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2010/8/31(火) ☆徐々に(MotoGP) ○シーズンは後半に入り,チャンピオン争いの行方がどうなるか,徐々にその流れが見えてきつつありますが,既に来シーズンの陣容についても徐々にその姿が見えつつあります。MotoGPクラスに関しては,今シーズンを迎えるに当たってそれほど大きなライダーの動きが見られませんでした。しかし,来シーズンに関しては,今シーズンで契約が終了する有力ライダーが多いため,大幅な動きが見られる可能性が高くなっています。そして,その先陣を切って,まずドゥカティのワークスチームに所属するC.ストーナーがホンダに移籍することが発表されました。これによりシートの獲得競争が本格化していき,ストーナーの移籍により空いたシートに王者V.ロッシがヤマハから動くことになりました。さらに,ロッシの移籍で空いたヤマハワークスのシートには,ヤマハのサテライトチームであるテック3からB.スピースが移籍することが決定しています。そして,スピースの移籍で空いたシートには,まだ正式発表はないものの,SBKで現在ランキング5位をいくC.クロッチローが移籍してくることが確実視されています。そして,インディアナポリスGPの開催期間中に,ドゥカティワークスのN.ヘイデンが,そのドゥカティとの契約を延長することが発表されました。今回結ばれた契約は2年間となっていて,今後2年間は,ロッシ&ヘイデンの陣容でドゥカティワークスはシーズンに臨むことが決定しています。ワークスチームに関しては,これでヤマハとドゥカティは陣容が決定したことになります。不明なのはホンダとスズキですが,スズキはベテランライダーのL.カピロッシがチームを離れる可能性が高まっています。ただ,そのシートに誰が座ることになるのかは不明です。ホンダに関しては,ストーナーが移籍してくることに伴い,通常ですとD.ペドロサとA.ドビツィオーゾのどちらかがシートを失うことになります。しかし,3台体制になるのではないかという噂が根強くあるため,もしかしたらストーナー&ペドロサ&ドビツィオーゾの体制になるかもしれません。 |
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2010/8/27(金) ☆移籍か?(MotoGP) ○今年でGP参戦13年目のシーズンを送っているホンダ・グレシーニのM.メランドリは,シーズン前から今季を一つの節目に考えていて,成績次第では何らかの決断をするということを開幕前の段階で表明していました。今シーズンのここまでの成績は,ホンダのサテライトチームのライダーとしては上位には入っているものの,そのサテライトチームで最も好成績を収めているのはLCRホンダのR.ド.ピュニエです。中・軽量級クラスの元チャンピオンのメランドリとしては,やはり納得のいくシーズンを送っているとはいえません。最近では,ポテンシャルの高いマシンに乗れるのであればカテゴリーにこだわらないという発言をメランドリはしています。そして,このコメントにはやはり理由があったようで,来シーズンの彼の去就について新たな展開が出てきました。それは,GPからSBKへの移籍です。そして,その移籍先として浮上してきたのが,今シーズンようやくポールや表彰台を獲得するようにマシンのポテンシャルが上がってきたBMWです。BMWのチームマネージャーであるD.タルドッツィがWebサイトのGPOne.comで,メランドリのトップライダーとしての勝利に対する意欲やトップライダーとしての活躍を評価するコメントを出していて,契約に関する明言は避けているものの,来シーズンに向けて契約を匂わせているのは明らかです。今シーズンのSBKは,メランドリと同じイタリアンライダーであるM.ビアッジがタイトル獲得に向けて大きく前進しています。同じイタリアンライダーということだけでなく,GPにおいて他クラスではチャンピオンを獲得したものの,最高峰クラスでは後一歩というところでチャンピオンを獲得できていないというところも二人は共通しています。来シーズンは,ドゥカティのマシンを駆るビアッジとBMWのマシンを駆るメランドリとのバトルがSBKで見られそうですね。 |
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2010/8/26(木) ☆3カ所目?(F1) ○現在中東では,バーレーンとアブダビでF1を開催していますが,3つめの開催地を目指しているところがあります。それが,ロサイル・サーキットを有しているカタールです。同地での大きい大会の開催といえば,2輪の最高峰であるMotoGPです。昨年に引き続いて開幕戦として開催されたカタールGPですが,日中の暑さを避けるため,2輪には珍しくナイトレースとして開催されています。そのため,コース内は多くの照明が設置されていて,周囲が砂漠ですから,真っ暗な中にサーキットが浮かび上がるというような独特な雰囲気となります。しかも,観客席はそれほどなく,実質的にはプライベートサーキットで世界大会を開いているというような状況で,いかにも「オイルマネー」の強さを感じさせるところでもあります。ロサイル・サーキットは,F1開催を目指して改修工事を行った(小さな工事は現在も行っている)ようで,カタールの自動車/オートバイ連盟のN.ビン.ハリファ.アル.アッティヤ会長によると,F1開催計画があることを認めるとともに,既にFIAの担当者が査察を行った模様です。ヨーロッパでのF1は,開催するための資金集めに苦労するような状況が見られ,どこの開催地がカレンダーから消えるかというような報道が時々出てきます。それに対して,中東は資金に恵まれる産油国があるだけに,3つめ,4つめの開催地が現れても不思議ではないでしょうね。 |
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2010/8/25(水) ☆祝 復帰(MotoGP) ○怪我によりレースを欠場していたインターウェッテン・ホンダの青山博一が,今週末に行われる第11戦インディアナポリスGPから復帰することが決定しました。6月20日に行われたイギリスGPのウォームアップ走行で転倒した青山は,低速での走行だったにもかかわらず路面への落ち方が不運で,椅子に座るかのような姿勢で腰から落ち,脊椎を圧迫骨折するという重傷を負ってしまいました。手術は行わずに自然治癒の方法で治療を続け,日数はかかりましたが順調な回復を見せていました。そして,怪我を負ってから57日目に行われたブルノ・サーキットでのMotoGPクラスのテストに参加し,合計46周走行しててテストを終えていました。23日(月)にバルセロナ市内の病院を訪問して診断を受けた青山は,テストによる患部への影響はなく,順調に回復していることが確認されたため,この度めでたくレース参加の許可がおりました。元々最高峰クラスルーキーの青山ですので,同じく怪我から復帰して好成績を収めているV.ロッシやR.ド.ピュニエのようなリザルトを残すことは難しいでしょうが,1レースでも早く彼らしい走りが見られるようになるといいですね。 |
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2010/8/24(火) ☆新カテゴリー(MotoGP) ○既に先週発表されているニュースですが,MotoGPに新たなクラスが2012年から始まることが決定しました。世界的な環境問題への対応のため,MotoGPは2サイクルマシンから4サイクルマシンへとレギュレーションを変えてきています。そして,今シーズンから250ccクラスがMoto2クラスへと変化したことにより,2サイクルマシンで残っているのは125ccクラスのみとなっています。今回の発表によると,125ccクラスからMoto3クラスへと名称が変わり,使用するエンジンは4サイクル250ccとなります。Moto2クラスはホンダ製のエンジン(ベースは市販車であるCBR600RR用のエンジン)のワンメークで行われていますが,2012年から始まるMoto3クラスは,単気筒,4ストローク250ccエンジン,最大ボア81mmというレギュレーションに合致していれば複数メーカーの参入を認めることになります。また,参入の条件はそれだけでなく,次のようなレギュレーションもあります。まず最近いろいろなカテゴリーで導入されてくるようになったエンジン数の制限ですが,Moto3クラスは最低でも3レース使用できるものとなっていて,料金は1万ユーロ以下となりそうです。また,参入に当たっては,必要であれば最低15人のライダーにエンジンを供給する準備を整えなければいけないことになっています。今回の発表は,お伝えしたようにエンジンに関するレギュレーションのみで,フレームやタイヤ等に関するレギュレーションは明らかにされませんでした。今シーズンから始まったMoto2クラスは,エンジンやタイヤはワンメークですが,フレームに関してはそうではなく,多くのフレームビルダーが参戦して活況を呈しています。恐らくMoto3クラスについても,同様の傾向が見られるようになるのでしょうね。 |
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2010/8/20(金) ☆テスト走行(MotoGP) ○既にお伝えしたように,チェコGP終了後に行われた会見において,7年間ヤマハに在籍してきたV.ロッシが,来シーズンからドゥカティに移籍することが発表されました。ということは,ヤマハワークスのシートが一つ空くわけで,そのシートに誰が座ることになるのか注目されることになります。ただし,このシートについては,早い段階で今シーズンからMotoGPにフル参戦を開始しているB.スピースが座ることが確実視されていました。そして,その噂を肯定するかのように,フィアット・ヤマハの監督を務めるL.ジャービスが,来シーズンの体制についてロレンゾとスピースという名前を出しました。ロレンゾについても,ロッシと同じく今シーズンでヤマハとの契約が終了しますが,ヤマハとしても契約延長の方向で話を進めていくようですし,ロレンゾ自身もその方向を望んでいるのではないかと思われます。ということで,来シーズンのヤマハワークスはロレンゾ&スピースで決まりと考えていいでしょう。 さて,その来シーズンからヤマハのエースライダーとなるロレンゾですが,18日に今シーズンから新たなMotoGPの開催地となるモーターランド・アラゴンを訪れ,初走行を行いました。第13戦アラゴンGPの舞台となる同サーキットは,新たに建設されたサーキットです。ですから,スペイン国内にあるサーキットにもかかわらず,スパニッシュライダーであるロレンゾ自身も初めて走行するわけです。ただし,テスト回数制限のレギュレーションにより,現在MotoGPで使用しているマシンでの走行はできません。そこで使用されたのが,SBKのマシンであるYZF R1です。大怪我から復帰前にロッシが自身の体調をチェックするためR1を使ってテスト走行を行いましたが,それと同じパターンです。なお,このサーキットに関しては,既にレプソル・ホンダのD.ペドロサ,そしてドゥカティ陣営のN.ヘイデン,M.カリオ,H.バルベラ,A.エスパルガロがテスト走行を経験済みです。 |
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2010/8/16(月) ☆移籍(MotoGP) ○チェコGPの決勝レース終了後,来シーズンの去就が注目されていたフィアット・ヤマハのV.ロッシが,その点について正式発表を行いました。ここ最近の報道では,ドゥカティへの移籍が確実視されていたロッシだけに,どのような結果となるのか大注目となったのですが,今回の発表では,その噂通りドゥカティへの移籍が正式に発表されました。契約期間は2年間です。125cc,250ccとチャンピオンを獲得して最高峰クラスにステップアップして所属したのはホンダのワークスチームでした。当時の最高峰は2スト500ccマシンで,そこでもチャンピオンを獲得。さらに,その最高峰のマシンが4ストマシンに替わってもロッシはチャンピオンを獲得し,2004年からは現在のヤマハワークスチームに移籍しました。その移籍の際には,当時ホンダで彼を担当していたオーストラリア出身のエンジニアであるJ.バージェス及びそのクルーとともにホンダからヤマハへ移籍しています。ヤマハに移籍してからの7年間で4度もチャンピオンを獲得し,まさに王者らしい活躍を見せてきました。ヤマハとの良好な関係が続いてきたロッシですが,「引退」の時期が近づいてくるのに伴い,彼の母国であるイタリアのバイクメーカー「ドゥカティ」でライダーとしての経歴に終止符を打つのではないかという噂が浮上し,冒頭でも記したように,このところこの噂が確実視されてきていました。ホンダからヤマハへ移籍する際はクルーとともに替わりましたが,今回の移籍ではロッシのみの移籍となるようです。また,チームメイトには,奇しくもホンダ時代と同じくN.ヘイデンとなります。 |
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☆さらなる独走(MotoGP) ○第10戦チェコGPの決勝レースが,ブルノ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,ランク首位をいくフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾとランク2位をいくレプソル・ホンダのD.ペドロサとの間での序盤はバトルとなりました。しかし,徐々にロレンゾがペドロサとの差を築いていき,最終的には5秒以上の大差をつけて今季7勝目を飾りました。3位には,今シーズン限りでドゥカティを去る(その空いたシートにロッシが座ることになります。)ことになっているC.ストーナーが入りました。この結果,ランク首位のロレンゾは,ランク2位のペドロサとのポイント差が77に,ランク3位に浮上(この大会前まで3位だったレプソル・ホンダのA.ドビツィオーゾが,転倒ノーポイントレースに終わったため。)したストーナーとは116に広がり,独走態勢がさらに築かれていっています。 Moto2クラスは,ランクトップをいくモリワキのマシンを駆るT.エリアスがレース終盤には独走となり,今季4勝目を挙げました。スタートで出遅れ,オープニングラップで12位まで後退したものの,徐々にポジションを挽回していったテック3の高橋裕紀は,残り2周となったところでスピードアップのマシンを駆るA.イアンノーネを交わして2位に浮上し,そのままの順でチェッカーを受けています。ランクトップのエリアスは,今回の勝利により,ランク2位に浮上したイアンノーネには55ポイント差,ランク3位に落ちたT.ルティとは62ポイント差となり,Moto2クラス初代王者獲得に向けさらに前進しています。なお,ポールからスタートしたシューターのマシンを駆る富沢翔也は,3周目まではトップに立っていましたが,徐々にポジションを落としていき,最終的には10位でレースを終えています。モトビの手島雄介は,転倒リタイアに終わっています。 125ccクラスは,不安定な天候の中でスタート進行が行われていきました。レース前はウェットコンディションだったのですが,マシンがグリッドに並ぶ頃には路面が乾いて行き始めました。そのためスターティンググリッド上で全ライダーがレインタイヤからスリックタイヤに履き替えたものの,何とウォームアップラップの直前に雨が再び降り始めたため再びレインタイヤに履き替えるという慌ただしい事態となりました。そのような状態でスタートした決勝ースは,ウェットから再びドライへと変わる難しいコンディションとなり,今回が怪我からの復帰となるアプリリアのN.テロルが,どんどん後続との差を広げていき,最終的には2位に入ったデルビのP.エスパルガロに22秒以上の大差をつけ,開幕戦以来となる勝利を収めて今季2勝目を挙げました。3位には,アプリリアのE.ラバトが入っています。上位3人は全てスパニッシュライダーで,今季6回目のスペイン人ライダーによる表彰台独占となりました。唯一のフル参戦日本人ライダーであるアプリリアの小山知良は,8番グリッドからスタートして9位でレースを終えています。 |
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2010/8/15(日) ☆3,2,1(MotoGP) ○第10戦チェコGPの予選が,ドライコンディションのブルノ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,午前中に行われた2回目のフリー走行でトップタイムだったレプソル・ホンダのD.ペドロサが,その好調さを予選でも維持して最速タイムをマークし,今季3回目となるポールを獲得しました。2番グリッドを獲得したのは,ルーキーライダーであるヤマハ・テック3のB.スピースでした。スピースのフロントローを獲得は,自信初となります。3番グリッドを獲得したのは,ここまでランクトップをいくフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾでした。そのロレンゾですが,セッション終盤に転倒を喫してタイムアップを果たせていませんが,それでも開幕から続いているフロントロー獲得は維持し続けています。転倒といえば,ロレンゾのチームメイトであるV.ロッシも同様にセッション終盤に転倒を喫しています。ご存知のように大きなけがの後だけに心配されますが,幸いなことに大きなことにはなっていないようです。それに対して,リズラ・スズキのA.バウティスタは,フリー走行2で転倒を喫し,腰椎骨折の疑いがあったため,ブルノ市内の病院に運ばれて精密検査を受けるというアクシデントに見舞われました。そのため予選は走行できませんでしたが,検査結果は異常なしということでしたので,今朝のメディカルチェックで合格すれば決勝レースには参加できるようです。 Moto2クラスは,シューターのマシンを駆る富沢翔也が,第2戦スペインGP以来となる最速タイムをマークし,今季2回目となるポールを獲得しました。このところ最速タイムをマークすることの多いスピードアップのマシンを駆るA.イアンノーネは,富沢からコンマ2秒遅れの2番手タイムをマークしています。テスト禁止期間に走行したということでペナルティーを受け,初日に走行できなかったものの,この日の午前中に行われたフルー走行2でトップタイムだったモリワキのマシンを駆るT.エリアスは,午後でも速さを見せて3番グリッドを獲得しています。テック3の高橋裕紀は,トップからコンマ7秒弱遅れの5番手タイムで予選を終えています。モトビの手島雄介は,29番グリッドを獲得して予選を終えています。 125ccクラスは,午前中のフリー走行2でトップタイムだったアプリリアのB.スミスが,予選でもその速さを見せて1番時計をマークし,今季1回目となるポールを獲得しました。スミスのポール獲得は,昨年の第13戦サンマリノGP以来で,通算7回目となります。今回が怪我からの復帰戦となるN.テロルが2番手タイムをマークし,昨年のチャンピオンチームであるバンカハ・アスパルが今季初めてフロントローを独占しています。ランク2位をいくデルビのP.エスパルガロが3番手タイムをマークし,開幕から続いているフロントロー獲得を今回も維持しました。このところ圧倒的な速さを見せてランキングトップをいくデルビのM.マルケスは,フリー走行1で左肩を脱臼したためフリー走行2をキャンセルせざるを得ない状況となりましたが,それでも予選では4番手タイムをマークして最後のフロントローの座を獲得しています。アプリリアの小山知良は,トップから2秒以上の遅れはとったものの,8番手タイムをマークして,決勝レースは2列目からのスタートとなります。 |
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☆最高峰クラス進出(MotoGP) ○今季チェコ人ライダーであるK.アブラハムJrを擁してMoto2クラスを戦っているABカルデオンが,チェコGPの会場で発表会を開き,来シーズンから6台目となるドゥカティのマシンを駆って最高峰のMotoGPクラスに進出することが発表されました。このチームは,本拠地をチェコに置いていて,チームオーナーはアブラハムJrの父親であるK.アブラハムが務めています。つまり,かつてK.ロバーツが親子で最高峰クラスに挑戦していたことがありましたが,それと同じような体制となるわけです。旧東欧圏内のチェコでの最高峰クラス進出ですから,今回のプロジェクトはMotoGPにとってさらなる発展のいいきっかけとなります。とはいえ,ここまでのアブラハムJrのリザルトを見ると,これといって目覚ましいものがあったわけではありません。125cc,250ccクラス,そして今シーズンのMoto2クラスと戦ってきたアブラハムJrですが,ここまで一度も表彰台に上ったことがありません。もちろん,クラスが替わると,それまでとは見違えるほどいい成績を収めるようになるという現象が見られることはあります。ですから一概に判断はできないのですが,最高峰クラスライダーとしては正直な話「?」がつくのも事実でしょう。残された今シーズンで,一皮むけた走りを見せて「?」を払拭するようになることが必要なのではないでしょうか。 |
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2010/8/14(土) ☆後半戦スタート(MotoGP) ○サマーブレイクが明け,後半戦がスタートしました。その後半戦最初のレースは,ブルノ・サーキットで行われる第10戦チェコGPです。初日はフリー走行1が行われ,最高峰のMotoGPクラスは,ポイント争いで独走態勢を築いているフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾでした。2番手タイムをマークしたのは,ランク2位をいくレプソル・ホンダのD.ペドロサでした。ペドロサのチームメイトであるA.ドビツィオーゾが3番手をマークし,ロレンゾのチームメイトであるV.ロッシが4番手タイムをマークしました。そのロッシですが,来シーズンの去就について,決勝レース終了後に発表されることになっているようです。長年過ごしたヤマハから,彼の母国のバイクメーカーであるドゥカティへの移籍が取りざたされていて,現地を訪れているマスコミは一つの騒ぎ(?)になっているようです。なお,転倒で左足骨折の重傷を負っていたホンダLCRのR.ド.ピュニエは,驚異的な回復力を見せて何とわずか26日でレースに復帰しています。開放骨折で長期離脱が予想されていたロッシも早期にレース復帰を果たしていて,あらためて一流アスリートのフィジカルの強さを認識させられるとともに,術後も含めた医学の進歩にも驚かされます。 Moto2クラスは,昨年までSBKで戦い,今シーズン再びMotoGPに帰ってきて,モリワキのマシンを駆って同クラスにフル参戦しているF.ニエトがトップタイムをマークしました。彼がセッションでトップタイムをマークしたのは,今回が復帰後初めてになります。FTRのマシンを駆るK.アブラハムが,ニエトから遅れることわずか1000分の2秒差で2番手タイムでした。さらに,シューターのマシンを駆る富沢翔也が,ニエトから1000分の32秒差で3番手タイムをマークしています。テック3の高橋裕紀は,6番手タイムをマークして初日を終えています。モトビのマシンを駆る手島雄介は,24番手タイムでした。なお,モリワキのマシンを駆ってランクトップをいくT.エリアスですが,テスト禁止期間であるサマーブレイク中にそのマシンテストを行ったため,ペナルティーとして初日の走行が許されませんでした。 125ccクラスは,第7戦カタルニアGPの決勝レースで腰椎骨折して長期離脱を強いられていたアプリリアのN.テロルが,その復帰戦でいきなりトップタイムをマークしました。昨年この大会で優勝しているだけに,復帰戦でいきなり勝利をということも十分考えられる初日の結果です。2番手タイムをマークしたのは,テロルのチームメイトであるB.スミスでした。デルビのマシンを駆ってここまでランク首位をいくM.マルケスが3番手タイムをマークしていて,後半戦に入ってもその好調さに衰えがないことを示しました。サマーブレイク前のドイツGPで,今シーズン初の表彰台を獲得しているアプリリアの小山知良は,11番手タイムで初日を終えています。 |
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2010/8/13(金) ☆拒否?(F1) ○今シーズンから開催が決まっている韓国GPですが,その舞台は新規に建設しているサーキットとなります。そして,このページで何度かお伝えしたように,その進捗状況に遅れが生じていて,大会の開催自体が危ぶまれています。そして,先日は,スペインのモーターランド・アラゴンが,韓国GPの代替地として検討されているのではないかという報道もなされました。その点に関して,スペインの一部報道が続報を流し,F1界のボスであるB.エクレストンとモーターランド・アラゴンの関係者による会談がもたれたようです。ただし,同サーキットのチーフエグゼクティブであるA.ガシオン氏はこれを公式には否定しています。今回の報道によれば,エクレストン側は,10月末のグランプリ開催をアラゴン側に提示し,レース開催費として2200万ユーロ(約24億1500万円)を要求したとのことです。しかし,アラゴンは,そのような高額の投資を取り戻せる可能性はきわめて低いということから,この提案を拒否した模様です。H.ティルケ氏が設計して完成した新規建設の同サーキットは,9月中旬にMotoGPを新規に開催することになっています。もし韓国GPの代替地となった場合,それからわずか3週間のインターバルでF1を開催しなければなりません。新規建設のサーキットにとって,事前準備を含めてこうしたタイトなスケジュールは非常に苦しいものとなるのは明らかです。もし報道されているように韓国GPの開催が難しい場合,エクレストン側が果たしてどのような対策を立てるのか,まだしばらく動向を見る必要がありそうです。 |
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2010/8/12(木) ☆移籍か(MotoGP) ○今シーズン末で多くの有力ライダーが現在のチームとの契約が切れることになりますが,既にドゥカティのC.ストーナーが来シーズンからHRCに移籍することが決定しています。そして,その空いたシートにフィアット・ヤマハのV.ロッシが座るのではないかとの噂がまことしやかに囁かれています。ことほどさように,今シーズン末はライダーの移動が大幅に行われることが予想されています。そして,また一つ移籍劇が起きそうな気配です。その話題の主は,現在グリッドに並んでいるライダーの中でもっとも経歴の長いリズラ・スズキのL.カピロッシです。ドゥカティのワークスチームからスズキワークスチームに移籍したカピロッシですが,移籍後3年目のシーズンを送っているものの,表彰台に立ったのはここまで1回のみで,思うような成績が収められていません。ワークスチームながらなかなか思うように仕上がらないマシンに物足りなさを持っているでしょうから,移籍を検討するのはごく自然なことです。ただし,だからといってホンダやヤマハ,そしてドゥカティのワークスチームに移籍というのは現実的には厳しいでしょう。そうした状況の中,彼のマネージャーであるC.ペルナートが明らかにしたところによると,どうやら移籍先として検討しているのが,ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・ドゥカティのようです。久々に最高峰クラスに復帰しようとしたドゥカティのマシンを開発していったのがカピロッシで,彼の開発能力が大きく生かされたプロジェクトだったといえます。彼がドゥカティのマシンを駆ったのが2007年までで,それ以後マシン開発が当然進んでいますから,当時カピロッシが開発していったものとは違うものとなってはいるでしょう。しかし,サテライトチームではあるといえ,ドゥカティのエンジニアとのコミュニケーションはとりやすいのではないかと思われます。そういった意味から,超ベテランライダーのカピロッシとしては,賢明な選択といえるのかもしれません。 |
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2010/8/11(水) ☆申請(FN) ○昨日お伝えした,JAFがFIAに申請した来シーズンのレースカレンダーの第2弾です。昨日はSGTのレースカレンダーをお伝えしましたが,今日はFNのレースカレンダーを掲載します。これも昨日お伝えしましたが,オートポリスでのレースは,6月上旬開催で申請されています。また,最終戦は,今シーズンと同様にSGTとの併載で行われる予定となっています。 |
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2010/8/10(火) ☆申請(SGT) ○JAF(日本自動車連盟)が,来シーズンのFIA国際スポーツカレンダー申請一覧を発表しました。今回発表されたカレンダーは,SGTをはじめ,FNやソーラーカー,インディカー,WTCC,アジアン・ル・マン,アジア・パシフィック・ラリー選手権,そしてF1の日本国内でのイベントが記載されています。そのF1に関しては,10月中の3つのカレンダーが候補が申請されていて,決勝日が10月2日,9日,16日のいずれかとなっています。その3つの中で9日が第1候補なのですが,もしこの第1候補にならなかった場合,前後するオートポリス及びツインリンクもてぎでのSGTや,ラリー北海道等に変更が生じる可能性もあります。さて,そのオートポリスでのレースですが,先日にもお伝えしたように今シーズンカレンダーから消えてしまったSGTのレースが復活します。また,今シーズンも開催されているFNに関しては,開催時期が6月はじめに移動しています。心配なのは,ちょうど梅雨時に当たるという点です。ご存知の方もいらっしゃるように,オートポリスは山間部に位置していて,一雨降ると濃霧が発生することがしばしばあります。そして,なかなかその濃霧が晴れず,結局レースが中止となることもあります。今シーズンは,霧による影響ではありませんでしたが,JRRの決勝レースがキャンセルとなる事態も発生しています。 ここでは,全てのカレンダーは載せず,2日間に分けて国内レースであるSGT(今日)とFN(明日)のレースカレンダーをお伝えすることにします。 |
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2010/8/9(月) ☆移籍後初(FN) ○第4戦の決勝レースが,ツインリンクもてぎで行われました。この日の茂木地方は猛暑日となり,路面温度が58度に達するという厳しいコンディションの中でのレースとなりました。前日に行われた予選で2番グリッドを獲得していたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのL.デュバルは,決勝で抜群のスタートを見せ,ポールからスタートしたNAKAJIMA RACINGの木暮卓史を交わしてトップに躍り出ました。昨年のチャンピオンを獲得したデュバルは,チームを移籍して今シーズンを迎えていました。スタートからトップに立ったデュバルは,厳しいコンディションながらタイヤ交換を34周まで引っ張りました。タイヤを交換してコースにトップのまま復帰することができ,終始危なげない走りを見せて移籍後,そして今季初優勝を飾りました。スタートでデュバルに交わされた木暮は,終盤になると前戦を制しているTEAM IMPULの平手晃平との2位争いとなり,これを制して2位表彰台に上りました。今大会からKONDO RACINGに所属して本格的にFNに復帰となった松田次生は,オープニングラップで他車と接触して1周もすることなくレースを終えています。 |
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2010/8/7(土) ☆タイヤテスト(F1) ○来シーズンからブリヂストンに替わってワンメークタイヤを供給するのが,イタリアのタイヤメーカーであるピレリです。そのピレリが,いよいよタイヤテストを本格的に始めるようです。F1は現在ほぼ1ヶ月にわたるサマーブレイクに入っていますが,その間にF1用タイヤのテストをイタリアのムジェロ・サーキットから開始するようで,そのテストは全部で6回が予定されているとの噂です。ドライバーは,メルセデスGPのリザーブドライバーであるN.ハイドフェルドが務め,テストマシンにはトヨタの2009年型マシンであるTF109が使用されることが,もうすぐ明らかにされるのではないかとも報じられています。タイヤの種類は,全部で4種類のタイヤをチームに供給する予定となっていて,信頼性と一貫性のあるタイヤが目標とされているとのことです。ピレリのモータースポーツディレクターを務めるP.ヘンベリーのコメントによると,「今日の企業に,タイヤを速くするために何百万ユーロも投資する余裕はないと思う」とし,「3年以上は留まりたいと考えている」という趣旨のことを述べています。 |
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2010/8/6(金) ☆テスト開始(F1) ○現在12チームがフル参戦しているF1ですが,来シーズンはもう1チーム増えて全13チームとなります。その13番目のチームについては,いくつかのチームがエントリーしているよう(FIAからは公式発表がなされていません)で,来シーズンエントリーしているチームとの面談があるようで,その後エントリー決定がなされるものと見られます。13番目のチームとして認められる有力候補の一つが,元F1チームのメンバーであるJ.ヴィラデルプラットとエンジニアのS.リンランドが率いるエプシロン・ユースカディです。そして,これまでベネトン,ザウバー,アロウズで活躍し,現在は同チームのチーフエンジニアを務めているアルゼンチン出身のリンランドによると,先週から風洞で来シーズン型F1マシンのスケールモデルでのテストを開始し,作業は順調に進んでいるとのことです。また,リンランドはドライバーについても触れ,同じアルゼンチン出身のE.ゲリエーリがシートを獲得できることを望んでいるようですが,現実的にはまだドライバー選択まで話は進んでいないようです。なお,13番目のチームに関してですが,現在有力視されているのは,このエプシロンの他,元F1チャンピオンであるJ.ビルヌーブも運営に加わっているビルヌーブ/デュランゴ,そして,今シーズン新規参入チームにエントリーしていたものの,残念ながらエントリーが認められなかったステファンGPが参加するのではないかといわれています。また,既にGP2にエントリーしているARTとアメリカのサイファーグループが資金不足を理由に申請を取り下げていて,FIAもいくつかのチームにエントリーの断りを入れた模様です。 |
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2010/8/5(木) ☆来シーズンに向け(F1) ○ホンダのF1撤退を受け,昨シーズンはブラウンGPのチーム名でメルセデスエンジンを搭載したマシンを駆ってチャンピオンを獲得し,今シーズンはそのメルセデス直系のチームとして再スタートを切ったのがメルセデスGPです。そのメルセデスGPは,ドライバーに若きドイツ人ドライバーであるN.ロズベルグと,伝説のドイツ人ドライバーとなっているM.シューマッハというコンビで今シーズンのスタートを切りました。久々に復帰したシューマッハは,時折かつての速さを感じさせる場面を見せるものの,復帰に疑問符がつく場面が見られることがしばしばあります。そういう状況の中,ロズベルグは表彰台を獲得する活躍を見せています。ただ,そのロズベルグも,ここ数戦は序盤のような活躍が徐々に陰を潜めていく感じがしています。そうした状況にある一つの原因は,チームオーナーであるR.ブラウンのコメントによると,チームが今シーズンのマシンから最大限のポテンシャルを引き出せなかったことによるものです。そうした状況を克服するため,チームは9月末のシンガポールGPに向けたアップグレードに取り組むことになっているそうです。しかし,恐らく大きなポテンシャルアップが見込めないのも事実でしょう。そのため,この先も現行マシンに時間を割くことは全く意味がないと考えているとのことで,夏休み明けの最優先事項は新車になるそうです。シューマッハが次々に抜かれるシーンを目にするのは,仕方ないことではあるという側面はあるものの,やはりかつての強さを知る多くのF1ファンにとっては「つらい」ものであるのも確かです。メルセデスのワークスチームな訳ですから,来シーズンはそれにふさわしい活躍となるよう,ぜひいいマシンを開発していってほしいものですね。 |
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2010/8/4(水) ☆進捗状況は?(F1) ○今シーズンから開催が決まっている韓国GPですが,早い段階から実際に開催されるのか疑問符がついていました。その最大の原因は,韓国GPが開催されるサーキットの完成が遅れていることです。その噂を打ち消すためかどうかはわかりませんが,先月24日付けのこのページでお伝えしたように,FIAのレースディレクターを務めるC.ホワイティングが同地を訪れ,建設の状況を視察しました。しかし,その噂を完全否定するところまではいかなかったようで,相変わらず疑問符がついている事態に変わりはありませんでした。韓国GPを主催する韓国オートヴァレー・オペレーション(KAVO)の関係者によると,7月中にF1当局にサーキットを明け渡すという予定があったのですが,それが遅れていることです。また,グランドスタンドやピットをはじめ,管制塔,プレスルームなどの工事について大幅に遅れているということも明らかにしているようです。これは匿名の関係者からの情報のため,真偽のほどはわかりませんが,こうした話が出ること自体開催が微妙であることの証明です。現在噂に上っていることは,もし今年韓国GPが開催できない場合,代替開催地が設定されることになり,その代替地には,今シーズンからMotoGPが開催されることになっているスペインのモーターランド・アラゴンが設定されるのではないかということです。 |
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2010/8/3(火) ☆連戦増(F1) ○今シーズンの折り返し点を過ぎたF1ですが,早くも来シーズンのレースカレンダーの原案が明らかとなりました。これを報道したのはドイツの『sport1』で,それによると,来シーズンは全20戦となる模様です。今回報道された原案を見て気がつくのは,連戦が増えそうということです。レースの開催期間というのは,どうしても3月〜11月ということになりますし,レース数が増えるわけですから,どうしてもタイトにならざるを得なくなります。中には,日本GPが行われた翌週にブラジルGPが組まれていて,人はもちろん,マシンなどのものの移動が本当に可能かと思われる連戦もあります。今シーズンは4週間あるサマーブレイクですが,来シーズンは3週間に短縮されています。新たに加わる大会は,大きな経済発展を遂げている国の一つであるインドGPです。なお,今回報道された原案の詳細は,以下の表のようになっています。 |
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2010/8/2(月) ☆ランクトップに(F1) 第12戦ハンガリーGPの決勝レースが,快晴のハンガロリンクで行われました。レース序盤に先頭に立ったのは,ポールからスタートしたレッドブルのS.ベッテルでした。ベッテルは2位との差を1周1秒弱つけていくようなペースで走行し,独走状態に持ち込んでいきました。ところが,14周目にフォース・インディアのA.スーティルがコース上にウィングのパーツを落とすというアクシデントが発生してセーフティーカー先導による走行となったのですが,そのセーフティカー先導下において,トップをいくベッテルに対して前車との間隔を広げすぎたという理由からドライブスルーペナルティが下されるというアクシデントが発生してしまいました。どうやらベッテルが無線を聞き逃していたことが原因のようです。そのため,ベッテルは優勝争いから脱落してしまいました。代わってトップに立ったのが,ベッテルのチームメイトであるM.ウェーバーでした。トップに立ったウェーバーは徐々にペースを上げていき,2位との差を徐々に広げて独走状態に持ち込みました。終盤に入るとレースをコントロールしていきながら走行を続け,結局2位をいくフェラーリのF.アロンソに17秒以上の差をつけて今季4勝目を飾りました。ランク1,2位をいくマクラーレン勢は,今回のレースでノーポイントに終わっていますから,勝利したウェーバーがランキングトップに躍り出ました。ペナルティーのよりトップの座から落ちたベッテルは,その速いペースで徐々に2位をいくアロンソとの差を縮めていきましたが,アロンソが元チャンピオンらしくミスなく走りきって2位の差を守りました。ザウバーの小林可夢偉は,5グリッド降格処分により23番グリッドからのスタートとなりましたが,得意のスタートダッシュを見せていき,オープニングラップで16位まで順位を上げました。セーフティーカー導入の際に,多くのドライバーが一斉にピットインしたため大混乱となり,しかもタイヤ脱落というアクシデントが発生したりもしたのですが,可夢偉はピットインのタイミングをずらしたためこうした混乱を受けず,さらにポジションをアップしていきました。その後,他車にアクシデントが発生したりする中で順調に走行を続けていき,最終的に9位でチェッカーとなって見事ポイントを獲得しています。彼のチームメイトであるP.デ.ラ.ロサが,今季自己最高位となる7位でチェッカーを受け,劣るマシンながらザウバーがダブルでポイント獲得となりました。今回も代役で参戦しているヒスパニア・レーシングの山本左近は,19位ながら完走を果たしています。 |
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2010/8/1(日) ☆4戦連続(F1) ○2週連続開催となるF1ですが,その2つめのレースとなる第12戦ハンガリーGPの予選が行われました。今シーズン特に予選で速さを見せるレッドブル勢ですが,今回もその傾向に変わりはなく,S.ベッテルが4戦連続となるポールポジションを獲得しました。2番手タイムをチームメイトのM.ウェーバーがマークし,今シーズン6回目のレッドブルによるフロントロー独占となりました。3番グリッドを獲得したのは,前戦の勝者(チームオーダー発令によるものですが・・・)であるフェラーリのF.アロンソが獲得しています。4番手タイムを同じくフェラーリのF.マッサが獲得していて,ここにきてフェラーリが速さを見せてきた印象です。ザウバーの小林可夢偉は,Q1でトラフィックに入ったこともあり,わずかコンマ1秒足りなくて18番手で終了してしまい,Q2進出がなりませんでした。その可夢偉ですが,セッション終了後にFIAが行うマシン計量を受けることになったのですが,その際に入口の赤信号を無視する形でそのままチームガレージに入ってしまうというミスを起こしてしまいました。そのため,赤信号無視により5グリッド降格処分を受けてしまい,今日行われる決勝レースは,最後列となる23番グリッドからのスタートとなってしまいました。ヒスパニア・レーシングから今回も代役で参戦している山本左近は,最後尾となる24番グリッド獲得にとどまっています。 |
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