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2026/07/31(金)
◎ラストチャンス(MotoGP)
◯少し前の話題になりますが,7月22日(水)にHRCから発表があり,10月2日(金)からモビリティリゾートもてぎで開幕する第16戦日本GPに,HRCで開発ライダーを務めている中上貴晶をワイルドカードで起用することになりました。2018年からMotoGPクラスにフル参戦してきた中上は,2024年シーズンをもってレギュラーライダーとしては引退し,昨シーズンからHRCの開発ライダーを務めています。来季から大幅にレギュレーションが変わるMotoGPクラスですが,その来季型850ccマシンの開発を中心に活躍しています。開発ライダー初年度となる昨シーズンは,第6戦フランスGPと第17戦日本GPにワイルドカードで参戦し,さらに,第9戦イタリアGPと第12戦チェコGPには代役で参戦しました。その中でフランスGPにおいては,不安定な天候の中にもかかわらず堅実な走りを展開し,見事6位でチェッカーを受ける活躍を見せました。今シーズンはカストロール・ホンダLCRのJ.ザルコが大怪我を負って欠場が続いたため,中上が代役で出場するのではないかという予想も出ましたが,結局C.クラッチローがだいやくさんせんし,中上は来季型マシンの開発に専念しました。今回のワイルドカード参戦により,ようやく実践を通したマシン開発に臨むことになります。しかも,それが母国での大会ということで,彼にとっても,そしてファンにとっても貴重な場になるのではないかと思います。中上が母国GPでワイルドカード参戦するのはもちろん初めてとなるのですが,レギュレーションの変更により,来季からはワイルドカード参戦そのものが認められなくなりました。来季から全てのマシンがブランニューとなり,これまでと違って横一線からのスタートとなります。ワイルドカードはマシンの性能差を埋めることが目的の1つでしたから,横一線の来季からワイルドカードがなくなるのはある意味当然なのかもしれません。ということで,今回のワイルドカートでの母国GP参戦は,中上にとって初めてであり,しかもこれが最後の機会となるわけです。
2026/07/30(木)
◎F1は?(WEC)
◯4輪の世界耐久シリーズであるWECが,開催地変更について発表を行いました。今季のWECは全8戦で行われることになっていて,終盤戦となる第7戦がカタール,そして最終戦となる第8戦がバーレーンと,中東での開催が予定されていました。しかし,アメリカとイスラエルによるイラン攻撃が発端となり,中東地域における継続的な情勢の変化が貨物輸送および渡航手配に影響を及ぼしています。こうした状況を受け,この度FIA(国際自動車連盟)から発表があり,中東での開催を断念し,その代替としてヨーロッパで開催することになりました。まず第7戦の開催地となったのは,スペインにあるカタルニア・サーキットです。MotoGPではお馴染みのサーキットですが,WECシリーズを開催するのは今回が初となります。そして最終戦の開催地となったのは,イタリアにあるモンツァ・サーキットです。こちらはF1でお馴染みのサーキットですが,WECも開催した歴史を持っていて,2021年から2023年まで開催しています。その時はトヨタも優勝を経験しています。
今回の決定で気になることがあります。それは,昨日お伝えしたことと関係するのですが,F1のレースがどうなるかということです。昨日の締めの部分で触れていますが,F1は最終の残り2戦がカタールとアビダビということでどちらも中東での開催です。今回のWECの決定は,当然統括団体であるFIAが最終判断をしているわけで,そのFIAはこれまた当然F1の統括団体でもあります。中東情勢に対する判断は,WECであろうがF1であろうが当然共通するはずですから,開催時期の違いはあるものの,同じような判断になるでしょうから,よほど情勢が変わらない限りF1のレースカレンダーにも変更が加わる可能性がさらに高まったと言えるでしょう。ただし,表舞台でないところで既に何らかの話し合いが持たれていることも十分考えられますね。
2026/07/29(水)
◎代替開催(F1)
◯今シーズンのF1は,オーストラリアで開幕し,アブダビが最終戦となる全22戦で行われる予定になっていました。しかし,アメリカおよびイスラエルによるイラン攻撃が端緒となって中東情勢が不安定となり,第4戦バーレーンGPと第5戦サウジアラビアGPが開催中止となっていました。ただ,情勢の変化等によっては開催が復活することにはなっていました。恐らく情勢を見ながら水面下でいろいろな模索が行われていたと思われますが,この度F1とFIAから発表があり,10月2日(金)〜4日(日)にバーレーンGPをマレーシアにあるセパン・インターナショナル・サーキットにおいて開催することになりました。同地はマレーシアGPの会場として開催されていた歴史がありますが,同地での開催は2017年以来9年ぶりの開催となります。9月の最終週に第15戦アゼルバイジャンGPが,そして10月9日(金)から第16戦シンガポールGPが予定されていますので,今回の決定により,アジアにおいて3週連続開催となります。ただ,比較的近い場所での開催ですので,移動という面に関しては,やや負担が軽くなります。今回セパンが選ばれたのは,開催実績と地域的な面が考慮されてのものだったことは間違いないでしょう。なお,シーズン最終盤にはカタールGPとアブダビGPという中東での開催が予定されていますが,現段階では予定通り実施することになるようです。
2026/07/28(火)
◎どちらが(MotoGP)
◯来シーズンから大幅にレギュレーションが変わるMotoGPクラスですが,その初年度に誰がそのマシンを駆ることになるのか着々と来季の体制について発表がなされてきています。既にドゥカティ,アプリリア,そしてKTMの海外メーカー勢のワークス体制は発表されていて,日本メーカー勢では,ヤマハが来季の体制を確定しています。ワークスの中で残るはホンダのワークス体制がどうなるのかという点だけになっていたのですが,ちょうど1週間前の7月21日(火)にホンダからその点に関する発表が行われました。それによると,今季はJ.ミルとL.マリーニの体制で臨んでいるホンダワークスですが,来季のライダーは刷新されることになりました。来季からホンダのエースライダーとなるのは,今シーズンまでヤマハワークスでエースライダーを務めて来ているF.クアルタラロです。今回新たにホンダのエースライダーとなるクアルタラロは,2015年からMoto3クラスへフル参戦を開始し,そこで2シーズン戦った後,2017年からMoto2クラスにステップアップを果たしました。そこでも2年間戦った後,ついに2019年からMotoGPクラスにステップアップを果たし,当時ヤマハのサテライトチームであったペトロナス・ヤマハに所属してフル参戦しました。同チームで2年間戦った後,2020年ついにヤマハワークスであるモンスターエナジー・ヤマハMotoGPへと昇格しました。その初年度に5回の優勝と10回の表彰台を獲得し,ついにフランス人ライダーとしては最高峰クラス史上初となるチャンピオンに輝きました。その翌年はドゥカティのワークスライダーであるF.バニャイヤとのタイトル争いを繰り広げ,惜しくもランク2位となったタイトル防衛を果たすことができませんでした。その後,ヤマハのマシンの戦闘力不足が顕著となり,タイトル争いはおろか,優勝,そして表彰台獲得さえ厳しい状況に置かれ,今シーズンは現段階でランク14位と低迷しています。昨シーズンはヤマハとの関係を解消するかの言動がありましたが,何とか関係を継続してきていましたが,ヤマハが新たに投入したV型4気筒マシンに対する不満を隠すことがなく,関係解消が現実のものとなりそうな感じがずっと続いていました。そして,今季をもってヤマハとの契約を解消し,来季からホンダと手を組むこととなりました。今回の発表によると,クアルタラロとホンダの契約は2年間となっています。
さらに,同日新たにもう一人のライダーとの契約がホンダから発表されました。そのライダーとは,今季Moto2クラスでタイトル争いを繰り広げていて,現段階でランク4位につけているD.アロンソです。今回ホンダとの契約が発表されたアロンソは,2023年からMoto3クラスにフル参戦を開始し,その翌年には,14回の優勝を挙げて文句なしのチャンピオンに輝きました。このチャンピオン獲得は,コロンビア人ライダーとして史上初の快挙となります。そして,2024年にMoto2クラスへステップアップを果たして現在に至っています。今回の発表によると,ホンダとアロンソとの契約期間は複数年ということです。
ホンダの来季のライダーに関しては,既にJ.ザルコの契約は来季までありましたし,今季そのザルコのチームメイトであるD.モレイラも契約済みでした。そして,今回2人のライダーが決まりましたので,合計2チーム4名分のシートがすべて埋まったことになります。ただ,その4人が所属するチームに関しては,J.ザルコがカストロール・ホンダLCRとの契約が残っていますし,今回の発表でクアルタラロがワークスであるホンダHRCカストロールであることが決定しています。ただ,モレイラとアロンソが所属するチームに関しては現段階での発表はされておらず,他メーカーと違って依然として決定済みとはなっていません。果たして2人の内どちらがワークスチームからのフル参戦となるのか,今後の発表を待ちたいと思います。通常で考えれば,今シーズンMotoGPクラスにフル参戦を果たしていて,シーズンが進むにつれてホンダ勢の中では最上位に入ることもあるモレイラがワークスへの昇格を果たす線が濃いのではないかと思われます。
2026/07/27(月)
◎今季初優勝(F1)
◯第11戦ハンガリーGPの決勝レースが,夏らしく強い日差しが差し込むハンガロリンクで行われました。前日に行われた予選では,2番手だったフェラーリのL.ハミルトンが,Q3でアタックに入っていたメルセデスのA.キミ・アントネッリの装甲を邪魔したことにより3グリッド降格処分がくだされていました。さらに,4番手だったキミ・アントネッリは,その予選Q3の終盤にレッドブルのM.フェルスタッペンが単独スピンを喫して?旗が提示されていた際,十分に減速していたなかったということから,こちらも3グリッド降格となっていました。そのため,決勝レースはポールを獲得していたマクラーレンのL.ノリスはそのままだったものの,2番グリッドにはフェラーリのL.ハミルトンが,3番グリッドにはマクラーレンのO.ピアストリが着くこととなりました。決勝レーススタート時に好スタートを切ったのはポールからスタートしたノリスと,3番グリッドからスタートしたピアストリのマクラーレン勢で,早くもワンツー体制を築きました。そのワンツー体制は,オープニングラップのターン2でノリスがラインを外したことによりピアストリの先行を許し,2人の順位は替わったものの,維持し続けていきました。その後ろでは,コース上のバトルやピットインのタイミングもあって順位を入れ替えていましたが,マクラーレンのワンツー体制は続いていきました。ところが,38周目にトップを行くピアストリが,周回遅れとなったウィリアムズのC.サインツと軽く接触するアクシデントに見舞われてしまいました。幸いコースにはとどまったものの,この接触でタイムを失ったことが影響し,2番手だったノリスがタイヤ交換を行ってコースに復帰した際に2人の順位は入れ替わってしまったのです。とはいえ,マクラーレンのワンツーということには変わりなかったわけですが,56周目にピアストリにギアトラブルが発生してしまってコース脇にマシンを止めてリタイアとなってしまいました。トップを行くノリスは,その後も安定した速いペースを刻んでいき,ピアストリのリタイアにより2位に浮上していたフェルスタッペンとの差が15秒以上開いての単独走行に持ち込み,昨年のチャンピオンが圧勝で今季初優勝を飾りました。3位には,ランクトップを行くキミ・アントネッリが入っています。唯一ホンダ製パワーユニットを搭載しているアストンマーティンは,ここまで他チームから大きく水を開けられたぶっちぎりとも言える遅さを見せてきていました。しかし,今大会から大幅にアップデートが施されたマシンを持ち込んでいました。ただ,ホンダのパワーユニットに関しては,今回はこれまでのものが持ち入れられていて,大幅アップデート版はサマーブレイク明けに行われる次戦第12戦オランダGPから投入されることになっています。マシンが大幅にチェンジしたアストンマーティンは,そのアップデート版が功を奏してこれまでの最下位争いから脱却することに成功し,まだポイント圏内には遠いものの,L.ストロールが13位,F.アロンソが14位で完走を果たしています。次回投入されるアップデート版のパワーユニットを搭載した場合,どこまで速さを見せることができるのかとても楽しみになる今回の結果と言えるでしょう。
2026/07/05(日)
◎別次元で(F1)
◯シルバーストーン・/サーキットで行われている第9戦イギリスGP2日目は,スプリントレースと今日行われる決勝レースのグリッドを決める予選が行われました。
今季4回目となるスプリントレースは,ポールからスタートしたフェラーリのL.ハミルトンが抜け出し,トップの座を守っていきました。その後ろでは,序盤から激しい順位の入れ替えがあって混沌とした状況が続きました。その中から2番グリッドからスタートしたメルセデスのA.キミ・アントネッリが抜け出してハミルトン追撃体制に入りました。上位2台は別次元の走りを展開したのに対し,3位以下は相変わらず抜きつ抜かれつの展開となり,優勝争いは2台に絞られました。序盤は独走体制に入るかと思われたハミルトンでしたが,徐々にキミ・アントネッリ差を詰めていき,レース半ばになったところでついにキミ・アントネッリがはミルンを捉えてトップに立ちました。トップに立ったキミ・アントネッリはハミルトンとの差を広げていき,最終的に3秒弱の差をつける独走でスプリントレースでは今季初優勝を飾りました。2位でチェッカーを受けたハミルトンから7秒遅れで,昨年のチャンピオンであるマクラーレンのL.ノリスが3位争いを制しています。唯一ホンダ製パワーユニットを搭載しているアストンマーティン勢は,ここでも他チームに歯が立たない状態が続き,F.アロンソがトップから1分30秒以上遅れた20位,L.ストロールはトップから周回遅れの21位でチェッカーを受けています。
その後に行われた予選では,スプリントを制したキミ・アントネッリがここでも速さを見せ,今季5度目となるポールを獲得しました。ファーストアタックではメルセデスがワンツー体制を築いたのですが,最終アタックで今季好調な走りを見せているフェラーリ勢が速さを見せ,キミ・アントネッリには及ばなかったものの,ラッセルのタイムを上回ってメルセデスのワンツー体制を崩し,C.ルクレールが2番手,ハミルトンが3番手につけました。アストンマーティン勢は,ストロールが番手,アロンソが22番手と最下位争いに終わっています。

◎初日の結果で(EWC)
◯三重県にある鈴鹿サーキットで開催されている『2026 FIM世界耐久選手権”コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会』2日目の走行が行われました。例年の鈴鹿8耐は7月の最終週に開催されてきましたが,近年におけるその時期の酷暑とも言える天候から,今年は7月はじめに開催されることになりました。8耐2日目となる昨日は,当初の予定ではトップ10のグリッドを決める『トップ10トライアル』が予定されていました。例年行われているこのトライアルは,順番に1台のみがコースインしてそれぞれがタイムアタックを行い,その結果で10番手までのグリッドを決めるものです。この時期の鈴鹿は当然のことながら梅雨に入っていて,当初から天候が心配されていました。そして,その心配が現実のものとなり,厚い雲に覆われながらも午前中は何とか天気は持ちこたえましたが,トップ10トライアルが近づく頃には雨が降り始めてしまいました。通常の予選ですと一斉に走行してタイムを競いますから,全てのマシンがイコールコンディションとなります。ところが,トップ10トライアルの場合は1台ずつ順番に走行しますので,雨の降り方によってコンディションに差が出てしまいます。そうしたことから今回のトップ10トライアルは中止という決断がなされ,今日行われる決勝レースのグリッドは,初日に行われた予選の順でグリッドが決まることとなりました。その結果,ポールを獲得することになったのは,今大会で前人未到の5連覇を目指しているホンダワークスであるHonda HRCで,今年は高橋巧&J.レイ&S.チャントラで臨んでいます。2番手がM.ライターバーガー&S.オデンダール&M.ファン・デル・マーク組のBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM,3番手がR.ド・プニエ&F.マリノ&A.デルビアンコ組のElf Marc VDS Racing Team/KM99ということになりました。今年こそ勝利奪還に燃えるヤマハワークスである中須賀克行&J.ミラー&Aロカテッリ組のYAMAHA FACTORY RACING TEAMは,5番グリッドからのスタートとなります。なお,昨日に続いて,今日の鈴鹿は雨に見舞われる予報となっていて,濡れた路面に足元を救われる危険性があるレースとなりそうです。
2026/07/04(土)
◎僅差で(F1)
◯今シーズンのF1は,年6回スプリントレースが予定されていますが,昨日からシルバーストーン・サーキットで開幕した第9戦イギリスGPは,今季4回目のスプリントレースの開催地となります。そのイギリスGP初日に,スプリントレースのグリッドを決めるスプリント予選が行われました。このスプリント予選で最速タイムを刻んでポールを獲得したのは,今回が自身にとっての母国GPとなるフェラーリのL.ハミルトンでした。2番手タイムを刻んだのはランクトップを行くメルセデスのA.キミ・アントネッリでしたが,2人の差は1000分の11秒という僅差でした。アントネッリからコンマ3秒とやや離されてはいますが,レッドブルのM.フェルスタッペンが3番グリッドを獲得しています。唯一ホンダ製パワーユニットを搭載しているアストンマーティンは今回も全く振るわず,いつも最下位争いをしているキャデラックからさえも1秒近い差をつけられ,F.アロンソが21番手,L.ストロールが最下位となる22番手でスプリント予選を終えています。

◎第1号(MotoGP)
◯来季の体制についてはこれまでに数回お伝えしましたが,既に決定を見ているのはドゥカティ,アプリリア,ヤマハの各ワークスチームで,あと残っているのはホンダとKTMという段階になっています。通常はワークスが決まり,それからサテライトチームが決まるという流れになるところですが,7月2日(木)にドゥカティ陣営におけるサテライトチームの1つであるBK8グレシーニ・レーシングMotoGPが来季の体制について発表を行いました。今シーズンの同チームは,昨シーズンランク2位と大活躍したA.マルケスと昨シーズンから同チームに所属してMotoGPクラスにステップアップを果たしたF.アルデグエルという体制で臨んでいます。2人の契約期間は今季終了までとなっていますが,2人とも契約の延長は行わず,今シーズン限りでチームを去るようで,今回の発表によると,今季もホンダワークスであるホンダHRCカストロールからフル参戦しているJ.ミルと,今季CFモト・アスパー・チームに所属してMoto2クラスにフル参戦しているD.オルガドを起用することになりました。今回契約が成立したミルは,2019年シーズンにチーム・スズキ・エクスターに所属してMotoGPクラスへ昇格しました。そして,スズキのマシンを駆って4年目となる2022年に見事チャンピオンを獲得しました。ところが,同年をもってスズキがMotoGPから撤退したことから新たなチームを探すこととなり,翌年から現在のホンダワークスに所属しています。チャンピオンとしてホンダに加わったわけですが,ホンダのマシンの戦闘力が圧倒的に劣っていたことからチャンピオンとしての走りを展開することができず,成績が低迷している状況にあります。そうしたこともあって,ミルとホンダは袂を分かつことになっています。もう1人のオルガドは,2022年から3年間にわたってMoto3クラスにフル参戦し,2025年から現在のチームに所属してMoto2クラスにステップアップしています。今シーズンは,第2戦ブラジルGPで優勝を果たし,現段階でランク6位につけています。そして,ついに来季から最高峰クラスにステップアップすることになりました。今回の発表は,サテライトチームとしては第1号の体制発表となります。果たして次はどのチームの発表があるのか,今後どんどん発表があると予想されますので楽しみに待ちたいと思います。
2026/07/03(金)
◎総入れ替え(MotoGP)
◯先日お伝えしたように,来季のシートに関してヤマハ発動機から発表があり,ヤマハワークスであるモンスターエナジー・ヤマハMotoGPにフル参戦し,今季で契約が切れるF.クアルタラロとA.リンスとの契約を延長せず,今シーズンをもって契約終了ということになりました。2人揃って契約終了となるわけで,果たして代わりに誰が座るのか通常ですと注目となるのですが,来季の契約に関しては,正式発表はない段階で既に各メーカーのワークスのシートに関して交渉が持たれていて,まだ噂段階に過ぎないメーカーもありますが,ほぼ決まっていると言っても過言ではありません。ヤマハワークスに関しても既に2人の名前が上がっていたのですが,7月1日(水)にヤマハから発表があり,かねてから噂されていた通り,今季アプリリア・レーシングからフル参戦しているJ.マルティンと,スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチームからフル参戦している小椋藍との契約が成立しました。2人の契約期間については,両者とも2027年から2028年までの2年間となっています。今回契約が成立したマルティンは,ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・レーシングに所属していた2024年シーズンで見事チャンピオンを獲得しました。その翌年にはドゥカティワークスに昇格するのかと思われていましたが,ドゥカティが選んだのはマルティンではなく,同じドゥカティのサテライトチームの1つであるグレシーニ・レーシングからフル参戦していたM.マルケスでした。そうしたこともあってマルティンはドゥカティと袂を分かち,昨シーズンから現在のアプリリアワークスからフル参戦することになりました。ただ,怪我による体調不良が続いてしまってレースへの出場が思うようにならず,そうした中でアプリリアからの離脱をほのめかしたりすることがあったりして,マルティンとアプリリアとの関係性はあまりうまくいっていないという側面もありました。そこで彼が来年から選んだのが,今回発表があったヤマハワークスです。もう1人の小椋藍は,今更言うまでもなく,現段階で唯一のフル参戦日本人ライダーです。2024年にMoto2クラスチャンピオンに輝いた小椋は,昨シーズンから現在のトラックハウス・レーシングに所属してMotoGPクラスへ昇格を果たしました。今シーズンの小椋は,アプリリアのマシンの戦闘力向上もあって昨年以上の成績を収めるようになり,第5戦フランスGPにおいて初表彰台を獲得し,ついに先週行われた第9戦チェコGPにおいて自身初となる勝利を収め,これは日本人ライダーとして22年ぶりとなる快挙でした。ということで,全く新しいレギュレーションのもとで開発されたマシンで争われる来季のヤマハワークスは,今季アプリリアのマシンを駆り,クラスこそ違いますが,2024年シーズンにチャンピオンに輝いた2人のライダーを起用することになったわけです。また,今回の発表では,チーム名が今季の『モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム』ではなく,『ヤマハファクトリーMotoGPチーム』となっています。ということは,タイトルスポンサーであるモンスターエナジーがヤマハから外れることになったことを意味し,実際同社は,第7戦イタリアGPからアプリリア・レーシングのメインスポンサーとなることと,来季からはタイトルスポンサーになることが発表されています。来季からのヤマハワークスは,ライダー,そしてスポンサーと総入れ替えになるわけですね。今回の発表により,あとワークスで残っているのは,KTMとホンダということになります。果たしてどのような顔ぶれになるのか,恐らく近いうちに行われるであろう発表を待ちたいと思います。
2026/07/02(木)
◎前倒しで(MotoGP)
◯今シーズンのMotoGPクラスは,昨シーズンまでのドゥカティを超えてアプリリアが好調なシーズンを送っています。そうしたイタリアンメーカーが快走を続ける中,残りのオーストリアに本拠を置く海外メーカーであるKTMに関しては,かなりポイント争いには加わっているものの,表彰台争いからやや離れたところを走行しているレースが続いています。そのKTM勢の中にあって,孤軍奮闘とも言える走りを展開しているのが,KTMのワークスライダーであるレッドブルKTMファクトリーレーシングのP.アコスタです。彼に関しては,表彰台争いの一角に加わるシーンがしばしば見られます。そうした活躍を見せているアコスタですが,先週末行われた第10戦オランダGPでは,6番手を走行していた13周目になんの前触れもない中でマシンがスロー走行し,結局リタイアに終わりました。それまでにも見られていたマシントラブルによるものかと思われたのですが,スロー走行に入った時のアコスタは,右手を何度も振りながらコースから外れていました。果たして何が原因だったのかはその時点ではわかりませんでしたが,その後リタイアの原因が明らかにされ,右手が痺れる症状が悪化していき,レースの安全を考えてのリタイアだったとのことです。手のしびれで一番考えられるのが,いわゆる『腕上がり』と言われているものです。実際,アコスタはその症状を軽減するための手術を昨年の4月に受けた経験を持っています。しかし,今回は腕上がりではなく,『手根管症候群』が原因だったようです。どちらも腕が激しくしびれて痛みが生じるという点では同じなのですが,腕上がりは腕の筋肉の血流不全によるものですが,手根管症候群は手首の神経圧迫が病因となっているという違いがあります。以前から症状が出ていたため,第11戦ドイツGP終了後にあるサマーブレイクの期間を利用して手術をする予定にしていました。ところが,リタイアを決断するほど症状が悪化したことにより,第10戦オランダGPからドイツGPまで2週間あることから,前倒しで手術を行う決断をし,6月30日(火)に母国であるスペインのバルセロナにある病院で手術を行いました。手術は無事成功し,ドイツGPが開幕する前日にメディカルチェックを受け,それによりレースへの出場の可否が決まることになっています。
2026/07/01(水)
◎今季限り(MotoGP)
○来季のシート獲得状況について,昨日はイタリアンメーカー2社のワークスチームの決定をお伝えしました。今後は,イタリアンメーカーのインディペンデントチームのシート,そして日本メーカーのシートに関する情報が順次出てくるものと思われます。そのような中,ヤマハ発動機から新たな発表がありました。ヤマハのワークスであるモンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームから今季もフル参戦しているF.クアルタラロとA.リンスは,今シーズン末までの契約が結ばれていますが,今回の発表で,2人との契約を延長せず,今季限りでパートナーシップを終了することになりました。今回発表があったクアルタラロは,Moto3,Moto2クラスを経て,2019年シーズンからMotoGPクラスにステップアップを果たしました。ステップアップして2年間は,当時ヤマハのサテライトチームだったペロトナス・ヤマハSRTに所属し,2021年からついにヤマハワークスへと移籍して今季に至っています。ワークス移籍当初はヤマハのマシンの戦闘力はまだある状況で,その初年度に自身初となるタイトルを獲得することができました。2年目はタイトル防衛はならずにランク2位で終わり,その後はヤマハの戦闘力が著しく低迷し,優勝はおろか,表彰台獲得もままならない状況が続いています。今シーズンからこれまでの直列4気筒エンジンを諦め,V型4気筒マシンへとヤマハはスイッチしましたが,戦闘力不足は全くと言っていいほど解消されず,クアルタラロとヤマハとの関係性はかなり崩れてきているのは間違いない状況でした。もう1人のリンスは,スズキ時代には優勝を経験したものの,そのスズキが2022年をもってMotoGPから撤退したことを受け,2023年シーズンはホンダに移籍しました。その本だとは1年で袂を分かち,2024年からヤマハへ加わっています。クアルタラロと同様に,ヤマハの戦闘力不足はいかんともしがたく,ヤマハではここまで一度も表彰台獲得に至っていません。さらに,マシンの不安定さが影響しているのか,度々怪我で欠場が続いている状況です。こうしたことを受け,両者ともにヤマハとの関係を今季限りという決断に至っています。ヤマハを去ることになった2人の来季ですが,まだ正式発表はありませんが,既にクアルタラロについては決定済みのようです。リンスについては契約の噂が今のところなく,大方の予想としてMotoGPでのシートを得ることができないのではないかと言われています。果たしてこの2人の来季がどうなるのか,今後の発表を待ちたいと思います。なお,二人が揃って抜けることになったヤマハワークスの来季のシートについてですが,現段階ではその点についての正式発表はなされていません。しかし,これもほぼ間違いなく2人のライダーが誰になるのかほぼ決定済みのようです。
 

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