トップ > 1月の最新ニュース
最新ニュース
2013/01/31(木)
☆マシン名(F1)
◯フェラーリの今季型マシンのお披露目が明日行われる予定になっていますが,それに先だってフェラーリから発表があり,フェラーリにとって通算59番目のマシンとなる今季型マシンの名称が『F138』となります。フェラーリの近年のマシン名は,基本的に最初にFがついて,その後に西暦がつくことが多いのですが,2009年型マシンの名称が参戦60周年を記念して『F60』,一昨年型マシンの名称がイタリア統一150周年を記念して『150thイタリア』だったりしていました。そして今回発表された今季型マシンの名称ですが,『F138』となります。「13」は「2013年」を,「8」はエンジンの形式である「V型8気筒」を意味します。2006年型マシンが2.4リッターV型8気筒の初年度になりますが,その時の名称が『248F1』で,その時に似た名称です。チームのコメントによると,V型8気筒エンジンは今年が最終年となりますし,初年度の2006年から通算して8年目ということもあって「8」という数字を取り入れたようです。
2013/01/30(水)
☆ダブルエントリー(JRR)
◯昨シーズン渡辺一樹を擁してJ-GP2クラスでチャンピオンを獲得したJRRにおけるカワサキ系のチームの一つであるRS-ITOH & ASIAが,今シーズンの体制発表会を先日行いました。チャンピオンを獲得した渡辺は,JRRにおいてカワサキのファクトリーチームの役割を果たしているTEAM GREENに移籍し,カワサキのエースライダーである柳川明との2台体制で最高峰クラスのJSB1000にステップアップすることが既に発表されています。今回の発表によると,その渡辺に替わってJ-GP2クラスに参戦することになったのが,最高峰クラスでチャンピオンを経験したことのある井筒仁康です。昨シーズンは,同チームに所属してST600クラスにフル参戦した井筒ですが,チームとの契約を延長してJ-GP2クラスに参戦することになりました。ただし,ST600クラスへの参戦も継続しますので,2クラスへのダブルエントリーというハードな1年を過ごすことになります。もし両方のクラスでチャンピオンとなれば,日本人ライダーとしては初のダブルタイトル獲得となります。なお,ST600クラスに関しては,井筒だけでなく岩崎哲朗と高橋颯もフル参戦して3台体制での参戦となります。JSB1000クラスについては,東村伊佐三を擁してスポットでの参戦となり,『鈴鹿2&4』は岩崎も参戦します。
2013/01/29(火)
☆先陣(F1)
◯今シーズン最初の合同テストを来月に控え,これから各チームが今季型マシンの発表会を開く予定になっています。その先陣を切って,ロータスF1チームが,本拠地であるイギリスのエンストンにあるファクトリーで行われました。同チームの今季型マシンである『E21』は,レギュレーション変更により昨年各チームが取り入れていた段差ノーズが,このマシンにも見られます。今シーズンからのレギュレーションでは,この段差ノーズを隠すためのパネルを設置することが認められているのですが,設置してもアドバンテージがないとしてロータスは採用していません。また,昨年メルセデスが採用していたような合法的なダブルDRSを採用していることも明らかにしています。またドライバーについても発表があり,既に発表があったように,レギュラードライバーはK.ライコネンとR.グロージャンの2人になります。そして,リザーブドライバーの発表もあり,昨年からの継続となるJ.ダンブロシオに加え,昨年のGP2チャンピオンであるD.バルセッキが起用されました。さらに,開発ドライバーについても発表があり,元ワールドチャンピオンでA.セナと一時代を築いたフランス人ドライバーであるA.プロストの息子のN.プロストが起用されています。
2013/01/28(月)
☆新車で(SGT)
◯昨シーズン峰尾恭輔とタッグを組んでGT300クラスのチャンピオンを獲得した横溝直輝が,都内においてチャンピオンを獲得した報告会を兼ねたパーティーを開きました。その場において,今シーズンの体制について彼が所属するタイサンの千葉泰常代表が明らかにしました。それによると,横溝とタッグを組むのは,昨シーズンと同様に峰尾となります。また,使用するマシンについては,千葉代表と横溝がヨーロッパを実際に回ってみたそうで,その結果,2013年型のポルシェ911GT3Rをせんたくしたとのことです。バージョンは違うものの,昨年も同マシンを使用していますから,乗り換えは容易なのではないかと思います。ほとんど昨年と体制は変わりませんが,チーム名に若干変更があり,千葉代表と親交が深い『クレイジーケンバンド』の横山剣氏の名前が加わって『TEAM TAISAN 剣 ENDLESS』となるようです。
2013/01/27(日)
☆チーム結成(JRR)
◯元HRCライダーで,ST600のチャンピオンでもあった手島雄介が,自身のチームを結成することになりました。その新たなチームは「T.Pro.Innovation」で,福島にあるアルミ加工の会社であるNTSをメインスポンサーとして迎え,マシンに関しては手島が昨シーズン所属したTEAM PLUS ONEとのコラボとなるようです。参戦するシリーズは,JRRのST600クラスとARR(アジアロードレース選手権)のSS600クラスで,JRRは「CLUB PLUS ONE with T.Pro」,ARRが「NTS JAPAN T.Pro Innovation」というエントリー名となります。手島自身は監督としてレースに臨み,起用するライダーとして迎えたのが,JRRの元125ccチャンピオンで,昨年はスペイン選手権にフル参戦すると共に,シーズン後半になってMotoGPのMoto2クラスに代役として6戦に参戦した小山知良です。手島と小山は,彼らがポケバイのレースに参戦していた頃からのライバルであり友人でもあります。JRRに関しては小山のみが参戦するものの,ARRに関しては2台体制をとるようです。ただ,現段階では,2代目に誰を起用するのかについては未定ということです。チームでは監督となる手島ですが,ライダーとして引退したわけではなく,鈴鹿8耐に関しては,チャンス次第で出場の希望を持っているようです。
2013/01/26(土)
☆契約成立(DTM)
◯1月22日付のこのページでお伝えしたように,マルシャF1チームのT.グロックは,来シーズンまでの契約が成立していましたが,その契約を1年残してシーズン開幕前で契約を解除し,F1でのシートを失っていました。ただ,その段階で既にDTMに転向するのではないかという噂が出ていたのですが,その噂通りのものとなりました。この度BMWから発表があり,BM,Wにとっては今シーズン8人目となるドライバーとしてグロックとの契約が成立しました。マルシャとの契約解除となった段階からあった噂は,1月23日(水),24日(木)に行われたBMW M3のテストにグロックが参加してさらに現実味を帯び,この度の発表になっています。グロックとBMWとのつながりは今回が初めてではなく,現在はフェラーリエンジンユーザーであるザウバーが,「BMWザウバーF1チーム」としてBMWのワークス的立場にあった頃にグロックがテストドライバーだったというつながりがありました。グロックにとっては,6年ぶりのBMWということになります。
2013/01/25(金)
☆マシン変更(JRR)
◯元JRR250ccチャンピオンで,WGPにもフル参戦経験がある関口太郎が,今シーズンのチーム体制について発表しました。昨シーズンはJ-GP2クラスにフル参戦した関口は,今シーズンもこれまでと変わらずTeam TARO PLUS ONEから同クラスに参戦します。ただ,マシンは大きくチェンジし,昨シーズンまではホンダエンジンを搭載し,TSRが開発したオリジナルマシンであるTSR2を駆っていましたが,今シーズンはNTS社が開発したシャーシに,ヤマハエンジンを搭載したマシンであるYZW-N6を使用することになりました。このところはホンダ製のエンジンを使用することが多かった関口ですが,もともとはヤマハのマシンで数々の実績を残してきたライダーの一人ですから,今回の決定は,彼本来の場所に戻ってきたといったところかもしれません。なお,彼が駆るYZW-N6は,TEAM NORICKからフル参戦する野左根航汰も昨シーズン同様駆ることになっています。
2013/01/24(木)
☆変更なし(F1)
◯F1にワンメークタイヤを供給しているピレリが,ミラノにおいて今シーズンのモータースポーツ活動を発表しました。これに先だって複数の海外メディアが,昨シーズンでレギュラードライバーのシートを失ってしまった小林可夢偉がピレリのテストドライバーになるのではないかという報道を行ったため注目を集めました。ところが,いざ蓋を開けてみたらそれは単なる噂に終わり,昨年に引き続いてL.ディグラッシとH.アルグエリスアリを起用することが発表されました。タイヤ開発ドライバーを務めると,ピレリタイヤへの理解が深まり,来シーズン以降のシート獲得に有利になる可能性があるため,可夢偉にとってプラスになるのではないかと思われていただけに,今回の決定は残念なものになってしまいました。なお,タイヤ開発のために使用するマシンについても,昨シーズンと同じくルノーR30となりました。また,元F1ドライバーで,日本人にとってもなじみのあるドライバーの一人であるJ.アレジが,ブランドアンバサダーに起用されることになっています。
2013/01/23(水)
☆負傷(MotoGP)
◯MotoGPクラスでのシートを失い,昨シーズンの青山博一は,新天地としてSBKにフル参戦したものの,マシンとのマッチングに苦しんで期待されたほどの成績を収めることができず,そこでのシートを失う結果になってしまいました。しかし,MotoGPクラスではないものの,CRTクラスのシートを獲得して再びGPに復帰することになりました。昨シーズン後半には,代役で参戦し,見事ポイントを獲得していて,CRTクラスで常に上位争いすることへの期待が持たれます。さて,その青山にアクシデントが発生してしまいました。5日前の18日に,彼が拠点としているバルセロナの近郊でモトクロスを使ってのトレーニングをしている時,転倒を喫してしまいました。その際,左手をリアタイヤに巻き込んでしまいました。痛みがあるため精密検査を受けた結果,一昨日に左手手首に骨折があることが判明しました。幸い小さな骨折だったため,手術するまではなく,1週間ほど左手を固定する程度で済んだようです。2月5日(火)には,マレーシアのセパンサーキットで,今季初のオフィシャルテストが予定されていますが,若干の影響はあるでしょうが,そのテストには参加できるとのことです。
2013/01/22(火)
☆契約解除(F1)
◯新年を迎え,ほとんどのチームが昨年中にドライバーが決定していますが,いまだにフォース・インディアとケータハムは1人は決まっている(フォース・インディアについては,正式発表は行われていませんが,P.ディ.レスタは決定とみられています。)ものの,もう1人が決まっていません。ところが,ここに来て新たにもう一チーム未定のチームができました。それは,2010年シーズンからの新規参入チームで,当初はヴァージンとして参入を開始したマルシャF1チームです。同チームについては,T.グロックと今シーズンからF1にステップアップを開始するM.チルトンの2人がシートに座ることが決まっていました。しかし,この度チームから発表があり,グロックが離脱することになりました。マルシャとグロックとは,2011年シーズンに3年間の契約が成立していました。つまり,来シーズンまでグロックは同チームのシートに座ることが決定していたのです。契約途中での解除に至った原因は,どうやら経済的理由によるもののようです。マルシャのような下位チームは,どこも資金難に直面しています。グロックについては,資金的ということより,トヨタ在籍中に3回表彰台獲得したというようなベテランとしての技術を買われての起用となります。ところが,資金難という側面は如何ともしがたいものがあるのか,今回の契約解除に至ったようです。彼の後任に誰が指名されるのか,今回の発表では明らかになりませんでしたが,噂によると,同チームはロシア国籍のチームですが,そのロシアの資金を持ち込むことができるドライバーであるV.ペトロフが有力視されているようです。また,グロックの去就についても明らかになっていませんが,噂によると,F1から離れ,ドイツ国内を中心に行われているDTMにBMWのマシンを駆って参戦するのではないかということです。
2013/01/21(月)
☆77勝目(WRC)
◯例年他の世界戦のカテゴリーより一足早く開幕をするWRCですが,その開幕戦となるラリー・モンテカルロが終了しました。最終日は5カ所のSS(スペシャルステージ)が用意されていましたが,観客が予想よりも多くなだれ込んだため,安全上の問題から最後の2つのSSはキャンセルとなりました。この結果,昨シーズンのチャンピオン獲得を含めて,ここまで9連覇を成し遂げているS.ローブがシトロエンDS3を駆って勝利を収めました。今回の勝利により,ローブの通算勝利数が77となりました。WRCにおいて絶対王者となっているローブは,昨シーズン限りでWRCからのフル参戦を引退し,今シーズンは今回の開幕戦を含めスポットで4戦に参戦することになっています。その4分の1で早くも勝利を収めるという,やはりローブらしさが出たレースとなりました。ちなみに今シーズンのローブですが,WRC以外には,マクラーレンMP4-12Cを駆って世界GT選手権に参戦することになっています。これは,来シーズンからシトロエンのマシンを駆って自チームからWTCCにフル参戦することへの準備とみられています。
2013/01/20(日)
☆転向(MotoGP)
◯一昨年自身2度目となるMotoGPクラスのチャンピオンを獲得したC.ストーナーは,まだ27歳という若さながら昨シーズンで引退しました。2006年シーズンにLCR.ホンダに所属して最高峰クラスにステップアップを果たしたストーナーは,7年の間で115戦戦い,38勝を収め,2007年にドゥカティで,2011年にホンダでチャンピオンを獲得しました。MotoGPは引退するものの,昨シーズンでレースの世界から引退するということは一切言っていませんでした。むしろインタビューに答えた中では,母国であるオーストラリアで4輪レースに転向する可能性があることを明らかにしていました。そして,この度今シーズンの去就を明らとなり,彼が以前から言っていたようにオーストラリアで行われている「オーストラリアV8スーパーカー・ダンロップ・シリーズ」にフル参戦することになりました。これは,フォードやホールデンといったオーストラリアを代表するメーカーのマシンを用いて行われているもので,シリーズ名が示すように,エンジンはV8(ただしOHV),タイヤはダンロップのワンメークになっています。幼い頃からずっと2輪レースに参加してきたストーナーだけに,4輪への乗り換えにかなり苦労するものと思われます。とはいえ,これまでにも2輪から4輪に転向して成功を収めたレーサーは何人もいますので,彼もその中の1人となるといいですね。
※とお伝えしたのですが,どうやらこれは噂の域を出なかったようで,ストーナーが自身のツイッターで今季からの参戦を否定しました。ただし,今季からの参戦を否定しただけで,可能性としては否定していません。
2013/01/19(土)
☆徐々に(MotoGP)
◯チーム体制の発表を行っているドゥカティですが,ライダーの今度は今季型マシンである「デスモセディチGP13」の発表を行いました。表彰台獲得さえもままならない状況が続いているドゥカティですが,16日付のこのページでお伝えしたように,今シーズンのドゥカティは様々な変更が加わっています。ライダーがそうですし,プラマックとの提携も,ファクトリーチームと同様のマシンを供給したり,ドゥカティ契約のライダー2人を同チームから参戦させたりというように強化されるようになりました。そうした点以外では,これまでジェネラルマネージャーを務めていたF.プレジオーシに替わって,B.ゴブマイヤーを起用することになりました。当然マシンに関しても大幅な変更が加わると勝手に思っていたのですが,今回の発表によると,昨年型マシンであるGP12とさほど変更がされていないということでした。契約延長となった元チャンピオンのN.ヘイデンのコメントから考えると,フルモデルチェンジというよりはマイナーチェンジといった感じになるようです。つまり,今後徐々に新たなパーツを取り入れていって開発していくというようなプロセスを経ていく感じとなるようです。以前C.ストーナーを擁してチャンピオンを獲得した時には,そのストーナーしか乗りこなせないようなマシンになっていました。今季型マシンGP13に関しては,4人のライダー全員が扱いやすいマシンを目指していくということです。
2013/01/18(金)
☆復活(JRR)
◯昨年末に発表されたニュースで,既に1ヶ月が経過しましたが,お伝えしていなかった部分ですので,かなり遅ればせながらここでお伝えします。かつてカワサキ系の有力チームの一つであった月木レーシングが,今シーズン再びJRRにフル参戦することになりました。これは,マレーシアのパーツメーカーであるFaito(ファイト)社とのコラボによるもので,それに合わせてチーム名が「Faito月木レーシング」となります。参戦するクラスはST600で,さらにアジア選手権にもチームとして参戦し,SS600クラスに7戦中6戦に参戦します。このところアジアへの進出が進められている日本のレース界ですが,ここでもその一端が見られる形となりました。さらに復活ということで驚かされたのが,同チームが起用するライダーで,何とかつて『タイガー』の異名で人気を博していたライダーである宗和孝宏が久々にフル参戦することになりました。その宗和のチームメイトには,岡村光矩が起用されています。そして,チームのアドバイザーに,かつて2輪,4輪の両方でレーサーとして参戦経験を持つ俳優の岩城滉一氏が就任しています。カワサキ+月木レーシング+タイガー宗和+岩城滉一という,まさにライムグリーンファンにとっては昔懐かしい感じの組み合わせとなったチームの登場ですね。
2013/01/17(木)
☆移籍(F1)
◯フェラーリから発表があり,昨シーズンHRTからフル参戦していたP.デ.ラ.ロサを開発ドライバーとして起用することになりました。今シーズンのデ.ラ.ロサは,既にHRTとの間でレギュラードライバ契約が成立していました。しかし,肝心のHRTが,資金不足などの理由によりチーム自体が活動を停止したため,シーズンを前にしてシートを失うという憂き目に遭っていました。長年F1と関わりを持ってきたデ.ラ.ロサですが,その経歴の多くが開発ドライバーとしてのもので,マクラーレンにいたっては,8年間その役目を果たしました。フェラーリには,既にM.ジェネという開発ドライバーがいますが,デ.ラ.ロサは,チームのシミュレーターを使っての作業を主に担当することになるようです。実は,このシミュレーターがフェラーリにとってネックとなっている部分で,昨シーズンでもマシン開発が思うように進まなかったのが,フェラーリ独自のシミュレーターに問題があったためでした。そのことが分かってからは,ドイツのケルンにある以前トヨタが使用していたシミュレーターを借りて作業を進めていました。そうしたことを受け,現在フェラーリは自前のシミュレーターをアップデート中のようです。
2013/01/16(水)
☆関係強化(MotoGP)
◯ドゥカティのチーム体制の発表は,例年関連企業であるフェラーリと合同でスキー場において行われていますが,今シーズンも同様にイタリアのマドンナ・ディ・カンピリオで開かれているWROOOM-プレス・スキー・ミーティングにおいて行われました。昨年までとの違いは,今回の発表では,ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・ドゥカティも参加したことです。そのドゥカティは,3年前にV.ロッシとの契約が成立し,イタリアンメーカーとイタリアンライダーによるチャンピオン獲得ということを目標としました。ところが,そのタッグは,表彰台獲得さえもままならない状況がずっと続き,そのタッグは昨シーズン限りで解消となり,ロッシは再びヤマハへと戻ることになりました。ロッシの抜けたドゥカティは,体制を大きく変更しました。その一環としてプラマックとの関係も大きく変更となり,単なるサテライトチームではなく,ファクトリーからの支援が一段と強化されました。マシンはファクトリー仕様が供給され,ライダーに関しても,ファクトリー契約であるB.スピースとA.イアンノーネがプラマックから参戦することになりました。マシンのカラーリングも発表され,ドゥカティはこれまで通り赤を基調とした赤白のカラーリングですが,プラマックについてはカラーリングが大きく変更となり,ファクトリーチームとはタイトルスポンサーが違うものの,ちょうどファクトリーチームのマシンと赤と白が逆転したようなカラーリングになっています。ファクトリーチームのライダーに関しては,N.ヘイデンが残留したものの,ロッシの抜けたシートには,一昨年までホンダのファクトリーライダーだったA.ドビツィオーゾが座ることになりました。大きく体制変更を行ったドゥカティが,どのような巻き返しを図るのか,今シーズンの見所の一つとなりますね。
2013/01/15(火)
☆残留(MotoGP)
◯カタール国のモータースポーツを統括するQMMF(Qatar Motor and Motorcycle Federation )が支援するQMMFレーシングから発表があり,昨年に引き続いてオーストラリア人ライダーのA.ウェストと契約することになりました。最高峰クラスにもフル参戦した経験を持つウェストは,昨年のシーズン後半となる第16戦マレーシアGPにおいてチームに初表彰台をもたらしました。さらに,母国GPとなる第17戦オーストラリアGPで2位に入り,2戦連続表彰台に立つという好成績を収めました。チームに初表彰台をもたらしたマレーシアGPは,ウェットコンディションだったのですが,こうした路面状態になると圧倒的速さを見せるのがウェストです。今シーズンも,きっと悪いコンディションになるといつの間にか上位争いに絡んでいるということが見られることは間違いないでしょうね。
2013/01/14(月)
☆入れ替え(JRR)
◯昨日は,日本を代表するライダーの一人である仲城英幸が,レースの第一線から退くことをお伝えしましたが,その彼が所属しているのが,JRRのJ-GP3クラスにおけるトップチームの一つであるTeam Project μ 7C HARCです。その仲城は,同チームのスーパーバイザーという形でチームに帯同することにもなっています。そのTeam Project μ 7C HARCが,1月5日(土)に今シーズンの体制について明らかにしました。それによると,今シーズンは,大西隼がチームに残留するものの,他のライダーについては入れ替えとなりました。まず,昨シーズン仲城と長島哲太,そしてスペイン選手権に参戦していた渡辺陽向についてですが,仲城はお伝えしたように第一線から退くことに,渡辺については,これまた既に明らかになっているように,チームを卒業してMotoGPのMoto3クラスにフル参戦することが決定しています。長島についても,チームから卒業することになりました。ただし,卒業後の動向については,現段階では決定していないようです。彼らに替わって今シーズンから同チームに所属することになったライダーについてですが,まずエースライダーに抜擢されたのが,14歳という若さで昨シーズンJRRにフル参戦を開始し,ルーキーオブザイヤーを獲得した國峰啄磨です。後は地方選手権からステップアップすることになった山元聖と関野海が所属し,合計4台体制となります。
2013/01/13(日)
☆参戦停止(JRR)
◯昨年の12月28日に本人のブログで発表があり,JRRのJ-GP3(125cc)クラスにフル参戦してきた元GPライダーの仲城英幸が,昨シーズン限りでレースへの参戦を止めることになりました。国際A級に昇格以来21年間レースに参戦してきた仲城は,5回も125ccクラスのチャンピオンに輝くと共に,優勝回数は29回を数えます。また,1994年と1995年はWGPの125ccクラスにフル参戦し,95年にはランキング9位につけました。現在行われているMoto3クラスやJ-GP3にホンダが投入しているNSF250Rは,この仲城が開発ライダーを務めたマシンです。ただ,今回の発表では,「引退」という言葉は用いられていません。つまり,今シーズンも,代役としての参戦ならレースに出場する可能性があるようです。レースへの参戦は休止しても,これまで続けてきた若手の育成には携わり続け,ヤングライダー育成を目的に鈴鹿サーキットで開かれているSRS-Jの講師は引き続き行います。また,ダンロップのレースタイヤ開発についても,彼が所属する7Cのマシンを使って継続します。今年で45歳になる仲城ですが,第一線からは退くものの,レースへの情熱は衰えないようですね。
2013/01/12(土)
☆移籍(インディカー)
◯インディカーシリーズにフル参戦するAJフォイト・レーシングから発表があり,佐藤琢磨をドライバーとして起用することが決定しました。2010年シーズンからアメリカンフォーミュラの最高峰であるインディカーシリーズにフル参戦を開始した啄磨は,1,2年目がKVレーシング,3年目となる昨シーズンはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからフル参戦しました。その3年間で,日本人ドライバーとしては唯一となるポールシッターとなったり,武藤英紀と同じ日本人最高タイとなる決勝2位になったりしています。昨シーズンのインディ500では,残念ながらファイナルラップの1コーナーのアタックでクラッシュてしまったものの,あわや優勝かと思われる走行を披露しました。そうした姿勢がAJフォイトの目に留まったのか,彼が所有するチームとの契約に至ったわけです。そのAJフォイトですが,インディ500を4回も制していて,さらにデイトナ500,ル・マン24時間耐久レースの3つを制した唯一のドライバーでもあります。昨シーズンはB.レイホールという名ドライバーのチームに所属し,今年は伝説的ドライバーのチームに所属するということになり,啄磨にとってはさらにたくさんのことを学べることになることは間違いありません。今シーズンこそ日本人ドライバーとして初となる優勝をしてもらいたいものですね。
2013/01/11(金)
☆滑り込み(F1)
◯昨シーズンは,レッドブルのS.ベッテルとフェラーリのF.アロンソが激しいチャンピオン争いを繰り広げ,ベッテルが苦しみながらも最終戦でチャンピオンを決めました。シーズン途中まではアロンソの方が先を走っていて,レッドブルのA.ニューイを中心とする開発チームが次々にマシン開発を行い,シーズンが進むにつれてようやくベッテルがランキングを徐々に挙げていき,シーズン終盤にトップに立つという流れでチャンピオンを獲得しました。このため,通常はシーズン後半になると来季型マシンの開発に力を移していくものですが,レッドブルはチャンピオン争いに力を入れざるを得ない状況となっていたため,今季型マシンの開発に大幅な遅れが生じていました。昨シーズン末には,ニューイ自身が2013年型マシンの登場が遅れそうだと明かしていました。ところが,ここに来てそのマシン開発にめどが立ったようで,レッドブルから発表があり,今季型マシンであるRB9の新車発表を,2月3日(日)に同チームの本拠地であるイギリスのミルトンキーンズで行うことになりました。2月5日(火)〜8日(金)に今シーズン最初の公式テストが予定されていますので,滑り込みで間に合ったことになります。なお,現段階では,マクラーレンが1月31日(木)に,フォース・インディアが2月1日(金),ザウバーが2月2日(土)に新車発表を行う予定になっています。
2013/01/10(木)
☆先取り(MotoGP)
◯MotoGP及びCRTクラスは,電子制御に関して来シーズンからマニエッティ・マレリ社製のECUを使用することになっています。これは,コスト削減を目的としたものです。発表当初は,2013年シーズンから導入されるということでしたが,MotoGPクラスに参戦するチーム及びライダー,とりわけホンダの反対があって,来シーズンからの導入ということになりました。ホンダが反対するには訳があって,ヤマハとドゥカティはこれまでに同社製のECUを使用してきていますが,ホンダはオリジナルのものを使用してきていたのです。そのECUに関して,MotoGPのテクニカルディレクターを務めるC.チェッキネッリが一部報道機関に語ったところによると,CRTクラスに参戦している中の4チームが今シーズンから同社製のECUを使用することにしたようです。そのチームとは,アプリリアがCRTクラス用に開発及び供給しているART(アプリリア・レーシング・テクノロジー)のユーザーであるアスパー,カルデオンAB,PBM(ポール・バード・モータースポーツ)と,FTR製のシャーシにホンダCBR1000RRエンジンを搭載したマシンを走らせているグレシーニの4チームです。ちなみに,レギュレーションによると,来シーズン共通のECUを使用しない場合,4リットルの燃料削減というペナルティが科されることになっているようです。
2013/01/09(水)
☆ワークスも(MotoGP)
◯ヤマハのファクトリーチームに関して,以前はV.ロッシの母国であるイタリアの自動車メーカーのフィアットがタイトルスポンサーを務めていましたが,2010年にロッシがドゥカティに移籍したのに伴い,フィアットもタイトルスポンサーから撤退しました。そのため,ここ2年間はタイトルスポンサーがなく,チーム名がヤマハ・ファクトリー・レーシングになっていました。そのような中,この度ヤマハ発動機から発表があり,エネルギー飲料メーカーであるモンスター・エナジー・コーポレーションとの間でタイトルスポンサー契約を結びました。契約期間は,2014年までの2年間です。モンスター・エナジーといえば,ここ4年間ヤマハのサテライトチームであるテック3とタイトルスポンサー契約を結んでいて,チーム名もモンスター・ヤマハ・テック3になっています。今回の発表によると,テック3との契約はこれまで通りということです。ヤマハとモンスター・エナジーとの関係は,モトクロスをはじめ,スーパークロスや耐久レース,そしてスーパーバイクといろいろなカテゴリーにおいて協力関係にありました。今回の決定により,2輪の最高峰での協力関係がそれに付け加わったことになります。ここで気になるのが,同チームのエースライダーであるJ.ロレンゾのことです。今シーズンから再びヤマハに戻ってきたロッシに関しては,これまでモンスター・エナジーとパーソナルスポンサー契約が結ばれていましたが,MotoGP中継でキャップを被っているシーンをご覧になっている方はお分かりですが,ロレンゾはライバルメーカーであるロックスターとの間でパーソナル契約を結んでいました。この点に関しても発表があり,今回の契約成立に伴い,ロレンゾもモンスター・エナジーとパーソナル契約を結んだとのことで,少なくともここ2年間は,マシン及びウェア類に同社のロゴがつくことになります。なお,チーム名に関しては,昨シーズンまでと同様ヤマハ・ファクトリー・レーシングとなるようです。
2013/01/08(火)
☆19戦で?(F1)
◯新しい年が明けましたが,F1のレースカレンダーは,いまだに暫定のままで推移しています。現段階では,全20戦で組まれている今シーズンのカレンダーですが,その中で7月21日に決勝レースを迎えることになっている第10戦は,ヨーロッパでの実施という枠で確保されているものの,開催地については未定のままです。いったいヨーロッパのどこで開催されるのかについては諸説あるようで,名前が挙がっているのが,トルコ,フランス,オーストリアの3カ所です。その中で,フランスについては,F.フィヨン首相が公的資金の投入のカットを発表したため,開催がほぼ絶望になっているようです。また,レッドブルリンクが開催地となるオーストリアについても,F1界のボスであるB.エクレストンが開催を否定しています。あと残るのがトルコということになりますが,高額な開催権料が大きなネックとなっていて,トルコ政府の支援が必要な状況となっています。ところが,その点についてトルコ政府はフランスにならって公的資金の投入を行わないと決定されました。エクレストンによると,トルコGPの開催が不可能になった場合は,それ以上開催地を探すことはせず,現在の全20戦ではなく,全19戦での開催となるとのことです。
2013/01/07(月)
☆断念(SGT)
○GT500クラスにLEXUS TEAM Keeper Kraftとして参戦していたクラフトレーシングから発表があり,2013年シーズンのGT500クラスへの参戦を断念することになりました。同チームは,1990年代にAE86などトヨタのマシンを駆ってGT300クラスに参戦していましたが,2002年シーズン以来ずっとGT500クラスに参戦してきました。昨シーズンは国本有資&A.カルダレッリのペアで参戦し,ドライバーランキングが13位,チームランキングが12位でシーズンを終えていました。昨シーズン終了後からGT500クラスへの参戦を断念するのではないかという噂が出始めていたのですが,残念ながらその噂が現実化してしまいました。今回の発表では,断念することになった理由がはっきりとしていません。また,今シーズンの参戦がどうなるのかについても明らかになっておらず,通常で考えれば1990年代と同じくGT300クラスへの参戦となるのでしょうが,もしかするとSGTへの参戦自体を断念することになるかもしれません。今回の発表により,同チームが使用してきたマシンであるレクサスSC430の枠が1台分空くことになります。この分がどうなるのかについてですが,現在浮上している噂がTOM'Sが2台体制になるのではないかということです。もしそうなると,同チームにとって2005年シーズン以来の2台体制となります。ちなみに,このシーズンは,土屋武士&J.コートニー,片岡龍也&山本左近の2ペアでスープラを駆っていました。
     
トップ > 1月の最新ニュース