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2019/09/30(月) ☆ピットインのタイミング PART1(F1) ○第16戦ロシアGPの決勝レースが,好天に恵まれたソチ・オートドロームで行われました。好調な走りを見せているフェラーリ勢がフロントローを占めていましたが,スタートからその好調さに変化はなく,2番グリッドからスタートしたS.ベッテルがポールスタートのC.ルクレールを逆転してトップに立ち,それをルクレールが追うという展開でワンツー体勢を築いていました。そのフェラーリ勢をメルセデスAMG勢が追うという展開となりましたが,この流れはタイヤ交換のタイミングで変わることとなります。最初に動いたのはルクレールで,その後ベッテルがピットインしました。それに対してメルセデスAMG勢はステイアウトを選択。タイヤ交換を済ませたベッテルでしたが,その後MGU-Kに不具合が発生してマシンを止めざるを得ず,この影響でバーチャル・セーフティカーが導入されました。この機に乗じてステイアウトをしていたメルセデスAMG勢がダブルでピットイン。これが功を奏してL.ハミルトンをトップに,それをV.ボッタスが追うという展開となりました。3位に後退したルクレールは,ボッタスを追うべくペースアップしましたが,このサーキットを得意とするメルセデスAMG勢を交わすことができず,ハミルトンが第12戦ハンガリーGP以来となる勝利を収めました。レッドブルのM.フェルスタッペンは,トップ3には離されたものの,4位に浮上すると単独走行でその座を守ってチェッカーとなっています。ピットスタートを選択したA.アルボンは,こちらもスペック4のホンダ製パワーユニットを有効活用してポジションを徐々に上げていき,最終的にフェルスタッペンに次ぐ5位でチェッカーを受けています。PU載せ替えで後方からのスタートとなったトロロッソ・ホンダ勢は残念ながら奮わず,D.クビアトが12位,P.ガスリーが14位に終わっています。 |
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☆ピットインのタイミング PART2(SF) ○第6戦の決勝レースが,曇り空ながらドライコンディションとなった岡山国際サーキットで行われました。このレースも,F1と同じくピットインのタイミングで勝敗に大きな影響が出ました。8周目にスローパンクチャーに見舞われたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの福住仁嶺がストップし,これによりセーフティカーが導入されました。ポールからスタートしてトップに立っていたITOCHU ENEX TEAM IMPULの平川亮や前戦でランクトップに立ったVANTELIN TEAM TOM’SのN.キャシディたちはステイアウトを選択したのに対し,予選で好調だったKONDO RACINGの山下健太や,ランクトップの座を失ったDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの山本尚貴たちはピットインを選択しました。レース後半まで前を行くステイアウト組と後ろを行くピットイン組との目に見えない戦いが展開されていき,ステイアウト組はピットインに要する時間の分だけピットイン組を離す必要がありました。しかし,思うように差をつけることが出来ず,ステイアウト組がピットインするとトップに立ったのは,早めにピットインしていた山下健太でした。2位には,山下を追っていたVANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴,3位にはB-Max Racing with motoparkのH.ニューウェイがつけ,最終的にはこのままの順位でチェッカーとなりました。ランク争いをするキャシディは,バトルでスピンを喫してしまって山本の先行を許してのチェッカーとなり,再び山本がランクトップに立っています。 |
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2019/09/29(日) ☆4戦連続(F1) ○第16戦ロシアGPの予選が,かつてソチ冬季オリンピックの選手村だったところに造られているソチ・オートドロームで行われました。ここまで3戦連続しているフェラーリのC.ルクレールは,Q3のファーストアタックでトップに立つと,ファイナルアタックで自身のタイムを更新する速さを見せて唯一1分31秒台をマークし,4戦連続してポールを獲得しました。ファイナルアタックでポジションアップを果たしたものの,ルクレールにはおよそコンマ4秒の遅れとなり,ランクトップを行くメルセデスAMGのL.ハミルトンが2番グリッド獲得となりました。今回も予選でルクレールに遅れをとり,フェラーリのS.ベッテルが3番手タイムとなっています。レッドブルのM.フェルスタッペンは,前戦に続いて4番グリッド獲得となっています。チームメイトのA.アルボンは,Q1で強い追い風の影響を受けたこともあってターン13でコントロールを失ってクラッシュを喫してしまい,まさかのQ1敗退となって19番グリッド獲得にとどまっています。トロロッソ・ホンダ勢は,P.ガスリーがQ2で敗退となって11番グリッド獲得で予選を終了し,D.リカルドは,パワーユニット等の載せ替えを行ってペナルティで最後尾が決まっていないこともあり,予選での走行は見合わせています。 |
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☆今季初(SF) ○第6戦の予選が,ドライコンディションとなった岡山国際サーキットで行われました。前戦で勝利を収めているITOCHU ENEX TEAM IMPULの平川亮は,今回の予選でその勢いを維持するかのような走りを展開し,自身今季初となるポールを収めました。平川には遅れをとったものの,KONDO RACINGの山下健太が100分の8秒差で2番手につけ,さらにチームメイトの国本雄資が山下からコンマ1秒遅れで3番グリッドを獲得しています。VANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴が4番手タイムをマークし,トップ4をトヨタエンジン勢が占めています。ホンダエンジン勢では,DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの福住仁嶺がマークした4番手が最高位でした。 |
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2019/09/28(土) ☆復活(WRC) ○FIAから2020年シーズンのレースカレンダーが発表され,ついに日本大会が復活することになりました。今回の発表によると,年間で14戦開催され,日本大会はその最終戦になっていますので,場合によっては日本で年間チャンピオンが決定することも十分考えられます。日本におけるWRC開催は,以前北海道において2004年から開催されるようになったものの,2010年シーズンを最後にカレンダーから外れていました。その後,トヨタがF1での活動を終了し,WRCに2017年シーズンからワークス参戦を復活。復帰初年度に2勝を挙げ,2018年には年間5勝を挙げてマニュファクチャラーズタイトルを獲得しました。今シーズンはまだタイトルが決まっていませんが,現段階でO.タナクがドライバータイトルで首位に立っています。トヨタの復活により,日本大会復活の動きが出てきて,かつての北海道に代わり,トヨタのお膝元である愛知県での開催を目指していました。当初は今シーズンからの開催が期待されていましたが,残念ながらその願いは叶いませんでした。しかし,来季の開催を目指して活動は継続されていて,ついにそれが実現しました。なお具体的なレースカレンダーは以下の表のようになっていますが,今回のは暫定版ですので,今後変更される可能性はあります。 |
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2019/09/27(金) ☆日本GPに向け(F1) ○昨日ホンダから発表があり,今日から始まる第16戦ロシアGPにおいて,ホンダ製パワーユニットを搭載するレッドブル,トロロッソの4台のマシンに新しいパワーユニットエレメントを投入することになりました。これにより,どのドライバーも既に年間で許されている基定数を超えていますから,4台全てがグリッド降格のペナルティを受けることになります。その中でも,トロロッソのD.クビアトについては,バッテリー以外のすべてのエレメントを交換することになりますので,彼にとっては母国GPになる大会ですが,予選の順位にかかわらず決勝レースは最後尾からのスタートとなります。ロシアGPの次は,10月13日に決勝レースが行われる予定の第17戦日本GPとなります。今回の措置は,間違いなくこれに対応するためのもので,よりフレッシュな,そしてパワーと信頼性があるパワーユニットを搭載した状態で,そしてグリッド降格といったペナルティを受けない形でホンダにとって最も重要な母国GP,そしてお膝元である鈴鹿サーキットでのレースを迎えることとなります。 |
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2019/09/26(木) ☆1レース増(MotoGP) ○今シーズンから始まったのが,電動バイクで争われる新シリーズであるMotoEですが,FIMから来季のMotoEのレースカレンダー(暫定版)が発表されました。まずこのMotoEですが,イタリアの電動バイクメーカーであるエネルジカ・モーターカンパニー社製のスーパーバイクである『エネルジカ・エゴ・コルセ』のワンメイクで争われるシリーズで,タイヤはミシュランのワンメークとなっています。その初年度の開催は,MotoGPのヨーロッパにおける開催地の中で全5戦が行われています。今回発表されたレースカレンダーによると,開催地は5つと変わりないものの,最終戦で2レースが行われますので,全6レースで争われることになります。なお,今回発表されたカレンダーは暫定版ですから,今後変更される可能性はあるものの,具体的には以下の表のようになっています。 |
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2019/09/25(水) ☆移籍(SBK) ○9月23日(月)にHRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)から発表があり,昨シーズンまでMotoGPにフル参戦し,今シーズンからドゥカティのワークスチームであるAruba.it レーシング-ドゥカティ・チームに所属してSBKに戦いの場を移しているA.バウティスタとの契約が成立しました。これにより,バウティスタは1年限りでドゥカティを離れることになります。ホンダとバウティスタとの関係と言えば,彼がMotoGPクラスにフル参戦していた中で,長い間ホンダのサテライトチームとして活躍していたグレシーニ・レーシングに所属していたグレシーニ・レーシングから2012〜2014年の3年間ホンダのマシンであるRC213Vを走らせた経験があります。もちろん,SBKにおけるホンダのマシンであるCBR1000RR SP2を走らせた経験はありません。今シーズンのホンダは,アルティア・レーシングと日本を代表するコンストラクターの1つであるモリワキとがタッグを組んだ形でホンダのワークスチームとしてモリワキ-アルティア・ホンダ・チームを形成していますが,ここまであまりいい結果を残せていません。今回バウティスタとの間で成立した契約は,HRCオフィシャルチームライダーとして締結していますので,通常で考えれば来季はこのチームに所属することになります。しかし,ホンダとしてはさらにSBKとの関係性を深めるのではないかという予測が出ていて,ワークス色が強まった新たなチームとして発足し,底にバウティスタが所属することになるのかもしれません。マシンに関しても,大幅に戦闘力を高めた新たなCBRを投入するのではないかという噂が浮上しています。なお,今回の発表では,彼のチームメイトが誰になるかは明らかにされませんでした。通常であれば,今季フル参戦しているL.キャミアか清成龍一のどちらかが所属することになるのでしょうが,その可能性は低いことが予想されます。特に,転倒の影響から欠場が続いているキャミアについては,さらにその可能性が高いものと思われます。清成については,8耐に起用(とは言っても,決勝レースでは体調不良のため走らせていませんが・・・。)されていますし,そのまま継続という可能性があります。しかし,希望も含めて可能性が高いのは,長年国内ホンダのエースとして活躍し,MotoGPマシンの開発を担いながら,今季はJRRのJSB1000クラスにおいて現段階でランクトップを行く高橋巧が起用される可能性が高いのではないかと思われます。もしバウティスタ&高橋の体制になれば,新しいCBRの性能アップ次第ということもありますが,かなりチャンピオン争いに絡むことができるのではないかと思われます。それだけに,今後の動向が気になるところです。 |
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2019/09/24(火) ☆契約延長(インディカー) ○週末にインディカーシリーズの今季最終戦が,コークスクリューと呼ばれるコーナーがあることで有名なウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで行われました。その最終戦においてペンスキーのJ.ニューガーデンが,自身2回目となるチャンピオンを獲得しました。また,マニュファクチャラータイトルでは,ホンダが昨年に引き続いてタイトルを獲得しています。 その最終戦を前にして,レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから発表があり,今季も同チームからフル参戦している佐藤琢磨との間で2020年の契約が成立しました。それまでのF1に代わって,2010年からインディカーシリーズに戦いの場を移した啄磨は,2012年に同チームに移籍してきました。その翌年から別のチームに移籍し,その中でアンドレティ・オートスポートに在籍した2017年には,日本人としてはもちろん,アジア人としても初となるインディ500を制しています。そして,その翌年に再び現在のチームに復帰し,その復帰2年目の今シーズンでは2勝を挙げています。チームとの信頼関係は厚く,今季のリザルトを考えても残留が確実視されていましたが,その予想通りの発表となりました。最終戦では21位と不本意なリザルトとなり,最終的にランク9位で今シーズンを終えた琢磨ですが,来季はぜひ悲願のチャンピオン獲得となって欲しいですね。 |
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2019/09/23(月) ☆初表彰台(MotoGP) ○第14戦アラゴンGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったモーターランド・アラゴンで行われました。MotoGPクラスは,初日から圧倒的な速さを見せてきたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,決勝でもその速さは衰えず,ポールからスタートしてホールショットを奪うと,後は誰もそのペースについていくことができず,2位に5秒弱の大差をつける独走で自身通算200戦目のレースを制しました。今季8勝目となるこの勝利ですが,通算で見ると200戦して78勝となり,勝率がおよそ4割と驚異的な数字です。マルケスが独走となりましたが,2位争いは3台によるバトルとなり,その争いを制して2位表彰台を獲得したのは,10番グリッドからスタートしたドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾでした。3位には,ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・レーシングのJ.ミラーが入っています。このところ思うようなリザルトが出せず,今大会も苦しんでいたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶でしたが,13番グリッドからスタートして終盤に順位を上げていき,10位フィニッシュを果たしています。 Moto2クラスは,3番グリッドからスタートしたレッドブルKTMアジョのB.ビンダーが,ホールショットを奪うと徐々に独走態勢を築いていき,最終盤に差を縮められたものの,今季2回目となる勝利を収めました。4台による2位争いが展開されていきましたが,徐々に2台に絞られていき,最終的にスピードアップのJ.ナバーロが2位に入って今季初表彰台を獲得し,3位にはランクトップを行くエストレージャ・ガルシア0,0マークVDSのA.マルケスが入っています。ONEOXO TKKR SAGチームの長島哲太は,17番グリッドからスタートし,オープニングラップで転倒を喫してリタイアに終わっています。 Moto3クラスは,ポールからスタートしたステリルガルダ・マックス・レーシング・チームのA.カネトが,ホールショットを奪って徐々に独走態勢に持ち込む走りを見せ,最終的に2位におよそ4.6秒弱の大差をつける独走で今季3勝目を挙げました。2位争いは8台による激しいバトルが展開されていき,その中で今年がルーキーシーズンとなるホンダ・チーム・アジアの小椋藍が,クレバーな走りを展開して2位争いを制し,自身初の表彰台を獲得しました。3位には,スカイ・レーシング・チームVR46のJ.フォルガーが入っています。その2位争いに入っていた前戦の勝者であるSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生は,最終的に6位でチェッカーを受けました。その他の日本人ライダー勢は,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢が13位でポイントを獲得したものの,ボエ・スカル・ライダー・ムゲン・レーシングの真崎一輝は25位でのチェッカーとなっています。 |
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☆初優勝 PART1(F1) ○第15戦シンガポールGPの決勝レースが,イブニングレースとしてシンガポール市街地サーキットで行われました。初日こそやや速さを見せることが出来なかったフェラーリ勢でしたが,2日目にはペースをつかんで1,3番グリッドを獲得していました。その速いペースは決勝レースでも発揮されました。当初はポールからスタートしたC.ルクレールがトップの座を守っていきましたが,ピットインのタイミングの違いから順位の変動が見られ,最終的に3番グリッドからスタートしたS.ベッテルがトップに立ちました。終盤に入ってアクシデントが続出してセーフティカー導入がありましたが,ベッテルを先頭に,その後にルクレールがつける展開は変わらず,最終的にベッテルが今季初優勝を飾りました。メルセデスAMG勢の戦略ミスもあって,3位には4番グリッドからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンが入っています。チームメイトのA.アルボンは,メルセデスAMG勢に次ぐ6位でのチェッカーをなりました。トロロッソ・ホンダ勢は,P.ガスリーが8位でチェッカーを受けてポイントを獲得したものの,D.クビアトは15位でノーポイントに終わっています。 |
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☆初優勝 PART2(SGT) ○第7戦の決勝レースが,台風の影響からウェットコンディションとなったスポーツランドSUGOにおいて行われました。GT500クラスは,激しい雨に見舞われたりする中でトップに立ったのは,平手晃平&F.マコヴィッキ組のCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rでした。今季ここまで勝利がないニッサン勢でしたが,フルウェットという滑りやすい路面状況を得意とするマコヴィッキが,トップの座をさらに強固にする他の追随を許さないペースを刻んで独走態勢に持ち込み,最終的に2位に20秒近い大差をつける独走状態で今季初優勝を挙げました。マコヴィッキにとっては5年ぶりの,そして今シーズンからニッサンに移籍した平手晃平にとってはニッサンドライバーとして初の優勝となります。トップからは離されたものの,N.カーティケヤン&牧野任祐組のModulo Epson NSX-GTが,こちらも単独走行で2位でチェッカーを受け,今季初表彰台を獲得しています。牧野にとっては,2016年のデビュー戦以来の表彰台です。3位に松田次生&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-Rが入り,ニッサンにとっては表彰台の2つを占める上々の結果となりました。 GT300クラスは,2番グリッドからスタートした高木真一&福住仁嶺組のARTA NSX GT3が,レース序盤にトップに立つと,時にはGT500クラスのマシンをもパスする速さを見せて独走態勢を築いていきました。終盤に入って2位に差を詰められる時間帯もありましたが,再びペースを上げて差を広げて行き,最終的に2位に15秒以上の大差をつける独走で今季初優勝を挙げました。今回が初の勝利となるARTAですが,ここまで全戦にわたってポイントを獲得していて,ランクトップの座をさらに強めていきました。トップからは離されたものの,谷口信輝&片岡龍也組のグッドスマイル 初音ミク AMGが,こちらも単独走行で2位表彰台を獲得しています。3位には,新田守男&阪口晴南組のK-tunes RC F GT3が入りました。 |
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2019/09/22(日) ☆9度目(MotoGP) ○第14戦アラゴンGPの予選が,一時雨に見舞われたモーターランド・アラゴンで行われました。フリー走行3が行われている時に小雨に見舞われたモーターランド・アラゴンでしたが,フリー走行4の時は完全にドライコンディションになっていて,全てのクラスがドライコンディションでの走行となりました。そのような中,MotoGPクラスは,前日の走行で2番手に1秒以上の大差をつける速さを見せていたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,ポール獲得はもちろん,どこまでタイムを伸ばせるか注目となっていました。ファイナルアタックでさらなるタイム更新を目指したマルケスでしたが,期待された1分46秒台にほんの少し足りず,1分47秒009で今季9度目となるポールを獲得しました。ルーキーシーズンながら,ワークス勢を脅かす走りを見せているペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロが,マルケスからおよそコンマ3秒遅れで2番グリッドを獲得しています。サテライトチームのライダーの後塵を拝する形となりましたが,3番グリッドをモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスが獲得しています。このところ思うようなリザルトを残せていないLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,Q1からのスタートとなり,一時は突破圏内を走行していたものの,最終的にQ1での脱落となり,今日行われる決勝レースは13番グリッドからのスタートとなります。なお,フリー走行4でハイサイドからの転倒を喫したレッドブルKTMファクトリー・レーシングのP.エスパルガロは,メディカルでの検査の結果,橈骨遠位端骨折していることが判明し,今日行われる決勝レースはキャンセルすることになりました。 Moto2クラスは,このクラスにフル参戦しているエストレージャ・ガルシア0,0マークVDSのA.マルケスが,MotoGPクラスにおける兄のM.マルケスに続いて最速タイムを刻み,今季4度目となるポールを獲得しました。2番手タイムをマークしたのは,今回で3戦連続フロントロー獲得となるフレックスボックスHP40のA.フェルナンデスでした。3番グリッドをレッドブルKTMアジョのB.ビンダーが獲得し,トップ3を地元であるスペイン人ライダー勢が占めました。ONEXOX TKKR SAGチームの長島哲太は,Q2での走行となって17番グリッド獲得に終わっています。 Moto3クラスは,ファイナルアタックでの攻防となり,ステリルガルダ・マックス・レーシング・チームのA.カネトが,2位にコンマ7秒の差をつける速さを見せ,今季4度目のポールを獲得しています。カネトからは差をつけられたものの,ホンダ・チーム・アジアの小椋藍がファイナルアタックで見事2番手タイムをマークしています。レッドブル・ルーキーズ・カップを制しているスペイン人ライダーのC.タタイが,今回ワイルドカード参戦し,走り慣れたサーキットで見事3番グリッドを獲得しています。他の日本人ライダー勢は,前戦の勝者であるSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生が8番グリッド,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢が10番グリッド,ボエ・スカル・ライダー・ムゲン・レーシングの真崎一輝が28番グリッドを獲得しています。なお,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡は,前戦に負った怪我の影響から,初日は何とか走行したものの,2日目からは走行をキャンセルしています。 |
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☆3戦連続(F1) ○第15戦シンガポールGPの予選が,ドライコンディションとなったシンガポール市街地サーキットで行われました。初日はやや奮わなかったフェラーリでしたが,予選では速さを見せるようになり,2戦連続してポールを獲得しているS.ルクレールが,ファイナルアタックでメルセデスAMGのL.ハミルトンのタイムを更新し,見事3戦連続ポールを獲得しています。チームメイトのS.ベッテルは,ハミルトンのタイムを更新できなかったものの,こちらは3番グリッドを獲得しています。初日は速さを見せていたレッドブルでしたが,M.フェルスタッペンはフェラーリ勢の後塵を拝し,4番グリッド獲得にとどまっています。A.アルボンもQ3進出を果たし,6番グリッドを獲得しました。チーム復帰3戦目となるトロロッソ・ホンダのP.ガスリーは,Q2での敗退となって13番グリッドとなり,マシンからオイル漏れが見られたD.クビアトは,予選には出場したものの,Q1で敗退となって16番グリッド獲得にとどまっています。 |
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☆2戦連続(SGT) ○今月は2戦開催となるSGTですが,その2つ目となる第7戦の予選が,宮城県のスポーツランドSUGOにおいてノックアウト方式で行われました。GT500クラスは,オートポリスで行われた前戦でポールを獲得した塚越広大&B.バゲット組のKEIHIN NSX-GTが,コースレコードを更新する速さを見せて2戦連続ポールを獲得しました。前戦では,オープニングラップでまさかのクラッシュを演じてリタイアに終わっている山本尚貴&J.バトン組のRAYBRIG NSX-GTが,汚名を返上するかのようにこちらもコースレコードを更新して2番グリッドを獲得しています。中嶋一貴&関口雄飛組のau TOM’S LC500が,今季好調なレクサス勢のトップに立って3番グリッドを獲得しました。 GT300クラスは,井口卓人&山内英輝組のSUBARU BRZ R&D SPORTが,こちらもコースレコードを更新する速さを見せ,SUGOで2年連続となるポールを獲得しました。2,3番手タイムを,それぞれ高木真一&福住仁嶺組のARTA NSX GT3,松井孝允&佐藤公哉組のHOPPY 86 MCがマークしています。 |
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2019/09/21(土) ☆転倒するも(MotoGP) ○2週連続開催となるMotoGPですが,その2つ目のレースとなる第14戦アラゴンGPがモーターランド・アラゴンで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。MotoGPクラスは,前戦で勝利を収め,ランクトップの座をさらに強固にしていったレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,2回目のフリー走行で転倒を喫し,スペアマシンでその後の走行をしたこともあってタイムが伸びませんでした。しかし,1回目のフリー走行でマークしたタイムを誰もこうしんすることができず,マルケスが初日総合トップとなりました。しかも,そのタイムは唯一となる1分46秒台で,2回目のフリー走行でトップタイムをマークし,これが総合2番手タイムとなったモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスに1秒以上の差をつけるという圧倒的な速さでした。ビニャーレスのチームメイトであるV.ロッシが総合3番手タイムとなり,ビニャーレスとの差はわずか1000分の57秒でした。前戦はマシンのセッティングが決まらず,転倒を喫したこともあってノーポイントに終わっているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,総合13番手で初日を終えています。 Moto2クラスは,マルケスと同じく2回目のフリー走行ではタイムを更新することが出来なかったものの,フレックスボックスHP40のA.フェルナンデスが1回目のフリー走行でマークしたタイムが初日総合トップタイムとなり,2戦連続して初日総合トップタイムとなりました。そのフェルナンデスと同じく,2回目の走行ではタイムを更新することができなかったものの,1回目のタイムで初日総合2番手タイムとなったのがスカイ・レーシング・チームVR46のL.マリーニでした。初日総合3番手タイムは,フレックスボックスHP40のL.バルダッサーリでした。今シーズン好調な走りを見せるようになってきているONE XOX TKKR SAGチームの長島哲太は,フリー走行1で5番手タイムをマークしています。 Moto3クラスは,WWRのA.ミーニョが2回目の走行でトップタイムをマークし,彼にとって自身初となる初日総合トップタイムをマークしました。総合2番手タイムは,チームの母国大会となる前戦で印象的な勝利を収めたSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生でした。総合3番手タイムは,VNEスナイパーズのT.アルボニーノでした。他の日本人ライダー勢は,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢が5番手,ホンダ・チーム・アジアの小椋藍が9番手,ボエ・スカル・ライダー・ムゲン・レーシングの真崎一輝が22番手,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡が31番手で初日を終えています。 |
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☆両車とも(F1) ○第15戦シンガポールGPがシンガポール市街地サーキットで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。この日の総合トップタイムをマークしたのは,MotoGPのM.マルケスと同じようにランキングトップを行くメルセデスAMGのL.ハミルトンでした。そのハミルトンと同じ1分38秒台をマークして総合2番手タイムだったのが,フリー走行1ではトップタイムだったレッドブルのM.フェルスタッペンでした。その2台からはやや離された形で総合3番手タイムだったのは,前戦でチームメイトが勝利しているフェラーリのS.ベッテルでした。レッドブルで2戦目となるA.アルボンが5番手タイムをマークし,レッドブル勢は2台揃ってトップ5圏内に入っています。トロロッソ・ホンダ勢は,トロロッソ復帰2戦目となるP.ガスリーが10番手タイムをマークしてトップ10圏内で終了し,D.クビアトがそのすぐ後の11番手でした。 |
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2019/09/20(金) ☆離脱&継続(F1) ○タイトル争いを展開しているのと同時に,来季に向けて今後の去就が徐々に明らかになってきているF1ですが,この度2つのチームからその点について発表がありました。まず1つ目ですが,こちらは離脱についてです。今回発表したのは,伝統チームの1つであるものの,近年はコンストラクタータイトルで最下位争いに低迷しているロキット・ウィリアムズ・レーシングです。今回の発表によると,今シーズンからレギュラードライバーとしてフル参戦しているポーランド人ドライバーであるR.クビサとの契約を今シーズン限りで解除するというもので,クビサとしてはわずか1年での契約解除となります。かつてはごく近い将来のF1チャンピオン候補の一人と言われていたクビサでしたが,2011年のシーズンオフに参戦したラリーのレースで大クラッシュを喫してしまい,手を切断しなければならないのではないかという重傷を負ってしまいました。幸いにも命に別状はなかったものの,手はこれまで通り動かす出来ない障害が残る結果となってしまいました。しかし,不屈の精神でこれを乗り切っていき,数回にわたる手術を受けたりしながらレースの現場へと復帰していきました。2017年シーズンはルノーで,2018年シーズンはウィリアムズでリザーブドライバーを務め,今シーズンから見事レギュラードライバーとしてF1に帰ってきました。ところが,ウィリアムズの戦闘力不足もあってポイント獲得さえ厳しい状況が続いていて,現段階でドイツGPにおいて獲得したわずか1ポイントにとどまっています。さらに,チームメイトでルーキードライバーであるJ.ラッセルと比較すると,全レースにおいて彼の後塵を浴びています。来季のクビサがどうなるのか気になるところですが,他のチーム(レーシング・ポイント?)でリザーブドライバーとなるか,F1から離れ,ドイツを中心に行われているDTMに移籍するかという噂が出ているようです。また,クビサが抜けたシートに誰が座るのかについては,今回の発表では行われていません。なお,クビサの離脱により,彼を支援しているポーランドの石油関連企業である『PKNオーレン』もウィリアムズのスポンサーから離脱することも発表されました。 2つ目は,残留についてです。この度発表を行ったのは,アメリカンチームとして2016年シーズンからF1に新規参入を果たしているハースF1チームです。フェラーリの強力な支援を受けながら参戦している同チームは,初年度から新規参入チームながら好成績を収め,今シーズンは低迷しているものの,昨シーズンはチームタイトルで5位に輝きました。そうしたチームで,発足時からレギュラードライバーを務めているのがR.クロージャンで,今回彼の残留が発表されました。そのチームメイトとして2017年シーズンから在籍しているK.マグヌッセンについては,2020年シーズンまでの契約が既に成立していたこともあって,彼も残留することが発表されました。これにより,この2人の体制が来季で4年目を迎えることになります。 |
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2019/09/19(木) ☆代役参戦(MotoGP) ○2週連続開催となるMotoGPですが,それを前にして一昨日MotoGPクラスにフル参戦するKTMから発表があり,次戦第14戦アラゴンGPからの残り6戦全てにおいて,レギュラーライダーであるJ.ザルコの代役としてテストライダーを務めているM.カリオが参戦することになりました。2年連続してMoto2クラスでチャンピオンを獲得した後,2017年から当時ヤマハのサテライトチームであったモンスター・ヤマハ・テック3に所属してMotoGPクラスにステップアップしたザルコは,ワークスライダーを上回るリザルトをしばしば残しました。2年間同チームに所属した後,そのテック3がKTMのサテライトチームに変わるのと同時にザルコはKTMのワークスライダーとして今シーズンからフル参戦していました。しかし,そのKTMのマシンであるRC16とのマッチングに苦しみ,ポイント獲得もままならない状況が続いていました。そのような状況の結果,来シーズンまでの2年契約を結んでいたザルコでしたが,両者合意の上,今シーズン限りでチームとの契約を解除することになりました。それ以後も参戦を継続していましたが,来季に向けてさらなるマシン開発をする必要性があるKTMですから,来季はいなくなるザルコにマシンを託すより,開発の中心的立場にあるカリオに託すことを選択したのでしょう。今回の発表によると,レースには出場しないものの,ザルコとの契約は今シーズンいっぱいまで継続するとのことです。なお,来季ザルコが抜けたシートに誰が座ることになるのか発表はなされておらず,現段階でほとんど埋まっている来季のMotoGPクラスのシートは,KTMのワークスとLCRホンダのシートそれぞれ1つとが未定となっています。ただ,LCRホンダについては,中上貴晶の残留が確実視されていますから,実質的にはザルコが抜けたシート1つのみが未定という状況といえます。 |
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2019/09/18(水) ☆2人目(MotoGP) ○自身のチームにとっての母国GPであり,さらに,チームオーナーの息子である故M.シモンチェリさんの名前を冠したサーキットでの勝利というメモリアルな勝利を収めたのが,週末に行われたサンマリノ・リビエラ・ディ・リミニGPのMoto3クラス勝者である鈴木竜生です。その鈴木の勝利は,今季2人目の日本人ライダーによる勝利となります。今季最初の日本人ライダーによる勝利は,開幕戦での鳥羽海渡のよるものです。その鳥羽に関して,この度新たな発表がありました。ホンダ・チーム・アジアからフル参戦している鳥羽ですが,開幕戦こそ勝利を収めたものの,その後は追突されたりという不運があったりして,上位になかなか食い込めない状況が続いています。そうした中,チーム残留が厳しい状況にあることが明らかになってきて,その去就が注目されるようになっていました。同じようにチーム残留が厳しくなっていたペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢については,一昨日のこのページでお伝えしたように,今季限りでチーム及びホンダから離れ,新たにMoto3におけるKTM勢の1つであるレッドブルKTMテック3への移籍が決定しました。そして今回の発表によると,鳥羽に関してもチーム及びホンダから離れ,来季はMoto3クラスにおけるKTMのワークスチームであるレッドブルKTMアジョへ移籍することが発表されました。契約期間は,2020年の1年間となっています。これにより,今季フル参戦している日本人ライダー勢のうち,鈴木はチーム残留が既に決まっていますし,ホンダ・チーム・アジアの小椋藍は残留する可能性が高いと考えられますから,この2人はホンダのマシンを駆ることになります。そして,佐々木と鳥羽の2人がKTMを駆ることになります。後まだ発表がないのが,ボエ・スカル・ライダー・ムゲン・レーシングの真崎一輝で,彼もチーム残留がかなり厳しい(チームの存在自体がどうなるのかも心配です。)状況になっていますから,今後の発表が気になるところです。 |
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2019/09/17(火) ☆初勝利(MotoGP) ○第13戦サンマリノ・リビエラ・ディ・リミニGPの決勝レースが,ミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シモンチェリで9月15日(日)に行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスがトップに立ちました。しかし,3周目に入って3番グリッドからスタートしたペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロがトップに立ち,さらにレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスもビニャーレスをパスしてこの2台によるトップ争いとなりました。マルケスのプレッシャーを受けながらも初優勝目指してずっとトップを走行していったクアルタラロでしたが,ファイナルラップに入ってマルケスが猛攻を開始。数度にわたって順位を入れ替える激しい攻防が展開され,最終的にマルケスが今季7回目となる勝利を収めました。3位には,ビニャーレスが入っています。11番グリッドからスタートしたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,4周目に転倒を喫してしまい,再スタートは切ることができましたが,再会での完走で終わっています。 Moto2クラスは,ポールからスタートした+EgoスピードアップのF.ディ.ジャン.アントニオと,3番グリッドからスタートしたフレックスボックスHP40のA.フェルナンデスとのトップ争いが展開されていきました。最後まで続いたバトルでしたが,最終的にフェルナンデスがトップでチェッカーを受け,2戦連続勝利を収めました。ランクトップを行くエストレージャ・ガルシア0,0マークVDSのA.マルケスが3位に入り,ランク2位のフェルナンデスとの差が9ポイント縮まっています。金曜日に行われたフリー走行1でトップタイムをマークして好調なスタートを切ったONEXOX TKKR SAGチームの長島哲太でしたが,5番グリッドからスタートして14番手を走行中に転倒を喫し,リタイアに終わっています。 私たち日本人にとっての注目は,何といってもMoto3クラスでしょう。ポールからスタートしたのは,自身初のポール獲得となったSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生でした。好スタートを切ってトプノザを守りましたが,このクラスらしくその後は激しいトップ争いが展開されていき,一時は7台によるトップ集団が形成されました。順位を入れ替えながらのトップ集団でしたが,ファイナルラップに入ったときにトップに立っていたのは鈴木竜生でした。最終コーナーの立ち上がりまで続いたバトルでしたが,最後までトップの座を守りきり,チームの地元のサーキットで嬉しい初優勝を飾っています。既にチームとの契約延長を決めている鈴木ですが,その契約が間違いなかったことをチームに示した今大会となっています。2,3位には,それぞれペトロナス・スプリンタ・レーシングのJ.マクフィー,VNE スナイパーズのT.アルボリーノが入っています。鈴木竜生の初優勝となった今大会でしたが,他の日本人ライダー勢は全く奮わず,残り全員がリタイアに終わっています。 |
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2019/09/13(金) ☆残留&移籍(MotoGP) ○来シーズンのシート獲得競争はすでに始まっていますが,MotoGPクラスがほぼ決まっているのに対し,Moto2,Moto3クラスは徐々に来季の体制について発表がなされてきています。そのような中,2人のフル参戦日本人ライダーについてそれぞれのチームから発表がありました。まず,Moto2クラスにフル参戦しているONEXOX TKKR SAG Teamから発表があり,今シーズン同チームからフル参戦している長島哲太とR.ガードナーの2人が,来季も残留することになりました。この2人については,昨年既に2020年までの契約が成立していました。成績次第では契約が破棄される可能性があったのかもしれませんが,トライアンフエンジンを今季から採用しているこのクラスで速さを見せるようになってきていて,ガードナーはポールを獲得したり,2位表彰台を獲得したりしています。ホンダ・チーム・アジアからフル参戦した昨シーズンに比べ,今シーズンの長島はたびたびトップ10圏内を走行するようになってきていて,第12戦イギリスGPでは5位に入っています。こうした結果を受けての今回の発表だと思われます。 2人目は,2015年にはアジア・タレント・カップ,2016年にはレッドブル・ルーキーズ・カップを制し,MotoGPにステップアップした2017年シーズンから現在のペトロナス・スプリンタ・レーシングに所属してMoto3クラスにフル参戦してきた佐々木歩夢です。今シーズンの佐々木は,時折トップ争いに絡むことはありますが,3年目ということで期待されたほどの活躍を見せることができておらず,移籍の可能性が浮上していました。そして,この度レッドブル・KTMテック3から発表があり,その佐々木と来季の契約が成立しました。ホンダのマシンで成長してきた佐々木ですが,来季はKTMのマシンを駆ってのシーズンとなります。 |
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2019/09/12(木) ☆FRで(SGT) ○ドイツを中心に行われているDTMとの連携を強めようとしているSGTですが,両カテゴリーで投入されるマシンについては,クラス1規定に則ったGT500クラスマシンを投入することになっています。このマシンについては,既にDTM側が今季からその規定に則ったものが投入されていて,SGTは来季から投入されることになっています。そして,昨日SGTを運営するGTA(GTアソシエーション)が,鈴鹿サーキットにおいて来季から投入されるマシンのお披露目を行いました。トヨタ,ホンダ,ニッサンの3メーカーが,それぞれ投入する予定のマシンをお披露目したわけですが,トヨタについては,近年ずっと採用してきたレクサスマシンではなく,昨年から再び市販されていて,SGTでも再投入することが既に発表されている『スープラ』がお披露目されました。ニッサンについては,これまで正式発表はなかったものの,これまでのGT-Rが継続採用されることが確実視されていましたが,今回の発表でその予想通りとなりました。今回最も注目を浴びていたのは,NSX-GTを採用しているホンダでしょう。というのは,ご存知のようにNSXはミッドシップマシンですが,ハンディキャップは科されているものの,現行までは特別に投入が許可されています。ところが,クラス1規定ではエンジンはフロント部分に搭載することという決まりがあるため,ミッドシップのNSXはこれに抵触することになります。しかし,ホンダにはSGTでの戦闘力が十分に期待できるフロントエンジンの車がなく,場合によっては撤退するのではないかという噂が一部にあったのも事実です。そして,昨日行われた発表会では,新たにFRとなったNSX-GTが発表され,無事参戦継続がはっきりとしました。注目のNSXですが,既にFRを採用しているトヨタやニッサンと同じく,排気口がサイド部分にあって,これがFRであることを認識させてくれています。今回は飾っているだけのマシン公開でしたが,トヨタとニッサンについては,今日から鈴鹿サーキットにおいてテスト走行が行われる予定になっています。鈴鹿が地元となるホンダについては,いつテスト走行を行うのか具体的な情報はまだ得ていません。 |
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2019/09/11(水) ☆唯一(SBK) ○約2ヶ月という長いサマーブレイクが明け,後半戦の初戦となる第10戦ポルトガルがアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われました。この大会には,第5戦イモラのスーパーポールで転倒負傷し,その後ずっと欠場が続いているモリワキ-アルティア・ホンダ・チームのL.キャミアの代役として,国内ホンダのエースライダーで,現在JSB1000クラスでランクトップを行く高橋巧が参戦しました。その高橋は,2017年にもこの大会でスポット参戦していますので,経験のあるサーキットでの走行となります。9月7日(土)に行われたレース1では,ここまでランクトップを行くカワサキ・レーシングチーム・ワールドSBKのJ.レイがポールからスタートし,サーキットベストを更新する速さを見せて独走態勢に持ち込み,後半戦最初のレースを制しています。2,3位には,それぞれAruba.it レーシング-ドゥカティのC.デイビス,パタ・ヤマハ・ワールドSBKチームのM.ファン.デル.マークが入っています。今回は高橋とフル参戦ライダーの清成龍一の日本人ライダーコンビとなっているモリワキ-アルティア・ホンダ・チームですが,代役参戦の高橋が15位でチェッカーを受け,この大会で同チーム唯一となるポイントを獲得しています。 9月8日(日)に行われたスーパーポールレースとレース2の結果ですが,まずスーパーポール・レースは,ポールからスタートしたレイが再び独走態勢に持ち込み,ここでも勝利を収めました。2,3位には,それぞれAruba.it レーシング-ドゥカティのA.バウティスタ,パタ・ヤマハ・ワールドSBKチームのAローズが入っています。 レース2では,スーパーポール・レースで2位表彰台を獲得したバウティスタが,スタートで出遅れたものの,レース1でレイがマークしたレコードタイムを更新する速さを見せてポジションアップを果たし,終盤に入ってレイの追走を受けたものの,それを交わしてトップでチェッカーを受けました。バウティスタにとっては,イタリアのイモラ・サーキットで行われた第7戦以来久々の勝利となります。第9戦アメリカのスーパーポール・レースで負った左肩の負傷が完治していない状況のバウティスタですが,そうした中での勝利だったようです。なお,昨シーズンまではMotoGPにフル参戦してきたバウティスタですが,今シーズンからSBKに戦いの場を移し,ドゥカティライダーとして1年目を過ごしているものの,既に来季はドゥカティから去ることが決定しています。移籍先はまだ正式発表されていませんが,噂ではホンダ陣営に加わるのではないかといわれています。MotoGPでは,ホンダのサテライトから数年にわたって参戦した経歴を持つ彼だけに,繋がりがあっても何ら不思議はないのかもしれません。なお,3位には,ターキッシュ・プセッティレーシングのT.ラズガットリオグルが入っています。 |
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2019/09/10(火) ☆契約終了(F1) ○ハースF1チームから発表があり,今シーズン同チームのタイトルスポンサーを務めているリッチ・エナジーとの契約を,シーズン途中ながら終了することになりました。今シーズンの同チームは,エナジードリンクメーカーである『リッチ・エナジー』社とのパートナーシップを結び,チーム名を『リッチ・エナジー・ハースF1チーム』とし,マシンのカラーリングをイメージカラーである黒と金色にしていました。そのような中,リッチ・エナジー社が使用しているロゴに関して,イギリスの自転車メーカーである『ホワイト・バイクス』社から,同社のロゴを違法にコピーしたものであるという訴えが起こされ,これが認めらるという事態となりました。これを受け,当時リッチ・エナジーのCEOを務めていたW.ストーリー氏がハーストの契約を解除することを発表。それに対して株主がこれに反発。CEOと株主との間でバトルが勃発しました。この争いはストーリー氏が離脱することで決着し,社名が『ライトニング・ボルト』に変更されていました。こうした混乱の中での今回の発表となり,まだ正式発表はありませんが,次戦より同チームのマシンからロゴが外されることはもちろん,黒と金色のカラーリングについては変更されるものと思われます。 |
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2019/09/09(月) ☆雨により(SGT) ○第6戦の決勝レースが,我が大分県の日田市にあるオートポリスで行われました。この日のオートポリスは,午後3時頃から雨に見舞われることが予想されていました。そして,その天気予報は見事に的中し,これがレースに大きな影響を与えました。GT500クラスは,1周目の上りセクションで昨年のチャンピオンであるRAYBRIG NSX-GTの山本尚貴がスポンジバリアにクラッシュしてリタイアに終わるというアクシデントから始まりました。まさかの出来事が,今後の波乱の展開を予感させるものとなりました。当初はポールからスタートした塚越広大&B.バゲット組のKEIHIN NSX-GTが,山本のクラッシュでSC先導という事態となってもトップの座を守りました。ところが,予報通りに降り始めた雨により,ウェットタイヤとドライタイヤが入り交じった状況になって一挙に展開が動き始めました。ここでトップに立ったのが,ウェットタイヤを選択していたH.コバライネン&中山雄一組のDENSO KOBELCO SARD LC500でした。ドライ用タイヤで走行を続けていたマシンがあちこちでクラッシュする事態に発展して再びSCランとなったりして,次々に波乱の展開となりましたが,トップに立ってからは順調に後続との差を広げて行きました。そのような中,一旦は順位を下げたKEIHIN NSX-GTでしたが,ウェットタイヤに履き替えてから終盤に入って再び序盤のような速さを取り戻したかのようにペースを上げていき,時にはポスト1つ分の差に縮まることもありました。しかし,SARDもペースを乱すことなくトップの座を守り続け,見事波乱の展開となった決勝レースを制し,今季初優勝を飾りました。このクラスルーキーとなる中山にとっては,自身にとっても初優勝となります。また,今回もレクサス勢の優勝となりましたが,これにより,1997年にスープラでマークした陣営としての最多勝利5回に並ぶ記録となりました。3位には,平川亮&N.キャシディ組のLEXUS TEAM KeePer TOM’Sが入っています。 GT300クラスも,同様にタイヤ選択,そしてピットインのタイミングで明暗が分かれました。終盤に入った頃にトップに立っていたのがウェットコンディションを得意とする荒聖治&A.パロウ組のMcLaren 720Sでした。ウェットタイヤでトップに立っていたパロウは,このまま逃げ切って初優勝をもたらすかと思われる状況の中,最終盤に入って吉本大樹&宮田莉朋組のSYNTIUM LMcorsa RC F GT3がドライタイヤを履いて一気にペースアップを果たし,あれよあれよという間に前を行くマシンを交わしていき,ついにトップに立ちました。その勢いは最後まで衰えず,見事大逆転で優勝を飾りました。惜しいところで初優勝を逃したMcLaren 720Sに次いで3位でチェッカーを受けたのは,小暮卓史&元嶋佑弥組のマネパ ランボルギーニ GT3でした。 |
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☆連勝(F1) ○第14戦イタリアGPの決勝レースが,朝には雨が降っていたものの,その後乾いてドライコンディションとなったモンツァ・サーキットで行われました。ポールからスタートしたフェラーリのC.ルクレールは,スタートから順調にトップに立ちました。そのルクレールの後を追うのは,現在チームタイトルトップに立っているメルセデスAMG勢の2台で,まずはこの2台による2位争いとなりました。そこから抜け出したのはランクトップを行くL.ハミルトンで,ルクレールとの差を縮めるべくアタックをしていきました。しかし,ルクレールはそのプレッシャーをはね除けてトップの座を最後まで守っていきました。終盤に入ってハミルトンがミスを犯してさらに差が開いただけでなく,ハミルトンを追っていたチームメイトのV.ボッタスがハミルトンをパスして2位に浮上しました。そのボッタスもルクレールを追っていきましたが,最後まで彼をとらえることは出来ず,前戦に続いてルクレールが連勝を飾りました。レッドブル勢は,このレースが移籍して2戦目となるA.アルボンは6位でのチェッカーとなって再びいい結果を残しました。チームメイトのM.フェルスタッペンは,PUの載せ替えがあって最後尾からのスタートでしたが,粘り強い走りを展開していき,見事8位でのチェッカーとなりました。トロロッソ・ホンダ勢は,P.ガスリーは完走を果たしたものの,11位と惜しくもポイント獲得を逃し,D.リカルドはリタイアに終わっています。 |
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2019/09/06(金) ☆契約延長(F1) ○9月3日(火)付けのこのページで来季のレースカレンダーについてお伝えしましたが,来季は史上最多となる全22戦で開催される予定になっています。ただし,その中で第15戦として組まれているイタリアGPについては条件がついていて,カレンダーが発表されたときには開催契約が結ばれておらず,この成立が開催条件になっていました。そのような中,今日から第14戦イタリアGPが開幕しますが,それを前にして9月4日(水)の夜にミラノで開催されたイタリアGP開催90周年およびスクーデリア・フェラーリ90周年を祝うイベントにおいて発表があり,F1と開催地であるモンツァとの間で5年間の開催契約延長が成立しました。これにより,少なくとも2024年までは伝統のモンツァ・サーキットでイタリアGPが開催されることになりました。モンツァでのイタリアGPは,F1が始まった1950年から,唯一1980年のみイモラ・サーキットで開催されたことを除けば,ずっと開催されてきた伝統を誇っています。今回契約が成立したことで,冒頭にお伝えした来季のレースカレンダーの条件が全てクリアになったわけですから,さらに史上最多となるシーズンが現実化したことになります。 |
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2019/09/05(木) ☆中量級クラス(MotoGP) ○サマーブレイクが明けて,シーズンはタイトルがどうなるかがさらに注目となっていますが,その裏で来季のシート獲得争いも進行しています。最高峰のMotoGPクラスは,ほぼシートが埋まった状況になったかと思われる状況の中,KTMファクトリー・レーシングのJ.ザルコが,来季までの契約が残っている中,両者合意の上で今季を持って契約を解除するという驚きの発表がありました。ということでこのシートが空いているとはいえ,他のシートについてはほぼ決定しています。とても動きが少なかった来季のシート獲得争いですが,そうなった大きな要因は,ほとんどのライダーが昨シーズン中に2年契約を結んでいたということです。ですから,来シーズンに入ってからのシート獲得競争は相当激しくなりますが,今シーズン中の競争はかなり静かということになっています。その影響は他のクラスにも出ていて,とりわけMoto2クラスにはっきりしています。例年ですと,Moto2クラスの成績上位者はMotoGPクラスへのステップアップを果たしています。ところが,そのMotoGPクラスに空いたシートがないため,ステップアップしたくてもなかなか出来ないという状況になっているわけです。その顕著な例が,現段階でランクトップを行くエストレージャ・ガルシア0,0マークVDSのA.マルケスです。彼ほどのレベルであれば,戦闘力の高いチームとの契約が成立してもおかしくありませんが,そこに空きがないため,既に残留が発表されています。現段階の日本人ライダーについては,昨シーズン中に現チームと2年契約が結ばれているSAGの長島哲太のみ参戦が決まっています。今日は,現段階における来季の中量級クラスの状況について以下の表にまとめておきたいと思います。 |
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2019/09/04(水) ☆起用(MotoGP) ○8月29日(木)にNTS RW レーシング GPから発表があり,同チームからフル参戦しているS.オデンダールとの契約を,両者同意の上でシーズン途中ながら解除することになりました。唯一の日本製シャーシであるNTSシャーシを採用している同チームですが,そのNTSシャーシを導入した2018年シーズンからチームの柱としてフル参戦してきたのが今回契約解除となったオデンダールでした。しかし,今シーズンの彼は,怪我をしたこともあって成績不振の状況にありました。こうしたことが今回の契約解除に至ったようです。そして,新たに同チームから発表があり,来週末に開幕する第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPにおいて,今季は第9戦ドイツGPまでタスカ・レーシング・スクーデリアに所属してフル参戦していたものの,そこで契約解除となっていたベタランライダーのS.コルシを起用することが発表されました。レースとしては初めて同チームのNTSマシンを駆ることになるコルシですが,既に第11戦オーストリアGP以後に行われたオフィシャルテストで彼を起用していますので,経験豊富なライダーということもありますので,その点で少しはマシンへの順応は早いのではないかと思われます。 |
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2019/09/03(火) ☆史上最多(F1) ○先月29日(木)に来シーズンのレースカレンダーについて発表がありました。今シーズンは全21戦で開催されているF1ですが,来季から新たにオランダGPとベトナムGPが加わることになっていて,それに対してドイツGPがカレンダーから外されることになり,来季は今季より1大会多い全22戦のシーズンとなります。これは,史上最多の開催数となります。今回発表されたカレンダーを見ると,鈴鹿サーキットでの日本GPは,第18戦として10月11日に決勝が行われる予定になっています。限られた期間での開催ですから,2週連続開催となるのが,開幕戦と第2戦をはじめ全部で7つになっています。第15戦に組み込まれているイタリアGPに関しては,まだ正式に開催契約が結ばれておらず,この点が正式開催のための条件となっています。なお,今回の発表は暫定版ですので,今後変更される可能性があります。また,具体的なカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2019/09/02(月) ☆2年ぶり(JRR) ○第6戦の決勝レースが,J-GP3クラスはドライコンディションの中で行われたものの,他のクラスは雨が降ったり止んだりといった不安定な天候に見舞われ,記録的にウェットコンディションの中でのレースとなった岡山国際サーキットで行われました。JSB1000クラスは,2番グリッドから好スタートしたMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの水野涼を,3番グリッドから好スタートを切ったYAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰が追うという展開で始まりました。2人のバトルは後続との差を広げながら展開されていきました。中盤に入ってトップを行く野左根が徐々に水野との差を広げて行き,独走態勢を築いていきました。結局,水野に4秒以上の差をつけて野左根がトップでチェッカーを受け,今季初,2年ぶりの優勝を飾りました。ランキングトップ争いをしているYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行とTeam HRCの高橋巧とが3位争いを展開しましたが,体調が万全でない高橋との差を中須賀がつけていき,最終的に5秒以上の差をつけて中須賀が3位表彰台を獲得しています。 J-GP2クラスは,スタート当初は雨がなかったものの,レース途中から激しい雨が降り始めて赤旗中断となり,その後リスタートとなりました。リスタート後にトップに立って後続との差を広げて行ったSDG Mistresa RT HARC-PROの榎戸育寛でしたが,次第にOGURA CLUTCH with RIDE INの岩ア哲朗が差を縮めてきました。しかし,路面が乾いていくにつれてペースを維持するのが難しくなって2位キープに岩アは切り替えたようで,4秒以上の差をつける独走で榎戸が今季2勝目を挙げました。3位には,ポールからスタートしたTeam 高武 RSCの作本輝介が入っています。なお,その作本ですが,赤旗前のスタートではトップを走行していて,突然降った雨に足元をすくわれて転倒を喫するという不運に見舞われていました。 ST600クラスは,レースが進みに連れて國峰啄磨と小山知良という日本郵便 HondaDream TPのチームメイト同士によるトップ争いとなっていきました。超ベテランライダーで元GPライダーでもある小山は,その経験を活かすかのような走りを展開していき,ファイナルラップに入って國峰の前に立つと,後はそのまま逃げ切って今季2勝目を飾りました。3位には,NCXXRACING&善光会 TEAMけんけんの長尾健吾が入っています。 唯一ドライコンディションとなったJ-GP3クラスは,このクラスらしく複数台によるトップ争いに持ち込まれました。後半に入ってトップ争いは5台に絞られてファイナルラップに入りました。その際,転倒したマシンに1台画巻き込まれるというアクシデントが発生し,その間隙を縫ってCLUBY'sの長谷川聖がトップに立って逃げ切り,今季3勝目を挙げました。2,3位には,それぞれTeam SRS-Motoの細谷翼とTeam P.MU 7C MIKUNIの成田彬が入っています。 |
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☆初優勝(F1) ○第13戦ベルギーGPの決勝レースが,開催地の中で最も長いコースを有するスパ・フランコルシャンで行われました。『スパ・ウェザー』で知られる同地ですが,レース前には雨が降ったりしたものの,レースはドライコンディションでの走行となりました。ポールからスタートしたフェラーリのC.ルクレールは,好スタートを切ってトップの座を守りました。その後,後続との差を広げて行ってトップの座を守っていきました。それに対して2位争いがフェラーリのS.ベッテルとメルセデスAMG勢との間で繰り広げられる形となりました。トップを行くルクレールは,ピットインのタイミングで違いでベッテルの先行を許す時もありましたが,チームからの指示でルクレールとの位置を入れかえることとなり,再びトップに立ちました。2位を走行していたベッテルでしたが,徐々にペースが落ちてタイヤ交換せざるを得ない状況となり,その後ペースアップを果たしたメルセデスAMGのL.ハミルトンからパスをされ,さらに後方から来たメルセデスAMGのV.ボッタスからもパスをされて4位にポジションダウンしました。2位に浮上したハミルトンは,終盤に入ってトップを行くルクレールに迫っていきましたが,ルクレールは最後までトップの座を守り,ハミルトンにコンマ981秒差をつけてトップでチェッカーを受け,うれしい初優勝を飾りました。優勝は出来なかったものの,メルセデスAMG勢はしっかり表彰台の2つを占めています。レッドブル勢ですが,5番グリッドからスタートしたM.フェルスタッペンは,スタートで出遅れ,さらに他のマシンと接触してサスペンションが壊れ,コーナーを曲がりきれない状況となってクラッシュしてリタイアに終わってしまいました。今大会からレッドブルに所属しているA.アルボンは,ファイナルラップでポジションを1つ上げ,見事5位入賞を果たしています。トロロッソ・ホンダ勢も活躍を見せ,D.クビアトは7位で,アルボンと入れ替わって今大会からトロロッソに復帰しているP.ガスリーは10位でチェッカーを受けています。フェルスタッペンがリタイアに終わったことは残念だったものの,4台中3台がポイント圏内でチェッカーを受けるという,ホンダにとってはいい結果に終わった大会でした。 |
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2019/09/01(日) ☆レコード更新(JRR) ○このところ一部のクラスでの開催が続いていたJRRでしたが,ようやく全クラス開催となる第6戦が岡山国際サーキットで始まり,後半戦がスタートを切ると共に,各クラスの予選が行われました。JSB1000クラスは,これまでのYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行とTeam HRCの高橋巧のバトルに中須賀のチームメイトである野左根航汰が絡むという構図になっていましたが,今シーズンはそこにMuSASHi RT HARC-PRO.の水野涼が加わるような構図になってきています。これは,高橋の後継者が重要になっていますが,ホンダとしては水野に期待を寄せていて,前戦から水野に対してワークスライダーである高橋と同じ仕様のマシンが供給されるようになっているのです。その水野ですが,Q2で最初にトップタイムをマークし,これが他のライダーの目標タイムとなりました。そして,その水野のタイムを上回って最速タイムを刻んだのは,前戦の勝者で,このサーキットでのコースレコードを持つ中須賀でした。前戦の勝利の勢いをそのまま維持しているかのような中須賀は,自身がこれまでに持っていたコースレコードを更新するタイムをマークしました。その後,彼のタイムが目標となりましたが,誰もこのタイムを更新することが出来ず,今季3度目のポールを獲得しました。2番手タイムが水野で,3番手は野左根でした。まだ体調が十分ではない高橋は,4番手タイムで予選を終えています。 Moto2クラスのレギュレーション変更の影響から今シーズンで開催がなくなるJ-GP2クラスは,早い段階でミクニ テリー&カリーの尾野弘樹が最速タイムを刻み,これをターゲットに終盤に向けて激しいタイムアタック合戦が開始されました。その中でトップタイムをマークしたのはTeam 武 RSCの作本輝介で,彼が今季自身2度目となるポールシッターとなりました。2,3番グリッドを獲得したのは,それぞれMuSASHi RT HARC-PRO.の名越哲平,SDG Mistresa RT HARC-PROの榎戸育寛でした。 ST600クラスは,J-GP2クラスが今季限りということもあって,今シーズンはエントリーが増えています。この結果,決勝進出が40台というのに対して,エントリーが48台ということで,予選はA,B2組に分けて行う形となりました。その中で最速タイムを刻んだのは,51ガレージニトロレーシングの岡本裕生でした。岡本がA組トップで,B組では誰も岡本のタイムを更新することが出来ず,彼が今季3度目となるポールシッターとなりました。B組でトップタイムだった日本郵便 HondaDream TPの國峰琢磨が2番グリッドを獲得し,その國峰のチームメイトで,B組2番手だったベテランライダーの小山知良が3番グリッドを獲得しています。 J-GP3クラスは,レースウィークに入って好調な走りを展開してきたここをホームコースにしているCLUBY'sの長谷川聖が,予選で早い段階で最速タイムを刻むと,誰もこのタイムを更新することが出来ず,今季3回目,そしてホームコースで自身初となるポールシッターとなりました。2,3番グリッドを獲得したのは,それぞれ41PLANNINGからフル参戦している女性ライダーの高杉奈緒子,ミクニ テリー&カリーの村瀬健琉となっています。 |
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☆予選でも(F1) ○第13戦の予選が,珍しく天候に恵まれたスパ・フランコルシャンで行われました。レースウィークに入って好調な走りを見せているのがフェラーリ勢ですが,この予選でもその好調さは変わりませんでした。中でもS.ルクレールがQ1から速さを見せ,最後のQ3でもトップタイムをマークし,自身3度目となるポールを獲得しました。チームメイトのS.ベッテルはルクレールの後塵を拝しましたが,2番手タイムをマークしていて,フェラーリ勢がフロントローを独占しました。コンストラクタータイトルでトップを走るメルセデスAMG勢は,フェラーリの速さを上回ることは出来ませんでしたが,それでもしっかりと結果は出し,L.ハミルトンが3番手,V.ボッタスが4番手とこちらはセカンドローを独占しています。レッドブルのM.フェルスタッペンは,それに次ぐ5番手タイムで予選を終えています。この大会からレッドブルに昇格しているA.アルボンは,Q2で敗退して14番グリッドにとどまっています。トロロッソ・ホンダ勢は,アルボンと入れ替わって今大会から古巣に戻ったP.ガスリーが16番手,D.クビアトが18番手となっています。 なお,併催で行われているF1への登竜門と言えるFIA-F2のレース1において,2周目に多重クラッシュが発生して赤旗中断となりました。このクラッシュでBWTアーデンからフル参戦しているA.フバートは,マシンが2つに折れるほどの激しいクラッシュに見舞われてしまいました。すぐに病院に運ばれましたが,残念ながら22歳という若さでこの世を去ることになってしまいました。彼のご冥福を心からお祈りいたします。 |
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