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最新ニュース

2018/09/30(日)
☆ワンツー(F1)
○第16戦ロシアGPの予選が,ドライコンディションとなったソチ・オートドロームで行われました。前日のフリー走行でワンツーを飾ったメルセデスAMG勢はこの日も好調な走りを見せていき,予選トップタイムをマークしたのは,前日は総合2番手タイムだったV.ボッタスでした。彼がマークしたタイムは,コースレコードを更新するものでした。ファイナルアタックでタイムをさらに更新したボッタスに対して,そのアタックでミスしてタイム更新ならず,前日総合トップだったL.ハミルトンはこの日の2番手タイムでした。とはいえ,前日に引き続いて同チームのワンツーとなっています。前日はレッドブルの後塵を拝したフェラーリ勢でしたが,予選はレッドブル勢がペナルティでグリッド降格が決まっているため,タイムアタックせずに決勝に向けたセッティングに専念したこともあって,フェラーリ勢がメルセデスに続き,S.ベッテルが3番手,K.ライコネンが4番手と,2列目をフェラーリ勢が占めています。トロロッソ・ホンダ勢は,前日こそ改良型のPUを投入しましたが,次戦日本GPに温存するため再び元のPUに戻しての走行となりました。とはいえ,グリッド降格は決まっていますので,レッドブルと同じくセッティングに専念し,ガスリーはQ1を突破して13番グリッドを獲得し,様々なパーツを載せ換えることからさらなるペナルティが決定しているB.ハートレーは16番手でした。

☆決勝中止(JRR)
○第8戦が岡山国際サーキットで開幕しましたが,日本を縦断する危険性のある大型台風24号のため,予選は行われたものの,決勝レースはキャンセルされることが発表されました。これにより,予選の結果のハーフポイントがライダーに与えられることとなり,昨日行われた予選はウェットコンディションの中で激しいタイムアタックが繰り広げられました。そのような中,JSB1000クラスでポールを獲得したのは,KYB MORIWAKI MOTUL RACINGの高橋裕紀でした。ドライコンディションではワークスマシンが優位に立ちますが,ウェットコンディションではマシンの性能差がほぼなくなりますので,プライベーターにとってはまたとないチャンスとなります。そこで力を発揮したのが,元GPライダーで優勝経験もある高橋裕紀でした。それ以後はワークスマシンもしくはそれに近いマシンが続き,2番手タイムをYAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰が,3番手タイムをTeam HRCの高橋巧がマークしています。圧倒的な強さでランクトップを行くYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行は,高橋巧に次ぐ4番手タイムでした。
J-GP2クラスは,予選の途中で激しい雨に見舞われて赤旗が提示されることもありました。その中でトップタイムをマークしたのは,ここまでランクトップを行くTeam武 RSCの岩戸亮介でした。これにより,岩戸は4戦連続ポール獲得となりました。2,3番手タイムはそれぞれwill-raise racingRS-ITOHの石塚健,Y!mobile・Kohara RTの榎戸育寛でした。
ST600クラスは,Team MF & Kawasakiの奥田教介がトップタイムをマークし,およそ1年ぶり2度目のポール獲得となりました。2,3番手タイムは,それぞれAKENOSPEED・YAMAHAの南本宗一郎,Honda Suzuka Racing Teamの亀井雄大がマークしています。
J-GP3クラスは,最後のタイムアタックをする頃に雨が激しくなって赤旗が提示され,予選はそこで終了となりました。その段階でトップタイムをマークしてポールを獲得したのは,これが自身初ポールとなるTEAM SHOTAの中山愛理でした。2,3番手タイムをマークしたのは,それぞれRG NIWA with オーテック・スズカの菅原陸,TEAM PLUSONEの福嶋佑斗でした。
2018/09/29(土)
☆トップ3チームで(F1)
○鈴鹿サーキットでの日本GPの1つ前のレースとなる第16戦ロシアGPがソチ・オートドロームで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。この日のソチは,好天という訳ではありませんでしたが,終日ドライタイヤでの走行となりました。路面温度が上がった2回目のフリー走行でどのドライバーもタイムを更新していき,その中でトップタイムをマークしたのは,ここまでランクトップを行くメルセデスAMGのL.ハミルトンでした。チームメイトのV.ボッタスが2番手タイムをマークし,初日はメルセデスのワンツーとなりました。トップからおよそコンマ4秒遅れで3,4番手タイムをそれぞれM.フェルスタッペン,D.リカルドのレッドブル勢がマークしています。そして,5,6番手をそれぞれS.ベッテル,K.ライコネンのフェラーリ勢がマークし,6位までを上位3チームが占めています。今回から改良版のPUを投入しているトロロッソ・ホンダですが,その効果が初日に垣間見られ,P.ガスリーが8番手とまだ初日ながらトップ10フィニッシュを果たしています。チームメイトのB.ハートレーは16番手タイムで初日を終えています。
2018/09/28(金)
☆鈴鹿に向け(F1)
○16日(日)に決勝レースが行われた第15戦シンガポールGPにおけるトロロッソ・ホンダは,レースウィークに入る前の下馬評ではマシン特性からある程度よい成績を収めるのではないかといわれていました。ところが,蓋を開けてみればポイント圏内を走ることが全くできず,下馬評とはほど遠い状態で終わってしまいました。他チームがマシン性能を上げてきているのに対して,トロロッソ・ホンダの進歩の度合いが低いことが明らかとなったことは間違いなく,これを受けてホンダから発表があり,今日から開幕する予定の第16戦ロシアGPにおいて,P.ガスリーとB.ハートレーの両方のマシンにアップグレード版のパワーユニット(PU)を投入することになりました。ホンダの改良型PUに関しては,“スペック3”と言われるエンジンの開発が噂されていました。これはこれまでより35馬力ものアップを果たしていて,馬力においてはルノーを上回るようになるのではないかとも噂されています。今回投入する改良版がこのPUであるかどうかは未発表ですが,その可能性は高いのではないかと思われます。と予想するのは,投入時期から考えてのものです。ロシアGPの後は,いよいよ10月7日(日)に決勝レースを迎える第17戦日本GPです。新しいPUを投入するとグリッド降格となりますが,今回ロシアで投入するのは,ここでペナルティを受けておけば,ホンダにとって最も重要な母国GPでペナルティを受けずに済みますし,事前にロシアでその改良版のテストを済ませておくこともできます。果たして改良版がどのくらいの性能を発揮できるのか,母国GP前だけに期待したいところですね。
2018/09/27(木)
☆1年ぶりに(MotoGP)
○レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスの優勝で終わった第14戦アラゴンGPですが,その大会においてチーム・スズキ・エクスターのA.イアンノーネが3位表彰台を獲得しました。これにより,同チームとしては5回目となる表彰台を獲得したことになります。この表彰台獲得には『コンセッション』のポイントが加算されることになっていて,その内訳は優勝が3点,2位が2点,3位が1点です。そして,このポイントが合計6ポイントになると,エンジンの使用基数やテスト回数,エンジン開発回数等に制限が加えられることになっていて,今シーズンはホンダ,ヤマハ,ドゥカティの3メーカーがこれに該当しています。スズキに関しては,復帰初年度となる2015年シーズンは成績が上がらずに終わっていて,2016年シーズンはこの制限がありませんでしたが,その2016年シーズンには4度の表彰台獲得となり,昨シーズンは制限がの対象になっていました。その2017年は再び成績が低迷したため,今シーズンは再び制限対象外になっていました。そして,アラゴンでの表彰台獲得により1年ぶりに制限の対象となりました。制限の多くは来シーズンから係ることになりますが,テスト無制限という点については即座に制限対象となり,今後は自由にテストができなくなります。スズキの制限対象該当により,来季は日本の3メーカーとドゥカティがコンセッションの制限を受けることが決定。制限対象外になるのは,イタリアンメーカーであるアプリリアとオーストリアンメーカーであるKTMの2社となります。
2018/09/26(水)
☆総入れ替え(F1)
○先日発表があったように,残留が予想されていたフェラーリのK.ライコネンは,今シーズン限りでフェラーリのシートを失い,新たにフェラーリ製PUユーザーの1つであるザウバーに移籍することになりました。チームメイトが誰になるかについては,その段階では未定となっていました。そのチームメイト候補に名前が挙がっていたのが,現在同チームで4年目になっているM.エリクソンと,今季同チームでリザーブドライバーを務めているA.ジョビナッツィの2人でした。そのような中,ザウバーから発表があり,来季フェラーリのジュニアドライバーの一人であるジョビナッツィとの契約が成立し,エリクソンについては,チームに残留はするものの,テストドライバーになることが決まりました。つまり,レギュラードライバーとテストドライバーが入れ替わる形になった訳です。また,そのレギュラードライバーについては,今季と総入れ替えとなります。ザウバーのシートについては,フェラーリとの技術提携とアルファロメオを通したスポンサーシップの一環としてドライバーを1名指名できることになっているとのことで,その枠に今回のジョビナッツィがはまることになるようです。ライコネンについては,フェラーリからの移籍ではあるものの,チーム独自での採用枠となるようです。しばらくイタリア人のF1ドライバーがいない状況が続いていましたが,今回のジョビナッツィの昇格により,2011年にJ.トゥルーリとV.リウッツィがフル参戦して以来のイタリア人ドライバーということになります。
2018/09/25(火)
☆変更(MotoGP)
○9月14日付のこのページでもお伝えしたように,10月21日(日)にツインリンクもてぎで決勝レースが行われる予定の第16戦日本GPに関して,9月12日(水)にこの日本GPにワイルドカード参戦するライダーの発表が行われました。そして,MotoGPクラスには中須賀克行とS.ギュントーリが,Moto3クラスに岡谷雄太と福嶋佑斗の合計4人が参戦することが明らかとなりました。MotoGPクラスに関しては,どちらもそれぞれヤマハとスズキの開発ライダーを務めていますから参戦については大きな問題は生じません。ところが,Moto3クラスに関しては,岡谷も福嶋もどちらもプライベーターですので,マシンを準備する必要があります。GPとJRRとでは,同じホンダの市販マシンであるNSF250Rを使用しているとは言え,JRRは同マシンですが,GPに関してはさらに高スペックのNSF250RWを使用していますので,これを準備する必要があります。ところが,MORIWAKI CLUBに所属して5レース中3勝を挙げ現在ランキング1位につけている岡谷ですが,この度彼のSNSで報告があり,関係者と何とかNSF250RWを準備しようとしていましたが,残念ながらそれが叶わず,ワイルドカード参戦を辞退せざるを得ない状況になっていました。そして,この岡谷の参戦自体を受けて新たなライダーが選ばれ,9月21日(金)に発表がなされました。それによると,岡谷に替わってワイルドカード参戦するのは,2016年の日本GPにもワイルドカード参戦した経歴を持ち,今シーズンはY!mobile・Kohara RTに所属し,ここまでランク12位につけている岡崎静香が出場することになりました。日本女性がGPに出場するのが井形とも選手以来21年ぶりとなった2016年の参戦では,34番グリッドからスタートし,残念ながらポイント圏外の26位でのチェッカーでしたが,見事完走を果たしています。福嶋も含め,なかなかこのクラスのワイルドカード参戦は厳しい状況が予想されますが,1つでもいい経験を積めることを期待したいと思います。
2018/09/24(月)
☆前進(MotoGP)
○第14戦アラゴンGPの決勝レースが,レースウィークを通してドライコンディションとなったモーターランド・アラゴンで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたドゥカティ・チームのJ.ロレンソがスタート直後の1コーナーでハイサイドから転倒を喫してリタイアに終わるというアクシデントで始まりました。その後は,ランキング争いを展開しているレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスと,ドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾとの激しいバトルが展開されていきました。レース中盤まではチーム・スズキ・エクスターのA.イアンノーネとA.リンスが絡んでいましたが,マルケスとドビツィオーゾのバトルは最後まで続いていきました。抜きつ抜かれつのバトルが続いていきましたが,最終的にマルケスがおよそコンマ6秒の差をつけてトップチェッカーを受け,今季6勝目を挙げました。これにより,ランキング争いで72ポイントに差が開き,チャンピオン獲得に向けてさらに前進しています。スズキ勢の3位争いは,イアンノーネが制し,今季3度目となる表彰台を獲得しています。今季思うような走りを展開できていないアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニのA.エスパルガロが,今季自己最高位となる6位入賞を果たしています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は12位に入り,今季7回目となるポイントを獲得しています。
Moto2クラスは,このクラスで自身初となるポールからスタートしたレッドブルKTMアジョのB.ビンダーが,後続との差を広げて単独走行となり,今季2勝目をクラスで自身初となるポールトゥーフィニッシュで達成しています。2位には,ランクトップを行くスカイ・レーシング・チームVR46のF.バグナイアが入り,ランク2位のレッドブルKTMアジョのM.オリベイラが7位で終わったことにより,2人の差が19に開いています。3位には,トップから2秒遅れでポンスHP40のL.バルダッサーリが入っています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,15位でチェッカーを受けてポイントを獲得しています。
Moto3クラスは,ポールからスタートしたデル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンが,後続との差を広げて単独走行に持ち込み,2位に6秒近い差をつけて独走で今季6勝目を挙げました。マルティンの後ろでは6台による2位争いが展開されていき,最後はレドックス・プルエステルGPのM.ベツェッキがこれを制して2位表彰台を獲得しています。3位には,レオパード・レーシングのE.バスティアニーニが入りました。このバトルにはSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生も入っていて,惜しくも表彰台獲得はなりませんでしたが,6位でチェッカーを受けてシングルフィニッシュを果たしています。他の日本人ライダーですが,RBAボエ・スカル・ライダーの真崎一輝が21位,レースウィークを通して精彩を欠いたホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡は,転倒再スタートということもあり,チェッカーを受けたライダーの中では最下位となる26位で終わっています。
2018/09/23(日)
☆3戦連続(MotoGP)
○第14戦アラゴンGPの予選が,この日もドライコンディションとなったモーターランド・アラゴンで行われました。MotoGPクラスは,ラストアタックでポール獲得のためにいい位置取りをしようと互いに牽制することとなり,まるでMoto3かのように一列にマシンが並ぶ状態となりました。そのため,スリップストリームがうまく取れるライダーと取れないライダーとに分かれました。うまく取れたライダーの一人が,ポール獲得の可能性が最も高いライダーの一人であるドゥカティ・チームA.ドビツィオーゾで,見事タイミングモニター上でトップに立ちました。ところが,すぐにそのタイムを上回るライダーが現われました。それがチームメイトのJ.ロレンソで,タイムはドビツィオーゾを1000分の14秒上回るという僅差でした。ロレンソのポール獲得は,これで3戦連続となります。ドゥカティワークスのワンツーの後に続いたのは,ファーストアタックではトップタイムに立ちましたが,ラストアタックで前を塞がれる形となってタイム更新がならなかったレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,Q1で2番手タイムをマークして見事Q2に進出することができました。残念ながらQ2では上位進出することができずにQ2最下位となり,12番グリッド獲得となりました。
Moto2クラスは,レッドブルKTMアジョのB.ビンダーが,予選でこのクラス自身初となるトップタイムを刻んでポールを獲得しました。そのビンダーからわずか1000分の74秒差で2番手タイムだったのが,ダイナボルト・インタクトGPのM.シュロッターでした。フェデラル・オイルグレシーニMoto2のJ.ナバーロが3番手タイムをマークし,このクラスでは自身初となる1列目からのスタートを決めました。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,トップからおよそコンマ5秒遅れの14番グリッドを獲得しています。
Moto3クラスは,デル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.ナバーロが圧倒的な速さを見せ,コースレコードを更新してのポール獲得となりました。2番グリッドを獲得したベスター・ピャピタル・ドバイのJ.マシアはナバーロからコンマ5秒以上遅れ,3番グリッド獲得のレオパード・レーシングのE.バスティアニーニはおよそコンマ6秒遅れでした。日本人ライダー勢は上位進出ならず,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生の17番手が最高位で,RBAボエ・スカル・ライダーの真崎一輝が20番手,初日最下位に終わったホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡がブービーとなる28番手で予選を終えています。
2018/09/22(土)
☆初日は(MotoGP)
○第14戦アラゴンGPが終日ドライコンディションとなったモーターランド・アラゴンで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。MotoGPクラスは,このところ好調な走りを見せているドゥカティ勢に対して,ランクトップを行くレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがどのような戦いを見せるかが注目されています。午前中に行われたフリー走行1では,下馬評通りドゥカティ勢が速さを見せてトップ4をそのドゥカティ勢が独占する速さを見せました。午後に行われたフリー走行2では,全てのライダーがタイムを更新する走りを展開しました。そのような中でトップタイムをマークしたのは,フリー走行1では6番手タイムだったマルケスで,初日はドゥカティ勢を抑えてマルケスが初日総合トップタイムでした。総合2,3番手をドゥカティ勢がマークし,それぞれJ.ロレンソとA.ドビツィオーゾでした。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,マシンのセッティングが決まらず,2回のフリー走行共に19番手でした。
Moto2クラスは,フリー走行1でトップタイムだったダイナボルト・インタクトGPのM.シュロッターのタイムをフリー走行2で更新するライダーが現われず,彼が初日総合トップとなりました。フリー走行2でトップタイムをマークしたのはスカイ・レーシング・チームVR46のF.バグナイアで,このタイムが初日総合2番手タイムとなりました。このところ結果が残せていないエストレージャ・ガルシア・マークVDSのA.マルケスが,バグナイアから1000分の58秒遅れで総合3番手タイムでした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,19番手タイムで初日を終えています。
Moto3クラスは,レオパード・レーシングのE.バスティアニーニがトップタイムをマークし,今季自身初となる初日総合トップとなりました。RBAボエ・スカル・ライダーのG.ロドリゴが2回のフリー走行共に2番手タイムをマークし,スカイ・レーシング・チームVR46のN.ブレガが総合3番手でした。日本人ライダー勢ですが,ブレガのチームメイトである真崎一輝が8番手タイムをマークして日本人ライダー勢トップに立ち,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生が18番手,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡が最下位となる29番手タイムでした。なお,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢は,前戦で負ったケガにより,今回は欠場となっています。
2018/09/21(金)
☆2メーカーから(FE)
○電動フォーミュラカーで争われるフォーミュラE(FE)シリーズは,今年12月に2018/19年シーズンが開幕します。来季からのFEは,新しいマシンである“Gen2”が投入されて新たなスタートを切ることになっています。この“Gen2”は,大型のリヤウイングが装着されたりして攻撃的なスタイリングをしているのをはじめ,パワーとバッテリー容量がこれまで以上に改善されています。これにより,これまでのFEは,バッテリーが最後まで持たないことからマシンを乗り換えるという独特な特徴がありましたが,来季からは他のカテゴリーと同じく1台のマシンで最後まで走行できることになります。こうした新たな展開を迎えるFEに,日産が日本メーカーで初となるフル参戦を開始することになっていて,『ニッサン・e.ダムス』として参戦します。日産のフル参戦は,同じ系列のルノーがこのシリーズから撤退することを受けてのものです。そして,この度その日産自動車から発表があり,来季の2人のドライバーが明らかとなりました。まず1人目は,既にこのシリーズ初年度からルノーのドライバーとしてフル参戦していて,シリーズチャンピオンに輝いた経歴を持っているS.ブエミです。今シーズンのブエミは,ランク4位で終了しています。来季のブエミに関しては,FEだけでなく,これまで通りWECシリーズにもフル参戦していることになっていて,所属するチームはこちらもこれまで通りTOYOTA GAZOO Racingです。つまり,来季のブエミは,日本を代表する自動車メーカーでライバル関係でもあるトヨタと日産からフル参戦することになる訳です。もう一人のドライバーは,今季FIA F2シリーズにダムスからフル参戦し,ここまでランク3位につけているA.アルボンです。
2018/09/20(木)
☆体制発表(MotoGP)
○V.ロッシが運営するチームとして知られるスカイ・レーシング・チームVR46が,来季の体制について発表しました。ごく近い将来ヤマハのサテライトチームとしてMotoGPクラスにも進出するのではないかと噂される同チームですが,来季に関しては,今季と同じく中・軽量級クラスにフル参戦することになります。まずMoto2クラスですが,今季同チームからこのクラスにフル参戦しているロッシの異父兄弟であるL.マリーニが,継続して参戦することになりました。今季そのマリーニのチームメイトとしてフル参戦しているF.バグナイアは,来季ドゥカティのサテライトチームの1つであるアルマ・プラマック・レーシングに所属してMotoGPクラスに昇格することが決定していますので,そのシートが1つ空くことになっています。今回の発表では,そのシートに現在Moto3クラスに同チームからフル参戦しているN.ブレガを昇格させることになりました。そのMoto3クラスについてですが,今季このクラスにフル参戦しているD.フォッジアを継続して起用することになりました。また,ブレガのチーム内昇格に伴って空いたシートには,今季VR46のジュニアチームからMoto3ジュニア世界選手権にフル参戦しているC.ヴィエッティ.ラムスが座ることになりました。なお,使用するマシンですが,今季と同じくMoto2クラスはカレックス,Moto3クラスはKTMとなります。
2018/09/19(水)
☆好発進(EWC)
○2輪の世界耐久選手権(EWC)は,秋にシーズンが始まり,翌年の夏に行われる鈴鹿8耐で終了するというように,1つのシーズンが年をまたいでのものとなっています。昨年(2017-2018年シーズン)は,F.C.C. TSR Honda Franceが最終戦となる鈴鹿8耐で5位に入り,日本チームとしてはEWCで初のタイトルを獲得するという快挙を成し遂げました。そのEWCシリーズの2018-2019年シーズンが開幕し,初戦となる伝統の『ボルドール24時間耐久レース』の決勝がフランスのポール・リカール・サーキットで行われました。決勝レースは,トップに立ったチームに転倒やトラブルが発生するという波乱の展開となっていきました。連覇を狙うF.C.C. TSR Honda France(今季はJ.フック&F.フォーレイ&M.デ.ミオ組。)もその洗礼を受け,電気系のトラブルに見舞われてマシン修復におよそ10分ほどを要し,順位を18位まで落としてしまいました。しかし,その後は順調に走行を続けていき,他チームにトラブルが発生して脱落していく中,徐々に順位を回復していきました。そして,残り3時間ほどになったところでついに再びトップ浮上となりました。ところが,残り30分となったところでレース中に複数回あったアクシデントによるセーフティカー先導となり,2位につけているYART-YAMAHA(B.パークス&N.カネパ&M.フリッツ組)との差が一挙になくなってしまいました。それでもその苦境も乗り越え,見事トップでチェッカーを受けて2連覇に向けて好発進を切りました。3位には,今季BMWからヤマハにマシンをスイッチしているWEPOL Racing(D.ウェブ&M.ラグリブ&S.モライス組)が1周遅れで入っています。なお,SSTクラスにエントリーしてこの大会に出場したWebike Tati Team Trickstar(J.エンジョラス&K.デニス&出口修組)は,クラス2位でチェッカーを受けています。
2018/09/18(火)
☆契約延長(インディカー)
○最終戦まで持ち込まれたチャンピオン争いは,ランクトップを行くチップ・ガナッシのS.ディクソンが2位に入って自身5度目となるタイトルを獲得しました。そのインディカー・シリーズにフル参戦しているレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングから発表があり,同チームからフル参戦している佐藤琢磨との契約が延長されることになりました。昨シーズンのインディ500を日本人,そしてアジア人として初めて制した啄磨は,今季から同チームに所属していました。思うような結果が残せないままシーズンが進んでいきましたが,ポートランド・インターナショナル・レースウェイで開催された第16戦において抜群のレースの組み立てにより,今季唯一となる勝利を収めています。2010年にそれまでのF1からインディカーへと戦いの場を移した啄磨は,昨シーズンのアンドレッティ・オートスポーツから,2012年に1年間ではあったものの,所属した経歴があるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに復帰して,今回の契約延長により来季でチーム3年目,インディカー10年目のシーズンを迎えることになります。
2018/09/17(月)
☆ポールトゥーウィン PART1(F1)
○第15戦の決勝レースが,レースウィークを通じてドライコンディションとなったマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われました。ポールからスタートしたメルセデスAMGのL.ハミルトンは,順調にスタートを切ってトップの座を守りました。それに対して,2番グリッドからスタートしたレッドブルのM.フェルスタッペンは,オープニングラップで好スタートを切ったフェラーリのS.ベッテルの先行を譲ることになりました。その後のハミルトンは,一時周回遅れに引っかかって差を縮められることがありましたが,それが解決してからは再び差を広げて行き,最終的に2位に8秒以上の差をつける独走で今季7勝目を挙げました。ハミルトンの独走を許す形となった2位争いは,ピットイン時に再びフェルスタッペンが2番手の位置に復活し,後は最後までそのポジションを守りました。タイヤ戦略が失敗に終わったベッテルは,ハミルトンはもちろん,フェルスタッペンからもかなり遅れる結果となり,最終的に単独走行で3位表彰台を獲得しています。この結果,ポールトゥーウィンを達成したハミルトンは,ランクトップ座を守ると共に,ランク2位につけているベッテルとの差をさらに広げることに成功しています。レースウィーク初日から苦戦していたトロロッソ・ホンダ勢は,最後までその状況を好転することができず,P.ガスリーは13位,B.ハートレーは17位でチェッカーとなり,どちらもノーポイントに終わっています。

☆ポールトゥーウィン PART2(SGT)
○第6戦の決勝レースが,好天に恵まれた宮城県にあるスポーツランドSUGOで行われました。GT500クラスは,ポールからスタートした山本尚貴&J.バトン組のRAYBRIG NSX-GTは,順調にスタートを切ってトップの座を守りました。しかし,さらに速いペースを刻んでいった佐々木大樹&J.マーデンボロー組のカルソニック IMPUL GT-Rが,2位走行の野尻智紀&伊沢拓也組のARTA NSX-GTを交わすと,さらにペースを上げて一挙にトップに立ちました。しばらくはその状態が続きましたが,トップ争いはピットインで動きが再び現われました。既にドライバーチェンジを終わらせていたRAYBRIG NSX-GTに対して,後でピットインしたカルソニック IMPUL GT-Rはピット作業に時間がかかってしまい,コースインした周にトップの座を譲ることになりました。トップに立ったRAYBRIG NSX-GTは,2位との差をつけてトップを独走することとなりました。しかし,アクシデントが多発する傾向にあるスポーツランドSUGOで,順調に走ることは厳しく,GT300クラスのバトルのあおりを食らってコースオフする事態が発生しました。何とかトップを守ってコース復帰することはできたものの,2位との差が一挙に縮みました。実は,その2位にはARTA NSX-GTが立っていました。というのは,2位走行していたカルソニック IMPUL GT-Rがその段階で既にコースオフを喫して3位に順位を下げていたのです。NSX-GTによるトップ争いは最終盤に入って新たなアクシデントに見舞われてしまいました。というのは,手違いがあったのか,何とこのサーキットのドクターカーがトップ争いの前を走行していたのです。思わぬ所でペースの遅い白い車が現われたため,急ブレーキを踏んでこれを回避。2位との差がコンマ6秒弱に縮まるという状況にはなりましたが,ゴールまでトップの座を守り,見事ポールトゥーウィンを達成しました。今シーズンからSGTにフル参戦している元F1チャンピオンのバトンにとっては,これがSGTでの初優勝となります。コースオフの影響でペースが落ちたカルソニック IMPUL GT-Rは,何とか3位を守ってゴールしています。今回の結果により,山本尚貴&J.バトン組が,ランクトップに立ってオートポリスで開催される次戦に臨むことになりました。ちなみに,次戦はこれまでリザルトによって蓄積されてきたウェイトハンディが半分となります。
GT300クラスは,ポールからスタートした井口卓人&山内英輝組のSUBARU BRZ R&D SPORTが,順調にスタートを切ってトップの座をずっと守り続けました。終盤に入ってセーフティカーが導入されてしまったため,一挙に2位との差がなくなるという事態もありましたが,他を圧倒する速さは最後まで続き,リスタート後に再び差をつけてトップを走行し,独走&ポールトゥーウィンで今季初優勝を達成しました。SUBARU BRZ R&D SPORTの優勝は,2016年に鈴鹿で行われた第6戦以来となります。2位には,今季初表彰台となる星野一樹&吉田広樹組のGAINER TANAX triple a GT-Rが入っています。3台による3位争いはファイナルラップまで続き,最終的に谷口信輝&片岡龍也組のグッドスマイル 初音ミク AMGが入っています。
2018/09/16(日)
☆コースレコードで(F1)
○第15戦シンガポールGPの予選が,全周にわたって照明が照らされる中,夜の9時から行われました。Q3のファーストアタックでトップタイムをマークしたのは,ここまでランクトップを行くメルセデスAMGのL.ハミルトンでした。彼がここでマークしたのは,コースレコードを更新する驚異的なタイムでした。通常ではタイムアップすることが多いラストアタックでそのタイムがどうなるのか注目されましたが,比較的多くのドライバーがタイムアップを果たせず,ハミルトンもその中の1人でした。ただ,ファーストアタックでマークしたハミルトンの驚異的なタイムを更新するドライバーは最後まで現われず,彼が今季7回目のポールを獲得しました。2番手タイムをマークしたのはレッドブルのM.フェルスタッペンで,ハミルトンからはコンマ3秒以上の差がついていました。3番グリッドは,フェラーリのS.ベッテルが獲得しています。初日から苦戦していたトロロッソ・ホンダ勢は,P.ガスリーが何とかQ2進出を果たして15番グリッド獲得でしたが,B.ハートレーはQ1で敗退となり,17番グリッド獲得にとどまっています。

☆初ポール(SGT)
○第6戦の予選が,朝から雨が降ったり止んだりといった天候だったものの,予選時は何とかドライコンディションとなったスポーツランドSUGOで行われました。GT500クラスは,RAYBRIG NSX-GTを駆る山本尚貴&J.バトン組が最速タイムを刻んでポールを獲得しました。今シーズンからフル参戦を開始した元F1ドライバーのバトンにとっては,これが自身初のポールとなります。今回の予選はホンダNSX-GT勢が速さを見せ,トップ5の内4台が同マシンでしたが,唯一その中に食い込んでセカンドグリッドを獲得したのが,佐々木大樹&J.マーデンボロー組のカルソニック IMPUL GT-Rでした。3番グリッドは,今季既に勝利を収めている野尻智紀&伊沢拓也組のARTA NSX-GTでした。トヨタ勢での最高位は,6番手タイムだった国本雄資&山下健太組のWedsSport ADVAN LC500でした。
GT300クラスは,Q1でマシンがガードレールに激しくクラッシュして赤旗が提示され,ガードレールなどの修復のために時間が下がるという事態を招きましたが,その後は順調に推移していきました。このクラスでポールを獲得したのは唯一1分17秒台をマークした井口卓人&山内英輝組のSUBARU BRZ R&D SPORTで,山内にとってはスバルを駆るようになって初となるポール獲得となりました。2位以下は僅差でのタイムアタックとなり,2番グリッドを松井孝允&坪井翔組のHOPPY 86 MCが,3番グリッドを久保凜太郎&石川京侍組のGULF NAC PORSCHE 911が獲得しています。
2018/09/15(土)
☆発表直後で(F1)
○イブニングレースとして決勝レースが行われる予定の第15戦シンガポールGPが開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。日没前に行われたフリー走行1では,レッドブルのD.リカルドがトップタイムをマークして終了しました。そして,夜に入って行われたフリー走行2では,いつものようにフリー走行1を上回るタイムが刻まれていきました。そこでトップタイミングオニターのトップに立ったのが,開幕前に今シーズン限りでのフェラーリ離脱と,来季からザウバーからフル参戦することが発表されたK.ライコネンでした。しばらくはこのライコネンがトップに立っていましたが,後半に入って他のマシンがハイパーソフトタイヤに履き替えていくとトップの座を譲ることになりました。しかし,一旦はトップタイムの座を譲っていたライコネンでしたが,彼も同じタイヤに履き替えるとタイムアップを果たし,再びタイミングモニターのトップに立ちました。それ以後は,そのタイムを上回るドライバーは現われず,初日はライコネンがトップタイムで終了しています。2番手タイムをライコネンから1000分の11秒差でメルセデスAMGのL.ハミルトンがマークしていますが,彼はセッション最終盤は走行をしていません。3番手タイムをマークしたのは,トップからおよそコンマ5秒遅れとなったレッドブルのM.フェルスタッペンでした。トロロッソ・ホンダ勢は,初日の走行では思うようにタイムアップを果たすことができずにトップから2秒以上遅く,B.ハートレーが17番手,P.ガスリーが18番手でフリー走行2を終えています。
2018/09/14(金)
☆7年連続(MotoGP)
○MotoGPの公式サイトにおいて,ツインリンクもてぎで10月21日(日)に決勝レースが行われる予定の第16戦日本GPにおけるワイルドカード参戦ライダーが明らかにされました。それによると,既に7月に発表があったように,MotoGPクラスは,ヤマハの中須賀克行とスズキのS.ギュントーリが参戦します。今回発表された中須賀については,今さらお伝えする必要がありませんが,国内ヤマハライダーの頂点を極めているライダーで,JRRのJSB1000クラスでは,現在ぶっちぎりでランクトップに立っています。7月末に行われた鈴鹿8耐では,残念ながら決勝レースはケガにより走行できませんでしたが,チームのポテンシャルの高さは圧倒的で,中須賀は4連覇を成し遂げました。MotoGPに関しては,ヤマハのMotoGPマシンであるYZR-M1の開発ライダーも務めていて,今回の出場で7年連続出場となります。2012年にケガをしたB.スピースの代役として参戦した最終戦バレンシアGPでは,2位表彰台を獲得した経歴もあります。今回はヤマルーブ・ヤマハ・ファクトリー・レーシングからの出場となり,通常の中須賀はヤマハ伝統のゼッケン21を使用しますが,今シーズンに関しては,エストレージャ・ガルシア・マークVDSのF.モルビデリがこのゼッケンを使用していますので,MotoGPにデビューしたときに使った89番を付けて走行する予定です。ギュントーリについては,スズキの開発ライダーも務めていて,今シーズン既に第7戦カタルニアGPと第10戦チェコGPにワイルドカード参戦していて,今季3度目の出場となります。
Moto2クラスに関しては,当初JRRのJ-GP2クラスにTONE RT SYNCEDGE4413からフル参戦している三原壮紫の名前が挙がっていましたが,エントリーを取り消したため,このクラスに関してはワイルドカードでの出場ライダーはいません。
Moto3クラスには,JRRのJ-GP3クラスにフル参戦している2人のライダーが出場します。そのまず1人目は,今季MORIWAKI CLUBから参戦していて,現在ランクトップに立っている岡谷雄太です。2人目は,TEAM PLUSONEからフル参戦していて,現在ランク8位につけている福嶋佑斗です。
2018/09/13(木)
☆一桁に(F1)
○昨日お伝えしたように,K.ライコネンが今シーズン限りでフェラーリを去り,来季からはF1デビュー時のチームであるザウバーに復帰することになりました。そして,ライコネンが抜けたフェラーリのシートには,フェラーリ期待の若手ドライバーの一人であるC.ルクレールが座ることになりました。徐々にシートが埋まってきているF1ですが,この決定により,残りのシートが後9つとなり,ついに一桁に突入しました。ここでは,来季のF1のドライバーについて,噂も含めて整理しておきたいと思います。なお,表の中で名前の後ろに「(?)」がついているのが噂に上っているドライバーで,ついていないドライバーは決定しているドライバーということを表しています。
2019年 F1ドライバーラインナップ(暫定)
チーム ドライバー
メルセデスAMG L.ハミルトン,V.ボッタス
フェラーリ S.ベッテル,C.ルクレール
レッドブル・ホンダ M.フェルスタッペン,P.ガスリー
フォース・インディア E.オコン(?),S.ペレス(?),L.ストロール(?),G.ラッセル(?)
ルノー N.ヒュルケンベルグ,D.リカルド
トロロッソ・ホンダ B.ハートレー(?),D.クビアト(?)
ハース K.マグヌッセン(?),R.グロージャン(?),S.ペレス(?)
マクラーレン C.サインツ,R.ノリス
ザウバー K.ライコネン,M.エリクソン(?),A.ジョビナッツィ(?)
ウィリアムズ S.シトロキン(?),J.ラッセル(?),E.オコン(?)
2018/09/12(水)
☆移籍(F1)
○スクーデリア・フェラーリから発表があり,今シーズンをもってKライコネンとの契約を解除することになりました。既に契約が決まっているS.ベッテルのチームメイトが誰になるのかが注目されていましたが,今シーズンで契約が切れるライコネンについては,契約延長するしないの噂が交互に出ていました。当初は故S.マルキオンネ会長の意向で契約が解除されるものと思われていましたが,彼が病死したことでベッテルとの良好な関係性もあって契約が延長されるのではないかという噂が再浮上してきました。しかし,このところの噂ではやはり今季限りということが出てきて,ファンの間で契約延長を求める署名活動が起こるほどでした。そして,今回の発表に至っています。ただ,契約延長がない場合は,今シーズンをもって引退するのではないかという予想がなされていましたが,それは予想が外れ,来季の去就についても同時になされ,フェラーリ陣営の1つであるザウバーに移籍することになりました。契約期間は2年間で,チームこそ違え,今後もフェラーリの一翼を担います。ライコネンがF1ドライバーとしてスタートを切ったのがザウバーでしたから,彼にとってはチーム復帰ということになります。ライコネンが抜けたことでフェラーリのシートが1つ空くことになりましたが,これについても発表があり,今シーズンからザウバーに所属してF1フル参戦を開始しているC.ルクレールが,そのシートに座ることになりました。ルクレールについては,フェラーリの若手育成プログラムのドライバーで,早くから本家に昇格することが予想されていました。
2018/09/11(火)
☆解雇&解除(MotoGP)
○イタリア国内にあるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シオンチェリで行われた第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPは,イタリア人ライダーが全てのクラスを制するというまさにイタリアデーとなって終了しました。イタリアにとってまさに万々歳の大会となった訳ですが,ただそれだけで終わった訳ではなかったのも確かです。というのは,Moto2クラスでレース中に起こった信じられない行為についてです。レース序盤にポイント圏内でマリネッリ・スナイパーズ・チームのR.フェナティとフォワード・レーシング・チームのS.マンツィという2人のイタリア人ライダー同士でバトルをしていた際,やや強引にマンツィがフェナティにパッシングを仕掛け,2人共にコースアウトを喫してポイント圏外での走行という事態に至りました。これに激高したのか,フェナティはレース終盤のストレートでマンツィの横に並んだ際,マンツィのブレーキレバーを握ってあわや転倒を喫するかという状況に追い込みました。幸いなことにマンツィは転倒を免れたものの,スピードが乗るストレート上での行為でしたから,万が一転倒という状況になると大怪我につながる可能性も十分考えられました。この事態を受け,レース後にFIMから2人に対してペナルティが科され,強引なパッシングを仕掛けたマンツィには次戦において6グリッド降格,意図的にブレーキレバーを握ったフェナティには2レースの出場停止という処分が下されました。ただ,今回のインシデントは,これだけでは済みませんでした。というのも,当然のことながらフェナティの行為がスポーツマンとして絶対に許されないものだったからです。その後,フェナティが所属するマリネッリ・スナイパーズ・チームから発表があり,今大会を持って彼を解雇するという処分が下されました。さらに,実は来季のフェナティは,奇しくもマンツィが現在所属しているフォワード・レーシング・チームに移籍することが決まっていて,マンツィの契約が延長されると,来季の2人はチームメイトになるという関係性にありました。しかし,今回の事態を受けて同チームから発表があり,来季フェナティと結ばれていた契約を解除することになりました。全く許されない行為に走ったフェナティは,自身が起こした愚行により,今季はもちろん,来季の参戦をも棒に振る事態に陥ってしまったのです。もっとも,フェナティの問題行動は今回が初めてではなく,Moto3クラスに参戦しているときにはウォームアップ走行中に他のライダーを蹴るという行為を犯していますし,一昨年には当時所属していたスカイ・レーシング・チームVR46の規律違反を犯したということでシーズン途中での解雇になっています。処分後にフェナティ自身が今回の行為に対して謝罪が発表されてはいますが,命をも失わせる可能性のあった今回の行為ですから,これらの処分は当然でしょうし,自身の衝動性で自らの首を絞めてしまったという反省を十分彼の今後の人生で活かして行く必要性があります。
2018/09/10(月)
☆どちらにとっても(MotoGP)
○第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで行われました。MotoGPクラスは,4番グリッドからスタートしたドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾが好スタートを切ると,序盤はチームメイトでポールからスタートしたJ.ロレンソの後ろについてワンツー体勢で走行しました。そして,6周目にロレンソを交わしてトップに立つと,後はマシンの速さを遺憾なく発揮して独走態勢に持ち込み,最後は2位との距離を測るかのような走りを見せて今季3勝目を挙げました。2位に落ちたロレンソは,追い上げてきたレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスと抜きつ抜かれつのバトルを展開しました。ところが,26周目に転倒を喫してしまい,再スタートを切ったもののポイント圏外でチェッカーとなってしまいました。ロレンソの脱落に伴ってマルケスは独走で2位でフィニッシュ。3位には,こちらも単独走行でLCRホンダ・カストロールのC.クラッチローが入っています。今回の結果により,ランク争いでトップに立っているマルケスはさらにチャンピオン獲得に向けて優位に立ち,優勝したドビツィオーゾはランク2位にまで上昇しました。まさに,どちらにとってもいい結果となっています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,13位でチェッカーを受けてポイントを獲得しています。
Moto2クラスは,ポールからスタートしたスカイ・レーシング・チームVR46のF.バグナイアが,トップの座を守って走行を続け,独走態勢に持ち込んで今季6勝目を挙げ,ランクトップの座をさらに固めました。バグナイアの独走は許したものの,2位にはレッドブルKTMアジョのM.オリベイラが2位に入って今季8度目となる表彰台を獲得しています。ダイナボルト・インタクトGPのM.シュロッターが3位に入り,こちらは自身初となる表彰台を獲得しています。16番グリッドからスタートしたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,16周目に転倒を喫してリタイアに終わっています。後半戦に入って来季のシート獲得が気になる時期に入っていますが,こうした状況を続けているとシート喪失の危機が高まっていきますので,長島の今後が気になるところです。
Moto3クラスは,8番グリッドからスタートしたレオパード・レーシングL.ダッラ.ポルタが順位を上げていってトップ争いを展開し,最後はデル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンに1000分の58秒差でトップチェッカーを受け,自身初の勝利を収めました。3位には,マルティンのチームメイトであるF.ディ.ジャンアントニオが入っています。日本人ライダー勢は,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡が13位,RBAボエ・スカル・ライダーの真崎一輝が15位に入ってポイントを獲得しましたが,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木とペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢は,それぞれ転倒を喫してリタイアに終わっています。
なお,今大会は3クラス共にイタリア人ライダーが勝利を収めていて,実際にはイタリア国内にあるこのサーキットですので,イタリア人レースファンにとってはこの上ない結果となっています。

☆バトルの最後は(SF)
○第6戦の決勝レースが,悪天候に見舞われた岡山国際サーキットで行われました。前日に引き続いて雨に見舞われた岡山ですが,強い雨に見舞われたりしたこともあってレースはディレイとなって行きました。時間が経つとやや雨の降りは弱まり,周回数が当初の68周から54周に減算,最長レース時間が70分となり,セーフティカー先導でレースがスタートしました。しかし,再び雨脚が強まって赤旗が提示され,ディレイとなってレースは新たにスタートすることになりました。リスタート後もしばらくはセーフティカー先導での走行でしたが,12周目に入ってようやく実質的なスタートを切りました。そこでトップ争いを展開したのが,予選と同じくITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛とcarrozzeria Team KCMGの小林可夢偉でした。抜きつ抜かれつのバトルとなった2人の争いは終盤まで続きました。そして,トップに立っていた関口をパスしようと可夢偉がオーバーテイクボタンを押してインに飛び込もうとしましたが,ちょうどイエローフラッグ区間に入ってしまったためオーバーテイクすることができず,以後は再びセーフティカー先導となってしまってパスする機会を失い,最後は70分経ってしまってセーフティカー先導のままでのチェッカーとなりました。3位には,関口のチームメイトである平川亮が入っています。
2018/09/07(金)
☆移籍(MotoGP)
○既に来季のワークスチームの席は全て埋まり,現在はサテライトチームのシートが決まっている状態にあります。そのような中,ドゥカティのサテライトチームの1つであるレアーレ・アビンティア・レーシングから発表があり,チェコ人ライダーであるK.アブラハムとの契約が成立しました。今回成立した契約期間は,2020年までの2年間となります。アブラハムとの契約発表に合わせて,同チームが来季以降もドゥカティからのマシン供給がなされることも明らかとなっています。今回の発表によると,アブラハムには1年落ちのマシンが供給されることになっていて,来季は18年型の,2020年には19年型のデスモセディチを駆ります。今回契約が成立したアブラハムはアンヘル・ニエト・チームからフル参戦していて,同じドゥカティのサテライトチームへの移籍ということになります。アブラハムといえば,チェコの医療機器販売会社である「 カルディオン」や,チェコGPの会場であるブルノ・サーキットを所有している大富豪のK.アブラハム・シニアの息子で,かなりの持参金があることは有名な話です。もしかしたら,今回の移籍と同チームへのドゥカティからのマシン供給継続には,こうしたことが大きく影響しているのかもしれませんね。
2018/09/06(木)
☆継続(MotoGP)
○9月4日(火)にFIM(国際モーターサイクリズム)から,来季のレースカレンダーが発表されました。それによると,来季のカレンダーは今季と大きな変更はなく,例年通り開幕戦カタールGPがイブニングレースとして開催され,バレンシアGPが最終戦となる全19戦でのシーズンとなります。一時はメキシコでの開催の噂がありましたが,これについては単に噂で終わったようです。2020年シーズンにフィンランドでの開催が復活することが決まっていますので,このままでいくと全20戦での開催ということになるかもしれません。日本GPは,第16戦としてツインリンクもてぎで開催されることになります。なお,今回の発表は暫定版ですので,今後変更となる可能性があります。今回発表された具体的なカレンダーは,以下の表のようになっています。
2019年 MotoGPレースカレンダー(暫定)
決勝日 大会 サーキット
第1戦 3月10日 カタールGP ロサイル・インターナショナル・サーキット
第2戦 3月31日 アルゼンチンGP テルマス・デ・リオ・オンド
第3戦 4月14日 アメリカズGP サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
第4戦 5月5日 スペインGP ヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト
第5戦 5月19日 フランスGP ル・マン
第6戦 6月2日 イタリアGP アウトドローモ・ディ・ムジェロ
第7戦 6月16日 カタルニアGP バルセロナ・カタルニア・サーキット
第8戦 6月30日 オランダGP TTサーキット・アッセン
第9戦 7月7日 ドイツGP ザクセン・リンク
第10戦 8月4日 チェコGP アウトモトドローム・ブルノ
第11戦 8月11日 オーストリアGP レッドブル・リンク-シュピールベルク
第12戦 8月25日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
第13戦 9月15日 サンマリノGP ミサノ・ワールド・サーキット
第14戦 9月22日 アラゴンGP モーターランド・アラゴン
第15戦 10月6日 タイGP チャーン・インターナショナル・サーキット
第16戦 10月20日 日本GP ツインリンクもてぎ
第17戦 10月27日 オーストリアGP フィリップアイランド・サーキット
第18戦 11月3日 マレーシアGP セパン・インターナショナル・サーキット
第19戦 11月17日 バレンシアGP サーキット・リカルド・カルド
2018/09/05(水)
☆総入れ替え(F1)
○9月3日(月)にマクラーレンから発表があり,昨シーズンから同チームのレギュラードライバーを務めているS.バンドーンとの契約を今シーズンで解除することが決定しました。今シーズン限りでチームを去ることになったバンドーンは,2013年シーズンからマクラーレンの若手育成プログラムに加わり,2015年にはGP2でタイトルを獲得。うまくいけばその翌年にはF1のレギュラードライバーに昇格するところですが,マクラーレンのシートに空きはなく,2016年には日本でホンダ陣営に加わってSFへフル参戦するということになりました。チャンピオンまであと一歩というところまではいったものの,惜しいところでタイトル獲得には至りませんでしたが,昨シーズンからF1へと昇格しました。ところが,ホンダ製PUの戦闘力不足とマクラーレン製シャーシの戦闘力不足とが重なって思うような結果が出せないデビューシーズンとなりました。昨シーズンをもってホンダとのタッグを解消したマクラーレンは,今シーズンからルノー製PUを選択。ところが,こちらもPUシャーシ共に戦闘力や信頼性が足りず,苦しいシーズンを送る結果となっています。ただ,チームメイトであるF.アロンソが苦しいながらもここまで44ポイントを獲得しているのに対し,バンドーンはわずか8ポイントしか獲得することができずにいて,バンドーンとチームの信頼感が減ってきているのも事実でした。そういう状況の中,シーズン途中での契約解除の噂が浮上する事態も発生。両者はこの噂を否定している中,今季限りでの契約解除決定に至っています。
バンドーンの契約解除の発表後,今度は来季のドライバーについて発表があり,バンドーンが抜けて空くシートに,バンドーンと同じくマクラーレンの若手育成プログラムのドライバーの一人であるR.ノリスとの契約が成立しました。今シーズンはFIA F2にフル参戦しているノリスは,バンドーンがシーズン途中で解約解除となったときに昇格するのではないかと噂されていました。シーズン途中での昇格はなくなりましたが,来季からの昇格が決定したことになります。既にアロンソが今シーズン限りでのF1からの引退が発表されていますので,今回の契約成立により,来季のマクラーレンはドライバーが総入れ替えとなり,C.サインツJr&ノリスという若手コンビでのドライバーラインナップとなります。
ちなみに,サインツの父親であり,昨年のダカール・ラリーチャンピンであるC.サインツが,X-raidとの契約が成立し,来季はMINIバギーをドライブして参戦することが決定しています。
2018/09/04(火)
☆完勝(JRR)
○第7戦の決勝レースが,9月2日(日)に我が大分県にあるオートポリスで行われました。前日のオートポリスは,強い雨や霧の発生により,予定されていた予選の一部が翌日に持ち込まれるような事態となりました。決勝日も雨の心配がありましたが,終日好天に恵まれ,日なたでは熱中症が心配されるほどの状況でした。そのような中で行われたJSB1000クラスの決勝レースは,Team KAGAYAMAの加賀山就臣が好スタートを切ってトップに立ちました。その後はヨシムラスズキMOTULの渡辺一樹がトップに立ちましたが,レースが進むに連れそのやや後ろで余裕を持って走行していたYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行と野左根航汰,Team HRCの高橋巧の3台が抜け出し,予想通りヤマハとホンダワークスのバトルとなりました。8耐の借りを返したい高橋でしたが,ヤマハの2人の速さを上回ることができず,3位から浮上することは叶いませんでした。予選でワンツーだったヤマハワークスの2人は,決勝でもワンツー体勢を敷き,終盤に入ると満を持していた中須賀がトップに立ち,野左根を引き離すことに成功。そのままの順位で今季8勝目を挙げる完勝でした。地元大分県出身若手ライダーであるチーム阪神ライディングスクールの清末尚樹は,レース序盤にリタイアに終わっています。
J-GP2クラスは,地元九州を代表するプライベートチームであるTeam武 RSCの岩戸亮介,作本輝介の2人に,MuSASHi RT HARC-PRO.の名越哲平,SOX Team TARO PLUSONEの関口太郎の4台によるトップ争いとなりました。終盤に入ると関口がやや遅れだし,3台によるバトルはファイナルラップまで続きました。既に今季2勝を挙げている岩戸は,そのファイナルラップでトップに立ってそのまま逃げ切り,大逆転で今季3勝目を挙げました。2位には名越が,3位に作本が入っています。我が大分県出身の若手ライダーで,鈴鹿4耐を制したこともあるwill-raiseracingRS-ITOHの和田留佳は,清末と同じくこちらも序盤にリタイアに終わっています。
ST600クラスも,4台によるバトルから終盤になって3台によるバトルへと変化していきました。ファイナルラップまで持ち込まれた接戦を制したのは,オートポリス名物のジェットコースター・ストレート前にある第2ヘアピンでトップに立った日本郵便 Honda Dreamの小山知良でした。元GPライダーでもある超ベテランライダーは,それまでの経験値を見せつけるかのような走りで今季2勝目を挙げました。2位には51ガレージチームイワキの岡本裕生が,3位に小山のチームメイトである國峰啄磨が入っています。
J-GP3クラスは,軽量級クラスらしく複数台によるバトルが終盤まで展開されていきました。そのバトルを制したのはTEAM SRS-Motoの中島元気で,ベテランライダーであるTeam P.MU 7C MIKUNI小室旭を抑えてトップチェッカーを受け,うれしい初優勝を飾っています。3位争いも最後までもつれ,CLUBY's&Jの長谷川聖がこれを制し,うれしい初表彰台獲得となりました。
 

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