トップ > 4月の最新ニュース
1月分へ 2月分へ 3月分へ
最新ニュース
2013/04/30(火)
☆初優勝(SGT)
○レース距離が500qと,「セミ耐久」ともいえるレースである第2戦の決勝が,好天に恵まれた富士スピードウェイで行われました。GT500クラスは,自身初,チームにとっては9年ぶりとなるポールからスタートした中嶋一貴&J.ロシター組のPETRONAS TOM'S SC430が,好スタートを切って序盤はトップの座を守りました。トヨタのお膝元でのレースだけに,上位にトヨタ勢がつける中,予選3番手からスタートした,チームこそ移籍したものの,2年連続チャンピオンを獲得している柳田真孝&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rがその中に割って入っていました。ところが,19周目に突然マシンがスローダウンしてしまい,手痛いリタイアになってしまいました。MOTULのリタイアによってトップ争いは完全にSC430勢のものとなりました。トップを守っていたTOM'Sでしたが,ピット戦略の違いによりトップの座の入れ替えがありましたが,一段落すると再びTOM'Sが立つと,最後までその座を守りきってうれしい初優勝を飾りました。チームにとっては,2010年の第8戦以来の勝利となります。立川祐路&平手晃平組のZENT CERUMO SC430と大嶋和也&国本雄資組のENEOS SUSTINA SC430の2台によって展開された2位争いは,81周目にZENTが立ち,そのまま逃げ切って2位表彰台を獲得しました。4位に一時はトップに立った脇阪寿一&石浦宏明組のDENSO KOBELCO SC430が入り,トップ4をトヨタ勢が独占しています。
GT300クラスは,2番手からスタートした武藤英紀&中山友貴組のMUGEN CR-Z GTが抜群のスタートを切って1コーナーをトップで通過しました。その後も圧倒的な速さでトップの座を守っていき,一時は2位に40秒以上の大差をつけるという独走態勢に持ち込みました。ところが,91周目にタイヤトラブルが発生して緊急ピットインせざるを得ない状況となり,タイヤ交換を済ませてコースインした時には,トップの座を新田守男&嵯峨宏紀組のPanasonic apr PRIUS GTに奪われて2位になってしまっていました。PRIUSはそのままトップの座を守ってチェッカーを受け,SGTにおいては初となるハイブリッド車による優勝という栄冠を手にしました。3位には,山西康司&細川慎弥&坂本雄也組のクリスタルクロコ ランボルギーニ GT3がはいりました。なお,2戦連続ポールを獲得していた山野哲也&佐々木孝太組のSUBARU BRZ R&D SPORTは,マシントラブルが発生して3周目にリタイアに終わっています。
2013/04/29(月)
☆9年ぶり(SGT)
○通常は,予選が土曜日,決勝が日曜日に開催されますが,ゴールデンウィーク中の開催となる第2戦は,28日の日曜日に予選,29日の月曜日が決勝という変則的な開催となっています。その第2戦の予選が,好天に恵まれた富士スピードウェイにおいてノックアウト方式で行われました。
GT500クラスは,PETRONAS TOM'S SC430を駆る中嶋一貴&J.ロシター組がポールを獲得しました。周毎に最速タイムを更新する走りを展開した中嶋は,GT500参戦2シーズン目にして自身初となるポールとなります。また,チームにとっては,2004年の第7戦以来9年ぶりのポールとなりました。そのTOM'Sと激しいタイムアタック合戦を展開していった脇阪寿一&石浦宏明組のDENSO KOBELCO SC430が2番手タイムをマークし,トヨタのお膝元での大会のフロントローをSC430が独占しています。開幕戦でポールを獲得している柳田真孝&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rが,SC430勢に一矢報いる3番グリッド獲得となっています。
GT300クラスは,開幕戦でポールを獲得している山野哲也&佐々木孝太組のSUBARU BRZ R&D SPORTが,最終アタックでコースレコードを更新する走りを見せ,見事2戦連続ポールを獲得しました。2,3番手が,それぞれ武藤英紀&中山友貴組のMUGEN CR-Z GT,高木真一&小林崇志組のARTA CR-Z GTがとなり,ホンダCR-Zが好結果を収めると共に,5番グリッドを新田守男&嵯峨宏紀組のPanasonic apr PRIUS GTが獲得していて,ハイブリッドマシンが上位を占めています。
2013/04/28(日)
☆独占(WTCC)
○世界ツーリングカー選手権(WTCC)の第3ラウンド(第5戦,第6戦)の予選が,スロバキアリンクで行われました。昨シーズンはスポットで,そして今シーズンからフル参戦を開始したホンダは,前戦でWTCCにおけるホンダのワークスチーム的立場にあるカストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チームに所属するG.タルキーニがホンダ初となるポールを獲得していました。決勝レースでは,優勝はかなわなかったものの,2位表彰台を獲得し,ホンダ・シビックWTCCの戦闘力が確実に高まっていることが証明されました。そして,今回の予選では,前戦に引き続いてタルキーニが再びポールポジションを獲得しました。さらに,チームメイトのT.モンテイロが2番グリッドを獲得し,フロントローを独占しました。それだけでなく,WTCCにおけるホンダ勢のプライベートチームであるゼンゴ・モータースポーツからフル参戦しているN.ミケリスが3番手タイムをマークし,フル参戦5戦目にしてトップ3を独占するという好結果を出しました。
2013/04/27(土)
☆前進(F1)
○景気後退に伴ってヨーロッパにおけるF1開催地が減少するのに対して,経済活動が発展しつつあるアジアを中心とした諸国には,F1開催を進める動きがある地域もあります。その中の一つが,日本とも交流が深いタイ王国です。まだ決定はしていないものの,同国は2015年からナイトレースという形で開催することを目指しているといわれています。それに向け,新たな動きが進みました。複数の報道機関によると,開催を目指すタイのスポーツ局が,バンコクの市街地コースのレイアウトに同意したとのことです。今回同意されたコースは,1周が5.995kmの距離となります。グランドパレス,暁の寺,ビクトリーモニュメントといったいくつかの名所のそばを通るルートで,スタート&フィニッシュ地点が,チャオプラヤー川沿いのラマ8世橋に近い王立海軍ドックヤードのところとなります。川沿いというメリットを活かし,この上にグランドスタンドを建設すれば,市街地であっても,それほど障害にならないというメリットが発生します。さらに,たくさんの機材が必要となりますが,道路だけでなく川を使って運搬すれば,これも市民生活に大きな影響を与えずに済みます。こうしたメリットが,タイでのF1開催に向けて一歩前進できたのかもしれません。
2013/04/26(金)
☆トヨタも?(F1)
○来シーズンから2リッターV6ターボエンジンへとシフトするF1ですが,それに伴って2015年シーズンからホンダが再びエンジン供給という形でF1に復帰することが既定路線であるかのような報道がなされています。そして,その復帰の際には,かつてタッグを組んで黄金時代を築いたマクラーレンへエンジンが供給されるのではないかという見通しも報道されています。つい最近では,マクラーレンだけでなく,ザウバーへも供給されるのではないかという報道もなされています。そのような中,つい最近の報道では,ホンダが2008年シーズンに去った1年後にF1の舞台から撤退しているトヨタも復帰するのではないかという報道がなされるようになりました。ただし,こちらについては,ホンダのように大手マスコミが報道するというところまではいってなく,ホンダに比べると噂の域を出ないことも確かです。今回の報道によれば,具体的な復帰時期は報道されていないものの,復帰の際には,かつてエンジン供給を行ったウィリアムズとタッグを組むのではないかとのことです。そして,以前供給していたときには,トヨタの支援を受ける日本人ドライバーの一人である中嶋一貴にシートを与えましたが,今回の報道では,今シーズンF1のシートを失い,フェラーリのマシンを駆ってWECにフル参戦している小林可夢偉を起用するのではないかということです。皆さんご存知のように,中嶋だけでなく,可夢偉もトヨタの支援を受けてきたドライバーの一人で,昨シーズンの活躍を考えると,可夢偉がF1に復帰することの方が自然かもしれません。それに対して,中嶋に関しては,そのタイヤマネージメントの巧みさから,昨年に引き続いて今シーズンも参戦しているWECに引き続いて参戦することの方がいいのかもしれません。さて,本当に再び日本メーカー2社が参戦することになるのか,今後の動向が楽しみですね。
2013/04/25(木)
☆欠場(MotoGP)
○今シーズンからドゥカティのサテライトチームであるプラマック・レーシングに所属しているB.スピースが,次戦スペインGPを欠場することになりました。彼にとってホームGPとなった第2戦アメリカズGPでは,13位でチェッカーを受ける結果となりましたが,レースウィークに入ってから右肩に「ナイフで刺された」ような痛みが発生し,決勝レースでも完走することが精一杯といった状況となったようです。この痛みというのは,ヤマハ・ファクトリー・レーシングに所属していた昨年,10月に行われたマレーシアGPで激しい転倒を喫した際に負った怪我の影響によるものです。その怪我というのは,右肩関節のじん帯破裂及び左肋骨の骨折といった重傷で,残りのオーストラリアGPとバレンシアGPを欠場せざるを得ない状況になってしまいました。まあ,この欠場により,代役としてヤマハのテストライダーである中須賀克行が参戦し,最終戦において2位表彰台を獲得する活躍を見せ,長年続けている最高峰クラスにおける日本人ライダーの表彰台獲得記録が続くという結果に繋がったのですが・・・。次戦を欠場してリハビリなどに取組み,来月中旬に行われるフランスGPには,できるだけ万全な体調でレースに臨むことを期待したいものですね。
2013/04/24(水)
☆初体験(MotoGP)
○今シーズンからヤマハに復帰し,開幕戦では表彰台を獲得したヤマハ・ファクトリー・レーシングのV.ロッシが,アメリカンモータースポーツで最も人気のあるカテゴリーであるNASCARのマシンを初めて走らせました。彼が駆ったマシンは,同シリーズの第7戦スプリント・カップと第6戦ネイションワイド・シリーズを連勝し,今シーズン2度目の完全制覇を果たしたランク3位のK.ブッシュが使用しているトヨタ・カムリです。これは,2人のそれぞれのチームのタイトルスポンサーで,アメリカのエネルギードリンクメーカーである『モンスターエナジー』の企画により実現したものです。第2戦の開催地となったサーキット・オブ・ジ・アメリカズからおよそ1800qの移動を経て到着したオーバルトラックの一つであるシャーロット・モーター・スピードウェイで初体験をしたロッシは,F1マシンを何度も走らせた経験を持ちますが,彼のコメントによると,独特なドライビングを必要とするNASCARマシンに初めはかなり戸惑ったようでした。しかし,そこはさすがに超一流のレーサーらしく,数ラップ後には自信を掴み,周回毎に速く走ることができたということです。ロッシへのアドバイザー的役割を果たしたブッシュによると,ロッシの走りは周回毎に良くなっていき,ラップタイムで見ると,チャンピオンシップのセッションでトップ15に進出するほどのタイムを刻んだとのことです。2輪からの引退後は4輪への転向が噂されるロッシですが,今回の体験により,その選択肢が広がったと考えられるかもしれませんね。
2013/04/23(火)
☆日本人初(インディカー)
○既に各種マスコミで取り上げられていてご存知の方も多いと思いますが,カリフォルニア州ロングビーチで開催されたIZODインディカー・シリーズ第3戦ロングビーチにおいて,AJフォイト・レーシングに所属する佐藤琢磨が,自身はもちろん,日本人としても初となる優勝を飾りました。予選4番手からスタートした啄磨は,周囲のドライバーが柔らかめのタイヤであるレッドタイヤを履いている中,堅めのタイヤであるブラックタイヤを履いていたものの,好スタートを切って3番手に浮上。しばらくの間はこの3位を維持していましたが,2位を走るR.ハンター.レイのペースが落ちたところでパスし,2位に浮上しました。その後も順調な走りを見せてトップを追い続け,1回目のピットストップをチームクルーが素早い作業で啄磨をピットアウトさせました。それに対して,トップを走っていたチップ・ガナッシのD.フランキティは,ピット作業に遅れが出てからコースイン。これにより啄磨がトップに立ちました。その後もイエローコーションやタイヤ交換がありましたが,それらを全部乗り切っていき,最後はフルコースコーションの中でのチェッカーとなりました。1990年にヒロ松下がアメリカンオープンホイールレースの最高峰にフル参戦を開始したのが,今回の舞台であるロングビーチ。それから24年後のその舞台で,ついに日本人ドライバーが表彰台の一番高いところに上りました。啄磨にとっては,彼がイギリスF3でチャンピオンを獲得すると共に,世界のF3王者を決める舞台であるマカオGPで頂点に立った2001年以来の優勝となります。また,彼の所属するチームは,アメリカンモータースポーツにおける伝説的ドライバーであるAJフォイトが設立した歴史あるチームですが,2002年のカンザス・スピードウェイにおいてA.ダーレが優勝して以来12年ぶりの勝利となります。なお,今回の優勝により,ランキング争いで啄磨は2位に浮上しています。
2013/04/22(月)
☆史上最年少(MotoGP)
○初開催となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズにおいて,第2戦アメリカズGPの決勝レースが行われました。MotoGPクラスは,シーズン前にプライベートテストを実行していたホンダワークス勢が速さを見せ,度にセッションでも他のチームを圧倒する走りをしていました。決勝レースでもその傾向に変わりはなく,レプソル・ホンダのM.マルケスとD.ペドロサによるトップ争いが展開されていきました。レース序盤は,2番グリッドからスタートしたペドロサが得意のロケットスタートを決めてトップに立っていたものの,ポールから圧倒的な速さを見せていたマルケスが追走。そして,14周目にトップに立つと,ペドロサに1秒以上の差をつけて自身初優勝をデビューから2戦目にして手にしました。この優勝は,かつて『ファースト・フレディー』と異名を取ったF.スペンサーの記録を上回る最高峰クラスにおける史上最年少優勝記録となります。3位には,3秒以上の差をつけられて開幕戦の勝者であるヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾが入っています。CRTクラスでは,パワー・エレクトロニクス・アスパーのA.エスパルガロが,予選からワークスマシンを上回る速さを見せていて,決勝レースでも,B.スミスやB.スピースといったヤマハ及びドゥカティのサテライト勢を上回る総合11位,クラス最高位でチェッカーを受けました。アビンティア・ブルセンスの青山博一は,チームメイトのH.バルベラとの間でバトルとなり,これを制して総合17位,CRTクラス5位でレースを終えています。
Moto2クラスは,3番グリッドからスタートしたマプフレ・アスパーのN.テロルが,4周目にトップに立つと後続との差を広げていき,最終的に2位に3秒以上の差をつけて自身初優勝を飾りました。その2位は,トゥエンティHP40のE.ラバトが,最終ラップの最終コーナーでとバトルを制し,自身最高位を獲得しています。3位には,マークVDSのM.カリオが入っています。予選2番手からスタートし,初優勝が期待されたイタルトランス・レーシングの中上貴晶は,1周目にトップに立ったものの,6周目にマシンをピットに入れてリタイアとなっています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの高橋裕紀は,26番グリッドからスタートし,19位でチェッカーを受けています。
Moto3クラスは,13周目にRWレーシングのJ.イウェマが激しい転倒を喫したため,赤旗中断となりました。10周目のリザルトで再スタートとなったレース2で,ポールからスタートしたエストレラ・ガルシアのA.リンスが,2番グリッドからスタートしたレッドブルKTMアジョのL.サロムとのバトルを制して今季初優勝を飾りました。チーム・カルボのM.ビニャーレスが,前を走っていたサロムを最終コーナーで交わして2戦連続2位表彰台を獲得しました。ラフォンテ・タスカレーシングの渡辺陽向は,前日に行われた公式予選で転倒を喫し,第四胸椎の圧迫骨折を負ってしまったため,決勝レースをキャンセルしています。
☆圧勝(F1)
○2週連続開催となるF1は,バーレーン・インターナショナル・サーキットにおいて第4戦バーレーンGPの決勝レースが行われました。2番グリッドからスタートしたレッドブルのS.ベッテルは,3周目にトップに立つと,3ストップを順調にこなして後続との差を徐々に開いていき,最終的には9秒の大差をつける圧勝で今季2勝目を飾りました。開幕戦を再現するかのように2ストップ作戦を採ったロータスのK.ライコネンは,同じ作戦を採ったチームメイトのR.グロージャンを制して2位に入りました。前戦の勝者であるフェラーリのF.アロンソは,DRSにトラブルを抱えてしまって失速し,最終的に8位でのチェッカーとなりました。
2013/04/20(土)
☆独占(MotoGP)
○初開催となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズにおいて,第2戦アメリカズGPが開幕しました。MotoGPクラスで初日にトップタイムをマークしたのは,最高峰クラスでデビューレースとなる開幕戦において,見事3位表彰台を獲得したレプソル・ホンダのM.マルケスでした。2番手タイムを,マルケスのチームメイトで,開幕戦において表彰台争いを終盤まで展開したD.ペドロサがマークしました。さらに,3番手タイムをLCRホンダのS.ブラドルがマークし,初開催の地ながら,1ヶ月前にプライベートテストを実施したホンダ勢がトップ3を独占しました。他陣営では,連覇をめざす開幕戦の勝者であるヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾの4番手タイムが最速でした。CRTクラスは,開幕戦でこのクラストップだったパワー・エレクトロニクス・アスパーのA.エスパルガロが,第2戦も好調さを維持していて,クラストップ,総合11番手で初日を終えています。アビンティア・ブルセンスの青山博一は,総合18番手でした。
Moto2クラスは,マークVDSのS.レディングが初日のトップタイムをマークしました。総合2番手タイムをベルギー人ライダーのX.シメオンがマークし,今季誇張和カレックス勢がトップ2を独占しました。総合3番手は,イオダレーシングのJ.ザルコでした。開幕戦で自身初となる表彰台を獲得したイタルトランス・レーシングの中上貴晶は総合18番手,大会直前に岡山国際サーキットでテストをしてきたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの高橋裕紀は総合31番手でした。
Moto3クラスは,今シーズンのチャンピオン候補の一人であるチーム・カルボのM.ビニャーレスが,初日のトップタイムをマークしました。総合2,3番手で初日を終えたのが,それぞれエストレラ・ガルシアのA.リンス,レッドブルKTMアジョのL.サロムでした。
☆好調(F1)
○第4戦バーレーンGPのフリー走行が,バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われました。この日のバーレーンは,フリー走行1が終わってから雨に見舞われたものの,フリー走行2の時にはすでに乾いていて,終日ドライコンディションでの走行となりました。そのような中,初日に総合トップタイムをマークしたのは,今季好調な走りを見せているロータスのK.ライコネンでした。フリー走行2では,セッション後半にレースを見据えてロングドライブに徹したこともあって,ライコネンのトップタイムはセッション中盤にマークしたものでした。2,3番手タイムをそれぞれS.ベッテルとM.ウェーバーがマークし,レッドブル勢がツースリーを独占しています。
2013/04/19(金)
☆合格(SGT)
○先日,GT300クラスに参戦するBonds Racingから発表があり,来週末に開催される第2戦富士から,折目遼に代わって井出有治を起用することになりました。同チームは,昨シーズンまで「クラフト」としてSC430を駆ってGT500クラスにフル参戦してきました。しかし,GT500での参戦から撤退すると共に,今シーズンからニッサンGT-RニスモGT3を駆ってGT300へと戦いの場を移していました。開幕戦は,シーズン開幕当初発表があった折目&I.スシュコのドライバーラインナップで走行したものの,2戦目にして早くもドライバーがチェンジするという事態になりました。
さて,GT300クラスのレギュレーションでは,初めて参戦するドライバーや2シーズン以上参戦していないドライバーは,「ルーキーテスト」を受けなければならないことになっています。99年にGT300クラスからSGTに初参戦を開始し,両クラスで多くの勝利を挙げてきた井出ですが,2010年にARTAから参戦して以後SGTに参戦していませんでしたから,「2シーズン以上」の項目に該当することになりますのでルーキーテストを受けることになりました。そして,昨日富士スピードウェイでのテストを受け,当然といえば当然ですが,無事テストに合格し,第2戦からの参戦が可能となりました。
2013/04/18(木)
☆復帰(F1)
○昨シーズンまでの3年間,現在のケータハムからF1にフル参戦していたH.コバライネンは,同チームが今季レギュラードライバーとしてS.ピックとG.ヴァン.デル.ガルデの2人と契約し,さらに他チームのシートを得ることができず,F1のシートを失っていました。しかし,この度ケータハムF1チームから発表があり,コバライネンをリザーブドライバーの1人に加えることになりました。そして,早速今週末に行われるバーレーンGPと次のスペインGPにおいて,FP1で彼がステアリングを握ることになりました。今シーズンのケータハムは,ライバルチームであるマルシャから後れを取り,現在コンストラクターランキングで最下位と低迷しています。こうした状況を打破するためには,やはりマシン開発ができるベテランドライバーの必要性が生じているといえます。そこで,マシンのメジャーアップデートを前に,今回のコバライネン復帰に至ったようです。今シーズンの同チームは,リザーブドライバーとしてA.ロッシとM.キンファを起用していました。今回のコバライネン起用により,2人に関しても変更となり,ロッシは引き続きリザーブドライバーを務めると共に,ケータハム・レーシングからGP2に参加することになりました。キンファについては,中国GPにおけるFP1で良い走りをしたことにより,複数の新たなチャンスが持ち上がっているそうで,具体的なものは発表されませんでしたが,新たなレースプランが実行されることになるようです。
2013/04/17(水)
☆契約?(F1)
○第2戦マレーシアGPで,レッドブルのS.ベッテルがチームの指示を無視してM.ウェーバーをパスして優勝した件の影響は,いまだに尾を引いた状態が続いています。その中で浮上してきているのが,今シーズンで契約が切れるウェーバーが,ポルシェに所属してF1からWECへと戦いの場を移すのではないかという噂です。ポルシェについては,今年初めに来シーズンからニューマシンを引っさげて最高峰のLMP1クラスに参戦することを表明しています。耐久レースで数々の栄冠を勝ち取ってきた歴史を持つポルシェだけに,生半可な形での復帰はあり得ませんから,それ相応のドライバーが名を連ねるはずです。その中にウェーバーの名が入るのは,ある意味当然かもしれません。そのような中,最近報道されたことがいくつかあるのですが,まずウェーバーがポルシェのファクトリーを訪問したというものです。さらに話は進んだものもあって,ポルシェとの間で既に5年契約が結ばれたという報道も出ています。中には,5年ではなく3年ではないかという報道もあります。真偽のほどは全くわかりませんが,シーズン終了後の離脱が全くあり得ないという段階ではないようです。レッドブル側のコメントでは,来シーズンのベッテルにチームメイト候補としてK.ライコネンとD.リチャルドの名前さえ挙げています。何となく外堀が埋められてきている感じがするのはわたしだけでしょうか・・・。
2013/04/16(火)
☆初表彰台(WEC)
○ルマン24時間耐久レースを頂点とするカテゴリーであるWEC(世界耐久選手権)の開幕戦となる『シルバーストーン6時間』の決勝レースが,強い風が吹いたり,時折雨が降ったりする中で行われました。
最高峰のLMP1クラスは,好スタートを切ったトヨタTS030ハイブリッド勢がレース序盤トップ2を独占していましたが,開始から10分後にはアウディR18 e-トロン・クワトロの1号車と2号車がトヨタの2台をパスしてトップ2を独占しました。しばらくの間レースをリードしたのはA.ロッテラー&B.トレルイエ&M.ファスラー組のアウディ1号車でしたが,レース中盤にさしかかる頃になるとその1号車にハイブリッド駆動を支えるフロントのドライブシャフトにトラブルが発生しました。何とかトップの座を守っていきましたが,2号車の追撃に遭い,レース残り5分となったところでついに2号車がトップに浮上。結局そのまま逃げ切って,L.デュバル&T.クリステンセン&A.マクニッシュ組が開幕戦を制しました。3位には,トヨタTS030を駆るA.デイビッドソン&S.ブエミ&S.サラザン組の8号車がトップから1周遅れで入りました。4位には,トヨタTS030の7号車が入っています。
LMP2クラスは,デルタADRのT.グレイブス&A.ピッツォニア&J.ウォーカー組25号車オレカ・ニッサンが制しています。
そして,小林可夢偉が耐久レース初参戦となるLM-GTEプロクラスですが,FIAが規定する性能調整であるBOP(バランス・オブ・パワー)の影響でパワーに勝るD.ターナー&S.ミュッケ&B.セナ組が駆るアストンマーチン・バンテージの97号車が優勝しました。可夢偉とT.バイランダーが駆るAFコルセの71号車フェラーリ458は,2位でレースを終えています。惜しくもデビューレースでの優勝を飾ることはできませんでしたが,マシンの性能差を克服しての2位ですから,デビューレースとしては健闘したと言っていいのではないでしょうか。
2013/04/15(月)
☆逆転(SF)
○開幕戦の決勝レースが,ドライコンディションの鈴鹿サーキットで行われました。DOCOMO DANDELIONの伊沢拓也がポールからスタートしたレースですが,2番グリッドのNAKAJIMA RACING木暮卓史が2周目の1コーナーでパス。燃料を少なめにしていた木暮は,どんどん後続との差を広げていきました。ピットインのタイミングの違いで順位の入れ替えはありましたが,結局再び木暮がトップに立ってそのまま逃げ切りを図りました。ところが,残り5周になったところで木暮のマシンにトラブルが発生し始めて一挙に差が縮まり,残り2周となったところでついに伊沢がトップに立ちました。さらに3位を走行していたLenovo TEAM IMPULの松田次生も木暮をパスして2位に浮上しました。3位に落ちた木暮は,何とかTEAM無限の山本尚貴の追撃をかわして3位表彰台を獲得しました。今回がSFで初レースとなる19歳の平川亮は,終盤に入って9位を走行し,最終的には前を走っていた平手晃平がマシンをストップしたため8位でチェッカーを受け,デビューレースで貴重な1ポイントを獲得しています。
☆独走(JRR)
○『鈴鹿2&4』としてSFと併催となる第2戦は,JSB1000クラスのみの開催となっていましたが,その決勝レースがSFと同じくドライコンディションの中で行われました。ポールからスタートしたF.C.C.TSR Hondaの秋吉耕祐は,絶妙なスタートを切ってトップの座を守りました。3番グリッドからスタートしたMuSASHi RTハルク・プロの高橋巧が,2番手スタートのTEAM GREENの柳川明をパスしてオープニングラップでホンダのワンツー体制となりました。その直後に200Rにおいて複数台による転倒が発生し,パーツがコース上に散乱したこともあってセーフティカー導入となりました。レースがリスタートとなって以後もホンダのワンツー体制は変化なく,焦点は3台による激しい3位争いに向けられました。結局その3位争いを制したのは,自らのチームで参戦しているTeam KAGAYAMAの加賀山就臣でした。トップの秋吉は,2位の高橋に4秒以上の大差をつけて独走で開幕戦からの2連勝を飾りました。
☆初優勝(F1)
○第3戦中国GPの決勝レースが,レースウィークを通してドライコンディションとなった上海インターナショナル・サーキットで行われました。ポールからスタートしたメルセデスAMGのL.ハミルトンは,序盤その位置をキープできていました。しかし,5周目のDRSゾーンでフェラーリ勢に相次いでパスされ,トップの座を譲ることになりました。この時点でトップに立ったのは,そのフェラーリのF.アロンソで,タイヤ交換まではトップの位置を走行していました。タイヤ交換のタイミングでトップの座を譲りましたが,2回目のピットストップを終えた段階で3番手につけると,30周目にその段階でトップに立っていたレッドブルのS.ベッテルをパスして再びトップの座に立ちました。その後は順調に後続との差を広げていき,3回目のピットストップを終えてもトップに位置で復帰でき,結局最後までその座を譲ることがなく,今季初優勝を飾りました。2位には,スタートに失敗し,マクラーレンのS.ペレスと接触してフロント部分にダメージを負ってしまったものの,粘り強く走行を続けたK.ライコネンが入りました。ハミルトンとベッテルの間で繰り広げられた3位争いでしたが,何とかベッテルの追撃をかわしたハミルトンが3位表彰台を獲得しています。
2013/04/14(日)
☆連続(SF)
○昨シーズンまでの『フォーミュラ・ニッポン』が,今シーズンから『スーパー・フォーミュラ』(SF)へと名称が変わりましたが,その開幕戦の予選が好天に恵まれた鈴鹿サーキットで行われました。今回の大会は,『鈴鹿2&4』としてJRRのJSB1000クラスのレースと併催で行われています。
ノックアウト形式で行われた予選においてSF初代ポールシッターとなったのは,DOCOMO DANDELIONの伊沢拓也でした。昨年もこの大会でポールを獲得していますから,2年連続ポール獲得ということになりました。そして,セカンドグリッドを獲得したのは,NAKAJIMA RACINGの木暮卓史でした。かつては,星野一義率いるIMPULと並んでチャンピオン争いを展開していた中嶋悟率いるNAKAJIMA RACINGでしたが,現在のマシンになってから低迷を続けてきました。惜しくも3年ぶりとなるポールは逃したものの,復活を感じさせるフロントロー獲得となりました。3番グリッドを獲得したのは,そのLenovo TEAM IMPULのJ-P.デ.オリベイラでした。今回の予選で注目を浴びたのが,TEAM無限の山本尚貴と佐藤琢磨でした。最後のグリッドを決めるQ3ではそれぞれ5番手,6番手となってサードロー独占で終了しましたが,その前のQ2では,トップ2を独占する走りを見せていました。なお,昨年のチャンピオンであるPETRONAS TOM'Sの中嶋一貴は,TEAM無限に続く7番手で予選を終えています。
☆2戦連続(JRR)
○第2戦の予選が,上記したようにSFとの併催で行われました。ポールを獲得したのは,F.C.C.TSR Hondaの秋吉耕祐で,もてぎで行われた開幕戦でもポールでしたから,2戦連続のポールシッターとなりました。今回の秋吉は,8耐仕様のCBR1000RRを投入しています。JRRで通常使っているスプリント仕様のマシンと比べると重いものになりますが,8耐を視野に入れてあえて耐久仕様を使っていますが,それでも得意とする鈴鹿でポールを獲得となっています。2番グリッドを獲得したのは,TEAM GREENの柳川明でした。開幕戦もてぎの事前テストで転倒をし,腰椎の横突起を4カ所骨折する重傷を負っていますが,それでも出場して2番手タイムという好成績を残しました。3番グリッドを獲得したのは,MuSASHi RTハルク・プロの高橋巧でした。
☆移籍後初(F1)
○第3戦中国GPの予選が,ドライコンディションの上海インターナショナル・サーキットで行われました。Q1,Q2でトップタイムをマークしたメルセデスAMGのL.ハミルトンは,最後のQ3でもその速さに変化はなく,移籍後初となるポールを獲得しました。チームにとっては,昨年のN.ロズベルグに続いて2年連続ポール獲得となります。最後にハミルトンに逆転され,惜しくもポールを逃したのは,開幕戦の勝者であるロータスのK.ライコネンでした。3番グリッドを獲得したのは,フェラーリのF.アロンソで,今シーズン初めてチームメイトであるF.マッサの成績を上回りました。なお,前戦でワンツーフィニッシュを飾ったレッドブル勢は,両者ともQ2で敗退となりました。特に,M.ウェーバーは,Q2においてガス欠によりマシンがストップしてしまいました。チームによると,これは,給油機のトラブルにより十分に燃料が入っていなかったことが原因だったようです。全てのマシンは,走行終了後に燃料サンプルの分だけ燃料を残していなければならないというレギュレーションがあり,当然ウェーバーはこれに抵触しますから,今日行われる決勝は,最後尾からのスタートとなります。
2013/04/13(土)
☆好調(F1)
○第3戦中国GPが,好天の上海インターナショナル・サーキットで開幕しました。初日は,2回のフリー走行が行われました。午前に行われた1回目のフリー走行は,今シーズン好調な走りを見せるメルセデスAMGのN.ロズベルグ,L.ハミルトンの2人がワンツーのタイムをマークし,M.ウェーバー,S.ベッテルの2人が3,4番手タイムをマークしました。
午後から行われた2回目のフリー走行では,これまた今シーズンしばしばチームメイトであるF.アロンソを上回る走りを見せているフェラーリのF.マッサが,こちらも好調な走りで初日の総合トップタイムをマークしました。総合2番手タイムをマークしたのは,開幕戦の勝者であるロータスのK.ライコネンがマークしています。初日総合3番手タイムをアロンソがマークし,フェラーリ勢の快調さを示しています。なお,マルシャのM.チルトンは,2回目のフリー走行の中で2回もエンジントラブルが発生してしまい,このセッションはわずか5周走行しただけで終了となっています。
2013/04/12(金)
☆チームオーダー(F1)
○第2戦マレーシアGPの決勝レースは,4年連続チャンピオンをめざすレッドブルのS.ベッテルの勝利で終わりました。ところが,この勝利は,トップを走っていたチームメイトのM.ウェーバーを抜かないようにというチームオーダーを無視しての勝利であるということが,表彰式前の時点で明らかとなり,チームの中でこのことが大きな問題となりました。レース直後はベッテルへの批判が大きくなり,ベッテル自身も自分の非を認め謝罪を行いました。これでひとまずこの問題は表面上消えていくのではないかという見方がありましたが,やはりそうはいかないこととなっています。というのも,ベッテルがこの問題に言及し,謝罪はチームの指示を無視した点に関してのもので,たとえチームから同じ指示が出たとしても,今後もマレーシアと同様の行為を行うというのです。しかも,「ウェーバーには1位になる資格がなかった」や,「彼をドライバーとして尊敬している」ということはつけ加えているものの,「今まで何度かチームやベッテルを助けることができる状況にいながら彼はそれをしなかった」というような批判までしています。今シーズンで契約が切れるウェーバーですが,來シーズンはチームとの契約を延長せず,ルマンに戦いの場を移すのではないかという噂が浮上しています。さらに,チーム自身も,ロータスのK.ライコネンがドライバー候補の一人であるというコメントを出しています。また,チームのモータースポーツコンサルタントであるH.マルコが,今後はドライバーに対してチームオーダーを出すことはないだろうと語りました。ベッテルが強気な発言をしているのは,こうした動きと連動しているのかもしれませんね。
2013/04/11(木)
☆導入(DTM)
○ドイツ国内を中心に開催されているDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)は,來シーズンからSGTと車両規定を統一することになって話題となっていますが,そのDTMが新たな取組みを明らかにしました。その取組みというのは,F1で導入されて一定の成果を上げているDRSとオプションタイヤの採用です。F1におけるDRSは,前車とのギャップが1秒以内になったとき,あらかじめ決められた区間でのみリアウィングが開いて空気抵抗を減少させることでオーバーテイクしやすくするというものです。それに対して,今回DTMで導入されることになるDRSは,F1のものとは違っていて,前車とのギャップが2秒以内になった場合にDRSを作動させることができ,コースの場所を問わず全てドライバーが1周あたり1回だけ,DRSを使うことが可能になります。作動の仕方もF1と違っていて,シングルプレーンのリヤウイングの前端を引き上げることでウイングの角度が15度平らになって空気抵抗を減らすことでストレートスピードを上げてオーバーテイクしやすくするというものです。ブレーキを踏んだらウィングが元に戻り,DRSは解除されます。韓国のタイヤメーカーであるハンコックのワンメークとなっているタイヤに関してですが,柔らかい方のタイヤとなるオプションタイヤを採用することになった目的は,スティントの最初の5周でラップタイムを1秒上げるためということです。ただし,タイヤ交換に関しては,レースの最初と最後の3ラップ内は交換禁止となります。
2013/04/10(水)
☆開幕戦は(WEC)
○今週末は,世界耐久選手権(WEC)の開幕戦となる『シルバーストーン6時間レース』が開催されます。昨年は,全8戦中6戦に参戦したトヨタ・レーシングですが,今シーズンからはついにフル参戦となります。昨シーズンのトヨタは,スポットでの参戦ながら3勝を挙げ,近年耐久レースで圧倒的強さを見せてきたアウディの牙城を崩す期待を持たせました。その開幕戦におけるトヨタですが,どうやら今季型マシンのTS030 HYBRIDではなく,3勝を挙げた昨年型のマシンを使用することになるようです。今季型のマシンは,次戦『スパ6時間レース』での登場とのことです。なお,開幕戦から2台のTS030 HYBRIDが登場しますが,今回の大会については,中嶋一貴は出場しません。これは,この日がちょうど昨シーズン彼がチャンピオンに輝いたSFの開幕戦とスケジュールがバッティングするからです。彼の登場は,今季型マシンと同じく第2戦からとなります。ちなみに,先日WECの開幕戦のエントリーリストが発表されていましたが,その中での日本人ドライバーは,今シーズンAFコルセに所属し,フェラーリ458イタリアを駆ってLM-GTEPクラスにフル参戦する小林可夢偉だけとなっています。
2013/04/09(火)
☆契約延長(MotoGP)
○かつての250ccクラスに替わって始まったMoto2クラスは,今年で4年目のシーズンを迎えます。このクラスは,カレックスやシューターといったコンストラクターがシャーシを供給していますが,タイヤはダンロップのワンメークです。また,エンジンについても,ホンダの600ccの市販車であるCBR600RRのものがワンメークとして供給されています。そのエンジンに関して,MotoGPを運営するドルナスポーツから発表があり,本田技研との競技の結果,2015年までの3年間,現在のワンメークエンジン供給を延長する契約が成立しました。これにより,ホンダ製のエンジンの使用が,通算7年間となることが決定しました。ただし,現在シオ・テクノロジー社が請け負っているエンジンのメンテナンスについては,同社からエクステンプロ社に変わることも合わせて発表されました。
2013/04/08(月)
☆ワンツー&初表彰台(MotoGP)
○開幕戦カタールGPの決勝レースが,ドライコンディションの中ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾが,スタートからそのポジションを維持すると,あとは後続をどんどん引き離し,独走で開幕戦を制しました。昨シーズンもこの大会を制していますので,2年連続開幕戦勝利ということになります。2位は,ヤマハ・ファクトリー・レーシングのV.ロッシと,レプソル・ホンダのD.ペドロサ,M.マルケスの3台による争いとなりました。その中で,フリー走行,予選とトップ争いになかなか絡めなかったペドロサがバトルから脱落。ベテランのロッシとルーキーのマルケスとの間で最終ラップまでバトルは続き,最後はやや差をつける形でロッシが2位争いを制しました。惜しくも2位は逃したものの,マルケスはデビューレースでいきなり初表彰台を獲得しています。CRTクラスは,初日から速さを見せていたパワー・エレクトロニクス・アスパーのA.エスパルガロが,決勝レースでも速さを見せてクラストップ,総合11位でレースを終えています。唯一のフル参戦日本人ライダーであるアビンティア・ブルセンスの青山博一は,15位でチェッカーとなり,貴重なポイント1を獲得しています。
Moto2クラスは,トゥエンティHP40のP.エスパルガロとマークVDSのS.レディングとの間でトップ争いが展開されていきました。リアタイヤに不安を抱える走りを強いられたエスパルガロでしたが,辛抱強くレディングの後を追い,ラスト5周目でトップに立つとそのまま逃げ切り,大本命が開幕戦を制しました。フリー走行でトップタイムをマークして好調さを見せていたイタルトランス・レーシングの中上貴晶は,序盤トップに浮上して初勝利を期待しましたが,フロントのチャタリングに苦しんでトップ争いから脱落してしまいました。しかし,最後までの3位のポジションを守り抜き,自身初の表彰台を獲得しました。新チームであるイデミツ・ホンダ・チーム・アジアからフル参戦している高橋裕紀は,ノーポイントながら23位で完走を果たしています。
Moto3クラスは,KTMのマシン5台によるトップ争いが展開されていきました。そのような中,ポールからスタートしたレッドブルKTMアジョのL.サロムが抜けだし,自身初となるポールトゥーフィニッシュを達成しました。2位には,チーム・カルボのM.ビニャーレスが,3位には,エストレラ・ガルシアのA.リンスが入っています。ラ・フォンテ・タスカレーシングからフル参戦しているルーキーライダーの渡辺陽向は,最後尾からスタートをし,27位ながら完走を果たしています。
☆接戦&連勝(SGT)
○開幕戦の決勝レースが,岡山国際サーキットで行われました。前日の予選は,GT300クラスは何とか全てのセッションが行われたものの,GT500クラスのQ2の時には,さらに風雨が強まったためセッション中止となり,Q1での結果でグリッドが決まるという事態となりました。
迎えた決勝レースは,ドライコンディションながら,強い風と低い気温の中で始まりました。GT500クラスは,ポールからスタートした柳田真孝&L.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-RをホンダHSV-010勢が追うという形で進んでいきました。中盤に入ってからも多少の入れ替えはあったものの,GT-Rを追うHSV-010という構図に変化はありませんでした。しかし,後半に入って雨が降り始め,これにより形成に変化が現れてきました。残り9周になった頃にはテールトゥーノーズという状態になり,77周目には2位を走行していた伊沢 也&小暮卓史組のRAYBRIG HSV-010が,MOTULと接触しながらもトップに浮上。さらに,3位を走行していた塚越広大&金石年弘組もMOTULを交わして2位に浮上。最終的には,この順位でチェッカーとなりました。
GT300クラスですが,前日の予選でポールを獲得したのは山野哲也&佐々木孝太組のSUBARU BRZ R&D SPORTでした。しかし,決勝レースでは早い段階でトップの座を奪われ,徐々に順位を下げていき,最終的には5位でチェッカーを受けました。それに対して,平中克幸&B.ビルドハイム組のGAINER DIXCEL SLSが12周目にトップに浮上するとそのまま逃げ切り,開幕戦で勝利を収めると共に,GAINERとしては2年連続開幕戦を制しました。4台による2位争いがしばらくの間続き,最終的には谷口信輝&片岡龍也組のGSR 初音ミク BMWが2位,山内英輝&吉本大樹組のラ・セーヌ ランボルギーニ GT3が3位に入っています。
2013/04/06(土)
☆初&連続(MotoGP)
○開幕戦カタールGP2日目の走行が,ドライコンディションのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。
MotoGPクラスは,最高峰クラスルーキーであるレプソル・ホンダのM.マルケスが,2日目にして自身初となる2日間通算の総合トップタイムをマークしました。前日の総合トップだったヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾが,首位からわずか1000分の1秒遅れの総合2番手タイムをマークしました。総合3番手タイムは,モンスター・ヤマハ・テック3のC.クラッチローでした。CRTクラスでのトップタイムは,総合で13番手タイムだったパワー・エレクトロニクス・アスパーのA.エスパルガロでした。アビンティア・ブルセンスの青山博一は,総合19番手,CRTクラス7番手タイムで2日目を終えています。
Moto2クラスは,ドラコンディションながら,セッション終盤に雨がぱらつくというコンディションとなりました。そのような中,この日のトップタイムをマークしたのが,前日にトップタイムを刻んでいたイタルトランス・レーシングの中上貴晶でした。2日間では,もちろん2日連続トップタイムの中上が総合トップとなりました。総合2番手タイムを,トゥエンティHP40のP.エスパルガロがマークしています。総合3番手タイムは,前日が4番手タイムだったマークVDSのS.レディングでした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの高橋裕紀は,この日は22番手タイムで終了したものの,総合では前日と同じく27番手でした。
Moto3クラスは,前日に総合トップだったレッドブルKTMアジョのL.サロムが,この日もトップタイムをマークし,2日間総合でもトップを維持しました。総合2,3番手は,前日の2,3番手が入れ替わってA.リンス,J.フォルガーの順となりました。前日は最下位となる32番手タイムだったラ・フォンテ・タスカレーシングの渡辺陽向は,この日は31番手タイムをマークして1つ順位を上げましたが,2日間総合では,前日と変わらず最下位のままです。
2013/04/05(金)
☆独占(MotoGP)
○待ちに待ったMotoGPが,ようやく開幕しました。その開幕戦は,砂漠の中にあるロサイル・インターナショナル・サーキットで行われるカタールGPです。通常金曜日から日曜日までの3日間が開催期間となりますが,今回は木曜日から日曜日までの4日間の開催となっています。初日は午前・午後に1回ずつ各クラスのフリー走行が行われました。
MotoGPクラスは,2連覇をめざすヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾが,1分56秒685で初日のトップタイムをマークしました。ロレンゾから1000分の58秒遅れのタイムをマークしたモンスター・ヤマハ・テック3のC.クラッチローが,総合2番手タイムでした。今シーズン再びヤマハからフル参戦するヤマハ・ファクトリー・レーシングのV.ロッシが総合3番手タイムをマークし,ヤマハ勢がトップ3を独占しています。昨シーズンのMoto2チャンピオンで,ついにホンダワークスであるレプソル・ホンダからMotoGPクラスにステップを果たしたM.マルケスが,ホンダ勢ではトップ,総合では4番手タイムをマークしています。ロレンゾと共にチャンピオン争いの最有力候補の一人であるレプソル・ホンダのD.ペドロサは,総合8番手タイムで初日を終えています。CRTクラスでは,パワー・エレクトロニクス・アスパーのA.エスパルガロが,クラストップ,総合でも9番手タイムをたたき出しています。これは,ドゥカティのワークスライダーであるN.ヘイデンのタイムを上回っています。唯一のフル参戦日本人ライダーであるアビンティア・ブルセンスの青山博一は,クラス7番手,総合19番手で初日を終えています。
Moto2クラスは,フル参戦2年目となるイタルトランス・レーシングの中上貴晶が,この日の最終ラップに2分0秒924のタイムをマークし,これが初日の最速タイムとなりました。今シーズン,自身初となる勝利を挙げることが期待される中上ですが,幸先のいいスタートを切っています。トゥエンティHP40のE.ラバトが,中上から1000分の92秒遅れて総合2番手タイムでした。ラバトのチームメイトで,今シーズンチャンピオン最有力候補のP.エスパルガロが総合3番手タイムでした。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの高橋裕紀は,総合26番手で初日を終えています。
Moto3クラスは,レッドブルKTMアジョのL.サロムが2分7秒341のタイムを刻んで初日の総合トップとなりました。2,3番手はそれぞれマプフレ・アスパー・チームMoto3のJ.フォルガー,エストレラ・ガルシアのA.リンスでした。今シーズンMotoGPルーキーとなるラ・フォンテ・タスカレーシングの渡辺陽向は,最初のセッションで5周目に転倒を喫したりして,最下位のタイムで初日を終えています。
2013/04/04(木)
☆契約(SF)
○『日本一速い男』という異名のあった星野一義のチームであるTEAM IMPULから発表があり,IBMを買収したりして近年力を持ってきて話題となった中国の世界的コンピュータメーカーである『Lenovo』(レノボ)社の日本法人であるレノボ・ジャパンとメインスポンサー契約が成立しました。これにより,SFではチーム名が『LENOVO TEAM IMPUL』になると共に,ノーズとサイドポンツーンにレノボのロゴや同社のキャンペーンである“FOR THOSE WHO DO.”のロゴが入ることになります。また,カラーリングも変更となり,TEAM IMPULの特徴の一つであった青を基調とするインパルカラーから,黒と赤を塗り分けたものになります。また,同チームが参戦しているSGTに関しても,カルソニックがメインスポンサーになることは変わらないものの,リヤハッチの部分にレノボのロゴが入ります。ちなみに,同チームのスポンサーには,レノボだけでなく,イタリアのウォッチブランドである『GAGA MILANO』や,MotoGPにおけるヤマハのワークスチームであるヤマハ・ファクトリー・レーシングのタイトルスポンサーになったり,世界中のいろいろなモータースポーツでロゴを見かけたりしているエナジードリンクの『モンスターエナジー』とも契約が成立していて,こちらのロゴもマシンに見られることになります。
2013/04/03(水)
☆テスト終了(WEC)
○残念ながらF1でのシートは失ったものの,今シーズンはルマン24時間耐久レースを頂点とする耐久レースのシリーズであるWECに,スクーデリア・フェラーリと契約して実質的にフェラーリのファクトリーチームとなるAFコルセから参戦することになったのが小林可夢偉です。これまでずっとフォーミュラカーでレースをしてきた可夢偉だけに,屋根のある「ハコ車」でレースに参戦するのは初めてとなります。その可夢偉が,先月末に2日間にわたって行われたフランスにあるポール・リカール・サーキットでの公式テストに参加しました。このテストには,最高峰のLMP1をはじめ,LMP2,GTE Pro,GTE Amの4クラスの計20台,60名のドライバーが参加しました。可夢偉が参戦するGTE Proクラスは,AFコルセとPorsche AG Team Mantheyの2チーム,7名のドライバーが参加しました。このクラスで見てみると,可夢偉と同じAFコルセから参戦する元F1ドライバーのG.フィジケラがトップタイムをマークしました。2番手タイムも,同チームから参戦するG.ブルーニがマークしています。今回初めて公式の場でフェラーリ458 GTEを駆った可夢偉は,7名中6番手,チーム内では4名中3番手タイムで公式テストを終了しました。可夢偉がマークしたタイムは,トップのフィジケラからおよそ1秒弱の遅れでした。なお,可夢偉のWECでのデビューレースは,4月14日にイギリスのシルバーストーン・サーキットで決勝レースが行われる『シルバーストーン6時間耐久レース』となります。昨シーズン途中では,F1でフェラーリと契約するのではないかと噂されることさえあった可夢偉だけに,WECで結果を残すことで,フェラーリを始め,フェラーリエンジンユーザーなどを中心としたF1への道が再度開ける可能性が高くなりますから,ぜひ頑張って欲しいものですね。
2013/04/02(火)
☆今月中に(F1)
○来シーズンからのF1は,V6ターボエンジンという全く新しいものが導入されることになっています。そのため,マシンも作り替える必要性が生じていますから,各チームは既に来シーズンに向けてのマシン開発に着手しているものと思われます。マシン開発をするためには,どのエンジンを使用するのかが決まっていなければなりません。既に来季以降の契約が決まっているチームはその点はクリアになっていますが,まだ未定のところは早めに契約を締結するよう交渉を進めているのは間違いありません。そうしたチームの中でさらに深刻なのは,ルノーやメルセデス,フェラーリといった自動車メーカー型のエンジンとは違う,コスワース製のエンジンを使用しているところです。コスワースについては,来シーズンからのレギュレーションに則ったエンジンの開発を行わないことが決定しています。その点に関して,同社製エンジンのユーザーであるマルシャがインタビューに答えています。それによると,来季からのエンジンに関しては,4月中に決定するとのことです。そして,現段階では,フェラーリとメルセデスの2メーカーと話し合いを進めているようで,資金繰りに苦しむ下位チームとしては,当然のことながらコストが重要な要素となります。全く新しいエンジンですから,コストは間違いなく上昇するでしょうから,どのようなオプションがあるのかも含めての交渉のようです。ちなみに,今シーズンのマルシャのドライバーには,フェラーリの若手育成プログラムのメンバーの一人であるJ.ビアンキがいます。もしかしたら,この点がエンジン選択に何らかの影響があったりするのかもしれません。
2013/04/01(月)
☆独走(JRR)
◯開幕戦の決勝レースが,ツインリンクもてぎで行われました。この日は生憎の雨に見舞われてしまい,今シーズンからレギュレーションによりウェットレースは2周減算で行われることになっていて,終日ウェットだったため,4クラス全てが減算して行われました。
JSB1000クラスは,ポールからスタートしたF.C.C.TSR Hondaの秋吉耕祐が,他を圧倒する走りを展開してトップを走行し続け,2位に17秒以上の大差をつけて独走で開幕戦を制しました。その2位には,スポーツ走行ではトップタイムだったものの,予選では転倒を喫してしまい,10番グリッドからのスタートとなってしまっていたMuSASHiRTハルク・プロの高橋巧が入りました。3位には,2年連続チャンプを狙うヤマハYSPレーシングチームの中須賀克行でした。
J-GP2クラスは,ポールからスタートしたYamaha Thailand Racing TeamのD.クライサルトがトップを走行していましたが,中盤に転倒を喫してしまい,リタイアとなってしまいました。その後は,PITCREW&松戸FLASHの高橋英倫とエスパルスドリームレーシング生方秀之とのあいだでトップ争いが展開され,僅差で高橋が逃げ切りました。3位には,SYNCEDGE 4413 Racingの星野知也が入っています。
ST600クラスは,4番グリッドからスタートしたYamaha Thailand Racing TeamのC.ポラマイと伊藤レーシングGMDスズカの大崎誠之との間でトップ争いが展開され,コンマ145秒差でポラマイが逃げ切りました。予選で黄旗提示中に転倒を喫するというミスを犯してしまい,ペナルティーにより最後尾スタートとなったRT森のくまさん佐藤塾の横江竜司が,雨をものともしない走りを展開していき,見事3位表彰台を獲得しています。
J-GP3クラスは,3台によるトップ争いが展開されていきましたが,最終ラップでその内の2台が転倒するという波乱の展開となり,3台の中で唯一残ったTEAM PLUSONE & ENDURANCEの山田 誓己がうれしい初優勝を飾りました。2位,3位には,それぞれ18 GARAGE RACING TEAMの亀井雄大,Team NOBBYの山本剛大が入っています。
     
トップ > 4月の最新ニュース