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最新ニュース
2008/2/29(金)
☆噂否定(F1)
○スペイン国内で発行されている日刊紙が,先日マクラーレングループのCEOであるL.デニスが解雇され,後任にM.ウィットマーシュが就任するのではないかということを報道しました。これは,昨年大問題となったスパイ事件に関して,その対応が不適切だったため,コンストラクターズポイントを剥奪されたり,多額の賠償金を払ったりと言った制裁を受けることになってしまった責任をとらせるためだというのです。また,同チームのエンジンサプライヤーであるメルセデスが,チームの買収を視野に入れていると言うことも影響しているというような内容の報道もなされていたのです。そのことに関して,メルセデス・ベンツからコメントが出され,そうした報道を明確に否定しました。先日離婚を発表したばかりのデニスですが,もしこの報道が正確だとすると「弱り目に祟り目」という状態でした。しかし,どうやら単なる噂にしか過ぎないようで,マクラーレンをトップチームに育てる手腕を発揮してきたデニスにとって,再びチーム運営に専念できるのかもしれませんね。
2008/2/28(木)
☆合併(IRL)
○アメリカのフォーミュラカーレースは,IRLとチャンプカー(旧CART)という2つのシリーズに分裂した状態で開催されてきました。その分裂状態は,およそ12年間という長きにわたるものでした。ところが,その分裂状態に終止符を打たれることが,IRLの合同テストの行われているマイアミで正式に発表されました。このところシリーズ自体の存続が危ぶまれていたチャンプカーシリーズですが,そのことを象徴するかのように,今回の内容を見ると,明らかにIRLがチャンプカーシリーズを吸収合併するという形となっています。その大まかな内容ですが,IRLシリーズは,ホンダエンジンのワンメークで行われていて,チャンプカーチームには,そのホンダエンジンを1年間にわたって無償でリースされることになっています。その他,1台につき120万ドルの支給や2台のダラーラシャーシの無償供給などもチャンプカーチームに対して行われます。既に発表されていた両シリーズのレースカレンダーですが,基本的にはIRLのカレンダーを用いることになりそうです。ただし,一部のレースは,まだ未定の部分があるようで,チャンプカーのカレンダーの一部が組み込まれることになりそうな気配です。4月19日に決勝レース開催が予定されているツインリンクもてぎでのレースですが,この日はちょうどチャンプカーの伝統的レースであるロングビーチGPと重なっています。そのため,IRLチームはもてぎで,チャンプカーチームはロングビーチでそれぞれのレースを行うことになり,実質的に最後の分裂した状態でのレースとなります。ただし,レギュレーションはIRLのもので行われ,ポイントや賞金はそれぞれのレースに対して同等に与えられます。ということで,チャンプカーにとっては,これがシリーズ最後のレースと言うこととなります。
2008/2/23(土)
☆2日連続(SBK)
○開幕戦2日目の走行が,カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。この日の走行は2回目の予選と上位者によるスーパーポールで,これにより決勝レースでのグリッドが決まりました。トップタイムをマークしたのは,ヤマハYZF−R1を駆るT.コーサーで,2日連続の最速タイムでした。2番手タイムは,ドゥカティ1098を駆る元GPライダーのR.ザウスでした。3番手タイムは,ザウスのチームメイトで,今年からドゥカティ陣営に移籍した元GPライダーのM.ビアッジでした。6名もの大量エントリーで一大陣営になっている日本人ライダーですが,前日4番手タイムをマークしていたヤマハの芳賀紀行の6番手が最高位でした。もう一人スーパーポールに駒を進めていたスズキGSX−R1000を駆る加賀山就臣は,8番手タイムをマークして2日目の走行を終えています。残りのライダーですが,ホンダCBR1000RRを駆る清成龍一は20番手,カワサキZX−10Rを駆る玉田誠は23番手,ヤマハの中冨伸一は26番手,ホンダの青山周平が27番手のグリッド獲得となっています。
2008/2/22(金)
☆開幕(SBK)
○今シーズンは6名もの日本人ライダーがエントリーしているSBKが,カタールのロサイルで開幕しました。初日は1回目の予選が行われ,ヤマハ・モーター・イタリアのT.コーサーがトップタイムをマークしました。2番手タイムを,ドゥカティのT.ベイリスがマークしていて,SBKで時折見られる『ダブル・トロイ』のワンツーとなっています。今シーズンのドゥカティ勢は,全くのブランニューマシンであるドゥカティ1098を駆りますが,そのデビューを2番手タイムという好位置に導きました。3番手タイムは,チーム・アルスター・スズキのF.ニエトでした。気になる日本人勢ですが,昨シーズンをランキング2位で終えているヤマハ・モーター・イタリアの芳賀紀行が4番手,チーム・アルスター・スズキの加賀山就臣が5番手と,SBKで長い間活躍しているベテランライダーがトップ5に入っています。その他のライダーは,BSBの2年連続チャンピオンでSBKデビュー戦となるハンスプリー・テン・ケイト・ホンダの清成龍一が21番手,YZFヤマハの中冨伸一が24番手,これまたデビュー戦となるアルト・エボリューション・ホンダの青山周平が26番手,昨年までMotoGPにフル参戦していてこれまたデビュー戦となるカワサキPSG−1コルセの玉田誠が27番手と,後方に沈んだ結果となっています。
2008/2/21(木)
☆改善(F1)
○富士スピードウェイから,今年の日本GPの開催概要について発表がありました。昨年30年ぶりに富士でF1が開催されましたが,様々な,そして重大な不手際があって観客に多大なる迷惑をかける結果となりました。観客等から様々な提言を受け,同じ過ちを繰り返さないような改善が今回の発表で明らかとなりました。まず,渋滞を起こさないようにするため,「チケット&ライドシステム」を導入していましたが,今回もこのシステム自体は継続します。しかし,渋滞を避けるバスルートを設定し,スムーズなバス導線を構築するようです。また,バスがなかなか来なくて,冷たい雨の中5時間以上待たされるというような事態が発生していましたが,サーキット内及び周辺にバスを待機させる「留め置き方式」を採用して,バスの中で待てるようにするようです。トイレの数が圧倒的に少なく,とりわけ女性に重大な迷惑をかけたと言うこともあり,トイレの設置台数を大幅に増やすとのことです。観客席についても,昨年6万円以上のチケット代を払ったのに,ほとんど見えないというような失態がありましたが,座席について大幅な見直しを図り,大型スクリーンの増設やサイズアップ等の対策もとるとのことです。その他,照明の増設,警備員の増員及び教育,インフォメーションに関する改善等々,改善は様々な分野に及ぶようです。世界的な大企業であるトヨタが所有するサーキットだけに,そのメンツにかけても昨年のような失敗は繰り返さないようにしてもらいたいものですね。
2008/2/20(水)
☆新天地(DTM)
○昨シーズンまで11年間にわたってF1に参戦してきたR.シューマッハですが,昨年をもってシートを喪失していました。一時期は引退もささやかれましたが,シーズン終了後にDTMのテストに2度参加していて,同シリーズへの転身が確実視されていました。そして,この度ラルフより発表があり,メルセデス・ベンツとの間で1年間の契約(さらにもう1年のオプションもあり)が成立し,噂通りDTMへ転向することになりました。彼がステアリングを握るのは,テストの時と同じく2007年型のCクラスです。F1からDTMに転身したドライバーには,元チャンピオンのM.ハッキネンをはじめ,日本ではお馴染みの外国人ドライバーの一人であるJ.アレジ,ラルフと同じくドイツ人ドライバーのH.H.フレンツェンがいますが,何回かの勝利は収めたものの,期待されたほどの実績は残せないままに終わっています。ラルフに関しては,今シーズンはマシンも型落ちですし,箱形マシンのレースも久々となりますので,チームや本人も認めているように学習の1年間となりそうです。ただ,彼の場合,F1にデビューする前に日本で活躍していた当時,SGTの前身であるJGTCでマクラーレンF1を駆ってチャンピオンを獲得した経歴の持ち主です。それだけに,箱形レースへの慣れは,3人のドライバーに比べると早いかもしれませんので,もしかしたらシーズン後半くらいからある程度の結果を出すかもしれませんね。
2008/2/19(火)
☆GT300でも(SGT&FN)
○元F1ドライバーの鈴木亜久里がオーナー兼監督を務めるARTAが,今シーズンの体制発表会を開きました。それによると,今シーズンの注目点は,何と言っても伊沢拓也でしょう。SGTのGT500クラスを制したARTAですが,その中心的ドライバーだった伊藤大輔がライバルチームへ移籍。そして,伊藤に替わってシートに座ったのが,ルーキーの伊沢でした。伊沢とタッグを組むのは,残留したR.ファーマンです。伊沢はFNでもARTAのステアリングを握ることになっていて,チームメイトは井出有治です。SGT&FN共に伊沢のチームメイトは元F1ドライバーですから,彼らから学ぶものは大きいのではないでしょうか。ARTAの今シーズンの大きな目標は,GT300クラス制覇のようです。ドライバーに関しては,これまで通り新田守男&高木真一ですが,マシンが新型となり,カラーリングを一新し,さらにタイヤをこれまでと比べると大径タイヤを使うことにもなったようで,チャンピオン獲得に向け様々な変更を加えたようです。なお,これは残念な話ですが,財政的な状況が厳しいスーパーアグリF1ですが,今日から行われるバルセロナテストに,当初は参加を予定していましたが,財政的な事情から急遽キャンセルすることになってしまいました。ただし,来週行われるカタルニアのテストには,参加する予定のようです。
       
☆再び(MotoGP)
○3日間にわたってヘレス・サーキットで行われたテスト最終日の走行が,前日からのウェットコンディションから徐々にドライコンディションに変わるという状況の中で行われました。天候の回復が予想されていたことから,実際に走行を開始したのは,ドライコンディションへと変わった午後からでした。そこで最速タイムをマークしたのは,初日と同じくレプソル・ホンダのN.ヘイデンでした。2番手タイムは,初日に3番手タイムをマークしたMotoGPクラスルーキーであるフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾでした。3番手タイムは,これまたMotoGPクラスルーキーのJirスコット・ホンダのA.ドビツィオーゾでした。ここまでのテストで速さを見せているMotoGPでのルーキーたちですが,今回も同様の状況が見られています。ヘイデンたちのタイムは,予選用タイヤを用いてのもので,レース用タイヤでの走行では,今季カワサキからLCRホンダに移籍したR.ド.ピュニエが最速タイムをマークしています。2,3番手タイムを,それぞれドゥカティのC.ストーナー,ドビツィオーゾがマークしています。唯一の日本人フル参戦ライダーであるホンダ・グレシーニの中野真矢は,予選用タイヤで9番手,レース用タイヤで12番手タイムでした。次回のテストは,今月末にカタールで行われますが,その時は,レースと同じく夜間照明の下で行われることになっています。
2008/2/18(月)
☆新車(MotoGP)
○ヘレス・サーキットでの公式テスト2日目の走行が行われました。この日は,特別に40分間の走行枠が設けられ,その中でトップタイムをマークしたライダーに対して『BMWアワード』としてBMWの新車Z4が賞品として贈られます。生憎のウェットコンディションとなったこの日ですが,こういう条件の中で強いのがブリヂストンタイヤです。ふたを開けてみると,やはりその傾向が見られ,トップ10の内BS勢が7台を占めたのです。そして,見事最速タイムは,昨年のチャンピオンで,ドゥカティ&BSという昨年最強の組み合わせのC.ストーナーがマークし,Z4を手にしました。2番手タイムは,フィアット・ヤマハのV.ロッシでした。3番手タイムは,ミシュラン勢としては最速となるレプソル・ホンダのN.ヘイデンでした。奇しくも,ここ3年以内のチャンピオンが顔を揃えたことになります。4番手タイムをカワサキのA.ウェストがマークしていて,やはりウェットでの強さは相変わらずです。ルーキーで最も速かったのが,Jirスコット・ホンダのA.ドビツィオーゾでした。ホンダ・グレシーニの中野真矢は,6番手タイムをマークしています。なお,怪我から復帰したレプソル・ホンダのD.ペドロサとカワサキのJ.ホプキンスは,ウェットコンディションということから大事をとってこの日の走行を見合わせています。
2008/2/17(日)
☆復帰(MotoGP)
○スペインのヘレス・サーキットで,3日間にわたって行われるMotoGPの公式テストが始まりました。初日の走行では,レプソル・ホンダのN.ヘイデンが,06年にL.カピロッシがマークした990ccマシンでのサーキットベストにコンマ1秒差に迫るタイムで最速タイムマークしました。このタイムは,予選用タイヤを用いてのもののようです。2番手タイムは,セパンでの合同テストで好タイムをマークしていたLCRホンダのR.ド.ピュニエでした。このLCRを含め,ホンダのサテライトチームには,今回から08年型エンジンが供給されています。3番手タイムを,MotoGPクラスルーキーであるフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾがマークしています。今シーズンの注目点の一つが,ブリヂストンとミシュランのタイヤをウォーズですが,初日の結果だけを見ると,上位5番手までをミシュラン勢が占めています。昨年ブリヂストンにタイトルを奪われたミシュランですが,その座を奪還するための開発がうまく進んでいるのかもしれません。08年型エンジンを手に入れたホンダ・グレシーニの中野真矢は,BS勢では2番手となる総合7番手タイムでした。昨年のチャンピオンであるドゥカティのC.ストーナーは,10番手タイムで初日を終えています。なお,今回のテストには,これまでの事前テストで負傷を負ったレプソル・ホンダのD.ペドロサとカワサキのJ.ホプキンスも参加しています。
2008/2/16(土)
☆現状維持&総入れ替え(FN)
○FNに参戦する2チームが,相次いで今シーズンの体制発表を行いましたのでお伝えします。まず,ドライバーとしては3年連続,チームとしては5年連続チャンピオンを獲得しているチームインパルですが,昨年のチャンピオンである松田次生と,一昨年のチャンピオンであるB.トレルイエという昨年までと同様の布陣で臨むことになりました。ただし,メインスポンサーが変更となり,何と私たちにとってとても馴染み深い大手コンビニである『ローソン』がつくことになりました。それに合わせ,カラーリングがブルーとシルバーとなります。また,チーム名もローソン・チームインパルとなりました。もう一チームは,ダンディライアン・レーシングです。昨年は外国人ドライバー二人の布陣で臨みましたが,今シーズンは両ドライバー共に入れ替えとなりました。まず一人目ですが,昨年までアメリカのIRLシリーズにフル参戦していた松浦孝亮が,2000年のフォーミュラ・ドリームシリーズ以来となる国内レースに復帰することになりました。また,昨年はFNのシートを失っていたベテランドライバーの土屋武士が,1年ぶりに復帰することになりました。なお,メインスポンサーについては,これまでと同様にこれまた私たちにとって馴染み深い『DoCoMo』となっています。
2008/2/15(金)
☆開発途上(F1)
○ヘレス・サーキットで行われたテスト最終日の走行が行われ,マクラーレン・メルセデスのH.コバライネンが最速タイムをマークしました。前日の走行でトップタイムをマークしたM.ウェーバーが所属するレッドブル勢は,この日もいい走りを見せ,D.クルサードが2番手タイムをマークしています。前日トップのウェーバーは,10番手タイムでした。3番手タイムは,ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴がマークしています。F1ルーキーの中嶋は,前日も3番手タイムでした。前日まで佐藤琢磨がステアリングを握っていたスーパーアグリF1ですが,最終日はA.デビッドソンにバトンタッチし,13番手タイムをマークしています。昨シーズンの不振から脱却したいホンダ・レーシングF1ですが,マシンがまだまだ開発途上にあるのか,この日の走行でも下位に沈んでいて,J.バトンが12番手をマークし,テストドライバーのA.ブルツは最下位となる16番手でした。
2008/2/14(木)
☆場所変更(パリダカ)
○毎年年末から年始にかけて開催されるダカールラリー(通称パリダカ)ですが,今年は,テロによる被害が予想されたため,開催前日になって突然中止となる事態となってしまっていました。例年開催されている地域の政情不安は年々増していて,実際に命を奪われることもこれまでに発生していましたし,これからも好転することが不安視されていました。そうしたこともあって,パリダカ自体の開催ができないのではないか,開催場所の変更があるのではないかというような憶測が出ていました。そして,そのことに結論が出て,この度正式に発表されました。朝刊紙に記事が出ていましたのでほとんどの方がご存知のように,今回の発表によれば,開催場所を変更するという形で決着を見ました。これまでは,ヨーロッパを出発してアフリカに渡り,そしてセネガルの海岸がゴールという形でした。そうした形とは全く変更となり,アルゼンチンの首都であるブエノスアイレスを出発し,お隣のチリをも含んだスペシャルステージ(全て合わせると約6000q)をこなしていきながら,再びブエノスアイレスでゴールとなる全行程9000qのレースとなります。
2008/2/13(水)
☆久々登場(MotoGP)
○全11チーム中9チームが参加した,スペインのヘレス・サーキットでテストが始まり(実際には,2チームのみが参加したテストを前日に実施。)ました。初日の走行では,2強の内の1チームであるマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンが,この日のトップタイムをマークしました。2番手タイムを,同チームのテストドライバーであるP.デ.ラ.ロサがマークし,マクラーレンのワンツータイムとなっています。3番手タイムをマークしたのは,BMWを駆るR.クビサでした。前回のテストでフロントウィングに問題が見つかり,テストを切り上げたウィリアムズ・トヨタでしたが,その問題を解決して今回のテストに参加していて,中嶋一貴が4番手タイムをマークしています。財政的問題から,今シーズンの全戦参戦が危ぶまれているスーパーアグリF1ですが,ようやく今回のテストには参加しています。初日は佐藤琢磨がステアリングを握り,14番手タイムをマークしました。今回持ち込んだマシンですが,どうやら07年マシンの改良型のようです。なお,そのスーパーアグリですが,スポンサー交渉等まだ結論が出ていないためか,来週火曜日に予定されていた今シーズンの体制発表会を延期することが,チームから発表されています。もしかすると,公式発表会がないままシーズン開幕を迎えるかもしれません。
2008/2/12(火)
☆新スポンサー(SGT&FN)
○SGTをはじめ,FNやF3にも参戦しているチーム・トムスが,今シーズンの体制発表を行いました。今年も,これまでと同様に冒頭に記した各カテゴリーに参戦しますが,昨年までと大きく違うのが,新しいスポンサーがつき,全てのカテゴリーを通じて共通のスポンサー(もちろん共通のカラーリング)となったことです。新スポンサーとなったのは,マレーシアの石油関連国営企業の『PETRONAS』です。カラーリングは,同社のイメージカラーである白地にグリーンとなっています。ドライバーに関してですが,こちらはSGT,FNともに変更がありませんでした。まず,SGTのドライバーは,脇坂寿一&A.ロッテラー組で,06年以来のチャンピオン奪還を目指します。FNは,3号車がA.ロッテラー,37号車が荒聖治です。チャンピオンを獲得したF3に関しては,3台体制と言うことに変わりはないものの,ドライバーは総入れ替えとなっていて,C.バン.ダム,国本京佑,井口卓人の3人となっています。
     
☆最年少記録(WRC)
○第2戦の最終レグが行われ,前日まで2位に大差をつけてトップを走っていたフォード・フォーカスRS WRC07を駆るJ−M.ラトバラが,その差を守りきり,見事自身初優勝を遂げました。この優勝により,これまでH.トイボネンが1980年のRACラリーで記録した24歳という最年少記録を破り,22歳で優勝という最年少記録をマークしました。2位には,チームメイトのM.ヒルボネンが入りました。3位にも,チームこそ違え,同じフォード・フォーカスRS WRC07を駆るG.ガリが入り,フォード勢による表彰台独占となりました。スバルのエースドライバーであるP.ソルベルグは,3位から30秒以上遅れた4位フィニッシュでした。
併催のPWRCは,三菱ランサーエボリューションWを駆るJ.ハンニネンが優勝しています。昨年のチャンピオンで,新型スバル・インプレッサWRX STIを駆る新井敏弘は,何とか6位に入ってポイントを獲得しています。
2008/2/9(土)
☆ベテラン&新人(JRR)
○ホンダ系プライベーターの中で有力チームの一つであるTSRが,今季の体制発表を先日行いました。それによると,最高峰のJSB1000クラスとST600クラスは,昨年と変わたずにそれぞれ辻村猛と岩田悟がフル参戦します。変更があったのが,GP125クラスでした。今シーズンから二人のライダーが新加入したのですが,その組み合わせがユニークなのです。まず一人目は,このクラスの超ベテランライダーの一人である元GPライダーの菊池寛幸が,2サイクルマシンのRS125を駆ることになりました。もう一人は,新人ライダーの藤井謙汰で,マシンは今シーズンから参加が認められた4ストロークマシンのプロト2を駆ります。ちなみに,この藤井ですが,TSRのチームオーナーである藤井正和氏の息子で,現在14歳の中学生ライダーです。つまり,今季のGP125クラスは,超ベテランと新人との組み合わせとなるのです。謙汰選手にとっては,心強いチームメイトを迎えたことになります。TSRは,一昨年の鈴鹿8耐王者ですが,もちろん今年も同大会に出場します。今シーズンも2チームが出場し,一チーム目は,一昨年のチャンピオンである辻村猛&伊藤真一ペアになります。もう一チームについてですが,岩田悟の出場は決定済みですが,ペアライダーについては未定です。
2008/2/8(金)
☆ルーキー(MotoGP)
○3日間にわたって行われたセパンでのウィンターテスト最終日の走行が行われ,昨年・一昨年と250ccクラスのチャンピオンを獲得し,今シーズンからMotoGPクラスにステップアップしたフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾが,この日のトップタイムをマークしました。2日連続トップタイムだったチームメイトのV.ロッシは,この日の2番手タイムでした。3番手タイムは,3日連続でグレシーニ・ホンダの中野真矢でした。ちなみに,いずれのライダーも,予選用タイヤでマークしたタイムです。レース用タイヤだけのタイムを見ると,ロッシがトップタイムでした。昨日お伝えしたように,レプソル・ホンダのN.ヘイデンは,前日までで今回のテストを切り上げています。なお,次回のMotoGPテストは,来週末の16日から,3日間にわたってスペインのヘレス・サーキットで行われる予定です。
2008/2/7(木)
☆2日連続(MotoGP)
○最後のウィンターテストがセパン・サーキットで行われていますが,その2日目の走行が行われました。この日のトップタイムは,前日に続いてフィアット・ヤマハのV.ロッシでした。ただし,非公式ながらサーキットベストだった前日のタイムを更新することはできていません。2番手タイムも,前日と同じくレプソル・ホンダのN.ヘイデンがマークしています。前日ヘイデンがマークした2番手タイムは,レース用タイヤを用いてのものでしたが,この日は予選用タイヤを用いていて,前日のタイムを上回っています。3番手タイムも,前日と同じくグレシーニ・ホンダの中野真矢でした。彼も,ヘイデンと同じく,前日と違って予選用タイヤを用いての3番手タイムです。なお,ヘイデンについては,2日目までで今回のテストプログラムを終了しましたので,今日行われる最終日の走行は見合わせる模様です。
2008/2/6(水)
☆元チャンピオン(MotoGP)
○今年に入って3回目となるMotoGPクラスのウィンターテストが,マレーシアのセパン・サーキットで始まりました。今回のテストも,3日間にわたって開かれる予定です。このテストには,前回のテストを見送ったヤマハのワークスチームであるフィアット・ヤマハをはじめ,ホンダのワークスチームであるレプソル・ホンダ,ホンダ系のサテライトチームの中で最もチャンピオン獲得の可能性を秘めているホンダ・グレシーニ,そしてヤマハとカワサキのテストチームが参加しています。初日のトップタイムは,フィアット・ヤマハのV.ロッシがマークしました。この日彼がマークしたタイムは,非公式ながらサーキットベストラップでした。2番手タイムは,レプソル・ホンダのN.ヘイデンがレース用タイムでマークしています。奇しくも,3年前と2年前のチャンピオンによるワンツーとなっています。3番手タイムを,グレシーニ・ホンダの中野真矢がマークしています。なお,今回のテストには,カワサキのテストチームに芹沢太麻樹が,ヤマハのテストチームには,ベテランの吉川和多留と藤原儀彦が参加しています。
        
☆移籍&現状維持(SGT)
○GT500クラスに参戦しているトヨタ・チーム・ルマンの体制が明らかとなりました。既に発表があったように,昨年のチャンピオンである伊藤大輔が,ホンダ陣営からトヨタ陣営である同チームに移籍してきました。チームメイトは,残留となるB.ビルドハイムです。そして,メインスポンサーには,「ENEOS」ブランドでお馴染みの新日本石油が新たにつきました。そのため,マシンのカラーリングも,昨年までの白を基調としたものから,ENEOS系ガソリンスタンドでよく目にするオレンジと赤を基調にしたものに変わりました。もちろん,マシンはSC430です。前年のチャンピオンを迎えたことで,02年に脇坂寿一&飯田章で獲得したタイトル奪還に臨みます。
また,GT300クラスにフル参戦しているR&Dスポーツが,今年の参戦体制を発表しました。それによると,こちらは前年からの変更がなく,ドライバーは柴原眞介&黒沢治樹となっています。通信関連会社でお馴染みのWILLCOMが,メインスポンサー契約を継続しています。マシン名も継続で,WILLCOM ADVAN VEMAC408Rです。マシンを含め,昨年からの継続ですので,開幕戦から好成績を収める可能性が高いと考えていいのかもしれません。
2008/2/5(火)
☆有力チームと(F1)
○INGルノーF1チームより発表があり,テストデベロップメントドライバーとして山本左近と契約しました。山本左近は,これまでにスーパーアグリF1とスパイカー(現在のフォース・インディア)から参戦したことがあり,合計14戦に参加しています。その中での最高成績は,昨年富士スピードウェイで行われた日本GPでの12位です。今回の契約では,もちろんマシン開発の一翼を担いますが,それだけでなく,ルノーF1ロードショープログラムにも参加することになります。このプログラムの詳細は,発表がありませんので具体的には知りませんが,どうやら世界各地でデモラン的なことをするイベントのようです。チャンピオン獲得経験のある有力チームとの契約ですから,例えレギュラードライバーでなくても,山本にとっていい経験になると思います。今シーズンは,フル参戦ドライバーとして中嶋一貴がウィリアムズと契約していますが,こちらもチャンピオン獲得の経験がある有力チームです。両者共に,それぞれの役割で活躍してほしいものですね。
2008/2/4(月)
☆僅差(F1)
○カタルニア・サーキットで行われているバルセロナテスト最終日の走行が行われ,レッドブルの今季型マシンRB4を駆るM.ウェーバーが,この日のトップタイムをマークしました。昨日お伝えした独特なエンジンカバーは,この日のテストでの使用はなかったようです。やはり,それほどの効果がなかったのでしょうか?2番手タイムをマークしたのは,マクラーレン・メルセデスのH.コバライネンで,3番手タイムをチームメイトのL.ハミルトンがマークし,マクラーレンによるツースリーとなりました。彼らとウェーバーとの差は,それぞれ1000分の37秒と1000分の74秒でしたので,非常に僅差のセッションとなっています。ちなみに,10番手タイムをマークしたトロ・ロッソのS.ベッテルまでが,ウェーバーのタイムまでの差が1秒以内でしたので,最終日は全体的に僅差でのセッションだったと言えます。トップから1秒以上遅れた結果になったのは,フォース・インディアのA.スーティルと,ホンダのR.バリチェロとJ.バトンの3台のみでした。昨年全くと言っていいほどふるわなかったホンダですが,今季型マシンであるRA108の仕上がり具合が,やや気になる最終日のリザルトでした。ところで,フロントウィング関連の問題から,激しいクラッシュを演じた中嶋一貴が所属するウィリアムズですが,2日目は対策品を用いて走行したものの,思わしい結果が得られなかったのか,3日目の走行を取りやめています。次のテスト予定ですが,今日からフェラーリとトヨタがバーレーンで行う以外は,12日から始まるへレスでの走行となっています。
2008/2/3(日)
☆異色(F1)
○1日からスペインのカタルニア・サーキットで,フェラーリ,トヨタ,スーパーアグリの3チームを除く8チームが参加しての合同テストが始まっています。昨日は2日目の走行が行われ,トロ・ロッソのS.ベッテルが最速タイムをマークしました。2番手タイムをS.ボーデがマークし,トロ・ロッソのワンツーで2日目を締めくくりました。ただ,このタイムをマークしたのは,多くの観客を意識したのか,かなりガソリンを減らした軽い状態での走行だったようですから,他チームとそのまま比較することはできないかもしれません。3番手タイムは,初日にトップタイムだったマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンで,もしかしたら,実質的には彼が2日連続トップタイムと考えていいのかもしれません。初日にフロントウィング関連の問題から激しいクラッシュに見舞われたウィリアムズの中嶋一貴でしたが,幸いにも無傷で済み,問題点を改善したマシンで2日目も無事走行しました。今回のテストで目を引いているのが,レッドブルの今季型マシンであるRB4かもしれません。2台のマシンが走行していますが,1台のマシンのエンジンカバーは,特に他のマシンと変化のないものです。それに対して,もう1台の方には,異色のパーツが装着されているのです。ドライバーの後方には,エアーポッドと言う丸い筒状のものがありますが,その後ろ部分に背びれのようなパーツがついていて,リアウィングのところまで伸びているのです。果たしてどの程度の効果があるのか不明ですが,絶大な効果があるとすれば,他チームもまねしてくるかもしれませんね。あくまでも,効果があればですが・・・。
2008/2/2(土)
☆順調&不満?(MotoGP)
○3日間にわたるフィリップアイランドでの合同テスト最終日の走行が行われ,昨年のチャンピオンであるC.ストーナーが,2日目に続いてトップタイムをマークしました。レースタイヤと予選用タイヤのどちらも使っての走行でしたが,どちらのタイヤでも圧倒的な速さを見せ,唯一の1分28秒台をマークしています。このタイムというのは,2番手におよそ1秒の差をつけています。その2番手タイムをマークしたのは,レプソル・ホンダのN.ヘイデンでした。ただし,順調な走りを見せたストーナーに対して,ヘイデン自身はこの結果に満足していないようです。2,3日目のタイムというのは,初日に予選用タイヤでマークしたタイムに及んでいません。マシンのパワー不足と,適合したタイヤが見つからなかったことが影響しているようです。デスモセディチ&ブリヂストンタイヤという昨年見せた速いパッケージングに対して,昨年とても苦労したRC212V&ミシュランというパッケージングは,まだ思うような速さ&強さが見せられないようです。3番手タイムをマークしたのは,昨年のSBKチャンピオンで,今シーズンからMotoGPに戦いの場を移したテック3・ヤマハのJ.トースランドでした。4番手タイムも,同じくMotoGPルーキーとなるJiR・スコット・ホンダのA.ドビツィオーゾがマークし,2日目まで見せていたルーキーたちの速さを,最終日も見せています。ホンダ・グレシーニの中野真矢は,8番手タイムで今回のテストを終えています。2日目に転倒を喫し,負傷したカワサキのJ.ホプキンスは,最終日の走行をキャンセルしています。なお,次の合同テストは,来週5日からマレーシアのセパン・サーキットで行われる予定です。
     
☆お菓子(MotoGP)
○昨年,自身最悪とも言えるシーズンを送った中野真矢が,今シーズン移籍したチームはホンダ・グレシーニです。圧倒的な速さとは言えませんが,昨年とは全く違った比較的順調なテストを送っているようです。そのホンダ・グレシーニが,一昨日メインスポンサーの発表を行いました。昨年メインスポンサーだったのは,台湾の電機メーカーである『ハンスプリー』でしたが,そこは1年で撤退。今年から同チームのメインスポンサーとなったのは,イタリアのスナック菓子メーカーである『サンカルロ』です。2006年からサブスポンサーとして契約を結んでいましたので,今年で3年目のタッグと言うことになります。これにあわせ,チーム名は『チーム・サンカルロ・ホンダ・グレシーニ』となっています。
2008/2/1(金)
☆シャッフル(SGT)
○今シーズンからGT−Rを投入し,2003年以来のチャンピオン獲得を目指しているNISMOが,今シーズンの体制発表を行いました。当初は,日産勢の中で一部のチームのみにGT−Rを投入し,その他のチームは,昨年までのフェアレディZでの参戦ではないかと言われていました。しかし,今回の発表によって,GT500に参戦する5チーム全てがGT−Rを使用することが明らかとなりました。ドライバーを見ると,例えばB.トレルイエがIMPULからワークスチームであるNISMOに移籍したりと,昨年の所属チームからのシャッフルが行われたような感じのチーム編成となっています。唯一ドライバーの変化がなかったのは,現在歌手としてCD売り上げが好調で,久々にヒット曲が生まれたマッチこと近藤真彦のチームであるKONDO RACINGです。なお,具体的な参戦体制は,以下の表のようになっています。
        
2008年日産 GT500参戦体制
No エントラント ドライバー マシン名
22 NISMO M.クルム
柳田 真孝
MOTUL AUTECH GT-R
23 本山 哲
B.トレルイエ
XANAVI NISMO GT-R
HASEMI MOTOR SPORT R.クインタレッリ
横溝 直輝
YellowHat YMS TOMICA GT-R
12 TEAM IMPUL 松田 次生
S.フィリップ
カルソニック・インパルGT-R
24 KONDO RACING J−P.オリベイラ
荒  聖治
ADVAN Clarion GT-R
          
☆ルーキー(MotoGP)
○フィリップアイランドでの合同テスト2日目の走行が行われました。この日は,しばらくの間ウェットコンディションの中での走行となり,各チームともウェットタイヤのテストを行いました。午後になって徐々にドライコンディションでの走行ができるようになり,この日のトップタイムを母国でのテストとなっている昨年のチャンピオンであるC.ストーナーが,レース用タイヤでマークしました。2番手タイムを,MotoGPクラスルーキーとなるグレシーニ・ホンダのA.デ.アンジェリスがマークしています。3番手タイムも,同じくルーキーのA.ドビツィオーゾがマークしていて,250ccクラスからのステップアップ組のレベルの高さを見せつけています。デ.アンジェリスのチームメイトで,唯一のフル参戦日本人ライダーである中野真矢は,4番手タイムをマークしていて,昨年の不振を払拭するかのようなテストでの走りを見せています。なお,今季スズキからカワサキに移籍した新婚ホヤホヤのJ.ホプキンスですが,脚の付け根部分の筋を痛めたため,セッションをキャンセルしています。
     
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