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2011/8/31(水) ☆復帰(SBK) ○SBKシリーズにおけるホンダのワークスチーム的存在のカストロール・ホンダは,ここまでチャンピオン争いに絡むことができず,なかなか優勝さえも厳しい状態が続いています。さらに,今季J.レイとR.ザウスのコンビですが,現在両者共に怪我をして欠場の危機にあるという大変厳しい状況にあります。そのカストロール・ホンダから発表があり,今週末にニュルブルクリンクで行われる第10戦ドイツ大会では,怪我のザウスの代役として,元GPライダーで,SBKライダーでもあった玉田誠を起用することになりました。SBKでのシートを失った玉田は,実質的に鈴鹿8耐のみの参戦という状況が続いています。今年の8耐では,ハルクプロで高橋巧と岡田忠之と組んで3位表彰台を獲得していて,まだ一線級で走ることができるということを証明しています。今回出場することになったカストロール・ホンダですが,彼がまだJRRにフル参戦していた頃,スポーツランドSUGOで行われた日本ラウンドにワイルドカードで参戦し,2001年と2002年に優勝した経験があります。JRRからGPにフル参戦し,そこでシートを失ってSBKに転身した時には,カワサキのワークスチームからの出場でした。しかし,チャンピオン争いに絡むほどにはマシンの戦闘力がなく,ホンダ系のプライベートチームに移籍するところまで話が進んだものの,チームの資金力に問題が生じ,結局そのチームから出場できないままSBKでのシートを失う状態になっていました。まだ世界でのレース参戦に意欲を見せる玉田だけに,今回の代役参戦は,来シーズンに向けていい機会となりそうです。 |
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2011/8/30(火) ☆縁(MotoGP) ○テクノマグCIPから発表があり,次戦サンマリノ&リベイラ・ディ・リミニGPにおいてK.ソフォーグルの代役として小山知良を起用することになりました。ずっとMotoGPの125ccクラスに参戦してきた小山でしたが,同クラスに年齢制限があることもあって,Moto2クラスへの参戦を視野に入れる必要性がありました。ところが,125ccクラスで優勝争いができるようなマシンを手に入れることができず,Moto2への参戦も難しそうなところもあって,今季は来年Moto2のシート獲得するため,スペイン選手権のMoto2クラスにテクノマグCIPからフル参戦しています。そして,さらにMoto2クラスのマシンでの走り込みをするため,JRRのJ−GP2クラスにも参戦を開始しています。今シーズンはMoto2クラスにソフォーグルを起用している同チームですが,そのソフォーグルが選手末に行われた第12戦インディアナポリスGPのフリー走行1において転倒を喫し,足を脱臼骨折してしまいました。インディアナポリス市内の病院に搬送されたソフォーグルは,そこで手術を受けたために次戦のサンマリノGPを欠場せざるを得なくなり,チームに所属する小山を代役で起用することになったのです。テクノマグCIPといえば,昨シーズン富沢翔也を起用したチームです。昨シーズンから始まったMoto2で最初のウィナーとなったのが富沢。その後もポールを獲得したりして将来を期待されていた富沢ですが,レース中の事故により命を失ってしまいました。その富沢の命を奪った場が,今回小山が代役参戦するサンマリノGPです。そして,富沢が尊敬する大先輩として慕っていたのが代役参戦する小山。まさに「縁」を感じる今回の代役劇です。是非とも富沢のために,何より小山自身のためにも一つでも上のポジションでチェッカーを受けてほしいものですね。 |
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2011/8/29(月) ☆連勝 PARTT(JRR) ○第5戦の決勝レースが,好天に恵まれたスポーツランドSUGOで開催されました。JSB1000クラスは,ここまでの3戦全てをTSRの秋吉耕祐が勝利しています。4連勝をかけたレースとなった今回の大会ですが,その秋吉がポールからスタートしました。スタートダッシュを決めた秋吉を,序盤はスズキのマシンを駆る加賀山就臣が追うという展開となりました。しかし,加賀山にクラッチトラブルが発生してしまい,それ以後はハルクプロの高橋巧が2位を走行していきました。その高橋は,レースが進むにつれて秋吉との差を縮めていき,最終ラップの頃にはテールトゥーノーズとなっていました。しかし,終盤になって出てきた周回遅れに引っかかってしまい,秋吉が4連勝を達成しました。3位には,トラブルを抱えながら走行を続けた加賀山がはいっています。 J−GP2クラスですが,このクラスも開幕戦からずっとハルクプロの中上貴晶が連勝を飾ってきています。来季からのMotoGP復帰を目指している中上は,今回もポールからスタートして他のライダーを寄せ付けない異次元の走りを展開していき,開幕戦からの3連勝を飾りました。2位には,ホンダのマシンを駆る関口太郎が,3位には,今回からモリワキ製のMoto2マシンであるMD600にマシンをスイッチした山口辰也がはいっています。 ST600クラスは,タイから参戦している2人のライダーが予選から速さを見せていました。決勝レースでもヤマハ・タイランドの2人の勢いは衰えず,タイ人ライダーによるトップ争いが展開されていきました。ところが,その内の1人がスリップダウンを喫してしまい,C.ポラマイがトップに立ちました。終盤に入って昨年のチャンピオンである山口辰也がこのポラマイを交わしてトップに立ちましたが,ファイナルラップの再びポラマイがトップに立ち,2年連続してこのSUGOでのレースを制しました。3位には,ヤマハのマシンを駆る中冨伸一が入っています。 J−GP3クラスは,5台による激しいトップ争いが展開されていきました。終盤まで続いていった争いでしたが,昨年のチャンピオンである大久保光とベテランライダーの仲城英幸が絡んで転倒リタイア。さらにその後すぐに山本剛大が単独で転倒を喫してリタイアとなってしまったため,2台によるトップ争いとなりました。抜きつ抜かれつの展開が展開されていきましたが,最終的にTSRの藤井謙汰がトップでチェッカーを受け,2位に渡辺陽向が入りました。両者共に前回の大会から投入されるようになったホンダの来季型Moto3マシンであるNSF250Rを駆っていますので,2戦目にして勝利を収めると共に,ワンツーフィニッシュというおまけまでついた形となりました。さらに,藤井に関しては,この全くのブランニューマシンを世界で最初に表彰台の頂点にもたらしたライダーということになります。 前日に決勝レースが行われたGP−MONOクラスは,ポールトゥーウィンで長島哲太が優勝を飾っています。2,3位には,それぞれ小室旭と藤井謙汰が入っています。 |
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☆連勝 PARTU(MotoGP) ○第12戦インディアナポリスGPの決勝レースが,『インディ500』の開催地として有名なインディアナ・ポリス・モーター・スピードウェイで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたレプソル・ホンダのC.ストーナーがスタートで出遅れてしまいました。3番手に後退したストーナーでしたが,7周目にトップに立つと後続との差を広げていき,今回と同じアメリカでの開催であった第10戦からの3連勝を飾りました。2位には,チームメイトでオープニングラップを制したD.ペドロサが入りました。2番グリッドからスタートしたヤマハ・ファクトリーレーシングのB.スピースでしたが,彼もスタートで遅れてしまい9位までポジションダウンをしました。しかし,母国GPに燃える彼が徐々にポジションを回復していき,終盤に3位まで浮上してその位置でチェッカーを受けました。サンカルロ・ホンダ・グレシーニの青山博一は,13番グリッドからスタートしたものの,いつものようにスタートで出遅れ,最後尾まで順位を落としてしまいました。その後順位を回復していき,最終的には2戦連続となる9位フィニッシュとなり,今季7度目のシングルフィニッシュを達成しています。 Moto2クラスは,今季5回目となるポールからスタートしたシューターのマシンを駆るM.マルケスが,8周目にトップに立つと後続との差をどんどん広げていって独走態勢に持ち込み,今季5回目となる優勝を飾りました。A.エスパルガロとE.ラバトのカレックス勢同士となった2位争いは,エスパルガロが2位,ラバトが3位となりました。この結果は,両者共に自己最高位となります。このところ上位に顔を出すことができていないモリワキのマシンを駆る高橋裕紀は,今回の大会も予選から苦しい戦いとなりました。20番グリッドからスタートした高橋は,その位置さえも維持することができず,25位でのチェッカーとなってしまいました。 125ccクラスは,ランクトップをいくアプリリアのN.テロルがポールを獲得していました。前戦では,トップ争いを展開しながらもマシントラブルでリタイアに追い込まれてしまったテロルでしたから,その悪い流れを断ち切る必要がありました。そのテロルは,ホールショットを決めてから後続との差を徐々に広げていって独走態勢に持ち込みました。最大11秒以上の差を広げたテロルはそのままの位置でチェッカーを受け,この大会を2年連続で制しました。3台による2位争いを制したのは,ランキングでテロルを追うアプリリアのM.ビニャーレスでした。3位には,同じくアプリリアのマシンを駆るS.コルテセが入っています。 |
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☆2回目(F1) ○第13戦ベルギーGPの決勝レースが,オールージュで有名なスパ・フランコルシャンで行われました。不安定なスパ・ウェザーに悩まされるこの大会ですが,前日の予選までと違って決勝レースは終始ドライコンディションで行われました。ポールからスタートしたのは,ランク争いでトップをいく昨年のチャンピオンであるレッドブルのS.ベッテルでした。決勝レースでは,メルセデスGPのN.ロズベルグがオープニングラップで速さを見せてトップに立ちました。しかし,ベッテルがDRSを使って3周目にトップに浮上。その後は,タイヤ交換のタイミングなどがあってトップの顔が少し変化していきました。それらが落ち着いた頃には再びベッテルがトップに立っていて,そのポジションを守り抜き,今季7勝目をポールトゥーフィニッシュで達成しました。チームメイトのM.ウェーバーが2位に入り,第4戦トルコGP以来今季2回目となるレッドブルによるワンツーフィニッシュで今大会を終えています。3位には,マクラーレン・メルセデスのJ.バトンが入っています。予選1周目にタイヤが脱落するという信じられないトラブルに見舞われてしまい,ノータイムで最後尾からのスタートとなったメルセデスGPのM.シューマッハは,このベルギーGPが彼にとってデビューした大会でもあります。その思い出のレースで素晴らしいパフォーマンスを見せ,最後尾からのスタートながら少しずつポジションアップを果たしていき,チームメイトのN.ロズベルグより1つ上のポジションとなる5位でチェッカーを受けています。ザウバーの小林可夢偉は,4番手を走行中の13周目にマクラーレン・メルセデスL.ハミルトンと絡んでしまい,セーフティーカー導入の原因をつくってしまいました。ハミルトンはリタイアに終わったものの,可夢偉はポジションダウンしながらも走行を続けることができました。その後も他車との接触があったりしてポイント圏内に顔を出すことができず,12位でこの大会を終えています。 |
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2011/8/27(土) ☆変更(JRR) ○今週末は,F1,MotoGP,JRRと各カテゴリーの最高峰のレースが開催されます。ここでは,国内2輪レースの最高峰であるJRRに関するニュースをお伝えします。まずJSB1000クラスに関してですが,昨シーズン限りでJRRからは卒業したものの,東日本大震災の被災者を応援するため,開幕戦や鈴鹿8耐に参戦した自身が被災者の1人でもある伊藤真一が,地元宮城県のスポーツランドSUGOでの開催ということで,開幕戦と同様TSRから参戦しています。彼が使用するマシンは,これまた開幕戦と同様にチームメイトである秋吉耕祐のTカーです。つまり,秋吉にしても伊藤にしても,万が一転倒してしまうと乗り換えるマシンがないということになります。なお,九州関連でいうと,今シーズンから出身地である鹿児島に戻り,レースの度に現地に駆けつけるという生活を送っている徳留和樹が,都合により今回のレースをキャンセルしています。次回は同じ九州にあるオートポリスでのレースとなりますが,これについては参戦することが決まっています。今回参戦できない鬱憤を,ぜひ地元のレースで晴らしてほしいものです。 次に,昨年のST600クラスチャンピオンで,今シーズンは同クラスとJ−GP2にダブルエントリーしている山口辰也が,今回からマシンをスイッチしています。今回から彼が使用することになったのは,モリワキ製のMoto2マシンであるMD600です。昨年はモリワキのマシンを駆ってST600クラスチャンピオンに輝いていますので,この縁がマシンスイッチに好影響を与えているのかもしれません。ただし,レースウィークの直前にまとまった話ですので,事前走行ができず,ぶっつけ本番となります。また,来季からMoto2クラスに参戦することを視野に入れ,今季あえてMotoGPからスペインの国内選手権に戦いの場を移すとともに,,JRRとのダブル参戦をすることになっている小山知良も,今回から使用マシンをスイッチすることになりました。彼が使用することになったマシンは,TSRのフレームです。TSR製のMoto2マシンといえば,表向きは「TSR」という名称は使用していないものの,『Motobi』のマシン名でA.デ.アンジェリス等が駆って表彰台を獲得しているものです。 |
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2011/8/26(金) ☆2戦か?(F1) ○これまで度々お伝えしてきたロータス・ルノーGPのシートに関してですが,噂通り今日から開幕するベルギーGPに関しては,N.ハイドフェルドに代わってB.セナがステアリングを握ることになりました。昨シーズンはHRTからフル参戦したセナですが,今シーズンはルノーのリザーブドライバーを務めています。今シーズンに関しては,ハンガリーGPの初日にハイドフェルドに代わって走行をしましたが,予選やレースに関しては今季初走行となります。当初の噂では,セナが資金難に苦しむルノーにブラジルのスポンサーマネーを持ち込んだことにより,チームが期待した通りのリザルトを残せていないハイドフェルドに替わって残りのシーズンを走行するのではないかとみられていました。しかし,チームからの正式発表では,今回のベルギーGPだけに関してで,それ以降については正式には分かりません。ただ,セナ自身は,次のイタリアGPへの出場も匂わせていますので,今回の含めた2戦に関してはセナがステアリングを握ることになりそうです。それ以降については,ハイドフェルドとチーム側との契約条項が関わってくるようで,その点がクリアにならない限りはセナの出場は不透明なままのようです。 |
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2011/8/25(木) ☆3人が?(MotoGP) ○後半戦に入りましたので,今シーズンのチャンピオン争いはもちろん,来シーズンの動向も徐々に気になり始める時期となりました。その点に関して,新たな噂が浮上してきています。レース専用車で争われるのがMotoGPですが,市販車をベースにして争われているのがSBKです。今シーズンのSBKは,昨シーズンチャンピオンを獲得したM.ビアッジを始め,今シーズンはこれまた元GPライダーのC.チェカがランクトップに立っています。また,今シーズンからSBKにフル参戦を開始したM.メランドリも,早くも優勝をしていてルーキーシーズンながら活躍を見せています。このようにMotoGPからSBKに転身したライダーの活躍が見られていることから,同様の形を採るライダーが今後も増えていくのかもしれません。このページでも既にお伝えしていますが,ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・レーシングのR.ド.プニエが,来季SBKに転身し,カワサキのワークスから参戦するのではないかという噂が出ていました。そして,最近噂が浮上してきたライダーが2人出てきました。1人は,そのプニエとチームメイトである超ベテランライダーのL.カピロッシです。今シーズンのカピロッシは,上位争いになかなか顔を出すことができず,怪我による欠場もあります。年齢的に考えてもそろそろMotoGPで上位争いをするには厳しくなっているようでしょうし,上位争いするチームへの移籍も厳しいでしょう。ただし,レース自体にはまだモチベーションが下がっていないようですから,SBKに転身しても何ら不思議はありません。現在の状況を考えると,カピロッシはSBKにおけるドゥカティ系のチームから参戦するのではないかとみられています。もう一人のライダーは,こちらはSBKに転身というより,SBKに復帰といった方が正確なライダーです。それは,2000年と2002年にSBKでチャンピオンになり,その後MotoGPに参戦を開始したテック3・ヤマハのC.エドワーズです。速さだけでなく,開発能力の高さもあってずっとMotoGPにフル参戦してきたエドワーズですが,彼が所属するヤマハ陣営も若い優秀なライダーを起用することを考え始めているようです。その候補に挙がっているのが,今季Moto2クラスで活躍を見せているS.ブラドルとB.スミスです。特に,スミスに関しては,彼が所属するのがエドワーズと同じテック3ですから,Moto2からMotoGPへのステップアップが容易となります。もしエドワーズがSBKに転身するとなると,MotoGPと同じくヤマハというわけにはいかなくなります。というのも,これまた先日お伝えしたように,ヤマハがSBKにおけるワークス活動を休止することになったからです。そこで浮上しているのが,SBKにフル参戦を開始しているものの,なかなかチャンピオン争いに常に絡むところまではいっていないBMWです。速さと開発能力に長けるエドワーズですから,BMWが彼に触手を伸ばしても何ら不思議はありません。果たしてこの噂が本当かどうか,今シーズン末の目玉の一つになりそうです。 |
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2011/8/24(水) ☆結論は?(F1) ○ロータス・ルノーGPのN.ハイドフェルドについては,19日付のこのページでもお伝えしたように,非常にシート維持そのものが怪しくなってきていて,このところ途中解雇の噂が浮上してきています。ここ数日の話題では,今週末に行われるベルギーGPからシート喪失になるのではないかというものです。そして,彼に替わってシートに座るのではないかと噂されているのが,故A.セナの甥であり,昨シーズンはHRTからF1にフル参戦し,今シーズンはルノーでリザーブドライバーを務めているB.セナです。資金不足に見舞われているルノーですが,そのルノーに対して,セナが母国であるブラジルからの多額のスポンサーマネーを持ち込むことが可能となり,それをもとにベルギー以降の残りのレースシートを獲得することができそうだというのが今回の噂です。19日にお伝えした噂は,最終戦のブラジルGPのシートを獲得というものでしたが,今回のはセナにとってはさらに進んだものとなっています。これに対して,ハイドフェルドも黙ってはいないようです。確かに十分なリザルトを残しているとはいえない状況が続いてはいますが,それでもチームメイトのV.ペトロフと比べると2ポイント多い34ポイントを獲得していて,ランキングで8位につけています。ですから,ハイドフェルドとしては,途中解雇されるほどの悪いリザルトとはいえないと思っているようですし,もしそうなった場合は,法的措置も辞さないと考えているという報道もなされています。いまだに今週末のステアリングを握るのが誰になるのか,現段階ではまだ発表がありませんし,どうやらぎりぎりまで発表がなされないようです。 |
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2011/8/23(火) ☆ル・マンにも?(WRC) ○元F1チャンピオンで,現在はシトロエンのマシンを駆ってWRCにフル参戦しているK.ライコネンが,明日スペインのモーターランド・アラゴンで行われるテストにプジョー 908 ルマンカーを駆ることになりました。ちなみに,ご存知の方も多いと思いますが,車のブランドとしては別のようですが,プジョーとシトロエンとは「PSAプジョー・シトロエン」という一つのグループを形成しています。ですから,シトロエンのライコネンが,プジョーのテストをすることはごく自然なことでもあります。ライコネンについては,F1への復帰やNASCARなど他のカテゴリーへの転身も時折噂されています。それほどクローズドサーキットで行われるカテゴリーであろうが,グラベルで行われるカテゴリーであろうが,器用にこなすポテンシャルを持ったレーサーであることの証明です。今回のテスト参加は,単なる体験的なものではなく,ライコネンのルマンカーでのスピードを評価することで,2012年に彼がル・マン24時間に参戦する可能性もあるようです。この点に関して,プジョー側だけでなく,ライコネン自身もル・マンには興味があることを明らかにしています。ただ,結果がよければすんなり参戦というわけにはいかないようで,ライコネンとしては,ル・マン24時間に参戦するとなれば,テストだけでなく何度かレースに参加することも希望しているようです。プジョーは,2007と2008年に元F1チャンピオンのJ.ビルヌーブを起用したこともありますので,ライコネンのル・マン参戦が結構現実性を帯びているのかもしれませんね。 |
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2011/8/22(月) ☆雨量(SGT) ○第5戦『第40回インターナショナル・ポッカ・GT サマースペシャル』の決勝レースが,雨の量が刻々と変化する不安定な天候の鈴鹿サーキットで行われました。GT500クラスは,ポールからスタートした柳田真孝&R.クインタレッリ組のS-Road MOLA GT-Rが順調にスタートを切ってトップの座に立ちました。序盤は,そのMOLAに続いて,MOTULやカルソニックのGT-Rがトップ3を独占するという展開となりました。しかし,雨量が刻々と変化する中,どの種類のタイヤを選んでいるかで速さに大きな影響が出るようになり,小暮卓史&L.デュバル組のウイダー HSV-010が順位を回復していき,その時点でトップに立っていたMOTULに急接近していき,41周目にトップに立ちました。そのオーバーテイク劇があった直前に別の場所でマシンがスポンジバリアに乗り上げるという激しいクラッシュが生じ,セーフティーカー導入となりました。セーフティーカー導入とウィダーのオーバーテイクが微妙なタイミングでしたので,このオーバーテイクが認められるか不安視されたものの,レースはそのままで続行されていきました。リスタート後にMOTULがコースオフを喫してしまい,代わってPETRONASが2位になりました。その後に今度はトップをいくウィダーがGT300のマシンと接触してスピンを喫してしまい,PETRONASがトップに立ちました。徐々にコースコンディションが回復していく中,ピットインのタイミングで順位に変動があったり,そのピットインで浅溝タイヤを選んだか,スリックタイヤを選んだかでペースに大きな差が出るようになりました。終盤トップ立っていたのがウィダーで,浅溝を選んでいるウィダーを一時順位を下げていたもののスリックを選択したMOLAが猛追。2位にまで浮上してきました。しかし,最終盤に再び雨が降り始め,MOLAの追撃もここまでとなりました。結局ウィダーがトップでチェッカーを受け,第3戦以来となる今季2勝目を挙げました。3位には,松田次生&J-P.デ・オリベイラ組のカルソニック IMPUL GT-Rが入っています。 GT300クラスは,こちらポールからスタートした高木真一&松浦孝亮組のARTA Garaiyaが序盤トップの座を守りました。しかし,雨量とタイヤ選択の関係により順位に変動が見られ,山野哲也&佐々木孝太組のR&D SPORT LEGACY B4がトップに浮上。ARTAが順位を徐々に下げていく中,REGACYと影山正美&藤井誠暢組のHANKOOK PORSCHEとのトップ争いとなり,最終的にREGACYがトップでチェッカーを受け,前年に引き続いてこの大会を制しました。3位には,余郷敦&織戸学組のリール ランボルギーニ RG-3が入っています。 |
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2011/8/21(日) ☆2戦連続(SGT) ○第5戦となる『第40回インターナショナル・ポッカ・GT サマースペシャル』の予選が,鈴鹿サーキットで行われました。この日の予選は,Q1が行われている間はドライコンディションで行われたものの,Q2からはウェットコンディションの中での走行となりました。GT500クラスでポールを獲得したのは,ウェットコンディションで速さを発揮するミシュランタイヤを唯一使用している柳田真孝&R.クインタレッリ組のS-Road MOLA GT-Rでした。今シーズンからこのクラスにステップアップした同チームですが,前戦に引き続いて連続ポールとなります。2番グリッドを獲得したのは,金石年弘&塚越広大組のKEIHIN HSV-010,3番グリッドを獲得したのが,昨年のチャンピオンである小暮卓史&L.デュバル組のウイダー HSV-010でした。今回の予選では,トップ6をホンダのHSV-010とニッサンのGT-Rが占めていて,トヨタ勢の最上位は,石浦宏明&井口卓人組のDENSO SARD SC430の7番グリッドでした。 GT300クラスでポールシッターとなったのは,高木真一&松浦孝亮組のARTA Garaiyaでした。これは,GT500クラスと同様2戦連続ポールとなります。2番グリッドを獲得したのは,影山正美&藤井誠暢組のHANKOOK PORSCHE,3番グリッドを獲得したのは,山野哲也&佐々木孝太組のR&D SPORT LEGACY B4でした。 今日の鈴鹿地方は,雨が降ったり止んだりという天候が予想されていて,雨に強さを発揮する両クラスのポールシッターにとっては追い風となるかもしれません。 |
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2011/8/20(土) ☆契約延長(WRC) ○現在ランク2位をいくフォードのM.ヒルボネンに対し,27ポイントの差をつけてランクトップをいくのがシトロエンのS.ローブです。そのローブは,今シーズンでシトロエンとの契約が切れることになっていて,来シーズン以降のローブがどこと契約することになるのか注目を集めていました。噂の中には,WRCではなく,ドイツで行われている人気カテゴリーの一つであるDTMに移籍するのではないかというものも出たほどです。また,長年シトロエンと契約してきたローブですが,これを機に別のメーカーに移籍するのではないかというものも出ていて,その中の一つが,WRCに参戦を開始する予定になっているフォルクスワーゲンで新たなチャレンジを開始することも噂されていました。ローブによると,フォルクスワーゲンに関しては,単なる噂ではなく実際にオファーがあったことは確かなようで,元WRCチャンピオンで,現在はフォルクスワーゲンのマシンを駆ってダカール・ラリーに参戦しているC.サインツからも話があったようです。しかし,この度ローブの契約に関して発表があり,シトロエンとの間で2013年まで契約を延長することが決定しました。これにより,ローブとシトロエンとの関係は10年を超えることとなります。2004年から2006年シーズンはシトロエンのクサラWRCを駆って,2007年からはシトロエンのC4 WRCを駆ってずっとチャンピオンを獲得し続けているローブです。そして,現在は冒頭にも記したようにランクトップをいって,V8がかなり現実的になってきている状態です。果たしてこのローブとシトロエンのタッグがどこまで頂点を続けていくのか,これからの2年間も注目ですね。 |
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2011/8/19(金) ☆交代か?(F1) ○ロータス・ルノーGPのチームオーナーであり,ジェニイ・キャピタルの代表でもあるJ.ロペスがインタビューに答え,シーズン前に大怪我を負い,今シーズンの参戦が絶望視されているR.クビサの代役として参戦しているN.ハイドフェルドに対する彼の考えを述べました。それによると,シーズン当初は新しい排気システムの開発に貢献し,マシンの開発において明確な方向性を得ることができたという好印象を持ったようです。さらに,マレーシアGPにおいては3位表彰台を獲得していますので,ここまでは順調に代役を務めていたようです。ところが,その後のパフォーマンスは十分とはいえず,徐々に彼への信頼が薄らいでいったのではないかと思われます。そのこともあって,シーズンが進むにつれてハイドフェルドのシート維持が疑問視されてきているのも事実です。それに対して,チームメイトのV.ペトロフについては,しばしばハイドフェルドを大和回るリザルトを残していますので,チーム内での印象はいいようです。先日ジェニィ・キャピタルがブラジルの投資会社と100億ドルにも上る投資に関する契約が結ばれました。このため,現段階では11月にインテルラゴスで行われる最終戦ブラジルGPでは,ハイドフェルドに代わってブラジル人ドライバーのB.セナを起用するのではないかという噂が浮上しています。なお,怪我で今シーズンを欠場しているクビサについてですが,今月後半に右肘の最終的な手術を行う予定になっているようです。複数回の手術を経て徐々に回復を見せているクビサですが,右肘の動きが十分確保されていないようで,その右肘の動きをスムーズにするための手術が今回予定されているもののようです。奇跡的ともいえる回復を見せているクビサですが,今シーズンの復帰はやはり無理でしょうが,来シーズンにはステアリングを握っている可能性が徐々に高まっているようですね。 |
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2011/8/18(木) ☆いまだに(MotoGP) ○東日本大震災の影響により,今シーズンの日本GPは10月2日に決勝レースを迎える予定になっています。しかし,つい最近までその延長された日本GPの開催が危ぶまれていたのも事実です。それは,福島原発の放射能漏れが影響しています。会場となるツインリンクもてぎは,福島から110キロ以上離れてはいるものの,ライダーを含めたMotoGP関係者がこの放射能を恐れて来日に尻込みをしているからです。こうしたことからFIMとDORNA側が,イタリアに調査会社に日本の現状調査を依頼し,先日その最終報告書が提出されました。その報告書では,「測定の結果に基づき,イベント期間中における放射能の危険は,無視できる程度であることは間違いない,と言うことができる」と明記されていました。このことにより,現状では予定通り日本GPの開催が決定されていました。この結果,当初はサンカルロ・ホンダ・グレシーニの青山博一を除いた全てのライダーが来日拒否の姿勢を見せていたものの,チャンピオン争いをしているC.ストーナーやJ.ロレンゾを始めとしたライダーが来日へ舵を切ったようです。ところが,いまだに拒否の姿勢を崩そうとしていないのが,MotoGPの顔ともいえるドゥカティのV.ロッシです。日本人としてはとても残念で,腹立たしい姿勢ではありますが,客観的に考えれば,外国人にとってはこれも一つの方向性なのかもしれません。特に,ロッシの場合は日本製のマシンに乗っているわけでもありませんし,チャンピオン争いからは完全に脱落しています。そうしたこともあって,チーム側から参加に向けて強力なプッシュもないでしょうから,参加拒否の姿勢がなかなか変化しないのかもしれません。今後(2013年シーズンという可能性も含めて),鈴鹿での開催も可能性としてあるのですが,MotoGP開催のためコース改修が必要なのも事実です。最終報告があったとはいえ,まだしばらくはこの問題に注視する必要がありそうですね。 |
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2011/8/17(水) ☆初走行(MotoGP) ○先週末にチェコGPが行われたブルノ・サーキットにおいて,決勝レースが行われた翌日の15日(月)にMotoGPクラスのオフィシャルテストが行われました。このテストには,7チーム12人が参加しました。参加チームの内訳は,ホンダ勢がレプソル・ホンダとLCRホンダ,ヤマハ勢がヤマハ・ファクトリーレーシングとモンスター・ヤマハ・テック3,ドゥカティ勢がワークスチームであるドゥカティ・チームとサテライトのプラマック・レーシング,そして,来シーズンからシューター製のマシンをを投入して新規参入予定のマーク・VDS・レーシングとなっています。今回のテストの大きな目的は,来シーズンから現行の800ccマシンに替わって1000ccマシンが使われることになりますが,そのマシンの開発作業ということになります。もちろん,サテライトチームにとっては,現行の800ccマシンのセットアップ向上が大きな目的となります。フランスGPにおいて右鎖骨を骨折したため前回ヘレス・サーキットで行われたテストに参加できなかったレプソル・ホンダのD.ペドロサは,ホンダの来季型マシン(RC213V?)での走行が今回初となりました。また,これまで公式の場での走行がなかったヤマハの来季型マシンが,今回初めてお披露目となりましたので,当然J.ロレンゾやB.スピースにとっては初走行となります。今回のテストでトップタイムをマークしたのは,ここまでランクトップをいくレプソル・ホンダのC.ストーナーでした。まだ開発に着手したばかりのマシンとはいえ,来季にも期待を持たせる結果を出しています。そして,そのストーナーとチャンピオン争いを展開しているヤマハ・ファクトリーレーシングのJ.ロレンゾが,ストーナーからわずか0.085秒差で2番手タイムをマークしていますので,初走行ながらそのポテンシャルの高さを垣間見せています。ドゥカティ・チームのV.ロッシとN.ヘイデンは,来季型マシンのシャーシに現行の800ccエンジンを搭載して現在シーズンに投入しているデスモセディチGP11.1のセットアップに専念しています。来季から新規投入となるシューター製のマシン開発については,今回のテストではM.カリオがその仕事を担いました。タイムについては,ストーナーに遅れること3.976秒でした。 |
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2011/8/16(火) ☆今年と同じで(FN&SGT) ○FNとSGTをそれぞれ統括するJAFとGTAから,来シーズンのレースカレンダーが発表されました。それによると,FNが全7戦,SGTが全8戦で行われる予定で,いずれも今シーズンと同じ内容となっています。ただし,今シーズンと同じとはいっても,東日本大地震により今季のレースカレンダーはかなり変更がなされていますが,その変更になった分と同じという意味ではなく,シーズン前に予定されていたカレンダーと同じという意味です。また,シーズン終了後には,富士スピードウェイにおいてFNとSGTの併催で『JAF GRAND PRIX FUJISPRINT CUP』が開催されるもの同様となっています。なお,今回の発表は「暫定」の段階ですので,今後変更が加わることも考えられます。また,今回発表されたそれぞれのレースカレンダーは,以下のようになっています。 |
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2011/8/15(月) ☆独占(MotoGP) ○MotoGPクラスにとっては3週間,他のクラスにとってはおよそ1ヶ月にわたるサマーブレイクが終了し,後半戦最初のレースとなる第11戦チェコGPの決勝レースが,ブルノ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたレプソル・ホンダのD.ペドロサがトップに立ったものの,3周目に転倒を喫してリタイアに終わってしまいました。そのペドロサに替わってトップに立ったのは,ここまでランクトップをいくチームメイトのC.ストーナーでした。そのストーナーは後続との差をどんど広げていって独走状態となり,前半戦最後のレースであるアメリカGPに続いてトップでチェッカーを受け,今季6勝目を挙げました。複数でのバトルとなった2位争いは,今季自己最高位タイとなった同じくチームメイトのA.ドビツィオーゾが制しました。そして,3位には,予選では速さを見せるものの,決勝レースではなかなか結果を残せないでいたサンカルロ・ホンダ・グレシーニのM.シモンチェリが入りました。シモンチェリにとっては,最高峰クラスで初の表彰台獲得となります。また,ホンダ勢が表彰台を独占したのは,2006年シーズンの第11戦アメリカGP以来となります。ちなみに,この時の表彰台メンバーですが,1位がN.ヘイデン,2位がD.ペドロサのレプソル・ホンダ勢,3位がフォルトゥナ・ホンダのM.メランドリでした。3位のフォルトゥナ・ホンダは,現在のサンカルロ・ホンダ・グレシーニと同じくホンダ・グレシーニですから,今回のチェコGPと2006年のアメリカGPは,チームで見ると1位と2位がレプソル,3位がグレシーニと同じ組み合わせとなっています。サンカルロ・ホンダ・グレシーニの青山博一は,久々のシングルフィニッシュとなる9位でチェッカーを受けています。 Moto2クラスは,4台によるトップ争いが展開されていきました。最後まで続いたトップ争いを制したのは,5番グリッドからスタートしたシューターのマシンを駆るA.イアンノーネでした。コンマ1秒遅れで2位に入ったのは,ランク2位をいくシューターのM.マルケスでした。そして,ランクトップをいくカレックスのS.ブラドルが3位に入っています。この結果,ランクトップ争いのポイント差が若干縮まっています。モリワキのマシンを駆る高橋裕紀は17番グリッドからスタートし,スタートで出遅れて22番手まで順位を落としたものの,徐々に順位を挽回していって,最終的に6人によるバトルを制して12位でチェッカーを受けています。 125ccクラスは,3番グリッドからスタートしたアプリリアのS.コルテセと,2番グリッドからスタートしたデルビのJ.ザルコの同い年同士でのトップ争いが展開されました。最後の最後まで続いたバトルを制したのはコルテセで,通算109戦目で自身初となる勝利を収めました。4人で展開されたバトルを制した3位に入ったのはアプリリアのA.モンカヨで,自身初の表彰台獲得となりました。 |
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2011/8/12(金) ☆隔年で(F1) ○オールージュで有名なスパ・フランコルシャンで開催されているベルギーGPは,大変人気のあるGPではあるものの,開催のための資金繰りがとても厳しく,グランプリ自体の開催がいつも危ぶまれています。それに対して,F1開催を希望する地域は,この世界的な経済状態にもかかわらず後を絶たない状況が生まれています。ベルギーGPを何とか残そうとするオーガナイザーは,新たな手を考えているようです。それが「隔年開催」というものです。現在その方式をとっているのが,ニュルブルクリンクとホッケンハイムとの間で開催されているドイツGPです。ベルギーが隔年で開催しようとしているのは,現在レースカレンダーから外れているものの,開催を復活させようとしているフランスGPです。この話は単なる噂ではなく,ベルギーGPのプロモーターが「スパ・フランコルシャンとB.エクレストン,そしてフランスの関係者との間で討議中」であることを認めています。隔年開催にするメリットの一つは,開催しない年にF1開催を継続させるための経済的な活動を実施することもできるということがあるようで,資金不足に苦しむベルギーやフランスの両方にメリットがあります。この方向に落ち着く可能性が,どうやら高いのかもしれませんね。 |
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2011/8/11(木) ☆否定(F1) ○M.シューマッハとR.バリチェロといえば,フェラーリの黄金時代を築いたコンビです。その超ベテラン2人は,みなさんご存知のように,シューマッハが引退後復活してメルセデスGPで,バリチェロは名門チームの一つであるウィリアムズで現役ドライバーとしてステアリングを握っています。超ベテランドライバーだけに,引退の噂は常につきまとっていて,つい最近もそれぞれにその噂が浮上しています。シューマッハについては,メルセデスGPとの間で来シーズンまでの契約が既に成立しています。ところが,いまだに表彰台を獲得することができていませんし,簡単にオーバーテイクされたり,他のマシンとの接触があったりと,かつての王者らしいところがそれほど出ていないのも事実です。そのような中,イタリアの一部報道機関が,シューマッハ自身が今シーズン限りでの引退をほのめかしたということを報道したのです。もしそうなると,現在フォース・インディアからフル参戦しているP.ディ.レスタがそのシートに座ることになるのではないかという報道もなされています。ただし,この報道に対して,シューマッハ自身でなく彼のマネージャーが今回の噂を否定しています。 バリチェロに関しては,彼自身のパフォーマンスだけでなく,チーム自体が沈滞していることもあって,いいリザルトが残せていない現実があります。そこで出てきた報道が,バリチェロによるチーム批判で,現在の状況が続くとこのチームで来季やっていけないというような発言まで報道されています。もしこれが事実で,彼がウィリアムズを離脱することになると,A.スティルやN.ヒュルケンベルグがシートに座ることになるのではないかという話まで出ています。この点に関して,バリチェロ自身がこの報道を否定し,確かにまだ来季の契約は結べていないものの,彼自身契約延長を望んでいるとのことです。これらの報道はそれが事実か分かりませんが,シーズンの折り返し地点を過ぎてますますこの種の話が出てくることになるでしょうね。 |
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2011/8/10(水) ☆今季初(MotoGP) ○今シーズンのスズキは,A.バウティスタだけの1台体制でシーズンに臨んでいます。1台だけの体制ですと,当然のことながら開発ペースが遅くなりますし,得られるデータの量もかなり少なくなってしまいます。しかも,バウティスタ本人が開幕戦で大腿骨骨折という重傷を負ったりして,走れない時期があり,こうした面でもハンディを負うシーズンになっています。こうしたことから,シーズン当初はトップ10フィニッシュをすることが厳しい状況が続いていました。しかし,シーズンが進むにつれて徐々に結果が出るようになってきていて,サマーブレイク前の2戦では,ドイツGPがドゥカティ勢を抑えて7位,アメリカGPでは,最終的に転倒リタイアに終わったものの,フリー走行で7番手タイムをマークしていました。そうした状況の中,3週間にわたったサマーブレイク(Moto2クラスと125ccクラスは4週間)が終了して,今週末から後半戦の最初のレースであるチェコGPが開幕します。そのチェコでは,ワイルドカード枠でJ.ホプキンスがリズラ・スズキから参戦することになっています。今シーズンのホプキンスは,イギリスで行われているBSBにフル参戦しています。さらに,バウティスタの代役としてスペインGPに参戦したり,SBKにスポットで参戦したりしています。チェコはバウティスタとホプキンスの2人が走ることになりますので,スズキとしては,今シーズン初の2台体制を組むことになります。チェコGPが開催されるブルノ・サーキットは,ホプキンスがMotoGPにスズキからフル参戦していた2007年に2位フィニッシュという自己最高位を獲得した地ですので,どのようなリザルトを残すか楽しみです。 |
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2011/8/9(火) ☆来月から(F1) ○サマーブレイクに入っているF1ですが,来季に向けての動きがこれからますます出てくるようになります。表だって出てくることはドライバーの動きですが,当然来季に向けてのマシン開発も動きが出てきます。その点に関して,フェラーリのチーム代表であるS.ドメニカリが,イタリア・ドロミテで開催されているメディアイベントにおいて発言し,今季型マシンの開発に傾注するのを今月いっぱいで終了し,来月からは来季型マシンの開発に焦点をシフトすることを明らかにしました。チャンピオンシップ争いを見てみると,ドライバータイトルでは,トップをいくレッドブルのS.ベッテルとフェラーリのF.アロンソとの間には99ポイント差がついています。まだ数字上は逆転タイトルは可能ですが,現実的には相当厳しくなっているのは事実です。コンストラクターズタイトルに至っては,レッドブルに168ポイント差をつけられていて,事実上逆転不可能な状態になっています。こうした状況を受けて,来季はスタート段階からチャンピオンシップ争いに充分絡むようにするため,早い時期からマシン開発に着手することを決断したようです。 |
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2011/8/8(月) ☆圧勝(JRR) ○第4戦の決勝レースが,気温が高い中ツインリンクもてぎで行われました。今回のレースは,もてぎとしては初となる2&4での開催で,FNとJRRのJ-GP2クラスの併催となっています。 ポールからスタートしたのは,予選でコースレコードを刻んだホンダの中上貴晶でした。その中上よりもいいスタートを見せたのは,2番グリッドからスタートした同じくホンダのマシンを駆る関口太郎でした。ホールショットは,その関口が奪ったものの,3コーナーで中上がトップに浮上しました。序盤は中上,関口に加え,今季はスペイン選手権のGP2クラスにフル参戦し,JRRにスポットで参戦している小山知良との3台によるトップ争いが展開されていきました。しかし,中盤になる頃には予選で圧倒的速さを見せた中上が抜け出していき,そのまま独走状態に持ち込んでいきました。関口,小山も徐々に単独走行となっていき,最終的には中上が2戦連続となるポールトゥーウィンを達成しました。2位に関口,3位に小山が入っています。 |
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☆同点(FN) ○第4戦の決勝レースが,夏の暑さがあるツインリンクもてぎで行われました。ポールからスタートしたのは,TEAM IMPULのJ-P.デ.オリベイラでした。スタートダッシュではやや遅れる感じはありましたが,何とかトップのポジションを守ってオープニングラップを終えました。2番手,3番手にそれぞれPETRONAS TOM'SのA.ロッテラーと,DOCOMO DANDELIONの塚越広大がつけました。今回のレースは2回のピットインが義務づけられていて,どのタイミングでその義務を負えるかが大きなかぎを握っていました。オリベイラとロッテラーは,そのピットインのタイミングで順位をかえることがあったものの,ピットインのタイミングが落ち着いた頃には,1,2番手の位置につけるという走りを見せていました。しかし,塚越については,3位の座を守ることができませんでした。彼に代わって3位につけたのが,今シーズン早めのピットインが功を奏しているPETRONAS TOM'Sの中嶋一貴でした。早め早めのピットを済ませた中嶋は,いつの間にか3位に浮上していました。その後の表彰台争いは変化がなく,オリベイラ,ロッテラー,中嶋の順でゴールをし,オリベイラは今季初勝利をポールトゥーウィンで飾りました。ランク争いでは,ロッテラーと中嶋が同ポイントで並ぶという結果となり,優勝回数の差でロッテラーがランクトップに立っています。 |
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2011/8/6(土) ☆一人旅(JRR) ○今週末は,ツインリンクもてぎにおいて第4戦が行われます。今回のレースは,もてぎでは初めての開催となるFNとの2&4という形で行われます。また,JRRはJ-GP2クラスのみの開催となります。それに先だって,5日にフリー走行が行われ,第3戦を独走で制したホンダのマシンを駆る中上貴晶が,非公式ながらコースレコードをたたき出してのトップタイムをマークしました。しかも,2番手タイムの山口辰也との差が1秒7という圧倒的な速さを見せ,まさに一人旅という印象を受けるタイム差をつけました。一昨年までGPを走った中上でしたが,そこでのシートを失い,昨シーズンから再びJRRに戦いの場を移しています。ただし,あくまでもGP復帰を視野に入れての復帰ですから,彼には結果を残す必要がありますし,ただ単に優勝するだけではなく,他のライダーに圧倒的な差をつけてのものである必要があります。スペインやイタリアなどのライダーだと,日本に比べると圧倒的にスポンサーが就きやすく,それを基にシートを得る可能性が高くなります。それに対して日本人ライダーは実力でシートを獲得するしか方法がなく,そのためにはかなりのポテンシャルを見せる必要があるのです。これまでGPからJRRに復帰し,再びGPのフル参戦シートを得たライダーはいませんから,ぜひ中上にはいい結果を出していってほしいですね。 |
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2011/8/5(金) ☆修復不能(F1) ○先週末に行われたハンガリーGPでは,ルノーのN.ハイドフェルドがピットアウトした際にマシンから出火するトラブルが発生しました。ハイドフェルドは,コース脇にマシンを止めると共に急いでマシンから降り,幸いにもけがから免れています。この危険なアクシデントの原因について調査をしたルノーから,その調査結果の発表がありました。それによると,出火の原因となったのは,エンジンのエアバルブにかかわるエアボトルだったようです。今回の予選におけるルノーは,いつもと少し異なるエンジンマップ戦略をとっていて,それによって通常より熱い排気を生み出していました。これが温度の上昇を招いて,エキゾーストパイプに初期のクラックを生じさせたようなのです。また,出火した時のピットストップは通常より長い6.3秒という時間がかかっています。その間のマシンは高回転の状態が続きますので,さらに温度が上昇することになります。今回の発表によれば,高回転でマシンが止まっていると1秒間当たり100度ずつ温度が上がっていくとのことです。このことによりエキゾーストのクラックがさらに広がり,小さな炎が発生し,ピットアウト時にはそれが大きくなってしまったようです。なお,今回の火災により,ハイドフェルドが使用していたマシンは修復が不可能なほどに損傷し,今後は使用できなくなったとのことです。 |
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2011/8/4(木) ☆撤退(SBK) ○先月末にイギリスのシルバーストーンで決勝レースが行われ,レース1,レース2共にランクトップをいくドゥカティのC.チェカがダブルウィンを達成し,ランク2位で昨シーズンのチャンピオンであるM.ビアッジに60ポイント以上の差をつけて独走状態を継続しています。この大会では,トップだけでなく2,3位についてもレース1,レース2共に同じ順位で,それぞれE.ラバティ,M.メランドリが入り,SBKにおけるヤマハのワークスチーム的役割を果たしているヤマハ・ワールド・スーパーバイク・チームのチームメイト同士が入っています。これにより,ランキング争いで,メランドリがランク3位,ラバティがランク4位につけて好調さを見せています。今シーズンからSBKにフル参戦を開始したメランドリですが,早くもそのポテンシャルの高さを見せて,現在ランキング2位のビアッジとの差がわずかに9ポイント差に迫っています。さすがにチェカに追いつくのはかなり厳しいでしょうが,来シーズン以降の活躍が充分に期待できる状況となっています。 ところが,彼が所属するヤマハから重要な発表がありました。その内容というのは,今シーズン限りでSBKからワークス的な活動を辞めるというものです。つまり,メランドリやラバティが現在のチームのシートを失うということです。2009年にB.スピースを擁してチャンピオンを獲得しているヤマハですが,それ以降はチャンピオンを獲得できていません。今回の決定は,ヨーロッパにおけるマーケティングの見直しの一環としてのもののようで,今後は顧客満足度を上げたりしてユーザーに直接的なサービスを提供することに力を注ぐことになるようです。ただし,完全に撤退をするわけではないようで,SBK,WSS共にプライベートチームに対して各種のパーツを提供する活動は継続していくようです。 |
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2011/8/3(水) ☆チャンス(FN) ○昨シーズンまでアメリカンフォーミュラであるIZODインディカー・シリーズに参戦し,今シーズンから戦いの場を日本に戻して,ARTA HSV-010を駆ってSGTにフル参戦しているのが武藤秀紀です。その武藤が,ツインリンクもてぎで行われるFNの第4戦にスポット参戦することが決まりました。彼が駆ることになったマシンは,HP REAL RACINGのものです。今シーズンのHP REAL RACINGは,小林崇志の1台体制で臨んでいますが,第4戦に関しては,武藤との2台体制を敷くことになります。武藤にとってのFNは,2006年にNakajima Racingから参戦した経歴があり,その翌年から戦いの場をアメリカに移していましたから,5年ぶりのFNとなります。まだ実現するかどうかは分かりませんが,9月にツインリンクもてぎで行われる『インディ・ジャパン』にスポットでの参戦を武藤は目指しているようです。今年で最後になるインディ・ジャパンですが,震災の影響によりいつものオーバルコースではなく,ロードコースを使用することになっています。当然今回スポットで参戦することになったFNはそのロードコースを使用しますので,武藤にとっては,インディ・ジャパンに向けて事前にコースを走行するいいチャンスになるといえるのではないでしょうか。 |
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