『沖縄特有の現象がある。死亡広告欄に目を通す朝の日課、聖なる儀式としての結婚披露宴、お墓の新築祝い、先祖と子孫が食を通じて一体感を得る祭り、等々。そして、出生率、平均寿命(女性)、失業率、離婚率、などの全国トップの数字。今、様々な表情を見せる沖縄へ、移住者が増え続けているのは何故か。独自の歴史と他者を受け入れる文化土壌を築いてきた沖縄の魅力を綴る。』
沖縄には仕事の関係で2、3度行っただけ。自由になる時間はわずかしかなかった。そういう訳で沖縄の事はあまり知らない。今、沖縄に注目が集まるのは“本土”と違う文化を持つからなのか。
この本ではその“違う”部分を取り上げている。先祖や親族との繋がりを大切にする社会は、“本土”では珍しくなっているのかもしれない。本来はそれが“普通”であるべきなのだろうけど。
(光文社新書、700円+税)
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