別府市で行われた「石川一雄さんを迎えて 狭山事件真相学習会」に行ってきた。狭山事件とは1963年に埼玉県狭山市で女子高生が殺害された事件。近くの同和地区に住む石川一雄さん(当時24歳)が別件で逮捕された後、犯行を「自白」。後に「無実」を主張するが、77年に「無期懲役」が確定した。
石川さんは自分が無知だった、と話す。信頼していた警察官に兄が犯人だと言われ、自ら身代わりに逮捕される。警察は石川さんの部落から犯人を見つけなければならなかった。被差別部落に生まれなければ狭山事件は生まれなかった、と言う。
「教育の機会奪われ 過去の吾 生死を賭して 獄で学ばん」
刑務所の監視さんに文字を教わった。中学に行くことができず、それまで文字を知らなかったのだ。無罪になったら夜間中学校に通うのが希望だ。
狭山事件については今日の会で聞いたこと以上のことは知らないので、裁判の行方がどうなるかは分からない。会では捜査や検察の問題点を指摘していた。再審請求について最高裁はどういう判断をするのだろう。
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