのようなことを匂わす言葉が頻繁に出ていました。ところが,今回の電撃ともいえる移籍話へと発展しました。噂では,契約金の問題でBAR側と折り合いがつかなくなったのではないかということも出ています。今シーズンの勢いから,ドライバーからするとのどから手が出るほど欲しいシートの一つであることは間違いありません。さて,ぽっかり空いたBARのシートですが,果たして誰が座ることになるのでしょう。佐藤琢磨の残留は,これこそほぼ間違いありません。その彼の相棒となるシートだけに,日本人としては気になるところです。


2004・8・6
☆交代(F1)
○来週末に行われるハンガリーGPから,C.ダ.マッタに代わってテストドライバーのR.ゾンタを起用するとの発表をトヨタが行いました。元CARTチャンピオンのダ.マッタですが,今シーズンはほとんどいいところがなく,テクニカルディレクターのT.ガスコインとの相性もよくないようで,シーズン途中の交代劇となったようです。ただし,ダ.マッタとの契約は今シーズンいっぱいありますので,ゾンタの結果次第で再びステアリングを握るという可能性がないことはないのかもしれません。来季R.シューマッハがトヨタに入ることは既に決定済みで,残るシートは1つしかありません。そこに誰が座るのかまだ未定のようですが,少なくともダ.マッタが座る可能性はほぼ0になったことは間違いないといえるでしょう。

☆開催中止(JGTC)
○10月6日に決勝が予定されていた中国の珠海でのオールスター戦ですが,現地のプロモーターが開催資金を揃えることができなかったため,やむなく中止することが決定しました。これにより,今季中国での開催はなくなりましたが,来期については上海で公式戦が行われることは決定済みです。


2004・8・5
☆上位独占(JGTC)
○3,4日の二日間にわたり,ツインリンクもてぎにおいて今シーズン最後の合同テストが行われました。初日は少し雨にたたられることがありましたが,2日目は好天の下で行われました。2日間の累計では,WOODONEトムススープラの土屋武士&M.アピチェラ組がトップタイムをマークしました。2番手がauセルモスープラの立川祐路&荒聖治組,3番手がエッソウルトラフロースープラの脇坂寿一&飯田章組が入りました。4番手に織戸学&D.シュワガーのスープラが入っていますので,スープラ勢が上位4台までを独占しました。今シーズンレギュレーション変更の影響を一番受け,ここまでほとんどいい結果が残っていないホンダNSX勢ですが,松田次生&A.ロッテラー組のEPSON NSXが5番手のタイムをマークし,後半戦に少し期待を抱かせる結果を出しました。ニッサンのフェアレディーZ勢は,ニッサン系ドライバーが合同で乗ったマシンが6番手のタイムを出していますが,チーム単独としては上位に顔を出していません。ただし,来季に向けて先行開発のパーツを投入したりしているようですから,やることはしっかりやっているといった感じでしょう。


2004・8・4
☆裁定(F1)
○先月25日に行われたドイツGPの初日に,BARが新しいシステムとして開発した「フロントトルクトランスファー」の使用を,レギュレーション違反のシステムということでFIAによって禁止されるという出来事がありました。このシステムは,前輪にかかるトルクを電子制御によってコントロールするというもので,コーナリング性能を向上させる願いから開発したものです。レース前にBARから申請があり,その時には問題とはなっていませんでした。ところがレースウィークに入ったとたん,他チームからの抗議もあって,一転して使用禁止という措置になってしまいました。BARの怒りは当然収まるはずがなく,FIAに対して抗議しましたので,来週に国際控訴裁判を開くこととなりました。今季急激に力をつけてきていますので,BARに対する風当たりはだんだん強くなってきています。それだけに,BARとしては看過することができないところもあると思います。果たしてどのような裁定が下るのでしょうか。

☆3連勝(元WGP)
○WGPチャンピオンがオートレースへ転向ということで話題となり,新聞の一般紙でも取り上げられた青木治親のデビューですが,デビュー戦以来3連勝を収めることができました。確かに他の新人とはキャリアに違いがあるものの,違うフィールドに移ってからもいきなり結果を出し続けるというのはそう簡単なことではありません。今月中旬に次の出場が控えていますが,さらに活躍していってほしいものです。


2004・8・3
☆9連勝(IRL)
○第10戦の決勝が,ミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われました。前日行われた予選では,ルーキーの松浦孝亮が3番手のタイムをたたき出していました。ところが,予選2番手だったH.カストロネベスが決勝を前にしてエンジン交換をしたため,決勝での2番グリッド(つまりフロントロー)は松浦となり,日本人としては否が応でも期待の高まる決勝となりました。その決勝は,ホンダ勢の戦いとなりました。終盤は,T.カナーンとB.ライスとの抜きつ抜かれるの接戦となり,最終的には,ライスが0.0796秒というわずかの差をつけて優勝しました。これで,ホンダの9連勝ということになりました。次戦以降トヨタ車より一度でも前でフィニッシュすると,早くもホンダはマニュファクチャラーズタイトルを手にすることとなります。


2004・8・2
☆初勝利(Fポン)
○好天のもと,第5戦の決勝が行われました。予選2番手からスタートした昨年のチャンピオン本山哲は,抜群のダッシュを見せてホールショットを奪い,そのまま独走態勢に持ち込みました。途中コースオフを喫したり,無給油作戦をとった小暮卓史にトップの座を奪われたりといったことがありましたが,見事な走りでそれらを乗り越え,今シーズンの初勝利をゲットすることができました。ランキングトップで,ポールからスタートしたR.ライアンは,2位争いを展開したりしたものの,なかなか思うようにペースを上げることができず,表彰台を逃した4位でフィニッシュしました。

☆完勝(SBK)
○第8戦の決勝が,イギリスのブランズハッチサーキットで行われました。これまでマシントラブルでリタイアを喫することが目に付いた唯一のフル参戦日本人ライダーである芳賀紀行でしたが,それでも地道にポイントを積み重ねてきて,逆転Vを狙うところまできています。この日のレースでは,第1ヒート・第2ヒート共に,ドゥカティのワークスライダーであるR.ラコーニやP.キリとのバトルとなりましたが,両ヒートとも芳賀が制しました。その結果,ランキングトップのラコーニと6ポイント差のランキング3位に浮上しました。

☆デビューウィン(元WGP)
○元WGP125ccクラスチャンピオンで,今シーズンから戦いの場をオートレースへと転身した青木治親が,10ヶ月間の養成期間を経てデビューを果たしました。しかも,デビューウィンを果たして,世界チャンピオンの肩書きが伊達でないことも証明しました。ぜひこちらの世界でもチャンピオンを獲得するよう,これからも活躍していってもらいたいものです。


2004・8・1
☆タイ記録(Fポン)
○第5戦の予選が,宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。ここまで3戦連続ポールポジションを獲得しているR.ライアンが,この日も素晴らしい走りを披露。午前中に行われた予選1回目でトップタイムをマークし,暫定のポールを獲得しただけでなく,午後行われた予選2回目でもトップタイムを出して,見事ポールを獲得しました。これで4戦連続ポールとなり,99年にT.コロネルがマークした連続ポール記録に並びました。他のドライバーも当然ポール獲得目指してアタックをしたのですが,残り5分となって「いざこれから。」という時に,野田英樹と山西康司のTEAM MOHNの2台がほぼ同時期にスピンやコースアウトを喫してしまい,2箇所でイエローフラッグを出すという事態となってしまいました。このような状況では,当然タイムを縮めることができず,結局2番グリッドには,昨年のチャンピオン本山哲がつけることになりました。本山のフロントロー獲得は,今シーズン初となります。
   
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