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最新ニュース
2010/1/28(木)
☆4人(MotoGP)
○FIMから,各クラスの暫定エントリーリストが発表されました。それによると,まず最高峰のMotoGPクラスは,これまで報道されていた17名がそのリストに載っています。日本人は,昨シーズン最後の250ccクラスチャンピオンとなった青山博一のみの参戦となっています。その250ccクラスに替わって今シーズンからスタートするMoto2クラスは全部で39台がエントリーしていて,昨シーズンMotoGPクラスに参戦したものの,チームの資金不足によりシーズン途中でシートを失うという不運に見舞われた高橋裕紀と,昨年の250ccクラスルーキーだった富沢翔也の2名です。125ccクラスは,小山知良が昨年所属したロンシンとの契約がまとまらず,今シーズンは先日お伝えしたレーシング・チーム・ジャーマニーからエントリーとなっています。そのエントリーリストでは,マシンがホンダとなっていますが,昨シーズンをもってホンダはRS125の販売を終了していますので,ほぼ間違いなくアプリリアになるものと思われます。昨シーズンフル参戦した中上貴晶については,エントリーリストに載っていません。なお,MotoGPクラスの全エントリーライダーと,Moto2及び125ccクラスの日本人ライダーについては,以下の表のようになっています。
2010年MotoGPエントリーリスト(暫定)
クラス ライダー チーム
MotoGP A.ドビツィオーゾ レプソル・ホンダ・チーム
C.エドワーズ モンスター・ヤマハ・テック3
青山 博一 インターウェッテン・ホンダ
11 B.スピース モンスター・ヤマハ・テック3
14 R.ド.ピュニエ LCR・ホンダ・MotoGP
19 A.バウティスタ リズラ・スズキ・MotoGP
24 M.メランドリ サンカルロ・ホンダ・グレシーニ
26 D.ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム
27 C.ストーナー ドゥカティ・マールボロ・チーム
36 M.カリオ プラマック・レーシング・チーム
40 H.バルベラ アスパル・MotoGP・チーム
44 A.エスパルガロ プラマック・レーシング・チーム
46 V.ロッシ フィアット・ヤマハ・チーム
58 M.シモンチェリ サンカルロ・ホンダ・グレシーニ
65 L.カピロッシ リズラ・スズキ・MotoGP
69 N.ヘイデン ドゥカティ・マールボロ・チーム
99 J.ロレンゾ フィアット・ヤマハ・チーム
     
Moto2 48 富沢 翔也 テクノマグ・CIP
72 高橋 裕紀 テック3・レーシング
     
125cc 71 小山知良 レーシング・チーム・ジャーマニー
2010/1/27(水)
☆残り3(F1)
○今シーズンからの新規参入チームとなるUSF1は,ここまでひとりも具体的なドライバー名を発表していませんでした。そうしたこともあって,果たして今シーズンの開幕戦にマシンを並べることができるのかという危惧が出ていました。そのような中,ようやく一人目のドライバーとの契約が発表されました。同チーム最初のドライバーは,ルノーF1の元テストドライバーであるJ−マリア.ロペスです。26歳のロペスは,周囲の人たちからニックネームで”ペチート”と呼ばれています。アルゼンチン出身のドライバーとしては,J.マヌエル.ファンジオなどに続く史上24人目となります。ロペスは,何とアルゼンチン政府からサポートを受けることになっているようで,今回の発表はブエノスアイレスにあるアルゼンチンの大統領官邸で行われました。日本でいえば,首相官邸で鳩山首相がドライバー発表を行うのと同じになる訳ですから,いかにモータースポーツがサッカーと同じくらいアルゼンチンにおいて国民の関心を得ているかがわかりますね。国民性の違いと,国内におけるモータースポーツのステータスの違いをまざまざと見せられた感じです。なお,今回の発表により,残された今シーズンのシートは,ルノー,カンボス,そして今回発表したUSF1の各一つ,合計3つとなっています。
2010/1/26(火)
☆新カラーリング(F1)
○ホンダの撤退に伴い,ブラウンGPとして独立した昨シーズンに見事タイトルを獲得するという快挙がありましたが,そのブラウンGPとしての活動はわずか1年で,今シーズンはメルセデスのワークスチームという立場になってメルセデスGPとして再スタートを切ります。そのメルセデスGPが,今シーズンのカラーリングを公開しました。それが行われたのは,シュトゥットガルトにあるメルセデス・ベンツ博物館で,今シーズンから同チームのステアリングを握ることになったM.シューマッハーとN.ロズベルグ,そしてチームのマネージメント側であるR.ブラウン,N.フライ,N.ハウグといった主要メンバーが集まっての発表会でした。この発表に用いられたマシンは,昨年のブラウンGPのマシンで,今季型マシンであるMGP W01は,来月1日に行われる今シーズン最初の合同テストが開催されるバレンシアでデビューすることになります。今回発表されたマシンを見ると,もちろんメルセデスですからシルバーを基調としています。今季から同チームのタイトルスポンサーにマレーシアの石油関連会社であるペトロナスがつくことになりましたが,そのペトロナスのコーポレートカラーであるエメラルドグリーンは,フロント&リアウィングの縁などにばかしのような感じで用いられています。なお,今回の発表会では,テスト&リザーブドライバーの発表がなされませんでした。このポジションについては,24日付のこのページでお伝えしたように,昨年までBMWザウバーのレギュラードライバーだったN.ハイドフェルドが就くことになっています。ただし,この発表は彼のマネージャーがしただけで,チームからの正式発表はなされていないままです。恐らくハイドフェルドの就任は間違いないでしょうが,発表自体は2月1日に行われることになるのでしょうね。
2010/1/25(月)
☆後4つ(F1)
○一昨日にお伝えしたように,トロロッソの2つ目のシートがH.アルグエリスアリに決定したことにより,F1の残るシートは後4つとなりました。ここでは,これまで発表されたドライバーについてまとめておきたいと思います。なお,噂によると,いまだに一人もドライバーが決まっていない新規参入チームのUSF1が,今日ひとりのドライバーを発表するのではないかといわれています。真偽のほどは分かりませんが,場合によっては残りが3つとなる可能性もあります。
2010年ドライバーラインナップ
チーム ドライバー
マクラーレン J.バトン L.ハミルトン
メルセデスGP N.ロズベルグ M.シューマッハ
レッドブル S.ベッテル M.ウェーバー
フェラーリ F.マッサ F.アロンソ
ウィリアムズ R.バリチェロ N.ヒュルケンベルグ
ルノー R.クビサ
フォースインディア A.スーティル V.リウッツィ
トロロッソ S.ブエミ H.アルグエリスアリ
ロータス J.トゥルーリ H.コバライネン
カンボス B.セナ
USF1
ヴァージン T.グロック L.ディ.グラッシ
ザウバー 小林可夢偉 P.デ.ラ.ロサ
2010/1/24(日)
☆オールジャーマン(F1)
○昨シーズンのチャンピオンチームであるブラウンGPは,今シーズンからメルセデスのワークチームとなり,名称もメルセデスGPに変わっています。そして,レギュラードライバーには,昨シーズンまでウィリアムズに所属していたN.ロズベルグと,引退していた元王者のM.シューマッハの二人が既に決定していて,後はテスト&リザーブドライバーが誰になるのかという段階でした。そして,まだチームからの正式発表はありませんが,N.ハイドフェルドが新たにテスト&リザーブドライバーとしてメルセデスに加入することが,彼のマネージャーから発表がありました。昨シーズンまでBMWザウバーのレギュラードライバーだった彼は,2000年にプロストGPからF1デビューを果たしました。2005年にウイリアムズに所属した後,2006年からBMWザウバーのステアリングを握っていました。その間8回表彰台に立ちましたが,優勝に関しては一度も経験していません。BMWが撤退した後,以前同チームのオーナーでもあったP.ザウバーが引き継いだいで再スタートを切ることになりましたが,12月には小林可夢偉が,そして1月にP.デ.ラ.ロサがレギュラードライバーに決定していました。ザウバーでのシートを失ったハイドフェルドは,昨年のチームメイトであるR.クビカが新たに所属することになったルノーをはじめ,トロロッソへの加入も噂に上っていました。しかし,ルノーはまだ未定なものの,トロロッソはH.アルグエルスアリの残留を発表していました。今回のハイドフェルド加入により,ドイツ企業であるメルセデスのワークスチームのドライバーは,オールジャーマンという体制になりました。
2010/1/23(土)
☆残留決定(F1)
○今シーズンのトロロッソのドライバーについては,S.ブエミの残留については発表があったものの,もう一人のドライバーについては,ここまで正式発表がなされていませんでした。しかし,この度そのドライバーの発表があり,H.アルグエリスアリが残留することになりました。彼は昨シーズン途中でチームを離脱することになったS.ブルデーに替わってハンガリーGPから同チームのステアリングを握ることになりました。このことは,F1史上最年少記録の達成となっています。今回の発表により,トロロッソは昨シーズン終了時と同じドライバーラインナップで今シーズンも臨むことになります。ただ,今回の決定はスムーズなものでなかったのではなかったのではないかと予想されます。というのも,アルグエリスアリの残留については,本人からは昨シーズン終了後の早い段階でなされていました。ところが,チームからはなかなか発表がない状態が続いていたのです。その間には,別の噂も浮上していました。現在新規参入チームのカンボスと契約が成立しているB.セナですが,そのチーム自体がチームの運営資金を十分に集めるところまではいっていません。そのため,今シーズンのグリッドにつくことができるかやや不安視されています。そこで浮上した噂というのが,もしカンボスが参戦できなくなった時,トロロッソがセナを受け入れるのではないかというものでした。しかし,今回の発表により,その噂に終止符が打たれたことになります。今回トロロッソのシートが埋まったことにより,残されたF1のシートは,残りが4つとなりました。その内訳は,新規参入チームで未だに一人も発表されていないUSF1の2つ,そして一人のドライバーしか決まっていないルノーとカンボスの合計4つです。
2010/1/22(金)
☆契約間近?(MotoGP)
○ドイツに本拠地を置き,中・軽量級クラスに参戦するレーシングチーム・ジャーマニーが,それぞれのクラスの契約を発表しました。まず今シーズンからMoto2クラスとして600ccマシンで争われる中量級クラスですが,昨シーズンのドイツ選手権におけるスーパーバイククラスでランクキング5位に入ったA.トーベとの契約が成立しました。彼は,一昨年の同シリーズのスーパースポーツクラスでチャンピオンを獲得しています。なお,同チームが使用するマシンですが,シューター製のプロトタイプを駆ることになっています。
次に,軽量級クラスとなる125ccクラスですが,GPに初参戦となるJ.コーンフェールを起用することになりました。彼は,昨シーズンのレッドブル・ルーキーズ・カップを制覇したチェコ人ライダーです。このクラスに関しては2人体制で臨むことになっている同チームですが,コーンフェールのチームメイトに関しては,現段階での正式発表はありません。しかし,チームマネージャーである元GPライダーのD.ヘイドルフによれば,何と同クラスのベテランライダーである小山友良と契約に向けて話し合いがもたれていて,契約成立に向けて最終段階に入っているとのことです。昨シーズンはロンシンのマシンを駆ってフル参戦した小山ですが,戦闘力の落ちるマシンに苦労し,ポイント獲得ぎりぎりのところでのレースを強いられていました。もしこの契約が成立すると,ようやく上位争いを展開する小山を見られるようになるかもしれません。ルーキーライダーと開発能力に優れるベテランライダーという組み合わせとなる訳ですから,もし小山と契約が成立すればチームとしても十分プラスになることでしょうね。
2010/1/21(木)
☆新チームに(SBK)
○ここ数年SBKへのフル参戦日本人ライダーは多かったですが,今シーズンはこれまでのところドゥカティワークスの芳賀紀行しか参戦が決定していませんでした。後1人継続参戦を目指していたライダーが玉田誠でしたが,契約についてなかなか発表がなく心配されていました。しかし,この度ようやく新たな契約が発表され,SBKへのフル参戦継続が決定しました。玉田が新たに契約したのは,SBKに新規参入となるPro Ride World Superbikeです。昨年までの2年間は,SBKにおける実質上のカワサキのワークスチームに所属してきましたが,残念ながらこれといった成績を残せないままでした。特に,昨シーズンはけがの影響から出場させもままならないという状況で,元GPライダーとしては納得がいかないシーズンになってしまっていました。そうしたこともあってカワサキでのシートを喪失し,この度新規参入チームとの契約となった訳です。同チームが使用するマシンはホンダCBR1000RRですので,ホンダで育ってきた玉田にとっては久々にホンダ勢の一員に復帰することになります。チーム代表でチーフメカニックも務めるM.ニコターリは,GPやSBKで経験を積んできていますし,もちろん玉田も経験豊かなライダーです。新規参入チームではあるものの,両者のタッグがいい方向に働くといいですね。唯一日本メーカーのマシンを駆る日本人ライダーですから,できればホンダが手厚い支援をしてほしいなと日本のレースファンとしては思うのですが,プライベートチームですからなかなかそうはいかないのが現実でしょうね。
2010/1/20(水)
☆チームメイト(F1)
○既に昨年末に小林可夢偉を起用することを発表していたザウバーですが,そのチームメイトに誰がなるのかについては,越年されていた状態でした。そして,この度そのザウバーから発表があり,可夢偉のチームメイトにベテランドライバーのP.デ.ラ.ロサとの契約が成立しました。そのデ.ラ.ロサは,1997年にFNでチャンピオンを獲得した後,アロウズのシートを得て1999年からF1にフル参戦を開始しました。2年間アロウズに在籍した後,2001年から2年間はジャガーのステアリングを握りました。そして,2003年からマクラーレンにテストドライバーとして移籍し,昨シーズンまでその役割を果たしていました。そのマクラーレンでは,2006年のシーズン途中で当時レギュラードライバーだったJ−P.モントーヤが離脱したことを受けて,8レースに出場しています。それ以後はずっとテストドライバーとして走るだけでしたから,4年ぶりにF1に出場することになります。BMWがF1から撤退した後,再びP.ザウバーがチームオーナーになるというリスタートを切ったザウバーですが,今シーズンはベテランドライバーとフル参戦ルーキーというある意味理想的な組み合わせでシーズンを戦うことになった訳です。
2010/1/19(火)
☆新ラインナップ(SGT)
○ホンダが,今シーズンのSGTにおけるGT500クラスの体制について発表しました。まず,マシンについてですが,昨年末に発表があったように,昨シーズン限りでその役目を終えたNSXに替わって,全くのブランニューマシンであるHSV−010を投入します。このマシンのエンジンはHR10EGで,FNのマシンに使用されているHR09Eをベースにして開発したものです。フロントウィンドウのところにはV字パイプが見られて素人目には視界に入って邪魔なようなのですが,テスト走行したドライバーによると,それほど気にならないとのことです。なお,今シーズンも,これまでどおり5チームに対してマシンを供給します。
マシンが新開発ということで新たなスタートとなっていますが,ドライバーについてもここ数年の中では大きく変化しています。5チームの内変化がなかったのはリアルレーシングのみで,後の4チームはかなり入れ替えがなされています。具体的なドライバーラインナップは,以下の表の通りです。
2010 SGT ホンダ参戦体制
チーム ドライバー
ARTA R.ファーマン
井出 有治
17 リアルレーシング 金石 年弘
塚越 広大
18 童夢レーシング 小暮 卓史
L.デュバル
32 ナカジマレーシング 道上 龍
中山 友貴
100 チームクニミツ 伊沢 拓也
山本 尚貴
2010/1/18(月)
☆初優勝(ダカールラリー)
○治安という安全面を考えて昨年から戦いの場を南アメリカ大陸に移したいわゆる『ダカールラリー』ですが,その新たなスタートを切った2年目のダカールラリーが開かれていました。そして,その最終ステージが16日に行われました。ここまでの総合トップは,フォルクスワーゲン・レーストゥアレグを駆る元WRCチャンピオンのC.サインツでした。ただし,総合2位をいくチームメイトのN.アル.アティアとの差はわずか2分48秒という僅差で,ダカールラリーとしては十分な差をつけているとは言えない状況での最終ステージを迎えたことになります。サインツを追うアル.アティアは,このステージでも好調な走りを見せ,この日のトップタイムをマークしました。しかし,悲願の初優勝獲得に燃えるサインツも速さを見せ,この日2番手のタイムをマークしました。気になる2人のタイム差は36秒だったため,総合で2分12秒差で見事サインツがトップの座を守りました。この結果,ダカールラリー挑戦4回目にして悲願の初優勝を飾りました。3位にM.ミラーが入り,フォルクスワーゲン勢が見事1,2,3フィニッシュを達成しています。他のメーカーでは,4位に入ったBMWを駆るS.ペテランセルが最高位でした。
日本人勢では,チーム・ランドクルーザー・トヨタオートボディの三橋淳が,最終ステージを市販車部門で3位,ディーゼルクラス1位でフィニッシュし,07年に続いて2度目となる市販車部門総合優勝を獲得しています。
2010/1/17(日)
☆サードカー(F1)
○毎年シーズンオフになるとフェラーリのF1マシンをドライブする経験を積んでいるMotoGPの王者V.ロッシですが,今週20日(水)から2日間にわたってスペインのバルセロナで行われるテスト走行に参加する予定になっています。ただし,テスト走行が厳しく制限されてきているF1だけに,ロッシがドライブするのは,昨シーズンや今シーズン型のマシンではなく,08年型となるF2008が予定されています。実は,14日頃に腹痛に襲われたロッシは,イタリアの病院に行って診察を受けた結果,虫垂炎になっていることが判明しました。多くの場合入院して手術を受けるところですが,ロッシは入院せず,抗生物質などの薬によって治療する方法を選択したようです。その病気のため20日のテストに参加できるかどうか心配されていますが,フェラーリの聖地であるマラネロを訪れてテクニカルクルーとミーティングを行って,チームの新しいF1シミュレーターを使ってテストを行ったとのことですから,テストへの参加は可能なのかもしれません。さて,そのフェラーリですが,サードカー構想を持っていて,その実現のために動きを見せているようです。このサードカー構想ですが,フェラーリとしては当然フェラーリチームに供給する2台(F.アロンソとF.マッサ)があるわけですが,それに加えて3台目となるもう1台を別のチームに供給するというものです。ただし,2台供給という基本線がありますから,サードカー構想が実現するかどうかはかなり不透明です。フェラーリの代表であるS.ドメニカリによると,もしこの構想が実現した場合,フェラーリとしてはロッシをドライバーに据えるという考えをもっているとのことです。F1への進出の噂が絶えないロッシですが,ここ最近出されたロッシのコメントでは,F1に進出するには年齢がいってしまっているため,どちらかといえばラリーへの興味が強まっているという印象です。サードカーといい,ロッシのF1進出といい,どちらも実現するにはハードルが高いようですが,イタリアの宝であるマシンとレーサーのコラボレーションだけに,かなりのインパクトはありますね。
2010/1/16(土)
☆6レース(SGT&FN)
○今シーズンのSGTとFNは,例年よりシリーズ戦は1戦少なくなっています。ただし,11月13〜14日に行われる最終レースは,「SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」として両シリーズが合同でオールスター戦を開くことになっています。これは,国内モータースポーツの活性化や新しいモータースポーツイベントの提案,ファンへの感謝を目的に行われるものです。そのレースに関して,SGT,FNをそれぞれ主催するGTA,JRP,そして会場となる富士スピードウェイの3社が,現在幕張で開催されている『東京オートサロン』の会場で発表会を開きました。それによると,13日,14日の両日共にGT500クラス,GT300クラス,FNの3レースを開き,2日間合わせて6レースが開催されることになりました。GT500クラスとFNに関しては,両シリーズを掛け持ちしているドライバーが多いですので,間にGT300クラスを挟むことでドライバーがその間休息をとることになります。レース距離は,2日間ともSGTの両クラスが100q,FNが22周となっています。ご存じのように,通常SGTは2人のドライバーがチェンジして1レースを戦いますが,この大会に関しては,各日に1人ずつのドライバーが走行して戦うことになるとのことです。今回の発表はまだ概要段階ですので,詳細については今後詰めていくことになりそうです。予選も行う予定とのことですが,今回の発表では具体的な発表がありませんでした。九州のレースファンにとっては,現実的に考えると観戦するにはかなりハードルは高いですが,関西及び中部圏や首都圏のレースファンにとっては,何とも贅沢な2日間となりそうですね。
2010/1/15(金)
☆韓国メーカーが?(F1)
○現在タイヤに関してはワンメークとなっているF1ですが,そのワンメークタイヤを供給しているのが皆さんご存じのようにブリヂストン(以下BS)です。そのBSは,経費削減策の一環として今シーズン限りでF1からの撤退を予定しています。もしこれが予定通りに実行されてしまうと,来季からのタイヤがどこになるのかが課題となってきます。そのことに関するドイツでの報道によると,タイヤ供給に韓国のメーカーが名乗り出るのではないかということです。ただし,現在韓国のタイヤメーカーにはクムホ,ハンコック,ネクセンの3メーカーがありますが,その中のどれがという具体的な名前は報道されていません。近年様々なレースカテゴリーにタイヤ供給を始めている韓国メーカーではありますが,世界最高峰のF1に安定したタイヤ供給ができるかどうかについては,実績がまだあまりないだけに不安感をもたざるを得ないのも事実です。そういったこともあってか,その報道の中では,FIA側が条件を提示してBSに残留を要請しているのではないかということも伝えられています。その条件というのは,各グランプリで各チームに提供するタイヤの数を減らすように規約を変更するというものです。もしこれが実行されると,F1におけるBSの年間F1支出が,約1億ユーロ(約133億円)節約できるとのことです。ホンダやトヨタがF1から撤退してしまい,もしBSまで撤退してしまうと,F1から日本メーカーが1社もいなくなることになってしまいます。日本のレースファンとしては,BSの残留が実現できるよう何らかの対策がとられるといいですね。
2010/1/14(木)
☆ST600クラスへ(JRR)
○年が明けてから,国内の有力ライダーの移籍発表がありました。まず昨年ヨシムラに所属して見事8耐ウィナーとなった徳留和樹が,ホンダ系の有力コンストラクターの一つであるバーニングブラッドに移籍し,ST600クラスにフル参戦することになりました。ここ数年は,HRCやヨシムラからJSB1000クラスに参戦してきた徳留ですが,久しぶりにST600クラスに復活することになった訳です。新たに所属するチームではありますが,元々ずっとホンダのマシンで育ってきた徳留ですから,マシンのスイッチはやや容易かもしれません。なお,彼が使用するタイヤはダンロップです。そして,同じST600クラスに参戦するチームメイトには,小原レーシングから移籍することになった高橋江紀となりました。ちなみに,皆さんご存じのように,彼は昨シーズン途中までMotoGPクラスライダーであった,そして今シーズンは新設のGP2クラスにテック3からフル参戦することになった高橋裕紀の弟です。
もう一つの移籍劇ですが,古巣のHARC−PROに戻って昨シーズンの途中までランクトップに立っていた山口辰也が,今シーズンはモリワキに移籍して徳留と同じST600クラスにフル参戦することになりました。モリワキに移籍するとは言っても,チーム自体は今シーズンからMotoGPのGP2クラスにマシン供給を開始し,その開発に全精力を傾けることになっていますから,山口への全面的バックアップは難しい状況となっています。ですから,今シーズンの山口は,モリワキクラブの一員としてでの参戦となります。
 それにしても,元々激戦のST600クラスですが,さらに超有力ライダーが加わることになった訳ですから,さらに激戦となることが予想できます。この中で表彰台を獲得するのは,本当に厳しいことでしょうね。
     
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