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最新ニュース
2008/3/30(日)
☆新記録(MotoGP)
○第2戦スペインGPの2日目は,ドライコンディションの中で各クラスの予選が行われました。MotoGPクラスは,今シーズンから最高峰クラスにステップアップし,母国GP制覇に燃えるフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾが最速タイムをマークし,開幕戦に引き続いてポールを獲得しました。ルーキーが開幕から連続してポールポジションを獲得するのは,史上初めての快挙です。2,3番グリッドを,それぞれレプソル・ホンダのD.ペドロサとテック3ヤマハのC.エドワーズが獲得しています。4番グリッドをレプソル・ホンダのN.ヘイデンが獲得していて,トップ4は全てミシュランタイヤユーザーが独占しました。このサーキットとブリヂストンタイヤとの相性があまりよくないという結果がこれまでにも出ていましたが,予選に関しては今年も同様の結果となってしまいました。開幕戦を制した昨年のチャンピオンでブリヂストンタイヤユーザーでもあるドゥカティのC.ストーナーですが,思うようにタイムが伸びなくて7番グリッドというリザルトでした。グレシーニ・ホンダの中野真矢は,トップ10内に入ることができず,11番手からのスタートとなりました。
250ccクラスは2回目の予選が行われ,地元スペイン人ライダーであるアプリリアのA.バウティスタが,昨年の第6戦イタリアGP以来2度目となるポールポジションを獲得しました。暫定ポールを獲得していたKTMのM.カリオが,トップとコンマ1秒差で2番グリッドからのスタートとなりました。開幕戦でポールを獲得したアプリリアのA.デボンは,2戦連続ポールを目指しましたが,最終アタックで転倒を喫してしまい,3番グリッド獲得にとどまりました。日本人勢は,KTMの青山博一が4番グリッド,ホンダの高橋裕紀が11番グリッドをそれぞれ獲得しています。
125ccクラスは,17歳のブリティッシュライダーであるアプリリアのB.スミスが,開幕戦に引き続いてポールを獲得しました。暫定ポールを獲得していたアプリリアのN.テロルが2番グリッド,開幕戦で初表彰台を獲得したアプリリアのS.ブラドル(中年のレースファンには懐かしい,元GPライダーH.ブラドルの息子)が3番グリッドをそれぞれ獲得しました。日本人勢は,開幕戦に引き続いて今回も思うような結果が出せず,アプリリアの中上貴晶が18番手,KTMの小山知良が20番手と上位グリッド獲得がなりませんでした。
2008/3/29(土)
☆2戦連続(MotoGP)
○第2戦スペインGPが,ヘレスサーキットで開幕しました。最高峰のMotoGPクラスは,フリー走行が行われ,フィアット・ヤマハのJ.ロレンゾが最速タイムをマークしました。デビューレースとなる開幕戦でポールを獲得し,決勝レースで2位に入るという速さを見せましたが,母国GPでもその速さを継続しています。2番手タイムをチームメイトのV.ロッシがマークすると共に,3番手タイムをテック3ヤマハのC.エドワーズがマークしていて,ワークスヤマハとの契約ライダーがトップ3を独占しています。それに対して,4,5番手には,ホンダワークスであるレプソルホンダのN.ヘイデン,D.ペドロサがぞれぞれつけています。開幕戦を制したドゥカティのC.ストーナーは,6番手にとどまっています。唯一のフル参戦日本人ライダーである中野真矢は,転倒を喫したりして13番手で初日を終わっています。
250ccクラスは,1回目の予選が行われ,開幕戦で3位表彰台を獲得したKTMのM.カリオが最速タイムをマークし,暫定のポールポジションを獲得しました。暫定の2番グリッドを獲得したのは,開幕戦でポールを獲得したアプリリアのA.デボンでした。暫定3番手が,KTMのJ.シモンでした。開幕戦でノーポイントに終わったKTMの青山博一は,暫定の4番グリッドを獲得していて,巻き返しに期待できるポジションにつけています。もう一人の日本人ライダーであるホンダの高橋裕紀は,暫定の10番グリッドでした。
125ccクラスも1回目の予選が行われ,アプリリアを駆るスパニッシュライダーのN.テロルが,暫定ポールを獲得しました。暫定の2,3番グリッドを,それぞれアプリリアのS.コルシと同じくアプリリアのB.スミスが獲得しています。日本人ライダー勢ですが,KTMの小山知良が暫定12番グリッド,アプリリアの中上貴晶が暫定の20番グリッド獲得で終わりました。
2008/3/28(金)
☆今度は(SGT)
○富士スピードウェイでの合同テスト2日目の走行が行われました。前日は,好天に恵まれての走行でしたが,2日目は,やや荒れ気味の天候でした。初日と同じように朝に降った雨の影響でウェット路面での走行で開始となり,徐々にドライになったかと思えば再び雨が降り始めました。またやんだかと思えば,今度は気温が下がってくるというような天候だったのです。ただし,路面コンディション自体は,ほぼドライタイヤでの走行でした。テスト走行らしく,午後からの走行での前半部分では,予選を想定してのタイムアタック,後半からは,レースを想定してのロングラン走行というような感じで各チームともメニューをこなしていました。そのような中,GT500クラスのトップタイムを刻んだのは,L.デュバル&平中克幸組の駆るEPSON NSXでした。2番手タイムを井出有治&細川慎弥組のRAYBRIG NSXがマークし,この日のトップ2はNSX勢が占めました。3番手タイムを,R.クインタレッリ&横溝直輝組のYellowHat YMS TOMICA GT-Rがマークしています。前日はGT−Rが圧倒的速さを見せていたものの,2日目はトップ5の内4台がNSXというように,ホンダ勢が速さを見せました。
GT300クラスでは,谷口信輝&山路慎一組のユンケルパワータイサンポルシェがトップタイムをマークしました。ただし,前日のトップタイムには及んでいませんから,2日間総合では,山野哲也&佐々木孝太組のクスコDUNLOPスバルインプレッサがトップと言うことになります。
2008/3/27(木)
☆テストでも(F1)
○2日間にわたる合同テストが,富士スピードウェイで始まりました。初日の走行は,早朝に降った雨の影響によりウェットコンディションでセッションが始まりました。それもどんどん乾いていき,午後のセッションでは完全ドライという状況での走行でした。こうした中でGT500クラスのトップタイムをマークしたのは,カルソニック IMPUL GT-Rを駆る松田次生&S.フィリップ組でした。2,3番手タイムをそれぞれMOTUL AUTECH GT-RのM.クルム&柳田真孝組,YellowHat YMS TOMICA GT-RのR.クインタレッリ&横溝直輝組でした。開幕戦で表彰台を独占したGT−R勢には,性能調整として次戦から特別に重量が加算されることが発表されていますので,今回のテストはそれを考慮に入れたものになっているはずです。にもかかわらずトップ3を独占したわけですから,予想通りとはいえ,GT−Rのポテンシャルは他のマシンをかなり上回る仕上がりなのかもしれません。昨シーズンはランキング上位を占めたNSXでしたが,開幕戦は下位に沈んでしまいました。しかし,この日の走行では,4〜7番手タイムをNSX勢が占めています。
なお,GT300クラスは,クスコDUNLOPスバルインプレッサを駆る山野哲也&佐々木孝太組がトップタイムをマークしました。今シーズンから新型インプレッサを投入し,さらにチームこそ違え,同クラスのチャンピオンを獲得したペアで臨んでいるクスコですが,その効果が徐々に出てきていると言えるのかもしれません。
2008/3/26(水)
☆追加か?(F1)
○第2戦マレーシアGPの予選において,マクラーレン・メルセデスの2台が,他のマシンのタイムアタックを邪魔をしたと言うことで5グリッド降格処分を受けました。これは,タイムアタックを終えたマクラーレン勢が,まだ他のマシンがタイムアタックをしている最中なのに,ライン上をゆっくり走ってピットに向かっていたということが原因です。マクラーレンの二人のドライバーには,チームからの無線で後方からマシンが迫っているという情報が伝わっておらず,燃料節約のためゆっくりピットに帰ってくる指示だけが伝わっていた模様です。今年から予選方法に変更が加わっていて,ここ数年行われている「ノックアウト方式」には変更がなかったものの,最後となる第3セッションの時間が短縮されていました。そのため,早めにアタックを済ませるチームと,セッション終了間際にアタックするチームとが生じるという状況になったようです。さらに,第3セッションに出たマシンは,予選終了から決勝レーススタートまでの間に燃料を補給することができないというレギュレーションも加わりました。そのため,今回のように早めにアタックを終えたマシンは,燃料節約のためゆっくりピットに向かうということになるわけです。2桁のスピードで走っているマシンと,時速300q近いスピードで走っているマシンとが接近するのですから,ドライバーからすれば危険きわまりない状況となります。こうしたことを受け,ドライバーやチーム関係者からレギュレーション変更の声が上がってきていて,その中には,「タイムアタック終了後にピットに向かうマシンに対して,ラップタイム制限を加えてはどうか」というものもあるようです。今のままでは大事故につながる危険性もあるわけですから,素早い対応が求められていると言っても過言ではないのかもしれません。
2008/3/25(火)
☆離脱か?(F1)
○第2戦マレーシアGPにおいて,R.クビサが2位,N.ハイドフェルドが6位に入り,合計11ポイントを積み上げたBMWですが,これはチーム創設以来最高となる1レースでのリザルトでした。この結果,コンストラクターズポイントでは,現在マクラーレンに次ぐ2位につけています。ところが,スイスでの報道によると,BMWチームのメインスポンサーである『クレディ・スイス』社が,今シーズン限りで撤退する意向を持っているのではないかとのことです。BMWチームの前身であるザウバー時代からずっとメインスポンサーを続けてきた同社ですが,これは前CEOであるO.グリューベル氏の意向が大きく反映していたとのことです。しかし,彼の退任に伴って新しくCEOに就任したB.ドゥーガン氏は,それほどこの支援に対して熱心ではないようで,そのことが支援を打ち切るのではないかという報道に発展したようです。こうした噂を聞くと,サブプライムローン問題で世界的に揺れる金融業界ですが,このことも影響しているのかなあと勝手に思ったりもします。
2008/3/24(月)
☆1勝ずつ(F1)
○第2戦マレーシアGPの決勝レースが,セパン・サーキットで行われました。この日は,雨になる確率が高かったものの,最後までドライコンディションでのレースでした。フェラーリによるフロントロー独占という予選でしたが,レースでもその状態で序盤は進みました。ファステストラップをマークしていったマッサでしたが,ライコネンとの差はつけることができず,燃料搭載量が少なかったらしく早めのピットインとなりました。両者がピットインを済ますと,最初の燃料搭載量が多かった方のライコネンがトップに躍り出ました。トップは入れ替わったものの,フェラーリのワンツー状態で中盤まで進みましたが,ここで何とマッサがコースオフを喫してしまい,グラベルから脱出することができずにリタイアとなってしまいました。ライコネンは最後までトップの座を守り,開幕戦でチェッカーを受けることができなかった昨年のチャンピオンが,うれしい今季初優勝となりました。ライコネンとマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンの二人が中心となってチャンピオン争いが展開されていくのでしょうが,その二人が1勝ずつ獲得したことになります。そのハミルトンですが,なかなかペースが上がらない状況だった上にピットインでトラブルが起きてしまい,その遅れがたたって5位入賞で終わりました。2,3位には,それぞれBMWのR.クビサとマクラーレンのH.コバライネンが入っています。クビサの表彰台獲得は,一昨年のイタリアGP以来でした。日本人勢ですが,佐藤琢磨も中嶋一貴も苦しいレース展開となり,何とか完走はしたものの,それぞれトップから2周遅れの16位,17位というリザルトでした。
2008/3/23(日)
☆逆襲(FI)
○第2戦マレーシアGPの予選が行われ,フェラーリのF.アロンソが最速タイムをマークしてポールポジションを獲得しました。チームメイトのK.ライコネンが2番手タイムをマークし,フェラーリがフロントローを独占しました。開幕戦では2台共にリタイアとなり,母国イタリアのマスコミからも非難されるという散々な結果でしたが,今回の予選に関しては,本命による逆襲が始まったという形となりました。その開幕戦でいい結果を残したマクラーレン・メルセデスですが,予選タイムでは,3,4番手につけました。ところが,2回目のタイムアタックを終えてピットに戻る際,通常ですとラインから外れてスロー走行をするものですが,2台ともライン上を走ってしまいました。当然まだタイムアタックをしているマシンもあるわけですから,そのマシンにとってはアタックを邪魔されるという状況になってしまいました。このことにより,マクラーレンの2台に対して5位降格のペナルティーが課せられ,H.コバライネンが8番グリッド,L.ハミルトンが9番グリッドからのスタートとなりました。マクラーレンの降格処分により,予選5番手だったトヨタのJ.トゥルーリが,繰り上げで3番グリッドからのスタートとなりました。日本人ドライバー勢ですが,初レースで6位完走を果たしたウィリアムズの中嶋一貴は,今回なかなかタイムを上げることができずに18番手タイムで終わりました。ただし,開幕戦終了後に課せられた10番手降格というペナルティーがありますので,決勝グリッドは最後尾となります。事前テストができなくてマシン開発が進んでいないスーパーアグリF1の佐藤琢磨は,フォースインディアのA.スーティルを超える20番手タイムをマークしています。
2008/3/22(土)
☆提出を(F1)
○開幕からいきなり2週連続開催となるF1ですが,その2戦目のマレーシアGPがセパン・サーキットで開幕しました。初日はフリー走行が行われ,開幕戦を制したマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンが,この日のトップタイムをマークしました。そのような中,レッド・ブルのD.クルサードは,午前中に行われたセッションで彼のマシンのフロントサスペンションが激しく損傷しました。このトラブルにより,チームは安全性の問題から午後のセッションをキャンセルしました。開幕戦の決勝レースでは,フェラーリのF.マッサと接触事故が起きましたが,その時もサスペンションが激しく損傷していました。これらのトラブルを受け,スチュワードはチーム関係者を呼び,トラブルの説明を求めました。さらに,サスペンションがグランプリの走行に耐えられるだけの強度を有しているかどうかの決定的証拠を,FIAの技術代表団に提出することをチームに対して課しました。チーム代表であるC.ホーナーのコメントによると,今日行われる走行には出場する見込みのようです。
2008/3/21(金)
☆世界初(F1)
○ウィリアムズのスポンサーの一つであるエアアジア社が,チームとの契約を3年間延長することを明らかにするとともに,ウィリアムズカラーを施された航空機を公開しました。航空機にF1チームのカラーリングをするのは,もちろん今回が世界初です。その航空機は,エアバスA320型機で,ウィリアムズ伝統のカラーリングである紺と白を基調としています。機首部分には,N.ロスベルグのヘルメットに似せたカラーリングが施しています。また,ウィリアムズのチーム代表であるF.ウィリアムズに敬意を払って,その航空機には,『サー・フランク・ウィリアムズ』という名が冠せられているとのことです。開幕戦でのウィリアムズは,ロズベルグが3位,中嶋一貴が6位に入り,まだわずか1戦ではあるものの,コンストラクターズポイントで2位につけています。飛行機が大空に舞うように,ウィリアムズの成績もさらに高みへと上っていくのでしょうか。
2008/3/20(木)
☆退任(F1)
○つい数年前までJ.トッド&R.ブラウン&M.シューマッハという体制でフェラーリの黄金期を築きましたが,シューマッハは引退し,ブラウンは今シーズンからホンダに移籍しています。残ったトッドも,一昨年からはフェラーリのCEOに就任していました。そのトッドですが,以前からCEO退任の意向を示していましたが,18日に行われた株主総会において退任が認められました。ただし,相談役としてフェラーリにとどまり,FIA世界モータースポーツ評議会におけるフェラーリ代表を務めます。さらに,GT活動やスポーツマネージメントに関する活動を展開していくようです。
2008/3/19(水)
☆売却(F1)
○レッドブルのオーナーであるD.マテシッツが,彼の所有しているもう一つのチームであるトロ・ロッソを売却することを明らかにしました。レッドブルのセカンドチームとしてトロ・ロッソを運営していますが,2010年からコンコルド協定により,それぞれのチームが独自のシャーシを作らないといけないことになっています。そうなると,2つのチームがそれぞれ別のシャーシを開発していかなければらないわけで,現在のように型落ちを改良して使うというようなことは不可能になります。ただ,まだ売却先が決まったわけではなく,今シーズンいっぱいは現行の体制で臨むことになるようです。買い取ろうとする候補がいくつか噂に上っているようで,その中には,他のカテゴリーに参戦しているチームが,F1参戦を果たすために買い取ると言うこともあるようです。
2008/3/18(火)
☆契約延長か(F1)
○J.バトンはリタイア,R.バリチェロは失格という具合に散々な開幕戦となったホンダ・レーシング・F1の代表N.フライが,バトンとの契約に関してコメントしました。「ミスター・ホンダ」とも言えるバトンですが,彼とホンダとの契約は今シーズンで切れます。最悪とも言える昨シーズンのホンダでしたが,業を煮やしたバトンは,昨シーズンの途中で「今後もマシンの向上が見られない場合,ホンダとの契約の見直しをする」とのコメントを出すほどでした。しかし,今シーズンから名将R.ブラウンがチームプリンシパルとして加入したことで,バトンが再びホンダとのタッグに前向きになっているという流れがあります。チーム自体もバトンとの契約延長を望んでいるようで,フライの今回のコメントは,「バトンは,チームにおいておきたいドライバー。」という趣旨のものでした。噂では,3年間の契約延長という線でバトン側との交渉に臨むようです。その交渉をうまく進めるためにも,第2戦以降のホンダの活躍に期待したいものですね。
2008/3/17(月)
☆デビューレースで PARTT(F1)
○開幕戦となるオーストラリアGPが,アルバートパーク・サーキットで行われました。日本とは逆で秋になってきたオーストラリアですが,この日の気温が35℃を超える酷暑の中でのレースとなりました。開幕戦は,まだ開発途上のマシンと言うこともあって完走率が低いですが,特にこの日はそれが顕著で,チェッカーを受けたのが7台というサバイバルレースとなってしまいました。今シーズンからトラクションコントロールの使用が禁止されましたが,このことも少なからず影響があったのかもしれません。実際,スピンやちょっとしたコースオフがしばしば見られました。アクシデント発生により3回ものセーフティーカー導入でしたが,ポールからスタートしたマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンが,終始危なげないレースを展開し,開幕戦を圧倒的な強さで制しました。2位には,これまた安定した走りを展開していったBMWのN.ハイドフェルドが入っています。そして,3位には,ジャパンパワー最高位でもあるウィリアムズ・トヨタのN.ロズベルグが,自身初となる表彰台を獲得しています。今シーズンのウィリアムズは,F1ドライバー二世がステアリングを握っていますが,ロズベルグがK.ロズベルグの息子なら,もう一人は日本人初のF1ドライバーである中嶋悟氏の息子である中嶋一貴です。昨シーズンの最終戦でF1を走ってはいるものの,フル参戦としてはデビューレースとなる今回の大会ですが,上位陣が次々にリタイアを喫する中,日本でのF1中継初期の頃,彼の古舘伊知郎氏のアナウンスで連呼されていた『納豆走行』を展開した父親譲りの粘り強い走りをし,緊急ピットインしたためラップ遅れとなってしまいましたが,見事7位でチェッカーを受けました。その後,6位でチェッカーを受けたホンダのR.バリチェロが,赤信号を無視してコースインしたと言うことで失格裁定が下り,6位に繰り上がりました。父親のF1初レースは7位でしたが,息子はそれを一つ超えた形となりました。ただし,好事魔多し,3回目のセーフティーカー導入中にR.クビサに追突してリタイアに追い込んだと言うことから,来週セパン・サーキットで行われるマレーシアGPでは,10グリッド降格処分を受けることになってしまいました。もう一人の日本人ドライバーであるスーパーアグリF1の佐藤琢磨ですが,チームの財政事情から事前テストがほとんどできていないことが大きく響いて,マシントラブルによりリタイアとなってしまいました。
       
☆デビューレースで PARTU(SGT)
○ブランニューマシンである日産GT−Rのフロントロー独占で始まった開幕戦ですが,GT500クラスは,そのGT−Rが前評判通りの走りを展開していき,フロントローからスタートした2台が後続を引き離しながらのバトルとなりました。そして,中盤にドライバーチェンジをした直後の24周目に本山哲&B.トレルイエ組が駆るXANAVI NISMO GT-Rがトップに浮上し,そのまま逃げ切ってトップチェッカーを受けました。2位には,ポールからスタートしたM.クルム&柳田真孝組のMOTUL AUTECH GT-Rが入り,ブランニューGT−Rにとってのデビューレースを,見事ワンツーフィニッシュで飾りました。GT−Rの勝利は,03年の最終戦鈴鹿以来となりますが,この時の優勝マシンであるカルソニック・スカイラインをドライブしていた内の一人が,今回の優勝ドライバーであるB.トレルイエでした。3位には,脇坂寿一&A.ロッテラー組のPETRONAS TOM'S SC430が入りました。昨シーズンは,チャンピオンやランキング上位を獲得したNSX勢でしたが,今回はほとんどいいところがなく,道上龍&木暮卓史組のTAKATA 童夢 NSXの7位が最高位でした。昨年のチャンピオンチームであるARTAは,朝に起こったミッション系のトラブルの修復のためにフォーメーションラップに間に合うことができず,ピットスタートという事態となってしまいました。最終的には,トップからトップから5周遅れの14位完走に終わりました。
GT300クラスは,ポールからスタートした紫電と,2番グリッドからスタートしたSGC−7とのバトルとなりました。そのバトルは,40周を超えるところまで続き,両チームともドライバー交代を終えた後の43周目に井入宏之&折目遼組の駆るORC 雨宮 SGC-7が,高橋一穂&加藤ェ規組のブリヴェ KENZO アセット・紫電をかわしてトップに浮上し,その後はどんどん差をつけていって開幕戦を制しました。雨宮の優勝は,06年の第4戦セパンでのレース以来となります。3位には,谷口信輝&山路慎一組のユンケルパワータイサンポルシェが入っています。
2008/3/16(日)
☆開幕 PARTT(F1)
○金曜日に4輪の最高峰F1がオーストラリアで開幕し,土曜日には決勝のグリッドを決める予選が行われました。昨年惜しくもルーキーイヤーでチャンピオン獲得という快挙を逃したマクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンが,最終アタックでBMWのR.クビサのタイムを更新し,今シーズン最初のポールシッターとなりました。セカンドグリッドとなったクビサとの差は,コンマ155秒でした。3番グリッドを獲得したのは,今シーズンからハミルトンのチームメイトとなったH.コバライネンでした。昨年のチャンピオンであるフェラーリのK.ライコネンは,予選の第1セッションでマシントラブルが発生してピットインしようとしたものの,ピットロード入り口でマシンがストップしてしまい,ここで予選終了となって,まさかの16番グリッドからのスタートとなりました。ジャパンパワー勢の最高位は,トヨタのJ.トゥルーリの6番グリッドでした。チームメイトのT.グロックが9番グリッドでしたので,トヨタ勢は2台ともトップ10内に入っています。ホンダ勢は,R.バリチェロが惜しくもトップ10内を逃す11番グリッド獲得となりました。日本人ドライバー勢ですが,ルーキーイヤーとなるウィリアムズの中嶋一貴は,チームメイトのN.ロズベルグは7番グリッドだったのに対して14番グリッドとなりました。開幕前の事前テストがほとんどできなかったスーパーアグリF1の佐藤琢磨は,後ろから3番目となる20番グリッドでした。
      
☆開幕 PARTU(SGT)
○国内で最も人気のあるSGTが,鈴鹿サーキットで開幕しました。今シーズンのGT500クラスは,日産勢がGT−Rを投入すると言うことで注目を浴びていますが,何とそのGT−Rが,開幕戦からポールポジションを獲得したのです。そのポールを獲得したのは,M.クルム&柳田真孝組の駆るMOTUL AUTECH GT-Rでした。2番手を本山哲&B.トレルイエ組のXANAVI NISMO GT-Rが獲得し,NISMO勢のフロントロー独占となりました。さらに,3番グリッドを松田次生&S.フィリップ組のカルソニック IMPUL GT-Rが獲得し,GT−Rがトップ3全てをデビューレースで独占しました。
GT300クラスは,昨シーズン惜しくも最終戦でチャンピオンを逃したプリヴェKENZOアセット・紫電を駆る高橋一穂&加藤寛規組が、その鬱憤を晴らすかのように開幕戦のポールを獲得しました。2,3番グリッドは,それぞれORC雨宮SGC-7を駆る井入宏之&折目遼組,ユンケルパワータイサンポルシェの谷口信輝&山路慎一組でした。
2008/3/13(木)
☆留任(F1)
○昨年起こったスパイ事件をきっかけとして,代表であるR.デニスに対する風当たりが徐々に強まっていました。そして,今年に入ってから彼の去就がますます注目を浴びるようになり,つい最近は,代表辞任の報が流されました。ところが,開幕を前にして,続投と言うことが明らかとなりました。これは,メルセデス・ベンツのN.ハウグが明かしたもので,開幕戦の場であるオーストラリアへの出発を前にして,チームのファクトリーでデニス自身が「辞任しない」という旨をスタッフたちに伝えたというのです。メルセデス・ベンツ自体もデニス支持を明らかにしていましたから,どうやら今回の辞任騒動は,ひとまず決着を見たようです。
2008/3/12(水)
☆チャンピオンが(ルマン)
○1979年に初参戦して以来,今年で16回目となる童夢によるルマン24時間耐久レースへの挑戦ですが,新たなマシンであるS102が公開されました。このマシンは,ルマン最速を目指し,SGTやFNで得られたテクノロジーを注ぎ込んで開発されたものです。昨年プジョー908を駆るS.ブルデーがたたき出したポールポジションタイムは1分26秒台でしたが,S102が目指すタイムは,それをはるかに上回る1分10秒台とのことです。ただ,新型マシンですぐに勝てるというのが難しいと言うことは百も承知で,今年は実験的な意味合いが強く,童夢の林みのる社長のコメントによると,できれば3年以内で決着をつけることが目標ということです。その目標を達成するためには,やはり優秀なドライバーが必要となりますが,今回の発表会に顔を見せていた昨年のSGTチャンピオンである伊藤大輔が,そのステアリングを握るようです。残りのドライバーについては,現在調整中と言うことです。マシンのカラーリングは,通常メインスポンサーの影響が大となりますが,その点について発表はありませんでした。現段階では,今回の発表会で使われた純白のカラーリングで臨む予定のようです。
2008/3/11(火)
☆憶測に終止符(F1)
○慢性的に資金不足だったスーパーアグリF1ですが,そのため様々な憶測が流れていました。そうした騒ぎに,ようやく終止符が打たれそうです。ようやく今週末に開幕するF1ですが,それに向けて都内のホテルにおいて開幕直前の記者会見が行われました。その場において,イギリスの投資家グループである『マグマ・グループ』との間で,チーム売却に関して契約が成立したことが明らかとなりました。以前フォード及びその傘下にあるマツダの社長を務めた経歴のあるM.リーチ氏が代表を務める同グループがチームを取得するわけですが,『スーパーアグリF1』というチーム名等の基本コンセプトはこれまで通りとなる模様です。また,ホンダとのパートナーシップは継続しますし,ドライバーに関しても,ほぼ予想された佐藤琢磨&A.デビッドソンというラインナップに変化はありません。ただ,今回の合意は,まだ基本的な部分にしか過ぎず,例えばスポンサーやマシンのカラーリング等の具体的な部分についてはまだ決まっていません。ということで,まだその全貌が明らかにはなっていませんが,開幕戦への出場も危ぶまれていただけに,とりあえずホッと一安心と言ったところでしょう。
2008/3/10(月)
☆貫禄(MotoGP)
○開幕戦カタールGPの決勝レースが,ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。今回のレースは,砂漠の国らしく終始ドライコンディションに恵まれ,史上初のナイトレースという形での運営でした。最高峰のMotoGPクラスは,昨年のチャンピオンであるドゥカティのC.ストーナーと,最高峰クラス史上3人目となるデビュー戦でポールを獲得したフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾとの一騎打ちになりました。しかし,終盤に入って徐々にストーナーが抜け出し,最後は5秒以上の差をつけてチャンピオンらしい貫禄の勝利となりました。ロレンゾは,惜しくも2位となってしまいましたが,華々しいデビューレースと言っていいでしょう。レプソル・ホンダのD.ペドロサが,集団から抜け出していき,最後は4位集団に5秒以上の差をつけて3位表彰台を獲得しています。今回が最高峰クラスデビューレースとなるホンダのA.ドビツィオーゾが,フィアット・ヤマハのV.ロッシらとのバトルを制し,4位でフィニッシュしています。唯一の日本人フル参戦ライダーであるホンダ・グレシーニの中野真矢は,予選から思うような走りをすることができず,カワサキのJ.ホプキンスとの12位争いとなりましたが,惜しくも1000分の14秒差で13位フィニッシュでした。
250ccクラスは,ポールからスタートしたアプリリアのH.バルベラを,3人のライダーが追うという形となりました。残り3周となったところで,今シーズンから同クラスにステップアップしたアプリリアのM.パッシーニが抜け出し,見事中量級デビュー戦を勝利で収めました。2位には,バルベラが入っています。残り1つの表彰台となる3位には,KTMのM.カリオが入りました。日本人勢ですが,ホンダの高橋裕紀が終始単独での走行となり,5位でチェッカーを受けました。KTMの青山博一は,タイヤチョイスをミスしたのか,思うようにタイムアップを図ることができず,ポイント圏外となる16位でチェッカーとなってしまいました。
125ccクラスは,8番グリッドからスタートしたアプリリアのS.ガデアが,残り3周となったところでスパートをかけて集団から抜け出して開幕戦を制しました。先日行われたナイトテストで転倒により右鎖骨を負傷。恐らく痛みに耐えながらの勝利だったのではないでしょうか。2位には,今シーズンからデルビのマシンを駆るJ.オリベが入っています。アプリリアのS.ブラドルが,ゴールライン直前で2台をかわし,3位表彰台を獲得しています。今回のレースは,日本人勢にとってあまりいいものとならず,デビュー戦となったアプリリアの中上貴晶は19位でポイント圏外,KTMの小山知良は9周目に転倒リタイアに終わっています。
2008/3/9(日)
☆デビューレースで(MotoGP)
○開幕戦となるカタールGP2日目の走行が行われました。この日は,各クラス共に予選走行が行われました。最高峰のMotoGPクラスは,昨年まで2年連続250ccクラスチャンピオンを獲得し,今シーズンからヤマハのワークスチームであるフィアット・ヤマハに所属して最高峰クラスを戦うことになったJ.ロレンゾが,唯一1分53秒台をたたき出して見事デビューレースでポールポジションを獲得しました。昨シーズンSBKでチャンピオンを獲得し,今シーズンからMotoGPクラスを戦うことになったテック3・ヤマハのJ.トースランドが,これまたデビューレースにもかかわらず2番手タイムをたたき出しました。チームメイトのC.エドワーズが3番グリッドを獲得し,昨年までダンロップタイヤでほとんど後方の位置でしか走れなかった鬱憤を晴らすかのように,テック3勢が揃ってフロントローを獲得しています。昨年のチャンピオンで,3回行われたフリー走行で全て最速タイムだったドゥカティのC.ストーナーは,タイムアップを果たすことができずに4番グリッド獲得という結果でした。唯一の日本人フル参戦ライダーであるホンダ・グレシーニの中野真矢は,なかなかタイムアップを果たすことができず,15番グリッド獲得に終わってしまいました。昨年,レース人生の中で最悪のシーズンを送った中野でしたが,グレシーニに移籍して心機一転を図っているものの,残念ながら開幕戦の予選では,昨シーズンと変わらない位置での走行に終わりました。今日行われる決勝では,いい走りを見せてほしいものですね。
2回目の予選となった250ccクラスは,32歳のベテランライダーでアプリリアを駆るA.デボンが,昨年までの2年間テストライダーを務めていて,自身のレギュラーライダー復活を祝うかのようにポールを獲得しました。2,3番グリッドは,それぞれアプリリアを駆るH.バルベラとA.バウティスタのヤングライダーが獲得しています。トップ3は,全てアプリリアを駆るスペイン人ライダーでした。日本人ライダー勢は,ホンダの高橋裕紀が8番グリッドと,トップ10内に入りましたが,KTMの青山博一は,12番グリッドと中盤に沈んでいます。チームメイトのM.カリオが,4番グリッドのフロントローからのスタートとなりますので,青山はやや出遅れた感じとなってしまいました。
こちらも2回目の予選となった125ccクラスは,前日にトップタイムをたたき出して暫定ポールを獲得していたアプリリアのB.スミスが,この日もその速さを見せて2日連続最速タイムをマークし,開幕戦で自身初ポールを獲得しました。17歳のヤングイギリス人ライダーですが,若者らしく(?)最終アタックでは転倒を喫するというおまけまでついています。セカンドグリッドを獲得したのは,昨年のチャンピオンであるアプリリアのG.タルマクシでした。前日に暫定3番グリッドを獲得していたデルビのM.デ.メッリオが,この日も3番手タイムでしたので,その位置をキープしています。前日は上位に顔を出せなかった日本人勢ですが,この日はさらに順位を下げ,前日のタイムは更新したもののグリッドを上げることのできなかったKTMの小山知良が21番手,エンジントラブルを抱えながらの走行となったアプリリアの中上貴晶が23番手と,後方グリッドからのスタートとなってしまいました。
2008/3/8(土)
☆開幕(MotoGP)
○2輪レースファンが待ちに待ったMotoGPが,カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開幕しました。今回の大会は,史上初となるナイトレースという形で開催されています。初日は,MotoGPクラスがフリー走行,250&125ccクラスは1回目の予選が行われました。まずMotoGPクラスですが,午前,午後それぞれ1回ずつフリー走行が行われ,昨年のチャンピオンであるドゥカティのC.ストーナーが総合でトップタイムをマークしています。2番手タイムを,昨年の250ccクラスチャンピオンで,今シーズンから最高峰クラスにステップアップしたフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾがマークしました。3番手タイムは,昨年のSBKチャンピオンで,今シーズンからMotoGPにフル参戦することになったテック3・ヤマハのJ.トースランドでした。事前テストで好調な走りを見せていたルーキー勢でしたが,この日もその速さを見せ,みんなトップ10以内に入っています。逆にベテラン勢は,テック3・ヤマハのC.エドワーズの4番手タイムを例外に,ほとんどが中盤から後半の順となっています。唯一の日本人フル参戦ライダーとなるホンダ・グレシーニの中野真矢は,12番手タイムに終わりました。なお,この2回目のフリー走行では,フィアット・ヤマハのV.ロッシとレプソル・ホンダのD.ペドロサが接触し,ペドロサが転倒を喫しています。
250ccクラスは,アプリリアのH.バルベラがトップタイムをマークし,暫定のポールを獲得しました。2,3番手もアプリリア勢で,M.パッシーニが暫定の2番グリッド,A.バウティスタが暫定の3番グリッドをそれぞれ獲得しています。KTMのワークスライダーである青山博一は,暫定の9番グリッドでした。小・中排気量クラスでの活動を縮小化しているため圧倒的に少数派となってしまったホンダ(125ccクラスは1台もエントリーなし)のマシンを駆る高橋裕紀は,青山に次ぐ暫定の10番グリッド獲得となっています。
125ccクラスは,アプリリアを駆るB.スミスが暫定ポールを獲得しています。2番手タイムを同じくアプリリアを駆るD.ウェブがマークし,暫定ながらイギリス人ライダーが1,2番グリッド獲得となりました。暫定の3番グリッドは,デルビのM.デ.メッリオが獲得しています。日本人ライダーですが,KTMのワークスライダー2年目となる小山知良は,事前のナイトテストでマシントラブルに見舞われていましたが,暫定の13番グリッドと中盤の位置にとどまりました。今シーズンからMotoGPにフル参戦を開始した元JRR125ccクラスチャンピオンの中上貴晶は,アプリリアのマシンを駆って暫定の15番グリッドでした。
     
☆再び世界へ(ルマン)
○かつて国際F3000等の海外でのレースで活躍し,一時は日本人F1ドライバーの有力候補の一人だった野田秀樹ですが,昨シーズンは日本版ルマン・シリーズとなるJLMCシリーズでチャンピオンを獲得しました。しかし,そのシリーズは昨年をもって廃止となり,野田にとって戦いの場を失うこととなってしまいましたが,再び海外に出ることとなりました。今シーズン彼が参戦するのは,本家となるルマン24時間レースと,ヨーロッパで開かれているルマンシリーズであるLMSです。所属するのは,クルーズ・シラー・モータースポーツで,チームでのエースとしてローラ・マツダを駆ってLMP2クラスに参戦します。日本での活躍より,海外での活躍の印象が強い野田だけに,再び世界に飛び出すのは,彼にとって水を得た魚になるのかもしれませんね。
2008/3/7(金)
☆公募(SGT)
○元F1ドライバー中嶋悟が率いるEPSON NAKAJIMA RACINGが,今シーズンの体制発表を行いました。昨シーズンは,チーム創設以来初めてとなる外国人ドライバーコンビ(L.デュバル&F.カルボーン)で臨み,GT開催100戦目のメモリアルレースとなった最終戦を制し,ランキング2位を獲得しています。今シーズンのドライバーは,デュバルが残留し,新たに昨年トヨタ・チーム・サードでSC430を駆った平中克幸を迎えました。タイヤは,昨シーズンと同じくダンロップとなっています。マシンは当然NSXですが,昨年までとの大きな違いは,公募によって決まったカラーリングでしょう。エプソンカラーである青と白を基調にした点は変更がありませんが,これまで上下に色分けされていたものが,マシンの中央部分が白,左右が青というように,縦に色分けされたものとなっています。昨年がランク2位だったわけですから,チャンピオン獲得しか昨シーズンを上回る成績はありません。今シーズンの活躍を期待しましょう。
2008/3/6(木)
☆記録更新(FN)
○3日間にわたって行われた合同テスト最終日の走行が,時折雪の舞う冬の天候に戻った鈴鹿サーキットで行われました。前日にレコードタイムとなる1分29秒台がマークされていますが,果たしてそのタイムを上回るドライバーが出るか注目されていました。この日のセッション終了7分前になって,ニュータイヤに履き替えてタイムアタックに出た昨年のチャンピオンであるLAWSON TEAM IMPULの松田次生が,各セクションでタイムを更新していき,最終的には前日の最速タイムを上回る1分38秒台の新記録をマークして3日間の走行を終えました。最終的に38秒台に入ったのは,松田ただ一人で,チャンピオンとしての風格を示しました。2,3番手タイムをマークしたのは,それぞれPIAA NAKAJIMAのL.デュバルと,松田のチームメイトのB.トレルイエでした。この二人は,39.1秒台でした。
2008/3/5(水)
☆買収か?(F1)
○シーズン前の事前テストのほとんどを欠場したスーパーアグリF1ですが,これは資金難が大きく影響しているのは間違いなく,今シーズンのグリッドに立つのかさえも疑問視されていました。しかし,グリッドに立つことに関しては,どうやらクリアできそうな感じではいました。しかし,資金難に関しては,以前クリアできていない状況で,何人かの資金提供者と交渉が継続されているとのコメントが出されていました。そのような中,ドイツの一部報道によると,ある投資家にチームが買収されたという内容の報道がありました。その報道を見ると,イギリスのある企業が仲立ちとなり,中東あるいはドイツの企業が買収したというものです。もちろん具体的な企業名等の発表はなく,真偽のほども不確かなのですが,「オールジャパン」を標榜するスーパーアグリだけに,日本のレースファンにとっては気になる内容ではあります。その報道では,ドライバーに関しても情報が出ていて,ホンダの意向を反映して,佐藤琢磨&A.デビッドソンというラインナップに変更はないとのことです。琢磨に関しては,来年までの2年間のシートが確保されたとのことです。チームの株式は,全て売却するとのことですが,チーム名や鈴木亜久里が代表を務めると言うことも変更がないとのことです。いよいよ来週開幕を迎えるだけに,今回の報道が本当かどうかは早晩明らかとなるはずです。未だ明らかとなっていないスーパーアグリだけに,一日も早く体制が発表されるといいですね。
2008/3/4(火)
☆意気込み(FN)
○今シーズン初となる合同テストが,鈴鹿サーキットで始まりました。今回のテストは,3月3日〜5日までの3日間にわたって行われる予定です。今シーズンのFNマシンは,F1はもちろん,市販車でも一般的になってきているパドルシフトが装着されるようになっています。初日の走行は,途中雨に見舞われたりして万全とは言えない天候での走行となりました。そのような中でトップタイムをマークしたのは,PIAA NAKAJIMAの木暮卓史でした。昨年,最終戦でトップチェッカーを受け,一旦はチャンピオン獲得となったものの,レース後の車検でチーム側のミスによる違反がわかって失格最低を受け,惜しくもチャンピオンを逃したという経緯があります。それだけに,今シーズンに対する意気込みは,これまで以上のものがあると思われますが,この日のトップタイムは,その表れなのかもしれません。2番手タイムは,昨年のチャンピオンであるLAWSON TEAM IMPULの松田次生がマークしました。3番手タイムは,TEAM IMPULの平手晃平でした。
2008/3/3(月)
☆有終の美(SBK)
○第2戦オーストラリア大会の決勝レースが,フリップアイランドで行われました。まずレース1では,前日のスーパーポールでトップタイムをマークしたドゥカティのT.ベイリスが,この日も速さを見せて見事母国でのレースを制しました。2位には,これまた前日のスーパーポールで2番手タイムだったヤマハのT.コーサーが入っています。3位には,同じく前日のスーパーポールで3番手タイムだったドゥカティのM.ファブリツィオが入っています。レース2では,レース1を制したベイリスがその勢いのまま勝利を収め,ダブルウィンを達成しています。今シーズン限りで引退を表明しているベイリスですが,自身最後となる母国でのレースで有終の美を飾った形となっています。2位には,今シーズンMotoGPからSBKに戦いの場を移したハンスプリー・テン・ケイト・ホンダのC.チェカが,2戦目にして初の表彰台を獲得しました。昨年の鈴鹿8耐でポールを獲得するなどCBR1000RRへの素早い順応性を見せたチェカですが,それがフロックでなかったことを証明しています。3位には,MotoGPの中小排気量クラスで活躍した経験を持つチーム・スズキ・アルスターのF.ニエトが入りました。気になる日本人勢のリザルトですが,ヤマハのマシンを駆るコーサーとチームメイトの芳賀紀行は,両レース共に7位に入りました。チェカのチームメイトで,2年連続BSBチャンピオンに輝き,今シーズンからSBKに戦いの場を移した清成龍一は,9位と6位という具合に,2戦目にして両レース共にトップ10フィニッシュを達成しています。昨年までMotoGPに参戦していたカワサキの玉田誠は,レース1でリタイアを喫したものの,レース2は14位に入りました。ヤマハの中冨伸一は,両レース共に15位でした。昨年までMotoGPの250ccクラスに参戦していたホンダの青山周平は,レース1では18位完走を果たしたものの,レース2はリタイアに終わっています。今回の大会の結果,ここまで4レース中3勝を挙げているベイリスがランキングトップとなっています。安定したリザルトを残しているニエトが2位で,これまた安定した成績のR.ザウス(ドゥカティ)がランク3位になっています。日本人勢でのトップは,芳賀のランキング9位です。
2008/3/2(日)
☆ワンツー(SGT)
○鈴鹿サーキットでの合同テスト2日目の走行が行われました。この日は,生憎の雨模様で始まったものの,程なくして雨はやみ,徐々にドライコンディションへと変化する状況でした。そのような中,GT500クラスでこの日のトップタイムをマークしたのは,カルソニック IMPUL GT-Rを駆る松田次生&S.フィリップ組でした。前日トップタイムだったXANAVI NISMO GT-Rを駆る本山哲&B.トレルイエ組が2番手タイムをマークし,ブランニューマシンであるGT−Rが,2日連続トップタイムをマークすると共に,2日目をワンツーで締めくくりました。3番手タイムは,参戦2年目となるREAL NSXを駆る金石勝智&金石年弘の親戚コンビがマークしています。この日の走行は,12番手タイムをマークしたMOTUL AUTECH GT-Rを駆るM.クルム&柳田真孝組までがトップから1秒以内に入っていて,僅差での走行となっています。なお,GT300クラスでは,ムルシェRG-1を駆る山西康司がトップタイムをマークしています。
       
☆ルーキー(MotoGP)
○史上初となるナイトセッション2日目の走行が行われ,昨年まで250ccクラスで2年連続チャンピオンを獲得し,今シーズンからMotoGPクラスにステップアップしたフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾがトップタイムをマークしました。2番手タイムを,昨年SBKでチャンピオンを獲得し,今シーズンからMotoGPクラスにフル参戦を開始したテック3ヤマハのJ.トースランドがマークしています。プレシーズンテストで好タイムをマークしてきたルーキー勢ですが,シーズン開幕を前にしても,その勢いは衰えていない感じです。3番手タイムは,LCRホンダのR.ド・ピュニエがマークしています。こちらも事前テストで好タイムをマークしてきていて,カワサキからホンダの乗り換えがうまくいっている印象を抱かせています。
       
☆オージーライダー(SBK)
○第2戦のスーパーポール&予選2日目の走行が,オーストラリアのフィリップアイランドで行われ,母国でのレース制覇に燃えるドゥカティのT.ベイリスがトップタイムをマークしました。2番手タイムを,同じくオーストラリア出身でヤマハ・モーター・イタリアのT.コーサーがマークし,オージーライダーのワンツーとなりました。3番手タイムは,ベイリスのチームメイトのM.ファブリツィオでした。6人の大量エントリーである日本人勢では,コーサーのチームメイトである芳賀紀行の7番手が最高位でした。その他のライダーは,カワサキの玉田誠,ホンダの清成龍一,ヤマハの中冨伸一,ホンダの青山周平は,それぞれ18番手,19番手,22番手,24番手とスーパーポールに進出できずに,2日目の予選走行でグリッドが決まっています。なお,スズキの加賀山就臣ですが,開幕戦での転倒で鎖骨を骨折していて,今回はエントリーできていません。
2008/3/1(土)
☆史上初(MotoGP)
○本番のレースでも,史上初となるナイトレースという形で行われるカタールGPですが,それに向けて28日から2日間にわたってこれまた史上初となるナイトセッションによる合同テストが,ロサイル・インターナショナル・サーキットで始まりました。砂漠の中のサーキットらしく,日中は40度近くまで気温が上昇したりする同サーキットですが,これまた砂漠の中らしく,初日の夜は気温15度と涼しい状況の中で行われました。初めてのナイトセッションでトップタイムだったのは,昨年の王者ドゥカティのC.ストーナーでした。2,3番手タイムを,それぞれフィアット・ヤマハのJ.ロレンゾ,Jirスコット・ホンダのA.ドビツィオーゾのルーキーライダーがマークしました。シーズン前のテストで速さを見せているルーキーライダー勢ですが,5,6番手タイムをそれぞれJ.トースランド,A.デアンジェリスの両ルーキーがマークしていて,今シーズンから参戦するルーキーのレベルの高さを示しています。なお,唯一の日本人フル参戦ライダーである中野真矢は,13番手タイムで初日を終えています。
☆新型車が(SGT)
○シーズン開幕まで2週間となったSGTですが,今シーズン初となる公式合同テストが,その開幕戦の場となる鈴鹿サーキットで始まりました。GT500クラスで最速タイムをマークしたのは,今シーズンからブランニューマシンであるXANAVI NISMO GT-Rを駆る本山哲&B.トレルイエ組でした。スカイラインGT−R時代に数々の栄冠を獲得してきたGT−Rですが,その伝統を新型車も引き継いでいることを再び証明した形となりました。2番手タイムを,トヨタ勢のエースペアの一つである脇坂寿一&A.ロッテラー組が駆るPETRONAS TOM'S SC430がマークしています。3番手タイムは,井出有治&細川慎弥組が駆るRAYBRIG NSXでした。昨年速さを見せたNSX勢でしたが,この日もその速さを見せ,3〜7番手タイム全てをNSX勢がマークしています。なお,GT300クラスは,昨年惜しくもチャンピオンを逃したブリヴェKENZOアセット・紫電を駆る高橋一穂&加藤ェ規組が最速タイムでした。
     
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