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2011/9/30(金) ☆断念(FN) ◯今シーズンは全7戦で行われる予定だったFNですが,それは昨年と比べると同じレース数ですが,いつもの年に比べると1戦少なくなっています。その7戦の内,第5戦については,台風12号接近により予選を決勝が行われる日曜日に行うというワンデー開催へと変更になりました。ところが,とても速度の遅い台風だったため,日曜日も台風の影響があって全く走行がないままレース開催が中止となってしまいました。FNを主催する日本レースポロモーション(JRP)は,中止となった第5戦の代替開催を検討していきましたが,この度JRPから発表があり,第5戦の代替開催を断念することを明らかにしました。この決定については,ある程度致し方ないのですが,ドライバーによっては痛手を受けることになります。どういうドライバーかというと,ランクトップを狙える位置にいるドライバーです。1戦少なくなるということは,当然差を縮める機会を失うということになります。第6戦終了段階で見ると,ランクトップのA.ロッテラーをわずか1戦で逆転できる可能性があるドライバーは,10ポイント差以内にいるドライバーのみで,そうなるとランク2位につけるロッテラーのチームメイトである中嶋一貴のみとなります。ランク3位につけるJ−P.オリベイラについては,14ポイント差ですから,最終戦での逆転は不可能ということになります。もし最終戦で獲得できるポイントを変更するというような形を採れば,その可能性が出てきます。とはいえ,現段階ではそうした措置を採りそうな気配はないようです。 |
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2011/9/29(木) ☆3人(MotoGP) ◯明日からは,いよいよツインリンクもてぎでの日本GPが開幕します。先日お伝えしたように,MotoGPクラスでは,HRCに所属している秋吉耕祐や伊藤真一がワイルドカードで参戦します。Moto2クラスに関しては,今季スペイン選手権を中心に,JRRのJ-GP2にも参戦している小山知良が参戦します。また,同クラスでランクトップをいく中上貴晶も代役参戦という形で参戦します。ところで,小山のパーソナルマネージャーを務めているのが,元GPライダーで,“ノビー”の相性で親しまれている上田昇氏です。彼のチームであるTEAM NOBBYから,先日新たな発表がありました。同チームに関しては,125ccクラスに山本剛大のワイルドカード参戦が決定していました。今回の発表では,さらに森俊哉が負傷欠場のライダーの代役として参戦することになりました。彼が代役参戦するチームは,フォニカ・レーシングで,かつてJRRでも活躍して日本でもお馴染みだったN.マッケンジーの息子であるT.マッケンジーも所属しています。今回彼が駆るマシンは,アプリリアの最新型マシンであるRSAです。アプリリアにはRSWというマシンもありますが,RSAの方が上位機種です。山本剛大が駆るのは,ホンダRS125Rですから,森の方が性能が高いマシンとなります。今シーズンの森は,JRRだけでなく,小山と同様スペイン選手権へも参戦しています。JRRでは,先頃リリースされた来季からMoto3クラスにホンダが投入することになっているNSF125Fをシーズン途中から駆っています。先日オートポリスで行われたJRRでは,その新しいマシンを駆って2位表彰台を獲得しています。 |
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2011/9/28(水) ☆残留(MotoGP) ◯サンカルロ・ホンダ・グレシーニから発表があり,来シーズンも引き続いてM.シモンチェリを起用することが決定しました。マシンについても,今シーズンと同じくワークスチームであるレプソル・ホンダと同じワークスマシンを使用することになります。今シーズン青山博一が務めているチームメイトについては,現在交渉中ということで今回は発表がありませんでした。今シーズンのシモンチェリは,予選ではしばしば速さを見せてきたものの,決勝レースになると転倒リタイアがあったりして安定した成績を残すことができていませんでした。彼が表彰台を獲得したのは,第11戦チェコGPでのことでした。速さはあるものの,安定感に欠けることもあって,果たして今シーズンと同じような体制を継続することができるのかどうか疑問視される向きもありましたが,今回の決定によりそうした懸念が払拭されたことになります。来シーズンから1000ccマシンが使用されることになっていて,どのメーカーも全くのブランニューマシンが投入されることになります。ホンダについては,その新しいマシンの名称は“RC213V“となります。このワークス仕様RC213Vを駆って,シモンチェリがさらに進化できるのか注目となります。なお,来季のホンダは,ワークスマシンを現在の4台から3台へと台数を減らす方針であることを明らかにしています。レプソル・ホンダのC.ストーナーとD.ペドロサは残留となることが間違いなく,今回シモンチェリが決定したことにより3台の枠が埋まったことになります。ということで,残りのワークスライダーであるA.ドビツィオーゾが枠から外れることになる可能性がかなり高まったことになります。LCRホンダから参戦することになるのではないかという噂もありましたが,ホンダから離れてヤマハのサテライトであるテック3やスズキのワークスチームであるリズラ・スズキからの参戦も噂されるようになっています。 |
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2011/9/27(火) ☆可能性大(F1) ◯第14戦シンガポールGPは,ランクトップをいくレッドブルのS.ベッテルの勝利に終わりました。結果次第では,この大会でベッテルのチャンピオンが決定する可能性があったのですが,ベッテルが優勝したものの,マクラーレン・メルセデスのJ.バトンが2位に入ったことにより,チャンピオン決定には至りませんでした。ただし,次戦となる日本GPでのチャンピオン決定の確率は,かなり高くなっています。F1の残りレースは,日本GPを含めて5レースとなります。優勝ドライバーは1レースで25ポイントを獲得しますので,その5レースでは最大125ポイント獲得できることになります。つまり,シンガポールGPの結果,ランク3位に下がったフェラーリのF.アロンソは,既にその125ポイント差がついていて,仮に残り全てのレースでアロンソが優勝,ベッテルがノーポイントに終わっても,ポイントで見ると並ぶことはあっても,逆転することはできません。そして,同ポイントになったとしても,優勝回数の多い方がチャンピオンとなりますので,既に9勝挙げているベッテルを上回ることはどのドライバーもできません。つまり,ランク3位以下のドライバーについては,チャンピオン獲得の可能性は無くなっているのです。シンガポールGPでランク2位に浮上したバトンのみ逆転チャンピオンの可能性を残しているのですが,そのバトンも,ベッテルとの差が124ポイントです。つまりバトンが優勝,ベッテルがノーポイントにならない限り,日本GPでベッテルのチャンピオンが決定することになります。今シーズンのここまでの流れを見ると,そうなることはあまり考えられず,鈴鹿でのチャンピオン決定は,きわめて可能性大といえます。鈴鹿で決まらなくても,残り4戦全てでバトンが優勝,ベッテルがリタイアにならない限りはベッテルのチャンピオン決定となりますので,チャンピオン争いは事実上終了したといえるでしょう。ただ,バトン,アロンソ,そしてベッテルのチームメイトであるM.ウェーバーとのポイント差がとても僅差となっていますので,この3人によるランク2位争いは最終戦まで続きそうです。 |
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2011/9/26(月) ☆チームタイトル(FN) ◯第6戦の決勝レースが,ドライコンディションの中スポーツランドSUGOで行われました。予選で2番グリッドを獲得したPETRONAS TOM'SのA.ロッテラーが,抜群のスタートを切ってホールショットを奪いました。ピットインのタイミングで順位に反動は生じたものの,全車が2回目のピットを終えた段階でロッテラーがトップの座を守り,そのままの順位を保って今季3勝目を飾りました。2位でチェッカーを受けたのは,早めのピットインを済ませていたTEAM IMPULのJ-P.オリベイラでした。そして,最もピットインを遅らせていたKYGNUS SUNOCOの石浦宏明が,3番手でチェッカーを受けました。ロッテラーのチームメイトで,この大会を迎えるまでランキングトップ争いをそのロッテラーと同ポイントで展開していた中嶋一貴は,4位でチェッカーを受けました。ところが,決勝レース後に行われた車検において,2位でチェッカーを受けたオリベイラと,6位でチェッカーを受けたDOCOMO DANDELIONの伊沢拓也に車両の寸法に関するレギュレーション違反が発覚し,両者共に失格の裁定が下りました。これにより順位がその分上がっていき,2位〜5位までが1つ,7位以降が2つ順位を上げることになりました。今回のレースの結果,ドライバータイトルはロッテラーが単独トップに立ち,それを中嶋が追いかける形で最終戦を迎えることになりました。そして,チームタイトルに関しては,全部で4勝を挙げると共に,全戦で表彰台を獲得してきたPETRONAS TOM'Sがタイトルを決定しました。 |
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☆持ち越し(F1) ◯第14戦シンガポールGPの決勝レースが,ナイトレースとしてマリーナベイ・ストリート・サーキットで行われました。ポールからスタートしたレッドブルのS.ベッテルは,好スタートを決めてトップで1周目を終えました。その後も彼の速さは衰えず,独走態勢を序盤から築いていきました。一時期は20秒ほどの差を広げたベッテルでしたが,30周目にメルセデスGPのM.シューマッハとザウバーのS.ペレスが接触するアクシデントが発生し,ペレスは走行を続けたものの,シューマッハはウォールにクラッシュを喫し,セーフティーカーが導入されました。これにより,ベッテルが築いてきた差が一挙になくなり,再び争いはリセットされました。しかし,それでもリスタート後に再びベッテルは差を広げていくことに成功し,最後は2位との差をコントロールしながら4戦連続,今季9勝目を挙げました。2位には,マクラーレン・メルセデスのJ.バトンが入り,ベッテルのチームメイトであるM.ウェーバーが3位に入りました。フェラーリのF.アロンソは4位でのチェッカーとなっています。バトンが2位に入ったことにより,今シーズンのチャンピオンに王手をかけていたベッテルは,今大会で決定することができず,次戦へ持ち越すことになりました。ランク2位には,バトンが浮上しています。ザウバーの小林可夢偉は,一時的にポイント圏内まで浮上したものの,思うようにペースを上げることができず,中盤以降は中団グループに埋もれてしまいました。それに追い打ちをかけるように,レース途中で追い越し指示を意味する青旗を無視したとしてドライブスルーペナルティを受けてしまい,最終的に14位でレースを終えています。レース後のコメントでは,意図的に青旗を無視したわけではなく,可夢偉自身はその青旗に全く気づかなかったようです。次戦は,いよいよ鈴鹿サーキットでの日本GPです。ここでベッテルがタイトルを決定することができるのか,そして可夢偉が表彰台獲得となるのか,要注目となります。 |
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2011/9/24(土) ☆改修(F1) ◯第14戦シンガポールGPが,マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで開幕しました。初日は午前・午後にそれぞれ1回ずつフリー走行が行われました。午前中のフリー走行1は,90分で行われる予定だったのですが,アクシデントが発生したため60分に短縮して行われました。そのアクシデントとは,サポートレースが実施された後,ターン3と14に設けられた縁石がわずかにはがれてしまったという,施設側に問題が発生したことによるものです。さらに,その30分遅れで始まったセッションの途中では,縁石を止めていたボルトが浮き上がっているところがあり,たまたまその上をフェラーリのF.マッサが通過してマシンを損傷してしまい,赤旗中断の原因にもなってしまいました。この問題を受け,FIAはオーガナイザー側に問題を解決するよう指示を出しました。その結果,夜を徹しての作業が施されることになり,ターン3と7の縁石が取り除かれて路面に塗装が施される処置がとられました。ターン14の縁石も撤廃され,この箇所は予選及び決勝も縁石を取り除いた状態が維持される見込みということです。さらに,ターン10と13の縁石についても改修が行われ,この部分はボルトで縁石が固定されることになるようです。 |
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2011/9/23(金) ☆欠場(MotoGP) ◯1週間後に,ツインリンクもてぎにおいて日本GPが開幕します。一時期は放射能の影響からライダーやチームクルーが来日を拒否するのではないかという動きもありましたが,その問題も解決して無事開催されることになりそうです。しかし,残念ながら2人のライダーが怪我により欠場することが決定しています。まず1人目は,今シーズン限りで引退を表明しているプラマックのL.カピロッシです。先日行われたアラゴンGPの決勝レースにおいて,15周目の14コーナーで競り合いを演じていたLCRのT.エリアスと激突するというアクシデントが発生してしまいました。その際,オランダGPで痛めていた右肩を再び強打してしまっていたのです。カピロッシと日本GPといえば,ドゥカティのワークスチームに所属している2005年から,3年連続して優勝を果たすという大変験のいい大会です。引退するカピロッシにとって,最後の日本GPとなるだけに,彼自身きっと参加したかったことだと思います。それだけに,彼自身にとっても,そして多くのファンにとっても,大変残念な結果だと思います。2人目は,Moto2クラスにシューターのマシンを駆って参戦しているJ.シモンです。第5戦カタルニアGPにおいて,追突されたために転倒した彼は,右脚の脛骨とひ骨を骨折してしまいました。治療とリハビリのために離脱を余儀なくされた彼は,第9戦ドイツGPから復帰を果たしていました。しかし,骨折した箇所がいまだに治っていないことから,プレートで固定する手術を19,20日にわたって受けていました。この手術のため,残念ながら彼も日本GPを欠場することになってしまったのです。いつから復帰するかについては,現段階では未定のようです。 |
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2011/9/22(木) ☆代役(MotoGP) ◯元GPライダーの中上貴晶は,現在JRRのJ-GP2クラスにハルクプロに所属してホンダCBR600RRを駆ってフル参戦しています。GPのでシートを失った彼は,昨年から再びJRRに戻りました。復帰一年目となった昨シーズンは,ST600クラスにフル参戦したものの,思うような結果を残すことができず,失意の1年となりました。しかし,今季J-GP2にクラスを変えてからは,ここまでの4戦全てポールトゥーフィニッシュを達成しています。しかも,いずれのレースも圧倒的な速さを見せていて,全て独走でゴールしています。向かうところ敵なしの彼ですが,もしかしたら彼の頭の中では独走ではないのかもしれません。というのも,JRRへの参戦は,あくまでもGPに復帰するための一時的なものでしかないからです。つまり,レース中の彼の頭の中では,常に目の前をS.ブラドルやM.マルケスといった強力なライバルが走行しているのかもしれません。そのGP復帰を願う中上に,大きなチャンスが訪れました。というのも,10月2日に決勝レースを迎える日本GPにおいて,Moto2クラスでシューター陣営のチームの一つであるイタルトランス・レーシング・チームのライダーの1人であるC.コルティの代役として中上が参戦することになったからです。ぜひこの機会を生かしてほしいですね。 |
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2011/9/21(水) ☆3年契約(MotoGP) ◯MotoGPクラスにおけるヤマハのサテライトチームであるテック3は,昨シーズンからチームのオリジナルマシンを使用してMoto2クラスにも参戦しています。今シーズンは,125ccクラスからステップアップしたB.スミスを起用していて,まだ勝利はないものの,表彰台に3回上っています。この度,同チームから発表があり,そのスミスと3年間の契約延長が成立しました。スミスの来シーズンについては,一時期MotoGPクラスに同チームに所属してステップアップするのではないかという噂がありましたが,先日Moto2クラスへ継続参戦することが明らかになっていました。しかし,今回の契約延長の内容では,MotoGPクラスへのステップアップが単なる噂ではなかったことが証明された形となりました。というのも,3年契約のうち,来シーズンに関しては確かにMoto2クラスへの参戦なのですが,2013年シーズンからの2年間については,MotoGPクラスへ参戦することになっているのです。同チームの来季のMotoGPクラスは,今シーズンに引き続いてC.クラッチローが所属することは間違いないでしょう。もう一人のC.エドワーズについては,既に他チームへの移籍が決まっていますので,このシートが空くことになります。そのシートに誰が座ることになるのかは,現段階では未定です。今回の契約延長に伴い,2013年シーズンは,クラッチローと来季契約するライダーのどちらかは,シートを失うことになります。2人のライダーについては,何とも複雑な心境になるでしょうね。 |
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2011/9/20(火) ☆ワイルドカード(MotoGP) ◯いよいよ2週間後にツインリンクもてぎにおいて日本GPが開幕します。福島第2原発事故の影響により,ライダーの不参加が懸念されていましたが,どうやら全てのライダーが参加して無事開催されるようです。さて,その日本GPに関して,先週行われたアラゴンGP開催中の17日(土)に,ホンダから参戦体制が発表され,MotoGPクラスではフル参戦している6名のライダーに加え,ワイルドカード参戦としてホンダのテストライダーを務めている秋吉耕祐と伊藤真一の2人が参戦することになりました。秋吉はT.エリアスの1台体制をとっているLCRホンダから,伊藤はチームHRCからの参戦となります。今シーズンの秋吉は,既に第7戦オランダGPにおいて,負傷欠場のD.ペドロサの代役として青山博一がレプソル・ホンダから参戦するのに伴い,その青山が所属するサンカルロ・ホンダ・グレシーニから代役参戦していて,予選が17位,決勝がポイント圏内である13位のリザルトを残しています。伊藤の今回のワイルドカード参戦は,東日本大震災の被災者でもある彼が出場することで,被災地に勇気と元気を届けることが目的となっています。これまでのGPにおける伊藤の経歴ですが,1993年から1996年まで4年間フル参戦しています。最近の出場は4年前まで遡り,2007年にプラマック・ダンティーンから負傷欠場のA.ホフマンの代役として日本GPに参戦しています。その時は,予選2位,決勝15位というリザルトを残しています。なお,日本GPにおけるワイルドカード参戦ですが,MotoGPクラスは伊藤と秋吉の2人で,Moto2クラスはアラゴンGPにも参戦した小山知良が,125ccクラスは大久保光,山本剛大,渡辺陽向,大西隼の4名が参戦することになっています。 |
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2011/9/19(月) ☆独走(MotoGP) ◯第14戦アラゴンGPの決勝レースが,好天に恵まれたモーターランド・アラゴンで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたレプソル・ホンダのC.ストーナーが,オープニングらラップからトップに立ちました。その後は誰も彼のトップの座を脅かすことがなく,2位に8秒以上の大差をつけて独走で今季8勝目を挙げました。2位にD.ペドロサが入り,今回はスペシャルカラーで臨んでいるレプソル・ホンダ勢のワンツーフィニッシュとなりました。3位には,ランク2位でストーナーを追うヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ.ロレンゾが入っています。この結果,チャンピオン争いで,ストーナーがロレンゾに対して44ポイントとややリードを広げました。今季自己最高位となる9番グリッドからスタートしたサンカルロ・ホンダ・グレシーニの青山博一は,9位争いを展開し,11位でチェッカーを受けています。なお,シーズン通算7基目のエンジンを使用することになったことから,レギュレーションによりピットレーンスタートとなったドゥカティのV.ロッシは,その9位争いに食い込んで青山の一つ前となる10位でチェッカーを受けています。 Moto2クラスは,レース中盤まではグループでのトップ争いが展開していきました。しかし,15周目にシューターのマシンを駆るM.マルケスがファステストラップをマークしてトップに立つと,その後は誰も彼についていくことができずに独走態勢となり,3戦連続今季7勝目をポールトゥーフィニッシュで達成しました。2位には,シューターのマシンを駆るA.イアンノーネが入り,2戦連続今季通算5回目の表彰台を獲得しています。3位には,FTRのマシンを駆るS.コルシが入りました。彼の表彰台獲得は,第2戦スペインGP以来となります。モリワキのマシンを駆る高橋裕紀は,ポイント圏内を走行していたものの,12周目に転倒を喫してしまいました。何とか差ウスターとはできたものの,最下位にまで十二を落としてしまい,最終的には31位でのチェッカーとなりました。代役での参戦となったシューターのマシンを駆る小山知良は,30番グリッドからスタートして24位完走を果たしています。 125ccクラスは,ランクトップをいくアプリリアのN.テロルが,オープニングラップから主導権を握ると独走態勢に持ち込み,2位に6秒以上の大差をつけて独走で今季8勝目を挙げました。デルビのJ.ザルコとアプリリアのH.ファウベルとの間で繰り広げられた2位争いは,最終ラップにファウベルが転倒リタイアとなってしまったため,ザルコが制しています。3位には,単独走行となったアプリリアのM.ビニャーレスが入っています。 |
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2011/9/18(日) ☆連続&初(MotoGP) ◯第14戦アラゴンGPの予選が,ドライコンディションの中モーターランド・アラゴンで行われました。MotoGPクラスは,ランクトップをいくレプソル・ホンダのC.ストーナーが,予選途中で転倒を喫するというアクシデントが発生しました。しかし,大事に至ることはなく,スペアマシンに乗り換えても走りに悪い影響が出ることなく速いタイムを刻んでいき,3戦連続9回目となるポールを獲得しました。2番グリッドを獲得したのは,チームメイトのD.ペドロサでした。この二人が1分28秒台のタイムで,3番グリッドを獲得したヤマハ・ファクトリーレーシングのB.スピースは1分29秒台のタイムでした。サンカルロ・ホンダ・グレシーニの青山博一は,同じく1分29秒台をマークし,今季自己最高位となる9番グリッドを獲得しました。いつもスタートで出遅れる青山ですので,今回こそは最低でもポジションを維持した走りを期待したいものです。今季いまだに表彰台獲得を獲得できていないドゥカティのV.ロッシは,昨日お伝えしたようにニューシャーシのマシンを投入して,既に実戦の中で来季に向けたマシン開発を行っています。そのロッシの予選は,7周目に転倒を喫するアクシデントを経験し,13番グリッド獲得にとどまりました。しかし,年間6基というエンジン使用数制限がある中,決勝レースに向けて7基目のエンジンを使用することになりました。そのため,レギュレーションにより,決勝レースはレーススタートのシグナル消灯から10秒後,ピットレーンからスタートすることになります。 Moto2クラスは,シューターのマシンを駆るM.マルケスが,今季6度目となるポールを獲得しました。ちなみに,マルケスの使用するマシンは,今回からシューターの来季型マシンとなっています。このところレース中のアクシデントによる怪我のため思うような走りができていないシューターのマシンを駆るJ.シモンが,転倒を喫するというアクシデントに見舞われながら2番手タイムをマークし,第3戦ポルトガルGP以来,今季2度目となるフロントローを獲得しています。3番グリッドを獲得したのは,同じくシューターのマシンを駆るS.レディングでした。彼のフロントロー獲得は,第6戦イギリスGP以来となる今季2回目です。モリワキのマシンを駆る高橋裕紀は,トップから1秒3遅れの14番グリッド獲得にとどまっています。 125ccクラスは,アプリリアのH.ファウベルがファイナルラップにトップタイムをマークし,2007年10月に行われた第17戦マレーシアGP以来3年10ヶ月ぶりにポールを獲得しています。同じくアプリリアのマシンを駆るM.ビニャーレスが,ファウベルからわずか1000分の6秒遅れで2番グリッド獲得となりました。ここまでランクトップをいくアプリリアのN.テロルは,3番手タイムをマークして今季10回目となるフロントローを獲得しています。 |
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2011/9/17(土) ☆セッションキャンセル(MotoGP) ◯第14戦アラゴンGPが,スペイン国内にあるモーターランド・アラゴンで開幕しました。初日は,いつものように午前・午後にそれぞれ1回ずつフリー走行が行われる予定でした。午前のフリー走行は全クラスとも行われ,午後から予定されていた125ccクラスのフリー走行2も実施されました。ところが,Moto2クラスとMotoGPクラスについては,停電により2時間ほど中断した後,最終的にどちらもセッションキャンセルとなってしまいました。停電の原因は,サーキット内にある電力変圧器の1つで故障が起きたためということです。今大会におけるドゥカティ勢は,先週ムジェロで実施した1000ccマシンのテストで使用したニューシャーシを投入しています。そのためセッティングに少しでも時間が必要としていますから,今回のセッションキャンセルはやや痛いものだったと思われます。ただ,今日行われるフリー走行3の枠を少し広げる措置がとられますので,実質的に15分間セッションが短くなっています。 |
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2011/9/16(金) ☆初テスト(FN) ◯F1にはKERSやDRSといったオーバーテイクに効果的なでデバイスを搭載していますが,FNにはオーバーテイクシステムが搭載されています。これは,一昨年シーズンから投入された新たなシャーシのマシンであるFN09に搭載されているもので,ボタンを押して作動させることで通常10300rpmの回転数制限を20秒間にわたって10700rpmまで引き上げるシステムです。ただ,確かに時折そのシステムが有効に働いてオーバーテイクが実現していますが,最高回転数が上がっても,その部分のトルクが厚くなるわけではないので,F1のシステムに比べるとそれほど効果が上がっているとはいえない現状にあります。そこで新たに取り組んでいるのが,『システム-E』と呼ばれる新システムです。これは,従来のオーバーテイクシステムと同時に作動し,電池とモーターの力でおよそ40馬力をアシストするものです。基本的には,バッテリー(電池),インバーター(直流を交流に変換する装置),モーター及びそれらを冷却するラジエーター等で構成されていて,減速時に制御によってモーターが発電機として一種のエンジンブレーキとなりながらこの電池に充電を行います。いわば,F1におけるKERSと同じようなものと考えていいのでしょう。ただ,KERSは毎周使えるのに対して,このシステムは2〜3周に1回使えるものになるようです。当初は,5月にこの新システムのテストが予定されていたのですが,東日本大地震のために先延ばしになっていました。そして,この度14・15の両日に鈴鹿サーキットにおいてようやく初テストが行われました。今回のテストには,このシステムEを搭載したFN09をホンダとトヨタの両社から1台ずつ持ち込まれ,それぞれ道上龍と松田次生がステアリングを握りました。詳しいテストの状況は分かりませんが,高圧電流が発生する可能性があるため,メカニックは絶縁手袋をつけて作業を行っていたようです。今後は,あと2度ほどのテストが行われる予定のようです。 |
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2011/9/15(木) ☆連続開催(MotoGP) ◯FIMより,来シーズンのMotoGPのレースカレンダーが発表されました。それによると,開催地については,今シーズンと変わりありません。ただ,日程についてはやや変化していて,アメリカ国内での開催となるラグナセカでのアメリカGPとインディアナポリスでのインディアナポリスGPについては,これまで別の時期での開催でしたが,サマーブレイクを挟んで連続して開催となっています。アメリカGPに関しては,MotoGPクラスのみの開催という点は変わりありません。また,日本GPに関してですが,福島原発の事故の関係から,鈴鹿に開催地を戻すのではないかという噂も一時期ありましたが,これまでと同様ツインリンクもてぎでの開催となっています。ただし,開催時期は,これまでの春に変わって,10月中旬開催となっています。具体的なスケジュールについては,以下のようになっています。なお,今回は暫定のスケジュールですから,今後変更となる可能性があります。 |
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2011/9/14(水) ☆2戦連続(MotoGP) ☆昨年までMotoGPの125ccクラスにフル参戦していた小山知良は,そのMotoGPでポテンシャルの高いマシンを手に入れることができなかったことから,戦いの場をスペイン選手権に移し,来シーズン以降MotoGPに復帰することを視野に入れています。彼がスペイン選手権で所属しているCIPは,Moto2クラスにも参戦していますが,そのレギュラーライダーであるK.ソフォーグルが第12戦インディアナポリスGPの初日に行われたフリー走行1で右足を脱臼骨折したため,その次の第13戦サンマリノ&リベイラ・ディ・リミニGPに代役参戦しました。そこでは,予選で28番グリッドを獲得し,決勝レースは20位でチェッカーを受け,残念ながらポイント獲得には至らなかったものの,完走を果たしています。それ以後は,アルバセテで行われたスペイン選手権の第5戦に出場し,予選9番手,決勝4位でこの大会を終えました。この結果,同選手権のランキングでは,3位という好位置につけています。その小山に関して発表があり,今週末にモーターランド・アラゴンで行われる第14戦アラゴンGPに2戦連続となる代役参戦することが決まりました。ちなみに,モーターランド・アラゴンは,スペイン国内にあって,当然スペイン選手権が開かれているサーキットでもあります。そのアラゴンでは第4戦として開催され,決勝レースを小山は4位で終えています。 |
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2011/9/13(火) ☆3人目(インディカー) ◯今年で最後の開催となるIZODインディカー・シリーズ第15戦『インディジャパン・ザ・ファイナル』には,レギュラー参戦ドライバーの佐藤琢磨に加え,昨シーズンまでフル参戦していた武藤英紀がスポット参戦することが決まっていました。そして,この度日本関連としては3人目となる新たな参戦ドライバーが決まったようです。それは,昨年のFNチャンピオンで,今シーズンもFNやSGTにフル参戦しているJ-P.オリベイラです。今回オリベイラが参戦するのは,レギュラードライバーであるS.サーベドラに代わってゼッケン34番のコンクエスト・レーシングからです。スポンサーには,埼玉県にある冠婚葬祭会社の『セレモニー株式会社』が就く予定とのこと。オリベイラによると,今回の参戦は突然決まったものではないようで,これまでにアメリカとのコンタクトをとり続けてきた結果の代役参戦のようです。しかも,どうやら来シーズンからのこのシリーズ参戦への布石にもなるようで,オリベイラとしてはいやが上にも力の入る参戦となるでしょう。 |
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2011/9/12(月) ☆連勝は(JRR) ◯第6戦の決勝レースが,好天の下オートポリスで行われました。JSB1000クラスは,開幕以来連勝を続けているホンダの秋吉耕祐を誰が阻止するかが注目を集めていました。その秋吉は,2戦連続ポールを獲得していて,さらに連勝記録を伸ばすのに絶好の位置からのスタートとなりました。そのスタートでは,やや出遅れて3位に順位を下げましたが,すぐにポジションを回復して,序盤に独走態勢を築きました。ところが,秋吉の勢いはそれほど伸びず,逆に同じくホンダのマシンを駆る高橋巧が秋吉との差を徐々に縮めていきました。そして,残り3周目に入ったストレートエンドで高橋がついにトップに浮上。その座を最後まで守り続け,トップでチェッカーを受けて秋吉の連勝を阻止しました。レース途中までヤマハの中須賀克行とカワサキの柳川明とで争われた3位争いでしたが,徐々に中須賀が柳川との差を広げていき,3位表彰台を獲得しました。予選で快走を見せた地元九州出身ライダーでしたが,決勝でもその勢いは衰えず,上位5台のうち4台(秋吉,中須賀,柳川,徳留)がその九州出身ライダーで占めています。 JSB1000クラスと同様,開幕以来ずっと連勝を続けているのが,今回がオートポリスで初開催となるJ-GP2クラスです。その連勝記録を続けているライダーは,来シーズンから再びMotoGPへの復帰を視野に入れてレースに臨んでいるハルク・プロの中上貴晶です。その中上は,今回もポールを獲得しています。ホールショットを決めてトップに立った中上は,後続との差をどんどん広げていき,序盤から独走態勢を築いていきました。レース前に「2位に20秒以上の差をつける」と公言していた中上は,有言実行でレースを展開。そして,最後は2位に28秒の大差をつけ,連勝記録をさらに伸ばしました。ホンダのマシンを駆る関口太郎とモリワキのマシンを駆る山口辰也との間で繰り広げられた2位争いは,関口に軍配が上がっています。 J-GP3クラスは,9台による激しいトップ争いが展開されていきました。集会毎だけでなく,コーナー毎に順位を入れ替えるという感じの激しいトップ争いは,最後まで続いていき,最後の最後で勝利の女神がほほえんだのが,今シーズン途中からデリバリーされた来季からホンダのMoto3マシンとなるNSF250Rを駆る仲城英幸でした。その新型マシンの開発を担ってきた仲城の優勝は,2007年シーズンの最終戦鈴鹿以来4年ぶりでした。2位,3位には,それぞれ山本剛大と大久保光のRS125勢が入っています。 |
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☆逆転(SGT) ◯予選で上位5台を占めたトヨタSC430勢がどうなるか注目された第6戦の決勝レースが,曇り空ながらドライコンディションの富士スピードウェイに行われました。GT500クラスは,大きな混乱もなく順調なスタートを切りました。レース序盤はSC430勢がトップ5を守っていましたが,レースが進むにつれて徐々に後退するマシンが出てきて,後半は石浦 宏明&井口 卓人組のDENSO SARD SC430と立川 祐路&平手 晃平組のZENT CERUMO SC430とのトップ争いとなりました。やや差をつけていたDENSO SARDでしたが,追い越し禁止となる黄旗区間でGT300クラスのマシンに引っかかってしまい,抜くに抜けずあっという間に差が縮んでしまいました。そして,53周目のコカコーラコーナーでZENT CERUMOがトップに浮上し,最後までその座を守り続けて今季初優勝を飾りました。2位にドロップダウンしたDENSO SARDは,最終ラップで何とGT300クラスのマシンに背後から追突されてスピンし,一気に順位を下げてしまいました。突然の2位争いとなったのが,松田 次生&J.P・デ・オリベイラ組のカルソニック IMPUL GT-Rと金石 年弘&塚越 広大組のKEIHIN HSV-010でした。僅差となった3位争いは,カルソニック IMPULが制しています。 GT300クラスは,ポールからスタートした谷口 信輝&番場 琢組の初音ミク グッドスマイル BMWがオープニングラップを制しました。そのBMWに対して接近戦に持ち込んだのが,予選2番手からスタートした松田 秀士&峰尾 恭輔組のVerity TAISAN Porscheでした。両者は接触しながらバトルを展開し,TAISANがトップに浮上しました。ところが,その接触の際に左リアタイヤをバーストしてしまい,トップ争いから脱落しました。代わってトップ争いに絡んできたのが,高橋 一穂&加藤 寛規組のエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電でした。しかし,BMWの勢いは最後まで衰えることがなく,そのままトップでチェッカーを受けました。それに対して紫電は徐々にペースを落としていき,最終的には追い上げてきた折目 遼&A.インペラトーリ組のSG CHANGI IS350が紫電を交わして2位でチェッカーを受けています。 |
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☆次戦で(F1) ◯第13戦イタリアGPの決勝レースが,ドライコンディションのモンツァ・サーキットで行われました。オープニングラップでは,予選2番手からスタートしたフェラーリのF.アロンソが,ポールシッターのレッドブルのS.ベッテルを交わしてトップに立ちました。しかし,そのオープニングラップで多重クラッシュが発生してしまい,いきなりセーフティーカー先導となりました。4周目にリスタートが切られ,その翌周にベッテルがアロンソを交わしてトップに浮上。その後は順調に速いペースを刻んで独走態勢に持ち込みました。それに対してアロンソは徐々にマクラーレンのJ.バトンに差を縮められていき,逆転を許してしまいました。トップをいくベッテルとの差は,15秒。バトンとアロンソとの差が5秒となったところでチェッカーとなり,ベッテルが今季8勝目をポールトゥーウィンで達成しました。今回の勝利により,ランキング争いでさらに独走態勢に持ち込み,次戦のリザルト次第では,ベッテルが早くもチャンピオンを決めることができるほどのポイント差となりました。なお,ザウバーの小林可夢偉は,ギアボックストラブルによりリタイアに終わっています。また,前戦からレギュラーシートを獲得したルノーのB.セナは,9位でチェッカーを受けてうれしい初ポイント獲得となっています。彼の叔父に当たる故A.セナも,天国でこの結果を喜んでいることでしょうね。 |
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2011/9/11(日) ☆連続(JRR) ◯第6戦の予選が,我が大分県にあるオートポリスで行われました。JSB1000クラスは,開幕以来ずっと勝ち続けているホンダの秋吉耕祐が予選でも好結果を出すか注目されていました。ノックアウト方式で今回の予選は行われ,その注目の秋吉は”宇宙人”らしい走りを展開していき,コースレコードをマークして2戦連続してポールを獲得しました。2番グリッドをスズキの加賀山就臣が,3番グリッドをホンダの高橋巧が獲得しています。その顔ぶれは,奇しくも鈴鹿8耐の決勝結果と同じメンバー,同じ順位でした。しかも,3人ともコースレコードタイムでした。ちなみに,九州出身ライダーがいい走りを展開し,2列目に並ぶ上位6台のうち4台がその九州出身ライダー(秋吉,柳川,徳留,中須賀)で占めています。 J-GP2クラスは,開幕以来ずっと元GPライダーでホンダのマシンを駆る中上貴晶がポールトゥーフィニッシュを達成しています。果たしてそれが今回も実現するかどうか注目されていましたが,GP復帰を狙っている彼の走りは今回も圧倒的で,2番手タイムをマークしたモリワキのマシンを駆る山口辰也に対して1秒以上の大差をつけてポールを獲得しています。3番手タイムは,こちらも元GPライダーであるヤマハの小山知良がマークしています。 J-GP3クラスは,このクラスらしく僅差のタイムで走りが展開されていき,ホンダRSを駆る山口誓己が自身初となるポールを獲得しました。2番手タイムをマークしたのは,同じくホンダRSを駆る山本剛大でした。そして,3番手タイムをマークしたのは,シーズン途中から投入されている来季からMotoGPのMoto3クラス用マシンとなるホンダNSF250Rを駆る渡辺陽向でした。 今シーズンで終了となるGP-MONOクラスは,いつものように土曜日に決勝レースが行われました。その決勝レースですが,スタートを切って7周目になって突然赤旗が提示されました。どこかで転倒があったわけではなく,ごく普通にレースが展開されていた中での赤旗だっただけに,ライダーやチーム関係者はもちろん,観客も「?」の状態でした。観客に対して何の説明もないままレースは一旦中断となり,詳細は現段階で分からないものの,スタート進行に問題があったため,レースは5周に短縮してやり直しをするという裁定が下りました。前代未聞の決勝レースを制したのは,昨年のこのクラスのチャンピオンであるホンダのマシンを駆る藤井謙汰でした。つい最近,来シーズンからMotoGPのMoto3クラス参戦がリリースされたばかりの彼ですが,それに花を添えるような勝利となっています。2番手でチェッカーを受けたのは,ホンダのマシンを駆る長島哲太でした。そして,3番手でチェッカーを受けたのは,モリワキのマシンを駆る葛西雅迪でした。それにしても,観客に対して何ら説明もないままただ待たされるという状況が数10分間も続くという状況でしたので,残念ながらサーキット側の不手際がとても気になるところです。決勝レースのやり直しといい,猛省を促したいところです。 |
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☆逆襲(SGT) ◯第6戦の予選が,好天に恵まれた富士スピードウェイで行われました。GT500クラスは,今季ここまでトヨタSC430勢がやや不振のシーズンを送っていました。トヨタ勢が好結果を残してきた富士で,果たしてどのような結果を出すのか注目された予選でした。そして,そのトヨタ勢の意気込みを表すかのようにSC430がいい走りを展開していき,石浦宏明&井口卓人組のDENSO SARD SC430がトップタイムをマークし,開幕戦以来となる今季2回目のポールを獲得しました。そして,立川祐路&平手晃平組のZENT CERUMO SC430が2番手タイムを,さらに伊藤大輔&大嶋和也組のENEOS SUSTINA SC430が3番手タイムをマークしました。SC勢の勢いはこれだけでなく,何と上位5台を独占するという好結果を出し,SC勢の逆襲が始まったかのような印象を与えました。 GT300クラスは,90sのハンディを負っている谷口信輝&番場琢組の初音ミク グッドスマイル BMWが渾身のアタックを展開し,セパン以来今季2回目となるポールを獲得しました。松田秀士&峰尾恭輔組のVerity TAISAN Porscheが2番手タイムをマークし,自身今季最上位を獲得しています。3番手タイムをマークしたのは,高橋一穂&加藤寛規組のエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電でした。 |
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☆今回も(F1) ◯第13戦イタリアGPの予選が,高速サーキットの一つであるモンツァ・サーキットで行われました。今季ここまで全戦でレッドブル勢がポールを獲得し続けていて,今回果たして他のチームがそれを阻止するか注目されていました。ところが,レッドブル勢は今回も速さを見せ,ここまでランクトップをいくS.ベッテルが今季10回目となるポールを獲得しました。残念ながらレッドブル勢を退けることはできなかったものの,ライバルチームの一つであるマクラーレンが好結果を残し,L.ハミルトンとJ.バトンのマクラーレン勢が,それぞれ2,3番グリッドを獲得しています。地元ティフォシの大声援を受けたフェラーリのF.アロンソは,4番手タイムでした。ザウバーの小林可夢偉は,残念ながらQ2で敗退となり,17番グリッド獲得にとどまっています。 |
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2011/9/10(土) ☆関係強化(F1) ◯ルノーエンジンユーザーであるレッドブルと,そのエンジン供給元であるルノー・スポールとの間で新たな契約が成立しました。今回成立した契約は,エンジン供給を5年間延長するというものです。2014年からのF1は,新たなエンジンに関するレギュレーションである1.6リッターV6ターボエンジンとなります。今回の契約延長により,この新しいエンジン開発にレッドブルが深く関わることになります。レッドブルとルノーが組んでからは,現在までで22回の優勝と,32回のポールを獲得しています。そして,ご存知のように昨年はチャンピオンに輝いていますし,今季も圧倒的な強さと速さでランクトップをいっています。まさに現行では最強タッグともいえる関係ですが,そのタッグで新型エンジンを開発していくわけですから,ルノー自身にとっても心強いのではないかと思われます。今回の契約では,新型エンジンの開発だけでなく,その2014年までの2年間は,ルノー製のエンジンだけでなく,KERSシステムについても使用することになるようです。今シーズンのレッドブルは,しばしばKERSシステムのトラブルが発生していて,幸いにもマシンの基本的ポテンシャルが高いので,後ろのマシンがDRSを使っても何とかポジションダウンを免れるシーンがありますが,苦しい走りを強いられているという状況にあります。この契約により,その点の軽減が図れることにつながりそうです。 |
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2011/9/9(金) ☆新スポンサー(F1) ◯シーズン当初だけでなく,シーズン途中からもいろいろなスポンサーが新たにチームとの契約を結んでいますが,後半戦に入ってからも契約成立がなされています。最近では,トロロッソがスペイン企業との契約が成立しました。その企業とは,スペインの石油ブランドである「セプサ(Cepsa)」です。この契約成立により,今日から始まるイタリアGPで,同チームのマシンであるSTR6のノーズとリアウイング,リアエンドプレート,ドライバーのオーバーオールに同社のロゴつくことになるようです。次に,資金難が噂され,そのことがシーズン途中のドライバー交代劇へとつながったのではないかとみられているロータス・ルノーGPが,4社との新たなスポンサー契約を成立させました。その4社とは,ブラジルの石油および天然ガス会社である「OGX」と,同じくブラジルの通信会社である「エンブラテル」,そしてイギリスの製薬会社「オーデン・マッケンジー」,そして皆さんご存知のプロクター・アンド・ギャンブル社の剃刀ブランドである「ジレット」です。今回の契約成立は,単にチームの資金を潤すだけの効果があるわけではないと思われます。ルノーの場合,N.ハイドフェルドに替わってブラジル人ドライバーであるB.セナがシートに座ることになりましたが,今回のスポンサー契約には,セナの母国であるブラジル系の企業が2社含まれています。また,トロロッソについては,まだ来シーズンのドライバー契約が成立していませんが,今シーズンのレギュラードライバーの一人であるH.アルグエリスアリは,チームへの残留を希望しています。今回契約が成立したのが,アルグエリスアリの母国であるスペイン系の企業ですから,彼の残留にいい影響を与えるのではないかとみられています。 |
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2011/9/8(木) ☆移籍&残留(MotoGP) ◯テック3・ヤマハのC.エドワーズが,来シーズンからMotoGPクラスに参戦することになっているフォワード・レーシングに移籍することが先日発表されています。そのことに関する具体的な発表はまだ行われていませんが,この新規参入チームは,ヤマハ陣営に所属するようで,使用するマシンは,現在エドワーズが所属しているテック3製のマシンを使用するのではないかといわれているようです。来シーズンのMotoGPクラスは,現在の800ccエンジンから1000ccエンジンに変更となりますので,どのメーカーのマシンも全くのブランニューマシンとなります。それだけに,速さだけでなく,開発能力に優れるエドワーズの存在は,とても大きなものとなります。ということで,テック3に関しては,来シーズン一つ空くことになります。そこに誰が座ることになるのかが,今後のストーブリーグの目玉となります。現在噂に上っているライダーが複数存在しますが,Moto2クラスのライダーがその中の一つです。今シーズンもMoto2には有力ライダーがいて,その中でランクトップをいくS.ブラドルや,複数回表彰台に上がっているB.スミスなどの名前が来シーズンのステップアップ候補として名前が挙がっています。その中でスミスに関しては,エドワーズが抜けるテック3に所属していますので,俄然有力候補に浮上してきた感がありました。しかし,この度そのスミスが来季のことを語って,2012年シーズンも,現在と同様にテック3に所属してMoto2クラスに残留することを選択したようです。 |
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2011/9/7(水) ☆名乗り(F1) ◯F1の開催地については,年ごとに新たな場所が名乗りを上げているという感じで,例えば来シーズンから新たな開催地としてアメリカGPが加わりますし,再来年から加わる可能性がある地域もあったりして,年20回開催では足りなくなるか可能性があります。開催数が増えるとチームやドライバーへの負担が増しますから,今後どう調整するかも大きな課題となります。さて,そのような中,新たな開催地が名乗りを上げたようです。タイでの報道によると,同国の公式プロモーション機関TCEBの会長であるA.ソラスチャート氏が「タイの商業の評価を高めるため,メジャーイベント開催が必要だ」というような内容のことを語ったようなのです。また,同氏によると,サーキット建設には多額の資金が必要になるため,市街地コースでの開催も考えているようです。もしそうなった場合,ラーマ5世時代の1899年に王宮を結ぶために敷設された首都バンコクのラチャダムヌン通りを含むようです。アジアの開催地としては,来シーズンからトルコGPの開催がなくなっています。果たしてその同じアジアから新たな開催地が決定するのでしょうか。 |
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2011/9/6(火) ☆正式離脱(F1) ◯2日にロータス・ルノーGPから発表があり,N.ハイドフェルドの離脱と,B.セナがハイドフェルドに替わってシーズン終了までステアリングを握ることになりました。シーズン前にイタリアで行われたラリーに出場して選手生命に関わるような大怪我を負い,今季の参戦を断念せざるを得なくなったR.クビサの代役としてハイドフェルドがチームに加わりました。第2戦マレーシアで表彰台に上って代役としての活躍が期待されたものの,それ以後は徐々に目覚ましい活躍があまり見られず,チーム側としてはやや期待を裏切られた結果となっていました。さらにチームの資金難も噂されています。そのような中浮上してきたのが,今季リザーブドライバー契約していたセナの存在でした。ハイドフェルドに関わるそのような状況の中,セナが持ち込むブラジル関連のスポンサーマネーの存在もあって,ハイドフェルドの途中離脱とセナの昇格が噂に上るようになりました。先日行われたベルギーGP直前でハイドフェルドの代わりにセナを走らせることを決定すると共に,ハイドフェルドは,これを契約違反であるとして法的措置を開始していました。イタリアGP後に裁定が下るのではないかと見込まれていて,ハイドフェルドはシンガポールGPで復帰すると自信を見せていました。しかし,チームとハイドフェルドの弁護士が話し合いを行い,両者の間で和解が成立し,今回の決定に至っています。今シーズン中にシートを獲得するのは厳しいハイドフェルドですが,来シーズンに関する動きが既に見せているようで,現在噂されているのが,良好な関係にあるBMWとの間で話し合いがもたれていて,来シーズンはドイツを中心に行われているDTMに参戦するのではないかと言われています。 |
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2011/9/5(月) ☆ランク2位が(MotoGP) ◯第13戦サンマリノ&リベイラ・ディ・リミニGPの決勝レースが,ドライコンディションの中ミサノ・ワールド・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,2番グリッドからスタートしたランク2位をいくヤマハ・ファクトリーレーシングのJ.ロレンゾが,ホールショットを決めてトップに立ちました。その後はランクトップをいくレプソル・ホンダのC.ストーナーとのバトルがあったりしたものの,少しずつ後続との差を広げていき,最後は7秒以上の差をつける独走で第8戦イタリアGP以来となる今季3勝目を挙げました。終盤に入ってペースの下がったストーナーを,残り6周目に交わして2位でチェッカーを受けたのが,チームメイトでもあるD.ペドロサでした。ペースを落としたストーナーが3位でチェッカーを受けたことにより,ランキング争いでは1位のストーナーと2位のロレンゾとの差が9ポイント縮まりました。10番グリッドからスタートしたサンカルロ・ホンダ・グレシーニの青山博一は,オープニングラップで12位までポジションを下げて走行したものの,終盤にポジションを1つあげて11位でチェッカーを受けています。 Moto2クラスは,途中まで7台によるトップ争いを展開していきました。その争いも徐々に車間が空いていき,ランク2位につけているシューターのマシンを駆るM.マルケスがトップでチェッカーを受けて2戦連続6回目の勝利を収めました。そのマルケスとランキング争いをしているここまでランクトップをいくカレックスのS.ブラドルは,マルケスには逃げられたものの,シューターのマシンを駆るA.イアンノーネとの2位争いを制しました。この結果,ランク争いでマルケスが5ポイント差を縮め,23ポイント差まで接近しました。今大会で予選3番手を獲得し,久々に上位に顔を出したモリワキのマシンを駆る高橋裕紀は,7台によるバトルの中に入っていたものの,徐々にその争いから遅れ始め,7位でのチェッカーとなりました。それでも,復調の兆しが見られたわけですから,2戦後となる日本GPに期待を持たせてくれています。代役参戦を果たしたシューターの小山知良は,20位完走となっています。 125ccクラスは,ランクトップをいくアプリリアのN.テロルとランク2位をいくデルビのJ.ザルコとの間でトップ争いが展開されました。ファイナルラップまで続いたそのバトルは,ゴール直前でテロルがトップに立って制しました。他の2クラスはランク2位のライダーが勝利を収めましたが,このクラスだけはランクトップのライダーが制しています。3位には,ザルコのチームメイトであるE.バスケスが入り,第4戦フランスGP以来今季2度目の表彰台を獲得しています。 |
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2011/9/4(日) ☆ランクトップが(MotoGP) ◯2週連続開催となるMotoGPですが,その2つめのレースである第13戦サンマリノ&リベイラ・ディ・リミニGPの予選が,ミサノ・ワールド・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,ここまでランクトップをいくレプソル・ホンダのC.ストーナーが3連勝を収めています。そのストーナーの速さは今回の予選でも衰えず,2戦連続今季8度目のポールを獲得しました。ランキング争いで彼を追うヤマハ・ファクトリーレーシングのJ.ロレンゾが,コンマ1秒差で2番手タイムをマークし,今季10度目となる1列目からのスタートを切ることになりました。3番手タイムをマークしたのは,ストーナーのチームメイトであるD.ペドロサでした。サンカルロ・ホンダ・グレシーニの青山博一は,今季自己最高位タイとなる10番グリッドを獲得しています。 Moto2クラスは,このところいいリザルトが残っていない感のあるランクトップをいくカレックスのS.ブラドルが,唯一1分37秒台をマークして5戦ぶりとなるポールを獲得しました。このところ絶好調で,前戦のウィナーでもあるシューターのM.マルケスが2番グリッドを獲得し,7戦連続8度目となるフロントローからのスタートを切ることになりました。ここ数戦全く上位での争いができていないモリワキの高橋裕紀は,今回はようやく本来の速さを取り戻したかのように上位でのタイムをマークしていて,3番グリッドを獲得しました。高橋のフロントロー獲得は,7戦ぶりとなります。今回怪我で欠場のK.ソフォーグルの代役でテクノマグ・CIPから参戦している小山知良は,トップから2秒弱遅れで28番グリッドを獲得しています。ちなみに,代役参戦ながら,彼のチームメイトであるD.エガータ-よりはポジションが1つ上です。 125ccクラスは,ランキング2位につけているデルビのJ.ザルコがトップタイムをマークし,第8戦イタリアGP以来4戦ぶりとなるポールを獲得しました。2番グリッドを獲得したのは,アプリリアのマシンを駆るH.ファウベルでした。この2番グリッドは,彼にとって今季自己最高位タイとなります。そして,ファウベルのチームメイトで,ここまでランクトップをいくN.テロルが3番グリッドを獲得しています。 |
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2011/9/3(土) ☆引退(MotoGP) ◯昨日から第13戦サンマリノ&リベイラ・ディ・リミニGPが開幕していますが,それに先だって1日(木)に行われたプレスカンファレンスにおいて,プラマック・レーシングのL.カピロッシが今シーズン限りで引退することを発表しました。1990年に鈴鹿サーキットで行われた日本GPでデビューを果たしたカピロッシは,125ccクラスと250ccクラスでチャンピオンを獲得しました。その後は最高峰クラスにステップアップし,2サイクル500ccマシン,4サイクル990ccマシンと現在の800ccマシンと様々なマシンを駆ってきました。メーカーも現在最高峰クラスに参戦している全てのメーカーのマシンを駆ってきていて,前戦のインディアナポリスGPまでで通算213戦参戦を達成しています。今シーズンのカピロッシは,マシンとのマッチングに苦しみ,さらに転倒による怪我にも悩まされています。一時期は,今シーズン限りでMotoGPを離れ,SBKに転身するのではないかという噂が飛び交っていました。しかし,彼自身は終始この噂を否定していて,それを証明するかのように今回の発表に至っています。125ccクラスでチャンピオンを獲得した時には,同じイタリアンライダーのサポートを得て史上最年少でのチャンピオンとなりました。250ccクラスでチャンピオンを獲得した時には,そのチャンピオン獲得がかかったレースで,チャンピオン争いをしていた原田哲也をコーナーの飛び込みで強引に中に入ってはじき飛ばし,原田が転倒リタイア,カピロッシはチェッカーを受けてチャンピオン獲得という後味の悪い形をとったこともありました。GP界を彩ったレジェンド的なライダーの一人ですので,何とも寂しい限りですが,現在表彰台獲得回数が99ですので,何とかシーズン終了までに一度は表彰台に上り,100回という偉業を達成してもらいたいものです。 |
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☆ステップアップ(MotoGP) ◯今シーズン限りで終了する125ccクラスは,来シーズンから4サイクル250ccマシンを使用したMoto3クラスとして新たなスタートを切ります。その新たなクラスに,新たなスタートを切る日本人ライダーが誕生します。それは,昨シーズンJRRのGP-MONOクラスチャンピオンで,今季はJ-GP2クラスにも参戦している藤井謙汰です。先週SUGOで行われたレースでは,来シーズンからMoto3クラスにホンダが投入するNSF250Rを駆って優勝し,世界で初めてホンダNSF250Rウィナーとなっています。来シーズン藤井が所属することになるチームは,フランスを本拠地とするCIPです。チームからの発表では,Moto3クラスは藤井の1台体制,Moto2クラスは2台体制で臨むことになっているようです。ただ,今回の発表の中では,誰がMoto2クラスのマシンを駆るのかについては明らかにされていません。一時期は隆盛を極めた軽量級クラスにおける日本人ライダーですが,このところはようやく1人がかろうじて参戦するくらいでした。今季に至っては,シーズン序盤こそ尾野弘樹がKTMのマシンを駆って参戦していたものの,スポンサーマネーを持ち込むことができない日本人ライダーの悲哀を味わい,チームの資金不足のためシーズン序盤での解雇となってしまい,現在は一人も参戦していない状況となってしまっています。彼の場合は,日本を代表するコンストラクターであるTSRのチーム代表の息子という日本人ライダーとしては恵まれた環境ではありますので,ぜひフルシーズン参戦し,年間を通して活躍していってもらいたいものです。 |
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2011/9/2(金) ☆スポット参戦(インディ・カー) ◯アメリカン・オープンホイール・レースの最高峰として我が国で唯一開催されてきた『インディ・ジャパン』は,今シーズン限りで開催が終了し,『インディ・ジャパン・ファイナル』として開催されることになっています。今季の同シリーズは,元F1ドライバーの佐藤琢磨のみがフル参戦していて,日本ラウンドも彼一人のみの参戦かとみられていました。しかし,昨シーズンまでの3年間フル参戦していた武藤秀紀から発表があり,サム・シュミット・モータースポーツから17のカーナンバーをつけてスポット参戦することになりました。今回のスポット参戦には,長年彼のパーソナルスポンサーを務めているオートバックスセブン及びamsc(オートバックス・モータースポーツ・カンファレンス)の支援があったからのようです。今回彼が所属することになったサム・シュミット・モータースポーツは,今季のインディ500でA.タグリアーニがカナダ人として初めてポールポジションを獲得し,次のテキサスでも連続ポールを手にしていますので,戦闘力のあるチームの一つといえます。昨シーズンをもってインディ・カーでのシートを失った武藤は,今シーズン再び国内でのレースに復帰し,SGTにARTAからフル参戦しています。インディ・カーシリーズとは,テレビでの解説という形で関わりを持っています。なお,日本では今回が最後の開催となりますが,新たな噂として,来シーズンから中国で同シリーズの開催が始まるのではないかという話が浮上してきているようです。 |
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2011/9/1(木) ☆過密日程(F1) ◯FIAメンバーによってファックス投票が行われ,来シーズンのレースカレンダーが正式に承認されました。それによると,開幕戦は今シーズンより1週間早い3月18日に決勝レースが行われることになります。レース数は,今年より1線多い全20戦となります。新たな開催地としてはアメリカGPが組み込まれ,今シーズン政情不安により開催中止となったバーレーンGPが復活しています。それに対して,トルコGPが噂通りカレンダーから外れました。来シーズンの特長は,2週連続開催が増えるというものです。それに対して,サマーブレイクが5週間という長いものになっています。つまり,ドライバー及びチームクルーに関しては,夏休みは長いものの,レースに関しては過密日程になっているといえます。なお,具体的なカレンダーは,以下のようになっています。 |
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