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最新ニュース

2018/04/30(月)
☆初(F1)
◯第4戦アゼルバイジャンGPの決勝レースが,この日も強風に見舞われたバクー市街地コースで行われました。強風とダスティーなコンディション,さらに長いストレートなどの状況により,この日のレースは大荒れとなりました。それはオープニングラップから出てきて,中段前後で接触等によりリタイアや緊急ピットインなどのアクシデントに見舞われるマシンが複数現われ,いきなりセーフティカーが導入される事態となりました。その後もしばしば接触などのアクシデントが発生し,その最たるものが40周目に起こったレッドブルの同士討ちでした。前を行くM.フェルスタッペンをマシンを左右に振って交わそうとしたD.リカルドでしたが,フェルスタッペンがその攻撃を何とか塞ごうとしたものの,リカルドが追突してしまい,両者共にリタイアに終わってしまいました。あちらこちらで見られたアクシデントは,最後の最後でも起きました。最終盤にV.ボッタス,L.ハミルトンの順でワンツー体勢となっていて,誰もがこのままの体制でフィニッシュを迎えるものと思っていました。ところが,48周目に突然ボッタスの右リアタイヤがパンクする事態が発生してしまいました。レース中あちらこちらで接触等が起きていて,コース上に何らかの落下物(デブリ)が落ちていたのでしょう,ボッタスのマシンがこれを拾ってしまい,それが原因でパンクに繋がったようです。チームメイトの脱落によりトップに浮上したハミルトンは,そのまま残りの周回を走行してトップでチェッカーを受け,4戦目にして今シーズン初優勝を飾りました。2位にフェラーリのK.ライコネンが入り,3位には今季初表彰台となるフォース・インディアのS.ペレスが入っています。7台がリタイアするという事態が堅実に走行し続けたトロロッソのB.ハートレーに幸いし,ルーキードライバーの彼にとって初入賞となる10位でチェッカーを受けました。チームメイトのP.ガスリーも入賞の可能性があったのですが,ハースのK.マグヌッセンに接触されたことにより,惜しくも12位でのチェッカーとなりました。この接触の原因となったマグヌッセンには,レース後に10秒加算のペナルティと2点のペナルティポイントが科されています。
2018/04/29(日)
☆3戦連続(F1)
◯第4戦アゼルバイジャンGPの予選が,強風が吹く中バクー市街地コースで行われました。ここまで2戦連続してポールを獲得しているフェラーリのS.ベッテルは,Q3最初のアタックでトップタイムをマークしました。他のドライバーもこれをターゲットに2回目のアタックをしますが,誰も彼のタイムを更新することができず,ベッテルが見事3戦連続ポールシッターとなりました。開幕戦以来のポールを目指したメルセデスAMGのL.ハミルトンでしたが,コンマ179秒ベッテルのタイムに届かず,2番グリッド獲得にとどまっています。そのハミルトンのチームメイトであるV.ボッタスが,ハミルトンからコンマ16秒遅れで3番手タイムでした。トロロッソ・ホンダ勢ですが,B.ハートレーはQ1のアタック中にマシンを壁にヒットさせて左リアタイヤをパンクさせてしまいました。その後,後ろからチームメイトのマシンが来ていることに気づかずにライン上を走行していました。初日午前の走行でトップ10に食い込んだトロロッソ・ホンダのP.ガスリーは,Q1のタイムアタック中に,パンクによりスロー走行していたハートレーのマシンが急に目の前に現われる形になってしまい,あわや衝突事故という事態が襲いましたが,間一髪コースオフすることで大惨事を回避することができました。しかし,当然タイムを更新することができないままQ1終了となり,ガスリーが17番手,ハートレーが19番手で予選終了となってしまいました。
2018/04/28(土)
☆僅差(F1)
◯第4戦アゼルバイジャンGPが開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。この日の総合トップタイムをマークしたのは,来季の去就が注目されているレッドブルのD.リカルドでした。セッション開始15分後にリカルドがトップタイムをマークしたのですが,その後走行したドライバーは誰もそのリカルドのタイムを更新することができませんでした。唯一そのタイムに肉薄したのはフェラーリのK.ライコネンで,リカルドとの差はわずか1000分の69秒でした。午前に行われたフリー走行1でクラッシュを喫し,マシン修復に時間がかかったのが,リカルドのチームメイトであるM.フェルスタッペンでした。リカルドがトップタイムをマークして以後にようやくマシン修復が終わってコースインしたフェルスタッペンは,短い走行の中でタイムを縮めて,チームメイトからコンマ116秒遅れで3番手まで順位を上げてきました。前戦で後方に沈んだトロロッソ・ホンダ勢ですが,午前中に行われたフリー走行1ではP.ガスリーが9番手とトップ10に入りました。しかし,他のドライバーがタイムアップしていった2回目の走行では,そのガスリーは15位,B.ハートレーは18番手タイムと後方のタイムで初日を終えています。
2018/04/27(金)
☆チケット販売(8耐)
◯我が大分県は,来年開催されるラグビーワールドカップの開催県の1つになっています。昨日は,開催県枠チケットの当選発表があり,私は複数試合当選し,さっそくオンラインでチケット購入手続きを済ませました。結構な額になりましたが,一生に一度のことですからまあよしとしましょう。チケット販売と言えば,7月末に行われる鈴鹿8耐のチケット販売が,明日から始まります。鈴鹿サーキット自体のチケット販売はもちろん,ホンダ,ヤマハ,スズキ,カワサキの各メーカー,ヨシムラ,モリワキ,トリックスターといった各チームの応援シートのチケット販売も行われます。チケットの種類にもよりますが,応援グッズが付いていたり,決勝レース中コカコーラ製品飲み放題が付いていたりと,これらのチケットには特典があります。ワークス参戦が復活して以降3連覇中のヤマハに,いよいよホンダもワークス体制で臨みます。その他見所満載のレースとなりますので,皆さんチケットを購入して観戦に訪れてはいかがでしょうか。もっとも,最近は8耐人気が復活してきていて,サーキットから近い都市のホテルが取りにくくなってきているのも事実ですが・・・。実際,金額に糸目をつけなければ別ですが,ごく普通の庶民の私は苦労しています。(^_^;)
2018/04/26(木)
☆違法?(F1)
◯現行のマシンになって以降,昨年まではメルセデスAMG勢が圧倒的な速さと強さを見せてきましたが,今シーズンここまではフェラーリのS.ベッテルが3戦中勝を挙げ,昨年のチャンピオンであるメルセデスAMGのL.ハミルトンに9ポイント差をつけてランクトップに立っています。それほど好調なフェラーリの今季型マシンSF71Hですが,この度,そのマシンに違反があるのではないかという疑惑が起こっているようです。その疑惑が出てきたのが,中国GPにおいてSF71Hがハッスル排気サウンドが,コーナーごとに異なっているのではないかということからです。そして浮上してきたのが,このサウンドの違いは,「リアウイングに排気ガスを吹きつける特殊なエンジンマップを使用している」からではないかという疑惑です。リアウィングに排気ガスを吹きつけると,ダウンフォースが増加すると言われていて,実際,ルノーが排気ガスをリアウイングへ導くため,エキゾーストを上向きに角度をつけてレイアウトする“ブロウン・リアウイング”を事前テストから投入されています。このルノーの対策については合法とされていますが,今回のフェラーリの疑惑については,エンジンマッピングの違法性が存在するようです。また,ベッテルとチームメイトのK.ライコネンとは,今シーズンのリザルトに違いが生じていますが,2人のステアリングを見ると,ベッテルにはライコネンにないレバーが装着されています。このレバーがどのような操作をするためのものかは不明ですが,この両者の違いにも疑惑の目が向けられているようです。
2018/04/25(水)
☆契約成立か?(MotoGP)
◯ドイツにおけるモータースポーツの専門ウェブサイトである"motorsport.com"の報道によると,昨シーズンからモンスター・ヤマハ・テック3に所属してMotoGPクラスにフル参戦しているJ.ザルコが,KTMとの契約が成立したとのことです。ザルコについては,例えば今シーズンの開幕戦でポールを獲得したように,今シーズンはもちろん,デビューシーズンでもルーキー,そしてサテライトチームのライダーとは思えない活躍を見せました。そうしたポテンシャルの高さは各ワークスの目に留まっていて,これまでいろいろな噂が浮上してきていました。その中で可能性が高まっていたのが,今回の報道に挙がっているKTMです。もちろんまだ正式発表はなされていませんが,今回の報道によると,正式な契約に至っている訳ではないようで,第3戦アメリカズGPのレースウィーク中に話し合いがもたれ,書面ではなく,口頭による合意がなされたということです。KTMに関しては,P.エスパルガロとの契約を延長する方針であることはほぼ間違いないようで,B.スミスに関しては,シート獲得に黄色信号が灯っている状況ではあるようです。ということは,スミスに替わってザルコがワークスチームに加入することになるのでしょうか。
2018/04/24(火)
☆12年ぶり(EWC)
◯昨シーズンから鈴鹿8耐を最終戦としている2輪の世界的耐久シリーズであるEWCの第2戦が,フランスのブガッティ・サーキットで行われました。今大会は,2輪のル・マン24時間耐久レースとなります。今シーズンのEWCには,日本を代表するコンストラクターであるF.C.C.TSRホンダ・フランスがフル参戦をしています。そのF.C.C.TSRホンダ・フランスが,この決勝レースで快挙を成し遂げました。レース序盤はスタートライダーを務めたF.フォレイが3番手前後の位置をキープして走行していきました。その後スクリーンの破損などのトラブルがいくつか発生しましたが,それを乗り越えて単独2位を走行。そのような中,18時間を経過した頃にトップを走行していた昨年のチャンピオンチームであるGMT94 YAMAHAのマシンを駆るD.チェカが転倒を喫し,自動的にF.C.C.TSRホンダ・フランスがトップに浮上しました。トップに浮上して以後は順調にその座を守っていき,見事ル・マン24時間耐久レースでの初優勝を飾りました。この勝利により,同チームはランキングトップに立っています。レース序盤に電気系トラブルにより38番手まで順位を下げたホンダ・エンデュランス・レーシングでしたが,粘り強い走りを展開して徐々に順位を回復していき,最終的に2位でチェッカーを受け,ホンダがワンツーフィニッシュを飾りました。世界耐久におけるホンダの優勝は12年ぶり,ル・マンにおけるワンツーフィニッシュは32年ぶりの快挙となります。なお,同シリーズは,今後5月にスロバキア,6月にオーシャスレーベンで8時間耐久が行われ,その後7月29日(日)に『鈴鹿8耐』として最終戦が行われる流れとなっています。
2018/04/23(月)
☆無敗(MotoGP)
◯第3戦アメリカズGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われました。前日に行われた予選は,一旦はレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがポールを獲得しましたが,途中で転倒によりマシンを乗り換えてマシンチェックのため低速走行をしていた際,タイムアタックをしていたモビスター・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスの走行ラインを塞いでしまったため,これが審議の対象となり,その結果3グリッド降格の処分が下されていました。しかし,アメリカでのレースに部類の速さを見せるマルケスにとっては,それほどハンディとならないのか,オープニングラップでトップに浮上すると,後は後続との差をどんどん広げていきました。途中で2位に5秒差をつける独走態勢に持ち込み,最終的に余裕で3.5秒差をつけて今季初優勝を飾りました。シーズンでは今季初優勝ですが,ここでのレースで見れば6年連続優勝となり,さらに,アメリカのレースではいまだに無敗を誇っています。マルケスの降格によりポールからスタートとなったビニャーレスは,スタート時こそポジションを少し下げ,さらにマルケスの独走を許したものの,2番グリッドから好スタートを切ったチーム・スズキ・エクスターのA.イアンノーネと2位争いを展開し,最終的に単独走行で2位表彰台を獲得しました。ビニャーレスに離されたものの,こちらも単独走行でイアンノーネが3位に入っています。最高峰クラスにおいて唯一のフル参戦日本人ライダーであるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,12番グリッドからスタートしてポイント圏内を走行し,最終的に14位に入って2戦連続してポイントを獲得しています。
Moto2クラスは,スカイ・レーシング・チームVR46のF.バグナイアが,単独走行に持ち込んで開幕戦以来今季2勝目を挙げました。ポールからスタートして兄マルケスと共にダブル優勝が期待されたエストレージャ・ガルシア・マークVDSのA.マルケスでしたが,バグナイアに離されてしまったものの,2位表彰台を獲得しています。予選では今一歩の走行に終わってしまったものの,それ以外では良い走りを見せていたレッドブルKTMアジョのM.オリベイラは,その速さを見せるかのように3位表彰台を獲得しています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,6番グリッドと後方からのスタートでしたが,ポイント圏外ではあるものの,19位でチェッカーを受けています。
Moto3クラスは,ポールからスタートしたデル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンが優勝し,開幕戦以来今季2勝目をポールツーフィニッシュで飾りました。レオパード・レーシングのE.バスティアニーニが,単独走行で2位表彰台を獲得しています。複数台による3位争いとなりましたが,最終的にレドックス・プルエスタルGPのM.ベツェッキが3位に入っています。予選で4位という好結果を残して決勝が期待されたSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生でしたが,残念ながら表彰台争いから離されてしまいました。しかし,9位でチェッカーを受け,トップ10フィニッシュを果たしています。8番グリッドとこちらも好位置につけていたペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢は,トップから10秒以上離された11位でチェッカーを受け,こちらもポイントを獲得しています。RBAボエ・スカル・ライダーの真崎一輝は,27番グリッドからスタートし,22位まで順位を上げてチェッカーを受けています。ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡は,28番グリッドからスタートしたものの,リタイアに終わっています。

☆全勝(JRR)
◯第2戦の決勝レースが,引き続き好天に恵まれた鈴鹿サーキットで行われました。レースは序盤からヤマハのエースライダーであるYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行とホンダのエースライダーであるTeam HRCの高橋巧との一騎打ちとなりました。抜きつ抜かれつのバトルが展開されていきましたが,16周目に中須賀が再びトップに立ってペースアップを果たすと,そのまま高橋を突き放し,開幕戦に続いて連勝を飾り,今シーズンはここまで全勝となりました。ちなみに,昨シーズン中盤から連勝を続けてきている中須賀ですが,今回の勝利で連勝記録がさらに伸びて8連勝となっています。Kawasaki Team GREENの渡辺一馬は,レーススタート時こそ高橋に食らいついたものの,その後は単独走行で3位表彰台を獲得しています。

☆2年ぶり(SF)
◯今季開幕戦の決勝レースが,JRRのJSB1000クラスとの併催である『鈴鹿2&4』で行われました。ポールからスタートしたTEAM MUGENの山本尚貴は,好スタートを切ってトップの座を守りました。その後も順調な走りを展開していき,32周目にピットインしたときにやや時間がかかったものの,それまでに十分な貯金があったためトップのままコースに復帰しました。その後は順調にトップを守ってチェッカーとなりそうな感じで進みましたが,終盤に入ってペースアップを果たしてきたITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛が1周当り1.5秒や2秒といったペースで差を縮めていきました。それでも山本は関口の追走を交わしていき,2年ぶりとなる勝利をポールトゥーフィニッシュで飾りました。3位には,スタートで一旦ペースが落ちて順位を下げましたが,徐々に回復していき,2位とは10秒以上の大差をつけられたものの,単独走行でDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの野尻智紀が入っています。なお,日本人ドライバーで最もF1に近い位置につけていると言われているTEAM MUGENの福住仁嶺は,SFデビューレースを2番グリッドからスタートして表彰台争いを展開していましたが,ピットアウトした周にマシントラブルに見舞われてしまい,残念ながらリタイアに終わっています。
2018/04/22(日)
☆6年連続(MotoGP)
◯第3戦アメリカズGPの予選が,ウェットからドライへと変わっていく状況になったサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われました。ドライコンディションの中で行われたMotoGPクラスは,ここを得意とするレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがまずはトップタイムをマークしました。ところが,最速タイムを刻んだ後さらにタイムを上げようとしていたときに転倒を喫してしまい,ポール獲得に黄色信号が灯りました。急いでピットに戻ったマルケスは,マシンを乗り換えてコースイン。マシンチェックをしながら遅いペースで走行中,タイムを更新しながら走ってきたモビスター・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスのラインを塞いでしまうというインシデントが発生しました。これを入力段階では,このインシデントに対する裁定がどうなったのか不明ですが,前戦のロッシとの接触といい,ヤマハワークスとの因縁がさらに拡大した感じです。流れというものがあるのでしょうが,マルケスのチャンピオンとしてのコース上における振る舞いは,考える必要がありそうです。そのマルケスは,マシンを乗り換えても速さに変わりはなく,新たなマシンでも最速タイムを刻み,このサーキットで6年連続ポールとなりました。タイヤが最もおいしいときの走行をマルケスに邪魔された形となったビニャーレスは,その次の周でのタイムで2番グリッド獲得となりました。3番グリッドは,初日総合トップタイムをマークしたチーム・スズキ・エクスターのA.イアンノーネがマークしています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,13番グリッドから決勝レースを迎えることになりました。
Moto2クラスは,セッション序盤にエストレージャ・ガルシア・マークVDSのA.マルケスが最速タイムを刻み,しばらくの間誰もそのタイムを更新することができませんでした。中盤過ぎにスイス・イノベーティブ・インベスターのS.ローズがタイム更新を果たしましたが,終盤再度タイムアタックをしたマルケスがタイムを更新し,開幕戦以来のポール獲得となりました。2番手のローズに次いで,3番手タイムはランクトップを行くイタルトランス・レーシング・チームのM.パシーニがマークしています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,ここに対して苦手意識があり,26番グリッド獲得にとどまっています。
ウェットコンディションでの走行となったMoto3クラスは,初日総合トップタイムだったデル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンが,予選でも速さを見せて昨年最終戦以来となるポールを獲得しました。そのマルティンからコンマ5秒弱の差をつけられて,エストレージャ・ガルシア0,0のA.カネトが2番グリッド獲得となりました。3番グリッドは,トップ5で唯一KTMのマシンで入ったCIP-グリーン・パワーのJ.マクフィーが獲得しています。日本人ライダー勢で速さを見せたのは,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生で,自己最高位となる4番グリッドを獲得して,決勝レースでの活躍が期待される結果を残しています。ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢がトップ10に入る8番グリッドを獲得してこちらも好結果を残しましたが,RBAボエ・スカル・ライダーの真崎一輝が27番手,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡が28番手とこの2人は真逆の結果に終わっています。

☆7連勝(JRR)
◯今シーズンからJSB1000クラスは基本的に2レース制になっていて,土曜日にレース1が,日曜日にレース2が行われることになっています。そのレース1が,好天に恵まれた中で行われました。序盤から5台によるトップ争いが展開されていきましたが,そこで抜け出したのが,開幕戦で2連勝を飾っているYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行でした。集団から抜け出した中須賀は,順調に後続との差を広げていき,最後は2位に2秒近い差をつける独走で今季3連勝,昨シーズンと合わせると何と7連勝を飾っています。抜け出した中須賀を追ったものの,その差を詰めることができず2位に入ったのは,今シーズンからワークスライダーとしてフル参戦している昨年のチャンピオンであるTeam HRCの高橋巧でした。YAMAHA FACTORY RACING TEAMの野左根航汰は,3台によるバトルから抜け出して3位表彰台を獲得しています。

☆独占(SF)
◯今季開幕戦の予選が,好天に恵まれた鈴鹿サーキットで行われました。現行のマシンになってから,ホンダエンジン搭載マシンよりトヨタエンジンユーザーの方がほとんどのレースで速さを見せてきました。ところが,今回の予選は,この流れに待ったをかけるような結果となりました。予選で速さを見せたのはTEAM MUGENの2人で,まずはルーキーの福住仁嶺がタイミングモニターのトップに立ちました。しかし,ホンダのエースドライバーとしての意地を見せるかのように,先輩ドライバーである山本尚貴がこのタイムを更新する速さを見せ,見事2年ぶりとなるポールを獲得しました。山本に逆転はされたものの,初レースでいきなりフロントローを獲得するという活躍を福住は見せ,現在日本人ドライバーで最もF1に近い位置にいる彼のポテンシャルを見せる結果を出しています。DOCOMO DANDELION RACINGの野尻智紀が3番手タイムをマークし,さらに4,5番手にそれぞれ伊沢拓也,塚越広大がつけ,ホンダエンジンユーザーがトップ5を独占する好結果を残しています。
2018/04/21(土)
☆僅差(MotoGP)
◯第3戦アメリカズGPが開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。MotoGPクラスでこの日の最速タイムを刻んだのは,来季のシートに関して何かと話題に上っているチーム・スズキ・エクスターのA.イアンノーネでした。彼が初日総合トップに立ったのは,一昨年9月に行われた第12戦イギリスGP以来となります。そのイアンノーネからわずか1000分の56秒差で総合2番手タイムに立ったのは,前戦での接触がいまだに話題となっているレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。総合3番手タイムは,今季初の初日総合トップ3に入ったモビスター・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスでした。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,1回目のフリー走行で7番手タイムをマークして期待されましたが,午後の走行で転倒を喫してしまい,17番手タイムで初日を終えています。事前テストでは好調だった中上でしたが,開幕戦で転倒を喫して以後流れに乗れていないところがあるだけに,午後の転倒を払拭する走りを2日目以後見せてほしいものです。
Moto2クラスも僅差での走りが展開されていき,初日総合トップタイムをマークしたのは,前戦で3位表彰台を獲得しているレッドブルKTMアジョのM.オリベイラでした。総合2番手タイムをスイス・イノベーティブ・インベスターズのS/ローズがマークしましたが,オリベイラとの差はわずか1000分の21秒でした。さらに,総合3番手タイムをエストレージャ・ガルシア・マークVDSのA.マルケスがマークしていますが,トップのオリベイラとは1000分の69秒差でした。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,20番手タイムで初日を終えています。
Moto3クラスは,デル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンが,午前・午後共にトップタイムをマークして初日総合トップに立っています。総合2,3番手タイムは,それぞれエストレージャ・ガルシア・マークVDSのA.カネト,マルティンのチームメイトであるF.ディ.ジャアントニオでした。フル参戦日本人ライダー勢は,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢が10番手で日本人ライダーではトップに立ち,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生が11番手,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡が22番手,RBAボエ・スカル・ライダーの真崎一輝が26番手で初日を終えています。

☆今回も(JRR)
◯第2戦の戦いは,SFとの併催である鈴鹿2&4レースとしてJSB1000クラスのみが開催されます。初日はいつものようにART合同走行が行われ,事前テストから好調な走りを展開しているYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が,唯一2分4秒台に入るタイムをマークしてこの日もトップタイムとなりました。前戦のレース2では,後ろからマシンをぶつけられるというアクシデントに見舞われてしまったTeam HRCの高橋巧が,2番手タイムをマークして初日を終えています。3番手タイムは,Kawasaki Team GREENの渡辺一馬でした。なお,今大会は鈴鹿8耐への参戦権を獲得するトライアウトを兼ねていますので,トップ争いはもちろんですが,それ以外の戦いもそれぞれの位置で激しいバトルが展開されていくものと思われます。

☆SFでも(SF)
◯ようやく国内フォーミュラカーの最高峰であるSFが開幕し,初日は金曜占有走行が行われてREAL RACINGの塚越広大がトップタイムをマークしました。先日行われたSGTの開幕戦で勝利した塚越ですが,その勢いがSFでも続いているかのような初日の結果でした。塚越と同じく終盤に入ってタイムアップを果たし,初日総合2番手タイムだったのが,元F1ドライバーであるcarrozzeria Team KCMGの小林可夢偉でした。昨年のチャンピオンであるP.MU / CERUMO ・ INGING石浦宏明が,最後で可夢偉に逆転されてしまったものの,総合3番手タイムで初日を終えています。
2018/04/20(金)
☆出場(MotoGP)
◯今日から第3戦アメリカズGPがサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開幕しますが,前戦でケガを負ったレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサの出場がどうなるかが1つの注目点になっていました。前戦アルゼンチンGPの決勝レースは,V.ロッシとM.マルケスの接触事件等色々なところで接触したり,それに近い状態が起きたりと荒れたレースとなりました。その中の1つが4月12日付のこのページでお伝えしたペドロサの転倒でした。3位走行中のペドロサのインを,モンスター・ヤマハ・テック3のJ.ザルコが強引に入ってきて順位を下げた途端ウェットパッチに乗ってしまってマシンから放り出されてしまいました。その際に右手を強打し,レース後にスペインに戻って精密検査をすると右手橈骨遠位端の骨折が判明。すぐに手術を受け,できるだけ早い段階での復帰を目指していました。ケガの状況から考えて5月上旬に行われる第4戦スペインGPからの復帰かと思われていましたが,ペドロサ自身はアメリカズGPからの復帰を目標にしていました。COTA入りしたペドロサは,直ちにメディカルチェックを受け,その回復具合からとりあえず参戦の許可を受けました。とはいえ,まだ不十分な回復具合で,とりあえずフリー走行1を走行してみて,その時の感触で囲碁の走行をするか判断するとのことです。もちろん痛みが出てくることは間違いなく,鎮痛剤を使っての走行となるようです。もしそこで走行に危険性が伴うようでしたら,走行を中止するかもしれません。その場合がどうなるかは,現段階で情報を持っていません。ただ言えるのは,もしペドロサの出場がなかった場合は,今シーズンからHRCでテストライダーを務めている元Moto2クラスチャンピオンのS.ブラドルが出場する可能性が大でしたから,もしかしたらそうした事態が出てくることになるのかもしれません。
2018/04/19(木)
☆フルパワーで(F1)
◯F1ストラテジーグループとF1委員会が,17日(火)にパリのFIA本部でF1の未来を議論するための会合を開き,2019年F1技術規則についていくつかの変更を行うことで合意がなされました。それによると,今回の合意は大きく分けて3点になっています。まず1つ目は,レースでの燃料使用許可量を105kgから110kgに増やすということです。燃料制限を増やすことでドライバーは常にフルパワーでエンジンを使用することができ,バトルが増えることに繋がります。ただ,レースカーとしてはできるだけ軽くしたいという考えがありますから,燃費がそれほど気にならないサーキットは搭載燃料を減らす対策を採るでしょうから,そうなると期待したほどのフルパワー状態での走行が展開されない可能性もあります。2つ目は,これまでの車体重量はドライバーを含めてのものでしたが,今回の話し合いでドライバーの体重をマシンから切り離して考えるということが同意されました。前述したように,マシンを少しでも軽くするため,現在のF1ドライバーはかなり激しいダイエットを強いられている現状があります。F1マシンのようなパワーあふれるマシンを操るためには,かなり体力が必要になる訳で,そのためには筋力等もかなり必要で,そうしたことは体重増に繋がります。現在のF1ドライバーは,激しい運動に耐える体力が要求されながらも,体重を減らさなければならないという状況にもおかれていますので,彼らの健康維持にとって今回の合意はプラスに働きそうです。ドライバーの健康という面は3つ目の合意にも関連していて,その3つ目の合意は,2019年から全ドライバーにバイオメトリックグローブの着用を義務づけるということです。この点については,今年すでに試行されていて,事故が発生した時に医療スタッフがドライバーのバイタルサインをモニタリングできるようになります。現段階ではグローブ内の3mmのセンサーによって心拍数と血液中の酸素量をモニターすることができるということにとどまっていますが,将来的には体温と呼吸数も測定できるようになる予定だそうです。これも,ドライバーにとっては必要な対策と言えますね。
2018/04/18(水)
☆晴雨でも(SGT)
◯鈴鹿サーキットで行われている公式テスト2日目の走行が,午前はドライ,午後はウェットというコンディションの中で行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,初日総合トップタイムをマークしたJ.バトンが駆る山本尚貴&バトン組のRAYBRIG NSX-GTでした。バトンがマークしたこのタイムは,2日間を通しての総合トップタイムとなります。2番手タイムを松田次生&R.クインタレッリ組のMOTUL AUTECH GT-R,3番手タイムを平川亮&N.キャシディ組のKeePer TOM’S LC500がマークし,前日に引き続いて3メーカーがトップ3を棲み分け,3メーカーの性能が拮抗していることを示しました。午後の走行は天気予報通りウェットでの走行となりましたが,ここでトップタイムをマークしたのは山本尚貴で,RAYBRIG NSX-GTが晴れでも雨でも速さを見せる結果となりました。午後の走行では,2番手,3番手をそれぞれ野尻智紀&伊沢拓也組のARTA NSX-GT,塚越広大&小暮卓史組のKEIHIN NSX-GTとなり,ブリヂストンタイヤ&NSX-GTがトップ3を独占しています。なお,GT300クラスでトップタイムだったのは,前日と同じく高橋一穂&加藤寛規組のシンティアム・アップル・ロータスで,このタイムはGT500クラスと同じく2日間総合でのトップタイムとなりました。
2018/04/17(火)
☆テストでも(SGT)
◯先週開幕戦が行われたばかりのSGTですが,鈴鹿サーキットにおいて2日間にわたる公式テストが始まりました。今回のテストは,これまで鈴鹿でのSGTといえば真夏の祭典『鈴鹿1000q』というのが定番でしたが,今年から同大会はSGTから離れてGT3マシンを使用して争われる『鈴鹿10時間』に独立・発展することから,5月に300kmというレース距離で開催されることになっています。開催時期,走行距離が全く違いますので,これまでのデータが十分には活かせないことになりますから,今回はそれに合わせたデータ取りのテストとなります。午前と午後にそれぞれセッションが設定され,その中にはGT500クラス,GT300クラスそれぞれ占有走行の時間帯も組まれています。その占有走行の時間帯が一番タイムが出やすくなりますが,GT500クラスで初日総合トップタイムは午後の占有走行でマークされました。その初日総合トップタイムをマークしたのは,元F1チャンピオンで,今シーズンからSGTにフル参戦を開始したJ.バトンが駆る山本尚貴&バトン組のRAYBRIG NSX-GTでした。開幕戦では,デビューしていきなり2位表彰台を獲得したバトンでしたが,テストにおいてもその速さを見せつける結果を出しました。総合2番手タイムを立川祐路&石浦宏明組のZENT CERUMO LC500がマークし,この上位2台だけが1分45秒台のタイムをマークしています。総合3番手タイムをJ-P.デ.オリベイラ&高星明誠組のフォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rがマークし,トップ3を3メーカーがうまく棲み分ける結果となり,マシンの差が拮抗していることを表しました。なお,GT300クラスでトップタイムをマークしたのは,高橋一穂&加藤寛規組のシンティアム・アップル・ロータスで,唯一1分56秒台をマークしています。
2018/04/16(月)
☆逆転(F1)
◯第3戦中国GPの決勝レースが,好天に恵まれた上海インターナショナル・サーキットで行われました。前日に行われた予選では,今季好調のフェラーリ勢がここでも速さを見せ,ポールがS.ベッテル,2番手にK.ライコネンがつけ,フロントローを独占しました。決勝レースでは,ライコネンが好スターを切ってベッテルを追いかけましたが,何とかベッテルがトップの座を守りました。好スタートのライコネンは,逆にベッテルに抑えられる形になり,そのすきに2台に抜かれて順位を下げました。トップを守っていったベッテルでしたが,ピットインの作戦の違いから,ピットインが落ち着いて以後は2位を走行していたメルセデスAMGのV.ボッタスの先行を許してしまいました。29周目にあろうことかトロロッソ・ホンダ勢の2台が接触してしまい,パーツがコース上に落ちる事態となってしまい,コースにセーフティカーが導入されました。この機会を利用してレッドブル勢や中段勢がピットインしてタイヤ交換を済ませました。上位勢より新しいタイヤを履いて走行しているレッドブルのD.リカルドは,この後速さを見せて上位勢をパスしていき,ついにトップを行くボッタスの背後に迫りました。勢いに勝るベッテルは,ついに45周目のターン6でボッタスをとらえて首位に浮上。その後はボッタスとの差を広げていき,最終的に8秒以上の差をつけて今季初勝利を大逆転で飾りました。2位のボッタスに続いて,スタートで順位を下げたものの,タイヤ交換のタイミングをずらした作戦が功を奏して,ライコネンが3位表彰台を獲得しました。ディフェンディングのチャンピオンであるメルセデスAMGのL.ハミルトンは4位,ポールからスタートしたランクトップを行くベッテルは8位でのチェッカーとなりました。予選では全く奮わず,決勝ではチームメイト同士の接触という最悪の事態となったトロロッソ・ホンダ勢は,P.ガスリーが18位,B.ハートレーはリタイアに終わっています。
2018/04/13(金)
☆ネーミングライツ(JRR等)
◯我が大分県にあり,2002年に開催されたサッカーのワールドカップや来年開催されるラグビーのワールドカップの会場である『大分スポーツ公園総合競技場』は,以前は『ビッグアイ』という愛称で親しまれていましたが,現在はネーミングライツを地元の銀行である"大分銀行"が獲得し,『大銀ドーム』として親しまれています。というように国内外の施設でネーミングライツ契約が結ばれていますが,レースの世界でも同様のものがたくさんあります。かつて『カシオトライアングル』として親しまれていた鈴鹿サーキットの最終コーナー手前にあるシケインは,日立の子会社で自動車機器関連の企業とネーミングライツ契約が現在結ばれていて,『日立オートモティブシステムズシケイン』という名称になっています。その鈴鹿サーキットで新たな名称のコーナーが誕生することになりました。安全性の問題から,ヘアピンと呼ばれるコーナーを抜けた先に200Rの2輪専用のシケインが設定されていますが,この度愛知県豊橋市に本社がある自動車及びバイク関連部品メーカーである『武蔵精密工業』とネーミングライツ契約が成立し,同シケインの名称が『MuSASHiシケイン』になることが決まりました。もちろん名称が変更されるだけでなく,そのコーナーのところには"MuSASHi Power to Value"の看板も設置されます。武蔵精密工業といえば,昨シーズンJSB1000クラスで高橋巧を擁してタイトルを獲得したハルク・プロと長年にわたってスポンサー契約をしてきていますから,2輪レースファンにとってはとっても馴染みのある企業と言えます。若手ライダーを育成するための活動である『MuSASHiスカラシップ』にも尽力していて,今回の契約成立は,同社がさらにモータースポーツとの関わりを強めた素晴らしい動きと評価できますね。
2018/04/12(木)
☆参戦は?(MotoGP)
◯週末に行われた第2戦アルゼンチンGPにおけるMotoGPクラスの決勝レースは,波乱の展開となりました。その要因となったのは,所々に残るウェットパッチの存在でした。その波乱はスタート前から展開していて,ポールシッターとなったアルマ・プラマック・レーシングのJ.ミラーを除く全てのライダーがはじめにウェットセットでコースインしたものの,ドライセッティングの方がいいと判断してピットインしてドライセットに変更するという事態となりました。このままでは,次のコースイン時に一斉にマシンがコースインすることになる訳で,危険と判断したレースディレクションは進行のやり直しを判断しました。レースがスタートしてからは,あちらこちらで接触などの事態が発生し,その中で最も注目を浴びたのは何といってもレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスとモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシとの接触でしょう。かつて絶縁状態になっていた二人でしたが,その後に和解して現在に至っていました。ところが,残念ながら今回のことでほぼ間違いなくかつてのような状態に戻ることになるでしょう。両雄のアクシデントに目が行きがちですが,マルケスのチームメイトであるD.ペドロサはいわゆる被害者的立場に陥っていました。ペドロサが3位走行中,彼を追うモンスター・ヤマハ・テック3のJ.ザルコが強引にペドロサのインにマシンを持って行きました。それを避けようとしたペドロサは,運悪くウェットパッチに乗ってしまってハイサイドで転倒。その際,右手を強打する事態となりました。その段階で痛がる仕草を見せていたペドロサでしたが,レース終了後に母国で精密検査を受け,右橈骨遠位端の骨折が判明し,すぐに骨折箇所をチタン製ボルトで固定する手術を受けました。ケガでチャンピオン争いから脱落するという不運に見舞われる傾向にある彼ですが,早くもハンディを負うことになった訳です。次戦は4月20日(金)から始まるアメリカズGPですが,現状はかなり厳しいと予想されますが,この大会に参加できるか否か,今後の回復具合で判断することになるとのことです。
2018/04/11(水)
☆代役参戦(SF)
◯ホンダ陣営のチームであるTEAM MUGENから発表があり,我が大分県にあるオートポリスで開催される第2戦について,同チームから今季フル参戦している福住仁嶺の代役として,今シーズンTPODA RACINGから全日本F3にフル参戦している阪口晴南を起用することになりました。今シーズンからSFに参戦を開始した福住ですが,日本人ドライバーの中でF1へのステップアップ可能なドライバーの第一候補に挙げられています。F1にステップアップするためには,スーパーライセンスが必要で,それを獲得するためには規定のポイントを獲得する必要があります。そのポイントは,レースカテゴリーによって差があり,マシンとしてはF1と引けを取らないSFではありますが,ヨーロッパが中心になっているレースの世界ですから,それほど獲得できるポイントは高くなっていません。今季の福住は,SFだけでなく,それよりも獲得ポイントが高いFIA F2にもフル参戦していて,第2戦に関しては,これと日程がバッティングしていますので,福住はF2への参戦を選択。その代役としてホンダが主催している鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を2015年に首席で卒業し,その後F3に参戦しているホンダ系若手有力ドライバーの一人である阪口に白羽の矢が立てられました。F3とSFとは,併催で行われる場合がしばしばありますが,オートポリスでの第2戦はJRRのJSB1000クラスとの併催となる2&4での開催ですから支障なく参戦することができます。なそ,他にもバッティングしているカレンダーがありますが,その点については今後その時その時に応じた対応があるものと思われます。
2018/04/10(火)
☆初レース初表彰台(SGT)
◯国内のレースで最も観客が集まるシリーズであるSGTの開幕戦の決勝レースが,ドライコンディションとなった岡山国際サーキットで8日(日)に行われました。GT500クラスは,ポールからスタートした塚越広大&小暮卓史組のKEIHIN NSX-GTが好スタートを切ってトップの座を守りました。その後は,NSX-GTの単独走行とならず,ニッサンのGT-R勢とトヨタのLC500勢とで混戦状態となりました。ところが,GT-R勢にジャンプスタートがあったりしてペナルティが科されたり,LC500にアクシデントが発生したりして優勝争いから脱落していきました。そのような中で浮上してきたのが,山本尚貴&J.バトン組のRAYBRIG NSX-GTでした。スタートを担当した元F1チャンピオンのバトンは,初めてのSGTにおけるレースだっただけに,周回遅れを交わすのに戸惑いを見せたものの,順調にピットストップまで無事マシンを持ち込みました。ここでチームはタイヤ無交換作戦を敢行し,山本尚貴にバトンタッチすると2位に浮上していました。NSX-GTによるトップ争いは,ややKEIHINが有利な形で進んでいきましたが,終盤に入ってそのKEIHINのマシンに脱落していた他のマシンのパーツが当たってしまったようで,ペースダウンしてみるみるトップ2の差が縮まりました。しかし,後半を担当した塚越広大が何とか逃げ切り,開幕戦を見事に制しました。惜しくも勝利を逃した山本でしたが,バトンとしては初のレースで初の表彰台獲得となりました。3位には,平川亮&N.キャシディ組のKeePer TOM’S LC500が入っています。
GT300クラスは,タイヤ無交換作戦を採ったチームがトップ争いを展開する形となり,その中で中山友貴&小林崇志組のUPGARAGE 86 MCが抜け出してトップでチェッカーを受けました。トップから5秒以上遅れながら藤井誠暢&S.ミューラー組のD’station Porscheが2位に入り,さらに5秒遅れで松井孝允&坪井翔組のHOPPY 86 MCが3位に入っています。

☆連勝&好結果(F1)
◯第2戦バーレーンGPの決勝レースが,サヒール・インターナショナル・サーキットにおいて8日(日)にナイトレースという形で行われました。ポールからスタートした開幕戦の勝者であるフェラーリのS.ベッテルは,好スタートを切ってトップの座を守りました。それをメルセデスAMGのV.ボッタスが追うという形でレースは進んでいきました。フェラーリは2ストップ,メルセデスは1ストップと別の作戦を採りましたが,ピットインのタイミングの違いでトップの座を譲ることはありましたが,ベッテルがピットインが落ち着いた状態になるとベッテルがやはりトップに立ちました。3位をK.ライコネンが走行していて,この大会もフェラーリ勢が2つの表彰台を占めるかと思われました。ところが,タイヤ交換の際にライコネンのピットクルーがミスを犯したのか,まだタイヤ交換が済んでいないにもかかわらず発進の合図を送ってしまい,その際ライコネンのマシンがクルーをはねるという事故が発生してしまいました。はねられたクルーは骨折する重傷を負ってしまったものの,幸いにも命に別状はありませんでした。ライコネンの脱落により,ギアボックス交換のペナルティで5グリッド降格からスタートしたメルセデスAMGのL.ハミルトンが3位に浮上。ベッテルとボッタスのバトルは最後まで続きましたが,ベッテルが逃げ切って連勝を飾りました。フェラーリから遅れは取ったものの,メルセデス勢が表彰台の2つを占めました。今大会で注目を集めたのは,何といってもトロロッソ・ホンダでしょう。予選でQ3進出を果たしたP.ガスリーは,決勝レースでも速さを見せて順調に好位置につけていきました。そして,トップ3から遅れはしたものの,見事4位でチェッカーを受けました。開幕戦では苦戦したトロロッソ・ホンダでしたが,新たな対策を施したマシンで力を発揮して好結果を残しています。ホンダと袂を分かってルノー製PUを搭載したマクラーレンは,開幕戦と同じくダブル入賞を果たしていますが,トロロッソ・ホンダの後塵を拝する結果となったことから,開幕戦で苦汁を飲んだホンダとしては,溜飲を下げる第2戦となったのではないでしょうか。なお,ガスリーのチームメイトであるB.ハートレーは,ポイント圏内での走行とはなりませんでしたが,13位完走を果たしています。
2018/04/09(月)
☆2年ぶり(MotoGP)
昨日は4つのカテゴリーでレースが行われましたが,今日はその中で2輪レースに関することについてお伝えします。
まず,第2戦となるアルゼンチンGPの決勝レースが,あいにくの天気となったテルマス・デ・リオ・オンドで行われました。MotoGPクラスは,スタート時に安全性の問題からスタートディレイになり,さらに,スタート前にレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスのマシンがストールして押しがけをするという事態が起こり,波乱を予感させる幕開けとなりました。その予感はいきなり実際に起こり,1周目の13コーナーで3位を走行していたレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサのインにモンスター・ヤマハ・テック3のJ.ザルコが強引とも思える飛び込みを見せ,ペドロサはラインを外してウェットパッチに乗ってしまって転倒リタイアに終わりました。さらに,トップを走行していたマルケスに対し,グリッド上でのエンジンスタートについて審議後ライドスルーペナルティーが科され,順位を大幅に落とす事態となりました。その後は複数台によるバトルが展開されていき,その中からLCRホンダ・カストロールのC.クラッチローが抜け出してトップでチェッカーを受け,一昨年の第16戦オーストラリアGP以来の優勝を飾ると共に,自身初となるランクトップに立ちました。ちなみに,このクラッチローの優勝は,GPにおけるホンダの勝利750勝のメモリアルレースとなっています。2位には,開幕戦でポールを獲得したザルコが入っています。そして,3位には,チーム・スズキ・エクスターのA.リンスが入り,最高峰クラスで自身初の表彰台となりますし,スズキにとっては2年ぶりの表彰台となります。優勝したクラッチローのチームメイトであるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,苦手となるウェットコンディションとなった予選では奮いませんでしたが,決勝レースは13位に入り,最高峰クラスで自身初となるポイントを獲得しています。
ドライコンディションの中で行われたMoto2クラスは,3台によるトップ争いが展開されていきました。その中でイタルトランス・レーシング・チームのM.パシーニが抜け出してトップでチェッカーを受け,この勝利により中量級クラスにデビューした10年前以来となるランクトップに立っています。X.ビエルゲが昨年の日本GP以来となる2位表彰台を獲得すると共に,3位にレッドブルKTMアジョのM.オリベイラが入っています。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,23番グリッドからスタートして17位でチェッカーとなり,今回もノーポイントに終わっています。
Moto3クラスは,2番グリッドからスタートしたレドックス・プルセンタルGPのM.ベツェッキがトップに立つと,後は独走状態となってトップでチェッカーを受け,自身初優勝を飾っています。トップから4秒以上遅れで,2位にエストレージャ・ガルシア0.0のA.カネト,3位にデル・コンカ・グレシーニMoto3のF.ディジャンアントニオが入っています。日本人ライダー勢はいずれも奮わず,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢がポイント獲得まで後1つの16位,19位にホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡,20位にRBEボエ・スカル・ライダーの真崎一輝が入りました。開幕戦で転倒により骨折してしまったSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生でしたが,今回の大会で早くも復帰となり,21位でチェッカーを受けています。

☆連勝(JRR)
◯開幕戦の決勝レースが,ドライコンディションのツインリンクもてぎで行われました。JSB1000クラスは,今シーズンから土曜日に行われる予選は,その日に行われるレース1のグリッドを決めるもので,最終日に行われるレース2のグリッドは,レース1の結果で決まるという流れになっています。ということで,日曜日に行われたレース2は,レース1で優勝を飾ったYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行がポールからスタートしました。その中須賀のチームメイトである野左根航汰が好スタートを切ってトップに立つと,それを中須賀が追うというチームメイトバトルとなりました。自力で勝る中須賀が5周目にトップに立つと,後はその差をどんどん広げていき,最終的に12秒以上の大差をつける独走で開幕戦の2レースとも制しました。4台でのバトルとなった4位争いでしたが,最終的に2台での表彰台争いとなり,Kawasaki Team GREENの渡辺一馬が入りました。なお,我が大分県出身のライダーで,今シーズンから最高峰クラスにステップアップを果たしているチーム阪神ライディングスクールの清末尚樹は,残念ながらポイント獲得には至らなかったものの,19位で完走を果たしています。
J-GP2クラスは,最終的に4台によるトップ争いとなりました。このバトルを制したのは,Team 武 RSCの作本輝介でした。3位に岩戸亮介が入り,九州を代表するチームであるTeam 武が表彰台の2つを占めています。その2人の間に入って2位表彰台を獲得したのが,タイと日本とのハーフで,伊藤レーシングからフル参戦しているK.クボでした。我が大分県の現役高校生ライダーで,今シーズンからこのクラスにステップアップしているwill-raise racingRS-ITOHの和田留佳は,10位でフィニッシュしています。
ST600クラスは,小山知良と國峰啄磨という日本郵便HondaDreamのチームメイト同士によるトップ争いとなりました。ファイナルラップまで続いたこのバトルを制したのは,元GPライダーの小山でした。その2人の差は,最終的に1000分の38秒差でした。2人からは少し離されたものの,3位に51ガレージ チームイワキの岡本裕生が入っています。
J-GP3クラスは,このクラスらしくゴール直前まで3台による激しいトップ争いが展開され,最終的にMORIWAKI CLUBの岡谷雄太がこのバトルを制し,うれしい初優勝を飾っています。2位にTeam P.MU 7C MIKUNIの小室旭が入っていますが,2人の差は0.00秒差という公式なリザルトで,いかに僅差のバトルが展開されていったかが分かります。3位には,TEAM SRS-Motoの中島元気が入っています。
2018/04/06(金)
☆今回も(JRR)
◯春の訪れと共に,様々なカテゴリーのレースが開幕していますが,今週末はいよいよ国内最高峰の2輪レースであるJRRの開幕です。今季第1戦は栃木県にあるツインリンクもてぎで開催され,通常は金曜日から走行が始まりますが,今回は開幕戦ということもあって,5日木曜日に特別スポーツ走行,6日金曜日にART合同走行,そして土,日がそれぞれ予選,決勝という流れになっています。ということで昨日各クラスの特別走行が行われ,最高峰のJSB1000クラスは,チャンピオン奪還に燃えるYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が,午前,午後の両セッションともに唯一となる1分50秒を切ってトップタイムをマークしました。今季ここまで行われたテストでも好調な走りを見せていた中須賀ですが,今回も初日からその速さを見せつけています。2番手タイムをマークしたのは,今シーズンもヨシムラのエースライダーを務める津田拓也でした。そのヨシムラと並び称される国内コンストラクターの雄であるモリワキから今シーズンもフル参戦する高橋裕紀が,津田から1000分の94秒遅れの3番手タイムをマークしています。シーズンオフ中に左手にケガを負ってしまい,ここまで走行を控えていた高橋巧も今回は参加していて,何とか1分50秒台のタイムをマークして8番手で初日を終えています。今シーズンの見所は,何といっても3年前に復活したヤマハワークスと,今季から10年ぶりに復活したホンダワークスとの戦いでしょう。事前テストから好調な中須賀と,ケガから回復してようやく走行が復活した高橋巧との両ワークスライダーによるバトルが,鈴鹿8耐も含め,これから先どのように展開していくのかとても楽しみです。
なお,J-GP2クラスはSOX Team TARO PLUSONEの関口太郎が,ST600クラスは51ガレージ チームイワキの岡本裕生が,J-GP3クラスはKTM ..ASPIRATION RACINGの古市右京がそれぞれトップタイムをマークしています。
2018/04/05(木)
☆交換(F1)
◯ホンダから発表があり,次戦バーレーンGPにおいて,トロロッソ・ホンダの2人のマシンのエンジンコンポーネントを載せ換えることになりました。今シーズンからトロロッソとタッグを組むことになったホンダは,昨シーズンまでのマクラーレン・ホンダの頃と違ってプレシーズンテストで順調にマイレージを重ねていきました。そうしたことからダブル入賞などが期待された開幕戦オーストラリアGPでしたが,予選で期待されたパフォーマンスを見せることができず後方に沈み,決勝レースでは,P.ガスリーのマシンにトラブルが発生してリタイアに終わり,B.ハートレーもスピンしたりして最終的にブービーでのチェッカーに終わってしまいました。レース後に壊れたガスリーのパワーユニットを日本に送り,解析を進めた結果当初から発表があった排気熱を使用して発電するシステムのMGU-Hだけでなく,内燃機関であるICEにもトラブルが発生していることが分かりました。そのため,今回の発表のようにガスリーに対してはMGU-HとICEの載せ替えを行うと共に,ハートレーについては予防措置として修正済みのMGU-Hとターボチャージャーを載せ換えることになりました。今シーズンのレギュレーションは昨年以上に厳しくなっていて,ドライバーが年間に使用できるICE,ターボチャージャー,MGU-Hは3基までに,MGU-K,コントロールエレクトロニクス,エネルギーストアは2基までに制限されています。もしそれ以上に使用する場合は,ペナルティが科せられることにもなっています。第1戦終了段階で早くも載せ替えを行うということは,全21戦まで膨れ上がっている今シーズンのレースを考えると,今後ほぼ間違いなく制限器数を超えてペナルティーを受けることになるでしょう。それほどの決断ですが,今後の進歩を最優先した今回の決断と言えます。
2018/04/04(水)
☆2レースに?(F1)
◯ドイツのAuto Motor und Sportによると,F1を運営するリバティー・メディアが,各チームに対してレースウイークエンドのフォーマットに関する変更案をいくつか提示したということです。今シーズンはハローの搭載,グリッドガールの廃止などF1の改革を進めている同社ですが,今回はこれまで行われてきたレースウィークの内容を大幅に変更しようという思いがあるようです。その内容ですが,まず金曜日の進め方ですが,公開車検を行って観客がマシンを側で見られるようにし,さらに,これまで90分間行われてきた2回のFPの走行を,60分に短縮してはどうかということです。そして,土曜日は3回目のFPをなくし,その代わりに予選を行います。その予選というのは,午後に行う走行距離100qのスプリントレースのグリッドを決めるためのものです。このスプリントレースは,タイヤや燃料などの制限をなくしてフリーなレースとなります。そして,このレースの順位が,翌日に行われる決勝レースのグリッドとなります。観客としては,レースウィークに2つのレースを楽しめることになりますので,人気回復の起爆剤となる可能性があります。もちろんこれはまだ決定事項ではなく,各チームの意向がどうなるのかで結果が変わってきます。今後の展開が気になるところですね。
2018/04/03(火)
☆参戦か?(MotoGP)
◯ホンダのインディペンデントチームの1つであるエストレージャ・ガルシア・マークVDSの代表を務めるM.バルトレミーが,同チームの今後について発言しました。今シーズンでホンダとの契約が切れる同チームは,来季はどのメーカーのマシンを駆ることになるのか注目を集めています。今回のコメントによると,現在ホンダをはじめ,ヤマハ,スズキの日本メーカーと交渉しているとのことです。ヤマハについては,今シーズン限りでテック3との契約が解除されることが決定していますので,その後釜にどのチームが座るのかが注目されています。ヤマハとの契約でネックとなるのが,果たして何年間契約できるのかということです。というのも,ロッシが運営しているスカイ・レーシング・チームVR46が,恐らく2年後といわれている彼の引退後,ヤマハのマシンを供給されることになるのはほぼ間違いないでしょう。ヤマハはずっとワークス以外では1チームのみに供給してきていますから,VR46が進出してくると,ヤマハのマシン供給が無くなる可能性があります。スズキの場合は,より多くのデータを得るため,ワークス以外にもう1チームにマシンを供給することが必要になっていますので,そこに座ることが可能な状況ではあります。ただ,果たして優勝争いに絡めるほどのことになるのかが不安材料ではあります。同チームとしては,ワークスマシンの供給を受けることが条件になっていて,少なくとも1台供給されれば,どうやら昨年のMoto2チャンピオンであるF.モルビデリの方にチームとしては与える意向であるようです。今回の発言で特に注目されるのはMotoGP以外についてで,どうやらホンダから同チームのモルビデリとT.ルティに対し,鈴鹿8耐への参戦要求があったようです。今シーズンから10年ぶりに国内でワークス参戦を再開したホンダですが,ここ3年ヤマハに完膚なきまでに敗れ続けている8耐についても同様の体制を組みます。今回明らかとなったホンダの意向は,恐らくヤマハが8耐にワークス参戦した3年前,ヤマハのエースライダーである中須賀克行とチームを組んだのが,当時テック3のライダーであったP.エスパルガロとB.スミスの2人で,中須賀の速さはもちろん,この2人の速さと献身的な働きで見事優勝を果たし,それ以後昨年まで3連覇を成し遂げているということがあるからでしょう。MotoGPにしても,8耐にしても,今後の動向がとても気になるところですね。
2018/04/01(月)
☆減額(F1)
Autobildなどの報道の中で、今シーズンの各チームの予算について触れられています。それによると,注目を集めるのが,昨シーズン限りでホンダとのタッグを解消し,今シーズンからルノーのカスタマーエンジンの供給を受けることになったマクラーレンでしょう。昨シーズンのマクラーレンは,全体で3位となる予算が組まれていて,その金額がおよそ589億円だったということです。ところが,既に皆さんご存知のように,同チームと長い間スポンサーシップを結んでいたところが契約を解消していき,その分スポンサーマネーが少なくなっていきました。その象徴となるのが,ほとんどのチームのマシンにつけられているタイトルスポンサーのロゴが,マクラーレンのマシンに長い間つけられていないことでしょう。そうした状況のマクラーレンで大きな支えになっていたのが,ホンダからのPU供給と,さらにホンダから提供されていた1億ユーロ(約131億円)と言われるスポンサーマネーが,ホンダとの提携解消により一挙になくなってしまいました。その結果,今シーズンの予算が大幅に減額となり,今回の報道によると1つ順位を落として4番手の予算となる327億円弱になったとのことです。ただ,開幕戦のメルセデスは,F.アロンソとS.バンドーンの2人ともポイント獲得圏内に入り,ホンダと組んできた3年間でなかなか得ることができなかったリザルトをいきなりゲットしています。予算が全てという訳ではないというjことではありますが,とはいえやはりメルセデス,フェラーリ,レッドブルの3強は予算的にも恵まれているのは事実で,メルセデスとフェラーリが500億円をはるかに超え,レッドブルが400億円台になっているようです。
 

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