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最新ニュース
2008/1/31(木)
☆新チームで(MotoGP)
○オーストラリアのフィリップアイランドで,3日間にわたる合同テストが始まりました。今回のテストには,レプソル・ホンダのD.ペドロサが怪我のために欠場し,フィアット・ヤマハ勢も不参加となっています。初日の走行では,昨年までヤマハのワークスチームに所属し,今シーズンはサテライトチームに移籍したヤマハ・テック3のC.エドワーズがトップタイムをマークしました。彼は,予選用タイヤを履いてのトップタイムです。それに対して,昨年のチャンピオンで,地元オーストラリア出身ライダーであるC.ストーナーが,決勝用タイヤを履いて2番手タイムをマークしています。3番手タイムを,今シーズンからMotoGPクラスにステップアップし,ホンダ・グレシーニに移籍したA.デ.アンジェリスがマークしました。チームメイトの中野真矢は,7番手タイムでした。デ.アンジェリスと同じルーキーの中では,A.ドビツィオーゾ,J.トースランドの二人もいい走りを見せ,それぞれ4,5番手タイムを出しています。
2008/1/30(水)
☆ニューカラー(F1)
○ホンダ・レーシングF1が,チームの本拠地であるイギリスのブラックリーで新車発表会を行いました。昨シーズンは,"my earth dream"プロジェクトとして,リアセクションを除くマシンのほぼ全体が地球のデザインが描かれたものでした。そこには,通常のようなスポンサーのロゴがなく,運動に協賛する寄付のような形で資金が集められるという全く新しい取り組みがなされていました。今シーズンは,その活動を深化させた"earth dream"プロジェクトと称しての活動となり,マシンのカラーリングについては,前半部分が白く,後半部分に左右に地球のデザインが描かれているというものに変化しています。ノーズセクションからコックピットにかけて2本の地球模様のラインも入っていて,同様のデザインは,ドライバーのレーシングスーツにも描かれています。今回披露されたマシンのデザイン自体は,既に先日バレンシアで行われたテストでお披露目はされています。昨年は,とりわけ空力で失敗し,とても走らせにくく,開発もしにくいマシンとなってしまっていました。その反省を受け,今季型マシンRA108は,デザインを全く見直し,シーズン中にアップデートしやすいものにしているとのことです。そのことの表れの一端でしょう,今回発表されたデザインは確定のものではなく,今後行われる開発状況によっては,開幕戦のグリッドに並ぶ段階で現在と少し違ったものに変わっている可能性があるとのことでした。
2008/1/29(火)
☆ワンツー(MotoGP)
○先週末の3日間にわたり,スペインのヘレス・サーキットで250ccクラスの合同テストが行われました。3日間の中で最も速いラップタイムを刻んだのが,今シーズンが250ccクラス2年目となるKTMのM.カリオでした。昨シーズン終了後に行われた2回の合同テストでもトップタイムでしたから,今シーズンのチャンピオン候補ナンバーワンという印象を抱かせる速さです。総合2番手タイムをマークしたのが,チームメイトの青山博一でしたから,KTMによるワンツーという結果でした。2輪レースの4ストローク化ということを受けて中・軽量クラスにおける日本車の縮小という流れの中,アプリリアとKTM勢によるバトルが中心となりそうなシーズンも予想されますが,KTMが一歩飛び出た感じがします。
2008/1/28(月)
☆クルージング(WRC)
○開幕戦となるラリー・モンテカルロ最終日の走行が行われました。前日まで2位に2分10秒以上の大差つけてトップの座を守っていたシトロエンC4WRCのS.ローブは,無理をしてリスクの高い走りをする必要がなかったため,彼にとっては「クルージング」と言っていいほどの走行に徹しました。2位につけていたフォード・フォーカスRSWRC07を駆るM.ヒルボネンも,1位,3位との間に大差がついていることから,彼自身もクルージングの走りに徹しました。その結果,1,2位の順位に変動がなく最終日を終え,昨年まで4年連続チャンピオンを獲得しているローブは,V5に向け好スタートを切りました。白熱したのは3位争いで,スバル・インプレッサWRC2007を駆るC.アトキンソンとフォード・フォーカスRSWRC07を駆るF.デュバルとの間で激しいデッドヒートが繰り広げられました。両者の差がおよそ1秒となって最終SSを走行し,何と両者共に同タイムでフィニッシュ。その結果,アトキンソンの3位が決定しました。WRC本格的デビューイヤーとなるスズキ勢ですが,P−G.アンダーソンがSX4WRCを8位フィニッシュに導き,デビュー戦で初ポイントをスズキにもたらしました。チームメイトのT.ガルデマイスターは,前日にエンジントラブルが見つかり,最終日の走行を見合わせました。
2008/1/27(日)
☆独走態勢(WRC)
○早くも第1戦となるラリー・モンテカルロが始まっているWRCですが,3日目の走行が行われ,シトロエンC4WRCのS.ローブが首位の座を守っています。1日目からトップに立った王者のローブですが,3日間共にその座を守っていて,2位に2分以上の大差をつけて早くも独走態勢に入っています。その2位ですが,ローブのチームメイトであるD.ソルドがつけていました。ところが,激しくチームメイトを追っていた最中のSS11でエンジントラブルが発生し,無念の途中離脱となってしまいました。ソルドに代わって2位に浮上したのは,フォード・フォーカスRSWRC07を駆るM.ヒルボネンです。ただ,2位に浮上したとはいえ,トップのローブと大差があるため,2位キープの走りに徹しているようです。3位には,スバル・インプレッサWRC2007を駆るC.アトキンソンがつけていて,こちらも大差があることから3位キープのようです。スバルのエースドライバーであるP.ソルベルグは,昨年型マシンを駆っているせいか昨年の様にあまり速さを見せることができず,5位に沈んでいます。やはり,今季型マシンの登場があるまでは,「忍の一字」なのかもしれません。SX4WRCを投入して今シーズンから本格的にフル参戦を開始したスズキ勢ですが,P−G.アンダーソンがノートラブルで3日目を過ごし,総合8位につけています。
2008/1/26(土)
☆体制発表(MotoGP)
○ホンダから,今シーズンの2輪レースの体制が先日発表されました。一昨年シーズンは,990ccマシンであるRC211Vの最終年でN.ヘイデンのチャンピオン獲得を始め,全てのタイトルを獲得するというすばらしいリザルトを残しました。しかし,800ccマシンとなった昨シーズンは,全くの新型となったRC212Vの開発が思うように進まなかったため,優勝さえもなかなかままならず,最終戦でD.ペドロサがランキング2位を獲得(とは言っても,V.ロッシの怪我に助けられた形でした)するのがやっとでした。ディフェンディングチャンピオンであるヘイデンにいたっては,1勝もできないままシーズンを終えていました。巻き返しを図るホンダは,昨シーズンより1台少ない(かねてからの噂通り,少なくともRC212Vを使ってのチーム・ロバーツのMotoGP参戦はなくなりました)6台を投入して3冠奪還を目指します。 その6台の内訳は,以下の表のようになっています。
        
2008MotoGPでの体制
チーム No ライダー
レプソル・ホンダ・チーム D.ペドロサ
69 N.ヘイデン
チーム・サン・カルロ・ホンダ・グレシーニ A.デ.アンジェリス
56 中野 真矢
JiR・チーム・スコット・MotoGP A.ドビツィオーゾ
LCR・ホンダ・MotoGP 14 R.ド.ピュニエ
2008/1/25(金)
☆チャンピオンが PARTT
合同テスト最終日の走行が行われ,レプソル・ホンダのN.ヘイデンがトップタイムをマークしました。ヘイデンのトップタイムは,昨年11月に行われた合同テスト以来です。ディフェンディングチャンピオンとして迎えた昨シーズンは,なかなか上位に食い込めない厳しいシーズンでしたが,ニューマチックバルブを搭載した今季型RC212Vとのマッチングは,期待できそうな感じです。2番手タイムをドゥカティのC.ストーナーがマークし,奇しくも昨年・一昨年のチャンピオンによるワンツーとなっています。3番手タイムをフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾがマークし,ルーキー最速の座を守っている感じです。日本人勢はホンダ・グレシーニの中野真矢が12番手,カワサキのテストライダーの芹沢太麻樹が最下位となる20番手タイムでした。なお,3日間にわたる今回のテストは,R.ド.ピュニエとヘイデンがトップタイムでしたが,いずれもミシュランタイヤユーザーです。昨シーズンは,ブリヂストンタイヤに苦しめられたシーズンとなったミシュランですが,その巻き返しが図られていることを印象づける結果となっています。次の合同テストは,30日から3日間にわたってオーストラリアのフィリップアイランドで行われる予定です。
      
☆チャンピオンが PARTU(F1)
○4日間にわたってバルセロナで行われたテスト最終日の走行が行われ,昨年のチャンピオンであるフェラーリのK.ライコネンがトップタイムをマークして終了しました。前日のトップタイムだったマクラーレン・メルセデスのH.コバライネンは,ライコネンから僅か0.017秒遅れの2番手タイムとなっています。3番手タイムをフェラーリのF.マッサがマークし,フェラーリ&マクラーレンの2強がトップ3をマークした形となっています。ジャパンパワー勢ですが,何とウィリアムズの中嶋一貴が,今季型マシンのFW30を駆って4番手タイムをマークしています。ホンダは,J.バトンが今年初登場して今季型マシンRA107を駆って,ブービーとなる16番手タイムでした。前日に続いて木暮卓史がホンダの昨年型マシンを駆り,前日と同じく最下位タイムで最高峰を体験するというテスト走行を終えています。
2008/1/24(木)
☆2日連続(MotoGP)
○セパン・サーキットでの合同テスト2日目の走行が行われ,ホンダLCRのR.ド.ピュニエが初日に引き続いてトップタイムをマークしました。テスト終盤にクラッシュするというアクシデントがありましたが,何事もなく2日目を終えています。2番手タイムがテック3・ヤマハのC.エドワーズ,3番手タイムがフィアット・ヤマハのV.ロッシがマークし,奇しくも昨シーズンまでのチームメイト同士のツースリーとなっています。昨年まで2年連続250ccクラスチャンピオンを獲得し,今シーズンからMotoGPクラスにステップアップしたJ.ロレンゾ(フィアット・ヤマハ)が,チームメイトのロッシに次ぐ4番手タイムをマークし,ルーキーの中での最速タイムとなっています。ホンダ・グレシーニの中野真矢は,前日より1つポジションを上げた9番手で2日目を終えています。カワサキのテストライダーである芹沢太麻樹は,ブービーとなる19番手タイムでした。
       
☆初登場(F1)
○バレンシア・サーキットでのテスト3日目の走行が行われ,今シーズンからF.アロンソに替わってマクラーレン・メルセデスに移籍したH.コバライネンがトップタイムをマークしました。チームメイトのL.ハミルトンは,4番手タイムで3日目を終えています。2,3番手タイムを,それぞれF.マッサとK.ライコネンのフェラーリ勢がマークしています。マクラーレンとフェラーリという昨シーズンの2強が,相変わらず今シーズンもその強さを見せています。ジャパンパワー勢では,ウィリアムズの中嶋一貴の5番手が最速でした。ホンダ勢では,レギュラードライバーのR.バリチェロがブービーとなる16番手タイムでした。なお,この日彼が駆ったマシンは,まだ正式発表を終えていない今季型マシンであるRA108で,公の場に初登場でした。タイムとしてはそれほどではなくても,新型マシンにつきもののトラブルが発生せず,無事34ラップの走行を終えています。最下位タイムだったのは,これまたF1の公式の場に初登場となったFN&SGTドライバーの木暮卓史でした。彼が駆ったマシンは,昨シーズン型であるRA107の改良版です。
2008/1/23(水)
☆マシン炎上&骨折(MotoGP)
○今シーズン初となる合同テストが,マレーシアのセパン・サーキットで始まりました。今回のテストは,3日間にわたって行われる予定となっています。初日の走行でトップタイムだったのは,今季カワサキからホンダLCRに移籍したR.ド.ピュニエでした。昨シーズン末に行われた合同テストでもトップタイムでしたので,RC212Vとのマッチングの良さを見せています。2番手タイムを出したのは,レプソル・ホンダのD.ペドロサでした。今季ホンダ勢の中でチャンピオン候補最右翼と言われているペドロサですが,午後の走行で激しく転倒を喫してしまいました。このアクシデントにより,マシンが炎上するという事態となりました。さらに,右手を激しく路面に打ち付けた際に第2中手骨が骨折してしまい,スペインに戻って手術を受けることとなってしまいました。これからマシン開発が本格化するだけに,ペドロサにとっても,ホンダにとっても痛いアクシデントとなってしまいました。3番手タイムは,リズラ・スズキのC.バーミューレンがマークしています。昨年のチャンピオンであるドゥカティのC.ストーナーは5番手タイム,フィアット・ヤマハのV.ロッシは6番手タイムでした。一昨年のチャンピオンで,骨折によりテストを切り上げたペドロサのチームメイトであるN.ヘイデンは,8番手タイムで初日を終えています。日本人勢ですが,日本人唯一のフル参戦ライダーであるホンダの中野真矢は10番手タイムでした。なお,今回のテストには,ドゥカティ&ブリヂストンタイヤの開発ライダーである伊藤真一,カワサキのテストライダーである芹沢太麻樹も走行に参加しています。
      
☆ワンツー(F1)
○バレンシア・サーキットでのテスト2日目の走行が行われ,フェラーリのF.マッサがトップタイム,2番手タイムが昨年のチャンピオンであるK.ライコネンでした。昨年のチャンピオンチームでもあるフェラーリが,ワンツーマークして2日目を終えたこととなりました。3番手タイムをウィリアムズのN.ロズベルグがマークしジャパンパワーの中での最速タイムとなっています。今シーズンからF1のレギュラードライバーとなったウィリアムズの中嶋一貴は,7番手タイムで2日目を終えています。ホンダ勢は,この日テストドライバーのA.ブルツのみが走行し,最下位となる16番手タイムでした。
2008/1/22(火)
☆シェイクダウン(F1)
○スペインのバレンシア・サーキットで,4日間にわたるテストが始まりました。初日のバレンシアは,霧が立ちこめる天候となり,開始1時間ほどで濃霧のため赤旗中断となり,結局そのままの状態で初日を終える結果となってしまいました。このため,走行したのはルノーのF.アロンソとウィリアムズのテストドライバーであるN.ヒュルケンベルグの2台だけでした。ただし,全く見所がなかったというわけではなく,ルノーのR28にしてもウィリアムズのFW30にしても,どちらも今季型マシンのシェイクダウンだったのです。なお,今回のテストですが,先日ホンダから発表があったように,国内レースで活躍している木暮卓史が登場する予定です。昨年,最終戦においてトップでチェッカーを受け,一旦はチャンピオン獲得となりましたが,レース後の車検で規定違反(ドライバーには全く責任のないところだったのですが・・・)が見つかったため失格の裁定が下され,残念ながらチャンピオン獲得そのものも無効となった苦い経験をしています。しかし,昨シーズンの活躍が認められ,ホンダからF1マシンドライブのチャンスが与えられたのです。いつF1に行ってもおかしくないポテンシャルを持っているドライバーだけに,今回のチャンスを生かしてほしいものです。木暮の登場は,明日23日を予定しています。
2008/1/21(月)
☆買収か?(F1)
○ドイツでの一部報道によると,スーパーアグリF1の株式を,スペインの投資家が取得したのではないかということです。チーム創設以来,資金面で不安を抱えるスーパーアグリF1ですが,とりわけ昨シーズンは,中国の金融関連であるSSユナイテッドのスポンサーマネー不払いにより,さらに追い打ちをかけることになりました。今回の報道では,スペインのA.アギャグ氏が,同チームの株式の50%を購入したのではないかと言うことです。元々チームの株式の50%は,ホンダが所有しているようですから,もし今回の報道が本当だとすると,スーパーアグリF1の株式は,ホンダとアギャグ氏の二人が分け合うと言うことになります。ただ,鈴木亜久里代表がF1から姿を消すという事態に即つながることになるわけではないようで,これまで通りチーム代表としてピット内に彼がいることには変わりないのかもしれません。
2008/1/20(日)
☆残留宣言?(MotoGP)
○ヤマハのワークスチームである『フィアット・ヤマハ』が,メインスポンサーのフィアットの本社があるイタリア・トリノでチーム発表会を行いました。このところV.ロッシ&C.エドワーズというラインナップで臨んでいた同チームですが,エドワーズは同じヤマハ系のチームであるテック3に移籍。彼に替わって250ccクラスで2年連続チャンピオンを獲得したJ.ロレンゾが新たに加入しました。そうした違いが生じていますが,それ以外の大きな変更といえるのが,使用するタイヤでしょう。これまではミシュランユーザーだったヤマハファクトリーチームですが,ロッシのリクエストにより,彼だけ昨年のチャンピオンタイヤであるブリヂストンを使用することになっています。同じチームでありながら二つのタイヤブランドがあるという変則的な状況で,果たしてどのようにしてマシン開発を進めていくのか注目といえます。なお,今シーズンでヤマハとの契約が切れるロッシですが,来シーズン以降の去就が注目されています。4輪への転向が,長い間噂されていますし,2輪に残留したとしても,イタリアのスーパースターだけにイタリアのメーカーであるドゥカティに移籍するのではないかという噂も出ています。しかし,今回の発表会で行われた質問に対するロッシのコメントは,現役を続ける限りヤマハにとどまるという趣旨のものでした。もちろんヤマハの体制発表ですから,ヤマハを肯定するような発言が出て当たり前ではあります。しかし,これまでのロッシのコメント等を考慮に入れると完全なるリップサービスとは言えないでしょうから,「残留宣言」ととってもおかしくないのかもしれませんね。
2008/1/19(土)
☆長期契約(F1)
○マクラーレン・メルセデスより発表があり,L.ハミルトンとの間で新たに契約を延長しました。新たな契約は,2012年までの5年間延長です。2006年に同チームのテストドライバーとなり,昨シーズンからレギュラードライバーに昇格。ルーキーイヤーでいきなりチャンピオン争いのトップに躍り出るという活躍を見せ,最終戦で惜しくもチャンピオンは逃したものの,その非凡な才能を改めて証明していました。ハミルトンとマクラーレン&メルセデス・ベンツとの関係は,ジュニア時代までさかのぼっていくと1998年からですので,今回の契約延長は何と15年にも及ぶ長期契約を結んだことになります。
      
☆古巣へ(FN)
○2001年のドイツF3チャンピオンで,昨シーズンはARTAからFNにフル参戦していた金石年弘が,今シーズンはSG team 5ZIGENからフル参戦することが正式に発表されました。同チームと金石との関係は,2004年に一度タッグを組んでいますので,4年ぶりに古巣へ復帰したことになります。なお,今回の発表では,金石のチームメイトに誰がなるのかは明らかになっていません。契約が結ばれ次第,発表されるものと思われます。国内レースでの体制は,2輪も4輪も年が明けてから徐々に明らかとなっていくことが多いのですが,FNに関しても,まだ多くのチームが明らかになっていません。これまでのところ,今回の金石以外では,チーム・ルマンから元チャンピオンの本山哲と,昨シーズンの全日本F3チャンピオンの石浦宏明が発表されています。また,10日付のこのページでお伝えしたように,ARTAから伊沢拓也のシートも決定していますので,合計4名が正式発表されていることになります。
2008/1/18(金)
☆転身か?(F1)
○昨シーズンをもってF1でのシートを失い,実質的にF1からの引退となっているR.シューマッハが,ポルトガルのエストリル・サーキットで行われたDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のテストに参加しました。彼がステアリングを握ったのは,メルセデス・ベンツのマシンでした。昨シーズンまで元F1チャンピオンのM.ハッキネンがベンツのマシンを駆っていましたが,昨シーズン終了をもってレースの世界から引退を発表していました。その分シートが空いたことになるわけで,兄のM.シューマッハのようにチャンピオンを獲得するところまでは行かなかったものの,F1通算6勝を挙げていますし,ベンツにとっての母国であるドイツ人ドライバーでもあるわけですから,ハッキネンの後釜としてシートに座ったとしても,何ら不思議のないことではあります。今回のテストをもって即契約と言うことではないようですが,ベンツにおけるレースの最高責任者であるN.ハウグによれば,タイム的に非常に満足しているという趣旨のコメントを出しているようです。このところずっと屋根のないフォーミュラ・カーしかドライブしていないラルフですが,スーパーGTの前身であるJGTCにおいて,たばこブランドである『ラーク』カラーのマクラーレンF1を駆ってチャンピオンを獲得した経歴の持ち主です。屋根のあるマシンへの対応も,もしかしたら早いのかもしれません。
2008/1/17(木)
☆後継者(JRR)
○ヤマハ発動機株式会社より,JRRのJSB1000クラスにおける主要チームの体制(マシンはもちろんYZF−R1)が発表されました。それによると,今シーズンもヤマハのエースチームである「YSP・レーシング・チーム・スポンサード・バイ・プレストコーポレーション」から中須賀克行がフル参戦することになりました。昨シーズン『ノリック』こと故阿部典史選手が在籍したワイズギア・レーシングからは,佐藤裕児がフル参戦することになりました。昨シーズンの佐藤は,ST600クラスにフル参戦して2勝を挙げ,ランキング3位でシーズンを終えています。その活躍が認められ,ノリックの後継者という形でのステップアップとなりました。なお,JRRにおける他のクラスや海外でのレースの体制については,後日発表することになっています。
      
☆新加入ながら(F1)
○3日間にわたってヘレス・サーキットで行われてきたグループテスト最終日の走行が行われました。この日は,夜通し降り続いた雨の影響で,前日までのタイムに近づけることができませんでした。そのようなスリッピーなコンディションの中,今シーズンからトヨタのステアリングを握ることになったT.グロックが,今季型マシンであるTF108を駆ってトップタイムをマークしました。2,3番手のタイムを,それぞれマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトン,ルノーのF.アロンソの「因縁の二人」がマークしています。日本人ドライバーですが,トヨタのテストドライバーである小林可夢偉が,昨年型マシンであるTF107を駆って7番手タイムを,ウィリアムズの中嶋一貴が今季型マシンであるFW29を駆って9番手タイムをマークしています。スーパーアグリF1は,初日のトラブルの影響で,2日目に続いて最終日も走行を見合わせています。なお,次のテストは,来週バレンシア・サーキットで行われる予定です。
2008/1/16(水)
☆いきなり(F1)
○へレス・サーキットで行われているグループテスト2日目の走行が行われ,今シーズン再びルノーに復帰することになったF.アロンソがトップタイムをマークしました。ルノーに復帰してから初の走行だったにもかかわらず,いきなりのトップタイムですから,やはり過去に2度ワールドタイトルを獲得したルノー製マシンとの相性の良さを感じさせました。2番手タイムは,そのアロンソが離脱したマクラーレン・メルセデスのマシンを駆るP.デ.ラ.ロサでした。初日にトップタイムだったフェラーリ勢は,K.ライコネンが3番手,F.マッサが5番手でした。日本人ドライバーは,ウィリアムズのレギュラードライバーである中嶋一貴が10番手,トヨタのテストトライバーである小林可夢偉が最下位となる13番手でした。なお,スーパーアグリF1は,前日に起こったトラブルが解消できず,2日目の走行を見合わせています。
       
☆正式復帰(JRR)
○昨年までMotoGPの250ccクラスに参戦してきた関口太郎は,GPでの体制を継続することができなかったため,再び全日本に復帰するための活動をしてきました。そして,この度その体制が正式発表されました。関口が復帰するのは,かねて彼自身がチャンピオンを獲得したことのある250ccクラスです。所属チームは,プラスミュー・レーシング・チームで,マシンはヤマハTZ250,タイヤはブリヂストンというパッケージです。GPでのここ数年は,アプリリアのマシンを駆っていた関口ですが,その前までは,全日本時代を含めてヤマハTZ250を駆ってきた関口ですから,久々の全日本とはいえ,いきなりチャンピオン候補の最右翼の一人に立ったといえるでしょう。
2008/1/15(火)
☆今年初となるグループテストが,スペインのヘレス・サーキットで始まりました。今回のテストには,11チーム中9チームが参加していて,今季型マシンを持ち込んだチーム,昨年型マシンの改良版を持ち込んだチームのどちらもあります。初日にトップタイムをたたき出したのは,昨年のチャンピオンであるフェラーリのK.ライコネンでした。2番手タイムを,チームメイトのF.マッサがマークしています。08年型マシンを持ち込んだフェラーリですが,いきなりワンツーのタイムを出して幸先のいいスタートを切ることができました。3番手タイムを,今季型マシンを持ち込んだマクラーレン・メルセデスのマシンを駆るテストドライバーのP.デ.ラ.ロサがマークしました。今シーズンも,この2チームを中心としたシリーズとなりそうな気配を感じさせる初日の結果でした。なお,F1ルーキーであるウィリアムズの中嶋一貴は,14台中12番手のタイムで初日を終えています。
2008/1/14(月)
☆今シーズンも(F1)
○2006年シーズンをもって引退したM.シューマッハですが,昨シーズンはフェラーリのアドバイザーとして時々パドックに姿を見せ,テレビ中継で私たちはその様子を目にすることがありました。そのシューマッハですが,今シーズンもマシン開発を中心にしたアドバイザーという役割を担いながら,ヨーロッパで行われるレースでその姿を時折見せる予定になっているようです。また,これまた私たちはテレビでその姿を見ることがしばしばあったのが,マクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンの父親であり,マネージャーでもあるA.ハミルトンです。その彼ですが,今シーズンも全戦にわたってピット内にその姿を見せる予定になっているとのことです。
2008/1/13(日)
☆お披露目(SGT)
○11日(金)から今日までの3日間,千葉の幕張メッセでカスタマーカーの祭典である『東京オートサロン』が開かれています。今回もっとも注目されているのが,今シーズンからGT500クラスに投入されることになっているGT−Rが展示されていることでしょう。しかも,単なる展示ではなく,レースカーに施されるカラーリングを初めてお披露目されているからです。昨シーズンまでの日産のワークスチームであるNISMO車(マシンはフェアレディZ)は,赤をベースにリアの部分がシルバーのカラーリングでした。今回お披露目されたカラーリングは,赤が中心と言うことには変更ありませんが,後ろの部分がガンメタリックに近い黒にかわっています。この赤黒のマシンが,どのような活躍を見せるかとても楽しみですね。ところで,今回の祭典では,一昨年度のGT300クラスチャンピオンチームであるRE雨宮のRX−7も展示されています。同チームのカラーリングというと,スポンサーの関係もあってイエローという印象です。しかし,今シーズン同チームのメインスポンサーが,ブレーキやクラッチなどの総合メーカーでおなじみの『小倉クラッチ』が就くことになり,同社のブランドである『ORC(Ogura Racing Clutchの略)』のロゴが入った,グレーのカラーリングになっています。
2008/1/12(土)
☆断念(F1)
○12番目のチームとして今シーズンからのF1参戦が決まっていたプロドライブですが,カスタマーカー使用が認められず,あくまでもオリジナルのマシンを開発するチームであるコンストラクターでないといけないという現段階でのコンコルド協定のため,今シーズンからの参戦を延期していました。財政的に厳しいチーム,とりわけ新興チーム(プロドライブ自身は,WRCで実績を残していますが,あくまでもF1というカテゴリーでの話です。)にとっては,カスタマーカー使用が認められた新しいコンコルド協定が締結されないと確かに参戦しにくいという現実があるのも事実です。しかし,現在の情勢では,たとえ新しいコンコルド協定が締結されたとしても,そこにコンストラクターでないといけないという規定は残りそうな気配のようです。こうした情勢を受けて,プロドライブの代表であるD.リチャーズは,来シーズン以降も参戦することが難しく,F1への参戦計画自体を断念することを決断した模様です。今後は,スバルと組んで行っている現在のWRCでの活動に,さらに力を入れていくこととなるのでしょう。
2008/1/11(金)
☆移籍 PARTT(SGT)
○昨日,チャンピオンチームであるARTAに伊沢拓也がステップアップしてくると言うことをお伝えしました。伊沢が入ると言うことは,昨年チャンピオンを獲得した伊藤大輔かR.ファーマンのうちのどちらかが抜けることになります。昨日の入力の段階では正式発表はなかったものの,ARTAの発表に合わせるかのように,伊藤大輔側から発表があり,今シーズンからトヨタ陣営の一員であるチーム・ルマンに移籍することが決定しました。2000年からホンダNSXを駆ってきた伊藤ですが,それ以来どんどん力をつけ,道上龍と並ぶホンダの2枚看板に成長。見事昨年チャンピオンを獲得しました。その伊藤が,チャンピオン獲得を契機にするかのように,新天地を求めてそれまでのライバルであったトヨタ陣営に移籍することになりました。トヨタやルマンからの発表はありませんが,伊藤の駆るマシンは,これまで通りSC430になるものと思われます。また,伊藤の抜けるARTAですが,伊沢のチームメイトには,伊藤の相棒であったファーマンが残留する可能性が高いようです。伊藤が抜けたホンダですが,2枚看板のうちの1人が抜けたわけですから,誰がその代わりを担っていくことになるのか注目です。また,伊藤が移籍してくるトヨタには,脇坂寿一と立川祐路という2枚看板がいるわけで,その彼らとの関係がどうなるのかも注目といえるでしょう。
            
☆移籍 PARTU(F1)
○昨シーズン終了後にスパイカーを買収し,新チームとしてスタートを切ったフォースインディアF1から,今シーズンのドライバーの発表がありました。先日FIAより発表されたエントリーリストには,既にA.スーティルの名前が入っていましたが,もう1人のところには,TBAとしか入っていませんでした。そして,今回発表されたドライバーラインナップでは,FIAの発表通りのスーティルが入り,TBAのところには,かねてから噂にあがっていたように,昨年までルノーに所属していたG.フィジケラが移籍してくることになりました。サードドライバーとしては,昨年トロロッソのレースドライバーであったV.リウッツィが移籍してくることになりました。なお,今回の発表により,まだ今年のドライバーを正式に発表していないのが,スーパーアグリF1ただ1チームのみとなりました。
       
☆移籍 PARTV(F1)
○既に今シーズンも,昨年に引き続いてJ.バトン&R.バリチェロという体制で臨むことが決定しているホンダレーシングF1ですが,テスト&リザーブドライバーとして,昨年ウィリアムズのレギュラードライバーを務めていたA.ブルツが就任することになりました。昨年のブルツは,最終戦を前にして中嶋一貴にシートを譲る形でウィリアムズを離脱していました。そのまま引退するものと思っていたのですが,名エンジニアであるR.ブラウンを迎えたホンダに,新たな活躍の場を見つける形となりました。
     
☆トップタイム(SBK)
○3日間にわたってオーストラリアのフィリップアイランドで行われた合同テストが終了しましたが,最終日にスズキの加賀山就臣がトップタイムをマークしました。それまでの2日間は,全てドゥカティのブランニューマシンである1098Rを駆るT.ベイリスがトップタイムをマークしていました。加賀山は,初日が3番手タイム,2日目が2番手タイムと1段階ずつポジションを上げていき,最後にトップタイムとなったのです。初日2番手タイム,2日目3番手タイムだったヤマハの芳賀紀行ですが,3日目は6番手タイムでテストを終えています。また,MotoGPからSBKに転身することになった玉田誠は,2日目まで最下位のタイムでしたが,3日目はブービーとなる10番手タイムでした。ただし,2日目までと違い,3日目は他のライダーからそれほど遅れることのないタイムをマークしています。もしかしたら,2日目までは,「肩慣らし」という状態だったのかもしれませんね。なお,2日間トップタイムだったベイリスですが,最終日に転倒を喫してしまい,右の鎖骨を骨折するという重傷を負ってしまいました。この怪我により,今後行われるテストへの参加が微妙な状態となりました。ブランニューマシンを駆るだけに,テストできないと言うことはシーズン序盤に影響を与えることになるかもしれませんね。ただし,2月23日にカタールで迎える開幕戦には,何とか間に合いそうです。今シーズン限りで引退が噂されるベイリスだけに,一日も早く回復するといいですね。
2008/1/10(木)
☆ステップアップ(SGT)
○昨シーズン,オートポリスで行われた第8戦でチャンピオンを決めたARTAより発表があり,今シーズンは伊沢拓也を起用することになりました。伊沢がSGTマシンのステアリングを握るのは,昨シーズン行われた鈴鹿1000q(この時は,REAL NSX)以来となります。この伊沢ですが,一昨年から全日本F3にフル参戦していて,一昨年はルーキーシーズンで2勝を挙げ,昨シーズンは未勝利ながらランキング6位を獲得しています。ARTAの伊沢の起用は,SGTだけでなくFNでも行われ,昨年の鈴鹿1000qと,昨シーズン末に行われたFNのルーキーテストでの走りが認められた結果のようです。なお,今回の発表では,伊沢のチームメイトに関しての発表はありませんでした。いずれにしても,伊沢が起用されることになったと言うことは,昨年のチャンピオンである伊藤大輔とR.ファーマンのどちらかが間違いなくチームを離れることになります。このページを入力している現段階での正式発表は入手していませんが,伊藤大輔がトヨタに移籍するかもという情報がありますので,もしかしたら伊藤に替わっての伊沢の起用と言うことになるのかもしれません。
2008/1/9(水)
☆好発進(SBK)
○今シーズン初となる合同テストが,オーストラリアのフィリップアイランドで行われました。今回のテストは,3日間にわたって行われますが,チャンピオンチームであるテン・ケイト・ホンダ勢は参加していません。初日の走行では,ドゥカティのエースライダーであるT.ベイリスがトップタイムをマークしました。2番手タイムは,昨年惜しくもチャンピオンを逃してランキング2位となったヤマハ・モーター・イタリアの芳賀紀行でした。3番手タイムをアルスター・スズキの加賀山就臣がマークし,このシリーズで実績を残してきた二人のライダーが,好発進を決めました。今シーズンMotoGPからSBKにカワサキのマシンを駆って転身を図ることになった玉田誠も登場していますが,タイム的には再会となる1番手タイムでした。また,今季スズキからドゥカティに移籍した元GPライダーのM.ビアッジが,この日初めてドゥカティのブランニューマシンである1098Rを駆り,8番手タイムをマークしています。
2008/1/8(火)
☆長期計画(F1)
○昨日,今季型マシンであるMP4−23の発表会を行ったマクラーレン・メルセデスですが,イギリスでの一部報道によると,そのマクラーレン・メルセデスとL.ハミルトンとの間で2012年までに及ぶ長期契約が成立していたとのことです。その契約は,総額およそ150億円という多額のものになっているというのです。昨シーズンの契約金が,およそ7500万との説もありますが,今回の契約が5年間で150億と言うことは,平均で言うと30億円となりますので,フル参戦1年にして,契約金が一挙に40倍になったことになります。ルーキーイヤーにもかかわらずチャンピオン争いのトップに立ったという大物ぶりでしたが,契約金の面でも大物ぶりを発揮した感じですね。
2007/1/7(月)
☆未発表でも(F1)
○先日,FIAより今シーズンのエントリーリストが発表されました。それによると,今シーズンから新チームとして参戦することになっていたプロドライブが,既に表明されていたように今シーズンはエントリーから外れています。また,昨シーズン終了後にチーム買収し,今シーズンからフル参戦するフォースインディアは,1人のドライバーしかまだ決まっていません。その決まっていないシートに座るのではないかと噂に上っている中で最有力候補は,昨シーズンをもってルノーを離脱したG.フィジケラのようです。もう一つドライバーの正式発表が行われていなかったのがスーパーアグリF1ですが,今回発表されたエントリーリストには,ちゃんと2人の名前が入っています。チームよりもFIAの方が発表を先んじた形となっていますが,スーパーアグリF1によると,まだ正式な契約は成立していないとのことです。なお,今回発表されたリストは,以下の表のようになっています。
        
2008年エントリーリスト(暫定)
No チーム ドライバー エンジン
スクーデリア・フェラーリ・マールボロ K.ライコネン フェラーリ
F.マッサ
BMWザウバーF1チーム N.ハイドフェルド BMW
R.クビサ
INGルノーF1チーム F.アロンソ ルノー
N.ピケJr
AT&Tウィリアムズ N.ロズベルグ トヨタ
中嶋一貴
レッドブル・レーシング D.クルサード ルノー
10 M.ウェーバー
11 パナソニック・トヨタ・レーシング J.トゥルーリ トヨタ
12 T.グロック
14 スクーデリア・トロロッソ S.ブルデー フェラーリ
15 S.ベッテル
16 ホンダレーシングF1チーム J.バトン ホンダ
17 R.バリチェロ
18 スーパーアグリF1チーム 佐藤琢磨 ホンダ
19 A.デビッドソン
20 フォースインディア・フォーミュラワン・チーム A.スーティル フェラーリ
21 TBA(後日発表)
22 ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス L.ハミルトン メルセデス
23 H.コバライネン
     
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