オートポリス500ラップへの道

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寄り道

<<知恵美人 純米ひやおろし | 玄界島>>
2008年11月16日(日)
四国八十八カ所−わたしの遍路旅(石川文洋)

『日本縦断徒歩の旅をやりとげた戦場カメラマンが、今度は四国遍路へ。それは、戦禍に巻き込まれた人々、とりわけベトナム・カンボジアで斃(たお)れたジャーナリストらへの鎮魂の旅でもあった。途中、心筋梗塞に襲われつつも、危機をのりこえて結願を達成。生命の重さと向き合った日々を、四季の鮮やかな写真とともに伝える。写真二〇〇枚収録』

日本縦断 徒歩の旅-65歳の挑戦-」に続いて石川さんの “歩き本”。今回は四国八十八か所を四季に分けて巡る。

写真を多く使い(カメラマンだから当たり前ですね)文章は短い。すぐに読んでしまう。道中の写真が四国の風景を伝えてはいるが、特別変わったエピソードがあるわけでもないし文章もごく普通(失礼)。石川さんが書いたものと知らなければ、「あまり面白くない」かも。他の四国八十八か所巡礼の本とはちょっと違う。目的の一つがベトナムなどで亡くなった戦場カメラマンの慰霊。コラムでは十数人の“同僚”たちの活動や石川さんとの関係が書かれている。

石川さんが3度目と4度目の旅の間に心筋梗塞で倒れた(実際に心臓が止まり蘇生した)こともあって、命の大切さを何度も訴えている。石川さんは不器用で撮影技術も高くない(この本の中で本人がそう書いている)。そんな青年が極限状況の戦場を「運」に身を任せながら、カメラを抱え生き抜いていく。そして、後世に残る仕事を成し遂げる。

石川さんの写真をそれほど多く見たわけではない。ベトナム戦争についても「アメリカが負けた戦争」くらいの認識しかない。石川さんの活躍(多くの人間が死んでいく場面を記録として残すこと。悲しいことだが)も一部を本などで知ったに過ぎない。従軍時代の写真集を1冊買わなければならないな。そうすればこの本に書かれた石川さんの思いをもっと知ることができるだろう。
(岩波新書、1,000円+税)




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