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最新ニュース
2013/10/31(木)
☆初走行(MotoGP)
◯昨シーズン限りで2輪レースを引退した元チャンピオンのC.ストーナーは,今シーズンの途中からHRCの要請を受けてホンダのMotoGPマシンの開発に協力しています。これまでにも数回にわたってテストを行ってきましたが,宮城県にあるスポーツランドSUGOで3日間にわたって行われたテストを終了しました。これまでは鈴鹿やツインリンクもてぎといったホンダのお膝元でのテストに参加してきたストーナーでしたが,今回はヤマハのお膝元であるSUGOでのテストでした。GPライダーが走行するような大きな国際大会が現在は行われていないSUGOということもあって,ストーナーにとっては,今回のテストが同サーキットでの初走行ということになります。前回のテストでは,来シーズンからホンダがMotoGPに供給する予定になっているRC213Vをベースにした市販用のマシンを走らせましたが,今回はワークスマシンである2013年型と2014年型のRC213Vを走らせました。そのテスト内容は,HRCの開発ライダーも務める高橋巧とともに,改良版のシャーシやエンジンのテストを行ったようです。何せ初めての走行ですので,はじめは戸惑いがあったことでしょうが,これまでストーナーのテスト時には天候に恵まれないことが多かったものの,今回は天候に恵まれたこともあって,多忙なスケジュールを順調にこなしたようです。なお,具体的なタイム等については,ホンダからの発表はなされていません。
2013/10/30(水)
☆南アメリカ(F1)
◯ウィリアムズのシートに関して,2つの噂が浮上しています。そして,その噂の中心人物が,図らずも南アメリカ出身の二人のドライバーです。まず,来季K.ライコネンの加入決定に伴いフェラーリのシートを失うことになっているF.マッサです。もしこのままマッサがF1のシートを失うことになってしまうと,1970年以来およそ40年ぶりにブラジル人ドライバー不在になってしまいます。日本人ドライバーと違ってF1への資金投入が可能なブラジル人ドライバーですから,こうした状況を回避しようと動きができるところも強みといえます。そこで浮上してきたのが,今シーズン不振を極めているウィリアムズのシートです。そこで登場するのが2人目のドライバーであるP.マルドナルドです。チーム状況とともに不振のシーズンを送らざるを得なくなっているマルドナルドは,他チームへの移籍を希望していると言われています。そのマルドナルドを支援しているのが,母国ベネズエラの国営石油企業であるPDVSAです。この国営企業からの支援は,年間2000万ポンド(約32億円)と言われていますから,どのチームも喉から手が出るほど欲しいものとなっています。ロータス,ザウバー,フォース・インディアなど複数のチーム名が,彼の交渉先として現在名前が浮上しています。もしマルドナルドがウィリアムズ離脱となると,当然資金不足に苦しむウィリアムズとしては,何とかその替わりとなるドライバーが必要となってきます。そこで浮上しているのが,ブラジルの資金を有するとともに,ドライバーとしての能力も高いマッサということになる訳です。ブラジルでの報道によれば,ウィリアムズとの間で5年契約が結ばれるのではないかという話も出ているそうです。F1における名門チームの一つであるウィリアムズの動向だけに,しばらくは要注目といったところでしょうね。
2013/10/29(火)
☆引退(MotoGP)
◯先週末の26日(土)にドゥカティ・モーター・ホールディングとB.スピースから発表があり,今シーズン限りで引退することになりました。2006年シーズンから3年連続でAMAでチャンピオンを獲得したのち,2009年SBKにヤマハから参戦。その初年度にチャンピオンを獲得するという快挙を成し遂げたスピースは,その翌年からヤマハのサテライトチームであるテック3に所属してMotoGPにフル参戦を開始しました。テック3で2年間走ったのち,V.ロッシのドゥカティへの移籍に伴い,ヤマハのワークスライダーとして2011年から2年間フル参戦しました。チャンピオン候補として期待されてきたスピースでしたが,これ以後相次ぐ怪我に見舞われてしまい,なかなか思うような成績が残せない状態が続きました。そして,昨シーズンでヤマハとの契約が消え,今年ドゥカティとの間で2年間の契約が成立し,ワークスチームではなくサテライトチームのプラマック・レーシングからフル参戦を開始しました。ところが,昨シーズンの第16戦マレーシアGPで負った肩の怪我により今シーズンは思うような走りをすることができなかったため,一旦治療に専念。ようやく復帰した第10戦インディアナポリスGPで転倒を喫し,再び肩を痛めるという不運に見舞われてしまいました。その後は再び治療に専念して来シーズンからの復帰を目指してきましたが,負傷した肩が完治することが望めないことから今回の引退となりました。まだ29歳という年齢ですから,何とももったいないですが,世界最高峰での戦いですから,チャンピオンを獲得できるポテンシャルを持った彼が十分な体調でない状況で参戦していくことは,やはり抵抗があったのだと思います。もったいない気持ちもありますが,20年を超えるレース人生(ちなみに彼は29歳です。)のピリオドですから,「お疲れ様」という気持ちになりますね。
2013/10/28(月)
☆チャンピオン決定(MotoGP)
◯第17戦日本GPの決勝レースが,台風一過の晴天に恵まれたツインリンクもてぎで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたランク2位を行くヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾが,好スタートを切ってトップの座を守ると,最後までその座を守り抜き,2戦連続3回目のポールトゥーフィニッシュを達成しました。レース結果次第ではチャンピオン決定の可能性があったレプソル・ホンダのM.マルケスは,2番グリッドからスタートすると,一度は順位を一つ下げたものの,すぐに順位を回復するとこちらも最後までその位置を守り,2位でのチェッカーとなりました。その結果,この大会におけるチャンピオン決定はならず,最終戦まで持ち込まれることになりました。3位には,ランク3位を行くレプソル・ホンダのD.ペドロサが入っています。CRTクラスでは,MGMモバイル・フォワード・レーシングのC.エドワーズが12位で入り,これがクラストップとなっています。日本人ライダー勢ですが,アビンティア・ブルセンスの青山博一は17位でのチェッカーとなり,残念ながらポイント獲得には至りませんでした。ワイルドカードでMotoGPクラスに出場したヤマハYSPレーシングの中須賀克行は,11位でチェッカーを受けてポイントを獲得しています。
Moto2クラスは,オープニングラップで多重クラッシュが発生し,赤旗が提示される事態となりました。このクラッシュの中には,先週負った左手首の骨折を乗り越えて今大会に出場していたランク2位を行くマークVDSのS.レディングが含まれていて,前戦でランクトップに立ったトゥエンティHP40のP.エスパルガロが俄然チャンピオン決定の可能性を高めていました。そして,レースの方は,7番手からスタートしたエスパルガロが,オープニングラップからトップに立つと,最後までその位置を守り抜き,今季6勝目を挙げると共に,来季からMotoGPクラスにステップアップするのに華を添えるかのように見事チャンピオンを獲得しました。2位には,ポールからスタートしたマークVDSのM.カリオが入りました。3位には,13番グリッドからスタートしたインターウェッテンのT.ルティが入っています。日本人ライダー勢ですが,フル参戦しているイタルトランス・レーシングの中上貴晶は,23番グリッドからスタートして9位でのチェッカーとなりました。JiR Moto2から代役参戦の長島哲太は20位で,ワイルドカード参戦のwebike Team Norick NTSの野左根航汰はポイント獲得まであと一つの16位でチェッカーを受けています。
Moto3クラスは,3番グリッドからスタートしたエストレラ・ガルシアのA.マルケスと,2番グリッドからスタートしたチーム・カルボのM.ビニャーレスとの間でトップ争いを展開していきました。ファイナルラップまで続いたバトルは,そのファイナルラップでマルケスがトップに立つと,最後までその座を守りきってうれしい初優勝を飾りました。お兄さんであるMotoGPクラスのマルケスは優勝できなかったものの,弟の方は優勝を飾った結果となりました。3位には,9番グリッドからスタートしたマプフレ・アスパー・チームMoto3のJ.フォルガーが入っています。日本人ライダー勢ですが,フル参戦しているラ・フォンテ・タスカレーシングの渡辺陽向は,12番グリッドからスタートして15位で完走し,母国GPで見事今季初ポイントを獲得しています。ワイルドカード参戦の山田誓己と尾野弘樹は,それぞれ23位,転倒リタイアという結果でした。
☆4連覇(F1)
◯第16戦インドGPの決勝レースが,ドライコンディションの中ブッダ・インターナショナル・サーキットで行われました。チャンピオン獲得に王手をかけているレッドブルのS.ベッテルは,ポールからスタートしました。わずかしか持たないソフトタイヤでスタートしたベッテルは,2周走行したところでピットインしてミディアムタイヤへ交換するという作戦に出ました。このため一時的には順位を下げてしまいましたが,ここを得意とするベッテルのペースは他を圧倒していて,レースが進むにつれて順位を回復していき,やはりというべきかトップに立ちました。その後,チームメイトのM.ウェーバーとのワンツー体勢に持ち込みました。このままの体制でチェッカーを受けるのかと思われた中,ウェーバーにオルタネーターのトラブルが発生してしまってリタイアになってしまいました。ベッテルに同じトラブルが発生しないとも限りませんでしたが,最後までトップの座を守り抜き,今季10勝目を挙げました。この結果,ベッテルが今シーズンのチャンピオンを決め,4連覇を果たしました。ウェーバーのリタイアにより,2位にはメルセデスAMGのN.ロズベルグが入っています。まさかの1ストップ作戦を取ったロータスのR.グロージャンが,予選Q1敗退による17番グリッドからのスタートを乗り越えて3位表彰台を獲得しています。
2013/10/25(金)
☆復帰(MotoGP)
◯いよいよ今日からツインリンクもてぎにおいて,第17戦日本GPが開幕します。台風が接近していて何らかの影響がありそうな気配もありますが,何とか無事に開催されることを願いたいと思います。さて,その日本GPに2人のライダーが復帰する許可が下りました。まず1人目は,MotoGPクラスにフル参戦しているLCRホンダのS.ブラドルです。第15戦マレーシアGPのフリー走行4において転倒を喫したブラドルですが,その転倒により右足の内側のくるぶしを骨折しました。直ちに現地で手術を施し,次のオーストラリアGPからの復帰を目指しましたが,これは参戦が叶いませんでした。しかし,懸命のリハビリが功を奏し,手術からわずか12日目で復帰することが叶いました。2人目は,Moto2クラスにフル参戦しているマークVDSのS.レディングです。前戦のオーストラリアGPの前まではランクトップに立っていたレディングですが,そのオーストラリアGPの予選において転倒を喫し,左手首を骨折するというアクシデントに見舞われてしまいました。そのオーストラリアではそれまでランク2位だったトゥエンティHP40のP.エスパルガロが優勝を果たし,ランキング争いで16ポイントの差をつけられて逆転を許してしまいました。手術から1週間も経っていないことから日本GPでの復帰は絶望視されていて,それと共にチャンピオン争いからも脱落するものと思われていました。しかし,こちらも手術を懸命なリハビリにより,とりあえず参加の許可が下りました。ただ,今日行われるフリー走行2の終了後に再度メティカルチェックを受けることになっていますので,実際に走行してみて厳しいようであれば走行を断念せざるを得ない場合も考えられます。
2013/10/24(木)
☆今シーズン限り?(F1)
◯明日からブッダ・インターナショナル・サーキットにおいてインドGPが開幕します。来シーズンのレースカレンダーでは,まだ暫定という段階ながらも,インドGPはカレンダーから外れています。インドが外れた理由はいくつか噂されていて,単純にスケジュールがタイトになることをはじめ,税金問題や開催自体の不安定さなどが出ています。ただ,見込みとして再来年から復活するのではないかという見方もあり,今年のインドGPは,復活に向けて影響があると考えることもできます。ところが,あまり明るい兆しがないのも事実のようです。というのも,チケットの売り上げがなかなか伸びていない現状があるというのです。同GPの入場者数ですが,一昨年が9万5千人と好調だったものの,昨シーズンは6万5千人とおよそ3分の2に減っています。そして,今シーズンについては,一時期まだ2万枚ほどしか売れていないという報道も出て厳しい状況にあることが伝えられましたが,現在は5万枚ほどではないかという報道もなされています。GPが近づけば売り上げが伸びていくという観測もありましたが,どうやら動きは鈍いようです。カレンダーから無くなる可能性が高いと言われている韓国GPは,観客席に空席が目立つ状態で開催されていましたから,消滅の可能性がさらに高まった感がありました。韓国ほどではないのかもしれませんが,10万人を収容できる観客席だけに,空席が目立つようであれば「今シーズン限り」という観測に後押しをする可能性が高まるのかもしれません。
2013/10/23(水)
☆体制維持(WTCC)
◯ホンダから,来シーズンのWTCC(世界ツーリングカー選手権)のドライバーラインナップが発表されました。昨シーズンはスポットでの参戦を果たし,今シーズンからフル参戦を果たしたホンダですが,ワークスチームであるカストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チームを中心に初年度ならではの苦戦をしながらも活躍し,フル参戦初年度で見事マニュファクチャラーズタイトルを獲得しました。そのタイトルを決めてから迎えた鈴鹿サーキットでの日本ラウンドでは,ホンダ陣営のチームの一つであるゼングー・モータースポーツのN.ミケリスがレース1で勝利を収め,タイトル獲得に華を添えています。今回の発表では,カストロール・チームのドライバーが明らかにされ,そのラインナップは今シーズンと同じく,G.タルキーニとT.モンテイロの元F1ドライバーコンビとなり,今シーズンの体制が維持された形となりました。来シーズンから大幅にレギュレーションが変わるWTCCだけに,実績を積んできている二人のベテランドライバーを継続していくことが有効だと判断した結果だと思います。来シーズンからは,いよいよWRCで数々の栄冠を獲得してきたS.ローブがシトロエンと共にWTCCにフル参戦を開始します。そのローブとタッグを組むのが,今シーズンのドライバーズタイトルを獲得したI.ミューラーです。強力なライバルが出現する中,見事2年連続メイクスタイトルを獲得できるか注目の1年となりそうです。
2013/10/22(火)
☆シート決定(F1)
◯レッドブルの兄弟チームであるトロロッソから発表があり,D.クビアトと2014年のドライバー契約が成立しました。そのクビアトは,19歳のロシア人ドライバーで,レッドブルの育成プログラムに所属しています。今シーズンはGP3とヨーロッパF3に参戦していて,特にGP3については,トップと7ポイント差の2位につけています。今シーズンはJ.エリック.ベルニュとD.リカルドの2人がステアリングを握っている同チームですが,ベルニュについては来シーズンも同チームにとどまることは決定しています。リカルドについては,先日お伝えしたように,今シーズン限りでF1から引退することが決まっているM.ウェーバーに替わって,来季からチャンピオンチームであるレッドブルに所属することが決まっています。その空いたシートに今回決まったクビアトが座ることになる訳です。来シーズンからは冬季オリンピックが開かれるソチでF1が開催されることが決定しているロシアですが,その潤沢な資金もF1で注目されています。昨シーズンまでの3年間は,V.ペトロフがロシア初のドライバーとしてF1にフル参戦していました。今シーズンはロシア人ドライバー不在のシーズンでしたが,来季からは今回のクビアトが参戦するようになり,ドライバーという点でもロシアがF1との関わりを再開することになります。
2013/10/21(月)
☆失格(MotoGP)
◯第16戦オーストラリアGPの決勝レースが,ドライコンディションの中フィリップアイランド・サーキットで行われました。路面改修工事が行われた今回のフィリップアイランドは,その効果があって好タイムがマークされるようになりました。その反面,タイヤへのダメージによるトラブルがいくつも発生してしまい,MotoGP,Moto2クラスに関しては,ライダーの安全確保のため対策がとられました。まずMotoGPクラスは,途中で雨が降った時にマシンを乗り換えることができる「フラッグ・トゥー・フラッグ」というシステムがありますが,今回はそれを取り入れることになりました。さらに,午前中に行われたフリー走行では,気温が上がったためにさらにタイヤトラブルが発生したため,マシンの乗り換えだけでなく,レース距離の短縮も取り入れられました。ということで,レース距離は19周に短縮され,9周目と10周目のいずれかでマシンをチェンジしなければならないというルールとなりました。このルール変更がレース結果に大きな影響を与えました。というのは,ランクトップをいくレプソル・ホンダのM.マルケスは,ルールを勘違いしたようで,11周目にマシン交換をしてしまいました。10周以内でのマシンチェンジというルールだったのに,それを越えてのチェンジでしたから,ルール違反ということで失格の裁定が下り,レース途中で黒旗が提示されてしまいました。それに対して,ランク2位を行くヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾは,ポールから好スタートを決めると,マシンチェンジも10周目に順調に行い,今季6勝目をポールトゥーフィニッシュで飾りました。3番グリッドからスタートしたレプソル・ホンダのD.ペドロサは,他のライダーより一足早い9周目にマシンチェンジを行い,2位でチェッカーを受けました。ランクトップのマルケスがノーポイントに終わったのに対して,ランク2位,3位のロレンゾとペドロサが1,2位となったため,ポイント差がそれぞれ18,34ポイント差に縮まりました。とはいえ,シーズンの残りが少なくなっていますので,次戦となる日本GPでのチャンピオン決定の可能性は残されています。さて,レース結果の方ですが,3位には,ヤマハ・ファクトリー・レーシングのV.ロッシが入っています。CRTクラスでは,パワー・エレクトロニクス・アスパーのR.ド.ピュニエが今季自己最高位となる10位でチェッカーとなり,クラス最上位でフィニッシュしています。アビンティア・ブルセンスの青山博一は,2度のピットインが響き,周回遅れの20位でレースを終えています。
Moto2クラスの方は,フラッグ・トゥー・フラッグのシステムがありませんから,レース距離を元々の25周からその半分の13周に変更して行われました。まず,前日の行われた予選において,ランクトップをいくマークVDSのS.レディングが転倒してしまい,左手首を骨折するというアクシデントが発生してしまいました。そのため,レディングは以後の走行をキャンセルせざるを得なくなっていました。それに対して,ランク2位で今大会を迎えたトゥエンティHP40のP.エスパルガロは,ポールからスタートすると,最後までトップの位置を守り抜き,今季5度目となるポールトゥーフィニッシュを決めました。この結果,ノーポイントに終わったレディングを逆転し,エスパルガロがランクトップに立ちました。2位には,5番グリッドからスタートしたインターウェッテンのT.ルティが入り,今季自己最高位を獲得しています。3位には,アスパー・チームMoto2のJ.トーレスが入っています。イタルトランス・レーシングの中上貴晶は,ジャンプスタートをしてしまってライドスルーペナルティーを受けてしまい,22位でレースを終えています。今大会と最終戦においてJir Moto2から代役宣戦することが決定していた野左根航汰は,6人による15位争いを展開していきました。ポイント獲得圏内での争いでしたが,惜しくも17位でのチェッカーとなりました。
Moto3クラスは,7人によるトップ争いが展開されていきました。その激しいバトルを制したのは,エストレラ・ガルシアのA.リンスで,今季6勝目を挙げました。2位に入ったチーム・カルボのM.ビニャーレスとの差は,わずか1000分の3秒でした。3位には,レッドブルKTMアジョのL.サロムが入っています。ラ・フォンテ・タスカレーシングの渡辺陽向は,8周目に転倒してノーポイントに終わっています。
2013/10/18(金)
☆復帰(MotoGP)
◯MotoGPの3クラス全てに参戦しているチームの一つが,『アスパー』の愛称を持つスペインの英雄J.マルチネスが率いるチーム・アスパーです。同チームのMotoGPクラスにおける名称であるパワー・エレクトロニクス・アスパー・チームから発表があり,ホンダがRC213Vをベースに現在開発中である市販レーサー(仮称)を来シーズンから使用することになりました。契約期間は2年間となっています。チーム・アスパーとホンダとの関係は,同チームが立ち上がった頃の125ccクラスで使用したことがあります。しかし,それはほんのわずかな期間で,特に最高峰クラスに関しては,ドゥカティのサテライトとして,そして,現在はアプリリアのCRT用マシンを使用していて,一貫してイタリア車と共に歩んできています。ということで,チームとしてはおよそ20年ぶりにホンダに復帰することになります。今回の発表では,ライダーについても明らかにしていて,来シーズンからの2年間,元チャンピオンであるN.ヘイデンを起用することも決定しています。現在はドゥカティのワークスライダーであるヘイデンですが,皆さんご存知のように,それ以前は一貫してHRCライダーとしてMotoGPで活躍してきました。そして,その中の2006年シーズンには,見事最高峰クラスチャンピオンに輝いています。ワークスライダーという形ではないものの,ヘイデンとしてはGPで一番慣れ親しんだホンダ系列に復帰することになります。なお,ライダーについては,今回はエースライダーであるヘイデンのみが発表されています。セカンドライダーについては,近日中に発表される予定です。ちなみに,今シーズンの同チームは,R.ド.ピュニエとA.エスパルガロの2人を起用しています。
2013/10/17(木)
☆残り全戦に(MotoGP)
◯今シーズンJRRのJ-GP2クラスにWebike TEAM NORICKからフル参戦している野左根航汰は,今月末に行われるツインリンクもてぎでの日本GPに,ワイルドカードでMoto2クラスに参戦することが決まっています。その野左根が,日本GP前のオーストラリアGPと日本GP後に行われる最終戦バレンシアGPの両方に代役参戦することが先日発表されました。野左根が代役で参戦するのは,日本GPと同じMoto2クラスで,負傷欠場が続いているM.ディ.メッリオが所属するJiR Moto2です。10月9日付のこのページでお伝えしたように,日本GPにおける同チームは,テルル&EM★Kohara RTの長島哲太が代役参戦することになっています。つまり,終盤3戦の内2戦に野左根が代役参戦することになった訳です。現在J-GP2クラスでランクトップをいく野左根は,ヤマハ製のYZF-R6でフル参戦しています。代役参戦するJiR Moto2は,MotobiつまりTSR製のマシンを使用していますから,シャーシが初めてだけでなく,これまでヤマハで育ってきた野左根にとっては初のホンダエンジンということにもなります。それだけに,長島哲太以上にマシンの乗り換えに苦労することが予想されます。ただ,野左根の所属するWebike TEAM NORICK自体も,元GPライダーで同チームを立ち上げた『ノリック』こと故阿部典史さんの意志を継いで野左根と共にMotoGPにステップアップすることを目標にしていますから,今回の代役参戦はそれに向けての大きな第一歩と言えます。
2013/10/16(水)
☆MotoGPにも(F1)
◯F1にフル参戦するケータハム・グループから発表があり,来シーズンからF1だけでなく,MotoGPのMoto2クラスに新たなチームを結成してフル参戦することになりました。今回の発表によると,来シーズンからの2年間はMoto2クラスに参戦しますが,それ以後はMotoGPクラスへのステップアップを視野に入れているとのことです。新たなチームが使用するマシンは,Moto2クラスにマシンを供給しているシューター製のもので,ライダーについては2名体制を敷くようですが,今回の発表では1名のみの発表となりました。そのライダーというのはJ.ヘリンで,カリフォルニア州グレンデール出身の23歳のライダーです。AMA全米スーパーバイク選手権参戦2年目にして見事チャンピオンを獲得していて,将来性を買われての今回の起用だと思われます。残りの一人については,後日発表されることになります。イギリスの自動車メーカーであるケータハムですが,新チームは『エアアジア』社との提携があるようです。エアアジアといえば,Moto3クラスにフル参戦しているマレーシア人ライダーのZ.カイルディンを支援していますので,もしかしたら彼が同チームと関わりを持つようになるのかもしれませんね。
2013/10/15(火)
☆減少(F1)
◯鈴鹿サーキットから,先週末に行われた日本GPの観客数が発表されました。今回の日本GPは,鈴鹿で開催されるようになって25周年ということで,「語り継ぎたい走りがある」をテーマにして25年間の鈴鹿日本GPを振り返るさまざまなイベントを実施しました。しかも,3連休ですし,どの日も秋らしい好天に恵まれるという好条件の中での開催でもありました。ただ,日本の自動車メーカーは既に撤退していましたし,何よりも日本人ドライバーが一人もいないという状況があり,果たしてそれがどういう影響を与えるかが懸念材料としてありました。そして,今回発表された観客数を見ると,やはりその影響はあったようです。まず決勝日の観客数ですが,ほぼ10万人を集めてきた日本GPですが,今年は昨年より1万7千人少ない8万6千人という数でした。また,昨年と比べて予選に関しては1万2千人,初日が8千人少なく,3日間を通じてみると,3万7千人ほど少なくなっていました。もちろんこれは,過去最低の人数になっています。F1のテレビ中継が,地上波から衛星放送へと変化していて,F1離れの傾向を象徴しているのかもしれません。再来年からホンダが帰ってきますが,来年については,現段階で今年と同じような状況にあります。来年は,小林可夢偉の復帰が待たれるところですね。
2013/10/14(月)
☆逆転&王手(F1)
◯第15戦日本GPの決勝レースが,秋らしい好天に恵まれた鈴鹿サーキットで行われました。フロントローを独占したレッドブルでしたが,レースで好スタートを切ったのは,4番グリッドからスタートしたロータスのR.グロージャンでした。前にいた3台のマシンの間をうまく縫ってホールショットを奪うと,最速タイムを刻みながら後続との差を広げていきました。しかし,中盤に入るとグロージャンの勢いが徐々に衰えていき,レッドブル勢の追い上げにされされるようになりました。そして,41周目のメインストレートで,驚異的な追い上げを見せていたレッドブルのS.ベッテルがグロージャンを交わしてトップに立ちました。結局ランクトップをいくベッテルがトップの座を守り,ベルギーGPからの5連勝,そして得意とする鈴鹿サーキットでの4連勝を飾りました。グロージャンとレッドブルのM.ウェーバーとの間で繰り広げられた2位争いは,残り2周となった1コーナーでウェーバーがグロージャンを交わし,ウェーバーが争いを制しました。ランク2位につけているフェラーリのF.アロンソは,4位でチェッカーを受けています。この結果,今大会でベッテルがチャンピオンを獲得することはできませんでしたが,次戦では,アロンソの結果にかかわらず,ベッテルが5位以内に入るとチャンピオンを決定することになります。
☆久々(MotoGP)
◯第15戦マレーシアGPの決勝レースが,ドライコンディションの中セパン・インターナショナル・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,大会初日では総合トップタイムだったものの,予選では5番手に沈んでいたレプソル・ホンダのD.ペドロサが,決勝レースでは初日の勢いを取り戻したかのように速さを見せ,5周目にはトップに立ちました。その後も徐々に後続との差を広げていき,5月に行われた第5戦フランスGP以来11戦ぶりに勝利を収めました。2位にランクトップをいくM.マルケスが入り,レプソル・ホンダ勢によるワンツーフィニッシュとなりました。3位にヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾが入り,6戦連続11度目の表彰台獲得となりました。CRTクラスでは,パワー・エレクトロニクス・アスパーのA.エスパルガロが,9番グリッドからスタートし,決勝レースでもその位置を守り切り,クラス最上位,今季5回目となるシングルフィニッシュを達成しました。アビンティア・ブルセンスの青山博一は,15番グリッドからスタートし,最後は今季自己最高位となる11位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスは,1周目に多重クラッシュが発生して赤旗が提示され,19周で予定されていたレースが12周に短縮されて仕切り直しとなりました。ポールからスタートしたトゥエンティHP40のE.ラバトは,リスタートでもトップの座を守って主導権を握りました。今大会好調な走りを見せてきたラバトは,その後も順調に後続との差を広げていき,今季2回目のポールトゥーフィニッシュを独走で達成しました。2位には,チームメイトであるP.エスパルガロが入っています。ランクトップをいくマークVDSのS.レディングが7位でのチェッカーとなったため,レディングとランク2位のエスパルガロとのポイント差が9となり,どちらがチャンピオンを獲得するか分からない状況となりました。3位には,このサーキットを得意とするインターウェッテンのT.ルティが入っています。イタルトランス・レーシングの中上貴晶は,大会を通じてトップ争いに絡むことがなく,8位でチェッカーを受けています。
Moto3クラスは,終盤に入って6台によるトップ争いが展開され,最終的にポールからスタートしたレッドブルKTMアジョのL.サロムがトップチェッカーを受け,今季7勝目を挙げました。エストレラ・ガルシアのA.リンスが2位でチェッカーを受け,4戦連続今季12回目となる表彰台を獲得しています。マヒンドラのM.オリベイラが3位でチェッカーを受け,今季自己最高位を獲得すると同時に,マヒンドラにとっての初表彰台をプレゼントしました。
2013/10/13(日)
☆初ポール(F1)
第15戦日本GPの予選が,ドライコンディションの鈴鹿サーキットで行われました。今回の予選の注目点の一つは,レッドブルのS.ベッテルが,M.シューマッハの持つ5年連続ポール獲得記録に並ぶかどうかというところでした。しかし,フリー走行でそのベッテルのマシンにKERSのトラブルが発生してしまい,その影響が特に高速区間となる最終セクションに出るということになってしまいました。その結果,ベッテルは2番手タイムにとどまり,ポールを獲得したのは,今回が鈴鹿ラストランとなるレッドブルのM.ウェーバーでした。ウェーバーのポール獲得は,今シーズンでは初となります。3番手タイムをマークしたのは,メルセデスAMGのL.ハミルトンでした。今回の大会でベッテルがチャンピオン獲得となるのかどうかは,フェラーリのF.アロンソの結果が大きく影響しますが,そのアロンソの予選は8番手となっています。
☆今回も(MotoGP)
◯第15戦マレーシアGPの予選が,ドライコンディションの中セパン・インターナショナル・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,ランキングトップを走るレプソル・ホンダのM.マルケスが,今回もトップタイムをマークし,4戦連続,今季通算8度目となるポールを獲得しました。2番手タイムをマークしたのが,ヤマハ・ファクトリー・レーシングのV.ロッシで,2番グリッド獲得は,ロッシにとって今季の最上位グリッドとなります。3番手タイムをマークしたのは,今季7回目のフロントロー獲得となるモンスター・ヤマハ・テック3のC.クラッチローでした。CRTクラスでは,パワー・エレクトロニクス・アスパーのA.エスパルガロが,今季5回目となる1桁グリッドを獲得し,クラスでトップに位置に立ちました。アビンティア・ブルセンスの青山博一は,16番グリッドを獲得しています。なお,LCRホンダのS.ブラドルは,フリー走行4で転倒を喫し,その際左足首を骨折する重傷を負ってしまい,予選はもちろん,今日行われる決勝も欠場となります。そのブラドルは,来週行われるオーストラリアGPからの出場を目指し,早速手術を行っています。
Moto2クラスは,フリー走行からいい走りを見せているトゥエンティHP40のE.ラバトが,予選でもその走りを展開し,今季2回目となるポールを獲得しました。フリー走行で総合2番手タイムだったインターウェッテンのT.ルティも,予選でいい走りを展開し,今季自己最高位となる2番グリッドを獲得しています。ラバトのチームメイトであるP.エスパルガロが3番手タイムをマークし,今季通算9回目となるフロントローを獲得しました。イタルトランス・レーシングの中上貴晶は,セッション途中での転倒が影響し,6番手タイムで予選を終えています。
Moto3クラスは,フリー走行で総合トップタイムだったレッドブルKTMアジョのL.サロムがトップタイムをマークし,今季3度目となるポールを獲得しています。オンゲッタのA.マスボーが2番手タイムをマークし,自己最高位を獲得しました。3番手タイムをマークしたのは,ゴー&ファン・グレシーニMoto3のN.アントネッリでした。ラ・フォンテ・タスカレーシングの渡辺陽向は,トップから3秒以上遅れの29番手タイムでした。
2013/10/12(土)
☆今回も?(F1)
◯第15戦日本GPが,好天に恵まれた鈴鹿サーキットで開幕しました。初日は2回のフリー走行が行われ,結果次第では今大会でチャンピオンを決める可能性があるレッドブルのS.ベッテルが,初日の総合トップとなりました。総合2番手タイムをM.ウェーバーがマークし,レッドブル勢のワンツーで初日を終えました。シーズンが進むにつれてポテンシャルアップを果たしてきているレッドブルですが,今回もその勢いに衰えはなさそうな初日となりました。午前の走行で2番手タイムだったメルセデスAMGのN.ロズベルグが総合3番手タイムでした。その午前の走行は,メルセデス勢のワンツー発進だったのですが,その午前でトップタイムだったL.ハミルトンは,総合6番手タイムで初日を終えています。F1開催のサーキットの中でも屈指のテクニカルサーキットの一つである鈴鹿ですが,初日の走行では,ロータスのK.ライコネンをはじめ,コースオフしたり姿勢を乱したりといったマシンが複数台見られました。
☆久々(MotoGP)
◯第15戦マレーシアGPが,セパン・インターナショナル・サーキットで開幕しました。初日は2回のフリー走行が行われ,MotoGPクラスは,ここまでランク3位につけているレプソル・ホンダのD.ペドロサが総合トップタイムをマークしました。前戦では,チームメイトのM.マルケスとの接触によって生じたトラブルで転倒リタイアに終わったペドロサですが,その不運を拭い去るかのように,午前に続いて午後もトップタイムとなりました。ペドロサが初日を総合トップで終えたのは,第14戦フランスGP以来11戦ぶりとなります。総合2番手タイムをマルケスがマークし,レプソル・ホンダのワンツー発進となりました。総合3番手タイムだったのは,モンスター・ヤマハ・テック3のC.クラッチローでした。
Moto2クラスは,トゥエンティHP40のE.ラバトが総合トップタイムをマークしましたが,これは第5戦イタリアGP以来10戦ぶりとなります。総合2番手タイムは,インターウェッテンのT.ルティがマークしました。ここまでランクトップをいくマークVDSのS.レディングが総合3番手タイムでした。イタルトランス・レーシングの中上貴晶は,転倒を喫するも,総合5番手タイムで初日を終えています。
Moto3クラスは,午前はドライコンディションでの走行でしたが,午後の走行は直前に降った雨のため,ウェットからドライへと変化するコンディションでの走行となりました。そのため,午前のタイムが総合タイムとなりました。その総合でトップタイムだったのは,ここまでランク3位につけているチーム・カルボのM.ビニャーレスでした。ランク8位につけているオンゲッタのA.マスボーが,総合2番手タイムをマークしています。ランキング7をいくカレッタ・テクノロジーのJ.ミラーが,総合3番手で初日を終えています。
2013/10/11(金)
☆ペナルティ(MotoGP)
◯先日行われた第14戦アラゴンGPの決勝レースにおいて,レプソル・ホンダのM.マルケスが,チームメイトのD.ペドロサに軽く接触した際,トラクションコントロールのケーブルを切断してしまったため,その直後のコーナーでペドロサが転倒してリタイアに終わるというアクシデントが発生しました。この点に関して,レースディレクションは両者,そしてチームの代表者を呼んで話を聞きました。その結果,マルケスのライディングとマシンのハード及びソフトウェアに問題があったとして,マルケスに対しては1ポイント,チームに対しては25ポイントのペナルティが科されました。まずマルケスについてですが,ペドロサに対して必要以上に接近したことがアクシデントの原因ということでのペナルティとなります。ただ,これには,単に今回のことだけが原因のものではないようです。レースディレクションのディレクターであるM.ウェッブの話によると,マルケスについては,今シーズンこれまでにも複数回にわたって他のライダーに必要以上に接近するということがありました。この点に関して,他のライダーからも指摘があったようで,警告の意味でのペナルティという感じのようです。チームに対するペナルティーですが,まず,ケーブルが外側に露出している状態だったことが問題視されています。さらに,通常こうしたアクシデントに対応するためバックアップシステムがあるのですが,今回はアクシデントが発生してすぐに信号が伝わらなかったため転倒に至ったということでソフトウェアに関しても問題視されたようです。
2013/10/10(木)
☆新システム?(F1)
◯現在ランキングトップをいくレッドブルのS.ベッテルですが,明日から開幕する日本GPにおいて,ベッテルが優勝すると共に,ランク2位につけているフェラーリのF.アロンソがノーポイントに終わると,その段階でベッテルのチャンピオンが決まることになります。それほどまでにランキング争いで独走状態になってきているベッテルですが,シーズンが進めば進むほど他チームに比べてマシンのパフォーマンスが上がってきているのが大きな要因になっています。それだけに,その点に関する噂も浮上してきているようです。例えば,エンジンのマッピングに何らかの工夫を加えているのではないかというものがあります。そのエンジンマッピングを用いて,トラクションコントロールに似た効果を与えているのではないかというのです。そして,ここに来てもう一つ新たな噂が浮上していて,サスペンションセンサーとKERSをうまく関連させ,KERSにエネルギーを蓄える時にコーナリングのトラクションを高めているのではないかというのです。確かにレッドブルのKERSシステムは時々トラブルを起こしていますから,そこに着目するのはF1だと当然なのかもしれません。真偽の程はともかく,韓国GPで勝利して4連勝を飾っているベッテルだけに,残り少ないシーズンながらこれからもいろいろな憶測が出てくるのでしょうね。
2013/10/09(水)
☆代役参戦(MotoGP)
◯今月25日(金)から3日間にわたって,栃木県にあるツインリンクもてぎにおいて日本GPが開催されます。その大会には,青山博一,中上貴晶,渡辺陽向のフル参戦ライダーの他,MotoGPクラスにおける中須賀克行をはじめとするワイルドカードの参戦となる日本人ライダーがいます。そして,先日新たな発表があり,フル参戦,ワイルドカードに加えて代役参戦となるライダーが一人増えました。そのライダーというのは,今シーズンJRRのJ-GP2クラスにテルル&EM★Kohara RTからフル参戦している長島哲太です。彼が代役参戦するのはMoto2クラスで,チェコGPにおいて転倒を喫した際,後続のマシンにひかれてしまうという不運に見舞われて負傷欠場が続いているJiR Moto2のM.ディ.メッリオの代役となります。JiR Moto2はMotobiのマシンを使用していて,これはいわゆる日本のTSR製。対する長島は,JRRにおいてTSR2を駆っていますので,もちろん仕様の違いは大きいですが,全く違うマシンからの乗り換えよりは対応しやすいかもしれません。ということで,現段階のMoto2クラスにおける日本関係のライダーは,フル参戦の中上,高橋裕紀に替わって参戦を開始しているA.シャー.カマルザマン,ワイルドカードでの野左根航汰とD.クライサルト,そして代役参戦の長島という合計5名のライダーということになります。
2013/10/08(火)
☆最後?(F1)
◯週末に行われた韓国GPでは,1回目のセーフティカーのリスタート後,ターン3でスピンしたA.スーティルにM.ウェバーが後ろ向きで衝突。その後,ウェーバーはコース脇に止めましたが,衝突による損傷でオイルが漏れ出し,それに火がついて燃え上がるというアクシデントが発生しました。当然消火活動が行われる訳ですが,なぜかマーシャルによる消火活動が遅れてさらに激しく燃え上がる事態となりました。レースディレクションは,消防車両導入を指示。通常ですと,消防車両は事故現場に一番近い位置からコースインして消火に当たるのですが,何とそれよりも遠い場所からコースインしてしまったため,あたかも消防車両がF1マシンを先導するかのような状況に近いものになってしまいました。頻繁にレースが行われている訳ではないサーキットだけに,韓国側がこうした事態に慣れていないことが原因なのかもしれません。しかし,通常では考えられないミスといってもおかしくはないでしょう。
また,今年の韓国GPの観客数が発表され,3日間を通じておよそ15万8千人の観客だったということで,これは過去最低の人数となっています。実際,ドライバーからも観客の少なさに対する不満が出ていますし,テレビ中継を観ていても,スタンドによってはほとんど観客がいないところがありました。韓国国内におけるF1人気に陰りが出ていることは間違いないのかもしれません。
来シーズンの韓国GPは,一応レースカレンダーに第5戦として組み込まれています。しかし,F1関係者の間では,今シーズン限りで韓国GPはなくなるのではないかといわれています。先日S.ベッテルも,「最後の韓国GP」というような表現を使ってコメントしていました。今回の不手際や観客の少なさも,こうした動きを象徴するものなのかもしれませんね。
2013/10/07(月)
☆逆転(SGT)
◯第7戦の決勝レースが,我が大分県にあるオートポリスで行われました。前日に行われる予定だった予選は,朝からの天候不順により決勝日の午前中に延期になっていました。決勝日当日は,相変わらずすっきりとしない天候で,時折雨が降るという難しいコンディションとなりましたが,予選,決勝共に無事行われました。GT500クラスの決勝レースですが,レース序盤は,ポールからスタートした立川祐路&平手晃平組のZENT CERUMO SC430をGT-R勢が追うという展開となりました。中盤頃になってくるとそのGT-R勢を中嶋一貴&J.ロシター組のPETRONAS TOM'S SC430が追うという展開に発展しました。そのTOM'Sはレースが進むに連れて順位を上げていき,ついに2位に浮上しました。そして,終盤に入ってタイヤかすを拾ったりしてペースが落ちたZENTとの差をどんどん詰めていき,残り3周となったところでついにTOM'Sがトップに浮上し,大逆転でのチェッカーとなりました。3位には,中盤頃から順位を上げてきた塚越広大&金石年弘組のKEIHIN HSV-010が入っています。
GT300クラスは,レース序盤から快走を見せたのが,3番グリッドからスタートした加納政樹&安岡秀徒組のExe Aston Martinでした。7周目にトップに立つと,後続との差を広げていきました。しかし,それよりも速いペースを刻んでいったのが,8番グリッドからスタートした谷口信輝&片岡龍也組のGSR 初音ミク BMWでした。序盤から順位をどんど上げていった初音ミクは,途中から降った雨の中でもペースが上がり,ピットストップも素早く終えることができました。こうしたことからトップとの差がどんどん詰まっていき,44周目の1コーナーでついにトップに浮上。後はその速いペースでその順位を守り,クラストップでチェッカーを受けました。3位には,竹内浩典&土屋武士組のOKINAWA-IMP SLSが入っています。
☆独走(F1)
◯第14戦韓国GPの決勝レースが,韓国インターナショナルサーキットで行われました。週の初めは,台風の影響が心配された大会でしたが,その台風は中国大陸の方に進路を変えたため,予選,決勝共にほぼドライコンディションでの走行となりました。ポールからスタートしたレッドブルのS.ベッテルは,オープニングラップからトップに立つと,後続との差を広げていくといういつもの展開となりました。そのベッテルの後ではいくつかのアクシデントが発生し,2回もセーフティーカーが導入されるという事態となりました。しかし,それでも動じないベッテルは,最後までトップの座を守りきり,4戦連続してトップでチェッカーを受けました。2位には,徐々に順位を上げていったロータスのK.ライコネンが入っています。さらに,チームメイトのR.グロージャンが3位に入り,ロータス勢にとっては好結果の韓国GPとなりました。来週は,ついに鈴鹿サーキットでの日本GPとなります。
2013/10/06(日)
☆3戦連続(F1)
◯第14戦韓国GPの予選が,ドライコンディションの韓国インターナショナルサーキットで行われました。予選トップ10を決めるQ3でトップタイムをマークしたのは,ランキング争いで独走態勢に持ち込んでいる感のあるレッドブルのS.ベッテルでした。この結果,ベッテルのポールは3戦連続となり,今回もベッテル中心となりそうな気配を見せています。2番グリッドを獲得したのは,メルセデスAMGのL.ハミルトンでした。ベッテルのチームメイトで,今季限りでF1からの引退を決めているM.ウェーバーが3番手タイムをマークしました。ただし,そのウェーバーは,前戦においてレース終了後のクールダウンラップでフェラーリのF.アロンソのマシンに乗ってピットに帰ってくるといういわゆる「タクシー行為」をしたため,そのペナルティーとして10グリッド降格処分が決定していましたので,決勝レースで3番グリッドにつけることになるのは,予選4番手タイムだったロータスのR.グロージャンとなります。
☆今季初ポール(インディカー)
◯IZODインディカー・シリーズ(ちなみに,インディカー・シリーズは,ここ数年アパレルメーカーである『IZOD』社が冠スポンサーを務めてきましたが,今シーズン限りで同社はその役を終了することが既に決まっています。後任はまだ決まっていません。)第17・18戦の予選が,ヒューストンにあるアストロドーム周辺のリライアント・パークで行われました。第17戦の予選については,4日(金)に行われる予定になっていましたが,ターン1の路面がバンピー過ぎたことにより路面を削る作業が緊急に入ったため,翌日に延期になっていました。そのため,5日(土)に17,18戦用の予選をそれぞれ行うことになりました。その17戦の予選でポールを獲得したのは,ここがチームのホームグラウンドとなるAJフォイト・レーシングの佐藤琢磨でした。啄磨のポールは,キャリア3回目,今シーズン初となります。今シーズンの啄磨は,シーズンはじめは優勝したりして日本人ドライバーとして初となるランクトップをいく活躍を見せていましたが,その後は琢磨自身のミスや不運なトラブルがあったりして尻すぼみ的な状況になっていました。チームの本拠地でのポール獲得だけに,啄磨はもちろん,チームとしても決勝に向けて,ずっと続いている不振を払拭する活躍を見せてくれることを期待したいですね。
☆延期(SGT)
◯5日(土)に我が大分県にあるオートポリスで第7戦の予選が行われる予定になっていましたが,朝からの激しい雨と霧により,この日の予選はキャンセルとなってしまいました。オートポリスは,山岳部の谷間にあるサーキットのため,もともと霧が発生しやすいという弱点を抱えています。それに加えて,大分県地方は,平野部でも台風の影響により朝からまとまった量の雨が終日降り続いていました。こうなるとオートポリスにとっては最もつらい状況となります。土曜日の予選キャンセルにより,今日の9時からGT300クラスの予選を皮切りにして,それぞれクラス25分間で行われる予定になっています。ただし,このページを入力中の午前7時頃は,まだ大分県地方は雨が降っていますので,予定通り予選が行われるかどうかはわかりません。
2013/10/05(土)
☆契約延長(F1)
◯2010年シーズンからフェラーリエンジンを使用してきているザウバーから発表があり,エンジン供給に関してフェラーリとの間で複数年契約が成立しました。来シーズンから大幅にレギュレーションが変わるF1ですが,今回結ばれた契約では,エンジンはもちろん,ギアボックスやERS(エネルギー回生システム)まで含んだパワートレインの全てに関してフェラーリから供給を受けることになります。現在はこのザウバーをはじめ,トロロッソやマルシャにフェラーリエンジンが供給されていますが,来シーズンからのトロロッソに関しては,兄弟チームであるレッドブルと同じくルノーエンジンの供給を受けることになるのではないかといわれています。それに対して,マルシャについては,フェラーリエンジン搭載を継続することが決定しています。かつてはBMWのワークスチームとしての位置づけになったこともあるザウバーですが,2010年以降だけでなく,1997年から2005年までもフェラーリエンジンを使用していましたから,今回の複数年契約成立により,フェラーリとの関係がさらに長くなることになります。ザウバーでのシートを失ったため,今シーズンはフェラーリのチームに所属してWECにフル参戦している小林可夢偉ですが,今回の契約延長により,再び古巣からのF1復帰というような良い影響が出るといいですね。
2013/10/04(金)
☆テスト日程(MotoGP)
◯2日にFIMが来シーズンのレースカレンダー(暫定)の発表を行いましたが,その翌日には2014年シーズンに向けてのオフィシャルテストの日程について発表がありました。それによると,MotoGPクラスについては,例年通り,最終戦バレンシアGP終了後そのままバレンシアにとどまり,3日間にわたってのテストが組まれています。他のクラスについては,例年ですと同じくバレンシアでテストがあるのですが,今年についてはそのテストがなくなっています。その替わりに,11月11日から2日間はヘレス・サーキットで,11月26日から3日間は,バレンシアやヘレスと同じスペインにあるアルメリア・サーキットで合同テストを実施します。また,これまた例年シーズン直前にMotoGPクラスはヘレスでのテストを実施してきましたが,それに替わって来季については,開幕戦となるカタールでのテストが新たに組まれています。なお,具体的なテスト日程は,以下の表のようになっています。
2014 ウィンターテストカレンダー
開催期間 サーキット 実施クラス
11月11日〜13日 バレンシア MotoGP
2月4日〜6日 セパン  〃
2月11日〜13日 バレンシア Moto2
Moto3
2月18日〜20日 ヘレス  〃
2月26日〜28日 セパン MotoGP
3月7日〜9日 カタール  〃
3月11日〜13日 Moto2
Moto3
2013/10/03(木)
☆復活(MotoGP)
◯FIMから,来シーズンのレースカレンダーが発表されました。それによると,来季のレースは全19戦で,これは史上最多のレース数となっています。中身を見てみると,今シーズンまでMotoGPクラスのみ開催されてきたラグナセカでのレースがカレンダーから消えています。それに対して,ここ数年開催されていなかった南アメリカでのレースが復活していて,ブラジルとアルゼンチンが新たに加わっています。ツインリンクもてぎで行われている日本GPについては,10月19日に決勝レースが開催される予定になっています。なお,具体的なカレンダーは,以下の表のようになっています。今回のカレンダーは,暫定扱いものですので,今後変更が加わる可能性があります。
2014 MotoGPレースカレンダー(暫定)
Rd. 決勝日 大会 サーキット
第1戦 3月23日 カタールGP ロサイル・インターナショナル・サーキット
第2戦 4月13日 アメリカズGP サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
第3戦 4月27日 アルゼンチンGP アウトドロモ・テルマス・デ・リオ・オンド
第4戦 5月4日 スペインGP ヘレス・サーキット
第5戦 5月18日 フランスGP ルマン・サーキット
第6戦 6月1日 イタリアGP ムジェロ・サーキット
第7戦 6月15日 カタルニアGP カタルニア・サーキット
第8戦 6月28日 オランダGP TTアッセン
第9戦 7月13日 ドイツGP ザクセンリンク
第10戦 8月10日 インディアナポリスGP インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
第11戦 8月17日 チェコGP アウトモトドローム・ブルノ
第12戦 8月31日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
第13戦 9月14日 サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
第14戦 9月21日 アラゴンGP モーターランド・アラゴン
第15戦 9月28日 ブラジルGP ブラジリア
第16戦 10月12日 マレーシアGP セパン・インターナショナル・サーキット
第17戦 10月19日 日本GP ツインリンクもてぎ
第18戦 10月26日 オーストラリアGP フィリップ・アイランド
第19戦 11月9日 バレンシアGP リカルド・トルモ・バレンシア
2013/10/02(水)
☆史上最多(F1)
◯先月27日にFIA世界モータースポーツ評議会の会合がもたれ,来シーズンのカレンダーが発表されました。既に先月上旬に1回目の暫定カレンダーが発表されていますが,それと比べるとアメリカのニュージャージーでのレースが加わって1戦多い全22戦となっています。このレース数は,史上最多となります。ただし,そのニュージャージーをはじめ,韓国GPとメキシコGPに関しては,暫定扱いとなっていて,今後の推移によっては22という数は減る可能性があります。また,モナコ,ニュージャージー,カナダと続くレースが3週連続開催となっていて,現実的には難しいのではないかという見方も出ているようです。さらに,前回の発表では10月5日に開催となっていた鈴鹿サーキットで開催される日本GPですが,今回のカレンダーでは,10月12日に変更になっています。これは,先日JAFが登録申請した日と同じになっています。なお,具体的なレースカレンダー(暫定)は以下の表のようになっています。
2014 F1レースカレンダー(暫定)
Rd. 決勝日 大会 サーキット
第1戦 3月16日 オーストラリアGP メルボルン
第2戦 3月30日 マレーシアGP セパン
第3戦 4月6日 バーレーンGP サヒール
第4戦 4月20日 中国GP 上海インターナショナル・サーキット
第5戦 4月27日 韓国GP ヨンアム
第6戦 5月11日 スペインGP バルセロナ
第7戦 5月25日 モナコGP モンテカルロ
第8戦 6月1日 グランプリ・オブ・アメリカ ニュージャージー
第9戦 6月8日 カナダGP モントリオール
第10戦 6月22日 オーストリアGP レッドブル・リンク
第11戦 7月6日 イギリスGP シルバーストーン
第12戦 7月20日 ドイツGP ホッケンハイム
第13戦 7月27日 ハンガリーGP ハンガロリンク
第14戦 8月24日 ベルギーGP スパ・フランコルシャン
第15戦 9月7日 イタリアGP モンツァ
第16戦 9月21日 シンガポールGP マリーナ・ベイ
第17戦 10月5日 ロシアGP ソチ
第18戦 10月12日 日本GP 鈴鹿
第19戦 10月26日 アブダビGP ヤス・マリーナ
第20戦 11月9日 メキシコGP メキシコシティ
第21戦 11月16日 アメリカGP オースティン
第22戦 11月30日 ブラジルGP インテルラゴス
2013/10/01(火)
☆残留(MotoGP)
◯中上貴晶が所属するイタルトランス・レーシングから発表があり,来シーズンも今シーズンと同じく,中上貴晶&J.シモンの2人でシーズンを戦うことになりました。一昨年シーズンから同チームに所属している中上は,今シーズンからさらに走りに磨きがかかり,上位争いの常連になってきました。残念ながらいまだに勝利は収めていないものの,予選に関しては,ポールをとって当たり前の状況にさえなっています。そうした中,今シーズンでチームとの契約が切れる中上の去就が注目されていました。移籍するのではないかという噂も浮上していて,その移籍先として名前が挙がっていたのが,現在ランクトップをいくS.レディングが所属しているマークVDSレーシング・チームでした。レディングが来シーズンから最高峰クラスにステップアップすることが決まっていますので,そのシートが空くことになります。その空いたシートに中上が座るのではないかという噂です。また,Moto2クラスではなく,レディングと同じようにステップアップするのではないかという噂も浮上していました。しかし,今回の契約延長発表により,これらは単に噂に終わったことになります。トップ争いの常連になった中上ですから,来シーズンこそはチャンピオン争いのトップに立つような活躍を見せて欲しいですね。
     
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