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最新ニュース
2010/6/30(水)
☆条件(F1)
○オートスポーツ紙によると,今シーズンで契約が切れるルノーとそのエースドライバーであるR.クビサとの間で,長期契約に関して話し合いが持たれているようです。クビサに関しては,そのポテンシャルの高さからいくつかの有力チームが契約するのではないかという噂がこれまでにも浮上してきていました。しかし,その度にルノーとの信頼関係の強さも浮上し,単なる噂で終わっていたことも事実です。さて,今回の報道によると,クビサとしても当然チャンピオン争いに絡んで行きたいという願いを持っていますので,この先数年以内にチャンピオンシップを争えるようルノーに対して財政面での保証を求めていると見られています。そして,そこで浮上している噂が,新たな大口スポンサーとの契約です。その大口スポンサーとは,世界的なクレジット関連会社である『マスターカード』です。しかも,単なる噂ではなく,契約成立が間近に迫っているとのことです。もしこの契約が成立すれば,チームの財政状況は大きく改善することになりますし,当然クビサとの長期契約に追い風となります。さらに,今回の噂によると,財政事情の好転により,現在WRCに戦いの場を移している元ワールドチャンピオンのK.ライコネンとの契約も模索しているとのことです。クビサとライコネンとなれば,マシン次第で十分タイトルを狙うことのできる体制となります。ここしばらくは,ルノーにも要注目といった感じですね。
2010/6/29(火)
☆連勝(BSB)
○第5戦マロリーパーク大会の決勝レースが,27日(日)に行われました。前戦のキャドウェル大会での第1レースで今季初優勝を挙げたのが,今シーズンから再びBSBに戦いの場を戻した元チャンピオンであるHM Plant Hondaの清成龍一でした。ただし,残念ながらこの時の第2レースは,マシントラブルでグリッドにつけないという状態でレースを終えていました。約1ヶ月のインターバルを開けて行われた今大会ですが,その第1レースは序盤に転倒者が出て赤旗中断となりました。ポールからスタートしたのが清成でしたが,その赤旗のため2周目の順位でリスタートとなりました。トップ争いに絡んでいた清成は,レース中盤にトップに浮上。その後はトップの座を守りきり,今季2勝目を挙げました。その第1レースでトップタイムをマークしたライダーが第2レースでポールということになるのが今季のBSBですが,それが今回の場合は清成でした。その第2レースでの清成は,レース序盤は3番手に位置していましたが,再び中盤になってトップに浮上。その後は,2位に3秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受け,今大会2レースとも制して今季3勝目を挙げました。今回の連勝により,ランキング争いでそれまでの8位から一挙に4位にまで浮上すると共に,それまで68点あったトップとの差が一気に26点差へと縮まりました。あと7戦14レース残っていますので,十分にタイトル奪還が可能な状況まで押し上げています。なお,清成のチームメイトであるJ.ブルックスが,2レース共に2位に入っています。また,3位には,スズキのM.ラバティーが2レース共に入っています。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるスズキの加賀山就臣は,第1レースで転倒を喫してしまい,第2レースはキャンセルとなっています。
2010/6/28(月)
☆健闘(F1)
○第9戦ヨーロッパGPの決勝レースが,ドライコンディションのバレンシア・ストリート・サーキットで行われました。ポールからスタートしたレッドブルのS.ベッテルは,オープニングラップでマクラーレンのL.ハミルトンと接触するという小さなアクシデントがありましたが,両者共に特にダメージを負うこともなくベッテルが首位の座を守りました。その後は,ファステストを連発して2位との差をどんどん広げていきました。予選3番手からスタートしたハミルトンは,ベッテルからは離されたものの,2位の座を守っていきました。それに対して,予選2番手からスタートしたレッドブルのM.ウェーバーは,スタートの段階で2位のポジションを守りきれなかっただけでなく,1周目終了時で9位までポジションを下げてしまいました。そして,8周目にタイヤ交換のためのピットインをしましたが,左フロントの作業に手間取ってしまい,一挙に18番手まで後退しました。そして,10周目にそのウェーバーがロータスのH.コバライネンに接触してしまい,空中で1回転した後にコースにたたきつけられ,そのままエスケープゾーンまで滑って止まるという大工ラッシュを演じてしまいました。ウェーバーの状態が心配されましたが,幸いにも自力で脱出できています。このクラッシュにより,セーフティーカー導入となり,これが以後のレースを左右するものとなりました。セーフティーカーが導入されると多くのマシンがタイヤ交換のためピットに飛び込みましたが,ザウバーの小林可夢偉はタイヤ交換を行わなかったマシンの1人でした。各車がタイヤ交換を済ませた段階で,トップ2のベッテルとハミルトンは変わらなかったものの,3位に可夢偉が浮上しました。周りのマシンより遅いペースで走行する可夢偉でしたが,4位を走行しているマクラーレンのJ.バトンのプッシュをしのいで3位の座を守っていきました。このため,トップ2と3位以下がさらに差が広がるという展開となったのです。25周目になって,ハミルトンがセーフティーカー導入時にそれを追い越したという判定が下され,ドライブスルーペナルティーが科せられました。しかし,3位以下との差がかなり開いていたため,2位のままでレースに復帰することができました。54周目に可夢偉がタイヤ交換のためにピットインしたため,自動的に3番手にバトンが浮上しました。終始安定した走りを見せたベッテルは,独走状態でチェッカーを受け,今季2勝目をポールトゥーフィニッシュで飾りました。2位,3位には,それぞれハミルトンとバトンのマクラーレン勢が入っています。タイヤ交換で9番手まで順位を下げた可夢偉でしたが,56周目に前を行くフェラーリのF.アロンソをパスし,ファイナルラップの最終コーナーでトロロッソのS.ブエミをパスして7位でチェッカーを受ける健闘を見せています。なお,セーフティーカー導入時に多くのマシンがピットインしてタイヤ交換を行い,再びコースに復帰しましたが,そのインラップの際,バトン,バリチェロ,クビサ,スーティル,ブエミ,デ.ラ.ロサ,ペトロフ,リウッツィ,ヒュルケンベルグの9台が規定より早いタイムでインラップを走行したため,レース終了後に,リタイアしたヒュルケンベルグを除く8人に5秒加算のペナルティが科せられています。そのため,チェッカー時の順位と比べて若干変動が生じています。
2010/6/27(日)
☆2戦連続(MotoGP)
○日曜日が安息日ということで,オランダGPは例年通り土曜日に決勝レースが行われました。MotoGPクラスは,ポールを獲得したフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾが,序盤からレースの主導権を握っていきました。レースウィークに入ってどのセッションでもトップタイムだったロレンゾは,主導権を握った決勝レースでもその勢いは衰えず,結局2戦連続でポールトゥーフィニッシュを達成しました。チャンピオン争いで強力なライバルであり,チームメイトでもあるV.ロッシが怪我で欠場していて,ロレンゾの独壇場になってきている印象を持たせるようなここ2戦の走りです。予選では今一歩だったものの,午前中に行われたウォームアップ走行でタイムアップを果たしたレプソル・ホンダのD.ペドロサが,今季3回目の表彰台獲得となる2位でチェッカーを受けました。今シーズンに入っていまだ表彰台獲得のなかったドゥカティ勢でしたが,2007年のチャンピオンであるC.ストーナーが3位表彰台を獲得しました。怪我で欠場の青山博一の代役として参戦したインターウェッテン・ホンダの秋吉耕佑は,1ラップ遅れの最下位ではありましたが,15位完走を果たしています。
Moto2クラスは,スピードアップのマシンを駆り,ここまでの全セッションでトップタイムをマークしてきたポールシッターのA.イアンノーネが,オープニングラップから主導権を握りました。彼の勢いはその後も衰えず,一時は後続に9秒以上の大差をつけての走行となりました。結局最後まで彼の座を脅かすライダーは現れず,2戦連続となるポールトゥーフィニッシュを独走で達成しました。ここまでランキングトップを行くモリワキのT.エリアスは,5番グリッドからスタートして順位を上げ,2位表彰台を獲得してランクトップの座を守りました。同じくモリワキのマシンを駆るT.ルティが3位に入り,2戦連続して表彰台を獲得しています。自身最高位となる2番グリッドからスタートしたビモータのR.ウィライローは,惜しくも表彰台は逃したものの,自己最高位となる4番手でレースを終えています。シューターのマシンを駆る富沢翔也は,J.シモンとのバトルを制して5位でフィニッシュし,ぎりぎりではあるもののランク2位の座を守りました。テック3の高橋裕紀は,12番グリッドからスタートして10位フィニッシュを果たしています。
125ccクラスは,ポールからスタートしたデルビのM.マルケスが,こちらも圧倒的な速さを見せて他のライダーを寄せ付けず,独走で2戦連続ポールトゥーフィニッシュを達成すると共に,3連勝を挙げました。アプリリアのマシンを駆るN.テロルは,残り6周というところで周回遅れのマシンと接触するというアクシデントに見舞われたものの,2位でチェッカーを受けて今季5回目の表彰台を獲得しています。3位にデルビのP.エスパルガロが入り,5戦連続表彰台を獲得しています。アプリリアの小山知良は,14番グリッドからスタートし,結局その位置でチェッカーを受けています。
☆独占(F1)
○第9戦ヨーロッパGPの予選が,スペインのバレンシア・サーキットで行われました。ほとんどのマシンがスーパーソフトタイヤを履いてのタイムアタックとなったQ3では,レッドブルのS.ベッテルが最終アタックで最速タイムをマークし,今季4回目となるポールを獲得しました。チームメイトのM.ウェーバーがコンマ1秒遅れの2番手タイムをマークし,レッドブルがスペインGP以来となるフロントロー独占となりました。3番手タイムをマークしたのは,前戦の勝者で,現在ランキングトップを行くマクラーレンのL.ハミルトンでした。ザウバーの小林可夢偉は,Q1を突破することができず,前戦と同じ18番グリッド獲得に終わりました。
2010/6/26(土)
☆連続(MotoGP)
○第5戦オランダGPの予選が,ドライコンディションのアッセン・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,レースウィークに入ってトップタイムをマークしてきているフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾが,2戦連続してポールを獲得しました。2番グリッドを獲得したのは,前戦でポール獲得まで後一歩というところまで迫ったLCRホンダのR.ド.ピュニエでした。クラッチトラブルを抱えながらの走行だったものの,ドゥカティのC.ストーナーが3番グリッドを獲得しています。怪我で欠場しているインターウェッテン・ホンダの青山博一に代わって宣戦している秋吉耕佑は,初めてのサーキットに戸惑いながらセッティングを詰めていきながら,トップから3秒以上遅れた15番手タイムでした。
Moto2クラスは,こちらもレースウィークに入ってトップタイムをマークしてきているスピードアップのマシンを駆るA.イアンノーネが,ポールトゥーウィンを達成した第4戦イタリアGP以来となるポールを獲得しました。こちらもレースウィークに入って好調な走りを見せてきたビモータのマシンを駆るR.ウィライローが,予選でもその好調さを維持して自己最高位となる2番グリッドを獲得しています。3番グリッドを獲得したのは,FTRのマシンを駆るA.デボンでした。しかし,これは3周目にマークしたタイムによるもので,予選中に他者と接触して転倒を喫してしまいました。この転倒により左鎖骨を骨折してしまったため,今日行われる決勝レースはキャンセルすることが決定しています。
125ccクラスは,前戦の覇者であるデルビのM.マルケスが,午前中のフリー走行でトップタイムをマークした速さを維持してポールを獲得しています。2番グリッドを獲得したのは,このところ前年の好調さが戻ってきたアプリリアのB.スミスでした。前日のフリー走行1でトップタイムだったアプリリアのN.テロルが,トップから約0.7秒遅れの3番手タイムでした。アプリリアの小山知良は,これからタイムアップというところで転倒を喫してしまったため上位に顔を出すことができず,14番グリッド獲得に留まりました。
2010/6/25(金)
☆代役参戦(MotoGP)
○第6戦オランダGPが開幕し,初日のフリー走行が行われました。そこでは,一昨日お伝えしたように,脊椎を骨折したインターウェッテン・ホンダの青山博一の代役としてHRCのテストライダーである秋吉耕佑が走行しています。残念ながらその初日の走行では,わずか18周の走行しかできず,最下位のタイムで終えています。さて,そのオランダGPが開幕する前の23日(水)にフィアット・ヤマハから発表があり,怪我で欠場中のV.ロッシの代役として,ヤマハの開発ライダーを務めている超ベテランライダーの吉川和多留を起用することが決定しました。イタリアGPにおいてハイサイドから転倒して右足を開放骨折するという重傷を負ってしまい,長期離脱を余儀なくされています。ヤマハとしては,当初から代役を立てるため選定作業に入っていたようで,ヤマハやテック3の契約ライダーの中から検討したものの,各シリーズ戦に参戦しているライダーが代役を務めた場合,それぞれのレースプログラムやチームに関連する新たな問題が生じる可能性があったためここまで決定がずれ込んだようです。その吉川ですが,これまで2度JRRのスーパーバイククラスでチャンピオンを獲得した経歴があります。GPに関しては,2002年のもてぎラウンドで参戦しています。今回の代役参戦ですが,現段階では第7戦カタルニアGPからの3戦を予定しています。ただし,ロッシの回復具合によっては,変更となる可能性があるようです。
2010/6/24(木)
☆決定(F1)
○昨日行われたFIAの世界モータースポーツ評議会(WMSC)において,2011年からのF1における単独タイヤサプライヤーとしてピレリとの契約が承認されました。現在ワンメークタイヤで行われているF1ですが,その唯一のタイヤサプライヤーであるブリヂストンが今シーズン限りでF1から撤退することが発表されていました。これを受け,クムホやハンコックといった韓国系の企業やエイボン・クーパーが名乗りを上げましたが,最終的にワンメークになる前まで参戦していたミシュラン,そして今回決まったピレリの2つに絞られていました。つい最近まで供給していたミシュランの方が有力なのではないかという噂もありましたが,基本的にミシュランはワンメークではなく競争しながらというスタンスを崩さなかったこともあって,徐々に流れはピレリの方に傾いていました。今回の契約承認により,来シーズンからの3年間ピレリが独占的にタイヤを供給することになります。なお,FIとピレリとの関係は1950年代にさかのぼり,一旦撤退した後に1980年代に入って再び供給を開始し,1991年までF1に参戦した経歴があります。既に来シーズンに向けたマシン開発に着手しているチームもありますが,今回のタイヤ決定により,さらにマシン開発が本格化していくことでしょう。
2010/6/23(水)
☆代役参戦(MotoGP)
○昨日お伝えしたように,イギリスGPのウォームアップ走行においてハイサイドから転倒し,その際腰を強打するアクシデントに見舞われたインターウェッテン・ホンダの青山博一は,その後に受けた精密検査により,12番目の脊椎を圧迫骨折していることが判明しました。昨日お伝えした段階では,次戦オランダGPを欠場することは発表されていましたが,場所が場所だけに,完治するにはやはり日数がかかる(全治3ヶ月)ことになるようです。そのため,同チームから新たな発表がありました。それによると,今週末に行われるオランダGPに加え,7月4日に決勝を迎える第7戦カタルニアGPに,山の代役としてHRCの開発ライダーを務めている秋吉耕佑が参戦することになりました。普段はJRRに参戦している秋吉ですが,開発ライダーとしてMotoGPマシンであるRC212Vの開発にも携わっているだけに,新規参入チームであるインターウェッテン・ホンダに山に代わって貴重なデータを提供できるのではないでしょうか。その秋吉ですが,MotoGPへの参戦は初めてではありません,長年スズキの開発ライダーを務めていた秋吉ですが,その際スズキのワークスチームであるリズラ・スズキで2006年から2008年にかけて4回参戦した経験を持っています。今回の参戦が通算5回目のGPということになりますが,カタルニアは走行した経験を持つものの,アッセンに関しては初走行となります。
2010/6/22(火)
☆欠場(MotoGP)
○今シーズンから最高峰クラスにステップアップしたインターウェッテン・ホンダの青山博一にとっては,24年ぶりにシルバーストーンで行われたイギリスGPだけに,誰もこのコースにおけるデータがないため,ルーキーであってもイコールコンディションとなりますので,その結果がどうなるか楽しみになっていました。ところが,決勝前に行われたウォームアップ走行で転倒し,決勝レースを欠場せざるを得なくなると言う残念な結果に終わりました。その青山博一について,新たな発表がありました。朝に行われたセッションで,3周目に8コーナーでハイサイドにより転倒した山は,その際腰を強打しました。当初はメディカルセンターに運ばれましたが,精密検査の必要性があったため,オックスフォード市内の病院に転送されていました。そこで2回にわたってCTスキャンによる検査を行った結果,第12胸椎の脊椎圧迫骨折という怪我であるということが確認されました。今後の治療方針はまだ決まっていないようですが,自身が本拠地としているバルセロナの病院の転院して治療に当たっていくのではないかとの報道です。怪我を負った場所が場所だけに,今週末に行われるオランダGPは欠場することになります。
2010/6/21(月)
☆独走(MotoGP)
○第5戦イギリスGPの決勝レースが,ドライコンディションのシルバーストーン・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,自身今季初のポールからスタートしたフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾがオープニングラップからトップに浮上すると,徐々に後続との差を広げていきました。ロレンゾは最後までそのポジションを誰に譲ることもなく,2位に6秒以上の差をつけた独走で今季3勝目をポールトゥーフィニッシュで飾りました。5台によるバトルとなった2位争いは,レプソル・ホンダのA.ドビツィオーゾが制しました。今季はこれまでに3位表彰台を3回も獲得しているドビツィオーゾですが,2位表彰台は今季自己最高位となります。3位には,ファイナルラップでドゥカティのN.ヘイデンをかわしてテック3・ヤマハのB.スピースが入りました。もちろん,彼にとっては初の表彰台獲得となります。インターウェッテン・ホンダの青山博一は,午前中に行われたウォームアップ走行で転倒を喫し,腰を強打するアクシデントに見舞われました。精密検査をするためオックスフォードにある病院に運ばれ,決勝レースはキャンセルとなりました。
Moto2クラスは,2番グリッドからスタートしたシューターのマシンを駆るJ.クルーゼルが終始トップ争いに加わっていきました。最後は4台によるバトルとなりましたが,クルーゼルが2位にわずか1000分の57秒差で優勝しました。クルーゼルにとっては,自身通算71戦目で初勝利となります。一時期15位まで後退したモリワキのマシンを駆るT.ルティが,徐々にポジションを上げていって,最終的にこのクラス自己最高位となる2位でチェッカーを受けました。3位には,シューターのマシンを駆るJ.シモンが入っています。同じくシューターのマシンを駆る富沢翔也は,6位でチェッカーを受け,ランキング2位の座を守っています。自己ワーストの38番グリッドからスタートとなったテック3の高橋裕紀は,ポイント獲得はならなかったものの,18位まで順位を上げてレースを終えています。
125ccクラスは,レースウィークに入ってトップタイムをマークしてきたデルビのM.マルケスが,決勝レースでもその速さを見せてポールトゥーフィニッシュで2連勝を達成しました。このところずっとスペイン人ライダーが勝利を収めてきているこのクラスですが,マルケスの優勝により,その連勝記録が15まで伸びました。2位には,同じくデルビのマシンを駆るP.エスパルガロが入っています。3台によるバトルとなった3位争いは,アプリリアのマシンを駆るB.スミスが制し,今季初表彰台を獲得しています。同じくアプリリアのマシンを駆る小山知良は,今季最高位タイとなる5位でレースを終えています。
☆波乱(SGT)
○第4戦の決勝レースが,セパン・インターナショナル・サーキットで行われました。毎回灼熱の中でのレースとなるセパンですが,今年も熱中症に襲われるドライバーが出たりして波乱のレース展開となりました。GT500クラスは,ポールからスタートした松田次生&R.クインタレッリ組のカルソニックIMPUL GT-Rが序盤トップを走行しました。しかし,レース途中でアクシデントに見舞われ,ポジションダウンを強いられてしまいました。ところが,他のマシンにもアクシデントが発生したり,ペナルティーを科せられたりして苦しむ中再びトップに浮上し,波乱の展開を制してトップでチェッカーを受けました。本山哲&B..トレルイエ組のMOTUL AUTECH GT-Rは,レース途中ドライブスルーペナルティーを科せられたにもかかわらずポジションを回復していき,最終的に2位でチェッカーを受けています。3位には,小暮卓史&L..デュバル組のウイダーHSV-010が入りました。チェッカーを受けた小暮は,彼も熱中症に見舞われたようで,チェッカー後に走行不能となって救助されるという事態となりました。その後体力は回復し,表彰式には顔を見せていました。
GT300クラスは,2番グリッドからスタートした谷口信輝&折目遼組のM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7が,いったん順位を下げたものの再び2番手に返り咲きました。その後もハイペースで走り続け,トップを走行していたHANKOOK PORSCHEをかわしてトップに浮上。トップに躍り出てからはその順位を守り続け,開幕戦以来の勝利となる今季2勝目を挙げました。2位を走行していたHANKOOK PORSCHEがトラブルに見舞われてマシンをストップしたため,3位を走行していた新田守男&高木真一組のARTA Garaiyaが2位に浮上するとそのままの位置を守って2位でチェッカーを受けました。3位には,井口卓人&国本雄資のヤングドライバーコンビが駆るCOROLLA Axio apr GTが入っています。
2010/6/20(日)
☆今季初 PARTT(MotoGP)
○イギリスGPの予選が,24年ぶりの開催となるシルバーストーン・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,前戦で開放骨折の重傷を負ってしまったフィアット・ヤマハのV.ロッシが欠場しています。さて,予選の結果ですが,ロッシのチームメイトで,現在ランキングトップをいくJ.ロレンゾが最速タイムをマークし,今季初のポールを獲得しました。ロレンゾのポール獲得は,昨年の第14戦ポルトガルGP以来となります。今回の予選で目を引いたのは,ホンダのサテライトチームであるLCRに所属するL.ドピュニエでした。最終的にはロレンゾがトップタイムだったものの,セッション後半はしばらくの間彼がリーダーボードのトップでした。ロレンゾに逆転された後,タイムアップを果たそうとアタックを開始したものの,最終ラップで転倒を喫してしまってタイムアップならず,惜しくも2番グリッド獲得に留まりました。彼のフロントロー獲得は,2007年のオランダGP以来久々となります。前戦の優勝者であるレプソル・ホンダのD.ペドロサは,こちらも最後のアタックで転倒を喫してしまい,救急車で運ばれるというアクシデントに見舞われたものの,3番グリッドを獲得しています。インターウェッテン・ホンダの青山博一は,全部で25ラップ走行し,12番グリッドを獲得しています。
Moto2クラスは,新鮮な顔ぶれが上位に並ぶ結果となりました。まず,ポールを獲得したのは,この日の午前中に行われたフリー走行2でトップタイムをたたき出していたシューターのマシンを駆るC.コルティでした。彼がポールを獲得したのは,自身初となります。2番グリッドは,コルティのチームメイトであるJ.クルーゼルでした。この2人が所属するのが,今シーズンからMoto2クラスに参戦を開始したフォワード・レーシングですが,このチームは,昨シーズンM.メランドリを擁し,カワサキのマシンでMotoGPクラスにフル参戦したハヤテ・レーシングのスタッフが結成したものです。3,4番グリッドをそれぞれS.ブラドルとJ.シモンが獲得し,シューター製のマシンを駆るライダーがフロントローを独占しました。さて,そのシューター製のマシンを駆る富沢翔也ですが,前日に行われたフリー走行1でトップタイムをたたき出していました。しかし,午前中に行われたフリー走行2で転倒を喫っし,マシンを大きく破損してしまいました。修復に時間を要したため,予選が始まってもしばらく走行することができず,わずか8周のみの走行に終わってしまいました。しかし,それでも11番グリッドを獲得しています。もう一人のフル参戦日本人ライダーであるテック3の高橋裕紀は,なかなか上位に顔を出すことができないまま予選が終わってしまい,今季自己ワーストとなる38番手に終わってしまいました。
125ccクラスは,前戦の勝者で,初日に行われたフリー走行1でトップタイムだったデルビのM.マルケスが,予選でもトップタイムをマークしてポールを獲得しました。彼のポル獲得は,3戦ぶり今季3度目となります。昨年のポールシッターであるアプリリアのS.ブラドルは,午前中のフリー走行2でトップタイムをマークし,予選セッションでは2番手タイムをマークしています。3番グリッドを獲得したのは,ここまでランキング2位につけるデルビのP.エスパルガロでした。アプリリアの小山知良は,トップから2秒弱遅れの7番手で予選を終えています。
☆今季初 PARTU(SGT)
○第4戦の予選が,マレーシアにあるセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。GT500クラスは,松田次生&R.クインタレッリ組のカルソニックIMPUL GT-Rがトップタイムをマークし,ポールを獲得しました。今回のポールですが,星野一義率いるTEAM IMPULにとっては2007年最終戦以来のポール獲得で,GT-R勢にとっても今季初ポールとなります。さらに,アタッカーを担当した松田次生にとっては,初めて自らアタックしてのポールということになりました。R.ファーマン&井出有治組のARTA HSV-010が,コンマ1秒弱遅れで2番グリッド獲得となりました。3番グリッドを獲得したのは,本山哲とルマン24時間レースを終えたばかりのB.トレルイエ組が駆るMOTUL AUTECH GT-Rでした。
GT300クラスは,このクラス唯一ダンロップを履く田中哲也&平中克幸組のJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430が今季初となるポールを獲得しました。渾身のアタックをしていた谷口信輝&折目遼組のM7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7でしたが,最終コーナーでブレーキロックを起こしてしまったためタイムアップを果たすことができず,2番グリッド獲得に終わっています。唯一韓国のハンコックを履く木下みつひろ&影山正美組のHANKOOK PORSCHEが,3番グリッドを獲得しています。
2010/6/19(土)
☆日の目(F1)
○今シーズンをもってF1から撤退することになっているワンメークタイヤを供給するブリヂストンに替わって,来シーズンからどのメーカーが供給を担当するかについては,いまだに正式発表がありません。しかし,先日有力候補の一つだったミシュランが撤退をにおわす発言をしたことからも分かるように,ほぼ候補は一つに絞られてきたようです。その一つというのが,イタリアのタイヤメーカーで,最近では最も有力なのではないかと言われているピレリです。イタリアでの報道によれば,カナダGPの開催地であるモントリオールで話し合いが持たれ,来シーズンからピレリ・タイヤを履くという同意文書への署名が参戦している12チームの間でなされたということです。次なるステップは,来週行われるモータースポーツ評議会で統括団体であるFIAの承認を得ることです。ここで承認を得れば,晴れて正式発表ということになるようです。そのほぼ決定していると考えられるピレリに関して,新たな噂が出てきています。それは,タイヤの開発に関してです。開発段階では,何と言っても実走テストが重要となってきます。そして,そのテストに昨シーズンをもってF1から撤退したトヨタのマシンを使用するのではないかと言うことです。ぎりぎりの段階で撤退が決定したトヨタは,既に今季型マシンを開発していました。せっかく製作されていた今季型マシンであるTF110でしたが,突然の撤退決定により,実際にサーキットを走ることなくお蔵入りになっていました。一刻も早くF1マシンに搭載してタイヤ開発を行いたいピレリですが,どのマシンを使ってその作業を進めていくかが課題となります。現在レースで使用しているマシンを使用した場合,当然そのチームが有利になることになります。だからといって,既に使用されていない古いマシンを使用した場合,現在のレギュレーションに適合していませんから正確な開発データを得ることができません。そこで浮上してきたのが,お蔵入りとなっているTF110を使用することです。こうすれば現在のレギュレーションに適合したマシンで開発できますし,特定のチームに有利に働くことはありません。まさにうってつけのマシンと言えますので,ようやく日の目を見ることになりそうですね。
2010/6/18(金)
☆ワイルドカード(MotoGP)
○アメリカ・ホンダから,8月末に行われるインディアナポリスGPのワイルドカード参戦について発表がありました。それによると,アメリカ・ホンダが支援しているエリオン・レーシングが参戦し,ライダーはドゥカティのワークスライダーであるN.ヘイデンの末弟で,2007年にAMAのスーパースポーツクラスを制したR.リー.ヘイデンです。彼が使用するマシンは,現在ランキングトップを行くT.エリアスが使用しているマシンと同じモリワキ製のMD600です。そして,同チームのマネージャーは,日本でも超お馴染みのライダーであるK.シュワンツです。彼は1993年に当時の最高峰クラスだった500ccクラスを制してワールドチャンピオンになったライダーで,日本GPや鈴鹿8耐など我が国で行われた数々のレースでも活躍しました。なお,そのシュワンツがMotoGPクラスに監督として参戦するのではないかという噂が,今シーズン前にありました。結局実現することはありませんでしたが,スズキの3台目のマシンを使用する可能性は,彼のこれまでのスズキへの貢献を考えると十分考えられます。果たして今シーズン末に新たな動きが見られるのか,ちょっと気にかかる点でもあります。
2010/6/17(木)
☆体制維持(F1)
○まだシーズンの残りはたくさんありますが,徐々に来シーズンのシートが埋まってきています。このページでお伝えしたように,今月上旬には,レッドブルとフェラーリが今シーズンと同様の体制で臨むことが発表されています。そして,ドイツでの報道によると,ウィリアムズに関しても体制維持の方向でいくことになったようです。今シーズンのウィリアムズは,総入れ替えでシーズンに臨み,超ベテランドライバーのR.バリチェロとヤングドライバーのN.ヒュルケンベルグという組み合わせとなっています。そのドイツでの報道によると,ウィリアムズはルーキーのヒュルケンベルグに長期的な投資を考えている一方で,38歳のバリチェロにはそのパフォーマンスに満足しているということです。今シーズンは上位チームに移動がありましたが,どうやら来季は体制維持という形で行くようで,既にフェラーリ,マクラーレン,メルセデスGP,レッドブルといったトップチームも,2011年のラインアップは不動のようです。また,やや不透明なところはあるものの,ルノーに関しても良好な関係にあるR.クビサの残留は間違いないようですし,V.ペトロフもシートを保持するのに十分なパフォーマンスを見せています。あと,ペトロフの場合は,強力なロシアのスポンサーシップマネーを維持できれば,間違いなくシート確保ということになるでしょう。
2010/6/16(水)
☆体制発表(8耐)
○前哨戦となる鈴鹿300qのレースウィーク中に,今シーズンのホンダの主要チームの体制について発表がありました。昨年の8耐は,早い段階でホンダ勢の有力チームが転倒などにより優勝争いから離脱してしまい,ライバルであるヨシムラの独走を許す結果に終わっています。昨年の雪辱を期すホンダは,今年の8耐にJRRフル参戦ライダーはもちろん,元GPライダー,SBKやBSBなど海外のレースに参戦中のライダーを迎えて必勝体制とも言えるペアリングで臨むことになりました。まず,エースチームとも言えるF.C.C. TSR Hondaですが,ここについては鈴鹿300qと同じ体制で臨むことになります。つまり,秋吉耕佑とSBKフル参戦ライダーのJ.レイとのペアリングです。ただし,レイについては,SBKでの負傷の影響で,今回の鈴鹿300qは欠場しています。そして,その2人に加えGPライダーの高橋裕紀が,第3ライダーに登録されています。まさにエースチームにふさわしい布陣と言えるでしょう。鈴鹿300qと同じ布陣で臨むのはもう1チームあって,それは昨年3位表彰台を獲得したHonda DREAM RT桜井ホンダです。昨年と同様に亀谷長純を第1ライダーとし,今年は第2ライダーにオーストラリア選手権に参戦しているW.マクスウェルが登録されました。第3ライダーについては,今回の発表では未定となっています。もう一つの有力チームであるMuSASHi RT HARC-PROは,同チームからJSB1000クラスにフル参戦している高橋巧を第2ライダーに据え,第1ライダーには,今シーズンは以前チャンピオンを獲得したBSBに戻っていて,8耐をも制したことのなる清成龍一が登録されています。さらに,第3ライダーには,昨年までGPにフル参戦し,今季はJRRのGP2クラスにフル参戦している中上貴晶がなっています。今シーズンでJRRから卒業することになっている伊藤真一は,もちろん所属しているKeihin Kohara Racing Teamから出場し,ペアライダーには,伊藤と同様に元GPライダーである玉田誠が登録されています。ただし,第3ライダーについては未定となっています。
チーム 第1ライダー 第2ライダー 第3ライダー
2 Honda DREAM RT桜井ホンダ 亀谷長純 W.マクスウェル 未定
11 F.C.C. TSR Honda 秋吉耕佑 J.レイ 高橋裕紀
33 Keihin Kohara Racing Team 伊藤真一 玉田誠 未定
634 MuSASHi RT HARC-PRO. 清成龍一 高橋巧 中上貴晶
2010/6/15(火)
☆明暗(ルマン)
○世界3大レースの一つ『ルマン24時間耐久レース』の決勝が,13日に終了しました。予選では,1位〜4位までをプジョーが独占すると共に,ライバルのアウディが後塵を拝するという展開で終了していました。ところが,決勝になると状況は一転し,プジョー勢に次々にアクシデントが襲いかかりました。まず,ポールからスタートしたプジョーの3号車がレース序盤から早くも離脱。さらに,代わってトップに立った2号車と追い上げをみせていた1号車が共にエンジンブローに見舞われ,終盤アウディ勢を追っていたプジョー勢の一角を占めるプライベーターであるオレカもエンジンが音を上げてしまうなど,次々に悪夢に見舞われました。アウディ勢も,24時間という長時間のレースですから,トラブルやアクシデントに見舞われましたが,そのどれも上位争いから脱落するほどのものではありませんでした。結局,M.ロッケンフェラー&T.ベルンハルト&R.デュマ組のアウディ9号車がトップでチェッカーを受けました。2位には,日本で活躍する外国人ドライバーであるA.ロッテラーとB.トレルイエがステアリングを握る(残りのもう一人はM.ファスラー)のアウディ8号車が入りました。さらに,T.クリステンセン&D.カペッロ&A.マクニッシュ組のアウディ7号車が3位でチェッカーを受け,アウディ勢が表彰台を独占しました。まさに明暗を分ける結果となっています。日本人勢ですが,今大会をもってレーシングドライバーとして引退することになっているKSMの野田英樹は,総合26位ながら見事完走を果たし,有終の美を飾っています。野田選手,大変お疲れ様でした。余郷敦&山西康司&井入宏之の日本人ドライバートリオで臨んだJLOCは,ミッショントラブルに見舞われて長時間かけてマシンを修復したものの,再び同じトラブルが発生したためリタイアに終わりました。
2010/6/14(月)
☆2戦連続(F1)
○第8戦カナダGPの決勝レースが,レースウィークに入る前は雨が予想されていたものの,結局ドライコンディションの中で行われました。このレースは,いつ・どのタイヤを履くかで順位の入れ替えがあり,終盤まで予断を許さない状況を見せながら進んでいきました。その終盤に入ると,L.ハミルトン&J.バトンのマクラーレン勢と,フェラーリのF.アロンソの3台にトップ争いは絞られていきました。そのような中,ポールからスタートしたハミルトンは,2位に2秒以上話す展開に持ち込み,見事今季2勝目を挙げました。今回の勝利は2戦連続で,しかも今回はポールトゥーフィニッシュでした。2位には,56周目に2位に浮上したバトンが入り,アロンソは3位でチェッカーとなりました。今季好調のレッドブル勢ですが,まずここまでランキングトップだったM.ウェーバーは,決勝レース前にギアボックス交換せざるを得ないトラブルが発生したため,5グリッド降格処分を受け,7番グリッドからのスタートとなりました。タイヤ交換のタイミングで一時的にトップに立つことはありましたが,最終的に5位でチェッカーとなりました。チームメイトのS.ベッテルもトップ争いから脱落し,ウェーバーの1つ前である4位でのチェッカーとなりました。この結果,ランキング争いに変化が現れ,それまでランク首位だったウェーバーが3位に,そしてランク3位だったハミルトンがそれと入れ替わるようにランクトップに躍り出ました。ランク2位には,バトンがつけています。ザウバーの小林可夢偉は,自己ワーストとなる18番グリッドからのスタートとなりました。しかし,抜群のスタートを切って10位までポジションをアップしたものの,オープニングラップの最終コーナーでバトル中に行き場を失ったこともあったようで縁石に大きく乗り上げ,アウト側の壁に接触するとその先のストレートでマシンを止め,2周目に入ることなくリタイアに終わりました。
☆難しいコンディション(鈴鹿300q)
○8耐の前哨戦である鈴鹿300q耐久レースが,不安定な天候となった鈴鹿サーキットで行われました。レース前はドライコンディションだったため,どのマシンもスリックタイヤを履いてグリッドに並んでいました。ところが,ウォームアップラップで雨が降り始めたため,赤旗が提示されて仕切り直しとなりました。この状況が今回のレースを象徴するかのように,レースは終始難しいコンディションとなりました。雨が降ったりやんだりという状況だったり,場所によって濡れていたり乾いていたりという状況だったりしたのです。その難しいコンディションを乗り越えてトップでチェッカーを受けたのは,今季海外に戦いの場を移したヨシムラでした。ヨシムラスズキwithJOMOの酒井大作&青木宣篤組は,難しいコンディションの中終始安定した速さで周回し,昨年の8耐勝者がこの大会を制しました。2位には,MuSASHi RT HARC-PROの高橋巧&中上貴晶組のヤングライダーコンビが入っています。3位には,最後まで1人で走りきったF.C.C. TSR Hondaの秋吉耕佑が入っています。本当はSBKにフル参戦しているJ.レイとのペアで走る予定だったのですが,そのレイがSBKで転倒により負傷したため,念のために参戦を取りやめたという経緯があります。
2010/6/13(日)
☆今シーズン初(F1)
○第8戦カナダGPの予選が,柔らかな日差しが差し込むジル・ビルヌーブ・サーキットで行われました。今シーズンは,第7戦まで全て今季絶好調のレッドブル勢がポールを獲得していますが,果たしてその記録が第8戦まで続くかが予選の一つの注目点でした。そして,その予選は,ミディアムタイヤを選択したレッドブル勢と,スーパーソフトを選択したマクラーレン勢との間でポール争いとなりました。トップ10のグリッドを決定するQ3では,レッドブル勢がワンツーのタイムを刻んでいて,カナダGPもレッドブルがポールを獲得するものと思われていました。ところが,セッション残りわずか数秒のところでコントロールラインに帰ってきたのがマクラーレンのL.ハミルトンでした。それからのラストアタックでそれまでトップタイムだったM.ウェーバーのタイムを更新し,見事大逆転でハミルトンが今シーズン初のポールを獲得しました。8戦連続ポールとならなかったレッドブル勢は,2,3番グリッドにウェーバーとS.ベッテルがそれぞれつくことになりました。マクラーレンの残りの1台であるJ.バトンは,4番グリッドを獲得しています。今シーズンから復帰した元王者であるメルセデスGPのM.シューマッハは,Q2で脱落してしまって13番手で予選を終えています。ザウバーの小林可夢偉は,予選開始時から思うようにタイムアップすることができず,苦しい予選となりました。結局Q1を突破することができないまま,自己ワーストの18番グリッド獲得に留まっています。
☆8耐に向け(鈴鹿300q)
○真夏の祭典である鈴鹿8耐の前哨戦に位置づけられている『鈴鹿300q耐久ロードレース』の予選が,ドライコンディションの中で午前・午後にそれぞれ1回ずつ行われました。8耐は2〜3人で交代しながら走りますが,この大会はチームによって2人体制だったり1人体制だったりしています。そして,ポールを獲得したのは,1人体制で臨んでいるF.C.C. TSR Hondaの秋吉耕佑でした。ただし,このポールタイムは,午前中に行われた予選1回目にマークしたものでした。2番グリッドを獲得したのは,今シーズンJRRを離脱して海外に戦いの場を移している ヨシムラスズキwith JOMOのマシンを駆る酒井大作でした。彼は,元GPライダーで,現在はスズキの開発ライダーを務めている青木宣篤と組んでこの大会に参戦しています。ちなみに,酒井と青木は,昨シーズン8耐を制したコンビ(実際には徳留和樹との3人体制)です。3番グリッドを獲得したのは,こちらも1人体制で臨んでいるHonda DREAM RT 桜井ホンダの亀谷長純で,秋吉と同じく予選1回目のタイムでの獲得でした。決勝レースは今日行われますが,天気がやや気になるところです。
2010/6/12(土)
☆状況説明(MotoGP)
○母国GP制覇に燃えていたフィアット・ヤマハのV.ロッシですが,予選を前にした午前中のフリー走行2で転倒を喫し,重傷を負ってそれ以後の走行がキャンセルとなるアクシデントに見舞われてしまいました。そのロッシについて,チーム及び治療に当たっている医師団の代表が状況説明会を行いました。それによると,まず彼の負傷についてですが,右脚脛骨遠位第三骨開放骨折とひ骨の骨折とのことでした。転倒してすぐにフィレンツェ市内の整形外科センターに運ばれ,そこで手術を含めた治療が行われました。そして,現在は,彼の出身地であるウルビーノ近郊のカットーリカ市内にある病院にヘリコプターを使って移送し,そこで治療を受けています。怪我の回復については,完治まで半年を要するようですが,早くて2ヶ月後にレース復帰が可能になるかもしれないということで,全てが順調に推移できれば8月か9月にレース現場に登場することになるようです。ライダーが欠場した場合,しばしば代役参戦という形をとりますが,今回もその予定で検討しているようです。ただし,代役参戦するライダーの具体的な名前は,現段階では未定で,早くて来週にもその名前が明らかにされるかもしれません。その代役参戦するライダーが実際にレース参戦するのは,7月に行われるカタルニアGPからとなる模様です。
2010/6/11(金)
☆独占(ルマン)
☆世界3大レースの一つである『ルマン24時間耐久レース』は既に開幕していますが,練習走行が終了して2時間のインターバル後の9日午後10時から2時間の予選セッションが開始されました。この日のトップタイムをマークしたのは,プジョー908 HDI FAPを駆るS.ブルデー&P.ラミー&S.ペジナウ組のプジョーのワークスチームでした。2番手タイムをマークしたのは同じくワークスプジョーで,A.ブルツ&M.ジェネ&&A.デイビッドソンの元F1ドライバートリオでした。さらに,3番手タイムを残りのワークスプジョーであるN.ミナシアン&S.サラザン&F.モンタニー組でした。プジョーの勢いはこれだけに留まらず,プジョーユーザーであるO.パニス&N.ラピエール&L.デュバル組のチーム・オレカが4番手タイムをマークし,上位4台をプジョーが独占しました。プジョーのライバルであるアウディ勢は,M.ロッケンフェラー&T.ベルンハルト&R.デュマ組のアウディスポーツ・ノースアメリカの5位を筆頭に,6位と7位という結果に終わっています。ちなみに,6位のアウディは,日本で超お馴染みのA.ロッテラーとB.トレルイエがT.ベルンハルトとトリオを組むアウディのワークスチームです。日本人勢では,今回のルマンを最後にレーシングドライバーから引退を表明している野田英樹が所属するKSMが24位,余郷敦&山西康司&井入宏之の日本人トリオで臨むJLOCが53位で1回目の予選を終えています。
2010/6/10(木)
☆体制維持(F1)
○フェラーリから発表があり,今シーズンで契約が切れるF.マッサとの間で2012年シーズン末まで契約が延長されることになりました。もう一人のF.アロンソとは既に同年までの契約となっていますから,後2年間は現在の体制が維持されることになりました。今シーズンのマッサについては,今季型マシンとの相性の問題もあるのか,昨年までのような成績をここまで挙げることができていません。ですから,マッサが今シーズン限りでシートを失う可能性も噂されていました。そして,今シーズン絶好調であるレッドブルのM.ウェーバーがマッサに代わってフェラーリのシートに座るのではないかという噂が浮上していました。しかし,この噂に関しては,一昨日のこのページでお伝えしたようにウェーバーがレッドブルと来シーズンまで契約を延長しましたので,単なる噂で終わっています。もう一人噂に上っていたのが,ルノーのR.クビサでした。戦闘力の劣るマシンながら,今シーズンここまでオーストラリアGPやモナコGPで表彰台を獲得していますし,その速さはずっとみんなから認められてきたドライバーでもあります。ただし,ルノーとクビサとの間には信頼感があると言われていますので,噂を疑問視する向きがあったのも事実です。こうした噂も,今回の契約延長決定により全て立ち消えとなりました。 2002年にフェラーリ・エンジンを搭載したザウバーからデビューを飾ったマッサは,2006年からフェラーリのシートに座っています。ということで,フェラーリとは7年間,フェラーリエンジンとは11年間という長期にわたる関係が続くことになります。
2010/6/9(水)
☆いまだに(F1)
○今シーズン限りでF1から撤退するのが,ワンメークタイヤを供給しているブリヂストンです。そして,来シーズンからブリヂストンに替わってどのタイヤメーカーがタイヤ供給をするのかについては,いまだに結論が出ていない状況がずっと続いています。エイボンや韓国企業であるクムホ,ハンッコックといったタイヤメーカーが名乗りを上げていますが,最も有力視されているのはイタリアのタイヤメーカーであるピレリとフランスのタイヤメーカーであるミシュランの2社です。先日行われたトルコGPでは,ミシュランが最終的な提案をして採用に向けて猛プッシュを図ったようです。しかし,現在最も可能性が高いのは,ピレリの方ではないかと言われています。既に来季型マシンの開発に取り組み始めている各チームですから,どのタイヤメーカーになるのか早く結論を聞きたいという状況になってきています。一時期はトルコ前後には結論が出るのではないかという噂もあったのですが,それも単なる噂に終わっています。このことに関して,ピレリのM.トロンケッティ.プロヴェーラ会長が,8日(火)に「新しいタイヤサプライヤーが決定するまで数週間かかるかもしれない」と語りました。同日のフランス紙に掲載されたインタビューでは,FIA会長のJ.トッドもブリヂストンの後任決定まではまだいくつか通る道があると示唆しています。結論が出そうで出ないという状況がずっと続いていますが,情勢を見ていく必要がいましばらくありそうですね。
2010/6/8(火)
☆体制維持(F1)
○今シーズン信頼性には疑問符がつくものの,速さでは一歩リードしている感のあるレッドブル。そのレッドブルのドライバーは,ランキングトップを行くM.ウェーバーと,速さは見せているものの,トラブルやアクシデントに一身に見舞われているS.ベッテルのラインナップです。ベッテルについては,来シーズンまでの契約となっていますが,ウェーバーは今シーズン限りで契約が切れます。先日行われたトルコGPでは,ワンツー体制を築いている中,両者が接触してベッテルがリタイアする事態が発生しました。チームはどちらかいうとベッテルを擁護するような発言があり,ウェーバーの立場がどうなのか微妙なところがあったのも事実です。しかし,この度チームから発表があり,ウェーバーとの契約を来年まで延長することが決定しました。これにより,ウェーバー&ベッテルの体制は3年連続となります。
2010/6/7(月)
☆圧勝(MotoGP)
○第4戦イタリアGPの決勝レースが,好天に恵まれたムジェロ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,ポールからスタートしたレプソル・ホンダのD.ペドロサがスタートからトップに立ちレースをリードしていきました。これまでのコースレコードを更新する速さを見せながら後続との差を広げていき,ペドロサ得意の先行逃げ切りの態勢に持って行きました。結局最後までペドロサを脅かすライダーは現れず,独走で今季初のトップチェッカーを受けました。ここまでフィアット・ヤマハ勢しか優勝していなかった今シーズンですが,ようやくホンダに今季初の勝利がもたらされました。2位には,中盤までレプソル・ホンダのA.ドビツィオーゾとのバトルとなり,後半は少し差を広げることができたフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾが入っています。3位に入ったドビツィオーゾは,今季4戦中3回目の3位表彰台獲得となりました。インターウェッテン・ホンダの青山博一は,今回もスタートで後れをとってしまいました。徐々にポジションを回復していき,一時はシングルポジションまで上昇しました。しかし,最後はL.カピロッシやM.シモンチェリのイタリア勢にかわされ11位でチェッカーとなりました。なお,ここまでランキング2位だったフィアット・ヤマハのV.ロッシですが,前日の午前中に行われたフリー走行でハイサイドに見舞われ,右足頸骨の開放骨折という重傷を負ってしまいました。そのため,以後の走行をキャンセルせざるを得ず,彼がデビュー戦以来築き上げてきた連続決勝レース出場の記録が230戦で途切れてしまいました。長期戦線離脱を強いられることになりそうなロッシですが,手術は無事成功しています。さらに,母国GPで大勢の観客が訪れているムジェロ・サーキットでの場内放送に電話でインタビューに答え,たくさんの声援を受けると共に,元気な声を届けていました。
Moto2クラスは,こちらもポールからスタートしたスピードアップのマシンを駆るA.イアンノーネがオープニングラップからトップに立つと,どんどん後続との差を広げていき,独走で自身初の中量級での優勝をポールトゥーフィニッシュで飾りました。5台による2位争いは,ポンス・カレックスのマシンを駆るS.ガデアが制し,3位にはモトビのS.コルシが入っています。ランキング2位を行くシューターの富沢翔也は,6位でチェッカーを受け,ランキング2位の座を守っています。テック3の高橋裕紀は,5台による8位争いを制しています。
125ccクラスは,4台による激しいトップ争いが展開されていきました。そして,デルビのM.マルケスがそのバトルを制し,通算33戦目でうれしい自身初優勝を挙げています。ランキングトップを行くアプリリアのN.テロルは,今回の2位表彰台を獲得となり,3戦連続2位となっています。3位には,全戦の勝者であるデルビのP.エスパルガロが入っています。今シーズンここまでスペイン勢が表彰台を独占してきたこのクラスですが,今回もまたスパニッシュライダーの独占となっています。アプリリアの小山知良は,4台による8位争いを制しています。
2010/6/5(土)
☆またワンツー(MotoGP)
○第4戦イタリアGPが開幕し,初日はフリー走行が行われました。路面温度50度という真夏を思わせる状況の中で行われたフリー走行1回目にMotoGPクラスのトップタイムをマークしたのは,母国GP制覇に燃えるフィアット・ヤマハのV.ロッシでした。第1戦終了後にトレーニングを行っている最中に転倒し,肩を痛めたロッシですが,その肩の状態はまだ完全ではない状況ではあるものの,唯一1分50秒を切るタイムをマークしてのトップタイムでした。2番手タイムをマークしたのは,チームメイトのJ.ロレンゾでした。今シーズンいろいろな場面でワンツー体制となるフィアット・ヤマハ勢ですが,今回も変わらず両者の速さを見せています。3番手タイムをマークしたのは,こちらも母国GPに燃えるリズラ・スズキのL.カピロッシでした。これは,終了間際に転倒を喫するというアクシデントに見舞われながらの3番手タイムでした。インターウェッテン・ホンダの青山博一は,トップからおよそ2秒6遅れの15番手で初日を終えています。
いつもタイム差が僅差となるMoto2クラスは,トップ10までが1病妻内となりましたが,そのような中フォースGPのマシンを駆るA.デ.アンジェリスがトップタイムをマークしています。ポンス・カレックスのマシンを駆るS.ガデアは,高橋裕紀のスリップを利用してタイムアップを果たし,2番手タイムをマークしています。3番手タイムは,前戦からシューター製のマシンにチェンジしたJ.シモンがマークしました。テック3の高橋は,トップスピードを稼ぐためのカウルを使用したマシンを使用し7番手タイムをマークしています。また,シューターのマシンを駆りランキング2位につける富沢翔也は高橋に次ぐ8番手タイムで初日を終えています。
Moto2クラスに続いて,トップ10までが1秒以内という僅差になった125ccクラスは,今季好調のデルビのマシンを駆るP.エスパルガロがトップタイムでした。ここまで2連勝を飾っているエスパルガロですが,3連勝に向け好スタートを切っています。トップからわずか1000分の58秒差で2番手タイムだったのは,ランキングトップを行くアプリリアのN.テロルでした。昨年のこの大会を制しているアプリリアのB.スミスが,3番手タイムマークしました。アプリリアの小山知良は,9番手タイムで初日を終えています。
2010/6/2(水)
☆今季3度目(SBK)
○第7戦アメリカ大会の決勝レースが,好天に恵まれたミラー・モータースポーツ・パークで行われました。レース1では,ランキングトップ争いを繰り広げられているアプリリアのM.ビアッジとスズキのL.ハスラムとのバトルとなりました。数々の実績を残してきたライダーと,今シーズンめきめき実力を発揮してきたライダーとのバトルでしたが,最終的にビアッジが4秒以上の差をつけてトップでチェッカーを受けました。3位表彰台を獲得したのは,昨シーズンと比べてあまりいい結果が残せていないドゥカティのワークスチームに所属する芳賀紀行が入りました。芳賀の表彰台獲得は,第3戦バレンシア大会以来となります。
レース2は,ここでもビアッジが速さを見せて独走態勢に持ち込み,ダブルウィンを達成すると共に,今季6勝目を挙げました。これは,第2戦ポルティマオ,第5戦モンツァに続く今季3度目のダブルウィンとなります。2位には,チームメイトのL.キャミアが入る,ワンツーフィニッシュも達成しています。3位表彰台は,ヤマハのC.クロッチローが入っています。ランキングトップ争いをしているハスラムが,このレースでリタイアを喫したため,ダブルウィンのビアッジが15ポイント差をつけてランキングトップの座についています。なお,芳賀紀行は,少し遅れて4位となり,惜しくもダブル表彰台を逃しています。
2010/6/1(火)
☆ベテラン(IRL)
○世界3大レースの一つである『インディ500』が,5月30日の午後からインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われました。ポールからスタートしたのは,Team PenskeのH.カストロネベスでしたが,予選で3番グリッドを獲得したChip Ganassi RacingのD.フランキッティが抜群のスタートを切り,オープニングラップでトップに浮上しました。フランキッティは,その後も速さを見せて後続との差を広げていき,トップのまま走行していきました。レース終盤の161周目にルーキードライバーであるBryan Herta AutosportのS.サーベドラのトラブルによりフルコースコーションとなり,これを利用して多くのマシンがピットインを行いました。ただし,この段階でのピットインは,チェッカーまでぎりぎりの燃料搭載量となりますので,いかに速く,そして燃料を節約しながらの走行ができるかということが鍵となりました。こういった時に力を見せることができるのが,数々の経験をしてきているベテランとなります。そして,それを証明するかのように,ベテランドライバーのフランキッティが残り9周目にトップに立つと,ファイナルラップでアクシデントによりイエローフラッグとチェッカーフラッグが同時に振られる中トップチェッカーを受けました。フランキッティにとって,今回が2007年以来2回目のインディ制覇となります。2位には,Panther RacingのD.ウェルドンが入りました。最終ラップがフルコースコーションになった中,追い抜きがあったかどうかが審議になった3位争いは,最終的にAndretti AutosportのM.アンドレッティが3位と認定されています。日本人ドライバーですが,今回が初インディ500となる佐藤琢磨は,決勝レースを最後尾からスタートを切りました。レース中盤には15位を走行していましたが,ピットインした際にタイヤなどへの接触があったことに加え,閉鎖されているピットへ入って作業を行わなければならなかったため,レース再開後にピットで15秒停止という厳しいペナルティを受けて周回遅れとなりました。さらに,レースへ戻った後にトップににパスされたために2周の遅れとなってしまい,完走は果たしたものの20位で初インディを終えています。もう一人の武藤英紀は,スタート直後からマシンに不調が見られ,度々ピットインしながらマシン調整を行ったもののその効果が見られず,76周目にリタイアとなりました。
     
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