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最新ニュース

2019/06/30(日)
☆驚速(MotoGP)
○第8戦オランダGPの予選が,ドライコンディションとなったTTサーキット・アッセンで行われました。MotoGPクラスは,前戦のポールシッターであるペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロが,これまでのコースレコードを大幅に上回る驚異的なタイムをマークし,2戦連続,今季3度目となるポールを獲得しました。クアルタラロに上回られたものの,モンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスがこちらも速いタイムをマークし,ヤマハ勢のワンツーとなる2番グリッドを獲得しています。3番グリッドは,チーム・スズキ・エクスターのA.リンスが獲得しています。今季ここまでずっとフロントローを獲得してきたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでしたが,コースとの相性が懸念されるほどマシンが決まっていない状況が見られ,4番グリッド獲得にとどまっています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,一時4番手につけることがありましたが,最終的に8番手となっています。
Moto2クラスは,フリー走行で総合1番手タイムだったONEXOX TKKR SAGチームのR.ガードナーが,通算72戦目で自身初となるポールを獲得しました。レッドブルKTMアジョのB.ビンダーが2番手タイムをマークし,今季自身初となるフロントローを獲得しています。3番手タイムは,エストレージャ・ガルシア0,0マークVDSのX.ビエルゲでした。ポールを獲得したガードナーのチームメイトである長島哲太は,15番グリッド獲得にとどまっています。
Moto3クラスは,SIC58スクアドラ・コルセのN.アントネッリが今季自身2度目となるポールを獲得していますが,日本人ライダー勢が好位置につけました。まず,前戦でファイナルラップまでトップに立っていたものの,惜しくも転倒リタイアに終わった開幕戦のウィナーであるホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡が2番グリッドを獲得しました。3番グリッドをVNEスナイパーズのT.アルボニーノが獲得し,その後ろとなる4番グリッドを鈴木竜生が獲得しました。ホンダ・チーム・アジアの小椋藍が6番手につけてトップ10圏内を獲得し,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢が11番手,ボエ・スカル・ライダー・ムゲン・レーシングの真崎一輝が15番手でした。

☆降格により(F1)
○第9戦オーストリアGPの予選が,まさにレッドブルにとってのホームコースであるレッドブル・リンクで行われました。この大会においてここまで速さを見せてきたフェラーリのC.ルクレールが,Q3でコースレコードをマークして今季2度目となるポールを獲得しました。2番手タイムをここまでランクトップを行くメルセデスAMGのL.ハミルトンが,3番手タイムをレッドブルのM.フェルスタッペンがマークしました。ところが,予選終了後に,ハミルトンがQ1においてK.ライコネンの走行を妨害したという裁定が下されて3グリッド降格となり,フェルスタッペンが1つ繰り上がってフロントローからのスタートとなりました。4番手タイムだったメルセデスAMGのV.ボッタスが,こちらも1つ繰り上がって3番グリッドからのスタートとなります。レッドブルのP.ガスリーは,予選5番手タイムだったハースのK.マグヌッセンがギアボックス交換をするため降格となり,7番グリッドからのスタートなります。トロロッソ・ホンダ勢は奮わず,A.アルボンが13番手,D.クビアトが18番手で予選を終えています。ただ,アルボンは,エンジンの様々なパーツを交換する作戦を採り,ペナルティの対象となるため最後尾からのスタートとなりそうです。
なお,併催で行われているFIA-F2のレース1において,カーリンに所属してこのシリーズにフル参戦している松下信治が,今季自身初となる勝利を収めました。昨シーズンは一旦日本に戻ってSFにフル参戦した松下ですが,F1昇格を目指して今季再びF2に復帰しているだけに,彼にとって大きな1勝となりそうです。
2019/06/26(水)
☆建設(F1)
○週末に行われた第8戦フランスGPでは,レースウィークを通して好調な走りを見せたのがマクラーレンで,決勝レースでは,C.サインツJrが6位,L.ノリスが9位でチェッカーを受け,両者ともにポントを獲得しました。そのマクラーレンでマネージングディレクターを務めているA.ザイドルが,今後2年の間にマクラーレン・テクノロジー・センターに新しい風洞実験施設を建設する計画を明らかにしました。空力開発に欠かせない風洞実験施設ですが,現在のマクラーレンは,チームの本拠地があるイギリスのウィンヒルではなく,トヨタがドイツのケルンで所有している最新鋭の施設を使用しています。本拠地からかなり離れた場所での開発だけに,当然支障があるのは確かです。かつてマクラーレンは本拠地に風洞実験施設を所有していましたが,それが使われなくなって10年経ちます。今回の発表によると,新しい施設は,その旧施設があるところに建設することになるようで,当然マシン開発がスピーディーに行われるようになることは間違いありません。マクラーレンといえば,F1だけでなく,市販車を開発・販売していて,この部門を担当している『マクラーレン・オートモーティブ』は好調な収益を上げています。どうやら新しい施設は,この部門とそのユーザーにも開放するようで,施設の稼動率は確保され,ユーザーにとってもレース参戦のための開発に役立つことになります。なお,新しい施設はすぐに完成するわけではなく,株主からの建設承認を受けて2年後の完成を目指しているとのことです。
2019/06/25(火)
☆8耐は(SBK)
○ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリにおいて,第7戦イタリア大会の決勝レースが,6月22日(土)にレース1が,23日(日)にスーパーポール・レースとレース2が行われました。その結果ですが,レース1はカワサキ・レーシングチーム・ワールドSBKのJ.レイが優勝しました。また,モリワキ-アルティア・ホンダ・チームは,前戦に引き続いてL.キャミアの代役参戦となる高橋裕紀が,自身にとっても,そしてチームにとっても今季最高位となる8位に入り,さらに清成龍一が14位に入って両者共にポイントを獲得しています。スーパーポール・レースは,ランクトップを行くバウティスタが今季14勝目となる勝利を収めました。レース2は,レイが優勝し,そのレイと鈴鹿8耐でチームメイトとなるターキッシュ・プセッティレーシングのT.ラズカットリオグルが2位に,3位にレイのチームメイトで8耐でもチームメイトとなるL.ハスラムが入り,カワサキが表彰台を独占しています。モリワキ-アルティア・ホンダ・チームは,高橋が転倒リタイアになったりしていずれのレースでもポイント獲得に至っていません。今回の大会は,鈴鹿8耐にワークス参戦するレイとハスラムが好成績でしたが,気になるアクシデントも起きています。それは初日に起こったことで,その初日に行われた2回目のフリー走行において,8耐ではヤマハのワークスチームから参戦することになっているM.ファン.デル.マークが,最速タイムを刻んだ翌周でハイサイドに見舞われ,激しく路面にたたきつけられてしまいました。この転倒により,ファン.デル.マークは病院に転送され,脳震盪,右手首の骨折,さらにろっ骨を2カ所骨折していると診断されました。その中で,右手首は手術が必要な状況だったようです。8耐までおよそ1ヶ月に迫っていて,彼の回復がとても心配されるところで,今年の大会で5連覇を目指すヤマハにとっても,場合によっては何らかの対応を迫られることになります。果たして今年の大会で『テック21カラー』のマシンを誰が駆ることになるのか,その推移が気になりますね。
2019/06/24(月)
☆4連勝(F1)
○第8戦フランスGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったポール・リカール・サーキットで行われました。ポールからスタートしたメルセデスAMGのL.ハミルトンは,順調にスタートを切ってトップでオープニングラップを終えました。ハミルトンに限らず,多少のバトルはありましたが,上位陣はポジションを入れ替えることなく,こちらもオープニングラップを終えました。トップのハミルトンは,ファステストをマークしながら後続との差を広げて行き,結局最後まで一度もトップの座を譲ることなくトップでチェッカーを受けました。これにより,ハミルトンは4連勝を飾ると共に,8戦目にして今季6勝目を挙げました。ハミルトンに18秒と差をつけられましたが,チームメイトのV.ボッタスが2位に入り,メルセデスAMG勢のワンツーフィニッシュを達成しています。同チームの速さと強さは圧倒的で,今季はここまで全て同チームが勝利を収める結果となっています。3番グリッドからスタートしたフェラーリのC.ルクレールは,終盤に入って2位のボッタスとの差を詰めて1秒以内まで迫りましたが,結局抜くところまでは行かず3位でのチェッカーとなりました。今大会にスペック3のエンジンを投入したホンダエンジンユーザー勢は,4番グリッドからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは最後までその位置を保ってチェッカーを受けましたが,チームメイトのP.ガスリーは,あとちょっとのところでポイント獲得という状況までいったものの,最終的に11位でのチェッカーとなりまいsた。ところが,一旦は7位でチャッカーを受けていたルノーのD.リカルドが,レース終盤で他のマシンの抜き方等に問題があって審議対象となり,レース終了後に裁定が下って10秒加算のペナルティが下され,11位に順位を下げました。この結果,11位でチェッカーを受けていたガスリーが10位に繰り上がってポイントを獲得しています。トロロッソ・ホンダ勢は,D.クビアトが14位,A.アルボンが15位でのチェッカーとなりました。

☆初(SF)
○第3戦の決勝レースが,ドライコンディションとなった宮城県にあるスポーツランドSUGOで行われました。ポールからスタートしたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの山本尚貴は,好スタートを切ってトップの座を守ってオープニングラップを終えました。そして,オートポリスで行われた前戦と同じようにすぐにピットインしてタイヤ交換を済ませ,コースに復帰しました。他のドライバーの多くも早い段階でピットインする作戦を採り,一巡したところでは山本がトップを走行する状態となりました。タイヤ交換を済ませた山本は,その後も他を寄せ付けない走りを展開して後続との差を広げ,独走状態に持ち込みました。もう1回ピットインする必要のあった山本ですが,2位以下を大きく引き離していましたから,トップの座を守ったままコースに復帰しました。終盤に入ってアクシデントからセーフティカー先導となり,さらに最終盤には2回目のSCランという状況になりました。残り3周となったところでSCがコースから去り,最終盤がスプリントレースとなりました。しかし,山本の走りは最後まで安定していて,最終的には2位に3秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受け,今シーズンの初勝利を収めました。残り3周目でのリスタートで2位争いに変化が現れました。その段階で3位を走行していたcarrozzeria Team KCMGの小林可夢偉が,前を行くB-Max Racing with motoparkのL.アウアーにアタックを開始。そして周回遅れのマシンを利用してアウアーをパスし,そのままの順位でチェッカーとなりました。2位に入った小林にとっても,そして最後に抜かれて3位になったアウアーにとっても,今季初の表彰台獲得となります。アウアーはSFでルーキードライバーですから,自身初の表彰台獲得ということにもなります。

☆2勝目(JRR)
○JSB1000クラスを除いた3クラスによる第4戦の決勝レースが,この日も雨に見舞われた筑波サーキットで行われました。J-GP2クラスは,ポールからスタートしたMuSASHi RT HARC-PRO.の名越哲平がトップの座を守りましたが,レースが進むに連れて後続が迫り,4台によるトップ争いという展開になりました。しかし,10周目になったところで再び名越がトップに立つとスパートをかけ,その後は後続との差を広げて行きました。最終的に2位になったTeam武 RSCの作本輝介に2秒以上の差をつけて今季2勝目を挙げました。3位にSDG Mistresa RT HARC-PROの榎戸育寛が入り,レース1と同じ顔ぶれでの表彰台となりました。
ST600クラスは,ポールからスタートした51ガレージニトロレーシングの岡本裕生がホールショットを奪うと,終始トップの座を守って終盤に入りました。その終盤になると日本郵便 Honda Dream TPの小山知良が差を縮めていき,コンマ5秒差まで迫ってきました。しかし,岡本はベテランライダーの追撃を最後までかわし,今季2勝目を挙げました。小山からは6秒以上の遅れをとったものの,3位には小山のチームメイトである國峰琢磨が入っています。
J-GP3クラスは,このクラスらしく,7台にのぼるマシンでのトップ争いとなっていきました。終盤に入ってCLUBY'sの長谷川聖がトップに立ってスパートをかけると,誰もついていくことができず,最終的に2位に入ったBATTLE FACTORYの鈴木大空翔に3秒以上の差をつけてこちらも今季2勝目を挙げました。3位には,ミクニ テリー&カリーの村瀬健琉が入っています。
2019/06/23(日)
☆この日も(F1)
○第8戦フランスGPの予選が,この日も路面温度が50度を超える状況となったポール・リカール・サーキットで行われました。前日はメルセデスAMG勢のワンツーで終わりましたが,予選でもその状況に変化は現れませんでした。ラストアタックでそれまでトップタイムだったメルセデスAMGのL.ハミルトンがタイムをさらに更新したのに対し,チームメイトのV.ボッタスはアタックに少し失敗してタイム更新することが出来ませんでした。結局ハミルトンがポールを獲得し,ボッタスが2番手タイムとなり,メルセデスAMG勢がフロントローを独占しています。3番手タイムは,メルセデスAMG勢と同じ1分28秒台をマークしたフェラーリのC.ルクレールでした。ホンダ製パワーユニット勢は,レッドブルのM.フェルスタッペンが今大会好調なマクラーレン勢を抑えて4番手タイムをマーク。チームメイトのP.ガスリーは,1分30秒台の9番手タイムでした。トロロッソ・ホンダ勢はQ3に進出することが出来ず,A.アルボンが11番手,D.クビアトは16番手となっています。

☆独占(SF)
○第3戦の予選が,時折小雨が降る不安定な天候となったスポーツランドSUGOで行われました。最後のQ3が始まる頃にはやや雨脚が強まったためにウェット宣言が出されましたが,どのドライバーもドライ用タイヤでのタイムアタックとなりました。そのような状況の中,ここまでランクトップに立っているDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの山本尚貴が,早い段階でトップタイムをマークしました。2,3番手タイムをそれぞれTEAM MUGENの野尻智紀,B-Max Racing with motoparkのL.アウアーがマークして推移し,残り1分半を切った頃に複数箇所でコースオフするマシンが出たために赤旗が提示されました。結局タイムアタックが出来ないままだったドライバーがいる中で予選はそのまま終了。これは,オートポリスで行われた前戦と同じような予選となってしまいました。最終的にトップ4をホンダエンジンユーザーが独占すると共に,トップ8で見ても7台がホンダ勢という予選となりました。

☆初優勝(JRR)
○第4戦が雨に見舞われた筑波サーキットで開幕し,初日は予選と決勝のレース1が行われました。今回の大会は,JSB1000クラスの走行はなく,他の3クラスが2レース制という形式で開催されています。J-GP2クラスは,3番グリッドからスタートしたSDG Mistresa RT HARC-PROの榎戸育寛が,ホールショットを奪うとどんどん後続との差を広げて独走状態に持ち込みました。最終的に2位に入ったMuSASHi RT HARC-PRO.名越哲平に10秒近い差をつけてトップでチェッカーを受け,嬉しい自身初優勝を飾りました。トップ2が独走態勢を築いたのに対し,3位は2台によるバトルが展開され,Team武 RSCの作本輝介がこれを制しています。
ST600クラスは,2番グリッドからスタートしたNCXXRACING&善光会 TEAMけんけんの長尾健吾が,最終的に2位に入ったTeam MF & Kawasakiの奥田教介に2秒近い差をつけ,今季初優勝を飾りました。3位には,元GPライダーである日本郵便 Honda Dream TPの小山知良が入っています。
J-GP3クラスは,オープニングラップで転倒したマシンがコースに残ってしまったために赤旗が提示され,13周に減算されてリスタートとなりました。途中から激しい雨に見舞われるという状況となる中,終盤に入ってTeam Plusone+fの福嶋佑斗とBATTLE FACTORYの鈴木大空翔とのトップ争いとなりました。最後まで続いた2人のバトルでしたが,最終的にトップに立っていた福嶋が1000分の86秒差で逃げ切り,嬉しい自身初優勝を飾っています。3位には,単独走行でライダーズサロン横浜の濱田寛太が入っています。
2019/06/22(土)
☆路面温度(F1)
○第8戦フランスGPがポール・リカール・サーキットで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。午後から行われた2回目のフリー走行では,路面温度が50度を超える厳しい状況となる中,メルセデスAMGのV.ボッタスが唯一1分30秒台のタイムをマークし,初日総合トップに立ちました。ランクトップを行くチームメイトのL.ハミルトンが総合2番手タイムをマークし,今回もメルセデスAMG勢のワンツーとなっています。総合3,4番手タイムをそれぞれC.ルクレール,S.ベッテルがマークし,フェラーリ勢が総合3,4番手タイムとなっていて,今回も2強による上位独占で初日を終えています。総合5番手タイムをマークしたのは,今シーズン好調な走りを見せているマクラーレンのL.ノリスでした。今回スペック3のエンジンをA.アルボンを除いた3人に投入しているホンダ製パワーユニット勢は,レッドブルのM.フェルスタッペンが6番手,P.ガスリーが8番手で,トロロッソ・ホンダのアルボンが13番手,D.クビアトが15番手で初日を終えています。
2019/06/21(金)
☆レースシミュレーション(MotoGP)
○4輪では,電気自動車のフォーミュラカーで争われるフォーミュラE(FE)が年々新たなメーカーが参入していき,徐々に盛り上がりを見せてきています。そのような流れの中,2輪も今シーズンから電動バイクで争われるMotoEが発足します。当初は,5月5日に決勝レースが行われたMotoGPの第4戦スペインGPでMotoEも開幕戦が予定されていたのですが,3月にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われたテストで火災が発生し,開催に必要な多くの主要機材が消失するというアクシデントに見舞われてしまいました。このため,MotoEの開幕が延期となり,新たに7月にザクセンリンクで行われるMotoGPの第9戦ドイツGPで開幕することになりました。その開幕に向け,MotoEのオフィシャルテストが,6月17〜19日にスペインのバレンシアにあるリカルド・トルモ・サーキットで行われました。そして,その最終日には,決勝レースのシミュレーションが行われました。その決勝レースでは,前日に行われた予選のシミュレーションでポールを獲得したテック3レーシングのH.ガルソがトップを走行していきましたが,ファイナルラップで2番グリッドからスタートしたアビンティア・エスポンソラマ・レーシングのE.グラナドが逆転してこのシミュレーションレースを制しました。2位にガルソが,3位にアジョ・モトEのN.トゥーリが入りました。今回のテストで事前テストを終え,今度はいよいよドイツGPでの開幕戦を迎えることになります。
2019/06/20(木)
☆新スペック(F1)
○明日から第8戦フランスGPが開幕しますが,それを前にしてホンダから発表があり,ホンダ製パワーユニットユーザーであるレッドブルとトロロッソ・ホンダに新しいスペック3のパワーユニット(PU)を投入することになりました。ホンダのパワーユニット開発にあたっては,ホンダ内の様々な開発部門と連携を図っています。今回投入することになったスペック3には,ホンダが世界的に注目されている『ホンダジェット』を担当している航空エンジン研究開発部門との連携を深めて開発にあたったようです。2チームに供給しますが,投入する基数は3基です。つまり,誰か一人には供給されないことになりますが,どうやらそれはトロロッソ・ホンダのA.アルボンのようです。というのも,F1のレギュレーションでは,年間で使用できるのは3基までで,それを超えるとペナルティが科されることになっています。レッドブルはともかく,トロロッソ・ホンダに関しては,既にアルボンとD.クビアト共に既に3基目が投入されていて,次に新しいPUが投入されるときには両者ともペナルティが科されることになります。ペナルティが科されるタイミングをずらした方がいいと考えているのか,クビアトとアルボンを比べた場合,アルボンは第3戦中国GPでクラッシュを演じたりしていて,現行のPUのマイレージがクビアトと比べると余裕があることが今回の決定につながっているようです。新しいスペックPUに期待は高まりますが,どうやらホンダ自体ライバルに対して一挙に肩を並べるとまでは考えていないようです。果たして,伝統のあるフランスでの戦いがどのようになるのか注目したいものですね。
2019/06/19(水)
☆2戦連続で(SBK)
○スーパーバイク世界選手権(SBK)に実質的にホンダのワークスチームとしてフル参戦しているモリワキ-アルティア・ホンダ・チームから発表があり,今週末に開催される第7戦イタリア大会において,怪我で欠場が続いている同チームのフル参戦ライダーであるL.キャミアの代役として,今シーズンはJRRのJSB1000クラスにKYB MORIWAKI RACINGから参戦している高橋裕紀を前戦第6戦スペイン大会に引き続いて起用することになりました。今シーズンの高橋は,チームの方針で鈴鹿8耐を見据えてJRRに鈴鹿での大会のみにスポット参戦しています。代役として参戦したスペインでは,レース1でこそ転倒リタイアに終わったものの,最終日に行われたスーパーポール・レースではノーポイントながら14位で完走を果たし,レース2では13位フィニッシュして,SBK初参戦にもかかわらず貴重な3ポイントをチームにもたらしました。マニュファクチャラーズタイトル争いにおいてぶっちぎりで最下位となっているホンダにとっては,3ポイントとはいえ貴重なポイント獲得です。フル参戦している去年までのJRRにおけるチームメイトの清成龍一が,スペインではレース1こそ完走を果たしたものの,17位でノーポイントに終わり,翌日に行われたスーパーポール・レースが前日に続いて17位でノーポイント,レース2が転倒リタイアに終わっていて,この大会でノーポイントに終わっているだけに,高橋の健闘が光っています。こうしたこともあって,継続しての代役参戦に至ったのは自然な流れといえます。
2019/06/18(火)
☆テストでは(MotoGP)
○レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが独走優勝,ルーキーライダーであるペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロが,最高峰クラスで自身にとっても,そしてチームにとっても初表彰台を獲得した第7戦カタルニアGPでしたが,チームとライダーはそのまま会場となったバルセロナ-カタルニア・サーキットにとどまり,シーズン中のオフィシャルテストに参加しました。昨日1日だけのテストでしたが,この日の総合トップタイムをマークしたのは,決勝レースでレプソル・ホンダ・チームのJ.ロレンソの転倒に巻き込まれて転倒リタイアに終わったモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスでした。最多周回数をこなしたこの日のビニャーレスは,カタルニアGPでクアルタラロがマークしたポールタイムをおよそコンマ5秒上回る1分38秒台のタイムでした。総合2番手タイムをマークしたのは,こちらもレースでは転倒リタイアに終わっていたペトロナス・ヤマハSRTのF.モルビデリで,ビニャーレスとの差はわずか1000分の47秒差でした。この大会を制したマルケスは,仕様違いのマシンを乗り換えていきながら,総合3番手タイムをマークしてテストを終えています。レースウィークでは,初日こそ総合3番手タイムと好スタートを切りましたが,予選ではかなり苦労し,その影響でトップ10フィニッシュは果たしたものの,決勝レースでもやや苦労した感のあったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,チームメイトであるC.クラッチローが使用している今季型RC213Vを駆る機会を得たりしながら,総合7番手タイムでテストを終えています。今回のテストでは,レギュラーライダーはもちろん,各メーカーのテストライダーも参加しています。その中で最も注目となったのは,昨シーズン限りでレギュラーライダーとしては引退し,今シーズンからKTMのテストライダーを務めているD.ペドロサの参加でしょう。テストライダー就任以降,怪我の手術で走行できない状態が続いていましたが,ようやく走れる状態となり,今回のテストにも参加できるようになりました。とはいえ,まだ万全な状態ではないようで,タイムとしてはトップから2秒857離された最下位でテストを終えています。
2019/06/17(月)
☆サバイバル&初表彰台(MotoGP)
○第7戦カタルニアGPの決勝レースが,レースウィークを通じてドライコンディションとなったバルセロナ-カタルニア・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,2番グリッドからスタートしたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがトップに立って1位を走行中の2周目に,10番グリッドから好スタートを切って順位を上げてきたレプソル・ホンダ・チームのJ.ロレンソが,3位に浮上しようと10コーナーで勝負をかけたものの,2位走行中だったミッション・ウィノウ・ドゥカティのA.ドビツィオーゾやモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのV.ロッシとM.ビニャーレスを巻き込む転倒を喫していきなり4台がリタイアとなりました。1位を走行していたマルケスは,本来は追撃を受ける2位以下が一挙にいなくなり,ペースアップを図って独走状態に持ち込みました。やや離された位置での2位争いの中で抜け出したのは,前日までの2日間全てでトップタイムだったペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロでした。18周目に2位に浮上したクアルタラロは,少しずつ3位以下との差を広げてこちらも単独走行となりました。トップ走行のマルケスは危なげないレースを展開し,2位に2秒以上の差をつけて今季4勝目を飾りました。2位に入ったクアルタラロは,最高峰クラスで自身初の表彰台獲得となりました。3位には,前戦のウィナーであるミッション・ウィノウ・ドゥカティのD.ペトルッチが入っています。初日こそ総合3番手タイムと好スタートを切ったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶でしたが,2日目は奮わず16番グリッド獲得にとどまって決勝レースを迎えていました。2周目にいきなり上位4台が消えたこのレースは,最終的に24台中リタイアが11台というサバイバルレースとなったのですが,無事完走を果たして8位でチェッカーを受けています。なお,ランクトップのマルケスが母国GPで優勝,2位のドビツィオーゾがリタイアに終わったことから,2人のポイント差は37へと広がっています。
Moto2クラスは,2連勝を飾ってこの母国GPを迎えていたエストレージャ・ガルシア0,0マークVDSのA.マルケスが,6番グリッドからスタートしてポジションアップを果たしてトップに立ち,2位走行のダイナボルト・インタクトGPのT.ルティに2秒近い差をつけて3連勝を飾りました。ここまでランクトップに立っていたフレックスボックスHP40のL.バルダッサーリが転倒リタイアに終わったこともあって,マルケスはランクトップに立っています。MotoGPクラスではランクトップを行く兄のマルクが優勝していますので,この大会は兄弟がそれぞれのクラスで優勝すると共に,どちらもがランクトップを行くという状況となっています。3位には,スピードアップのJ.ナバーロが入っています。唯一のフル参戦日本人ライダーであるONEXOX TKKR SAGチームの長島哲太は,16番グリッドからスタートし,最終的に10位でチェッカーを受けています。
Moto3クラスは,このクラスらしく複数台によるトップ争いがファイナルラップまで続きました。この段階でトップに立っていたのはホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡で,開幕戦以来の優勝を目指しましたが,残念ながら転倒してリタイアに終わりました。最終的にトップに立ったのは13番グリッドからスタートしたレオパード・レーシングのM.ラミレスで,トップでチェッカーを受けて嬉しい自身初優勝を飾っています。2,3位には,僅差でそれぞれステリルガルダ・マックス・レーシング・チームのA.カネト,スカイ・レーシング・チームVR46のC.ビエッティが入っています。ちなみに,このチームのオーナーは,それぞれM.ビアッジとV.ロッシで,犬猿の仲と言われた両者です。これも何かの因縁なのでしょうね。日本人ライダー勢は,怪我からの復帰戦となったホンダ・チーム・アジアの小椋藍が6位に入って日本人最高位となり,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢が8位,エストレージャ・ガルシア0,0からワイルドカード参戦の山中琉聖が9位に入ってポイントを獲得し,レース途中で転倒して復帰したボエ・スカル・ライダー・ムゲン・レーシングの真崎一輝とSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生は,それぞれ16位,19位とノーポイントに終わっています。
2019/06/16(日)
☆2度目(MotoGP)
○第7戦カタルニアGPの予選が,ドライコンディションとなったバルセロナ-カタルニア・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,一旦はレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがトップタイムをマークしたものの,前日に総合トップタイムだったペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロがわずか1000分の15秒上回ってトップタイムをマークしました。結局このタイムを更新するライダーは現れず,最高峰クラスルーキーのクアルタラロが第4戦スペインGP以来2度目となるポールを獲得しました。逆転されたマルケスは,ラストアタックでタイム更新を図りましたが,4コーナーで大きくリアをスライドさせてしまい,タイム更新はなりませんでした。ただ,このスライドは転倒してもおかしくないほどのものでしたが,そうならなかったマルケスのスライドコントロールの凄さを改めて認識させるものでした。3番グリッドを獲得したのは,ヤマハのワークスライダーであるモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスでした。今季ここまで優勝がないヤマハ勢ですが,今回の予選は好調なライダーが多く,トップ5はマルケス以外全員がヤマハ勢でした。初日は総合3番手タイムだったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶でしたが,この日はセッティングが決まらず,Q1からの予選となりました。ラストアタックで自身のタイムは更新したものの,Q1突破とはならず,今日行われる決勝レースは今季自己ワーストとなる16番グリッドからスタートします。
Moto2クラスは,僅差での争いが展開されていき,最終的にフレックスボックスHP40のA.フェルナンデスがトップタイムをマークし,自身初となるポールを獲得しました。初日に総合トップタイムだったダイナボルト・インタクトGPのT.ルティが,トップから1000分の21秒遅れで2番グリッドとなりました。ふぇでローズが3番グリッド獲得となりましたが,彼はトップから1000分の29秒遅れでした。ちなみに,5番手タイムまでがコンマ1秒以内での差でしたからいかに僅差であったかが分かります。ONE XOX TKKR SAGチームの長島哲太は,トップからコンマ961秒遅れの16番グリッド獲得で予選を終えています。
Moto3クラスは,このクラスらしくラストアタックで順位の入れ替わりがありました。そのような中でトップタイムだったのはコマリング・グレシーニMoto3のG.ロドリゴで,昨年の第16戦日本GP以来となるポールを獲得しました。そのロドリゴからわずか1000分の21秒差で2番グリッドを獲得したのは,第5戦フランスGPで転倒を喫して左手首を骨折し,手術後の療養のために前戦イタリアGPを欠場していたホンダ・チーム・アジアの小椋藍でした。VNEスナイパーズのT.アルボリーノが3番グリッドを獲得し,その次の4番手タイムをマークしたのはSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生でした。他の日本人ライダー勢は奮わず,ボエ・スカル・ライダー・ムゲン・レーシングの真崎一輝が19番グリッド,エストレージャ・ガルシア0,0からワイルドカード参戦の山中琉聖が21番グリッド,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡はブービーとなる23番グリッドでした。
2019/06/15(土)
☆自身初(MotoGP)
○第7戦カタルニアGPがバルセロナ-カタルニア・サーキットで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。MotoGPクラスは,同じスペイン国内で行われた第4戦で最年少記録を更新してポールを獲得したペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロが,2回目のフリー走行でトップタイムをマークし,自身初となる初日総合トップとなりました。初日総合2番手タイムをマークしたのは,ここまでトップに12ポイント差のランク2位につけているミッション・ウィノウ・ドゥカティのA.ドビツィオーゾでした。前戦イタリアGPの決勝レースで,自己最高位となる5位に入ったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶が,その勢いを持続しているかのように,初日総合3番手タイムとなっています。
Moto2クラスは,2回目のフリー走行でフレックスボックスHP40のA.フェルナンデスがトップタイムをマークしたものの,2回目のフリー走行では2番手タイムだったダイナボルト・インタクトGPのT.ルティが,1回目のフリー走行でマークしたトップタイムを上回ることが出来ず,総合トップはルティとなりました。総合3番手タイムは,2連勝してこの大会を迎えているエストレージャ・ガルシア0,0マークVDSのM.マルケスでした。ONE XOX TKKR SAGチームの長島哲太は,2回目のフリー走行で15番手タイムをマークして初日を終えています。
Moto3クラスは,1回目のフリー走行で,A.ロペスとS.ガルシアのエストレージャ・ガルシア0,0勢が僅差のトップタイム争いを展開し,わずか1000分の17秒差でロペスが上回りました。そして,2回目のフリー走行では,この2人がマークしたタイムを誰も上回ることが出来ず,初日の総合トップ2はエストレージャ・ガルシア0,0勢となりました。2回目のフリー走行でトップタイムだったレオパード・レーシングのL.ダッラ.ポルタが,総合では3番手タイムとなりました。日本人ライダー勢ですが,2回目のフリー走行では,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生が2番手タイム,ボエ・スカル・ライダー・ムゲン・レーシングの真崎一輝が10番手,エストレージャ・ガルシア0,0からワイルドカード参戦している山中琉聖が16番手,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢が25番手,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡が30番手タイムをそれぞれマークして初日の走行を終えています。
2019/06/14(金)
☆奪還に向け(EWC)
○世界耐久選手権(EWC)シリーズの最終戦『鈴鹿8時間耐久ロードレース大会』の参戦体制が続々と発表されていて,昨日はスズキの中心チームであるヨシムラの体制についてお伝えしました。そのような中,昨日ホンダが8耐における体制について発表を行いました。ヤマハがワークス活動を再開して以来,ずっと後塵を拝し続けているホンダは,JRRのJSB1000クラスと連動して昨年から8耐においてもワークスチームを編成して覇権奪還に向けて活動を再開しました。しかし,結果的に昨年もヤマハの後塵を拝することの変わりはありませんでした。昨日の発表によると,ワークスであるTeam HRCは,F1を連想させるかのようにレッドブルをタイトルスポンサーに迎え,『Red Bull Honda』として参戦することになりました。使用するマシンは,もちろんホンダCBR1000RR SP2をベースとしたワークスマシン『CBR1000RRW』です。注目のライダーですが,当然現在JSB1000クラスでランクトップを行く高橋巧が中心となります。その他のライダーですが,元GPライダーで,現在はHRCのテストライダーとしてMotoGPマシンであるRC213Vなどの開発にあたっているS.ブラドルを起用することになりました。そして,3人目には,かつてホンダのエースとして鈴鹿8耐を4度制した経歴を持ち,今シーズンはモリワキ-アルティア・ホンダ・チームに所属してSBKにフル参戦している清成龍一が再びホンダワークスから出場することになりました。現在のJSB1000クラスでは,高橋巧が独走状態で4連勝を飾り,昨シーズンまでと違ってCBRが速さを見せています。それだけに,鈴鹿8耐でも中須賀克行&YZF-R1と渡り合える可能性を高めています。今大会は日本の各メーカーが一段と力を入れてきているだけに,激しいトップ争いが期待できるものとなることは間違いないでしょう。そうした期待はチケットの売り上げにも表れていて,各メーカーが設定している応援席のチケットは,どのメーカーも完売状態になっています。
2019/06/13(木)
☆体制発表会(EWC)
○例年通り来月末に行われる予定の世界耐久選手権(EWC)シリーズの最終戦となる『鈴鹿8時間耐久ロードレース大会』に,1回目の大会から参加している日本を,そしてスズキを代表するプライベートチームであるヨシムラジャパンが,昨日今季の大会の参戦体制発表会を開きました。昨年の同チームは,昨年までエースライダーを務めていた津田拓也,元SBKチャンピオンでスズキの開発ライダーを務めているS.ギュントーリ,BSBにフル参戦するB.レイの3人体制で臨みました。結果は,スタート後1時間経過した頃の転倒が響いて10位完走で終了しています。雪辱を期す今年の体制は,まず昨年からヨシムラに所属し,今シーズンはエースライダーを務めている渡辺一樹,ずっとスズキ系のライダーとして活躍し,今シーズン久々にヨシムラに復帰している加賀山就臣,そして昨年からの継続参戦となるギュントーリの3人となります。昨年から同チームに所属している渡辺ですが,昨年は初年度ということと,必勝体制を組むということから,ヨシムラからの8耐参戦ではなく,同じスズキ系のチームであるS-PULSE DREAM RACING・IAIからから参戦しています。同チームの実質的エースとなった今シーズンは,ついに念願のヨシムラからの参戦となります。復帰となる加賀山は,2007年にヨシムラへ優勝をもたらしたときの一人です。自チームであるチームKAGAYAMAから参戦しているときには,優勝こそないものの,表彰台を獲得しています。今年の大会は,国内の他のメーカーはワークスチームを組んでの参戦となっていて,実質的にスズキのエースチームであるヨシムラではあるものの,優勝するには厳しい状況であることは間違いありません。強力なワークスにどのように挑むのか,熱狂的として知られるヨシムラのファンたちは,例年以上に応援に力が入っていることでしょうね。
2019/06/12(水)
☆復帰(WEC)
○アメリカを代表するタイヤメーカーであるグッドイヤーから発表があり,世界耐久選手権(WEC)の2019/20年シーズンからルマン24時間を含め新開発のタイヤを用いて新たに参入することになりました。グッドイヤーと言えば,かつてはF1にタイヤを供給し,歴代トップとなる通算368勝という記録を持っています。近年はあまり世界的なカテゴリーへのタイヤ供給がなされていませんが,NASCARといったアメリカ国内のレースに供給したりしています。今回復帰することになったWECシリーズのメインの大会であるルマン24時間については,通算14勝をマークしています。今回は復帰の発表はあったものの,供給するチームをはじめ,どのクラスに供給するのかなど具体的なことについては明らかになっていません。日本のブリヂストン,フランスのミシュランと合わせ,世界3大タイヤメーカーの1つの復帰となるわけですから,期待が持てるのは当然です。今後の具体的な発表を待ちたいところですね。
2019/06/11(火)
☆残り1時間で(EWC)
○世界耐久選手権(EWC)の第4戦『オッシャースレーベン8時間耐久レース』の決勝レースが,9日(日)にモータースポーツ・アリーナ・オッシャースレーベンで行われました。3番グリッドからスタートしたV.フィリップ&E.マッソン&G.ブラック組のスズキ・エンデュランス・レーシング・チームがホールショットを奪って始まった決勝レースは,時間が経つにつれて昨年のチャンピオンチームであるJ.フック&F.フォーレイ&M.ディ.メリオ組のF.C.C.TSRホンダ・フランスとB.パークス&M.フリッツ&N.カネパ組のYARTヤマハとのトップ争いへとなっていきました。両者の争いは終盤まで続いていき,どちらに凱歌が上がるか分からない状況でした。ところが,残り1時間となったところで,その段階でトップを走行していたYARTヤマハのマシンから白煙が上がり,さらにマシンが炎に包まれてしまいました。直ちに消火器が撒かれましたが,再スタートすることは出来ず,そのままリタイアとなりました。ライバルの脱落によりトップに立ったF.C.C.TSRホンダ・フランスは,2位以下の全車を周回遅れとする圧倒的な強さを見せ,開幕戦以来となる今季2勝目を挙げました。同チームは,昨年もこの大会を制しています。YARTヤマハのトラブルは,同じホンダ勢に明暗が分かれる形となっていて,TSRホンダがトップに立って優勝したのに対し,YARTヤマハの後ろを走行していたR.ド.プニエ&J.エルナンデス&S.ギムバート組のホンダ・エンディランス・レーシングは撒かれたオイルに乗ってしまって激しく転倒。何とかピットに戻ってマシンを修復してコースに復帰しましたが,この時の転倒が原因でフレームが損傷していることが判明してリタイアに終わっています。トップに周回遅れにされてしまいましたが,2位にはポールからスタートしたJ.グアルノーニ&D.チェカ&E.ニゴン組のチームSRCカワサキ・フランス,3位にはヤマハ勢の1つであるF.アルト&F.マリーノ&C.シメオン組のVRD IGOLピエレ・エクスペリエンスが入っています。EWCシリーズは今季残り1戦となっていて,その最終戦となるのが鈴鹿8耐です。気になるタイトル争いですが,現在トップに立つのは今回2位に入ったSRCカワサキ・フランスで,5ポイント差でスズキ・エンデュランス・レーシング・チームがつけています。また,今回優勝したF.C.C.TSRホンダ・フランスがトップから23ポイント差で3位につけていて,耐久レースは何が起こるか分からないだけに,タイトルの行方も分からない状況となっています。
2019/06/10(月)
☆5秒加算で(F1)
○第7戦カナダGPの決勝レースが,路面温度が50度を超える厳しい暑さとなったジル・ヴィルヌーブ・サーキットで行われました。今シーズン初めてポールからスタートしたフェラーリのS.ベッテルは,順調にスタートを切ってトップのままフォールショットを奪いました。2番グリッドからのスタートメルセデスAMGのL.ハミルトンは,スタートでやや出遅れて3番グリッドからスタートしたフェラーリのC.ルクレールから追い詰められました。しかし,何とかこれを抑えきって2位の座を守りました。ピットインのタイミング出先に入ったのはベッテルでした。これを期にオーバーシュートを狙ったハミルトンでしたが,既にタイヤのおいしい時期は過ぎてしまっていてペースは上がらず,ベッテルは無事トップの座を守りました。ところが,48周目のターン3のところで,ベッテルのリヤが流れたためターン4をカットしてしまいました。その隙にハミルトンはオーバーテイクを狙いましたが,ベッテルはターン4出口でハミルトンに幅寄せをするようなかたちでコース復帰し,何とか首位をキープしました。しかし,この点が審議の対象となり,結局5秒加算のペナルティが科されました。トップを行くベッテルは,ハミルトンに5秒以上の差をつける必要が出てプッシュしましたが,トップでチェッカーは受けたものの,ハミルトンには1.342秒しか差をつけることが出来ず,リザルトとしてはハミルトンがトップ,ベッテルが2位となりました。3位には,4秒以上遅れてルクレールが入っています。ホンダ製パワーユニット勢は,不運な形でQ2敗退となって11番グリッドからのスタートとなったレッドブルのM.フェルスタッペンは,ファステストを連発したりして順位を上げ,最終的にメルセデスAMGのV.ボッタスに次ぐ5位でのチェッカーとなりました。チームメイトのP.ガスリーは,周回遅れながら8位でチェッカーを受けてポイントを獲得しています。トロロッソ・ホンダのD.クビアトが10位に入り,こちらも何とかポイントを獲得しています。残り8周となったところでトロロッソ・ホンダのA.アルボンのマシンに異常が出たことをエンジニアが発見し,緊急にピットインしてそのままリタイアに終わっています。
2019/06/09(日)
☆初ポール(F1)
○第7戦カナダGPの予選が,好天に恵まれたジル・ヴィルヌーブ・サーキットで行われました。初日の総合2番手タイムだったフェラーリのS.ベッテルは,ここまでランクトップを行くメルセデスAMGのL.ハミルトンとのポール争いとなりました。ラストアタックで一旦はハミルトンがトップタイムをマークしたものの,すぐにベッテルがこれを更新し,今季初のポールを獲得しました。今季限りの引退の噂が出てきているベッテルですが,この噂を一蹴するかのようなトップタイムと言えますね。3番グリッドを,初日総合トップタイムで,ベッテルのチームメイトであるC.ルクレールが獲得しています。それに対して,ハミルトンのチームメイトであるV.ボッタスは,6番手タイムで終わっています。予選に関しては,フェラーリが優勢だったといえます。初日は奮わなかったホンダ製パワーユニット勢ですが,予選で気を吐いたのは,シーズン途中でシート喪失の噂が出ているレッドブルのP.ガスリーでした。他のドライバーが奮わない中,ボッタスの1つ前となる5番手タイムで予選を終え,そうした噂をこちらも一蹴する予選となっています。チームメイトのM.フェルスタッペンは,Q2で11番手の時にラストアタックに臨もうとしていました。ところが,セッション終了直前にハースのK.マグヌッセンが最終シケイン出口でウォールにヒットし,マシンはストレートイン側のウォールに激しくクラッシュしたため,ここで赤旗が提示されました。アタックしようとしていたフェルスタッペンはここでQ2終了となってしまってアタックできないままで終わってしまい,不運な形で11番グリッドにとどまりました。トロロッソ・ホンダ勢もQ2での敗退となり,D.クビアトがフェルスタッペンに次ぐ12番グリッド,A.アルボンが14番グリッド獲得にとどまりました。
2019/06/08(土)
☆ワンツー&伸び悩み(F1)
○第7戦カナダGPがモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。午前中に行われた1回目のフリー走行では,コンストラクター争いでランクトップに立つメルセデスAMG勢がいつものように(?)ワンツー発進しましたが,タイムが上がったフリー走行2ではアクシデントに見舞われたりして伸び悩む状況となりました。それに対して1回目では遅れをとったフェラーリ勢がタイムを更新していき,C.ルクレールがトップタイム,S.ベッテルが2番手タイムをマークし,初日はフェラーリ勢が総合でワンツーとなりました。それに対して,1回目にトップタイムだったL.ハミルトンはクラッシュしてマシン修復に時間がかかり,わずか8周のみの走行となり,初日は6番手タイムで終了しています。チームメイトのV.ボッタスは,1回目の走行でトラブルが発生したものの,大きな影響を受けるものではなく,総合3番手タイムで初日を終えています。ホンダ製パワーユニット勢は総じて奮わず,12,13番手にレッドブル勢が,14,15番手にトロロッソ・ホンダ勢が並び,それぞれM.フェルスタペン,P.ガスリー,A.アルボン,D.クビアトの順となっています。
2019/06/07(金)
☆体制発表(EWC)
○九州を拠点に今シーズンから発足したのが,福岡のカワサキプラザ福岡東をベースにしたTeamWith87KYUSHUです。同チームは,我が大分県の若手有望ライダーの一人で,昨シーズンは阪神ライディングスクールに所属した清末尚樹がJSB1000クラスにフル参戦し,カワサキのマシンを駆って長年JRRに参戦している西嶋修が監督を務めながらST600クラスにスポット参戦。さらに,九州を代表するライダーの一人である柳川明がアドバイザーを務めています。JRRだけでなく,EWCシリーズの最終戦である真夏の祭典『鈴鹿8時間耐久ロードレース選手権』のSSTクラスにも参戦することになっていて,8耐出場のトライアウトを兼ねたレースである『鈴鹿2&4レース』で無事通過しました。先日行われた8耐の合同テストで同チームの参戦について発表があり,エースライダーの清末と監督兼業の西嶋,そして,3人目のライダーとして,カワサキの市販車開発ライダーを苅田庄平を迎えて参戦することになりました。苅田にとっては5年ぶりの8耐出場となりますが,開発ライダーだけにマシンへの対応力や安定した走りはお手の物かもしれません。
2019/06/06(木)
☆手術(MotoGP)
○今シーズンからMotoGPクラスへも進出を果たしているペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームから発表があり,4日(火)に同チームからフル参戦しているF.クアルタラロが,スペイン・バルセロナ市内の大学病院において,イタリアGPで問題となった右前腕の筋区画症候群(いわゆる「腕上がり」と言われている症状)を解消するために筋膜切開術の手術を受けました。既に昨日退院し,現在は理学療法を受けているようです。今シーズンのMotoGPクラスで大きな話題となっている一人が,このクアルタラロでしょう。週末に行われたイタリアGPにおいても,新人としては最高位,何よりV.ロッシ&M.ビニャーレスというヤマハワークスライダーが苦戦する中,サテライトチームながら2番グリッドを獲得したのです。彼の活躍はこの大会だけでなく,5月にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われたスペインGPでは,何とポールを獲得してみせています。ただ,2番グリッドからスタートしたイタリアGPでは,レースが進むに連れて順位を下げていき,最終的にはトップからおよそ18秒遅れの10位でのチェッカーとなりました。予選では速さを見せたものの,決勝レースでは順位を下げてしまうことの要因の1つが,今回手術に至った腕上がりだったようです。復帰時期が気になるところですが,来週末にカタルニア・サーキットで行われるカタルニアGPに向けているようです。このカタルニアGPは,Moto2クラスにHDRスピードアップ・レーシングからフル参戦していた昨シーズン,見事ポールトゥーフィニッシュを達成している縁起のいい大会だけに,ぜひとも復帰したいところでしょうね。
2019/06/05(水)
☆初走行(EWC)
○7月最後の週末に開幕するEWCシリーズの最終戦『鈴鹿8時間耐久ロードレース』のメーカー合同テストが,6月3日(月)と4日(火)の2日間にわたって行われました。今回のテストで一番の注目は,何といってもこの大会でワークス参戦を再開するKawasaki Racing Teamでしょう。今回のテストには,同チームから参戦するSBKの王者であるJ.レイと,そのチームメイトであるL.ハスラムが参加しました。そのカワサキの再登場を迎え撃つのが,4連覇を飾っている中須賀克行を中心とするヤマハワークスであるYAMAHA FACTORY RACING TEAMと高橋巧を中心とするホンダワークスであるTeam HRCです。今回のテストでは,2日間ともこの迎え撃つ2チームが速さを見せ,トップタイムをYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀が,2番手タイムをTeam HRCの高橋がマークしました。Kawasaki Racing Teamのレイは,初日が3番手,2日目は5番手でした。2日目で注目となったのはTeam HRCで,週末に開催されたイタリアGPのMoto2クラスにおいて,自己最高位となる7番グリッドからスタート(決勝レースは14位でチェッカー)したONEOXO TKKR SAGチームの長島哲太が自身初となるワークスマシンで走行したのです。今回の走行はテスト参加で,同チームの8耐における体制はまだ正式に発表されていません。2日目のみの走行となった長島は,初めてのマシン,そして前日の夜に鈴鹿入りするというハードスケジュールながらトップからおよそコンマ4秒遅れとなる2分06秒385をマークしています。今回のテストから考えると,Team HRCの体制は,高橋巧&S.ブラドル&長島哲太ということになりそうな感じです。
2019/06/04(火)
☆体制発表(ダカール)
○日野自動車株式会社と,日本レーシングマネージメント株式会社で構成されるダカール・ラリー共同参戦チーム「日野チームスガワラ」が,新しい体制について発表しました。ダカール・ラリーにおけるレジェンドドライバーの一人である菅原義正が,ドライバーとしてだけでなく,これまでチーム代表を務めてきた同チームですが,今年初めの大会を持って彼は引退しました。それに伴い,菅原義正の息子で,近年チームのエースドライバーとして活躍している菅原照仁が,新たにチーム代表に就任することは既に発表されていました。今回の発表によると,もちろん照仁がエースドライバーを務めることは変わりありませんが,義正の引退に伴い,新たに国内外のオフロードレースで活躍してきた塙郁夫を迎えることになりました。参戦車両については,前回参戦したマシンの戦闘力をさらに高めた日野レンジャーベースのマシンに加え,北米専用車をベースとしたボンネットタイプの新型車を開発して投入することになりました。また,これまでの同チームは,ドライバーとナビゲーターの2人体制でマシンに乗り込んでいましたが,トラック部門の他のチームと同じように,ドライバーとナビゲーターに加え,経験豊かなメカニックを同乗させた3人体制で臨むことになりました。トラブルを避けることができないこの大会だけに,メカニックの同乗はトラブル時の対応力強化につながることは間違いありません。
2019/06/03(月)
☆初優勝(MotoGP)
○第6戦イタリアGPの決勝レースが,好天に恵まれたムジェロ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが好スタートを切ってトップを走行していました。ただ,徐々に差を広げて行った前戦と違い,このレースでのマルケスはなかなか後続との差を広げて行くことができませんでした。そうしている内に徐々にトップグループが形成されていき,レースが進むに連れて5台の集団が4台へと,それが終盤に入って行くと3台に絞られていきました。その3台とは,マルケスとミッション・ウィノウ・ドゥカティのD.ペトルッチとA.ドビツィオーゾです。ポジションを入れ替えながら激しいトップ争いはファイナルラップまで続き,そのファイナルラップでトップに立っていたのが,今シーズンからドゥカティのワークスライダーとしてフル参戦しているペトルッチでした。2位に浮上したマルケスの激しい追跡は最後のストレートまで続きましたが,最後は1000分の43秒という僅差で逃げ切り,自身初優勝を飾ると共に,地元イタリアでイタリアンライダーがイタリアンマシンを駆っての優勝となりました。3位にドビツィオーゾが入り,ランク1位のマルケスとランク2位のドビツィオーゾとの差が少し広がる結果となりました。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,10番グリッドからスタートし,安定した速さを刻んでいって徐々にポジションアップを果たし,最後は単独での5位でチェッカーを受けました。この順位は,彼にとって自身最高位となります。
Moto2クラスは,3番グリッドからスタートしたエストレージャ・ガルシア0,0マークVDSのA.マルケスが,前戦で2年ぶりの優勝を果たした勢いをそのまま維持しているかのようにトップに立つと後続との差を広げて行き,2位に2秒弱の差をつける単独走行で2連勝を飾りました。母国GPに燃えるスカイ・レーシング・チームVR46のL.マリーニが,6番グリッドからスタートして順位アップを果たしていき,マルケスには差をつけられたものの,2位でチェッカーを受け,昨年の第18戦マレーシアGP以来となる表彰台を獲得しました。3位には,2番グリッドからスタートしたダイナボルト・インタクトGPのT.ルティが入っています。自己最高位となる7番グリッドからスタートしたONEOXO TKKR SAGチームの長島哲太は,トップ10からは遅れをとったものの,14位でチェッカーを受けてポイントを獲得しています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアのS.チャントラが負傷欠場したことにより代役参戦となった名越哲平は,初めてだらけのMotoGPデビューで完走を果たすことができず,転倒リタイアに終わっています。
Moto3クラスは,このクラスらしく最後まで複数台によるトップ争いが展開されていきました。そのような中,ポールからスタートしたVNEスナイパーズのT.アルボニーノが,ファイナルラップのフィニッシュライン直前でトップに立って逆転勝利を収め,嬉しい初優勝を母国GPで飾りました。最後の最後でアルボニーノに交わされて2位となったのがレオパード・レーシングのL.ダッラ.ポルタで,2人の差は1000分の29秒でした。ベスター・キャピタル・ドバイのJ.マシアが3位で入り,トップから1000分の78秒という僅差での3位表彰台でした。レースウィーク初日から好調な走りを展開したSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生は,9番グリッドからスタートし,トップからコンマ595秒差の8位でチェッカーを受けています。今回がワイルドカード参戦となるエストレージャ・ガルシア0,0の山中琉聖は,ポイント獲得はならなかったものの,17位完走を果たしています。他の日本人ライダーは奮わず,トップグループで走行していたホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡が転倒を喫すると,それにペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢が巻き込まれるというまさかの事態で両者共にリタイアとなりました。また,ボエ・スカル・ライダー・ムゲン・レーシングの真崎一輝は,オープニングラップで転倒し,今季初となるリタイアに終わっています。
 

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