オートポリス500ラップへの道

    S15シルビアによるオートポリス走行記
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寄り道

<<大阪・日本橋 | 奈良自転車旅>>
2009年9月26日(土)
北・山の辺の道

1階の食堂で、ホストの皆さんが女の人に声をかけているのを窓越しに見ながら朝食。こんな時間にどこに誘うのでしょうか。7時30分過ぎにホテルを出る。朝から居酒屋で飲んでいる人が多い。仕事を終えたホストやホステスさんなのでしょう。大阪は歩きたばこの人が多い。そこらじゅうに吸殻が散乱。悪く言えば汚い街。でも雑多な感じは嫌いじゃないです。

8時4分大阪発の近鉄で30分ぐらい、奈良に到着。今日は「北・山の辺の道」を歩く。前に歩いた「山の辺の道」の続き。奈良から天理まで20キロぐらい。9時15分ごろ、奈良駅前のホテルに荷物を預けてスタート。

JR奈良駅

興福寺辺りもまだ観光客が少ない。春日大社にお参り。大河ドラマで有名になった直江兼続が納めた燈籠だか鐘が特別展示されていた(見ませんでしたが…)。春日大社の奥には小さな社がたくさんある。すべて参るのは無理だが、ところどころ手を合わせていく。

春日大社の境内

春日大社を出たら住宅街。新薬師寺に到着。新薬師寺の新は「新しい」ではなく「あらたかな」という意味。昔は大きな寺院だったそう。火事や戦乱を免れた本堂を中心に再興された。本堂内に12神将。国宝。粘土で造られている。1体は地震で壊れ、復元されたらしいが、私にはどれがそうなのか、まるでわからない。入る前は入場料600円は高いかなと思ったが、いい感じのお寺。1時間くらい、思わず時間をとってしまった。

新薬師寺

百毫寺への道は、土壁の家など古い街並みが残る落ち着いた雰囲気。百毫寺の受け付けで道を尋ねる。境内は通り抜け出来ないので、丁寧に教えてもらって申し訳ないが今日はパス。高台にあるので奈良の街を見下ろせるらしい。途中まで上った石段を引き返しルートに戻る。ここからは市街地を離れて進む。霊園の前を右に曲がり、百毫寺から数百メートル。「東海道自然歩道」の道標。急に山道になる。北・山の辺の道はあまりネットなどにも載ってなくて、下調べが出来なかった。どんな道が続くのか。

東海道自然歩道

山道はあっという間に終わって、自動車工場の横に出る。ここで道を間違えてしまう。

自動車工場横。前の道を横切って進む

アスファルト2車線の道を進んでしまった。少し歩いて、交通量が多いので変だなと感じ、地図を見直す。本当はこの道を横断しなければならなかった。危ない危ない。引き返して、畑の中の里道を見つける。ビニールハウスが並ぶ、のんびり気持いい田舎道。

ほのぼの田舎道

里道を過ぎると、またアスファルト道。ただ、車は通らないし、のどかな景色が広がる。そうこうしていると今度は竹林の道。

竹林の道。進んではいけない!

舗装された道と「古道」の面影を残す道が交互に現れる。バラエティーに富んでいて楽しい。…と油断していたら、道を間違えてしまう。竹林の道の先にお堂があって、そこで休んでいた男性に行き止まりと指摘される。何のお堂? 何をしている男性? なのでしょうか。もちろん、迷い込んだ私が悪いのですが、ちょっと気になる場所でした。男性はあまり私に興味ないような感じだった。他にも迷う人がいるのかな。

お邪魔してしまったお堂

竹林の道を溜池まで戻って道標を見直す。確かによく見れば矢印は右。でも、見難い道標。気付かず直進してしまった。ここは注意しないといけないポイント。

道標に注意

自衛隊の官舎に到着。立ち止まって地図を確認。辺りを見回して小さな道標を発見。

小さい道標
自衛隊官舎横の道

いや〜これは分からない。このコースはなかなか強敵。あまり歩く人がいないのか。そういえばハイカーらしい人には一度も出会っていない。

水田の広がる道。棚田とは言わないが、少しずつ段差のついた田んぼ。昨日テレビで、高低差のある田んぼは風が当たって旨いコメが出来ると話していた。ここもそうなのかも。

田んぼ

農家っぽい大きな家が並ぶ。道端に完全にバラしたFD。その横にシルビアがあって、走り屋さんなのでしょうか。こういう状態で見ると、やっぱりFDは小さいですね。いかにも運動性能が高そう。この車、いつ走り出すのだろう。

バラバラのFD

「崇道天皇 八嶋陵」を見学。

崇道天皇 八嶋陵

すぐに円照寺。ここは拝観できないらしい。参道を少し歩いたが時間がもったいないので元の道に戻る。

この辺りは車の走る一般道。正暦寺の標識を見つける。

「正暦寺」の標識

正暦寺は日本酒「菩提泉」が生まれた寺。北・山の辺の道のルートから外れるのだが、気になる場所だった。ここまでいいペースできたので欲を出してしまった。「あと3キロ」の看板を信じたが、30分以上進んで道を見失う。辿り着く気配もない。あきらめて引き返す。日が陰ると涼しい。半袖姿で汗ばむくらい。正暦寺が見つからず、少し落ち込む。あのまま進めば着くのかもしれないが、何とも言えない。正暦寺への道が載った地図を持ってこなかった。準備不足。いつかリベンジします。

正暦寺への分岐点に戻って仕切り直し。2車線のアスファルト道を進む。日本コーヒー天理工場横を抜ける。日本コーヒーって有名? それに「天理工場」ということは、もう天理市に入ったのですね。近くの溜池でルアーフィッシングをする人。大分では釣り禁止の池が多いけど、奈良はOKなのか。何が釣れるのか。

天理方面から歩いてきたハイカーらしい人に出会う。人数は少ないけど、ちゃんと北・山の辺の道を楽しむ人はいるんだ。おばさん2人組に道を聞かれる。円照寺はこの道でいいか?ということで「道なりに進めば大丈夫です」と答える。少し迷っていたよう。看板も道標もない所が多いのでしょうがない。

分かれ道にまた、「正暦寺まで2.2キロ」の看板。

分かれ道

本当は行きたいが、もう4キロ余分に歩くだけの余裕がない。ここでも道に迷いそうになる。大きい道を少し歩いて、逆戻り。迷いやすいポイントか。「時計」がある道が正解です。

道端の時計

「弘仁寺」。拝観料200円。静かな寺。ハイキング客2人とすれ違う。参拝しているのは私だけ。10分ぐらい、一休み。

弘仁寺

田舎道をおばあさんが1人歩いている。上り坂で追い越していく。こんな時、気楽にあいさつしていくべきなのかな。上りきった所に高校野球(たぶん)のグラウンド。紫のアンダーシャツの選手たち。天理高か。隣にはラグビーグラウンドも。すごく立派な設備。

白川ダム。農業用でわりと大きい。ここでも釣りをしている人が多い。フェンスを乗り越えて入ったと思える人も。まあ、事故が起きる場所ではなさそうなので、いいのでしょう。ダムの対岸に天理教の合宿場や研修施設らしい建物を見つける。

白川ダム

さっき見たグラウンドもこの施設の一部なのでしょう。そういえば白川ダム入口にあった古墳公園のそばの山に天理教所有という看板があった。この辺り一帯が天理教の土地なのかも。

名神高速の高架下をくぐる。そばにシャープの工場。何を造っているのか。

配水タンクのところで道を間違いそうになる。タンクの横に細い山道。油断できない。引き返してそちらに進む。

配水タンク横の道

10分ぐらいで山道を抜けると天理の街が見えてきた。前回見た独特の形の屋根と煙突。天理教の施設だ。意外と早くゴールできそう。ちょっとびっくり。

天理市街地

天理市街地に入って道標を見失う(元々ないのかも)。地図を頼りに天理教の寮の横を曲がって山側へ。

携帯基地局のアンテナ

携帯基地局のアンテナの横を進む。山沿いの小路。すぐ横まで住宅や天理教の建物が迫っている。足元を見ると排水溝。山の辺の道も現在では排水溝になっちゃうんですね。天理教は地方ごとに建物がある。それぞれ結構な大きさ。

山沿いの小路

16時15分ごろ石上神宮に到着。

石上神宮

これで一応、山の辺の道完歩です。前回訪れた後、社に放火されたというニュースを見て驚いたが、それらしい跡が残っている。参道ではニワトリが鳴き、牛の石像も変わらずどっしりと腰を下ろしている。2年ぶりだが懐かしい気がする。距離は同じくらいだが、「南・山の辺の道」に比べて今回の方が時間的には楽でした。寺など見学場所が少なかったからか。特に歴史に興味があるわけでもなく、言ってみれば、ただのウオーキングですが、歴史上の道をそれなりに感じることができた、と思っています。

石上神宮からJR天理駅へ。途中コンビニのベンチに腰掛けてコーラで喉を潤す。天理教本部では一日の務めを終えた人たちが帰宅している。ゆったり和やかな雰囲気がいいですね。

天理教

天理教がどんな宗教か、私は知らないが、山の辺の道で出会った寺で手を合わせるのも、ここで手を合わせるのも同じなのかもしれないですね。アーケードもこの時間帯は人がいっぱい。前回「寂しい」と書いたのは訂正します。

天理アーケード

17時過ぎに天理駅到着。今回の歩き旅で新兵器を投入しました。ソニーのGPS「GPS-CS3K」。移動した軌跡をコンピューター上で地図に残せる。JR奈良駅前でスイッチを入れて、ここで電源オフするつもりでした。…電源落ちてます。1、2度テストしたのですが、本番でうまく使えませんでした。あ〜ぁ。後で説明書読まねば。

途中、線路に人が入ったとかで10分ぐらい止まったが、電車だと天理-奈良は近いですね。18時30分ごろホテルに戻る。JR奈良駅前の「スーパーホテル」。きょうから3泊。角部屋で広い。1泊4000円ぐらい。高級感はまったくないが、パンの朝食も付いてこの値段はありがたい。 呑みに行く前に汗をかいた服を着替えたのですが、5本指ソックスの親指2本に見事に穴が開いていました。やはり長い距離を歩くのは大変ですね。

破れた靴下

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きょう撮った写真は「My写真庫」に




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