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ここでは,レースに関する情報をできるだけいち早くお伝えします。
  
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2004・2・29

☆開幕(SBK)
○来週F1が開幕し,いよいよレースの日々が帰ってきたという感じがしてきますが,それに先んじてスーパーバイク世界選手権(SBK)がスペインのバレンシアサーキットで開幕しました。予選及びその上位16台で争われるスーパーポールが行われ,ワークスドゥカティのマシンを駆る元WGPライダーR.ラコーニがポールを獲得しました。2番手に僚友のJ.トスランドが入り,事前に予想されたことではあるものの,ここ数年続いているドゥカティの独壇場が今年も再現される感じがしてきます。ただし,これまでと違う息吹がないわけではありません。3番手には,昨年SBKと併催で行われるスーパースポーツ世界選手権(WSS)でチャンピオンを獲得し,今季SBKにステップアップしたC.バーミューレンが入りました。彼が所属するのは,昨年と同じテンケイト・ホンダで,マシンはホンダが万を持して投入したブランニューマシンCBR1000RRです。世界各地で行われるスーパーバイクレースでホンダの中心となるマシンですが,早くもそのポテンシャルの高さを示した感じです。なお,日本人で唯一のフル参戦ライダーである芳賀紀行(ドゥカティ)は,6番手とまずまずのスタートとなりました。開幕前に行われたテストでは,それほどいいタイムが出せていなかったのですが,やはりきっちり開幕にあわせてきた感じです。
併催のWSSは,昨年のチャンピオンチームであるテンケイト・ホンダのK.マーガリッジ,B.パークスが,それぞれ1,2番グリッドを獲得しています。今年も昨年同様,CBR600RRが中心となることは間違いない気配です。唯一の日本人フル参戦ライダーである藤原克昭(スズキ)は,7番手からのスタートとなります。

2004・2・28
☆体制強化(Fポン)
○「マッチ」こと近藤真彦がオーナー兼監督兼ドライバーを務めるKONDO Racingの体制発表が行われ,Fポン,ルマン,スーパー耐久,フォーミュラトヨタへの参戦体制が明らかとなりました。
まずFポンですが,ドライバーに昨年からの継続参戦となる立川祐路に加え,道上龍を新たにチームに迎え,「ジョイントナンバーワン」(どちらもナンバーワンドライバー)体制で戦うことになりました。どちらも,優勝はもちろんチャンピオンを狙えるポテンシャルをもったドライバーですから,的を得た形といえるでしょう。また,昨年まではOlympicがメインスポンサーだったため,「赤」を基調とするカラーリングでしたが,サブスポンサーとして同社とのスポンサー契約は継続するものの,メインスポンサーを自動車用品店の大手である「イエローハット」が務めることになりました。そのため,カラーリングは「黄色」が基調となり,イメージが一新されました。
ルマンについては,昨年同様に童夢(シャーシ)&無限(エンジン)&横浜ゴム(タイヤ)というオールジャパンマシンで戦います。ドライバーには,道上龍をはじめ,チームゴウの支援を受けて加藤寛規を起用することになりました。3人目のドライバーについては,現段階では未定です。「マッチ自身が走れば盛り上がるのに。」と思うのは私だけでしょうか。
フォーミュラトヨタ(FT)及びスーパー耐久は,同チームにとって今年から新たに参戦するカテゴリーとなります。若手育成を目的として新たに参戦することになったFTのドライバーは,元HRCライダーとして活躍した武田雄一が務めることになりました。武田は,昨年2輪から4輪へ転向し,主に「フォーミュラ・ドリーム」へ参戦しました。ビッツシリーズへも参戦し,ここでは優勝を飾っています。スーパー耐久については,昨年GT−Rを駆ってチャンピオンに輝いた木下みつひろ&青木孝行コンビを起用します。ただし,マシンは,今年同シリーズの中心マシンとなるであろうポルシェへ変更します。

2004・2・27
☆徐々に(WGP)
○オーストラリアのフィリップアイランドサーキットで,ブリヂストンタイヤを履くスズキとカワサキの合同テストが3日間にわたって行われました。両チームとも昨年は全く振るわず,今季にかける意気込みはどのチームにも負けないものがあると思います。その一つの表れが,タイヤをBSへスイッチしたことです。今回のテストは,初日・2日目と天候に恵まれず,なかなかタイムアップを図ることができませんでした。しかし,3日目(つまり最終日)になってようやく天候に恵まれ,各車タイムを上げてきました。トップタイムをマークしたのは,1分31秒台をマークしたスズキのK.ロバーツでした。2番手には,慣れ親しんだヤマハからカワサキへ移籍した中野真矢で,こちらも1分31秒台へとタイムアップしました。ただし,先日行ったホンダなどのタイムと比べると1秒以上の差がありますから,まだまだ開発の余地はあります。相手の尻尾が少し見えてきたという感じまできたのかもしれませんから,今後の開発にさらに期待したいと思います。

☆圧倒(F1)
○開幕まであと1週間と迫ってきてますが,イタリアのイモラサーキットでフェラーリ,ウィリアムズ,マクラーレン,トヨタの各チームが集まり,3日間にわたって合同テストが行われています。2日目のトップタイムをマークしたのは,非公式ながらコースレコードをマークした王者M.シューマッハでした。この日は,天候に恵まれたものの気温が3度と低い状況でした。にもかかわらず,他のマシンに1秒以上の差をつけましたので,シューマッハ&フェラーリの今季型マシンF2004の相性の高さをライバルに見せ付けた感じです。当初フェラーリは3日間とも走行する予定でしたが,予定していたプログラムをやり終えたことから,3日目のテストはキャンセルすることにしたようです。

2004・2・26
☆移籍決定(Fポン)
○「日本一速い男」星野一義率いるIMPULのシートに,昨年に引き続きB.トレルイエが座ることが決まりました。既に井出有治がもう一つのシートに座ることが決定していましたから,これでIMPULのシートは埋まりました。ということは,昨年同チームでチャンピオンを獲得した本山哲の移籍も,自動的に決まったということになります。まだ正式発表はないものの,5ZIGENへ移籍するのではないかという噂がもっぱらの評判のようです。

2004・2・25
☆連続(JGTC)
○合同テスト2日目が行われ,前日に続いて今シーズンからGT500クラスを走ることになったZが,最速タイムをたたき出しました。しかも,これまでのコースレコードを2秒以上上回る驚異的なタイムでした。2,3番手にもZが入りましたので,今シーズンも日産車がチャンピオンを獲得しそうな気配を感じさせています。2日目から登場したホンダ勢ですが,他陣営との同時走行を回避して合間を見ての単独走行を行いました。タイムアタックを行わない走行で終始しましたので,タイム自体はそれほど参考にはなりませんが,他陣営のタイムと比べると9番手が最高でした。今季からターボエンジンへ変更したNSXですが,シェイクダウンテストでは軒並みトラブルが出て満足な走行ができませんでした。しかし,今回はノントラブルで走行しましたから,順調な開発ぶりを示しています。

☆締め(F1)
○イギリスのシルバーストンサーキットにBAR,ルノー,ジャガーの3チームが集まっての合同テストが始まりました。この日のトップタイムをマークしたのは,我らが佐藤琢磨でした。ただし,使用したマシンは今季型のBAR006ではなく,昨年型マシンに今季のエンジンを搭載したハイブリッドマシンです。シーズン前最後のテストで,しかも琢磨の走行は初日のみとなっていますから,琢磨にとって次にマシンを走らせるのは開幕戦のオーストラリアGPということになります。今回のトップタイムマークは,その開幕戦に弾みをつける上でいい感じの締めを行ったと言えるかもしれません。

2004・2・24
☆ブルーカラー(F1)
○ルノーとスペインの通信会社テレフォニカとの間で,複数年のスポンサー契約が成立したことが発表されました。既に色々なカテゴリーのレースをスポンサードしている企業ですからご存知の方も多いと思いますが,テレフォニカはブルーを基調としたカラーリングです。そして,マイルドセブンをメインスポンサーとするルノーも,ブルーを基調としたカラーリングです。ということで,これまでのルノーのイメージを踏襲したカラーリングで開幕戦であるオーストラリアGPのグリッドにつくことになるわけです。もっとも,ルノー自体のカラーは,イエローが伝統ではありますが・・・。

☆今年も(JGTC)
○今年初めてとなる合同テストが,岡山県のTIサーキット英田で始まりました。GT500クラスで初日のトップタイムをマークしたのは,昨年のチャンピオン本山哲(今年の相棒はR.ライアン)でした。ニッサン勢は,昨年までのGT−Rから今年はZへマシンを変更しましたが,いきなりのトップタイムマークとなりました。もっとも,Zは昨シーズンGT300クラスでチャンピオンを獲得してますし,トヨタやホンダは,マシンの車種自体変更ないものの,エンジン仕様等が全く変わってますから,条件は同じなのかもしれません。また,初日はニッサンとトヨタの走行だけで,ホンダは走行していません。ホンダ勢は今日行われる2日目から走行を開始します。なお,GT300クラスのトップタイムは,青木孝行&谷口信輝(バンドウ)のセリカがマークしました。

2004・2・23
☆天候(F1)
○テストが盛んに行われているこの時期ですが,フェラーリは,イタリアのムジェロサーキットでテストを行っていました。ところが,木曜日はM.シューマッハが雪で,日曜日はR.バリチェロが大雨で,予定されていたテストを十分に行うことができませんでした。開幕まで約2週間となり,マシン開発を進めるためには一日でも無駄にしたくない時期になってきています。そこで,予定を1日早めて,ムジェロからイモラサーキットへテストする場所を変更することにしたようです。

☆ビッグバンか(WGP)
○これまでのテストにおいて,ヤマハは点火時期やバルブ数の違う4種類のエンジンを試していました。そして,20日のこのページでお伝えしたように,フィリップアイランドでのテストにおいて,4つの中から1つに絞込みが完了しました。どうやら絞り込まれたエンジンというのが,90年代にホンダがWGPに持ち込んで流行となった「同爆エンジン」(「ビッグバンエンジン」とも呼ばれていました。)だというのです。これの登場により,出力特性がマイルドとなり,それまでは一部の限られた人でないとなかなか思うように扱うことができなかった2サイクル500ccマシンが,より多くのライダーにフレンドリーとなったという歴史があります。4サイクル990ccマシンとなったMotoGPクラスですが,最高出力が250馬力を超え,下手をするとこれまた一部のライダーにしか扱えないものとなってしまう危険性があります。そのため,各社ともパワー追求だけでなくドライバビリティーにも重点を置いて開発を進めています。そうしたことから,今回のエンジン決定となったのではないかと思います。

2004.2.22
☆大雨(F1)
○バレンシアサーキットでの合同テスト3日目(今回のテストの最終日)が行われ,ウィリアムズのR.シューマッハがトップタイムを出しました。とは言っても,この日のバレンシアは大雨で気温が低く,走行したのはウィリアムズ,トヨタ,BARの3チームだけ。BARは,走行したもののタイム計測を行っていません。そういった条件の中でしたから,どのチームもテスト内容を大幅に削減したようです。

☆今年も1台(IRL)
○高木虎之介が所属するモーナンレーシングは,今年も1台体制で参戦することになりました。当初は高木とF.ジャフォーネの2台体制となる予定だったのですが,メインスポンサーであるハリウッドが撤退したため,2台体制を維持できなくなってしまったのです。昨年期待されたほどの結果を残せなかった高木ですが,その一つの原因が,1台体制のためデータがそれほど取れず,マシンのセットアップが思うように進まなかったということがありました。2002年に勝利を挙げているジャフォーネがチームメイトとなり,昨年のような轍は踏まないことを期待していた高木でしたから,今回の決定は,進退がかかっている年とも言える彼にとって,頭の痛いものとなりそうです。

2002・2・21
☆光明(F1)
○バレンシアでの合同テスト2日目が行われ,マクラーレンのK.ライコネンが,非公式ではあるもののトップタイムをマークしました。僚友のD.クルサードは,105周というロングディスタンステストをこなしながらも5番手のタイムでした。このところのテストでなかなかいいところがなく,今回のテストでも初日に2台ともエンジンから煙を出すというトラブルが出たマクラーレンですが,ようやく一筋の光明が差したといったところです。

2004.2.20
☆終わってみれば(WGP)
○フィリップアイランドでの合同テスト最終日が行われ,この日最速タイムは刻んだのは,ホンダのM.ビアッジでした。彼の出したタイムは,3日間通じてのトップタイムでもありました。前回までのテストでは,よくトップタイムをマークしたビアッジでしたが,今回はフロントのチャタリング(振動)に悩まされていいタイムが出せていませんでした。ところが,最終日になっていいセッティングがようやく見つかり,そのとたん最速タイムとなりました。2〜4番手のタイムもホンダ勢(C.エドワーズ,S.ジベルナウ,N.ヘイデンの順)がマークし,終わってみればやはりホンダ中心のテストだったということになりました。V.ロッシは,これまでのテストを通じて4種類のエンジンの中から今シーズンのものを既に一つに絞り込めたようで,3月に同サーキットで行われるヤマハのテストの際,さらに改良を加えたものでテストを行う予定のようです。ヤマハ勢といえば,2日連続で転倒を喫した阿部典史は,最終日こそ転倒しなかったものの,この日も最下位のタイムとなりました。この結果,3日間連続で最下位という結果となり,今季型マシンとのマッチングがまだまだという状態が続いています。

☆まだまだ(F1)
○マクラーレン,ウィリアムズ,トヨタ,BAR,ジャガーの5チームが,スペインのバレンシアサーキットに集まっての合同テストがスタートしました。初日は,ウィリアムズのJ−P.モントーヤがトップタイムをマークし,相変わらずの好調ぶりを見せました。それに対して,今シーズンのテストでなかなかいいところを見せられていないマクラーレンは,この日も散々で,K.ライコネンとD.クルサードの両者ともエンジンが火災を起こすというトラブルに巻き込まれました。まだまだマシン開発が十分ではないようです。

2004・2・19
☆今年も(WGP)
○フィリップアイランドでの合同テスト2日目が行われ,ドゥカティのL.カピロッシがトップタイムをマークしました。これまでの合同テストでは,ホンダ勢がトップタイムをマークすることが多かっただけに,今シーズンを占う上で期待をもたせることだと思います。特に,昨シーズンホンダ以外で唯一の勝利を挙げているドゥカティですから,今シーズンも対ホンダの一番手に名乗りを上げた感があります。また,2番手のタイムを出したのが王者V.ロッシで,不振のヤマハ勢にあって孤軍奮闘といったところです。というように,ドゥカティ及びヤマハのマシンの仕上がりがよくなってきている感じがありますが,その反面のことも起きています。今シーズンからWGPにフル参戦することになったドゥカティのR.ザウスが,高速コーナーで転倒し,ヘリコプターで病院に運ばれるというアクシデントが発生しています。幸い首の捻挫ですんだという情報がありますが,ヒヤッとする出来事ではあります。また,ヤマハのノリックこと阿部典史が,転倒を喫したこともあって,2日連続の最下位となっています。転倒も2日連続ですから,マシンとのマッチングがやや気になってきます。

2004・2・18
☆乗り換え(WGP)
○先週のセパンに引き続いて,今週は,オーストラリアのフィリップアイランドにホンダ,ヤマハ,ドゥカティ,アプリリアの各チームが集まって合同テストが開催されました。初日のトップタイムをマークしたのは,今シーズンアプリリアからホンダへ移籍したC.エドワーズでした。アプリリアでは,全くといっていいほどいいところがなかった彼ですが,先週のセパンでは2番手などのタイムを出しましたし,今回は初日からトップタイムというように,シーズン中の活躍を予感させる走りを見せていますので,マシンの乗り換えはうまくいっていると考えていいのかもしれません。ヤマハ勢では,王者V.ロッシが3番手のタイムを出しました。しかし,彼だけが別格で,ホンダ勢が軒並み上位のタイムを出しているのに対して,ヤマハ勢で2番手につけたのはC.チェカで,これは全体の中では10番手です。彼のタイムは,ロッシと比較すると1秒弱も差があります。今年から再びフル参戦することになったヤマハの阿部典史にいたっては,途中で転倒を喫した影響もあって最下位でした。「トラクションがかからず,タイヤの接地感がない。」というコメントを出していましたが,そう言わしめるほどヤマハのYZR−M1はまだ開発が十分ではないようです。

☆テストドライバー(F1)
○ジャガーから,テストドライバー兼ファーストリザーブドライバーとして,B.ビルドハイムと契約したという発表がありました。彼は,スウェーデン出身の25歳で,昨年の国際F3000チャンピオンです。

2004・2・17
☆跡継ぎ(NASCAR)
○アメリカで最も人気のあるモータースポーツといわれているのがNASCARですが,その開幕戦であるデイトナ500の決勝が行われました。このシリーズは,昨年まで「NASCARウィンストンカップ」という名称で親しまれていましたが,長年メインスポンサーを務めていたタバコブランド「ウィンストン」がスポンサーを降り,今年から「ネクステル」がメインスポンサーとなりましたので,名称も「NASCARネクステルカップ」となっています。その開幕戦を制したのは,NASCARで7回も栄冠を獲得し,同シリーズの英雄となっていたD.アーンハートの息子であるD.アーンハートJrでした。彼は,このシリーズに参戦して5年目となりますが,今回が初優勝となります。このデイトナ500は,アーンハートSrが3年前に最終ラップで謎のクラッシュを起こし,その命を失った因縁のレースです。そのレースで勝利したわけですから,アーンハート親子にとってこの上ない喜びとなったことでしょう。これで,アーンハートJrが立派な跡継ぎとなったといえるかもしれません。

2004・2・16
☆ウェット(F1)
○ヘレスでの合同テスト5日目が行われ,BARの佐藤琢磨がトップタイムをマークしました。この日のテストは,散水車を使ってコースに水を撒き,ミシュランのウェットタイヤをテストするものでした。元々BARのマシンは,ブリヂストンタイヤを想定して作られたもので,突然ミシュランへのスイッチが決まり,それに合わせた改良が進められているといったところがあります。今回使われたサスペンションも,BS用のものだったのですが,それでもトップタイムだったわけで,やはり今季型マシンBAR006のポテンシャルの高さを改めて証明した形となりました。

☆チェッカーフラッグ(F1)
○開幕戦オーストラリアGPにおいて,昨年ガンで亡くなったB.シーン氏の夫人がチェッカーフラッグを振ることが明らかとなりました。シーン氏は,WGPの500ccクラスにおいて,76年,77年とチャンピオンに輝いた人です。引退後は,2輪はもちろん,4輪でも解説をしたりしてモータースポーツ発展に貢献しました。その功績を称える一環として,没後一周忌となるこのレースで今回のチェッカー役となりました。

2004・2・15
☆明と暗(F1)
○ヘレスでの合同テスト4日目が行われ,ウィリアムズのR.シューマッハがトップタイムをマークしました。2番手のタイムを僚友のJ−P.モントーヤが出しましたので,ウィリアムズのワンツーとなりました。これまでのテストにおいて,ウィリアムズがトップタイムを出すことが多かったですから,今回のテストでもその速さを再び示したといえます。ただ,速さを示したものの,信頼性についてはちょっと不安が出ました。シューマッハが油圧ポンプ,モントーヤがギアボックスのトラブルが発生したのです。決勝を想定したシミュレーションテストを行う予定だったのですが,そのトラブルによりデータ取りが完全にはできませんでした。ということで,一日の中で明と暗とが出た形となりました。

2004・2・14
☆全て決定(F1)
○唯一残されていたF1のシートであるジョーダンのセカンドドライバーがようやく決まり,これで今シーズンのシートが全て埋まりました。最後のシートをゲットしたのは,25歳のイタリア人ドライバーであるG.パンターノです。彼は,元ドイツF3チャンピオンで,F3000に参戦したり,マクラーレンやウィリアムズ,ベネトン(現ルノー)のテストドライバーなどを経験したりしています。このシートを得るためには,スポンサーマネーの持ち込みが必要だったと思われますが,一説によると6億近いスポンサーマネーを用意したということです。ただし,この点について関係者は否定しています。今回の決定により,F1への参戦をもくろんでいた本山哲の願いが,今年に限ってはかなわなかったことになります。先日JGTCへの参戦が発表されていますが,ディフェンディングチャンピオンとしてFポンに参戦する可能性が高くなったと考えられるかもしれません。

☆2年目は(WGP)
○セパンでの合同テスト最終日が行われ,ホンダのN.ヘイデンが,V.ロッシのもつコースレコードを更新してトップタイムをマークしました。WGP及びホンダワークスチーム2年目となる今年ですが,有力なチャンピオン候補の一人であることを強烈にアピールしました。2番手のタイムを刻んだのは,2日間トップタイムだったM.ビアッジで,これまた好調ぶりをアピールしました。3番手がS.ジベルナウ,4番手がC.エドワーズと,順位こそ違え2日目と同じメンバーがトップ4のタイムでした。ヤマハのロッシは,この日も5番手で,ホンダとの差が依然としてあることが明らかとなりました。ヤマハは,今回のテストに2タイプのエンジンを持ち込み,どちらのタイプを今シーズンのメインにするかをテストした模様です。なお,次回の合同テストは,17日からオーストラリアのフィリップアイランドで3日間にわたって行う予定になっています。

☆ルノーも(F1)
○ヘレスでの合同テスト3日目が行われ,ルノーのテストドライバーであるF.モンターニがトップタイムをマークしました。ただし,彼のドライブしたマシンは昨年型です。3番手のタイムは,レギュラードライバーであるJ.トゥルーリでした。好調のBARは,佐藤琢磨が2番手となったものの,テストドライバーのA.デビッドソンがクラッシュしたり,テストする予定だったパーツが届かなかったりというアクシデントがあったようです。マクラーレンもこのテストに参加していますが,新型マシンがなかなか決まらないようで,マシントラブルなども起こっています。

2004・2・13
☆参戦(元Fポン)
○昨年5ZIGENからFポンへ参戦したものの,シーズン途中で参戦取り止めとなった福田良の去就が明らかとなりました。今季彼が参戦することになったのは,ワールドシリーズ・バイ・ニッサンつまりフォーミュラニッサンです。チームは,彼がフランスF3チャンピオンを獲得した時に在籍していたソルニエレーシングです。このチームは,昨年から同シリーズに参戦しています。

☆続・維持(F1)
○ヘレスでの合同テスト2日目が行われ,初日に続いてBARのJ.バトンがトップタイムをマークしました。2番手に僚友の佐藤琢磨が入り,BARのワンツーとなりました。この日使ったエンジンは,開幕戦仕様のもので,途中赤旗中断のため予定よりは走行距離が縮まったものの,ノントラブルで最速タイムを刻みました。エンジントラブルは出ませんでしたが,佐藤琢磨の走行中にホイールナットのトラブルが発生しスピン。そのため,走行を途中で中止するというアクシデントが発生しました。ただし,深刻なトラブルではありませんでしたから,今日の走行は予定通り行うようです。

☆やはり(WGP)
○セパンでの合同テスト2日目が行われ,初日に続いてRC211Vを駆るM.ビアッジが最速タイムを刻みました。2番手には,初日と同じくC.エドワーズが入りましたし,3番手にN.ヘイデン,4番手にS.ジベルナウが入り,ホンダが上位4番手まで占めました。やはり今年も,RCの独壇場となりそうな気配を感じさせる結果となりました。とは言っても,5番時計は王者V.ロッシでしたから,ヤマハ勢も昨年のような状況にはならないと思われます。初日ブリヂストンにトラブルが発生しましたが,この日はノントラブルで,それぞれのBSユーザーがデータをとることができました。

2004・2・12
☆一堂に(WGP)
○マレーシアのセパンサーキットにホンダ,ヤマハ,スズキ,カワサキ,ドゥカティ,アプリリアの6メーカーのマシンが一堂に会して,3日間に渡る合同テストが始まりました。プロトンとWCMは参加してませんから,全車が集まってというわけにはいきませんが,事実上表彰台及びチャンピオンシップを争そうメーカーが集まっているといえるだけに,今シーズンを占う上で要注目のテストといえます。
初日のトップタイムをたたき出したのは,RC211Vを駆るM.ビアッジでした。2番手のタイムが,アプリリアからホンダへスイッチした元SBKチャンピオンのC.エドワーズでした。そして,3番手のタイムを出したのが,今シーズンも一番注目を集めるライダーである王者V.ロッシでした。彼のタイムは,ビアッジと比べると約1秒2の差があります。テストの途中でスズキのK.ロバーツが,タイヤトラブルにより転倒を喫するというアクシデントが発生しました。事態を重く見たブリヂストンは,この日のテストの中止を決定したため,ホンダの玉田誠やスズキ,カワサキというBSを履くライダーがその影響を受けました。ただし,2日目からのテストは,予定通り行います。転倒を喫したケニーは,鎖骨骨折の疑いがあるということで,2日目のテストは走行しません。ところで,チャンピオン争いの中心となるであろうホンダ陣営ですが,新しいパーツは,ワークスチームであるレプソルに供給されるのは当然ですが,他のチームにもシーズン中に供給していくことが明らかとなりました。これにより,同じ陣営の中での争いがますます激しくなり,おもしろいシーズンとなるでしょう。

☆維持(F1)
○スペインのヘレスサーキットに,フェラーリ,マクラーレン,ルノー,BAR,ジャガー,ザウバー,ジョーダンの7チーム12台が集まって,合同テストが行われています。初日のトップタイムをマークしたのは,BARのJ.バトンでした。僚友の佐藤琢磨が3番時計を刻み,BARの新型マシンBAR006の好調振りがここでも発揮されました。ところで,いまだに一つのシートが決まっていないジョーダンですが,今回のテストには元ドイツF3チャンピオンJ.パンターノが参加しています。前回のテストにあった「トラスト」のロゴが,今回のマシンにはなく,J.フェルスタッペンとの交渉が不調に終わったことが再確認できます。一説によると,パンターノには母国イタリアからのスポンサーマネーがあるということで,この資金を持参金にしてジョーダンのシートを獲得しようと努力しているようです。

2004・2・11
☆体制発表(JGTC)
○ニッサンが,各カテゴリーの体制を発表しました。その中で,海外とりわけF1への転身を図っていた本山哲が,今季もまたJGTCへ参戦することが明らかとなりました。つまりこのことは,事実上今季F1への進出を断念したことになります。これは,本山のコメントからもそうしたことがうかがえます。ただし,シーズン途中で何らかのオファー(スポット参戦やテストドライバーなど)があった場合には,そちらを優先することも明らかとなっています。この点については,ニッサン側も了承済みです。
今年のJGTCへの参戦体制ですが,ワークスチームであるNISMOは,本山哲&R.ライアン,影山正美&M.クルムという組み合わせです。昨年と比べると,メンバーは同じですが,外国人選手が入れ替わった形でのペアリングになっています。サテライトチームでは,星野一義率いるチーム・インパルが,昨年と同じ井出有治&B.トレルイエとなり,昨年のGT300クラスチャンピオンチームである長谷見昌弘率いるハセミモータースポーツが,金石年弘&E.コマスという新しいメンバーでの参戦となります。ハセミモータースポーツのGT500クラスへの参戦は,4シーズンぶりです。ハセミからの参戦となる金石は,本山と同様に海外への転身(彼の場合は「復帰」という言葉を使った方がいいかも)を図っていましたが,国際F3000での交渉が決裂したことで,今季も国内レースに残ることになりました。昨年はARTAからの参戦,つまりホンダ陣営でしたが,今季はニッサンへの移籍となります。ホンダからの移籍といえば,昨年無限をスポンサードしていたG’ZOXが,ハセミのスポンサーへなることも明らかとなりました。なお,既に明らかとなっているように,ニッサン陣営が使用するマシンは,全チーム「Z」となっています。

2004・2・10
☆初ドライブ(F1)
○フェラーリを支えるNo1セカンドドライバーのR.バリチェロが,今季型マシンである「F2004」の初ドライブを行いました。先週M.シューマッハがシェイクダウン走行を行っていますから,約1週間遅れということになります。走行は,イタリアのムジェロサーキットで行われましたが,非公開の走行のため,詳細についてはわかっていないようです。ただ,タイヤテスト中心であったことだけは,本人からもそういうコメントが出ていますので間違いないようです。この日は,あいにくの雨模様で,終始レインタイヤでの走行となりました。雨に強いブリヂストンタイヤという定説がありますが,きっとレインでのデータがたくさん取れたことでしょう。

2004・2・9
☆史上初(WRC)
○第2戦のスェディッシュラリーが行われました。53回目を数える伝統のこのラリーは,これまで北欧出身のドライバーが常に勝利し続けてきました。しかし,その記録は,今年でストップしました。今年勝利を収めたのは,シトロエンのS.ローブで,彼はフランス人です。この勝利は,2位に入ったフィンランド(北欧!)出身でプジョーのマシンを駆るM.グロンホルムに約46秒もの大差をつけてのものでした。3位には,昨年のチャンピオンでスバルのマシンを駆るP.ソルベルグが入り,今季初表彰台を獲得しました。

2004・2・8
☆データ(F1)
○5日間にわたって行われたバルセロナサーキットでの合同テストが終了しました。最終日は,ウィリアムズの2台とトヨタの1台しか走行しませんでした。最速タイムは,ウィリアムズのテストドライバーであるA.ピッツォニアがたたき出し,新型車FW26のポテンシャルの高さを再び証明した感じです。今回のテストでのウィリアムズは,2人のレギュラードライバー(J−P.モントーヤ,R.シューマッハ)と3人のテストドライバー(M.ジェネ,A.ピッツォニア,昔ウィリアムズホンダのマシンでF1チャンピオンに輝いたN.ピケの息子であるN−A.ピケ)で合計800周以上走行を行っています。ポテンシャルが高い上に,データをかなりの量蓄積できましたから,ますますいいマシンへと仕上がっていくのではないでしょうか。
2004・2・7
☆やはり(F1)
○スペインのバルセロナで行われている合同テスト4日目が行われ,ウィリアムズのJ−P.モントーヤがトップタイムをマークしました。今年のテストでは,ウィリアムズのマシンがトップタイムをマークすることが多いだけに,やはりといった感があります。今回のテストでは,マクラーレンが受難のようです。連日複数のエンジンが壊れていき,連日ドイツからエンジンを空輸している状態のようです。また,トヨタのO.パニスがクラッシュして,病院に運ばれるという一幕もありました。自力でマシンから脱出していますので,それほど大きなダメージは受けていないものと思われます。

☆決裂か(F1)
○再びジョーダンとJ.フェルスタッペンとの交渉がスタートしましたが,どうやら今回も交渉は決裂した模様です。テストの際,マシンに「トラスト」のロゴがあっただけに,フェルスタッペンが加入するものと思われましたが,どうやらどうしても条件面で折り合いがつかない点があるようです。これにより,唯一のこるF1のシートは,スポンサーであるB&Hの関係から,イギリス人ドライバーが座る可能性が高くなったものと思われます。

2004・2・6
☆いい感じ(JGTC)
○3日間にわたって岡山県のTIサーキット英田で行われたTRDとNISMO(それぞれトヨタとニッサンのレース部門)の合同テストが終了しました。GT500クラスでは,TRDはスープラを,NISMOはZを持ち込んでのテストとなりました。3日間を通じての最速タイムは,GT−Rに代わってGT500クラスを今年から走るようになったZでした。ドライバーは,海外,とりわけF1へと戦いの場を広げようとしていた(残るシートがジョーダン一つとなりましたが,ここに滑り込むのはほぼ絶望ですので,あえて”していた”という表現にしておきます。)本山哲でした。タイムは,1分20秒でした。今季ニッサンが用いるZは,昨年同シリーズのGT300クラスでチャンピオンを獲得しました。ただし,今年使用するZは,昨年のものとは全くの別物です。全くの新型車であるにもかかわらずスープラを相手に最速タイムを刻んだわけですから,数々の栄光を獲得したGT−Rの後釜にふさわしいポテンシャルを秘めたマシンではないかという期待がもてます。

2004・2・5
☆好調(F1)
○バルセロナでの合同テスト2日目が行われました。この日のトップタイムは,BARの佐藤琢磨がたたき出し,しかも前日に僚友のJ.バトンが出したコースレコードをさらに更新してのものでした。ドライバー及びマシンの年式(バトンは今季型,琢磨は昨年型の改良版)は違いますが,同じチームのマシンがコースレコードでのトップタイムですから,BARの今年にかける意気込みがあらためて証明された感じです。ただし,前回のテストでエンジントラブルを連発しましたが,今回の琢磨も,エンジンからの異音でテストを中止するという状態になりました。エンジンの耐久性にまだ不安が少々あるという感じでしょう。

☆シェイクダウン(F1)
○イギリスのシルバーストンサーキットで,ジョーダンの新型車EJ17のシェイクダウンテストが行われました。ステアリングを握ったのは,既に契約が成立しているN.ハイドフェルドです。もう1人のドライバーはまだ決まっていませんから,彼1人が37周のテストを行いました。気になるもう1人のドライバーですが,やはりマシンに「トラスト」のロゴがドライバーが座っているボディー部分などに施されていますから,J.フェルスタッペンである可能性大であるといえます。

☆暫定エントリーリスト(Fポン)
○JAFから,今年のFポンの暫定エントリーリストの発表がありました。それによると,昨年のチャンピオンチームであるTEAM IMPULはまだドライバーが決まっていません。5ZIGEN,NOVA,CERUMOといった有力チームもまだです。昨年「ハマの大魔神」こと佐々木主浩選手がチームオーナーを務めて話題となった「チーム22」は,今年はチーム自体がなくなりました。そのため,所属していた脇坂寿一は,チーム22の母体であったTeam LeMansに移籍して土屋武士のチームメイトとなりました。有力なドライバーでは,道上龍がKONDO RACING(「マッチ」こと近藤真彦がチームオーナー)に移籍しました。後のチームは,残留のドライバーが多く,もしかしたら今回ドライバーの発表がなかったチームに大幅な移籍があるのかもしれません。

2004・2・4
☆好記録(F1)
○スペインのバルセロナサーキットで,合同テストが始まりました。このテストには,フェラーリ,マクラーレン,ウィリアムズの3強をはじめ,ザウバー,BARという5チームが参加しています。初日にトップタイムをマークしたのは,3強ではなく,BARのJ.バトンでした。しかも,コースレコードを更新してのトップタイムです。シェイクダウンして間もないBAR006での好記録ですから,このマシンのポテンシャルの高さに期待がもてる感じです。

☆契約延長(F1)
○ジョーダンより,長年スポンサーを務めているB&Hとの契約が今季も継続するという発表がありました。これで,9年連続の契約となります。さらに,シェイクダウンテストを済ませた新型車「EJ14」には,「トラスト」のロゴが入っていました。これは,J.フェルスタッペンのスポンサーですから,まだ正式発表はないものの,2人目のドライバーには彼がシートを得た可能性が高くなったと考えられます。

☆参戦計画
○ホンダより,今年のモータースポーツ計画が発表されました。その発表会では,今年の様々なカテゴリーのチームやレーサーなどの計画が明らかとなりました。それによると,若手の日本人を育成するために,「ホンダレーシング・スカラシップ」という制度が新たに設けられました。これは,22歳以下を対象にして,250tクラスへの参戦が最大2年間保証されるというものです。今年の対象者は,昨年のR2−1で250tクラスのチャンピオンを獲得した青山博一で,既にご存知のように,昨年WGP125ccクラスのチャンピオンを獲得し,今季250tへステップアップしたD.ペドロサのチームメイトとなります。また,JGTCでは,これまで自然吸気のNSXで参戦していましたが,今年はターボエンジンを搭載することも発表がありました。また,ホンダ系チームのドライバーの中には,F1やCART,IRLでステアリングを握った中野信治が,チーム国光より参戦することも明らかとなりました。どちらかというとフォーミュラカーが中心のドライバーですが,僚友が逆にルマンやツーリングカーなどのいわゆる屋根つきの車でいい結果を出している加藤寛規ですから,いいお手本がそばにいることになります。同じくNSXを駆るチームの一つであるNakajima Racingについてですが,これまでJGTCはMobile1のスポンサードで参戦していましたが,今年はFポンと同じようにEPSONをメインスポンサーにして参戦することも明らかとなりました。

2004・2・3
☆シェイクダウン(F1)
○昨日お伝えしたBARの新車発表会終了後,BAR006のシェイクダウンテストが行われました。本格的な走りこみは行われなかったようですが,心配されたエンジントラブルは発生することなく,無事走行を終えることができました。トラブルらしきことは,J.バトンの後を受けて走行した佐藤琢磨が,シートが彼に合わず,思うような走りをすることができなかったことくらいのようです。
また,既にシェイクダウンテストが始まっていたフェラーリについてですが,今年の新車も相変わらずポテンシャルが高いようで,テストコースであるフィオラノのコースレコードを2回も更新したようです。この段階で既にこの出来具合ですから,王者M.シューマッハも自信を深めたことでしょう。

2004・2・2
☆95%(F1)
○BARの新型車「BAR006」の発表会が,スペインのバルセロナサーキットで行われました。一見すると昨年のマシンと大差ない感じがするのですが,BARによると95%は昨年と違うとのこと。006のエンジンは,1大会1エンジンのレギュレーションに対応すべく耐久性を高め,軽量・低重心化を図っています。また,特にギアボックスには大きな変化が見られ,全てカーボンコンポジットで作られ,薄いギアを使ったりして軽量化を図っています。既に皆さんご存知のように,タイヤは,ブリヂストンからミシュランにスイッチしています。また,ドライバーについても皆さんご存知の通り,正ドライバーはJ.バトン&佐藤琢磨,テストドライバーがA.デビッドソンという布陣です。そろそろトップ3に絡むような走りを求められているBARだけに,かなり入念に作られたマシンのようです。ぜひいい結果を残してもらいたいものです。

2004・2・1
☆残り1(F1)
○ジョーダンから正式発表があり,N.ハイドフェルドと正式契約を結びました。この話は,以前から明らかになっていたものの,資金難に苦しむジョーダンとしては,スポンサーの獲得しだいでどうなるかわからないという不安定な状況でした。ところが,まだもう1人のドライバーやスポンサーについての発表がない中で,ハイドフェルドとの契約についてのみ発表があったわけですから,彼については,スポンサーマネーに関係なく,純粋に腕を買われての獲得といえます。こうなると,唯一残るF1のシートとなったジョーダンのセカンドドライバーの座は,いかにスポンサーマネーを多く持ち込めるかが鍵となることは間違いありません。1月29日に,大口スポンサーをもっているJ.フェルスタッペンとの交渉決裂のニュース(こちら)をお伝えしましたが,チームオーナーであるE.ジョーダンの口から「フェルスタッペンは候補の1人。」という趣旨の発言がありましたから,両者の交渉が再開したことになります。また,ずっとスポンサーを務めているタバコブランドB&Hのスポンサーマネー増額となると,R.ファーマンをはじめとするイギリス人ドライバーが候補となります。さらに,海外進出を明言している本山哲もまだ残っていますから,残りのシートは混沌としてきています。

☆シェイクダウン(F1)
○イタリアのフィオラノにおいて,フェラーリの新型マシン「F2004」のシェイクダウンテストが行われました。ステアリングを握ったのは王者M.シューマッハで,頻繁にピットインを繰り返しながら約35周を何事もなく走り終えました。感想を求められたシューマッハは,ハンドリングのよさを強調していました。