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2018/07/25(水) ☆シート獲得状況(F1) ○2輪の最高峰であるMotoGPは,既にワークスチームのシートは全て埋まっていて,後はサテライトチームのシートがどうなるかというところまできています。それに対して,4輪の最高峰であるF1については,チャンピオンチームであるメルセデスAMGは既にL.ハミルトンとV.ボッタスの残留が決まっていますが,他のチームについてはほとんど決まっておらず,今後の推移が気になるところです。そこで,今日は噂を含めたシート獲得状況をまとめておきたいと思います。なお,名前の後の「◎」は確定,「△」は可能性大,「?」は噂段階としておきます。 |
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2018/07/24(火) ☆モラルハザード(SGT) ○SGTをプロモートするGTアソシエーション(GTA)から発表があり,来月5日(日)に富士スピードウェイにおいて決勝レースが行われる第5戦『2018 AUTOBACS SUPER GT Round5 FUJI GT 500mile RACE』におけるGTAドライビング・モラルハザード防止制度の適用ドライバーが発表されました。この制度は,SGTの公式Webページ(こちら)から引用させていただくと,「SUPER GTのレースを観戦していただいているすべてのファンの皆様に,質の高いレースをご提供するために,またすべてのレースの規範となるスポーツマンシップを構築し,モータースポーツの安全性を高めるためにGTAがガイドラインを定めたものです。この制度はSUPER GT全戦及び公式テストにおいて適用され,ガイドラインを逸脱したドライバーには,モラルハザード防止制度で定めたペナルティポイント,レース開催時の走行制限またはレースへの参加制限拒否等が課せられます。またこの判定はGTAが選任したSUPER GT Driving Standard Observerが行うことになっています。」という制度です。タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催され,SGTにおける唯一の海外レースとなる第4戦では,合計5名のドライバーがこの制度に抵触していて,その中で決勝レーにおいて2度の接触を起こしている星野一樹が,合計4ポイントに達したため,この制度が適用されることとなりました。今回の措置により,星野は来月4日(土)の予選日において,公式練習における最初の1時間の参加が禁止されます。この結果,GAINER TANAX triple a GT-Rは,チームメイトの吉田広樹が予選前に行われる公式練習前半のステアリングを握ることになります。 |
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2018/07/23(月) ☆大逆転(F1) ○第11戦ドイツGPの決勝レースが,2年ぶりの開催となるホッケンハイム・リンクで行われました。朝から厚い雲にサーキットは覆われ,いつ雨が降ってもおかしくない天候となっていました。そして,この不安定な天気が,この日のレースに大きく影響しました。ポールからスタートしたフェラーリのS.ベッテルは,順調にスタートを切ってトップの座を守り,ランキング争いに優位な立場に立ちました。それに対して,ランキング争いでベッテルの後塵を拝しているメルセデスAMGのL.ハミルトンは,予選でトラブルがあって14番グリッドからのスタートとなりました。sのハミルトンは,こちらも順調にスタートを切ると同時に,周りのマシンを圧倒するペースでどんどん順位を上げていきました。そして,厚い雲からついに雨が降り始め,時折やんだり降ったりという不安定な天気がついに動き始めました。そのような中,トップを走るベッテルが,濡れた路面に足元をすくわれてしまい,コントロール不能となったマシンはグラベルを抜け,そしてタイヤバリアに突っ込んでリタイアとなってしまいました。それに対して,ハミルトンは順調に順位を上げていき,ピットインのタイミングをずらしたりして作戦がはまり,ついにトップに立ちました。2番手にV.ボッタスが立ち,メルセデスにとって母国GPとなる大会でワンツー体勢を築きました。ワンツーになってから一旦はボッタスがトップに立つべくハミルトンに対してプレッシャーをかける走りを見せていきましたが,ハミルトンがこれをブロック。そして,チームからポジションキープのチームオーダーが発令されました。その結果,後方からスタートを切ったハミルトンが大逆転で優勝を飾り,ランクトップのベッテルがリタイアに終わったことから,ハミルトンがランクトップに立ちました。3位には,ベッテルのチームメイトであるK.ライコネンが入っています。トロロッソ・ホンダ勢は,B.ハートレーがチェッカー時は11位でのゴールとなりましたが,10位でチェッカーを受けたルノーのC.サインツが,セーフティカー時に追い抜いたことから10秒加算のペナルティを受け,繰り上がって10位に入ってポイントを獲得しています。P.ガスリーは,次戦を視野に入れてあえて今大会でパワーユニット等を交換したため最後尾からのスタートとなり,14位でチェッカーを受けています。 |
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2018/07/20(金) ☆契約延長(F1) ○メルセデスAMGから発表があり,今シーズンで契約が切れるL.ハミルトンとの間で,2020年までの契約延長が成立しました。2007年にマクラーレンからF1デビューを果たしたハミルトンは,2013年に現在のチームに移籍していますので,今回成立した2年間の契約延長を含めると8年間に渡って同チームに所属することになります。この間3回のチャンピオンを獲得すると共に,歴代2位となる65勝を挙げていますが,その内44勝がこのチームでの勝利となります。今シーズンのハミルトンは,他チームのマシンのポテンシャルが上がってきたことから,これまでの圧倒的な強さと速さに陰りが見え始めていて,現在フェラーリのS.ベッテルに8ポイント差をつけられてランク2位にとどまっています。こうしたこともあって,(かつてチームメイトだったN.ロズベルグの引退以来毎年のことではあるものの)引退するのではないかという噂も出ていました。今回の契約延長により,ハミルトンのモチベーションはまだ保たれていることが証明されています。契約金についてはもちろん発表はないものの,推定によると年間4000万ポンド(58億円超!)に上るのではないかといわれています。ちなみに,ここまで65回の勝利を収めているハミルトンですが,その全てがメルセデス製のエンジンもしくはパワーユニットを使用してのものです。 |
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2018/07/19(木) ☆代役(EWC) ○今シーズンの8耐における話題の1つが,ワークスチームによる優勝争いです。3年前にワークス復活以来ずっと優勝を続けているヤマハに対して,ホンダはプライベートチームにマシンを供給して優勝を狙うという形を続けていました。しかし,そうした形では限界を感じたのか,ホンダもワークス体制を組むことになりました。そして,そのワークスチームであるRed Bull Honda with 日本郵便は,JRRにおけるホンダのエースライダーである高橋巧を軸に,今シーズンからMotoGPクラスにステップアップしている中上貴晶と,SBKにおけるホンダのワークスライダーの一人であるL.キャミアの3人体制で臨むことになっていました。ところが,先日行われた公開合同テスト初日の走行において,キャミアが転倒を喫し,その際わずかながら脊椎にクラックが入るという重傷を負ってしまって8耐をキャンセルせざるを得ない状況となってしまいました。その代役について希望的観測も含めて数人の名前が噂されていましたが,この度同チームから発表があり,代役として今年MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaから出場することが決まっていたP.ジェイコブセンを起用することになりました。代役に決まったジェイコブセンは,今シーズンSBKにトリプルMホンダ・ワールド・スーパーバイク・チームから参戦していて,8耐に関しては2016年にはTSRホンダから参戦した経験を持っています。ジェイコブセンが抜けたMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaのシートには,昨年TSRホンダから8耐に参戦し,見事3位表彰台を獲得した経歴を持つ元GPライダーのR.ド.プニエを起用することになりました。 |
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2018/07/18(水) ☆タイトルスポンサー(MotoGP) ○ヤマハのワークスといえば,ここ数年はスペインの通信関連企業である『モビスター』がタイトルスポンサーを務めていて,チーム名は『モビスター・ヤマハMotoGP』として活躍しています。そのヤマハのワークスチームのタイトルスポンサーに関して,この度ヤマハ発動機から発表があり,アメリカのエナジードリンクブランドである『モンスターエナジー』とのタイトルスポンサー契約が成立しました。今回の契約成立により,来季からヤマハワークスチームの名称が『モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム』となることも発表されました。モンスターエナジーとヤマハといえば,サテライトチームであるテック3のタイトルスポンサーを務めていて,チーム名が『モンスター・ヤマハ・テック3』となっています。そのテック3は,今シーズン限りでヤマハとの契約を解除し,来季からはKTMのサテライトチームになることが決定しています。そのKTMは,オーストリアのバイクメーカーで,同じオーストリアのエナジードリンクブランドである『レッドブル』がタイトルスポンサーを務めています。当然テック3が現在のままのタイトルスポンサーを継続できるはずはなく,来季からはレッドブルになるか,異業種のスポンサーになるかしかありません。タイトルスポンサーがモビスターではあるものの,MotoGPにおけるワークスのスポンサーとしてモンスターエナジーは就いていますし,今月末に行われる鈴鹿8耐におけるヤマハのワークスである『YAMAHA FACTORY RACING TEAM』にも同様にそのロゴがあるということからも分かる様に,ホンダがレッドブルと関係を深めているのに対して,ライバルであるヤマハはモンスターエナジーとの関係が近年深くなっています。こうした流れの中での今回の契約発表は,ごく自然のものと考えて良さそうですね。 |
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2018/07/17(火) ☆ライダーチェンジ(EWC) ○今月末に行われるEWCの最終戦『鈴鹿8時間耐久ロードレース』について,次々にその体制が決まってきています。ワークスチームをはじめ,有力プリベーターも体制固めができていますが,その中でカワサキ系の有力チームの1つである「チーム阪神ライディングスクール」については,当初今シーズンから同チームに加わった我が大分県出身の若手ライダーである清末尚樹を中心に,カワサキの超ベテランライダーである柳川明と西嶋修が清末の先生役であるかの様に体制で臨むことになっていました。そして,この度そのチーム阪神ライディングスクールから発表があり,参戦する予定だった西嶋修がチームのアドバイザーという立場に変わり,その西嶋に代わって今シーズン実質的にカワサキのワークスチームであるKawasaki Team GREENからJSB1000クラスにフル参戦している松ア克哉を起用することになりました。今シーズンからKawasaki Team GREENに所属している松アですが,昨シーズンはチーム阪神ライディングスクールに所属して8耐にも参加していました。カワサキのエースライダーの一人として抜擢された今シーズンの松アは,微妙な路面コンディションとなったオートポリスで行われた2&4の際,他のライダーが安全を期してウェットタイヤを選択したのに対し,チームのエースである渡辺一馬と共にドライタイヤを選択。レース序盤は濡れた路面で苦労していましたが,路面が乾き始めるとペースアップしていき,面白い様にウェットタイヤ勢をパスし,最終的に渡辺に次ぐ2位表彰台を獲得しています。若手2人のライダーに,長年カワサキの顔として活躍してきた柳川明という新たな布陣が,どこまでポジションをアップするか,九州出身ライダートリオの活躍に期待したいですね。 |
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2018/07/16(月) ☆9年連続(MotoGP) ○第9戦ドイツGPの決勝レースが,レースウィークを通して暑い好天となったザクセン・リンクで行われました。MotoGPクラスは,中・軽量級クラスを含めると9年連続ポールを獲得したレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,スタート時に2つポジションを下げたものの,13周目にトップに立つと,ペースアップして後続との差を広げて行き,この大会9連覇を,ポールトゥーウィンで達成しました。マルケスの独走は許したものの,モビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシが2位に入り,今季自己最高位を獲得すると共に,今季5度目の表彰台に立ちました。ロッシのチームメイトであるM.ビニャーレスが,終盤に入ってポジションを上げていって3位でチェッカーを受け,2戦連続表彰台を獲得しています。前日に行われた予選では,見事Q1を突破する活躍を見せたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶でしたが,5周目に転倒を喫して今季2度目となる転倒リタイアに終わっています。2週間後に行われる鈴鹿8耐に,ホンダのワークスチームから出場する中上ですから,ぜひ今回のリベンジを果たして欲しいものですね。 Moto2クラスは,レッドブルKTMアジョのB.ビンダーが,2位におよそコンマ8秒の差をつけ,このクラス参戦24戦目にしてうれしい初優勝を飾っています。南アフリカ人ライダーであるビンダーですが,中量級における南アフリカ人ライダーの優勝は,1980年にレジェンドライダーの一人であるK.バリントンが優勝して以来38年ぶりとなります。2位には,来シーズンからMotoGPクラスでスズキのワークスライダーとなることが決まっているエストレージャ・ガルシア・マークVDSJ.ミルが入っています。初日から好調な走りを見せていたスカイ・レーシング・チームVR46のL.マリーニが3位に入り,MotoGPクラスのロッシと合わせると,兄弟で表彰台に上ったことになります。イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,4周目に転倒を喫してリタイアに終わっています。 Moto3クラスは,終盤までこのクラスらしく10台近いマシンでのトップグループが形成されましたが,ポールからスタートしたデル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンが終盤にペースアップを果たすと,誰も彼についていくことができず,今季5勝目を独走で果たしています。ファイナルラップまで続いた2位争いでしたが,レドックス・プステルGPのM.ベツェッキが2位,CIPグリーン・パワーのJ.マクフィーが3位に入りました。日本人ライダー勢ですが,今回の決勝レースで見せ場を作ったのが,ワイルドカードでアジア・タレント・チームから参戦した小椋藍でしょう。他のフル参戦日本人ライダーよりも速いペースを刻んでいってトップグループに入る活躍を見せ,トップ10フィニッシュも見えてきた残り3周目に,急に走行ラインを変えたライダーと接触して転倒し,惜しくもリタイアに終わっています。日本人ライダー勢でトップチェッカーを受けたのは,10位に入ったペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢でした。RBAボエ・スカル・ライダーの真崎一輝が15位に入って佐々木と共にポイントを獲得しましたが,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡は18位,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生はリタイアとなってノーポイントに終わっています。 |
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2018/07/15(日) ☆9年連続(MotoGP) ○第9戦ドイツGPの予選が,路面温度が40度をはるかに超える暑さに見舞われたザクセン・リンクで行われました。MotoGPクラスは,ここまで中・軽量級クラスも含めて8年連続ポールを獲得しているレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがその記録をさらに伸ばすかが注目されていました。ただ,初日からのマルケスは,マシンセッティングが見つからないのか,それとも記録更新にプレッシャーがあるのか,なかなかタイミングモニターのトップに立つことがありませんでした。通常T回目のアタックが終わるとピットに入り,そこでマシンセッティングを変えてラストアタックに向かうという流れになりますが,今回のマルケスの予選は,1回目のアタックが終わるとマシンを乗り換えて2回目のアタックを行い,さらにピットに入って1回目のアタックで使ったマシンに乗り換えてラストアタックをするという作戦を採りました。それがうまくはまったのか,そのラストアタックでこれまで自身が持っていたレコードタイムを更新する速さを見せて見事最高峰クラスでは5年連続,他のクラスを入れると9年連続このドイツGPでポールを獲得しました。最後の最後でマルケスにトップの座を奪われたものの,初日から好調な走りを見せているアルマ・プラマック・レーシングのD.ペトルッチが2番グリッドを獲得しています。初日総合トップタイムだったドゥカティ・チームのJ.ロレンソが,この日も好調な走りを見せて3番手となっています。初日に7番手タイムだったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,Q1からの予選アタックでしたが,そのQ1で2番手タイムを出してQ2へ進出を果たしました。ファーストアタックで9番手になってラストアタックに期待がかかりましたが,残念ながら他のライダーに上回れてQ2では最下位となって自己最高位タイとなる12番手に終わりました。とはいえ,トップから1000分の91秒遅れとかなり僅差での走りを見せることができました。 Moto2クラスは,母国GPである第6戦イタリアGPにおいて今季初のポールを獲得しているイタルトランス・レーシング・チームのM.パシーニが,2位におよそコンマ2秒の差をつける速さを見せて今季2回目のポールを獲得しました。その2番手には,V.ロッシの異父兄弟であるスカイ・レーシング・チームVR46のL.マリーニがつけました。3番手タイムをマリーニのチームメイトであるF.バグナイアがマークし,フロントローはイタリアンライダーが独占しています。ケガからの復帰となっているイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,26番手タイムで予選を終えています。 Moto3クラスは,ここまでランクトップに立っているデル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンが,トップタイムをマークして前戦に続いてのポールシッターとなりました。そのマルティンから100分の6秒遅れで2番手タイムだったのがベスター・キャピタル・ドバイのM.ラミレスで,これは自己最高位となります。そのラミレスからわずか1000分の5秒差で3番手タイムだったのが,レオパード・レーシングのE.バスティアニーニでした。日本人ライダー勢ですが,日本人最高位だったのは9番手タイムだったペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢でした。SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生が15番手,RBAボエ・スカル・ライダーの真崎一輝が22番手で,ワイルドカード参戦であるアジア・タレント・チームの小椋藍は19番手で予選を終えています。 |
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2018/07/14(土) ☆移籍ライダー同士(MotoGP) ○第9戦ドイツGPがザクセン・リンクで開幕し,初日は2回のフリー走行が行われました。MotoGPクラスは,ドゥカティ・チームのJ.ロレンソが今季2度目となる初日総合トップタイムをマークしました。そのドゥカティのサテライトチームであるアルマ・プラマック・レーシングのD.ペトルッチが総合2番手タイムをマークし,初日はドゥカティ勢のワンツーとなりました。ロレンソとペトルッチといえば,来シーズンのロレンソはD.ペドロサに替わってレプソル・ホンダ・チームに移籍し,その空いたドゥカティワークスのシートにペトルッチが座るという関係にあるもの同士でのワンツーということになります。総合3番手タイムは,来季母国イタリアのアプリリアに移籍することが決まっているチーム・スズキ・エクスターのA.イアンノーネでした。この大会が始まる直前までは,8耐に向けた走行を鈴鹿でしていたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,7番手と好位置につけた初日の走行となりました。 Moto2クラスは,ここがチームにとって母国GPとなるダイナボルト・インタクトGPのX.ビエルゲが,自身初となる初日総合トップタイムをマークしました。この日のこのクラスはとてもタイムが接近していて,総合2番手タイムをマークしたエストレージャ・ガルシア・マークVDSのA.マルケスがトップから1000分の25秒差,ビエルゲのチームメイトであるM.シュロッターがトップから1000分の29秒遅れでそうごう3番手でした。というように,トップから6位までがコンマ1秒以内という状況でした。前戦を手術を受けるほどのケガにより欠場したイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,まだ十分に回復していないにもかかわらず22番手タイムで初日を終えています。 Moto3は,母国GPに燃えるジュドメトーラ・シェダルGPレーシングのP.エッテルが,昨年の開幕戦以来となる初日総合トップタイムをマークしました。このクラスもトップ3はタイムが接近していて,マリネッリ・スナイパー・チームのT.アルボリーノがトップから1000分の42秒差で総合2番手タイム,デル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンがトップから1000分の46秒差で総合3番手タイムでした。フル参戦日本人ライダー勢ですが,RBAボエ・スカル・ライダーの真崎一輝が9番手,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢が16番手,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生が21番手,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡が28番手タイムで初日を終えています。また,この大会にはワイルドカードでアジア・タレント・チームの小椋藍が参戦していて,初日は鳥羽を上回る23番手タイムで終えています。 |
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2018/07/13(金) ☆引退(MotoGP) ○レプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサが,今日から開幕する第9戦ドイツGPのプレスカンファレンスで会見し,今シーズン限りで引退することを発表しました。6月5日(火)にHRCから発表があり,今シーズン限りで18年間にわたって契約してきたHRCとの関係を終了することになりました。そして,来季のペドロサの去就に関していくつかの噂が浮上していましたが,その中で有力視されていたのが,来季からペトロナスがタイトルスポンサーとなって発足することになるヤマハのサテライトチームからフル参戦するのではないかというものでした。しかし,確かにそうした動きはSIC(セパン・インターナショナル・サーキット)を中心にして発表はなされていましたが,その新たなチームの発足を告げる発表はここまでなされていませんでした。それに対して,来季の去就について,ペドロサ自身はドイツGPで発表するということを明言していました。通常は,新チームの発表会見が行われ,それと同時,もしくはそれ以後そこに所属するライダーに関する発表がなされます。ペドロサの会見日が近付いているのにチームに関する発表がなされていませんでしたから,ここに来て引退するのではないかという予想がほぼ確実視されるようになりました。そして,その予想が間違いなかったことが今回の会見で証明されました。今回引退を発表したペドロサは,2001年の日本GPにおいて125ccクラスでデビューを飾りました。そして,2005年には250ccクラスで8勝を挙げ,2006年からはついに最高峰のMotoGPクラスにステップアップしました。その段階で,既にホンダのワークスチームであるレプソル・ホンダ・チームに所属していました。最高峰クラスにステップアップ以後,現段階で31勝を挙げています。GPに参戦してからの通算は,54回の勝利を挙げ,表彰台は153回獲得しています。中・軽量級クラスではチャンピオンを獲得することができたペドロサでしたが,残念ながらランク2位の経験はあるものの,最後まで最高峰クラスでのチャンピオンは獲得することができませんでした。しかし,彼のチームメイトであった故N.ヘイデンをはじめ,C.ストーナー,M.マルケスがチャンピオンを獲得し,マシン開発等を含め,ペドロサがそのチャンピオン獲得に大きく貢献したことは間違いありません。実際,マルケスはシーズン中に「来季のチームメイトはペドロサに」というコメントを出していましたから,いかにチームに溶け込んでいたかが分かります。今回の会見にはDORNAスポーツの最高経営責任者であるC.エスペレータも同席していて,その中でペドロサのこれまでの貢献を讃え,レジェンドライダーとして殿堂入りすることが発表されました。小さい体でモンスターマシンを駆り,数々の勝利を挙げてきたペドロサは,人柄を含め,まさに殿堂入りにふさわしいライダーと言えるでしょう。まだシーズンは途中です。残されたレースにおいて,1つでも多くの勝利数を重ねる活躍を見せて欲しいですね。頑張れペドロサ!! |
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2018/07/12(木) ☆3強が(EWC) ○徐々に今月末に行われる真夏の祭典,そしてEWCシリーズの最終戦でもある鈴鹿8耐が近付いてきていますが,7月10日(火)から3日間にわたって公開合同テストが行われています。初日は3連覇を達成しているYAMAHA FACTORY RACING TEAMが総合トップタイムをマークしましたが,11日に行われた2日目の走行においても,同チームの速さに変化はなく,2日目の総合トップタイムは初日と同じくYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行がマークしました。自身8耐4連覇を目指している中須賀ですが,その偉業を達成する可能性は現段階でかなり高いものと感じさせる走りを展開しています。総合2番手タイムを中須賀のチームメイトであるA.ローズがマークしてワンツーを達成しています。昨年の大会で表彰台を獲得しているのがKawasaki Team GREENですが,今年はSBKで圧倒的速さと強さを見せているJ.レイが参戦してYAMAHA FACTORY RACING TEAMを脅かしていますが,そのレイが2日目の走行3,4番手タイムをマークしました。今シーズンからワークス体制が復活して王座奪還を目指しているホンダですが,そのワークスチームであるRed Bull Honda with Japan Postの高橋巧が総合5番手タイムをマークしています。チームメイトで今季SBKにフル参戦しているL.キャミアは,初日の転倒が影響したのか,2日目の走行を見合わせています。今シーズンはヤマハ,ホンダ,カワサキのワークスによる争いが中心となることが予想されますが,それが間違いないことが2日目の走行でも証明された結果となっています。 |
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2018/07/11(水) ☆復帰(SGT) ○GT300クラスにフル参戦しているaprから発表があり,8月5日(日)に富士スピードウェイで決勝レースが行われる第5戦に第3ドライバーとして織戸学を起用することになりました。織戸と言えば,GT500クラス,GT300クラスの両クラスで勝利した経歴があり,BANDOHに所属して1997年と2007年にGT300クラスでチャンピオンを獲得しています。昨シーズンJLOCに所属し,ランボルギーニ・ウラカンGT3を駆ってフル参戦していましたが,昨シーズンをもってSGTでの活動に終止符を打ち,今季はスーパー耐久とGAZOO Racing 86/BRZ Raceという市販車ベースで争われるレースにドライバーとしての活動を絞っています。SGTでドライバーとしての活動は行っていませんが,長年の経験を活かすべく,LEXUS TEAM WedsSport BANDOHにおいてエグゼクティブアドバイザーを務めています。今回織戸がSGTドライバーとして復帰することになった第5戦は,これまで8月末に鈴鹿サーキットで行われてきた『鈴鹿1000q』がSGTから独立したイベントになったことを受け,500マイルのレースとして開催されることになっています。そうした長丁場のレースになったことから,チームによってはレギュラードライバーに加えて第3ドライバーを起用する体制を組んでいます。今シーズンは永井宏明&佐々木孝太ペアでTOYOTA PRIUS apr GTを駆っている同チームですが,限定的とは言え,チームの枠を超え,ヨコハマタイヤユーザーであるaprがそのヨコハマタイヤの開発に長年携わってきた超ベテランドライバーに白羽の矢を立てたことで,再びSGTに帰ってきます。 |
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2018/07/10(火) ☆契約延長(MotoGP) ○かつてGPの最高峰クラスが2サイクル500ccで争われていた頃,ホンダのワークスチームは『ロスマンズ・ホンダ』として定着していました。しかし,世界的なタバコ広告禁止の動きを受け,タバコブランドであるロスマンズとの提携を解消し,しばらくはHRCのワークスカラーでの参戦の時もありました。そして,1995年からスペインの石油やガスといったエネルギー関連企業であるレプソル社と契約が成立し,現在までGPにおけるホンダと言えば『レプソル・ホンダ』として完全に定着しています。来シーズンでホンダとレプソルの提携が25周年となる中,この度HRCから発表があり,今シーズンで契約が切れるレプソル社との提携を,2020年までの2年間延長することが決定しました。これにより,無事来シーズンは『レプソル・ホンダ』として25年を迎えることとなります。ただ単なるタイトルスポンサーとしての契約だけでなく,ガソリンやオイルなどを提供するテクニカルスポンサーとしての契約もある両社ですが,その提携以来13度のチャンピオン獲得,通算163勝という輝かしい成績を挙げてきています。直近では,第8戦TTアッセンにおいてM.マルケスが超接近戦を制してその163勝目を挙げています。ロードレース界において最も成功を収めている両社の提携とも言えるものですが,25周年を迎える契約となる来季は,M.マルケスとJ.ロレンソというチャンピオン経験者のペアとなります。その栄光の記録は,さらに伸びていくことでしょうね。 |
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2018/07/09(月) ☆ポイント差が(F1) ◯第10戦イギリスGPの決勝レースが,路面温度50度を超える暑さに見舞われたシルバーストーン・サーキットで行われました。ポールを獲得したのは,母国GP制覇に燃えるメルセデスAMGのL.ハミルトンでしたが,そのハミルトンはスタートに失敗してしまって順位を3位に下げ,さらにフェラーリのK.ライコネンから追突されてスタート直後に最下位に落ちるという状況になってしまいました。スタートで前に飛び出したフェラーリのS.ベッテルとメルセデスAMGのV.ボッタスが順位を幾度が変えながらトップ争いを演じる中,ハミルトンは確実にポジションアップを果たしていきました。アクシデントによりセーフティカーが導入されたこともあって,ハミルトンは前との差が縮まっていき,ついにはトップ争いまで順位を回復していったのに対して,チームメイトのボッタスはタイヤのグリップ低下に見舞われてペースが落ちていき,トップ争いから脱落する事態になってしまいました。トップに浮上したベッテルは,ハミルトンの追撃をかわしてトップでチェッカーを受け,ランキング争いの直接的ライバルであるハミルトンは2位フィニッシュとなりました。この結果,レース前はベッテルがわずか1ポイント差でハミルトンより上回っていましたが,その差を8ポイントまで広げることに成功しています。ただ,ハミルトンからすれば,スタート時の状態を考えるとその差でとどまったのは不幸中の幸いだったのかもしれません。3位には,オープニングラップでのハミルトンとの接触により10秒加算のペナルティを受けたライコネンが入っています。トロロッソ・ホンダ勢は,一旦は10位でチェッカーを受けたものの,フォースインディアのS.ペレスとの接触により5秒加算のペナルティを受けたP.ガスリーは,結局13位でのフィニッシュとなってノーポイントに終わっています。もう一人のB.ハートレーは,前日のマシントラブルでのクラッシュによりマシン修復を行い,何とかスタートには間に合ったものの,完全に修復できていた訳ではなかったようで,わずか1周しただけでピットに戻り,リタイアに終わっています。 |
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☆初&10年ぶり(SF) ◯第4戦の決勝レースが,レース前は雨が降ったりしたものの,レースではドライコンディションとなった富士スピードウェイで行われました。ポールからスタートしたKONDO RACINGのN.キャシディは,好スタートを切ってトップの座を守っていきました。それを追うのが,3番グリッドから好スタートを切ったJMS P.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明でした。その2人を8番グリッドから徐々にポジションをアップしていった石浦のチームメイトである国本雄資がやや差を広げられて追うという展開になっていきました。キャシディと石浦のトップ争いはレース終盤まで続いていったものの,トップを行くキャシディが最終盤に入って石浦との差を広げて最後までトップの座を守っていき,最終的に4秒以上の差をつける独走でうれしい自身初優勝を飾りました。彼が所属するのが『マッチ』こと近藤真彦がオーナー兼監督を務めるKONDO RACINGですが,このチームがトップフォーミュラで優勝を飾るのは,2008年に富士で行われた大会以来ちょうど10年ぶりとなります。3位には30秒以上離されて国本が入り,トヨタのお膝元である富士での大会らしく,7位までをトヨタエンジンユーザーが占めました。ホンダ勢では,TEAM MUGENの山本尚貴の8位が最高位でした。 |
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2018/07/08(日) ☆母国GPで(F1) ◯第10戦イギリスGPの予選が,好天に恵まれたシルバーストーン・サーキットで行われました。Q3でまずトップタイムをマークしたのは,わずか1ポイントながら前戦でランクトップに立ったフェラーリのS.ベッテルでした。その前戦でノーポイントに終わってランクトップの座を譲ったメルセデスAMGのL.ハミルトンは,母国GPにおけるポール獲得を目指してラストアタックに臨み,ベッテルのタイムを1000分の44秒上回りました。ベッテルもラストアタックに臨みましたが,自らのタイムを更新することができず,ハミルトンが見事母国GPでポールを獲得しました。3番手タイムをK.ライコネンがマークし,今季好調なフェラーリ勢が2,3番手につけました。トロロッソ・ホンダ勢ですが,予選前に行われたFP3において,B.ハートレーのマシンがブレーキングに入ったところで突然左フロントサスペンションが折れるアクシデントが発生しました。コントロール不能となったハートレーのマシンはグラベルを走ったのち激しくスポンジバリアに激突しました。会場は一瞬凍り付きましたが,幸いなことにハートレーは救急車でメディカルに運ばれたとき歩いて中に入っていきました。検査の結果走行が可能なことがわかり,今日の走行には出場できます。ただ,その後に行われた予選は出場できず,P.ガスリーのみが予選で走行しました。そのガスリーですが,ハートレーのマシンのトラブルを受け,ガスリーにも同じトラブルが発生する可能性があるため全てのサスペンションを取り替えることが義務づけられ,修理後無事予選に出場。Q1は見事に突破しましたが,Q2で脱落となり,決勝レースは14番グリッドからのスタートとなりました。 |
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☆逆転で(SF) ◯第4戦の予選が,雨が降ったり止んだりする難しいコンディションとなった富士スピードウェイで行われました。予選Q1,Q2,Q3共にドライになったりウェットになったりしたため,ドライバーによってタイヤがドライだったりウェットだったりと選択が難しい状況でした。最後のQ3も同様に選択が分かれ,開始当初はVANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴のみがウェットタイヤを選択していました。状況はウェットが正解で,まずはその中嶋がタイミングモニターのトップに立っていました。その後,他のマシンが次々にタイヤをウェットに交換していき,中嶋のタイムを目標にタイムアタック合戦となりました。なかなか中嶋のタイムを更新するドライバーが現われませんでしたが,ラストアタックに入ってタイムアップしていき,KONDO RACINGのN.キャシディが逆転でポールを獲得しました。2,3番グリッドは,それぞれTEAM MUGENの山本尚貴,JMS P.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明が獲得しています。 |
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2018/07/07(土) ☆新チーム(MotoGP) ◯ヤマハのサテライトチームといえば,長年にわたってテック3が務めてきましたが,そのテック3にヤマハから供給されるマシンは1年落ちのものとなっていて,ワークスから最新のサポートを受けるものではありませんでした。そうした中,サテライトチームをKTMが求めるようになり,最新のサポートを受けることが可能となることでテック3はそのKTMと提携することを選択。今シーズン限りでヤマハとテック3は提携を解消することになりました。そのテック3に替わってヤマハのサテライトチームにどこがなるのかずっと注目をされていましたが,この度その点に関する発表がなされました。まず発表されたのは,マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット(SIC)が新たに運営することになったチームに対して,MotoGPクラスへの参戦権を持つアンヘル・ニエト・レーシング・チームからその権利を譲渡されることです。7月5日(木)に行われたこの発表によると,同チームが持つ2台の参戦枠を譲渡すると共に,チームオーナーであるJ.マルチネスが,SICが運営するこの新たなチームのスポーティング・ディレクターに就任することになりました。この発表を受ける形でヤマハから発表があり,これまでドゥカティのサテライトチームであったアンヘル・ニエト・レーシング・チームに来季からマシンを供給することになり,それと同時にアンヘル・ニエト・レーシング・チームが参戦枠を譲渡することになった新たなチームにマシンを供給することになりました。この結果,来季からヤマハのサテライトチームにSICが運営するチームがテック3に替わるものとなることが決定しました。現段階ではそれ以上の発表がなく,気になるライダーについては不透明な状態です。ただ,噂については既に出ていて,その中の一人が,昨シーズンのMoto2クラスチャンピオンで,今シーズンからMotoGPクラスにステップアップし,エストレージャ・ガルシア・マークVDSからフル参戦しているF.モルビデリです。V.ロッシが運営するVR46アカデミー出身のモルビデリですから,ヤマハと関係を築くのは全く問題がなく,彼の名前がまず浮上するのは当然とも言えます。そして,もう一人として考えられるのが,今シーズン限りで長年にわたって関係を築いていたHRCと契約解除となるレプソル・ホンダ・チームのD.ペドロサです。ペドロサによると,ザクセン・リンクで行われる予定のドイツGPにおいて,来季からの去就について発表するということを明らかにしています。それを間近にしての今回の提携発表ですから,ペドロサがヤマハのマシンを駆ることになっても何ら不思議ではないと言えます。なお,今回の新チームのタイトルスポンサーですが,マレーシアの国営石油関連企業である『ペトロナス』になることが確実視されています。 |
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2018/07/06(金) ☆監督就任(EWC) ◯7月3日(火)付けのこのページでお伝えしたように,今月末に行われる鈴鹿8時間耐久レースに向けての参戦体制がかなり固まってきています。4連覇を目指すヤマハをはじめ,ホンダやカワサキの有力チームの体制がほぼ固まった状況にある中,スズキ系の有力チームが3日の段階ではやや不透明なところがありました。そのような中,この度スズキ系の有力チームの1つで,表彰台を獲得した経験があるTeam KAGAYAMAが,今大会の参戦体制を発表しました。3日付の段階では,有力チームの中で唯一誰一人ライダーが発表されていない状況でしたが,今回ようやくその体制が明らかとなりました。まず1人目のライダーは,当然のことながら同チームのオーナーであり,現役のライダーでもある加賀山就臣となります。そして,2人目のライダーは,今季Team SUZUKI JEG/KAGAYAMA Racingに所属してスペイン選手権にフル参戦している浦本修充です。そして3人目は,今季からMoto2クラスにオリジナルシャーシを投入して唯一国内メーカーとしてフル参戦を開始したNTSのマシンを駆っているライダーの一人であるアメリカンライダーのJ.ロバーツです。そして,今回最も驚いたのが,同チームの8耐における監督として,かつてWGPで活躍してチャンピオンを獲得した経歴もあるレジェンドライダーの一人であるK.シュワンツが就任することになりました。同チームとシュワンツは,2013年に8耐に出場して表彰台に上った経歴があります。今回初めて8耐に参戦するロバーツにとって,アメリカを代表するライダーの一人であるシュワンツが監督に就くことはいい経験になるに違いありません。日本とアメリカが合体したかのようなチームですが,まさにそれが今回の同チームのコンセプトのようで,参戦チーム名が『Team KAGAYAMA U.S.A』となります。なお,使用するマシンは,加賀山がJRRで使用しているのと同じスズキGSX-R1000 L8で,使用するタイヤについても,これまで通り同チームと協力関係にあるダンロップとなります。 |
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2018/07/05(木) ☆更迭(F1) ◯マクラーレンから発表があり,同チームでレーシングディレクターを務めているE.ブーリエから辞職の申し出があり,チーフエグゼクティブを務めているZ.ブラウンがこれを受け入れ,チームを去ることになりました。同時にかつてアメリカンオープンホイールの最高峰であったCARTシリーズでチャンピオンを獲得した経歴を持つJ.ド.フェラン正式にスポーティングディレクターとしてチームに加入することも明らかにされました。今回の発表では,ブーリエ本人からの辞職申し出があったということですが,後任人事が同時になされたということからも事実上の更迭と考えて間違いありません。今回更迭となったブーリエは,2014年にロータスからマクラーレンに移籍して同職に就いていました。その間,昨シーズン限りで袂を分かったホンダと組んだりしていました。さらに,ホンダ製PUの信頼性,性能不足を理由に今季はルノー製PUを搭載していますが,ようやくポイント獲得ギリギリの状態が続いていて,数々の栄光を獲得してきた同チームとしては何とか状況を打破したい思いが強くなっています。ホンダと組んでいるときは,そのPUを搭載しているのが同チームだけだったですから,マシン自体の性能不足をホンダ製PUの責任に転嫁することができていました。ところが,今シーズン採用しているルノー製PUに関しては,複数チームが搭載していますから,その成績次第ではPUだけに責任を転嫁することができない状況にあります。そして,もちろんメルセデスやフェラーリと比べると性能が落ちることは間違いありませんが,直近のレースでルノー製PUを搭載するレッドブルのM.フェルスタッペンが優勝していますから,全く性能が落ちる訳ではないことを証明しています。マクラーレンの今季型マシンであるMCL33の空力等に問題があるのではないかと言われていて,こうした性能不足が問題視されています。さらに,成績が悪いときに起きがちではありますが,チーム員からチームに対する不満が噴き出してきている状況も見られます。こうした状況を受け,今回の更迭に至ったものと見られています。 |
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2018/07/04(水) ☆前倒し(F1) ◯例年F1の開幕戦はオーストラリアで行われていますが,来季についてもその流れに変わりはありません。ただ,現在は3月下旬にその開幕戦が行われていますが,この度オーストラリアGPのオーガナイザーから発表があり,来季は3月17日(日)に決勝レースが行われることになりそうです。F1における来季のレースカレンダーは,11月に行われるモータースポーツ評議会を受けて発表されますので,まだ正式決定とは言えないのでようが,その方向で話が進んでいくことは間違いないでしょう。開幕戦が前倒しになるのは,予定されていた日にちだと,ラグビーのAFL(オーストラリア・フットボール・リーグ)の開幕戦とバッティングするためです。観客数増を狙うオーガナイザーとしては,同国で最も人気のあるスポーツの1つとの重なりは当然避けたいところでしょう。ただ,もしこうなると他のモータースポーツと日程がバッティングすることになるという問題点もあるようです。それはセブリングで行われるWECシリーズとのバッティングです。そこで影響を受けるのは,今季トヨタのマシンを駆って同シリーズに参戦しているF.アロンソです。ル・マン24時間耐久レースを制したアロンソが,来季WECにフル参戦してチャンピオンを狙うとすれば,どちらのレースで走るのか決断しなければならず,普通で考えればF1が彼にとってのメインですから,オーストラリアGPを優先することになります。そうなると,WECを1戦欠場すれば,そこでチャンピオンになるのは不可能となります。この点がどうなるかが注目ですが,アロンソに関しては,F1から引退するのではないかという噂があるのも事実です。ただ,それとは真逆で,F1へのフル参戦を継続し,現在マクラーレンが使用しているのがルノー製PUですが,かつて所属したことがあるルノーワークスへの移籍を狙っているという噂も浮上しています。この点も今後注目となります。 |
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2018/07/03(火) ☆参戦体制(EWC) ◯今月末には,いよいよEWCシリーズの最終戦でもある真夏の祭典『鈴鹿8時間耐久レース』が開催されます。かつては10万人を超える観客を集めるなど,話題に事欠かなかったこの大会ですが,ワークスの撤退やGPライダーの参戦がなくなるなどの影響もあって,近年は観客数減少に歯止めがかからない状況にもなっていました。しかし,ここ数年でそうした状況に変化が現われ,昨年はF1日本GPより8耐の観客数が上回るという結果でした。それほどに盛り上がりを見せてきている8耐ですが,それに向け,鈴鹿サーキットから暫定エントリーリストが発表されるなど,今回の参戦体制がかなり明らかとなってきています。その中でやはり一番気になるのはワークスの参戦体制ですが,その点についてはほぼ発表済みですので,その点と,有力チームの体制を以下の表に整理しておきたいと思います。なお,我が大分県出身の若手有力ライダーの一人である清末尚樹は,今シーズンから所属しているチーム阪神ライディングスクールから,カワサキを代表するライダーである柳川明や西嶋修と組んで参戦することになっています。ベテランライダーとの組み合わせだけに,ぜひ様々なことを学んで来シーズン以降につなげていってほしいものです。 |
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2018/07/02(月) ☆Moto3のよう(MotoGP) ◯第8戦TTアッセンの決勝レースが,この日も好天に恵まれたTサーキット・アッセンで行われました。MotoGPクラスは,「まるでMoto3のよう」とレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがレース直後のインタビューで表現したように最大8台によるトップ争いが展開されていきました。そのような中,終盤に入ってペースアップを果たしたマルケスが独走態勢を築き,ランクトップの座をさらに確立していくかのような結果を収めました。2位には,今季2回目の表彰台獲得となるチーム・スズキ・エクスターのA.リンスが入り,3位には,今大会で復調の兆しが見えてきたモビスター・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスが入っています。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,思うようにペースを上げることができず,ポイント圏外の19位でレースを終えています。 Moto2クラスはスカイ・レーシング・チームVR46のF.バグナイアが,Moto3クラスはデル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンが優勝しています。Moto3のうちの日本人ライダーでは,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生が13位に入り,唯一ポイントを獲得しています。 |
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☆0.00秒差(JRR) ◯JSB1000クラスを除いたクラスでの開催となった第5戦の決勝レースが,ドライコンディションとなった筑波サーキットで行われました。今日もJ-GP3クラスに焦点を上げますが,このクラスらしく複数台によるバトルが展開されていましたが,次第にMORIWAKI CLUBの岡谷雄太と前日に行われたレース1で初優勝を飾った56RACINGの埜口遥希とのトップ争いとなりました。ゴール直前まで続いたバトルでしたが,最後は岡谷がトップでチェッカーを受け,何とモニター上は0.00秒差で埜口が2位になりました。なお,スポット参戦下元ワールドチャンピオンの坂田和人は,見事5位でレースを終え,2回チャンピオンに輝いたライダーの凄さを若手ライダーに示しています。レース後は,G+のMotoGP中継でMoto3クラスの解説を務めていました。 |
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☆ダブルリタイア&初優勝(F1) ◯レッドブルのお膝元であるレッドブル・リンクで開催された第9戦オーストリアGPの決勝レースが行われ,チームにとっての母国GPを制してレッドブルのM.フェルスタッペンが今季初優勝を飾りました。予選でワンツーを達成しているメルセデスAMG勢の2台は,ともにリタイアに終わっています。同じくチームにとっての母国GPとなったトロロッソ・ホンダ勢ですが,P.ガスリーが惜しくも入賞を逃す11位でチェッカーを受けたものの,B.ハートレーはマシントラブルでリタイアに終わっています。 |
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☆独占(SGT) ◯第4戦の決勝レースが,タイのブリーラムにあるチャーン・インターナショナル・サーキットで行われました。GT500クラスは,レクサスLC500勢が速さを見せ,元F1ドライバーコンビであるH.コバライネン&小林可夢偉組のDENSO KOBELCO SARD LC500がトップでチェッカーを受けました。ル・マン24時間耐久レースで2位表彰台に立った可夢偉にとっては,これがSGTにおける初優勝となります。その後もLC500勢がチェッカーを受け,トップ4を独占する好結果となっています。 GT300クラスは,平中克幸&安田裕信組のGAINER TANAX GT-Rが優勝しています。 |
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2018/07/01(日) ☆初ポール(MotoGP) ○第8戦TTアッセンの予選が,好天に恵まれたTTサーキット・アッセンで行われました。MotoGPクラスは,ここまでランクトップに立つレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスがトップタイムをマークしてポールを獲得しました。今シーズンのマルケスは,得意とするアメリカズGPでトップタイムをマークしたものの,ペナルティでグリッド降格となったためポールでのスタートが出来ませんでしたから,このままであれば今季初のポールスタートとなります。さらに,あまりこのサーキットを得意としていないこともあって,最高峰クラスに進出以来ここでのポールを獲得できていませんでしたから,最高峰クラスでの初ポールとなります。今回の予選はとても僅差のバトルとなり,マルケスからコンマ1秒遅れの範囲で4位までのライダーが入っていて,2番手がLCRホンダ・カストロールのC.クラッチロー,3番手がモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシ,4番手がドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾでした。LCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,あと一歩の所でQ2進出がならず,決勝レースは13番グリッドからのスタートとなります。 |
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☆デビューウィン(JRR) ◯筑波サーキットにおいて第5戦が開幕し,予選とレース1の決勝レースが行われました。今回の大会は,最高峰クラスであるJSB1000クラスは開催されず,他のクラスが2レース制で行われることになっています。昨日はレース1の決勝レースが行われ,その中で注目したいのがJ-GP3クラスです。このレース1で優勝を飾ったのは,56RACINGの埜口遥希でした。まずチームである56RACINGは,ご存知のように国内ではヤマハのワークスライダーとして,そしてGPではヤマハライダーとしてステップアップし,それ以後カワサキやホンダのマシンを駆って活躍した中野真矢さんが立ち上げたチームです。そして,優勝した埜口にとっては今回がデビュー戦となり,チームにとってもライダーにとっても今回がJRRでの初優勝となります。今回のレースには,かつてWGPの125ccクラスで2度のチャンピオンに輝いた坂田和人がスポット参戦していて,その最初のレースで10位に入っています。 |
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☆ワンツー(F1) ◯第9戦オーストリアGPの予選が,来季からホンダと組むことになるレッドブルのお膝元であるレッドブル・リンクで行われました。この予選で速さを見せたのがチャンピオンチームであるメルセデスAMGでした。ポールを獲得したのはV.ボッタスで,彼のマークしたタイムはコースレコードを更新するものでした。ランクトップを行くL.ハミルトンが2番手タイムをマークしましたが,ボッタスとの差はわずか1000分の19秒差でした。3番グリッドは,ランク2位につけているフェラーリのS.ベッテルでした。トロロッソ・ホンダ勢は,P.ガスリーがQ2まで進出を果たして12番グリッドを獲得し,B.ハートレーはQ1敗退でブービーとなる19番手タイムでした。 |
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☆復帰後初(SGT) ◯第4戦の予選が,タイのブリーラムにあるチャーン・インターナショナル・サーキットで行われました。GT500クラスでは,武藤英紀&中嶋大祐組のMOTUL MUGEN NSX-GTが最速タイムを刻み,再びSGTに参戦してきたMUGENにとっては復帰後初となるポールを獲得しています。2番手タイムを塚越広大&小暮卓史組のKEIHIN NSX-GTがマークし,ホンダNSX-GT勢がフロントローを独占しました。GT300クラスは,平峰一貴&A.カルダレッリ組のマネパ ランボルギーニ GT3がポールを獲得しています。 |
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