オートポリス500ラップへの道

    S15シルビアによるオートポリス走行記
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寄り道

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2006年4月18日(火)
ひとり旅は楽し(池内紀)

『それにしても、ひとり旅は、ほんとうにひとりの旅だろうか。ひとりになると、とたんに想像のなかに、いろんな人がやってこないか。最初の恋人とも、二十年前に死んだ友人とも自由に会える。話ができる。ひとり旅ほど、にぎやかな旅はない。旅支度をしていて、不意に遠い記憶がよみがえる。そんな自分をいぶかしく思いながら、気がつくと、もうすっかり旅のこころになっている。支度はできた。では、出かけるとしよう』

ひとり旅をめぐるエッセイ。予期せぬことが起きるから楽しい。下準備などしていかなくても、いつしか身に付いたカンで瞬時に判断する。実際、男ひとりの国内旅行なら問題なくどこにでも行けるだろう。問題はその時間をどうやって作るか。そしてその時間をいかに楽しめるか、だ。筆者のエピソードは、なるほど、ひとり旅の“ベテラン”のものらしい。

200ページ程度の新書だが、なぜか(?)大分について2度も出てくる。石橋の町・院内と別府−国東半島−中津のコース。特に院内の方は自分でも歩いてみようか、と思った。石橋めぐりも車を使えば簡単だろうけど、ゆっくり田舎の道を歩くのがいいのでしょうね。
(中公新書、720円+税)




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