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2026/08/30(日)
◎3連勝(MotoGP)
◯モーターランド・アラゴンで行われている第13戦アラゴンGP2日目は,各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,2番グリッドからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのM.マルケスと彼の実弟で3番グリッドからスタートしたBK8グレシーニ・レーシングMotoGPのA.マルケスとが好スタートを切り,ポールスタートであるアプリリア・レーシングのM.ベゼッキを交わして兄がトップ弟が2位に浮上しました。トップ2のマルケス兄弟と3番手になったべゼッキは後続との差を広げていってそれぞれ単独走行になっていきました。結局最後までその順位は変わることなくチェッカーとなり,今回でこの大会は3回目のスプリントレースとなるわけですが,マルケス兄がそのすべてを制する3連勝を収め,まさに『アラゴン・マイスター』とも表現できる速さを今回も見せています。マルケス兄弟によるワンツフィニッシュは,昨年の大会に続いて2年連続となります。なお,この大会前でランク3位につけていたスーパーファイル・トラックハウス・レーシングの小椋藍は,大会前に行っていた自主練習で左手親指付近の骨折を負ってしまい,この大会を欠場しています。
Moto2クラスの予選は,イタルジェット・グレシーニMoto2のA.ロペスが,これまでのレコードタイムを更新する走りを見せて,自身3年ぶりとなるポールを獲得しました。2番手以降は僅差の争いとなり,BLU CRUプラマック・ヤマハMoto2のI.ゲバラがCFモト・インデ・アスパー・チームのD.オルガドを100分の5秒上回って2番グリッドを獲得しています。フル参戦日本人ライダー勢は,2人ともQ2進出を果たしていて,モモベン・イドロフォリアRWレーシング・チームの佐々木歩夢が14番手,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は18番手でした。
Moto3クラスの予選は,リキモリ・ダイナボルト・インタクトGPのD.アルマンサがラストアタックでこれまでのレコードタイムを更新する走りを見せ,今季5度目となるポールを獲得しました。トップ3は僅差のタイムアタック合戦となっていて,トップから1000分の33秒遅れでCFモト・ビエル・アスパー・チームのM.モレリが2番手,そのチームメイトであるM.キレスがトップから1000分の43秒遅れで3番手となっています。フル参戦日本人ライダー勢は,両者ともにQ1で敗退となり,イオンクレジットMTヘルメットMSIの山中琉聖は20番手,ホンダ・チーム・アジアの三谷然はブービーとなる25番手となっています。山中が所属してきたMTヘルメットMSIは,来季のシートが埋まってしまって,山中はチームを離れることが既に決まっています。来季のシート獲得のためには,ここからの残りの大会で良い結果を残す必要が生じています。

◎連勝継続(JRR)
◯J-GP3クラスを除いて,鈴鹿8耐を挟んでおよそ3ヶ月間が空いていましたしたが,ようやくモビリティリゾートもてぎで第5戦が開幕し,初日は各クラスの予選と,JSB1000とST1000クラスのレース1が行われました。
この日のもてぎは時折雨が強く降る生憎の天気となってしまい,そのような中でレース1が行われました。開幕以来負けなしであるSDGドゥカティ・チーム・カガヤマの水野涼は,レース1の予選でポールを獲得し,ブレークを挟んでもその速さは継続していました。迎えた決勝レースでは,2番グリッドからスタートしたヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの中須賀克行と4番グリッドからスタートしたアステモ・プロ・ホンダSIレーシングの野佐根航汰が好スタートを切り,その2台が水野を交わしてトップ2に立ちました。しばらくその2台の後ろを走行していた水野でしたが,タイヤが温まってくると今季好調な走りを展開していって2台を交わしてトップに立つと,後は単独走行に持ち込んでトップでチェッカーを受け,開幕からの連勝を6に伸ばしています。野佐根と中須賀の2位争いは,次第にそれぞれが単独走行となっていって,野佐根が2位,中須賀が3位でレースを終えています。
ST1000クラスのレース1は,ポールからスタートしたのはRTジャパンMオートの亀井雄大で,それを5番グリッドからスタートしたアケノスピードRC甲子園の井手翔太が追う展開となりました。しばらくは亀井がトップを走行していたのですが,徐々に井手が亀井との差を詰めていき,レース中盤についに亀井を捉えてトップに立ちました。その後ろでは,3番グリッドからスタートしたトーホー・レーシングの國峰啄磨と4番グリッドからスタートしたSDGチーム・ハルクプロ・ホンダの名越鉄平がつけていきました。そして,8周目に2番手走行の亀井が転倒を喫してトップ争いから脱落となり,その後井手と國峰は単独走行となりました。3番手走行だった名越でしたが,後ろからアステモ・プロ・ホンダSIレーシングの羽田太河と荒川大河とが迫ってきて2人に抜かれてしまいました。3台による3位争いはファイナルラップまで続き,最終コーナーで荒川が転倒したこともあってアステモの2台を名越が交わして3位に浮上しました。トップ3はそのままの順位でチェッカーとなっています。
ST600クラスの予選は,前戦で勝利したジャパンポスト・ドコモビジネスTPの小山知良が速さを見せ,超ベテランライダーがポールを獲得しました。その小山からわずか1000分の61秒遅れで,アステモ・プロ・ホンダSIレーシングの中谷健心が2番手につけました。その2台からはやや離されたものの,ニトロ・リョータ・レーシング11の岡部怜が3番手となっています。
J-GP3クラスは,前日に行われた練習走行で絶対王者であるPMU 7C ゲールスピードの尾野弘樹が転倒を喫し,右手首と右足首を骨折する重傷を負ってしまって欠場するという事態に見舞われてしまいました。そのような中で行われた予選で速さを見せてポールを獲得したのは,TN45ミライ・レーシングwithアステモの知識隼和でした。僅差となりがちなこのクラスですが,ウェット路面の影響からかタイム差は結構出ていて,トップからコンマ6秒弱遅れでキジマ・キッスRC with カツデンキの飯高新悟が2番手,その2番手から1秒以上遅れてジャパンポスト・ドコモビジネスTP2の若松怜が3番手となっています。
2026/08/15(土)
◎復帰に向け(MotoGP)
◯カストロール・ホンダLCRのJ.ザルコは,5月中旬に行われた第6戦カタルニアGPの決勝レースにおいて,多重クラッシュの原因となってしまって転倒を喫してしまいました。不運なことにその転倒の際,転倒に巻き込まれたドゥカティ・レノボ・チームのF.バニャイヤの後輪に足が挟まってしまって右膝靭帯の損傷等の大怪我を負ってしまいました。そのため,以後のレースで欠場が続いていますし,連覇を目指した鈴鹿8耐も欠場せざるを得なくなってしまいました。怪我の状況から考えて今シーズンの復帰さえ厳しいのではないかと一時言われたのですが,強靭な体力の持ち主なのか,驚くべき回復力を見せ,結局手術を行わないままレース復帰に向けてリハビリ等の努力を重ねてきています。そのザルコが,レース復帰を目指して8月上旬から市販バイクを使ったトレーニングを開始しました。もちろん現段階では激しい走りをすることは逆効果になってしまいますので足の状況等と相談しながらという走りをしているようです。まだどの段階で復帰するかは未定ですが,本人やチーム代表であるL.チェッキネロによると,9月11日からミサノ・ワールド・サーキット−マルコ・シメンチェリで開幕する第14戦サンマリノ&リビエラ・リミニGPからの復帰を目指してトレーニングしているとのことです。来季も同様の体制で続投が決まっているザルコですので,それほど無理をする必要がないのですが,やはりレーサー魂というのは凄いものがありますね。
2026/08/14(金)
◎コスト削減(MotoGP)
◯レースの世界は,マシンの性能を上げようとするとどうしてもコストが掛かってしまうというコストが掛かってしまうという側面があります。そうしたことから,レースとしての面白さを損なわない範囲でコストを削るかが大きな課題となります。そのコスト削減の1つの方法として,MotoGPクラスではマシンの数を1台に絞るという点について話し合いが持たれていたようです。現在はメインのマシンとスペアのマシンの2台が各ライダー共に用意されていて,メインを中心にしながら,もし転倒やトラブルに見舞われるとマシンをチェンジしてセッティング等のデータを取りに行きます。レース中では,『フラッグ・トゥ・フラッグ』というのがあって,レーススタート時と路面コンディションが変化(ドライからウェット,もしくはその逆)してそれがレースコントロールから認められた場合,マシンを乗り換えることができます。こうした点は,4輪と違って転倒が避けにくい2輪の特性と言えます。とはいえ,レースウィークを通して1台しか使えないとしてしまったら,多重クラシュ等で転倒が続出してしまった場合メインであるMotoGPクラスで出走するマシンの数が減ってしまい,レースとしての面白さがなくなってしまいます。そうしたことから,ウィークを通して1台に絞るのではなく,マシンとしては2台準備しておくものの,セッションによって使用できるマシンの数が制限されるという方法をとるということのようです。となると,果たしてどこまでコスト削減になるのか疑問が出てもおかしくありません。また,元々マシン性能に差がある場合,それを補うためにできるだけ走行機会があったほうがいいわけですが,1台に絞られるとそれができなくなり,より一層マシンの性能差が顕著になってしまうということも考えられます。来季から導入しようとしたこのコスト削減案でしたが,どうやらイギリスGPが開催されたシルバーストーンでの話し合いの結果却下されたようです。報道によると,こうした重要な議題の場合,全会一致が原則なわけですが,MotoGPクラスにマシンを供給しているメーカーの内,1つのメーカー(KTMか?)がこれに反対したことで全会一致とはならず,少なくとも来季からの導入は見送られることになったとのことです。報道によると,ドゥカティやアプリリアは積極的に賛成していたようです,やはりマシン性能が高いメーカーとそうでないメーカーの立場の違いが表れた今回の話し合いだったのでしょうね。
2026/08/13(木)
◎締結期間(MotoGP)
◯先週末に行われた第12戦イギリスGPでは,会場となったシルバーストーン・サーキットにおいてIRTAマネジメント・カウンシルの会合が開かれました。その場において数点について話し合いが行われたようですが,その中の1つが色々なサイトで伝えられています。その1つというのは,チームがライダーとの契約を締結できる期間を制限するというもののようです。来季から大幅にレギュレーションが変わることもあって,ポテンシャルの高いライダーを獲得しようと,来季に向けた交渉はかなり早い段階から行われていました。そうしたことから,正式発表が行われる遥か前に一部のライダーの移籍先が報道されていました。例えば,1月の段階でF.クアルタラロのホンダ移籍,その空くことになるシートにJ,.マルティンがヤマハへ移籍等々,このサイトでは噂段階ということでお伝えしていなかったのですが,いくつかのサイトで色々な噂が散見されていました。もちろん交渉は早いものがちというところがありますので,これまでも似たようなことがなかったわけではないと思います。ただ,あまりに早い段階でほぼ確定した情報が流れてしまうと,肝心のチャンピオン争いにやや水を刺す感じが生じるのも事実です。こうしたことから,契約を締結できる期間に制限を加え,この期間以外で成立した契約が無効になるというルールを決めようとしているわけです。ただ,これにはかなり無理があるのも事実でしょう。やはりファクトリーは当然最高のライダーを手にしたいでしょうし,インディペンデントチームは,それに負けず劣らずのチームを引き込みたいでしょう。さらに,MotoGPクラスが決まらないと他のクラスの動きが取れないということもあります。今回の会合でも意見は分かれていたようで,例えば成績が思うように上がっていないメーカーは賛成の方向のようですし,それとは逆の立場のメーカーは反対の姿勢を示していたとのことです。色々難しい側面があるだけに,果たして結論を出すことができるのか今後の推移を見たいと思います。
2026/08/12(水)
◎タイヤ変更があって(MotoGP)
◯昨日は来季のMotoGPクラスの体制についてお伝えしましたが,まだ未定の部分は6あるものの,かなり埋まってきているのも事実です。そうなると,元々の全シート数に限りがありますので,今シーズンまではフル参戦してきたものの,来季はシート獲得そのものが厳しいライダーが出てきてもおかしくはありません。例えば,以前はスズキの,そして現在はヤマハのワークスライダーとして走ってきたA.リンスの去就についてですが,来季のヤマハワークスは総入れ替えとなりますので,リンスのシート喪失が確定しています。さらに,ヤマハ勢のシートは,インディペンデントチームであるプリマ・プラマック・ヤマハで未定の後1つとなっていますから,同チームからフル参戦しているJ.ミラーとミルとの2人がヤマハ勢の中で浮いた状態にあります。来季はMoto2クラスやSBKから昇格するライダーが出てくる可能性も十分ありますから,この2人だけでなく,他にもシート喪失の可能性があるライダーが複数います。そうしたライダーたちの去就ですが,現在移籍の噂が出ているカテゴリーがあります。それが,市販車ベースのマシンで争われているSBKです。市販車ベースとはいえ,かなり戦闘力を挙げたマシンで争われていますので,並大抵のライダーでは乗りこなすことができません。さらに,来季からのSBKは,ワンメイクタイヤがこれまでのピレリに替わってミシュランが供給されることになります。MotoGPクラスのワンメイクはミシュランですから,現在のMotoGPクラスライダーは履き慣れたタイヤです。マシンコントロールの高さ,ミシュランタイヤへの慣れ,そうしたことからMotoGPクラスでシートを獲得できなかったライダーがSBKで声がかかる可能性が例年以上に高まっていると考えられますので,果たしてどのライダーが戦いの場をここに移すことになるのか,今後の推移を見守りたいと思います。
2026/08/11(火)
◎残り6(MotoGP)
◯昨日お伝えしたように,MotoGPクラスの決勝レースで優勝したスーパーファイル・トラックハウスMotoGPチームのR.フェルナンデスが,来季から2年間の契約延長が決定しました。来季から大幅にレギュレーションが変わるMotoGPクラスですが,各メーカー及びチームの体制についても大幅便変わる可能性があります。というのも,ほとんどのライダーが今季で契約期間が切れることになるからです。実際,既に体制が決まって(ホンダはやや未定のところがありますが…)いるファクトリーチームの体制については,全く変更がないメーカーは1つもありません。となると,当然今後体制発表が続いてくるであろうインディペンデントチームも,同様に大幅な体制変更があるものと思われます。果たしてどのような体制となるのか,今後の発表を心待ちにしたいと思います。今日は,現段階で既に発表されている体制について以下の表にまとめておきたいと思います。その表を見れば分かる通り,最高峰クラスで残されているシート(表中は「?」で表記)は全部で6となります。なお,表中のチーム名に関しては,今季のチーム名で記しています。当然タイトルスポンサー等が変わるとチーム名も変わる可能性があります。
2027年 MotoGPクラスのチーム体制
メーカー チーム ライダー
アプリリア アプリリア・レーシング
(ファクトリーチーム)
M.ベゼッキ F.バニャイヤ
スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム R.フェルナンデス ?
ドゥカティ ドゥカティ・レノボ・チーム
(ファクトリーチーム)
M.マルケス P.アコスタ
プルタミナ・エンデューロVR46チーム ? ?
BK8グレシーニ・レーシングMotoGP J.ミル D.オルガド
KTM レッドブルKTMファクトリー・レーシング
(ファクトリーチーム)
A.マルケス F.ディ・ジャンアントニオ
レッドブルKTMテック3 ? ?
ホンダ ホンダHRCカストロール
(ファクトリーチーム)
F.クアルタラロ D.モレイラorD.アロンソ
ホンダLCR J.ザルコ
ヤマハ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
(ファクトリーチーム)
J.マルティン 小椋 藍
プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP T.ラズガットリオグル ?
2026/08/10(月)
◎独占(MotoGP)
◯およそ1ヶ月に及ぶ長いサマーブレイクが明け,後半戦最初のレースとなる第12戦イギリスGPが伝統のシルバーストーン・サーキットで先週末に行われました。
MotoGPクラスは,2番グリッドからスタートしたスーパーファイル・トラックハウスMotoGPチームのR.フェルナンデスが抜群のスタートを決めてホールショットを奪うと,後続との差を広げていきました。その後ろでは,J.マルティンとM.べゼッキというアプリリア・レーシングのチームメイトによる2位争いが展開されるようになりました。トップを行くフェルナンデスは,2位との差をコントロールしながら独走体制を築いていき,最終的におよそ2.5秒の差をつけて今季初となるトップチェッカーを受けました。この大会の開幕前にチームと2年間契約延長が発表されていますので,自らそれを祝うかのような今季初優勝を飾りました。9周目にベゼッキを制してマルティンが2位に上がると,そのままの順で最後まで走り抜き,前日に行われたスプリントレースに続いてアプリリア勢による表彰台独占となりました。ランク2位で今大会を迎え,スプリントレースでは2位表彰台を獲得したスーパーファイル・トラックハウスMotoGPチームの小椋藍でしたが,7位走行中の9周目に転倒してしまい,自身今季初となる転倒リタイアに終わっています。そのため,ランキング争いでは3位に後退してしまいました。
Moto2クラスは,ファイナルラップまで激しいトップ争いが展開されていき,オンリーファンズ・アメリカン・レーシング・チームのF.サラクがこのバトルを制し,嬉しい自身初となる勝利を収めています。チェコ人ライダーであるサラクの今回の優勝は,チェコ人ライダーとしては2010年の最終戦でK.アブラハムが優勝して以来16年ぶりの勝利となります。2,3位争いはトップからほぼ等間隔となってチェッカーとなり,2位にはOJモーター・バイオレックMSIのI.オルトラが,3位にクリント・レーシング・チームのA.エスクリチが入っています。フル参戦日本人ライダー勢は,10番グリッドからスタートしたモモベン・イドロフォリアRWレーシング・チームの佐々木歩夢が11位でチェッカーを受けてポイントを獲得したものの,28番グリッドからスタートしたイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は23位でチェッカーを受けてノーポイントに終わっています。
Moto3クラスは,4番グリッドからスタートしたリキモリ・ダイナボルト・インタクトGPのD.アルマンサが,オープニングラップからトップに立つとそのまま逃げ切り,開幕戦以来となる勝利を収めています。3台による2位争いがファイナルラップまで続き,そのファイナルラップで順位を上げたレッドブルKTMアジョのA.カルペが2位,レッドブルKTMテック3のV.ペローネが3位に入っています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,予選でQ2進出を果たして11番グリッドを獲得したイオンクレジットMTヘルメットMSIの山中琉聖は,12位走行中の14周目にマシントラブルが発生してリタイアに終わっています。もう1人のホンダ・チーム・アジアの三谷然は,第10戦オランダGPで負った怪我のため欠場が続いています。

◎SCの影響(SF)
◯第8戦の決勝レースが,雨が心配されたものの,終始ドライコンディションとなったスポーツランドSUGOで行われました。オープニングラップから野尻智紀,太田格之進,I.フラガの3台によるトップ争いが展開されていきました。ピットインのタイミングが訪れると,野尻と太田は早めにピットインしたのに対し,フラガはステイアウトを選択していました。そして,レース中盤に入って複数個所でアクシデントが発生し,しばらくしてセーフティカー(SC)先導となりました。当然スローでの走行となるわけですが,このタイミングを利用してNTT docomo Business ROOKIEの福住仁嶺とTEAM MUGEN AUTOBACSの岩佐歩夢がタイヤ交換を行ってコース上に戻ったときには,先頭を行くフラガの前に復帰することができました。オーバーテイクシステム(OTS)をつかながらの攻防が展開されましたが,トップに立っていた福住は最後までそのポジションを守り抜き,今季2勝目を挙げました。2位には岩佐,3位にフラガが入っています。今回のレースは,SC導入のタイミング,そして,SCの入った位置が大きな影響を与えることとなっています。レース後にこの点に対して抗議や疑問の声が上がったりしていて,今後SC導入に関する何らかの対策が出ることも考えられます。
2026/08/01(土)
◎真夏を避けて(SGT)
○SGTを運営するGTアソシエーション(GTA)が,来季のレースカレンダーについて発表を行いました。SGTはこれまでずっとマルチメイクタイヤで争われていましたが,来シーズンからは,現段階でまだ具体的なメーカーは正式発表がないものの,多くの他シリーズと同様にワンメイクタイヤが供給されることになっています。そうした変革を迎えるSGTですが,全レース数はマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでの開催が加わっていますので,今シーズンと比べて1戦多い全8戦となっています。また,今シーズンは8月に2戦開催されることになっていますが,8月1日に第4戦の決勝レースが行われることになっているものの,それ以後は1ヶ月にわたって開催がなくなっています。温暖化の影響で,真夏は年を追うごとに気温が上昇してきていて,7月の現在でも,気温40℃を超える酷暑日が記録されています。エントラントにとっても,何より観客にとっても厳しい気象条件となっているだけに,今回のことは十分納得の行くものと言えます。特徴的なことはまだあって,9月に『IGTC(インターコンチネンタルGTチャレンジ)鈴鹿1000km』がカレンダーに加わっています。この大会はGTAではなく,SROが統括するシリーズですが,GT300クラスマシンが参戦することになっていますので,新たにカレンダーへ加わっているようです。ただ,ポイントがどうなるのかとう具体的な部分については,今後の発表を待つことになります。なお,今回の発表は暫定的なもので,F1等を含めた他のシリーズとの関係から変更が加わる可能性が十分あります。今回発表された具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。
2027年 SGTレースカレンダー(暫定)
開催日 サーキット 所在地
第1戦 4月3〜4日 岡山国際サーキット 岡山
第2戦 5月3〜4日 富士スピードウェイ 静岡
第3戦 6月18日〜19日 セパン・インターナショナル・サーキット マレーシア
第4戦 7月31日〜8月1日 鈴鹿サーキット 三重
9月4日〜5日 IGTC鈴鹿1000km(GT300クラスのみ)
第5戦 9月18日〜19日 スポーツランドSUGO 宮城
第6戦 10月16日〜17日 オートポリス 大分
第7戦 11月6〜7日 富士スピードウェイ 静岡
第8戦 11月20日〜21日 モビリティリゾートもてぎ 栃木
 

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