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2020/01/31(金) ☆復帰(MotoGP) ○2日連続してヤマハのMotoGPの体制について驚きも含めてお伝えしましたが,本日もそのヤマハに関する情報となります。ヤマハとヤマハ・モーター・レーシングから発表があり,ヤマハのテストチームである『ヤマハ・ファクトリー・レーシング・テスト・チーム』のライダーとして,昨シーズン限りで引退したJ.ロレンソを起用することになりました。コスト削減の影響により,マシン開発に向けたテストの回数が年々減らされる現状があります。そのため,各社はそれぞれにテストチームを編成してその分を補っています。高性能なMotoGPマシンの開発を担う訳ですから,テストライダーの能力も高いものが求められ,場合によってはレギュラーライダーとして活躍できるほどの能力がなければ務められません。その代表的な例がKTMで,D.ペドロサを採用した昨シーズン,KTMは一昨年より大きく躍進しています。現在のMotoGPクラスは,M.マルケス&ホンダRC213Vのコラボが圧倒的な強さを見せていて,この牙城を崩すためには,さらなるてこ入れが必要となります。今回のロレンソの起用は,そうしたことから当然ですし,長年ヤマハYZR-M1を駆り,その中でタイトルを獲得した経歴が活かされることも間違いないでしょう。それにしても,まだ今季の開幕までしばらくある時期にもかかわらず,攻撃的とも言えるヤマハの取組には驚かされますね。 |
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2020/01/30(木) ☆今季限り&昇格(MotoGP) ○昨日のこのページでお伝えしたように,早くもヤマハのファクトリーチームであるモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスとの契約延長を発表したヤマハですが,さらなる驚きの発表を行いました。昨日ヤマハ発動機から発表があり,今シーズン限りでモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPとの契約が切れるもう一人のファクトリーライダーで,現役のレジェンドライバーでもあるV.ロッシとの契約を延長しないことが決まりました。つまり,ロッシがヤマハのファクトリーチームからフル参戦するのは,今季が最後となります。今回の判断は,ロッシの意向を受けてのもののようです。また,ヤマハとの契約自体がなくなる訳ではなく,シーズン序盤の状況を見て,現役を継続するかどうかについてもロッシに任されています。もし継続するとなると,ファクトリーではなくサテライトチームからの参戦となります。そうなった場合でも,契約はファクトリー契約で,供給されるのは他のファクトリーライダーと同じ最新のヤマハYZR-M1となります。また,残念ながら今シーズンで引退を決めた場合は,それでもヤマハとの関係は継続し,ブランドアンバサダーとして活動すると同時に,彼が運営しているYamaha VR46 Master Campの若手ライダー育成の活動などを行うことになるのではないかと思われます。 今回はロッシが今季限りで抜けることが決定したファクトリーチームの来季のシートについても発表があり,昨年ヤマハ唯一のサテライトチームであるペトロナス・ヤマハSRTに所属してMotoGPクラスにフル参戦を開始し,驚きの活躍を見せてルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したフランス人ライダーのF.クアルタラロを昇格させることが決まりました。契約期間は2年間となります。ということは,来季から2年間のモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPは,ビニャーレス&クアルタラロという体制になることが決定した訳です。 |
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2020/01/28(水) ☆一番乗り(MotoGP) ○まだテストを含めて今シーズンの公式な走行が始まっていませんが,ヤマハから発表があり,今シーズンもヤマハのワークスチームであるモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPに所属してフル参戦するM.ビニャーレスとの契約を延長することが決まりました。ヤマハとビニャーレスとの契約は今シーズンまでとなっていますが,今回の契約延長により,2022年までヤマハのワークスライダーとしてフル参戦することになります。最近はMotoGPクラスの契約発表の時期が早まっている傾向にありますが,まだ1月という段階は流石にそれほどなく,今シーズンに関しては契約延長一番乗りとなります。Moto3,Moto2と順調にステップアップを果たしたビニャーレスは,2015年から2年間にわたってスズキのワークスライダーとしてMotoGPクラスにフル参戦を開始しました。その恵まれた才能を他メーカーが見逃すはずがなく,2017年シーズンからヤマハに移籍してワークスライダーを務めています。そして,その初年度と昨シーズンはランク3位に輝やきました。今回の発表はビニャーレスに関してだけで,チームメイトについては発表がありませんでした。ヤマハに移籍してからはずっとV.ロッシのチームメイトとしてフル参戦していて,今シーズンもそれが継続しています。今シーズン末までの契約が成立しているロッシですが,ヤマハとしてはロッシに来季以降の去就を任せています。ロッシのコメントによれば,契約を来季以降も延長するかどうかは,今季序盤に走りで判断するということです。果たしてビニャーレスのチームメイトはロッシが来季も務めるのか,それともサテライトチームのライダーであるF.モルビデリと,そのチームメイトで,デビューイヤーである昨年いきなり活躍を見せたF.モルビデリとなるのか,開幕前からいきなり注目を浴びることになります。 |
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2020/01/28(火) ☆逆転で(WRC) ○今季開幕戦となるラリー・モンテカルロ最終日の走行が,1月26日(日)に行われました。3日目までは,TOYOTA GAZOO Racing WRTのE.エバンスがトップ,チームメイトでこの大会を得意とするS.オジエが2位につけ,トヨタ・ヤリスWRC勢のワンツーとなっていました。そして迎えた最終日で速さを見せたのは,ヒュンダイ・シェル・モビス・ワールド・ラリー・チームのT.ヌービルでした。この日はSS13〜SS16と4つのセッションがあったのですが,エバンスが全てのセッションでトップタイムをマークし,大逆転で開幕戦を制しました。ヌービルにとっては,この大会初優勝となります。3日目まで僅差で争われていたトヨタのチームメイトバトルは,オジエがこちらも逆転して2位に浮上しました。この日までトップだったエバンスは,残念ながら3位でフィニッシュとなりました。今季フル参戦ではないものの,最高峰クラスでの参戦となるTOYOTA GAZOO Racing WRTの勝田貴元は,シリーズ屈指の高難度イベントとも言われるこの大会を無事完走し,自身最高位となる7位でフィニッシュしています。今シーズンからラリー・ジャパンが復活していますので,勝田に対する期待は高まっています。もちろん,まだまだトップ争いをするのは厳しいでしょうが,少しでも実力をさらに高め,日本でいい走りを見せられるようになっていて欲しいものですね。 |
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2020/01/27(月) ☆復帰(JRR) ○加賀山就臣がオーナーを務めるTeam KAGAYAMAが,チームが開いたパーティー会場において今シーズンの体制発表を行いました。昨シーズンは久々にヨシムラライダーとしてJSB1000クラスにフル参戦した加賀山ですが,今シーズンは1年ぶりに自身のチームに戻り,これまで通りJSB1000クラスにプレーイングマネージャーとしてフル参戦することになりました。最高峰クラスに関しては1台体制となりますが,今シーズンからJ-GP2クラスに替わって開催することになっているST1000クラスに一人のライダーをフル参戦することになり,そのライダーとして抜擢されたのは,昨シーズンJ-GP3クラスでチャンピオンを獲得した長谷川聖です。軽量級クラスからいきなり大排気量クラスへとステップアップを果たす長谷川ですが,本人の希望と,チームが若手を起用するという方針とが合致しての今回の抜擢となったようです。同チームは,2011年に加賀山が立ち上げたもので,今季はちょうど10年目となります。チャンピオン争いとなるとヤマハがワークス体制を敷いていますので現実的には不可能でしょうが,節目となる年だけに,表彰台争いの常連となるといいですね。 |
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2020/01/26(日) ☆決定(MotoGP) ○1月23日(木)にFIMから今季の正式なレースカレンダーが発表されました。それによると,既に昨年8月末に暫定版のレースカレンダーが発表されていますが,それからの変更点はなく,カタールで開幕し,バレンシアで閉幕する全20戦で行われます。ツインリンクもてぎで行われる日本GPは,第17戦として10月18日に決勝レースが行われます。正式版はありますが,第11戦としてキュミリングで開催されるフィンランドGPについては,新設のサーキットで1982年以来の開催ですので,キュミリング完成以後にFIMから審査を受け,合格したら正式に開催が決定ということになります。全20戦の内,第5戦スペインGP,第10戦オランダGP,第13戦オーストリアGP,第15戦サンマリノGP,第20戦バレンシアGPの5大会については,昨シーズンから正式に開催となった電動バイクで争われるMotoEが開催されます。具体的なレースカレンダーについては,このサイトのMotoGPのページ(こちら)でご確認下さい。 なお,シーズン前後及びシーズン中に行われる正式なテストについては,全部で6回行われる予定になっていて,具体的な予定については,以下の表をご覧下さい。 |
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2020/01/25(土) ☆契約延長(F1) ○レッドブル・レーシングF1から1月23日(木)に発表があり,エクソン・モービル社との契約を延長することになりました。今回の発表では,契約期間が「複数年」となっていて,具体的な年数は分かりません。系列の中では『ESSO』ブランドでも知られる同社ですが,レッドブル・レーシングとの関係は2017年から始まりました。その後も燃料,潤滑油,及びテクノロジーの公式パートナーとして当時のルノー,そして現在のホンダとは,ジュニアチームであるトロロッソ(今シーズンから『アルファタウリ』)がホンダエンジンユーザーとなった2018年から互いに協力しながら,パワーユニットのやギアボックスの性能改善に取り組み,『ESSOシナジー』の燃料や『Mobil1』の潤滑油の改良を続けてきています。複数年契約が結ばれたということは,ホンダとレッドブルとは少なくとも2021年シーズンまでの契約が結ばれていますから,その間はずっとエクソン・モービル社の製品を使用することになります。 |
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2020/01/24(金) ☆さすが(SBK) ○スペインのヘレス・サーキットで行われている今シーズン最初のテスト2日目の走行が,前日と同じく不安定な天候の中で行われました。ウェットコンディションながら,時折日差しがあってラインが乾いたりといった不安定な路面コンディションの中,2日目の総合トップタイムをマークしたのは,今季6連覇を目指しているKawasaki Racing TeamのJ.レイでした。不安定な路面コンディションとなった初日は走行を見合わせたレイでしたが,この日は数少ない機会を利用してわずか19周しただけでトップタイムをマークして流石の走りを見せました。チームメイトであるA.ロウズが44周走行したのと随分違いがありますが,やはり今季からチームに加わったロウズと,近年ずっとKawasaki ZX-10RRを駆って実績を残しているレイとの違いが大きいと言えます。レイに続く2番手タイムをマークしたのは,今シーズンからPata Yamahaに所属してヤマハ勢に加わったT.ラズガットリオグルでした。3番手タイムをマークしたのがAruba.it Racing DucatiのS.レディングで,SBKにおける上位3メーカーが仲よくトップ3を棲み分けた形となりました。そのトップ3メーカーに肉薄したいホンダ勢では,初日にトップタイムだったTeam HRCのL.ハスラムが6番手タイムをマークしています。 |
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2020/01/23(木) ☆初日から(SBK) ○今シーズンは2月28日(金)から開幕戦が始まりますが,それを1ヶ月前にして,スペインのヘレス・サーキットにおいて昨日から2日間にわたるテストが始まりました。今回のテストで注目となるのは,ついにフルモデルチェンジしたホンダのCBR1000RR-Rが初走行することでしょう。そして,そのマシンを駆るTeam HRCのL.ハスラムが初日総合トップタイムをマークしました。ただ,この日は終日ウェットコンディションで,転倒があったり赤旗が提示されたりして十分な走り込みができませんでしたし,6連覇を目指す王者であるKawasaki Racing TeamのJ.レイは走行を見合わせています。とはいえ,デビュー走行でのトップタイムというのは,今後に期待を持たせるものだと言えます。2,3番手タイムをヤマハ勢が占めていて,それぞれPata YamahaのM.ファン.デル.マーク,GRT YamahaのG.ガロフでした。なお,今回のテストには,Aprilia Test TeamのC.ポンソンがRSV4を駆って参加し,この日は15番手タイムをマークしていますが,昨日お伝えしたエントリーリストを見ても分かるように,アプリリア勢は今季エントリーしていません。 |
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2020/01/22(水) ☆あと2つ(SBK) ○FIMから今シーズンのエントリーリストが発表されました。今シーズンのSBKの注目点は,もちろん今季もKawasaki Racing Team WorldSBKからフル参戦するJ.レイが前人未踏の6連覇を成し遂げるかということでしょう。昨シーズンは序盤こそドゥカティからワークスライダーとしてSBKにフル参戦を開始したA.バウティスタの後塵を拝していましたが,徐々に速さを回復し,圧倒的な強さで5連覇を成し遂げています。もう1つの注目点は,いよいよワークス活動を再開したホンダでしょう。今シーズンからHRCとしての活動を開始すると共に,マシンはフルモデルチェンジしたCBR1000RR-Rを投入します。そして,それを駆るライダーには,昨季ルーキーイヤーながら活躍を見せて,わずか1年でワークスライダーとしてホンダに移籍したバウティスタと,実績を残しているL.ハスラムとの組み合わせとなります。日本人勢としては,いよいよ高橋巧が世界の場でフル参戦することになります。 今回の発表によると,その高橋のチームメイトが誰になるのか,そしてカワサキ陣営の1つとして1台体制で臨むTeam Pedercini Racingのシートが未定となっています。なお,具体的なエントリーリストは,以下の表のようになっています。 |
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2020/01/21(火) ☆開催中止(WRC) ○今シーズン10年ぶりに復活となるラリー・ジャパンですが,その日本を含め,今シーズンのWRCは当初全14戦で開催される予定になっていました。しかし,第4戦に組み込まれていたラリー・チリが,国内の政情不安で開催が微妙な状況になっていましたが,この度WRCを運営するプロモーターから発表があり,そのラリー・チリの開催を中止することになりました。その代替戦も実施されないため,今季のWRCは全13戦での開催となります。ラリー・ジャパンについては,第14戦から第13戦へと変更になりますが,今季最終戦という立ち位置には変更がありません。開催日に変更が加わるのは第4戦となるラリー・アルゼンチンで,当初の予定より1週間早まって4月23日〜26日となります。開幕戦はラリーモンテカルロで,いよいよ今週末からの開催となります。なお,具体的なレースカレンダーは,以下の表のようになっています。 |
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2020/01/20(月) ☆見通し(MotoGP) ○全てのクラスにフル参戦している数少ないチームの1つが,軽量級クラスでチャンピオンを獲得し,イタリアのレジェンドライダーの一人であるF.グレシーニが運営するグレシーニ・チームです。同チームは,かつてはホンダのサテライトチームの1つで,故加藤大治朗さんをはじめとして有力なライダーを輩出した歴史があります。そのホンダとの協力関係は2014年シーズン終了後に解消となりました。というのは,最高峰クラスに力を注ぐことを決めたアプリリアが,チームとしての能力が高い同チームをワークスとして活動することになったからです。ただ,昨シーズンまで時折トップ10争いに絡むことはありますが,ここまで6位が最高位です。こうした状況の中,グレシーニが今後のことを明らかにし,チームとアプリリアとの契約は2021年シーズン終了までとなっていて,2022年からは,アプリリアが自前のワークスチームを編成して参戦することになりそうだというのです。もしそうなると,グレシーニ・チームとしてはアプリリアのサテライトチームとして陣営に残るか,新たに他メーカーのサテライトとなるかのどちらかになりそうだということです。この発表を聞いたときは,確かに驚いたのですが,しかし,MotoGPを運営するDORNAの方針は,どのメーカーもワークスとサテライトとを持つようにすることで,アプリリアとスズキがこの方針と外れている状況にあります。全てのメーカーがDORNAの方針を尊重しようとするのであれば,グレシーニ・チームと契約が終了する2021年シーズン終了を待ってワークスチームを結成しようとしても何ら不思議はありませんし,アプリリアも最高峰クラスの経験を積んできていますから,そっちの方がスムーズにマシン開発が進むはずです。そして,グレシーニ・チームをサテライトとして契約延長すれば,協力関係も容易に取れます。まだちょっと先のことではありますが,今後の展開が注目となります。 |
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2020/01/19(日) ☆アジアへ(JRR) ○1月17日(金)にカワサキモータースジャパンから発表があり,Kawasaki Team GREENに所属する岩戸亮介が,今シーズンはKawasaki Thailand Racing Team ARRCに所属してアジアロードレース選手権(ARRC)にフル参戦することになりました。今季アジアへ進出することになった岩戸は,JRRにおいてJ-GP3クラス及びST600クラスを経て,一昨年にはJ-GP2クラスチャンピオンに輝きました。そして,昨シーズンついにJRRにおけるカワサキのワークスといえるKawasaki Team GREENに所属し,最高峰のJSB1000クラスへステップアップを果たしました。そして,ルーキーとして迎えた昨シーズンは,ランキング9位となってルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しています。チームメイトは,昨季タイ国内のスーパーバイク選手権において3連覇を成し遂げたT.ワロコーンです。 今シーズンのJSB1000クラスは,ホンダワークスであるTeam HRCの参戦がなくなりました。さらに,国内最有力チームとしてあげられるモリワキやヨシムラが活動をとりやめています。Kawasaki Team GREENについても,昨シーズン所属した渡辺一馬は伊藤真一が監督を務める新チームに移籍しますし,今回の岩戸がアジア進出と言うことで活動中止となるのは間違いなく,今シーズンの活動がどうなるのか具体的な発表は後日行われるということです。 |
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2020/01/18(土) ☆31年ぶり&連覇(ダカール・ラリー) ○新年恒例となっているダカール・ラリー最終日の走行が行われ,2週間にわたる激走に終止符が打たれて各クラスのタイトルが決まりました。かつては『パリ・ダカール・ラリー』という大会名で親しまれていたこの大会は,パリが出発地,ダカールがゴール地となっていました。ところが,アフリカ大陸の政情不安が顕著となったため,名称にダカールは残ったものの,2009年から開催地が南アメリカ大陸へ変更となりました。しかし,今年の大会から再びアフリカ大陸に戻ってきて,ダカールではないものの,国土の大半が砂漠に覆われているサウジアラビアでの開催となりました。 2輪での注目点は,開催が中止となった2008年を除いて,2001年からタイトルを獲得し続けているKTMと,2013年から再びこの大会に参戦を開始したホンダとの争いでした。タイトル奪還に向けてHRCとして参戦したホンダでしたが,昨年まではKTMがそれを退けてきました。今年の大会もKTMとホンダとのバトルが展開されていき,最初こそKTM優勢で進んでいきました。しかし,ここで強さと速さを見せたのが,CRF450 RALLYを駆ってモンスター・エナジー・ホンダ・チームからワークスライダーとして参戦しているR.ブラベックでした。ステージ3を制して総合トップに躍り出ると,とばすところはとばし,抑えるところは抑えるという走り展開して総合トップの座を守っていき,見事タイトルを獲得しました。ホンダがこの大会を制したのは,1989年にG.レイが優勝して以来31年ぶりとなります。 4輪の注目点は,もちろんトヨタの2連覇がなるかというところですが,何と言ってもF1王者のF.アロンソの参戦でしょう。F1への参戦が無くなっているアロンソですが,WECやインディ・カーといったサーキットでのレースに参戦してきました。しかし,ドライバーとしての経験値をさらに上げようとするアロンソが選んだのが,サーキットとは全く違った環境で行われるこの大会でした。ただ,いくらF1チャンピオンとはいえ,さすがに砂漠地帯等で行われるラリー・レイドでタイトルを争うほど甘くはなく,最後までタイトル争いの中心に立つことはできませんでした。そうした中でトップに立ち続けたのが,元WRCチャンピオンで,息子がF1ドライバーとして活躍しているC.サインツでした。2009年にはフォルクスワーゲンのトゥアレグ,2018年にはプジョーの3008DKR Maxiを駆ってタイトルを獲得したサインツですが,今年はミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギーを駆って参戦して3日目にトップに立つと,こちらも速さと強さを見せてその座を守り続け,昨年と同じくトヨタ・ハイラックスを駆って連覇を目指すN.アル.アティアの追撃を最後まで許さず見事今年のタイトルを獲得しました。3度目のダカール制覇となるサインツですが,いずれもメーカーが違うという快挙も成し遂げています。 四輪市販車部門は,この部門で7連覇を目指すチームランドクルーザー・トヨタ・オートボデー(TLC)が,オートマチック・トランスミッションをとなったランドクルーザーを投入してきました。市販車にとっては厳しい状況での走りとなるこの大会ですから,この部門の参戦者がどんどん脱落していき,最終的にTLCの2台のみが残るというサバイバルバトルとなりました。最終的にC.ラビエル&J.ピエール・ギャルサン組が総合28位,三浦昂&L.リシトロイシター組が総合32位でゴールし,市販車部門7連覇をワンツーフィニッシュで達成しました。 トラック部門では,日野チームスガワラの菅原照仁&染宮弘和&望月裕司組が総合10位を獲得し,排気量10リットル未満クラスで11連覇を達成しています。 |
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2020/01/17(金) ☆世界選手権の体制(MotoGP&SBK) ○先日までホンダが発表した今シーズンのモータースポーツ活動について3回にわたってお伝えしていますが,2輪に関しては国内で開催されるJRRについてのみお伝えしていましたので,ここでは,世界選手権に関してお伝えします。なお,Moto2,Moto3クラスに関しては,「育成ライダー」としての支援となります。 まず,MotoGPの最高峰であるMotoGPクラスについてですが,昨年既にお伝えしているように昨シーズンとほぼ同じで,唯一引退したJ.ロレンソに替わってレプソル・ホンダ・チームにA.マルケスが加入しています。Moto2クラスに関しては,昨シーズンからそれまでのホンダ製エンジンに替わってトライアンフ製のエンジンがワンメークとして採用されています。しかし,ホンダとしてはイデミツ・ホンダ・チーム・アジアへの支援を今シーズンも継続します。Moto3クラスについては,日本人ライダー勢の一部がKTM等へ移籍したり,支援の年数が経ったりしたこともあって,昨シーズンより支援する数が減ってホンダ・チーム・アジアの2人のみとなっています。今季新たに加わったのは,同チームの國井勇輝となっています。 SBKについては,昨シーズンまでと体制が変わってホンダが本格的に乗り込み,HRCとしての活動を復活させると共に,長年にわたって国内ホンダのエースとして活躍してきた高橋巧が,ようやく世界選手権にフル参戦を開始することになりました。 具体的な体制は,以下の表のようになっています。 |
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2020/01/16(木) ☆体制発表会(MotoGP) ○昨シーズン3年連続して3冠を達成したホンダのワークスチームであるレプソル・ホンダから発表があり,今シーズンの体制発表会を2月4日に例年と同じくインネシアの首都であるジャカルタで行うことになりました。昨シーズンをもってJ.ロレンソが引退することになり,急遽その空いたシートに座ることになったのが,昨年のMoto2クラスチャンピオンとなったA.マルケスでした。そのことにより,今シーズンのホンダワークスはマルケス兄弟が所属することになり,最高峰クラスにおいて兄弟が同一チームでフル参戦するというのは史上初の快挙です。昨年のシーズン終了直後に最終戦の会場であるバレンシア・サーキットでオフィシャルテストが実施されましたが,その時のアレックスは契約の関係から正式なカラーリングのマシン及びライディングスーツを使用していませんでした。その後シーズンオフに入りましたので,2月4日の体制発表会が正ライダーとしてレプソルカラーを纏ったマルケス兄弟をお披露目する最初の機会となります。他のワークスチームも発表会の予定が明らかになっていて,その先陣を切るのが,昨シーズンと同じくA.ドビツィオーゾ&D.ペトルッチの体制で臨むドゥカティワークスで,ホンダの発表会の前日である2月3日にイタリアのボローニャで開催する予定です。ヤマハ(V.ロッシ&M.ビニャーレス)とスズキ(A.リンス&J.ミル)のワークスチームは,今年最初のオフィシャルテストが2月7日(金)にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われますが,その前日の6日に同地で開催することになっています。この日には,昨シーズン大活躍してルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したF.クアルタラロが所属するペトロナス・ヤマハSRT(クアルタラロ&F.モルビデリ)も発表会を行う予定になっています。 |
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2020/01/15(水) ☆後任(EWC) ○2輪の耐久レースの最高峰であるEWCにフル参戦しているチームの中で主力の1つであるSuzuki Endurance Racing Team(SERT)から発表があり,2019-2020シーズンにおける第2戦となる『セパン8時間耐久ロードレース』をもって引退したV.フィリップに替わって,昨シーズンはアビンティア・エスポンソラーマ・レーシングに所属して昨シーズンから新たに始まった電動バイクでの世界選手権であるMotoEにフル参戦したX.シメオンを後任として起用することになりました。引退したフィリップは,耐久レースにおけるスズキのエーズチームであるSERTに長年所属し,10回にわたってタイトルを獲得しました。まさにSERTの顔とも言えるライダーでした。今回加入することになったシメオンは,昨シーズンはMotoEに,一昨年はレアーレ・アビンティア・レーシングに所属してMotoGPクラスに参戦しましたが,最も印象にあるのは,2010〜2017年までフル参戦したようにMoto2ライダーとしてのシメオンでしょう。チャンピオン争いに絡むというところまでの成績は残していませんが,8年間にわたるMoto2クラス生活の中では,フェデラル・オイル・グレシーニMoto2に所属した2015年シーズンのランク7位が最高位でした。SERTにおけるシメオンの最初のレースは,4月18〜19日に開催される第3戦『ル・マン24時間耐久ロードレース』からで,チームメイトはE.マッソンとG.ブラックとなります。 |
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2020/01/14(火) ☆小規模(SGT) ○昨日までの3日間は,『東京オートサロン2020』に合わせて発表された今季のホンダのモータースポーツ活動についてお伝えしました。体制発表は,ホンダだけでなくニッサンも1月10日(金)にSGTのGT500クラスについて発表を行っています。今日は,その点についてお伝えします。 ホンダはクラス1規定に基づいてNSX-GTをそれまでのミッドシップからFRへと変更を行っていますが,GT-Rを使用するニッサンについては,元々FRですので,クラス1規定に基づくという点では変更が加わりますが,マシンが大幅に変わるというところまではありません。そのマシンを供給するのは4チーム4台という点でも変更がなく,それを駆るドライバーの体制についても,ホンダに比べると小規模な変更に留まっています。まず,供給する4チームの内,ワークスであるNISMOと,『マッチ』こと近藤真彦が率いるKONDO RACINGについては,ドライバーの組み合わせに変更がありません。星野一義が率いるTEAM IMPULについては,昨シーズンまでGT300クラスにフル参戦していた平峰一貴が加わり,継続参戦となる佐々木大樹とのペアとなります。あとNDDP RACING with B-MAXについては,昨シーズンそれまでのトヨタ陣営からニッサン陣営に加わって結果を残した平手晃平が残留し,チームメイトには,昨シーズンのオートポリス戦で急遽代役参戦を果たした千代勝正が再びSGTのレギュラードライバーに返り咲いています。なお,具体的な参戦体制については,以下の表のようになっています。 |
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2020/01/13(月) ☆新たに(JRR) ○昨日まで2日間にわたって今季のホンダのモータースポーツ活動における4輪(SFとSGT)の体制についてお伝えしましたが,今日は国内の2輪活動の内,JRRの最高峰クラスであるJSB1000クラスについてお伝えします。昨年までとの大きな違いは,残念ながらワークスチームとしての活動がなくなっているということでしょう。昨シーズンまでは,高橋巧を擁してチームHRCとしてフル参戦していましたが,その高橋が戦いの場所をSBKに移し,それに伴うかのようにワークスチームとしてのエントリーがなくなり,以前のようにホンダ系のプライベートチームへの支援に軸足を移すものと思われます。そのホンダ系のチームには,これまでのようにMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaなどがありますが,今シーズン新たなチームも発足しています。その新チームとは,Keihin Honda Dream SI Racingで,永年にわたってホンダのエースとして活躍してきた伊藤真一が監督を務め,KEIHINが支援を行うチームです。伊藤とKEIHINといえば,2006年に名メカニックの一人である小原斉と組んでKEIHINの支援を受けてチームを立ち上げ,見事にチャンピオンを獲得したという経歴があります。今回の新チームは,その小原氏が昨シーズンまで運営してきたコハラ・レーシングを母体とし,九州を代表するプライベートチームであるTeamRSCと協力して立ち上げたもののようです。その新チームが起用するライダーは,長年ホンダのワークスライダーとして活躍した経歴を持ち,昨シーズンはSBKにフル参戦した清成龍一と,JRRにおけるカワサキのワークスとも言えるTEAM GREENからJSB1000クラスにフル参戦した渡辺一馬です。今季のJSB1000クラスは,チームHRCだけでなく,日本を代表するコンストラクターであるヨシムラ,モリワキをはじめ,TEAM GREENも活動がなくなります。今回の渡辺の移籍(モリワキだった高橋裕紀の移籍も)こうした流れの中でのものとも言えます。 今回発表された具体的なチーム体制は,今シーズンからJ-GP2クラスに替わって始まるST1000クラスの体制を含めて以下の表のようになっています。なお,いずれのチームも,使用するマシンは,ホンダがフルモデルチェンジして今年から投入するCBR1000RR FIREBRADE SPとなっています。 |
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2020/01/12(日) ☆幕張メッセで行われている『東京オートサロン2020』に併せて発表されたホンダのモータースポーツ活動について,昨日のSFに続いて,今日はSGTのGT500クラスを主としてお伝えします。 今シーズンのホンダ陣営ですが,昨シーズンまでと同じく5チーム5台体制となっています。ただ,具体的な部分については,若返りが図られた印象です。昨年との大きな違いは,チーム体制はもちろん,使用するマシンが大きな変更となります。昨シーズンまではミッドシップのNSX-GTを使用していたホンダですが,今シーズンからはクラス1規定に基づき,NSX-GTという点では変わりないものの,トヨタやニッサンと同じくFRに仕様変更となっています。チーム体制については,ベテランドライバーが,中嶋大祐のように引退したり,J.バトンやN.カーティケヤンのようにSGTから離脱することになったことに伴い,そこに若手ドライバーが起用されることになりました。昨シーズンと変更がないのはKEIHIN REAL RACINGだけで,後の4チームは移籍があったり,若手の起用があったりしています。まず,バトンが抜けたTEAM KUNIMITSUには,ホンダ陣営の中で若手有望株の一人である牧野任祐が加わりました。カーティケヤンが抜けたModulo Nakajima Racingには,ベテランドライバーで開発能力に優れる伊沢拓也がARTAから移籍し,チームメイトには,昨シーズンGT300クラスにフル参戦していた大津弘樹が入りました。伊沢が抜けたARTAには,昨シーズンGT300クラスでチャンピオンを獲得した福住仁嶺が加わりました。中嶋の引退で空いたTEAM MUGENには,何とSGT自体が初参戦となる笹原右京が抜擢されています。なお,具体的なGT500クラスの体制は,GT300クラスも含め,以下の表のようになっています。 |
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2020/01/11(土) ☆初登用(SF) ○千葉県にある幕張メッセで開催されている『東京オートサロン2020』の開催に合わせて,ホンダが今シーズンの2輪,4輪におけるモータースポーツ活動計画概要を発表しました。今日は,その中でSFについてお伝えします。 今シーズンのホンダ陣営は,6チーム10台となります。昨シーズンまで全日本F3選手権にフル参戦してきたThreeBond Racingが,道上龍が監督を務めるDrago CORSEとタッグを組んでThreeBond Drago CORSEとして今シーズンからSFにフル参戦することになりました。そして,その最初のドライバーとしてエントリーすることになったのが,コロンビア出身の女性ドライバーであるT.カルデロンです。SFに女性ドライバーがフル参戦するのは,このカルデロンが初となります。今回起用されるカルデロンは,GP3やFIA F2にフル参戦すると共に,アルファロメオF1でテストドライバーを務めた経験もあります。DOCOMO TEAM DANDELION RACINGとTEAM MUGENの2チームについては,昨年と同じ体制で臨みますが,他のチームは変更となっています。その中でTCS NAKAJIMA RACINGは,昨シーズン所属したA.パロウがインディカー・シリーズにフル参戦することになり,その空いたシートに,ルーキードライバーである大湯都史樹が座ることになりました。また,B-Max Racing with motoparkに同じくルーキードライバーとして18歳のフランス人ドライバーであるC.ミレッシがシートを獲得しています。昨シーズン途中から塚越広大が復帰したREAL RACINGについては,今回の発表段階では未定となっています。なお,F1へのステップアップ候補としてとらえられている日本人ドライバーの一人である松下信治がSFに復帰するのではないかという噂が浮上していましたが,今回の発表には名を連ねておらず,昨シーズンと同じくFIA F2にフル参戦することが考えられます。 今回発表された具体的なラインナップは,以下の表の表のようになっています。 |
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2020/01/10(金) ☆昨シーズン限りで(SGT) ○インド人ドライバーとして初となる元F1ドライバーで,今シーズンは,SGTにおいてModulo Nakajima Racingに所属して牧野任祐と組み,Modulo Epson NSX-GTを駆ってSGTにフル参戦したN.カーティケヤンに関して1月6日にチームから発表があり,昨シーズン限りでSGTから退くことになりました。それまでのカーティケヤンは,2001年に来日して当時フォーミュラ・ニッポンといわれていた現行におけるスーパーフォーミュラにフル参戦し,その後戦いの場をF1へと移していきました。インド企業の支援を受けながら永年にわたってフォーミュラカーのレースにレギュラードライバーや開発ドライバーを務めていましたが,昨シーズンはSFで所属していた関係でModulo Nakajima RacingからSGTにフル参戦しました。シリーズ戦の中では勝利を収めることができませんでしたが,シリーズ終了後の11月に行われたDTMとの交流戦のレース2において見事トップチェッカーを受けて有終の美を飾っていました。来季以降の具体的な活動については発表がありませんでしたが,レース活動を続けながらも,他の自動車関連ビジネスベンチャーの開発に集中するということです。 |
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2020/01/09(木) ☆頼みの綱?(F1) ○かつてはホンダやルノーのエンジンを搭載して数々の栄冠を獲得したウィリアムズですが,近年は戦闘力を失い,コンストラクターズタイトルでは最下位争いを展開している状況です。そのため,チームを資金的に支えるスポンサーを獲得するのが厳しくなっていて,ようやく獲得したスポンサーが撤退する動きも見られます。昨シーズン終了後には,レギュラードライバーだったR.クビサがチームから去ることになったのと同時に,彼が持ち込んだポーランドの石油関連会社である『PKNオーレン』がスポンサー契約を解除しました。さらに,オーストリアのデオドラントブランドである『Rexona』も同じく撤退し,他のスポンサーも次々に契約解除しているようです。ただ,昨シーズンからスポンサーの1つに名をつられているカナダの食品関連会社である『ソフィーナ・フーズ』については,パートナーシップを強化・延長することを発表しました。実は,この会社は,今シーズンからウィリアムズのレギュラードライバーを務めることになったN.ラティフィの父親が所有する会社です。その父親であるM.ラティフィは,カナダを代表する大富豪の一人ということで,2018年にはマクラーレンの株式を大量購入しています。ウィリアムズにしろマクラーレンにしろ,どちらも伝統のあるF1を代表するチームです。両チームにとっては,まさに頼みの綱とも言える企業家ですね。 |
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2020/01/08(水) ☆契約延長(F1) ○新年を迎えました。本年もよろしくお願いします。 今年最初のニュースはF1に関してです。昨シーズンからそれまでのルノーに替わってホンダ製パワーユニットを搭載するようになったレッドブルに所属し,3勝を挙げて復活以来初めてホンダに勝利をもたらしたのがM.フェルスタッペンです。2016年シーズンから同チームに所属しているフェルスタッペンは,その年に史上最年少で勝利を収め,昨年の3勝を含めると合計8回の勝利を収めていて,当然有力チームが放っておくはずがなく,フェラーリやメルセデスへの移籍が噂としてずっと語られています。そのフェルスタッペンとレッドブルとの契約は,今シーズンまでは結ばれています。有力チームとの噂がある彼だけに,来季以降の所属が気になるところでしたが,昨日レッドブルから発表があり,3年間の契約延長が成立し,少なくとも2023年まではレッドブルで戦うことが決まりました。これにより,噂として浮上していたメルセデスやフェラーリへの移籍は,少なくとも2023年終了まではないということになります。今回の契約延長には,ホンダとチームとの関係が大きく影響していたのは間違いないでしょう。復活したときにタッグを組んでいたマクラーレンとは最後まで良好な関係を構築することができなかったホンダでしたが,マクラーレンに替わって2018年シーズンから提携しているレッドブルのジュニアチームであるトロロッソ,そして昨シーズンからのレッドブルとの関係性はとても良好な状態になっています。そのような関係性にたってのホンダ製パワーユニットの進歩があります。そうした状況でドライブしているフェルスタッペンですから,両者への信頼感はかなり高まっているでしょうから,その手応えに3年間の契約延長という決断に至ったのではないかと思います。今シーズンのレッドブルは,チャンピオン候補に名を連ねるようにまでなっています。今回の契約延長が,それに大きな好影響が出ると良いですね。 |
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