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最新ニュース
2013/02/28(木)
☆今季初(MotoGP)
○今季2回目のオフィシャルテスト2日目の走行が行われ,昨年のチャンピオンであるヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾがトップタイムをマークしました。前日までは,前回のテストを含めてレプソル・ホンダのD.ペドロサがずっとトップタイムをマークしてきましたが,ロレンゾがようやく今季初めてトップタイムをマークしました。そのペドロサは,タイムこそ2番手にはなりましたが,テストメニューは順調にこなせたようです。3番手タイムをマークしたのは,ヤマハのサテライトチームであるモンスター・ヤマハ・テック3のC.クラッチローでした。今シーズン昨年以上の走りを展開し,来シーズンはファクトリーチームのシートを獲得することを狙っているクラッチローだけに,順調なマシン開発が進んでいるようです。
CRTクラスでのトップタイムですが,こちらはここまでトップタイムをマークしてきたパワー・エレクトロニクス・アスパーのA.エスパルガロでした。事実上アプリリアのワークスマシンともいえるARTを駆っているエスパルガロですが,こちらも順調なシーズンの始まりを続けています。前日2番手タイムをマークしたアビンティア・ブルセンスの青山博一は,彼が駆るFTRカワサキがずっとライダーを悩ませてきているチャタリングが収まらず,しかもエンジントラブルも発生してしまったようで,この日はCRT勢の4番手で2日目を終えています。
なお,今回のテストには,ヤマハのテストライダーを務めている中須賀克行と吉川和多留,そしてホンダのテストライダー見習い中の高橋巧が参加しています。その3人の今回のテストにおける初日,2日目の順位ですが,それぞれ中須賀が11番手,14番手,吉川が両日共に15番手,高橋が19番手,22番手でした。
2013/02/27(水)
☆今回も(MotoGP)
○今シーズン2回目となるMotoGPクラスのオフィシャルテストが,第15戦の開催地であるマレーシアのセパン・サーキットで26日から始まりました。初日の走行で総合トップタイムをマークしたのは,前回のテストで3日間ともトップタイムだったレプソル・ホンダのD.ペドロサでした。総合2番手タイムをマークしたのも,前回と同じくヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾでした。昨シーズンに引き続いてこの2人を中心にチャンピオン争いが展開されることが予想されていますが,ここまでの結果を見ると,それがほぼ間違いないことを証明しているかのようです。総合3番手タイムをマークしたのが,昨年のMoto2クラスチャンピオンで,今シーズンからレプソル・ホンダに所属して最高峰クラスにステップアップしたM.マルケスでした。前回のテストで総合3番手タイムだったヤマハ・ファクトリー・レーシングのV.ロッシは,総合5番手で初日を終えています。ドゥカティ勢は,前回のテストでトップのペドロサから2秒以上の遅れでしたが,今回の初日は,今シーズンからドゥカティのファクトリーチームに移籍したA.ドビツィオーゾがドゥカティ勢でのトップタイムをマークし,トップのペドロサから2秒以内の遅れとなり,前回よりも進歩したことがうかがわれる結果となりました。
レース専用シャーシに市販用エンジンを搭載するマシンで争われるCRTクラスは,前回と同じく同クラスでのトップタイムだったパワー・エレクトロニクス・アスパーのA.エスパルガロがトップタイムでした。そして,CRTクラスの2番手タイムをマークしたのが,今シーズンから再びMotoGPに活動の場を移したアビンティア・ブルセンスの青山博一でした。エスパルガロと青山との差は1秒以内になっていて,こちらも前回より差を縮めています。
2013/02/26(火)
☆台数維持(SGT&WEC)
○トヨタ自動車が,今シーズンのモータースポーツ活動及び支援計画について発表がありました。その中で,SGTについては,昨シーズンまでと同様GT500クラスにレクサスSC430を全6台投入することになります。ただ,既報のように長年トヨタ陣営の一角だったクラフトがGT500クラスから撤退することになりました。ただ,それに代わってとTOM'Sが2台体制となりますので,全6台には変更がありません。クラフトの離脱に伴ってドライバー体制についても変動があり,以前はホンダのエースドライバーの一角を占め,近年はLeMansに所属してトヨタ陣営の一人として活躍している伊藤大輔が,TOM'Sの2台目のエースドライバーとして移籍しました。また,スポンサーについても移動があり,クラフトのメインスポンサーだったカーコーティングブランドであるKeePerが,2台目のメインスポンサーを務めることになりました。GT300クラスについては,昨年と同様aprにプリウスを投入します。なお,具体的な体制は,以下の表のようになっています。
また,昨シーズンからハイブリッドマシンを投入して参戦を開始したルマン24時間耐久レースを頂点としたシリーズであるWEC(FIA世界耐久選手権)については,トヨタレーシングからフル参戦をし,「TS030 HYBRID」を2台投入します。ドライバーについては,1台がA.ブルツ&N.ラビエール&中嶋一貴,もう1台がS.サラザン&A.デビッドソン&S.ブエミとなっていて,元F1ドライバーがほとんどを占めた強力な体制となっています。
2013 トヨタSGT参戦体制
クラス マシン ドライバー
GT500 6 ENEOS SUSTINA SC430 大嶋 和也
国本 雄資
19 WedsSport ADVAN SC430 荒 聖治
A.クート
36 PETRONAS TOM'S SC430 中嶋 一貴
J.ロシター
37 KeePer TOM'S SC430 伊藤 大輔
A.カルダレッリ
38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路
平手 晃平
39 DENSO KOBELCO SC430 脇坂 寿一
石浦 宏明
GT300 31 PANASONIC apr PRIUS GT 新田 守男
嵯峨 宏紀
2013/02/25(月)
☆独占(SBK)
○開幕戦となるオーストラリア大会が,ドライコンディションのフィリップアイランド・サーキットで行われました。前日に行われた予選では,昨日お伝えしたようにドゥカティのエースライダーであるC.チェカがポールを獲得すると共に,トップ3をも独占していましたから,このドゥカティ勢を軸に決勝レースは進むものと思われました。ところが,いざ始まってみると,様相は全く違ったものになりました。まず,ポールからスタートしたチェカは,レース1の12周目にBMWのM.メランドリと絡むアクシデントが発生し,転倒リタイアに終わってしまいました。そのチェカは,転倒の影響でレース2は走行していません。チェカが転倒に終わったレース1を制したのは,6番グリッドからスタートしたアプリリアのマシンを駆るS.ギントーリでした。トップから1.3秒遅れの2位に入ったのが,同じくアプリリアのマシンを駆るE.ラバティでした。さらに3位に入ったのがM.ファブリッツォで,アプリリアが表彰台を独占しました。レース2もそのアプリリアの勢いは衰えず,レース1で2位に入ったラバティが,コースレコードを更新する速さを見せ,レース1の覇者であるギントーリを押さえて優勝を飾りました。2位には,ギントーリが入っています。そして,3位に入ったのが,BMWのメランドリが入り,レース1に引き続いてアプリリアが表彰台を独占するのを防いでいます。
2013/02/24(日)
☆初戦で(SBK)
○市販車ベースのマシンで争われる世界選手権のSBKが開幕し,その予選が行われました。今シーズンは日本人ライダーが誰もフル参戦していませんので,私自身今一歩関心が薄い感じがします。それはさておき,開幕戦でポールを獲得したのは,一昨年のチャンピオンであるドゥカティのC.チェカでした。ドゥカティ勢は,今シーズンからブランニューマシンであるぱにがーれ1199が投入されていて,そのデビューレースでいきなりのポール獲得となります。ただ,全くの予想外というわけではなく,18日,19日の2日間にわたって行われたシーズン直前の事前テストでもトップタイムをマークしていました。また,チェカ自身,開幕戦の舞台であるオーストラリアのフィリップアイランド・サーキットを得意としていることもあるかもしれません。ただ,予選2,3番手タイムをマークしたのも,それぞれE.ラバト,M.ファブリツィオドゥカティ勢でしたから,やはり開幕戦に関しては,ドゥカティを中心にレースが進んでいくのかもしれません。他メーカーのマシンですが,カワサキはT.サイクスの4番手,スズキはL.キャミアの7番手,ホンダはL.ハスラムの8番手が最高位でした。
なお,併催で行われるWSSは,ヤマハのマシンを駆るS.ローズがポールを獲得しています。600ccマシンで争われるこのシリーズも,昨シーズンに引き続いてフル参戦日本人ライダーはいません。
2013/02/23(土)
☆コラボ(JRR)
○昨シーズンJ-GP2クラスにフル参戦し,ランク4位となった高橋英倫がオーナー兼ライダーを務める「PIT CRUE&松戸FLASH」が今シーズンの体制を発表しました。それによると,昨シーズンと同様に,高橋はJ-GP2クラスにカワサキのMZX-6Rを駆ってプレイングマネージャーとしてフル参戦します。そして,そのチームメイトには,韓国人ライダーで,昨シーズン韓国の国内選手権であるKMFのSB1000でチャンピオンであるC.ハンデとなりました。そして,韓国のレーシングチームとコラボを組んで,チーム名が「PIT CREW & TWOWHEEL KOREA」でエントリーすることになりました。昨シーズンのST600クラスで,マレーシア人ライダーであるD.クライサルトがチャンピオンを獲得したように,JRRがアジアとのかかわりを深めていますが,今回もその流れに沿った形になっています。なお,昨シーズン高橋のチームメイトとして同クラスに参戦した井上哲悟は,オフシーズンで交通事故に見舞われ,両腕を骨折するという重傷を負ってしまったため,チームにはアドバイザーとして帯同しますが,今シーズンはライダーとしてのレース活動を休止することになりました。また,ST600クラスにもフル参戦することになり,ライダーには,昨シーズン岡山ロードレース選手権でチャンピオンを獲得した奥野翼を起用することになりました。
2013/02/22(金)
☆ウェットで(MotoGP)
○今季2回目のオフィシャルテスト最終日の走行が,スペインのヘレス・サーキットで行われました。2日間はドライコンディションでの走行でしたが,最終日はウェットコンディションになってしまいました。そのため,Moto2クラスは,総合トップタイムをマークしていたP.エスパルガロをはじめ,31名中11名のライダーが走行をキャンセルしました。そのような中総合トップタイムをマークしたのが,初日にトップだったマプフレ・アスパーのN.テロルでした。総合2番手は,前日に総合3番手タイムだったマークVDSのS.レディングでした。その総合3番手タイムは,テック3のD.ケントでした。日本人勢は,イタルトランス・レーシングの中上貴晶は総合7番手,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの高橋裕紀は総合18番手で最終日を終えています。
Moto3クラスもウェットコンディションとなり,33名中13名が走行をキャンセルしました。そのような中,カレッタ・テクノロジーのJ.ミラーが,今季のオフィシャルテストで自身初となる総合トップタイムをマークしました。ルーキーの渡辺陽向は,一度転倒を喫したものの,大事に至らず,総合12番手でテストを終えています。
今季3回目となる次回のオフィシャルテストは,およそ1ヶ月後の3月17日から今回と同じくヘレスで行われる予定になっています。
2013/02/21(木)
☆本命が(MotoGP)
○今シーズン2回目となるオフィシャルテスト2日目の走行が,ドライコンディションのヘレス・サーキットで行われました。午前中は霧に覆われたヘレスでしたが,午後になって霧が晴れ,全てのライダーが走行を開始しました。Moto2クラスで総合トップに躍り出たのが,先週行われた最初のオフィシャルテストで総合トップたっだトゥエンティHP40のP.エスパルガロでした。そして,総合2番手に浮上したのが,GP復帰2年目となるイタルトランス・レーシングの中上貴晶でした。エスパルガロと中上との差は,コンマ3秒ほどでした。総合3番手タイムをマークしたのは,マークVDSのS.レディングでした。初日に転倒を喫し,最下位に終わったイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの高橋裕紀は,この日は転倒を喫することなく淡々とテストメニューをこなしていき,総合24番手で2日目を終えています。
Moto3クラスは,Moto2クラス同様シーズン最初のオフィシャルテストで総合トップだったJHKTシャツ・ラグリッセのM.ビニャーレスが総合トップに立ちました。しかも,サーキットベストをおよそ3秒も上回るタイムを刻んでのトップでした。チーム・ラ・フォンテ・タスカレーシングの渡辺陽向は,トップから3秒5遅れの総合31番手で2日目を終えています。
2013/02/20(水)
☆今回も(MotoGP)
○今シーズン2回目となるMoto2,Moto3クラスのオフィシャルテストが,スペインのヘレス・サーキットで始まりました。3日間行われる今回のテストですが,初日はウェットコンディションの中で行われました。初日にトップタイムをマークしたのは,前回のテストでも初日を制したマプフレ・アスパーのN.テロルでした。2番手タイムをマークしたのが,NGMモバイルのS.コルシ,3番手タイムがイタルトランス・レーシングのJ.シモンでした。チャンピオン候補最有力で,前回のテストで最速だったトゥエンティHPのP.エスパルガロは,4番手タイムで初日を終えています。日本人勢ですが,イタルトランス・レーシングの中上貴晶は,トップから2秒弱遅れの15番手でした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの高橋裕紀は,3度目のセッションで転倒するアクシデントがあり,トップから5秒以上遅れた27番手でした。
Moto3クラスは,アンブロジオ・レーシングのD.ウェブが初日を制しています。シーズン最初のテストで総合トップだったJHK・Tシャツ・ラグリッセのM.日やーレスは7番手タイムでした。唯一のフル参戦日本人ライダーであるラ・フォンテ・ラグリッセの渡辺陽向は,前回のテストが総合29番手でしたが,今回は16番手で初日を終えました。
2013/02/19(火)
☆女性初(NASCAR)
○アメリカ国内で最も人気にあるレースカテゴリーのNASCARには,女性ドライバーの一人D.パトリックが,そのシリーズの中でも最高峰となるスプリントカップにフル参戦しています。その開幕戦となるデイトナ500の予選が行われ,ダニカがポールポジションを獲得しました。NASCARの中でもネイションワイド・シリーズにおいては,ダニカとS.ロビンソンのポール獲得がありますが,最高峰のスプリントカップでは,過去のJ.ガシュリーの9番グリッドが最高で,もちろん女性初のポールシッターということになります。ダニカのマークした「女性初」には,アメリカンフォーミュラの最高峰であるインディーカー・シリーズにおいて,2008年にマークした優勝,そしてNASCARのネイションワイド・シリーズにおけるポール獲得といったものがありますが,もう一つの勲章を手に入れたことになります。今季スチュワート・ハース・レーシングに所属して最高峰のスプリントカップ・シリーズに初めてフル参戦するダニカですが,そこでいきなりのポール獲得。新しい恋人の存在も明らかになったばかりのダニカですが,公私ともに充実したものになるのか注目ですね。
2013/02/18(月)
☆復帰未定(MotoGP)
○今季最初のMoto2,Moto3クラスのオフィシャルテスト最終日において,Moto2クラスにフル参戦するT.ルティが,転倒したR.ウィライローに巻き込まれる形で追突されてしまって転倒し,右側の腕や肩を痛めたことをお伝えしました。そして,MotoGPの公式サイトでは,骨折の疑いがあるとしていたことをお伝えしていましたが,その続報が16日付でなされていました。それによると,彼の母国であるスイスで治療を受けるため,スイスの緊急リカバリーサービスを使って6時間かけてベルン近郊のミュンジング市内の病院に搬送されました。そして,およそ5時間かけて複雑骨折した右上腕と右肘を手術の手術を行い,無事成功しました。手術を担当した医師によると,完全に回復することが期待できるということでした。まずはホッとしたところですが,復帰時期については未定ということで,果たしてシーズン開幕までに間に合うのか,その点はかなり微妙という感じでしょうね。
2013/02/17(日)
☆復帰(JRR)
○日本を代表するコンストラクターであるヨシムラが,本社において「ツーリングブレイクタイムvol.36」というイベントを開き,その場で今シーズンの参戦体制について発表がありました。その中で,4年ぶりにJRRに復帰することが明らかにされました。ヨシムラにとってなくてはならないレースである鈴鹿8耐への参戦は継続するものの,JRRのあり方に対して不満を表明した同社は,4年前にJRRへの参戦休止を表明しました。それ以後は,SBKや世界耐久選手権へのエンジンサプライヤーとしての活動をメインにしてきました。今回の発表によると,参戦するクラスは当然JSB1000クラスで,マシンも当然スズキGSX-R1000となり,ゼッケンは12です。ライダーとしては昨シーズンWest PowerからスズキGSX-R600を駆ってST600クラスにフル参戦し,スズキ勢としてはトップとなるランク7位でシーズンを終えた津田拓也を起用することになりました。その津田は,ヨシムラからJSB1000クラスにフル参戦すると共に,スズキが来シーズン復帰することが確実視されているMotoGPの開発ライダーとしてスズキと契約が成立しています。鈴鹿8耐についてですが,今回は具体的な体制は明らかにされませんでした。ただ,津田を軸にするということが,イベントに中で加藤陽平監督から発表されています。
2013/02/16(土)
☆購入(F1)
○F1のタイヤに関しては,イタリアのメーカーであるピレリがワンメークタイヤを供給しています。そのタイヤ開発は,レース等に各チームにタイヤを供給することが何よりのデータ収集になりますが,レース以外にピレリ自身がタイヤ開発のためのマシンとドライバーを組織しています。最初に使用していたマシンは,F1から撤退したトヨタのマシンであるTF109を獲得して使用していました。次に獲得したのが,ルノーの2010年型マシンであるR30でした。タイヤを新たに開発するためには,できるだけ最新型のマシンを使用した方がいいため,ピレリとしては新たなマシンを獲得する必要がありました。そこで,とうやらピレリは新しいマシンを手に入れたようです。そのマシンとは,資金不足により昨シーズン限りでチームが解散したHRTのものです。報道によれば,HRTは2010年型と2011年型のマシンが売却されたということですが,そのうち2011年型のものをピレリが購入したということで,その報道をピレリ自身が認めたとのことです。
2013/02/15(金)
☆連続(MotoGP)
○3日間にわたって行われた今シーズン初となるMoto2,Moto3クラスのオフィシャルテストが終了しました。最終日となる3日目は,気温20度の好天の中行われました。Moto2クラスで総合トップタイムをマークしたのは,今シーズンのチャンピオン候補ナンバーワンで,2日目もトップタイムだったトゥエンティHP40のP.エスパルガロでした。総合2番手は,初日にトップタイム,2日目は2番手タイムだったマプフレ・アスパーのN.テロルでした。今シーズンからMoto2クラスにステップアップを開始するテロルですが,実績のあるチームに所属して早くも頭角を現すことになった今回のテストでした。総合3番手タイムをマークしたのは,イタルトランス・レーシング・チームのJ.シモンでした。初日はトップ3がイタリア人ライダー勢でしたが,最終日も同様の結果となっています。2日目に総合3番手タイムを刻み,スペイン人勢トップ3独占を制したインターウェッテン・パドックのT.ルティは,最終セッションにおいてホンダ・グレシーニのR.ウィライローに追突されてしまい,右側の腕や肩を痛めたようです。検査の結果については分かりませんが,MotoGPのオフィシャルサイトによれば,骨折の疑いがあるということです。日本人ライダー勢ですが,3番手タイムをマークしたシモンのチームメイトである中上貴晶は,途中のセッションで1番時計を刻む速さを見せ,総合6番手でオフィシャルテストを終えています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの高橋裕紀は,総合22番手でした。
Moto3クラスは,2日目まで連続して総合トップタイムをマークしたJHK・Tシャツ・ラグリッセのM.ビニャーレスが,この日も総合タップタイムでした。今シーズンからGPにステップアップしたチーム・ラ・フォンテ・タスカレーシングの渡辺陽向は,総合29番手でテストを終えています。
2013/02/14(木)
☆地元勢が(MotoGP)
○今シーズン初となるMoto2とMoto3クラスのオフィシャルテストが,スペインのバレンシア・サーキットで17日(火)から3日間にわたって行われています。既に2日目の走行が終わっていて,初日のMoto2クラスは,昨年のMoto3クラスチャンピオンで,今シーズンからMoto2クラスにステップアップしているN.テロルが,初日からいきなり総合でトップタイムをマークしました。総合2,3番手タイムをそれぞれJ.シモンとP.エスパルガロがマークし,地元スペイン人勢がトップ3を独占しました。今シーズン初優勝を狙う中上貴晶は総合5番手,岡田忠之がホンダの支援を受けて立ち上げたイデミツ・ホンダからフル参戦し,不振を極めた昨シーズンのリベンジを期する高橋裕紀は総合26番手タイムで初日を終えました。Moto3クラスは,昨シーズンのこの大会でJ.フォルガーがマークしたサーキットベストを更新する速さを見せて,M.ビニャーレスが総合でトップタイムをマークしました。今シーズンからGPにステップアップを果たした渡辺陽向は,マシンの準備が遅れて15ラップしか走行できなかったことが影響したのか,トップから6秒遅れの総合31番手タイムで初日を終えています。
2日目のMoto2は,昨年このクラスでランク2位となり,今シーズンの大本命とみられているエスパルガロが総合でトップタイムをマークしました。初日にトップタイムだったテロルは,この日も好調で総合2番手タイムでした。初日から地元スペイン人勢が上位に顔を出す中,総合3番手タイムをマークしたのが,スイス人ライダーのT.ルティでした。中上貴晶は総合7番手タイムで2日目を終え,高橋裕紀は前日より10ポジションを上げた総合21番手でした。Moto3クラスは,初日にトップタイムだったビニャーレスが,2日連続で総合トップでした。渡辺陽向は,初日と同じ総合31番手だったものの,トップからのタイムの遅れを4秒台に縮めています。
  2013/02/13(水)
☆参戦体制 PARTU(SGTなど)
○昨日はMotoGPに関するホンダの参戦体制についてお伝えしましたが,今日は国内外における主要な4輪レースに関してまとめてお伝えします。まず,昨シーズン途中から参戦を開始したツーリングカーの最高峰であるWTCCについてですが,いよいよ今シーズンからフル参戦を開始します。投入するマシンはシビックのタイプRで,ファクトリーチームであるホンダ・レーシング・チーム・ヤスからはT.モンテイロとG.タルキーニの2人,サテライトチームであるゼングー・モータースポーツからはN.ミケリスがフル参戦します。
国内では,まずSGTに関してですが,GT500クラスが昨年までと同じく5チーム10人のドライバーがホンダHSV-010 GTを駆ってフル参戦します。GT300クラスについてですが,昨シーズン途中からM-TECと組んでハイブリッド車であるCR-Z GTを投入して参戦を開始しましたが,今シーズンはさらにレーシングハイブリッドに特化した同車を投入し,2チームにサポートをします。
昨年までの「フォーミュラ・ニッポン」は,今シーズンから名称を変更して「スーパー・フォーミュラ」となりますが,こちらには4チーム9人のドライバーがホンダエンジンを搭載したマシンを駆ります。そのうち,佐藤琢磨については,もちろんホンダのサポートを受けてインディーカー・シリーズにフル参戦しますが,スーパー・フォーミュラに関しては,昨シーズンと同様シーズン終了後などに数戦参戦することになります。小林崇志についても,スポットでの参戦となります。
なお,SGT及びスーパー・フォーミュラの具体的な体制は,以下の表のようになっています。
   
   
2013 SGT&SF参戦体制
カテゴリー チーム ドライバー 
SGT(GT500クラス)          ARTA  8 R.ファーマン 
松浦 孝亮
ケーヒン・リアル・レーシング  17 塚越 広大 
金石 年弘
ウィダー・モデューロ・童夢レーシング  18 山本 尚貴
F.マコヴィッキィ
エプソン・ナカジマ・レーシング  32 道上  龍 
中嶋 大祐
チーム・クニミツ  100 伊沢 拓哉 
木暮 卓史
SGT(GT300クラス)    チーム無限  16 武藤 英紀 
中山 友貴
ARTA   55 高木 真一 
小林 崇志 
SF          HPリアル・レーシング  10 塚越 広大 
11 中山 友貴 
チーム無限  15 佐藤 啄磨 
  小林 崇志 
16  山本 尚貴 
ナカジマ・レーシング   31  中嶋 大祐 
32  木暮 卓史 
DOCOMOチーム・ダンデライアン・レーシング   40  伊沢 拓哉 
41  武藤 英紀 
   
    2013/02/12(火)
☆参戦体制 PARTT(MotoGP)
○先週8日(金)にホンダが今シーズンのモータースポーツ活動の概要と各カテゴリーの参戦体制について発表会がありました。今日は,まずMotoGPにおける体制についてお伝えします。
まず最高峰のMotoGPクラスについてですが,既に今シーズン最初のオフィシャルテストが終了していて,そこでも明らかになったように,ワークスチームであるレプソル・ホンダは,D.ペドロサと昨年のMoto2クラスチャンピオンであるM.マルケスの2人になります。サテライトチームは,ゴー・アンド・ファン・ホンダ・グレシーニのA.バウティスタとLCRホンダ・モトGPのS.ブラドルの2人となり,ファクトリー仕様のRC213Vが2人とも供給されることになりそうです。CRTクラスにアビンティア・ブルセンスからフル参戦することになった青山博一に関しては,これまでどおりホンダの支援を受けることになります。その青山が駆るマシンのエンジンはカワサキのものなのですが,CRTクラスに関しては,どこ製のエンジンかについては問われないことになっていますので,こうした支援の形もありということになります。
Moto2クラスについてですが,このクラスは,ホンダがオフィシャルエンジンサプライヤーとしてCBR600RRをベースにMoto2専用に開発したエンジンを全チームに供給してきましたが,この契約が2015年まで継続されることが決定しました。ライダーとしては,『タディー』こと元GPライダーの岡田忠之が監督を務める新規参入チームの支援を行います。このチームに関しては,立ち上げることを発表した段階からホンダの支援を受けていることが間違いない情報として噂されていましたが,今回の発表で正式なものとなりました。このチームは,メインスポンサーに出光石油を迎え,チーム名は「イデミツ・ホンダ・チーム・アジア」となり,ライダーは,既に発表があったように,昨シーズン自身初めてともいえるほど極度の不振の1年を過ごした高橋裕紀です。後は,昨年と同じくイタルトランス・レーシング・チームの中上貴晶とホンダ・グレシーニMoto2のR.ウィライローの2人も支援を受けます。
Moto3クラスについては,昨シーズンはスペイン選手権にフル参戦し,3位表彰台を含めランク10位で終えた渡辺陽向を支援します。彼の所属するチームは,タスカ・レーシングです。
   
2013/02/06(水)
☆1日目 PARTT(MotoGP)
◯今シーズン最初のオフィシャルテストが,マレーシアのセパンサーキットで始まりました。MotoGPクラス,CRTクラス両方の走行が行われ,初日は,昨年ここで行われたレースを制しているレプソル・ホンダのD.ペドロサがトップタイムをマークしました。昨年のチャンピオンであるヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾが,ペドロサからわずか1000分の8秒遅れの2番手タイムをマークし,今シーズンはこの2人を中心にシーズンが回っていくと予想されていますが,それを予感させるかのようなトップ2でした。そして,3番手タイムをマークしたのが,昨年のMoto2チャンピオンで,最高峰クラスルーキーとなるレプソルホンダのM.マルケスでした。マルケスのタイムは,ペドロサからわずか100分の44秒差で,彼のポテンシャルの高さを初日から見せています。それに次ぐ4番手タイムをマークしたのが,3年ぶりにヤマハ復帰となるV.ロッシでした。今回のテストには,CRTクラスのレギュラーライダーである青山博一はもちろん,ホンダのテストライダーとして秋吉耕祐と高橋巧,ヤマハのテストライダーとして中須賀克行と吉川和多留の4人も参加しています。その中でのトップタイムは,総合8番手タイムとなる中須賀でした。それに次ぐ総合9番手タイムを秋吉が,11番手タイムを吉川が,18番手タイムを高橋がいずれもワークスマシンを駆ってマークしています。マシン的に劣るCRTのマシンを駆る青山は,骨折した左手首がまだ完調でないこともあるのか,23番手タイムで初日を終えています。
☆1日目 PARTU(F1)
◯今シーズン最初のプレシーズンテストが,スペインのヘレスサーキットで始まりました。初日にトップタイムをマークしたのは,今シーズンもマクラーレン・メルセデスからフル参戦するJ.バトンでした。午前中の走行では,わずか3周したところで燃料ポンプが原因のトラブルによりストップするというアクシデントに見舞われたバトンですが,それを乗り越えてのトップタイムでした。2番手タイムをマークしたのは,昨年チームタイトルを3年連続で獲得したレッドブルのM.ウェーバーでした。バトンとウェーバーとの差がコンマ8秒あり,テストながらややタイム差を感じさせる結果に終わっています。3番手タイムは,ロータスのR.グロージャンでした。4番手タイムをマークしたのが,この日の最多ラップである89周を走行したフォース・インディアP.ディ.レスタでした。なお,これまでのテストがそうだったように,今回のテストも各チーム1人のドライバーしか走行できません。ただし,昨シーズンS.ベッテルと最終戦までタイトル争いを繰り広げたフェラーリのF.アロンソは,今回のテストをパスしています。
2013/02/05(火)
☆走行開始(MotoGP)
◯2日間にわたるECUの合同テストが終了しました。これは,今シーズンからCRTクラスに導入されることになっている共通のマニエッティ・マレリ製エンジン・コントロール・ユニット(ECU)をテストするもので,NGMモバイル・フォワード・レーシング,アビンティア・レーシング,カム・イオダレーシング・プロジェクトの3チームが参加しました。先月18日にトレーニングで左手首を骨折していた青山博一は,十分とは言えないまでも怪我から回復し,今シーズン所属するアビンティア・レーシングのマシンを駆って走行しました。初日の3日はドライコンディションの中で行われ,イオダのD.ペトルッチ,アビンティアの青山とH.バルベラが走行しました。NGMのC.エドワーズは,パーツが届くのが遅れたためにわずか1周しかできず,イオダのL.ペセックとNGMのC.コルティは走行しませんでした。2日目は生憎の雨に見舞われ,手首が完調でない青山は念のため走行をキャンセルし,他のライダーは走行しました。これでECUテストは終了し,今日からはいよいよ今シーズン最初のオフィシャルテストが始まり,最高峰クラスに参戦する13チーム24名のライダーが走行を開始します。MotoGPクラスは,V.ロッシが再びヤマハのマシンを駆りますし,昨年のMoto2クラスチャンピオンであるM.マルケスがデビューとなります。ドゥカティでは,一昨年までレプソル・ホンダでワークスライダーだったA.ドビツィオーゾがドゥカティのワークスライダーとしてデビューします。CRTクラスは,今シーズンから導入されることになっているCRT専用タイヤをテストします。
2013/02/04(月)
☆刷新(SGT)
◯長年トヨタ系のチームとしてGT500クラスに参戦してきたクラフト・レーシングが,新たなスタートを切ることが発表されました。まずチーム名ですが,これまでの、『KraftRacing』から,「絆」を意味する『BondsRacing』(ホンズ・レーシング)に変わりました。また,参戦クラスも変更となり,GT500クラスへの参戦をとりやめ,今シーズンはGT300クラスに参戦することになりました。さらに,冒頭にも触れたように,長年トヨタの一翼を担ってきましたが,今季はニッサンのGT-RニスモGT3を使用することになりました。ドライバーラインナップについてですが,昨シーズンは国本雄資&A.カルダレッリのペアでしたが,この点も刷新されるようで,今回の発表では,ウクライナ人ドライバーのI.スシュコを起用することが決定しました。このスシュコですが,小学生時代を日本で過ごし,その後アメリカにも渡っていますので,母国のウクライナが使用しているロシア語だけでなく,日本語と英語も堪能です。また,これまでスーパー耐久やSGTのGT300クラスに参戦した経験を持ちます。そのスシュコとペアを組むことになるもう1人のドライバーについては,今回は明らかになりませんでした。チーム代表である橋本祥之氏のブログでは,もう1人のドライバーについて触れていて,具体的な名前は挙がっていませんが,「皆様にとってはサプライズかも知れません。」と書き込まれています。また,同ブログには今後の目標についても書かれていて,やはりGT500クラスへ復帰することが目標となっているようです。なお,昨年までクラフトが使用してきたレクサスSC430の枠ですが,現段階では再びトムスが2台体制に戻る可能性が高くなっています。
2013/02/03(日)
☆カラーリング変更(F1)
◯昨シーズンS.ペレスが3回,小林可夢偉が1回表彰台を獲得し,コンストラクターのタイトル争いで6位になったザウバーが,チームの本拠地であるスイスのウィンヒルで今季型マシン『ザウバーC32』の発表会を行いました。今シーズンはドライバーを一新し,フォース・インディアから移籍のN.ヒュルケンベルグ,リザーブドライバーから昇格のE.グティエレスの2人になりました。そうしたチェンジを象徴するかのように,マシンのカラーリングも大幅チェンジとなりました。昨シーズンまでは白を基調としたものでしたが,C32はグレーを基調としたものになり,昨シーズンまでの白はリアのライン部分に残るのみとなっています。今シーズン注目点の一つであるフロントノーズ部分ですが,昨年のような横から見ても分かるほどの明らかな段差はついていないものの,中央部分だけがくぼんだものになっています。外観上でのもう一つの特徴は,細いサイドポッドが導入されていて,リアに緩やかに下がり,最終的にコアンダ式のエキゾーストに流れていく形になっています。評判のよかったC31を上回る結果を残してさらにチームタイトルの順位を上げるのか,注目のマシンと一つと言えそうです。
2013/02/02(土)
☆段差なし(F1)
◯中位争いに絡んでいるチームの一つであるフォース・インディアが,今季型マシンである『 VJM06』の発表会をイギリスのシルバーストーン・サーキットで行いました。本当はサーキットの外で行う予定だった発表会でしたが,生憎の雨のため,ガレージ内で行われました。通常のマシン発表会では,今季のレギュラードライバーの紹介も行われますが,同チームはまだP.ディ.レスタしか決まっていません。もう1人のレギュラードライバーについては,当初2月5日から4日間にわたってヘレス・サーキットで行われる予定のテストまでには発表されるということになっていましたが,今回の発表によると,2月19日からカタルニアで行われる2回目のテストまで発表されることはないということです。今季型マシン VJM06は,先月末に発表されたマクラーレンと同じく,段差ノーズのないマシンになっています。これは,今シーズンのレギュレーションで許された段差を隠す化粧パネルを用いてのものです。マシンの中身については,もちろん昨年から大幅に改良が施されていますが,基本的には昨年型マシンの進化版と言えそうな感じです。なお,発表会の締めくくりとして,ウェットコンディションながらディ.レスタの手によってマシンの初走行が披露されています。
2013/02/01(金)
☆新車発表(F1)
◯マクラーレン・メルセデスが,イギリスのウォーキングにあるチームの本拠地において,今季型マシンの発表会を行いました。シートで覆われた今季型マシン『MP4-28』は,今シーズンこのマシンを駆るJ.バトンとS.ペレスの手によってシートがとられて披露されました。来シーズンから大幅にレギュレーションが変わることもあって,今シーズンのレギュレーションは昨シーズンとさほど変化がなく,マシン造りとしては昨年の改良型になることが多くなる可能性がありました。今回発表されたマシンは,パッと目でそれほど変化がなく,昨年数少ない段差ノーズを採用しなかったマクラーレンですが,今シーズンもそれが踏襲されています。とはいえ,チームからの発表によると,マシンを単に改良したものではなく,ノーズ,フロントサスペンション,サイドポッド,リヤボディワークなどいくつかの主要なエリアのデザインを変更しているとのことです。特に,フロントサスペンションについては,昨年フェラーリが採用して話題になった「プルロッド・サスペンション」が採用されたということです。ただ,これまた昨シーズン話題になった合法的なダブルDRSについては,MP4-28は採用を見送ったようです。昨シーズン7勝を挙げてチャンピオン争いに絡んできたマクラーレンですが,バトンによると「自分たちがつくってきた中でベストのマシン」とのことですから,レッドブルからタイトルを奪い返す可能性を大きく秘めた可能性があるマシンとなりそうですね。
     
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