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2008/6/30(月) ☆3年後(MotoGP) ○環境問題の悪化に伴い,最高峰クラスが,2サイクル500ccエンジンから4サイクル990cc(現在は800cc)エンジンに変わったように,現在も2サイクルエンジンで争われている小・中排気量クラスについても,見直しがされています。実際JRRにおいては,125ccクラスに4サイクル250ccエンジンのマシンが今年から登場し,現在は2サイクル&4サイクルエンジンが混走となっています。MotoGPにおいては,250ccクラスの見直しが協議されていて,そのことに関してオランダGPが開幕した日にFIMの会見が行われました。それによると,統括団体であるFIM,チーム代表で組織しているIRTA,製造者の組織であるMSMA,主催企業であるドルナスポーツ社の代表で組織しているグランプリ委員会の会議において,現在の2サイクル250ccエンジンに代わって,2011年から最大4気筒までの4サイクル600ccエンジンで争われることになりました。そして,この新カテゴリーに参戦する意志のある企業は,今年の7月31日までにFIMやドルナに対して意思表示をしなければならないことになりました。今シーズンの250ccクラスは,ほとんどがアプリリアという状態で,次にKTMが一大勢力をつくり,あとジレラやホンダが数台走っているという状況になっています。今回の変更により,ホンダ以外の国内メーカーをはじめ,他の外国メーカーの参入も考えられますので,これまでにない活況を呈することになるかもしれません。なお,今回の発表は,4サイクル600ccエンジンということだけで,詳細については,今後とも協議しながら決定していくことになります。 |
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2008/6/29(日) ☆連勝(MotoGP) ○第9戦オランダGPの決勝レースが行われました。最高峰のMotoGPクラスは,2番グリッドからスタートしたレプソル・ホンダのD.ペドロサが,好スタートを切って首位に躍り出ました。しかし,初日から速さを見せていたドゥカティのC.ストーナーが,2周目に入る直前のシケインでトップに躍り出ると,後続との差をどんどん広げていきました。結局,2位のペドロサに11秒以上の大差をつけて,今季3勝目を挙げました。前戦のイギリスGPでも勝利していますので,2戦連続ポールトゥーフィニッシュしたことになります。3位は,レプソル・ホンダのN.ヘイデンが走行していましたが,ファイナルラップに近づくにつれ徐々に失速していきました。それに対して,今シーズン絶好調のテック3ヤマハのC.エドワーズは,1周目に12位まで順位を下げたものの,どんどん順位を挽回していき,最終ラップにヘイデンを抜いて今季2回目の表彰台を獲得しています。ホンダ・グレシーニの中野真矢は,好スタートを切ってオープニングラップを4位に浮上しました。その後,数台のマシンとバトルを繰り広げ,結局今季自己最高位となる8位でフィニッシュしています。なお,ランキングトップをいくフィアット・ヤマハのV.ロッシですが,3コーナーで転倒を喫して順位を下げましたが,徐々に順位を挽回していき,最終的には11位でチェッカーを受けています。 250ccクラスは,所々で時折雨が降るというオランダ特有の天候の中で行われました。ポールからスタートしたアプリリアのA.バウティスタと,同じくアプリリアのマシンを駆るT.ルティーのと間で,何度も順位を入れ替えるバトルが続きました。しかし,終盤になるとペースを上げたバウティスタにルティーがついていくことができず,結局バウティスタが今季の2勝目をポールトゥーフィニッシュで獲得しました。今シーズンは,ここまで4回のポールを獲得してきたバウティスタですが,そのいずれも勝利することができないままに終わっていました。「ポールからスタートすると勝てない」というジンクスが生まれそうでしたが,ここでそれを追い払うことができました。1周目にルティーとの接触で12位まで順位を下げたジレラのM.シモンチェリでしたが,今季の好調さそのままに順位を上げていき,3位表彰台を獲得することができました。今季絶好調のジレラ&シモンチェリですが,今回の表彰台により,5戦連続表彰台獲得となりました。KTMの青山博一とホンダの高橋裕紀は,それぞれ6位と8位でフィニッシュしています。 125ccクラスは,ドライコンディションでスタートを切りました。ところが,9周目に雨が降り始めたため,赤旗中断となりました。雨が上がると,残り5周という超スプリントレースで2レース目が始まりました。複数のマシンが,何度も順位を入れ替えるという激しいレース展開となりましたが,昨年の覇者であるアプリリアのG.タルマクシが,ベテランのうまさを発揮して最終ラップの最終シケインをトップで通過し,今季初優勝を飾りました。彼の優勝は,昨年の第17戦マレーシアGP以来となります。2位には,ジレラのJ.オリベが,3位には,アプリリアのS.コルシが入っています。KTMの小山知良は,予選と同じ13位でフィニッシュしましたが,アプリリアの中上貴晶は,ポイント圏内を走行していたものの,残り2ラップ目に転倒を喫してリタイアとなってしまい,惜しくも2戦連続ポイント獲得とはなりませんでした。 |
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2008/6/28(土) ☆2戦連続(MotoGP) ○第9戦オランダGP2日目の走行が行われました。MotoGPクラスは予選が行われ,前日のフリー走行で圧倒的な速さを見せていたドゥカティのC.ストーナーが,この日もその速さに変化はなく,3度目のタイムアタックで2006年にJ.ホプキンス(この時はスズキ)がマークしたサーキットベストを更新するタイムをマークし,2戦連続ポールを獲得しました。セカンドグリッドを獲得したのは,午前中に行われたフリー走行でトップタイムだったレプソル・ホンダのD.ペドロサでした。ポールのストーナーとのタイム差は,わずか0.032秒でした。3番手タイムは,フィアット・ヤマハのV.ロッシがマークしています。ちなみに,6番グリッドを獲得したC.エドワーズまでが,サーキットベストを更新するタイムでした。ホンダ・グレシーニの中野真矢は,今シーズンの彼の指定席とも言える9番手で予選を終えています。なお,予選開始早々に前日リズラ・スズキのL.カピロッシが転倒したところと全く同じコーナーで,カワサキのJ.ホプキンスが転倒し,タイヤバリアに激突しました。その際,鎖骨と左足首を骨折する重傷を負ってしまいました。正確な診断は出ていないようですが,どうやら膝も痛めている模様です。このため,今回の決勝レースをキャンセルするだけでなく,次戦のドイツGPも欠場することになりそうです。 250ccクラスは,2回目の予選が行われました。強風の中行われたため,上位のライダーは1回目の予選のタイムを上回ることができず,暫定ポールだったアプリリアのA.バウティスタのポールとなりました。ホンダの高橋裕紀とKTMの青山博一は,それぞれ10番グリッドと13番グリッドからのスタートとなっています。 125ccクラスも2回目の予選でしたが,こちらも強風のため上位のライダーは初日のタイムを更新することができませんでした。ということで,ポールポジションは,アプリリアのS.コルシとなりました。KTMの小山知良とアプリリアの中上貴晶は,それぞれ17番グリッドと26番グリッドからのスタートとなっています。 |
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2008/6/27(金) ☆今回も(MotoGP) ○第9戦オランダGPが,アッセン・サーキットで開幕しました。通常は,決勝レースを日曜日にしますので,金曜日からの開幕となりますが,このオランダGPに関しては,日曜日は安息日ということでレースはなし。土曜日に決勝レースが行われることから,木曜日が初日ということになります。さて,その初日の走行ですが,MotoGPクラスは,午前・午後に1回ずつフリー走行が行われました。前戦のイギリスGPでは,初日から速さを見せ,決勝でも独走優勝を飾ったドゥカティのC.でしたが,2週連続開催となる今回も,その圧倒的な速さに変化はありませんでした。午前の走行でも,午後の走行でも,サーキットベストを更新する速さを見せてこの日のトップタイムをマークしたのです。ランキングトップを行くフィアット・ヤマハのV.ロッシは,ストーナーから遅れることおよそ0.7秒で2番手タイムでした。今シーズンのここまでの予選では,全てトップ5内に入っているテック3ヤマハのC.エドワーズは,初日も好調で,3番手タイムをたたき出しています。ホンダ・グレシーニの中野真矢は,6番手タイムで初日を終えています。なお,第7戦カタルニアGPの決勝レースにおいて,転倒により右手を骨折していたリズラ・スズキのL.カピロッシは,今回からの復帰でした。ところが,午後のフリー走行の7周目に,高速の左コーナーである15コーナーで転倒を喫してしまいました。その際,転倒したバイクが右前腕を通ってしまったため,裂傷を負ってしまいました。直ちにクリニカ・モビールに運ばれて手術しましたが,以後の走行をキャンセルし,2週間後のドイツGPに向けてリハビリを開始する予定です。前戦にカピロッシの代役として出場したB.スピーズが,今回チームに帯同していますが,今回は代理出場しないことがチームから発表されています。 250ccクラスは1回目の予選が行われ,アプリリアのA.バウティスタが,サーキットベストを更新して暫定ポールを獲得しました。暫定の2番グリッドを獲得したのは,アプリリアのH.バルベラでした。今季好調のジレラのM.シモンチェリが,暫定の3番グリッドを獲得しています。ホンダの高橋裕紀は,トップから1秒以上離されて暫定の9番手でした。KTMの青山博一は,転倒を喫して暫定の15番手となっています。 125ccクラスも1回目の予選が行われ,ランキング2位を行くアプリリアのS.コルシが暫定ポールを獲得しました。暫定の2,3番グリッドを獲得したのは,それぞれアプリリアのB.スミスとジレラのJ.オリベとなっています。前戦で久々にトップ10フィニッシュを果たしたKTMの小山知良は,暫定の16番グリッドに終わりました。また,前戦で久々にポイントを獲得したアプリリアの中上貴晶は,暫定の26番手で初日を終えています。 |
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2008/6/26(木) ☆1戦増加(F1) ○FIAから,来シーズンのレースカレンダーが発表になりました。それによると,開幕戦はこれまでどおりオーストラリアGPとなっています。それに対して,最終戦は来シーズンからカレンダーに新たに加わったアブダビGPとなっています。また,エントラントにも観客にもサーキットの評判が悪く,新たな開催地を模索するため来シーズンはカレンダーから外れる可能性もあったフランスGPですが,第8戦として組まれています。第16戦に日本GPが組まれていますが,その日本GPは,来シーズンから鈴鹿と富士と隔年で開催となります。ということで,来季は鈴鹿で3年ぶりにF1が開催されます。なお,今回発表されたカレンダーは,あくまでも暫定ですので,今後変更が加わるでしょうし,開催されるサーキットも明らかとなります。 |
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2008/6/25(水) ☆テストでも(F1) ○次戦は,再来週にあるイギリスGPですが,第8戦フランスGPが終了した後,各チームはドーバー海峡を渡ってイギリスに集合しました。目的は,2日間にわたってシルバーストン・サーキットで行われる直前テストに参加するためです。その初日の走行が行われ,フランスGPの覇者であるフェラーリのF.マッサがトップタイムをマークしました。2番手タイムは,フランスGPで4位だったマクラーレン・メルセデスのH.コバライネンでした。3番手タイムをマークしたのは,BMWザウバーのR.クビサでした。フランスGPでは,2年ぶりの表彰台獲得となったトヨタですが,初日の走行は,テストドライバーの小林可夢偉がステアリングを握り,4番手タイムをマークしました。レギュラードライバーでない小林がトップ4のタイムをマークしたわけですから,表彰台を獲得したトヨタの速さは,今回も健在という形となりました。全くいいところがなくフランスGPを終えたホンダでしたが,初日の走行は,フランスで唯一のリタイアドライバーとなってしまったJ.バトンがステアリングを握り,10台中8番手のタイムで終わりました。今ひとつ波に乗れないホンダですが,初日の走行も復調の兆しを見せることができませんでした。 |
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2008/6/24(火) ☆日本人最高位(IRL) ○第8戦アイオワの決勝レースが,アイオワ・スピードウェイで行われました。前日に行われる予定だった予選は,雨のために中止となり,ここまでのランキング順でのグリッドとなりました。決勝レースは,序盤からチーム・ペンスキーのH.カストロネベスと,アンドレッティ・グリーン・レーシング(AGR)のT.カナーンらを中心に展開していきました。多くのドライバーが同じような給油回数を立てていた中,チップ・ガナッシのD.ウェルドン,AGRの武藤英紀,『インディ・ジャパン』を制したD.パトリックの3人は,1回給油回数を少なくする作戦で臨んでいました。そのような中,終盤となった187周目に1台のマシンが単独スピンをしたため,この日4回目となるフルコースコーションとなりました。3人以外はここで給油に入ったため,自動的にこの3人がトップ3に浮上しました。この段階では,給油しなかった3人が最後まで走りきれるか微妙でした,しかし,クラッシュにより大量のオイルが流れ出たため,長い時間のイエローコーションがあったりして燃料の節約ができ,最後まで走りきれるめどが立ちました。その3人の中で,ダニカはペースを上げることができなかったためにポジションをダウンしていき,ウェルドンと武藤との間でのトップ争いとなりました。ところが,AGRのM.アンドレッティがペースを上げて3位に浮上し,武藤に急接近してきたのです。2位を走行していた武藤は,トップのウェルドンを追いかけることより,マルコの追撃からその座を守ることの方に力を入れざるを得ない状況となってしまいました。結局,武藤は何とか2位の座を守り抜き,ウェルドン,武藤,マルコの順でチェッカーとなりました。インディーカーシリーズにおける日本人の最高位は,2003年6月のテキサスにおいて高木虎之介がマークした3位でした。今回の武藤の2位フィニッシュは,この記録を破る日本人ドライバー史上最高位記録となりました。また,ランキング争いで5位に浮上してきました。 |
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2008/6/23(月) ☆完勝(MotoGP) ○第8戦イギリスGPの決勝レースが,ドニントンパーク・サーキットで行われました。最高峰のMotoGPクラスは,ドライコンディションだった初日のフリー走行,ウェットコンディションだった予選と,晴雨にかかわらずトップタイムをマークしてきたドゥカティのC.ストーナーが,ポールから飛び出すと誰も彼を脅かすものが出てきませんでした。結局,2位に入ったランキングトップをいくフィアット・ヤマハのV.ロッシに6秒近い大差をつけ,開幕戦カタールGP以来今季2勝目,最高峰クラス通算12勝目を独走で挙げました。2位に入ったロッシですが,今回のレースがGP通算200戦目でした。そして,彼にとってのメモリアルレースは,通算142回目の表彰台となりました。3位には,ランク2位をいくレプソル・ホンダのD.ペドロサが入っています。今回から新型エンジンを投入したペドロサのチームメイトであるN.ヘイデンは,7位でレースを終えています。また,ホンダ・グレシーニの中野真矢は,3戦連続となる9位でチェッカーを受けています。何やらこのポジションが,今シーズンの彼の指定席になっているような印象です。 250ccクラスは,3台によるトップ争いが展開されていきました。そして,残り2周となったところでKTMのM.カリオがサーキットベストとなるタイムをたたき出してトップに浮上し,今季3勝目を挙げました。2位には,4戦連続表彰台獲得となるジレラのM.シモンチェリが,3位には,ポールからスタートしたアプリリアのA.バウティスタが入っています。KTMの青山博一は,A.デボンとのバトルを制して0.012秒差で6位に入りました。ホンダの高橋裕紀は,9位フィニッシュとなっています。 125ccクラスは,残り6周となったところでトップに立っていたA.イアンノーネが転倒によりリタイアとなり,それまで2位を走行していた地元イギリス人ライダーであるアプリリアのS.レディンがトップに浮上。そのまま独走で逃げ切り,うれしいキャリア初の勝利を収めました。この優勝は,彼にとって初というだけでなく,その他の記録も含んでいて,これまでM.メランドリが持っていた最年少記録を塗り替える15歳139日での優勝となります。また,イギリスGPをイギリス人ライダーが制するのも,今回が初めてとなります。125ccクラスでのイギリス人ライダーの優勝は,1973年の最終戦以来,実に35年ぶりとなるものでした。2位には,21番グリッドからスタートしたデルビのM.デ.メッリオが,見事19人抜きを達成して入っています。3位には,最年少ライダーであるKTMのM.マルケスが入っています。今回から新しいシャーシのマシンとなったKTMの小山知良は,今季自己最高となる6位でフィニッシュしています。また,22番グリッドからすたーとしたアプリリアの中上貴晶も快走を見せ,彼も今季自己最高位となる8位でチェッカーを受けました。 |
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☆2年ぶり(F1) ○第8戦フランスGPの決勝レースが,マニクール・サーキットで行われました。予選で圧倒的な速さを見せたフェラーリ勢でしたが,フロントローから飛び出したその2台は,どんどん後続との差を広げていき,2台の独走となりました。その中でも,ポールからスタートしたK.ライコネンは,チームメイトであるF.マッサとの差を徐々に広げていき,独走状態となりました。ところが,中盤頃になってライコネンのペースが落ち始めていきました。彼は,エキゾーストパイプが外れかかるというアクシデントに見舞われてしまったのです。何とか最後まで走りきったものの,マッサに交わされて2位に終わってしまいました。マッサは,今季3勝目となったばかりでなく,ランキングでトップに躍り出ました。3位争いは,トヨタのJ.トゥルーリとマクラーレン・メルセデスのH.コバライネンとの間で繰り広げられました。ホイールを接触するという激しいバトルを制したのは,トゥルーリの方でした。トヨタの表彰台獲得は,06年のオーストラリアGPでR.シューマッハが獲得して以来2年ぶりとなります。また,トヨタF1の基礎を築いたO.アンダーソン氏が,先日お亡くなりになって,今回が追悼のレースとなったわけですが,彼の功績を讃えるかのような表彰台獲得でした。開幕以来なかなか期待されたリザルトを出すことができず,シート喪失の危機にさらされているルノーのN.ピケJrですが,その噂を吹き払うかのような快走を見せ,チームメイトであるF.アロンソの順位の一つ前である7位で見事チェッカーを受けています。なお,ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は,15位で完走を果たしています。 |
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☆2連覇(SGT) ○第4戦の決勝レースが,マレーシアのセパン・サーキットで行われました。GT500クラスでは,中盤までポールからスタートしたMOTUL AUTECH GT-Rを駆るM.クルム&柳田真孝組とセカンドグリッドからスタートしたARTA NSXのR.ファーマン&伊沢拓也組との一騎打ちとなっていました。しかし,30周目に伊沢が柳田のマシンに接触してしまい,このことが原因でドライブスルーペナルティーが課され,優勝争いから後退しました。その後,昨年のこの大会を制したJ−P.オリベイラ&荒聖治組のWOODONE ADVAN Clarion GT-Rとの間でトップ争いが展開され,残り4周となったところで荒がトップに浮上しました。柳田も何とかして追い詰めようとしましたが,タイヤの消耗によりその差を詰めることができず,荒がトップでチェッカーを受けました。マッチこと近藤真彦が率いるKONDO RACINGにとって,うれしい今季初勝利,そしてセパンでの大会2連覇を達成しました。3位には,TAKATA 童夢 NSXを駆る道上龍&木暮卓史組が入っています。 GT300クラスは,予選から圧倒的な速さを見せていたクスコDUNLOPスバルインプレッサを駆る山野哲也&佐々木孝太組が,レースでもその速さを維持して,見事ポールトゥーフィニッシュを達成しました。インプレッサにとっては,何と98年9月にもてぎで行われた第5戦以来,およそ10年ぶりとなる勝利でした。なお,2,3位には,それぞれMOLAレオパレスZを駆る星野一樹&安田裕信組と,ORC雨宮SGC-7を駆る井入宏之&折目遼組が入っています。 |
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2008/6/22(日) ☆雨でも(MotoGP) ○第8戦イギリスGPの2日目の走行が,ウェットコンディションの中で行われました。MotoGPクラスは予選が行われ,ドゥカティのC.ストーナーが,最後のタイムアタックで最速タイムを刻み,2戦連続ポールポジションを獲得しました。昨日お伝えしたように,ドライコンディションの中で行われた初日の走行でも,午前・午後共に最速タイムでしたから,晴雨にかかわらずトップタイムをマークしたことになり,まさにチャンピオンを獲得した昨年の走りがよみがえった状態となりました。2番グリッドを獲得したのは,ここまでランキングトップをいくフィアット・ヤマハのV.ロッシでした。3番グリッドは,ウェットコンディションを得意とするスズキのC.バーミューレンが獲得しています。つまり,トップ3は,全てブリヂストンタイヤユーザーが独占したことになります。今回から新型エンジンを採用しているレプソル・ホンダのN.ヘイデンが4番グリッドを獲得していて,ミシュラン勢では彼が最上位ということになります。 なお,250&125ccクラスですが,2回目の予選が行われたものの,ウェットコンディションだったためにドライコンディションだった前日のタイムを上回ることができず,グリッドは昨日のリザルト通りということになりました。 |
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☆独占 PARTT(F1) ○第8戦フランスGPの予選が,マニクール・サーキットで行われました。フェラーリのK.ライコネンとF.マッサは,予選のどのセッションでも速さを見せ,ポールは2人の内のどちらかが獲得することになりそうな雰囲気でした。そして,ライコネンがQ3の1回目のタイムアタックで最速タイムを出すと,どのドライバーもそのタイムを上回ることができず,結局彼は最後のタイムアタックを回避する余裕を見せて見事今季2回目のポールを獲得しました。セカンドグリッドは,マッサが獲得し,予想通りフェラーリ勢がフロントローを独占しています。。3番手タイムをマークしたのは,マクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンでしたが,彼は前戦にアクシデントの原因を作ったことから,既に10グリッド降格処分が下されていました。ということで,3番グリッドは,ルノーのF.アロンソが獲得しています。ハミルトンのチームメイトであるh.コバライネンは,予選セッションで6番手タイムをマークしていました。ところが,進路を妨害したということで,予選終了後に5グリッド降格処分が下り,今日行われる予定の決勝レースは,10番グリッドからのスタートとなりました。今回の予選は,トヨタとホンダとでは明暗が分かれました。トヨタ勢のJ.トゥルーリ&T.グロックは,それぞれ4番グリッドと8番グリッドを獲得できました。それに対してホンダ勢のJ.バトンとR.バリチェロはQ2に進出することができず,それぞれ16番グリッドと17番グリッドからのスタートとなりました。なお,ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は,15番グリッドからのスタートとなっています。 |
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☆独占 PARTU(SGT) ○第4戦の予選が,マレーシアのセパン・サーキットで行われました。GT500クラスでは,MOTUL AUTECH GT-RのタイムアタックをM.クルムが担当しました。彼の人生のパートナーであるプロテニスプレーヤーのクルム伊達公子は,先日行われた大会で復帰後初優勝を飾りました。その勢いは夫にもつながっていたようで,彼が見事最速タイムを刻んで,チームに開幕戦以来のポールをプレゼントしました。クルム夫妻は,今スポーツ界で最も乗っている夫婦なのかもしれません。2,3番手タイムをマークしたのは,それぞれARTAとREALのNSX勢でした。なお,上位7台までをGT−RとNSX勢が独占していて,トヨタ勢の中での最高位は,土屋武士&石浦宏明が駆るECLIPSE ADVAN SC430の8番グリッドでした。 GT300クラスは,ラストアタッカーとして登場したクスコDUNLOPスバル・インプレッサを駆る山野哲也佐々木孝太組が最速タイムをマークし,見事2番手タイムをマークした織戸学&阿部翼組のウェッズスポーツIS350におよそ1秒の差をつけてポールを獲得しました。皆さんご存知のように,スバルのインプレッサも,レクサスのIS350も,どちらも4ドアの車です。実は,今回の4ドア車によるフロントロー独占は,GT史上初となる快挙だったのです。3番グリッドは,新田守男&高木真一組が駆るARTA Garaiyaが獲得しています。 |
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2008/6/21(土) ☆更新(MotoGP) ○第8戦イギリスGPが,ドニントンパーク・サーキットで開幕しました。MotoGPクラスは,午前・午後にそれぞれフリー走行が行われ,ドゥカティのC.ストーナーが,サーキットベストを更新する速さでこの日のトップタイムをマークしました。2番手タイムをマークしたのは,今回からニュウマチックバルブ仕様のエンジンを搭載した新型マシンを使うことになったレプソル・ホンダのN.ヘイデンでした。3番手タイムを,ここまでランキングトップをいくフィアット・ヤマハのV.ロッシがマークしています。ホンダ・グレシーニの中野真矢は,ランキング2位をいくレプソル・ホンダのD.ペドロサと同タイムの7番手で初日を終えています。 250ccクラスは,1回目の予選が行われ,アプリリアのA.バウティスタがトップタイムをマークし,暫定ポールを獲得しています。天気予報では,今日行われる予定の予選2日目が雨になりそうですので,シーズン4回目のポール獲得に王手をかけたといえます。暫定の2番グリッドを獲得したのが,前戦を制したジレラのM.シモンチェリでした。暫定3番グリッドは,午前中のフリー走行でトップタイムだったアプリリアのH.ベルベラでした。ホンダの高橋裕紀とKTMの青山博一の日本人勢は,それぞれ暫定の5,6グリッドを獲得しています。 125ccクラスも1回目の予選が行われ,ランキング2位を行くアプリリアのS.コルシが,同じくアプリリアのG.タルマクシを僅か0.032秒差をつけて暫定ポールを獲得しました。暫定の3番グリッドは,アプリリアのS.ガデアが獲得しています。KTMの小山知良とアプリリアの中上貴晶の日本人勢は,小山が暫定の10番グリッド,中上が暫定の22番グリッドでした。 |
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2008/6/20(金) ☆離脱(F1) ○17日(火)にルノーから発表があり,空力テクノロジーのディレクターを務めているD.トソが,同チームを離脱することになりました。ジョーダンでD.ヒルのレースエンジニアを務めていた彼は,2000年にルノーに移籍し,2003年から空力部門を担当してきました。以来,F.アロンソと組んで2度のワールドチャンピオンを獲得しました。今回の離脱の理由は,新たなチャレンジをするためとなっていますが,詳しいことは現段階では明らかになっていません。ただ,2004年に癌に冒されたという病歴がありますので,体調のことも関係しているのかもしれません。日進月歩で開発をし続けなければならないF1ですし,ましてやトップチームの一つであるルノーな訳ですから,肉体的,精神的な疲労感が相当あったであろうことは,容易に想像できます。なお,トソの後任には,D.ドゥ.ベーアが就いています。 |
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2008/6/19(木) ☆デビューレース(MotoGP) ○第7戦カタルニアGPの決勝レースにおいて転倒を喫し,右手中指の骨折を負ったリズラ・スズキのL.カピロッシは,明日から開幕する第8戦イギリスGPを欠場します。その代役としてテストライダーの青木宣篤が出場するのではないかという予想が出たこともありましたが,先日チームより発表があり,AMAスーパーバイク選手権に参戦中のB.スピーズを起用することになりました。彼は23歳のアメリカンライダーで,2年連続チャンピオンに輝き,今シーズンもここまでランキングトップをいって3連覇に向け快走中です。今季のMotoGPは,アメリカ国内において2回(第11戦アメリカGP&第14戦インディアナポリスGP)開催されることになっています。当初の予想では,この2戦にワイルドカードで出場するものと思われていました。しかし,今回のカピロッシの怪我により,もう1回多く出場し,そして数戦早くMotoGPにデビューすることになったわけです。母国レースでデビューするよりはプレッシャーが軽くなりますし,デビューを済ませて母国GPに出場することになりますから,スピーズにとってはラッキーなことかもしれません。来シーズンからWGPの元500ccクラスチャンピオンで,現在スズキのアドバイザー的役割を果たしているK.シュワンツが,GPに帰ってくることが既に明らかとなっています。ただし,その復帰の形が,リズラ・スズキのスタッフとして入るのか,新たなチームを起こしてその中心的役割を果たすのかははっきりしていません。新たなチームという形での復帰だったら,そのチームのライダーとしてスピーズが選ばれることは想像に難くありません。もしそうだとしたら,今回の代役及びワイルドカード参戦は,来シーズン以降の彼にとってとても重要なものになりそうですね。 |
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2008/6/18(水) ☆移籍か(F1) ○来シーズン以降フェラーリを中心として移籍の噂が絶えないルノーのF.アロンソですが,その来シーズンについてアロンソ自身が口を開いたようです。皇帝M.シューマッハを交わして2年連続ワールドチャンピオンをなった経験のあるアロンソですが,ここまで7戦を消化してわずか9ポイントしか獲得できていません。昨シーズンのルノーの成績を考慮に入れると,ある程度のことは覚悟して今季からルノーに復帰したアロンソでしょうが,さすがにここまで悪いのは想定外だったようです。現在母国であるスペインに帰っているアロンソですが,マドリッドでの記者会見においてインタビューに答え,シーズン終了まで待って,それから決定を下すというような趣旨の発言をした模様です。まあ,チームを鼓舞するため,本心はともかく,あえてこれに似たような発言をすることがしばしばあることも確かです。しかし,ここまでの流れを考えると,ある程度本音を言っているのではないかということは否定できません。有力なチャンピオン候補の1人であるアロンソだけに,彼がどのチームに在籍するかで来シーズンのドライバーの配置図が大きく変わってきます。公式の場での発言だけに,彼の去就がさらに注目されることになったことは間違いありませんね。 |
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2008/6/17(火) ☆完勝(SBK) ○第7戦ドイツ大会の決勝レースが,15日にニュルブルクリンクにおいて行われました。この日は,時折雨が降るという状況の中で行われ,この雨がレースに影響を与えました。まずレース1は,雨により20分ほど遅れてレースがスタートしました。ヤマハ・モーター・イタリアの芳賀紀行と,ランキングトップをいくドゥカティのT.ベイリスとのバトルとなりましたが,19周目にベイリスがミスをしたために差が開きました。結局そのまま芳賀が乗り切り,第6戦で負ってしまった鎖骨骨折を乗り越えてレース1を制しました。3位には,スズキのM.ノイキルヒナーが入っています。ホンダの清成龍一と青山周平ですが,清成は12位に入ったものの,青山はマシントラブルでリタイアに終わっています。他の日本人ライダーですが,カワサキの玉田誠は9位でポイントを獲得しましたが,ヤマハの中冨伸一は18位だったためにノーポイントに終わっています。 レース2は,芳賀と彼のチームメイトであるT.コーサーとのバトルとなりました。14周目は芳賀がトップでしたが,15周目にはコーサーがトップに浮上しました。ところが,降り始めていた雨のためにその15周目に赤旗が提示され,レースは中断。そのままレース成立となりました。15周目の赤旗でしたから,レースのリザルトは14周目終了段階の順位がそのまま反映されることになります。ということで,芳賀の優勝となり,怪我を乗り越えて2レースとも制する完勝という結果となりました。3位には,レース1と同じくノイキルヒナーが入っています。他の日本人ライダーですが,ホンダの清成龍一は11位に入って4ポイントを獲得したものの,青山はオープニングラップでコースアウトを喫しグラベルで転倒を喫してしまいました。レースには復帰したものの,24位完走に終わっています。カワサキの玉田誠は13位で3ポイント獲得しましたが,ヤマハの中冨伸一は再び18位だったため,完走はしたものの2レースともノーポイントに終わりました。ポイントランキング争いですが,ランキングトップのベイリスが2位&4位というリザルトだったのに対して,ランキング2位を行くホンダのC.チェカは両レースとも5位だったため,今回のレースだけで両者の差が11ポイント開く結果となり,総合で39ポイント差となりました。 |
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2008/6/16(月) ☆5連覇(ルマン24) ○ルマン24時間耐久レースの決勝が,フランスのサルテ・サーキットで行われました。昨年に続いて今年もアウディとプジョーとの戦いとなりましたが,そのバトルに大きな影響を与えたのが雨でした。アウディの使用するマシンであるR10は屋根のないいわゆるオープンカーで,プジョーのマシンである908は屋根のある車です。つまり,雨が降った時の視界の良好さは,屋根のないアウディの方が断然いいことになります。レース序盤は,ドライコンディションの中で行われ,ポールからスタートしたプジョーのカーbVを駆るM.ジェネ&N.ミナシアン&J.ビルヌーブ組をはじめとするプジョー勢が主にトップを走行していました。ところが,夜明け前になってコースに雨が降り始め,状況は一変していきます。視界のよいアウディが,1周あたり6秒ほど速いペースでプジョーを追いかけ,ついにはアウディのカーbQを駆るR.カッペロ&T.クリステンセン&A.マクニッシュ組が,カーbVを交わしてトップに立ったのです。夜が明けて雨が小雨になってくると,再びプジョーのカーbVがペースを上げていき,降雨中に逃げていったカーbQとの差をどんどん詰めていきました。残り2時間となったところで再び強い雨が降り始め,詰まっていた差が再び開き始めました。そのような中,トップを快走していたカーbQの前で他のマシンがスピンを喫してしまい,両者は接触するというアクシデントが発生。一瞬アウディのピットが凍り付いたと思いますが,幸いなことにマシンにダメージはなく,そのままのペースで走行を続けることができました。雨が降ったりやんだりという状況が続く中でレースは進行していきましたが,現地時間午後3時にチェッカーが振り下ろされ,トップを快走していたアウディのカーbQがその座を守り抜き,見事アウディに5連覇(通算8勝目)の栄冠をもたらしました。T.クリステンセンにとっては,自らが持つこれまでの記録を更新して史上最多となる8度目のVを収めました。2位には,プジョーのカーbVが入りました。もしこのチームが優勝すると,J.ビルヌーブにとっては,F1のモナコGP,アメリカのインディ500,そしてルマン24と3大タイトル獲得という偉業を達成するところでしたが,昨年に引き続いてその偉業達成はお預けとなりました。3位には,プジョーのカーbXを駆るF.もんたにー&クリエン&R.ゾンタの元F1ドライバートリオが入っています。童夢S102を駆る伊藤大輔&立川祐路&片岡龍也組は,トラブルに見舞われながらの走行で33位になってしまいましたが,見事完走を果たしています。『ミスター・ルマン』寺田陽次郎&高橋一穂&加藤寛規組は,35位でチェッカーを受けたものの,規定周回数(今年は266周)をクリアすることができませんでした。史上初となる大学チームである東海大学YGKは,黒澤治樹&景山正美&鈴木利男のベテラントリオがステアリングを握りましたが,残念ながら185周でリタイアとなっています。また,イプシロン・エスカディ及びクルーズ・スキラー・モータースポーツからそれぞれエントリーした中野信治と野田英樹も,残念ながらリタイアに終わっています。 |
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2008/6/15(日) ☆名誉挽回?(F1) ○3日間にわたってカタルニア・サーキットで行われたテスト走行が終了しました。1,2日目は,共にフェラーリのテストドライバーであるL.バドエルがトップタイムをマークしていました。そして,3日目は,ルノーのレギュラードライバーであるN.ピケJrが,バドエルが2日目までにマークした最速タイムをおよそ1秒上回る速さを見せ,今回のテスト全体を通してのトップタイムを刻みました。元F1チャンピオンの息子として鳴り物入りでF1デビューを果たしたピケJrでしたが,ここまで期待されたほどの成績を収めることができないままシーズンを過ごしてきていました。そのため,シーズン途中にもかかわらず,ここ数戦の内でシート喪失やドライバーをトレードしての下位チームへの移籍といった噂が飛び交う状況となってしまっています。3日目の走行は,最速タイムをマークしただけでなく,周回数でも他のドライバーをはるかに超える112周という走り込みを行い,マイレージを稼いでチームに貴重なデータを残しています。まさにF1界のサラブレッドによる名誉挽回の走行といったところなのかもしれません。 |
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2008/6/14(土) ☆独占(ルマン24) ○2日間にわたって行われたルマン24時間耐久レースの予選が終了し,プジョー908のカーbWのマシンを駆るP.ラミー&S.サラザン&A.ブルツ組が予選1日目のタイムでポールを獲得しました。セカンドグリッドを獲得したのは,同じくプジョー908のマシンを駆るカーbXのF.モンタニー&C.クリエン&R.ゾンタ組でした。プジョー908のカーbVのマシンを駆るM.ジェネ&N.ミナシアン,そして元F1チャンピオンのJ.ビルヌーブ組が予選3番手となり,チーム・プジョー・トタルが予選トップ3を独占しました。プジョーの最大のライバルであるアウディ勢ですが,4,5番手にそれぞれカーbQのR.カッペロ&T.クリステンセン&A.マクニッシュ組,カーbRのL.ルーア&A.プレマ&M.ロッケンフェラー組が入りました。ところが,カーbPのF.ビエラ&E.ピッロ&M.ベルナー組に至っては,プライベートチームでアストンマーチンのマシンを駆るシュロウズ・レーシング・システムのS.ミュッケ&T.エンゲ&J.シュロウズ組の後塵を拝する予選7番手と,一歩出遅れた形となりました。SGTにフル参戦している日本人トリオで構成されている童夢レーシングチームの伊藤大輔&立川祐路&片岡龍也組は,予選1日目のタイムを更新し,8番手の座を獲得しました。『ミスター・ルマン』と呼ばれている寺田陽次郎は,高橋一穂&加藤寛規と組んでいて,予選を22番手で終えています。初の大学チーム出場として注目を浴びている東海大学YGKの黒沢治樹&影山正美&鈴木利男組は,41番手タイムをマークして見事予選を突破しています。他の日本人勢ですが,イプシロン・エスカディからJ−M.グーノン&S.ヨハンソンと組んで出場している中野信治は,予選15番手でした。また,クルーズ・スキラー・モータースポーツからマツダのマシンを駆り,J.デ.ポーテルス&JF.イェボンと組んで出場している野田英樹組ですが,予選1日目にマシンが宙を舞って大クラッシュするというアクシデントに見舞われてしまいました。何とか予選は34番手で通過したものの,予選2日目はマシン修復に専念する結果になってしまいました。 |
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2008/6/13(金) ☆再登場 PARTT(F1) ○スペインのカタルニア・サーキットで,3日間にわたるテストセッションが始まりました。このテストには,トロ・ロッソとフォースインディアを除く8チームが参加しています。初日の走行では,フェラーリのテストドライバーであるL.バドエルがトップタイムをマークしました。2番手タイムは,週末に行われたカナダGPを制し,現在ランキングトップを行くBMWザウバーのR.クビサでした。3番手タイムは,そのカナダGPで今季初表彰台を獲得したレッドブルのD.クルサードでした。この日の走行で注目を浴びたのは,何といってもホンダでしょう。通常ですとチームのテストドライバーであるA.ブルツが走行するのですが,現在彼はフランスで行われている『ルマン24時間耐久レース』に出場中で参加できません。そこで白羽の矢が立ったのが,同チームのテストドライバーを務めたことのあるA.デビッドソンでした。皆さんご存知のように,現在の彼は,スーパーアグリF1の撤退に伴い,シートを失った状態です。緊急事態による参加で,しかも1日限りのドライブではあったものの,6番手タイムをマークし,来季のシート獲得に向けてある程度のパフォーマンスを見せることができたのかもしれません。 |
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☆再登場 PARTU(MotoGP) ○ドゥカティから発表があり,6月17日から2日間にわたってイタリアのムジェロ・サーキットで行われるテストに,S.ジベルノーが参加することになりました。グレシーニ・ホンダに所属した年は,故加藤大治朗選手が鈴鹿で行われた日本GPにおいて命を失った時でした。チームのエースとなった彼は,どんどん速さを見せるようになり,2003年と2004年には,王者であるV.ロッシと激しいタイトル争いを演じるまでになりました。2006年にドゥカティに移籍しましたが,怪我などによりこのシーズンで引退となり現在に至っています。GPでは,通算9勝を挙げています。週末に行われたカタルニアGPでは,久々にパドックに顔を見せていました。今回のテストでは,今シーズンのマシンであるデスモセディチGP8のアップデートや,来季型マシンであるデスモセディチGP9の開発に努めるものと思われます。 |
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2008/6/12(木) ☆功労者(WRC) ○トヨタF1チームの元代表であったO.アンダーソン氏が,自ら参加していた南アフリカでのクラシック・ラリーでトラックと正面衝突し,帰らぬ人となりました。享年70歳でした。アンダーソン氏は,往年のラリードライバーで,アンダーソン・モータースポーツを設立してトヨタ車を駆り,WRCに参戦していきました。その後さらにチームを発展していきトヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)となり,さらに本拠地をケルンに移してトヨタ・モータースポーツGmbH(現行のTMG)となりました。この間,WRCではスープラ,セリカ,カローラWRCなどのマシンを使ってドライバーズタイトルを4回,マニュファクチャラータイトルを3回獲得しました。その後,チームはトヨタのレース戦略の変更に伴い,ルマン24時間に転向し,1999年(メルセデスのマシンが宙を舞ったのが,この時のルマンです。)には,TS020を駆った片山右京・土屋圭市・鈴木利男組が2位表彰台を獲得しています。トヨタがルマンからF1に戦いの場を移すことになると,同チームがその母体となり,2002年から現在のF1にフル参戦を開始(ドライバーはA.マクニッシュとM.サロ)しました。2003年にチーム代表の職は譲りましたが,チームのコンサルタントとしてF1の場に顔を見せていました。これらの経歴を見て分かるように,彼なくして現在のようなトヨタのモータースポーツでの活躍はなかったかもしれません。トヨタのモータースポーツ活動において,最大の功労者と言えます。心からご冥福をお祈りいたします。 |
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2008/6/11(水) ☆連続トップタイム(MotoGP) ○レプソル・ホンダのD.ペドロサの独走勝利という結果となった第7戦カタルニアGPでしたが,MotoGPクラスに参戦するチームは,そのままカタルニアにとどまり,2日間にわたる合同テストに参加しました。ただし,負傷によりレースをキャンセルしたヤマハのJ.ロレンゾと,決勝レースに転倒を喫し,中指の骨折という怪我を負ってしまったスズキのL.カピロッシ,日本でのテストに参加するカワサキのA.ウェストの3人は,初日からこのテストには参加していません。今回のテストでは,ドゥカティ勢は来季型マシンであるデスモセディチGP9を,レプソル・ホンダ勢はニュウマチックバルブの新型エンジンを搭載したマシンを持ち込んでテストしました。2日間の走行を終え,ドゥカティのC.ストーナーが2日間ともトップタイムをマークしました。そのタイムは,ペドロサが決勝レース中にマークしたサーキットベストを更新するものでした。ただし,2日間とも,トップタイムは現行型マシンを使用した時のものです。新エンジンを駆ったレプソル・ホンダのN.ヘイデンは,初日が6番手,2日目が3番手タイムをマークし,好感触を得たようです。ただし,ペドロサに関しては,初日にハイサイドから転倒を喫してしまい,肩と腰を強打して病院に運ばれるという事態となりました。幸いなことに骨折はなかったものの,念のために入院して治療に当たりました。このため,2日目の走行は,キャンセルしています。なお,ペドロサが転倒した時のマシンですが,新エンジンではなく,現行型エンジン仕様のものだったようです。 |
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2008/6/10(火) ☆連覇に向け(8耐) ○今年の『鈴鹿8時間耐久ロードレース』は,7月27日(日)に決勝を迎えます。その前哨戦と位置づけられている『鈴鹿300q耐久ロードレース』の決勝が,6月8日(日)に行われました。一度スタートを切った決勝レースでしたが,オープニングラップのS字で転倒したマシンからオイルが出てしまい,そのオイルに乗って多重クラッシュが発生するという状況となってしまいました。これにより赤旗が提示され,再びスタートからやり直しとなる波乱の幕開けとなりました。 ポールポジションを獲得したのは,昨年の8耐の覇者であるヨシムラスズキwithJOMOの秋吉耕佑&加賀山就臣組でした。そのスタートライダーである秋吉は,スタートで出遅れました。それに対して,昨年の雪辱に燃えるDREAM Honda Racing Team 11の清成龍一&C.チェカ組のスタートライダーである清成が好スタートを決め,トップに躍り出ました。ところが,秋吉がどんどんペースを上げ,4周目にはトップに立ちました。その後,コースレコードをマークしながら後続との差をどんどん広げていき,昨年の8耐を彷彿させるような独走状態となりました。秋吉からバトンを受けた加賀山は,足を痛めていたものの,2分10秒台の安定したペースで走行していきました。それに対して,清成からバトンを受けたチェカは,こちらも昨年の8耐を思い出させるかのような速さを見せて加賀山を猛追し,1周1秒の割合でその差をどんどん詰めていきました。チェカの猛追を知った加賀山もペースアップし,結局2人の順位は変わることなくチェッカーとなりました。秋吉&加賀山にとって,8耐連覇に向け好スタートを切ったと言えます。3位には,ヨシムラスズキwithデンソーIRIDIUM POWERの酒井大作&渡辺篤組が入っています。なお,2位に入ったホンダワークスチームのもう一つのチームであるDREAM Honda Racing Team 33ですが,当初J.レイ&L.ハスラムというペアでしたが,事前テストのタイムを考慮に入れて,ハスラムに代わってサードライダーとしてエントリーされている手島雄介が出走しています。決勝レースでのリザルトは,5位でした。また,ヤマハのワークスチームであるYSP&PRESTOレーシングは,中須賀克行が1人で走行し,4位でチェッカーを受けています。久々に8耐に帰ってくるカワサキワークスは,JRRと同じくTEAM GREENからのエントリーとなり,そのライダーである柳川明が1人で走行し,6位でチェッカーとなっています。 |
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2008/6/9(月) ☆故郷で(MotoGP) ○第7戦カタルニアGPの決勝レースが,カタルニア・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,2番グリッドからスタートしたレプソル・ホンダのD.ペドロサが好スタートを切りました。ここ出身の彼は,地元の声援を受けながら後続との差をどんどん広げていき,独走で第2戦スペインGP以来となる今季2勝目を挙げました。奇しくも,勝利した2戦ともスペインでのレースということになります。ここまで3連勝と好調の波に乗るフィアット・ヤマハのV.ロッシは,9番グリッドからのスタートだったものの,徐々に順位を挽回していきました。途中からは,ポールからスタートしたドゥカティのC.ストーナーとのバトルとなり,僅差でロッシが2位フィニッシュしました。11番グリッドからスタートしたホンダ・グレシーニの中野真矢は,2戦連続となる9位フィニッシュでした。 250ccクラスは,前戦のウィナーであるジレラのM.シモンチェリが,4番グリッドからスタートし,2位を走行していました。ポールからスタートしたアプリリアのA.バウティスタは,トップの座を守って最終ラップに突入し,誰もが彼のポールトゥーフィニッシュを予想していました。ところが,10コーナーの進入でミスを犯してしまい,シモンチェリがトップに浮上し,逆転で2連勝を飾りました。3位には,アプリリアのH.バルベラが入り,開幕戦以来の表彰台を獲得しています。KTMの青山博一は,7位でチェッカーとなっています。ホンダの高橋裕紀は,オープニングラップで前を走っていたR.ロカテリが転倒し,彼を避けるためにコースアウトせざるを得ない状況となってしまいました。このアクシデントにより最後尾に後退してしましました。しかし,徐々にポジションを回復していき,最終的には13位でポイント獲得となりました。 125ccクラスは,2番グリッドからスタートしたデルビのM.ディ.メッリオが,バトルとはなったものの彼がレースを支配していき,第5戦フランスGP以来の勝利を収めました。この結果,ランキングでもトップの座に再び返り咲きました。ポールからスタートしたデルビのP.エスパルガロは,アプリリアのG.タルマクシを0.07秒差で抑えきり,自己最高位となる2位を獲得しています。KTMの小山知良は,22番グリッドからのスタートだったものの,順位を挽回していき,最終的には13位でレースを終えています。19番グリッドからのスタートとなったアプリリアの中上貴晶は,エンジントラブルを抱えながらの走行となってしまい,それでも最後まで走りきり,22位でチェッカーとなっています。 |
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☆初優勝 PARTT(F1) ○第7戦カナダGPの決勝レースが,ジル・ビルヌーブ・サーキットで行われました。毎回アクシデントやトラブルで波乱のレースとなるカナダGPですが,今回もそういう状況の中でのレースとなりました。その象徴的なアクシデントが,18周目にあった1回目のセーフティーカー導入時のことでしょう。マクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンがトップを走行中,セーフティーカーが導入されるアクシデントが発生しました。これに合わせてハミルトンなどピットに入るマシンが出てきましたが,ピットロード出口が赤信号だったため,何台かのマシンがそこで待っていました。何とその列にハミルトンが突っ込んでしまい,3位のポジションに立っていたフェラーリのK.ライコネンとともにリタイアとなってしまったのです。それに対して,1回目のピットストップを全車が完了した時にトップに立っていたBMWザウバーのR.クビサは,彼のチームメイトで2番手を走行しているN.ハイドフェルドに十分な差を広げていました。2回目のピット作業を終えてもその状況に変わりはなく,クビサが自身キャリア初となる勝利を収め,BMWのワンツーフィニッシュとなりました。この勝利により,クビサはランキングトップに躍り出ました。3位には,チームにとっても自身にとっても今季初表彰台となるレッドブルのD.クルサードが入っています。ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は,ピットインのタイミングもあって2位を走行するという状況もありましたが,47周目に7位を走行していたホンダのJ.バトンと接触してしまい,残念ながらリタイアに終わっています。 |
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☆初優勝 PARTU(FN) ○第4戦の決勝レースが,岡山国際サーキットで行われました。第3戦までLAWSON IMPULの松田次生が全てポールトゥーフィニッシュを達成していますが,今回もその松田がポールを獲得していました。ところが,松田のマシンにトラブルがあったようで,序盤からピットインをして順位を下げ,さらに思うように順位を上げることができない状態が続きました。そして,ついに51周目にピットにマシンを向け,そのままリタイアとなりました。このあたりからトラブルが続出しはじめ,トップを走行していたTeam LeMansの本山哲がリタイアするなどの状況となりました。最終的にトップでチェッカーを受けたのはPIAA NAKAJIMAのL.デュバルで,実に2006年の第7戦以来の勝利を収めました。2位,3位には,それぞれPETRONAS TOM'SのA.ロッテラーとTP Checker IMPULの平手晃平が入っています。 |
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2008/6/7(土) ☆僅差(MotoGP) ○2週連続開催となるMotoGPですが,今週はバレンシア・サーキットで行われるカタルニアGPです。その初日の走行が行われました。MotoGPクラスは,フリー走行が行われ,ここが生まれ育ったところとなるレプソル・ホンダのD.ペドロサが,残り10分となったところで転倒を喫したものの,この日のトップタイムをマークしました。2番手タイムをマークしたのはスズキのL.カピロッシで,ペドロサとの差はわずか0.006秒でした。ここまで3連勝と絶好調のフィアット・ヤマハのV.ロッシは,イタリアのサッカー代表チームのカラーであるアズール(イタリア語の青色)のカラーリングのマシンを駆って,この日の3番手タイムをマークしています。ロッシもペドロサのタイムと僅差で,0.0073秒差でした。ちなみに,4番手タイムだったドゥカティのC.ストーナーとの差も僅差で,0.0082秒差でした。ホンダ・グレシーニの中野真矢は,7番手タイムといういいスタートを切っています。 250ccクラスは1回目の予選が行われ,来シーズンはチームと共にMotoGPクラスにステップアップするのではないかといわれているアプリリアのA.バウティスタがトップタイムをマークし,暫定ポールを獲得しています。暫定の2,3番グリッドを獲得したのは,それぞれジレラのM.シモンチェリとアプルリアのH.バルベラでした。KTMの青山博一は暫定の5番手,ホンダの高橋裕紀は暫定の8番手を獲得しています。 125ccクラスも1回目の予選が行われ,前戦で3位表彰台を獲得したデルビのP.エスパルガロがトップタイムをマークし,暫定ポールを獲得しました。暫定の2,3番グリッドを獲得したのは,どちらもアプリリアのマシンを駆るM.ディ.メッリオと昨年のチャンピオンG.タルマクシでした。KTMの小山知良は暫定の18番グリッド,アプリリアの中上貴晶は暫定の23番グリッドでした。 |
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☆3強(F1) ○前戦が超低速コースであるモナコでのレースだったF1ですが,昨日から開幕したのは,高速コースの一つであるカナダGPです。初日は,いつものように午前・午後それぞれ1回ずつフリー走行が行われました。午前のフリー走行はウェットコンディションの中での走行でしたが,午後になると徐々にドライコンディションの中での走行となりました。この日のトップタイムをマークしたのは,前戦のモナコGPを制したマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンでした。2,3番手が,それぞれBMWザウバーのR.クビサと,来シーズンで引退するのではないかという噂が再浮上しているフェラーリのK.ライコネンでした。4〜6番手タイムが,それぞれマクラーレンのH.コバライネン,フェラーリのF.マッサ,BMWのN.ハイドフェルドと,今シーズン強さを発揮している3つのチームのドライバーで占められています。ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴は,11番手タイムで初日の走行を終えています。 |
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2008/6/6(金) ☆テスト走行で(MotoGP) ○今日からカタルニアGPが開幕しますが,その決勝レース翌日となる9日(月)から,2日間にわたって合同テストが行われる予定になっています。そのテストでは,今シーズン残りのレースに向けてマシンを開発するという目的もあれば,早くも来シーズンに向けての開発を進めるというものもあるようです。ドゥカティに関しては,2009年バージョンのマシンが登場するようで,テストライダーのV.グアレーシがそのマシンを駆る予定です。そのことに関して,ディフェンディングチャンピオンのC.ストーナーも,そのマシンをテストすることを希望しているというコメントが出されています。 また,昨日お伝えしたニュウマチック・バルブを採用した新しいエンジンを投入するかどうか注目されていたレプソル・ホンダについてですが,どうやらカタルニアでの投入は見送られた模様です。その代わり,月曜から行われるテストでは,このエンジンを搭載したマシンで走行するのではないかと見られます。もしそうなれば,N.ヘイデン&D.ペドロサにとって,シーズン前に行われたプレシーズンテスト以来の走行となります。 |
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2008/6/5(木) ☆検討中(MotoGP) ○2週連続開催となるMotoGPですが,今週末行われるのは熱狂的な国スペインで行われるカタルニアGPです。もしかしたら,そこにレプソル・ホンダは,新しいエンジンを搭載したマシンを投入するかもしれません。先週行われたイタリアGPにおいて,HRCの開発ライダーを務めている岡田忠之がワイルドカードで参戦し,14位完走を果たしてポイントを獲得しています。その岡田がワイルドカード参戦をした目的は,先日お伝えしたように現在ホンダが他メーカーに追随する形で開発を進めているニューエンジンの状況を確認するためのものでした。現在開発を進めているエンジンは,それまでのバネを用いてバルブを動かすものと違って,圧縮空気を利用する『ニュウマチック・バルブ』と呼ばれるタイプのものです。最高速のデータを見ると,早くからこのシステムを導入しているドゥカティ勢がどのサーキットでも上位を占めています。それに対して,導入の遅れているホンダ勢は,小柄で体重の軽いD.ペドロサがトップ10に入るものの,他のライダーは上位に顔を出すのが厳しいほどパワーの面で遅れている現状があります。岡田が完走したことで信頼性があることの確認ができたのはもちろん,何よりも実戦における様々なデータを収集できました。そのデータを検討する中で,明日から開幕するカタルニアGPで使用するかどうか,レプソル・ホンダのペドロサとN.ヘイデンのそれぞれが決断するようです。明日から走行が始まるわけですから,当然その検討のリミットは今日ということになります。 |
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2008/6/4(水) ☆二者択一(MotoGP) ○世界的な環境問題を受け,これまで使用されてきた2ストロークエンジンから4ストロークエンジンへと2輪レースの世界は変化しようとしています。その最も顕著な例は,GPの最高峰クラスで,それまで2ストローク500ccエンジンだったものが,現在は4ストローク800ccエンジン(導入当初は皆さんご存知のように990cc)へとなったことです。国内では,今シーズンからJRRの125ccクラスに,4ストローク250ccマシンが登場してきています。MotoGPの中排気量クラスである250ccクラスに関しても,4ストロークエンジン化に向けての動きが出てきていて,先週末行われたイタリアGPでは,GPに参加しているマニュファクチャラーで組織しているMSMAの会合が開かれました。そこでは,一部のメーカーから,4気筒エンジンで排気量が600ccから650ccにしてはどうかというような提案があったそうです。また,今週行われるカタルニアGPでの話し合いにおいては,2気筒エンジンで排気量が500ccという案についても審議するようです。今後この2つの案のどちらに収束していくのかは分かりませんが,2011年から新しいレギュレーションで行われるのではないかと見られています。ただし,懸念材料も存在していて,現在このクラスで主流となってきている日本以外のメーカーは,新規に4ストロークエンジンを開発していかなければならなくなるため,このクラスから撤退するのではないかという憶測も出てきているようです。この件でアプリリアに関しては,以前参戦していた最高峰クラスへの復帰も噂されています。 |
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2008/6/3(火) ☆完勝(SBK) ○第6戦アメリカ大会の決勝レースが,初開催となるミラー・モータースポーツ・パークで行われました。今シーズンからこのシリーズに参戦を開始したテン・ケイト・ホンダのC.チェカは,自身初となるポールからスタートを切ったものの,オープニングラップでは4位まで順位を下げました。しかし,徐々に順位を上げていき,4周目にトップに浮上するとどんどん差を広げていき,見事第1レースウィナーとなりました。もちろん,彼自身にとってこれが初勝利となります。2,3位には,それぞれヤマハのT.コーサーとドゥカティのM.ファブリツィオが入りました。日本人勢は,スズキの加賀山就臣が5位,ヤマハの芳賀紀行が6位,チェカのチームメイトの清成龍一が10位,カワサキの玉田誠が13位で完走を果たしています。ホンダの青山周平とヤマハの中冨伸一はリタイアに終わっています。 第2レースでも,チェカの勢いは衰えず,オープニングラップでは6位まで順位を下げたものの,9周目にトップに浮上すると後続との差を広げていき,第2レースも勝利を収め,今大会を完全勝利しました。2位,3位には,それぞれスズキのM.ノイキルヒナーとドゥカティのM.ファブリツィオが入りました。第2レースでの日本人勢ですが,加賀山就臣が5位,芳賀紀行が6位,清成龍一が7位,カワサキの玉田誠が13位,ホンダの青山周平とヤマハの中冨伸一がリタイアとなっています。なお,ランキング争いですが,トップを行くドゥカティのT.ベイリスが,両レース共にノーポイントに終わったのに対して,ランク2位のチェカが完全優勝を果たしたことから,一挙に28点差まで縮まりました。 |
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☆新型マシンで(WRC) ○第7戦アクロポリス・ラリーの最終日の走行が行われ,シトロエンC4 WRCを駆るS.ローブが,終始危なげない走りを展開し,2位に1分以上の大差をつけてこの大会を制しました。ただし,今大会での主役は,優勝したローブではなく,2位に入ったスバルのP.ソルベルグだったのかもしれません。今大会のスパルは,ついにインプレッサ WRC2008を投入してきました。全くのブランニューマシン投入だけに注目が集まっていました。ここ数年のスバルは,優勝はおろか表彰台に上ることさえもままならないという状況が続いていただけに,この新型マシンに対する期待はかなりのものがありました。そして,初登場の大会で,見事2位表彰台を獲得したのです。ソルベルグにとって2位というリザルトは,昨シーズンのベストと並ぶものですが,この時は,フォード勢の多くがペナルティーを課せられて順位を下げた時のもの。実力での表彰台となると,奇しくも昨年のアクロポリスで獲得した3位となります。今回の2位も,これと同様に実力でのものですから,ほぼ1年ぶりと言えます。新型マシンのデビューレースでこうした好成績を収めたわけですから,スバルの復活が十分に期待されます。なお,3位には,フォード・フォーカス RS WRC07を駆るM.ヒルボネンが入っています。 |
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2008/6/1(月) ☆7連勝(MotoGP) ○第6戦イタリアGPの決勝レースが,ムジェロ・サーキットで行われました。MotoGPクラスは,通算50度目,およそ1年ぶりとなるポールからスタートしたフィアット・ヤマハのV.ロッシでしたが,スタートでやや出遅れました。しかし,3周目にトップに浮上すると,徐々に後続との差を広げていき,最終的には独走で3戦連続優勝を飾りました。母国GPで圧倒的な強さを見せるロッシですが,今回の勝利によりイタリアGP7連勝となりました。また,今シーズンからヤマハ勢で唯一のブリヂストン(BS)タイヤユーザーとなったロッシですが,今回の勝利により,BSにとってムジェロで初となる勝利をプレゼントしました。2位には,同じくBSユーザーであるドゥカティのC.ストーナーが入っています。3位には,ミシュランタイヤユーザーではトップとなるレプソル・ホンダのD.ペドロサが入りました。両足首骨折という重傷を負いながらも,好成績を収めてきて,前戦までランキング2位だったロッシのチームメイトであるJ.ロレンゾは,6周目に転倒を喫してリタイアとなり,ランキング3位に後退しています。ホンダ・グレシーニの中野真矢は,予選9番手と今季自己最高位からスタートしました。スタートしてから少し順位は下げたものの,7周目に再び9位に浮上するとその位置を守り抜き,今季自己最高位を獲得しました。彼のチームメイトであるA.デ.アンジェリスは,サンマリノ共和国出身ということで準母国GPとも言えますが,オープニングラップで14位に後退したものの,どんどんポジションを回復していき,最終的にはMotoGPクラスで自己最高位となる4位でチェッカーを受けています。なお,新型エンジンの開発を担ってレプソル・ホンダからワイルドカード参戦を果たした岡田忠之は,MotoGPクラスとしては自身初のレースを14位でフィニッシュしています。 250ccクラスは,終盤になってジレラのM.シモンチェリとアプリリアのH.バルベラとのバトルとなりました。その熱い戦いが最終ラップまで持ち込まれそうになった時,ロングストレートでバルベラが左から交わそうとした時にシモンチェリがたまたま左にマシンを振ったため,両者が接触するというアクシデントに発展しました。シモンチェリは難なくマシンの体勢を維持しましたが,バルベラは激しく転倒してしまい,残念ながらリタイアとなってしまいました。高速での接触&転倒でしたから一瞬息をのむアクシデントでしたが,バルベラに大きな怪我はなかったようです。シモンチェリはトップの座を守ったままチェッカーとなり,自分自身にとっても,そしてジレラにとっても,このクラスで初の勝利を収めました。2位と3位には,それぞれアプリリアのマシンを駆るA.デボンとT.ルティが入っています。KTMの青山博一は,7位でチェッカーとなっています。ホンダの高橋裕紀は,5位を走行していた4周目に転倒を喫してしまい,残念ながらリタイアとなっています。 125ccクラスは,終盤になって7台でのトップ争いとなりました。その中でアプリリアのマシンを駆るS.コルシが競り勝ち,ランキングトップの座に再び返り咲いています。2位には,コルシから遅れること0.019秒差でアプリリアのG.タルマクシが入りました。3位には,コルシから遅れること0.036秒差でジレラのP.エスパルガロが入っています。アプリリアの中上貴晶は,ポイント圏内まであと一つの16位でフィニッシュしています。それに対してKTMの小山知良は,残り4ラップのところで転倒リタイアに終わっています。 |
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