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最新ニュース

2019/02/28(木)
☆2日連続(F1)
○バルセロナにあるカタルニア・サーキットにおける今季2回目のプレシーズンテスト2日目の走行が,この日もドライコンディションの中で行われました。この日の最速タイムを刻んだのは,今シーズンからマクラーレンに所属しているC.サインツJrでした。彼がマークしたタイムは,今季に入って同サーキットでここまで通算6日間テストが行われていますが,その中での最速タイムとなります。前日はチームメイトのR.ノリスがトップタイムでしたから,マクラーレンが2日連続トップタイムということになります。2番手タイムをマークしたのはレーシングポイントのS.ペレスで,前日はチームメイトのR.ストロールが3番手タイムでしたから,2日連続トップ3圏内ということになります。3番手タイムはフェラーリのS.ベッテルでしたが,そのタイムは午前中にマークしたものでした。この日のベッテルは午前の走行を担当し,午後はチームメイトのS.ルクレールと交代する予定になっていました。ところが,午前中に最速タイムをマークしたものの,その後走行している中でマシントラブルが発生したようで,それが原因となってターン3でコースオフを喫して激しくタイヤバリヤに衝突するアクシデントに見舞われてしまいました。激しい損傷を受けたマシンの修復に懸命に取り組んだものの,午後担当のルクレールは,わずか1周走行しただけでした。ホンダ製パワーユニット勢は,レッドブルのM.フェルスタッペンが6番手,トロロッソのD.クビアトが7番手で2日目を終えています。
2019/02/27(水)
☆最多周回数(F1)
○昨日はMotoGPのテストについてお伝えしましたが,2月26日(火)から今度はF1が今季2回目となるプレシーズンテストを前回と同じバレンシアカタルニア・サーキットで開始しました。その初日の走行が行われ,マクラーレンのR.ノリスがこの日のトップタイムをマークしました。ただ,そのタイムをマークした直後の2,3コーナーの間でコースオフを喫し,赤旗の原因になってしまっています。そのノリスからわずか1000分の6秒差で2番手タイムだったのが,今シーズンからトロロッソからレッドブルに移籍しているP.ガスリーでした。2番手タイムとはいえ,トップのノリスより硬めのタイヤでそのタイムをマークしていますので,2人のタイム差から考えると,実質的にはガスリーの方が速かったと考えて良さそうです。ガスリーは,速いタイムをマークしただけでなく,この日の最多となる136周という周回数をこなしています。この日トロロッソのステアリングを握ったのはA.アルボンでしたが,彼は6番手タイムと103周という周回数もこなしていますから,今季型のホンダのパワーユニットは,速さの面でも,信頼性の面でも,昨シーズンまでとは良い意味で大きく変わった印象を与える走行が続いています。この日3番手タイムをマークしたのは,昨年までの「ザウバー」からチーム名が変わった「レーシング・ポイント」のR.ストロールでした。フェラーリとメルセデスの2強については,フェラーリはS.ベッテルが担当して4番手タイムでした。それに対して,メルセデスはこれまだ通りL.ハミルトンとV.ボッタスが時間帯を分けて走行し,ハミルトンは83周を走行してブービーとなる12番手タイムでした。それに対して,ボッタスの方は1つ上の11番手タイムでしたが,トラブルが発生してわずか7周の走行にとどまっています。ここまで速さよりもレースを焦点にしてテストを続けてきたと思われているメルセデスAMG勢ですが,もしかしたら昨シーズンまでのような十分余裕がある中での走行とは少し様相が違っているのかもしれません。
2019/02/26(火)
☆接近(MotoGP)
○開幕前最後のオフィシャルテスト最終日の走行が,砂漠の中のサーキットらしく3日間ともドライコンディションとなったロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。この日の走行は,2週間後に行われる予定の開幕戦を見据えて,どのライダーもレースを想定しての走行となったようです。そのような中でトップタイムをマークしたのは,前日は僅差で2番手タイムだったモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスでした。昨シーズンの不振を振り払うかのような結果が出てきているビニャーレスですが,それはビニャーレスだけでなく,ヤマハ勢全体に言える最終日となっています。というのも,2番手タイムをマークしたのは,今シーズンからヤマハのサテライトチームとして最高峰クラスにフル参戦を開始したペトロナス・ヤマハSRTに所属し,チームとしてだけでなくライダー自身も今季から最高峰クラスにフル参戦するF.クアルタラロだったのです。さらに,ビニャーレスのチームメイトで,先日40歳の誕生日を迎えた現役のレジェンドライダーであるV.ロッシが4番手タイムをマークしています。つまり,トップ4の内3台をヤマハYZR-M1が占めたことになります。そのヤマハ勢に食い込んで3番手タイムだったのは,肩の手術からの体調がまだ完全には戻っていないレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。初日に転倒を喫しているマルケスですが,この日も転倒を喫したものの,幸いなことに大きな影響はなかったようで,この日の3番手タイムとなっています。マルケスと同じくまだ手首の手術から十分に癒えていないチームメイトのJ.ロレンソは,ロッシに次ぐ5番手タイムをマークしています。プレシーズンテストで常にトップ10に入っているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶ですが,最終日には8番手タイムをマークし,この日もトップ10圏内で走行しています。昨シーズンは最終戦で6位という素晴らしい結果を収めたものの,他のレースではトップ10フィニッシュが厳しい状況だった中上だけに,今シーズンの開幕戦は期待できそうですね。なお,この日はタイム的に接近した走行になっていて,13番手タイムだったアルマ・プラマック・レーシングのF.バグナイアまでトップとの差が1秒以内となっています。
2019/02/25(月)
☆完全制覇(SBK)
○開幕戦となるオーストラリア大会2日目の決勝レースが,朱抹を通してドライコンディションとなったフィリップ・アイランド・サーキットで行われました。今シーズンからレースフォーマットに変更が加わっているSBKは,前日にレース1が行われてAruba.it レーシング-ドゥカティのA.バウティスタがデビューウィンを飾りましたが,最終日は午前中に周回数10周の超スプリントとなるスーパーポール・レースが,午後には通常のレースとなるレース2が行われました。まず,午前に行われたスーパーポール・レースですが,このレース結果のトップ10の順は,午後に行われるレース2のグリッドとなります。そのスーパーポール・レースを制したのは,またしてもバウティスタでした。レース1で優勝のバウティスタと,レース1で2位に入ったカワサキ・レーシングチーム・ワールドSBKのJ.レイとの間で抜きつ抜かれつとなる僅差のバトルが繰り広げられましたが,最終盤に入ってバウティスタがレイを突き放す走りを見せ,最終的に1秒以上の差をつけて連勝を飾りました。トップの2人から5秒以上離された3位には,レイのチームメイトであるL.ハスラムが入っています。唯一のフル参戦日本人ライダーであるモリワキ-アルティア・ホンダ・チームの清成龍一は,チームメイトであるL.キャミアに次ぐ13位でチェッカーを受けています。
午後に行われたレース2も,バウティスタの勢いは衰えませんでした。スーパーポール・レースでの優勝によりポールスタートとなったバウティスタは,レースがスタートするとトップの座を守って1周目を終えました。その後も他を寄せ付けない走りを見せて2位以下との差を広げて行きました。終盤に入ると18秒近い差をつける展開となり,ファイナルラップはペースを落として走行し,最終的に2位に12秒以上の差をつける圧勝でこの大会完全制覇を,彼にとっても,そしてマシンであるパニガーレV4 Rにとっても,デビューレースで飾りました。2位争いは再びレイとハスラムのチームメイト同士で争われました。こちらも抜きつ抜かれつの展開となりましたが,最終的にレイがこのバトルを制し,こちらも3レース続けて2位になっています。清成龍一は,15位でチェッカーを受け,10位に入ったキャミアと共にポイントを獲得しています。

☆ポジションアップ(MotoGP)
○開幕前最後のオフィシャルテスト2日目の走行が,開幕戦の場であるロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。この日トップタイムをマークしたのは,初日に2番手タイムをマークしていたチーム・スズキ・エクスターのA.リンスでした。前日トップだったモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスは,リンスから1000分の57秒遅れの2位でした。そして,3番手タイムをマークしたのは,今シーズンからテック3に替わってヤマハのサテライトチームとなっているペトロナス・ヤマハSRTに所属しているMotoGPクラスルーキーのF.クアルタラロでした。当然ルーキーとしても,そしてインディペンデントチームとしてもトップとなります。初日はホンダ勢トップとなったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶でしたが,この日はレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがタイムアップを果たして5番手タイムをマークしていて,彼がホンダ勢トップでしたが,中上は相変わらず好調な走りを展開していて,7番手タイムをマークしてトップ10圏内で2日目の走行を終えています。
2019/02/24(日)
☆デビューウィン(SBK)
○今季第1戦となるオーストラリア大会がフィリップ・アイランド・サーキットで開幕し,初日の走行が行われました。SBKは今シーズンからレースフォーマットが変更となり,通常のレースは土曜日に予選が行われ,日曜日が決勝レースという流れになりますが,SBKは土曜日に予選とレース1が行われ,日曜日にレース2,レース3が行われるという形式になりました。ということで今季最初のレースが行われ,今季最初のウィナーになったのは,昨シーズンまではMotoGPにフル参戦していて,今シーズンからSBKにドゥカティのワークスライダーとして戦いの場を移しているAruba.it レーシング-ドゥカティのA.バウティスタでした。レース序盤からトップに立ったバウティスタは,王者であるカワサキ・レーシングチーム・ワールドSBKのJ.レイがそのチームメイトであるL.ハスラムの2人で2位争いという展開になった事から徐々に差を広げて行きました。そして,最終的に2位でチェッカーとなったレイに15秒近い差をつける独走でチェッカーを受け,自身初レースで初優勝というデビューウィンの快挙を成し遂げました。また,今シーズンからドゥカティはSBKに新型の パニガーレV4 Rを投入していて,このマシンにとってもデビューウィンとなりました。2位争いを展開していたレイは,ハスラムが転倒して争いから離脱した後,今度は追い上げてきたGRTヤマハ・ワールドSBKのM.メランドリとのバトルとなりました。最終的にメランドリを振り払う走りを展開して2秒近い差をつけ,開幕戦で2位表彰台を獲得しています。3位表彰台を獲得したメランドリが所属するGRTヤマハは,昨シーズンまで耐久の世界選手権であるEWCにフル参戦していましたから,このチームにとってSBK初戦での表彰台獲得となります。今シーズンからアルティア・レーシングとモリワキとが組んでSBKにフル参戦するという形に変えたホンダワークスですが,やはり昨シーズンまでと同じく戦闘力不足の感は否めず,唯一のフル参戦日本人ライダーである清成龍一は,完走できたもののポイント圏外の16位フィニッシュ,チームメイトのL.キャミアは,9位争いを展開していた9周目に2コーナーで転倒してリタイアに終わっています。

☆開幕前(MotoGP)
○今季2回目,そして開幕前最後のオフィシャルテストが,その開幕戦の会場であるロサイル・インターナショナル・サーキットで始まりました。セパンで行われた今季最初のテストではいいタイムが出ていましたが,この日は路面コンディションがあまりよくなかったことから,タイム的には今ひとつといったところでした。その中でトップタイムを刻んだのは,モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスでした。昨シーズンの不調を振り払いたいヤマハワークスですが,チームメイトであるV.ロッシが5番手と,回復の兆しを感じさせる初日となっています。昨シーズン良い結果を残して優遇措置がなくなるスズキワークスですが,今季もマシン開発は順調のようで,今季スズキのエースライダーとなるチーム・スズキ・エクスターのA.リンスが2番手タイムをマークしています。マシンにいろいろな機能を取り込もうとしている動きが見られるドゥカティですが,そのワークスであるミッション・ウィノウ・ドゥカティのA.ドビツィオーゾとD.ペトルッチが速さを見せ,それぞれ3,4番手タイムで初日を終えています。好調な3メーカーと比べると,マシンというよりライダーが不十分なのがホンダ勢です。レプソル・ホンダ・チームM.マルケス,今回から復帰となるJ.ロレンソ共に負傷がまだ完全に癒えておらず,さらに同じく今季型マシンを駆るLCRホンダ・カストロールのC.クラッチローもまだ体調が不十分です。そのため,十分な走り込みができず,その分タイム的にも上がらず,マルケスが10番手,クラッチローが18番手,今季初走行のロレンソが21番手と出遅れています。それに対して,ただ1人気を吐いたのが唯一のフル参戦日本人ライダーであり,しかもホンダ勢で唯一万全な体調を維持しているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶でした。彼はHRC契約ながら昨年型のマシンを駆りますが,昨年内に熟成されたマシンということもあって昨シーズン後からのテストでいつも上位につけていて,今回の初日も,ホンダ勢で最高位となる8番手タイムでした。
2019/02/23(土)
☆僅差(MotoGP)
○先日はMotoGPクラスで今季最初のオフィシャルテストが行われましたが,昨日3日間にわたってスペインのヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトにおいて行われていたMoto2,Moto3クラスの今季最初のオフィシャルテストが終了しました。
まず,今季マシンが新たなものになっているMoto2クラスについてです。昨シーズンまではホンダの市販車であるCBR600RRをベースにしたエンジンを搭載したマシンで争われていましたが,今シーズンからはトライアンフの市販車であるストリートトリプルRSが搭載している3気筒765ccエンジンが採用され,新たな展開を迎えるシーズンになっています。当然どのチームも新たなデータが必要となりますので,今回のテストはいつも以上に重要なものとなります。そのような中で行われた今回のテスト最終日にトップタイムをマークしたのはレッドブルKTMアジョのB.ビンダーで,彼がマークしたのはこれまでのサーキットベストを更新するものでした。このタイムは,3日間を通しても最速タイムとなります。そのビンダーからわずか1000分の7秒差で総合2番手タイムをマークしたのは,MotoGPクラスにフル参戦した経歴を持つフェデラル・オイル・グレシーニMoto2のS.ローズでした。この日の3番手タイムは,上位2人と同じく3日間を通しても総合3番手タイムとなるタイムとなったアメリカン・レーシングKTMのI.レクオナでした。昨年と同じく今季もMoto2クラスで唯一のフル参戦日本人ライダーとなる長島哲太は,昨シーズンのイデミツ・ホンダ・チーム・アジアから今季古巣となるSAGレーシング・チームに移籍していて,3日間を通じて総合12番手タイムをマークしてテストを終了しています。
Moto3クラスは,ベスター・キャピタル・ドバイのJ.マシアが,サーキットベストを更新するタイムをマークし,3日間を総合してのトップタイムをマークしました。Moto2クラスと同様,Moto3クラスもKTMのマシンを駆るライダーがトップタイムとなっています。ただ,そのタイムをマークした直後の2コーナーで転倒を喫してしまい,つま先を負傷して病院に搬送される事になってしまいました。総合2番手タイムをマークしたのは,Moto2クラスにフル参戦していた昨シーズン,その激しい気性からあろうことかストレート走行中に,それまで接触したりしながら激しくバトルしていたライダーのマシンのブレーキを握って危険な目に遭わせるという危険行為を犯したため出場停止処分を受け,その後チームから解雇されてシーズン途中で参戦できなくなってしまったR.フェナティでした。そのフェナティですが,出場停止を受けてからはレースへの出場辞退を断念していましたが,今季スナイパー・チームからのオファーを受けて復帰を決め,今回のテスト参加となっていました。総合3番手タイムをマークしたのは,レオパード・レーシングからフル参戦するL.ダラ.ポルタでした。2,3番手はホンダのマシンとなっています。今季5人の若手日本人ライダーがこのクラスにフル参戦しますが,その中でトップタイムだったのは,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢の総合10番手タイムでした。その佐々木に次ぐ総合11番手タイムだったのが,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生でした。今シーズンからGPにフル参戦する事になったホンダ・チーム・アジアの小椋藍は,総合15番手につけています。ボエ・スカルライダー・ムゲン・レースの真崎一輝は18番手,小椋のチームメイトである鳥羽海渡は26番手タイムでテストを終えています。
2019/02/22(金)
☆1,3位(F1)
○今季最初のオフィシャルテスト最終日の走行が,4日間を通してドライコンディションとなったスペインのバルセロナにあるカタルニア・サーキットで行われました。この日速いタイムを刻んだのは,午前がD.リカルド,午後がN.ヒュルケンベルグという分担をして走行したルノーでした。午後に走行のヒュルケンベルグは,柔らかめのタイヤを履いてこの日の最速タイムを刻み,これは4日間を通しても最速となるタイムでした。午前に走行したリカルドも,柔らかめのタイヤを装着して3番手タイムを刻んでいます。そのルノー勢に割って入ったのが,前日にチームメイトであるD.クビアトが最速タイムを刻んだトロロッソ・ホンダのA.アルボンでした。彼も柔らかめのタイヤを履いてのものでした。4日間を通して燃料を多めに搭載したりしてレースを想定してのテストを行っていたと思われるメルセデス勢が上位に顔を出し,V.ボッタスが4番手,L.ハミルトンが5番手で今回のテストを終えています。テストを通して速さを見せているフェラーリは,この日S.ルクレールが担当し,こちらは固めのタイヤを履いて走行し,それでも6番手タイムを刻んでいます。レッドブルはP.ガスリーが最終日を担当し,こちらもタイムよりセットアップの方に力を注いだようで,11番手タイムでテストを締めくくっています。
なお,次のテストも今回と同じくカタルニア・サーキットが舞台となり,2月26日(火)から4日間にわたって行われる予定になっています。
2019/02/21(木)
☆僅差(F1)
○4日間にわたって行われる今季最初のオフィシャルテスト3日目の走行が,3日間を通じてドライコンディションとなったカタルニア・サーキットで行われました。この日トップタイムをマークしたのは,今シーズン再びトロロッソからフル参戦するD.クビアトでした。2番手タイムをアルファロメオのK.ライコネンがマークしていますが,両者の差はわずか1000分の58秒という僅差でした。周回数で見ると,ライコネンが138周でこの日の最多周回数を記録し,クビアトが137周とこの日2番手の周回数をマークし,その差は1周と,この面でも僅差でした。トロロッソと同じくホンダ製パワーユニットを搭載するレッドブルは,このひM.フェルスタッペンが走行を担当して5番手タイムでした。復帰以来信頼性が鍵となっているホンダですが,ここまでPU関連のトラブルは起きていないようです。2日連続してトップタイムだったフェラーリ勢ですが,この日担当したS.ベッテルは4番手タイムでした。相変わらず堅実な走行を続けているチャンピオンのメルセデスAMG勢は,この日も午前・午後に役割分担し,午前担当のV.ボッタスが11番手,午後担当のL.ハミルトンが12番手タイムでした。なお,マシン開発の遅れから2日目まで走行ができていなかったウィリアムズでしたが,ようやく準備が整い,G.ラッセルがステアリングを握って13番手と最下位ではありますが走行を開始する事ができています。
2019/02/20(水)
☆2日連続(F1)
○今季最初のオフィシャルテスト2日目の走行が,この日もドライコンディションとなったカタルニア・サーキットで行われました。この日の最速タイムを刻んだのは,今シーズンからフェラーリに所属しているS.ルクレールでした。前日にトップタイムをマークしたのがS.ベッテルでしたから,2日連続してフェラーリが最速タイムを刻んだ事になります。しかも,この日最多ラップとなる157周もマークしていて,この点についても2日連続となります。2日連続となったのは,フェラーリだけではありませんでした。2,3番手タイムをそれぞれマクラーレンのR.ノリス,ハースのK.マグヌッセンがマークし,前日はそれぞれチームメイトのC.サインツとR.グロージャンでしたから,この2チームも2日連続となります。初日は上位に顔を出さなかったチャンピオンチームであるメルセデスAMGですが,2日目もV.ボッタスとL.ハミルトンの2人が午前と午後に手分けして走行し,それぞれ6番手,10番手で2日目を終えています。ただ,同チームは燃料を多めに積んでいるようで,速さを追求するよりもレースを想定した方に力を入れていると考えていいでしょう。ホンダ製パワーユニット勢ですが,トロロッソのステアリングをこの日握ったのは,今シーズンから所属する事になったルーキードライバーのA.アルボンで,トップからおよそコンマ9秒遅れの4番手タイムでした。今シーズンからホンダ製PUを搭載するレッドブルは,今季トロロッソから同チームに移籍したP.ガスリーが担当し,7番手タイムで終了しています。そのガスリーは,90周あまりを走行したところでコースオフを喫してしまって赤旗の原因となり,そこで走行終了となっています。ガスリーは走行途中での終了となってしまいましたが,両チームともにPUはノートラブルで2日目を終えていますので,昨シーズンまで信頼性でも不安があったホンダ製PUでしたが,今シーズンはかなりその点が進展しているのかもしれません。
2019/02/19(火)
☆最速&最多(F1)
○今シーズン最初となるプレシーズンテストが,ドラコンディションとなったスペインのバルセロナにあるカタルニア・サーキットで始まりました。2日間にわたって行われる今回のテスト初日は,今シーズンからアルファロメオ・レーシング(旧ザウバー)に移籍したK.ライコネンが,セッションが始まって早い段階に6コーナーでリアを失ってコースオフを喫し,今年最初の赤旗の原因となって始まっています。そのような中,昨シーズン途中までメルセデスAMGのL.ハミルトンとチャンピオン争いを展開したフェラーリのS.ベッテルが,この日の最速タイムを刻みました。しかも,タイムだけでなく,周回数で他を圧倒した169周を走行し,速いだけでなく,マシンの信頼性も期待させる初日の走行となりました。2番手タイムをマークしたのは,今季ルノーからルノー製PUユーザーの一つであるマクラーレンに移籍したC.サインツで,トップのベッテルからはおよそコンマ4秒遅れでした。3番手タイムは,フェラーリ製PUユーザーの1つであるハースのR.グロージャンでした。チャンピオンチームであるメルセデスAMGは,午前をV.ボッタス,午後をハミルトンが担当しました。速さを追求するというよりはテストメニューをこなすという感じに徹したのかもしれませんが,それぞれ8,9番手タイムで初日を終えています。今シーズンからホンダ製PUを搭載するレッドブルは初日をM.フェルスタッペンが担当し,ノートラブルの4番手で初日を終えています。昨シーズンからホンダを搭載しているトロロッソは,D.クビアトが走行を担当して6番手でした。なお,不振を極めているシーズンをこのところずっと送っているウィリアムズですが,今季型マシンの準備が整わなかったため,今回のテストをキャンセルしていて,今シーズンも不安感を拭えないスタートとなっています。
2019/02/18(月)
☆今季初(WRC)
○シリーズ第2戦となるラリー・スウェーデン最終日の走行が行われ,前日首位に立っていたトヨタ・ヤリスWRCを駆るO.タナクが2位に53秒以上の差をつけて優勝しました。この勝利は,自身にとっても,そしてトヨタにとっても今季初優勝となります。今回のラリー・スウェーデンは,シリーズの中で唯一フルスノーイベントですが,その大会をトヨタが制するのは,2017年シーズンにトヨタがWRCに復帰したその初年度に優勝して以来となります。また,タナクにとってはこの大会自身初制覇で,WRC通算7勝目となります。トップのタナクは2位以下に差をつけてやや抜けた状態で最終日を迎えていましたが,2,3位争いは僅差になっていました。シトロエンC3 WRCをかE.ラッピとヒュンダイi20クーペWRCを駆るT.ヌービルとの間で争われた2位争いは,最終的に3秒ほどの差でラッピに軍配が上がっています。ラッピにとっては,シトロエンに移籍してからの初表彰台獲得となります。この結果,タナクがランキングトップに立つと共に,昨季トヨタが制したマニュファクチャラーズタイトルでも,2位のヒュンダイにわずか1ポイント差ながらトップに立っています。
2019/02/17(日)
☆予選(EWC)
○セパン・インターナショナル・サーキットとユーロスポーツから発表があり,来年7月に開催される鈴鹿8耐を最終戦とする2019/2020年シーズンの『FIM世界耐久選手権(EWC)』第2戦セパン8時間と,以前のWTCCから発展してTCR車両で争われているカテゴリーである『世界ツーリングカーカップ(WTCR)』最終戦マレーシアを,同サーキットにおいて12月13〜15日に2&4という形で開催することになりました。新たに開催されることになったセパン8時間は,レース進行の形は鈴鹿8耐を踏襲していて,決勝前日にトップ10トライアルが行われて上位グリッドが決まり,決勝レースは日没後にゴールとなっています。EWCの第2戦ということですが,第1戦と第3戦はそれぞれボルドール24時間とルマン24時間になっていて,ちょうど世界的に有名な大会に挟まれる形になっています。セパン8時間が鈴鹿8耐を踏襲していると記しましたが,8耐との関係性はレース進行だけでなく,この大会は鈴鹿8耐に参戦するアジア枠の予選を兼ねています。初開催となるこの大会ですが,成功のためには大会を盛り上げる仕掛けが必要となります。今回の発表の中で参戦チームに関して発言があり,この大会に今シーズンからMotoGPクラスにヤマハのサテライトチームとしてフル参戦することになっているペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームが参戦することになりました。ライダーは,当然同チームからMotoGPにフル参戦するF.モルビデリとF.クアルタラロとなります。さらに,耐久は3人体制を採る場合が多いですが,同チームもそうするようで,レギュラーライダーの2人に加え,Moto2クラスにおける同チームの体制であるペトロナス・スプリンタ・レーシングからフル参戦するK.イダム.パウイが参戦することになりました。鈴鹿8耐でヤマハワークスが再び活動を開始した初年度に,ヤマハを代表する国内のライダーである中須賀克行と,当時MotoGPにおけるヤマハのサテライトチームだったテック3のライダーだったP.エスパルガロとB.スミスが参戦して優勝したことがありましたが,今回の発表は何となくそうしたものに近くなっていますね。ところで,もしこのチームが優勝(可能性は高いのではないでしょうか)して鈴鹿8耐に参戦することになった場合,中須賀のチームメイトは誰になるのでしょうか?SBKが関わってくるのかな?
2019/02/16(土)
☆唯一(MotoGP)
○MotoMoto2クラスに今シーズンもフル参戦するNTS・RWレーシングが,今シーズンの体制発表会を,2月14日(木)にオランダ・ユトレヒト市内で開催されているモーターショーで開きました。同チームは,日本のフレームコンストラクターであるNTSとオランダに拠点を置くRWレーシングとはタッグを組んでMoto2クラスにフル参戦していて,Moto2クラスで唯一NTS製シャーシを使用しているチームでもあります。昨シーズンまでのMoto2クラスは,ホンダの市販車CBR600RRのエンジンをベースにしたマシンで戦ってきました。そのワンメークエンジンに関しては,今シーズンからイギリスのバイクメーカーである『トライアンフ』に変わり,使用エンジンは,同社の市販車であるストリートトリプルRSをベースに開発された3気筒765ccエンジンがしようされることになっています。そのエンジンが使用するECUは,マニエッティ・マレリ社がサプライヤーを務めます。今回今季型マシンとして公表されたマシンに施されているカラーリングには,オランダの『フィテン・オイル』のロゴが施されています。ライダーについては,25歳の南アフリカ人ライダーであるS.オデンダールが昨年から残留し,新たにMoto3クラスからのステップアップとなる19歳のオランダ人ライダーであるB.ベンスナイダーの2人となっています。なお,同チームのコーチには,かつて中量級クラスを中心に参戦した経歴を持つA.デ.アジェリスが,テストライダーと兼任で就任しています。
2019/02/15(金)
☆2日連続(SGT)
○2月13日から始まったミシュラン主催のウィンターテスト2日目の走行が,前日に引き続いてドライコンディションとなったマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおいて行われました。この日走行したのは,前日に引き続いてGT500クラス10台,GT300クラス3台の合計13台でした。GT500クラスでこの日のトップタイムをマークしたのは,初日にもトップタイムだったKONDO RACINGのニッサンGT-RニスモGT500の24号車でした。午前と午後に走行が行われましたが,KONDO RACINGはその両セッション共にトップタイムをマークしたようです。前日に3番手タイムだったニッサンの開発車両である230号車が,前日の3番手よりも一つポジションを上げ,この日の2番手タイムをマークしています。こちらの車両も,両セッション共に2番手ということです。3番手タイムをAUTOBACS RACING TEAM AGURIのホンダNSX-GTの8号車がマークし,こちらは午前のセッションでのタイムとなっています。なお,今回のテストですが,今日は走行が一旦お休みとなり,明日から2日間にわたって後半の走行が同地で行われる予定になっています。今日は車両に対してメンテナンスが行われることになっていますが,前半好調な走りを見せているGT-Rの速さは後半にも継続していくのか注目です。
2019/02/14(木)
☆ワンツー(SGT)
○2月13日(水)から,ミシュランが主催するウィンターテストが,マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで始まりました。今回のテストには,GT500クラスが10台,GT300クラスが3台が参加し,それぞれのマシンをドライバーがシェアしながら走行しています。その内訳ですが,まず昨年チャンピオンを獲得したホンダは,開発車両となる99号車に山本尚貴と,J.バトンのチャンピオンペアに加え,塚越広大&B.バゲット組が,AUTOBACS RACING TEAM AGURIの8号車は,伊沢拓也&野尻智紀組が,TEAM MUGENの16号車は,武藤英紀&中嶋大祐組が,NAKAJIMA RACINGの64号車には,N.カーティケヤン&牧野任祐組がそれぞれ乗車したようです。ランク2位に終わったトヨタ(レクサス)は,2台の開発車両を含めた3台投入していて,LEXUS TEAM WedsSport BANDOHの19号車は,国本雄資&坪井翔組が,開発車両となる2台は,093号車に立川祐路&石浦宏明組とH.コバライネン&中山雄一組が,094号車に中嶋一貴&関口雄飛組をはじめ,平川亮などの若手ドライバーがシェアしたようです。昨年不振のシーズンとなったニッサンは3台のマシンを投入していて,開発車両となる230号車には,松田次生&R.クインタレッリ組,平手晃平&F.マコウィッキ組が,TEAM IMPULの12号車には佐々木大樹&J.ロシター組が,KONDO RACINGの24号車は高星明誠&J.マーデンボロー組がステアリングを握ったようです。GT300クラスですが,ホンダはModulo Drago CORSE,トヨタはaprのトヨタ・プリウスPHV GRスポーツとarto-Panther Team Thailandが参加しています。GT500クラスで初日トップタイムをマークしたのはKONDO RACINGで,2番手タイムをLEXUS TEAM WedsSport BANDOHがマークし,ヨコハマタイヤを履く2台のマシンのワンツーとなり,3番手タイムは,ニッサンの開発車両である230号車となったようです。
2019/02/13(水)
☆タバコ広告?(F1)
○2月11日(月)にマクラーレンF1から発表があり,イギリスを拠点にするたばこ製造・販売会社であるブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)との間でグローバルパートナーシップ契約が成立しました。BATといえば,以前からF1と深いつながりを持っていました。40年ほど前には,チーム・ロータスのメインスポンサーを務めていて,黒地に金色の文字という印象的なカラーリングの『ジョン・プレイヤー・スペシャル』ロゴで参戦していました。私たち日本にとっては,何といってもBARホンダが印象的でしょう。これは,BATが1997年にティレルを買収し,ホンダとタッグを組んでブリティッシュ・アメリカン・レーシング(B・A・R)としてフル参戦を開始したものです。BARとしての活動は,2005年をもって終了し,チームをホンダに売却してからはホンダF1チームのメインスポンサーとして活動。そうした中,世界中にタバコ広告禁止の動きが本格化してきて,2006年限りでF1から撤退していました。F1を含め,かつてのモータースポーツは,タバコブランドがメインスポンサーを務めるチームが多く,タバコマネーが支えてきたと言っても過言ではありませんでした。しかし,前述したような動きからタバコブランドが徐々に撤退していき,表面上は全て撤退していました。ただ,表面上は撤退していたものの,F1ではフェラーリ,MotoGPではドゥカティワークスに『マールボロ』ブランドを中心としたフィリップモリス社がずっとスポンサーとして残っていて,両チームはマールボロをイメージさせる赤白のカラーリングを残していたのも事実です。そのような中,今シーズンのドゥカティとフェラーリは,フィリップモリス社が展開する電子タバコ等のブランドである"Mission Winnow"のロゴをカラーリングのメインに据えています。そして,今回はマクラーレンとBATとがタッグを組んで,BATが展開する電子たばこや加熱式たばこといった喫煙のリスク低減製品ブランドである"A BETTER TOMORROW"のロガが,今後発表されるマクラーレンのカラーリングに採用されるものと思われます。こうした流れに対して,タバコ広告禁止と絡んで議論が起きてくることは十分に予想されます。
2019/02/12(火)
☆半分が(SGT)
昨日は2月7日(木)にトヨタが行った今シーズンのモータースポーツ活動体制の中で,SFについてお伝えしましたが,今日はSGTについてお伝えします。今シーズンのSGTの体制は,ニッサンが顕著ですが,どのメーカーも例年に比べて入れ替えが多くなっています。トヨタに関しては,今シーズンもこれまで通り6チームにマシンを供給しますが,その中の3チームに顔ぶれの変化が起きています。まず変化がない3チームについてですが,その3チームとは,LEXUS TEAM au TOM’Sの中嶋一貴&関口雄飛組,LEXUS TEAM KeePer TOM’Sの平川亮&N.キャシディ組,LEXUS TEAM ZENT CERUMOの立川祐路&石浦宏明組です。いずれもチャンピオン獲得に近いチームだけに,体制継続でさらにその可能性が高まる気がします。それに対して変更となるチームですが,昨日お伝えしたように,昨シーズン全日本F3でぶっちぎりでチャンピオンを獲得した坪井翔は,SFに参戦を開始しますが,SGTにも参戦することになりました。彼が所属するのは,国本雄資が残留となっているLEXUS TEAM WedsSport BANDOHです。元F1ドライバーで,SGTでチャンピオンを経験しているH.コバライネンが残留したLEXUS TEAM SARDには,これまでGT300クラスにフル参戦してきた中山雄一がGT500クラスルーキーとして所属することになりました。大嶋和也が残留となったLEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sには,LEXUS TEAM WedsSport BANDOHからの移籍となる山下健太が所属します。
なお,既にトヨタから発表があったように,今シーズンまではLC500を使用してレクサスブランドでのSGT参戦となるトヨタですが,来季からは久々に市販される『スープラ』を投入してトヨタブランドとして参戦する予定になっています。
2019/02/11(月)
☆2チームのみ(SF)
○先週の2月7日(木)に,トヨタが今シーズンのモータースポーツ活動の体制発表を行いました。今回は,その中でSFについてお伝えします。今シーズンのSFは,昨年まで使用してきたシャーシであるSF14に替わって,同じダラーラ製という点では変わりないものの,新たに造られたSF19を使用することになっています。こうした新たな展開を迎えるSFですが,今シーズンのトヨタは,多くのチームで体制自体も新たなものとなっています。先日発表があったホンダは,供給するチームが一つ増えていますが,トヨタに関しては,昨シーズンまでと同じ6チーム11台となっています。その6チームのうち,体制が変化なかったのが2チームのみです。その2チームとは関口雄飛&平川亮ペアのITOCHU ENEX TEAM IMPULと,今シーズンも唯一1台体制となっている小林可夢偉が所属するcarrozzeria Team KCMGです。後は変化があった訳ですが,その中の筆頭にあげられるのは,昨シーズンはKONDO RACINGに所属していたN.キャシディのVANTELIN TEAM TOM’Sへの移籍でしょう。ご存知のように,昨シーズンのトヨタは,ドライバータイトルではホンダの山本尚貴に奪われたものの,チームタイトルではキャシディの活躍があってKONDO RACINGにチーム創設以来初となるタイトルをもたらしています。そのキャシディがトヨタのエースチーム的活躍を続けているTEAM TOM’Sへ移籍することになりました。チームメイトは,残留となる中嶋一貴です。キャシディが抜けた昨年のチャンピオンチームであるKONDO RACINGには,JMS P.MU/CERUMO・INGINGから国本雄資が移籍して,残留となる山下健太とのコンビとなります。その国本が抜けたJMS P.MU/CERUMO・INGINGは,過去2度チャンピオンを獲得している石浦宏明が残留し,昨年全日本F3で圧倒的速さを見せてこれを制したSFルーキーの坪井翔を新たに迎えています。坪井にとっては,実績と経験がある石浦とチームメイトになる訳ですから,良い影響を受けることは間違いないでしょう。大嶋和也が残留したTEAM LEMANSには,一昨年にFIA F2でランク2位に輝いた経歴を持つロシア人ドライバーのA.マルケロフがSFルーキーとして所属することになっています。
2019/02/10(日)
☆引退&大幅(SGT)
○2月9日(土)に日産自動車/ニスモは,神奈川県横浜市にある日産グローバル本社ギャラリー内のホールにおいて今シーズンのモータースポーツ活動計画発表会を行いました。その中で,ニッサンGT-Rニスモを駆ってフル参戦しているGT500クラスの体制についても明らかとなりました。2014年シーズンにクラス1規定が導入されてから他メーカーより一歩抜きん出ていたGT-Rでしたが,2017年に規定改定が行われてからは,17年こそまだ何とかチャンピオン争いに絡めたものの,昨シーズンに関してはホンダやトヨタから大幅に遅れを取る結果となってしまいました。こうした状況を打破するためか,今回の発表で大幅な変更となることが明らかとなりました。まず,投入台数については,これまで通り4チームとなっています。しかし,顔ぶれについては,4チーム中3チームが変更となる大幅な変革となっています。まず,唯一変更とならなかったのは,松田次生&R.クインタレッリ組が駆るニッサンのエースマシンであるMOTUL AUTECH GT-R23号車です。変更となった3チームの中で驚きとなったのが,NDDP RACING with B-MAXのCRAFTSPORTS MOTUL GT-R8号車でしょう。昨年までトヨタ陣営のドライバーの一人だった平手晃平が,新たにこのマシンを新たに駆ることになったのです。今回ニッサン陣営に移籍となった平手は,トヨタを代表するドライバーとして2013年と2016年に2回GT500クラスでチャンピオンに輝いています。しかし,2017年の走りは精彩を欠いてしまい,昨シーズンはGT300クラスへ降格となっていました。そうした中で,平手はニッサンに移籍するという道を選んでいます。その平手のチームメイトには,ポルシェのワークスドライバーを務めてきた経歴を持つF.マコウィッキです。SGTでは,2013年からの2年間ホンダからフル参戦した経歴もあります。5年ぶりのSGT復帰となるマコウィッキですが,今回駆るCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは,23号車と同じくフランスのミシュランタイヤを履くのですが,フランス人ドライバーであるマコウィッキはミシュランからも厚い信頼を置かれています。『日本一速い男』星野一義がオーナーを務めるTEAM IMPULは,佐々木大樹は残留となりましたが,そのチームメイトとしてこちらもトヨタ陣営からの移籍となるJ.ロシターが加わっています。同チームが駆るカルソニックIMPUL GT-Rはブリヂストンタイヤを履きますが,今回所属するロシターは,ブリヂストンを履いての経験が豊富ですので,タイヤという視点では,レクサスからの乗り換えはスムーズではないかと思われます。昨シーズンSFでチャンピオンチームに輝いたKONDO RACINGは,高星明誠が残留となり,そのチームメイトには,TEAM IMPULからの移籍となるJ.マーデンボローが加わっていて,奇しくも今シーズンからニッサンがフル参戦を開始したFEにおけるニッサンのワークスチームである日産E.damsでテストドライバーを務めるコンビとなっています。
今回の発表では,20年以上ニッサンのエースドライバーとしてフォーミュラや箱レースにおいて活躍してきた本山哲の名前がありませんでした。今回その本山についても発表があり,残念ではありますが,昨シーズンをもってSGTから引退することになりました。そして,今シーズンからは,エグゼクティブアドバーザーとしてニッサンの全チームに関わることになっています。ただ,SGTからは引退する本山ですが,ドライバーとしての引退ではありませんから,今後もどこかのカテゴリーで彼の走りが見られることになります。
2019/02/09(土)
☆独占(MotoGP)
○3日間にわたる今季最初のオフィシャルテスト最終日の走行が、3日間を通してドライコンディションとなったマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおいて行われました。この日トップタイムをマークしたのは、今シーズンからドゥカティのワークスライダーとなっているミッション・ウィノウ・ドゥカティのD.ペトルッチでした。彼のマークしたタイムは,昨年J.ロレンソがマークしたオフィシャルテスト最速タイムを更新するものでした。ロレンソがレプソル・ホンダ・チームに移籍して空いたシートに座ったのがペトルッチで,タイムの面でもロレンソに替わってペトルッチが登場したことになります。MotoGPクラスルーキーとなるアルマ・プラマック・レーシングのF.バグナイアが2番手タイムをマークし,ルーキーとして,インディペンデントチームとして彼が最速となります。チームメイトのJ.ミラーが3番手タイムをマークし,さらにドゥカティ勢のエースライダーであるA.ドビツィオーゾが4番手タイムをマークしていて,ドゥカティ勢がトップ4を独占しました。2日目のトップタイムだったモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスが4番手タイムで,これがヤマハ勢での最速となります。ケガを押しての出場となっているLCRホンダ・カストロールのC.クラッチローは,この日も転倒を喫したものの,6番手タイムをマークして,彼がホンダ勢最速でした。MotoGP王者であるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,手術した肩の状態がまだ悪いようで,3日連続してテストを早めに切り上げ,11番手タイムでテストを終えています。2日連続して2番手タイムだったチーム・スズキ・エクスターのA.リンスは,この日はタイムを伸ばすことができず,12番手でテスト終了となっています。アプリリア勢の最速はアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニのA.エスパルガロ,KTM勢の最速は,今シーズンからKTMのワークスライダーとなっているレッドブルKTMファクトリー・レーシングのJ.ザルコの17番手でした。2日連続してトップ10フィニッシュを果たしているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は9番手タイムをマークし,今回のテストを通してずっとトップ10フィニッシュを達成しています。
2019/02/08(金)
☆躍進(MotoGP)
○今シーズン最初のオフィシャルテスト2日目の走行が,路面温度が60度近くに達する厳しいコンディションとなったマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおいて行われました。この日の走行は,ドゥカティのワークスチームであるミッション・ウィノウ・ドゥカティのA.ドビツィオーゾがトップに立っていました。しかし,終盤に入って他のライダーがそれを上回るタイムをマークしていきました。その中でトップタイムをマークしたのは,初日に3番手タイムだったモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスで,彼がマークしたタイムはコースレコードを更新するものでした。昨シーズンは不振を極めたヤマハ勢でしたが,今シーズンはその鬱憤を晴らすシーズンになる可能性を感じさせるテストとなっています。前日に2番手だったチーム・スズキ・エクスターのA.リンスは,この日も速いタイムを刻んで2日連続2番手タイムとなりました。初日13番手タイムだったアルマ・プラマック・レーシングのJ.ミラーは,ドゥカティ勢としてはもちろん,インディペンデントチームとしても最高位となる3番手タイムをマークしました。ドビツィオーゾの4番手タイムに続いたのは,LCRホンダ・カストロールのC.クラッチローでした。昨年行われた第17戦オーストラリアGPのフリー走行において転倒し,右足首を骨折する重傷を負た彼は,まだ不十分な状態ながらもこのセパンテストに参加しています。まだ右足首の動きが十分にできないため,今回のテストで使用しているマシンには親指でリアブレーキ(レジェンドライダーの一人であるM.ドゥーハンがかつて使用してゆうめいになりましたね。)をかけられるように改造されています。この日の走行でも転倒を喫したクラッチローでしたが,幸いなことに走行に支障がなかったようです。そのクラッチローのチームメイトであるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,前日の7番手よりは後退したものの,10番手タイムをマークして2日連続トップ10フィニッシュを果たしています。
2019/02/07(木)
☆不完全ながら(MotoGP)
○ようやくMotoGPが本格的な始動の時期を迎え,2月6日(水)から3日間にわたる今季最初のオフィシャルテストが,第18戦の会場となるマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで始まりました。この日のセパンは,気温30度,路面温度55度のドライコンディションという状況でした。初日にトップタイムをマークしたのは,昨年のチャンピオンであるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。左肩の脱臼癖を治すための手術を行ってまだ2ヶ月ほどしか経っていませんから,体調が不完全な中での初走行となったマルケスですが,それでも初日からトップタイムをマークしたところは流石と言えます。そのマルケスは,残り2日間のことを考え,トップタイムをマークして以後に途中で初日の走行をとりやめています。今シーズンからマルケスのチームメイトとなるJ.ロレンソは,トレーニング中に左手首の舟状骨を骨折して手術を1月に受け,そのリハビリの真っ最中なため今回のテストを欠場しています。その代役としてHRCのテストライダーを務めているS.ブラドルが参加していて,テストライダー勢としては最高位となる9番手タイムで初日を終えています。この日速さを見せたのは,今シーズンから実質的にスズキのエースライダー的立場にあるチーム・スズキ・エクスターのA.リンスでした。マルケスにトップタイムは奪われたものの,その前まではリンスがトップタイムをマークしていて,最終的に初日2位になっています。今シーズンからコンセッションの適応外になっているスズキですが,それでも初日からいい結果を残していて,昨シーズンからのいい流れが続いていることを感じさせています。昨年ヤマハ勢唯一の勝利を収めているモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスは,ガラッと変わったカラーリングのYZR-M1を走らせ,初日3番手タイムといい結果を残しています。ドゥカティ勢では,昨年8月に開催された第12戦イギリスGPにおいて,右脚大腿骨,脛骨,腓骨を骨折するという重傷を負ったレアーレ・アビンティア・レーシングのT.ラバトが,昨年型のデスモセディチGP18を使用して本格的な走行を行い,ドゥカティ勢最高位となる4番手タイムで初日を終えています。昨シーズン終了後のテストにおいて,最高峰クラス自身初となるトップタイムをマークしたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,その時に使用した昨年のチャンピオンマシンである18年型RC213Vを駆り,トップ10フィニッシュとなる7番手タイムをマークしています。
2019/02/06(水)
☆レース体制(JRR)
○昨日は,MotoGPにおけるヤマハのワークスチームであるモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPの体制発表についてお伝えしましたが,そのヤマハは,2月5日(火)に今日から今季初のオフィシャルテストの会場となるマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおいて,『2019ヤマハ・モータースポーツ・メディア・カンファレンス』を開催して国内外のレース体制を発表しました。まず,MotoGPに関しては,既にお伝えしたように,Monster Energy Yamaha MotoGPはV.ロッシ&M.ビニャーレスの体制を維持。サテライトは,昨年までのテック3がKTMに変更し,今季から中・軽量級クラスにもフル参戦しているPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamが新たにサテライトとなり,F.モルビデリ&F.クアルタラロの新体制で臨みます。SBKは,これまで通りPata Yamaha Teamがヤマハのワークスとして活動し,ライダーはM.ファン.デル.マーク&A.ローズとなっています。そして,昨シーズンまではヤマハ陣営の1つとしてEWCにフル参戦してきたGRT Yamaha Supported TeamがSBKに戦いの場を移し,M.メランドリ&S.コルテセの元GPチャンピオン経験者を並べています。
国内の体制についても発表があり,こちらもこれまでの報道通りとなっています。まずJSB1000クラスにおけるワークスであるYAMAHA FACTORY RACING TEAMは,連覇を狙う中須賀克行と,昨年からの継続となる野左根航汰の2人となります。若手育成を担うユースチームであるYAMALUBE RACING TEAMは,前田恵助が昨シーズンから継続してフル参戦します。その前田ですが,昨シーズンのテスト中に負傷してしまい,スポーツランドSUGOで行われた第4戦以降はすべて欠場せざるを得ませんでした。ようやく今季から復帰を果たすこととなった訳ですが,前田としては正念場のシーズンになることは間違いないでしょう。アジア・ロードレース選手権へも継続して各クラスに支援を行い,その中の最高峰クラスであるASB1000には,ワークスであるYAMAHA RACING TEAM ASEANには伊藤勇樹とB.パークス,Yamaha Thailand Racing TeamはR.ウィライローとA.ウォンタナノンの2人がそれぞれフル参戦します。
2019/02/05(火)
☆カラーリング変更(MotoGP)
○国内メーカーではホンダを皮切りにして,スズキが今季のワークスチームの体制発表会を開きましたが,昨日ヤマハが発表会を開きました。昨シーズンまでのヤマハワークスは,スペインの通信関連企業である『モビスター』がタイトルスポンサーを務めていて,そのためチーム名は『モビスター・ヤマハMotoGP』でした。しかし,そのモビスターは昨シーズン限りでタイトルスポンサー契約が終了し,今シーズンからアメリカのエナジードリンクブランドである『モンスターエナジー』がその座に就きました。当然チーム名も変更となり,今シーズンからヤマハのワークスチームは『モンスター・エナジー・ヤマハMotoGP』となります。タイトルスポンサー変更に伴ってマシンのカラーリングも変更となっていて,モビスターは青を基調としていましたが,モンスター・エナジーは黒を基調としていますので,今季型YZR-M1も黒を基調にして,その中にヤマハブルーのラインが入るというものになっています。ライダーについては,昨シーズンからの継続で,V.ロッシ&M.ビニャーレスの2人となります。ライダーは変更ないものの,ゼッケンが変更となっていて,ロッシはもちろんこれまで通り彼のトレードマークである"46"ですが,ビニャーレスは昨シーズンまでの"25"から"12"になっています。
2019/02/04(月)
☆5回出場(MotoGP)
○マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおいて,各メーカーが今季型マシンのシェイクダウンテストを3日間にわたって行いましたが,昨シーズンの成績からエンジン開発や年間使用基数等の制限を受けないアプリリアは,テストライダーのB.スミスだけでなく,レギュラーライダーのA.エスパルガロもこのテストに参加しました。エスパルガロは,昨シーズンからの継続参戦となりますが,スミスについては,昨シーズンまでKTMのワークスライダーを務めていたものの,そのKTMにJ.ザルコが移籍したことによってシートを喪失。今シーズンは,アプリリアの開発ライダーになっていました。今回のシェイクダウンテストでも中心となって走行したのですが,そのスミスに関してチームでテクニカルディレクターを務めているR.アルベシアーノによると,マシン開発を兼ねて,ワイルドカード参戦する契約が結ばれていますが,今季は5回出場する予定になっているとのことです。その1回目は今季開幕戦で,例年通りナイトレースとして開催されるカタールGPから早速出場することになるとのことです。

☆お披露目(MotoGP)
○先日は国内3メーカーの先陣を切ってホンダがワークスチームであるレプソル・ホンダ・チームのチーム発表会を行いましたが,昨日は,スズキが国内メーカーの2番手としてワークスチームであるチーム・スズキ・エクスターのお披露目を行いました。今シーズンのライダーラインナップは,若手のA.リンスは残留となり,速さはあるものの,転倒が多いA.イアンノーネに替わって若手の超優良株の一人であるJ.ミルが所属することになり,若手コンビという体制になっています。マシンはもちろんGSX-RRですが,カラーリングについては,昨シーズンのカラーリングと大きな変更はなく,スズキカラーとも言えるスカイブルーを基調としたものになっています。マシンに関しては,もちろん中身の詳細は分かりませんが,外観では,フロントカウル部分にウィングレットが装着されていて,シャーシはやや曲線的になっています。
2019/02/03(日)
☆シェイクダウン(MotoGP)
○今月6日(水)から3日間にわたって今季最初のオフィシャルテストが行われる予定になっていますが,それに先だって1日(金)から3日間にわたってマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおいてシェイクダウンテストが行われています。このテストは,基本的に各メーカーのテストライダーが参加するようになっていますが,KTMは,テスト回数やエンジンの年間使用基数等様々な制限が免除となっている優遇措置(コンセッション)が適応されているため,テストライダーにM.カリオに加え,ワークスとサテライトチームのレギュラーライダーの合計4人が参加しています。ちなみに,ホンダはS.ブラドル,ドゥカティはM.ピロ,ヤマハは中須賀克行(彼はJSB1000クラスのマシンであるYZF-R1での走行も),スズキがS.ギントーリと津田拓也(彼もJSB1000クラスのテストを兼ねてGSX-R1000での走行も),アプリリアはB.スミスが走行しています。昨シーズン限りで引退し,今シーズンからKTMのテストライダーに就任しているD.ペドロサは,元々は参加する予定になっていましたが,既報の通り手術を受けているために不参加となっています。なお,初日はホンダのブラドルがトップタイムをマークし,2日目はKTMのエスパルガロがトップタイムでした。ちなみに,このテストにはヨシムラもJSB1000クラスのテストとして参加していて,昨シーズンからの継続となる渡辺一樹と,今季ヨシムラに移籍した加賀山就臣の2人とも参加しています。
2019/02/02(土)
☆チーム名変更(F1)
○ザウバーF1から発表があり,昨シーズンは『アルファロメオ・ザウバー』として参戦した同チームですが,今シーズンは『アルファロメオ・レーシング』としてフル参戦することになりました。スイスのP.ザウバーが設立した同チームは,1993年からF1に参戦を開始しました。一時はBMWのワークスチームとして参戦しましたが,BMWのF1撤退に伴って再びザウバーが指揮を執るようになりました。しかし,2016年シーズンには財政難に陥ってチーム力が低迷。スイスの『ロングボウ・ファイナンス』が資金を提供することになってザウバーは名前のみとなっています。昨シーズンからイタリアのカーブランドであるアルファロメオがタイトルスポンサーになり,その関係性がさらに強化されて今シーズンはザウバーの名前がチーム名から消えることとなりました。ただ,アルファロメオがF1に参戦することになった訳ではなく,昨シーズンと同じくアルファロメオと同じ傘下にあるフェラーリのパワーユニットを搭載します。なお,ドライバーについては,フェラーリから移籍して再び同チームに所属することになったK.ライコネンと,イタリア人ドライバーのA.ジョビナッツィの2人になっています。
2019/02/01(金)
☆タッグ(JRR)
○カワサキとホンダのワークスライダーとしてJRRの最高峰クラスにおいてチャンピオンを獲得したり,ホンダのワークスライダーの時は宇川徹と組んで鈴鹿8耐を制したりした経歴を持つ井筒仁康は,一昨年ライダーとしては引退し,昨シーズンからは自ら立ち上げたチームであるWill-Raise Racing RS-ITOHの監督を務めています。そのWill-Raise Racing RS-ITOHが今シーズンの参戦体制を発表し,昨シーズンまでは中量級クラスにフル参戦していましたが,今季から新たにJSB1000クラスにも進出することになりました。そして,そのクラスのライダーには,長年カワサキの顔とも言える活躍をしてきた柳川明が起用されることになりました。柳川と井筒といえば,チームメイトとして鈴鹿8耐に出場し,3位表彰台を獲得しています。また,ホンダとカワサキのワークスライダーとして,最高峰クラスでしのぎを削った時もありました。そうした関係性がある2人がタッグを組んでのフル参戦となります。もう一人同チームからフル参戦するライダーがいます。それは,我が大分県出身の若手有望ライダーである和田留佳です。昨シーズンの和田は,同チームに所属してJ-GP2クラスにフル参戦しましたが,持てるポテンシャルの割には十分な成績を残すことができず,ランク16位でシーズンを終えました。今シーズンの和田は,一昨年と同じST600クラスに戻ってフル参戦することになりました。今シーズンは,昨年の経験を活かして表彰台の常連となることを期待したいと思います。
 

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