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最新ニュース

  2018/03/30(金)
☆オーバーテイクボタン?(SF)
◯開幕を3週間後に控え,開幕前最後の合同テスト最終日の走行が,この日も春らしい陽気となった富士スピードウェイで行われました。通常は午後の走行でタイムアップをするパターンが多いものですが,この日もタイムとしては午前中の走行がタイムを上げる結果となっていました。そのような中でトップタイムをマークしたのは,DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの野尻智紀でした。昨日は1台だけでしたが,この日のトップ4は全て1分21秒台に入っていて,2番手タイムを昨年のチャンピオンであるP.MU/CERUMO・INGINGの石浦宏明が,3番手タイムをKONDO RACINGのN.キャシディがマークしています。昨日のトップタイムだったITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛によると,その時のタイムはオーバーテイクボタンを2回使ってのタイムだったということです。今回のテストでは,午前の走行でのみこのボタンを使用することが認められていますので,最終日は午前中のタイムの方がよくなっているのは,このことが要因になっていることは十分考えられます。ちなみに,そのボタンを使うことができない午後の走行では,ディフェンディングチャンピオンの石浦がトップタイムをマークしています。
 
2018/03/29(木)
☆唯一(SF)
◯3月28日(水)から2日間にわたる今季2回目となる合同テストが,快晴の富士スピードウェイで始まりました。初日の走行でトップタイムをマークしたのは,ITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛でした。彼がマークしたのは,この日唯一となる1分21秒台のタイムで,通常午後の走行で最速タイムが出る場合が多いのですが,午前の走行でマークされたものでした。2番手タイムをマークしたのはP.MU/CERUMO・INGINGの国本雄資で,彼は午後のタイムでマークしています。3番手タイムをVANTELIN TEAM TOM’SのJ.ロシターがマークし,彼は午後の走行でのタイムでした。今回のテストには,昨日お伝えしたUOMO SUNOCO TEAM LEMANSのP.フィッティパルディも参加していますが,今回の参加ドライバーで注目となるのがTEAM MUGEN陣営でしょう。今シーズンは同チームからホンダ陣営のエースドライバーである山本尚貴と,近い将来の若手F1ドライバー候補の一人である福住仁嶺が参戦することになっています。ただ,福住については,BWTアーデンからFIA F2にもフル参戦することになっていて,F1ドライバーになるために必要なスーパーライセンス取得にはF2でのタイトル獲得が最優先となります。そのため,SFと日程が重なっているレースについては,SFで代役を立てる必要があります。現段階ではそれが誰になるのか発表されていませんが,今回のテストでは,福住が駆るTEAM MUGENの15号車を福住と阪口晴南の2人でシェアすることになりました。もちろんまだ可能性の問題ではありますが,福住の代役として阪口が起用される可能性がかなり高いと考えるのが普通でしょう。
2018/03/28(水)
☆参戦決定(SF)
◯SUNOCO TEAM LEMANSから発表があり,大嶋和也のチームメイトとしてP.フィッティパルディを起用することが決定しました。唯一最終決定していなかった同チームの残りのシートでしたが,先日行われた今年最初の合同テスト2日目に彼を起用していて,今回の発表に至っています。自身初となるSFを決めたフィッティパルディは,その名前が示すように,アメリカンフォーミュラのレジェンドドライバーである元F1チャンピオンのE.フィッティパルディの孫になります。昨シーズンは,World Series Formula V8 3.5でチャンピオンを獲得し,今季からSFをはじめ,デイル・コイン・レーシングに所属してアメリカンフォーミュラの最高峰であるインディカーシリーズへのスポット参戦(7戦)とドラゴン・スピードに所属してWECのLMP1クラスに2戦出場する予定になっています。大変多忙なルーキーイヤーとなる訳ですが,さすがにレースカレンダーに重なりが出てきて,インディカーシリーズとの関係から,オートポリスで行われる第2戦と,スポーツランドSUGOで行われる第3戦の2つについては欠場することになります。その2つの代役参戦が誰になるかは,現段階ではまだ発表がありません。
2018/03/26(火)
☆体制強化(8耐)
◯先週末,東京ビッグサイトにおいて『第45回東京モーターサイクルショー』が開催されましたが,そのトークショーにおいてJRRにおけるカワサキのワークスであるカワサキ・チームグリーンの釈迦堂利郎監督が,今年は7月29日(日)に決勝レースが行われる『鈴鹿8時間耐久ロードレース』のライダーラインアップを公表しました。それによると,同チームのエースライダーである渡辺一馬が出場するのはもちろんですが,そのチームメイトの一人が,史上初めてSBKにおいて3連覇を達成したJ.レイであることが発表されました。現在はSBKでカワサキのエースライダーを務めているレイですが,その前はホンダのエースライダーを務めていました。その状況の中,2012年の鈴鹿8耐において秋吉耕佑,岡田忠之と組んでF.C.C. TSR Hondaから出場し,見事優勝を飾っています。それ以後は,なかなか優勝を飾ることができず,2015年シーズンにカワサキへ移籍して以後は,8耐に参戦していませんでした。もう一人のライダーは,こちらも8耐で優勝経験のあるL.ハスラムとなることが発表されました。彼については,昨年,一昨年と同チームから出場し,2年連続して2位表彰台を獲得しています。2013,2014年と連覇を経験(高橋巧,M.ファン.デル.マークと組んでMuSASHi RT ハルクプロから参戦して優勝)している彼としては,レイも同様の思いでしょうが,ぜひ久々の優勝を飾りたいところでしょう。今年の8耐は,連覇を飾っているヤマハだけでなく,ホンダもJRRを含めてワークス体制で臨むことになっています。そうした中での参戦ですから,いくらレイとハスラムとが出場するといっても,一筋縄ではいかないことは間違いありません。ここ2年はヤマハの圧勝で終わっていますが,今年の8耐は,三つ巴の戦いが繰り広げられることになるでしょうから,とても楽しみな大会となりそうです。ここ数年,再び観客が増加傾向にあり,毎年観戦しに行っている私ですが,数年前と比べるとなかなか近隣地域のホテルが取りにくい状況が続いています。今年はそうした状況に拍車がかかりそうで,良いのか悪いのか複雑なところがあります。
2018/03/26(月)
☆VSC(F1)
◯開幕戦オーストラリアGPの決勝レースが,ドライコンディションとなったアルバート・パーク・サーキットで行われました。ポールからスタートしたメルセデスAMGのL.ハミルトンは,スタートからトップの座を守っていきました。ただ,マシンは完調とはいえなかったようで,十分な差をつけての走行までは至らず,逆に2,3位を走るフェラーリ勢はペースを上げることが可能な状況でした。18周目に3位を走るK.ライコネンがピットに入ると,それに合わせるかのようにその翌周にハミルトンがピットに入り,自動的に2位につけていたS.ベッテルがトップに浮上しました。ライコネンとは作戦を別にしたベッテルはそのままコース上にとどまり,これが見事に作戦成功となりました。というのも,24周目にコース上にマシンが止まったことによりVSC(バーチャル・セーフティー・カー)が導入され,この機会を利用してベッテルはピットインして見事トップの座を守ったままコースインすることができたのです。何とか逆転を図るハミルトンでしたが,PUがオーバーヒート気味になっていたようで,思うようにペースを上げることができず,最終的に5秒の差をつけてベッテルが開幕戦を制しました。3位にライコネンが入り,事前テストから好調な走りを見せていたフェラーリが,表彰台の2つを占める結果となりました。今シーズンからトロロッソとタッグを組んでトロロッソ・ホンダとしてスタートしたホンダですが,B.ハートレーは最下位ながら完走を果たしたものの,P.ガスリーはMGU-Hにトラブルが発生してマシンから白煙が上がってリタイアに終わってしまいました。それに対して,昨シーズンをもってホンダと袂を分かち,今シーズンからルノーとタッグを組んだマクラーレンは,F.アロンソが5位,S.バンドーンが9位に入ってダブル入賞を果たし,開幕戦だけで見ると,ホンダとの関係を絶ったマクラーレンの判断が正しかったことになります。
2018/03/25(日)
☆チームメイト(F1)
◯開幕戦となるオーストラリアGPの予選が,雨という予報が出てはいたものの,ドライコンディションでの走行となったアルバート・パーク・サーキットで行われました。事前テストを含め,レースウィークに入っても速さを見せていたディフェンディングチャンピオンであるメルセデスAMGのL.ハミルトンは,予選でも変わらずの速さを見せ,2番手にコンマ7秒近い圧倒的な差をつけて開幕戦のポールシッターとなりました。その2番手につけたのは,こちらも事前テストから速さを見せていたフェラーリのK.ライコネンでした。S.ベッテルが3番グリッドを獲得し,フェラーリ勢が2,3番グリッドを占めています。前日にハミルトンに次ぐタイムをマークしていたM.フェルスタッペンが4番手,D.リカルドが5番手タイムをマークし,こちらはレッドブル勢が占めています。6,7番手はハーズ勢が,8,9番手がルノー勢と,チームメイト同士で並ぶ状態が続きました。ポールのハミルトンのチームメイトであるV.ボッタスは,Q3早々にギアボックスまで影響が出ているかもしれない激しいクラッシュ劇を演じてしまい,ノータイムになったため10番グリッドにとどまっています。トロロッソ・ホンダ勢は,両ドライバー共にここが初走行の場所ですし,さらにその影響からかミスがあったりしてQ1で敗退となり,B.ハートレーが16番,P.ガスリーが最下位となる20番グリッドで予選を終えています。
2018/03/24(土)
☆両セッションとも(F1)
○ついに4輪レースの最高峰であるF1が開幕し,その初戦となるオーストラリアGPがドライコンディションのアルバート・パーク・サーキットで始まりました。初日は午前と午後に1回ずつフリー走行が行われ,昨年のチャンピオンで,今シーズンもチャンピオン候補ナンバーワンであるメルセデスAMGのL.ハミルトンが両セッション共にトップタイムをマークしました。この日の総合2番手タイムは,フリー走行2でそのタイムをマークしたレッドブルのM.フェルスタッペンでした。総合3番手タイムをハミルトンのチームメイトであるV.ボッタスがマークし,やはり同チームが今シーズンも主役となることは間違いないようです。ただ,不気味だったのは,テストから好調な走りを見せていたフェラーリです。タイムアップが期待できるのがフリー走行2だったわけですが,S.ベッテル&K.ライコネン共にタイム狙いよりも決勝を見据えた走りに終始してるような走りを展開していて,ウルトラスーパーソフトを履いての走行だったらタイムはもう少し違っていたはずです。気になるトロロッソ・ホンダ勢ですが,トップ10に食い込む走りが期待されていましたが,タイヤの温度管理にかなり苦労していたようで,P.ガスリーが11,17番手,B.ハートレーが18,16番手タイムで両セッションをそれぞれ終えています。なお,フリー走行2でワイヤーがコース内に落下するアクシデントが発生したため,今季初の赤旗が提示されましたが,その際レッドブルのD.リカルドがレギュレーションで決まっているまでの減速を行わなかったことにより,決勝レースで3グリッド降格となるパネルティが科されることが決まっています。
2018/03/23(金)
☆3メーカーの内(MotoGP)
○今シーズン開幕直前に発表があったヤマハのサテライトチームであるテック3の今季限りでのヤマハとの提携解消と,V.ロッシが2020年までの2年間の契約延長は,いくつかの憶測を生む結果となっています。その1つが,テック3に替わってどのチームがヤマハのサテライトになるかということです。そして,その可能性があるチームに,現在はホンダのサテライトチームの1つであるエストレージャ・ガルシア・マークVDSが浮上しています。中・軽量級クラスで実績を積んだ後,ホンダと提携して最高峰クラスにフル参戦をしています。ただ,ホンダのマシンを駆っている割にはトップ争いに絡んでいないのも事実です。そのような中,チーム側がホンダからの離脱の可能性をほのめかすようになっています。とはいえ,ホンダとの関係が悪化して修復可能な状況にあるわけではありませんから,ホンダとの契約を継続する可能性も残されています。チーム代表を務めるM.バルトレミーによると,可能性は3つあり,ホンダとの提携継続と,まだワークスチームしかなく,サテライトチームを模索しているスズキ,そしてテック3の離脱によりサテライトチームを探しているヤマハ,つまり日本の3メーカーとの提携を模索しているということです。既にスペインのビールメーカーであるエストレージャ・ガルシアとのスポンサー契約が来年末まで決定していますので,後はどのマシンを駆るかというところに来ています。一時はスズキの可能性が取り沙汰されましたが,現在はヤマハの可能性も浮上してきています。というのも,同チームに所属して最高峰クラスにステップアップを果たしているF.モルビデリの存在です。彼はホンダのマシンを駆ってはいますが,ロッシが主催しているVR46アカデミーのライダーです。ということは,ヤマハとの関係性を築きやすいということがあります。もう一人のライダーであるT.ルティとの契約は1年間となっていますが,モルビデリとは来シーズン末までになっています。ロッシ引退後はヤマハのサテライトに彼が運営するスカイ・レーシング・チームVR46が就くことは公然の秘密ですが,ロッシとの関係があればサテライトが2つになる可能性も無くは無いとも考えられます。今シーズン限りで契約が切れるライダーが多いですから,その動向が気になるところですが,サテライトチームがどのように色分けされていくのか,この点も目が離せないのは間違いありません。
2018/03/22(木)
☆追加(F1)
○今週末は,いよいよ4輪の最高峰F1が開幕します。その開幕戦となるのが,アルバート・パーク・サーキットで行われるオーストラリアGPです。その大会に関してFIA(国際自動車連盟)から発表があり,昨シーズンまで2カ所に設定されていたDRSゾーンが,今年は1カ所追加されて全部で3カ所に設定されることになりました。昨シーズンまでの2カ所ですが,1つは当然のことながらスタート&フィニッシュラインとなるストレート部分で,2カ所目は,その次のゾーンとなる2コーナーから3コーナーにかけての部分でした。今回追加されたDRSゾーンは,12コーナーから13コーナーにかけての部分です。今回の措置は,もちろんオーバーテイクを増やすことが目的で,アルバート・パークは緩やかなコーナーが複数箇所ありますので,他のサーキットに比べるとDRSゾーンを設定しやすい場所ではあります。今シーズンもメルセデスAMGを中心にしてチャンピオン争いが展開されていくものと思われますが,昨シーズン以上にフェラーリが好調な走りを事前テストで見せていました。トロロッソ・ホンダとして新たなスタートを切るホンダの動向といい,今シーズンはここ数年の中では注目点が多いものとなるでしょう。
2018/03/21(水)
☆スーパーカブ(JRR)
○昨日,都内のホテルにおいて,私たちにとって身近な存在の1つである『日本郵便』がJRRと鈴鹿8耐へのスポンサードについて発表会を開きました。先日鈴鹿サーキットで行われたモータースポーツフェスティバルにおいて,今シーズンからJRRに復活したチームHRCが,今季JSB1000クラスで使用するマシンとそのカラーリングを発表しました。その際,カウルに飾られているロゴを見ると,今回発表会を行った日本郵便のロゴが飾られていました。日本郵便といえば,私たちの家庭に運ばれてくる郵便物をのせているのが,ホンダが累計生産台数1億台を達成したという世界的なオートバイである"スーパーカブ"です。それほどまでに郵便とカブとは一心同体になっていますし,ホンダと日本郵便との関係は切っても切り離せないものになっています。今回のスポンサード決定は,こうした関係がきっかけになっていることでしょう。今回の発表によると,最高峰クラスだけのスポンサードだけではなく,かつてST600クラスでチャンピオンを獲得した経歴を持つ手島雄介が率い,昨シーズンはアジアロードレース選手権(ARRC)とJRRにフル参戦したT.Pro.Innovationとのコラボで,『日本郵便Honda Dream』として今季はJRRと鈴鹿8耐に参戦することになりました。同チームは,JRRではST600クラスにフル参戦し,國峰啄磨,亀井駿の若手ライダーと,元GPライダーで,超ベテランライダーの一人である小山知良の3台体制で臨むことになりました。
2018/03/20(火)
☆逆手(F1)
○今シーズンのF1のマシンで最も注目を浴びているのが,ドライバーの保護デバイスとして採用されている『ハロー』でしょう。これは,コックピットの周りを囲むように付けられたY字型のバー状のものです。このデバイスについては,見た目がそれほどよくないため,エンジン音など何かと批判を浴びている現在のF1マシンですが,これもその1つになっています。ところが,そうした状況を逆手にとるかのようなコラボが開幕戦オーストラリアGPで採用されることになりました。先週マクラーレンから発表があり,イギリスのライフスタイルブランドである『ガンディーズ』社との提携が成立し,オーストラリアGPでチームの黒いハローにそのブランドロゴが入ることになったのです。Y字型ハローが,上から見るとサンダルの鼻緒部分にそっくりなのですが,今回の提携はそれを逆手にとっているわけです。この提携により,ガンディーズ社の方は,今季マクラーレンが採用しているパパイアオレンジ色のビーチサンダルを発売し,その商品名は『ハローエディション』ということです。なお,同社は2004年のスマトラ島沖地震の津波で両親の死を経験したR.フォーカンとP.フォーカンの兄弟が設立したブランドで,亡き両親がいつも履いていたサンダルを制作しているとのことです。さらに,その災害の経験から“Orphans For Orphans”という基金を立ち上げていて,今回のプロジェクトによる利益の全ては,スリランカ等の孤児に寄付するということです。
2018/03/19(月)
☆僅差(MotoGP)
○今シーズンの開幕戦カタールGPの決勝レースが,砂漠の国のに中の暑さを避けてナイトレースという形で行われました。MotoGPクラスは,序盤こそポールからスタートしたモンスター・ヤマハ・テック3のJ.ロレンゾが先頭に立って集団での走行となりましたが,その中からドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾ,レプソル・ホンダ・チームのM.マルケス,モビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシの3台が抜け出し,最終的には昨年しばしば見られたことの再現となるかのようにドビツィオーゾとマルケスとの激しいトップ争いとなりました。ファイナルラップまで続いた2人の争いでしたが,マルケスが何度か仕掛けるものの,ドビツィオーゾがこれを退け,ドゥカティとの相性がいいこのサーキットにおいて1000分の27秒差で優勝を飾りました。トップからおよそコンマ8秒遅れで,ロッシが3位表彰台を獲得しています。4位にLCRホンダ・カストロールのC.クラッチローが入り,インディペンデントチームとしてはトップでチェッカーを受けています。前日の予選前の走行で転倒を喫したことの影響で,後方からの追い上げとなったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,17位まで追い上げましたがここでチェッカーとなり,最高峰クラスデビューレースはノーポイントで終わってしまいました。
Moto2クラスは,3番グリッドからスタートしたスカイ・レーシング・チームVR46のF.バグナイアが好スタートを切り,ホールショットを決めました。終盤に抜かれるシーンはあったものの,すぐにトップに立つとそのまま逃げ切り,中量級で自身初となる優勝を飾りました。およそコンマ1秒遅れで,2位にポンスHP40のL.バルダッサーリが入っています。彼の表彰台獲得は,およそ1年半ぶりとなります。レースウィークで好調な走りを見せていたエストレージャ・ガルシア・マークVDSのA.マルケスは,レース途中でブレーキトラブルを抱えたようでペースが上がらず,それでもトップから5秒以上遅れたものの3位表彰台を獲得しています。このクラス唯一のフル参戦日本人ライダーであるイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,26番グリッドからスタートして21位でのチェッカーとなっています。
Moto3クラスは,2番グリッドからスタートしたデル・コンカ・グレシーニMoto3のJ.マルティンと,7番グリッドからスタートしたエストレージャ・ガルシア0,0のA.カネトとのトップ争いがファイナルラップまで続きました。フィニッシュラインまで続いたそのレースを制したのはマルティンで,2人の差はわずか1000分の23秒差でした。3位にレオパード・レーシングのL.ダッラ.ポルタが入り,参戦2年目にして初表彰台を獲得しています。予選で上位につけていたフル参戦日本人ライダー勢ですが,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡が7位,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢が8位とトップ10フィニッシュを果たし,これがフル参戦デビューレースとなるRBAボエ・スカル・ライダーの真崎一輝は,19番グリッドからスタートして13位でチェッカーとなり,見事ポイント獲得となりました。
2018/03/18(日)
☆10年ぶり(MotoGP)
○開幕戦カタールGPの予選が,砂漠の地ロサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれました。MotoGPクラスは,ヤマハのインディペンデントチームであるモンスター・ヤマハ・テック3のJ.ザルコがトップタイムをマークし,昨年の日本GP以来自身最高峰クラスで3度目となるポールを獲得しました。彼がマークしたタイムは,2008年の予選で当時フィアット・ヤマハだったヤマハワークスのJ.ロレンソがマークしたコースレコードを,10年ぶりに上回るものとなりました。ちなみに,この2008年の予選は,2,3番グリッドをテック3ヤマハのJ.トスランド,C.エドワーズがそれぞれマークしています。今季3連覇を目指すレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが,トップからコンマ202秒差で2番グリッドを獲得しています。そのマルケスから1000分の5秒差で,ドゥカティのインディペンデントチームであるアルマ・プラマック・レーシングのD.ペトルッチが3番グリッドを獲得してます。今回が最高峰クラスデビューとなるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,予選前に行われたFP4で転倒を喫したのが影響したのか,それまではルーキー勢トップの走りを見せていましたが,予選では思うようにタイムアップならず,ブービーとなる23番グリッドから決勝レースを迎えることになりました。
Moto2クラスは,前日の走行で総合トップに立っていたエストレージャ・ガルシア・マークVDSのA.マルケスが,予選でも最速タイムをマークし,昨年の最終戦に続いてポールを獲得しました。2番グリッドをポンスHP40のL.バルダッサーリが獲得し,これは自身最高位グリッドとなります。3番グリッドは,2020年以降V.ロッシの去就と共に最高峰クラス進出に注目が集まるスカイ・レーシング・チームVR46に所属するF.バグナイアが獲得しています。このクラス唯一のフル参戦日本人ライダーであるイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの長島哲太は,トップから2秒以上離された26番手で予選を終えています。
Moto3クラスは,今シーズンから今回残念ながらケガで走行キャンセルとなってしまった鈴木竜生のチームメイトとしてSIC58スクアドラ・コルセに移籍してきたN.アントネッリが,2016年のフランスGP以来となるポールを獲得しました。そのアントネッリから1000分の1秒差という僅差で,J.マルティンが2番グリッド獲得となりました。トップ2がホンダのマシンだったのに対し,3番グリッドはKTMのマシンを駆っているRBAボエ・スカル・ライダーのG.ロドリゴが獲得しています。今回の予選は2年目の日本人ライダーたちが活躍していて,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢が4番手,ホンダ・チーム・アジアの鳥羽海渡が5番手と,どちらも自己最高グリッドを獲得しています。3番グリッドのロドリゴのチームメイトで,今回がフル参戦ライダーとして初の予選となる真崎一輝は,19番グリッドから決勝レースをスタートすることになりました。
2018/03/17(土)
☆開幕(MotoGP)
○待ちに待ったMotoGPが開幕し,その開幕戦となるカタールGPの初日の走行が,ドライコンディションのロサイル・インターナショナル・サーキットにおいていつものように全周にわたって設置されている照明で照らされる中,ナイトセッションで行われました。
MotoGPクラスは,2回行われたフリー走行で,ドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾがどちらもトップタイムをマークし,初日を完全制覇しました。昨年はチャンピオンを獲得したレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスと同じくシーズン6勝をマークするという活躍を見せ,惜しくも最終戦でチャンピオン争いに敗れて今シーズンにその雪辱を果たそうとしている彼だけに,ドゥカティの得意なサーキットであるここで絶好のスタートを切りました。ドゥカティにとって相性のいいサーキットであることを証明するかのように,2番手タイムをマークしたのは,ドゥカティのサテライトチームであるアルマ・プラマック・レーシングのD.ペトルッチでした。さらに,4番手タイムをドビツィオーゾのチームメイトであるJ.ロレンソがマークしています。そのドゥカティ勢に食い込んで3番手タイムをマークしたのは,昨シーズンからチーム・スズキ・エクスターに所属して最高峰クラスにステップアップしているA.リンスでした。そのチームメイトであるA.イアンノーネが5番手タイムをマークし,トップ5をドゥカティとスズキ勢で占めています。ホンダ勢では,今年で3連覇を目指すマルケスの5番手が最高位でした。ヤマハ勢では,開幕前に2年間の契約延長を発表したモビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシの9番手が最高位でした。これがMotoGPクラスデビュー走行となるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は15番手につけ,ここまで行われたテストと同様,ルーキー勢としてはトップにつけました。
Moto2クラスは,今シーズンにチャンピオンを獲得し,来季から最高峰クラスへのステップアップを目指しているエストレージャ・ガルシア・マークVDSのA.マルケスが,午後の走行でトップタイムをマークし,これが初日の総合トップタイムとなりました。そのマルケスからわずか1000分の38秒差で総合2番手タイムをマークしたのは,昨シーズンはアプリリアから最高峰クラスでデビューしたものの,再びMoto2クラスにスイス・イノベイティブ・インベスターからフル参戦することになったS.ローズでした。3番手タイムは,スカイ・レーシング・チームVR46のF.バグナイアがマークしています。そのバグナイアもトップとは僅差で,わずか1000分の53秒差となっています。このクラス唯一のフル参戦日本人ライダーである長島哲太は,昨年まで中上貴晶が所属していたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアに所属していて,初日はトップから1秒以内の差で16番手タイムでした。
Moto3クラスは,デル・コンカ・グレシーニMoto3からフル参戦しているJ.マルティンが,コースレコードを更新する速さを見せて初日総合トップに立ちました。彼の速さは,2番手タイムだったSIC58スクアドラ・コルセのN.アントネッリにコンマ662秒差をつける圧倒的な走りでした。2番手と3番手との差は僅差となっていて,アントネッリからわずか1000分の13秒差で,レオパード・レーシングのE.バスティアニーニが総合3番手タイムでした。今シーズンは4人のフル参戦日本人ライダーがいるこのクラスですが,その中でトップだったのは,ペトロナス・スプリンタ・レーシングの佐々木歩夢の16番手でした。今季もホンダ・チーム・アジアからフル参戦する鳥羽海渡が22番手,昨年はワイルドカードで参戦し,そのレースで見事ポイントを獲得する活躍を見せたRBAボエ・スカル・ライダーの真崎一輝が,フル参戦ライダーとしてはデビュー走行で26番手タイムとなっています。昨シーズン日本人ライダーとしては最高位につけたSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生は,フリー走行1で転倒を喫し,その際に右手橈骨を骨折する重傷を負ってしまい,残念ながら開幕戦をキャンセルすることになりました。
2018/03/16(金)
☆契約延長(MotoGP)
○昨シーズンは,ほとんどの有力ライダーの契約が2018年シーズン末までありますので,シート獲得競争がそれほど注目されませんでしたが,その分今シーズンは早い段階から要注目となっています。そして,早々にまずヤマハがM.ビニャーレスとの2年間の契約延長を発表し,次にホンダがM.マルケスとの2年間の契約延長を発表しました。そして,開幕戦直前にヤマハから発表があり,V.ロッシとの2年間の契約延長の発表がありました。これにより,ヤマハのワークスチームは2020年まで現行のロッシ&ビニャーレス体制が維持されることになります。ロッシの契約に関しては,39歳という彼の年齢から考えて,果たして延長するのかどうかが注目されていました。この点に関して,ロッシとの強い絆で結ばれているヤマハは,彼に委ねる姿勢をとっていました。ロッシ自身は,シーズンの早い段階で決断するということも明らかにしていました。シーズン序盤のマシンやレースの状況で判断するものと思われていましたが,開幕前での決断となっています。2004年からスタートしたロッシとヤマハとの関係ですが,一時ドゥカティに移籍した時期がありますが,それ以外はずっとヤマハとの関係を続けています。昨シーズンのヤマハは,フランスGPにおいてビニャーレスが最高峰クラスにおけるヤマハの通算500勝を達成しました。ロッシがヤマハと契約を開始して通算55勝していますので,長い歴史の中でロッシ一人が500勝の内の1割以上の勝ち星を挙げていることになります。今回の契約延長により,新たな注目点を産んでいます。それは,来シーズンからのヤマハのサテライトチームがどこになるかということです。現在その立場にあるのがモンスター・ヤマハ・テック3ですが,先日発表があったように,同チームは今シーズン限りでヤマハとの契約を解除することが決定しています。そのような中,ロッシがオーナーを務めているVR46が,最高峰クラス進出を目標にしていることは自他共に認めている事実ですが,彼が現役の間はそれを実行しないということを明言しています。ということは,来季のヤマハは,サテライトチーム不在という事態となります。ただ,仮にどこかのチームと契約が成立しても,ロッシの2年後の契約延長は,年齢的に行わないのはほぼ確実でしょうから,2021年シーズンからVR46がサテライトチーチームになることもほぼ確実です。ということは,来季契約するチームは,事実上2年間しかヤマハとの契約が結べないということですから,二の足を踏む要因となります。果たして来季のサテライトはどこになるのか,そしてロッシの引退後ヤマハはマシン供給を現行の2チームにするのか,新たに1チーム増やすのか,まだちょっと先の話ですが,大きな注目を集めることになります。
2018/03/15(木)
☆継続(F1)
○F1でハード面となると,どうしてもシャーシやパワーユニットに注目が集まります。そして,日本製といえばシャーシはなく,PUではホンダが唯一のものとなります。しかし,ハード面をもっと細かく見ると,日本製のものが当然あり,その中の1つがブレーキユニットです。ブレーキといえば,何といっても"ブレンボ"が名前が当然のように挙げられます。これまでの実績や現在の状況を見ても,F1におけるブレーキのトップメーカーと言えます。その他には,"ファルコン"や"APロッキードなどの名前ががります。そのような中,2007年からマクラーレンにブレーキシステムを供給しているのが,埼玉県に本社を置く"曙ブレーキ"が日本製として活躍しています。その曙ブレーキ社が,今シーズンのモータースポーツ活動について発表を行いました。それによると,そのマクラーレンとのテクノロジーパートナーとしての関係を今シーズンも継続し,ブレーキキャリパー,マスターシリンダー,ブレーキバイワイヤ油圧ユニットといったパーツを供給していきます。また,F1だけでなく,耐久レースの最高峰であるWECにも供給を継続し,それが2013年シーズンから協力関係にあるトヨタへの供給となります。今シーズンもトヨタは"TOYOTA GAZOO Racing"として参戦を継続し,曙ブレーキは同チームの今季型"TS050 HYBRID"に ブレーキキャリパーを供給していきます。なお,トヨタはWECだけでなく"ニュルブルクリンク24時間耐久レース"にも参戦する予定になっていますが,そこで駆る"LEXUS LC"にキャリパーとパッドを供給することも併せて発表されています。
2018/03/14(水)
☆ルーキーながら(SF)
○今季最初の合同テスト2日目の走行が,暖かな日差しが差し込み,春のような陽気となった鈴鹿サーキットで行なわれました。この2日目の走行では,2つのチームに注目したいと思います。まず1つ目は,本山哲が監督を務め,唯一まだドライバーが未定となっていたB-MAX RACING TEAMから発表があり,F3でのチャンピオン獲得経験はあるものの,これまではSGTでフル参戦をしてきた千代勝正がレギュラードライバーとなりました。2つ目は,初日はレギュラードライバーの大嶋和也と共にO.ローランドがステアリングを握ったUOMO SUNOCO TEAM LEMANSですが,2日目はローランドに代わり,P.フィッティパルディがステアリングを握りました。名前を聞いてオールドファンにはピンとくるでしょうが,彼はかつてF1やアメリカのフォーミュラカーの最高峰シリーズでチャンピオンを獲得した経験がある,アメリカでのレジェンドドライバーのE.フィッティパルディの孫となります。さて,話をこの日の走行に戻しますが,この日も午前・午後にそれぞれ走行が行われ,午前中の走行はタイムよりもマシンのセットアップに注力していたようで,タイム出しは午後の走行となりました。タイムアップを果たした午後の走行でこの日のトップタイムをマークしたのは,昨シーズンまで海外で活躍し,F1に参戦可能なスーパーライセンス取得まであとわずかというところまでいっていた松下信治でした。まだそのライセンス取得の可能性が残されている松下ですが,今シーズンから戦いの場をSFに移し,DOCOMO TEAM DANDELION RACINGに所属してあらためて取得に向けたレースを開始します。そして,ルーキーながら最初のテストでいきなり2日目にしてトップタイムをたたき出しています。2番手タイムをマークしたのはTOCHU ENEX TEAM IMPULの平川亮で,彼がトヨタエンジンユーザーでのトップとなります。そして,3番手タイムは松下と同じホンダエンジンユーザーであるTCS NAKAJIMA RACINGのN.カーティケヤンでした。
2018/03/13(火)
☆唯一(JRR)
○3月10日(土)と11日(日)の2日間にわたって,鈴鹿サーキットにおいて『鈴鹿ファン感謝デー』が行われ,2日間で延べ5万人もの観客を集めました。そして,その翌日から2日間にわたる今季最初となるJRRの合同テストが始まりました。今回のテストは,最高峰であるJSB1000クラスが開催されています。その初日は,風が強くてやや気温が低いものの,春の日差しが差し込むドライコンディションの中で行なわれました。初日のトップタイムをマークしたのは,昨シーズンは序盤につまづいてしまい,チャンピオンの座を譲ってしまう結果となったYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行で,唯一となる2分6秒台に入る速さを見せました。チャンピオン奪還に燃える中須賀だけに,シーズンでスタートダッシュを予感させる走りとなりました。2番手タイムをマークしたのは,今シーズンもカワサキのエースライダーを務めるKawasaki Team GREENの渡辺一馬で,中須賀からはおよそコンマ9秒差をつけられています。3番手タイムは,今シーズンから再びブリヂストンタイヤユーザーとなったau・テルル MotoUPレーシングの秋吉耕祐がマークしています。昨年のチャンピオンで,今シーズンからHRCとして参戦することになった高橋巧は,トレーニング中に負った負傷により走行をキャンセルしています。前日までに行われた感謝デーでも走行をしませんでしたが,彼が駆ることになるCBR1000RRの今季型マシンをお披露目するファンサービスには,今季からHRCのチーム監督を務めることになった宇川徹と共に参加しています。

☆元F1ドライバー(SF)
○2輪ではJSB1000クラスの今季最初の合同テストが始まりましたが,4輪では,同じ鈴鹿サーキットで2日間にわたるSFの今季最初の合同テストが始まりました。この日は,今季最初の走行ならではでありますが,コースオフやトラブルなどで度々赤旗が提示される状況となりました。そのような中,初日のトップタイムをマークしたのは,昨年からの残留となるcarrozzeria Team KCMGの小林可夢偉で,彼がマークしたこのタイムは,午前中の走行でのものでした。2番手タイムをマークしたのは,VANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴で,彼は午後の走行でのタイムでした。奇しくも,初日は元F1ドライバーのワンツーとなっています。なお,この2人は,WECのテストが海外であるため,初日のみの走行となっています。3番手タイムをマークしたのはP.MU/CERUMO・INGINGの国本雄資で,彼も午後の走行でのタイムでした。トップ4は全てトヨタエンジンユーザーで,ホンダエンジンユーザーでのトップは,今シーズンから戦いの場を国内に移したルーキードライバーであるDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの松下信治でした。
2018/03/12(月)
☆連勝(インディカー)
○開幕戦の決勝レースが,ドライコンディションのセントピーターズバーグで行なわれました。前日に行われた予選では,今年がルーキーシーズンとなるシュミット・ピーターソンのR.ウィケンスがポールを獲得しましたが,そのウィケンスはデビューウィンを飾るべくトップの座を守っていきました。終盤に入ってもトップに立ったウィケンスでしたが,最終盤に入ってレースに動きが出始めました。残り4周で他のマシンのクラッシュによりイエローコーションが出され,さらに残り2周となったところでも同様にイエローコーションとなりました。そして,最後のリスタートで2番手に立っていたアンドレッティ・オートスポーツのA.ロッシがトップのウィケンスに仕掛けて両者は接触し,ロッシは走行を続けることができたものの,ウィケンスはクラッシュを喫してデビューウィンを飾ることができませんでした。この2人のアクシデントにより,3番手を走行していたデイル・コイン・レーシングのS.ブルデーがトップに立ってそのまま逃げ切り,昨年に引き続いて開幕戦を制しました。ウィケンスと接触したロッシは3位でフィニッシュし,2位にはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのG.レイホールが入っています。そのレイホールのチームメイトで,5番グリッドからのスタートとなった佐藤琢磨は,追突されたことが影響し,残念ながら最終的に12位でのフィニッシュとなりました。
2018/03/11(日)
☆いきなり(インディカー)
○昨年は,日本人としては初めて,というよりはアジア人として初めて佐藤琢磨が『インディ500』を制しましたので,今シーズンは啄磨のチャンピオン獲得に期待がかかるインディカーシリーズとなっています。その開幕戦の予選が,小雨が降るものの,ドライタイヤでの走行となったセントピーターズバーグで行なわれました。ここは,滑走路がコースに含まれていて,その高速部分とテクニカルセクションとで構成されています。今季最初となる予選でポールを獲得したのは,シュミット・ピーターソンのR.ウィケンスでした。ポールシッターとなったウィケンスは,昨シーズンDTMにフル参戦していて,今シーズンから戦いの場をインディカーシリーズに移したルーキードライバーですので,参戦して初めていきなりポールを獲得したことになります。2番グリッドをこのシリーズの常連であるチーム・ペンスキーのW.パワーが獲得しましたが,3,4番グリッドをそれぞれAJフォイト・レーシングのM.レイスト,エド・カーペンター・レーシングのJ.キングが獲得し,どちらもルーキードライバーとなっています。そして,5番グリッドを獲得したのが,今季から再びレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに所属してシーズンに臨んでいる佐藤琢磨でした。パワーという強敵が前にいますが,ルーキー勢の勢いをすり抜けてぜひ表彰台の頂点に立ってほしいものですね。
2018/03/10(土)
☆最後は(F1)
○シーズン2回目,開幕戦前最後となるプレシーズンテスト最終日の走行が,1回目のテストとは打って変わって好天に恵まれたカタルニア・サーキットで行なわれました。前日に非公式ながらコースレコードをマークしたのはフェラーリのS.ベッテルでしたが,この日の最速タイムをマークしたのは,ベッテルのタイムからコンマ39秒遅れのタイムとなったK.ライコネンでした。これにより,4日間総合で見ると,フェラーリ勢によるワンツーとなります。2番手タイムをマークしたのは,開始早々に再びトラブルに見舞われて赤旗の原因となったマクラーレンのF.アロンソでした。前回を含めてトラブル続出であまり走行ができない日が多かったマクラーレンでしたが,最後はトップからおよそコンマ6秒遅れながら速いタイムを刻みました。3番手タイムをルノーのC.サインツがマークし,この日はルノー製PU勢が2,3番手タイムを占めました。ただ,トップ3が全て一番柔らかいハイパーソフトタイヤを履いてのタイムだったのに対し,6番手タイムだったメルセデスAMGのV.ボッタスはミディアムタイヤを履いて6番手タイムでしたから,同チームは最速タイムを狙うよりレースディスタンスを意識した走行に徹していたものと思われます。もしタイム狙いの走行をしていたら,この結果に大きな違いが生じた可能性がかなり高くなっていたものと思われます。2回のテストとも好調な走りを続けてきたトロロッソ・ホンダですが,最終日もトラブルフリーで走行を続け,最終日はB.ハートレーがステアリングを握って7番手タイムでテストを終了しています。
2018/03/09(金)
☆唯一(F1)
○カタルニア・サーキットで行われているプレシーズンテスト3日目の走行が,この日もドライコンディションの中で行なわれました。この日のトップタイムをマークしたのはハイパーソフトを履いたフェラーリのS.ベッテルでした。彼の周回数はこの日最多となる188周で,その中の午前中にマークしたタイムがこの日のトップタイムになっています。そのタイムは,唯一1分17秒台に入り,非公式ながら前日レッドブルのD.リカルドがマークしたサーキットベストをさらにコンマ9秒上回る圧倒的なものでした。2番手タイムをマークしたのがハースのK.マグヌッセンでしたが,リカルドのタイムは彼より1.2秒も上回っています。3番手タイムをマークしたのが,マシン自体のトラブルは若干生じたものの,PUとしてはトラブルフリーで順調にテストが進んでいるトロロッソ・ホンダのP.ガスリーでした。同チームがトップ3に食い込んだとなるとかなり期待を持たせられますが,実はこの日のメルセデスAMGとレッドブルはレースシミュレーションに専念していてタイムアップは狙っていないということがありました。とはいえ,トップ争いに絡むのは難しいでしょうが,入賞圏内争いには十分絡めるのではいかという期待を持てる結果となっています。今シーズンのプレシーズンテストもトラブルが続いてまともに走れてないマクラーレンでしたが,この日はトラブルに見舞われずに走行を続け,S.バンドーンが151周を走行して6番手につけています。
2018/03/08(木)
☆タイム更新(F1)
○今季2回目となるオフィシャルテスト2日目の走行が,この日も好天に恵まれたカタルニア・サーキットで行なわれました。この日の最速タイムを刻んだのは,この日個人として最多周回数である165周走行したレッドブルのD.リカルドで,彼のタイムは,昨年ここで行われたスペインGPにおいて,メルセデスAMGのL.ハミルトンがマークしたポールタイムを更新するサーキットベストとなります。2番手タイムをそのハミルトンがマークしていますが,両者は履いたタイヤに違いがあり,リカルドが最も柔らかいハイパーソフトだったのに対し,ハミルトンはウルトラソフトでした。3番手タイムをウルトラソフトを履いたV.ボッタスがマークし,メルセデスAMG勢が2,3番手タイムを占めました。同チームは,2人合わせて175周の走行となります。初日はブレーキトラブルで午後の走行がかなわなかったトロロッソ・ホンダでしたが,この日は軽微なトラブルは発生したものの,B.ハートレーが119周走行して5番手タイムを記録しています。6番手タイムは,この日もトラブルが発生してこの日の最小周回数となる57周の走行で終わってしまったマクラーレンのF.アロンソでした。トラブル発生により前回からほとんどまともに走行できていない同チームだけに,残り2日間でかなりデータとりをしないといけない状況に陥っていることでしょう。
2018/03/07(水)
☆トラブルで(F1)
○今シーズン2回目となるプレシーズンテストが,前回と同じスペインのカタルニア・サーキットで始まりました。前回のテストは,ヨーロッパを襲った寒気団の影響により最終日以外はまともに走れない状況となりましたが,今回の初日は好天の下で行われました。そこでトップタイムをマークしたのはフェラーリのS.ベッテルで,彼のタイムはミディアムタイヤを履いてのものでした。2番手タイムは,ソフトタイヤを履いたメルセデスAMGのV.ボッタスがマークしています。そのボッタスがステアリングを握ったのは午前中で,午後からは昨年のチャンピオンであるL.ハミルトンが担当し,彼は同じくソフトタイヤを履いて4番手タイムでした。この日のメルセデスAMGは,2人あわせてこの日最多となる177周走行しています。3番手タイムをマークしたのは,ベッテルと同じくミディアムタイヤを履いたレッドブルのM.フェルスタッペンでした。トロロッソ・ホンダは,午前中にP.ガスリーがステアリングを握り,54周走行して5番手タイムでした。午後はB.ハートレーが担当する予定でしたが,ブレーキトラブルが発生してしまって走行できず,ノータイムに終わっています。ただ,このトラブルはホンダ製PUによるトラブルではありませんから,マクラーレンと組んでいたここ3年間と違って,PU的には順調にテストをこなしています。そのホンダと袂を分かったマクラーレンですが,こちらは今回もトラブルに見舞われてしまい,午前,午後共に赤旗の原因となっています。順調なホンダに対して,前回に続いてトラブルに苦戦しているマクラーレンというように,プレシーズンテストの段階では,両者ははっきりと明暗が分かれています。今回のテストは,シーズン前最後で,あと3日間しか残っていません。ここまでのマクラーレンは,まともに走行できたのが前回のテストの最終日だけですので,残り3日間の走行が重要になっているのは間違いありません。
2018/03/06(火)
☆ワークスマシン(MotoGP)
○オーストリアのバイクメーカーであるKTMから発表があり,来シーズンからインディペンデントチームであるテック3と新たなパートナーシップを結ぶことになりました。これまでは中・軽量級クラスにフル参戦してきたKTMでしたが,昨シーズンから最高峰クラスにも進出を果たしていました。ただ,今季も含めてワークスチームだけでの参戦でしたから,どうしてもデータ的に不足していて,サテライトチームの必要性が生じていました。今回KTMとの契約が成立したテック3は,長年ヤマハのサテライトチームとして活動してきました。しかし,ごく近い将来V.ロッシがオーナーを務めるVR46が最高峰クラスに進出するのは間違いなく,その際にはロッシとヤマハとの関係性からYZR-M1の供給を受けることは確実です。そうなると,ヤマハは1つのサテライトにマシンを供給しますので,テック3はマシンを失うことになります。そうしたことから,テック3としては早い段階で手を打っておく必要性が生じていて,KTMとのコラボが水面下で話し合われ,まずはテック3がヤマハとの契約を今シーズン限りで解消することが発表されていました。その直後には,同チームのオーナーであるH.ポンシャラルがあるメーカーと3年契約を結ぶということを発表していました。そして,今回の発表に至っています。KTMによると,テック3にはワークスと同じマシンを供給しますので,来季はKTMのワークスマシンであるRC16がグリッドに4台並ぶことになります。テック3の来季のライダーが誰になるか分かりませんが,今回の契約成立はJ.ザルコが残留を考える大きな要因になる子とは間違いないでしょう。昨シーズンからMotoGPクラスにステップアップを果たし,インディペンデントチームながらいきなりワークスライダーであるロッシやM.ビニャーレスを上回る活躍を随所で見せました。そのため,今年で契約が切れるザルコを欲しているチームは少なくないでしょうし,ザルコ自身はワークスマシンに乗ることを当然のように希望しています。テック3が毎年型落ちのM1を供給されているように,インディペンデントチームだとどうしてもワークスマシンと同仕様のものが供給される可能性は低くなります。今回の契約は同仕様の供給ということですから,ザルコにとってはかなり納得のできる条件になったことは間違いないでしょうね。
2018/03/05(月)
☆問題点は?(F1)
○今季最初のオフィシャルテストは,ヨーロッパを襲った寒気団によりコンディションに恵まれず,最終日にようやくまともな走行ができたようです。そうした1回目のテストを終えたドライバーたちが,今シーズンから安全デバイスとして登場した『ハロー』についての感想を語っています。このハローというのは,やや太めのV字型のバーがコクピットの前に付いているもので,何かが飛んできても,ハローに飛散物が当たり,ドライバーの安全が確保できるというものです。ただ,目の前に太めのバーがあるわけですから,素人目には邪魔になりそうな感じです。ただ,ドライバーによると,すぐに慣れてさほど気にならないということのようです。実際ドライバーたちの視線は目の前にあるわけではなく,高速で走っているわけですからかなり先を見ないといけません。また,コーナリングするため,真正面を見ているわけでもないですから,さほど目線を遮ることもありません。ただ,全く問題がないわけではないようです。問題点の1つは,マシンから降りる時のようです。乗り込む時は台を使いますので,高い位置から乗り込むため,さほど問題となりません。しかし,降りる時は低い位置から出るわけで,かなり邪魔になるようです。もう1つの問題点は,ハローは飛散物を遮るだけでなく,雨も部分的に遮ります。ドライバーにとっては,ヘルメットのバイザーに雨が当たる状態で雨量を知ることができ,路面の滑り具合を予想することもできます。ところが,雨量がよく分からないと,やはりコーナーへの侵入に一瞬ためらいが生じ,それが遅れに繋がったり,危険が伴ったりしますので,問題点の1つと言えます。まあ,実際にレースとなると他のファクターが出てくる可能性がありますので,しばらくはハローの影響も念頭に入れてレースを見る必要性がありそうですね。
2018/03/04(日)
☆ワンツー(MotoGP)
○今シーズン3回目,そして最後となるプレシーズンテスト最終日の走行が,開幕戦の地ロサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれました。この日は,残り1時間となったところで赤旗が提示されて走行を一旦とりやめ,水を撒いてあえてウェット路面にし,ウェットタイヤでの走行をテストしました。砂漠の地で行われるカタールGPは,日中の暑さを避けるため,コース全周にわたって照明を設置して夜にレースを行っています。そのため,砂漠の地らしくほとんど状況としては起こらないのですが,もしウェットになったら照明が反射してとても見にくくなるということで走行がキャンセルになり,月曜日に決勝レースを行うという状況になっていました。しかし,やはり予定通り日曜日に決勝を行った方がいいことは間違いなく,ウェットでも走行可能かどうかチェックしたり,ライダーがそれに慣れたりする必要性があっての今回の措置だと思われます。ドライ路面でのソップタイムをマークしたのは,ヤマハ系のインディペンデントチームで,今シーズン限りで20年にわたるヤマハとの提携が解消することになっているモンスター・ヤマハ・テック3のエースライダーであるJ.ザルコでした。同チームは型遅れのYZR-M1が供給されていますが,昨シーズンといい今回といい,型遅れの方が速いという事態が時々起きています。ワークスとしてのプライドを守ったかのように,モビスター・ヤマハMotoGPのV.ロッシが2番手タイムをマークしています。3番手タイムは,いずれのプレイースンテストでも上位のタイムをマークすることが多かったドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾでした。ホンダ系のインディペンデントチームであるLCRホンダ・カストロールのC.クラッチローが,ホンダ勢最速となる4番手タイムでした。連覇を目指すレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,この日の最多となる75周を走行して6番手タイムでテストを終えています。ここまでルーキー勢の中でトップタイムだったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶でしたが,この日は転倒を喫したのが響いたのか,ブービーとなる21番手タイムに終わってしまったため,ルーキー勢トップの座を逃しています。
2018/03/03(土)
☆1年ぶり(MotoGP)
○開幕戦の地ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われている今季3回目のオフィシャルテスト2日目が行われ,チーム・スズキ・エクスターのA.イアンノーネがこの日のトップタイムをマークしました。終了20分前までは,ドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾがトップタイムをマークしていて,そのドゥカティ勢が2日目の走行を切り上げた後にイアンノーネがタイムアップを果たし,昨年1月にセパン・インターナショナル・サーキットで行われたオフィシャルテスト2日目以来1年ぶりとなるトップタイムとなりました。最後で逆転はされましたが,1000分の41秒差でドビツィオーゾが2番手タイムでした。3番手タイムは,この日転倒を喫したものの,トップからコンマ167秒差につけた昨年のチャンピオンであるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。4番手は,ヤマハ勢ではトップとなるタイムをマークしたモンスター・ヤマハ・テック3のJ.ザルコでした。ここまでルーキー勢としてはトップタイムをマークし続けているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶ですが,この日は13番手タイムでやはりルーキー勢トップでした。
2018/03/02(金)
☆挽回 PARTT(MotoGP)
○今季3回目となるオフィシャルテストが,2週間後に行われる開幕戦カタールGPの地であるロサイル・インターナショナル・サーキットで始まりました。初日にトップタイムをマークしたのは,昨年の開幕戦を制したモビスター・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスでした。前回タイGPの会場であるチャーン・インターナショナル・サーキットではあまり奮わなかったビニャーレスでしたが,得意なこのサーキットで今季最初のテスト2日目にマークして以来の最速タイムとなります。そのビニャーレスからわずか1000分の51秒差で,ドゥカティ・チームのA.ドビツィオーゾが2番手タイムをマークしています。僅差となったのはドビツィオーゾだけでなく,3番手タイムをマークしたチーム・スズキ・エクスターのA.イアンノーネが1000分の54秒差でつけています。タイでのテストでは好調だったホンダ勢でしたが,この日はインディペンデントチームであるLCRホンダ・カストロールのC.クラッチローがマークした9番手タイムが最速でした。ここまでのテストでルーキー勢最速を刻んできたLCRホンダ・イデミツの中上貴晶ですが,この日は14番手タイムをマークし,ここでもルーキー勢最速となっています。

☆挽回 PARTU(F1)
○4日間にわたって行われてきたプレシーズンテスト最終日の走行が,スペインのカタルニア・サーキットで引き続き行われました。ここまでの3日間は,ヨーロッパを襲った寒気団の影響により,寒さ,雨,雪に見舞われてしまって思うような走行ができませんでした。最終日に入ってようやく天候が回復していき,午前中は霧雨に見舞われてウェットコンディションで始まりましたが,午後になってドライでの走行が可能になり,どのチームもテストスケジュールの遅れを挽回するかのようにどんどん走行距離を伸ばしていきました。そのような中でトップタイムをマークしたのは,やはり昨年の王者であるメルセデスAMGのL.ハミルトンでした。これは,2番手タイムだったマクラーレンのS.バンドーンに対してコンマ5秒上回る速さでした。そのバンドーンが所属するマクラーレンは,彼とチームメイトのF.アロンソとが交代でステアリングを握り,この日最多となる合計161周をマークしています。トラブルが出てストップする時間が他チームに比べると長かった分を取り戻すかのような走行でした。3番手タイムをマークしたのは,フェラーリのS.ベッテルでした。トラブルフリーで乗り切ってきたトロロッソ・ホンダは,この日P.ガスリーがステアリングを握り,個人ではこの日最多となる147周を走行して10番手タイムでした。マクラーレンと組んでいた3年間は,トラブルが続いてまともに走れない状況がテストの間続いていましたが,今シーズンはそれとは逆の状況で推移していて,ここまでの3年間の不振を挽回する年になるのではないかと期待できる結果となっています。
2018/03/01(木)
☆積雪(F1)
○プレシーズンテスト3日目の走行が,スペインのカタルニア・サーキットで行なわれました。日本では,爆弾低気圧の影響により昨日は西日本を中心に大荒れの天候となりましたが,ヨーロッパは寒波に襲われていて,同サーキットは降雪に見舞われてしまい,午前中は全く走行できない状況になりました。午後になって太陽が顔を出したことによりセッション開始となりましたが,前日までと同じく気温,路面温度共にとても低く,ほとんどのチームが走行を見合わせました。それでも5チームはウェットコンディションの中で走行をしたものの,その内の4チームはわずか1,2周の走行にとどまってノータームに終わっています。唯一タイムを記録したのは,今シーズンからホンダに替わってルノー製PUを搭載しているマクラーレンでした。そのマクラーレンですが,ここまでの2日間共にトラブルに見舞われるという,程度の差はあるものの,昨シーズンまでのホンダと組んでいた時と同じく順調にいかないプレシーズンテストを送ってきています。それだけに少しでもデータを得ようという姿勢があったのか,11周走行してタイムを記録しています。思うようにテストメニューをこなすことができていないため,天候が良いと予報されている金曜日もしくは来週月曜日までのスケジュール変更が審議されましたが,決定には全チームの賛同が必要で,今回は他のテストを予定しているフェラーリとウィリアムズがこれに反対したため,テストは予定通りということになりました。
 

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