トップ > 4月の最新ニュース
1月分へ 2月分へ 3月分へ
最新ニュース最新ニュース毎日更新

2026/04/30(木)
◎有終の美を(EWC)
◯昨日は鈴鹿8耐におけるホンダワークスのライダーについてお伝えしましたが,同チームの一番のライバルと言えるのがヤマハワークスでしょう。ヤマハの8耐への参戦については,3月に開催された『第53回東京モーターサイクルショー2026』において『YAMAHA FACTORY RACING TEAM』としてワークス体制で臨むことが発表されていました。その段階では,具体的なライダーについて発表がありませんでしたが,4月24日(土)にヤマハから発表があり,第1ライダーとして国内ヤマハのエースライダーである中須賀克行を今年も起用することになりました。中須賀と8耐ですが,2006年大会で初出場を果たしています。その段階では,ホンダの牙城がなかなか崩せない状況が続きましたが,2015年の大会において,当時MotoGPにおけるヤマハのワークスライダーであったB.スミスとP.エスパルガロと組んで見事初優勝を飾りました。そして,その初優勝から2018年までに4連覇を成し遂げています。2019年には惜しくも2位に終わり,それ以降はワークス体制での8耐が休止状態となっていました。しかし,昨年の大会で再びワークス体制での出場を再開し,中須賀はMotoGPライダーであるJ.ミラーとSBKのワークスライダーであるA.ロカテッリと組んで出場し,ホンダワークスの後塵を拝しましたが,2位でチェッカーを受けています。今年もワークス体制で臨むことになり,ヤマハとしては8年ぶりのタイトル奪還を目指す大会となります。JRRでは長年にわたって数々の栄冠を獲得してきた中須賀ですが,今季限りでの引退を既に発表しています。当然8耐についても今季がラストランとなるわけで,ホンダの牙城を崩し,見事有終の美を飾ることができるのか大注目となります。なお,誰がチームメイトになるのかについては,今回の発表では明らかにされていません。昨年組んだミラーとロカテッリは,今季も昨年と同じ状況でそれぞれの場にフル参戦しています。昨日お伝えしたように,MotoGPライダーが出場した場合,4週連続レース出場となりますので,ミラーとしては参戦しにくい状況にはあります。ただ,彼もまた献身の度合いが強いライダーの一人ですので,出場の可能性があるのかもしれませんね。
2026/04/29(水)
◎4週連続(EWC)
◯先週末に行われた第4戦スペインGPでは,日本メーカーの中で最高位だったのが7位でチェッカーを受けたカストロール・ホンダLCRのJ.ザルコでした。予選でのザルコは2番グリッドを獲得していて,この点ても彼が最高位でした。そのザルコに関して4月22日(水)に発表があり,7月5日(日)に決勝レースが行われる予定である世界耐久選手権(EWC)の第3戦鈴鹿8時間耐久レースに今年も出場することになりました。2024年にホンダワークスから8耐に出場したザルコは,高橋巧,名越鉄平と組み,初出場にも関わらず歴代最高周回数である220周走破して見事勝利を収めました。そして,昨年も同じくホンダワークスから出場を果たし,当初は高橋巧とI.レクオナの組み合わせで走行する予定でした。ところが,レクオナが怪我で欠場することになり,急遽高橋との2人体制で大会に臨むこととなりました。以前の8耐は2人体制が中心でしたが,耐久レースでありながらスプリント化していたり,温暖化による気温の上昇等があったりして,現在はほぼ3人体制となっている状況にあります。こうしたことから優勝に黄色信号が灯ったのですが,蓋を開けてみるとやはりマシンとライダーの速さ,そしてタフさは群を抜いていて,見事勝利を収めました。例年7月末に行われている8耐ですが,猛暑を少しでも避けるため,7月第1週開催へ変更されました。ところが,この変更は,MotoGPライダーにとって8耐出場に大きな壁となったのです。というのも,MotoGPのレースカレンダーはタイトになっていて,6月19〜21日に第9戦チェコGP,6月26〜28日に第10戦オランダGP,さらに7月10〜12日に第11戦ドイツGPが組まれているのです。8耐が7月3〜5日に開催されますので,もしMotoGPライダーが8耐に出場するとなると,何と暑い時期に4週連続してレースをすることになるのです。昨年証明したザルコにはタフさがあるとはいえ,相当ハードであることは間違いありません。フランス人レーサーは,他の国以上に耐久レースへの意識が高いのも事実です。そうしたことも,今回の決断のベースに流れているのかもしれませんね。
なお,ザルコのチームメイトが誰になるのかについては,今回の発表ではありませんでした。まあ,高橋巧は間違いないでしょうが,後もう一人が誰になるのか本当に不透明です。ホンダ陣営における他のMotoGPライダーは,こうしたスケジュールですから二の足を踏むでしょう。これまでのように,通常ではSBKライダーが出場することになる場合が多いのですが,今シーズンSBKにホンダワークスからフル参戦しているJ.ディクソンとS.チャントラは,怪我でまともにSBK自体に出場できていませんし,速さ等の面で考えると,はっきり言って優勝を狙うにはかなり力が劣っていると言わざるを得ません。そうなると,HRCのテストライダー,もしくは国内組のホンダ系ライダーの誰かということになります。果たしてどのライダーが選ばれるのか,正式発表を待ちたいと思います。
2026/04/28(火)
◎ワンツー&独占(MotoGP)
◯昨日お伝えしたように,先週末に行われた第4戦スペインGPは,BK8グレシーニ・レーシングMotoGPのA.マルケスの今季初優勝で終了しました。MotoGPクラスの各チーム及びライダーは,そのまま会場であるヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトに留まり,今季4度目,そしてシーズン開幕以後としては初となるオフィシャルテストを行いました。今回のテストは,昨日だけの開催となっています。この日のテストで最速タイムを刻んだのは,唯一のフル参戦日本人ライダーであるトラックハウス・レーシングの小椋藍でした。スペインGPでの小椋は,チームメイトであるR.フェルナンデスとの5位争いを演じ,これを制する活躍を見せました。今回のテストで刻んだ小椋のタイムは,自身が予選でマークしたタイムをコンマ3秒上回るものでした。総合2番手タイムをフェルナンデスがマークし,トラックハウス・レーシングのワンツーとなっています。さらに,総合3番手タイムをランクトップを行くアプリリア・レーシングのM.ベゼッキがマークしていて,アプリリア勢がトップ3を独占する結果となっています。今季好調なアプリリア勢ですが,今回のテストで投入したフェアリングをはじめとした新たなパーツが有効であることを証明するような結果となり,第5戦以降のさらなる躍進が期待される結果となっています。昨シーズンまで圧倒的な強さを速さを見せていたドゥカティ勢ですが,スペインGPではワークスであるドゥカティ・レノボ・チームがダブルリタイアを喫するという結果に終わっていました。開幕当初からフロント周りのフィーリングに問題を抱えているようで,実際昨年のチャンピオンであるM.マルケスは,フロントからの転倒という結果に終わっていました。今回のテストでは,その辺りの改良パーツも投入していたようです。ちなみに,そのマルケスは総合4番手タイムでテストを終えています。果たして各メーカーが投入した新たな対策が,第5戦以降どのような影響を与えるのか注目となります。
2026/04/27(月)
◎今季初(MotoGP)
◯第4戦スペインの決勝レースが,好転に恵まれたヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトで行われました。
MotoGPクラスは,ポールからスタートしたドゥカティ・レノボ・チームのM.マルケスが好スタートを切ってトップに立ちました。そのマルケスよりもさらに好スタートを切ったのは,5番グリッドからスタートしたBK8グレシーニ・レーシングMotoGPのA.マルケスでした。昨シーズンを再現するかのように兄弟によるトップ争いは,2周目になって実弟であるA.マルケスが兄を交わしてトップに立ちました。トップの座を奪い返すべく弟を追った兄でしたが,その周に足元をすくわれてフロントから滑って激しく転倒を喫しリタイアとなってしまいました。単独トップとなったA.マルケスは,2位に2秒近い差をつけてトップでチェッカーを受け,この大会としては2年連続で母国GPを制し,シーズンとしては今季初勝利を収めました。4番グリッドからスタートしたここまでランクトップに立っているアプリリア・レーシングのM.ベゼッキは,1周目に3位に浮上すると,M.マルケスの転倒により2位に浮上。そこからはこちらも単独走行に持ち込んで2位でチェッカーを受け,ランクトップの座をさらに強めています。3番グリッドからスタートしたプルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームのF.ディ・ジャンアントニオは,オープニングラップでやや順位を下げたものの,その後順位を回復していって3位に浮上し,こちらも単独走行に持ち込んで3位でチェッカーを受け,前線に引き続いて表彰台を獲得しています。今回のレースで躍進を遂げたのはアプリリア勢でしょう。昨シーズンまではドゥカティの独壇場でしたが,昨シーズン後半からアプリリアが戦闘力を高め,今季はさらにその様相を深めています。表彰台こそ2つをドゥカティ勢が占めましたが,4位にべゼッキのチームメイトであるJ.マルティンが入り,さらに5位争いをアプリリアのインディペンデントチームであるトラックハウス・レーシング勢によるバトルとなりました。唯一のフル参戦日本人ライダーである小椋藍とR.フェルナンデスとの5位争いは,小椋がこれを制しています。結局,トップ6の内4つをアプリリアが占める形となり,アプリリアの躍進を象徴するかのようなレースとなっています。
Moto2クラスの決勝レースは,オープニングラップから3台によるトップ争いとなりました。その争いの中で14周目にトップに立ったリキモリ・ダイナボルト・インタクトGPのS.アギウスが徐々に抜け出し,最終的にコンマ9秒弱の差をつけてトップでチェッカーを受け,前線に引き続いて勝利を収めています。そのアギウスのチームメイトであるM.ゴンザレスは,チームメイトの後塵を拝したものの2位でチェッカーを受け,同チームとしては初となるワンツーフィニッシュを果たしています。レース序盤はトップに立っていたレッドブルKTMアジョのC.ベイヤーは,最終的に3位でチェッカーを受け,今季初表彰台を獲得しています。フル参戦日本人ライダー勢ですが,モモベン・イドロフォリアRWレーシング・チームの佐々木歩夢は12位でゴールしてポイントを獲得したものの,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,9周目に転倒を喫してリタイアに終わっています。
Moto3クラスの決勝レースは,ポールからスタートしたCFモト・ガビオタ・アスパー・チームのM.キレスがトップ集団の中から抜け出して単独走行となり,第2戦ブラジルGP以来今季2勝目を上げています。キレスの後ろでは,3台による2位争いとなり,2位にレオパード・レーシングのA.フェルナンデスが,3位にリキモリ・ダイナボルト・インタクトGPのD.ムニョスが入っています。初日からあまり上位争いに食い込むことができていなかったフル参戦日本人ライダー勢は,決勝レースでも同様の傾向は変わらず,イオンクレジットMTヘルメットMSIの山中琉聖は17位,ホンダ・チーム・アジアの三谷然は21位でチェッカーを受け,両者ともにノーポイントに終わっています。

◎4連勝(JRR)
◯第2戦の決勝レースが,好転に恵まれたスポーツランドSUGOで行われました。
JSB1000クラスの第2レースはは,ポールからスタートしたSDG DUCATI Team KAGAYAMAの水野涼がトップに立ったものの,温まりが速いと思われるダンロップタイヤを活かしてDUNLOP Racing Team with YAHAGIの長島哲太がすぐに水野を交わしてトップに立ち,長島の深いブレーキングもあってなかなか抜けない状況が続きました。4台によるトップ争いとなっていましたが,ペースに勝る水野がトップに浮上すると,同じくペースに勝るYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行がこれに呼応し,2人によるトップ争いへと変わっていきました。その後ろでは,長島とAstemo Pro Honda SI Racingの野佐根航汰のホンダ勢による3位争いが展開されていきました。前日に行われたレース1を制している水野は,このレースでも速さを見せて後半に中須賀を突き放して独走体制に持ち込み,トップでチェッカーを受けてダブルウィンを達成した前戦に引き続いて,ここでもダブルウィンを達成しました。レース1と同じ展開となったホンダ勢による3位争いでしたが,このレースでは長島がこれを制して3位表彰台を獲得しています。
ST1000クラスは,6台によるトップ争いが展開されていきましたが,徐々に2台ずつ3グループでの争いへと変化していきました。トップ争い2台はAstemo Pro Honda S I Racingの羽田太河とTOHO Racingの國峰啄磨でしたが,テールトゥーノーズでの争いとはなったものの,終始羽田がトップの座を守り抜き,今季最初のレースを制しています。3位争いとなった第2グループは,Astemo Pro Honda SIRacingの荒川晃大とRTJapan M Autoの亀井雄大とのバトルでした。ファイナルラップまで続いた2人の争いは,亀井が転倒したことにより決着を見ています。
ST600の第2レースは,しばらくの間6台近いライダーによるバトルとなりましたが,終盤に入ってくる頃には3台によるトップ争いへと変わりました。その中で,残り3周となったところでTEAMKENKEN YTchの長尾健吾がトップに立つと,そのままトップの座を守ってチェッカーを受けています。2位にはTO RACING BORG CUSTOMの松岡玲,3位には超ベテランライダーであるJAPAN POST docomo Business TPの小山知良が入っています。
J-GP3クラスは,ポールからスタートした絶対王者であるP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹がロケットスタートを決めると,彼の持ち味である正確で速い走りを展開していって後続との差を広げていき,独走体制を最後まで守ってポールトゥーウィンを達成しています。その後ろではこれまた6台近いマシンでの2位争いが展開されていきましたが,その中でJAPAN POST docomo Business TP2の若松玲が抜け出して単独走行に持ち込み,2位でチェッカーを受けました。3位は2台による争いへとなり,Team Plusoneの武中駿がJAPAN POST docomo Business TPの岡崎静夏を制して3位表彰台を獲得しています。

◎天候不良で(SF)
◯第3戦の決勝レースが,我が大分県にあるオートポリスで一旦は始まりました。山の谷間にあるこのサーキットは,雨に見舞われると一挙に霧が出てくる場合が多いという特徴があります。九州全体が生憎の天候となっていて,オートポリスがある日田市上津江も同様の天候でした。果たして決勝レースがどうなるのか心配されてこの日を迎えていたのですが,やはり懸念された通り雨とキリトのダブルパンチとなってしまいました。セーフティカー先導で始まった決勝レースでしたが,1周すると赤旗が提示されてレースは中断となりました。その後も天候が回復することがなく,残念ながらこの段階でレースは中止となってしまいました。わずか1周走行しただけですので,もちろんレースとしても不成立となります。果たして今回行われなかった第3戦の分がどうなるのかですが,SFの運営を行っている日本レースプロモーション(JRP)としては,代替開催を何処かで行うことを視野に入れて検討を行うということです。
2026/04/26(日)
◎史上初&今季初(MotoGP)
◯第4戦スペインGP2日目は,各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
MotoGPクラスのスプリントレースは,ドゥカティ・レノボ・チームのM.マルケスが,ポールから順調なスタートを切ってトップに立ちました。しばらくはトップの座を守っていきましたが,5番グリッドからスタートした実弟であるBK8グレシーニ・レーシングMotoGPのA.マルケスが追い上げてきました。不安定な天候となったこの日のヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトは時折雨に見舞われていて,レース中徐々に路面が濡れていく中,A.マルケスが7周目についに兄を抜いてトップに立ちました。さらに,その翌周には濡れた路面に足元をすくわれてM.マルケスが転倒し万事休すかと思われました。ところが,強まった雨脚により路面状況が悪くなってきていたことから復帰後すぐにピットインし,フラッグトゥーフラッグでマシンを乗り換えてコースに復帰しました。マシンを乗り換えた兄に対し,弟の方はステイを選択してトップを走行していました。しかし,スリックタイヤで走行するには厳しいほど路面が濡れてしまっていて,9周目に転倒を喫してトップの座から転げ落ちました。マシンを乗り換えたM.マルケスは順位をどんどん上げていき,10周目にトップに立っていたチームメイトのF.バニャイヤを交わしてついにトップに返り咲きました。ペースに勝るM.マルケスは2位との差を広げていき,最終的にバニャイヤに3秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受けました。スプリントレースでフラッグトゥーフラッグになったのは史上初めてですが,マルケスがその史上初のレースを制したことになります。また,ドゥカティワークスであるドゥカティ・レノボ・チームがワンツーフィニッシュを飾ったわけですが,これは今季初となります。3位には,18番グリッドからスタートし,早めにマシンを乗り換えたことが功を奏したプルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームのF.モルビデリが入っています。唯一のフル参戦日本人ライダーであるトラックハウス・レーシングの小椋藍は,ノーポイントの15位でチェッカーを受けています。
Moto2クラスの予選は,僅差でのタイムアタック合戦となりました。その中で,レッドブルKTMアジョのC.ベイヤーがトップタイムをマークし,自身初のポールを獲得しました。オランダ人ライダーが獲得したこのポールは,1991年3月に鈴鹿サーキットで開催された日本GPにおいて,W.ジーレンベルグがポールを獲得して以来35年ぶりとなります。2,3番手争いも僅差となっていて,トップから1000分の57秒遅れでKLINTレーシング・チームのA.エスクリチが2番手,トップから1000分の95秒遅れでリキモリ・ダイナボルト・インタクトGPのM.ゴンザレスが3番手でした。フル参戦日本人ライダー勢は,モモベン・イドロフォリアRWレーシング・チームの佐々木歩夢がQ1を見事突破してQ2に進出を果たし,12番手で予選を終えています。もう1人のイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は,Q1で敗退して24番グリッド獲得となっています。
Moto3クラスの予選は,CFモト・ガビオタ・アスパー・チームのM.キレスが,2番手タイムだったリキモリ・ダイナボルト・インタクトGPのD.ムニョスにコンマ375差をつける速さを見せ,今季自身初となるポールを獲得しています。ムニョスからおよそコンマ2秒遅れで,レッドブルKTMアジョのA.カルペが3番手でした。フル参戦日本人ライダー勢は2人ともQ1で敗退していて,イオンクレジットMTヘルメットMSIの山中琉聖は22番手,ホンダ・チーム・アジアの三谷然は23番手にとどまっています。

◎3連勝(JRR)
◯第2戦が宮城県にあるスポーツランドSUGOで開幕しました。今大会は,JSB1000クラスとST600クラスが2レース制となっていて,初日は各クラスの予選と,JSB1000及びST600クラスのレース1が行われました。
JSB1000クラスのレース1は,前戦で完勝を果たしているSDG DUCATI Team KAGAYAMAの水野涼が,今回もポールからスタートしました。この日のSUGOはやや気温が低く,このことが影響したのか,水野はスタートで出遅れてしまって4位に順位を下げてしまいました。しかし,予選でコースレコードを更新する走りを見せた水野は,タイヤが温まるとペースを徐々に上げていきました。水野を含めた4台でのトップ争いでしたが,6周目に水野がトップに立つと,4台の争いが2つのグループに分かれていき,トップの水野についていけたのは,今シーズン限りで引退を表明している昨年のチャンピオンであるYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行だけでした。その後ろでは,DUNLOP Racing Team with YAHAGIの長島哲太とAstemo Pro Honda SI Racingの野差根航汰のホンダ勢同士の3位争いが展開されていきました。当初は水野について行けた中須賀でしたが,徐々に差を付けられていき,最終的に3秒以上の差がついて水野がトップでチェッカーを受け,開幕戦からの連勝を3に伸ばしています。ホンダ勢による3位争いは,ファイナルラップで野左根が長島を交わして3位表彰台を獲得しています。
ST1000クラスの予選は,怪我で満身創痍の状況にあるTOHO Racingの國峰啄磨が一発の速さを見せ,2番手となったAstemo Pro Honda S I Racingの羽田太河にコンマ3秒以上の差をつけてポールを獲得しました。3番グリッドをAstemo Pro Honda SIRacingの荒川晃大が獲得し,トップ3をCBR勢が独占しています。
ST600クラスのレース1は,5台による抜きつ抜かれつのトップ争いが展開されていきました。最後まで続いたトップ争いは,トップを行く昨年のチャンピオンであるBATTLE FACTORYの伊達悠太をSDG Team HARC-PRO.Hondaの小田喜阿門がファイナルラップで交わしてトップに立つと最後までその座を守り,このクラスで自身初となる勝利を収めました。3位には,このレースのファステストラップを刻んだK-FUND GBSracingの高橋匠が入っています。
J-GP3クラスの予選は,このクラスで圧倒的な結果を残してきているP.MU 7C GALESPEEDの尾野弘樹がトップタイムをマークしてポールを獲得し,今シーズンも彼を中心にシーズンが進むことを予感させる結果となっています。2,3番手には,それぞれJAPAN POST docomo Business TP2の若松玲とTEAM NAOKO KTMの高杉奈緒子が入っています。

◎3回とも(SF)
◯第3戦が我が大分県にあるオートポリスで開幕し,初日は今日行われる決勝のグリッドを決める予選が行われました。今回の予選は,Q1から始まり,Q2におけるトップ5で争われるQ3まで行われています。そのQ3でトップタイムをマークしたのは,Q1,Q2でトップタイムだったTEAM MUGEN AUTOBACSの岩佐歩夢でした。彼がマークしたタイムは唯一1分25秒台に入るもので,まさに圧倒的な速さを見せてのポール獲得でした。その岩佐のタイムを上回るべくラストアタックを観光したDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの太田格之進でしたが,最終コーナーでややタイヤがはみ出たことがあってタイムを更新することができずに2番グリッド獲得にとどまりました。その太田から1000分の5秒遅れで,岩佐のチームメイトである野尻智紀が3番手でした。
2026/04/25(土)
◎今季初(MotoGP)
◯第4戦スペインGPがヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトで開幕し,初日は各クラスのプラクティスが行われました。
MotoGPクラスは,昨シーズンに比べるとあまり成績が残っていないBK8グレシーニ・レーシングMotoGPのA.マルケスが今季初となる初日トップタイムをマークしました。総合2番手タイムをプルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームのF.ディ・ジャンアントニオがマークし,昨シーズンまでの圧倒的な強さと比べるとやや陰りを感じさせているドゥカティ勢ですが,初日のワンツーをマークしています。今季ここまでランクトップに立っているアプリリア・レーシングのM.ベゼッキが総合3番手タイムをマークし,昨シーズン後半からの好調さを維持しています。唯一のフル参戦日本人ライダーで,今季限りでチームを去ることが決まっているトラックハウス・レーシングの小椋藍は,総合5番手タイムで今日行われる予選でQ2直接進出を決めています。
Moto2クラスは,僅差の争いとなっていて,前戦の勝者であるリキモリ・ダイナボルト・インタクトGPのS.アギウスが2番手に1000分の79秒差を付けると共に,これまでのレコードタイム更新する走りを見せて初日総合トップに立ちました。僅差で2番手タイムとなったのはイタルジェット・グレシーニMoto2のA.ロペスで,総合3番手だったレッズ・ファンティック・レーシングB.バルタスとの差は,わ↑あ100分の5秒でした。フル参戦日本人ライダー勢は上位に食い込むことができず,モモベン・イドロフォリアRWレーシング・チームの佐々木歩夢は16番手,イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの古里太陽は26番手タイムで初日を終えています。
Moto3クラスは,この大会をランクトップで迎えているCFモト・ガビオタ・アスパー・チームのM.キレスが初日総合トップタイムをマークし,今季の好調さを維持しています。そのキレスからわずか1000分の41秒遅れで,リキモリ・ダイナボルト・インタクトGPのD.ムニョスが総合2番手タイムをマークしています。その上位2台からおよそコンマ2秒遅れで,レッドブルKTMテック3のV.ペローネが総合3番手タイムでした。フル参戦日本人ライダー勢はこのクラスでも振るわず,イオンクレジットMTヘルメットMSIの山中琉聖は19番手,レッドブル・ルーキーズ・カップでこのサーキットを走行した経験のあるルーキーライダーでホンダ・チーム・アジアの三谷然は,トップからおよそ1.6秒遅れの25番手タイムで初日を終えています。
2026/04/24(金)
◎実戦でも(MotoGP)
◯今日からヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトにおいてヨーロッパラウンド最初のレースとなる第4戦スペインGPが開幕しますが,それを前にしてこの大会におけるワイルドカードについて発表がありました。前年の成績に応じて今季のコンセッション(優遇措置)が決まっていますが,唯一コンセッションでランク『A』となっているドゥカティは,年間を通してワールドカードを使用することができません。それに対して,ランク『C』となっているKTM,アプリリア,ホンダとランク『D』となっているヤマハは年6回,サマーブレイク前までには最大3回まで使用することが可能となっています。今大会が終了した翌日には,開幕以後としては今季初となるオフィシャルテストが同地で予定されていますので,ここでテストライダーを登場させていると,そのライダーは実戦とテストの両方で連続してマシン開発をすることができるというメリットがあります。今回のスペインGPでワイルドカードを起用することにしたのがKTMとヤマハで,それぞれのメーカーのテストライダーを務めているR.サバドーリ,A.フェルナンデスが出場することになりました。昨シーズンまではKTMとアプリリアが競り合うという展開が多く見られましたが,今季はアプリリアが抜け出し,KTMがややその後塵を拝する展開となっています。KTMとしては,巻き返しを図るうえで重要な実戦,テストとなりそうです。また,なかなか下位争いから抜け出せない展開が続いているヤマハとしては,今季から投入しているV4エンジンの開発をさらに進めるうえで重要となります。果たしてこの2メーカーがどのような走りを見せていくのか注目となります。なお,今季のインシーズンテストは今回が終わるとあと2回残っていて,6月の第9戦チェコGP後と9月の第15戦オーストリアGP後となります。
2026/04/23(木)
◎大幅パワーアップ(FE)
◯電動フォーミュラカーで争われているフォーミュラE(FE)は,現在2025-2026年シーズンが行われています。現在のシーズンは,昨年の12月に始まり,今年の8月に終了する予定となっています。現在投入されているマシンは,GEN3 Evoが採用されていますが,来季(2026-2027年シーズン)からは,新たなマシンであるGEN4が採用されることになっています。そのGEN4に関して,国際自動車連盟(FIA)とABB FIAフォーミュラE世界選手権が4月21日(火)にフランスのポール・リカール・サーキットにおいてそのGEN4の走行を公開すると共に,その新しいマシンの解説を行いました。それによると,今回投入されることになったGEN4は,現行マシンと比べると大幅にパワーアップが図られているようです。最高時速は335km以上となり,0-100km/h加速が約1.8秒,0-200km/h加速については4.4秒となっていて,これは先代との比較で1.5秒短縮しているようです。レースモードにおいては現行のGEN3 Evoと比較すると50%も高い出力を発揮していて,予選モードでは1周あたり平均10秒のタイム短縮する性能を実現しているという驚きの変化を遂げています。アタックモードではGEN3 Evo比で出力71%向上した最大600kWまで達していて,常時四輪駆動を採用する唯一のシングルシーターレースカーとなります。さらに,そうした出力関連の変化だけでなく,空力に関しても変化していて,予選向けに最適化された高ダウンフォース仕様と,レースコンディションに特化した低ダウンフォース仕様という2種類の空力構成を採用することになります。また,性能面だけでなく,マシンの素材も進化していて,主要部品の20%以上が再生素材を使用していて,タイヤについても天然素材及び再生素材が65%使用されていて,そのうち30%は認証済みの天然ゴムが採用されます。バッテリーについては,レアアースを使用していないクリーンなものとなります。なお,このシリーズもワンメークタイヤを採用していて,現行は韓国の世界的タイヤメーカーであるハンコックが供給しています。しかし,来季からは日本のブリヂストンがタイヤを供給することも決まっています。
2026/04/22(水)
◎ルール変更(F1)
◯今シーズンから大幅なレギュレーション変更を行ったF1は,マシンづくりはもちろん,レースの作戦自体にも大きな変更が必要となっています。昨シーズンまでとの大きな違いですが,これまではエンジン出力がかなり重視されていましたが,今シーズンからエンジン出力と電力による出力が50:50へと変わり,電気への依存度が大きくなっています。その弊害として,電気を貯める必要性があるため,本来速さを見せるストレート上で電気への回生が行われてしまい,F1本来の速さが失われ,さらにバトルが起きにくくなってしまっていました。何より,突然スピードが落ちるわけですから,安全性の面でも懸念されていました。こうしたことを受けてルール変更の必要生の声が上がっていたことも事実で,こうしたことを受け,FIAがこの動きに呼応しました。そして,4月20日(月)に各チーム代表,パワーユニットマニュファクチャラー,そしてFOMとがオンライン会議を開き,2026年のレギュレーション調整案に関して全会一致で合意を見て,その変更について発表がありました。今回発表された変更点は,予選,決勝,レーススタート時,そしてウェット時に関してのものとなっています。ここでは,予選,決勝,そしてレーススタート時における変更点についてお伝えします。
まず予選についてですが,予選における1周あたりの最大許容リチャージ量が8MJから7MJに引き下げられることになりました。この削減によって,1周のより多くの区間でフルスロットル走行が行われることとなり,スーパークリップ(全開での走行時にエネルギーを回生するということ)の最大持続が1周あたり約2〜4秒に短縮されることとなります。また,スーパークリップ時のピーク出力が予選,決勝ともに,これまでの250kWから350kWに引き上げられることになりました。これによりドライバーが再充電するために費やす時間を減らすことができ,エネルギーマネジメントにおける負担が軽減されます。
次に決勝についてですが,レース中のブーストによって得られる最大出力が,+150kW(またはそれ以上の場合は作動時の車両出力)に制限されることになり,急激なパフォーマンス差が発生することの抑制に繋がります。MGU-Kの出力は,コーナー出口からオーバーテイクゾーンを含めたブレーキングポイントまでの主要加速区間において350kWが維持される一方で,その他の区間では250kWに制限されることになりました。
蓄電量等の違いにより,スタート時に明らかなスピード差が生じている現状がありますが,クラッチリリース直後に異常に加速が遅い車両を検知できる新たな低出力スタート検知システムが開発されたようです。そして,このシステムを利用して,遅れた車両の後部および側面のライトを点滅させて後続ドライバーに警告を発するという視覚的警告システムが導入されることにもなりました。
なお,今回のルール変更は,次戦である第4戦マイアミGPから適用されることになります。
2026/04/21(火)
◎1台体制で(MotoGP)
◯今週末は,ヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトにおいて第4戦スペインGPが開催されます。それを前にして,KTMのインディペンデントチームであるレッドブルKTMテック3から発表があり,M.ビニャーレスが彼にとっての母国GPとなる同大会を欠場することになりました。今回欠場が決まったビニャーレスは,昨年7月にザクセンリンクで行われた第11戦ドイツGPの公式予選2でハイサイドで転倒したを喫し,その際左肩を脱臼骨折する重傷を負ってしまいました。その後3戦を欠場し,第15戦カタルニアGPで復活を果たしたものの,まだ完調でないことから再び欠場が続き,最終戦バレンシアGPから復活して昨シーズンを終えました。今シーズンに入ると,開幕戦タイGPと第2戦ブラジルGPには出走したものの,左肩に痛みがあることから検査を受けた結果,固定するために埋め込まれていたネジが外れていることが判明し,第3戦アメリカGPのFP1こそ出走したものの,痛みからレースに出られる状況になく,その後の走行をキャンセルしました。その後再び手術して回復を待ちましたが,やはりまだ出場できるほどは回復しておらず,今回の決定に至っています。これまでの流れを見ると,ビニャーレスが欠場した際には,KTMのテストライダーであるP.エスパルガロが代役参戦してきていて,今回もそうなることになっていましたが,何と具体的なことは情報を得ていませんが,エスパルガロが手を負傷したたため,代役参戦することができなくなってしまいました。その点に関してもチームから発表があり,スペインGPに関しては,もう1人のレギュラーライダーであるE.バスティアニーニの1台体制で臨むことになりました。なお,ビニャーレスの復帰は,チームにとって母国GPとなる第5戦フランスGPからとなりそうです。
2026/04/20(月)
◎4回とも(F1)
◯F1では,若手ドライバーがF1マシンを駆る機会を得るため,各マシンともシーズン中に2回FP1においてルーキードライバーにステアリングを託さなければならいないことになっています。つまり,どのチームも2台のマシンがフル参戦していますので,チームとしては全部で4回ルーキーに対してドライビングの機会を与えなければなりません。その役割を果たすのは,当然各チームもしくはパワーユニットを供給しているメーカーのテストドライバーとなります。その点に関して,今シーズンから新規参入チームとしてF1へのフル参戦を果たしているキャデラックF1チームから発表がありました。チーム名が示す通りアメリカに拠点を置く同チームは,テストドライバーとしてC.ハータと契約しています。ハータといえばアメリカンオープンホイールレースの最高峰であるインディカー・シリーズで実績を積んできたアメリカ人ドライバーの一人です。2019年から同シリーズにフル参戦しているハータは,2024年シーズンにはランク2位に輝く活躍を見せています。昨シーズンまで同シリーズにフル参戦してきましたが,F1に参戦するという夢を叶えるため昨シーズンをもって同シリーズへの参戦を取りやめ,今シーズンはF1への登竜門であるFIA F2にハイテックからフル参戦を開始しています。オーストラリアで行われた開幕戦では,初戦こそノーポイントに終わったものの,第2戦では7位に入って早くもポイントを獲得する活躍を見せています。今回のキャデラックF1チームの発表によると,チームとして年4回ある機会全てでハータを起用することになりました。そして,その最初の走行となるのは,6月12日(金)から開幕する第7戦バルセロナ・カタルニアGPになることもあわせて発表されています。新規参入チームだけに,マシンの戦闘力としては最下位争いをしている現状がありますが,果たしてインディカー・シリーズで実績を上げてきた彼がどのような走りを見せるのか,来季以降のことを考えても楽しみな場となりそうですね。
2026/04/01(日)
◎開催"延期"(SGT)
○4月10日(金)にSGTのプロモーターであるGTアソシエーション(GTA)から発表があり,6月に第3戦として開催する予定だったマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われるマレーシアラウンドを今季は開催しないことになりました。これは,現在の中東情勢の緊迫化に伴う石油の価格高騰や不足などの諸問題を受けてのものです。また,その代替開催についても発表があり,現状のエネルギー問題や地政学リスク等の社会問題を鑑み,代替開催を実施しないことも決定され,今季は全7戦で行われることとなりました。今回開催されないことになったセパンでのレースですが,以前唯一の海外レースとして開催された経緯があります。一旦開催が行われなくなりましたが,昨シーズンから再びシリーズ戦の1つとして開催され,昨年は7万人を有に超える観客が集まる盛況な大会となりました。ただ,今回の発表は,「開催中止」ではなく「開催延期」という表現がされています。セパンでの開催については,現地のプロモーターとGTAとの間で2025年から2027年までの開催が契約されているようです。今回レースは開催されないのに「延期」という表現となったのは,この2027年までの開催契約を1年延長し,2028年まで開催されることになったことを受けての「延期」という表現となったようです。現在アメリカとイスラエルによるイランに対する攻撃が行われて(これを入力している段階は休戦期間)いますが,F1が中東での開催を中止することになったように,レースの世界にも大きな影響を与えています。やはり平和こそレースの日々を送るための最も基本となることは間違いありません!!
 

トップ > 4月の最新ニュース