トップ > 平和の視点(ねじれ)
    
平和の視点
     
ねじれ
       
 先に行われた衆議院議員選挙において,自民・公明で構成された与党が,安定多数を確保しました。これにより,両党が推進している政策に,国民が"GO"の意思表示をしたわけです。
 このことが何を意味しているかというと,
日本がいよいよ戦争に加担することを認めたということです。「そんなことは認めていない。」と思われる方もいらっしゃると思いますが,それは大きな間違いです。過去及び現在の小泉内閣が「戦争推進内閣」「ブッシュ政権追随内閣」であることは,選挙の段階以前から分かっていたことです。(そのことについては,この「平和の視点」でも「異質な国」というページで訴えました。)それが分かっていて安定多数を確保させたわけですから,「戦争推進」「ブッシュ政権追随」にOKサインを出したといえるわけです。
 中には,「戦争推進に賛成したわけではなく,年金問題や不況からの脱却などを念頭において与党に投票した」という方もいらっしゃると思います。確かに,気持ちはそうであったかもしれません。しかし,例え気持ちはそうであっても,
与党を支援したということは,結果として戦争推進を支援したことになるのです。もっといえば,年金問題を解決する代わりに「戦争への道」を歩む事を選んだことになるのです。

 各社が行った世論調査を見ると,
「戦争推進」を選択したはずの国民が,なぜかイラクへの自衛隊派兵(当ウェブページでは,これまでの流れを考えて敢えて「派遣」という言葉は用いません。)に半数以上の人が反対しています。安定多数を確保させたということは,「盲目的なアメリカ追随を容認」「何の罪もない人々を傷つけることを容認」「正当な理由もなく他国(今回はイラク)に侵略をすることを容認」「自衛隊員が危険にさらされる,もしくは命を失うことを容認」「最悪の事態が起こった場合,自衛隊員の家族が不幸な状態になることを容認」「日本がテロの標的になることを容認」したことになるわけです。にもかかわらず反対するのは,全くおかしな話です。少なくとも与党に投票した人たちは,「イラク派兵」に賛成しないと筋が通らないことになります。正に投票行動とイラクへの対応に"ねじれ現象"が起こっています。

 当ウェブページは,
平和だからこそレースができるというコンセプトで開設しています。つまり,レースを愛すれば愛するほど,それと同じかそれ以上に平和をも愛さなければならないという気持ちです。不況克服,年金問題解決も,「平和という基盤」が保障された上でようやく成し遂げられるものです。決して平和を抜きにして解決できるようなものではありません。
 主権者である私たち国民は,これから先の日本の行く末を決めていく責任があります。決して国会議員が決めていくものではありません。しかし,「誰に投票しても変わりはしない」という考えから,投票しない人が大変多いという現状があります。そして,今回の"ねじれ現象"も存在します。今一度民主主義や現憲法の原点に立ち返り,
「一番大切にしなければならないことは何か」を常に念頭において,これからの日本のあり方を考えていかなければならないのではないでしょうか。
   
過去ログ 教科書問題 有事法制 一度扉を開けてしまうと

いつか来た道 一人ひとりの行動を 免罪符

異質な国
    
トップ > 平和の視点(ねじれ)