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最新ニュース
  
ここでは,レースに関する情報をできるだけいち早くお伝えします。

2004・1・31

☆恩返し(F1)
○バレンシアでの合同テスト3日目が行われ,昨シーズンジャガーからデビューしたものの,マシントラブルの影響などもあって思うような成績が挙げられず,途中解雇の憂き目をみたA.ピッツォニアが,ウィリアムズのマシンを駆ってトップタイムをマークしました。彼は,元ウィリアムズのテストドライバーで,そこでの走りを認められてジャガーと契約したという経緯があります。それだけに,チームとのコミュニケーションはすぐにとれますから,そうした雰囲気のよさがコースレコードでのトップタイムにつながったともいえます。去年ああいう形での解雇でしたから,そう簡単にはシートを見つけることができなかった中,古巣のウィリアムズが救いの手を差し伸べてくれたわけですから,今年1年間二人目のテストドライバーとして素晴らしい活躍をするかもしれません。ところで,このテストにはBARも参加していますが,この日はJ.バトンのマシンがエンジンブローを起こしました。これで,ホンダエンジンは,3日間とも何らかのトラブルが発生したことになります。今年から1大会1エンジンしか使用できないというレギュレーションに変わり,エンジンの耐久性が必要となります。それだけに,やや心配になる出来事ではあります。


2004・1・30
☆新車発表(F1)
○ルノーの新車発表会が,イタリアのパレルモにおいて行われました。今季のニューマシン「R24」は,昨年のR23の正常進化型マシンで手堅い作りをしています。ドライバーについては,昨年と同じJ.トゥルーリ&F.アロンソですから,チームとのコミュニケーションについても問題ないでしょう。昨年時折トップチームを脅かす走りを見せたルノーだけに,さらにトップチームに絡む走りを見せてくれるかもしれません。なお,テストドライバーについては,新規加入のF.モンタナです。


☆火花?(F1)
○バレンシアでの合同テスト2日目が行われ,ウィリアムズのJ−P.モントーヤとフェラーリのM.シューマッハとのレコード記録合戦が展開されました。ただし,両者ともタイムアタック中心のテストをしていたわけでなく,モントーヤは午前中がセッティングを,午後がタイヤテストを行い,シューマッハは終日タイヤテストを行っただけです。しかも,ウィリアムズは新型車ですが,シューマッハについては昨年のマシンを使用しています。以上のような違いがあるだけに,両者ともにタイム合戦についてはあまり興味を示さなかった模様です。BARの佐藤琢磨もこのテストに参加していますが,初日はエンジントラブル,2日目が派手なエンジンブローと散々なものとなり,予定していたメニューをこなせなかったようです。


2004・1・29
☆交渉決裂(F1)
○チームからの公式な発表はありませんが,ジョーダンとJ.フェルスタッペンとの交渉が決裂した模様です。これは,フェルスタッペンのプライベートWebサイトで公表されたため明らかとなったものです。彼には「トラスト」という大口スポンサーがついていますし,ジョーダンは慢性的な資金不足を抱えていますから,両者の交渉は順調にいっているものと思っていました。今回の決裂により,ジョーダンは8億円を超えるスポンサーマネーを獲得できなかったことになります。こうなると,頼みは,同チームのスポンサーを長年務めているタバコブランドB&H(ベンソン&ヘッジス)のスポンサーマネー増額くらいしか道は残されていません。もしそうなら,シートに座るドライバーは,昨年のR.ファーマンがそうだったように,イギリス人ドライバー限定ということになります。なお,F1のシートは残っていませんから,今季のフェルスタッペンは,F1以外のカテゴリーで走るしか道は残されていません。


☆他チームマシン(F1)
○スペインのバレンシアサーキットで合同テストが行われています。初日のトップタイムは,ウィリアムズのテストドライバーM.ジェネがマークしました。今回のテストで注目を集めているのが,ミナルディのマシンです。彼らが持ち込んだマシンは,何と02年型アロウズのマシンの改良型です。ご存知のように,アロウズは,新型マシンは完成していたものの,資金不足により一昨年チームが消滅してしまいました。その後,チーム所有のものが売りに出され,新型マシンをミナルディが買い取っていたのです。02年型アロウズのマシンは,意外と性能がいいのではないかという話もありました。資金不足に苦しむミナルディにとって,0からマシンを作っていくより,今回のような方法をとるほうが安上がりで堅実なのかもしれません。


2004・1・28
☆初乗り(WGP)
○アプリリアの250t及び125cc合同テストが,スペインのヘレスサーキットで始まりました。125ccクラスでは今季が最後のシーズンとなることが既に決まっている宇井陽一が,初めて2004年型のマシンで走行しました。以前あったテストは,250tのマシンで走行しましたので,テスト自体は2回目でも,125ccのマシンは初めてとなるわけです。初日のタイムは,トップタイムをマークしたH.バルベラよりコンマ3秒遅れの3番手とまずまずの結果でした。宇井自身も車体に好感触を得たようです。250tクラスのトップタイムはR−D.ピュニエで,何とサーキットレコードをたたき出してのものでした。この時期での結果ですから,マシンの仕上がりのよさやライダーとのマッチングのよさを感じさせるものです。同サーキットでのこれまでの250tクラスレコードは,2001年に故加藤大二郎選手がマークしたものでした。なお,今回のテストは3日間にわたって行われる予定です。


2004・1・27
☆新車発表(F1)
○注目のフェラーリの新車発表会が,同社の本拠地であるイタリアのマラネロで行われました。今年のマシンである「F2004」は,これまでの曲線基調と違い,直線を多用するマシンに変化していました。空力と低重心化に主眼を置いた結果が,このような形となって表れたようです。既に色々なチームがシェイクダウンを済ませていますが,F2004は今月末となっていますので,やや遅れ気味のところがあります。果たしてこの遅れが,今年のチャンピオン争いに影響を与えるでしょうか。

☆3日連続(WGP)
○マレーシアのセパンで行われていたヤマハのプライベートテスト最終日が行われました。この日の最速タイムは,やはりV.ロッシがたたき出しました。ロッシの最速タイムは3日連続となり,王者の貫禄を見せ付けました。特に3日目は,ヤマハ勢としては未踏の1分2秒台までタイムが上がりました。とは言っても,テスト終了後のロッシのコメントでは,1周のタイムはホンダに近づいたものの,レース距離となるとまだ差があるとのこと。次回のテストまでに,ヤマハはまだまだやることがたくさんあるようです。


2004・1・26
☆圧勝(WRC)
○開幕戦のモンテカルロ・ラリーが,モナコのモンテカルロを起点に行われました。総合結果は,シトロエンのS.ローブが2位に入ったフォードのM.マーティンに1分12秒以上の差をつけて圧勝しました。ローブの勝利は,昨年からの連勝となります。今回の開幕戦は,出場したマシンの半数がリタイアを喫するというサバイバルレースでした。

☆2日連続(WGP)
○ヤマハのプライベートテスト2日目が行われ,トップタイムは初日と同じように王者V.ロッシでした。初日と比べると,コンマ1秒の短縮です。初日は,マシンに体を慣らすというのが主眼だったようですが,2日目は,タンク形状を変えたり,仕様の違ういくつかのエンジンを試したりと,徐々に開発を進めていったようです。


2004・1・25
☆さすが(WGP)
○ついにヤマハに移籍したV.ロッシが走り始めました。場所は,前日までホンダやカワサキ,スズキといったところがテストを行っていたマレーシアのセパンサーキットです。昨年のレース終了後から全く走っていなく,しかも初めて乗るYZR−M1という条件にもかかわらず,ロッシが最速タイムをたたき出しました。しかも,唯一の1分3秒台です。ただし,このタイムは,ホンダのRC211Vで走行した頃と比べると約1秒落ちです。まあ,ロッシとしては,現段階でそれほど気にならないタイム差だとは思いますが。今回のこのテストには,ヤマハのマシンを駆るロッシ,チェカ,メランドリ,ノリックの4人以外に,マシン開発を行っている藤原儀彦,吉川和多留の2人も参加しています。2人が走らせているマシンの排気音が違うようらしく,仕様の違うエンジンの開発を行っているのではないかという情報もあります。なお,今回のテストは,ヤマハのプライベートテストですので他のマシンは走行してなく,26日まで続ける予定です。


2004・1・24
☆期待(F1)
○スペインのバルセロナサーキットで合同テストが行われていますが,既に4日目が終わりました。この日は,今年初めて王者M.シューマッハが登場し,ベースは昨年型のマシンを使って好タイムを連発しました。しかし,その王者をしのいだタイムをたたき出した人物がいました。それは,BARのJ.バトンです。唯一の1分14秒台をたたき出したのです。彼が駆ったマシンは,昨年型のマシンをベースに,今季型パーツを多数組み込んだ「ハイブリッドマシン」と呼ばれるものです。昨年のチャンピオンマシン&ドライバーをしのいだわけですから,今季型マシンのポテンシャルの高さが期待できる結果です。僚友の佐藤琢磨は,今年用のミシュランのタイヤテストをメインに走りこみ,タイムは10番手でした。

☆復帰(WGP)
○昨年ヨーロッパ選手権の250tクラスで全勝優勝という快挙を成し遂げた関口太郎は,1年ぶりにWGPに復帰すべく新興チーム「NCワールドトレード」と契約し,エントリーの申請を行っていました。現在のWGPは,新興チームが入り込むのはそう簡単ではなくなってきているのですが,このほどようやく申請が許可され,フル参戦が決定しました。マシンは,先日お伝えしたように,関口がチームに持ち込んだ今季型ヤマハTZ250です。そして,タイヤはブリヂストンとなります。3年前にプライベートチームにもかかわらず全日本チャンピオンとなり,一昨年WGPにステップアップしたものの途中で解雇。そして,小さなチームに所属して昨年ヨーロッパチャンピオンを獲得した苦労人が,大きな花を咲かせることができるような活躍ができることを期待しましょう。


2004・1・23
☆連続(WGP)
○セパンサーキットでの合同テスト3日目が終了し,またしてもM.ビアッジがトップタイムをマークしました。これで予定された3日間全てでビアッジがトップタイムだったことになります。2番手のタイムを出したのはS,ジベルナウで,彼もまた3日間とも2番手でした。3番手のタイムは,同タイムで宇川徹とN.ヘイデンでした。今季型マシンで2日間走行していた宇川は,この日昨年の最終バージョンのマシンでレース周回数をこなしたようです。10月に行われた昨年のレースの時と比べると,総合タイムで15秒以上速かったということでした。ホンダ以外のチームは,まだセパンに残ってテストを続けます。ちなみに,3日目のテストでホンダ勢を除いた最速タイムは,今年からカワサキのマシンを駆ることになった中野真矢でした。ただし,ホンダ勢とはおよそ2秒の差がありますので,現段階ではまだまだその差があると考えられます。

2004・1・22
☆ようやく1(WGP)
○マレーシアのセパンサーキットで合同テストに参加しているホンダが,A.バロスの獲得を正式に発表しました。王者V.ロッシのヤマハ移籍に伴い,入れ替わるようにしてバロスがホンダに移籍することは早くから噂に上っていましたし,もはや噂の域に留まらず,後は正式発表待ちという状態がずっと続いていただけに,ようやくといった感じです。バロスは,一昨年ホンダ・ポンスに所属し,特にRC211Vを得た後半から優勝を含む大活躍をしました。そうしたこともあって,昨年はヤマハに迎え入れられたわけですが,怪我によってほとんどいいところがなく終わってしまいました。そして,1年ぶりに再びホンダに戻り,しかもワークスとの契約となりました。一昨年の結果から見ると,RC211Vとの相性は抜群ですし,チーフメカニックには,一昨年と同じR.フォルカダが就任しましたので,意思疎通もそれほど問題にならないと思います。ロッシの抜けた穴は大きいですが,果たしてどのくらい埋めることができるか楽しみですね。

☆ようやく2(WGP)
○バロスのホンダ移籍発表に呼応して,今度はヤマハから今季の体制について発表がありました。以前から話があったように,バロスと入れ替わってノリックこと阿部典史が1年ぶりにフル参戦することになりました。所属チームは,ヤマハ系の有力サテライトチームであるテック3です。ヤマハ陣営は,ノリックを含めて4人のライダーを擁するわけですが,マシンのカラーリングが少しややこしくなります。まず,ヤマハワークスチームは「ゴロワーズ・フォルトゥーナ・ヤマハ」というチーム名となり,V.ロッシとC.チェカが所属します。カラーリングは,ロッシがゴロワーズカラー(ブルー),チェカがフォルトゥーナカラー(シルバー&レッド)となります。テック3は,「ゴロワーズ・テック3」というチーム名になり,阿部とM.メランドリが所属します。カラーリングは,阿部がゴロワーズカラー,メランドリがフォルトゥーナカラーとなります。ちなみに,ゴロワーズとフォルトゥーナは,「アルタディス社」のタバコブランドです。今回のカラーリングは,アルタディス社のマーケティング戦略と連動しているようです。アルタディス社のインターナショナルブランドはゴロワーズですから,ヤマハのナンバーワンライダーであるロッシがそのカラーとなります。また,昨年日本にゴロワーズを進出させましたから,阿部もそのカラーリングとなりました。フォルトゥーナは,スペインが中心のブランドですからチェカが身に纏い,イタリアにも進出している関係からメランドリもそのカラーリングとなりました。

☆合同テスト(F1&WGP)
○スペインのバルセロナではF1が,マレーシアのセパンサーキットではWGPがそれぞれ合同テストを行っています。2日目のテストでは,まずF1はウィリアムズがワンツーのタイムを出しました。先日行われたテストから,相変わらずの絶好調ぶりです。また,WGPの方は,2日間ともM.ビアッジ,S.ジベルナウ,玉田誠の順でした。なお,3人が乗っているマシンは昨年型のRC211Vです。今季型に乗っているのは,テストライダーである宇川徹だけです。その宇川ですが,1日目と比べると2秒ほどタイムを短縮しました。


2004・1・21
☆違ブランドで(WGP)
○スペインの英雄S.ポンスが率いるキャメル・ホンダから,今年の体制について正式に発表がありました。既に昨年に引き続いてM.ビアッジとの契約は決定済みでしたから,後は宇川の後を受けて誰がそのシートに座るかというところでした。今回の発表によると,早くから話が出ていたように,プラマックとの合意の上で玉田誠を獲得することになりました。ただし,同じチームではありますが,使用するタイヤに違いがあります。ビアッジはミシュラン,玉田はブリヂストンというように,それぞれのライダーが昨年と同じブランドとなりました。通常ですと,マシン開発やセッティングなどの関係から,1チーム1タイヤブランドが当たり前なのですが,これまでの経緯から今回のような措置になったのでしょう。

☆初テスト(WGP)
○今年初めてとなる合同テストが,マレーシアのセパンサーキットで行われました。このテストには,ホンダのワークスマシンを駆るM.ビアッジ,S.ジベルナウ,N.ヘイデン,C.エドワーズ,玉田誠が参加しています。また,今年はHRCのテストライダーとして契約している宇川徹が,A.バロスの契約が遅れている関係から参加していますし,ブリヂストンの開発ライダーを務めている伊藤真一もホンダ陣営の中に入っています。さらに,ホンダ陣営の一角に入っているモリワキからは,昨年カワサキのワークスライダーとしてフル参戦していたA.ピットとテストライダー契約を結び,早速今回のテストに参加しています。スズキは,K.ロバーツ,J.ホプキンスのアメリカンライダーに加え,テストライダーの秋吉弘亮も参加しています。カワサキは,中野真矢とA.ホフマンが参加しています。なお,初日のトップタイムは,ビアッジがマークしました。

☆躍進
○ブリヂストンの今季の体制発表が行われました。それによると,F1ではややミシュランにシェアを奪われた感はありますが,他のカテゴリーでは躍進が見られます。まず,2輪のWGPでは,これまで通りキャメル・ホンダの玉田誠に対するサポートを継続するほか,新たにカワサキとスズキのワークスチームとの提携がなされます。また,4輪では,JGTCのGT500クラスにおいてトヨタ・日産・ホンダのワークスチームは全てブリヂストンということになりました。


2004・1・20
☆PC持参で(IRL)
○4月15日(木)〜17日(土)にツインリンクもてぎで開催される「ブリヂストン・インディジャパン300マイル」の記者発表が行われました。その中で,いかにもIT社会にふさわしい取り組みがなされることが明らかとなりました。それは,自分のPC又はPDAを持参すれば,無線LANを使ってサーキットのどこでもレースの実況中継やラップタイム,オンボード映像などが見られるというのです。通常ですと,サーキットビジョンが見られる区域でしか可能ではなかったことです。もし観覧する予定の方は,ぜひご自分のPCなどを持って行かれてはどうでしょうか。また,この発表会において,昨年ARTAの支援を受けてIRLにフル参戦したロジャー安川が,チーム・レイホールからスポット参戦することも明らかとなりました。残念ながら今の段階では,インディジャパンとインディ500の2戦のみの参戦のようですが,今後の交渉によっては,もしかしたらフル参戦ということになるかもしれません。


2004・1・19
☆元2輪(パリダカ)
○最終日の第17ステージが行われました。このステージは,パレードラン的要素が強く,前日までの成績が変化することはまずないと考えていいと思います。ということで,最終結果は,前日まで総合トップだったS.ペテランセルが慎重な走りを見せて19位でゴールし,総合トップの座を守りました。ペテランセルは2輪で既に6勝していますが,4輪転向後としては初優勝となります。昨年ゴールを目前にした最終日前日にトラブルで総合トップの座を増岡に許していますから,その雪辱を果たしたことになります。3年連続優勝を目指した増岡浩は,総合2位でフィニッシュしました。残念ながら優勝は逃したものの,4年連続でのトップ2フィニッシュは称えられると思います。優勝したペテランセルと同じような元2輪の優勝者がもう1人誕生しました。それは,日産のマシンを駆ってプロダクションクラスに参戦していた池町佳生です。彼は,日産が今年初めて若い日本人ドライバーを育成する目的で取り組んだ「ルーキートレーニングプログラム」で合格したドライバーの1人です。4輪転向後,初参戦で初優勝という快挙を成し遂げました。なお,元F1ドライバーの片山右京は,数々の試練を乗り越えながら走行を続けていましたが,ターボトラブルのために前日のステージに出走することができず,ゴールを目前にしてリタイアということになってしまいました。

☆最後の挑戦(WGP)
○FIMより今年のエントリーリスト(暫定)が発表されました。それによると,MotoGPクラスは,前回の発表時と同じように玉田誠,中野真矢,青木宣篤の3人がフルエントリーとなっています。ほぼ間違いなくA.バロスのホンダ移籍がありますから,それを受けて阿部典史も次回の発表では名前が出てくるものと思われます。250tクラスは,松戸直樹,青山博一の2名となっています。このクラスの元全日本チャンピオンで,昨年のヨーロッパ選手権において全勝優勝を飾った関口太郎は,今回の発表には入っていませんでした。というのも,彼が契約したチームは新規のチームで,現在のWGPは既存チーム優先となっている関係上,申請はしているもののなかなかエントリーが認められないようです。既に彼はチームとの契約履行のため,2台の今季型ヤマハTZを準備し終わっていて,後は申請の受理待ちといった状況になっています。一時期日本人が隆盛を誇った125ccクラスは,残念ながら宇井陽一1人となりました。宇井の場合,125でいくのか,250でいくのか迷っていたようですが,結局125に落ち着いたようです。チームとの契約で,来年250tクラスにステップアップすることは決定済みですから,
今年が125最後の挑戦ということになります。

☆新車発表(F1)
○17日にトヨタの新型マシンの発表会が,ドイツケルンにある同社の本拠地において行われました。「TF104」と名付けられたマシンは,昨年型の正常進化型とのことで,見た目にはサイドッポンツーン周辺に進化が見られるだけで,後は大きな変化がないようです。ただ,チームによると,中身は大きく変貌を遂げているということです。今年のレギュレーションでは,1レース1エンジンというものがありますから,パワーだけでなく耐久性も要求されます。先日行われたテストでは,一度もエンジンブローがなかったということですから,現段階ではそのあたりもクリアしているようです。ただ,実際のレースで走ったわけではありませんから,本番でもそうなるというわけにはいかないと思います。果たしてジャパンパワーを見せ付けることができるか楽しみですね。なお,18日には,スペインのカタルニアサーキットにおいてジャガーの新車である「R5」が公開されました。


2004・1・17
☆さらに(F1)
○トヨタからプレスリリースがあり,スパークプラグでお馴染みのデンソーとコーポレートスポンサー契約を結んだことが明らかとなりました。デンソーとトヨタとのつながりは,これまでも様々なカテゴリーでスポンサー契約が結ばれていて,非常につながりの深い間柄になります。昨年まではテクニカルスポンサーということで,F1専用のスパークプラグの供給してきました。今回の契約は,さらに発展させ,マシンはもちろん,ウェアやスーツなど様々なグッズにデンソーのロゴが入ります。昨日のニュースでインテルとの契約をお伝えしましたが,さらに今回の契約ですから,その潤沢な資金でさらにマシン開発が進むのではないかと思われます。

☆ちょっと(パリダカ)
○終盤に入ったパリダカの第15ステージが行われ,総合2位の増岡浩がこの日のトップタイムをマークしました。ただし,総合トップのS.ペテランセルが2位でフィニッシュしましたので,総合順位の変動はありませんでした。今回のステージで約9分縮まりましたので,トップと2位との差は約56分になりました。もうほとんどステージが残っていませんから,この差をつめるのはほぼ絶望です。ただし,昨年最終日前日まで総合トップだったペテランセルにトラブルが発生し,大逆転で増岡が優勝したことがありますので,レースは下駄を履くまでわかりません。


2004・1・16
☆契約(F1)
○自動車会社としては世界でも有数のトヨタと,コンピュータの用チップのトップメーカーであるインテルとの間で,スポンサー契約が成立しました。インテルが開発した最新型チップであるItanium2プロセッサの宣伝をメインに据えるようで,リアウィングにロゴがつけられます。また,インテルのロゴ自体もつけられるようで,こちらはノーズやボディーサイドなどに見られるようです。ジョーダンやミナルディのように,有力なスポンサーがないためチームの存続自体も難しいチームがある反面で,着実に大口のスポンサーがついていくチームもあります。本当に弱肉強食の世界だということを改めて感じさせます。


2004・1・15
☆正式発表(WGP)
○既に公然の秘密的になっていましたが,カワサキがようやく中野真矢との契約が成立したことを正式に発表しました。契約期間は2年間です。中野は,全日本を走っている段階からヤマハの支援を受けてきましたから,彼としては初めて他のメーカーのマシンに乗ることになったと言えます。昨年は,開発ライダーである柳川明の負傷の影響もあって,思うようにマシン開発が進まず,常に下位を走っている状態が続いていました。同じ日本人ですから,開発担当者とライダーとのコミュニケーションは十分取れるでしょうし,マシン開発にも定評のあるライダーですから,昨年と同じ轍を踏む可能性がかなり低くなったと考えていいでしょう。ライムグリーンのマシンが,上位争いの一角を占めるようになるといいですね。
ところで,公然の秘密と言えばA.バロスのホンダへの移籍がありますが,これについてはいまだに正式発表がありません。一部の報道では「決定した」というものも出ましたが,この報道についてはホンダ側が否定しています。果たして,こちらの発表はいつになるのでしょうか。

☆初(パリダカ)
○第13ステージが行われ,この日のトップタイムは,元WRCチャンピオンで今年初めてパリダカに参戦したC.マクレーがたたき出しました。もちろんマクレーとしては初のトップタイムとなります。また,2位・3位にはL.アルファン,G.ドメビウスが入り,日産が1〜3位を独占しました。これも日産としては初めての結果です。総合2位の増岡浩は,7位でゴールしやや苦戦したようです。しかし,総合トップのS.ペテランセルが8位でゴールしましたので,その差が約2分ほど詰まりました。

☆契約延長(F1)
○フェラーリよりアナウンスがあり,R.バリチェロとの契約を2006年まで延長することが決まりました。ナンバーワンドライバーのM.シューマッハも06年までですから,これまで通りの体制が3年間は続くことになります。ただし,シューマッハの去就については,果たして契約期限まで現役を続けるかという点があります。もし期限内にシューマッハの引退ということがあれば,,バリチェロがエースドライバーになる可能性もあります。

☆出鼻(F1)
○昨日お伝えしたように,ザウバーが新型マシンをC23を発表しましたが,いきなりつまずきがあったことが明らかとなりました。それは何かというと,クラッシュテストに合格しなかったということです。同様のことは,昨シーズンのマクラーレンでもありました。結局レースで走らないままお蔵入りとなってしまった昨年型マシンも,クラッシュテストに合格しなかったのです。マクラーレンの場合は,シーズンに入ってからのことでしたので,非常に苦しい状態になったと思いますが,ザウバーの場合はシーズン前ですから,その影響はマクラーレンほどではないとは思います。とは言っても,テストに支障が出てくる可能性もあるわけですから,出鼻をくじかれた感じは否めないと思います。


2004・1・14
☆新車発表(F1)
○ザウバーが,今季型マシンであるC23を,メインスポンサーであるオーストリアのスポーツ飲料メーカー「レッドブル」が使用しているザルツブルク空港の第7格納庫において発表しました。この新型マシンの特徴は,何といってもエンジンにあります。皆さんご存知のように,ザウバーはフェラーリエンジンユーザーですが,いつも1年落ちのエンジンを使っていました。ところが,今季は本家のフェラーリと同じタイプのものを使うことになりました。また,ギアボックスについては,フェラーリの昨年型7速ギアボックスを使います。外観についても,昨年のフェラーリのマシンに似た感じのようです。ますますフェラーリ色を強めているような印象ですね。
また,マシンだけでなく,新しいスポンサーについても発表がありました。今年新たにエジプトの輸送会社である「ソクナ・ポート」と中国の保険会社である「タイ・カン・ライフ」との契約が成立しました。F1が中東やアジアに進出していますが,それに動きを合わせたかのような契約ですね。

☆再開(パリダカ)
○安全確保のためのレースキャンセルや休息日のため,しばらくレースがお休みしていたパリダカですが,いよいよ後半戦がスタートしました。総合トップを走るS.ペテランセルは,この日は手堅く3位に入り,首位の座をキープしました。それを追う総合2位の増岡浩は,4位でゴールをして,ほんの少しですが差を広げられてしまいました。


2004・1・13
☆一矢(F1)
○合同テストの5日目が行われ,マクラーレンのK.ライコネンとウィリアムズのR.シューマッハとの間で激しいタイムアタック合戦となりましたが,結局ライコネンが最速タイムをたたき出しました。今回のテストでは,全てウィリアムズが最速タイムでしたが,5日目にしてようやくマクラーレンが一矢報いた感じです。ただ,あくまでもテストですから,タイムよりも新しいマシンの問題点を搾り出していく方が重要です。その点については,それぞれのチームで成果を挙げているようです。例えば,マクラーレンはシートの大きさが問題となりました。どうやら,かなり小さいようなのです。マクラーレンのドライバーは,180pを超える身長の持ち主がほとんどで,唯一P.デラロサにとっては問題ないようでした。 また,BARは今季型エンジンに問題があるようで,すでに3基のエンジンが壊れてしまってます。ただ,この早い段階で問題点が出た方が,これから先のことを考えるとよいことですから,次回のテストまでには,両チームとも何らかの対策を講じてくるでしょう。


2004・1・12
☆またも(F1)
○ヘレスでの合同テストの4日目が行われ,トップタイムをマークしたマシンは,またしてもウィリアムズのFW26でした。ドライバーはR.シューマッハで,参加しているウィリアムズのドライバー全員が一度はトップタイムをマークしたことになります。


☆泣きっ面に(パリダカ)
○安全上の理由により第10・第11ステージがキャンセルとなったため,競技は行われずリエゾン(移動)だけになってしまいました。2輪の参加者は飛行機で,4輪は隊列を組んでの移動でした。その途中,総合2位を走る増岡浩は,何とヘリコプターの音でびっくりしたロバとぶつかってしまうというハプニングがあり,右側フロントのバンパーを傷めてしまいました。「マシンを傷めないように」という配慮から,レース序盤は慎重な走りをしていた増岡でしたが,まさかこんな形でマシンが少し壊れるとは思ってもいなかったでしょう。ギアボックストラブルから総合トップに1時間以上の差をつけられるということになってしまっていた増岡だけに,「泣きっ面に蜂」といった感じだったのではないかと思います。ただし,レース続行には何の問題もない破損だったようです。


2004・1・11
☆好調(F1)
○今年最初の合同テストがスペインのヘレスサーキットで行われています。このテストには,6チーム(フェラーリ,ウィリアムズ,マクラーレン,ルノー,BAR,トヨタ)12台のマシンが参加していて,既に3日目のテストが終了しました。このテストで目を引くのが,先日新車発表を行ったばかりのウィリアムズです。あの独特なフロントウィングを装着して,3日間ともトップタイムをマークしています。初日と2日目はJ−P.モントーヤが,3日目はテストドライバーのM.ジェネがトップタイムをマークし,マシンのポテンシャルの高さを証明した感じです。また,3日目には,マクラーレンのK.ライコネンが今年初めて登場しました。昨シーズン終了後に右手首の腱の手術を行い,ずっとリハビリに専念していたのですが,今回ようやくステアリングを握るところまで回復したようです。とは言っても,まだ十分には回復していない模様で,リハビリは継続中とのことです。

☆技術提携(F1)
○先日BARとイギリスのアルコン社との間で,技術提携の契約が結ばれたことが発表されました。このアルコン社ですが,ご自分の車に装着されている方もいらっしゃるかもしれませんが,ブレーキやクラッチの製造及び供給を行っている会社です。この契約により,今シーズンBARに対して特注のブレーキキャリパーとマスターシリンダーを供給することになります。


2004・1・10
☆体制発表(JGTC&IRL)
○元F1ドライバー鈴木亜久里がオーナーを務めるARTAの今季の体制発表が,幕張で開催中の東京オートサロンで行われました。昨年と比べて,体制に変化が出ています。まず,鈴木亜久里は"総合プロデューサー"という肩書きに変わりました。また,JGTCの体制は,昨年をもって同チームで現役を退いた"ドリキン"の愛称でお馴染みの土屋圭市が総監督に就任。GT500クラスのドライバーは,昨年ARTAの支援を受けて日本人として初めてドイツのDTMにフル参戦した金石勝智が復帰し,その相棒として昨年童夢からフル参戦していた伊藤大輔が移籍してきました。マシンは,これまでと同じNSXで,両者ともに経験済みのマシンですから,いい組み合わせとも言えるでしょう。GT300クラスは,昨年と同じ体制で,マシンはガライヤ,ドライバーは新田守男&高木真一となっています。昨年から参戦を開始したアメリカンフォーミュラの代表格IRLには,これまで噂に上がっていた通り松浦孝亮を起用し,チームとしては昨年と同じように以前メキシカンドライバーの代表格だったA.フェルナンデスとタッグを組んで作ったスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングとなります。なお,昨年同チームから参戦していた金石年弘は,恐らく国際F3000にフル参戦するものと思われるのですが,いまだに所属するチームが確定しておらず,今回の発表ではARTAサポートドライバーという形での発表でした。

☆改正(WGP)
○FIMから規則改正の発表がありました。それによると,MotoGPクラスのスタート時についてのみ,1列3台(他のクラスはこれまでどおり1列4台)ということになりました。また,燃料タンクについては,昨年まで24gだったものが22gとなり,燃費向上の必要性が生じるようになりました。さらに,実際には昨年末に既に実施されたことですが,12月15日から1月15日までの1ヶ月間テストを禁止することが明文化されました。

☆やや回復&無念(パリダカ)
○9日目が行われ,この日のSSは,前日トラブルから大きく時間をロスして総合3位に順位を下げた増岡浩がトップタイムをマークし,総合で1つ順位を上げて2位となりました。総合1位のS.ペテランセルはこの日2位に入り,タイム差が18分ほど縮まりましたが,それでも1時間以上の差をつけて総合トップの座を守っています。なお,残念なことに,昨年の大事故から回復して今年も参戦した篠塚健次郎ですが,前日のステージでマシントラブルによる火災が発生し,フレームを残すだけという状態になってしまいリタイアすることになってしまいました。ただし,篠塚本人は無事です。昨年のリタイアが第8ステージだったのですが,今年も同じく第8ステージ。篠塚にとって「8」が鬼門の数字になった感じです。


2004・1・9
☆暗雲(パリダカ)
○第8日が行われましたが,前日まで総合トップに立っていた増岡浩にトラブルが発生しました。そのトラブルはギアボックスで,そのためこの日のSSは12位でゴールしました。このトラブルにより,総合で3位に落ち,代わって再びトップに立ったS.ペテランセルとの差が,1時間22分を超えるものとなってしまいました。総合2位に浮上したBMWのG.ドメビウスとの差は約18分となっています。まだレースは残り半分ほどありますが,このトップとの差は厳しいものとなっています。何が起こるかわからないのがパリダカですから,悲観的になることでもないのですが,3連覇に向け暗雲が出てきたともいえるかもしれません。

☆一時中断(F1)
○今季限りで契約の切れるウィリアムズのR.シューマッハですが,既に昨シーズン終了後から2005年の契約について交渉が始まっていました。しかし,契約金の大幅増額を要求するラルフと,ある程度の金額で収めようとするチームとの間との交渉はなかなくうまくいってませんでした。先日新車の発表を済ませ,それと同時にテストも始まったことですし,とりあえず契約延長の交渉を一旦中断することになったようです。同僚のJ−P.モントーヤは,既に来季からマクラーレンに移籍することが決定済みですから,ラルフの交渉が決裂した場合,今シーズン終了後ドライバーが総入れ替えという事態も予想されます。もっとも,ウィリアムズのシートを希望しているドライバーは多いわけですから,チームとしてはそれほど痛くも痒くもないのかもしれませんが・・・。

☆決定(F1)
○BARからリリースがあり,新車発表を2月1日にスペインのカタルニアサーキットで行うことになりました。なお,今わかっている範囲で他チームの発表会が開かれるのは以下の予定になっています。
   1/12・・・ザウバー,1/17・・・トヨタ,1/18・・・ジャガー,1/29・・・ルノー


2004・1・8
☆堅持(パリダカ)
○第7ステージが行われ,前日首位に立った増岡浩が,この日もトップでゴールして首位の座を守りました。この日のSSは700qを超えるマラソンステージでしたが,唯一6時間を切る好走を増岡は見せました。総合2位を走るS.ペテランセルは,この日いに入りその座を守りましたが,増岡との差は12分近くと広がりました。なお,3位にはニッサンのマシンを駆る元WRCチャンピオンC.マクレーがつけ,初参加にもかかわらずさすがの走りを見せています。


2004・1・7
☆F1をも(F1)
○いまだに今シーズンのドライバーが確定していない唯一のチームであるジョーダンに関して,新たな噂が出てきています。ここ数年のジョーダンは慢性的な財政難で,これがドライバーが決まらないの原因の一つだと考えられます。そのジョーダンに対して,何とあのロマン・アブラモビッチ氏が,買収の話を持ちかけているというのです。サッカーファンの方ならこの人物をよくご存知だと思います。ユダヤ系ロシア人の彼は,石油で財を築いたロシア屈指の大富豪で,イングランドプレミアリーグのチェルシーを買収した人物です。しかも,その財力に物を言わせてベロンやダフ,ジェレミといった優秀な選手を何人も集め,優勝争いを展開するチームにまで成長させました。その彼が,1億5千万ポンドを投入してジョーダンを買収するというのです。もしこれが本当だとすると,チームのボスであるE.ジョーダンからすると,おいしい話であることは間違いありません。果たしてこの噂が現実のものとなるのか,楽しみであることは間違いありません。

☆トップへ浮上(パリダカ)
○第6ステージが行われ,前日まで総合トップのS.ペテランセルに1分12秒差まで迫っていた増岡浩が,この日のトップタイムをたたき出し,総合でもついに首位に躍り出ました。ペテランセルは,SS(スペシャルステージ)4位というタイムとなり,総合で6分40秒の差をつけられての2位と後退しました。

2004・1・6
☆画期的(F1)
○ウィリアムズの今季型マシンであるFW26の発表会が,スペインのカタルニアサーキットで行われました。このマシンの特徴は,何といってもフロントノーズにあります。これまでのマシンは,1本のステーで支えられていますが,このFW26は,何と2本のステーです。他のマシンとあまりに違ってますので,一見すると非常に妙な印象(私は,大型のエイである『マンタ』を思い浮かべてしまいました。)を受けてしまいます。このステーの効果からか,フロントウィングはやや小振りとなっているようです。果たしてこの画期的なマシンは,吉と出るか凶と出るか楽しみですね。

☆浮上&リタイア(パリダカ)
○第5ステージが行われ,前日まで首位に立っていた三菱のS.ペテランセルが,この日の300qを超えるSSも首位でクリアし,総合トップの座を守りました。堅実な走りを継続していた増岡浩は,この日を2番手でゴールし,総合でも2位に浮上してきました。いよいよ優勝候補同士のバトルが始まった感じです。なお,残念なニュースも入ってきています。冒険家の風間深志氏が,レース中ではなく移動中に事故に巻き込まれ重傷を負い,今回のレースで日本人初のリタイアとなりました。詳しい事故の状況はわかっていませんが,左足を複雑骨折した模様です。ただし,命には別状内容なので,この点については不幸中の幸いでした。


2004・1・5

☆フル参戦か(WGP)
○V.ロッシのヤマハ移籍に伴い,A.バロスが逆にホンダへ復帰するという予想が早くから出ていました。ところが,なかなかその移籍話に進展がなく,バロス残留の線も噂されるようになりました。こうなった原因は,ヤマハのメインスポンサーのゴロワーズ及びフォルトゥナというタバコブランドの親会社であるアルタディスとバロスとの契約が絡んでいたからです。両者の間には2年契約が結ばれていて,その期間がもう1年残っていました。このままですと,バロス側がいわゆる違約金を払わないといけなくなるため,その問題を解決しない限り移籍は困難となっていたわけです。その影響を受けていたのは,昨年開発ライダーの座に座らざるを得なかったノリックこと阿部典史です。ノリックとヤマハとの間には,バロスが移籍するとノリックがフル参戦できるという約束が既にできていました。なかなかバロスの話が進展しないのでやきもきしていたと思いますが,ようやくその話に決着がついたようです。まだヤマハ側から正式な発表はありませんが,ノリックの公式HPにおいて,フル参戦決定のことが載せられていました。曖昧な状態でこうしたことを載せるはずがありませんから,決定したと考えていいでしょう。早く正式な発表を聞きたいものです。


☆仮契約(WGP)
○昨年末に行われたテストへ参加要請があり,契約更改が濃厚と思われていたプロトンKRの青木宣篤が,仮契約を完了したことが明らかとなりました。ブリヂストンの後押しから同チームに迎え入れられた宣篤ですが,今年からタイヤメーカーがダンロップへ変更となり,シート喪失の噂も出ていました。しかし,非力なマシンにもかかわらずポイントを獲得していったこれまでの活躍が認められ,今回の契約延長に漕ぎ着けたようです。

☆本格的に(パリダカ)
○お正月にスタートを切ったパリダカが,4日目を迎えていよいよ本格的なアフリカ大陸での走りとなりました。総合首位は,この日のステージで2位に入った三菱のS.ペテランセルです。3連覇を目指す増岡浩は,まだ勝負どころではないという判断から,マシンをいたわりながらの走りを継続していますが,5番手の座についています。初日にトップに立ち,その存在を印象付けた篠塚健次郎は,2日目のトラブルで大きく後退したものの,総合15番手まで浮上してきました。今季はパリダカへ戦いの場を移している元WRCチャンピオンのC.マクレーは,総合6番手につけてさすがの走りを披露しています。