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2020/05/31(日) ☆ウィリアムズ PART1(F1) ○ウィリアムズF1チームの副代表であるC.ウィリアムズが明らかにしたところによると,同チームのタイトルスポンサーである『ROKiT社』との契約を終了することになりました。通信関連会社ROKiT,そして飲料ブランドであるROKドリンク等を手がける同社とウィリアムズは,2019年にチームのタイトルスポンサーとなり,2023年末までの契約を結んでいました。しかし,理由は明らかにされていませんが,契約期間途中での契約解消となりました。ウィリアムズによると,今回の契約解消は円満なもので,何らかの契約不履行があったりはしていないとのことです。今回の契約解消により,同チームの今季型マシンであるFW43のカラーリングも変更となります。なお,資金難にあえぐ同チームだけに,タイトルスポンサーとの契約解消は大きな影響が考えられますが,ウィリアムズによると,最近スポーツ及びエンターテインメントエージェンシーである『1920 Worldwide』と契約が成立していて,同社の協力を得て新たなタイトルスポンサーを見つけることができるということです。 |
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☆ウィリアムズ PART2(F1) ○上記のタイトルスポンサー消失ももちろん影響していると考えられますが,同チームの母体であるウイリアムズ・グランプリ・ホールディングス(WGPH)が5月29日(金)に発表を行い,WGPHの株式の過半数を売却することを検討していることを明らかにしました。この案の中には,会社全体の株式を売却する可能性も含まれているということです。F1を代表し,ホンダやルノー等との提携で数々の栄光の歴史ある同チームですが,近年は資金難にあえぎ,成績は下位争いを展開するようになっていました。そうした成績不振がスポンサー喪失につながり,その影響で成績がさらに低迷するという負のスパイラルに入っています。同社の発表によると,チームタイトル最下位になったりするという成績不振は商業収入にも大きな影響が及んでいて,グループの収益は2018年の1億7650万ポンド(約233億円)から,2019年は1億6020万ポンド(約211億円)に大きく落ち込んでいます。さらに,そうした事態に追い打ちをかけるように現在の新型コロナウイルスの感染拡大が起きていて,今季は他チーム以上に厳しい状況になることが予想されます。そうした状況が,栄光あるチームの株式売却へと繋がっています。 |
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2020/05/30(土) ☆暫定カレンダー(JRR) ○他のレースカテゴリーと同じく,新型コロナウィルスの感染拡大により,JRRも今シーズンはまだ1戦もレースが行われていない状況が続いています。そのような中,新たな今季のレースカレンダー作成を目指していたMFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)が,暫定ながら今季のレースカレンダーを昨日発表しました。それによると,新たに組まれたカレンダーは,スポーツランドSUGOを皮切りに,全4戦になっています。ただ,例えば福岡県の北九州市で第2波ではないかといわれる状況が現在起きていますが,今後そのような状況型の地域でも起きない可能性は否定できず,最悪の場合今回のカレンダー通りにはいかないかもしれません。そうしたこともあって,今回の発表は暫定カレンダーだけでなく,選手権成立の条件も明らかにされています。その内容ですが,1つ目は,全4大会中3大会,3レース以上が開催されないと全日本ランキングは成立しないこと,2つ目は,1位の獲得ポイントが40ポイント未満の場合はチャンピオンとせずランキング2位とするというものです。なお,今回発表された具体的な暫定カレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2020/05/29(金) ☆開催中止(F1) ○F1から発表があり,5月3日(日)に第5戦として決勝レースが開催予定だったオランダGPの開催を正式に中止することになりました。今回中止が決定したオランダGPは,長い間開催がカレンダーから外れていましたが,今季から1985年以来35年ぶりに開催されることになっていました。そして,その会場となったザントフォールト・サーキットの改修工事が進められていました。しかし,新型コロナウィルスの感染拡大により,何とか無観客でも開催していくことを目指していたF1に対し,オランダ側は無観客での開催に難色を示していて,今回の決定に至っています。ここ数年レッドブルのM.フェルスタッペンが活躍していて,当然オランダでもF1への関心が一段と高まっている中での復活劇だっただけに,オランダのレースファンにとっては何とも残念な決定になったのは間違いないでしょう。なお,オランダGPの今季の観戦チケットは,来年の開催で使用できるとのことです。 |
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2020/05/28(木) ☆昇格(MotoGP) ○ドゥカティ・コルセから発表があり,今季ドゥカティのサテライトチームの1つであるプラマック・レーシングからフル参戦しているJ.ミラーが,来季からドゥカティのワークスチームであるドゥカティ・チームのライダーとして起用することになりました。今回の契約は来季の1年間で,2年目のオプションも含まれています。今回昇格することが決定したミラーは,2011年にMotoGPの125ccクラスでデビューを果たし,2014年にはMoto3クラスでランキング2位を獲得しました。当時からそのポテンシャルの高さに注目を浴びていて,2015年からはMoto2を飛び越えてMotoGPクラスへとステップアップを果たしています。その時は3年間にわたってホンダのマシンを駆っていたミラーですが,2016年のオランダGPで初優勝を果たしたものの,なかなか期待されたほどの成果を挙げることができず,2018年シーズンから現在のプラマック・レーシングに所属してきました。ホンダRC213Vとの相性はあまりよくなかったミラーでしたが,ドゥカティのMotoGPマシンであるデスモセディチとの相性は良く,昨シーズンからワークス昇格が噂されるようになっていました。なお,彼のチームメイトに誰がなるのかはまだ未定ですが,噂ではA.ドビツィオーゾの残留という線が濃いようです。 |
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2020/05/27(水) ☆代償(FE) ○昨日お伝えしたバーチャルレースでの替え玉事件が新たな展開を見せたので,その点についてお伝えします。フォーミュラEも他のカテゴリーと同様にレース開催が困難になっていますが,そのような中,これまた他と同じようにオンラインゲームによるバーチャルレース(『ABB FormulaE Race at Home Challenge』)がFEでも実施されています。そして,5月23日(土)にその第5戦が開催され,その大会に参加していたアウディスポーツ・アプト・シェフラーのD.アプトが7替え玉を使って参加し,3位に入りました。しかし,その後にこの替え玉事件が発覚し,このバーチャルレースでの全ポイント剥奪や慈善団体への1万ユーロの寄付といった裁定が下されました。そして,この度彼が所属するアウディから発表があり,この事件に対してアウディがアプトに対してペナルティを科すこととなり,実際のFEにおけるアウディのシートそのものを失うこととなりました。レーシングドライバーは,レースでの働きだけでなく,メーカーのブランドイメージを担っているということがあります。また,スポーツマンとして世界中のファンや子どもたちに夢を提供するという働きもあります。しかも,このレースはユニセフの後援を受けるなどチャリティイベントも兼ねていますので,アプトの行動をアウディとしても看過できないものとなっています。アプトからすると軽率な判断でのものだったのでしょうが,今後のレース活動にも大きな影響が残る可能性も高く,今回の行動は大きな代償を払うこととなりました。 |
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2020/05/26(火) ☆替え玉(FE) ○新型コロナウィルスの感染拡大により,レース開催がほぼ止まっている現在,その隙間を埋めるように様々なカテゴリーでオンラインゲームを用いたバーチャルレースが開催されています。そのような中,電動フォーミュラカーで争われているFEにおいてもその大会が行われていて,5月23日(土)に『ABB FormulaE Race at Home Challenge』の第5戦が行われました。その大会においてレースの世界では前代未聞であり,在宅でのオンラインゲームでは可能性としてあり得る事件が起きました。ドイツのベルリンにあるテンペルホーフ空港跡地に作られたサーキットを舞台に行われたこの大会は,ニッサン・e.ダムスのO.ローランドが,元F1ドライバーで現在はメルセデス・ベンツEQ・フォーミュラEチームからFEにフル参戦しているS.バンドーンの追撃をかわして優勝しました。そして,3位にはアウディスポーツ・アプト・シェフラーのD.アプトが入りました。ところが,そのアプトは,レース前から画面上で顔を隠していて,その後は姿を現すことがありませんでした。確かにオンラインでは通信回線の不調から画面が止まるというようなことはあったりしますが,今回のは明らかに不自然な状態でした。レース後に調査が行われた結果,ステアリングを握っていたのはアプトではなく,替え玉としてプロゲーマーのR.ホーリングが操作していたことが判明。どうやらアプトはこのバーチャルレースをあまり重要視していなかったようです。確かに彼本来の仕事とは違うものではありますが,とはいえファンサービスもレーサーには大事な仕事ともいえます。このアプトの不正行為に対して裁定が下され,この第5戦は失格扱いとし,これまでのフォーミュラEレース・アット・ホーム・チャレンジで獲得したポイントは全て剥奪,さらに,慈善団体へ1万ユーロ(約117万円)を寄付するということになりました。替え玉として操作したホーリングに対しては,今後の参戦禁止などの裁定が下されています。 |
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2020/05/25(月) ☆合意(F1) ○BBC等の報道によると,しばしば難航が報じられていた予算や空力開発の制限について合意がなされたということです。それによると,まず予算の上限額削減についてですが,来シーズン移行1年ごとに少しずつ削減されていくようです。その額ですが,来シーズンが1億4500万ドル(約156億円)に減額され,以後22年には1億4000万ドル(約150億円),23年〜25年には1億3500万ドル(約145億円)へと段階的に減額されるようです。さらに,今シーズンのようにレース数が来季以降も減る可能性がありますので,もしそうなったら減額の意味合いがその分なくなっていきます。そうしたことから,レース数の変化によって上限額が変動となり,1戦あたり100万ドル(約1億1000万円)の増減が加わることになりそうです。次に,空力に関する制限ですが,風洞とCFDの作業の制限を,順位によって変動が加わるようで,下位になるにしたがって許容範囲が増えていくことになるようです。まず,来シーズンに関してですが,今シーズンのチャンピオンチームは,基準値の90%が許可され,それから順位に従ってその数値が2.5%ずつ増やしていき,最終的に最下位のチームは112.5%が許可されるとのことです。そして,2022年以降は,チャンピオンチームが70%とさらに厳しくなり,それ以下のチームは順位ごとに5%ずつ増やされていき,最終的に最下位のチームは115%が許可されることになるようです。 |
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2020/05/24(日) ☆開催中止(SGT) ○5月22日(金)に鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドから発表があり,新型コロナウィルスの感染拡大により,8月20日(木)〜23日(日)に開催が予定されていた『2020 第49回サマーエンデュランス「BHオークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース」』を中止することが決定しました。同大会は,1966年から始まった鈴鹿1000qが起源となっていて,その後SGTを中心に,SWCやBPR GT,FIA-GTなどいろいろなシリーズに組み込まれながら開催されてきました。そして,2018年からはレース距離を1000qから10時間へと変更し,IGTCのシリーズとして開催されていて,国内からはSGTのGT300クラスやスーパー耐久に参戦しているチームの一部が参戦しています。IGTCシリーズの中でこの大会がアジアで唯一のものですので,同シリーズとしては,代替開催をどうするのか今後検討する必要が出てきています。 |
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2020/05/23(土) ☆開催黄信号(F1) ○新型コロナウィルスの影響により,F1は現在レースカレンダーの見直し作業が行われています。その中でイギリスGPに関しては,イギリス政府が入国者に対して2週間の隔離政策が行われる予定になっていて,開催に黄信号が灯っていることを既にお伝えしています。そして,この度新たに黄信号が灯ったレースが明らかとなりました。それは,10月25日(日)に決勝レースが行われる予定になっているアメリカズGPです。この大会は,テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われる予定になっています。イギリスと同様にアメリカもパンデミック状態にあるため,規制が駈けられる状態にあります。そのような中,開催地であるオースティンの公衆衛生局が,今年末までは大人数が集まるイベントの開催は認められないとの考えを示したということです。もしそれが実行されると,当然アメリカズGPもその対象となるわけで,そうなると実質的に開催が不可能となります。1つでも開催数を増やしたいF1にとって,新たな悩みの種が増えました。これを回避するため,当然早い段階での収束が望まれます。 |
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2020/05/22(金) ☆代替開催?(F1) ○新たにカレンダーを組んで今シーズンの開催を目指しているF1ですが,今季第1戦はレッドブル・リンクでのオーストリアGPとなるのはほぼ間違いありません。そして,その次となるのはシルバーストーン・サーキットでのイギリスGPとなりそうな感じでした。しかし,新型コロナウィルスの影響が残るイギリスは,国外からの入国者に対して2週間の隔離が行われることになることは決まっていて,しかも,それはF1の関係者も例外ではなさそうな感じとなっています。もしそうなったら,イギリスGPを開催ことはほぼ不可能です。その点に関しては新たな展開が既に出ていて,代替開催としてドイツのホッケンハイム・リンクが名乗りを上げているということです。ホッケンハイムでのF1開催は,昨シーズンは行われたものの,今シーズンはカレンダーから外れていました。ホッケンハイムが外れただけでなく,そもそもドイツGP自体が外れていました。ホッケンハイムは4月下旬には既に代替開催に名乗りを上げていましたが,それが現実の方向に向かっています。ただ,オーストリアGPと同様に,ドイツの開催も無観客という形での開催となりそうです。 |
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2020/05/21(木) ☆来季は?(F1) ○まだ1戦も行われていない今季ですが,既に来季に向けたシート獲得競争についていろいろな噂話が出てきています。その一番の主ですが,チームとしてはもちろんチャンピオンチームであるメルセデスAMGですし,ドライバーとしては今シーズン限りでフェラーリを去ることが決まっている元王者のS.ベッテルです。本当は今季で契約期間が切れるメルセデスAMGのL.ハミルトンがどうなるのかというのが中心となるべきなのでしょうが,彼がチームとの契約を延長することはほぼ間違いないでしょうから,噂の主として除外されるのは何ら不思議ありません。ただ,彼のチームメイトであるV.ボッタスについては,契約延長が確実とはいえないのも確かです。そして,ボッタスに替わってシートに座る可能性の1つとしてあるのがベッテルです。いろいろな報道によれば,同チームの代表であるT.ウォルフも選択肢として認めているようです。ベッテル以外で有力なのは,メルセデスのジュニア育成ドライバーであるJ.ラッセルも選択肢としてあるようです。近年圧倒的な強さを誇る同チームだけに,誰がそのステアリングを握るのか,今後も噂の主となることは間違いありません。ただ,同チームに関しての大きな噂も浮上していて,資金的な事情によるメルセデスの方針転換により,エンジン供給は継続するものの,チームを売却してチーム運営からは離れるのではないかというのも出ています。この点も気になるところですね。 |
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2020/05/20(水) ☆ワンツー(MotoGP) ○モータースポーツの世界も,他のスポーツと同様に開催できない状況が続いています。そのような中,F1やMotoGPなどで繰り広げられているのがオンラインゲームです。MotoGPについては,『MotoGP? Virtual Race(バーチャルレース)』という名称で開催されていて,5月17日(日)にその第4戦が行われました。今回会場となったのは,サンマリノGPが開かれているミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリです。全部で11人の現役MotoGPライダーが参加し,その中にはホンダ,ヤマハ,スズキのワークスライダーをはじめ,LCRホンダ・イデミツの中上貴晶も含まれています。そこはゲームの世界ですし,イベント的なものでもありますので,たとえ激しくクラッシュしてもその場から再びリスタートを切ることができます。そのような中で行われたこのレースは,終盤に入って今シーズンから兄が所属するホンダワークスライダーとなったレプソル・ホンダ・チームのA.マルケスと,既に来季からV.ロッシに替わってヤマハのワークスチームに加わることが決まっているペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロとのトップ争いとなりました。トップを走行するアレックスと,それを追うクアルタラロとのバトルが展開し,そして両者共に転倒を喫してしまいました。そこを抜けてトップに立ったのが,アレックスの兄であるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスでした。そして,それを弟が追うというトップ争いとなりましたが,ファイナルラップの最終コーナーでマルケスのミスもあってアレックスがインをついてトップに立ち,そのまま逃げ切りました。ホンダとしてはまたとない,そして切望しているであろう兄弟によるワンツーフィニッシュとなりました。さらに,転倒したクアルタラロを交わして3位に浮上したのがロッシで,彼はそのまま逃げ切って3位表彰台を獲得しています。このサーキットは彼にとってホームですので,喜びもひとしおだったのか,実際にサンマリノGPで獲得しているトロフィーを掲げて画面に登場していました。 |
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2020/05/19(火) ☆先送り(WRC) ○5月15日(金)にケニア政府から発表があり,7月16日(木)〜19日(日)に開催予定だった『サファリ・ラリー・ケニア』の開催を2021年に延期することになりました。かつては世界一過酷なラリーとして有名だったサファリ・ラリーですが,2002シーズンをもって開催がなくなっていました。そして,今シーズン18年ぶりにWRCに復活して開催されることになっていました。しかし,世界的に蔓延する新型ウイルスは高温のアフリカにも入ってきていて,ついにアフリカ全土に感染が広がる状況となってしまいました。そのような中でほとんどが感染が既に蔓延しているヨーロッパ諸国の人たちで成り立っているWRCがアフリカで開催するのは,まさに蔓延をさらに助長する結果となる可能性がありますので,今回の決定は致し方ありません。ただ,開催を遅らせるという手がなくはなかったのでしょうが,最終的に復活を来年に先送りするという決断に至っています。復活といえば,今シーズンからラリー・ジャパンもWRCの1戦として復活します。開催が11月19日(木)〜22日(日)となっていますので,まだしばらく先です。新型コロナの状況次第ではサファリ・ラリーと同じ決断に至ることも考えられますが,ぜひその段階までは状況が大きく改善するようになっていることを願いたいですね。 |
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2020/05/18(月) ☆選考(EWC) ○近年EWCシリーズの最終戦として行われているのが真夏の祭典である鈴鹿8耐ですが,今シーズンはコロナウイルス感染拡大により11月1日(日)に決勝レースが行われることになりました。その8耐に出場するためには,EWCにエントリーしているチームは出場できますが,それ以外のチームは,EWCシリーズの第2戦『セパン8時間耐久ロードレース』,『鈴鹿2&4レース』のレース1,『鈴鹿サンデーロード』第2戦のトライアウトFINALステージのトライアウトレースを通して参戦権が与えられることになっていました。しかし,セパン8時間は無事開催されたものの,他の2レースは新型コロナウィルスの影響により開催中止となり,トライアウトでの選考ができない状況となってしまいました。その対応として,既に鈴鹿サーキットを運営する『株式会社モビリティランド』から発表されていて,これまでの実績等を加味して選考する方式に変更となっていました。そして,5月17日(日)に同社から本戦出場権を獲得した32チームが発表されました。EWCシリーズには,改造範囲の広いEWCと狭いSSTのクラス区分がありますが,今回の選考には,この点は考慮されていません。具体的に全部の選考結果をお伝えするのは大変なので,いくつか私なりに注目となるチームをお伝えします。今回の発表で注目となるのは,ホンダのワークスであるTeam HRCと,スズキの実質的ワークスといえるYOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACINGが選考されたことでしょう。さらに,長年ホンダのワークスライダーとして活躍した伊藤真一が今シーズンから発足させたKeihin Honda Dream SI Racing,今季のJRRにおいてホンダのエース的立場にあるMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaも選考されています。スズキのワークスライダーを長年務め,近年はほぼ自チームから参戦している加賀山就臣率いるTeam KAGAYAMAも選ばれています。我が大分県関係として挙げられるのは,今季はJRRにおいて新たに始まったST1000クラスにフルエントリーしている清末尚樹が所属するTeamWith87KYUSYUで,こちらも無事選考されています。 |
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2020/05/17(日) ☆開催合意(F1) ○イギリスGPの会場であるシルバーストーン・サーキットから発表があり,今夏に無観客で2回のイギリスGPを開催することでF1を運営するリバティ・メディアと合意しました。今回の発表では,その開催日について具体的なものは明らかになっていません。通常のF1開催は,その開催地が開催権料を支払って行いますが,今回はF1側がイベントを運営するための費用を支払う契約に変えての合意となっているようです。今シーズンのF1は,開幕戦オーストラリアGPが直前に開催中止となり,その後全くレースが行われていない状況が続いています。何とか開催にこぎ着けようとしている中,12日(火)付けのこのページでお伝えしたように,当初第11戦として7月5日(日)に決勝レースが行なわれる予定になっているオーストリアGPから開催できるように実行中です。そのオーストリアGPは無観客で行われ,翌周の7月12日(日)にも同様の形で決勝レースを行うことになります。今回は具体的な開催日は発表されていませんが,元々イギリスGPはオーストリアGPの次の開催となっていましたから,オーストリアが終わる12日(日)の翌周は流石に開催せず,その翌周である7月26日(日)に1つ目のレースが,そしてその翌周の8月2日(日)に2つ目のレースが行われることになりそうです。ただ,懸念材料が無いわけではありません。12日(火)にもお伝えしたように,)感染が収束方向に向かった場合のイギリスは,航空機を使った海外からの入国者は2週間の隔離という措置を講じる予定になっています。もしそれが適応された場合,関係者全員陸路でオーストリアからイギリスに入国する必要が出てきます。いくら同じヨーロッパ圏内とはいえ,かなり負担がかかりますので,この点も解決しなければならない状況にあります。 |
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2020/05/16(土) ☆参戦不可(MotoGP) ○DORNAスポーツ,FIM,IRTA,MSMAで構成されるグランプリコミッションが4月と5月にオンライン会議を行い,その場で決定した競技規則に関する事項を,昨日FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が発表しました。今回の発表は,マシン開発等で優遇を受けるコンセッションに関してと,ワイルドカード参戦に関するものでした。今季はKTMとアプリリアが対象となっているコンセッションについてですが,ほぼ間違いなくレース開催数が減るため,コンセッションの対象が増える可能性があります。そうしたこともあって,今季はコンセッション喪失に関してのみ対象になることが決定しています。また,ワイルドカードについてですが,今季はコロナウイルス感染拡大を防ぐため無観客レースが複数実施される可能性が高まっています。このことは,参加者の人数を最小限に抑える必要があることを意味していて,チームがピットボックスのスペースを最適に利用することも重要となります。さらに,レース数の減少等によりチーム,メーカー共に資金的な打撃を受けることは間違いなく,コスト削減も重要となります。そうしたことから,MotoGPクラスはもちろん,Moto2,Moto3クラスについても今シーズンのワイルドカード参戦はできないこととなりました。MotoGPクラスに関しては,既に昨シーズン限りで引退し,今シーズンからヤマハのテストライダーを務めているJ.ロレンソがカタルニアGPでワイルドカード参戦することが決定していますが,これは取消となります。もちろん,他のメーカーのテストライダーであるS.ブラドル(ホンダ),M.ピロ(ドゥカティ),S.ギュントーリ(スズキ),D.ペドロサ(KTM),B.スミス(アプリリア),R.サバドーリ(アプリリア)の参戦も不可能となります。 |
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2020/05/15(金) ☆移籍(F1) ○一昨日のこのページでお伝えしたように,スクーデリア・フェラーリから発表があり,今季で契約が切れるS.ベッテルとの契約を延長しないことになりました。その空いたシートに誰が座ることになるのかその段階で明らかになっていませんでしたが,昨日スクーデリア・フェラーリから発表があり,噂に上っていたように,今シーズンもマクラーレンからフル参戦しているC.サインツJrとの契約が成立しました。契約期間は,2022年までの2年間となっています。今回契約が成立したサインツは,WRCでチャンピオンを獲得した経歴を持ち,今年のダカール・ラリーで勝利を収めているスペインのレジェンドドライバーの一人であるC.サインツの息子です。2015年にトロロッソからF1デビューを果たし,2017年シーズンでは,終盤に入ってルノーに移籍しました。そして,昨シーズンにマクラーレンに加入し,現在に至っています。昨シーズンのサインツは,ブラジルGPで3位表彰台を獲得し,最終的にランク6位でシーズンを終えています。 そのサインツのフェラーリへの移籍発表が行われる前にマクラーレンから発表があり,サインツが今季限りでチームを離れると共に,今シーズンもルノーからフル参戦しているD.リカルドとの契約が成立しました。契約期間は複数年ということで,具体的な年数についての発表は現段階でなされていません。この度マクラーレンに移籍することになったオーストラリア人ドライバーのリカルドは,レッドブルの育成ドライバーの一人として登場し,2011年の中盤に当時F1に参戦していたHRTからF1デビューを果たしました。2012年から2年にわたってトロロッソで入り,2014年にはついにレッドブルに昇格を果たしました。そして,レッドブルと袂を分かつことになった2018年シーズン終了までに,レッドブルで7勝を挙げています。昨シーズンから現在のルノーに所属していますが,マシンのポテンシャル不足もあって表彰台獲得には至っておらず,最高位は表彰台まであと一歩の4位で,ランキングは9位で終わっています。一昨日もお伝えしたようにサインツと共にフェラーリへの移籍が噂されていましたが,最終的にはサインツがフェラーリへ,そして空いたマクラーレンのシートにリカルドが座るという結果に落ち着きました。なお,リカルドが抜けて空いたルノーのシートに誰が座るのかは,現段階では明らかになっていません。噂では,フェラーリを離脱することになるS.ベッテルや,ルノーの育成ドライバーになるのではないかという話が出ています。さらに,F1復帰を目指しているF.アロンソの名前も出ているようです。 |
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2020/05/14(木) ☆継続&新たに(MotoGP) ○レースの世界もテレワーク的なことが多くなっていますが,5月11日(月)にスズキワークスであるチーム・スズキ・エクスターがメディア向けたオンラインによるバーチャルプレスカンファレンスを開催しました。その中で,既に2年間の契約延長が決まったA.リンスとJ.ミルとの契約についてや,今後の展開等についてチームマネージャーであるD.ブリビオが語りました。それによると,2人の契約延長は,リンス,ミル共に希望があったようで,比較的スムーズに進んだようです。そして,この2人の体制は,スズキとしては2022年以降も継続することを希望しているようです。もちろんそのためには,スズキのMotoGPバイクであるGSX-RRのさらなるポテンシャルアップが必須なのはいうまでもないでしょう。さらに,もう1つ興味深い内容のことをブリビオは発言しています。ホンダがLCRホンダ,ヤマハがペトロナス・ヤマハSRTというように,それぞれのメーカーはサテライトチームを有しています。ところが,日本メーカー勢の中で唯一スズキのみがサテライトを有していません。外国メーカーを見ても,ドゥカティやKTMは有していて,あとアプリリアが有していない状況となっています。さらに,DORNAとしても各メーカーにサテライトチームを推奨しています。こうした状況を受け,スズキとしては,2022シーズンを目途にサテライトチームについて検討を始めていくようです。当然現在フル参戦する権利を有しているチームからの選択となるのでしょうが,果たしてどのチームがスズキ陣営に加わることになるのでしょうか。 |
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2020/05/13(水) ☆今季限り(F1) ○5月12日(火)にスクーデリア・フェラーリから発表があり,今季で契約が切れることになっているS.ベッテルの契約を延長しないことになりました。事実上まだシーズンが始まっていないF1ですが,そのような中でベッテルの去就についてこのところ噂が出ていました。その噂の主なものは,チーム離脱や他チームからのオファーだったりしていたのですが,それが噂ではなくなったことになります。レッドブルで4度のチャンピオンに輝いたベッテルは,2015年に現在のフェラーリに移籍し,伝統あるフェラーリに再び王座をもたらすことを期待されていました。しかし,ここまでのベッテルは,移籍以後14回の優勝と,2017年,2018年に獲得したランク2位が最高位に留まっていました。さらに,昨年チームに加入したルーキードライバーのC.ルクレールが持ち前のポテンシャルの高さを発揮し,最終的にランキング争いで先行を許す結果となってしまいました。しかも,フェラーリは,そのルクレールとの契約延長を早い段階で発表されていました。そうした状況もあって,今季で契約が切れるベッテルの契約延長に関して黄色信号が灯っていたのも事実です。今回の発表は契約延長をしないということだけで,その去就については発表がされていません。来季のベッテルがどのチームに所属することになるのか気になるところですが,今回の発表前にあった噂には,ルノーやマクラーレンがオファーしているのではないかというものがありましたので,可能性としてこの2チームを中心に移籍先が決まることになるのかもしれません。なお,そのベッテルが抜けることになるシートに来季誰が座ることになるのかについても,今回の発表では行われていません。これまたこのところの噂では,ルノーのD.リカルドとマクラーレンのC.サインツJrの名前が挙がっています。ちょうどベッテルにオファーを出したと噂される2チームと一致しますので,もしかしたら交換トレードのような形になるのかもしれませんね。 |
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2020/05/12(火) ☆黄信号(F1) ○他のカテゴリーと同様に,F1も今シーズンまだ1戦も行われていない状況が続いていますが,ようやく開幕に向けた具体的な動きが見られていて,開幕戦は7月5日(日)と翌周の12日(日)にレッドブル・リンクにおけるオーストリアGPとなりそうな感じとなってきています。ただ,無観客という特殊な形での開催となりそうな感じでもあります。その後,オーストリアから今度は会場をイギリスに移し,シルバーストーン・サーキットでの開催となりそうな感じでもありました。そのような中,徐々に感染拡大からようやく明るい兆しが見え始めているイギリスのB.ジョンソン首相が,10日(日)国民に向けてスピーチを行いました。そこでは,規制措置緩和のための5つの条件や新型コロナウイルス・アラート・システムの導入,段階的な規制緩和等について述べています。それらの中では,F1開催にとって黄信号が灯りそうな内容もありました。その内容というのは,海外からの再感染を防ぐため,感染の程度が相当低くなった段階で,英国へ空路で入国する者に対し,隔離措置を導入するというものです。ということは,空路で海外からイギリスに入ってきた場合,2週間は隔離状態にならなければならなくなるということです。もしこれが実行されるとなると,オーストリアGPからイギリスGPへという流れが厳しくなります。もちろん,ヨーロッパ内での移動ですので,陸路でということも可能です。とはいえ,いくつもの国境を越えて短期間の内に陸路で入っていかなければならなくなるわけですから,これもまた厳しいことに変わりはありません。まだ先の話でこの先どうなるか分かりませんが,なかなかスムーズな流れができないことだけは確かですね。 |
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2020/05/11(月) ☆開催合意(MotoGP) ○中・軽量級クラスは開幕戦のみ開催,MotoGPクラスはまだ1戦も行われていないMotoGPですが,現在新たなレースカレンダー編成に向けて主催者であるDORNAスポーツ等を中心に作業が進められています。短期間となったシーズンだけに,これまでとは違った形での開催になることは間違いありません。こうした状況の中,DORNAから発表があり,シーズン再開最初のレース開催をスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行うこととし,当該地であるアンダルシア州政府とヘレス市政府との間で開催に向けて合意がなされました。今回の合意によると,もちろんこれまでとは違った形での開催となっていて,7月19日(日)と7月26日(日)に2週連続してMotoGPを開催し,その翌周となる8月2日(日)にこれまた開催が中断となっていて,MotoGP同じくDORNAスポーツ社が主催しているSBKを開催するという形を採っています。ただ,まだスペイン自体が新型コロナウィルスの感染状況が劇的に改善しているわけではありませんから,どのレースも無観客での開催となりそうです。今回の合意を受け,DORNAが代表してスペイン政府に対して開催を提案することになっています。 |
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2020/05/10(日) ☆体制維持(MotoGP) ○5月2日(土)にスズキのワークスチームであるチーム・スズキ・エクスターから発表があり,昨シーズンからチームに所属しているJ.ミルとの間で,2022年までの契約延長が成立しました。今回2年間の契約延長が成立したミルは,2017年シーズンにMoto3クラスでチャンピオンを獲得し,その翌年にMoto2クラスへフル参戦しました。早くからそのポテンシャルの高さが注目されていたミルは,わずか1年でMoto2クラスを卒業し,2019年シーズンにMotoGPクラスにステップアップを果たしてスズキのワークスライダーとしてフル参戦していました。その初年度は,最高位が5位で,怪我により途中欠場があったものの,ランク12位でルーキーオブザイヤーを獲得しています。ミルのチームメイトであるA.リンスも既に2年間の契約延長が成立していますから,今後2年間のスズキワークスは,同じ体制が維持されることになります。 |
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2020/05/02(土) ☆開催中止(WRC) ○今シーズンのWRCは,他のレースカテゴリーが全くといっていいほど大会を開催できていないのに対し,シーズンが早く始まったこともあって,開幕戦モンテカルロと第2戦スウェーデンは開催できています。そして,第3戦メキシコは開幕まではできたものの,短縮しての開催となりました。しかし,大会自体が成立しているのはここまでで,既に第4戦アルゼンチン,第5戦ポルトガル,第6戦イタリアは延期が発表されていました。そして,この度大会の主催者であるACPポルトガル自動車クラブから発表があり,当初は延期となっていた第5戦ポルトガルの開催を中止することになりました。ACPによると,10月に開催できるよう取り組んでいたようです。しかし,新型コロナウィルスの感染拡大がなかなか収まらない現状から開催できる状況が整わず,残念ながら今回の決断に至りました。 |
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2020/05/01(金) ☆中止決定(MotoGP) ○4月29日(水)にFIM(国際モーターサイクリズム連盟),IRTA(国際ロードレーシングチーム連盟),MotoGPを統括するDORNAスポーツから発表があり,第6戦のドイツGP,第7戦のオランダGP,そして,今季1981年以来久々に復活した第8戦のフィンランドGPの開催を中止することになりました。今季のMotoGPは,何度もお伝えしているように開幕戦こそ中・軽量級クラスは開催できたものの,それ以来同クラスの開催はできていませんし,MotoGPクラスに至っては,まだ1戦も行われていない状態が続いています。今回の決定により,MotoGPクラスの開幕戦は,8月9日(日)に決勝レースが行われる予定になっている第9戦チェコGPということになりそうです。なお,ここで現段階における今季のレースカレンダーの開催予定を以下の表にまとめておきたいと思います。 |
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