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平和の視点
  
《教科書について関心をもってみませんか?》
  

 学習指導要領の改訂により来年度から完全学校五日制が実施されると共に,学習内容も変更されます。それに伴って教科書も新しいものに変わります。
子どもたちが勉強する時の一番重要な学習教材だけに,その影響も大きいものがあります。とりわけ歴史については,書かれている内容によって大きく歴史認識に違いが出てきます。書かれ方によっては,丸いものが四角く感じるようになったり,四角が三角になったりします。平和を考える上で,教科書についても重大な関心を寄せる必要があります。

 すべての地区で2002年度から採用の教科書がすでに決定されています。もちろん採用された教科書は,地域によって違いがあります。ただし,中学校の歴史教科書については,全体的に見るとある程度の傾向がみられます。それは,「慰安婦」や「南京大虐殺」での人数についての記述が大幅に減り,加害の事実についての記述が大きく後退したことです。(詳しくはこちらから)

 今回の教科書採択では,「これまでの歴史教科書は自虐的」という考えからつくられた扶桑社の教科書が,採用率0.039%と大変少ない数になりました。(詳しくはこちらから)
これは,地教委をはじめ,地域住民,教育現場の良識が「自国の一面的な観点でしか編集されていない」教科書を排除した,まさしく世界に誇れる憲法を有する国にふさわしい結果です。しかし,「新しい歴史教科書をつくる会」は4年後の教科書採択に向けて,今回の歴史教科書ばかりでなく,国語の教科書へ進出する事も含めて既に運動を進めているようです。やはりこれからもこういった平和国家を維持発展していくために大きな障害となる動きについては,注意深く見つめておかなければなりません。

   
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