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最新ニュース

2020/02/29(土)
☆僅差で(F1)
○開幕戦オーストラリアGPまで2週間と迫っていますが,開幕前最後のプレシーズンテスト最終日の走行が,前日より気温が上がったスペインのバルセロナにあるカタルニア・サーキットで行われました。前日はトラブルが発生してストップする時間が長かったメルセデスAMGでしたが,この日は快調な走りを展開し,午後の走行を担当したV.ボッタスがこの日の最速タイムを刻みました。そのボッタスからわずか1000分の73秒差で,午後の走行を担当したレッドブルのM.フェルスタッペンが2番手タイムをマークしています。午前中を担当したルノーのD.リカルドがトップタイムをマークしていて,午後の走行でボッタスとフェルスタッペンがそのタイムを上回ったため,全体としては3番手タイムとなっています。

☆維持(MotoGP)
○開幕前最後となる中・軽量級クラスのプレシーズンテストが,前回のMotoGPクラスと同じく開幕戦の舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットで始まりました。Moto2クラスは,スピードアップ・レーシングのJ.ナバーロが初日のトップタイムをマークしています。そのナバーロのタイムを上回ることはできませんでしたが,この日最後のアタックでタイムアップして2番手タイムを刻んだのは,ペトロナス・スプリンタ・レーシングのX.ビエルゲでした。イタルトランス・レーシング・チームのE.バスティアニーニが,ビエルゲからわずか1000分の21秒遅れで3番手タイムでした。今季レッドブルKTMアジョからフル参戦している長島哲太は,5番手タイムで初日を終えています。
Moto3クラスは,コマーリング・グレシーニMoto3のG.ロドリゴが初日のトップタイムをマークしていますが,このタイムは昨年のポールタイムを非公式ながら上回っています。2番手タイムをアスパー・チームのA.アレナスがマークし,前回のテストで自身初の総合トップタイムをマークしていたホンダ・チーム・アジアの小椋藍が3番手タイムをマークし,好調さを維持しています。他の日本人ライダー勢では,SIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生が5番手タイムをマークしています。
2020/02/28(金)
☆今季初(F1)
○今年2回目となるプレシーズンテスト2日目の走行が,前夜に降った雨により所々にウェットパッチが残る中で始まったスペインのカタルニア・サーキットで行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,ここまでの走行であまり良い結果が出ていなかったフェラーリのS.ベッテルでした。ベッテルはもちろん,フェラーリがタイムシートのトップに立ったのは今季初となります。2番手タイムをマークしたのは,昨シーズンまでのトロロッソ・ホンダからチーム名が変更となり,アルファタウリ・ホンダというチーム名で参戦しているP.ガスリーでした。3番手タイムは,今季ピンクのカラーリングとなっているレーシング・ポイントのL.ストロールでした。チャンピオンチームであるメルセデスAMGでは,午後を担当したチャンピオンのL.ハミルトンがロングランテストをしている際,油圧関連のトラブルが生じたようでマシンをストップさせて赤旗の原因となってしまいました。それ以後,ハミルトンはこの日の走行を続けることができませんでした。
2020/02/27(木)
☆唯一(F1)
○今年2回目,そして開幕前最後となるプレシーズンテストが,スペインのバルセロナにあるカタルニア・サーキットで始まりました。この日のトップタイムをマークしたのは,今シーズンはレギュラードライバーとしてのシートは失い,アルファロメオ・レーシングのリザーブドライバーを務めているR.クビサでした。午前中の走行を担当した彼のマークしたタイムは,この日唯一となる1分16秒台でした。ちなみに,午後はレギュラードライバーのK.ライコネンが担当し,ブービーの18番手タイムでした。2番手タイムをマークしたのは,午後の走行を担当したレッドブルのM.フェルスタッペンで,クビサからはおよそコンマ4秒遅れでした。午前中の走行を担当したA.アルボンは,サスペンションに不具合が発生して3時間ほど走行できませんでしたが,それでも6番手タイムで初日を終えています。3番手タイムをレーシング・ポイントのS.ペレスがマークし,フェルスタッペンとのさはわずか1000分の81秒差でした。ペレスは午後の走行を担当していて,午前の走行を担当したL.ストロールは,8番手タイムでした。アルファタウリ・ホンダ勢は,午後を担当したD.クビアトが4番手,午前担当のP.ガスリーが5番手で初日を終えています。
2020/02/26(水)
☆4台体制(SBK)
○2月21日(金)にウェルカムプラザ青山において,ホンダが今シーズンのSBKのチームローンチイベントを開催しました。当初の予定では,一般公開をして開催する予定でしたが,コロナウィルスの影響により,ライブ中継のみでの開催となりました。今季のホンダは,フルモデルチェンジとなった『CBR1000RR-R FIREBLADE SP』をベースとしたマシンを投入し,ついにワークス活動を復活させてシーズンに臨むことになりました。そのチーム体制ですが,まずワークスである『Team HRC』としては,昨シーズンMotoGPからSBKに戦いの場を移し,ドゥカティのワークスライダーとしてフル参戦したA.バウティスタを起用しました。そして,そのチームメイトには,SBKやBSBで活躍し,昨シーズンはチャンピオンであるJ.レイのチームメイトとしてフル参戦したL.ハスラムを起用しています。さらに,もう1チームも支援していて,それが昨シーズンまで国内でホンダのエースライダーとして長年活躍してきた高橋巧を起用している『MIEレーシング・アルティア・ホンダ・チーム』です。このチームの代表は,日本が誇るコンストラクターの1つであるモリワキの森脇緑さんで,今回のイベントにも登場しました。ちなみに,チーム名の"MIE"の"M"はその緑さんの"M"で,"I"は"International", "E"は"Engineering"を意味しているとのことです。このイベント前までは,高橋巧の名前は発表されていましたが,そのチームメイトについては未定となっていました。しかし,今回ようやくその名前が発表され,今季もMotoGPのヨーロッパラウンドで併催されるMotoEにジョイン・コントラクト・ポンス40から出場する予定になっているJ.トーレスを起用することになりました。SBKに関しては,2015年から参戦していて,この間アプリリア,BMW,MVアグスタ,そしてカワサキといろいろなマシンで経験を積んできています。ホンダとしては18年ぶりのワークス参戦となりますが,全くのブランニューマシンの投入ですから,すぐに結果を出すのは難しいでしょうが,近年SBKでは好結果が全くと言っていいほど出せていないだけに,復活が期待されます。

☆テストライダー(SBK)
○ウェルカムプラザ青山でのチームローンチに先立ち,2月19日(水)にこれまでMoto2クラスや鈴鹿8耐で活躍し,今季はMotoEに参戦することが決まっているスイス人ライダーのD.エガーターが,SBKにおけるホンダのテストライダーに就任したことを発表しました。所属するのは,もちろんワークスであるHRCです。上記の記事にもお伝えしているように,ホンダは今季から新型『CBR1000RR-R FIREBLADE SP』を投入します。全くのブランニューマシンであるだけに,テストライダーが重要な役割を果たすことになります。これまでのエガーターは,主要な活躍の場はMotoGPのMoto2クラスですが,8耐に関しては,2014年にチームカガヤマから初参戦して3位表彰台を獲得しています。そして,2015年からはホンダ勢として参戦してきていて,最初の3年間はF.C.C.TSR Hondaで参戦して表彰台を2回獲得。昨年,一昨年はMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaから参戦しました。その時に駆ったマシンは,EWC仕様のCBRではあるものの,CBRへの理解は十分だと考えてもよいのではないかと思います。なお,今回の発表によると,テストライダーを務めるだけではなく,8耐への参戦も決まっているようです。つい最近までは,8耐といえばホンダが優勝してきていましたが,近年はヤマハ,そしてカワサキの後塵を拝しています。こうした状況ですから,今季のエガーターの役割はかなりのものだと言えます。
2020/02/25(火)
☆ワンツー(MotoGP)
○シーズン開幕前最後の走行となるプレシーズンテスト最終日の走行が,開幕戦カタールGPの開催地であるロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。今回のテストはヤマハ勢とスズキ勢が好調な走りを見せてきましたが,最終日も同様な結果となりました。まずトップタイムをマークしたのは,来季以降もヤマハのワークスライダーを継続することが決定しているモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスでした。そのビニャーレスからわずか1000分の33秒遅れで2番手タイムをマークしたのは,ヤマハのサテライトチームであるペトロナス・ヤマハSRTのF.モルビデリで,最終日はヤマハのワンツーでなっています。3番手タイムをマークしたのは,初日がトップ,2日目が2番手と良い結果を残しているチーム・スズキ・エクスターのA.リンスでした。4番手タイムをペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロがマークし,トップ4中3台がヤマハ勢となりました。ヤマハ勢ではあとV.ロッシがいますが,転倒したことも影響してか,最終日は12番手で終了しています。5番手タイムは,サテライトチームながら,ドゥカティの新型マシンが供給されているプラマック・レーシングのJ.ミラーがマークしています。ホンダ勢では,ディフェンディングチャンピオンであるレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスの7番手が最高位でした。そして,そのマルケスに次ぐ8番手タイムをマークしたのは,マルケスと同じく肩の手術の回復が待たれているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶でした。この日の走行でシーズン前の走行は終わり,後は開幕戦初日となる3月6日(金)を待つことになります。
2020/02/24(月)
☆再び(MotoGP)
○今年2回目となるプレシーズンテスト2日目の走行が,開幕戦の舞台であるロサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。この日最速タイムを刻んだのは,前回のテストで3日間ともトップタイムをマークしたペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロで,再びトップの座に返り咲いています。もちろん,テストの段階ですから,タイムの順は全く関係ないのですが,それでもルーキーシーズン以上の活躍が十分期待できる結果と言えるのではないでしょうか。2番手タイムは,初日にトップタイムだったチーム・スズキ・エクスターA.リンスでした。そのリンスから1000分の64秒差で3番手タイムをマークしたのは,既に再来年までヤマハのワークスライダーを継続することが決まっているモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスでした。ドゥカティ勢での最速は,サテライトチームであるプラマック・レーシングのF.バグナイアがマークした5番手タイムでした。ホンダ勢でのトップタイムは,手術の影響がまだ残っていて,痛み止めを飲んでテストに臨んでいるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶の10番手タイムでした。
2020/02/23(日)
☆ワンツー(MotoGP)
○待望の開幕までおよそ半月となりましたが,それを前にして,その開幕戦の舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットにおいて3日間にわたる今年2回目のプレシーズンテストが昨日から始まりました。初日にトップタイムをマークしたのは,2週間前にセパン・インターナショナル・サーキットで行われた今年最初のプレシーズンテストで総合3番手タイムだったチーム・スズキ・エクスターのA.リンスでした。そのチームメイトであるJ.ミルがわずか1000分の9秒遅れで2番手タイムをマークし,スズキワークス勢によるワンツーとなっています。3番手タイムをモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPのM.ビニャーレスがマークし,ヤマハ勢も好調さを見せています。そのヤマハ勢で前回最も好調だったペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロは,8番手タイムで初日を終えています。ドゥカティ勢のトップは,ドゥカティ・チームのD.ペトルッチがマークした4番手タイムでした。ホンダ勢は,まだ手術を行った肩の状態が十分には回復していないレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスの5番手が最速でした。マルケスと同じく,シーズンオフに肩の手術を行い,その回復が待たれているLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,15番手タイムで初日を終えています。
2020/02/22(土)
☆自身初(MotoGP)
○3日間にわたってスペインのヘレス・サーキット・アンヘル・ニエトにおけるプレシーズンテスト最終日の走行が,この日もドライコンディションの中で行われました。Moto2クラスで総合トップタイムだったのは,このクラスで最多勝を誇るリキ・モーリー・インタクトGPのT.ルティでした。彼のマークしたタイムは,昨シーズンマークされたレース中の最速タイムを更新するものでした。最終日は奮わなかったものの,総合2番手タイムをマークしたのは,2日目にトップタイムだったスカイ・レーシング・チームVR46のM.ベッツェッキで,この日のタイムでの総合2番手となっています。総合3番手は,フェデラル・オイル・グレシーニMoto2のN.ブレガがマークしています。今シーズンからレッドブルKTMアジョに移籍しているこのクラス唯一の日本人ライダーである長島哲太は,ブレガからわずか1000分の9秒差で総合4番手となっています。
Moto3クラスは,参戦2年目で飛躍が期待されるホンダ・チーム・アジアの小椋藍が,昨シーズンマークされたレース中のサーキットベストを更新する速さを見せて3日間総合のトップタイムとなりました。これは,小椋にとって自身初となる総合1番手です。総合2番手タイムは、2日連続して2番手タイムだったペトロナス・スプリンタ・レーシングのJ.マクフィーでした。総合3番手タイムは、初日トップだったコマーリング・グレシーニMoto3のG.ロドリゴがマークしています。

☆再び(F1)
○3日間わたってスペインのバルセロナにあるカタルニア・サーキットで行われたプレシーズンテスト最終日の走行が,これまでと違ってやや低い気温の中で行われました。チームによって午前と午後でドライバーを入替えての走行となりましたが,そのような中でトップタイムをマークしたのは,今シーズンもチャンピオンチームであるメルセデスAMGからフル参戦するV.ボッタスでした。ボッタスが午前の走行を担当したのに対し,午後からはチャンピオンであるL.ハミルトンが担当し,ボッタスには及ばなかったものの,2番手タイムをマークして,順位こそ違え,初日と同じくメルセデスAMG勢によるワンツーとなりました。3番手タイムは,前日のD.リカルドに続いて,この日はチームメイトのE.オコンがマークしています。ホンダ製パワーユニット勢は,アルファタウリのD.クビアトが午前中の走行を担当し,5番手タイムをマークしています。午後を担当したチームメイトのP.ガスリーは,9番手タイムでテストを終えています。レッドブル勢は,午前を担当したM.フェルスタッペンが8番手,午後担当のA.アルボンが10番手タイムでした。
2020/02/21(金)
☆長期契約(MotoGP)
○ホンダ・レーシング(HRC)から発表があり,昨年のチャンピオンで今季もレプソル・ホンダ・チームからフル参戦するM.マルケスとの新たな契約が成立しました。今シーズンのMotoGPクラスは,ヤマハがプレシーズンテストを行う前から来季以降の契約を発表し,今季限りでヤマハワークスのモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPからV.ロッシが去ることになり,来季からF.クアルタラロを起用することが決まりました。その発表と同時に,M.ビニャーレスとの2年間の契約延長も発表されています。あまりに早い決定だけに,正直驚いた訳ですが,そうした流れがホンダにも及んだのか,まあ既定路線ではあったものの,M.マルケスの契約延長が早くも発表されました。今回の契約延長は,来季からの4年間になっています。通常の契約は,単年度か2年間というのがほとんどで,今回の4年間というのは異例とも言える長期契約となります。今回契約が成立したマルケスは,2013年からMotoGPクラスにステップアップを果たし,その初年度から現在のレプソル・ホンダ・チームに所属しています。その初年度に史上最年少でチャンピオンを獲得し,その翌年にも連続してタイトルを獲得しました。2015年シーズンは,当時ヤマハのワークスライダーだったJ.ロレンソにタイトルを奪還されたものの,2016年から昨シーズンまで4年連続してタイトルを獲得していて,今季は5連覇を狙うシーズンとなっています。2013年からの契約な訳ですから,マルケスにとっては12年連続してホンダワークスからのフル参戦ということになりますので,こうした面でも長期契約と言えます。なお,チームメイトに関しては,今季M.マルケスの実弟であるA.マルケスとの契約が成立していますが,彼との契約は単年度ですから,来季に関してはどうなるか分かりません。ただ,現実的には他にライダーが現段階で見当たりませんから,今季よほどパフォーマンスに不安を見せない限り,マルケス兄弟という体制は継続するものと思われます。

☆テスト結果 PART1(MotoGP)
○3日間にわたる中・軽量級クラスのプレシーズンテスト2日目の走行が,スペインのヘレス・サーキット・アンヘル・ニエトで行われました。
Moto2クラスは,スカイ・レーシング・チームVR46のM.ベッツェッキがトップタイムをマークしています。2,3番手タイムは,それぞれアスパー・チームのA.カネト,レッドブルKTMアジョのJ.マルティンとなっています。
Moto3クラスは,コマーリング・グレシーニMoto3のG.ロドリゴがトップタイムをマークしました。2,3番手タイムは,それぞれペトロナス・スプリンタ・レーシングのJ.マクフィー,ホンダ・チーム・アジアの小椋藍となっています。

☆テスト結果 PART2(F1)
○スペインのバルセロナにあるカタルニア・サーキットにおいて,3日間にわたって行われているプレシーズンテスト2日目の走行が行われました。この日のトップタイムをマークしたのは,元チャンピオンで,今季もアルファロメオ・レーシングからフル参戦するK.ライコネンでした。今シーズンをもって2度目のF1引退するのではないかと噂されるライコネンですが,プレシーズンテストとは言え,まだまだ速さは健在であることを見せています。2,3番手は,それぞれレーシング・ポイントのS.ペレス,ルノーのD.リカルドとなっています。
2020/02/20(木)
☆ワンツー&最多周回数(F1)
○3日間にわたる今年初となるプレシーズンテストが,ドライコンディションとなったスペインのバルセロナにあるカタルニア・サーキットで始まりました。例年ですと,走り出し最初ですので,トラブルやミスなどがあって赤旗中断がしばしば起きるものですが,この日はスピン等はあったものの,順調に走行が続いていきました。この日のトップタイムをマークしたのは,昨シーズンもチャンピオンに輝いたメルセデスAMGのL.ハミルトンでした。午後からの走行となったハミルトンですが,94周を走行し,この日唯一となる1分16秒台をマークしてのトップタイムでした。2番手タイムをマークしたのは,午前の走行でトップタイムだったV.ボッタスで,チャンピオンチームがいきなりのワンツー発進となっています。3番手タイムをマークしたのは,午前の走行を担当したレーシング・ポイントF1のS.ペレスでした。4番手タイムをレッドブルのM.フェルスタッペンがマークしていますが,2度ほどスピンを喫したものの,この日最多周回数となる168周を走行し,ホンダ製パワーユニットの信頼性の高さを見せています。そのホンダ製パワーユニットを搭載しているアルファ・タウリのD.クビアトは,フェルスタッペンに次ぐ5番手タイムで初日を終えています。

☆タイムアップ(MotoGP)
○先日のMotoGPクラスに続いて,Moto2,Moto3クラスの今年初となるオフィシャルテストが,第5戦スペインGPの開催地であるヘレス・サーキット・アンヘル・ニエトで始まりました。今回のテストは,21日までの3日間行われる予定です。
Moto2クラスでトップタイムをマークしたのは,今シーズンもOneoxo TKKR SAGチームからフル参戦し,レジェンドライダーの一人であるW.ガードナーの息子としても知られるR.ガードナーでした。彼のマークしたのは,この日唯一となる1分40秒台で,このタイムは,昨年マークされたレース中のベストラップタイムを上回っています。昨シーズンから新しいマシンに替わっているMoto2クラスですが,1年間戦ってきた成果が既に出ていると言えるのかもしれません。2,3番手タイムは,それぞれフェデラル・オイル・グレシーニMoto2のE.ポンス,アスパー・チームのA.カネトでした。ちなみに,2番手タイムをマークしたE.ポンスは,こちらもレジェンドライダーであるA.ポンスの息子です。今シーズンからレッドブルKTMアジョに移籍している長島哲太は,カネトに次ぐ4番手タイムで初日を終えています。
Moto3クラスは,エストレージャ・ガルシア0,0のS.ガルシアが,こちらも昨シーズンマークされたレース中のベストラップを更新する速さを見せてトップタイムをマークしました。2番手タイムをペトロナス・スプリンタ・レーシングのJ.マクフィーがマークし,それに次ぐ3番手タイムをマークしたのは,GP2年目となるホンダ・チーム・アジアの小椋藍でした。ルーキー初年度は2位が最高位でしたが,1年間戦って今季の飛躍が期待されるだけに,好スタートを切ったと言えるのかもしれません。他の日本人ライダー勢ですが,昨シーズン初優勝を飾っているSIC58スクアドラ・コルセの鈴木竜生が6番手,今シーズンKTM勢に加わったレッドブルKTMアジョの鳥羽海渡が20番手,レッドブルKTMテック3の佐々木歩夢が23番手でした。そして,ルーキーライダーとなるエストレージャ・ガルシア0,0の山中琉聖が18番手,ホンダ・チーム・アジアの國井勇輝が25番手タイムで初日を終えています。
2020/02/19(水)
☆契約延長(F1)
○カシオ計算機から発表があり,『スクーデリア・アルファタウリ』と2年間の契約延長が成立しました。レッドブル・レーシングのジュニアチームである同チームは,これまで『スクーデリア・トロロッソ』として活動してきましたが,今シーズンからレッドブルのファッションブランドである『アルファタウリ』を取り入れたチーム名に変更となっています。カシオとトロロッソといえば,2016年からスポンサー契約が成立して以降,その一環としてカシオの腕時計ブランドの一つである『EDIFICE(エディフィス)』とトロロッソとのコラボレーションモデルが限定販売されています。レースファンの中には,青い文字盤にトロロッソのロゴが入ったEDIFICEをお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。今回の契約成立により,ドライバーやチームウェアをはじめ,既に発表&シェイクダウン走行を終えている同チームの今季型マシン『AT01』のフロントノーズ部分にカシオとEDIFICEのロゴが継続して掲載されることになります。
2020/02/18(火)
☆初優勝(WRC)
○第2戦ラリー・スウェーデン最終日の走行が2月16日(日)に行われ,前日まで首位を走っていたトヨタ・ヤリスWRCを駆るE.エバンスが逃げ切り,自身通算2度目となる勝利を収めました。例年ではフルスノーイベントとなる今大会ですが,日本と同じく同地も暖冬となっていて,ほとんど雪がないコンディションの中,当初の予定より10個のSSがキャンセルという異例の形で行われました。初日からトップに立ったエバンスは,最後までその位置を守りきって2位に12秒以上の差をつけて勝利し,トヨタに今季初優勝をもたらしています。その2位には,昨年トヨタからフル参戦してチャンピオンを獲得し,今季はヒュンダイi20クーペWRCを駆ってフル参戦しているO.タナクが入っています。3位には,エバンスのチームメイトであるK.ロバンペラが逆転で表彰台獲得となっています。前日まで3位に立っていた元チャンピオンで今季からトヨタ勢に加わっているS.オジエは,ロバンペラの逆転を許して4位でのフィニッシュとなっています。今回の結果により,まだシーズン序盤ではありますが,ドライバーズタイトルでエバンスが,マニュファクチャラーズタイトルでトヨタがトップに浮上しています。今季同じくトヨタ・ヤリスWRCを駆ってスポット参戦している勝田貴元は,トップから合計2分弱の差をつけられて9位でのフィニッシュを果たしています。次戦は1ヶ月後の開催となっていて,今回とは打って変わって高地&高い気温となるラリー・メキシコです。
2020/02/17(月)
☆お披露目(SGT)
○神奈川県横浜市にある日産本社ギャラリーにおいて,『ニッサン・モータースポーツ・ファン・イベント』が開催され,そこでSGTのGT500クラスにフル参戦する各チームの陣容を発表しました。ニッサンの今季の体制については,既に1月に発表され,1月14日付のこのページ(こちら)でお伝えしていますが,改めてその体制と新たに車名及び各チームが使用するタイヤメーカーについてお伝えします。トヨタとホンダがマシンをスイッチしたのに対し,ニッサンはこれまで通りニッサンGT-Rニスモを駆ってフル参戦します。ただ,今シーズンからクラス1規定に基づいたレギュレーションになりますので,新しいエンジンである『NR20B』を搭載することになります。チームに関しては先日発表があったとおりで,4チーム8名の顔ぶれとなっています。なお,具体的な車名とドライバー等については,以下の表のようになっています。
2020年 SGTにおけるニッサンの参戦体制
車名 ドライバー タイヤ
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R 3 平手 晃平 ミシュラン
千代 勝正
カルソニックIMPUL GT-R 12 佐々木 大樹 ブリヂストン
平峰 一貴
MOTUL AUTECH GT-R 23 松田 次生 ミシュラン
L.クインタレッリ
リアライズコーポレーション ADVAN GT-R 24 高星 明誠 ヨコハマ
J.マーデンボロー
2020/02/16(日)
☆一人勝ち?(JRR)
○2月10日(月)に今シーズンのJRRにおける各クラスのエントリーリストが発表されました。それによると,既にお伝えしていたように,昨シーズン限りでJ-GP2クラスが終了し,今季から新たにST1000クラスが発足することになりました。そのST1000クラスには,全部で20台がエントリーしています。その中には,元GPライダーで,このところずっとモリワキに所属してきた高橋裕紀が,そのモリワキの参戦休止を受けて日本郵便HondaDream TPからフル参戦することになりました。その他では,昨シーズンJ-GP2クラスでチャンピオンを獲得した名越哲平が,昨シーズン所属したMuSASHi RT HARC-PROの残留してフル参戦し,我が大分県出身の清末尚樹が,こちらもTEAM WITH 87 KYUSYUに残留して昨シーズンのJSB1000クラスからこちらのクラスに変更してフル参戦することになっています。
最高峰のJSB1000クラスは,全部で17台がエントリーリストに登載されていて,その中には,もちろん昨シーズンもチャンピオンを獲得したYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行がチャンピオンナンバーである「1」をつけてフル参戦します。ただ,今シーズン気になるのは参戦チームで,中須賀が所属するヤマハワークスであるYAMAHA FACTORY RACING TEAMは参戦を継続し,チームメイトもこれまで通り野左根航汰となっています。しかし,高橋巧が所属したホンダワークスであるHRCをはじめ,カワサキの実質的ワークスであるチーム・グリーン,スズキの実質的ワークスであるヨシムラ,国内有数のコンストラクターであるモリワキが参戦を休止しています。そのため,現実的に考えるとYAMAHA FACTORY RACING TEAMの一人勝ち状態になる可能性も否定できません。果たしてどのような展開となるのか,懸念材料がありながらのシーズンとなりそうです。今回発表されたエントリーリストの中で,JSB1000クラスのリストは以下の表のようになっています。なお,今回のリストは暫定版ですので,今後変更となる可能性があります。
2020年 JRRにおけるJSB1000クラスのエントリーリスト(暫定)
ライダー チーム マシン タイヤ
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 ブリヂストン
3 野左根 航汰   〃
8 秋吉 耕祐 KOSUKE racing
13 津田 一磨 Team Baby Face YZF-R1
17 清成 龍一 Keihin Honda Dream SIR CBR1000RR-R
19 中冨 伸一 HiTMAN RC甲子園ヤマハ YZF-R1 ダンロップ
24 須貝 義行 チームスガイレーシングジャパン ブリヂストン
25 亀井 雄大 Honda Suzuka Racing Team CBR1000RR-R
28 児玉 勇太 Team Kodama YZF-R1
33 渡辺 一馬 Keihin Honda Dream SIR CBR1000RR-R
36 岩田 悟 Team ATJ
44 関口 太郎 Team TARO PLUSONE BMW S1000RR
71 加賀山 就臣 Team KAGAYAMA GSX-R1000R
72 濱原 颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ CBR1000RR-R
75 前田 恵助 YAMALUBE RACING TEAM YZF-R1
87 柳川 明 will-raise racingRS-ITOH
634 水野 涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda CBR1000RR-R ブリヂストン
2020/02/14(金)
☆初参戦(F1)
○昨日BMWモータースポーツから発表があり,昨季ウィリアムズからF1にフル参戦したポーランド人ドライバーのR.クビサが,BMW M4 DTMを駆ってドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)にフル参戦することになりました。所属チームは,今季からDTMにフル参戦するARTグランプリです。将来のチャンピオン候補ではないかと言われて2006年からF1にフル参戦していたクビサでしたが,2011年のシーズン前にプライベートで参戦したラリーで激しいクラッシュを喫し,ドライバーとしては復帰が困難ではないかという大怪我を負ってしまいました。しかし,不屈の精神で数度の手術やリハビリを乗り越え,WRCにフル参戦する活躍を見せました。その後2017年にはルノーのテストドライバーの一人としてF1に復帰し,昨シーズンはウィリアムズF1に所属してレギュラードライバーとしてフル参戦しました。しかし,そのウィリアムズ自体が戦闘力を失っていて毎戦最下位争いに終始し,唯一第11戦ドイツGPにおいて,他のドライバーがペナルティにより降格処分となったことから10位入賞を果たしています。こうしたことからF1への参戦に見切りをつけ,今回の発表のようにDTMへの参戦という選択を行っています。そのクビサが所属することになったARTは,かつて日本で活躍したフランス人ドライバーのS.フィリップが現在代表を務めているチームで,F1の下位カテゴリーであるF3やGP2,フォーミュラ・ルノーなどに参戦してきました。そして,今シーズンはBMWで唯一のカスタマーチームとしてDTMにフル参戦し,クビサを起用することになっています。
2020/02/13(木)
☆開催延期(F1)
○中国を中心に,我が国はもちろん世界的にコロナウィルスが問題となっていて,昨日の段階で中国では感染者がおよそ4万5千人,死者が1100人を超える事態となっています。そうした状況はモータースポーツにも影響が出ていて,既にフォーミュラEが3月21日(土)に中国の三亜で開催される大会の延期を決定しています。こうした流れはF1にも影響が出ていて,FIAに対して中国GPのプロモーターである『Juss Sports Group』から開催延期の要請が提出されていました。これを受け,FIAがF1側と協議した結果,第4戦として4月19日(日)に決勝レースが行われる予定である中国GPの開催を延期することが昨日正式に決定しました。開催延期ということは,どこかの大会と入れ替わるか新たにどこかに組み込むかの2つが考えられます。しかし,これは簡単には決まらない可能性が高くなっています。その最大の要因は,今シーズンからレース数が22戦に増えたことです。限られた期間の中で22戦を組み入れていますので,スケジュール的に余裕がなくなっています。また,各大会のプロモーターは,元々の予定に合わせて準備をしていますから,そう簡単には中国GPと入替え開催するという訳にはいきません。噂では,9月に開催される予定になっているロシアGP側に入替えの要請がなされたようですが,ロシア側はこれを拒否したということがあったようです。では,どこかに新たに組み込むかというと,タイトなレースカレンダーになっていますから,そう簡単にはいきません。そうなると,どこかに無理を承知で入れなければならなくなります。その無理とは,一昨年実際にあった3週連続開催という方法やサマーブレイクを短縮する方法などが考えられます。ただ,全22戦ということで,ドライバーはもちろん,メカニックなどのスタッフにも今季は負担が大きくなっていて,チームによっては交代制を敷くことも検討しているようです。延期は決定しましたが,その後どうするのかがなかなか難しい状況にありますので,どのような対策を採るのか注目となります。可能性として今季の開催自体がなくなることも考えられますが,中国は各メーカーにとって巨大な市場ですので,そう簡単には中止に至らないでしょうね。
2020/02/12(水)
☆大幅変更(SGT)
○昨日は2月7日(金)にTOYOTA GAZOO Racingが発表したSFの参戦体制についてお伝えしましたが,今日はSGTのGT500クラスについてお伝えします。今シーズンからレギュレーションがドイツを中心に開催されているDTMとの連携を目指したクラス1規定に基づくことになっています。それと連動するように今シーズンのトヨタは,昨シーズンまでのレクサスLC500に替わって,フルモデルチェンジを果たして再販されているトヨタGRスープラを投入します。そのスープラを使用するチームは,昨シーズンまでと同じく6チームですが,その陣容は大きく変更されています。まずチームについて変更があり,昨シーズン見事にチャンピオンを獲得したのはLEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sでしたが,SFと同じくそのTEAM LEMANSがSGTでも参戦を休止します。そのTEAM LEMANSに替わってSGTにフル参戦することになったのは,こちらもSFと同じくROOKIE Racingで,チーム名は『TGR TEAM WAKO’S ROOKIE』となります。なお,今シーズンのトヨタ勢は,全てのチーム名の最初に『TGR』がつくことになりました。ドライバーについても大幅に変更となっていて,まず昨シーズン大嶋和也と共にチャンピオンを獲得した山下建太は,トヨタの将来を担うべく,WEC(世界耐久選手権)シリーズにフル参戦することになりましたので,今シーズンのSGTへの参戦はなくなっています。同じくWECにトヨタワークスとして参戦する中嶋一貴と小林可夢偉も,SFへはフル参戦しますが,SGTはカレンダーがバッティングすることもあって,今季の参戦はありません。チャンピオンの大嶋は,SFと同じくROOKIE Racingからの参戦となります。大嶋のチームメイトは,LEXUS TEAM WedsSport BANDOHからの移籍となる坪井翔です。坪井が抜けたシートには,ルーキードライバーとなる宮田莉朋が座ることになりました。中嶋一貴の後釜には,こちらもルーキーとなるS.フェネストラズが座ることになり,SFと同じくTEAM TOM’Sからのフル参戦です。なお,具体的な参戦体制は,以下の表のようになっています。
2020年 SGTにおけるトヨタの参戦体制(GT500クラス)
チーム 車名 ドライバー タイヤ
14 TGR TEAM WAKO’S ROOKIE WAKO’S 4CR GR Supra 大嶋 和也 ブリヂストン
坪井 翔
19 TGR TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN GR Supra 国本 雄資 ヨコハマ
宮田 莉朋
36 TGR TEAM au TOM’S au TOM’S GR Supra 関口 雄飛 ブリヂストン
S.フェネストラズ
37 TGR TEAM KeePer TOM’S KeePer TOM’S GR Supra 平川 亮 ブリヂストン
N.キャシディ
38 TGR TEAM ZENT CERUMO ZENT GR Supra 立川 祐路 ブリヂストン
石浦 宏明
39 TGR TEAM SARD DENSO KOBELCO SARD GR Supra H.コバライネン ブリヂストン
中山 雄一
2020/02/11(火)
☆大幅変更(SF)
○2月7日(金)にTOYOTA GAZOO Racingが,今シーズンの各種カテゴリーへの参戦体制について発表を行いました。ここでは,その中でSFに関してお伝えします。まず,TRD Biz-01Fエンジンで参戦するチームは全部で6チーム11台と,全体的な数については昨シーズンと変わりはありません。ただ,その具体的な中身については,大幅に変更が加わっています。まずチーム数に関してですが,全体的な数は「6」と変わりはありませんが,昨シーズンまでトヨタ陣営の1つとしてフル参戦してきたTEAM LEMANSがSFでの活動を停止しています。そして,新たに昨シーズン同チームに所属していた大嶋和也が,新たに参戦することになった『ROOKIE Racing』からフル参戦することになりました。そのため,全体的なチーム数としては変わりがないわけです。ドライバーの陣容で一番気になるのは,チャンピオンナンバーである「1」についてです。昨シーズンチャンピオンを獲得したのはVANTELIN TEAM TOM’SのN.キャシディでしたが,そのカーナンバーは存在するものの,ドライバー名のところがTBNとなっていて,現段階でまだ決まっていません。名前がないキャシディの去就ですが,SFチャンピオンですから,上位カテゴリーへの参戦が考えられます。しかし,そうなるとF1やインディカーということが考えられますが,レギュラードライバーのシートを獲得するには時期的に遅すぎます。現実的に考えられるのは,F1のテストドライバーという道です。これであれば,金曜日に行われるFP1での走行機会がありますし,レギュラードライバーに何かあったときに代わってレースに出場する場合もあります。さらに,来シーズンのシート獲得競争に名前が加わることにもなります。果たして彼の去就がどうなるのか,今後の発表に注目しておきたいと思います。その他の変更点では,KCMGの体制変更が挙げられます。これまでは1台体制で臨んできた同チームですが,今季は昨年までの小林可夢偉に加え,新たにKONDO RACINGからの移籍となる国本雄資が加わった2台体制へと体制が強化されています。その国本が抜けたKONDO RACINGには,昨シーズン全日本F3選手権でタイトルを獲得したS.フェネストラズが加わっています。なお,具体的な参戦体制は,以下の表のようになっています。
2020年 SFにおけるトヨタの参戦体制
ドライバー チーム
3 山下 建太 KONDO RACING
4 S.フェネストラズ
7 小林 可夢偉 carrozzeria Team KCMG
18 国本 雄資
19 関口 雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
20 平川 亮
36 中嶋 一貴 VANTELIN TEAM TOM’S
1 TBN
14 大嶋 和也 ROOKIE Racing
38 石浦 宏明 JMS P.MU/CERUMO・INGING
39 坪井 翔
2020/02/10(月)
☆最終日も(MotoGP)
○今年最初のオフィシャルテスト最終日の走行が,雨の予報はあったものの,ドライコンディションとなったセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。初日,2日目とヤマハのサテライトチームであるペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロがトップタイムをマークしていますが,そのクアルタラロは最終日も速さを見せ,タイムをさらに縮めて3日連続トップタイムをマークしました。昨シーズンからMotoGPクラスにフル参戦している彼は,来季からヤマハのワークスライダーとしてフル参戦することが既に決まっていますが,それが当然のような結果を残しました。総合2番手タイムをマークしたのは,今シーズンもホンダのサテライトチームであるLCRホンダ・カストロールからフル参戦しているC.クラッチローで,トップとの差はわずか1000分の82秒差でした。最終日は,メーカーこそ違え,サテライトチームのライダーによるワンツーとなっています。今回のテストは,レプソル・ホンダ・チームのM.マルケスが肩の手術による影響がまだかなりあるようですし,チームメイトのA.マルケスはルーキーということで,今回のテストにおける今季型のマシン開発はクラッチローがその成否を握っていると言えますので,トップと僅差の2番手タイムは,今季型のRC213Vのできがさほど悪くないと言えるのかもしれません。3番手タイムをマークしたのは,スズキのワークスであるチーム・スズキ・エクスターのA.リンスでした。肩が万全でない状態で今回のテストに臨んでいるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,前日と同じ22番手タイムでしたが,前日までよりタイムを上げて2分を切っています。これで今年最初のオフィシャルテストが終わり,次は2週間後の2月22日(土)から開幕戦の会場であるロサイル・インターナショナル・サーキットでシーズン前最後のテストが行われる予定になっています。
2020/02/09(日)
☆2日連続(MotoGP)
○今年最初のオフィシャルテスト2日目の走行が,第19戦の開催の地であるセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。前日トップタイムをマークしたのは,今シーズンからファクトリー仕様のYZR-M1を駆ることになっているペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロでした。そして,この日もその速さに変わりはなく,初日のタイムをさらにコンマ4秒ほど縮め,2日連続して総合トップとなりました。そのクアルタラロからわずか1000分の69秒差で総合2番手タイムだったのは,こちらもサテライトチームながらファクトリー仕様のデスモセディチが供給されているプラマック・レーシングのJ.ミラーでした。そのミラーは,4種類の仕様が異なるマシンを乗り換えながらテストをしているようです。総合3番手タイムをマークしたのは,2018年シーズンをもって引退し,昨シーズンからKTMのテストライダーを務めているD.ペドロサでした。トップとのタイム差は,こちらもわずか100分の9秒差でした。近年のテストライダーは,開発能力はもちろん,レギュラーライダーと遜色ない速さを持っていることが重要ですが,ペドロサはその両方にズバリ当てはまることを改めて証明していますね。ちなみに,昨シーズンをもって引退し,今シーズンから長年慣れ親しんだヤマハに帰ってテストライダーを務めることになったJ.ロレンソは,今回のテストで最終日となる今日走行することになっています。昨シーズン終盤に行った肩の手術以来,今回のテストが初走行となるLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,肩の痛みと相談しながらの走りを展開していき,22番手タイムで2日目を終えています。昨シーズン終了後に中上と同じく肩の手術を行ったレプソル・ホンダ・チームのM.マルケスは,こちらも万全出ない状態で走っていますが,3コーナーで転倒してヒヤリとさせたものの,幸いなことに体にダメージはなかったようで,その後も走行を続けています。
2020/02/08(土)
☆ワンツー(MotoGP)
○今年最初のオフィシャルテストが,今週初めにシェイクダウンテストが行われたセパン・インターナショナル・サーキットで始まりました。今回のテストは,3日間にわたって行われる予定になっています。初日総合トップタイムをマークしたのは,昨シーズン大活躍してルーキーオブザイヤーを獲得したペトロナス・ヤマハSRTのF.クアルタラロでした。昨シーズンまでは型落ちのYZR-M1が供給されていた同チームですが,今シーズンからはファクトリーと同じ仕様のマシンが供給されることになっています。ただ,この日は昨シーズン駆ったマシンを使用してのタイムでした。総合2番手タイムをマークしたのは同じく昨シーズン使用したマシンを駆ったF.モルビデリで,ペトロナス・ヤマハSRT勢のワンツー発進となっています。総合3番手タイムは,昨年型と今季型の両方を使って走行したチーム・スズキ・エクスターのA.リンスでした。タイムとしては,ペトロナス・ヤマハSRTの2台のみが1分58秒台での走行でした。ホンダ勢では,HRC契約ライダーとして3種類のマシンを乗り換えてテストしたLCRホンダ・カストロールのC.クラッチローがマークした4番手タイムが最高でした。5番手タイムは,ドゥカティ勢として最高位となるプラマック・レーシングのJ.ミラーでした。昨シーズンは途中で負った怪我の治療のために最終盤を欠場せざるを得なかったLCRホンダ・イデミツの中上貴晶は,手術後初の走行となりましたが,まだ十分な走行をできるまでには回復しておらず,初日は23番手タイムでした。
2020/02/07(金)
☆体制発表(MotoGP)
○今日から今年初のオフィシャルテストが,シェイクダウンテストが行われたセパン・インターナショナル・サーキットで始まります。それを前にして,6日(木)にヤマハ系のチームが2チームとスズキの1チームが体制発表会を同地で行いました。ヤマハ系の2つというのは,ファクトリーチームであるモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPと,ヤマハで唯一のインディペンデントチームであるペトロナス・ヤマハSRTです。まずモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPは,昨シーズンと同じくV.ロッシ&M.ビニャーレスのコンビとなります。ただ,先日発表があったように,ロッシは今シーズン限りで同チームを抜けることが決定していますので,この2人の組み合わせは今季限りとなります。チーム名が示すように,昨シーズンからスペインの通信関連会社であるモビスターに替わって,アメリカのエナジードリンクメーカーであるモンスターエナジーが今シーズンもタイトルスポンサーを務めます。ヤマハ系のもう1つのチームは,これまた昨シーズンと同じくF.クアルタラロとF.モルビデリのコンビで臨むペトロナス・ヤマハSRTです。ライダーは変化のない同チームですが,マシンは大きく違います。昨シーズンまでは,以前のテック3と同じく,サテライトには型落ちのYZR-M1が供給されてきましたが,今シーズンからはモンスター・エナジー・ヤマハMotoGPと同じファクトリー仕様のマシンが供給されます。タイトルスポンサーはこれまたチーム名が示すように,マレーシアの石油関連会社であるペトロナスが今季も務めます。なお,こちらも既に発表があったように,今季限りでクアルタラロが抜けますので,この2人の組み合わせは今季が最後となり,チームを抜けるクアルタラロは,来季モンスター・エナジー・ヤマハMotoGPに移籍することが決定しています。その移籍に伴い,ロッシがファクトリーライダーを卒業し,来季はクアルタラロと交代する形でペトロナス・ヤマハSRTからフル参戦することになっています。ただし,シーズン序盤の戦い次第では,ロッシは今季を持って引退する可能性があります。引退するかどうかについては,ロッシ自身が決めることになっています。
スズキ系のチームは,もちろんファクトリーチームであるチーム・スズキ・エクスターです。今季のスズキは,昨シーズンまでと同じくサテライトチームはありません。同チームのライダーは,昨シーズンと同じくA.リンスとJ.ミルの2人となっています。使用するマシンは,こちらもこれまでと同じく並列4気筒エンジンを搭載したGSX-RRです。タイトルスポンサーは,スズキのバイク用エンジンオイルであるエクスターとなっています。
2020/02/06(木)
☆大幅改良(MotoGP)
○明日からいよいよ大きな注目が集まる今季初のオフィシャルテストが始まりますが,昨日までお伝えしたように,そのテストを前にして3日間にわたってセパン・インターナショナル・サーキットでシェイクダウンテストが行われました。そのテストでは,もちろんA.マルケスや昨シーズン引退し,今季からヤマハのテストライダーを務めるJ.ロレンソが登場したりしてライダーに注目が集まりましたが,やはり中心となるのは各メーカーの今季型マシンでした。その中でも大きな印象を残したのが,今季アプリリアが投入する今季型のRS-GPで,ほぼフルモデルチェンジといっていいのではないかという変わりようでした。見た目での大きな変化がウィングレットで,フロント部分に巨大なウィングが装着されていました。各メーカーが加速時のウィリーを防ぐ目的等でウィングを装着していますが,RS-GPはその中でも特に目につく大きさでした。果たしてコーナリングやマシンの切り返しなどでネガが出ないのか心配になるほどです。明日から始まるオフィシャルテストを受けて,どのように変化するのかしないのか外観で注目となります。その他の大きな変化は,外観ではもちろんわかりませんが,情報によるとV型4気筒エンジンの角度も見直されているようです。昨年型までは,V字のバンク角が72°でしたが,今季型はその角度が広がって92°になっているようです。3日目の走行で,エースライダーであるA.エスパルガロが2番手タイムを出していますが,果たして各チームのレギュラーライダー全員が登場する明日からのオフィシャルテストでどの程度のタイムを刻むのか,新しいエンジンを評価する一つのめやすがはっきりしてくるでしょうね。
2020/02/04(水)
☆兄弟(MotoGP)
○3日間にわたるシェイクダウンテスト最終日の走行が,3日間を通してドライコンディションとなったセパン・インターナショナル・サーキットで昨日行われました。この日は,同じ東南アジアのインドネシアにおいて,ホンダファクトリーであるレプソル・ホンダ・チームが発表会を行い,マルケス兄弟がその舞台に立ちました。マレーシアで行われた最終日の走行でトップタイムをマークしたのは,KTMのエースライダーであるP.エスパルガロでした。2番手タイムをマークしたのがアプリリアのエースライダーを務めるA.エスパルガロで,奇しくもこちらは兄弟によるワンツーとなっています。初日,2日とD.ペドロサがトップタイムでしたから,ライダーこそ違え,KTMが3日間とも制したことになります。そのKTMのサテライトチームであるテック3から今季もフル参戦するM.オリベイラが,トップからおよそコンマ3秒遅れの3番手タイムでした。シェイクダウンテストが終了し,これに参加したライダーはそのままマレーシアに留まり,いよいよ7日から始まるオフィシャルテストに参加することになります。
2020/02/04(火)
☆2日連続(MotoGP)
○シェイクダウンテスト2日目の走行が,この日もドライコンディションとなったセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。この日は,ヤマハのテストライダーも務めている中須賀克行が2台の今季型YZR-M1をシェイクダウン走行しました。ただし,シェイクダウンが主で,タイムは計測していません。また,昨シーズン限りで引退し,今シーズンからヤマハのテストライダーを務めるJ.ロレンソも会場に姿を見せてマシンのシート合わせを行い,走行自体は今日行われる最終日に行う予定のようです。この日の総合トップタイムをマークしたのは,前日に引き続いてKTMのテストライダーを務めているD.ペドロサでした。KTMのレギュラーライダーであるP.エスパルガロが2番手タイムをマークし,KTMによるワンツーとなっています。総合3番手タイムをマークしたのは,今シーズンからホンダのワークスであるレプソル・ホンダ・チームのA.マルケスでした。そのマルケスは,明日インドネシアのジャカルタで行われるチーム発表会に参加するため,2日目で走行を終えています。ここまでの走行では,完全なるレプソルカラーのマシンで走行していなかったマルケスですが,ようやくこの会が兄弟揃った正式なマシンでのお披露目となります。
2020/02/03(月)
☆テスト開始(MotoGP)
○2月7日(金)から今シーズン最初の公式テストが始まりますが,それを前にして,マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットにおいて,3日間にわたる今季最初の走行となるシェイクダウンテストが昨日から始まりました。このテストには,基本的にレギュラーライダーは参加することができず,各メーカーのテストライダーが参加することになります。ただ,まだ表彰台が獲得できてなくてコンセッションの対象となるKTMとアプリリアは,この制限の対象外となります。また,いずれのチームであっても,ルーキーライダーは参加可能となっています。その初日の走行が行われ,この日の総合トップタイムをマークしたのは,一昨年で引退し,昨シーズンからKTMのテストライダーを務めているD.ペドロサでした。コンセッションの対象となるKTMですので,ワークスとサテライトであるテック3のライダー全員が走行していますが,タイムを計測するトランスポンダをレギュラーライダーは搭載せずに走行したようです。2,3番手タイムは,2台のニューマシンをそれぞれシェイクダンさせて合計57周させたドゥカティのテストライダーであるM.ピロでした。今季からいよいよホンダワークスであるレプソル・ホンダ・チームに加わり,兄弟でチームメイト同士となるA.マルケスも参加していて,彼については改良された昨年型RC211Vを駆り,総合5番手タイムで初日を終えています。
2020/02/02(日)
☆復帰(JRR)
○東広島市に拠点を置くTOHO Racingは,2017年シーズン終了後にJRRでの活動を休止していました。そのTOHO Racingが1月31日(金)に決起集会を開き,3年ぶりにJRRへ復帰することを発表しました。TOHO Racingといえば,2011年シーズンからJRRに山口辰也を擁してフル参戦を開始し,その初年度に山口がST600クラスでチャンピオンを獲得するという幸先のよいスタートを切りました。その翌年から最高峰のJSB1000クラスへスイッチし,2017年シーズンまでフル参戦しました。3年ぶりの復帰となる今季の体制ですが,今季から始まるST1000クラスと,初年度にチャンピオンに輝いたST600クラスに参戦します。各クラスのライダーですが,ST1000クラスは國川浩道を,ST600クラスは國峰啄磨を起用することになりました。使用するマシンはこれまで通りホンダ製のバイクで,ST1000クラスが今年フルモデルチェンジを果たしたCBR1000RR-R,ST600クラスは,既に市販車としては販売終了となっているものの,レースにはこれまで通り限定販売されているCBR600RRとなります。ST1000クラスに起用されることになった國川は,2014年シーズンにTOHO Racingに所属してST600クラスにフル参戦する経歴がありますので,チームとのコミュニケーションは比較的早い段階で取れるようになるのかもしれません。國峰の方は,昨シーズンST600クラスでチャンピオンを獲得した小山知良のチームメイトとして日本郵便 Honda Dream TPから同クラスにフル参戦していて,チームとしては移籍となりますが,走るクラスとしては4年目の慣れたものになります。
2020/02/01(土)
☆今季限りで(F1)
○カナダの大富豪として知られ,『レーシング・ポイントF1チーム』の共同オーナーでもあるL.ストロールが,イギリスの高級車メーカーであるアストンマーティンの株式の20%を取得することになりました。これにより,レーシング・ポイントのチーム名は今季限りとなり,来季から『アストンマーティン』として参戦することになりました。同氏が業績不振に苦しむアストンマーティンの株式を取得するのではないかという噂は,昨シーズン後半に出てきていました。それだけに,ある程度予想できた今回の決定となります。
これに伴い,今度はレッドブルから新たな発表がありました。レッドブルのタイトルスポンサーを2017年シーズンからアストンマーティンが務めていて,正式なチーム名は『アストンマーティン・レッドブル・レーシング』となっています。昨シーズンからホンダ製パワーユニットを使用することになったものの,それでもある意味ライバル会社とも言えるアストンマーティンの名前が使われるという状況となっていました。しかし,今回の決定を受けてこの不思議な状況は今季限りとなり,2020年をもってスポンサー契約が解除することになりました。ただ,両社は協力して今年末にデリバリーすることが予定されているハイパーカー『ヴァルキリー』の開発をしていますが,こちらのプロジェクトは継続することになります。
 

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